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JP4156415B2 - 賦型方法、賦型フィルム、及び射出成形品 - Google Patents

賦型方法、賦型フィルム、及び射出成形品 Download PDF

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JP4156415B2 JP2003078562A JP2003078562A JP4156415B2 JP 4156415 B2 JP4156415 B2 JP 4156415B2 JP 2003078562 A JP2003078562 A JP 2003078562A JP 2003078562 A JP2003078562 A JP 2003078562A JP 4156415 B2 JP4156415 B2 JP 4156415B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細な凹凸を立体面へ賦型する賦型方法に関し、さらに詳しくは、賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入し射出成形することで、射出成形品の立体面へ、賦型フィルムの微細な凹凸を賦型することのできる賦型フィルム、賦型方法、及び射出成形品に関するものである。
【0002】
【従来技術】
(技術の背景)射出成形による成形品は、日用品や生活用品などの機器本体、食品や各種物品の容器類、電子機器や事務用品などの筐体類など、多くのものに使用されている。高意匠化のために、成形後の成形品の表面に、印刷や転写による絵付けをしたり、また、射出成形時に、印刷フィルムやホログラム転写フィルムを金型内へ挿入して、射出成形と同時に絵付けやホログラム転写することが行われている。
さらなる高意匠化のために、成形品の立体部分へも、ホログラムなどの微細な凹凸を賦型することが求められている。しかしながら、該賦型は平面又は1方向の曲面に制限される。立体部分は溶融した射出成形樹脂の流れによって、賦型フィルムが伸張されて、シワや破れが発生し成形できなかった。
そこで、立体面へ微細な凹凸が賦型された射出成形品を得るために、通常の射出条件で射出成形時に、平面状の賦型フィルムが立体面にそって、シワや破れることなく伸張して、射出成形と同時に賦型フィルムの微細な凹凸を賦型できる賦型フィルム、及び賦型方法が求められている。また、煩雑な製造工程及びメッキ排水処理を要する、従来の射出成形用Niスタンパが不要で、さらに、微細な凹凸形状を有する専用金型でなく金型本体は共通で使用することができることも求められている。
【0003】
(先行技術)従来、ホログラム(表面の微細な凹凸)を成形品へ賦型する賦型方法は、ホログラム像形成用スタンパ版を金型内へ載置し射出成形することで、スタンパ版表面の微細な凹凸を成形品の表面へ賦型する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、賦型できる表面が平面に限られるという問題点がある。
また、本出願人も、金属又は樹脂製のスタンパ版を金型内へ載置し成形することで、スタンパ版表面の微細な凹凸を成形品の表面へ賦型する方法を開示している(例えば、特許文献2〜3参照。)。しかしながら、金属又は樹脂製のスタンパ版を、超硬金型へ困難な装着加工せねばならず、その金型はその成形品のみの専用金型となってしまうという問題点がある。また、耐久性の低い樹脂製のスタンパ版では、複数回の射出成形によって、凹凸の形状が変形して大量生産できないという欠点がある。
さらに、上記のいずれの方法でも立体面への賦型はできず、射出成形品の立体面へ微細な凹凸を賦型する賦型方法については記載も示唆もされていない。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−146624号公報
【特許文献2】
特開平02−309385号公報
【特許文献3】
特開平04−11269号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、賦型フィルムを金型内へ挿入し射出成形することで、射出成形品の立体面へ、賦型フィルムの微細な凹凸を賦型することのできる賦型フィルム、賦型方法、及び立体面へ賦型された射出成形品を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、射出成形品の表面の、少なくとも1部に微細な凹凸を賦型する賦型方法において、(a)微細な凹凸を有する原版を用意する工程と、(b)該原版から、微細な凹凸形成用のスタンパ版を作成する工程と、(c)該スタンパ版を用いて、表面の微