JP4173585B2 - ケトン類の製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はケトン類の製造法に関し、詳細にはエポキシド類から位置選択的にしかも効率よくケトン類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
エポキシド類のカルボニル化合物への異性化反応は重要な反応の一つであり、これまでにもこの反応に関する報告が多くなされている。しかし、これらの報告はフェニルエポキシド誘導体等の比較的高い反応性を有するエポキシドを基質とする場合がほとんどであり、一置換アルキルエポキシドのように活性の低いエポキシド類の異性化反応についての報告は少ない。特に位置選択的な異性化反応については、一置換アルキルエポキシドからアルデヒドへの反応試薬として、強塩基であるリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド(LiTMP)や、遷移金属錯体触媒であるNiBr2(PPh3)2などが、またケトン類への異性化反応についてはSm試薬、Pd錯体等の金属試薬が知られているに過ぎない。しかもこれらの試薬を用いた反応は、基質に対して2.5〜5当量もの反応剤を必要とするなど効率や安全性の点で満足のいくものではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者はケトン類の新たな製造法を見出すべく鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)で表されるエポキシド類に、テトラアリールポルフィリントリフルオロメタンスルホネート遷移金属錯体を反応させれば、位置選択性が極めて高く、しかも効率よくケトン類が製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0004】
すなわち本発明は、一般式(1)
【0005】
【化4】
【0006】
〔式中、R1 は有機基を示し、R2 及びR3 は水素原子又は有機基を示し、R2 が水素原子のときR3 は水素原子又は置換基を有していてもよいアシル基である〕
で表されるエポキシド類に次式(2)
【0007】
【化5】
M(tap)SO3CF3 (2)
【0008】
〔式中、Mは遷移金属原子を示し、tapはテトラアリールポルフィリンを示す〕
で表されるテトラアリールポルフィリントリフルオロメタンスルホネート遷移金属錯体を反応させることを特徴とする一般式(3)
【0009】
【化6】
【0010】
〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ〕
で表されるケトン類の製造法を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
前記一般式(1)で表されるエポキシド類において、R1 、R2 及びR3 で示される有機基としては、置換基を有していてもよい炭化水素基、複素環式基、1若しくは2以上のヘテロ原子を含む官能基を有する炭化水素基、又はこれらの基が結合した基等が挙げられる。ここで炭化水素基としては飽和又は不飽和の炭化水素基が挙げられ、脂肪族基及び芳香族基のいずれも含む。また複素環式基としては、飽和又は不飽和の複素環が挙げられる。1若しくは2以上のヘテロ原子を含む官能基を有する炭化水素基としては、エーテル結合、カルボニル基、アミノ基、チオエーテル結合、チオカルボニル基、エステル結合、アミド結合、カルボキシル基等の官能基を含む炭化水素基が挙げられる。また、これらの基の置換基としてはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。これらの基の中でも置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、芳香族基、アラルキル基、又はアシル基が特に好ましい。
【0012】
なお、上記一般式(1)において、R2 が水素原子の場合、R3 は水素原子又は置換基を有していてもよいアシル基を示すが、かかるアシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアルカノイル基、ベンゾイル基等のアロイル基が挙げられる。
【0013】
本発明で用いられるテトラアリルーポルフィリントリフルオロメタンスルホネート遷移金属錯体は、前記一般式(2)で表されるが、式(2)中Mで表される遷移金属原子としてはクロム、マンガン、鉄が挙げられるが、鉄が特に好ましい。更に式(2)中、tapで表されるテトラアリールポルフィリンとしては、市販で安価なテトラフェニルポルフィリン(tpp)が好ましいが、その限りではない。
【0014】
テトラアリールポルフィリントリフルオロメタンスルホネート遷移金属錯体(2)の製造法としては、公知の方法、例えば文献(ARDEN D.BOERSMA and HAROLD M.GOFF,Inorg.Chem.,21,581(1982))記載の方法又はこれに準じた方法により製造することができる。
