JP4166486B2 - 薄膜トランジスタ基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜トランジスタ基板に係り、更に詳しくは、多結晶シリコン膜を能動層に用いた薄膜トランジスタを有し、液晶や有機EL(Electroluminescence)素子などを用いたアクティブマトリクス表示装置に適用される薄膜トランジスタ基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクティブマトリクス方式の表示装置、例えば、画素毎にTFT素子(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子が設けられた液晶パネルは、表示品質の点でもCRT(Cathode-Ray Tube)に匹敵するほど優れているため、携帯テレビやパーソナルコンピュータなどのディスプレイなどに使用されている。
【0003】
近年、アクティブマトリクス方式のアクティブ素子として、アモルファスシリコンTFTに替えて、多結晶シリコン(ポリシリコン)TFTが使用されるようになってきている。アモルファスシリコンTFTは電流担体の移動度が低いため画素駆動用のドライバICを別途用意してTFT基板と接続する必要があるが、ポリシリコンTFTは電流担体の移動度が大きいのでドライバICをTFT基板上に画素用TFTと一体的に形成することができる。これにより、ドライバICを別途用意する必要がなく、液晶パネルなどのコストを削減することできるという利点がある。
【0004】
図10は従来のポリシリコンTFT基板の製造方法を示す断面図である。図10(a)に示すように、従来のポリシリコンTFT基板の製造方法は、まず、ガラスなどの透明絶縁性基板100上に、下から順に、膜厚が50nmのシリコン窒化膜(SiN膜)102と膜厚が100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)104とを成膜してバッファー層106とする。なお、SiN膜102は、透明絶縁性基板100からTFT素子への汚染物の拡散を防止するブロック膜として機能する。
【0005】
その後、バッファー層106上にポリシリコン膜などの半導体層を成膜し、フォトエッチングにより、この半導体層を島状にパターニングして半導体層パターン108を形成する(マスク工程(1))。
【0006】
次いで、図10(b)に示すように、半導体層パターン108及びバッファー層106上に、膜厚が100nmのSiO2膜と膜厚が400nmのアルミニウム膜(Al膜)とを順次成膜し、続いて、これらの膜をフォトエッチングによりパターニングして、ゲート絶縁膜110及びゲート電極112とする(マスク工程(2))。
【0007】
次いで、図10(c)に示すように、ゲート電極112をマスクにして、P+(リン)イオンを半導体層パターン108中に注入することにより、nチャネルTFTのソース部108a及びドレイン部108bを形成する。これにより、ゲート電極112、ゲート絶縁膜110、ソース部108a及びドレイン部108bを有するTFT素子111が形成される。
【0008】
なお、ドライバなどの周辺回路をCMOS回路で透明絶縁性基板100上に一体的に形成する場合は、まず、半導体層パターン118が形成された透明絶縁性基板100の全面にP+イオンを注入してn型のソース部及びドレイン部を形成する。続いて、画素及び周辺回路用のnチャネルTFTが形成される領域をレジスト膜などのマスクで被覆し、周辺回路のpチャネルTFTが形成される領域に、選択的にB+(ボロン)イオンなどの不純物をP+イオンの約2倍以上のドーズ量で注入する。これにより、nチャネルTFT及びpチャネルTFTのソース部及びドレイン部がそれぞれ形成される(マクス工程(2a))。
【0009】
次いで、図10(d)に示すように、図10(c)の構造の上に膜厚が400nmのSiO2膜からなる層間絶縁膜116を成膜する。続いて、ソース部108a及びドレイン部108b上の層間絶縁膜116をフォトエッチングより開口して第1コンタクトホール116aを形成する(マスク工程(3))。
【0010】
続いて、層間絶縁膜116上に膜厚が400nmのモリブデン(Mo)膜を成膜し、このMo膜をフォトエッチングによりパターニングする。これにより、ソース部108a及びドレイン部108bにそれぞれ接続されるソース電極118a及びドレイン電極118bが形成される。これと同時に、ドレイン電極118aがパネル表示内部からパネル表示外部に延在する配線118cが形成される。この配線118cは透明絶縁性基板100上にパネル表示部と一体的に形成される周辺回路のドレイン駆動回路に接続される。
【0011】
次いで、図10(e)に示すように、膜厚が300nmのシリコン窒化膜(SiN)膜からなる保護膜120を成膜し、ソース部108a上の保護膜120をフォトエッチングにより開口して第2のコンタクトホール120aを形成する(マスク工程(5))。
【0012】
この保護膜120は、外部から侵入するNaイオンなどの可動イオンをブロックすることにより、TFT素子の特性劣化を防止すると共に、外部から侵入する汚染物をブロックすることにより、配線118cの腐食を防止するために設けられる。
【0013】
次いで、保護膜120上にITO(Indium Tin Oxide)を成膜し、このITO膜をフォトエッチングによりパターニングすることにより、ソース部108aにソース電極118aを介して電気的に接続される画素電極122を形成する(マスク工程(6))。
【0014】
以上説明したように、従来のポリシリコンTFT基板の製造方法においては、nチャネルTFTのみを形成する場合、少なくとも6回のマスク工程が必要であり、また、C−MOSを形成する場合では、少なくとも7回のマスク工程が必要である。なお、各マスク工程は、1)基板洗浄、2)フォトレジスト塗布、3)乾燥、4)露光、5)現像、6)ベーキング、7)薄膜のエッチング又は不純物イオン注入、及び、8)レジスト剥離の8つの小工程を有する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来のポリシリコンTFTの製造方法においては、マスク工程を少なくとも6回行う必要がある。マスク工程が多くなると必然的に製造工数が多くなるため、膨大な設備投資を行う必要があり、その結果、製造コストの上昇を招くことになる。
【0016】
製造工数を削減する方法として、保護膜120を形成しない形態として、その成膜工程とコンタクトホール形成に係るマスク工程とを省略する方法がある。しかし、保護膜120を省略すると、外部からの可動イオンの侵入を防止する膜が存在しないため可動イオンによってTFT素子111の特性が劣化しやすく、またパネル表示外部に形成された配線118cが露出するようになるため外部からの汚染物によって配線118cが腐食しやすくなり、その結果、ポリシリコンTFT基板の歩留りが低下してしまう。