細な凹凸が複製された樹脂製の賦型フィルムを作成する工程と、(d)該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程と、(e)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形し密着させることで、該樹脂の表面へ賦型フィルムの微細な凹凸を賦型する工程と、(f)冷却後、金型を解放し、賦型フィルムを剥離して成形品を取り出す工程と、からなる射出成形品の立体面へ微細な凹凸を賦型する賦型方法であって、前記賦型フィルムが基材と凹凸形成層とからなり、該凹凸形成層はウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴とする賦型方法を提供する。本発明によれば、通常の射出条件で射出成形でき、かつ、射出成形と同時に微細な凹凸が賦型できるので、工程が増加せず安価に、短時間で高意匠性の成形品を作成できる賦型方法が提供される。
本発明の賦型方法においては、前記アクリレートオリゴマーが、分子内に反応性官能基を2つ以上有するウレタンアクリレートであること好ましい。また、本発明の賦型方法においては前記アクリレートオリゴマーが、イソホロンジイソシアネートの3量体と、(メタ)アクリル化合物との反応性生物として得られるウレタンアクリレートであることが好ましい。さらに本発明の賦型方法は、賦型フィルムを作成する工程では、微細な凹凸を連続的又は間歇的に設けて長尺の賦型フィルムとし、該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程では、前記賦型フィルムを成形サイクル毎に間歇的に挿入することで、射出成形を連続的に行うことが好ましい。
本発明に係わる賦型フィルムは、上記本発明の賦型方法で用いる立体面へ微細な凹凸を賦型する賦型フィルムにおいて、該賦型フィルムが少なくとも基材と凹凸形成層とからなり、該凹凸形成層の表面は微細な凹凸を有し、かつ、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物であることを特徴とするものである。本発明の賦型フィルムは、上記凹凸形成層が、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、アクリル樹脂と、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物であってもよい。また、本発明の賦型フィルムは、上記アクリル樹脂が、下記一般式(1)で表される構造式のウレタン変性アクリル樹脂であってもよい。さらに本発明の賦型フィルムは、前記アクリレートオリゴマーが、分子内に反応性官能基を2つ以上有するウレタンアクリレートであってもよく、あるいは前記アクリレートオリゴマーが、イソホロンジイソシアネートの3量体と、(メタ)アクリル化合物との反応性生物として得られるウレタンアクリレートであってもよい。本発明によれば、専用の射出成形用金型が要らず、高価な金型本体は共通で使用することができ、賦型フィルムを挿入することで、三次元の立体部分へ、微細な凹凸形状を容易に賦型できる賦型フィルムが提供される。
本発明の射出成形品の製造方法は、上記本発明の賦型フィルムを用いて、上記本発明の賦型方法で、射出成形と同時に、立体面へ微細な凹凸を賦型することを特徴とするものである。本発明の射出成形品の製造方法は、上記微細な凹凸が、ホログラム、回折格子、モスアイ構造の凹凸であるように、したものであってもよい。本発明によれば、立体面の意匠性がより高められ、また、光学機能も付与できる立体面へ賦型された射出成形品が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
(発明のポイント)
図1は、本発明の賦型フィルムの断面図である。
本発明の賦型フィルム1は、少なくとも基材11と凹凸形成層15とからなり、凹凸形成層15の表面には微細な凹凸17が形成されている。従来の樹脂スタンパ版を射出成形用金型へ挿入してインサート射出成形すると、平面部では問題なく成形できる。しかしながら、立体面部では立体に起因する伸張力を受けて、樹脂スタンパ版は追従できずに、シワが発生したり、破れたりする。
ところが、後述する特定の樹脂からなる凹凸形成層を有する本発明の賦型フィルム1を用いれば、立体面部でも、賦型フィルム1が追従してしわや破れがなく、射出成形品の三次元の立体部分へも、容易に微細な凹凸17が転写し賦型することができる。
【0008】
微細な凹凸17が賦型された射出成形品の意匠性はより高められ、また、微細な凹凸17を光学機能を発現するようにすることで、光学機能をも付与することができる。