【0015】
本発明の製造法を実施するには、溶媒中、エポキシド類(1)1モルに対し、触媒量、好ましくは0.001〜0.01モルのテトラアリールポルフィリントリフルオロメタンスルホネート遷移金属錯体(2)を加え、加熱還流下反応させればよい。
【0016】
反応溶媒としては、例えば1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素;1,4−ジオキサン等のエーテル類等が挙げられるが、反応時間及び目的とする化合物の収率の観点から特に1,4−ジオキサンを用いるのが好ましい。
【0017】
反応終了後に反応混合物から目的化合物(3)を単離するには、通常の操作、例えば再結晶、蒸留、抽出、各種クロマトグラフィー等を行えばよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、エポキシド類より位置選択性が極めて高く、しかも効率よく一般式(3)の構造のケトン類を製造することができる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0020】
参考例1
Fe(tpp)SO3CF3の合成
THF(25ml)にFe(tpp)Cl(250mg,0.36mmol)を溶解し、この溶液にAgSO3CF3(112mg,1.2eq.)を一度に加えた。この反応液を2時間還流した後、室温に戻し、濾過により、灰色析出物(AgCl)を除去した。濾液にn−ヘキサンを加え、数十時間放置後沈殿物を濾取し、CH2Cl2とn−ヘキサンにより再結晶することで、Fe(tpp)SO3CF3を
得た。
【0021】
元素分析(C45H28F3SFeN4O3として)
計算値
C,66.10; H,3.45; N,6.85.
分析値
C,66.00; H,3.58; N,6.94.
λmax(CH2Cl2):671nm(ε2.4×103), 583nm(2.5×103),
515nm(1.2×104), 399nm(1.1×105).
【0022】
参考例2
4−フェニル−1,2−エポキシブタン(1−1e)の合成
4−フェニル−1−ブテン(10mmol)の塩化メチレン溶液(20ml)に、氷冷下、m−CPBA(2.48g,11mmol)の塩化メチレン溶液を滴下し、室温で3時間攪拌した。反応液を飽和NaHSO3水溶液、10%NaOH水溶液、飽和NaHCO3水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、有機層を分取し無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/30)で精製することにより4−フェニル−1,2−エポキシブタン(1−1e)を得た。
【0023】
4−フェニル−1,2−エポキシブタン(1−1e):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
7.15-7.31(5H,m,aromatic H), 2.91(1H,dd,J=2.64,7.26Hz,trans-CH 2 -O),
2.67-2.83(1H,m,CHCH2CH2Ph), 2.70(2H,t,J=4.5Hz,CH 2 Ph),
2.43(1H,dd,J=2.64,4.95Hz,cis-CH 2 -O),
1.78-1.88(2H,m,CH 2 CH2Ph).
【0024】
実施例1
Fe(tpp)SO3CF3による一置換アルキルエポキシド(1−1)の異性化反応
1,2−エポキシデカン(1−1a)(0.1g,0.64mmol)の1,4−ジオキサン溶液(3ml)にFe(tpp)SO3CF3(12.8μmol,2mol%)を加え、還流下、原料が消失するまで攪拌した。反応終了後、反応液を室温に戻し、溶媒を減圧留去して得られた残渣をフロリジルカラム(酢酸エチル)により精製してデシルアルデヒド(3−1a)を得た。同様に、表1に示す化合物(1−1b)−(1−1f)から(3−1b)−(3−1f)を得た。結果を表1に示した。
【0025】
デシルアルデヒド(3−1a):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.76(1H,t,J=1.32Hz,CHO), 2.42(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO),
1.63(2H,m,CH 2 CH2CO), 1.20-1.38(12H,m,CH2),
0.88(3H,t,J=6.60Hz,CH3);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
14.11, 22.12, 22.70, 29.22, 29.29, 29.42, 31.90, 43.94, 202.66.
