JP4170079B2 - 粉末洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末洗浄剤組成物に関する。特に好ましくは衣料用粉末洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉末洗浄剤組成物は、消費者の利便性より、高嵩密度化や低使用量化が強く指向されている。しかし、高嵩密度粉末洗浄剤組成物は、該組成物を構成する粉末洗浄剤粒子の溶解速度が低くなる傾向があることが知られている。また、環境・エネルギー問題や経済性への対応に基づく、洗濯水の低温化、運転時間の短縮化等の近年の洗濯機の傾向は、いずれも粉末洗浄剤粒子の溶解速度の遅延の要因となり、ひいては粉末洗浄剤組成物の洗浄能力が著しく低下することから、粉末洗浄剤粒子の溶解速度の大幅な向上が切望されている。また洗濯終了時に粉末洗剤の溶け残りが衣類に残留する心配が増大することが重大な課題として挙げられる。
【0003】
従来より、炭酸塩等の水溶性アルカリ粒子の表面を被覆した粒子を配合し、水和凝集を防止し分散性を改善することで、溶解性を改善する試みがなされている(例えば、特許文献1、2参照。)。また、各種の溶解補助剤、溶解度改善剤により溶解性を改善する試みがなされている(例えば、特許文献3、4、5、6、7参照。)。また、水不溶性水膨潤性有機物を用いることで、膨潤により洗剤粒子を細かくし溶解性を改善する試みがなされている(例えば、特許文献8、9、10参照。)。しかし、これらは本来の洗浄には寄与しない成分であることが多く、高嵩密度化や低使用量化には不利である。
【0004】
一方、水不溶性キトサンは、スクラブ剤として洗浄剤に配合したり、酵素の固定化に用いて洗浄剤に配合したり、高分子ビルダーの分散性および生分解性の改善のために用いられてきた(例えば、特許文献11、12、13参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−253699号公報
【特許文献2】
特開2001−81498号公報
【特許文献3】
特表平8−505177号公報
【特許文献4】
特表平10−500166号公報
【特許文献5】
特表平10−501284号公報
【特許文献6】
特表平10−504329号公報
【特許文献7】
特開2001−172691号公報
【特許文献8】
特開平10−176188号公報
【特許文献9】
特表2001−508493号公報
【特許文献10】
特開2002−129195号公報
【特許文献11】
特開昭61−210014号公報
【特許文献12】
特開平1−132513号公報
【特許文献13】
特開平6−122894号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、溶解性及び保存安定性の優れた粉末洗浄剤組成物を提供することである。更に、濯ぎ性が良好で、汚れ放出効果を有する粉末洗浄剤組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)水不溶性キトサン〔以下、(a)成分という〕、(b)界面活性剤〔以下、(b)成分という〕、及び(c)水溶性無機塩〔以下、(c)成分という〕を含有する粉末洗浄剤組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の粉末洗浄剤組成物は、溶解性の点で、JIS Z 8801の標準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる質量分率から求める平均粒子径が150〜1000μmであることが好ましく、より好ましくは150〜800μm、更に好ましくは180〜600μmである。
【0009】
本発明の粉末洗浄剤組成物は、溶解性の点で、JIS K 3362:1998により規定された方法で測定する見掛け密度が1600g/L以下であることが好ましく、1300g/L以下がより好ましく、1000g/L以下が更に好ましい。また、利便性や廃棄物(例えば箱等)低減の点で、見掛け密度は300g/L以上であることが好ましく、600g/L以上がより好ましく、700g/L以上が更に好ましい。
【0010】
本発明の粉末洗浄剤組成物は、JIS K 3362:1998記載の方法による0.1質量%の20℃水溶液のpHが7.5〜12であることが好ましい。洗浄力、安全性の点で8〜11が好ましく、8.5〜11がより好ましく、9〜11が更に好ましく、10〜11が特に好ましい。