さらに、射出成形金型へ装着するニッケルスタンパ版が要らず、その煩雑な製造工程、及びメッキの排水処理が要らない。
さらにまた、微細な凹凸17形状は賦型フィルムを差し替えることでよく、金型を専用とすることがない。高価な金型本体は共通で使用することができる。
射出成形は、通常の射出条件で射出することで、射出成形と同時に微細な凹凸17が賦型できるので、工程が増加せず安価に、短時間で射出成形品を作成できる。
賦型フィルム1を作成する工程を要するが、それを補って余りある上記の効果をもたらすことを見出して本発明に至った。
【0009】
(方法)
図2は、本発明の賦型方法の1実施例を示すフロー図である。
本発明の賦型法は、(a)微細な凹凸を有する原版を用意する工程(ステップ101)と、(b)該原版から、微細な凹凸形成用のスタンパ版を作成する工程(ステップ102)と、(c)該スタンパ版を用いて、表面の微細な凹凸が複製された樹脂製の賦型フィルムを作成する工程(ステップ103)と、(d)該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程(ステップ104)と、(e)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形し密着させることで、該樹脂の表面へ賦型フィルムの微細な凹凸を賦型する工程(ステップ105)と、(f)冷却後、金型を解放し、賦型フィルムを剥離して成形品を取り出す工程(ステップ106)と、必要に応じて、反射層を設ける工程(ステップ107)とからなり、立体面へ微細な凹凸が賦型された射出成形品が得られる。工程に従って、使用する材料も含めて詳細に説明する。
【0010】
(ステップ101)(a)微細な凹凸を有する原版を用意する工程
まず、微細な凹凸17を有する原版を用意するが、該原版は公知のものでよい。微細な凹凸17としては、光拡散、反射防止、防眩、光回折などの機能を発現するものが好ましく、例えば、フーリエ変換やレンチキュラーレンズ、光回折パターン、モスアイ、が形成されたものである。また、光回折機能はないが、特異な光輝性を発現する万線状の凹凸、干渉パターンなどでもよい。
光回折凹凸パターンとしては、物体光と参照光との光の干渉による干渉縞が凹凸模様で記録されたホログラムや回折格子が適用できる。ホログラムとしては、フレネルホログラム等のレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。
【0011】
回折格子としては、ホログラム記録手段を利用したホログラフィック回折格子があげられ、その他、電子線描画装置等を用いて機械的に回折格子を作成することにより、計算に基づいて任意の回折光が得られる回折格子をあげることもできる。また、機械切削法でもよい。これらのホログラムおよび/または回折格子の単一若しくは多重に記録しても、組み合わせて記録しても良い。
これらの原版は公知の材料、方法で作成することができ、通常、感光性材料を塗布したガラス板を用いたレーザ光干渉法、電子線レジスト材料を塗布したガラス板に電子線描画法、機械切削法などが適用できる。
【0012】
(ステップ102)(b)該原版から、微細な凹凸形成用のスタンパ版を作成する工程
次に、上記で得た微細な凹凸が形成された原版を用いて、スタンパ版(複製版材ともいう)を作成する。原版を用いて、1〜複数(奇数)回の複製を繰り返してスタンパ版を作成する。該スタンパの凹凸形状は複製回数を選定することで、原版の凹凸パターンと鏡像関係(雌型、ネガ型ともいう)にある凹凸パターンであるようにする。回折格子のようにネガ型、ポジ型どちらでもよいものもある。該スタンパとしては、メッキによる金属スタンパ版、又は樹脂スタンパ版が適用できる。
金属スタンパ版は、原版の表面に金やNiなどを蒸着し、これを電極に厚さ100μm〜5mm程度、好ましくは300μm〜3mmのニッケルメッキ層を形成してから、ニッケル層を剥離してスタンパ版とする。樹脂スタンパ版はメッキする以前の、2P法による樹脂版そのものを樹脂製スタンパ版として用いてもよい。Niメッキ及び2P法の材料及び製法については、いずれも公知のものが適用できる。
【0013】
(ステップ103)(c)該スタンパ版を用いて、表面の微細な凹凸が複製された樹脂製の賦型フィルムを作成する工程
まず、凹凸形成層15の材料について説明する。凹凸形成層15の材料は、微細な凹凸の複製性、射出成形に耐える耐熱及び耐変形性、剥離性が必要で、かつ、本発明では立体射出成形品の立体部で伸張されるので、伸張追従性を備えているものを適用する。該凹凸形成層15の材料としては、次の光硬化性樹脂組成物の硬化物を適用する。
【0014】
