JP4173611B2 - 二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の二重構造エキゾーストマニホールドを構成する内側の管(内管)に好適な高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題に係る関心の高まりから、厳しい排ガス規制をクリアできる自動車エンジンが求められている。特に、エンジン始動時は、排ガス浄化装置の温度が低く通常運転時よりも有害ガスの浄化効率が低下するため、有害ガスの効率的な除去が重要となる。この問題を解消するために、何らかの手段により排ガス浄化装置に達する排ガス温度を高くし、触媒との反応を促進させる対策が種々検討されてきた。
【0003】
その手段として、燃焼ガスそのものの温度を上昇させるという最も効果的な方法の他、例えば、エンジンから浄化装置までの排ガス経路(エキゾーストマニホールド,フロントパイプ等)の全体または一部を断熱材で覆う方法、浄化装置自体をエンジン始動前に加熱する方法、浄化装置をエキゾーストマニホールド直下に追加設置する方法等が検討されてきた。
【0004】
ところが最近では、排ガスの温度低下抑制にかなり効果的な手段として、エキゾーストマニホールドやフロントパイプそのものを二重構造にする方法が浮上し、一部の車種で採用されている。この方法によると、従来の単構造パイプより部品単価は高くなるものの、断熱材,加熱装置,更なる浄化装置等を取り付ける必要がなく、組み立て時の部品点数が増加しないというメリットがある。
【0005】
単構造のエキゾーストマニホールドでは、加熱および冷却の繰り返しによる熱疲労破壊を避けるために、オーステナイト系ステンレス鋼よりも熱膨張係数の小さいフェライト系ステンレス鋼が使用されてきた。一方、二重構造のエキゾーストマニホールドでは、外側の管(外管)は単構造の場合と同様に拘束された状態で加熱冷却の繰り返しを受けるため、やはり熱膨張の小さいフェライト系ステンレス鋼が使用される。しかし内管は、肉厚が1mm以下と薄いため外管より一層優れた加工性を有する素材が要求され、また材料が拘束されないように設計することが可能なことから、オーステナイト系ステンレス鋼を使用する方が有利な場合が多くなる。
【0006】
エキゾーストマニホールドの内管部材は排ガスに直接曝されるため、材料温度は排ガスと同程度の800〜1000℃に達する。このため、この温度域で酸化増量の少ない、すなわち高温酸化特性に優れることが重要になる。例えば18Cr−8Niを基本組成とするSUS304では基本的にこの特性が不十分である。また、一般にオーステナイト系ステンレス鋼は、フェライト系ステンレス鋼よりも酸化スケールの密着性が劣るため、繰り返し加熱冷却における耐酸化性も重要となる。
【0007】
さらに、エキゾーストマニホールドの内管用材料としては、高温強度,加工性,溶接性に優れることも要求される。すなわち、高温強度については、材料が拘束されないよう設計することで加熱冷却の繰り返しによる熱疲労破壊は回避し得るものの、エンジンの振動による疲労が問題となってくる。このため内管用材料には高温高サイクル疲労特性に優れることが望まれる。加工性については、プレス成形,バルジ成形,フランジ成形など種々の加工が想定され、それらの特性を最適に評価する指標は必ずしも明確でないが、少なくともオーステナイト系ステンレス鋼では全伸び,均一伸び,局所変形能に優れることが重要となる。特に穴拡げ加工の場合、加工部の加工硬化が極端に大きいと穴拡げ率が低下するので、耐熱性を向上させるための種々の合金元素の過剰添加は避けるべきである。溶接性については、個々の部品を溶接する際にTIG溶接,MIG溶接等を行うため、溶接割れ感受性の低い材料が好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
JIS G 4305に規定されるオーステナイト系ステンレス鋼では、SUS302B,SUS310S,SUSXM15J1等が高温酸化特性に優れ、SUS316,SUS321,SUS347等が高温強度に比較的優れることが知られている。しかし、上述したような耐熱性,加工性,溶接性に優れ、かつ素材コストをも考慮したオーステナイト系ステンレス鋼の化学組成範囲を見出した例は見当たらない。本発明は、このような現状に対応すべく、二重構造エキゾーストマニホールドの内管用材料として要求される耐熱性を確保し、かつ厳しい加工にも十分耐え得る優れた加工性を有し、溶接性にも優れるオーステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、オーステナイト系ステンレス鋼の耐熱性,加工性および溶接性に及ぼす合金元素の影響について詳細な検討を行い、次のような知見を得た。