JP4164634B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、エンジンという)の排気系に設けられて、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた排気浄化装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
ディーゼルエンジン等から排出される排ガスには、HC、CO、NOx等のほかにパティキュレートが含まれており、このパティキュレートを処理するための後処理装置としてパティキュレートフィルタが提案されている。例えば、触媒を担持したフィルタがエンジンの排気系に設けられて、排ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する一方、排気温度が比較的高い運転状態のときに、堆積したパティキュレートを触媒の効果により酸化・焼却除去している(連続再生)。又、この連続再生作用が得られない運転状態が継続されて、パティキュレート堆積量が許容量を越えたときには、例えばポスト噴射により膨張行程或いは排気行程で追加燃料を噴射し、これによりフィルタを昇温して、パティキュレートを強制的に焼却除去している(強制再生)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した再生時のフィルタは、パティキュレートの燃焼熱を受けて昇温される一方、内部を流通する排ガスに放熱して冷却され、双方の作用が均衡することで、適切な温度、つまり、着火後のパティキュレートの燃焼が継続され、且つ自己の過熱による焼損が防止される温度に保たれる。
【0004】
しかしながら、車両の走行状態に応じてエンジンの運転状態は大きく変化し、例えばアイドル運転を含む低負荷低回転域では、排気流量が極端に減少すると共に、排ガス中の酸素濃度が増加する現象が生じる。排気流量の減少は、放熱不足によりフィルタを昇温させる方向に作用し、酸素濃度の増加は、パティキュレートの燃焼促進により同じくフィルタを昇温させる方向に作用するため、このような運転状態にエンジンが移行すると、フィルタが過昇温されて焼損する虞があった。
【0005】
本発明の目的は、パティキュレートを焼却除去するフィルタ再生時に、エンジンの運転状態に関わらずフィルタの過昇温による焼損を未然に防止することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、内燃機関の排気系に設けられて排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、排気系のフィルタ上流側に設けられたタービン、及び内燃機関の吸気系に設けられ、タービンに駆動されて内燃機関に導入される吸気を過給するコンプレッサから構成されるターボ過給機と、排気系のタービン上流側に燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給手段と、フィルタが再生中か否かを判定するフィルタ再生判定手段と、内燃機関が排気流量低下を生じる所定運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段と、フィルタ再生判定手段によりフィルタが再生中と判定され、且つ運転状態判定手段により所定運転状態と判定されたとき、燃焼ガス供給手段を作動させる制御手段とを備えたものである。
【0007】
従って、排ガス中のパティキュレートはフィルタに捕集されて次第に堆積し、堆積したパティキュレートは、例えば内燃機関が排気温度の比較的高い運転状態のときに触媒作用により酸化・焼却除去される一方(連続再生)、積極的に排気温度の上昇やフィルタへの未燃燃料の供給が実施されたときに強制的に酸化・焼却除去され(強制再生)、このフィルタの再生がフィルタ再生判定手段により判定される。
【0008】
一方、例えば内燃機関がアイドル運転を含む低負荷低回転域にあるとき、或いは車両減速に伴う燃料供給の中止時、又は排気ブレーキの作動により排気流量が絞られたとき等には、内燃機関の排気流量が低下すると共に排気中の酸素濃度が増加する所定運転状態となり、この所定運転状態が運転状態判定手段により判定される。
【0009】
そして、フィルタの再生中に内燃機関が所定運転状態に移行すると、排気流量の低下によりフィルタの放熱不足が生じるが、このときには制御手段により燃焼ガス供給手段が作動されて、タービン上流側に燃焼ガスを供給するため、タービン仕事の増加により過給が促進されて内燃機関の排気流量が増加し、結果としてフィルタの放熱不足が解消されて、フィルタの過昇温が抑制される。
