JP4165172B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置及び電子機器の技術分野に属し、特に、二枚の基板に挟まれた間隙の間隔を所定の値に保つため、柱状のスペーサが利用される電気光学装置及びそのような電気光学装置を具備してなる電子機器の技術分野に属するものである。
【0002】
【背景技術】
液晶表示装置等の電気光学装置は、通常、電極、配線、素子等が作り込まれた二枚の基板間に、液晶が封入されて構成される。そして、このような電気光学装置においては、前記二枚の基板間に、該二枚の基板により挟まれた間隙の間隔、すなわち液晶からなる層の層厚(以下、「セルギャップ」という。)を、基板全面において一定(例えば、約3〜5μm)に保つため、いわゆるスペーサが設けられるのが一般的である。ここで、セルギャップを一定に保たなければならないのは、そうしないと、光透過率、コントラスト比、応答速度等の表示特性に影響を与え、悪い場合には、表示むら等を発生させる可能性があるからである。
【0003】
このスペーサとしては、より具体的には、例えば微小な略球状の形状を有するものが広く利用されている。このような微小な略球状のスペーサは、液晶テレビ、モニタのように直視型(大型)の液晶表示装置の場合には、その多数が二枚の基板間の液晶中に均等に散布されて使用される。他方、プロジェクタのライトバルブなどの拡大表示を行う小型の液晶表示装置の場合には、二枚の基板間を相接着するシール材中に混合された形態で使用されたりもする。
【0004】
また、スペーサの別の例としては、いわゆる柱形状を有するもの(以下、「柱状スペーサ」という。)も利用されている(特許文献1参照。)。これは、適当な有機材料等からなる柱状の部材を、基板上に適当な間隔をおいて林立させた形態で使用されるスペーサであって、該柱の軸方向の耐力によって二枚の基板を支え、それらの間のセルギャップを一定に保つものである。ここで、「適当な間隔」というのは、従来においては例えば、数画素から数十画素に柱状スペーサが1本存在するといった程度である。ちなみに、このような柱状スペーサが用いられる場合にあっても、上述した、シール材中に混合されて使用される略球状のスペーサ(以下、このシール材中のスペーサのことを、特に「ギャップ材」と呼ぶこととする。)が、併せて使用されることが一般的である。これにより、基板全面において、セルギャップ一定の要請をよりよく満たすことが可能となるからである。
【0005】
なお、基板間を「一定」に保つという場合における、その精度は、液晶からなる層を構成する液晶分子の、二枚の基板間における「ねじれ角度」の相違に応じて異なり、例えば、該ねじれ角度が90°であるTN(Twisted Nematic)形の場合には±0.1μm程度以下、該ねじれ角度が260°程度であるSTN(Super Twisted Nematic)形の場合には±0.3μm程度以下が要求される。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−66181号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来におけるスペーサにあっては、次のような問題があった。すなわち、上述したような液晶表示装置においては、二枚の基板間に液晶を注入する必要があるため、該二枚の基板によって挟まれた間隙と外部との間を連通する液晶注入口が設けられるが、この液晶注入口の存在によって、セルギャップを一定に保つことが困難となる点である。
【0008】
この事情をより具体的に説明する。まず、液晶表示装置の製造は概略次のようにして行われる。すなわち、予め、二枚の基板それぞれの上に電極、配線、素子等々の必要な構成を作りこみ、次に、前記二枚の基板の少なくとも一方の周囲に前記ギャップ材が混入されたシール材を塗布した後(シール材塗布工程)、前記二枚の基板をそれぞれ貼り合わせた上で(貼り合わせ工程)、最後に、前記液晶注入口を通じて前記間隙内に液晶を真空吸引により導入する、となる。
【0009】
このような製造工程においてまず、シール材塗布工程では、液晶注入口となるべき部分について、該シール材の塗布を行うことができない。なぜなら、当該部分にシール材を塗布すると、液晶の導入が不可能になるからである。また、前記貼り合わせ工程は、二枚の基板に対して適当な圧力を加えつつ行われるのが一般的である。
【0010】
このようなことから、前記液晶注入口が存在する部分については、他の部分に比べて、セルギャップがより小さくなってしまうのである。なぜなら、貼り合わせ工程では、上述したように、二枚の基板の貼り合わせを適当な圧力を利用しつつ実行するため、前記シール材、あるいは該シール材中のギャップ材は、その圧力に抗するように、相互に近づきつつある基板に対して所定の抗力を発生することになるが、液晶注入口が存在する部分には、そのようなシール材及びギャップ材が存在しないからである。
【0011】
ここで、二枚の基板間に、前記スペーサとして柱状スペーサが存在したとしても、上述したような不具合を解消するには至らない。なぜなら、前記貼り合わせ工程における圧力は相当程度に大きいため、柱状スペーサの発生する抗力が、前記したようなシール材及びギャップ材の発生する抗力に比肩しうるまでには至らないからである。これは、柱状スペーサが、上述したように、基板を柱の軸方向の耐力で支えている、すなわち基板面をいわば「点」で支えているのに対し、シール材等は、基板の周囲にのみ塗布されるとはいえ、「面」で支えているといえることを考えると、より明らかである。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、液晶注入口の存在にもかかわらず、基板全面において、セルギャップを一定に保つことの可能な電気光学装置及びそのような電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電気光学装置は、一対の基板の間隙に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置であって、一対の基板を接着するとともに、電気光学物質が挟持される表示領域を規定するシール材と、電気光学物質を注入するためのシール材の開口部である注入口と、表示領域にマトリクス状に形成された複数の画素と、画素間に形成された格子状の遮光層と、表示領域における間隙を確保するための複数の柱状スペーサと、を備え、表示領域においては、2個以上の画素ごとに1つの柱状スペーサを配置した第1の配列パターンによって柱状スペーサが形成され、注入口近傍においては、第1の配列パターンによって形成された柱状スペーサに加えて、第1の配列パターンよりも密な配列パターンによって柱状スペーサが形成され、スペーサは、平面視において遮光層と重なるように配置されていることを特徴とする。
また、柱状スペーサの配列は、平面視において注入口から半円状に離れるにつれて、密な配列パターンから段階的に第1の配列パターンとなるように設けられ、注入口近傍における密な配列パターンは、1つの画素ごとに1つの柱状スペーサが設けられた基準配列パターンであることが好ましい。
【0014】
本発明の第1電気光学装置によれば、まず、柱状スペーサによって、一対の基板により挟まれた間隙を所定の厚さに保つことが可能となる。また、この間隙に対しては、注入口を通じて、該間隙の外部から液晶等の電気光学物質を導入することができる。そして、この注入口が存在する部分については、そうでない部分に比べて、「口」が形成されている分、一般に強度が弱い。したがって、一対の基板を貼り合わせる工程においては、当該注入口が存在する部分は、そうでない部分に比べて、より潰れやすい、すなわちセルギャップが小さくなりやすいといえる。