【0011】
本発明の粉末洗浄剤組成物は、利便性の点で、圧縮して錠剤形態にしても良いし、1回の使用量を水溶性或いは水不溶性の容器に収納することができる。本発明の粉末洗浄剤組成物は、衣料用として好適である。以下、各成分について詳述する。
【0012】
<(a)成分>
本発明の粉末洗浄剤組成物は、(a)水不溶性キトサンを含有する。溶解性、洗浄性能、汚れ放出効果の点で、(a)成分は、組成物中0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が更に好ましい。
【0013】
本発明において、水不溶性とは、25℃、pH7の水に対する溶解度が1質量%未満であることをいう。
【0014】
本発明において、キトサンとは、キチンを60%以上脱アセチル化して得られるものである。洗浄性能、汚れ放出効果の点で、脱アセチル化度は70%以上が好ましく、70〜95%がより好ましい。
【0015】
溶解性、洗浄性能、汚れ放出効果の点で、(a)成分は、平均粒子径0.01〜2μmが好ましく、0.01〜1μmがより好ましい。平均粒子径は、動的光散乱法などの公知の方法で測定できる。又、嵩密度0.05〜0.35g/mLが好ましく、0.15〜0.25g/mLがより好ましい。又、吸油量20〜200mL/gが好ましく、50〜150mL/gがより好ましい。
【0016】
(a)成分は、溶解性、洗浄性能、汚れ放出効果の点で、表面及び表面近傍に(a)が偏在した粒子、特に(a)成分以外の成分を少なくとも1つ含有する粒子中に配合されることが好ましい。このような粒子の構造は、走査型電子顕微鏡による表面被覆状態の観察により確認され、例えば造粒時において化合物の添加順序を調節することで製造できる。
【0017】
<(b)成分>
本発明の粉末洗浄剤組成物は、(b)界面活性剤を含有する。溶解性、洗浄性能の点で、(b)成分は、組成物中10〜60質量%が好ましく、15〜50質量%がより好ましく、20〜45質量%が更に好ましい。
【0018】
界面活性剤として、(b−1)陰イオン界面活性剤、(b−2)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤の1種または組み合わせを挙げることが出来るが、好ましくは(b−1)陰イオン界面活性剤、(b−2)非イオン界面活性剤である。特に(b−1)と(b−2)を組み合わせて用いることが好ましく、(b−1)/(b−2)の質量比は99/1〜1/99が好ましく、99/1〜60/40が更に好ましく、95/5〜60/40が特に好ましい。
【0019】
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。本発明では特に、アルキル鎖の炭素数が10〜14の、より好ましくは12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。これらの塩の対イオンとしては、アルカリ金属塩やアミン類が好ましく、特にナトリウム及び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好ましい。
【0020】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーが好ましい。特に、非イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシド等のアルキレンオキシドを4〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。非イオン界面活性剤は、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜15.0、更に11.0〜14.5のものが好ましい。
【0021】
<(c)成分>
本発明の粉末洗浄剤組成物は、(c)水溶性無機塩を含有する。溶解性、洗浄性能の点で、(c)成分は、組成物中10〜50質量%が好ましく、15〜45質量%がより好ましく、20〜40質量%が更に好ましい。
【0022】
本発明において、水溶性とは、25℃、pH7の水に対する溶解度が1質量%以上であることをいう。
【0023】