i)Cr含有量,Si含有量の適正化による高温酸化特性の改善とNbの微量添加による高温強度の改善により、エキゾーストマニホールド内管に必要な耐熱性が確保されること、ii)オーステナイト相の相バランスの適正化により、加工性と溶接性の双方に優れた化学組成範囲を明確に特定することが可能であること。本発明はこのような知見に基づき案出されたものである。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、質量%で、C:0.08%以下,Si:2.0超え〜4.0%,Mn:3.0%以下,Ni:6〜12%,Cr:15〜20%,Nb:0.05〜0.30%,Cu:3%以下,Mo:0〜3%(無添加を含む),N:0.08%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼である。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2)
ここで、Mo含有量の0%とはMoを添加しない場合を意味する。
【0011】
また、上記目的は、質量%で、C:0.08%以下,Si:2.0超え〜4.0%,Mn:3.0%以下,Ni:6〜12%,Cr:15〜20%,Nb:0.05〜0.30%,Cu:3%以下,Mo:0〜3%(無添加を含む),N:0.08%以下を含有し、さらに、
▲1▼Ti,V,W,Zrの1種または2種以上:合計0.1〜3%
▲2▼REM,Ca,Yの1種または2種以上:合計0.005〜0.1%,
▲3▼Al:0.1〜3.0%,
の▲1▼〜▲3▼の構成のうち必要に応じて1種以上の構成を有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、前記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、前記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼によって達成される。
【0012】
請求項2の発明は▲1▼の構成を有するもの、請求項3の発明は▲2▼の構成を有するもの、請求項4は▲1▼+▲2▼の構成を有するもの、請求項5は▲3▼の構成を有するもの、請求項6は▲1▼+▲3▼の構成を有するもの、請求項7は▲2▼+▲3▼の構成を有するもの、請求項8は▲1▼+▲2▼+▲3▼の構成を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を特定するための事項について説明する。
CとNは、一般にオーステナイト系ステンレス鋼の高温強度を向上させるのに有効であるとされる。また、オーステナイト生成元素として、オーステナイトの相バランスを調整するために添加されることがある。しかし、C,Nを過剰に添加すると、使用中にCr炭化物を生成し、鋼の靱性を低下させるとともに、高温酸化特性に有効な固溶Cr量を減少させる。したがって、必要な高温強度を得るためにC,Nの含有量上限は最小限に規定すべく、C:0.08質量%以下,N:0.08質量%以下とした。好ましいC,Nの含有量範囲は、それぞれC:0.02〜0.08質量%,N:0.01〜0.05質量%である。
【0014】
Siは、高温酸化特性の改善に非常に有効な元素である。Si含有量が1質量%以下であるSUS304では、800℃という比較的低温での繰り返し酸化においてもスケール剥離が起こる。本発明では前述のように900℃以上の耐酸化性を付与しなくてはならず、そのためには2.0質量%を超えるSi含有量が必要となる。一方、オーステナイト系ステンレス鋼にSiを多量に添加すると硬質になり、また、使用中の加熱によってσ脆化を起こし易くなる。したがって、Si含有量は2.0超え〜4.0質量%とした。好ましいSi含有量は2.0超え〜3.0質量%である。
【0015】
Mnは、オーステナイト相安定化元素であり、本発明では主として相バランス調整のために添加される。また、高価なNiの代替として使用できる。しかし、過剰なMn添加は高温酸化特性の低下を招く。そこでMn含有量は3.0質量%以下とした。好ましいMn含有量の下限は1.5質量%、上限は2.5質量%である。
【0016】
