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JP4165329B2 - 大豆ホエー分画物の製造法 - Google Patents

大豆ホエー分画物の製造法 Download PDF

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Description

本発明は大豆に含まれる、生理活性を有するトリプシンインヒビター及び澱粉の糖化酵素であるβ−アミラーゼの濃縮物等の有用な分画物を簡単に製造する方法に関する。
大豆に含まれる生理活性物質の一つであるトリプシンインヒビターは、分子量約20,000、等電点4.5のKunitz型及び分子量約8,000、等電点4.2のBBI型が知られており、生理作用として癌性胸・腹水貯留抑制剤(特許文献1)、炎症性浮腫亢進抑制剤(特許文献2)、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を有する使い捨て吸収性製品(特許文献3)等が報告されている。
大豆β―アミラーゼは澱粉のアミロースを非還元末端からマルトースの形で加水分解して切り出す酵素で分子量57,000、等電点5.5を有し、水飴やマルトースの製造へ利用されたり、澱粉の老化防止剤としてパンや和菓子に直接用いられている。また大豆にはα−アミラーゼ活性が極めて少なく、大豆β−アミラーゼは他の植物由来のβ―アミラーゼより耐熱性が強いことより、高純度のマルトース製造や食品の老化防止用途において優位性が認められている。
大豆に含まれる少糖類は生理活性を持つ糖質が多く、スタキオース、ラフィノース、ベルバスコース、ピニトール、chiro−イノシトール、myo−イノシトール、ショ糖等が存在するが、この内ビフィズス菌増殖促進効果を持つ糖質はスタキオース、ラフィノース、ベルバスコースで、ビフィズス因子としての利用が特許文献4や特許文献5等に報告されている。
大豆トリプシンインヒビターの分画方法として実験室レベルでは等電点沈殿、塩析、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過等の組み合わせにより種々の精製法が提案されている。工業的な方法として限外濾過膜とイオン交換クロマトグラフィーを組み合わせた特許文献6、トリプシンインヒビター抽出法とイオン交換クロマトグラフィーを組み合わせた特許文献7等がある。
大豆β−アミラーゼの分画方法として限外濾過膜を利用した特許文献8や特許文献9、吸着剤として合成ケイ酸アルミニウムを利用した特許文献10等がある。
大豆少糖類の分画方法として大豆ホエーを塩化カルシウム存在下に水酸化カルシウムで中和し生じた沈殿と共にたん白を低減化する特許文献11、大豆ホエーを加熱した後リン酸でpH3.0以下に調整し生じた沈殿と共にたん白を低減化する特許文献12等がある。
以上のように、大豆トリプシンインヒビター、大豆β―アミラーゼ、大豆少糖類は極めて有用な物質であり工業化へ通じる簡単な分離技術が確立できれば社会的な貢献は大きい。
一方、従来技術の大豆トリプシンインヒビターの分画法、大豆β−アミラーゼの分画法、大豆少糖類の分画方法の例を挙げてきたが、全てにおいて目的物質に特化した方法が論じられており、様々な有用成分を含む大豆ホエーを総合的に利用しようとする技術的な提案はない。
特公平6−23113号公報 特開平7−10772号公報 特表2002−505916号公報 特開平3−22971号公報 特開昭60−066978号公報 特開平6−145198号公報 特開平10−066572号公報 特公昭57−11636号公報 特開平7−107974号公報 特公昭57−52386号公報 特開昭60−66978号公報 特許第2635210号公報
大豆ホエーに塩を添加してたん白を回収する方法は実験レベルで用いられるが多量の塩を必要とするため現実的ではなく、特定成分回収のためイオン交換クロマトグラフィーへ直接多成分が混在している大豆ホエーを供するのも現実的ではない。
限外濾過膜によりたん白を分画する方法は有効ではあるが、大豆ホエーはトリプシンインヒビターを主成分とする澱が徐々に発生して限外濾過膜の目詰まりの原因となりフラックスの低下を招くため、希薄な大豆ホエーの高濃度濃縮は困難である。