【0015】
ここで、本発明では特に、前記柱状スペーサが、一対の基板間において該一対の基板に平行な面内に点在するよう複数配置されており、かつ、前記面内において注入口付近ではより密に、それ以外ではより疎に配置されている。したがって、注入口付近における柱状スペーサに起因する抗力は、それ以外におけるそれよりも大きくなる。これにより、一対の基板を貼り合わせる際に、相当程度に大きな圧力がかかったとしても、注入口付近では、より密に配置された柱状スペーサによって、当該圧力に十分に抗しうることになる。
【0016】
ちなみに、このようなことを、従来広く用いられていた略球状のスペーサの散布形態で実現しようとするのは極めて困難である。すなわち、一対の基板間に略球状のスペーサを散布する形態で、注入口付近におけるセルギャップの狭小化を防止しようとするためには、当該スペーサを該注入口付近に密集させて散布する必要があるが、そのようなことは極めて困難である。このような事情を鑑みるに、本発明において、柱状スペーサを用いることの優位性が確認される。
【0017】
以上のことから、本発明によれば、注入口付近における一対の基板間の間隙、すなわちセルギャップを所定の厚さに保つことができ、ひいては基板全面に関するセルギャップを所定の厚さに保つことができる。また、このことから、本発明に係る電気光学装置によれば、セルギャップの不均一さに起因する、光透過率、コントラスト比、応答速度等の表示特性に悪影響が与えられる可能性を低減することができ、また、表示むら等を発生させる可能性を低減することも可能となるから、画像の品質を向上させることができるのである。
【0018】
なお、本発明において、「付近」というのは、注入口を中心に考えて、適当な範囲にわたる領域のことをいう。更に言えば、この「付近」というのは、前述したような表示ムラ等の画像上の不具合が発生しないようにするため、柱状スペーサを密に配置すべきはどの程度の領域となるべきかが考慮されて、具体的に決せられる。
【0019】
例えば、より一般的には、前記表示ムラは、mm(ミリメートル)オーダから1cm程度に至る大きさを有するものが観察されることがあるため、柱状スペーサを密に配置すべき領域は、このような事情が勘案されて決定されることになる。また、より具体的には、画像表示領域が2インチである場合には、5mm程度の表示ムラが観察されることがあるため、柱状スペーサを密に配置すべき領域は、例えば、その5mmという値を挟んで3〜7mm程度、等というように決定されるのである。
【0020】
要するに、本発明にいう「付近」というのは、上述した内容も含めて、経験的、実験的、理論的、あるいはシミュレーション等によって、適宜定めうる事項である。
【0021】
本発明の第1電気光学装置の一態様では、前記注入口付近に配置された前記柱状スペーサは、前記面内において前記注入口を中心とした半円形状の領域内で、より密に配置されている。
【0022】
この態様によれば、上述した本発明に係る作用効果を、より効果的に享受することが可能となる。というのも、従来問題となっていた、注入口付近におけるセルギャップが他の部分におけるそれよりも小さくなるという場合において、その小さくなる領域は、一般に、注入口を中心とした略半円形状にわたっていたからである。換言すれば、注入口それ自体が設けられている部分が最も大きく潰れてセルギャップが最も小さくなり、そこを基準に放射状にセルギャップが次第に大きくなる、あるいは注入口の口径が、上述したような略半円形状の直径又はその一部に該当するような潰れ方をする、というのが一般的だったのである。
【0023】
しかるに、本態様においては、柱状スペーサが、前記面内において前記注入口を中心とした半円形状の領域内で、より密に配置されているから、上述のような特徴的なセルギャップの不均一さを、より効果的に解消することが可能となるのである。また、密に配置すべき柱状エスペーサの数を、必要最小限に抑えることも可能となる。
【0024】
なお、本態様にいう「半円形状」というのは、字義どおり、「真円を、その直径で二つに切断した場合における、一方の部分が有する形状」という意味合いを含むことは勿論、例えば、「楕円を、その長径又は短径で二つに切断した場合にける、一方の部分が有する形状」、すなわちいわば半楕円形状や、その他「半円形状」というに著しくかけ離れた形状を除く、種々の変則的な形状等を含む概念である。
【0025】
要するに、注入口付近における柱状スペーサの具体的な配置が、そもそも上述したように表示ムラ等の発生を如何に防止しうるか、という観点から決せられることを鑑みるに、本態様にいう「半円形状」というのも、そのような観点から実質的に考慮されるべき概念であるという点に留意されたい。
【0026】
本発明の第1電気光学装置の他の態様では、前記一対の基板の一方たる第1基板上には、マトリクス状に配列された画素電極及び該画素電極の各々に接続されたスイッチング素子を備え、前記注入口付近に配置された柱状スペーサは、前記画素電極の各々に対応するように配置されている。
【0027】
この態様によれば、例えば、薄膜トランジスタ(以下、適宜「TFT」という。)や薄膜ダイオード(以下、適宜「TFD」という。)等のスイッチング素子を介して、画素電極のそれぞれに対して所定の電界を印加することが可能であるから、いわゆるアクティブマトリクス駆動が可能となる。なお、画素電極の一及びスイッチング素子の一を少なくとも含むものを一単位として、いわゆる「画素」の一が定義される。
【0028】
そして、本態様では特に、注入口付近に配置された柱状スペーサは、これら画素電極の各々、すなわち画素の各々に対応するように配置されている。この点、柱状スペーサは、数画素から数十画素につき1本ずつという割合で配置されることが一般的であることに鑑みて、本態様においても前記注入口付近以外の部分ではそのような配置がなされているという前提を置くと、本態様においては、注入口付近で、「より密に」柱状スペーサが配置されている、ということができる。
【0029】
ちなみに、柱状スペーサが、数画素から数十画素につき1本ずつの割合とされるのが一般的であるというのは、注入口を通じた液晶等の電気光学物質の導入を、円滑に実現するためである。もし、基板全面において、柱状スペーサを画素の一々に対応して配置するような形態とすると、基板の隅々に対して前記液晶等を行き渡らせることが困難な状況となる。
【0030】
なお、「画素電極の各々に対応」して柱状スペーサが設けられるとは、当該画素電極の一に対して、柱状スペーサが一、配置されているという場合を含むほか、場合によっては、当該画素電極の一に対して、柱状スペーサが二以上、配置されているという場合を当然に含む。
【0031】
本発明の第1電気光学装置の他の態様では、前記第1基板及び前記一対の基板の他方たる第2基板の少なくとも一方の上には、前記マトリクス状に対応した遮光膜を備え、前記柱状スペーサは、前記遮光膜の幅の範囲内に配置されている。
【0032】
この態様によれば、マトリクス状に対応した遮光膜、すなわち例えば格子状、ストライプ状等となる遮光膜が備えられていることにより、画素間の光が混合することで、コントラスト比の低下等を招くようなことがない。また、公知のカラーフィルタを設ける場合にあっては、混色の防止を図ることもできる。
【0033】
そして本態様では特に、柱状スペーサは、前記遮光膜の幅の範囲内に配置されている。つまり、柱状スペーサは、画像の表示にとって直接には関係のない部分に設けられることになるから、該柱状スペーサを設けることによっても、画像の明るさ等を損なうことがない。
【0034】
本発明の第1電気光学装置の他の態様では、前記一対の基板それぞれの、前記電気光学物質に対向する側に形成される配向膜を更に備え、前記柱状スペーサは、前記マトリクス状に対応した遮光領域における交差部内の隅部に配置されている。