Niは、オーステナイト相安定化元素であり、オーステナイト系ステンレス鋼において必要不可欠な元素である。Niは高価だから含有量はできるだけ少量に抑えたいが、本発明においては後述するオーステナイトバランスの調整に必要な量を確保しなければならない。この点を考慮して、Ni含有量は6〜12質量%とする。好ましいNi含有量は6〜9質量%である。
【0017】
Crは、耐高温酸化性を付与するのに必要不可欠な元素である。特にSiを約2%以上含有するオーステナイト系ステンレス鋼において良好な高温酸化特性を付与するには、15質量%以上のCr含有が必要となる。一方、過剰なCr添加は加熱によるσ脆化を招き、また原料コストも高くなる。したがって、Cr含有量は15〜20質量%とした。好ましいCr含有量は15〜18質量%である。
【0018】
Nbは、微量添加でCr炭窒化物を微細に析出させ、オーステナイト系ステンレス鋼の高温強度を改善する効果を有する。この効果を十分に発揮させるためには0.05質量%以上のNb含有が必要となる。一方、Nbを過剰に添加すると、加熱によってNb炭窒化物を生成してしまうため微細なCr炭窒化物による高温強度の改善が見込めなくなる他、鋼の靱性も劣化する。十分な高温強度を維持し、かつ靱性を阻害しないよう、Nb含有量は0.05〜0.30質量%とした。好ましいNb含有量は0.05〜0.15質量%である。
【0019】
Moは、フェライト生成元素であり、高温強度の改善に有効であるが、本発明では必ずしも添加する必要はない。Moを過剰に含有させると加熱中のσ相の生成を促進させ、鋼の靱性を劣化させる。このためMoを添加する場合は3質量%以下の含有量とする。Moを添加する場合の好ましいMo含有量の上限は2.5質量%である。
【0020】
Cuは、オーステナイト生成元素であり、高温強度の改善に有効である。このため、後述するオーステナイトバランスの調整元素として積極的に添加することが望ましい。一方、過剰の添加は高温酸化特性の劣化を招く。そこでCu含有量は3質量%以下とした。好ましいCu含有量の範囲は1〜3質量%である。
【0021】
W,TiおよびVは、高温強度の改善に有効であり、その効果を十分に発揮させるにはこれらの元素の合計量が0.1質量%以上となるように添加することが望ましい。これらの元素は単独で用いてもよく、また2種以上を複合で添加してもよい。一方、多量に添加すると鋼が硬質になり、また原料コストも高くなる。このため、W,Ti,Vを添加する場合は、これらの合計量が0.1〜3質量%となるようにする。より好ましいW,Ti,Vの合計含有量範囲は、下限が合計0.5質量%、上限が合計2.5質量%である。
【0022】
REM,YおよびCaは、高温酸化特性の改善に有効であり、その効果を十分に発揮させるためにはこれらの元素の合計量が0.005質量%以上となるように添加することが望ましい。これらの元素は単独で用いてもよく、また2種以上を複合で添加してもよい。一方、多量に添加すると鋼が硬質になり、また原料コストも高くなる。このため、REM,Y,Caを添加する場合は、これらの合計量が0.005〜0.1質量%となるようにする。より好ましいREM,Y,Caの合計含有量範囲は0.01〜0.1質量%である。
【0023】
Alも、高温酸化特性の改善に有効な元素であり、その効果を十分に発揮させるには0.1質量%以上含有させることが望ましい。一方、多量に添加すると鋼が硬質になり、また原料コストも高くなる。このため、Alを添加する場合は、0.1〜3.0質量%となるようにする。より好ましいAl含有量の下限は0.5質量%、上限は2.5質量%である。なお、Alは、REM,Y,Caの1種以上と複合で含有させてもよい。
【0024】
本発明では、以上の合金元素を含有して耐熱性を高めたオーステナイト系ステンレス鋼に、二重構造のエキゾーストマニホールド内管用材料として要求される優れた「加工性」および「溶接性」をも付与することを重要な課題としている。発明者らの研究によれば、加工性と溶接性は、それぞれ特有のオーステナイト安定度の指標に大きく依存することがわかった。そして、加工性と溶接性の両者を高レベルで具備するオーステナイト系ステンレス鋼の化学組成範囲を見出すに至ったのである。前記(1)式で定義されるM値は、「加工性」の化学組成依存性を顕著に表すオーステナイト安定度の指標である。前記(2)式で定義されるD値は、「溶接性」の化学組成依存性を表すとともに、M値が同程度の材料間では「加工性」の化学組成依存性をも顕著に表すオーステナイト安定度の指標である。以下にM値,D値の限定理由を説明する。
【0025】
〔M値〕
