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JP4158609B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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JP4158609B2
JP4158609B2 JP2003165132A JP2003165132A JP4158609B2 JP 4158609 B2 JP4158609 B2 JP 4158609B2 JP 2003165132 A JP2003165132 A JP 2003165132A JP 2003165132 A JP2003165132 A JP 2003165132A JP 4158609 B2 JP4158609 B2 JP 4158609B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においてディーゼル燃焼又は成層燃焼のようなリーンバーンを実施すると比較的多くのNOXが生成される。NOXの大気放出を抑制するために、機関排気系には、NOX吸蔵還元装置を配置することが提案されている。NOX吸蔵還元装置は、排気ガスがリーン空燃比状態の時に良好にNOXを吸蔵し、一方、排気ガスをリッチ空燃比状態とすれば、吸蔵されたNOXを放出して排気ガス中に含まれる還元物質により還元浄化することができる。
【0003】
ところで、NOX吸蔵還元装置は、排気ガス中のSOXをNOXと同様なメカニズムによって吸蔵してしまう。SOXを吸蔵すると、その分、NOXを吸蔵することができなくなるために、SOX吸蔵量が多くなる以前に吸蔵されたSOXを放出しなければならず、そのためには、NOX吸蔵還元装置を昇温して排気ガスをリッチ空燃比とすることが必要となる。
【0004】
このように、NOX吸蔵還元装置では、NOXを放出させて還元浄化するNOX還元処理に加えて、SOXを放出させる回復処理を実施しなければならず、いずれの処理においても、リーンバーン時において排気ガスをリッチ空燃比状態とすることが必要となる。そのためには、膨張行程又は排気行程において気筒内へ燃料を供給したり、又は、機関排気系へ燃料を供給したりすることとなる。
【0005】
このように排気ガスへ供給された未燃燃料(HC)が、NOX吸蔵還元装置において排気ガス中の酸素により酸化されて、また、放出されたNOX又はSOXの還元に使用されて、ほぼ完全に消費されれば問題はないが、その一部がNOX吸蔵還元装置を単に通過して大気中へ放出され白煙を発生することがある。これを抑制するために、NOX吸蔵還元装置の下流側に、O2ストレージ機能を有する酸化触媒装置を配置することが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような構成により、NOX吸蔵還元装置を通過した一部の未燃燃料を含むリッチ空燃比状態の排気ガスが酸化触媒装置へ流入する時には、O2ストレージ機能により酸素が放出され、この酸素を使用して未燃燃料を良好に酸化させることができるとしている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2658756号公報
【特許文献2】
特開2001−227333号公報
【特許文献3】
特開2001−205085号公報
【特許文献4】
特開2001−300262号公報
【特許文献5】
特開2001−303942号公報
【特許文献6】
特開2002−115524号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、酸化触媒装置の有するO2ストレージ機能によって十分な量の酸素が放出されれば、NOX吸蔵還元装置を通過した未燃燃料を良好に酸化させることが可能である。しかしながら、特に、回復処理においては、時間短縮のために排気ガス中へ比較的多量の燃料を供給して空燃比状態を過リッチとすることがあり、この時には、O2ストレージ機能によって空燃比状態を理論空燃比とするほどの多量の酸素を放出することはできず、酸化触媒装置において依然として酸化することができなかった未燃燃料が大気中へ放出されて白煙を発生してしまう。
【0008】
従って、本発明の目的は、排気ガスの空燃比状態をリッチ空燃比とした時にNOX吸蔵還元装置を通過して大気中へ放出される未燃燃料を十分に低減して白煙の発生を抑制することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置は、排気ガスがリーン空燃比状態の時にNOXを吸蔵し、排気ガスがリッチ空燃比状態の時に吸蔵したNOXを放出して還元浄化するNOX吸蔵還元装置と、前記NOX吸蔵還元装置の下流側に配置されて排気ガスがリッチ空燃比状態の時に排気ガス中の未燃燃料から水素を生成する水素生成装置とを具備することを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、排気ガスがリッチ空燃比状態とされる時に排気ガス中の未燃燃料の一部がNOX吸蔵還元装置を通過しても、この未燃燃料であるHCは水素生成装置によって水素へ転化され、大気中へ放出される未燃燃料が十分に低減される。