該光硬化性樹脂組成物としては、離型剤とアクリレートアリゴノマーとを必須成分とし、該アクリレートアリゴノマーがウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されたもの、上記成分へさらにアクリル樹脂を加えたもの、さらに該アクリル樹脂を一般式(1)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂へ特定したものを用いる。なお、式中、Zは嵩高い環状構造の基を表わし、6個のR1は夫々互いに独立して水素原子又はメチル基を表わし、R2はC1〜C16の炭化水素基を表わし、X及びYは直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を表わす。l(エル)とmとnとo(オー)とpの合計を100とした場合に、lは0〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。
【0015】
上記離型剤としては、凹凸形成の際のスタンパーからの剥離性を付与するために用いることができる。公知のワックス、界面活性剤、フッ素系離型剤、シリコーン系離型剤等が用いられるが、中でもシリコーン系離型剤が好ましく用いられる。
【0016】
上記オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート等の、反応性官能基を有するアクリレートオリゴマーである。
反応性官能基を有するオリゴマーは、ここでは一般にアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するオリゴマーを指すが、分子量が3万程度あるいはそれ以上の高分子量タイプのものも含む。オリゴマーは、1種類、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】
反応性官能基を有するオリゴマーの中では、ウレタンアクリレートが微細な凹凸の複製性に優れており、好ましく用いられる。中でも、反応性官能基は分子中に2つ以上持つものが好ましく、3つ以上がより好ましい。ウレタンアクリレートは、ポリイソシアネートとポリオールとヒドロキシ(メタ)アクリレートの反応物、あるいはポリイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレートの反応物等が挙げられる。また、本出願人が特開2001−329031号公報で開示している、融点が40℃以上イソシアネート化合物と、(メタ)アクリロイル基と反応し得る(メタ)アクリル化合物の反応生成物であるウレタンアクリレート、特にイソシアネートがイソホロンジイソシアネートの3量体であるウレタンアクリレートは、微細な凹凸の複製性、射出成形に耐える耐熱性及び耐変形性の点で、好ましい。
【0018】
凹凸形成層をエンボス法により形成する場合には、コーティングのための成膜性付与や微細な凹凸の複製性を目的として、光硬化性樹脂組成物へアクリル樹脂等のポリマーを添加する。ポリマーとしては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、又はポリオレフィンなどの1又は複数のものを用いることができる。アクリレートオリゴマーとの相溶性の点で、アクリル樹脂が好ましい。アクリル樹脂は、アクリル基、メタクリル基、ビニル基等の二重結合を有するモノマーを重合させて得られる。
【0019】
該アクリル樹脂に反応性官能基を導入して、さらなる射出成形の耐熱性、耐変形性を付与することができる。反応性官能基は、ウレタン変性、エポキシ変性等でアクリル樹脂に導入するが、より好ましくは、一般式(1)で表されるウレタン変性アクリル樹脂である。
なお、式中、6個のR1は夫々互いに独立して水素原子又はメチル基を表わし、R2はC1〜C16の炭化水素基を表わし、X及びYは直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を表わす。l(エル)とmとnとo(オー)とpの合計を100とした場合に、lは0〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。Zはかさ高い環状構造の基を表し、かさ高い環状構造を導入するためのモノマーとしては、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン、アダマンチル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクトン、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0020】