【0017】
本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、製造工数を削減することができると共に、外部からの汚染物によるTFT素子の特性劣化及びパネル表示外部に形成された配線の腐食を防止できる薄膜トランジスタ基板を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は薄膜トランジスタ基板に係り、絶縁性基板と、前記絶縁性基板の上の表示部となる領域の所定部に形成され、ソース部及びドレイン部を備えた半導体層と前記半導体層の上に形成されたゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とにより構成される薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタを含む所定領域上に形成され、下から順にシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる積層層間絶縁膜と、前記薄膜トランジスタを含む所定領域以外の領域上に形成され、前記シリコン酸化膜と同一膜からなる単層層間絶縁膜とにより構成される層間絶縁膜と、前記薄膜トランジスタのソース部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたソース部コンタクトホールと、前記薄膜トランジスタのドレイン部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたドレイン部コンタクトホールと、前記ソース部コンタクトホールを介して前記ソース部に接続されたソース電極と、前記ドレイン部コンタクトホールを介して前記ドレイン部に接続され、前記ソース電極と同一膜で形成されたドレイン電極と、前記積層層間絶縁膜上に、前記ドレイン電極と一体的に形成されて、前記表示部から外側部に延在した配線と、主要部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成され、前記ソース電極を介して前記ソース部に接続された表示電極と、一部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成されると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記ドレイン電極の所定部を被覆するドレイン電極保護膜と、一部が前記単層層間絶縁膜に接触すると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記配線を被覆する配線保護膜とを有することを特徴としている。
【0019】
本発明の薄膜トランジスタ基板では、透明絶縁性基板の表示部となる領域の所定部に薄膜トランジスタが形成され、この薄膜トランジスタは汚染物の侵入を防止する層間絶縁膜(例えばシリコン窒化膜又はそれを含む積層膜)により被覆されている。そして、薄膜トランジスタのソース部及びドレイン部上の層間絶縁膜にはコンタクトホールが形成され、このコンタクトホールを介してソース部及びドレイン部にそれぞれ接続されたソース電極及びドレイン電極が形成されている。ソース電極にはコンタクトホールを介さずに表示電極(例えばITO膜など)が直接接続されている。さらに、ドレイン電極が表示部から外側に延在する配線は、表示電極と同一膜で形成された配線保護膜により被覆されている。
【0020】
本発明によれば、層間絶縁膜に可動イオンなどの汚染物の侵入を防止する機能をもたせて従来の絶縁性保護膜の機能を兼ねるようにしたので、従来技術と違って、ソース電極、ドレイン電極及び配線を形成した後にSiN膜などからなる絶縁性保護膜を特別に形成する必要がない。表示部から外側に延在する配線においては、外部からの汚染物の侵入を防止するため、絶縁性保護膜で被覆する代わりに、表示電極と同一膜で形成された配線保護膜で被覆されるようにしている。
【0021】
このように、本発明の薄膜トランジスタ基板では、絶縁性保護膜を省略した簡易な構造でありながら、表示電極と同一膜で形成された配線保護膜が外部から配線への汚染物の拡散を防止するブロック膜として機能するようにしているので、表示部の外側部に形成された配線の腐食を防止することができる。しかも、層間絶縁膜に汚染物の侵入を防止する機能をもたせたので、絶縁性保護膜を特別に形成することなくTFT素子の可動イオンによる特性劣化を防止することができる。
【0023】
本発明に関係する薄膜トランジスタ基板の製造方法では、TFT素子の上方に汚染物の侵入を防止するための絶縁性保護膜を特別に形成する必要がない。このため、絶縁性保護膜を成膜する工程を省略できると共に、ソース電極と表示電極とを接続するためのコンタクトホールの形成に係るマスク工程を省略することができる。このように、マスク工程を削減することができるので製造コストの低減に寄与するところが大きい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図である。
【0026】
第1実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法は、図1(a)に示すように、まず、ガラスなどからなる透明絶縁性基板10の上に、CVDにより、下から順に、SiN膜12a及びSiO2膜12bをそれぞれ50nm/100nmの膜厚で成膜してバッファー層12とする。このバッファー層12はSiN膜12aを含むため、透明絶縁性基板10側からTFT素子への汚染物の拡散を防止するブロック膜として機能する。
【0027】
その後、バッファー層12上に膜厚が50nmのポリシリコン(p−Si)膜などを成膜し、フォトエッチングによりこのp−Si膜をパターニングして島状の半導体層14を形成する(マスク工程(1))。この半導体層14は絶縁性基板10上のパネル表示部となる領域の所定部に形成される。
【0028】
次いで、半導体層14及びバッファー層12上に、ゲート絶縁膜となる膜厚が100nmのSiO2膜をCVDにより成膜し、続いて、このSiO2膜上に膜厚が400nmのAl膜をスパッタリングにより成膜する。
【0029】
続いて、図1(b)に示すように、フォトエッチングにより、Al膜及びSiO2膜をパターニングすることにより、Al膜からなるゲート電極20とゲート絶縁膜16とを形成する(マスク工程(2))。
【0030】
なお、ゲート電極20の材料としてAl膜の上にMo膜、Ti膜又はW膜などの高融点金属膜を形成したものを使用してもよいし、またAl膜の代わりにAl−Si膜又はAl−Nd膜などのAl合金膜を使用してもよい。
【0031】
次いで、図1(c)に示すように、ゲート電極20をマスクに使用して、P+イオンを半導体層14中に注入し、続いてエキシマレーザーを照射してP+イオンを活性化させることにより、nチャネルTFTのソース部14a及びドレイン部14bを形成する。これにより、ゲート電極20、ゲート絶縁膜16、ソース部14a及びドレイン部14bを有するTFT素子21が形成される。