また、大豆トリプシンインヒビターと大豆β−アミラーゼは分子量の差が小さく、大豆ホエーを直接限外濾過膜で処理してそれぞれを分離して利用しようとした場合には不向きである。ましてや、BBI型トリプシンインヒビター画分、Kunitz型トリプシンインヒビター画分、β−アミラーゼ画分を希薄な大豆ホエーから、それぞれを限外濾過膜により分画することは不可能に近い。
以上に鑑み、本発明は、塩を添加する必要なく大豆ホエーを大豆トリプシンインヒビター濃縮物(好ましくはBBI型とKunitz型を主体とする画分)にそれぞれ分画し、大豆β−アミラーゼ濃縮物及び大豆少糖類濃縮物とに分画することを目的とした。
本発明者らは、分離大豆蛋白の製造工程で副産される大豆ホエーを濃縮した後pHを特定範囲に調整することにより大豆ホエーに存在するトリプシンインヒビターの活性の80%以上を沈殿として回収できる知見を得た。
次に前記工程で分離した上清に極性溶剤を加えて分別を試みたところ大豆ホエーに存在するβ−アミラーゼの活性の85%以上を沈殿として回収できる知見を得た。
また、一方、回収したトリプシンインヒビターの沈殿を特定のpHの範囲で加水し一部溶解させることでBBI型とKunitz型を主体とする画分に分画できる知見を得た。
そして、次に前記工程で分離した上清を、限外濾過膜を用いてβ−アミラーゼの濃縮を試みたところ、予め発生する沈殿をトリプシンインヒビター画分として除去しているため、フラックスの低下がほとんどなく、大豆ホエーに存在するβ−アミラーゼ力価の85%以上を濃縮液として回収できる知見を得た。
本発明は以上の知見により完成された次の方法である。
1.次の工程を含むことを特徴とする大豆ホエー分画物の製造法。
(a)大豆ホエーを濃縮し、酸性条件下で析出する凝集沈殿物を回収する工程。
(b)得られた上清を高分子画分と低分子画分に分画する工程。
2.工程(a)で回収する凝集沈殿物が大豆トリプシンインヒビター濃縮物、工程(b)で得られる高分子画分が大豆β−アミラーゼ濃縮物であり、低分子画分が大豆少糖類である1.の製造法。
3.工程(a)の大豆ホエーの濃縮を、pH3.5〜8.5で行い、固形分が30重量%〜50重量%の範囲まで濃縮する1.の製造法。
4.工程(a)の大豆ホエーの濃縮を、品温20℃−80℃で行う1.の製造法。
5.工程(a)の凝集沈殿物の析出する工程をpH1.7〜5.2で行う1.の製造法。
6.工程(a)で得られる沈殿物へ加水しpH2.0〜4.8の範囲で部分的再溶解を行い、これを固液分画する1.の製造法。
7.固液分画で得られる液体部がBBI型トリプシンインヒビター濃縮物であり、固体部物がKunitz型トリプシンインヒビター濃縮物である6.の製造法。
8.工程(b)が、得られた上清に極性溶剤を添加し、新たな上清と析出する沈殿に分画する分画工程(b−1)若しくは得られた上清を限外濾過膜にて処理し、濃縮液と透過液に分画する工程(b−2)、又はその組み合わせたものである1.の製造法。
9.工程(b−1)で、極性溶剤がエタノールであり、極性溶剤を加えた上清中の水とエタノールの合計に対するエタノール濃度が30重量%〜85重量%、且つ温度が−5℃〜15℃の範囲で実施する8.の製造法。
10.工程(b−2)において限外濾過膜の分画分子量が5,000〜250,000の範囲である8.の製造法。
11.工程(b−2)を、温度が65℃以下、pHが4.0〜7.0、上清の固形分が50重量%以下の範囲内で行う8.の製造法。
12.工程(b−1)で得られる新たな上清、或は工程(b−2)で得られる透過液を固形分50重量%〜85重量%に濃縮する8.の製造法。
本発明により、大豆ホエーを大豆トリプシンインヒビター濃縮物、大豆β−アミラーゼ濃縮物及び/又は大豆少糖類濃縮物の3つの画分に分画することが可能となった。
更に大豆トリプシンインヒビター濃縮物よりBBI型トリプシンインヒビターとKunitz型トリプシンインヒビターの分画が可能となり、大豆β−アミラーゼをUF膜によるダイアフィルトレーションを行うと高度濃縮が可能となった。
そして、これらの分画物は大豆トリプシンインヒビター、大豆β−アミラーゼ、大豆少糖類の中間原料とすることが可能になったものである。
本発明の工程を利用すれば大豆ホエーから効率良く大豆トリプシンインヒビター、大豆β−アミラーゼ、及び大豆少糖類を一連の工程で分離することができるものであり、大豆ホエーを総合的に利用することが可能になったものである。