【0010】
また、本発明による請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記水素生成装置は、排気ガスがリーン空燃比状態の時に排気ガス中の還元成分を酸化する酸化機能を有していることを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、排気ガスがリーン空燃比状態とされた時の排気ガス中の未燃燃料であるHCは水素生成装置の酸化機能によって酸化される。
【0011】
また、本発明による請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記NOX吸蔵還元装置の上流側には、酸化機能を有する触媒装置が配置され、前記NOX吸蔵還元装置を昇温させる時には前記触媒装置において未燃燃料を燃焼させて前記NOX吸蔵還元装置へ流入する排気ガス温度を高めることを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、NOX吸蔵還元装置は、触媒装置における未燃燃料の燃焼により温度を高めた排気ガスによって均一に昇温させられる。
【0012】
また、本発明による請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項2又は3に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記水素生成装置は、担体上にコート材によって酸化触媒とロジウム担持ジルコニアとを担持させたものであることを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、水素生成装置において、担体上の酸化触媒が酸化機能を提供し、担体上のロジウム担持ジルコニアが未燃燃料であるHCを水素に転化する。
【0013】
また、本発明による請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記酸化触媒を担持するアルミナと前記ロジウム担持ジルコニアとが前記コート材によって前記担体上に担持されていることを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、水素生成装置において、酸化触媒とロジウムとが接触する機会が減少する。
【0014】
また、本発明による請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記酸化触媒を担持する前記アルミナは、前記ロジウム担持ジルコニアとは別に製造され、前記アルミナと前記ロジウム担持ジルコニアとは混合されて前記コート材により前記担体上に担持されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明による請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記水素生成装置には、NOX吸収剤が担持されていることを特徴とする。この内燃機関の排気浄化装置によれば、NOX吸蔵還元装置からNOXを放出させた時において、一部のNOXが還元浄化されずに水素生成装置に到来した時には、このNOXを水素生成装置のNOX吸収剤が吸収する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による内燃機関の排気浄化装置を示す概略図である。本排気浄化装置が取り付けられる内燃機関は、例えば、ディーゼルエンジン又は成層燃焼を実施する筒内噴射式火花点火内燃機関である。ディーゼル燃焼及び成層燃焼のようなリーンバーンでは、比較的多量のNOXが生成されるために、大気中へのNOX放出量を十分に低減することが必要となる。そのために、図1に示す本排気浄化装置では、機関排気系に配置されたNOX吸蔵還元装置1を具備している。
【0017】