【0032】
なお、ドライバなどの周辺回路をC−MOS回路で形成する場合は、まず、nチャネルTFTを形成するため、透明絶縁性基板10の全面にP+イオンを注入する。その後、nチャネルTFT領域をレジストマスクで覆い、pチャネルTFT領域に選択的にB+イオンなどの不純物を上記P+イオンの2倍以上のドーズ量で注入することにより、nチャネルTFT及びpチャネルTFTを形成することができる(マスク工程(2a))。
【0033】
あるいは、逆に、透明絶縁性基板10の全面にB+イオンなどの不純物を注入してpチャネルTFTを形成し、次いで、pチャネルTFT領域をレジストマスクで覆い、nチャネルTFTの領域に選択的にP+イオンを上記B+イオンの2倍以上のドーズ量で注入してもよい。
【0034】
次いで、図1(d)に示すように、図1(c)の構造の上に、膜厚が50nmのSiO2膜22a及び膜厚が350nmのSiN膜22bをCVDにより順次成膜して層間絶縁膜22とする。この層間絶縁膜22はSiN膜22bを含むので、Naなどの可動イオンのTFT素子21への拡散を防止するブロック膜として機能する。なお、SiO2膜22aを形成しない形態としてもよい。
【0035】
その後、同図に示すように、ソース部14a及びドレイン部14b上の層間絶縁膜22をフォトエッチングにより開口してソース部コンタクトホール22x及びドレイン部コンタクトホール22yを形成する。続いて、層間絶縁膜22上及びソース部及びドレイン部コンタクトホール22x,22yの内面上に、下から順に、例えばTi膜/Al膜/Mo膜をそれぞれ30nm/300nm/50nmの膜厚でスパッタ法により成膜して、それらの膜により構成される金属膜を形成する。
【0036】
次いで、図2(a)に示すように、この金属膜上にレジスト膜(不図示)をパターニングし、このレジスト膜をマスクにて金属膜をエッチングすることにより、ソース部14a及びドレイン部14bにそれぞれ接続されるソース電極26a及びドレイン電極26bを形成すると同時に、パネル表示外部に配線26cを形成する。この配線は、TFT素子21のドレイン電極26bがパネル表示外部に延在して透明絶縁性基板10上にパネル表示部と一体的に設けられる周辺回路のドレイン駆動回路に接続されるものである。
【0037】
なお、ソース電極26a、ドレイン電極26b及び配線26cを構成する金属膜としてはTi膜/Al膜/Mo膜に限定されるものではなく、Al膜の上下にそれぞれ形成される高融点金属膜は、Ti、Mo、Cr、Ta及びWの群から選択される1つの金属又はそれらの合金を使用することができる。またAl膜の上下に同じ高融点金属膜を使用してもよいし、あるいは異なる高融点金属膜を組み合わせて使用してもよい。また、Al膜上に高融点金属膜を形成しないで、下から順に、高融点金属膜/Al膜の積層膜にしてもよい。また、Al膜は、Alを主成分としていれば、Si、Cu、W、Ti又はTaなどとの合金膜であってもよい。さらにこれら金属膜の成膜方法もスパッタ法に限らず、CVD法や真空蒸着法等であっても良いし、その膜厚も必要に応じて任意である。
【0038】
一般的に、Al配線は腐食しやすく、又熱工程を経た場合にヒロックと呼ばれる凹凸が配線層周囲に生じて配線間ショートを起こしやすい特性をもつため、上記した積層構造や材料を適宜選択して使用することが好ましい。
【0039】
次いで、図2(a)の構造の上に、透明導電膜の一例であるITO(Indium Tin Oxide)膜をスパッタ法などにより成膜する。ITO膜の成膜条件の一例として、スパッタ装置を用いて、Ar:250sccm、O2:0.4sccm、圧力:0.8Pa、DC電力1W/cm2、基板温度30℃の条件で成膜することができる。
【0040】
次いで、図2(b)に示すように、ITO膜上の画素電極となる領域及びパネル表示外部に形成された配線26cを被覆する領域にレジスト膜(不図示)をパターニングし、このレジスト膜をマスクにして、ITO膜をエッチングする。これにより、ソース部14aにソース電極26aを介して接続される画素電極28(表示電極)が形成されると共に、パネル表示外部には画素電極28と同一膜で形成された配線保護膜28aが配線26cを被覆して形成される。このとき、レジスト膜が形成されていない領域のITO膜の下のドレイン電極26bはエッチングされずに残存する。なお、画素電極の材料としてITO膜を例示したが、この代わりにSnO2膜を使用してもよい。
【0041】
以上により、本発明の実施形態の薄膜トランジスタ基板30が完成する。
【0042】
次に、薄膜トランジスタ基板30を平面からみた様子を説明する。図3は本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ基板を示す平面図である。
【0043】
図3に示すように、第1実施形態の薄膜トランジスタ基板30は、透明絶縁性基板10上に、水平方向に延びる複数のゲートバスライン(ゲート電極)20と垂直方向に延びる複数のデータバスライン(ドレイン電極)26bとが設けられ、これらにより画素領域が画定されている。画素領域内には透明なITO膜からなる画素電極28が形成されている。
【0044】
ゲートバスライン20は透明絶縁性基板10上にパネル表示部と一体的に形成された周辺回路のゲート駆動回路(不図示)に接続されている。また、データバスライン26bは、それがパネル表示内部からパネル表示外部に延び出した配線26cにつながっており、この配線26cは周辺回路のドレイン駆動回路(不図示)に接続されている。この配線26cは、その表面及び側面が画素電極28と同一膜(ITO膜)からなる配線保護膜28aにより被覆されている。図3のIII−IIIに沿った断面図が図2(b)のパネル表示外部の構造に対応する。
【0045】
また、画素領域の左下部にはTFT素子21が設けられている。このTFT素子21のドレイン部14bは、層間絶縁膜22に形成されたドレイン部コンタクトホール22yを介してデータバスライン26bと接続されている。一方、TFT素子21のソース部14aは、層間絶縁膜22に形成されたソース部コンタクトホール22xを介してソース電極26aに接続され、このソース電極26aはコンタクトホールを介さないで画素電極28に直接接続されている。図3のI−Iに沿った断面図とII−IIに沿った断面図とを合成した断面図が図2(b)のパネル表示内部の構造に相当する。
【0046】
なお、図3では薄膜トランジスタ基板30の一つの画素領域を例示しており、赤色(R)画素、緑色(G)画素及び青色(B)画素の3個の画素領域で表示単位であるピクセルを構成する。
【0047】