また、光硬化性樹脂組成物へは、凹凸形成層の粘度低下、あるいは架橋度を高くして耐熱性を向上させることを目的として、反応性官能基を有するモノマーを添加してもよい。特に、凹凸形成層をポッティング法で形成する場合には、ポリマーを添加するかわりに、これらのモノマーを添加する方が好ましい。反応性官能基を有するモノマーとしては、単官能 、2官能、あるいは3官能以上のものを用いることができ、必要に応じて2種以上を組み合わせて用いてもよい。単官能のものとしては、N−ビニルピロリドン、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等、2官能では1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、3官能以上では、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0021】
以上の光硬化性樹脂組成物へは、後述するようなスタンパ版でエンボスして、微細な凹凸17を複製中又は複製した後に、紫外線などの電離放射線線照射で重合・硬化させるために、重合開始剤を添加する。該重合開始剤としては、公知のものであればいずれも使用できる。例えば、ベンゾイン等のベンゾイン化合物、アントラキノン、メチルアントラキノン等のアントラキノン化合物、ベンゾフェノン、アセトフェノン等のフェニルケトン化合物等や、製品としてはチバスペシャルティケミカルズ製のイルガキュア184、イルガキュア907、イルガキュア369等が挙げられる。但し、電離放射線として電子線を用いる場合には、重合開始剤はいらない。
【0022】
また、光硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、上記の各成分に加えて、重合禁止剤、粘度調整剤、界面活性剤、消泡剤、有機金属カップリング剤、無機フィラー、スチレンブタジエンゴム等の高分子体等を添加することができる。
【0023】
凹凸形成層15の表面に微細な凹凸を複製する方法としては、公知のエンボス法、ポッティング法が適用できる。
エンボス法は、まず、基材11へ、必要に応じてプライマ層13を設け、上記の凹凸形成層の樹脂を溶剤へ溶解又は分散させたインキ化を用いて、公知のグラビア印刷法、ロールコーティング法、3本リバースロールコーティング法などの塗布方法で、乾燥後の厚さが0.2〜10μmになるように、塗布し乾燥させて、凹凸形成層15を形成する。該凹凸形成層15の表面を、前述の金属又は樹脂製のスタンパ版を加熱又は加熱せずに加圧しエンボスして、微細な凹凸17を複製した後に電離放射線を照射するか、又はエンボス中に電離放射線を照射してからスタンパ版を剥離することで微細な凹凸17を複製する。このように、凹凸形成層15の表面に微細な凹凸17が複製して、本発明の賦型フィルム1となる。
【0024】
また、ポッティング法は、金属製又は樹脂製のスタンパ版の微細な凹凸17上へ、上記の凹凸形成層の樹脂を、そのまま、又は反応性モノマで稀釈した組成物を用いて、公知のディスペンサー法でポッテング滴下し、基材11を重ねて気泡が混入しないように、組成物を加圧して厚さが0.2〜10μmで、略均一な厚さになるようにした後に、電離放射線を照射してからスタンパ版を剥離することで微細な凹凸17を複製する。このように、凹凸形成層15の表面に微細な凹凸17が複製して、本発明の賦型フィルム1となる。この操作を長尺で連続的に行ってもよく、詳しくは、本出願人が、特開平02−203444号公報で開示している。
【0025】
上記のいずれの賦型フィルム1は、少なくとも基材11と凹凸形成層15とからなり、必要に応じて基材11と凹凸形成層15との間にプライマ層13や、基材11の凹凸形成層15と反対側面に保護層、離型層などを設けてもよい。プライマ層13、保護層、離型層などは、当業者に公知で既存のものが適用できる。基材11としては、射出成形に耐える耐熱及び耐変形性が必要で、かつ、本発明では立体射出成形品の立体部で伸張されるので、伸張追従性を備えているものを適用する。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−トなどのポリエステル系樹脂、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−トなどが適用できる。基材11の厚さとしては特に限定はされず、4〜500μm程度、好ましくは6〜300μmであり、連続的に供給する長尺の場合には、4〜200μm程度、好ましくは6〜100μmである。
【0026】
また、該賦型フィルムとしての、伸張追従性を表わす伸び率(JIS Z1702)としては、1〜100%程度、好ましくは1〜5%である。
この範囲を超えると、賦型フィルムが変形して微細な凹凸の賦型精度が低下し、表面での回折による意匠性効果がなくなる。この範囲未満では、立体部で伸張されてフィルムのシワや破れの発生がしやすくなる。