【0035】
この態様によれば、柱状スペーサは、いわば画素電極の角部付近に柱状スペーサが配置されることになる。このことと、本態様において特に備えられる配向膜との関係から、次のような作用効果が享受される。
【0036】
すなわち、本態様によれば、前記配向膜に対して、通常施すことの必要とされるラビング処理を好適に行うことが可能となる。ここで、ラビング処理とは、回転金属ローラ等に巻き付けたバフ布で、焼成後の配向膜表面を一定方向に擦る処理をいう。これにより、電気光学物質の一例たる液晶の配向方位を所定の方向に揃えることが可能となる。これは、配向膜を構成するポリイミドのポリマー主鎖がラビング方向に延伸され、この延伸方向に沿って液晶分布が配列することによる。
【0037】
ところで、このようなラビング処理は、配向膜の全面に関し、可能な限り均一に行われることが好ましい。しかしながら、一対の基板のそれぞれの上においては、通常、電極、配線、素子等の各種構成が形成されるとともに、本発明に関しては特に、柱状スペーサも設けられることから、ラビング処理を配向膜全面に関して均一に行うことには困難が伴う。なぜなら、前記各種構成や柱状スペーサは「高さ」を有するから、焼成後の配向膜表面には、通常、当該高さに応じた凸凹が生じているからである。つまり、この凸凹を前記回転ローラ等によって擦ったとしても、例えば、その凹の部分は十分にラビングできないなどということが生じうるのである。したがって、この場合、画像の品質に相応の悪影響が及ぶ可能性がある。
【0038】
しかるに、本態様においては、柱状スペーサが、交差部内の隅部に配置されていることにより、上述の不具合を相当程度解消することが可能なのである。
【0039】
すなわち、本態様に係る柱状スペーサの配置態様によれば、交差部内の中央部や、該交差部内の隅部以外の周辺部は、柱状スペーサが配されることなく略平坦な面となる。このような場合において、ラビング処理の方向を、前記隅部から前記交差部の中央部に至るような方向とするのである。これによれば、柱状スペーサが有する「高さ」に起因して、その影となる部分、すなわちラビング処理を有効に行うことが困難な部分は、前記交差部内に含まれることになる。
【0040】
ところで、この交差部とは、そもそもマトリクス状に配列された画素電極間のいわば「隙間」に対応する遮光領域における交差部であって、かつ、この遮光領域には、上述したように遮光膜等が設けられることが一般的であることを鑑みるに、上述したように、ラビング処理不奏効の部分を前記交差部内に留めることは、画像の品質向上にとって好適となることがわかる。つまり、そのような遮光領域に、ラビング処理不奏効の部分があったとしても、画像の品質に大きな影響を及ぼすことはない。このことを言い換えれば、柱状スペーサを設ける以上、ラビング処理不奏効の部分が多少なりとも生じるところ、本態様によれば、当該部分を画像の表示にとって影響のない部分に閉じ込めることが可能となるという意味で、好適なラビング処理を実施することができるといえるのである。
【0041】
なお、前記交差部としては、例えば、これを正方形であると仮定し、柱状スペーサはその隅部のうちの一つである左上隅部に配置する、等という形態を具体的に想定することが可能である。この場合、該正方形の中央部や、該正方形内の右上隅部、左下隅部、右下隅部を含む周辺部は略平坦な面となる。したがって、このような場合におけるラビング処理の方向は、前記正方形に関し、前記左上隅部から前記中央部ないし前記右下隅部に向かう方向等と設定すればよい。
【0042】
この態様では特に、前記一対の基板のうち前記柱状スペーサが配置された方に、ラビング処理が施された配向膜を更に備え、前記隅部は、前記柱状スペーサが配置された方の基板上において、前記交差部内における前記ラビング方向の上流側の隅に位置するようにするとよい。その作用効果は、上述したところから明らかである。
【0043】
本発明の第1電気光学装置の他の態様では、前記注入口は複数備えられ、前記柱状スペーサは、当該複数の注入口のそれぞれにおいて、前記面内においてより密に配置されている。
【0044】
この態様によれば、例えば、前記一対の基板が比較的大きな面積ないし径を有するものであったとしても、該一対の基板間のセルギャップを、好適に、所定の値に保つことが可能となる。
【0045】
ちなみに、基板が比較的大きな径を有するような場合においては、本態様のように、一対の基板間の間隙に対する液晶等の導入を効率的に行うため、注入口が複数設けられることが普通に行われているが、このように注入口が複数存在する形態となると、該注入口の存在を原因とした、セルギャップに間する上記不具合はより深刻になるといえる。しかるに、本態様は、このような場合にも好適に適用することが可能なのである。
【0046】
なお、上述において、「大きな径」とは、具体的には例えば、当該電気光学装置における画像表示領域の大きさが15インチ程度以上である場合を指す。
【0047】
本発明の第2の電気光学装置は、電気光学物質を挟持してなる一対の基板と、前記一対の基板により挟まれた間隙とその外部とを連通する注入口と、前記一対の基板の互いに対向する側の面内において点在するよう複数配置されており、かつ、前記面内において配置された柱状スペーサとを備えてなり、前記基板にはマトリクス状に配列された画素電極が備えられているとともに、前記注入口付近における前記柱状スペーサは、前記画素電極の各々に対応するように配置され、それ以外における前記柱状スペーサは、2個から30個の前記画素電極につき1個配置されている。
【0048】
本発明の第2の電気光学装置によれば、上述の第1電気光学装置と同様に、柱状スペーサによって一対の基板間を所定の厚さに保つこと、また、該一対の基板間には注入口を通じて液晶等の電気光学物質を導入することができる。
【0049】
そして、本発明では特に、注入口付近における柱状スペーサは、前記画素電極の各々に対応するように配置され、それ以外における柱状スペーサは、2個から30個の画素電極につき1個配置されている。すなわち、注入口付近における柱状スペーサの配置密度の方が、それ以外における配置密度よりも大きくなるようにされている。
【0050】
したがって、注入口付近における柱状スペーサに起因する抗力は、それ以外におけるそれよりも大きくなる。これにより、一対の基板を貼り合わせる際、相当程度に大きな圧力がかかったとしても、注入口付近では、より密に配置された柱状スペーサによって、当該圧力に十分に抗しうることになる。
【0051】
しかも、第2電気光学装置においては、注入口付近における柱状スペーサの配置密度は1〔本/画素〕であるのに対し、それ以外における配置密度は約0.03〜0.5〔本/画素〕であって、前者は後者の約2〜33倍ということになる。したがって、注入口付近における柱状スペーサ全体が発揮し得る抗力は、それ以外におけるそれに比べて、相当程度に大きくなり、前述の作用効果は、かなり効果的に奏されることになる。
【0052】
以上のことから、本発明によれば、注入口付近における一対の基板間の間隙、すなわちセルギャップを所定の厚さに保つことができ、ひいては基板全面に関するセルギャップを所定の厚さに保つことができる。また、このことから、本発明に係る電気光学装置によれば、セルギャップの不均一さに起因する、光透過率、コントラスト比、応答速度等の表示特性に悪影響が与えられる可能性を低減することができ、また、表示むら等を発生させる可能性を低減することも可能となるから、画像の品質を向上させることができる。
【0053】
なお、本発明にいう「付近」の意義は、前述の第1電気光学装置に関して述べたのと同様である。
【0054】