図2はNOX吸蔵還元装置1の側面断面図を示し、図3はNOX吸蔵還元装置1の排気上流側の部分正面図である。NOX吸蔵還元装置1は、円形断面を有し、例えば、コージライトのような多孔質材料から形成されたハニカム構造をなすウォールフロー型とされている。多数の軸線方向に延在する隔壁1aによって細分された多数の軸線方向空間が形成されている。隣接する二つの軸線方向空間において、栓1bによって、一方は排気下流側で閉鎖され、他方は排気上流側で閉鎖される。こうして、隣接する二つの軸線方向空間の一方は排気ガスの流入通路1cとなり、他方は流出通路1dとなり、排気ガスは、図2に矢印で示すように、必ず隔壁1aを通過するようになっている。隔壁1aの両側表面上、及び、好ましくは隔壁1a内の細孔表面上にもアルミナ等を使用して以下に説明するNOX吸収剤と白金Pt又はパラジウムPd等の貴金属酸化触媒とが担持されている。
【0018】
ところで、特にディーゼルエンジンの排気ガス中には、煤を主成分とするパティキュレートが含まれている。本NOX吸蔵還元装置1のように、排気ガスが多孔質材料から形成された隔壁1aを通過するようにすれば、排気ガス中のパティキュレートは、隔壁1aの細孔の大きさに比較して非常に小さいものであるが、隔壁1aの排気上流側表面及び隔壁1a内の細孔表面上に衝突して捕集される。こうして、各隔壁1aをパティキュレートの捕集壁として機能させることができる。もちろん、本NOX吸蔵還元装置1が接続される内燃機関がパティキュレートを殆ど排出しない場合や、機関排気系に別にパティキュレートを捕集するためのフィルタが設けられている場合には、本NOX吸蔵還元装置1においてパティキュレートを捕集する必要はなく、栓1bを省略して排気ガスが隔壁1aに沿って通過するようにしても良い。
【0019】
NOX吸収剤は、本実施形態において、カリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCs、ルビジウムRbのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCa、ストロンチウムSrのようなアルカリ土類金属、ランタンLa、イットリウムYのような希土類、及び遷移金属から選ばれた少なくとも一つが用いられている。このNOX吸収剤は、近傍雰囲気の空燃比がリーンの時にはNOXを吸収し、空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸収したNOXを放出するNOX吸放出作用を行う。
【0020】
次に、このNOX吸収剤におけるNOXの吸放出作用を、隔壁1a上に白金Pt及びカリウムKを担持させた場合を例にとって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、貴土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0021】
ディーゼル燃焼及び成層燃焼に係わらず、空燃比がリーンの状態で燃焼が行われている場合には、排気ガス中の酸素濃度は高く、この時には、これら酸素O2がO2 -又はO2-の形で白金Ptの表面に付着する。一方、排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO2 -又はO2-と反応し、NO2となる(2NO+O2→2NO2)。次いで生成されたNO2の一部は白金Pt上で酸化されつつNOX吸収剤内に吸収され、カリウムKと結合しながら硝酸イオンNO3 -の形でNOX吸収剤内に拡散し、硝酸カリウムKNO3を生成する。このようにして、NOXがNOX吸収剤内に吸収される。近傍雰囲気の酸素濃度が高い限り白金Ptの表面でNO2が生成され、NOX吸収剤のNOX吸収能力が飽和しない限り、NO2がNOX吸収剤内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。
【0022】
一方、近傍雰囲気の空燃比がリッチにされると酸素濃度が低下し、その結果白金Ptの表面でのNO2の生成量が低下する。NO2の生成量が低下すると反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、斯くしてNOX吸収剤内の硝酸イオンNO3 -がNO2の形でNOX吸収剤から放出される。この時にNOX吸収剤から放出されたNOXは近傍雰囲気中に含まれるHC及びCO等と反応して還元せしめられる。このようにして白金Ptの表面上にNO2が存在しなくなるとNOX吸収剤から次から次へとNO2が放出される。従って、近傍雰囲気の空燃比がリッチにされると短時間のうちにNOX吸収剤からNOXが放出され、しかもこの放出されたNOXがN2に還元されるために大気中へNOXが排出されることはない。
【0023】
