JP4183831B2 - 根菜作物収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は人参や大根等の根菜作物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃場に植えられた根菜作物を引き抜いて収穫するように作動する根菜作物収穫機は存在している。
この種の収穫機により、畝面等に植えられた根菜作物を収穫すると、左右何れかの側の走行装置が低所(畝間の溝内等)に落ち込んで、機体が大きく横傾斜し、良好な収穫作業が行えないことがある。
【0003】
これに対処するものとして、特開平7−327445号公報に示すように、根菜作物の引き抜き個所よりも後方で走行装置の前方に排土板を設け、この排土板により圃場面の高所の土を低所へ向けて横移動させ走行装置の通過する前の圃場面を均平化させるようになした収穫機が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に係る収穫機では、根菜作物を引き抜く個所と走行装置との間に排土板を上下動可能に装着するための空間を確保しなければならないことから、機体全長が長大化するのであり、
また走行装置の前部に排土板が位置することから、排土作用中の抵抗の作用方向の複雑な変化により、排土板の横方向位置の安定性が損なわれ易く、安定的な収穫作業を行い難いのである。
【0005】
本発明は、上記問題点に対処し得るものであって、しかも、収穫機に簡易に組み付けることができると共に、任意な畝巾及び植付けに対し広範に適応させることのできる根菜作物収穫機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では次のようになす。
即ち、請求項1の発明では、機台の下方に左右一対の走行クローラを配置し、機体進行方向左側の走行クローラの外縁よりも外側には圃場に植生している根菜作物の茎葉部を挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、同挟持搬送手段の後方に根菜作物の茎葉部を除去された根部を選別するための選別コンベアとを備えた根菜収穫機において、機台を構成する前後向きに設けた前後向き部材の後端部に横向き部材を設け、同横向き部材に外嵌した支持筒部材を位置決めピンを介して位置調整可能に連接し、同支持筒部材の真下に配置した横向き取付け棒と同支持筒部材とのそれぞれに付加部材を固着すると共に、同各付加部材の左側に各リンク部材の一端を支軸を介して枢着すると共に、これらリンク部材をX状に交差させて軸着し、且つ、各リンク部材の他端を各付加部材の右側に形成したガイド部に左右移動自在に装着して横向き部材と横向き取付け棒との上下寸法を短縮又は、伸張させるシザーズ機構を介して連接した横向き取付け棒の両端部に設けたブラケットに搖動部材を介して圃場の土を連続的に切削して特定箇所へ向けて移動させる土移動手段を設け、同土移動手段を走行クローラのそれぞれの後方で、かつ、選別コンベアの下方に、左右移動可能に装設したことにより、土移動手段が走行装置の後方に装着されることが、機体前部に土移動手段のための空間を形成する必要をなくし且つ機体後部の下方に配置することを可能となして機体全長の長大化を阻止するものとなり、また土移動の際の土による荷重を機体に安定的に作用させて機体の進行方向を安定化させるものとなる。
また、土移動手段は機台に対して安定的に装着されるものとなり、このことが収穫機に対する土移動手段の装着を簡便となす。
さらに、土移動手段は走行装置の配置、根菜作物の植えられた畝の幅、及び、根菜作物の植付け態様等を決定要素として機体に対する位置を特定されるが、これら要素は種々に変更され得るものである。この発明において、土移動手段を左右方向の位置調整可能に設けたことは、前記決定要素の変更に対しても、土移動手段を最適位置に位置させることを可能となす。
【0007】
請求項2の発明では、横向き部材に形成された透孔と、同透孔に対応した一つの透孔を形成され支持筒部材を外嵌して透孔に対応した透孔のいずれかに挿通する位置決めピンを介して土移動手段を同体的に左右移動可能に装設したことにより、土移動手段を最適位置に位置させることを可能となす。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は根菜収穫機の側面図、図2は概略平面図、図3は後面図である。
これらの図に示すように、機台1の下方には左右一対の走行クローラ2a、2bを配置し、また機台1上で人参等の根菜作物kの既掘起こし側には前端から操縦コラム3、運転席4、エンジン5を配置している。
【0009】
機台1における根菜作物kの未掘起こし側で、進行方向左側の走行クローラ2bの外縁より外側には、左右一対の挟持無端帯6、6からなる挟持搬送手段7が配設されており、具体的には次のようになされている。
【0010】
即ち、機台1の後部寄り個所の作業部回動支点8には支持フレーム9がブラケット9aを介して上下回動可能に支持されている。
この支持フレーム9に装着された始端ホイール10、10及び後端ホイール11、11には前記左右一対の挟持無端帯6、6が卷き掛けられ、各挟持無端帯6の前後中途部は多数の図示しない回転自在な中間ホイールにより前後向きの略一直線状に支持されている。
【0011】
左右一対の挟持無端帯6、6による根菜作物kの茎葉部aの挟持搬送ラインHは、前記根菜作物Kの未掘起こし側の走行クローラ2bの外縁より外側箇所に、平面視にて、機台1の進行方向と並行状となるように配置されている。
【0012】