【0027】
(ステップ104)(d)該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程賦型フィルム1を、微細な凹凸面を射出樹脂が接触するように、成形射出用金型内へ挿入する。該挿入方法は、特に限定されることはないが、通常の射出成形装置に用いる公知の自動箔送り装置が例示できる。該自動箔送り装置は、賦型フィルムを供給する給紙部、一定量を送る駆動部、ガイドロール類、賦型後に排出されるフィルムを巻上げる排紙部、間歇で走行する賦型フィルムの張力を一定に保つ制御部、必要に応じてセンサー及びその制御部を有する。
【0028】
微細な凹凸17の絵柄がエンドレスやランダム模様の場合には、所望の一定量を送ればよい。孤立した絵柄が一定周期で面付けされている場合には、絵柄毎にレジスターマークを設け、該レジスターマークをセンサで捕らえて、所望量を送ればよい。レジスターマークは、微細な凹凸17の原版やスタンパ版を作成する際に、一緒に凹凸で設けてもよく、別にグラビア印刷やスクリーン印刷などの印刷法で、微細な凹凸17に対応するように、設けてもよい。
【0029】
(ステップ105)(e)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形し密着させることで、該樹脂の表面へ賦型フィルムの微細な凹凸を賦型する工程
賦型フィルム1が挿入された射出成形金型を閉じ、公知の射出成形法で、溶融した樹脂を金型内へ射出する。溶融した樹脂は金型内を流動しへ充満し、金型内へ挿入されている賦型フィルムの微細な凹凸17へも射出圧力で密着する。金型が冷却すると、射出樹脂が固化して、その表面に微細な凹凸17が賦型される。また、射出成形後に、さらに加圧する射出圧縮成形がより好ましい。
また、射出成形品には、微細な凹凸17部分以外に、機器への組み付けに使用するフランジ、嵌合突起、ノッチ、穴などの補助部分も同時に成形してもよく、さらに、多面付けにしてもよい。
さらに、異なる微細な凹凸17を形成した賦型フィルム1を作成し、挿入すれれば、別の異なる微細な凹凸17を同じ射出成形金型で成形することができる。高価な射出成形金型を共通で使用し、複数の微細な凹凸17を形成でき、より安価に大量生産することができる。
【0030】
射出成形法で用いる樹脂としては、所望の用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、エンジニアリング樹脂、ポリカ−ボネ−ト、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂などで、これらの共重合体でもよく、また、これらの単独又は混合物でもよい。好ましくは、光学特性に優れるアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、又は環状ポリオレフィン樹脂などであり、さらに好ましくは、アクリル樹脂、又はポリカーボネート樹脂が好適である。
【0031】
射出成形の条件としては、賦型に伴う温度、圧力などの制約事項が少ないので、通常の条件で成形することができる。
また、本発明の賦型フィルム1を用いることで、射出成形品の立体面にも賦型フィルムの伸張し追従することができるので、シワや破れなしも発生しにくく、射出成形品の立体部分にも精度よく、微細な凹凸17を賦型することができる。
【0032】
(ステップ106)(f)冷却後、金型を解放し、賦型フィルムを剥離して成形品を取り出す工程
射出成形し、射出成形金型を冷却した後に、射出成形金型を解放し、賦型フィルムを剥離して取り出せば、立体面に微細な凹凸17をが賦型された射出成形品が得られる。
また、賦型フィルムを微細な凹凸17を連続的又は間歇的に設けて長尺の賦型フィルムとしておき、該賦型フィルムの射出成形用金型内へ挿入を、成形サイクル毎に間歇的に挿入することで、挿入−射出成形−取り出しが連続的に行うことができる。新鮮な賦型フィルムが次に挿入されて行くので、賦型される微細な凹凸17は変形や劣化することなく、連続的に大量生産ができる。
【0033】
(ステップ107)(g)必要に応じて反射層を設ける工程
射出成形品に賦型された微細な凹凸17部に、光学機能を高めるために、反射層を設けてもよい。該反射層は、例えば、金属光沢反射層、透明反射層、高輝度インキ反射層などが適用できる。