【0026】
テトラデシルアルデヒド(3−1b):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.76(1H,t,J=1.65Hz,CHO), 2.41(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO),
1.63(2H,m,CH2CH2CO), 1.20-1.38(20H,m,CH2), 0.88(3H,t,J=6.43Hz,CH3);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
14.14, 22.14, 22.73, 29.22, 29.42, 29.49, 29.70, 31.99, 43.95 and 202.78.
【0027】
9−デセンアルデヒド(3−1c):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.75(1H,t,J=1.65Hz,CHO), 5.81(1H,ddt,J=16.99,6.60,6.93Hz,CH=CH2),
4.98(1H,d of m,J=16.99Hz,CH=CH 2 ), 4.92(1H,d of m,J=11.88Hz,CH=CH 2 ),
2.41(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO), 2.04(2H,dt,J=6.6,6.93Hz,CH 2 CH=CH2),
1.63(2H,m,CH 2 CH2CO), 1.23-1.45(8H,m,CH2);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
22.07, 28.84, 28.88, 29.13, 29.20, 33.75, 43.88, 114.28, 138.94, 202.55.
【0028】
3−フェニルプロピルアルデヒド(3−1d):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.78(1H,s,CHO), 7.15-7.31(5H,m,aromatic H),
2.93(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO), 2.74(2H,t,J=7.43Hz,CH 2 Ph);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
28.09, 45.23, 126.27, 128.26, 128.59, 140.34, 201.47.
【0029】
4−フェニルブチルアルデヒド(3−1e):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.72(1H,s,CHO), 7.15-7.31(5H,m,aromatic H),
2.63(2H,t,J=7.43Hz,CH2CO), 2.42(2H,t,J=6.60Hz,CH 2 Ph),
1.94(2H,m,CH 2 CH2CO);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
23.63, 34.97, 43.09, 126.07, 128.44, 141.20, 202.21.
【0030】
1,8−ジオクタナール(3−1f):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
9.77(2H,t,J=1.65Hz,CHO), 2.44(4H,dt,J=1.65,7.26Hz,CH2CO),
1.63(4H,m,CH 2 CH2CO), 1.30-1.41(4H,m,CH2);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
21.82, 28.88, 43.77, 202.57.
【0031】
【表1】
【0032】
なお、炭素鎖の両端にエポキシ基を有するジエポキシアルカン(1−1f)の反応生成物としては次に示す3つの化合物(5)、(6)及び(7)が考えられるが、分子内にケトンとアルデヒドを併せ持つ化合物(7)については1H-NMRにおいて確認されなかった。
【0033】
【化7】
【0034】
参考例3
trans−3,4−エポキシ−2−デカノン(1−2g)の合成
trans−3−デセン−2−オン(3.09g,20mmol)のメタノール溶液(40ml)に、氷冷下において30%H2O2(6ml)と2N−NaOH(6ml)を滴下し、室温に戻し原料が消失するまで攪拌した。反応液を飽和NH4Cl溶液で中和し、エーテルで抽出後、有機層を分取し無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/30)で精製することによりtrans−3,4−エポキシ−2−デカノン(1−2g)を得た。
【0035】
trans−3,4−エポキシ−2−デカノン(1−2g):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
3.17(1H,d,J=1.98Hz,CHCO), 3.08(1H,dt,J=1.98,5.28Hz,CH2CH-O),
2.05(3H,s,CH3CO), 1.62(2H,m,CH 2 CH-O), 1.25-1.48(8H,m,CH2),
0.89(3H,t,J=6.60Hz,CH3).