本実施形態の薄膜トランジスタ基板30では、透明絶縁性基板10の上方にTFT素子21が形成され、TFT素子21はSiN膜22bを含む層間絶縁膜22により被覆されている。ソース部14a及びドレイン部14b上の層間絶縁膜22にはソース部コンタクトホール22x及びドレイン部コンタクトホール22yが形成され、これらを介してソース部14a及びドレイン部14bにソース電極26a及びドレイン電極26bがそれぞれ接続されている。ソース電極26aにはコンタクトホールを介さずに画素電極28が直接接続されている。さらにパネル表示外部に形成された配線26cは、画素電極28と同一膜で形成された配線保護膜28aにより被覆されている。
【0048】
このように、本実施形態の薄膜トランジスタ基板30では、絶縁性保護膜を省略して、その代わりに層間絶縁膜22がSiN膜22bを含むようにすることで、層間絶縁膜22がTFT素子21への可動イオンなどの汚染物の侵入を防止するブロック膜として機能するようにしている。しかし絶縁性保護膜を省略すると汚染物による配線26cの腐食が発生する恐れがあるため、配線26cを画素電極28と同一膜からなる配線保護膜28aで被覆して、この配線保護膜28aが配線への汚染物の侵入を防止するブロック膜として機能するようにしている。このようにすることにより、構造が簡易でその製造工数を少なくできるにもかかわらず、汚染物による配線26cの腐食が防止されると共に、可動イオンによるTFT素子21の特性劣化が防止される。
【0049】
なお、ドレイン電極26bはパネル表示内部に形成されるものであって外部には直接露出することがないため、本実施形態ではドレイン電極26bを配線保護膜26c(ITO膜)で被覆しない形態を例示したが、ドレイン電極26bも配線保護膜26c(ITO膜)で被覆されるようにしてもよい。
【0050】
また、本実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法においては、絶縁性保護膜を成膜する工程を省略できると共に、ソース電極26aと画素電極28とを電気的に接続させるためのコンタクトホールを形成するためのマスク工程を省略することができる。つまり、従来技術を用いるとマスク工程は6回必要であるが、本実施形態では5工程となり、従来技術のマスク工程数に対して1工程削減することができる(C−MOSを形成する場合は7工程から6工程に減少)。
【0051】
なお、TFT素子21の信頼性の向上やオフリーク電流の低減のためにソース部14a及びドレイン部14bをLDD構造とする場合には、高濃度不純物領域を形成するためのマスク工程を一回追加すればよい。
【0052】
(第2の実施の形態)
図4及び図5は本発明の第2の実施の形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態に対してマスク工程を増加させずにLDD構造を形成する点にある。なお、第1実施形態と同一工程においては、その詳しい説明を省略する。
【0053】
まず。図4(a)の断面構造が得られるまでの工程を説明する。図4(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、透明絶縁性基板10上にCVDにより、SiN膜12a及びSiO2膜12bからなるバッファー層12を形成する。その後、バッファー層12上にポリシリコン(p−Si)膜などを成膜し、フォトエッチングにより、p−Si膜をパターニングして島状の半導体層14を形成する(マスク工程(1))。
【0054】
次いで、半導体層14及びバッファー層12上に、ゲート絶縁膜となる膜厚が100nmのSiO2膜16aをCVDにより成膜する。続いて、SiO2膜16a上にAl膜をスパッタリングにより成膜する。
【0055】
次いで、Al膜上にレジスト膜32をパターニングし、このレジスト膜32をマスクにしてAl膜をウェットエッチングしてゲート電極20とする。このとき、ゲート電極20がレジスト膜32のパターンから片側で0.3〜2μm、好適には1μm程度サイドエッチングするようにする。これにより、図4(a)に示す構造が得られる。
【0056】
次いで、図4(b)に示すように、同じくレジスト膜32をマスクにしてSiO2膜16aを異方性エッチングすることにより、ゲート絶縁膜16とする。このとき、ゲート絶縁膜16はレジスト膜32のパターンと略同一のパターンで形成される。(マスク工程(2))。
【0057】
これにより、Al膜からなるゲート電極20とその幅より片側で1μm程度太い幅を有するゲート絶縁膜16とが形成され、いわゆる階段形状が得られる。
【0058】
次いで、図4(c)に示すように、レジスト膜32を除去した後、ゲート電極20及びゲート絶縁膜16をマスクにして、P+イオンを半導体層14に低加速エネルギーで、かつ高濃度で注入することにより、ゲート絶縁膜16の両側面から外側の半導体層14に高濃度不純物領域(n+層)を形成する。この工程は、例えば、イオンドーピング装置を用いて加速エネルギー10keV,ドーズ量1×1015atoms/cm2の条件でP+イオンを注入すればよい。
【0059】
続いて、ゲート電極20をマスクにし、かつゲート絶縁膜16を通して、P+イオンを高加速エネルギーで、かつ低濃度で注入することにより、ゲート電極20の両側面から外側のゲート絶縁膜16の直下の半導体層14中に低濃度不純物領域(n-層)を形成する。この工程は、例えば、イオンドーピング装置を用いて加速エネルギー70keV、ドーズ量5×1013atoms/cm2の条件でP+イオンを注入すればよい。その後、エキシマレーザーを照射してP+イオンの活性化を行う。
【0060】
これにより、nチャネルTFTのソース部14a及びドレイン部14bが形成され、しかもn-層がチャネルとドレイン部14bとの間に設けられたnチャネルTFTのLDD構造が形成される。
【0061】
なお、特に図示していないが、ドライバなどの周辺回路をLDD構造を有するC−MOS回路で形成する場合は、まず、nチャネルTFT(画素用TFTを含む)を形成するために、透明絶縁性基板10の全面に上記したようにP+イオンを2回注入する。続いて、nチャネルTFTをレジスト膜でマスクした状態で、pチャネルTFT領域のみに選択的にB+イオンを上記したP+イオンの2倍程度以上のドーズ量で2回注入する(マスク工程(2a))。
【0062】
例えば、ゲート電極及びゲート絶縁膜をマスクにして、B+イオンを加速エネルギー10keV、ドーズ量2×1015atoms/cm2の条件でドーピングし、続いて、ゲート電極をマスクして、かつゲート絶縁膜を通して、B+イオンを加速エネルギー70keV、ドーズ量2×1014atoms/cm2の条件でドーピングすればよい。
【0063】
これにより、n型がp型に反転してp+層及びp-層が形成されてpチャネルTFTのLDD構造が形成される。このとき、nチャネルTFTとpチャネルTFTとではそれらのLDD長(チャネルとドレインと間に設けられたn-層又はp-層の幅)が略同一の長さで形成される。
【0064】
