JP4180828B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、マトリクス表示方式のプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置の大画面化にともなって薄型のものが要求され、各種の薄型表示デバイスが実用化されている。交流放電型のプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称する)は、この薄型表示デバイスの1つとして着目されている。PDPは、複数の列電極と、これら列電極と直交して配列されて且つ一対にて1走査ラインを形成する複数の行電極とを備えている。これら各行電極及び列電極は、放電空間に対して誘電体層で被覆されており、1対の行電極と列電極との各交叉部に画素を担う放電セルが形成される構造を採る。
【0003】
ここで、かかるPDPに対して中間調表示を実施させる方法の一つとしてサブフィールド法(又はサブフレーム法)が知られている。サブフィールド法では、1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールド毎に放電セル各々を発光駆動する。各サブフィールドにはそのサブフィールドの重み付けに対応した発光期間が割り当てられている。例えば、入力映像信号に基づく各画素毎の画素データが8ビットである場合には、1フィールドの期間を8つのサブフィールドに分割して各サブフィールド内において、一斉リセット行程、画素データ書込行程、発光維持行程を順次実行する。
【0004】
一斉リセット行程では、上記PDPの全ての放電セルを一斉に放電励起(リセット放電)せしめることにより、全放電セル内に壁電荷を形成させる。画素データ書込行程では、そのサブフィールドに対応した画素データビットの論理レベルに応じて、各放電セルに対して選択的に放電(選択消去放電)を生起せしめる。この時、選択消去放電が生起された放電セル内では壁電荷が消滅し、この放電セルは非発光セル状態に設定される。一方、選択消去放電が生起されなかった放電セル内には壁電荷が残留したままとなるので、この放電セルは発光セル状態に設定されることになる。発光維持行程では、上記発光セル状態に設定された放電セルのみを、各サブフィールドの重み付けに対応した期間に亘り繰り返し放電(維持放電)せしめる。この際、8つのサブフィールド各々の発光維持行程において生起された維持放電の合計回数に対応した輝度が視覚される。つまり、8つのサブフィールド各々に、1:2:4:8:16:32:64:128なる比にて維持放電の回数を割り当てれば、1フィールド表示期間内において維持放電の生起されるサブフィールドの組み合わせ方により、256(=28)階調分の中間輝度を表現できるのである。
【0005】
従って、高輝度な映像を表す映像信号が供給された場合には、この高輝度な映像表示を実現すべく単位時間あたりに生起される維持放電の回数が増えるので、それに伴い電力消費が増大するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、消費電力を抑制することができるプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出行程と、前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出行程と、前記平均輝度が所定の下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる一方、前記平均輝度が前記下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる駆動制御行程と、を有し、前記駆動制御行程は、前記照度が低いほど前記下限値を小さくする。
又、請求項6に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出行程と、前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出行程と、前記平均輝度が所定の第1下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第1下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度を設定する第1輝度制限行程と、前記平均輝度が前記第1下限値よりも低い第2下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど、前記第1輝度制限行程において前記平均輝度に対して得られる印加頻度よりも低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第2下限値よりも小なる場合には前記前記最大の印加頻度を設定する第2輝度制限行程と、前記照度が所定照度よりも高い場合には前記第1輝度制限行程によって設定された前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する一方、前記照度が前記所定照度以下である場合には前記第2輝度制限行程によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する駆動行程と、を有する。
【0008】
又、請求項7に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出手段と、前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出手段と、前記平均輝度が所定の下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる一方、前記平均輝度が前記下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる駆動制御手段と、を有し、前記駆動制御手段は、前記照度が低いほど前記下限値を小さくする。