(c)水溶性無機塩としては、(c−1)炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、(c−2)硫酸塩(硫酸ナトリウム等)、ケイ酸塩、リン酸塩(トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩、メタリン酸塩、リン酸三ナトリウム等)等が挙げられる。対イオンとしては、アルカリ金属塩、アミン類が好ましく、特にナトリウム及び/又はカリウム、が好ましい。
【0024】
特に(c−1)炭酸塩と(c−2)硫酸塩を組み合わせて用いることが好ましく、溶解性、洗浄性能の点で、(c−1)/(c−2)の質量比は99/1〜50/50が好ましく、99/1〜80/20がより好ましく、99/1〜90/10が更に好ましい。
【0025】
<その他成分>
本発明の粉末洗浄剤組成物は、溶解性、洗浄性能の点で、(d)水不溶性無機物〔以下、(d)成分という〕を含有することが好ましく、その配合量は、組成物中、5〜50質量%がより好ましく、10〜45質量%が更に好ましく、15〜40質量%が特に好ましい。(d)成分としては、アルミノケイ酸塩(A型ゼオライト、P型ゼオライト、X型ゼオライト、非晶質アルミノケイ酸塩等)、結晶性ケイ酸塩等が挙げられる。中でも粒子径3μm以下、更に1μm以下のA型ゼオライトが好ましい。
【0026】
粉末洗浄剤組成物には、その他のビルダー、漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活性化剤等)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤(ジアルキル型第四級アンモニウム塩、粘土鉱物等)、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白剤(ビフェニル型、アミノスチルベン型等)、泡コントロール剤(シリコーン等)、香料、酵素(プロテアーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等)等の添加剤を含有させることができる。これらは、別の粒子として粉末洗浄剤組成物に配合しても良い。
【0027】
【実施例】
<粉末洗浄剤組成物の作成>
実施例1
表1に示す粉末洗浄剤組成物1の成分のうち、STPP、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、蛍光染料を、レディゲミキサーFKM−130D((株)マツボー製)を用いて攪拌羽根を周速3.4m/s、剪断機周速27m/sで1分間混合した。
【0028】
次に同条件でミキサーを作動させながら、直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸(含水率0.5質量%)と硫酸の混合物を4分間で加え、更に5分間作動させて中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケットに25℃水を通して冷却した。最後の5分間は、ミキサー内部に空気を流入させた。同条件でミキサーを作動させながら、パーム核油脂肪酸を1分間で加え、更に5分間作動させて中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケットに25℃水を通して冷却し、ミキサー内部に空気を流入させた。
【0029】
次に同条件でミキサーを作動させながら、ノニオン、PEG(ポリエチレングリコール、PEG13000)、AA/MAコポリマー40質量%水溶液を1分間で加え、更に2分間作動させて造粒を行った。続いて水不溶性キトサンA及びゼオライトを加え、更に2分間作動させて表面改質処理を行い、2000μmの篩を通過させた後、酵素、香料を加え、混合し粉末洗浄剤組成物を得た。該組成物の嵩密度は820g/Lであった。また、該組成物は、(a)成分が表面及び表面近傍に偏在する粒子からなり、該粒子の平均粒子径は414μmであった。
【0030】
実施例2