このようにゲート絶縁膜16及びゲート電極20を階段形状に形成し、不純物イオンを所定の条件で2回注入することにより、第1実施形態に対してマスク工程を増加させずにLDD構造を有するnチャネルTFTを形成することができる。
【0065】
次いで、第1の実施形態と同様な方法で、図4(d)に示すように、図4(c)の構造の上にSiO2膜22a及びSiN膜22bからなる層間絶縁膜22を成膜し、層間絶縁膜22をエッチングしてソース部及びドレイン部コンタクトホール22x,22yを形成する。
【0066】
次いで、図5(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、ソース部14a及びドレイン部14bにそれぞれ接続されるソース電極26a及びドレイン電極26bを形成すると同時に、パネル表示外部に配線26cを形成する。
【0067】
続いて、図5(b)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、ソース電極26aに接続される画素電極28を形成する同時に、画素電極28と同一膜からなる配線保護膜28aをパネル表示外部の配線26cを被覆するようにして形成する。
【0068】
以上により、第2実施形態の薄膜トランジスタ基板30aが完成する。
【0069】
第2実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法では、nチャネルTFTを作成する場合、マスク工程が5回であって、またCMOSを作成する場合、マスク工程が6回であり、第1実施形態とマスク工程数が同数であるが、第1実施形態ではLDD構造の形成工程を含まず、第2実施形態ではLDD構造の形成工程を含んでいる。つまり、第1実施形態に基づいてLDD構造を作成する場合はマスク工程を1工程追加する必要があるが、第2実施形態の製造方法を用いることにより、第1実施形態に対してマスク工程数を増加させることなくLDD構造を形成することができるようになる。
【0070】
しかも、従来技術においてLDD構造を形成するためのマスク工程を1回としてC−MOSを作成する場合、マスク工程はトータルで8回必要であることを考慮すると、第2実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を用いることにより工程数が大幅に削減されることが分かる。
【0071】
(第3の実施の形態)
図6及び図7は本発明の第3実施の形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図である。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、透明導電膜(画素電極や配線保護膜など)と層間絶縁膜との密着性を向上させるため、透明導電膜が層間絶縁膜のうちのSiO2膜に接触して形成されるようにしたことである。
【0072】
第3実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法は、まず、図6(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、図1(d)と同一の構造を作成する(マスク工程1〜3)。なお、図6(a)では、図を簡易にするため層間絶縁膜22のうちのSiO2膜22aが平坦な状態で形成されているように描かれている。
【0073】
その後、図6(a)の構造上に、第1実施形態と同様な方法により、下から順に、Ti膜、Al膜及びMo膜を成膜して、これらの膜により構成される金属膜を形成する。
【0074】
続いて、図6(b)に示すように、金属膜上にレジスト膜42をパターニングし、このレジスト膜42をマスクにして金属膜をエッチングすることにより、TFT素子21のソース部14a及びドレイン部14bに接続されると共に、ソース部14aから層間絶縁膜22上に延在してドレイン部14bにつながる金属カバーパターン26xを形成する。このとき同時に、パネル表示外部には、金属カバーパターン26xがドレイン部14bからパネル表示外部に延在する配線26cが形成される。
【0075】
次いで、図6(c)に示すように、金属カバーパターン26x及び配線26cをマスクにして、層間絶縁膜22のうちの上部のSiN膜22bを選択的にエッチングする。SiN膜22bのエッチングは、エッチング選択比(SiN膜のエッチレート/SIO2膜のエッチレート)がある程度高い例えばCF4/O2系などの混合ガスを用いたドラエッチングにより行われる。
【0076】
これにより、SiN膜22bが金属カバーパターン26x及び配線26cと略同一のパターンにパターニングされると共に、金属カバーパターン26x及び配線26c以外の領域では層間絶縁膜22のうちの下部のSiO2膜22aが露出する。
【0077】
次いで、SiO2膜22a、金属カバーパターン26x及び配線26cの上にITO膜を成膜する。このとき、金属カバーパターン26x及び配線26c以外の領域ではITO膜がSiO2膜22aの直上に成膜されるため、ITO膜は密着性のよい状態で形成される。
【0078】
その後、このITO膜上の画素電極になる領域とドレイン部14b上の領域と配線26cをカバーする領域とにレジスト膜(不図示)をパターニングする。続いて、図7(a)に示すように、このレジスト膜をマスクにしてITO膜をエッチングすることにより、ソース部14a上の金属カバーパターン26x上から画素部に延在する画素電極28を形成する。このとき同時に、ドレイン電極保護膜28bがドレイン部14b領域上の金属カバーパターン26xを覆って形成されると共に、配線保護膜28aが配線26cを覆って形成される。また、ドレイン電極保護膜28bは、その一端部がSiO2膜22aに接触して形成されると共に、配線保護膜28aは、その両端部がSiO2膜22aに接触した状態で形成される。
【0079】
次いで、図7(b)に示すように、画素電極28及びドレイン電極保護膜28bをマスクにして、これらの間に露出した金属カバーパターン26xをエッチングする。これにより、図7(b)に示すように、ソース部14aからドレイン部14bに延在する金属カバーパターン26が分離されて、ソース部14aと画素電極28との間に介在するソース電極26aが形成されると共に、ドレイン部14bとドレイン電極保護膜28bとの間に介在するドレイン電極28bが形成される。その後、透明絶縁性基板10を所定の条件で熱処理する。
【0080】
以上により、第3実施形態の薄膜トランジスタ基板30bが完成する。
【0081】
第3実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法では、第1実施形態と同様に、従来技術を用いるとマスク工程は6回必要であるのに対し、本実施形態では5工程となり、従来技術のマスク工程数に対して1工程削減することができる(C−MOSを形成する場合は7工程から6工程に減少)。なお、LDD構造を作成する場合はマスク工程を1工程追加すればよい。