又、請求項12に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出手段と、前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出手段と、前記平均輝度が所定の第1下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第1下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度を設定する第1輝度制限手段と、前記平均輝度が前記第1下限値よりも低い第2下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど、前記第1輝度制限手段において前記平均輝度に対して設定される印加頻度よりも低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第2下限値よりも小なる場合には前記前記最大の印加頻度を設定する第2輝度制限手段と、前記照度が所定照度よりも高い場合には前記第1輝度制限手段によって設定された前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する一方、前記照度が前記所定照度以下である場合には前記第2輝度制限手段によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する駆動手段と、を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す)を搭載したプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、かかるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルとしてのPDP10と、各種機能モジュールからなる駆動部とから構成されている。
【0010】
PDP10は、アドレス電極としてのm個の列電極D1〜Dmと、これら列電極の各々と交叉して配列された夫々n個の行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynを備えている。これら行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynは、夫々一対の行電極Xi(1≦i≦n)及びYi(1≦i≦n)にてPDP10における第1表示ライン乃至第n表示ラインを担っている。列電極Dと、行電極X及びYとの間には、放電ガスが封入されている放電空間が形成される。そして、この放電空間を含む各行電極対と列電極との各交差部に、画素に対応した放電セルが形成される構造となっている。つまり、1表示ライン上には列電極Dの数、すなわちm個の放電セルが存在する。
【0011】
駆動部は、A/D変換器1、駆動制御回路2、メモリ4、アドレスドライバ6、第1サスティンドライバ7、第2サスティンドライバ8、データ変換回路30、平均輝度演算回路50、外光センサ51及びABL特性メモリ52から構成される。
A/D変換器1は、入力映像信号をサンプリングしてこれを各画素に対応した例えば8ビットの画素データPDに変換して、これをデータ変換回路30及び平均輝度演算回路50の各々に供給する。データ変換回路30は、画素データPDに対して多階調化処理を施した後、PDP10の各放電セルを各サブフィールド毎に発光セル状態又は非発光セル状態に設定すべき8ビットの画素駆動データGDに変換し、これをメモリ4に供給する。
【0012】
図2は、かかるデータ変換回路30の内部構成の一例を示す図である。
図2において、多階調化処理回路31は、8ビットの画素データPDに対して誤差拡散処理及びディザ処理を施す。例えば、上記誤差拡散処理では、先ず、画素データPDの上位6ビット分を表示データ、残りの下位2ビット分を誤差データと捉える。そして、周辺画素各々に対応した上記画素データPDの各誤差データを重み付け加算したものを、上記表示データに反映させる。かかる動作により、原画素における下位2ビット分の輝度が上記周辺画素によって擬似的に表現され、それ故に8ビットよりも少ない6ビット分の表示データにて、上記8ビット分の画素データと同等の輝度階調表現が可能になる。そして、この誤差拡散処理によって得られた6ビットの誤差拡散処理画素データに対してディザ処理を施す。ディザ処理では、互いに隣接する複数の画素を1画素単位とし、この1画素単位内の各画素に対応した上記誤差拡散処理画素データに夫々、互いに異なる係数値からなるディザ係数を夫々割り当てて加算してディザ加算画素データを得る。かかるディザ係数の加算によれば、上記1画素単位で眺めた場合には、上記ディザ加算画素データの上位4ビット分だけでも8ビットに相当する輝度を表現することが可能となる。そこで、多階調化処理回路31は、上記ディザ加算画素データの上位4ビット分を多階調化画素データPDSとしてデータ変換回路32に供給する。
【0013】
データ変換回路32は、4ビットの上記多階調化画素データPDSを図3に示す如きデータ変換テーブルに従って8ビットの画素駆動データGDに変換し、これをメモリ4に供給する。尚、画素駆動データGDの第1〜第8ビットは、夫々、後述するサブフィールドSF1〜SF8各々に対応している。