上記した挟持搬送手段7の左右一対の挟持無端帯6、6のうち、根菜作物kの未掘起こし側前方の下部には、引き抜くべき根菜作物kの茎葉部aをそれより未掘起こし側の根菜作物Kの茎葉部aから分離させるための分草装置12を備えている。
【0013】
この分草装置12は、回転駆動される無端ベルト13に基端を固定され且つ所定間隔で多数配置された分草タイン14を、機台1の進行方向側において略垂直面に沿った姿勢で圃場地面gから上向きへ移動させるように構成されている。
【0014】
また前記左右一対の挟持無端帯6、6の前方の下部には、引き抜くべき根菜作物kの茎葉部aを引き起こすための引起こし装置15が配置されている。
この引起こし装置15は、回転駆動する無端ベルトに基端を固定され且つ所定間隔にて多数配置されたタイン16が始端ホイール10の前側において、前記分草装置12のタイン14と互いに略直交するように配置され、且つタイン14が圃場地面gから上向きに移動するとき、当該タイン16の先端が分草装置12におけるタイン14の非作用側に位置するタインケース17側面部と対峙するように配置されている。
【0015】
このように、分草装置12において略垂直面上で上向き移動される縦向きタイン14と、この分草装置12のタインケース17側面部に直交するような引起こし装置15のタイン16とにより、掘り起こすべき根菜作物kにおける垂れ下がった茎葉部aの左右両側を上向きに引き起こし掻き上げることができるから、始端ホイール10、10に卷き掛けられた左右一対の挟持無端帯6、6からなる挟持搬送手段7の挟持搬送開始部に、前記茎葉部aを確実に挟持させることができる。
【0016】
さらに挟持無端帯6、6の前部近傍に位置される掘起こし刃18を昇降操作するための昇降リンク機構を形成した上リンク19及び下リンク20の各々の基端側の回動支点O1、O2は、前記作業部回動支点8よりも前方である機台1部分で挟持搬送手段7の内側個所に配置されており、これら上下回動支点O1、O2を中心にして上下回動可能となされ且つ並行リンクを形成するものとなる上リンク19及び下リンク20の先端側に、縦支持杆21が連結され、この縦支持杆21の下端に、掘起こし刃18が固定されている。
【0017】
そして、前記上部の回動支点O1をなす入力軸22に固定したプーリ23に前記エンジン5の回転を伝達させるようになし、この入力軸22に被嵌した偏心ボス(図示せず)を介して前記上リンク19の基端を連結し、この上リンク19を前後及び上下方向に振動駆動させるようになしてある。
これにより、圃場地面gから差し込んだ掘起こし刃18を根菜作物kの根部より下方で上下や前後に振動させ、走行クローラ2a、2bによる挟持搬送手段7の前進移動中における根菜作物kの根部bの引抜きを容易となす。
【0018】
前記下リンク20の基端と機台1との間には油圧シリンダ24が装着されており、このシリンダ24により前記並行な上下リンク19、20を昇降回動させるように構成してある。
【0019】
また前記作業部回動支点8と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横フレーム25の外方端に前向きパイプフレーム26が連結してある。
この前向きパイプフレーム26の先端には、左右一対の挟持無端帯6、6の長手方向中途部の上方において根菜作物kの既掘起こし側に向かって横向きに延びる引起こし用伝達パイプ27を連結し、この引起こし用伝達パイプ27の未掘起こし側端部から前方向へ延びる伝達ケース28を設け、この伝達ケース28を、前記分草装置12の上部に固定された分草用伝動ケース29と連結している。
【0020】
そして、エンジン5の回転が、動力伝達フレーム25内に嵌挿される入力軸30に伝達され、さらに前向きパイプフレーム26、引起こし用伝達パイプ27、伝達ケース28及び分草用伝達ケース29内の伝達機構を介して、引起こし装置15及び分草装置12に伝達される構成としてある。
【0021】
またエンジン5の回転はチェン31を介して後部伝達ケース32に伝達されると共に、チェン33、34を介して前記左右一対の挟持無端帯6、6における両後端ホイール11と同軸の入力部に伝達されて両挟持無端帯6、6を回動させると共に、チェン33を介して前記両後端ホイール11より下部にて、根菜作物kの茎葉部aを後方に搬送するための左右一対の上下に配置された無端搬送帯35a、35aからなる茎葉排出装置35及び左右一対の水平回転する回転刃36a、36aからなる茎葉切断手段36に伝達される構成となしてある。
前記茎葉排出装置35の後端からは茎葉切断手段36にて切断分離された茎葉部aを斜め後方へ案内するための案内樋37が延出させてある。
【0022】
そして、前記両後端ホイール11より下部には、根菜作物kの根部bの肩部を後方向に案内することにより前記茎葉排出装置35へ茎葉部aを受け継がせるための左右一対の根部案内杆38が配置してある。
【0023】
また前記切断手段36の下方には、茎葉部aを切除分離された根菜作物kの根部bを受け止め、機台1の後端の側方(根菜作物kの掘起こし側)に搬送するための選別コンベア39が配置されており、入力軸30に固定されたプーリ40からベルトを介して選別コンベア39の入力部41に動力伝達される構成としてある。
【0024】
選別コンベア39の排出端には、良品の根菜作物kを受け止めて蓄積するためのコンテナ42を載置するものとした前後長手のコンテナ台43がある。
このコンテナ台43は機台1の側面に基端部を蝶番を介して上下回動可能に連結され、非作業時には、上向きへ回動され、作業時には略水平に姿勢保持されるようになされている。
【0025】