【0010】
加えて、内燃機関の排ガスに酸素の少ない、若しくは含まない燃焼ガスが混合されるため、排ガスの酸素濃度が低減されて、フィルタでパティキュレートの燃焼が抑制され、上記フィルタの過昇温の抑制がより確実なものとなる。
請求項2の発明は、内燃機関の排気系に設けられて排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、排気系のフィルタ上流側に燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給手段と、フィルタが再生中か否かを判定するフィルタ再生判定手段と、内燃機関が燃料供給を中止する特定運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段と、フィルタ再生判定手段によりフィルタが再生中と判定され、且つ運転状態判定手段により特定運転状態と判定されたとき、燃焼ガス供給手段を作動させる制御手段とを備えたものである。
【0011】
従って、排ガス中のパティキュレートはフィルタに捕集されて次第に堆積し、堆積したパティキュレートは、例えば内燃機関が排気温度の比較的高い運転状態のときに触媒作用により酸化・焼却除去される一方(連続再生)、積極的に排気温度の上昇やフィルタへの未燃燃料の供給が実施されたときに強制的に酸化・焼却除去され(強制再生)、このフィルタの再生がフィルタ再生判定手段により判定される。
【0012】
一方、例えば車両減速に伴って内燃機関の燃料供給は中止され、このときの運転状態が特定運転状態として運転状態判定手段により判定される。特定運転状態では、吸入空気が燃焼に利用されずにそのまま排出されて、排ガスに十分な酸素が含まれている。
従って、フィルタの再生中に内燃機関が特定運転状態に移行すると、排ガス中の酸素によりパティキュレートの燃焼が過度に促進されるが、このときには制御手段により燃焼ガス供給手段が作動されて、フィルタ上流側に燃焼ガスを供給するため、酸素をほとんど含まない、若しくは過濃な燃焼ガスの混合により排ガスの酸素濃度が低減され、結果としてパティキュレートの燃焼が抑制されて、フィルタの過昇温が抑制される。
【0013】
請求項3の発明は、ターボ過給機が、排気系のタービン上流側の排ガスを排気系のタービン下流側にバイパスさせるウエストゲート弁を含み、制御手段が、燃焼ガス供給手段の作動時にウエストゲート弁を閉弁させるものである。
従って、燃焼ガス供給手段の作動時にはウエストゲート弁が閉弁されるため、燃焼ガス供給手段からの全ての燃焼ガスがタービン側に供給されて、効果的にタービン仕事の増加に利用される。その結果、ターボ過給機による過給を一層促進して内燃機関の排気流量を増加させ、フィルタの放熱不足がより確実に解消される。
【0014】
請求項4の発明は、ターボ過給機が、排気系のタービン上流側の排ガスを排気系のタービン下流側にバイパスさせるウエストゲート弁を含み、燃焼ガス供給手段の空気取入れ口を吸気系のコンプレッサ下流側に連通させ、空気取入れ口と吸気系との間に燃焼ガス供給手段への吸入空気量を制御する切換弁を備え、更に、フィルタに捕集されたパティキュレートの堆積量を推定する堆積量推定手段を備え、制御手段が、堆積量推定手段により推定されたパティキュレートの堆積量が所定値を越えたとき、切換弁を開弁すると共にウエストゲート弁を開弁し、且つ燃焼ガス供給手段を作動させ、一方、フィルタ再生判定手段によりフィルタが再生中と判定され、且つ運転状態判定手段により所定運転状態と判定されたとき、切換弁を開弁すると共にウエストゲート弁を閉弁し、且つ燃焼ガス供給手段を作動させるものである。
【0015】
従って、堆積量推定手段により推定されたパティキュレートの堆積量が所定値を越えたときには、制御手段により切換弁が開弁されて、吸入空気の一部が燃焼ガス供給手段に供給され、燃焼ガス供給手段から発生した燃焼ガスにより排気昇温が行われ、これによりフィルタ上のパティキュレートが強制的に焼却除去される。そして、このときのウエストゲート弁は開弁されているため、昇温された排ガスの大半はタービンを通過することなく、タービン下流側にバイパスされ、タービン仕事がほとんど増加しないことから、排ガスが有するエネルギが効果的にフィルタの昇温に利用される。
【0016】