工程(a):大豆ホエーを濃縮し、酸性条件下で析出する凝集沈殿物を回収する工程。
本発明で用いる大豆ホエーは、大豆トリプシンインヒビターや大豆β−アミラーゼが活性を有している大豆ホエーを用いる。すなわち、それが生じる過程で大豆トリプシンインヒビターや大豆β−アミラーゼが失活するほどの熱履歴を受けていないものがよい。
大豆ホエーは、大豆から分離大豆蛋白、あるいは濃縮大豆蛋白を製造する過程で副生する。熱披瀝の少ない大豆ホエーは、例えば、低変性脱脂大豆を水によって中性付近で抽出後オカラ成分を除去した脱脂豆乳を、等電点付近(例えばpH4.5付近)で大豆蛋白質を凝集沈殿させて除いた溶液として得ることができる。
工業的に分離大豆蛋白を製造する過程で副産される大豆ホエーは、多量に品質の安定した原料として利用することができるので好都合であり、通常このホエーは典型的には、固形分が約3%程度で、その固形分組成(以下において「dry%」ともいう)は粗蛋白質20%、灰分20%、糖質60%程度で構成されており、脱脂大豆からの水抽出倍率が変わっても大豆ホエーの固形分組成の変動は殆ど無い傾向にある。そして、固形分が3%程度であれば、大豆トリプシンインヒビターが活性として5unit/ml程度、大豆β−アミラーゼが活性として100unit/ml程度含まれており、本発明に好適に用いることができる。
本明細書における大豆トリプシンインヒビター活性の測定法はA.O.C.S.の公定法に基づいたBAPA法を用い、大豆β−アミラーゼ活性の測定は基質として馬鈴薯澱粉を用いホエー(アミラーゼ溶液)を反応させ生成した還元糖をSomogi−Nelson法で定量する方法で行い、40℃で10分間に1mgのグルコースに相当する糖を生成するのに要する酵素量を1unitとした。
工程(a)における大豆ホエーの濃縮は、pH3.5〜8.5好ましくはpH4.5〜7.0、溶液温度(品温)は20℃〜80℃好ましくは20℃〜65℃で行い、固形分を30重量%〜50重量%、好ましくは35重量%〜45重量%の範囲まで濃縮することが適当である。
pH3.5未満ではβ−アミラーゼが不安定になりやすく、pH8.5を越えるとトリプシンインヒビターが不安定になりやすい。又、溶液温度が20℃未満となると減圧装置では機械的な限界のあることがあり、65℃を越えるとβーアミラーゼの活性が低下する傾向にあるが、70℃で60%の活性を残存する。すなわち上記pH、温度と濃度の範囲外では、大豆トリプシンインヒビター活性の回収率が低下する傾向となり、また工程(b)で回収するβ−アミラーゼの活性も低下する傾向となる。
なお、トリプシンインヒビターのKunitz型はpH4.5の等電点を、BBI型はpH4.2の等電点を、β−アミラーゼはpH5.5の等電点を有するが、大豆ホエーをそのまま夫々の等電点でpHを調整して等電点沈殿を試みても目的物質の凝集沈殿は生じない、或いは極めて微量である。
固形分は上記範囲に調整することにより、ホエー中の灰分濃度が相対的に高まり塩析と同様な効果が得られ、トリプシンインヒビター画分を特異的に分画することができる。
従来は大豆ホエーより蛋白質を回収する方法として塩析法があるが、例えば大豆トリプシンインヒビターを塩によって沈殿させようとした場合、固形分が3%の大豆ホエーに対し14%もの大量の塩の添加が必要となるため現実的ではなかった。
濃縮手段は公知の手段を利用できるが、減圧下で濃縮すると温度上昇を防ぎ効率良く濃縮できる。
上記のように濃縮した大豆ホエーは、酸性条件下、好ましくはpH1.7〜5.2、より好ましくは2.7〜4.8の範囲に調整することにより析出する凝集沈殿物と上清を分画する。この凝集沈殿物は大豆トリプシンインヒビターが濃縮されている。
pH1.7〜5.2の範囲外であっても、β−アミラーゼの低pHによる失活に十分注意して温度を20℃以下で行えば可能である。
このようにして得る凝集沈殿物は大豆トリプシンインヒビター濃縮物であり、加水しpH2.0〜4.8好ましくはpH3.0〜pH4.4の範囲で一部溶解を行い更に固液分画することができる。この固液分画により得られる液体部がBBI型トリプシンインヒビター濃縮物、固体部物がKunitz型トリプシンインヒビター濃縮物とすることができる。これは加水により塩濃度が、濃縮ホエーのそれより低くなるため、BBI型トリプシンインヒビターは再溶解してくるのに対してKunitz型トリプシンインヒビターは溶解せず、両者を上清と沈殿とに分画することができるのである。