メモリ4は、駆動制御回路2から供給された書込信号に従って上記画素駆動データGDを順次書き込む。そして、1画面分、つまり第1行・第1列の画素に対応した画素駆動データGD11から、第n行・第m列の画素に対応した画素駆動データGDnmまでの(n×m)個分の画素駆動データGDの書き込みが終了すると、メモリ4は、以下の如き読み出し動作を行う。
【0014】
先ず、メモリ4では、書き込まれた1画面分の画素駆動データGD11〜GDnm各々を、各ビット桁(第1ビット〜第8ビット)毎に分割した画素駆動データビットDB1〜DB8と捉える。
すなわち、
DB111〜DB1nm:GD11〜GDnm各々の第1ビット
DB211〜DB2nm:GD11〜GDnm各々の第2ビット
DB311〜DB3nm:GD11〜GDnm各々の第3ビット
DB411〜DB4nm:GD11〜GDnm各々の第4ビット
DB511〜DB5nm:GD11〜GDnm各々の第5ビット
DB611〜DB6nm:GD11〜GDnm各々の第6ビット
DB711〜DB7nm:GD11〜GDnm各々の第7ビット
DB811〜DB8nm:GD11〜GDnm各々の第8ビット
である。
【0015】
そして、メモリ4は、後述するサブフィールドSF1の画素データ書込行程Wcにおいて、上記画素駆動データビットDB111〜DB1nmを1表示ライン分ずつ読み出してアドレスドライバ6に供給する。次に、メモリ4は、後述するサブフィールドSF2の画素データ書込行程Wcにおいて、上記画素駆動データビットDB211〜DB2nmを1表示ライン分ずつ読み出してアドレスドライバ6に供給する。以下、同様にして、メモリ4は、後述するサブフィールドSF3〜SF8の各画素データ書込行程Wcのタイミングで、画素駆動データビットDB3〜DB8を1表示ライン分ずつ読み出してアドレスドライバ6に供給するのである。
【0016】
平均輝度演算回路50は、各フィールド(各フレーム)毎の1フィールド分の上記画素データPDに基づき、入力映像信号による映像の平均輝度レベルを算出し、その算出した平均輝度レベルを示す平均輝度信号APLを駆動制御回路2に供給する。外光センサ51は、上記PDP10の周辺に設けられる光センサであり、PDP10の周辺の明るさを検出し、その明るさに対応した信号レベルを有する照度信号LLを駆動制御回路2に供給する。
【0017】
ABL(自動輝度制御)特性メモリ52には、上記平均輝度信号APLを、各フィールド内において放電セルに印加すべき維持パルス(後述する)の数、つまり印加頻度に変換する図4に示す如き3つのABL特性A〜C各々に対応したデータ変換テーブルが記憶されている。
この際、ABL特性Aに基づくデータ変換テーブルによれば、平均輝度信号APLが第1下限値V1よりも小なる場合には例えば"1530"なる維持パルスの印加数が得られる一方、上記第1下限値V1よりも大である場合には平均輝度信号APLが大なるほど小なる印加数が得られる。かかるABL特性Aによれば、入力映像の平均輝度に拘わらずに、維持放電に伴って消費される電力は所定の第1消費電力内に収まる。又、ABL特性Bに基づくデータ変換テーブルによれば、平均輝度信号APLが第2下限値V2(V1>V2)よりも小なる場合には例えば"1530"なる維持パルスの印加数が得られる一方、上記第2下限値V2よりも大である場合には平均輝度信号APLが大なるほど小なる印加数が得られる。かかるABL特性Bによれば、入力映像の平均輝度に拘わらずに、維持放電に伴って消費される消費電力は所定の第2消費電力内に収まる。又、ABL特性Cに基づくデータ変換テーブルによれば、平均輝度信号APLが第3下限値V3(V2>V3)よりも小なる場合には"1530"なる維持パルスの印加数が得られる一方、平均輝度信号APLが上記第3下限値V3よりも大である場合には平均輝度信号APLが大なるほど小なる印加数が得られる。かかるABL特性Cによれば、入力映像の平均輝度に拘わらずに、維持放電に伴って消費される消費電力は所定の第3消費電力内に収まる。
【0018】
このように、ABL特性A〜Cは、維持放電に伴って消費される電力を夫々個別に設定された所定の消費電力内に制限させるべく、各フィールド内において放電セルに印加すべき維持パルスの印加数、つまり印加頻度を入力映像の平均輝度が高いほど小なる数に変更する。
尚、これらABL特性A〜Cにて上述した如き電力制限作用が働く平均輝度信号APLの下限値は、図4に示す如くABL特性Aにおける上記第1下限値V1が最も高く、次にABL特性Bにおける第2下限値V2、そしてABL特性Cにおける第3下限値V3である。従って、上記ABL特性Bによる上記第2消費電力は、上記ABL特性Aによる上記第1消費電力よりも小となり、上記ABL特性Cによる上記第3消費電力は、上記第2消費電力よりも小となる。
【0019】
ABL特性メモリ52は、ABL特性A〜Cの内から、駆動制御回路2から供給されたABL特性読出信号にて示されるABL特性のデータ変換テーブルを選択的に読み出し、これを駆動制御回路2に供給する。
駆動制御回路2は、図6に示す発光駆動フォーマットに従ってPDP10を駆動制御すべき各種タイミング信号をアドレスドライバ6、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々に供給する。
【0020】
尚、図6に示される発光駆動フォーマットでは、各フィールド(以下、フレームをも含む表現とする)の表示期間を8個のサブフィールドSF1〜SF8に分割する。そして、各サブフィールド内で、PDP10の放電セル各々を発光セル状態又は非発光セル状態のいずれか一方に設定する画素データ書込行程Wcと、上記発光セル状態にある放電セルのみを図6中に記述されている回数比にて示される数だけ繰り返し発光せしめる発光維持行程Icとを実施する。又、先頭のサブフィールドSF1においてのみでPDP10の全放電セル内の壁電荷量を初期化せしめる一斉リセット行程Rcを実行し、最後尾のサブフィールドSF14では、全放電セル内の壁電荷を一斉に消去する消去行程Eを実行する。