一方、フィルタの再生中に内燃機関が所定運転状態に移行したときには、燃焼ガス供給手段の作動と共にウエストゲート弁が閉弁されるため、燃焼ガス供給手段からの全ての燃焼ガスがタービン側に供給されて、タービン仕事の増加に利用され、過給を一層促進して排気流量を増加させ、フィルタの放熱不足がより確実に解消される。
【0017】
又、このように燃焼ガス供給手段を利用して、強制再生時のフィルタの昇温を行っているため、強制再生を実施するための専用の昇温手段を省略可能となる。請求項5の発明は、制御手段が、フィルタ再生判定手段によりフィルタが再生中と判定され、且つ運転状態判定手段により所定運転状態が所定時間以上継続していると判定されたとき、燃焼ガス供給手段を作動させるものである。
【0018】
従って、フィルタの再生中において内燃機関が所定運転状態に移行しても、その継続時間が短いときにはフィルタが放熱不足の事態に陥る虞がないため、この場合には燃焼ガス供給手段が停止保持されて、その不要な作動が未然に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明をディーゼルエンジン用の排気浄化装置に具体化した第1実施形態を説明する。
図1は本実施形態のディーゼルエンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。本実施形態のエンジン1はコモンレール式ディーゼルエンジンとして構成されており、図示しないコモンレールに蓄圧された高圧燃料を各気筒の燃料噴射弁2に供給し、任意の噴射時期及び噴射量で燃料噴射弁2から各気筒の筒内に噴射可能に構成されている。
【0020】
エンジン1の吸気通路3には、上流側より、ターボ過給機4のコンプレッサ4a、インタークーラ5が設けられている。図示しないエアクリーナから導入された吸入空気は、コンプレッサ4aにより過給されてインタークーラ5で冷却された後、各気筒の筒内に導入されて、上記燃料噴射弁2から噴射された燃料の燃焼に利用される。
【0021】
又、エンジン1の排気通路6には、上流側より、上記コンプレッサ4aと同軸上に連結されたターボ過給機4のタービン4b、酸化触媒7、ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(以下、DPFと略す)8が設けられ、酸化触媒7とDPF8(フィルタ)により後処理装置9が構成されている。排気通路6のタービン4b上流とタービン4b下流側とはバイパス通路10により連結され、バイパス通路10にはウエストゲート弁11が設けられている。ウエストゲート弁11の開度に応じて排ガスの一部がバイパス通路10側にバイパスされ、これによりターボ過給機4の過給圧が調整される。
【0022】
上記DPF8はハニカム型のセラミック担体からなり、多数の排ガス通路の上流側と下流側の開口部を交互に閉鎖して、排ガス通路を形成する多孔質の壁面を経て排ガスを流通させる。そして、各気筒から排出された排ガスは、排気通路6を経てタービン4bを回転駆動した後に酸化触媒7及びDPF8を経て大気中に排出され、DPF8を通過する際に含有するパティキュレートが捕集される。
【0023】
上記コンプレッサ4a下流側の吸気通路3と上記タービン4b上流側の排気通路6とはバーナ通路12を介して連結され、このバーナ通路12の吸気通路3側には切換弁13が設けられ、排気通路6側にはバーナ14(燃焼ガス供給手段)が設けられている。切換弁13の開弁時には、吸気通路3を流通する吸入空気の一部がバーナ14に供給され、その空気を利用してバーナ14内で燃料が燃焼されて、燃焼ガスが排気通路6側に供給される。
【0024】
一方、車室内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたECU(電子制御ユニット)21が設置されている。ECU21の入力側には、アクセル操作量APSを検出するアクセルセンサ22、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ23、上記DPF8の上流側及び下流側の排ガス温度T1,T2を検出する温度センサ24a,24b等の各種センサ類が接続され、出力側には、上記燃料噴射弁2、ウエストゲート弁11、切換弁13、バーナ14等の各種デバイス類が接続されている。
【0025】
そして、ECU21はアクセル操作量APSやエンジン回転速度Ne等の検出情報に基づいて燃料噴射弁2の噴射時期や噴射量、ターボ過給機4の過給圧、図示しないEGR弁によるEGR率等の目標値を設定し、それらの目標値に基づいて燃料噴射弁2、ウエストゲート弁11、EGR弁等を制御する。