粉末洗浄剤組成物ベースで、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム(炭素数10〜14)10質量%、α−オレフィンスルホン酸カリウム(炭素数14〜18)10質量%、ノニオン7質量%、PEG1質量%、ゼオライト15質量%、AA/MAコポリマー0.5質量%、脂肪酸石鹸(パーム核油由来)5.5質量%、1号ケイ酸ナトリウム4質量%、炭酸カリウム8質量%、硫酸ナトリウム2質量%、亜硫酸ナトリウム1質量%、及び蛍光染料0.1質量%からなる、スラリー(固形分50質量%)を調製し、噴霧乾燥して噴霧乾燥組成物を得た。これに粉末洗浄剤組成物ベースで、炭酸ナトリウム12質量%をリボンミキサーに投入して混合を行った。得られた混合物を前押し出し式2軸型押し出し造粒機(ペレッターダブル:不二パウダル(株)製)で直径が10mmの円柱状に押し出し成形して圧密化した。得られたペレット状物を、水不溶性キトサンA及びゼオライト5質量%とともにフラッシュミル(不二パウダル(株)製)で粉砕造粒して表面被覆を行った。2000μmの篩を通過させた後、リボンミキサーに移し、ゼオライト5質量%、酵素、香料を加え、混合して、粉末洗浄剤組成物を得た。該組成物の嵩密度は820g/Lであった。また、該組成物は、(a)成分が表面及び表面近傍に偏在する粒子からなり、該粒子の平均粒子径は390μmであった。
【0031】
実施例3
固形分48質量%のスラリーを、熱風温度250℃で噴霧乾燥し、粉末洗浄剤組成物ベースで、ポリアクリル酸ナトリウム4質量%、炭酸ナトリウム16質量%、硫酸ナトリウム10質量%、蛍光染料0.1質量%、ゼオライト16質量%、水0.5質量%のベース顆粒を得た。
【0032】
次に、レディゲミキサー(松阪技研(株)製、容量20L、ジャケット付き)にベース顆粒を投入し、主軸(150rpm)の攪拌下、非イオン界面活性剤9質量%、直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム10質量%、石鹸2質量%、PEG1質量%、水2質量%の混合液を、3分間で投入し、その後5分間攪拌を行った。更に、このミキサーに水不溶性キトサンA、結晶性シリケート8質量%、ゼオライト10質量%を投入し、表面被覆を行った。2000μmの篩を通過させた後、リボンミキサーに移し、酵素、香料を加え、混合して、粉末洗浄剤組成物を得た。該組成物の嵩密度は820g/Lであった。また、該組成物は、(a)成分が表面及び表面近傍に偏在する粒子からなり、該粒子の平均粒子径は280μmであった。
【0033】
実施例4〜7
実施例3と同様にして、表1に示す、実施例4〜7の粉末洗浄剤組成物を得た。
【0034】
比較例1、2
実施例1、2と同様にして、表1に示す、比較例1、2の粉末洗浄剤組成物をそれぞれ得た。
【0035】
(1)溶解性評価
松下電器産業製洗濯機「愛妻号 NA−F42Y1」のパルセータの6分割された扇状の窪みの1つの外周の近くに粉末洗浄剤組成物25.0gを集合状態で置き、これを崩さずに衣料1.5kg(木綿肌着50質量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50質量%)を洗濯槽に投入し、洗剤に直接水が当らないように10L/minの流量で5℃の水道水22Lを注水し、注水終了後に静置した。注水開始から3分間後、弱水流(手洗いモード)で攪拌を開始し、3分間攪拌した後に排水し、衣料及び洗濯槽に残留する粉末洗浄剤組成物の状態を下記の評価基準によって目視判定した。尚、本評価の攪拌力は標準よりも極めて弱く、評価基準の◎、○は分散性に優れることを示す。また、下記記載の「凝集物」とは、洗剤粒子が凝集した直径3mm以上の塊をいう。
【0036】
〔評価基準〕
◎:凝集物がない。
○:凝集物が殆どない。
△:凝集物が少量残留している。
×:凝集物が多量に残留している。
【0037】
(2)保存安定性評価
<保存評価用容器>
透湿度(JIS Z 0208:1976による)35g/m2・24hrである9cm×15cm×13cm(高さ)のカートン容器に、粉末洗浄剤組成物1.2kgを充填し封緘する。
【0038】
<保存条件>
温度30℃一定で、湿度40%に16時間保持、16時間かけて湿度を80%に変更、湿度80%に48時間保持、16時間かけて湿度を40%に変更するというサイクルを繰り返し、180日間保存する。
【0039】
<評価方法>
容器上面を剥がし、容器側面の4つの角を静かに切断する。次に容器側面の4つの面を外側に静かに倒し、内容物の状態を観察する。
【0040】
〔評価基準〕
○:内容物が山状に崩れ、固化物が殆ど認められない。
△:内容物は山状に崩れるが、固形物が認められる。
×:内容物全体が固化し、山状に崩れない。
【0041】
(3)洗浄性能評価