加水の程度は凝集沈殿物(含水物)に対し1.5倍以上、好ましくは2から10倍、もっとも好ましくは2.5から4倍が好ましい。
この分画(固液分離)の手段としては公知の固液分離装置、例えば遠心分離装置、膜分離装置などを利用することができる。
工程(b):工程(a)で得られた上清を高分子画分と低分子画分に分画する工程。
この分画は、工程(a)で得られた上清に極性溶剤を添加して析出する凝集物と新たな上清に分画する工程(b−1)、もしくは、上清を限外濾過膜にて処理し、濃縮液と透過液に分画する工程(b−2)、又はその組み合わせにより行うことができる。
先ず工程(b−1)に関して説明する。
工程(a)で得られた上清に極性溶剤を添加して析出する凝集物と上清とに分画する。この凝集物は大豆β−アミラーゼ濃縮物として有用であり、新たに生じた上清はオリゴ糖の原料として供することができる。この新たに生じた上清は、好ましくは濃縮して固形分50%以上にすることが好ましい。
ここに用いる極性溶剤は食用途にはエタノールが好ましく、エタノールを加えた上清中の水とエタノールの合計に対するエタノールの濃度を30重量%〜85重量%好ましくは50重量%〜80重量%に調整し、−5℃〜15℃好ましくは0℃〜10℃の範囲に置くことにより行われるのがよい。
上記エタノール濃度が低いとβ−アミラーゼは低濃度のエタノール溶液には溶解し、高いと糖質も析出する。殺菌効果の観点では上記エタノール濃度は65重量%〜75重量%で行うのがより適当である。
上記温度よりも高いとβ−アミラーゼ画分の活性低下がすすみやすい。
なお、工程(a)で得られる上清は固形分が概ね30重量%〜50重量%と高いため、母液の少糖類が工程(b−1)で沈殿に多く分配されるのを避けるために、工程(a)の上清を適宜希釈してエタノール沈殿の際少糖類を上清へ溶解させ回収率を上げることも可能である。
工程(b−1)で得られる新たな上清は少糖類画分を50重量%以上に濃縮することにより、保管や輸送に備えた減容化と、腐敗防止をしておくのが好ましい。また少糖類の原料として流動性がありかつ腐敗の極めて少ない濃度範囲が好ましく、通常50重量%〜85重量%、好ましくは55重量%〜80重量%の固形分とすることが適当である。
この上清濃縮物から脱塩などの精製処理を行って精製少糖類とすることができる。
次に本発明の工程(b−2)に関して説明する。
工程(a)で得られた上清を、限外濾過膜を用いて濃縮液と透過液に分画する。
この濃縮液は大豆β−アミラーゼ濃縮物として有用であり、透過液は大豆少糖類の原料として供することができる。
ここで行う限外濾過は分画分子量5,000〜250,000、好ましくは分画分子量10,000〜100,000の範囲の限外濾過膜を使用することが好ましい。
工程(a)で得られた上清は限外濾過工程へ希釈せずに用いることができるが、濃縮を進めて行くと濃縮液の固形分が高まりフラックス(透過流束)が低下してくるため、濃縮液の固形分を50重量%以下、好ましくは45重量%以下に維持するため適宜加水して限外濾過を行なうダイアフィルトレーション方式を採用できる。
限外濾過膜へ通液する溶液の温度が高い程フラックスは高くなるがβ−アミラーゼが失活しない程度の高温である65℃、好ましくは55℃以下で行うのが望ましく、このときのpHもβ−アミラーゼが安定なpH4.0〜pH7.0、好ましくはpH4.5〜pH6.0の範囲で行うのが望ましく、β−アミラーゼはpH6.0以上でも安定であるがpH6.0以上では酸性側で溶解しているフィチン酸の不溶化に伴う澱が発生するため好ましくない。
工程(b−2)で得られる透過液は少糖類を50重量%以上含有しているが灰分を20重量%以上含むため脱塩を施し食品素材として提供することができる。
他方、工程(b−2)で得られる透過液の少糖類画分を50重量%以上に濃縮することにより、保管や輸送に備えた減容化と腐敗防止しておくのが好ましい。
例えば、この透過液は大豆少糖類の原料として流動性がありかつ腐敗の極めて少ない濃度範囲が好ましく、通常50重量%〜85重量%、好ましくは55重量%〜80重量%の固形分とすることが適当である。