また非使用時や路上走行時に前記掘起こし刃18や、前記左右一対の挟持無端帯6、6、引起こし装置15及び分草装置12の下端部が地面に干渉しないように、これらの部分を上昇位置に保持するための機構が形成してある。
【0026】
この機構は次のようになすのであって、即ち、油圧シリンダ24を伸張作動させたときに、昇降リンク機構である並行状の上下リンク19、20の前端側が上向き回動するようになし、この回動作動のとき、下リンク20の側面に設けた押上げ用の回転可能なローラ44の上面が、前記一対の挟持無端6、6の支持フレーム9の下面側等に設けた側面視「へ」字状のガイドレール45の下面に沿って移動し、この移動により掘起こし刃18と共に挟持無端帯6、6、引起こし装置15及び分草装置12の下端部が一体的に圃場地面gより上方に大きく持ち上げられる構成となす。
なお、図2において、46は挟持搬送手段7から延出されたアーム部材であり、47はこのアーム部材46に装着されたゲージ輪である。
【0027】
次にこの収穫機の特徴部分について説明する。
図4〜図9は上記収穫機の一部を示している。
図1、図2、図4〜図6に示すように、前記走行クローラ2a、2bの後方で選別コンベア39の下方には、支持手段48を介して土移動手段49、49が設けてある。
上記支持手段48は機台1左右の前後向き部材1a、1bの後端部箇所に左右端部を固定された横向き部材50と、この横向き部材50に上部を左右方向の位置調整可能且つ横向き部材回りの幾分(凡そ20度程度)の回動可能に装着されたシザース機構51と、このシザース機構51の下部に固定され左右方向の長さ調整可能となされた横向き取付け棒52からなる。
【0028】
横向き部材50の左端はこれに固着された結合片53を介して左側の前後向き部材1bの後端面にボルト固定され、またこの部材50の右端は、右側の前後向き部材1aに前後方向の位置調整可能に固定された延長部材54に固着されている結合片54aの透孔に挿通されている。
【0029】
シザース機構51は図5及び図6に示すように、前記横向き部材50に外嵌させた支持筒部材55とこれの真下に配置した横向き取付け棒52とを結合してなるもので、支持筒部材55と横向き取付け棒50のそれぞれに付加部材56、57を固着すると共に各付加部材56、57の左側に各リンク部材58、59の一端を支軸60、60を介して枢着すると共にこれらリンク部材58、59をX状に交差させて軸着し、且つ、各リンク部材58、59の他端を各付加部材56、57の右側に形成したガイド部c、dに左右移動自在に案内させた構成としてある。
【0030】
この際、横向き部材50は一定ピッチ(例えば45mm)p1で3個の透孔q1、q2、q3を形成され、また支持筒部材55は前記透孔q1、q2、q3に対応した一つの透孔qoを形成されてあって、この透孔q0に挿通された位置決めピン61を透孔q1、q2、q3の何れかに挿通させることで左右位置を3箇所に切り換えて固定させ得るようになされている。
透孔q0、q1、q2、q3と位置決めピン61との間には遊動隙間が形成されており、この隙間が横向き部材50回りの支持筒部材55及びシザース機構51等の幾分の揺動を可能となす。
また各リンク部材58、59の他端には図7及び図8に示すように筒部材62及び中心軸63を介してローラ64を装着し、各ガイド部c、dは横向き部材50又は横向き取付け棒52と、付加部材56、57とで囲まれてローラ64の左右移動を案内するものとした通路を備えると共に、付加部材56、57の後面に前記中心軸63を挿通させるための長孔e1、e2を形成したものとなされている。
横向き取付け棒52は付加部材57を固着された本体筒部材52aと、これの左端側に左右方向の位置調整可能に挿通された延長部材52bと、この延長部材52bを本体筒部材52aに固定させるための固定ボルト52cとからなっている。
【0031】
上記上側の付加部材56の左側に固定された支軸60aと、この付加部材56のガイド部cの長孔e1に挿通された中心軸63との間には、電動油圧式の伸縮駆動装置65が架設してある。
この伸縮駆動装置65は、伸縮駆動装置65の出力軸65aの左右方向の伸張作動によりシザース機構51の上下寸法を短縮させて横向き取付け棒52を上昇させ、逆に短縮作動によりシザース機構51の上下寸法を伸張させて横向き取付け棒52を下降させるものとなしてある。
【0032】
上記土移動手段49、49は横向き取付け棒52の各端部に装着するのであり、この際、右側のものは本体筒部材52aにブラケットを介して直接に装着され、左側のものは延長部材52aにブラケットを介して装着する。
【0033】
各土移動手段49は球面状となされ、かつ、中心部に筒部材66を固定されたディスク67と、このディスク67を起立姿勢と横倒れ姿勢との間での姿勢変化自在で且つ回転自在に支持するものとした支持関節手段68と、このディスク67を強制的に起立姿勢から横倒れ姿勢に変化させるための姿勢変更手段69とからなっている。
この際、左右の各ディスク67、67はその対応する左右の走行クローラ2a、2bの概ね真後ろに位置させるのであり、
また、これらのディスク67、67は起立姿勢のときには、それぞれの凹み側が対向すると共に平面視において後部間の距離が前部間のそれよりも狭まるような平面視概ねハ字状に配置されるものとなす。
そして、例えばギャング角α(図9参照)は凡そ30度程度に、そして掬い角(前後傾斜)は凡そ20度程度となす。
【0034】
各支持関節手段68は、横向き取付け棒52の端部又は、延長部材52bの先端部に固着されたブラケットに前後向きの支点軸70を介してコ形の揺動部材71を装着し、かつ、この揺動部材71の下部から、ディスク67の筒部材66を回転自在に外嵌されるものとなる支軸72を左右向きのやや前側へ向かうように延出させたものとなす。