一方、パティキュレートの捕集によりDPF8上のパティキュレート堆積量は次第に増加するが、堆積したパティキュレートは、エンジン1が所定の運転状態(例えば、排気温度が比較的高い運転状態)のときに連続的に酸化・焼却除去される。
【0026】
又、連続再生作用が得られない運転状態が継続されると、DPF8でのパティキュレート堆積量が次第に増加して許容量を越えてしまうため、このような状況を想定して、ECU21は積極的にパティキュレートを焼却除去する強制再生を実行しており、以下、その詳細を説明する。
図2はECU21が実行するパティキュレート堆積量判定ルーチンを示すフローチャートであり、ECU21はエンジン1の運転中に常にこのルーチンを所定の制御インターバルで実行する。まず、ステップS2で各センサ類からの検出情報を入力し、ステップS4でDPF8のパティキュレート堆積量Aが予め設定された再生開始判定値A1以上か否かを判定する(堆積量推定手段)。パティキュレート堆積量Aは、DPF8の前後差圧(つまり、DPF8の圧損)及び排気流量に対して相関することから、例えば、これらの関係を規定したマップに基づいて堆積量Aを推定する。
【0027】
パティキュレート堆積量Aが再生開始判定値A1未満のときには、ステップS4でNO(否定)の判定を下してルーチンを終了する。そして、運転の継続によりパティキュレート堆積量Aが次第に増加して再生開始判定値A1以上になると、ECU21はステップS4でYES(肯定)の判定を下し、ステップS6で強制再生処理を実行した後、ルーチンを終了する。
【0028】
図3はECU21が実行する強制再生ルーチンを示すフローチャートであり、上記ステップS6で強制再生処理が実行されると、ECU21は当該ルーチンを開始し、まず、ステップS12で検出情報を入力し、ステップS14でパティキュレートが着火しているか否かを判定する。この判定は、上記温度センサ24a,24bにより検出されたDPF8の上流側及び下流側の排ガス温度T1,T2に基づいて行われ、排ガス温度T1,T2の平均値が所定温度、例えば600℃以上の状態が所定時間に亘って継続したときに、着火と判定する。
【0029】
ステップS14の判定がNOのときには、ステップS16で上記切換弁13を開弁すると共に、バーナ14を大出力で作動させ(供給熱量大)、その後、ステップS18でウエストゲート弁11を開弁する。ECU21は続くステップS20でパティキュレート堆積量Aが再生終了判定値A2(<A1)以下か否かを判定し、判定がNOのときにはルーチンを終了する。
【0030】
切換弁13の開弁により吸入空気の一部がバーナ14に供給されて、バーナ14から発生した燃焼ガスにより排気昇温が行われる。そして、ウエストゲート弁11が開弁されているため、昇温された排ガスの大半はタービン4bを通過することなく、バイパス通路10を経てタービン4b下流側にバイパスされる。従って、このときのタービン仕事はほとんど増加せず、排ガスが有するエネルギが効果的に酸化触媒7及びDPF8の昇温に利用される。
【0031】
以上のステップS12〜20の処理が繰り返されることで、酸化触媒7やDPF8が次第に昇温され、DPF8上のパティキュレートが着火すると、ECU21は上記ステップS14でYESの判定を下し、ステップS22で切換弁13を開弁のまま、バーナ14を小出力で作動させる(供給熱量小)。その結果、バーナ14によるDPF8の昇温効果は減少するが、パティキュレートは既に着火されているため、燃焼を継続して焼却除去される。
【0032】
パティキュレート堆積量Aが次第に減少して再生終了判定値A2以下になると、ECU21はステップS20でYESの判定を下し、ステップS24でウエストゲート弁11の強制開弁制御を停止し、続くステップS26で切換弁13の閉弁とバーナ14の停止を行った後、ルーチンを終了する。
尚、本実施形態では、強制再生のためにバーナ14による燃焼ガスを利用したが、これに限定されるものではなく、例えば、主噴射後の膨張行程や排気行程でポスト噴射を実施して、追加燃料の燃焼により排気昇温させたり、或いは追加燃料を直接DPF8上で燃焼させたりして、パティキュレートを酸化・焼却除去してもよい。又、ポスト噴射に代えて排気通路6に設けた未燃燃料供給手段から未燃燃料を供給して、ポスト噴射と同様の作用を得てもよい。
【0033】