【0036】
参考例4
α,β−エポキシケトン(1−2h)、(1−2i)、(1−2j)の合成
デシルアルデヒド(0.78g,5mmol)のトルエン溶液を還流し、そこに、1−トリフェニルフォスフォラニリデン−2−プロパノン(1.59g,5mmol)を一気に加え、原料が消失するまで攪拌した。反応液を室温に戻した後、析出したフォスフィンオキシドを取り除き、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/30)で精製することによりtrans−3−トリデセン−2−オンを得た。これを、参考例3と同様にH2O2によりエポキシ化することで(1−2h)を得た。同様に10−ウンデセン−1−アールから(1−2i)を、3−フェニル−1−プロパナールから(1−2j)を得た。
【0037】
trans−3,4−エポキシ−2−トリデカノン(1−2h):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
3.18(1H,d,J=1.98Hz,CHCO), 3.07(1H,dt,J=1.98,5.45Hz,CH2CH-O),
2.08(3H,s,CH3CO), 1.57-1.67(2H,m,CH 2 CH-O), 1.18-1.40(12H,m,CH2),
0.88(3H,t,J=6.76Hz,CH2CH 3 ).
【0038】
trans−13−テトラデセン−3,4−エポキシ−2−オン(1−2i):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
5.81(1H,ddt,J=17.08,6.60,6.93Hz,CH=CH2),
4.98(1H,d of m,J=17.08Hz,CH=CH 2 ), 4.93(1H,d of m,J=11.80Hz,CH=CH 2 ),
3.18(1H,d,J=1.98Hz,CHCO), 3.07(1H,dt,J=1.98,5.61Hz,CH2CH-O),
2.06(3H,s,CH3CO), 2.04(2H,m,CH 2 CH=CH2), 1.61(2H,m,CH 2 CH-O),
1.30-1.50(12H,m,CH2).
【0039】
trans−6−フェニル−3,4−エポキシ−2−ヘキサオン(1−2j):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
7.15-7.32(5H,m,aromatic H), 3.15(1H,d,J=1.98Hz,CHCO),
3.07(1H,dt,J=1.98,5.61Hz,CH2CH-O), 2.77(2H,m,CH 2 Ph),
1.98(3H,s,CH3CO), 1.93(2H,m,CH 2 CH2Ph).
【0040】
参考例5
α,β−エポキシケトン(1−2k)の合成
trans−2−ヘキセナールジエチルアセタール(3.45g,20mmol)のn−ヘキサン溶液(40ml)を還流し、この溶液にベンゾトリアゾール(3.57g,30mmol)を一気に加え、原料が消失するまで攪拌した。反応液をエーテルで希釈し、飽和Na2CO3水溶液で洗浄後、有機層を分取し無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/20)で精製することにより1−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−エトキシ−2−ヘキセンを得た。次に、得られた1−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−エトキシ−2−ヘキセン(1.27g,5mmol)を無水THF(50ml)に溶解し、−78℃において、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.58M,5mmol)を滴下した。更に、30分後、ブロモオクタン(0.96ml,5.5mmol)を滴下し、原料が消失するまで攪拌した。反応液をエーテルで希釈し、飽和Na2CO3水溶液で洗浄後、有機層を分取し無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/20)で精製することにより得られたエノンを参考例3と同様にH2O2を用いてエポキシ化することで(1−2k)を得た。
【0041】
trans−4,5−エポキシ−6−テトラデカノン(1−2k):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
3.20(1H,d,J=1.98Hz,CHCO), 3.04(1H,m,CH2CH-O),
2.21-2.49(2H,m,CH2CO), 1.41-1.68(6H,m,CH 2 CHCO,CH 2 CH 2 CH-O),
1.22-1.33(10H,m,CH2), 0.98(3H,t,J=7.26Hz,CH3),
0.88(3H,t,J=6.60Hz,CH3).