【0035】
各姿勢変更手段69は、図5及び図9に示すように、横向き取付け棒52の端部又は、延長部材52bに固着された支持片に前後向きの支軸73を固着して、この支軸73に筒部材を外嵌させ、この筒部材から斜め上向きへ鈎状係合棒74を延出させると共に横外方へアーム片75を張り出させ、このアーム片75と、揺動部材71から突出させた延長棒部材76とをリンク部材77で結合し、鈎状係合棒74が傾斜されることで揺動部材71、支軸72及びディスク67が支点軸70回りへ揺動される構成となす。
【0036】
上記横向き取付け棒52の本体筒部材52aの長さ中央寄り箇所は本体筒部材52aの後面に固着された図6に示す結合片k1を介してリンク結合手段78の後端と結合されている。
この際、結合片k1は4つ設けてあり、これらは前記透孔q1、q2、q3のピッチp1と同一のピッチに配置されると共にリンク結合手段78との結合ではこれらのうちの隣接した2つが適宜選択されて使用される。
リンク結合手段78は、図4に示すように結合軸79を介して連着された二つのリンク部材80、81からなるもので、前端は機台1と同体部位82に結合軸83を介して連結され、後端は本体筒部材52aと同体部位に結合軸84を介して連結されている。
【0037】
上記土移動手段49、49の上下移動操作は次のように行われる。
先ず下降移動させる際は、伸縮駆動装置65を伸張作動させるのであり、これによりシザース機構51のリンク部材58、59の傾斜が大きくなるように変化され、この変化に連動して、横向き取付け棒52及び土移動手段49、49は降下され図1及び図4に実線で示す状態となる。
この状態では、各ディスク67、67はその自重と図示しないバネの弾力で起立姿勢に保持される。
【0038】
次に上昇移動させる際は、伸縮駆動装置65を短縮作動させるのであり、これによりシザース機構51のリンク部材58、59の傾斜が小さくなるように変化され、横向き取付け棒52及び土移動手段49、49は上昇される。
この上昇時においては、各ディスク67、67は一定高さh1(図5参照)までは起立姿勢のまま横向き取付け棒52と共に上昇するのであり、これが一定高さh1に達したときは、各鈎状係合棒74、74の鈎部が支持筒部材55の付加部材56の下面に当接されるのであり、横向き取付け棒52がこの位置からさらに上昇されると、この上昇に伴って前記鈎部が順次下方へ押され、各鈎状係合棒74は支軸73回りへ揺動される。
この揺動はリンク部材77及び延長棒部材76を介して左右の揺動部材71、支軸72及びディスク67を図示しないバネの弾力等に抗して支点軸70回りへ対称状に揺動させるのであり、これにより各土移動手段49、49は水平状に折り畳まれて最大高さh2に達し、上下高さを偏平化された状態となる。
【0039】
図2及び図3に示すように、上記伸縮駆動装置65を伸縮作動させるための操作スイッチ85、86は、機体後部である選別装置39の近傍と、操縦コラム3とに設けてある。
この際、二つの操作スイッチ85、86は双方の操作指令が競合したとき、機体後部の操作スイッチ85の操作指令が優先して有効となるような構成となされている。
【0040】
また作業者が正確で効率的な作業を実施するには土移動手段49、49の現在高さを認識ことが重要であるが、このためその高さを表示するための位置表示器87、88が機体後部と操縦コラム3とに設けてある。
この表示器87、88は土移動手段49、49の上下位置の目安にできればよいのであって機械式のものでも或いは電気式のものでもよい。
【0041】
また横向き部材50の左寄り箇所には、図5に示すように、結合座89a、89bが設けてあり、この結合座89a、89bに水平後向きの張出台90をボルト固定させ、この台90にコンテナ受け91を係着させている。
この際、張出台90は図10に示すように結合座89a、89bにボルト固定される二本の水平支持棒90a、90bと、これら支持棒90a、90bの後端を結合したコ字形支持板90cと、このコ字形支持板90cに固着され且つこれの左右各側面に係合突起tを形成するものとした細棒90dのほか、ネジ孔t1を形成されたものとなされている。
そして、コンテナ受け91は図11及び図12に示すように四角状に屈曲された管部材91aに帯部材91bを固着した支持枠と、この支持枠の前縁の中央部に張り出し状に固着され左右各側面の前縁に係合凹みt2を有し後部にボルト孔t3を有するものとなされたコ字形被支持板91cとからなっている。
【0042】
上記張出台90にコンテナ受け91を固定させるには、コ字形支持板90cにコ字形被支持板91cを外嵌させ凹みt2に突起tを係合させた後、ボルト孔t3にボルトを挿通してネジ孔t1にネジ込むようになす。
そして、コンテナ受け91の支持枠にはコンテナ93を載せる。
この際、コンテナ93は案内樋37に対応して位置される。
逆にコンテナ受け91を張出台90から取り外すには、上記の逆を行うのである。
【0043】
次に上記収穫機で根菜作物(人参)kの収穫作業を行う場合のその使用例及び作動について説明する。
(a)先ず人参が図13に示すような配置状態に植付けされている場合について説明する。
第一列の人参R1を収穫するため、運転者は運転座席5に座って機体を走行移動させ、左右の走行クローラ2a、2bを図13(a)に示すように隣接した畝U1、U0上に載せ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第一列R1に合致させる。
【0044】