一方、本実施形態では、以上の強制再生、或いは上記した連続再生によりパティキュレートが焼却除去されているとき、DPF8の過昇温を抑制するための過昇温抑制処理を実行する。
図4はECU21が実行する過昇温抑制ルーチンを示すフローチャートであり、ECU21はこのルーチンを上記パティキュレート堆積量判定ルーチンと並行して実行する。まず、ECU21はステップS32で検出情報を入力し、続くステップS34で強制再生中か否か(より具体的には、強制再生によるパティキュレートの着火後か否か)を判定する(フィルタ再生判定手段)。判定がYESのときにはステップS36に移行し、現在のエンジン1の運転状態が図5にaで示す所定の低負荷低回転域(アイドル運転を含む)にあるか否かを判定する(運転状態判定手段)。
【0034】
この判定は、例えば回転速度センサ23により検出されたエンジン回転速度Ne、及びエンジン負荷と相関する燃料噴射量に基づいて行われ、上記した低負荷低回転域にないときには、ステップS36でNOの判定を下してルーチンを終了する。この場合には、切換弁13は閉弁状態に、バーナ14は停止状態に保持される一方、ウエストゲート弁11の開度は本来の過給圧制御に基づいて調整される。
【0035】
一方、低負荷低回転域にあるとして上記ステップS36でYESの判定を下すと、ECU21はステップS38に移行してタイマtをインクリメントし、続くステップS40でタイマtが所定値t0に達したか否かを判定し、判定がNOのときにはルーチンを終了する。
又、上記ステップS40の判定がYESのとき、つまり、低負荷低回転域での運転が所定値t0に相当する期間に亘って継続したときには、ステップS42に移行して過給圧制御に関係なくウエストゲート弁11を閉弁し、続くステップS44で切換弁13を開弁すると共に、バーナ14を作動させる(制御手段)。
【0036】
ウエストゲート弁11の閉弁により、バーナ14が発生した全ての燃焼ガスはタービン4b側に供給されて、タービン入口の排ガスの温度が上昇し、これにより排ガスからタービン4bに付与されるエネルギが増大する。その結果、タービン仕事が増加してコンプレッサ4aによる過給を促進するため、エンジン1の吸入空気量が増加し、通常の低負荷低回転域のときに比較して排気流量が大幅に増加する。
【0037】
又、エンジン1の排ガスに、酸素の少ない若しくはほとんど含まないバーナ14からの燃焼ガスが混合されるため、排ガスの酸素濃度は、通常の低負荷低回転域のときに比較して大幅に低減される。尚、タービン4bの過回転を防止すべく、タービン回転速度が許容値を超えてしまう場合にはウエストゲート弁11を開弁する処理を加えてもよい。
【0038】
一方、強制再生中でないとして上記ステップS34でNOの判定を下したときには、ステップS46でパティキュレートが着火しているか否かを判定する(フィルタ再生判定手段)。このときの着火は上記連続再生によって生じる着火であり、例えば上記ステップS14と同じく排ガス温度T1,T2に基づいて判定し、NOのときにはルーチンを終了する。
【0039】
又、判定がYESのときにはステップS48に移行して、パティキュレート堆積量Aが急燃焼判定値A3以上か否かを判定する。急燃焼判定値A3としては、例えば上記強制再生の開始及び終了判定値A1,A2の中間値(A2<A3<A1)が設定され、判定がNOのときには、堆積しているパティキュレートが少量のため急燃焼しないと見なし、ルーチンを終了する。一方、ステップS48の判定がYESのときには、多量のパティキュレートにより急燃焼が起こり得ると見なして上記ステップS36に移行し、以降は強制再生中の場合と同様のステップS38〜44の処理を行う。
【0040】
以上のECU21による処理の結果、以下に述べるようにしてパティキュレートの急燃焼が抑制される。
周知のようにアイドル運転を含む低負荷低回転域では、エンジン1の排気流量が極端に減少すると共に、排ガス中の酸素濃度が増加する。よって、強制再生や連続再生によるパティキュレートの酸化・焼却除去中に、エンジン1が低負荷低回転域に至ると、排気流量の減少によりDPF8の放熱不足が生じると共に、酸素濃度の増加によりパティキュレートの燃焼が過度に促進されるため、DPF8の過昇温の懸念が生じる。
【0041】
ここで、上記のようにバーナ14からの燃焼ガスがタービン4bに供給されると、過給の促進に伴ってエンジン1の排気流量が大幅に増加するため、DPF8の放熱が促進される一方、燃焼ガスの混合により排ガスの酸素濃度が大幅に低減されるため、パティキュレートの燃焼が抑制され、結果としてDPF8の過昇温が抑制される。よって、本実施形態の排気浄化装置によれば、強制再生や連続再生によりパティキュレートを焼却除去する際に、DPF8の過昇温による焼損を未然に防止することができる。