金属光沢反射層は、アルミニウム、金、銀、銅などの金属薄膜を、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの真空薄膜法などにより設ければよい。透明反射層は、例えば、凹凸形成層と屈折率に差のある透明金属化合物が適用でき、光回折層24よりも光の屈折率の高い薄膜、および光の屈折率の低い薄膜とがあり、前者の例としては、ZnS、TiO2、Al23、Sb23、SiO、SnO2、ITO等があり、後者の例としては、LiF、MgF2、AlF3がある。透明金属化合物の形成は、0.01〜0.1μm程度、好ましくは0.03〜0.08μmの厚みになるよう、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの真空薄膜法などにより設ければよい。、
【0034】
高輝度インキ反射層は、セルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させた高輝度インキを用いて、グラビア印刷又はスクリーン印刷などの印刷法で、金属光沢の反射をする高輝度インキ反射層を設けたりしてもよい。該インキは、セルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片、バインダ、添加剤、及び溶剤からなり、必要に応じてグラビアインキ、スクリーンインキ、又はフレキソインキ化すればよい。
具体的には、セイコーアドバンス社製の鏡面インキNo2(商品名)、帝国インキ製造社製のMIR−8000(商品名)や、大日本インキ化学工業社製のファインラップスーパーメタリックインキ(商品名)などが例示できる。
また、高輝度インキ反射層は、着色したり、該着色は透明でも不透明でもよく、不透明であればパール調、パステル調の外観が得られる。さらに印刷法で、部分的、又は任意の画像としたり、微細な凹凸17と同調するように設けることで、意匠効果が高められる。
【0035】
反射層を設ける替わりに、金属光沢物を練り込んだ樹脂を射出成形樹脂としてもよく、反射層がなくとも光回折効果を向上できる。前述の射出成形樹脂に、金属光沢を付与できる、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、真鍮などの金属粉末、銀メッキした硝子ビーズ、アルミニウムメッキした硝子繊維、ニッケルメッキした雲母粉などを混入し、分散すればよい。
【0036】
(射出成形品)このように、射出成形品の立体面へ、微細な凹凸を賦型することができ、該射出成形品の形状としては、特に限定されず、少なくとも1部分に立体部があれば、適用できる。立体部とは二次面、三次面でもよく、波状、曲面状、多面体状、円又は角錐状、球状などがあり、これらの1、又は複数の組合わせ、若しくはランダム形状でもよい。
【0037】
【実施例】
(実施例1、含式1組成物−回折格子−VM)
<アクリル樹脂の調製>
まず、光硬化性樹脂組成物の1成分であるアクリル樹脂Aを合成する。冷却器、滴下ロート及び温度計付きの2リットル4つ口フラスコに、トルエン20g、メチルエチルケトン20gをアゾ系の開始剤とともに仕込み、2−ヒドロキシエチルメタクリレート40.0g、メチルメタクリレート19.0g、イソボルニルメタクリレート45g、トルエン20g、及びメチルエチルケトン20gの混合液を滴下ロートを経て、約2時間かけて滴下させながら100〜110℃の温度下で約8時間反応させた後、室温まで冷却した。
これに、2−イソシアネートエチルメタクリレート(昭和電工製、カレンズMOI:商品名)45.0g、トルエン20g及びメチルエチルケトン20gの混合液を加え、ラウリン酸ジブチルスズを触媒として付加反応させた。
反応生成物の赤外分光光度計(IR分析)により、2200cm-1の吸収ピークの消失を確認し、反応を終了した。得られた樹脂の分子量はポリスチレン換算で65000であった。
<光硬化性樹脂組成物1の調製>
下記の配合割合の組成物をトルエン、メチルエチルケトンを1:1の混合比で希釈して組成物の固形分を10%(コーティング時の固形分)に調製し、本発明の実施例1のホログラム形成層を形成するための光硬化性樹脂組成物1を調製した。
組成物1の配合割合は、アクリル樹脂A(固形分基準)70重量部、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業製、紫光UV−1700B:商品名)25重量部、シリコーンオイル(信越化学工業製、KF−8012:商品名)0.5重量部、光重合開始剤(イルガキュア907:商品名、チバスペシャルティケミカルズ製)4.5重量部とした。
<凹凸形成層の形成>
裏面を帯電防止処理加工し、表面に易接着処理したPETフィルム38μの表面に乾燥塗布量5g/m2になるようにロールコーティング法にて光硬化性樹脂組成物1を塗布し乾燥して、凹凸形成層を形成した。
<微細な凹凸の原版、スタンパ版、賦型フィルムの作成>
公知のレーザー干渉法により単純回折格子からなるガラス原版を作成した。該ガラス原版へNiメッキし剥離して得たスタンパ版を鉄芯シリンダーに巻き込んでエンボスロールを作成した。