このような非収穫作業状態での走行移動時には分草装置12、引起こし装置15及び挟持搬送手段7は上方へ変位され、ゲージ輪47は地面gから離れた状態となされるのであり、また土移動手段49、49も最大高さh2で折り畳まれて地面gから離れた状態となされる。
【0045】
この状態の下で機体を走行させつつ油圧シリンダ24を短縮作動させることにより、第一列R1の人参の下方に堀起こし刃18を埋没させる。
そして、堀起こし刃18が収穫作業状態位置に達したとき、操作スイッチ85又は86を操作して左右の土移動手段49、49を下降させる。
この際、各ディスク67、67は地面gの上方で先ず起立姿勢となされ、次に起立姿勢のまま降下される。
【0046】
掘起こし刃18の下方移動は分草装置12等を下降させて、ゲイジ輪47を接地させるものとなる。
この接地した状態のゲイジ輪47は堀起こし刃18の下方移動とは無関係に分草装置12等を地面gから一定高さに保持するのであり、これにより第一列R1の人参は挟持搬送手段7により順次に引き抜かれ収穫されるものとなる。
一方、左右のディスク67、67はディスクプラウの場合と同様に支軸72回りに回転しながら隣接した左右の畝U0、U1の端部s1、s1の土を切削し矢印方向f0、f1へ押して溝m内に移動させ、この際、右側のディスク67は土を符号n1で示す箇所に位置させる。
【0047】
次に第二列R2の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを畝U0、U1に対し図13(b)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第二列R2に合致させる。
この後は第一列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させる。
この場合、左右の走行クローラ2a、2bは依然として図13(b)に示すように隣接した畝U1、U0上を走行するのであり、この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f3へ移動させ、また右のディスク67は畝U0の符号n1で示す箇所の土を矢印方向f2へ移動させ符号n2箇所に位置させる。
【0048】
次に第三列R3の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図13(c)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第三列R3に合致させる。
この後は第二列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置するため、符号n2で示す箇所の土の上面を踏走し、また左側の走行クローラ2bは畝UI上を踏走するものとなり、機体は溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜CL1に較べ、大幅に小さな横傾斜CL2で走行する。
この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f5へ移動させ、また右のディスク67は溝m内の土を矢印方向f4へ移動させ符号n3箇所に位置させる。
【0049】
最後に第四列R4の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図13(d)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第四列R4に合致させる。
この後は第三列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合も、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置し符号n3箇所の土の上面を踏走するため、機体は第二列R2の人参の収穫の場合と同様に、溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜に較べ、大幅に小さな横傾斜で走行する。
この列の走行中は左右のディスク67、67は最大高さに上昇させて折り畳み状態として差し支えない。 以後は順次左側の畝U2について同じ作業を繰り返す。
【0050】
(b)次に人参が図14に示すような配置状態に植付けされている場合について説明する。第一列の人参R1を収穫するため、運転者は運転座席5に座って機体を走行移動させ、左右の走行クローラ2a、2bを図14(a)に示すように隣接した畝U1、U0上に載せ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第一列R1に合致させる。
【0051】
この後、土移動手段49、49の関係部位を除いた各部を先と同様に作動させるのであり、これにより第一列R1の人参は挟持搬送手段7により順次に引き抜かれ収穫されるものとなる。
この収穫中、左右のディスク67、67は最大高さh2に上昇させて折り畳み状態としておく。
この際、左側の走行クローラ2bは溝mの縁に位置するため幾分沈下し、機体の横傾斜は免れない。
【0052】
次に第二列R2の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを畝U0、U1に対し図14(b)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第二列R2に合致させる。
この後は第一列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させ、また左右の土移動手段49、49を降下作動させて作動状態とする。