【0021】
図7は、上記一斉リセット行程Rc、画素データ書込行程Wc、発光維持行程Ic及び消去行程Eなる各行程において、上記アドレスドライバ6、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々がPDP10に印加する各種駆動パルスと、その印加タイミングを示す図である。
先ず、サブフィールドSF1のみで実施される一斉リセット行程Rcでは、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々が、図7に示す如き波形を有するリセットパルスRPx及びRPYをPDP10の行電極X1〜Xn及びY1〜Ynに一斉に印加する。これらリセットパルスRPx及びRPYの一斉印加により、PDP10中の全ての放電セルがリセット放電し、かかるリセット放電の直後、各放電セル内には一様に所定量の壁電荷が形成される。このリセット放電により、全ての放電セルが発光セル状態に初期化される。
【0022】
次に、各サブフィールドの画素データ書込行程Wcでは、アドレスドライバ6が、上記メモリ4から供給された画素駆動データビットDBの論理レベルに対応した電圧を有する画素データパルスを発生する。例えば、アドレスドライバ6は、画素駆動データビットDBの論理レベルが"1"である場合には高電圧の画素データパルスを生成し、"0"である場合には低電圧(0ボルト)の画素データパルスを生成する。この際、アドレスドライバ6は、上述した如く生成した画素データパルスを1行分(m個)毎に列電極D1〜Dmに印加して行く。例えば、サブフィールドSF1の画素データ書込行程Wcでは、メモリ4から画素駆動データビットDB111〜DB1nmが供給されるので、アドレスドライバ6は、先ず、この中から第1行目に対応した分、つまりDB111〜DB11mを抽出する。そして、アドレスドライバ6は、これらm個のDB111〜DB11m各々を、その論理レベルに対応したm個の画素データパルスDP111〜DP11mに変換し、これらを図7に示す如く同時に列電極D1〜Dmに印加する。次に、アドレスドライバ6は、画素駆動データビット群DB111〜DB1nmの中から第2行目に対応したDB121〜DB12mを抽出する。そして、アドレスドライバ6は、これらm個のDB121〜DB12m各々を、その論理レベルに対応したm個の画素データパルスDP121〜DP12mに変換し、これらを図7に示す如く同時に列電極D1〜Dmに印加する。以下、同様にしてアドレスドライバ6は、サブフィールドSF1の画素データ書込行程Wcにおいて、メモリ4から供給された画素駆動データビットDB1に対応した画素データパルスDP1を1行分毎に列電極D1〜Dmに印加して行くのである。
【0023】
更に、画素データ書込行程Wcでは、第2サスティンドライバ8が、上述した如き1行分毎の画素データパルスDPの印加タイミングと同一タイミングにて、図7に示されるが如き負極性の走査パルスSPを発生し、これを行電極Y1〜Ynへと順次印加して行く。この際、走査パルスSPが印加された行電極と、高電圧の画素データパルスが印加された列電極との交差部の放電セルにのみ放電(選択消去放電)が生じ、その放電セル内に残存していた壁電荷が選択的に消去される。この選択消去放電により、上記一斉リセット行程Rcにおいて発光セル状態に初期化された放電セルは非発光セル状態に設定される。一方、上記選択消去放電の生起されなかった放電セルは、その直前までの状態を維持する。すなわち、発光セル状態にあった放電セルはそのまま発光セル状態に設定され、非発光セル状態にあった放電セルはそのまま非発光セル状態に設定される。
【0024】
次に、各サブフィールドの発光維持行程Icでは、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々が、行電極X1〜Xn及びY1〜Ynに対して図7に示されるように交互に正極性の維持パルスIPX及びIPYを印加する。
ここで、サブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icにおいて上記維持パルスIPを繰り返し印加する回数は、上記平均輝度信号APL、照度信号LL、ABL特性メモリ52から読み出されたデータ変換テーブルに基づいている。
【0025】
例えば、上記照度信号LLが図5に示す如き照度L1よりも低い場合には、駆動制御回路2は、ABL特性Cに対応したデータ変換テーブルを読み出すべきABL特性読出信号をABL特性メモリ52に供給する。これにより、ABL特性メモリ52は、図4に示す如きABL特性Cに対応したデータ変換テーブルを駆動制御回路2に供給する。この際、駆動制御回路2は、上記ABL特性Cに対応したデータ変換テーブルに基づき、平均輝度信号APLに対応した維持パルスの印加数を求める。そして、駆動制御回路2は、この1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの印加数を図6に示す如き回数比にて各サブフィールドの発光維持行程Icに割り当て、その維持パルスのタイミング信号を第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々に供給する。これにより、平均輝度信号APLが例えば図4に示す如く"40"である場合、ABL特性Cによれば、1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの総数として"510"が得られる。従って、この維持パルスのパルス数"510"を、図6に示す如き回数比にてサブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icに割り当てると、図8に示す如く、