また、本発明の第2電気光学装置においても、上述の本発明の第1の電気光学装置に関して述べた各種の態様を適用することが当然に可能である。すなわち、第2電気光学装置に対して、柱状スペーサを「半円形状の範囲内」でより密に配置する態様、「遮光膜の幅の範囲内」に配置する態様、「遮光領域における交差領域の隅部」に配置する態様、「ラビング方向の上流側の隅」に配置する態様、「注入口が複数」設けられる態様の適用が可能である。
【0055】
本発明の第1又は第2の電気光学装置の他の態様では、前記柱状スペーサの配置密度は、前記基板を平面視して、前記注入口の中心から該中心の外部へ向けて漸次減少する。
【0056】
この態様によれば、例えば、注入口の中心の直近における柱状スペーサの配置密度をP〔本/画素〕とし、該注入口付近以外であって該注入口から相応程度離間した位置における柱状スペーサの配置密度をQ〔本/画素〕とすると、P>Qであり、且つ、P>X>Qを満たすX〔本/画素〕なる配置密度で柱状スペーサが配置された領域が一般に存在するということになる。これを更に一般化すれば、P>X1>X2>…>Xn>Qを満たすX1、X2、…、Xn〔本/画素〕なる配置密度の領域を想定することも可能である。
【0057】
なお、より具体的には、例えば柱状スペーサが密に配置されている領域が、半径R〔mm〕の半円形状である場合を仮定すると、該半円形の中心から半径r〔mm〕の半径形状領域内では、配置密度がPであり、この半径rの半円形状の外周と半径Rの半円形状の内周とで挟まれた領域内では、配置密度がXr - Rであり、この半径Rの半円形状領域以外の領域内では、配置密度がQであって、P>Xr - R>Qである、などという態様が、本態様の範囲内に含まれる。
【0058】
このような態様によれば、一対の基板を貼り合わせる際において最も潰れやすいと考えられる注入口の中心部分で柱状スペーサが最も密に配置され、該中心部分から距離を置けば置くほど潰れる危険性が減少していくのに応じて、柱状スペーサは漸次より疎に配置されていることになる。したがって、本態様は、セルギャップを一定に保つという目的を達成するにあたって、より有効且つ適切な柱状スペーサの配置態様が実現されることになる。
【0059】
本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(ただし、その各種態様を含む。)を具備してなる。
【0060】
本発明の電子機器によれば、上述した、各種態様を含む本発明の電気光学装置を具備してなるから、当該電気光学装置を構成する一対の基板間のセルギャップが一定に保たれることによって、高品質な画像を表示することの可能な、投射型表示装置(液晶プロジェクタ)、液晶テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネル等の各種電子機器を実現することができる。
【0061】
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態は、本発明の電気光学装置を液晶表示装置に適用したものである。
【0063】
(電気光学装置の全体構成)
まず、本実施形態に係る電気光学装置の全体構成を、図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素とともに対向基板20の側からみた平面図であり、図2は、図1のH−H´断面図である。
【0064】
図1及び図2において、本実施形態に係る電気光学装置では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
【0065】
ここで、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマテッィク液晶を混合した液晶からなり、後述する一対の配向膜間で、所定の配向状態をとるものである。
【0066】
また、画像表示領域10aは、TFTアレイ基板10上において、画素電極9a、該画素電極9aに接続されたTFT、走査線及びデータ線等が設けられた領域、あるいは該領域に対向し且つ対向基板20上の全面において対向電極21が設けられた領域のことであり、図1において紙面に向かってこちら側から向こう側に至る(すなわち、対向基板20側からTFTアレイ基板10側に至る)光の透過が可能とされることで、画像の表示に寄与することとなる領域のことである。なお、光の透過が可能とされるのは、前記の画素電極9a又はその一部、あるいは対向電極21が透明材料からなるとともに、該画素電極9aに対する電界の印加によって前記液晶層50の状態が変更を受けることによる。また、画素電極9aの一及び前記TFTの一を少なくとも含むものを一単位として、一画素が定義されるが、本実施形態においては、この「画素」と「画素電極」とを略同一の意義を有する用語して使用することとする。
【0067】
さらに、シール材52は、図1に示すように、画像表示領域10aの周囲を囲むように、平面的にみて、「ロ」の字状に設けられているが、その一部においては、図1の下方に示すように、切り欠きが形成されて液晶注入口52aが設けられている。この液晶注入口52aの存在により、TFTアレイ基板10及び対向基板20により挟まれた間隙とその外部との連通が図られており、これを利用することによって、製造工程時、前記間隙に対して液晶を注入することが可能となる。
【0068】
なお、この液晶注入口52aの具体的な大きさは、両基板10及び20の大きさ如何にもよるが、概ねmm(ミリメートル)オーダで形成することが可能であり、より具体的には例えば、約3mm程度とすればよい。また、完成された電気光学装置においては、液晶注入口52aが存在する部分に対応して、前記間隙に導入された液晶が外部に漏れることのないようにするため、例えば紫外線硬化型アクリル系樹脂からなる封止材54が設けられる。
【0069】
このようなシール材52を構成する材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等を挙げることができる。TFTアレイ基板10及び対向基板20を貼り合わせるにあたっては、適当な圧力をかけて両基板10及び20を圧着するとともに、シール材が前記紫外線硬化樹脂からなるのであれば該シール材に対して紫外線を照射することにより、また、前記熱硬化樹脂からなるのであれば加熱を行うこと等により、硬化させられている。
【0070】
また、このシール材52中には、両基板10及び20に挟まれた間隙の間隔、すなわちセルギャップを所定値とするため、スペーサの一種たるギャップ材(不図示)が混入されている。このギャップ材は、例えばグラスファイバ、あるいはガラスビーズ等からなり、略球状の形状を有するものを利用するのが一般的である。
【0071】
そして、本実施形態では特に、TFTアレイ基板10及び対向基板20間のセルギャップを所定の値に保つため、上述のギャップ材の他、図2に示すように、対向基板20側、かつ、対向電極21上に、柱状スペーサ401が設けられている。この柱状スペーサ401は、例えばアクリル系樹脂、ポリイミド等の材料からなり、その1本1本は、図2に示すように、略四角柱形状、あるいは略円柱形状を有している。また、このような形状は、例えば、TFTアレイ基板10及び対向基板20の少なくとも一方の上に、前記材料からなる原膜をいったん形成した後、フォトリソグラフィ技術を応用して前記原膜をエッチングすることで成形ないしパターニングする、等の手法によって形成することが可能である。この場合においては、前記原膜上に形成するレジスト膜に対する露光処理(パターニング処理)の如何によって、柱状スペーサ401の形状を上述のように成形することができるだけでなく、それらの配置を自由に定めることも可能となる。
【0072】