この透過液濃縮物から脱塩などの精製処理を行って精製少糖類とすることができる。
以上の工程により大豆ホエーから効率よく大豆トリプシンインヒビター、βアミラーゼ及び大豆オリゴ糖を一連の工程で分離することができる。
以下に実施例を示し本発明の実施態様を説明する。
〔実施例1〕
(a)工程:
分離大豆蛋白製造工程で得られた大豆ホエー70kg(固形分2.9重量%、pH4.6、総トリプシンインヒビター活性357,000unit、総β−アミラーゼ活性9,120,000unit、粗蛋白質含有量20.1dry%、灰分19.7dry%、糖質60.2dry%)を大川原製作所製エバポール(CEP−L型)にて大豆ホエーの蒸発温度50℃(加熱温度80℃)の条件で減圧濃縮して固形分41.3重量%、総トリプシンインヒビター活性333,000unit、総β−アミラーゼ活性8,530,000unitの濃縮ホエーを4,600g(付着等で約300gロス)得た。
濃縮ホエーを15℃に冷却してリン酸によりpH4.0に調整して3時間静置した後遠心分離(1,500G×10分)を行い上清と沈殿に分けた。
分離した上清((a)工程上清)は4,297g得られ固形分は40.0重量%、総トリプシンンインヒビター活性40,000unit、総β−アミラーゼ活性は8,200,000unitとなり、沈殿((a)工程沈殿)は324g得られ、固形分は55.0重量%、総トリプシンインヒビター活性305,000unit、総βアミラーゼ活性700,000unitであった。
従って両酵素活性の分配率は、トリプシンインヒビターは上清に11.6%、沈殿に88.4%、β−アミラーゼは上清に92.1%、沈殿に7.9%の割合であった。
(b−1)工程:
(a)工程上清4,200gを8℃に冷却し1級エタノール(純度99.5%)を4,000g(エタノール濃度は61.3重量%)、プロペラ攪拌を行いながら静かに添加すると柔らかい餅のような凝集物を形成しそのまま分離することも可能であったが、15分後に遠心分離(1,500G×10分)して上清と沈殿に分けた。
分離した沈殿((b−1)工程沈殿)は2,028g得られ、固形分55.2重量%、総β−アミラーゼ活性は7,970,000unit、総トリプシンインヒビター活性は9,800unitであった。
上清はロータリーエバポレーターで単蒸留(加熱温度65℃)を行い、エタノールの除去を行い固形分29.8重量%の溶液((b−1)工程上清)を2,530g得た。
(b−1)工程沈殿は3倍量程度の水を加えホモミキサー(3,000rpm)で攪拌溶解させるとほぼ完全に溶解するため、本沈殿を原料にβ−アミラーゼの高度精製が可能である。
(b−1)工程上清2,500gをさらに薄膜式フラッシュエバポレーター(東京理科製MF−10A型)にて蒸発温度60℃、加熱温度90℃で減圧濃縮し固形分60.1重量%の濃縮物を1,120g得た。
この濃縮物は固形分重量あたり糖質を76.3重量%含み、その内の32.0%が3糖類以上の少糖類であった。
〔実施例2〕
実施例1と同様の大豆ホエーを用い、同様の方法で減圧濃縮して固形分重量51.5%まで濃縮した濃縮ホエー300g(総トリプシンインヒビター活性26,000unit、総β−アミラーゼ活性698,000unit)を15℃に冷却しpH4.0に調整し、3時間静置した後遠心分離(1,500G×10分)により上清と沈殿に分けた。
分離した上清は271g得られ固形分50.9重量%、総トリプシンインヒビター活性15,000unit、総β−アミラーゼ活性611,000unitとなり、沈殿は34g得られ固形分48.8重量%、総トリプシンインヒビター活性13,000unit、総β−アミラーゼ活性101,000unitであった。
固形分51.5重量%まで濃縮するとトリプシンインヒビターの選択的な沈殿の程度が実施例1と比べ劣った。
〔実施例3〕
実施例1と同様の大豆ホエーを用い、同様の方法で減圧濃縮して、固形分28.7重量%まで濃縮した濃縮ホエー300g(総トリプシンインヒビター活性15,000unit、総β−アミラーゼ活性361,000unit)を15℃に冷却しpH4.0に調整し、3時間静置した後遠心分離(1,500G×10分)により上清と沈殿に分けた。