また、本NOX吸蔵還元装置1のように隔壁1aをパティキュレートの捕集壁として機能させる場合には、捕集パティキュレートを良好に酸化除去することができる。次に、このメカニズムを説明する。前述したように、NOXは、白金Ptを介して硝酸イオンNO3 -の形でNOX吸収剤内に吸収されている。このNOX吸収剤にパティキュレートが付着すると、パティキュレートとNOX吸収剤との接触面では酸素濃度が低下する。酸素濃度が低下すると酸素濃度の高いNOX吸収剤内との間で濃度差が生じ、斯くしてNOX吸収剤内の酸素がパティキュレートとNOX吸収剤との接触面に向けて移動しようとする。その結果、NOX吸収剤内の硝酸イオンNO3 -は、酸素OとNOとに分解され、酸素OがパティキュレートとNOX吸収剤との接触面に向かい、NOがNOX吸収剤から外部に放出される。外部に放出されたNOは下流側の白金Pt上において酸化され、再びNOX吸収剤内に吸収される。
【0024】
一方、パティキュレートとNOX吸収剤との接触面に向かう酸素Oは硝酸塩、すなわち、化合物から分解された酸素である。化合物から分解された酸素Oは高いエネルギを有しており、極めて高い活性を有する。従って、パティキュレートとNOX吸収剤との接触面に向かう酸素は活性酸素Oとなっている。これら活性酸素Oがパティキュレートに接触するとパティキュレートは輝炎を発することなく酸化せしめられる。また、パティキュレートを酸化する活性酸素Oは、NOX吸収剤へNOが吸収される時にも放出される。また、NOXは酸素原子の結合及び分離を繰り返しつつNOX吸収剤内において硝酸イオンNO3 -の形で拡散するものと考えられ、この間にも活性酸素が発生する。パティキュレートはこの活性酸素によっても酸化せしめられる。また、パティキュレートは排気ガス中の酸素によっても酸化せしめられる。このように、本NOX吸蔵還元装置1は、排気ガス中のNOX浄化と共に、捕集したパティキュレートを酸化除去することができる。
【0025】
ところで、NOX吸収剤のNOX吸収能力には限度がある。もし、NOX吸収剤のNOX吸収能力が飽和すれば、排気ガス中の新たなNOXを吸蔵することができなくなり、NOXを良好に浄化することができなくなる。それにより、NOX吸収剤のNOX吸収能力が飽和する以前にNOX吸収剤からNOXを放出させる必要がある。すなわち、NOX吸蔵還元装置1に吸蔵されているNOX量がNOX貯蔵可能量に達する以前に、NOXを放出させて還元浄化するNOX還元処理が必要とされる。このNOX還元処理によって、NOXを一気に放出させれば同時に多量の活性酸素も放出されるために、これは捕集パティキュレートの酸化除去にも有利である。
【0026】
このNOX還元処理を実施するためには、NOX吸蔵還元装置1に吸蔵されているNOX量を推定する必要がある。内燃機関の単位時間当たりのNOX排出量は、要求負荷及び機関回転数の関数としてマップ化することができる。例えば、この単位時間当たりのNOX排出量を積算して、これをNOX吸蔵還元装置1に吸蔵されているNOX量と推定しても良い。このNOX吸蔵量が予め定められた許容値を越えたときにNOX吸蔵還元装置1を再生するために、排気ガスの空燃比は理論空燃比又はリッチ空燃比とされる。
【0027】
ところで、NOX吸収剤は、前述したように、排気ガス中のNOXだけでなく、燃料中に含まれる硫黄分によって生成されるSOXも吸蔵してしまう。SOXは、硫酸塩の形で吸収され、この硫酸塩も硝酸塩と同様なメカニズムによって活性酸素を放出可能である。しかしながら、硫酸塩は、安定な物質であるために、前述のNOX還元処理等によって近傍雰囲気をリッチ空燃比としてもNOX吸収剤から放出され難く、実際には、NOX吸蔵還元装置1に残留して、吸蔵量が徐々に増加する。NOX吸蔵還元装置1の硝酸塩又は硫酸塩の吸蔵可能量は有限であり、NOX吸蔵還元装置1における硫酸塩の吸蔵量が増加すれば(以下、S被毒と称する)、その分、硝酸塩の吸蔵可能量が減少し、遂には、全くNOXを吸収することができなくなってしまう。
【0028】
これを防止するために、NOX吸蔵還元装置1におけるSOX吸蔵量が所定値に達した時には、SOXを放出させるS被毒回復処理を実施しなければならない。NOX吸蔵還元装置1に吸蔵されるSOXは、主に燃料に含まれる硫黄によって生成されたものであるために、この回復処理を実施する時期は、これまでに消費した燃料を積算して、この積算燃料量が設定量に達した時とすることができる。
【0029】
回復処理は、NOX吸蔵還元装置1を約600°Cに昇温して、排気ガスの空燃比をリッチにすれば良い。NOX吸蔵還元装置1を昇温するためには、リーンバーンにより排気ガス中に比較的多くの酸素が含まれている時に、膨張行程又は排気行程において気筒内に燃料を噴射するか、又は、NOX吸蔵還元装置1の上流側において機関排気系へ燃料を供給する等して、NOX吸蔵還元装置1へ十分な酸素と未燃燃料とを供給し、NOX吸蔵還元装置1の有する酸化能力によって未燃燃料を十分に燃焼させれば良い。NOX吸蔵還元装置1は、この時の燃焼熱によって昇温される。
【0030】