SF1:2
SF2:12
SF3:32
SF4:48
SF5:70
SF6:92
SF7:114
SF8:140
となる。よって、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々は、サブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icにおいて上述した如き回数だけ繰り返し維持パルスIPX及びIPYを各放電セルに印加する。
【0026】
又、上記照度信号LLが図5に示す如き照度L1よりも高く照度L2よりも低い場合には、駆動制御回路2は、ABL特性Bに対応したデータ変換テーブルを読み出すべきABL特性読出信号をABL特性メモリ52に供給する。これにより、ABL特性メモリ52は、図4に示す如きABL特性Bに対応したデータ変換テーブルを駆動制御回路2に供給する。この際、駆動制御回路2は、上記ABL特性Bに対応したデータ変換テーブルに基づき、平均輝度信号APLに対応した維持パルスの印加数(1フィールド表示期間内で印加すべき)を求める。そして、駆動制御回路2は、この1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの印加数を、図6に示す如き回数比にて各サブフィールドの発光維持行程Icに割り当て、各維持パルスのタイミング信号を第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々に供給する。かかる動作により、例えば、平均輝度信号APLが図4に示す如く"40"である場合、ABL特性Bによれば、1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの総数として"765"が得られる。従って、この維持パルスのパルス数"765"を、図6に示す如き回数比にてサブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icに割り当てると、図8に示す如く、
SF1:3
SF2:18
SF3:48
SF4:72
SF5:105
SF6:138
SF7:171
SF8:210
となる。よって、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々は、サブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icにおいて上述した如き回数だけ繰り返し維持パルスIPX及びIPYを各放電セルに印加する。
【0027】
又、上記照度信号LLが図5に示す如き照度L2よりも高い場合には、駆動制御回路2は、ABL特性Aに対応したデータ変換テーブルを読み出すべきABL特性読出信号をABL特性メモリ52に供給する。これにより、ABL特性メモリ52は、図4に示す如きABL特性Aに対応したデータ変換テーブルを駆動制御回路2に供給する。この際、駆動制御回路2は、上記ABL特性Aに対応したデータ変換テーブルに基づき、平均輝度信号APLに対応した維持パルスの印加数(1フィールド表示期間内で印加すべき)を求める。そして、駆動制御回路2は、この1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの印加数を、図6に示す如き回数比にて各サブフィールドの発光維持行程Icに割り当て、各維持パルスのタイミング信号を第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々に供給する。かかる動作により、平均輝度信号APLが例えば図4に示す如く"40"である場合、ABL特性Aによれば、1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスの総数として"1020"が得られる。従って、この維持パルスの印加数"1020"を、図6に示す如き回数比にてサブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icに割り当てると、図8に示す如く、
SF1:4
SF2:24
SF3:64
SF4:96
SF5:140
SF6:184
SF7:228
SF8:280
となる。よって、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々は、サブフィールドSF1〜SF8各々の発光維持行程Icにおいて上述した如き回数だけ繰り返し維持パルスIPX及びIPYを各放電セルに印加する。
【0028】
ここで、壁電荷が残留したままとなっている放電セル、すなわち上記画素データ書込行程Wcにおいて発光セル状態に設定された放電セルのみが、上記維持パルスIPX及びIPYが印加される度に維持放電し、各サブフィールド毎に割り当てられた放電回数分だけ、その維持放電に伴う発光状態を維持する。尚、前述したように、各放電セルが発光セル状態に設定されるか否かは、画素駆動データGDによって決まる。この際、画素駆動データGDとして取り得るパターンは、図3に示されるが如き9パターンである。そして、最高輝度を表す"1000"なる多階調化画素データPDSに対応した画素駆動データGDを除き、いずれもが、第1〜第8ビットの内の1ビットだけが論理レベル"1"となり、他のビットは全て論理レベル"0"である。従って、その論理レベル"1"のビット桁に対応したサブフィールドの画素データ書込行程Wcにおいてのみで選択消去放電が生起され、放電セルは非発光セル状態に設定される。