【0042】
又、DPF8の再生時においてエンジン1が低負荷低回転域に移行しても、その継続時間が短いときにはDPF8の熱容量相当分の温度上昇が遅れるため、DPF8が放熱不足の事態に陥る虞がないが、このような場合にはバーナ14が停止保持されるため、バーナ14の不要な作動を未然に防止できるという利点もある。
【0043】
一方、再生中のDPF8の過昇温を抑制するためのバーナ14を利用して、強制再生時のDPF8の昇温を行っているため、強制再生を実施するための専用の昇温手段、例えば上記ポスト噴射や未燃燃料供給手段等を省略することができる。
尚、上記実施形態では、DPF8の上流側に酸化触媒7を設けているが、DPF8に酸化機能を奏する金属を担持してもよい。
【0044】
[第2実施形態]
次に、本発明を別のディーゼルエンジン用の排気浄化装置に具体化した第2実施形態を説明する。尚、本実施形態では、上記第1実施形態の低負荷低回転域に代えて、特に車両減速に伴って燃料噴射を中止するフューエルカット(以下、F/Cという)時に発生するDPF8の過昇温を抑制することを目的としており、その全体的な構成、及び図2,3の強制再生制御については同一のため説明を省略し、相違点を重点的に説明する。
【0045】
図6は本実施形態のECU21が実行する過昇温抑制ルーチンを示すフローチャートであり、ECU21は図4に示した第1実施形態と同様に、ステップS52で検出情報を入力した後、強制再生中と見なしてステップS56でYESの判定を下したとき、若しくは、急燃焼判定値A3以上のパティキュレートが着火と見なして、ステップS56,58でYESの判定を下したときには、ステップS60に移行する。
【0046】
ステップS60では、第1実施形態の低負荷低回転域に代えて、F/Cを実行中か否かを判定し(運転状態判定手段)、NOのときにはルーチンを終了する。又、F/C中であるとしてYESの判定を下し、続くステップS62,64の処理で、F/Cが所定値t0に相当する期間に亘って継続したと判定したときには、ステップS66に移行して排気ブレーキが作動中であるか否かを判定する。
【0047】
排気ブレーキの作動は図示しないスイッチで運転者が任意にキャンセル可能であり、キャンセル操作により排気ブレーキが作動していないときには、NOの判定を下してステップS68でウエストゲート弁11を開弁し、続くステップS70で切換弁13を開弁すると共に、バーナ14を作動させた後、ルーチンを終了する。
【0048】
一方、排気ブレーキの作動中として上記ステップS66でYESの判定を下したときには、ステップS72に移行してウエストゲート弁11を閉弁し、その後、上記ステップS70で切換弁13を開弁すると共に、バーナ14を作動させる(制御手段)。尚、バーナ14からの燃焼ガスは排気ブレーキによる制動を低下させるため、運転者が空走感を抱く虞がある。従って、この場合には、空走感を与えない程度にバーナ14からの燃焼ガスを適宜制限することが望ましい。
【0049】
ここで、排気ブレーキの作動状態に関係なく、図5にbで示すF/Cが行われる領域では、吸入空気の大部分が燃焼に利用されずにそのまま排出されるため、排ガスには十分な酸素が含まれ、パティキュレートの燃焼が過度に促進される虞がある。しかしながら、上記ステップS70の処理により排ガスに燃焼ガスが混合されるため、酸素濃度は大幅に低減され、パティキュレートの燃焼が抑制されることになる。
【0050】
一方、F/C中で排気ブレーキの非作動時には、モータリングによりエンジン1の排気流量がエンジン回転速度Neにほぼ比例して変化し、例えばアイドル回転速度が650rpmの小型エンジンの場合、定格回転3200rpmの無負荷時には排気流量が約5倍に増加する。従って、この場合にはステップS68でウエストゲート弁11を開弁しても、上記低負荷低回転域に比較して十分な排気流量が確保される。
【0051】
尚、この場合には逆にDPF8が過冷却となってパティキュレートの燃焼が途絶える可能性もあるため、例えば排ガス温度T1,T2の平均値が所定温度未満になると、バーナ14を作動させる共にウエストゲート弁11を開弁する処理を加え、排ガスの昇温を図ってもよい。