【0082】
第1実施形態では、画素電極28及び配線保護膜28aは層間絶縁膜22のうちの上部のSiN膜22bに接触して形成されるため、剥がれが発生する場合が想定される。これは、一般的に画素電極28の材料であるITO膜が、SiN膜上よりSiO2膜上に成膜される方が剥がれにくい特性をもっているからである。
【0083】
第3実施形態では、かかる不具合を解消するため、画素電極28の主要部が層間絶縁膜22のうちのSiO2膜22aの直上に成膜されるように工夫されているので、画素電極28の密着性が向上して剥がれが防止される。また、配線保護膜28a及びドレイン配線保護膜28bにおいても、それらの透明絶縁性基板10側の一部がSiO2膜22aに接触して形成されるようにしたので、それらの密着性が向上して剥がれが防止される。
【0084】
(第4の実施の形態)
図8及び図9は第4実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図である。第4実施形態は、第2実施形態と同様な方法でLDD構造を有するTFT素子を形成し、かつ第3実施形態と同様な方法により画素電極などの剥がれを防止するものである。第2実施形態と第3実施形態と同一工程においてはその詳しい説明を省略する。
【0085】
第4実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法は、まず、図8(a)に示すように、第2実施形態と同様な方法により、図4(d)に示す構造と同一のものを作成する。なお、図8(a)においても、説明を簡易にするため層間絶縁膜22のうちのSiO2膜22aが平坦な状態で形成されているように描かれている。
【0086】
その後、図8(b)に示すように、第3の実施形態と同様な方法により、TFT素子21のソース部14aからドレイン部14bにつながる金属カバーパターン26xを形成すると同時に、パネル表示外部に配線26cを形成する。
【0087】
次いで、図8(c)に示すように、第3の実施形態と同様な方法により、金属カバーパターン26x及び配線26cをマスクにして層間絶縁膜22のうちのSiN膜22bのみを選択的にエッチングする。
【0088】
次いで、図9(a)に示すように、第3の実施形態と同様な方法により、ソース部14a上の金属カバーパターン26xに接続される画素電極28を形成すると同時に、ドレイン部14b上の金属カバーパターン26x上にドレイン電極保護膜28bを形成し、また配線26cを覆う配線保護膜28aを形成する。
【0089】
続いて、図9(b)に示すように、第3の実施形態と同様な方法により、画素電極28及びドレイン電極保護膜28bをマスクにして、金属カバーパターン26xの露出部をエッチングする。これにより、第3実施形態と同様に、ソース部14aからドレイン部14bにつながる金属カバーパターン26が分離されて、ソース部14aと画素電極28との間にソース電極26aが形成され、またドレイン部14bとドレイン電極保護膜28bとの間にドレイン電極28bが形成される。その後、透明絶縁性基板10を所定の条件で熱処理する。
【0090】
以上により、第4実施形態の薄膜トランジスタ基板30cが製造される。
【0091】
第4実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法では、第2実施形態と同様に、LDD構造を有するnチャネルTFTを作成する場合、マスク工程が5回であり、CMOSを作成する場合、マスク工程が6回であって、第1実施形態のマスク工程数を増加することなくLDD構造を形成することができるようになる。しかも、従来技術に比べると工程数が大幅に削減される。
【0092】
さらには、第3実施形態と同様に、画素電極28の主要部がSiO2膜22aの直上に形成され、また配線保護膜28a及びドレイン電極保護膜28bの一部分がSiO2膜22aに接触して形成されるので、これらの膜の密着性が向上して剥がれが防止される。
【0093】
以上、第1〜第4の実施の形態により、この発明の詳細を説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明を逸脱しない要旨の範囲における上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
【0094】
例えば、第1〜第4実施形態ではアクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルに用いられる薄膜トランジスタ基板を例示したが、薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクスタイプの有機ELディスプレイなどにも同様に適用することができる。
【0095】
(付記1) 絶縁性基板と、
前記絶縁性基板の上の表示部となる領域の所定部に形成され、ソース部及びドレイン部を備えた半導体層と、前記半導体層の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とにより構成される薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを被覆する層間絶縁膜と、
前記薄膜トランジスタのソース部上の前記層間絶縁膜に形成されたソース部コンタクトホールと、
前記薄膜トランジスタのドレイン部上の前記層間絶縁膜に形成されたドレイン部コンタクトホールと、
前記ソース部コンタクトホールを介して前記ソース部に接続されたソース電極と、
前記ソース電極を介して前記ソース部に接続された表示電極と、
前記ドレイン部コンタクトホールを介して前記ドレイン部に接続され、前記ソース電極と同一膜で形成されたドレイン電極と、
前記ドレイン電極と一体的に形成されて、前記表示部から外側部に延在する配線と、
前記配線を被覆し、かつ前記表示電極と同一膜で形成された配線保護膜とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板。
【0096】
(付記2) 前記層間絶縁膜は、シリコン窒化膜又はシリコン窒化膜を含む積層膜であることを特徴とする付記1に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0097】
(付記3) 絶縁性基板と、
前記絶縁性基板の上の表示部となる領域の所定部に形成され、ソース部及びドレイン部を備えた半導体層と前記半導体層の上に形成されたゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とにより構成される薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを含む所定領域上に形成され、下から順にシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる積層層間絶縁膜と、前記薄膜トランジスタを含む所定領域以外の領域上に形成され、前記シリコン酸化膜と同一膜からなる単層層間絶縁膜とにより構成される層間絶縁膜と、