そして、これらの柱状スペーサ401は、図3に観念的に示されているように、前記液晶注入口52aが存在する付近ではより密に、それ以外の部分ではより疎に形成・配置されている。より具体的には、本実施形態において、柱状スペーサ401は、液晶注入口52aが存在する部分を含む線分501aを一辺として含む略四辺形状の領域(以下、「四辺形状領域」という。)501内において、その他の領域502よりも、より密に配置された形態となっている。なお、図3は、あくまでも観念的な意味で、疎・密が表されていることに注意されたい。
【0073】
図4及び図5では、図3中符号X及びYで示される円内部分をそれぞれ拡大したものが示されており、柱状スペーサ401の配置の様子が、より詳しく、またより実際に即した形で示されている。すなわちまず、図4において、複数の柱状スペーサ401それぞれは、画素電極9aの一々に対応するように1本ずつ設けられている一方、図5においては、図中縦横それぞれの方向において、二つの画素電極9aを間に挟んで、1本ずつ設けられている。密度の単位を用いれば、前者は、柱状スペーサ401が1〔本/画素〕で配置されているのに対し、後者は、約0.1〔本/画素〕(=1÷9)で配置されているといえる。
【0074】
一方で、両者いずれにおいても、柱状スペーサ401は、画素電極9a間の隙間を縫うように規定される格子状の遮光領域内に配置されている。そして、この格子状の遮光領域には、該領域に略一致する格子状の遮光膜23(図2も参照)と、その最外周を規定する額縁遮光膜53(図1も参照)とが備えられている。つまり、本実施形態における柱状スペーサ401は、格子状の遮光膜23の幅の範囲内に配置されていることになる。
【0075】
ちなみに、この遮光膜23によれば、画素電極9a間の光の混合を防止することができ、コントラストの低下等を招くことがない。また、この遮光膜23を構成する材料としては、金属クロム、カーボン又はチタンをフォトレジストに分散した樹脂ブラックや、ニッケル等の金属材料等を考えることができ、更には、これらを含む二つ以上の材料により積層構造を有するものとすることも可能である。
【0076】
また、本実施形態における柱状スペーサ401は、前記格子状の遮光膜23の幅の範囲内に設けられていることに加え、より詳細に言えば、図4及び図5に示すように、画素電極9aの角部付近に対応するように配置されている。換言すれば、柱状スペーサ401は、マトリクス状に配列された前記格子状の遮光領域における交差部601内の図中左上隅部601aに配置されているのである。
【0077】
以上のような構成のほか、図1及び図2においては、シール材52の外側の領域に、後述するデータ線に画像信号を所定のタイミングで供給することにより該データ線を駆動するデータ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている一方、後述する走査線に走査信号を所定のタイミングで供給することにより該走査線を駆動する走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する二辺に沿って設けられている。
【0078】
なお、走査線に供給される走査信号遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでもよいことは言うまでもない。また、データ線駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。
【0079】
TFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20のコーナ部の少なくとも一箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的に導通をとるための導通材106が設けられている。
【0080】
また、図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜16が形成されている。他方、対向基板20上には、ITO(インデウィム・ティン・オキサイド)等の透明材料からなる対向電極21のほか、最上層部分に配向膜22が形成されている。ここで、本実施形態における配向膜22は、対向基板20側に、上述したような柱状スペーサ401が設けられている関係から、対向電極21を覆うように形成されている他、この柱状スペーサ401をも覆うように形成されている。
【0081】
なお、TFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、複数のデータ線6aに画像信号を所定のタイミングで印加するサンプリング回路、複数のデータ線6aに所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
【0082】
このような構成となる本実施形態の電気光学装置においては、特に、上述の柱状スペーサ401の特徴的な配置態様により、次のような作用効果が奏されることになる。
【0083】
すなわちまず、柱状スペーサ401は、液晶注入口52a付近の四辺形状領域501では、より密に配置されているから、本実施形態に係る電気光学装置を製造する過程、とりわけTFTアレイ基板10と対向基板20の貼り合わせ工程において、液晶注入口52a付近のセルギャップが、他の部分のそれよりも小さなるという不具合を解消することができる。これは、前記四辺形状領域501において、柱状スペーサ401がより密に形成されていることから、該柱状スペーサ401に起因する抗力が、それ以外における該柱状スペーサ401に起因する抗力よりも大きくなるためである。したがって、TFTアレイ基板10及び対向基板20を貼り合せる際に、相当程度に大きな圧力がかかったとしても、液晶注入口52a付近では、より密に配置された柱状スペーサ401によって、当該圧力に十分対抗しうることになる。
【0084】
これにより、液晶注入口52a付近のセルギャップを、他の部分におけるそれと、略同等に維持することができ、もって両基板10及び20全面に関するセルギャップを所定の値に保つことが可能となる。そして、このことから、本実施形態に係る電気光学装置によれば、光透過率、コントラスト比、応答速度等の表示特性に悪影響が与えられる可能性を低減することができ、また、表示ムラ等を発生させる可能性を低減することも可能となるから、画像の品質を向上させることができる。
【0085】
また、上記に加えて、本実施形態においては、柱状スペーサ401は、図4及び図5を参照して説明したように、遮光膜23の幅の範囲内であって、かつ、交差部601の左上隅部601aに形成されていたから、該柱状スペーサ401が画像表示上の邪魔になるようなことがなく、また、前記配向膜22に対するラビング処理を好適に実施することが可能となる。ここでラビング処理が好適に実施されるとは、本実施形態において、ラビング処理不奏効の部分を交差部601内にとどめることが可能となることを意味する。
【0086】
例えば、図4及び図5において、図に示す矢印に一致する方向でラビング処理を実施することによれば、ラビング処理不奏効の部分は、交差部601内に留められることとなる。ここで、この交差部601は、格子状の遮光膜23の形成領域の一部であったから、当該交差部601を挟んだ積層構造内に、何かしらの軽微な不具合があったとしても、それは、基本的には画像の表示に大きな影響を及ぼすことがない。したがって、配向膜22に対するラビング処理不良が、交差部601内で発生したとしても、それが画像の表示に対して大きな影響を及ぼすようなことはないのである。言い換えると、柱状スペーサ401を設ける以上、ラビング処理不奏効の部分が多少なりとも生じるところ、本実施形態においては、当該部分を画像の表示にとって影響のない部分(つまり、交差部601)に閉じ込めることが可能となるという意味で、好適なラビング処理を実施することができるといえるのである。