この場合、左右の走行クローラ2a、2bは依然として図9(b)に示すように隣接した畝U1、U0上を走行するのであり、この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f1へ移動させ、また右のディスク67は畝U0の土を矢印方向f0へ移動させ符号n1箇所に位置させる。
【0053】
次に第三列R3の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図14(c)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第三列R3に合致させる。
この後は第二列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置するため、符号n1で示す箇所の土の上面を踏走し、また左側の走行クローラ2bは畝UI上を踏走するものとなるのであり、機体は溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜CL1に較べ、大幅に小さな横傾斜CL2で走行する。
この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f3へ移動させ、また右のディスク67は溝m内の土を矢印方向f2へ移動させ符号n2箇所に位置させる。
【0054】
最後に第四列R4の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図14(d)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第四列R4に合致させる。
この後は第三列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合も、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置し符号n2箇所の土の上面を踏走するため、機体は第二列R2の人参の収穫の場合と同様に、溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜に較べ、大幅に小さな横傾斜で走行する。
この走行中、左右のディスク67、67は作動状態なされており、左のディスク67は第三列R3の箇所の土を切削して矢印方向f5へ移動させることにより溝m1を形成し、また右のディスク67は溝m内の土を矢印方向f4へ移動させる。
【0055】
この後は、次の畝U2の第一列の人参を収穫するのであり、この際、左右の走行クローラ2a、2bは畝U1、U2に対し図14(a)に準じた配置となされるのであり、従って左側の走行クローラ2bは溝mの縁に位置して幾分沈下し、また右側の走行クローラ2aは溝m1内に位置するためやはり幾分沈下する。
これにより機体は最初の第一列の人参の収穫のときほど横傾斜しなくなる 。
以後は順次左側の畝U2について同じ作業を繰り返す。
【0056】
(c)次に人参が図15に示すような配置状態に植付けされている場合について説明する。
第一列の人参R1を収穫するため、運転者は運転座席5に座って機体を走行移動させ、左右の走行クローラ2a、2bを図15(a)に示すように隣接した畝U1、U0上に載せ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第一列R1に合致させる。
【0057】
この後、人参収穫のための各部を作動させ、また左右の土移動手段49、49を降下作動させて作動状態とする。
これにより第一列R1の人参は挟持搬送手段7により順次に引き抜かれ収穫されるものとなる。
また左右の走行クローラ2a、2bは図15(a)に示すように隣接した畝U1、U0上を走行するのであり、この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f1へ移動させ、また右のディスク67は畝U0の土を矢印方向f0へ移動させ符号n1箇所に位置させる。
【0058】
次に第二列R2の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを畝U0、U1に対し図15(b)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第二列R2に合致させる。
この後は第一列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させる。
この場合、左右の走行クローラ2a、2bは依然として図15(b)に示すように隣接した畝U1、U0上を走行するのであり、この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f3へ移動させ、また右のディスク67は畝U0の土を矢印方向f2へ移動させ符号n2箇所に位置させる。
【0059】
次に第三列R3の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図15(c)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第三列R3に合致させる。
この後は第二列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置するため、符号n2で示す箇所の土の上面を踏走し、また左側の走行クローラ2bは畝UI上を踏走するものとなり、機体は溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜CL1に較べ、大幅に小さな横傾斜CL2で走行する。