<木綿繊維布の繰り返し洗浄及び汚染布の作成>
表1に記載の配合成分からなる粉末洗浄剤組成物をJIS K3362:1998 記載の使用水に溶解し、0.1質量%水溶液を調製する。10cm×10cmの木綿布5枚を前記洗剤水溶液に添加し、20℃、10分間、100rpmでターゴトメーターにて撹拌洗浄する。流水下で濯いだ後、遠心脱水機にかけ充分水分を除去した後25℃、50%RHの室内で1時間以上乾燥させる。本洗浄処理を3回繰り返し行った後に、洗浄処理後の木綿布に対し、綿実油60%、コレステロール10%、オレイン酸10%、パルミチン酸10%及び固体パラフィン10%からなるモデル皮脂汚れを10cm×10cmあたり2g均一に塗布して皮脂汚れ汚染布を作製した。表1の組成物それぞれについてこの処理を行った汚染布を作製した。
【0042】
<洗浄条件、洗浄方法及び評価方法>
JIS K3362:1998 記載の洗浄力判定用指標洗剤(蛍光増白剤無添加)をJIS K3362:1998 記載の使用水に溶解し、標準濃度となるように調製する。それぞれの組成物に対応する木綿汚染布5枚を洗浄剤組成物水溶液に添加し、20℃、10分間、100rpmでターゴトメーターにて撹拌洗浄する。流水下で濯いだ後、アイロンプレス処理を行った。
【0043】
次いで洗浄前の原布、繰り返し洗浄後に調製した汚染布、最終洗浄後の汚染布の460nmにおける反射率を自記色彩計(島津製作所(株))にて測定し、次式から洗浄率(%)を算出した。
洗浄率(%)=〔(最終洗浄後の反射率−汚染布調製後の反射率)/(原布の反射率−汚染布調製後の反射率〕×100
5枚の汚染布についての平均値から以下の基準で評価した。
【0044】
〔評価基準〕
◎:洗浄率56%以上
○:洗浄率53%以上、56%未満
△:洗浄率50%以上、53%未満
×:洗浄率50%未満
【0045】
【表1】
【0046】
・水不溶性キトサンA:脱アセチル化度90%、平均粒子径0.12μm、嵩密度0.2g/mL、吸油量65mL/g
・水不溶性キトサンB:脱アセチル化度75%、平均粒子径0.12μm、嵩密度0.2g/mL、吸油量60mL/g
・LAS−Na:アルキル基の炭素数が10〜14のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ノニオン:アルキル基の炭素数が12〜14でエチレンオキサイド平均付加モル数が7であるポリオキシエチレンアルキルエーテル
・STPP:トリポリリン酸ナトリウム
・結晶性シリケート:粉末SKS−6(ヘキストトクヤマ(株)製)
・PEG:ポリエチレングリコール(重量平均分子量13000)
・AA/MAコポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポリマーのナトリウム塩(70モル%中和)であり、モノマー比はアクリル酸/マレイン酸=3/7(モル比)、重量平均分子量70000
・ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量10000
・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバガイギー社製)
・酵素:セルラーゼK(特開昭63−264699号公報記載)、リポラーゼ100T(ノボ社製)を3:1の質量比で混合したもの
Claims (4)
- (a)キチンを60%以上脱アセチル化して得られる水不溶性キトサン0.1〜30質量%、(b)界面活性剤10〜60質量%、及び(c)水溶性無機塩10〜50質量%を含有する衣料用粉末洗浄剤組成物であって、
(c)として、(c−1)炭酸塩及び(c−2)硫酸塩を含有し、(c−1)/(c−2)の質量比が99/1〜50/50であり、
表面及び表面近傍に(a)が偏在した粒子を含有する、
衣料用粉末洗浄剤組成物。 - (a)が、平均粒子径0.01〜2μm、嵩密度0.05〜0.35g/mL、吸油量20〜200mL/gである請求項1記載の粉末洗浄剤組成物。
- (b)として、(b−1)陰イオン界面活性剤及び(b−2)非イオン界面活性剤を含有し、(b−1)/(b−2)の質量比が99/1〜1/99である請求項1又は2記載の粉末洗浄剤組成物。
- 更に(d)水不溶性無機物を含有する請求項1〜3いずれか記載の粉末洗浄剤組成物。
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