【0087】
なお、上記では、柱状スペーサ401がより密に形成されるべき領域が、略四辺形状とされていたが、本発明は、このような形態に限定されるものではない。例えば、図6に観念的に示すように、液晶注入口52aを中心として略半楕円形状となる領域(以下、「半楕円形状領域」という。)503を想定し、その内部において、柱状スペーサ401をより密に配置するとともに、該半楕円形状領域503以外の領域504において、より疎に配置することが考えられる。
【0088】
このような形態によれば、画像上における表示ムラの発生を、より確実に防止することが可能となる。というのも、従来問題となっていた、液晶注入口52a付近におけるセルギャップが他の部分におけるそれよりも小さくなるという場合において、その小さくなる領域は、一般に、液晶注入口52aを中心とした略半円形状にわたっていたからである。
【0089】
しかるに、本形態によれば、柱状スペーサ401が、図6に示すように、平面的にみて液晶注入口52aを中心とした略半円形状の領域内で、より密に配置されていることから、上述のような特徴的なセルギャップの不均一さを、より効果的に解消することが可能となるのである。
【0090】
本発明においては、上述した四辺形状領域501、あるいは半楕円形状領域503のほか、柱状スペーサ401を密に配置すべき領域を、種々に設定することが可能であることは言うまでもない。
【0091】
また、上記においては、液晶注入口52aが1つのみ設けられる形態について説明したが、本発明は、このような形態にも限定されるものでもない。例えば、本発明は、画像表示領域10aの面積が比較的大きい等の理由のため、液晶注入口を二つ設けるような場合に対しても適用することが可能である。例えば、図7に観念的に示すように、液晶注入口52aa及び52abという二つの注入口を備える場合においては、当該二つの液晶注入口52aa及び52abについて、図3、あるいは図6に示すような柱状スペーサ401の配置を行うようにしてもよい。ちなみに、図7においては、図4に示すように、四辺形状領域505内で柱状スペーサ401が密に配置されている形態が示されている。
【0092】
さらに、上記では、四辺形状領域501及びそれ以外の領域502(図3参照)に形成されるべき柱状スペーサ401の配置密度は、それぞれ、1〔本/画素〕及び約0.1〔本/画素〕とされていたが、本発明が、このような形態に限定されるものでは勿論ない。要するに、図3を例にしていえば、液晶注入口52a付近の四辺形状領域501における柱状スペーサ401の配置密度をp、液晶注入口52a付近以外の領域502における柱状スペーサ401の配置密度をqとすれば、p>qなる関係が満たされておれば、それでよい。
【0093】
ただ、好ましくは、液晶注入口52a付近における柱状スペーサ401は、画素電極9aの各々に対応するように配置され、それ以外における柱状スペーサ401は、2個から30個の画素電極9aにつき1個配置されているように構成するとよい。この場合、前者についての配置密度は1〔本/画素〕となり、後者についての配置密度は0.03〜0.1〔本/画素〕となる。これによると、前者は後者の約2〜33倍ということになり、液晶注入口52a付近における柱状スペーサ401全体が発揮し得る抗力は、それ以外におけるそれに比べて、相当程度に大きくなり、前述の作用効果は、かなり効果的に奏されることになる
加えて、上記においては、柱状スペーサ401は、対向基板20側、かつ、対向電極21上にアクリル系樹脂等を柱状に構成するものとして形成されていたが、本発明は、そのような形態に限定されるものではない。例えば、図8に示すような各種の変形形態を考えることができる。
【0094】
まず、図8(a)に示すように、対向基板20上において、ITO膜からなる対向電極21の下(図中、上側)にある遮光膜23を絶縁材料層としてパターニングして柱状スペーサ401´を形成してもよい。この場合には、画素電極9aと対向電極21とのショート防止用に両者間(少なくとも一方の基板上)に透明な絶縁膜302を設けるとよい。また、図8(b)に示すように、TFTアレイ基板側に柱状スペーサ401´´を設けてもよい。この場合には、画素電極9a上に透明な絶縁膜402を介して柱状スペーサ401´´が形成されており、不図示の対向基板20側の配向膜22に対してラビング処理を施してもよい。あるいは、図8(c)に示すように、対向基板20上において、配向膜22を形成した後に、柱状スペーサ401´´´を設けてもよい。
【0095】
また、柱状スペーサを適当な有機材料等からパターニング形成する代わりに、例えばエッチングにより基板本体(対向基板20又はTFTアレイ基板10)や基板上に積層された層間絶縁膜に溝を形成するなど、柱状スペーサを形成すべき領域を除く基板上領域に溝(凹部)を形成することで、隔壁を溝以外の凸状部分から形成してもよい。なお、この場合にも、図8の変形例の場合と同様に、画素電極9aと対向電極21とのショート防止用に透明な絶縁膜を設けておくとよい。
【0096】
(変形形態)
以下では、上述した実施形態の電気光学装置を変形した変形形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。ここに図9は、図3、図6及び図7と同趣旨の図であって、本変形形態に係る柱状スペーサの配置態様を観念的に示す説明図であり、図10は、図9における半円状領域502C及びその付近の一部拡大図である。なお、本変形形態に係る電気光学装置の全体構成等は、上述の実施形態と略同様であるので、以下では、その説明については省略することとする。また、以下で参照する図面において、上記実施形態で説明した要素と同一の要素を指示する場合においては、上記実施形態で使用した符号と同一符号を用いることとする。
【0097】
まず、図9においては、図6と略同様に、柱状スペーサ401は、平面的に見て液晶注入口52aを中心とした半円形状領域503C内で、より密に配置されている。これにより、既に述べたように、液晶注入口52aを中心として略半円形状にわたって「潰れ」が生じていたという実際に事情に即した形で、これを防止する作用効果を得ることができることになる。
【0098】
そして、図9においては特に、柱状スペーサ401は、液晶注入口52aの中心から該中心の外部へ向け、その密度が漸次減少するように配置されている。より詳細には、図10に示すように、柱状スペーサ401が密に配置されている半円形状領域503Cの半径がR〔mm〕であり、該半楕円形状領域503の中心Cから半径r〔mm〕の半円形状領域内では、配置密度Pが1〔本/画素〕であり、この半径rの半円形状の外周と半径Rの半円形状の内周とで挟まれた領域内では、配置密度Xr - Rが約0.3〜0.4〔本/画素〕であり、この半径Rの半円形状領域(即ち、半円形状領域503C)以外の領域内では、配置密度Qが約0.1〔本/画素〕であって、P>Xr - R>Qである、というようになっている。ここに、Xr - Rの具体値については、図10に示す当該領域において、柱状スペーサ401が12本存在し、画素電極9aが約34個存在していることに基づいており、Qの具体値については、図10に示す当該領域が図5に示したのと同様な配置態様であること(図10中破線参照)に基づいている。
【0099】
このような態様によれば、TFTアレイ基板10及び対向基板20を貼り合わせる際において最も潰れやすいと考えられる液晶注入口52aの中心C及びその近傍部分で柱状スペーサ401が最も密に配置され、該中心C及びその近傍部分から距離を置けば置くほど潰れる危険性が減少していくのに応じて、柱状スペーサ401は漸次より疎に配置されていることになる。したがって、本態様は、セルギャップを一定に保つという目的を達成するにあたって、より有効且つ適切な柱状スペーサ401の配置態様が実現されることになる。