図1は、SUS304より高温酸化特性に優れる16Cr−8Ni−2Si−2Mn鋼をベースとして、Crは14〜20質量%,Niは6〜10質量%,Siは1〜3質量%,Mnは1〜4質量%の範囲でそれぞれ変化させ、C,N,Cu,Moの含有量も適宜変化させた種々のM値を有するオーステナイト系ステンレス鋼について、板の「穴拡げ比」に及ぼすM値の影響を示したものである。ただし、いずれもδフェライト相の存在しない試料を用いている。ここで、穴拡げ比とは、板厚1.2mm、サイズ90mm角の冷延焼鈍板の中央に直径10mmの打ち抜き穴(d0=10mm)をあけ、直径40mmのダイスにて穴を拡げていき、穴縁に亀裂が生じたときの穴直径d1(mm)を測定して求まるd1/d0値を意味している。加工性を穴拡げ比で評価したのは、エキゾーストマニホールドの製造時にはバーリング加工等の穴拡げ加工が多用されるからである。
【0026】
図1から、穴拡げ比はM値に大きく依存することがわかる。しかも、M値が−40〜0の付近に穴拡げ比のピークが存在するのである。この挙動については以下のように推察される。すなわち、M値が小さい場合には、オーステナイト相が安定なため加工誘起マルテンサイト変態が生じにくいうえ、本成分系ではオーステナイト相の加工硬化量が大きいことから、良好な穴拡げ比は得られないものと考えられる。M値が大きくなるに従ってこの加工性阻害要因は解消され、加工性は改善される。しかし、M値がある程度以上大きくなるとオーステナイト相が不安定になり、穴あけせん断加工時やダイスでの穴拡げ初期にマルテンサイト相が容易に生成してしまう。このため十分な延性が得られず、穴拡げ比は逆に低下するものと考えられる。
【0027】
このように、M値によって、エキゾーストマニホールド内管に適した加工性を有するオーステナイト系ステンレス鋼の化学組成範囲を規定することができ、そのM値が−40〜0の範囲でほぼピークに近い優れた加工性を呈することがわかった。したがって本発明ではM値を−40〜0の範囲に規定した。より好ましいM値の下限は−40、上限は−20である。
【0028】
〔D値〕
図2は、図1と同様の成分系のうちM値が−40〜−10の範囲の鋼について、溶接高温割れ感受性を表す「臨界ひずみ(%)」と、「穴拡げ比」に及ぼすD値の影響を示したものである。ここで、臨界ひずみは次のような溶接高温割れ試験によって求めた。すなわち、板厚1.2mm,幅40mm,長さ200mmの冷延焼鈍板を試験片として用い、この試験片の長手方向に最大300N/mm2までの範囲で一定の引張荷重をを加え、この状態で試験片長手方向にTIGのなめづけ溶接をビード長さが100mmとなるように施したのち、予め設定した標点間50mm内に生じた割れ個数を測定する。また、試験後の標点間距離を測定し、試験前からの増分より「溶接時に付与されるひずみ」を求める。このような試験を引張荷重を段階的に変えて行い、割れが発生し始めるときのひずみ値をその材料の臨界ひずみとする。
【0029】
図2から、臨界ひずみはD値=約7を境に急変し、D値が約7以上の領域で高い臨界ひずみが得られることがわかる。すなわちD値が約7以上の領域で材料の溶接高温割れ感受性は小さくなり、溶接性の顕著な改善が達成される。これは、D値が大きくなると溶接時にδフェライト相が生成するようになり、D値が約7で溶接高温割れ感受性を抑止するに足るδフェライト生成量に達するためだと考えられる。
一方、穴拡げ比はD値が約10を超えると急激に低下することがわかる。これは、D値が約10を超えると冷延焼鈍板においてもδフェライト相が残存するするようになることが原因だと推察される。
【0030】
このように、D値によって、オーステナイト系ステンレス鋼の溶接性と加工性をともに高レベルに改善する化学組成範囲を規定することができ、その範囲はD値が7〜10の範囲であることがわかった。したがって本発明ではD値を7〜10の範囲に規定した。より好ましいD値の範囲は9〜10である。
【0031】
【実施例】
表1に供試材の化学組成を示す。表1中のNo.1〜13は発明鋼、No.14〜20は比較鋼である。このうちNo.1〜18の鋼は、真空溶解炉で溶製し、30kgのインゴットに鋳造した。その後、鍛造→熱間圧延→焼鈍→冷間圧延→仕上焼鈍の工程で、板厚1.2mmの冷延焼鈍板を製造した。また、比較鋼のうち、No.19はSUS302B相当鋼、No.20はSUSXM15J1相当鋼であり、これらは板厚1.2mmの市販品(冷延焼鈍板)を試験に用いている。
【0032】
【表1】
【0033】
各冷延焼鈍板から試験片を切り出し、穴拡げ試験,溶接高温割れ試験,高温引張試験,高温酸化試験に供した。