ところで、ディーゼルエンジンにおいて、燃料噴射時期を固定した状態で燃焼室内へ供給する不活性ガス(例えば、EGRガス)量を増大していくと、煤の発生量が次第に増大してピークに達する。さらに不活性ガス量を多くすると、燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲のガス温度を煤が生成される温度より低い温度に抑制され、それにより、燃焼室内において煤が生成されるのを抑制する燃焼を実現することができる(特許第3116876号参照)。この燃焼は低温燃焼と称され、排気ガス中に比較的多くのHC及びCOを含んでいる。こうして、回復処理において、NOX吸蔵還元装置1を昇温するのに、リーン空燃比での低温燃焼を実施するようにしても良い。
【0031】
いずれにしても、NOX吸蔵還元装置1へ酸素と共に未燃燃料(HC)を供給すると、未燃燃料(HC)は主にNOX吸蔵還元装置1の排気上流部において燃焼し、この燃焼熱は排気ガスと共に直ぐに排気下流部へ移動してしまう。それにより、排気上流部は意図するように加熱することができず、排気下流部だけが過剰に加熱されることがある。このようにNOX吸蔵還元装置1の昇温が不均一となると、その後に、排気ガスの空燃比をリッチとしても、特に排気上流部からはSOXを放出させることができず、また、排気下流部は溶損する可能性もある。
【0032】
本実施形態では、図1に示すように、NOX吸蔵還元装置1の上流側に、白金Pt又はパラジウムPd等の酸化触媒を担持して酸化能力を有する酸化触媒装置2が配置されている。酸化触媒装置2の担体は、例えば、コージライト、メタル、又はSiCから形成されたハニカム構造を有し、特に、本実施形態のNOX吸蔵還元装置1のように栓によりウォールフロー型とはされていない。4は酸化触媒装置2の上流側に位置して、低温燃焼又は前述した気筒内への燃料供給に依らずに、排気ガス中に燃料を供給するための燃料供給装置である。こうして、回復処理において、NOX吸蔵還元装置1を昇温するための酸素及び未燃燃料は、いずれにしても、NOX吸蔵還元装置1ではなく、酸化触媒装置2へ供給されるようになっている。それにより、未燃燃料は酸化触媒装置2において燃焼し、この燃焼熱によって加熱された排気ガスがNOX吸蔵還元装置1へ流入する。こうして、NOX吸蔵還元装置1は、高温度の排気ガスによって加熱されるために、ほぼ均一に昇温される。
【0033】
5は、酸化触媒装置2から流出する排気ガスの温度、すなわち、NOX吸蔵還元装置1へ流入する排気ガスの温度を検出する第一温度センサである。この第一温度センサ5によって排気ガスの温度を監視して、この排気ガスの温度が600°Cより僅かに高くなるように燃料供給装置4による供給燃料を調量することにより、NOX吸蔵還元装置1を約600°Cへ昇温することができる。NOX吸蔵還元装置1の直下流側には、NOX吸蔵還元装置1から流出する排気ガスの温度を検出するための第二温度センサ6が配置されている。NOX吸蔵還元装置1から流出する排気ガスの温度は、ほぼNOX吸蔵還元装置1の温度に一致するために、第二温度センサ6によって排気ガスの温度を監視して、燃料供給装置4による供給燃料をさらに調量することが好ましい。NOX吸蔵還元装置1が700°C以上に昇温されると、担持させた白金Pt等の酸化触媒がシンタリングを起こして機能低下するために、第二温度センサ6によりNOX吸蔵還元装置1の温度を監視して、これが起こらないようにすることが好ましい。もちろん、これら温度センサ5,6による排気ガス温度の監視は、回復処理において燃料供給装置4が使用されない場合に、NOX吸蔵還元装置1を約600°Cへ昇温するための低温燃焼時の空燃比制御や、膨張行程又は排気行程での気筒内への燃料噴射量制御にも利用することができる。
【0034】
こうして、NOX吸蔵還元装置1が約600°Cへ昇温されると、排気ガスの空燃比は所望のリッチ空燃比とされる。このためには、所望のリッチ空燃比での低温燃焼を実施したり、膨張行程又は排気行程で気筒内へ燃料を噴射したり、又は、燃料供給装置4によって機関排気系に燃料を供給したりすれば良い。回復処理中にNOX吸蔵還元装置1の温度が大幅に低下しないように、回復処理は短時間で完了しなければならず、そのためには、所望のリッチ空燃比として、13.8から14.5のようにリッチ程度の高い空燃比が選択される。回復処理中において、排気ガス中のHC及びCO等の還元物質は、NOX吸蔵還元装置1から放出されたSOXの還元に使用されるために、NOX吸蔵還元装置1から流出する排気ガスの空燃比状態は、NOX吸蔵還元装置1へ流入する排気ガスの空燃比状態に比較してリッチ程度が低くなる。それにより、NOX吸蔵還元装置1の下流側に配置された空燃比センサ7によってNOX吸蔵還元装置1から流出する排気ガスの空燃比状態を監視し、これがNOX吸蔵還元装置1へ流入する排気ガスの空燃比状態と一致した時に、回復処理が完了したと判断することができる。NOX吸蔵還元装置1からNOXを放出して還元浄化するNOX還元処理は、S被毒回復処理に比較して非常に短時間で終了するために、設定時間だけ排気ガスの空燃比をリッチとすれば良いが、もちろん、回復処理と同様に、完了時を判断することができる。