【0100】
なお、上記変形形態では、半円形状領域503Cについて説明したが、本発明は、このような形態に限定されない。柱状スペーサ401の配置密度が漸次減少する態様は、該柱状スペーサ401が蜜に形成されるべき領域が具体的にどのような形状となるものであっても、基本的に適用可能である。むろん図7に示したように、二つの液晶注入口52aa及び52abをもつ電気光学装置についても、本態様の考え方を当てはめることも容易である。
【0101】
ちなみに、本態様の考え方をより一般的にいえば、液晶注入口52aの中心の直近における柱状スペーサ401の配置密度がP〔本/画素〕、該液晶注入口52a付近以外であって該注入口52aから相応程度離間した位置における柱状スペーサの配置密度がQ〔本/画素〕であるとすると、P>Qであり、且つ、P>X>Qを満たすX〔本/画素〕なる配置密度で柱状スペーサが配置された領域が存在するということになる。これを更に一般化すれば、P>X1>X2>…>Xn>Qを満たすX1、X2、…、Xn〔本/画素〕なる配置密度の領域を想定することも可能である。
【0102】
(電気光学装置の回路構成及び動作)
以下では、上述のような構成となる電気光学装置において、画素電極9a等が如何に駆動されるかについて、図11を参照して説明する。ここに、図11は、電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素100aにおける各種素子、配線等の等価回路である。
【0103】
図11において、複数の画素100aには、それぞれ、画素電極9aと当該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
【0104】
また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
【0105】
画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素100aの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素100aの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
【0106】
なお、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加することがある。例えば、画素電極9aの電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い電気光学装置を実現することができる。なお、蓄積容量70を形成する方法としては、それ専用の特別の配線である容量線300を形成する場合、及び前段の走査線3aとの間に形成する場合のいずれであってもよい。
【0107】
(TFT及びその周辺の実際的な構成)
上述したような画素100aは、より実際的には、図12及び図13に示すような構成を有する。ここに、図12は、第2実施形態に用いたTFTアレイ基板の相互に隣接する複数の画素群の平面図であり、図13は、図12のA−A´断面図である。ただし、図12及び図13においては、一画素についてのみ、その詳細を示している。
【0108】
図12において、TFTアレイ基板上には、上述したTFT30、走査線3a、データ線6a、蓄積容量70等のほか、透明電極8、反射電極9等が設けられている。なお、上述までの画素電極9aとは、いま述べた透明電極8及び反射電極9の両者を含意した用語である。
【0109】
反射電極9は、TFTアレイ基板10上に、マトリクス状に形成されており、これら各反射電極9に対し、透明電極8を介して、画素スイッチング用のTFT30が電気的に接続されている。また、この反射電極9には、図12に示すように透過窓14が形成され、この透過窓14に対応する領域は、透明電極8によって覆われている。このような反射電極9は、アルミニウムや銀、若しくはこれらの合金、又はチタン、窒化チタン、モリブデン、タンタル等との積層膜から構成されており、透明電極8は、ITO(インディウム・ティン・オキサイド)等から構成されている。
【0110】
一方、反射電極9及び透明電極8の下には、図13に示すように、凹凸形成層13、及びその上層の凹凸層7(いずれも、図12では示されない)が形成されている。ここで凹凸形成層13及び凹凸層7は、例えば、有機系樹脂等の感光性樹脂からなり、特に前者は、基板面に点在するブロック塊を含むような形で形成される層であり、後者は、このような凹凸形成層13を含む基板の全面を覆うような形で形成される層である。したがって、凹凸層7の表面は、凹凸形成層13を構成するブロック塊の点在態様に応じて、いわば「うねる」こととなり、その結果、凹凸パターン9gが形成されることになる。図12においては、この凹凸パターン9gが円形状で示されており、該円形状の部分は、その他の部分に比べて、図の紙面に向かってこちら側に突出した形となっていることを示している。すなわち、当該円形状の部分における、図の紙面に向かって向こう側には、凹凸層7、そして前記ブロック塊が形成されているのである(図13参照)。
【0111】
このような構成を備える第2実施形態の電気光学装置では、透明電極8及び透過窓14を利用することで、透過モードによる画像表示を行うことが可能となり、反射電極9並びに凹凸形成層13、凹凸層7及び凹凸パターン9gを利用することで、反射モードによる画像表示を行うことが可能となる。すなわち、前者の構成により規定される領域は、図示されない内部光源から発せられた光を図12の紙面向こう側からこちら側に至るように透過させる透過領域であり、後者の構成により規定される領域は、紙面こちら側から前記反射電極9に至って反射した後、再び紙面こちら側に至らせるような反射領域となる。なお、後者の場合では特に、凹凸パターン9gによって光の散乱反射が起きるから、画像の視野角依存性を小さくすることができる。
【0112】
さて、図12に戻り、反射電極9を形成する領域の縦横の境界に沿っては、データ線6a、走査線3a及び容量線300が形成され、TFT30は、データ線6a及び容量線300に対して接続されている。すなわち、データ線6aは、コンタクトホールを介してTFT30の高濃度ソース領域1dに電気的に接続され、透明電極8は、コンタクトホール15及びソース線6bを介してTFT30の高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。また、TFT30のチャネル領域1a´に対向するように走査線3aが延在している。
【0113】
なお、蓄積容量70は、画素スイッチング用のTFT30を形成するための半導体膜1の延設部分1fを導電化したものを下部電極とし、この下部電極に、走査線3aと同層の容量線300が上部電極として重なった構造になっている。
【0114】
ちなみに、本実施形態では特に、既に図3乃至図5等を参照して述べたように、反射電極9の角部に対応する位置に、柱状スペーサ401が設けられていることに特徴がある(図12参照)。
【0115】