穴拡げ試験および溶接高温割れ試験は前述した方法で実施した。高温引張試験はJIS G 0567に準拠して900℃で行い、0.2%耐力を求めて高温強度の指標とした。高温酸化試験はJIS Z 2282に準拠して「大気中1000℃×25分間の加熱→5分間の空冷」を1サイクルとし、これを100サイクル繰り返し、試験前後の重量変化で評価した。これらの結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
本発明に従ったNo.1〜13の鋼は、いずれも穴拡げ性および耐溶接高温割れ性に優れており、しかも高温強度,高温酸化特性といった耐熱性も良好である。このことから、オーステナイト安定度(M値,D値)およびCr,Si,Nbの含有量を厳密に制御した効果が確認される。
【0036】
これに対し、No.14,15,19,20の鋼はM値が本発明規定範囲を外れるため、耐熱性は優れるものの、穴拡げ性が発明鋼より劣る。No.16鋼はD値が本発明規定範囲より大きいため、臨界ひずみ値は高い(溶接高温割れ感受性は良好である)が、穴拡げ性に劣る。No.17鋼はD値が本発明規定範囲より小さいため、臨界ひずみ値が非常に低く溶接高温割れ感受性が高い。さらにNo.17鋼ではNb含有量が本発明規定範囲を外れて低いため、高温強度が低い。No.18鋼はSi含有量が本発明規定範囲を外れて低いため、穴拡げ性,耐溶接高温割れ性,高温強度は良好であっても耐高温酸化性に劣る。
【0037】
【発明の効果】
本発明では、オーステナイト系ステンレス鋼において、二重構造のエキゾーストマニホールド内管用材料に適した耐熱性,加工性および溶接性を高レベルで呈する、従来知られていなかった組成範囲の存在を明らかにした。したがって、本発明は、当該用途に対して、品質の安定した高性能材料の提供を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーステナイト系ステンレス鋼のM値と穴拡げ比の関係を示すグラフである。
【図2】オーステナイト系ステンレス鋼のD値と臨界ひずみおよび穴拡げ比の関係を示すグラフである。
Claims (8)
- 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下,
Ti,V,W,Zrの1種または2種以上:合計0.1〜3%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下
REM,Ca,Yの1種または2種以上:合計0.005〜0.1%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下
REM,Ca,Yの1種または2種以上:合計0.005〜0.1%,
Ti,V,W,Zrの1種または2種以上:合計0.1〜3%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下,
Al:0.1〜3.0%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下,
Al:0.1〜3.0%,
Ti,V,W,Zrの1種または2種以上:合計0.1〜3%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
Mo:0〜3%(無添加を含む),
N:0.08%以下,
REM,Ca,Yの1種または2種以上:合計0.005〜0.1%,
Al:0.1〜3.0%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記(1)式で定義されるM値が−40〜0となり、下記(2)式で定義されるD値が7〜10となる化学組成を有する、高温強度,高温酸化特性,加工性および溶接性に優れた二重構造エキゾーストマニホールドの内管用オーステナイト系ステンレス鋼。
M=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・(1)
D=(Cr+1.5Si+0.5Nb+Mo)−(Ni+0.5Mn+0.3Cu+30C+30N) ・・(2) - 質量%で、
C:0.08%以下,
Si:2.0超え〜4.0%,
Mn:3.0%以下,
Ni:6〜12%,
Cr:15〜20%,
Nb:0.05〜0.30%,
Cu:3%以下,
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N:0.08%以下,
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