分離した上清は286g得られ固形分は重量27.9%、総トリプシンインヒビター活性は7,300unit、総β−アミラーゼ活性は320,000unitとなり、沈殿は18g得られ固形分35.2重量%、総トリプシンインヒビター活性8,100unit、総β−アミラーゼ活性54,000unitであった。

固形分28.7重量%の濃度ではトリプシンインヒビターの沈殿の程度は実施例1と比べ不十分であった。
〔実施例4〕
実施例1と同様の方法で(a)工程を実施し、固形分42.3重量%の(a)工程上清を300g(総β−アミラーゼ活性625,000unit)に室温(25℃)でエタノール270gを攪拌し静かに添加(アルコール濃度60.6%)した後遠心分離(1,500G×10分)により上清と沈殿に分けた。沈殿は145g得られ、固形分は56.4%、総β−アミラーゼ活性は313,000unitであった。
実施例1の(b−1)工程沈殿の(a)工程上清からの固形物収率が66.6%であったのに比べ実施例4の固形物収率は64.4%とほぼ同等であった。
しかし、実施例1のβ−アミラーゼ活性の回収率は97%とほぼ全量回収できたのに対して実施例4では50%となり、温度による失活があったと考えられる。
〔応用例1〕
実施例1と同様に調製した(a)工程沈殿100g(固形分56.1%、総トリプシンインヒビター活性95,000unit)へ水500gを加え、ホモミキサー(3,000rpm×15分)にて攪拌溶解させた後、遠心分離(1,500G×10分)にて上清と沈殿に分けた結果、上清は580g(固形分7.9%、総トリプシンインヒビター活性93,000unit)得られ、沈殿は20g(固形分51.5%、総トリプシンインヒビター活性3,500unit)得られた。
本結果より、(a)工程で凝集沈殿したトリプシンインヒビターは加水することで再溶解するため、(a)工程沈殿からトリプシンインヒビターの高度精製が可能である。
〔実施例5〕
(a)工程:
大豆ホエー200kg(乾物固形分3.0重量%、pH4.6、総トリプシンインヒビター力価960,000unit、総β−アミラーゼ力価22,400,000unit、粗たん白含有量20.3dry%、灰分20.1dry%、糖質59.6dry%)を大川原製作所製エバポール(CEP−L型)にて大豆ホエーの蒸発温度50℃、加熱温度80℃の条件で減圧濃縮して乾物固形分42.2重量%、総トリプシンインヒビター力価930,000unit(66unit/g)、総β−アミラーゼ力価22,010,000unit(1572unit/g)の濃縮ホエーを14,000g(付着等で約200gロス)得た。
濃縮ホエーを15℃に冷却してリン酸によりpH4.0に調整し10℃にて3時間静置した後遠心分離(1,500G×10分)を行い上清と沈殿に分けた。
分離した上清((a)工程上清)は12,850g得られ乾物固形分は重量41.3%、総トリプシンンインヒビター力価110,500unit(8.6unit/g)、総β−アミラーゼ活性は20,500,000unit(1,595unit/g)となり、沈殿((a)工程沈殿)は1,150g得られ、乾物固形分は52.3重量%、総トリプシンインヒビター活性820,000unit(713unit/g)、総βアミラーゼ力価1,530,000unit(1330unit/g)であった。
従って両酵素活性の分配率は、トリプシンインヒビターは上清に11.9%、沈殿に88.1%、β−アミラーゼは上清に93.1%、沈殿に6.9%の割合であった。
(a)工程沈殿の再溶解:
(a)工程沈殿1,000gへ水2,000gを加え沈殿させたpH4.0を維持しながらホモミキサーを用いて(4,000rpm×15分)間攪拌し溶解させた後遠心分離(5,000G×10分)して上清と沈殿に分けた。
上清は2,767g得られ固形分14.2%、総トリプシンインヒビター力価595,000unit(215unit/g)で、沈殿は233g得られ固形分55.8%総トリプシンインヒビター力価221,000unit(948unit/g)となった。
上清と沈殿のたん白をSDS電気泳動で分析した。
(a)工程上清、(a)工程沈殿、レクチン、(a)工程沈殿再溶解沈殿、(a)工程沈殿再溶解上清のたん白をSDS電気泳動パターンにより図1に示す。
図1より、分子量42kDa以下のたん白の挙動を示しているが、レーン(1)にはトリプシンインヒビターがほとんど存在せず(BBI型が若干残存する)レーン(2)へ分配されている。