この走行中、左のディスク67は畝U1の土を切削して矢印方向f5へ移動させ、また右のディスク67は溝m内の土を矢印方向f4へ移動させ符号32箇所に位置させる。
【0060】
最後に第四列R4の人参を収穫するのであり、このときは左右の走行クローラ2a、2bを図15(d)に示すように位置させ、左右一対の始端ホイール10、10の中間を人参の第四列R4に合致させる。
この後は第三列R1の人参の収穫に準じて各部を作動させるのであり、この場合も、右側の走行クローラ2aは溝m内に位置して符号n3箇所の土の上面を踏走するため、機体は第二列R2の人参の収穫の場合と同様に、溝m内に土が存在しない状態で走行する場合の横傾斜に較べ、大幅に小さな横傾斜で走行する。
この列の走行中は左右のディスク67、67は最大高さに上昇させて折り畳み状態として差し支えない。
以後は順次左側の畝U2について同じ作業を繰り返す。
上記土移動手段49、49は上述した使用例に限らず種々の態様で使用し得るのであって、その左右位置を変更することにより、さらに広範な使用が可能となる。
【0061】
本実施例において、左右の土移動手段49、49の左右方向の位置を変更調整する際は、次のように行う。
即ち、左右の土移動手段49、49をこれらの間隔を変えないで位置調整するときは、リンク結合手段78の後端と横向き取付け棒52とを結合したピン84を抜き取り、この状態の下で位置決めピン61を透孔q0及び透孔q2から抜き取り、支持筒部材55を横向き部材50に対し摺動変位させ、別の透孔q0及び透孔q1又はq3に挿通させ、この後、リンク結合手段78の後端と横向き取付け棒52の対応した結合片k1とを結合させるべくピン84を挿入する。
【0062】
一方、左右の土移動手段49、49の間隔を変更調整するときは、固定ボルト52cを弛緩操作して延長部材52bを本体筒部材52aに対し適当量だけ摺動変位させた後、固定ボルト52cを締結する。
さらに左右の土移動手段49、49のそれぞれの位置及び間隔を変更調整するときは上記した変更調整の双方を共に行うようにする。
【0063】
このような土移動手段49、49の位置調整は圃場の土を最適位置に移動させることを可能となす。
例えば、図14に示す場合は左側の土移動手段49を少し左側fs1へ寄せることにより、第四列R4の根菜作物の収穫時において、次の畝の第一列R1のそれの収穫時に右側の走行クローラ2aが踏走するものとなる位置の中央に溝底が位置するように溝m1が形成され、また図15に示す場合は右側の土移動手段49を少し左側fs1へ寄せることにより、第二列R2の根菜作物の収穫時において、左側の走行クローラ2bが第三列R3のその収穫中に踏走するものとなる位置の中央に符号n2で示す個所の土の頂点が位置するように土が盛り上げられようになり、何れの場合も機体の傾斜は一層緩和される。
【0064】
また左右の土移動手段49、49は図1とうに示す最低位置での作動に限らず任意高さで作動させることができるのであり、この場合は、リンク結合手段78の後端がさらに後方へ達し得るものとなり、従って土移動手段49、49及び支持手段48は土の抵抗で後方へ変移されるものとなり、これにより支持手段48は横向き部材50回りの後方へ幾分揺動変位してリンク結合手段78に引張された状態となり、この状態で安定的に位置保持される。
【0065】
また土移動手段49、49の土移動処理中に機体が後進されることがあるが、この場合には土移動手段49、49は自動的或いは人為的に地面の上方へ移動される。
しかし、この上方への移動のタイミングが遅いと、ディスク67、67下部が未だ土中にあるときに機体が後進するようになる。
この場合、土移動手段49、49が前方へ押されるため、支持手段48は横向き部材50回りの前方へ揺動されると共にリンク結合手段78が折れ曲がり、土移動手段49、49は前方へ退避移動される。
これにより、土移動手段49、49及び支持手段48等は土から過大な荷重を受けないで済むものとなる。
【0066】
さらに根部bから切断分離された茎葉部aを圃場に廃棄すると、後工程の作業の障害となったり病原菌の発生の原因となるため、茎葉部aを圃場外に搬出することがある。
この場合は、張出台90にコンテナ受け91を固定し、これの支持枠にコンテナ93を載置する。
これにより、案内樋37から排出された茎葉部aはコンテナ93内に落下し収容されるものとなり、圃場外への茎葉部aの搬出が容易に行えるようになる。
なお、茎葉部aを圃場に散乱させても差し支えない場合は、張出台90からコンテナ受け91を取り外すのであり、
この状態では案内樋37から排出された茎葉部aは張出台90等に引っ掛かることなく地面に落下する。
また非収穫時や機体運搬時にはコンテナ受け91を取り外しておくと、機体がコンパクトとなってその取扱いが容易となる。
【0067】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、
機体の長大化を阻止することができると共に機体の進行方向を安定化させて的確な収穫作業を行うことができる上に次のような効果が得られる。