一方、論理レベル"0"のビット桁各々に対応したサブフィールドの画素データ書込行程Wcでは選択消去放電が生起されないので、放電セルは、その直前までの状態を保持する。この際、図6に示す如き駆動によれば、放電セル内に壁電荷を形成させてこの放電セルを非発光セル状態から発光セル状態に推移させることが可能な行程は、先頭のサブフィールドSF1での一斉リセット行程Rcだけである。従って、図3の画素駆動データGDを用いた駆動によれば、放電セルは、各フィールドの先頭から、図3中の黒丸が付されているサブフィールドの画素データ書込行程Wcにおいて選択消去放電が生起されるまでの間、発光セル状態に保持される。そして、一度、選択消去放電が生起されると、それ以降、放電セルは1フィールドの最後尾まで非発光セル状態を保持することになる。よって、各放電セルは、各フィールド内において最初に選択消去放電が生起されるまで、発光セル状態に保持され、その間に存在する各サブフィールド(白丸印にて示す)の発光維持行程Icにおいて連続して維持放電が生起される。
【0029】
従って、図3に示されるが如き画素駆動データGDを用いて図6に示す如き発光駆動フォーマットに従った駆動を行えば、SF1〜SF8を通して各発光維持行程Icで生起された維持放電の合計回数に対応した9階調分の中間輝度表示が為される。
この際、PDP10周辺の照度が比較的高い場合には、図4に示すABL特性Aに基づいて1フィールド表示期間内(SF1〜SF8)にて各放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が決定する。よって、例えば図4に示すように入力映像の平均輝度レベルが"40"である場合には1フィールド表示期間内において各放電セルに印加すべき維持パルスの印加数は"1020"となる。従って、図3に示す9通りの発光駆動パターンによって得られる9階調分の中間輝度各々の輝度レベルは、
{0、4、28、92、188、328、512、740、1020}
となる。
【0030】
又、上述したのと同様にPDP10周辺の照度が比較的高いときに、図4に示す如く入力映像の平均輝度レベルが"50"である場合には、1フィールド表示期間内において各放電セルに印加すべき維持パルスの印加数は"765"となる。従って、図3に示す9通りの発光駆動パターンによって得られる9階調分の中間輝度各々の輝度レベルは、
{0、3、21、69、141、246、384、555、765}
となる。
【0031】
すなわち、上記ABL特性Aによれば、入力映像の平均輝度レベルが高くなるほど1フィールド表示期間内において各放電セルに印加する維持パルスの印加数が減る。つまり、例え入力映像の平均輝度レベルが"40"から"50"へと高くなってもその消費電力が上記第1消費電力内に収まるように電力制限作用が働くのである。
【0032】
一方、PDP10周辺の照度が比較的低い場合には、図4に示すABL特性Cに基づいて1フィールド表示期間内で各放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が決定する。よって、例えば、図4に示すように入力映像の平均輝度レベルが"40"である場合には1フィールド表示期間内において各放電セルに印加すべき維持パルスの印加数は"510"となる。従って、図3に示す9通りの発光駆動パターンによって得られる9階調分の中間輝度各々の輝度レベルは、
{0、2、14、46、94、164、256、370、510}
となる。
【0033】
従って、前述した如くPDP10周辺の照度が高い場合に比して画面全体の輝度が低下する。すなわち、プラズマディスプレイ装置の設置された場所の明るさに対応した適切な画面輝度が提供されるようになるのである。
又、上記ABL特性Cによれば、例え入力映像の平均輝度レベルが高くなってもその電力消費は上記第3消費電力内に収まることになる。この際、かかるABL特性Cによる第3消費電力は、PDP10周辺の照度が高い場合に用いられるABL特性Aによる第1消費電力よりも少ない。従って、PDP10周辺の照度が低い場合には高い場合に比して、その消費電力が減少するのである。
【0034】
このように、ABL特性A〜Cは、入力映像の平均輝度及びPDP10周辺の照度をパラメータとして、各フィールド内において印加すべき維持パルスの印加数、つまり印加頻度を求める1つの変換関数と捉えることができる。この際、かかる変換関数は、平均輝度が高いほどこの平均輝度を小なる維持パルスの印加頻度に変換する第1変換関数と、照度が低いほどこの印加頻度を小にする第2関数との重畳によって表すことが出来る。従って、これらABL特性A〜Cを用いた輝度制限動作によれば、PDP周辺の照度に追従した適切な画面輝度を維持させつつも、入力映像の輝度レベルに拘わらずに電力消費量を所定の消費電力内に制限させることが可能となるのである。
【0035】
ところで、維持パルスの印加頻度を小さくして維持放電の生起回数を減らすと、その放電に伴って発生するプライミング粒子量が減少するので、各種放電(選択消去放電、維持放電)を確実に生起させることが出来なくなる。そこで、維持パルスの印加頻度を少なくした分だけ、各維持パルスのパルス幅、あるいは走査パルス及び画素データパルス各々のパルス幅を広げることにより各種放電を確実に生起させるようにする。
【0036】
例えば、各フィールド内で放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が"510"である場合には、アドレスドライバ6及び第2サスティンドライバ8は、上記画素データ書込行程Wcにおいて図9(a)に示す如きパルス幅T1の画素データパルス及び走査パルスSPを発生する。この際、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8は、上記発光維持行程Icにおいて図10(a)に示す如きパルス幅P1及び周期S1の維持パルスIPX及びIPYを発生する。