【0035】
リッチ空燃比の排気ガス中に過剰に含まれる未燃燃料は、酸化触媒装置2及びNOX吸蔵還元装置1において、排気ガス中の酸素により燃焼されて消費されると共に、NOX吸蔵還元装置1において放出されたSOXを還元するのに使用されて消費される。しかしながら、一部の未燃燃料であるHCは、反応することなくNOX吸蔵還元装置1を通過し、そのままでは、大気中へ放出され白煙を発生してしまう。この問題は、NOXを放出させて還元浄化するNOX吸蔵還元装置1のNOX還元処理を実施する時において、排気ガスの空燃比をリッチにする(回復処理と同様なリッチ化の方法が使用可能である)場合にも発生することがある。
【0036】
本実施形態において、図1に示すように、NOX吸蔵還元装置1の下流側には、水素生成装置3が配置されている。それにより、リッチ空燃比状態の排気ガスと共にNOX吸蔵還元装置1を通過する未燃燃料HCは、水素生成装置3において、排気ガス中の水蒸気H2Oと反応して、水素H2と二酸化炭素CO2とに変換され、大気中へ放出される未燃燃料HCを白煙が発生しないほど十分に低減することができる。
【0037】
水素生成装置3の担体(基材)は、例えば、コージライトから形成されたハニカム構造を有し、特に、本実施形態のNOX吸蔵還元装置1のように栓によってウォールフロー型とはされていない。この担体上には、ロジウム担持ジルコニア(Rh/ZrO2)がコートされ、このロジウム担持ジルコニアの触媒作用によって前述の水素生成反応がもたらされる。
【0038】
また、水素生成装置3の担体に、白金Pt又はパラジウムPd等の酸化触媒をさらに担持させることにより、排気ガスがリーン状態の時に未燃燃料を酸化させることができる。それにより、この時において大気中へ放出される未燃燃料を十分に低減して白煙の発生を防止することができる。
【0039】
このように、水素生成装置3に酸化触媒を担持させる場合において、酸化触媒である白金Pt又はパラジウムPb等は、ロジウムRhとの接触によりシンタリングを発生することが分かっている。それにより、酸化触媒とロジウムRhとが担体上で接触し難くすることが望ましい。
【0040】
本水素生成装置3では、図4に示すように、酸化触媒10をアルミナ20に担持させた酸化触媒担持アルミナの粉体Aを、ロジウム30をジルコニア40に担持させたロジウム担持ジルコニアの粉体Bとは別に製造し、これら粉体A及びBを混合させたものを、アルミナ又はチタニア等のコート材により担体上に担持させている。それにより、粉体Aと粉体Bとの間では、酸化触媒とロジウムRhとが接触することがあるが、少なくとも、粉体Aと粉体Aとの間及び粉体Bと粉体Bとの間では、酸化触媒とロジウムRhとが接触することはない。こうして、本実施形態では、酸化触媒を直接的に水素生成装置の担体に担持させる一般的な場合に比較して、担体上において酸化触媒とロジウムRhとが接触する機会を非常に減少させることができる。
【0041】
ところで、排気ガス中には可溶有機成分SOFが含まれ、このSOFは、粘着性を有し、パティキュレート同士を付着させ大きな塊に成長させる。それにより、パティキュレートは酸化除去され難くなる。しかしながら、本実施形態では、パティキュレートを捕集するようにしたNOX吸蔵還元装置1の上流側には、酸化触媒装置2が配置されているために、この酸化触媒装置2において殆どのSOFは焼失され、NOX吸蔵還元装置1へ到来するSOFを非常に少量とすることができる。また、NOX吸蔵還元装置1がパティキュレートフィルタとして機能するか否かに係らず、排気ガスの入口開口にSOFによってパティキュレートが付着すると、入口開口の面積を減少させてNOX吸蔵還元装置1の排気抵抗を増加させるが、これを抑制することができる。
【0042】
酸化触媒装置2にNOX吸蔵還元装置1と同様なNOX吸収剤を担持させて一部のNOXを酸化触媒装置2において吸蔵するようにしても良い。また、水素生成装置3にNOX吸収剤を担持させれば、NOX還元処理において、NOX吸蔵還元装置1で還元浄化することができなかったNOXを水素生成装置3において吸蔵することができ、大気中への放出を抑制することができる。
【0043】
ところで白金Pt及びNOX吸収剤はNOX吸蔵還元装置1の温度が高くなるほど活性化するので、NOX吸蔵還元装置1を昇温すると、活性酸素の放出量が増加して捕集パティキュレートを良好に酸化除去することができる。この昇温に際しても、酸化触媒装置2において未燃燃料を燃焼させて排気ガスを過熱し、この高温度の排気ガスによってNOX吸蔵還元装置1を均一に昇温することが好ましい。
【0044】