又、F/C中で排気ブレーキの作動時には、排気流量が例えば排気ブレーキの非作動時の30%程度まで絞られるため、エンジン回転速度Neが上記定格回転より低い場合には排気流量が減少するが、ステップS72でウエストゲート弁11が閉弁されるため、過給が促進されて十分な排気流量が確保される。
【0052】
よって、F/C中には排気ブレーキの作動状態に関わらず、バーナ14を作動させることによって排ガスの酸素濃度が低減されて、パティキュレートの燃焼が抑制される一方、排気流量が減少する排気ブレーキの作動時には、過給の促進により排気流量の増加が図られて、DPF8の放熱が促進され、もって、DPF8の過昇温による焼損を未然に防止することができる。
【0053】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、コモンレール式ディーゼルエンジン用の排気浄化装置に具体化したが、エンジンの形式等はこれに限ることはなく、例えば、通常のディーゼルエンジン用の排気浄化装置として具体化してもよい。
【0054】
又、上記各実施形態では、エンジン1にターボ過給機4を備え、バーナ14による過給促進を利用してDPF8の放熱不足を解消したが、必ずしもターボ過給機4を備える必要はなく、自然吸気式のエンジンとしてもよい。この場合であっても、バーナ14からの燃焼ガスにより排ガスの酸素濃度を低減できるため、第2実施形態で述べたようにF/C時に伴う排ガスの酸素濃度の増加を抑制し、これによるDPF8の過昇温を防止することができる。
【0055】
一方、上記実施形態では、排気温度が比較的高い運転状態のときに連続再生を行うべくDPF8の上流側に酸化触媒7を設けたが、必ずしも酸化触媒7を備える必要はなく、酸化触媒7を省略して、パティキュレートの焼却除去を電気ヒータ等の外部熱源により実施する装置にも適用可能である。
又、上記各実施形態では、吸気通路3を流通する吸入空気をバーナ14の燃焼に利用したが、吸入空気に代えて排気通路6側を流通する排ガスを利用してもよい。この場合でも、低負荷低回転域やF/C域では排ガス中に十分な酸素が含まれるため、支障なくバーナ14を作動させることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、フィルタの再生中に内燃機関が排気流量低下を生じる所定運転状態に移行したときに、フィルタの過昇温による焼損を未然に防止することができる。
請求項2の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、フィルタの再生中に内燃機関が燃料供給を中止する特定運転状態に移行したときに、フィルタの過昇温による焼損を未然に防止することができる。
【0057】
請求項3の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1の発明に加えて、ターボ過給機による過給を一層促進して排気流量を増加させ、もって、フィルタの放熱不足をより確実に解消することができる。
請求項4の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1の発明に加えて、フィルタの強制再生時には、燃焼ガス供給手段を利用してフィルタを昇温することにより、強制再生のための専用の昇温手段を省略できると共に、排ガスが有するエネルギにより効果的にフィルタを昇温でき、一方、フィルタ再生中の所定運転状態のときには、フィルタの放熱不足をより確実に解消することができる。
【0058】
請求項5の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1の発明に加えて、燃焼ガス供給手段の不要な作動を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のディーゼルエンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。
【図2】ECUが実行するパティキュレート堆積量判定ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】ECUが実行する強制再生ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】ECUが実行する過昇温抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】バーナの作動領域を示すマップである。
【図6】第2実施形態のECUが実行する過昇温抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