即ち、請求項1によれば、機台の下方に左右一対の走行クローラを配置し、機体進行方向左側の走行クローラの外縁よりも外側には圃場に植生している根菜作物の茎葉部を挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、同挟持搬送手段の後方に根菜作物の茎葉部を除去された根部を選別するための選別コンベアとを備えた根菜収穫機において、機台を構成する前後向きに設けた前後向き部材の後端部に横向き部材を設け、同横向き部材に外嵌した支持筒部材を位置決めピンを介して位置調整可能に連接し、同支持筒部材の真下に配置した横向き取付け棒と同支持筒部材とのそれぞれに付加部材を固着すると共に、同各付加部材の左側に各リンク部材の一端を支軸を介して枢着すると共に、これらリンク部材をX状に交差させて軸着し、且つ、各リンク部材の他端を各付加部材の右側に形成したガイド部に左右移動自在に装着して横向き部材と横向き取付け棒との上下寸法を短縮又は、伸張させるシザーズ機構を介して連接した横向き取付け棒の両端部に設けたブラケットに搖動部材を介して圃場の土を連続的に切削して特定箇所へ向けて移動させる土移動手段を設け、同土移動手段を走行クローラのそれぞれの後方で、かつ、選別コンベアの下方に、左右移動可能に装設したことにより、土移動手段を機台に対し簡易且つ安定的に装着することができ、新規或いは在来の収穫機に対しても簡易に装着できる。
また、土移動手段は走行装置の配置、根菜作物の植えられた畝の幅、及び、根菜作物の植付け態様等を決定要素として機体に対する位置を特定されるが、これら要素は種々に変更され得るものである。この発明において、土移動手段を左右方向の位置調整可能に設けたことは、前記決定要素の変更に対しても、土移動手段を最適位置に位置させることを可能となす。
【0068】
請求項2の発明によれば、横向き部材に形成された透孔と、同透孔に対応した一つの透孔を形成され支持筒部材を外嵌して透孔に対応した透孔のいずれかに挿通する位置決めピンを介して土移動手段を同体的に左右移動可能に装設したことにより、土移動手段の左右位置を畝巾や植付け態様等の変化にも拘わらず、簡易且つ正確に、最適位置に位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る収穫機の側面図である。
【図2】前記収穫機の平面図である。
【図3】前記収穫機の後面図である。
【図4】前記収穫機の後部を示す側面図である。
【図5】前記収穫機の支持手段(土移動手段及びシザース機構等)を示す後面図である。
【図6】前記支持手段及び土移動手段の平面図である。
【図7】前記シザース機構の一部断面側面図である。
【図8】前記シザース機構の一部断面側面図である。
【図9】前記土移動手段のうち右側のものを示す平面図である。
【図10】前記収穫機の張出台を示し、Aは側面図で、Bは後面図である。
【図11】前期収穫機のコンテナ受けを示す平面図である。
【図12】前記コンテナ受けの側面図である。
【図13】前記収穫機の第一使用例を機体の後方から見た説明図である。
【図14】前記収穫機の第二使用例を機体の後方から見た説明図である。
【図15】前記収穫機の第三使用例を機体の後方から見た説明図である。
【符号の説明】
1 機台
1a、1b 前後向き部材
2a、2b 走行クローラ(走行装置)
9 挟持搬送装置
39 選別コンベア
48 支持手段
49 土移動手段
50 横向き部材
51 シザース機構
52 横向き取付け棒
53、54 上部の左右二箇所
55 支持部材
61 位置決めピン
56、57 付加部材
58、59 リンク部材
60 支軸
71 搖動部材
78 リンク結合手段
a 茎葉部
b 根部
c、d ガイド部
g 地面
k 根菜作物
k1 下部の一箇所
q0 透孔
q1 透孔
q2 透孔
q3 透孔
Claims (2)
- 機台(1)の下方に左右一対の走行クローラ(2a、2b)を配置し、機体進行方向左側の前記走行クローラ(2b)の外縁よりも外側には圃場に植生している根菜作物(K)の茎葉部(a)を挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段(9)と、同挟持搬送手段(9)の後方に前記根菜作物(K)の茎葉部(a)を除去された根部(b)を選別するための選別コンベア(39)とを備えた根菜収穫機において、
前記機台(1)を構成する前後向きに設けた前後向き部材(1a、1b)の後端部に横向き部材(50)を設け、
同横向き部材(50)に外嵌した支持筒部材(55)を位置決めピン(61)を介して位置調整可能に連接し、
同支持筒部材(55)の真下に配置した横向き取付け棒(52)と同支持筒部材(55)とのそれぞれに付加部材(56、57)を固着すると共に、同各付加部材(56、57)の左側に各リンク部材(58、59)の一端を支軸(60、60)を介して枢着すると共に、これらリンク部材(58、59)をX状に交差させて軸着し、且つ、各リンク部材(58、59)の他端を各付加部材(56、57)の右側に形成したガイド部(c、d)に左右移動自在に装着して前記横向き部材(50)と前記横向き取付け棒(52)との上下寸法を短縮又は、伸張させるシザーズ機構(51)を介して連接した前記横向き取付け棒(52)の両端部に設けたブラケットに搖動部材(71、71)を介して圃場の土を連続的に切削して特定箇所へ向けて移動させる土移動手段(49、49)を設け、
同土移動手段(49、49)を前記走行クローラ(2a、2b)のそれぞれの後方で、かつ、前記選別コンベア(39)の下方に、左右移動可能に装設したことを特徴とする根菜収穫機。 - 前記横向き部材(50)に形成された透孔(q1、q2、q3)と、同透孔(q1、q2、q3)に対応した一つの透孔(qo)を形成され支持筒部材(55)を外嵌して前記透孔(qo)に対応した前記透孔(q1、q2、q3)のいずれかに挿通する位置決めピン(61)を介して前記土移動手段(49、49)を同体的に左右移動可能に装設したことを特徴とする請求項1記載の根菜作物収穫機。
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