また、排気ガスの空燃比をリッチにすると、すなわち、排気ガス中の酸素濃度を低下させると、NOX吸収剤から外部に活性酸素Oが一気に放出される。この一気に放出された活性酸素Oによって、もし、NOX吸蔵還元装置1にパティキュレートが酸化除去させずに堆積していても、この堆積パティキュレートは酸化され易いものとなって容易に酸化除去される。一方、空燃比がリーンに維持されていると白金Ptの表面が酸素で覆われ、いわゆる白金Ptの酸素被毒が生じる。このような酸素被毒が生じるとNOXに対する酸化作用が低下するためにNOXの吸収効率が低下し、斯くしてNOX吸収剤からの活性酸素放出量が低下する。しかしながら空燃比がリッチにされると白金Pt表面上の酸素が消費されるために酸素被毒が解消され、従って空燃比が再びリッチからリーンに切り換えられるとNOXに対する酸化作用が強まるためにNOXの吸収効率が高くなり、斯くしてNOX吸収剤からの活性酸素放出量が増大する。従って、空燃比がリーンに維持されている時に空燃比を時折リーンからリッチに一時的に切り換えるとその都度白金Ptの酸素被毒が解消されるために空燃比がリーンである時の活性酸素放出量が増大し、斯くしてNOX吸蔵還元装置1におけるパティキュレートの酸化作用を促進することができる。さらに、この酸素被毒の解消は、言わば、還元物質の燃焼であるために、発熱を伴ってNOX吸蔵還元装置1を昇温させる。これは、パティキュレートフィルタの酸化除去に有利である。排気ガスの空燃比をリッチにする方法は、前述した回復処理及びNOX還元処理と同様な方法が利用可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明による請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、排気ガスがリッチ空燃比状態とされる時に排気ガス中の未燃燃料HCの一部がNOX吸蔵還元装置を通過しても、この未燃燃料HCは水素生成装置によって水素へ転化され、大気中へ放出される未燃燃料HCが十分に低減される。それにより、白煙の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の排気浄化装置を示す概略図である。
【図2】NOX吸蔵還元装置の側面断面図である。
【図3】図2の排気上流側の部分正面図である。
【図4】水素生成装置に担持された酸化触媒担持アルミナの粉体とロジウム担持ジルコニアの粉体とを示す図である。
【符号の説明】
1…NOX吸蔵還元装置
2…酸化触媒装置
3…水素生成装置
10…酸化触媒
20…アルミナ
30…ロジウム
40…ジルコニア
A…酸化触媒担持アルミナ
B…ロジウム担持ジルコニア

Claims (7)

  1. 排気ガスがリーン空燃比状態の時にNOXを吸蔵し、排気ガスがリッチ空燃比状態の時に吸蔵したNOXを放出して還元浄化するNOX吸蔵還元装置と、前記NOX吸蔵還元装置の下流側に配置されて排気ガスがリッチ空燃比状態の時に排気ガス中の未燃燃料から水素を生成する水素生成装置とを具備することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記水素生成装置は、排気ガスがリーン空燃比状態の時に排気ガス中の還元成分を酸化する酸化機能を有していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記NOX吸蔵還元装置の上流側には、酸化機能を有する触媒装置が配置され、前記NOX吸蔵還元装置を昇温させる時には前記触媒装置において未燃燃料を燃焼させて前記NOX吸蔵還元装置へ流入する排気ガス温度を高めることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記水素生成装置は、担体上にコート材によって酸化触媒とロジウム担持ジルコニアとを担持させたものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記酸化触媒を担持するアルミナと前記ロジウム担持ジルコニアとが前記コート材によって前記担体上に担持されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記酸化触媒を担持する前記アルミナは、前記ロジウム担持ジルコニアとは別に製造され、前記アルミナと前記ロジウム担持ジルコニアとは混合されて前記コート材により前記担体上に担持されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記水素生成装置には、NOX吸収剤が担持されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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