4 ターボ過給機
4a コンプレッサ
4b タービン
8 DPF(フィルタ)
11 ウエストゲート弁
13 切換弁
14 バーナ(燃焼ガス供給手段)
21 ECU(フィルタ再生判定手段、運転状態判定手段、制御手段、堆積量推定手段)
Claims (5)
- 内燃機関の排気系に設けられて排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、
上記排気系の上記フィルタ上流側に設けられたタービン、及び上記内燃機関の吸気系に設けられ、上記タービンに駆動されて内燃機関に導入される吸気を過給するコンプレッサから構成されるターボ過給機と、
上記排気系の上記タービン上流側に燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給手段と、
上記フィルタが再生中か否かを判定するフィルタ再生判定手段と、
上記内燃機関が排気流量低下を生じる所定運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段と、
上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタが再生中と判定され、且つ上記運転状態判定手段により上記所定運転状態と判定されたとき、上記燃焼ガス供給手段を作動させる制御手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 内燃機関の排気系に設けられて排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、
上記排気系の上記フィルタ上流側に燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給手段と、
上記フィルタが再生中か否かを判定するフィルタ再生判定手段と、
上記内燃機関が燃料供給を中止する特定運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段と、
上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタが再生中と判定され、且つ上記運転状態判定手段により上記特定運転状態と判定されたとき、上記燃焼ガス供給手段を作動させる制御手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 上記ターボ過給機は、上記排気系のタービン上流側の排ガスを該排気系のタービン下流側にバイパスさせるウエストゲート弁を含み、
上記制御手段は、上記燃焼ガス供給手段の作動時に上記ウエストゲート弁を閉弁させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 上記ターボ過給機は、上記排気系のタービン上流側の排ガスを該排気系のタービン下流側にバイパスさせるウエストゲート弁を含み、
上記燃焼ガス供給手段の空気取入れ口を上記吸気系のコンプレッサ下流側に連通させ、該空気取入れ口と上記吸気系との間に上記燃焼ガス供給手段への吸入空気量を制御する切換弁を備え、更に、上記フィルタに捕集されたパティキュレートの堆積量を推定する堆積量推定手段を備え、
上記制御手段は、上記堆積量推定手段により推定されたパティキュレートの堆積量が所定値を越えたとき、上記切換弁を開弁すると共に上記ウエストゲート弁を開弁し、且つ上記燃焼ガス供給手段を作動させ、一方、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタが再生中と判定され、且つ上記運転状態判定手段により上記所定運転状態と判定されたとき、上記切換弁を開弁すると共に上記ウエストゲート弁を閉弁し、且つ上記燃焼ガス供給手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 上記制御手段は、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタが再生中と判定され、且つ上記運転状態判定手段により上記所定運転状態が所定時間以上継続していると判定されたとき、上記燃焼ガス供給手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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