【0042】
実施例2
Fe(tpp)SO3CF3によるα,β−エポキシケトン(1−2)の異性化反応
trans−3,4−エポキシ−2−デカノン(1−2g)(0.1g,0.59mmol)のジオキサン溶液(3ml)にFe(tpp)SO3CF3(11.8μmol,2mol%)を加え、還流下、原料が消失するまで攪拌した。反応液を室温に戻し、溶媒を減圧留去し、フロリジルカラム(酢酸エチル)により触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し化合物1,2−ジケトン(3−2g)を得た。同様に、表2に示す化合物(1−2h)−(1−2k)から(3−2h)−(3−2k)を得た。結果を表2に示した。
【0043】
2,3−デカンジオン(3−2g):oil;
IR(neat) 1700cm-1;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
2.73(2H,t,J=7.43Hz,CH2CO), 2.33(3H,s,CH3CO),
1.58(2H,m,CH 2 CH2CO), 1.18-1.35(8H,m,CH2), 0.88(3H,t,J=6.60Hz,CH3);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
14.05, 22.59, 23.09, 23.70, 29.00, 29.11, 31.64, 35.71, 197.55, 199.48.
MS:170(M+,5.7), 127(69.1), 113(3.9), 109(9.1), 97(2.7), 85(3.7), 67(5.4), 57(100.0), 43(33.5).
Exact mass Calcd.for C10H18O2:170.1307.
Found:170.1312
【0044】
2,3−トリデカンジオン(3−2h):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
2.73(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO), 2.33(3H,s,CH3CO), 1.58(2H,m,CH 2 CH2CO), 1.18-1.35(14H,m,CH2), 0.88(3H,t,J=6.40Hz,CH3);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
14.12, 22.71, 23.11, 23.74, 29.18, 29.34, 29.47, 29.58, 31.93, 35.76, 197.62, 199.55.
Exact mass Calcd.for C13H24O2: 212.1776.
Found:212.1775
【0045】
13−テトラデセン−2,3−ジオン(3−2i):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
5.81(1H,ddt,J=16.99,6.60,6.93Hz,CH=CH2),
4.98(1H,d of m,J=16.99Hz,CH=CH 2 ), 4.92(1H,d of m,J=11.88Hz,CH=CH 2 ),
2.73(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO), 2.33(3H,s,CH3CO),
2.04(2H,dt,J=7.1,6.93Hz,CH 2 CH=CH2), 1.58(2H,m,CH 2 CH2CO),
1.23-1.40(12H,m,CH2);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
23.07, 23.76, 28.93, 29.13, 29.33, 29.38, 29.42, 33.80, 35.74, 114.14, 139.21, 197.66, 199.57.
Exact mass Calcd.for C14H24O2:224.1776.
Found:224.1777
【0046】
6−フェニル−2,3−ヘキサンジオン(3−2j):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
7.15-7.31(5H,m,aromatic H), 2.75(2H,t,J=7.26Hz,CH2CO),
2.64(2H,t,J=7.59Hz,CH 2 Ph), 2.29(3H,s,CH3CO), 1.93(2H,m,CH 2 CH2Ph);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
23.65, 24.64, 35.04, 126.09, 128.46, 128.50, 141.26, 197.37, 199.06.
Exact mass Calcd.for C12H14O2:190.0994.
Found:190.0996
【0047】
5,6−テトラデカンジオン(3−2k):oil;
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:
2.73(4H,t,J=7.26Hz,CH2CO), 1.58(4H,m,CH 2 CH2CO),
1.21-1.41(12H,m,CH2), 0.92(3H,t,J=7.26Hz,CH3),
0.88(3H,t,J=6.60Hz,CH3);
13C-NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:
13.82, 14.11, 22.32, 22.68, 23.11, 25.19, 29.13, 29.18, 29.34, 31.84, 35.81, 36.12, 200.18.
【0048】
【表2】
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25052698A JP4173585B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ケトン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25052698A JP4173585B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ケトン類の製造法 |
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JP2000086567A JP2000086567A (ja) | 2000-03-28 |
JP4173585B2 true JP4173585B2 (ja) | 2008-10-29 |
Family
ID=17209215
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4173585B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-04 JP JP25052698A patent/JP4173585B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2000086567A (ja) | 2000-03-28 |
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