【0037】
又、各フィールド内で放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が例えば"765"である場合には、アドレスドライバ6及び第2サスティンドライバ8は、上記画素データ書込行程Wcにおいて図9(b)に示す如き、上記パルス幅T1よりも狭いパルス幅T2であり、かつ上記パルス幅T1の場合よりも周期を短くした画素データパルス及び走査パルスSPを発生する。この際、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8は、上記発光維持行程Icにおいて図10(b)に示す如き、上記パルス幅P1よりも狭いパルス幅P2であり、かつ上記周期S1よりも短い周期S2の維持パルスIPX及びIPYを発生する。
【0038】
又、各フィールド内で放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が例えば"1020"である場合には、アドレスドライバ6及び第2サスティンドライバ8は、上記画素データ書込行程Wcにおいて図9(c)に示す如き、上記パルス幅T2よりも狭いパルス幅T3であり、かつ上記パルス幅T2の場合よりも周期を短くした画素データパルス及び走査パルスSPを発生する。この際、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8は、上記発光維持行程Icにおいて図10(c)に示す如き、上記パルス幅P2よりも狭いパルス幅P3であり、かつ上記周期S2よりも短い周期S3の維持パルスIPX及びIPYを発生する。
【0039】
このように、各フィールド内で放電セルに印加すべき維持パルスの印加数が小なるほど、走査パルス、画素データパルス、維持パルスのパルス幅を広げることにより、各種放電に対する放電マージンを高めるのである。これにより、たとえ維持放電の回数が少ないが故に放電セル内に存在するプライミング粒子量が少なくても、確実に放電を生起させることが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上の如く本発明においては、入力映像の平均輝度及びPDP周辺の照度に基づいて単位時間(1フィールド表示期間)あたりに印加すべき表示パルス(維持パルス)の印加頻度を求め、その印加頻度に従って表示パルスを放電セル各々に印加するようにしている。
【0041】
従って、本発明によれば、プラズマディスプレイパネルの周辺の照度に追従した適切な画面輝度を維持させつつも、入力映像の輝度レベルに拘わらずに電力消費量を所定の消費電力内に制限することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駆動方法に従ってプラズマディスプレイパネルを駆動するプラズマディスプレイ装置を示す図である。
【図2】図1に示されるデータ変換回路30の内部構成を示す図である。
【図3】データ変換回路32のデータ変換テーブル、及び発光駆動パターンを示す図である。
【図4】ABL特性A〜Cを示す図である。
【図5】PDP10周辺の照度とABL特性A〜Cの対応関係を示す図である。
【図6】図1に示されるプラズマディスプレイ装置で採用される発光駆動フォーマットの一例を示す図である。
【図7】PDP10に印加される各種駆動パルスと、その印加タイミングの一例を示す図である。
【図8】入力映像の平均輝度レベルが"40"であるときに、1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスのパルス数及び各サブフィールド内での印加回数を、PDP10周辺の照度毎に示す図である。
【図9】1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスのパルス数に応じて変更する、画素データパルス及び走査パルスSP各々のパルス幅を示す図である。
【図10】1フィールド表示期間内で印加すべき維持パルスのパルス数に応じて変更する、維持パルスのパルス幅を示す図である。
【符号の説明】
2 駆動制御回路
6 アドレスドライバ
7 第1サスティンドライバ
8 第2サスティンドライバ
10 PDP
50 平均輝度演算回路
51 外光センサ
52 ABL特性メモリ
Claims (12)
- 表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出行程と、
前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出行程と、
前記平均輝度が所定の下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる一方、前記平均輝度が前記下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる駆動制御行程と、を有し、
前記駆動制御行程は、前記照度が低いほど前記下限値を小さくすることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。 - 前記駆動制御行程は、前記照度が低いほど前記印加頻度を低くすることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
- 前記駆動制御行程は、前記印加頻度が小になるほど、前記表示パルスのパルス幅を広げることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