なお、図13においては上記のほか、TFTアレイ基板10上に、厚さが100〜500nmのシリコン酸化膜(絶縁膜)からなる下地保護膜111が形成され、この下地保護膜111とTFT30の上に、厚さが300〜800nmのシリコン酸化膜からなる第1層間絶縁膜4、更に、この第1層間絶縁膜4の上に厚さが100〜800nmのシリコン窒化膜からなる第2層間絶縁膜5(表面保護膜)等が形成されている。ただし、場合により、この第2層間絶縁膜5は、形成してなくてもよい。また、TFTアレイ基板10側には、その最上層として、配向膜16が形成されている。その他、図13においては、各種構成要素を電気的に接続するコンタクトホール等が設けられる。一方、対向基板20側には、画素100a間のいわば隙間を縫うように延在する遮光膜23、基板全面に形成された対向電極21及び配向膜22が、この順に積層するように形成されている。
【0116】
(電子機器)
このように構成された電気光学装置は、各種の電子機器の表示部として用いることができるが、その一例を、図14〜図16を参照しつつ具体的に説明する。
【0117】
図14は、本発明に係る電気光学装置を表示装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【0118】
図14において、電子機器は、表示情報出力原77、表示情報処理回路71、電源回路72、タイミングジェネレータ77及び液晶表示装置74を有する。また、液晶表示装置74は、液晶表示パネル75及び駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述した電気光学装置を用いることができる。
【0119】
表示情報出力原70は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のようなメモリ、各種ディスク等のストレージユニット、デジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ73によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等のような表示情報を、表示情報処理回路71に供給する。
【0120】
表示情報処理回路71は、シリアル−パラレル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等のような周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像信号をクロック信号CLKとともに駆動回路76へ供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を供給する。
【0121】
図15は、本発明に係る電子機器の一実施形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示している。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した電気光学装置100を含んで構成される。
【0122】
図16は、他の電子機器である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した電気光学装置100からなる表示部とを有している。
【0123】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び電子機器もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の電気光学装置におけるTFTアレイ基板を、その上に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た平面図である。
【図2】 図1のH−H´断面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る柱状スペーサの配置態様を観念的に示す説明図である。
【図4】 液晶注入口付近の領域における柱状スペーサの配置態様を示す説明図である。
【図5】 液晶注入口付近以外の領域における柱状スペーサの配置態様を示す説明図である。
【図6】 図3とは異なる柱状スペーサの配置態様を観念的に示す説明図であって、図3とは、柱状スペーサがより密に配置されるべき領域が半円形状となる点について異なるものである。
【図7】 図3とは異なる柱状スペーサの配置態様を観念的に示す説明図であって、図3とは液晶注入口の数について異なるものである。
【図8】 柱状スペーサの各種変形形態を示す断面図である。
【図9】 図3、図6及び図7と同趣旨の図であって、本発明の変形形態に係る柱状スペーサの配置態様を観念的に示す説明図である。
【図10】 図9における半円状領域及びその付近の一部拡大図である。
【図11】 本発明の実施形態の電気光学装置における画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種素子、配線等の等価回路を示す回路図である。
【図12】 TFTアレイ基板の相互に隣接する複数の画素群の平面図である。
【図13】 図12のA−A´線断面図である。
【図14】 本発明に係る電気光学装置を表示装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例としてのモバイル型のパーソナルコンピュータを示す説明図である。
【図16】 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の他の例としての携帯電話機の説明図である。
【符号の説明】
9a…画素電極
10…TFTアレイ基板
10a…画像表示領域
20…対向基板
21…対向電極
23…遮光膜
50…液晶層
52…シール材
52a…液晶注入口
54…封止材
401…柱状スペーサ
501…四辺形状領域
502…(四辺形領域以外の)領域
503…半楕円形状領域
503C…半円形状領域
504…(半楕円形状領域以外の)領域
601…交差部
601a…交差部の左上隅部
3a…走査線
6a…データ線
30…TFT
50…液晶層
70…蓄積容量
Claims (4)
- 一対の基板の間隙に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置であって、
前記一対の基板を接着するとともに、前記電気光学物質が挟持される表示領域を規定するシール材と、
前記電気光学物質を注入するための前記シール材の開口部である注入口と、
前記表示領域にマトリクス状に形成された複数の画素と、
前記画素間に形成された格子状の遮光層と、
前記表示領域における前記間隙を確保するための複数の柱状スペーサと、を備え、
前記表示領域においては、2個以上の前記画素ごとに1つの柱状スペーサを配置した第1の配列パターンによって前記柱状スペーサが形成され、
前記注入口近傍においては、第1の配列パターンによって形成された前記柱状スペーサに加えて、第1の配列パターンよりも密な配列パターンによって前記柱状スペーサが形成され、
前記スペーサは、平面視において前記遮光層と重なるように配置されていることを特徴とする電気光学装置。 - 前記柱状スペーサの配列は、平面視において前記注入口から半円状に離れるにつれて、前記密な配列パターンから段階的に前記第1の配列パターンとなるように設けられ、
前記注入口近傍における前記密な配列パターンは、1つの前記画素ごとに1つの前記柱状スペーサが設けられた基準配列パターンであることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記一対の基板のうち、前記柱状スペーサが形成された一方の基板には、前記柱状スペーサの上層にラビング処理が施された配向膜が設けられ、
前記柱状スペーサは、前記遮光層における交差部内の隅部に配置され、
前記隅部は、前記交差部内における前記ラビング方向の上流側であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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