レーン(2)を加水再溶解したレーン(3)の沈殿側にはKunitz型トリプシンインヒビターが、レーン(4)の上清側にはBBI型トリプシンインヒビターがそれぞれ分配された。
以上のように(a)工程沈殿から溶解性の違いによりKunitz型トリプシンインヒビターとBBI型トリプシンインヒビターが粗分画できることが分かった。
(b−2)工程:
(a)工程上清の濃度を40Brix(固形分は約38%、β−アミラーゼ力価1,470U/g)に加水して調整、ダイセンメンブラン(株)製限外濾過膜(分画分子量30,000、膜面積1.4m2、中空糸モジュール)を用い、濃縮側の濃度を40Brixに維持するため適宜加水を行いながら流量1m3/hr、背圧3kg/cm2、液温45℃、pH4.5の条件下でβ−アミラーゼ力価が10倍程度濃縮されるまで運転を行った結果を表1に示す。
(表1)
(a)工程上清を40Brixに調整し12.8kgを処理した。
UF膜濃縮液の濃度を40Brix程度に維持するため、60分、90分、110分、120分、にそれぞれ加水を行った。
濃縮を進めて行くと濃度が高まるにつれてフラックスが低下するが、加水し濃度を調整することでフラックスが回復するため目詰まりを起こしていないと考えられ、運転は130分で終了したがフラックスの著しい低下が無いことより、更なる濃縮が可能である。
平均フラックスは4.1kg/m2/hrで、得られた濃縮液は乾物固形分38.0%、β−アミラーゼ力価13,500U/g(乾物換算は35,500U/g)であった。また、UF膜透過液の組成を表2に示す。
(表2)
また、高速液体クロマトグラフ(検出器/日立製作所製L−6200、ポンプ/L3350、カラム/Shodex Sugar SC−1011)にて移動相に水を用いて糖質の分析を行った結果、乾物固形分中にはオリゴ糖(ラフィノース+スタキオース)27.8%、ピ二トール7.3%、chiro−イノシトール1.0%、myo−イノシトール2.6%、等が含まれた大豆少糖類濃縮物であった。
〔実施例6〕
UF膜透過液を加水し乾物固形分20%、(灰分4.5%)に調整して電気透析装置(旭化成製マイクロ・アシライザーS3、カートリッジ/AC−220−550)にて脱塩を行った結果、1.0mS/cm(灰分0.2%、乾物固形分16.5%)程度まで電気伝導度を低下させると風味良好な大豆少糖類濃縮物となった。
〔実施例7〕(UF膜(限外濾過膜)濃縮とエタノール沈殿を組み合わせた実施例)
(a)工程上清の濃度を40Brix(固形分は約38%、β−アミラーゼ力価1,470U/g)に加水して調整、ダイゼンメンブラン(株)製限外濾過膜(分画分子量30,000、膜面積1.4m2、中空糸モジュール)を用い、濃縮側の濃度を40Brixに維持するため適宜加水を行いながら流量1m3/hr、背圧3kg/cm2、液温45℃、pH4.5の条件下でβ−アミラーゼ力価が10倍程度濃縮されるまで運転を行い得られた、乾物固形分38.0%、β−アミラーゼ力価13,500U/g(乾物換算は35,500U/g)の濃縮液100gを液温8℃に調整、エタノールも8℃に調整し150gを濃縮液に添加、10分静置後遠心分離により沈殿を得た。
沈殿は乾物固形分59.2%、β−アミラーゼ力価23,400U/g(乾物換算は39,500U/g)となりβ−アミラーゼが更に濃縮された。
また、エタノール沈殿上清にβ−アミラーゼ活性は無かった。
〔実施例8〕
実施例1と同様な方法で大豆ホエーを減圧濃縮して固形分40.6重量%まで濃縮した濃縮ホエー450g(総トリプシンインヒビター力価30,500unit)を9個の100mlビーカーへ50g(総トリプシンインヒビター力価3,300unit)ずつ分注し15℃に冷却後、夫々をpH1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5に塩酸或いは水酸化ナトリウムで調整し8時間静置した後遠心分離(1,500G×10分)により上清と沈殿に分け上清の総トリプシンインヒビター活性を測定した。
夫々の上清の総トリプシンインヒビター力価はpH1.5/2,500unit、pH2.0/1,650unit、pH2.5/1,330unit、pH3.0/820unit、pH3.5/540unit、pH4.0/350unit、pH4.5/980unit、pH5.0/1,480unit、pH5.5/2,120unitとなりpH3.0〜pH4.5の範囲で総トリプシンインヒビター力価の7割以上が沈殿側へ分配されたことになる。