前記薄膜トランジスタのソース部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたソース部コンタクトホールと、
前記薄膜トランジスタのドレイン部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたドレイン部コンタクトホールと、
前記ソース部コンタクトホールを介して前記ソース部に接続されたソース電極と、
前記ドレイン部コンタクトホールを介して前記ドレイン部に接続され、前記ソース電極と同一膜で形成されたドレイン電極と、
前記単層層間絶縁膜上に、前記ドレイン電極と一体的に形成されて、前記表示部から外側部に延在した配線と、
主要部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成され、前記ソース電極を介して前記ソース部に接続された表示電極と、
一部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成されると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記ドレイン電極の所定部を被覆するドレイン電極保護膜と、
一部が前記単層層間絶縁膜に接触すると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記配線を被覆する配線保護膜とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板。
【0098】
(付記4) 前記表示電極はITO膜又はSnO2膜からなり、前記ソース電極、ドレイン電極及び配線は、下から順に、高融点金属膜とアルミニウム(Al)膜若しくはアルミニウム(Al)を含む合金膜とにより構成される積層膜、又は、下から順に、第1高融点金属膜とアルミニウム(Al)膜若しくはアルミニウム(Al)を含む合金膜と第2高融点金属膜とにより構成される積層膜からなることを特徴とする付記1乃至3のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0099】
(付記5) 前記高融点金属膜は、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)及びタングステン(W)の群から選択される1つの金属又はそれらの合金からなることを特徴とする付記4に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0100】
(付記6) 前記薄膜トランジスタにおいて、
前記ゲート絶縁膜は前記ゲート電極の両端部からそれぞれ0.3〜2μmはみ出したはみ出し部を有すると共に、
前記半導体層は、前記ゲート電極の下のチャネル領域とソース部又はドレイン部との間に、前記ソース部又はドレイン部の不純物濃度より低い低濃度不純物領域を有し、
かつ、前記低濃度不純物領域は、前記ゲート絶縁膜のはみ出し部の下に前記ゲート電極に対して対称な状態で形成されていることを特徴とする付記1乃至5のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0101】
(付記7) 前記薄膜トランジスタには、一導電型トランジスタ及び反対導電型トランジスタの2種類があり、前記一導電型トランジスタの低濃度不純物領域は、前記反対導電型トランジスタの低濃度不純物領域と同じ幅で形成されていることを特徴とする付記6に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0102】
(付記8) 前記配線は、前記表示部から外側部に設けられた駆動回路に接続されていることを特徴とする付記1乃至7のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタ基板。
【0103】
(付記9) 絶縁性基板上の表示部となる領域の所定部に、半導体層のパターンを形成する工程と、
前記半導体層の上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
前記半導体層のソース部及びドレイン部となる部分に導電型不純物を導入する工程と、
前記半導体層及び前記ゲート電極の上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記ソース部及び前記ドレイン部の上の前記層間絶縁膜にソース部コンタクトホール及びドレイン部コンタクトホールを形成する工程と、
前記ソース部コンタクトホールを介して前記ソース部に接続されるソース電極と、前記ドレイン部コンタクトホールを介してドレイン部に接続されるドレイン電極とを形成すると共に、前記ドレイン電極が前記表示部から外側部に延在する配線を形成する工程と、
前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記配線及び前記層間絶縁膜の上に、透明導電膜を形成する工程と、
前記透明導電膜をパターニングすることにより、前記ソース電極を介してソース部に接続される表示電極を形成すると共に、前記配線を被覆する配線保護膜を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板の製造方法。
【0104】
(付記10) 絶縁性基板上の表示部となる領域の所定部に、半導体層のパターンを形成する工程と、
前記半導体層の上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
前記半導体層のソース部及びドレイン部になる部分に導電型不純物を導入する工程と、
前記半導体層及び前記ゲート電極の上に、下から順に、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜を形成する工程と、
前記ソース部及びドレインイン部の上の前記層間絶縁膜にソース部コンタクトホール及びドレイン部コンタクトホールを形成する工程と、
前記ソース部及びドレイン部コンタクトホールを介して前記ソース部とドレイン部に接続され、前記ソース部から前記層間絶縁膜上を延在して前記ドレイン部につながる導電膜のパターンとを形成すると共に、前記ドレイン部上の前記導電膜が前記表示部から外側部に延在する配線を形成する工程と、
前記導電膜のパターン及び配線をマスクにして、前記シリコン窒化膜を選択的にエッチンングして前記シリコン酸化膜を露出させる工程と、
前記導電膜のパターン、前記配線及び前記シリコン酸化膜の上に、透明導電膜を形成する工程と、