- 前記表示パルスは維持パルスであることを特徴とする請求項1又は3に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
- 前記駆動制御行程は、前記印加頻度が小になるほど、走査パルス及び画素データパルスのパルス幅を広げることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
- 表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出行程と、
前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出行程と、
前記平均輝度が所定の第1下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第1下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度を設定する第1輝度制限行程と、
前記平均輝度が前記第1下限値よりも低い第2下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど、前記第1輝度制限行程において前記平均輝度に対して得られる印加頻度よりも低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第2下限値よりも小なる場合には前記前記最大の印加頻度を設定する第2輝度制限行程と、
前記照度が所定照度よりも高い場合には前記第1輝度制限行程によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する一方、前記照度が前記所定照度以下である場合には前記第2輝度制限行程によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する駆動行程と、を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。 - 表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、
前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出手段と、
前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出手段と、
前記平均輝度が所定の下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる一方、前記平均輝度が前記下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度にて前記表示パルスを前記放電セル各々に繰り返し印加せしめる駆動制御手段と、を有し、
前記駆動制御手段は、前記照度が低いほど前記下限値を小さくすることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。 - 前記駆動制御手段は、前記照度が低いほど前記印加頻度を低くすることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
- 前記駆動制御手段は、前記印加頻度が小になるほど、前記表示パルスのパルス幅を広げることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
- 前記表示パルスは維持パルスであることを特徴とする請求項7又は8に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
- 前記駆動制御手段は、前記印加頻度が小になるほど、走査パルス及び画素データパルスのパルス幅を広げることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
- 表示画素を担う複数の放電セルを備えたプラズマディスプレイパネルの前記放電セル各々に繰り返し表示パルスを印加して放電せしめることにより入力映像信号に対応した表示を行うプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、
前記入力映像信号によって表される映像の平均輝度を前記入力映像信号の単位表示期間毎に算出する平均輝度算出手段と、
前記プラズマディスプレイパネルの周辺の照度を検出する照度検出手段と、
前記平均輝度が所定の第1下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第1下限値よりも小なる場合には最大の印加頻度を設定する第1輝度制限手段と、
前記平均輝度が前記第1下限値よりも低い第2下限値以上の場合には当該平均輝度が高いほど、前記第1輝度制限手段において前記平均輝度に対して設定される印加頻度よりも低い印加頻度を設定する一方、前記平均輝度が前記第2下限値よりも小なる場合には前記前記最大の印加頻度を設定する第2輝度制限手段と、
前記照度が所定照度よりも高い場合には前記第1輝度制限手段によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する一方、前記照度が前記所定照度以下である場合には前記第2輝度制限手段によって得られた前記印加頻度に従って前記表示パルスを前記放電セル各々に印加する駆動手段と、を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
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