〔実施例9〕
実施例1と同様な方法で調製した凝集沈殿(トリプシンインヒビター画分)50gを水酸化ナトリウム或いは塩酸にてpH4.0、pH4.4、pH4.8、pH5.2、pH5.6、pH6.0の夫々のpHを維持しながら150gの水を加えホモミキサー(4000rpm×20分・20℃)にて攪拌し再溶解を促した。
攪拌再溶解後、日立工機製高速遠心分離機にて5,000G×20分で遠心分離した上清のたん白をSDS−電気泳動パターン(トリプシンインヒビターの分画)を図2に示す。
図2によるとレーン(4)のpH4.4ではKSTIが上清に分配されないが、レーン(5)のpH4.8及びそれ以上のpHでは上清にKSTIが混入しBBIとKSTIに分画できない。
また、KSTIとBBIの分画pH下限ではpH4.0、pH3.0、pH2.0、pH1.0で検討し、図は示していないがpH3.0ではKSTIは上清に分配されないが、pH2.0以下では上清にKSTIが混入した。
本発明の製造法を利用すれば大豆ホエーから効率良く大豆トリプシンインヒビター、大豆β−アミラーゼ、及び大豆少糖類を一連の工程で分離することができるものであり、大豆ホエーを総合的に利用することが可能になったものである。
(a)工程上清、(a)工程沈殿、(a)工程沈殿再溶解沈殿、(a)工程沈殿再溶解上清のたん白のSDS電気泳動パターンである。 トリプシンインヒビター画分を各々のpHにて再溶解させた上清のたん白のSDS電気泳動パターンである。
符号の説明
[図1]
(1) マーカー
(2)(a)工程の上清
(3)(a)工程の沈殿
(4)(a)工程の沈殿再溶解沈殿
(5)(a)工程の沈殿再溶解上清
[図2]
(1) マーカー
(2) 全沈殿
(3) pH4.0
(4) pH4.4
(5) pH4.8
(6) pH5.2
(7) pH5.6
(8) pH6.0

Claims (12)

  1. 次の工程を含むことを特徴とする大豆ホエー分画物の製造法。
    (a)大豆ホエーを濃縮し、酸性条件下で析出する凝集沈殿物を回収する工程。
    (b)得られた上清を高分子画分と低分子画分に分画する工程。
  2. 工程(a)で回収する凝集沈殿物が大豆トリプシンインヒビター濃縮物、工程(b)で得られる高分子画分が大豆β−アミラーゼ濃縮物であり、低分子画分が大豆少糖類である請求項1の製造法。
  3. 工程(a)の大豆ホエーの濃縮を、pH3.5〜8.5で行い、固形分が30重量%〜50重量%の範囲まで濃縮する請求項1の製造法。
  4. 工程(a)の大豆ホエーの濃縮を、品温20℃−80℃で行う請求項1の製造法。
  5. 工程(a)の凝集沈殿物の析出する工程をpH1.7〜5.2で行う請求項1の製造法。
  6. 工程(a)で得られる沈殿物へ加水しpH2.0〜4.8の範囲で部分的再溶解を行い、これを固液分画する請求項1の製造法。
  7. 固液分画で得られる液体部がBBI型トリプシンインヒビター濃縮物であり、固体部物がKunitz型トリプシンインヒビター濃縮物である請求項6の製造法。
  8. 工程(b)が、得られた上清に極性溶剤を添加し、新たな上清と析出する沈殿に分画する分画工程(b−1)、若しくは得られた上清を限外濾過膜にて処理し、濃縮液と透過液に分画する工程(b−2)、又は、その組み合わせたものである請求項1の製造法。
  9. 工程(b−1)で、極性溶剤がエタノールであり、極性溶剤を加えた上清中の水とエタノールの合計に対するエタノール濃度が30重量%〜85重量%、且つ温度が−5℃〜15℃の範囲で実施する請求項8の製造法。
  10. 工程(b−2)において限外濾過膜の分画分子量が5,000〜250,000の範囲である請求項8の製造法。
  11. 工程(b−2)を、温度が65℃以下、pHが4.0〜7.0、上清の固形分が50重量%以下の範囲内で行う請求項8の製造法。
  12. 工程(b−1)で得られる新たな上清、或は工程(b−2)で得られる透過液を固形分50重量%〜85重量%に濃縮する請求項8の製造法。
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