前記透明導電膜をパターニングすることにより、前記ソース部上の前記導電膜を介して前記ソース部に接続される表示電極と、前記ドレイン部上の前記導電膜を覆うドレイン電極保護膜とを形成すると共に、前記配線を被覆する配線保護膜を形成する工程と、
前記表示電極及び前記ドレイン電極保護膜をマスクにして前記導電膜の露出部をエッチングすることにより、前記ソース部と前記表示電極との間に介在するソース電極を形成すると共に、前記ドレイン部と前記ドレイン電極保護膜との間に介在するドレイン電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板の製造方法。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の薄膜トランジスタ基板では、層間絶縁膜に汚染物の侵入を防止する機能をもたせたので、従来技術と違って、ソース電極、ドレイン電極及び配線の上にSiN膜などからなる絶縁性保護膜を特別に形成し、パターニングする必要がない。表示部から外側に延在する配線においては、絶縁性保護膜で被覆する代わりに、表示電極と同一膜で形成された配線保護膜で被覆されるようにしている。
【0106】
このため、本発明の薄膜トランジスタ基板では、絶縁性保護膜を省略した簡易な構造でありながら、表示電極と同一膜で形成された配線保護膜が外部から配線への汚染物の拡散を防止するブロック膜として機能するようにしているため、表示部から外側に形成された配線の腐食が防止される。また、層間絶縁膜に汚染物の侵入を防止する機能をもたせたので、可動イオンによるTFT素子の特性劣化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図2】図2は本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図3】図3は本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ基板を示す平面図である。
【図4】図4は本発明の第2実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図5】図5は本発明の第2実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図6】図6は本発明の第3実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図7】図7は本発明の第3実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図8】図8は本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図9】図9は本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図10】図10は従来のポリシリコンTFT基板の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10…透明絶縁性基板、12a…SiN膜、12b…SiO2膜、12…バッファー層、14…半導体層、14a…ソース部、14b…ドレイン部、16…ゲート絶縁膜、20…ゲート電極(ゲートバスライン)、22a…SiO2膜、22b…SiN膜、22…層間絶縁膜、22x,22y…コンタクトホール、26a…ソース電極、26b…ドレイン電極(データバスライン)、26c…配線、28…画素電極(表示電極)、28a…配線保護膜、28b…ドレイン電極保護膜、30,30a.30b.30c…薄膜トランジスタ基板、32…レジスト膜。
Claims (3)
- 絶縁性基板と、
前記絶縁性基板の上の表示部となる領域の所定部に形成され、ソース部及びドレイン部を備えた半導体層と前記半導体層の上に形成されたゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とにより構成される薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを含む所定領域上に形成され、下から順にシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる積層層間絶縁膜と、前記薄膜トランジスタを含む所定領域以外の領域上に形成され、前記シリコン酸化膜と同一膜からなる単層層間絶縁膜とにより構成される層間絶縁膜と、
前記薄膜トランジスタのソース部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたソース部コンタクトホールと、
前記薄膜トランジスタのドレイン部上の前記積層層間絶縁膜に形成されたドレイン部コンタクトホールと、
前記ソース部コンタクトホールを介して前記ソース部に接続されたソース電極と、
前記ドレイン部コンタクトホールを介して前記ドレイン部に接続され、前記ソース電極と同一膜で形成されたドレイン電極と、
前記積層層間絶縁膜上に、前記ドレイン電極と一体的に形成されて、前記表示部から外側部に延在した配線と、
主要部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成され、前記ソース電極を介して前記ソース部に接続された表示電極と、
一部が前記単層層間絶縁膜に接触して形成されると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記ドレイン電極の所定部を被覆するドレイン電極保護膜と、
一部が前記単層層間絶縁膜に接触すると共に、前記表示電極と同一膜で形成され、かつ前記配線を被覆する配線保護膜とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板。 - 前記表示電極はITO膜又はSnO2膜からなり、前記ソース電極、ドレイン電極及び配線は、下から順に、高融点金属膜とアルミニウム(Al)膜若しくはアルミニウム(Al)を含む合金膜とにより構成される積層膜、又は、下から順に、第1高融点金属膜とアルミニウム(Al)膜若しくはアルミニウム(Al)を含む合金膜と第2高融点金属膜とにより構成される積層膜からなることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ基板。
- 前記薄膜トランジスタにおいて、
前記ゲート絶縁膜は、前記ゲート電極の両端部からそれぞれ0.3〜2μmはみ出したはみ出し部を有すると共に、
前記半導体層は、前記ゲート電極の下のチャネル領域とソース部又はドレイン部との間に、前記ソース部又はドレイン部の不純物濃度より低い低濃度不純物領域を有し、
かつ、前記低濃度不純物領域は、前記ゲート絶縁膜のはみ出し部の下に前記ゲート電極に対して対称な状態で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ基板。
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