上記のPETフィルム上へ形成した凹凸形成層の表面を、加熱したエンボスロールにより加圧してエンボスし、その後に、高圧水銀灯を用いて510mJ/cm2(365nm)の紫外線を照射して硬化させて、表面に微細な凹凸を有する賦型フィルムを得た。
<射出成形>
上記賦型フィルムを射出成形装置の自動箔送り装置に、微細な凹凸面が成形樹脂側になるように挿入(インサート)し、スミペックスSTH−55(住友化学社製、アクリル樹脂商品名)を、溶融温度250℃、金型温度80℃の通常条件で射出成形を行った。冷却後、金型を解放し、賦型フィルムを剥離して取り出した。なお、該射出成形は成形サイクル12秒で連続的に成形した。得られた成形品は3次元形状(周囲に5mmの縁取りがあり、中央部が球面状に盛り上った直径150mmのCDプレイヤーの部材)を有しており、球面部及び縁取り部分にも賦型フィルムは追随し、アクリル樹脂表面に賦型フィルムの微細な凹凸の鏡像関係にある形状が賦型されていた。
<反射層加工>
上記の凹凸面にスパッタ法によりアルミ反射層を形成したところ、得られた回折格子は3次曲面にそって形成しており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0038】
(実施例2、含式1他の組成物−回折格子−高輝度インキ)
<光硬化性樹脂組成物の調製> 下記の配合割合の組成物をトルエン、メチルエチルケトンを1:1の混合比で希釈して組成物の固形分を10%(コーティング時の固形分)に調製し、本発明の実施例2の微細な凹凸形成層を形成するための感光性樹脂組成物を調製した。下記配合により光硬化性樹脂組成物2を得た。組成物2の配合割合は、アクリル樹脂A(固形分基準)65重量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARAD−DPHA:商品名)25重量部、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業製、紫光UV−1700B:商品名)5重量部、シリコーンオイル(信越化学工業製、X−21−3056:商品名)0.5重量部、光重合開始剤(イルガキュア907:商品名、チバスペシャルティケミカルズ製)4.5重量部とした。
<凹凸形成層の形成>
裏面を帯電防止処理加工し、表面に易接着処理したPETフィルム38μの表面に乾燥塗布量5g/m2になるようにグラビアリバースコーティング法にて光硬化性樹脂組成物2を塗布し乾燥して、凹凸形成層を形成した。
<微細な凹凸の原版、スタンパ版、賦型フィルムの作成>、及び<射出成形>は、実施例1と同様にして、3次元形状の成形品を得、アクリル樹脂表面に賦型フィルムの微細な凹凸の鏡像関係にある形状が賦型されていた。
<反射層加工>
上記微細な凹凸面に、アルミ粉を顔料とする高輝度インキとして鏡面インキNo2(セイコーアドバンス社製、高輝度インキ商品名)を用いて、公知のスクリーン印刷法でロゴ名を印刷をしたところ、上記で得られた回折格子は2次曲面形状を形成しており、高輝度インキの印刷部分が回折するロゴが得られた。ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0039】
(実施例3、EB回折格子)
レーザー干渉法により回折格子の代わりに、研磨を施したソーダガラス板へ電子線レジスト1μm塗布してレジスト原版とし、電子線描画法で凹凸の高さが0.2μm、ピッチが1.5μmの細条溝からなる回折格子画素を、該回折格子の回折方向がランダムに変化するように、隣接して設けた画素群とした以外は、実施例1と同様にした。得られた回折格子画素群は3次曲面にそって形成しており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0040】
(実施例4、ホロ)
回折格子の代わりに、公知のレーザ光の2光束法を用いて作ったレリーフホログラムを用いた以外は、実施例2と同様にした。得られたレリーフホログラムは3次曲面にそって形成しており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0041】
(実施例5、別組成物−ポッティング2P−VM)
<光硬化性樹脂組成物3の調製>
紫光UV−7500B(日本合成化学社製、ウレタンアクリレート商品名)35重量部、1,6ヘキサンジオールジアクリレート35重量部、ジペンタエリスリトールトリアクリレート10重量部、ビニルピロリドン15重量部、1ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2重量部、光開始剤(ベンゾフェノン2重量部、TSF4440(GE東芝シリコーン社製、離型剤商品名)1重量部とを混合して光硬化性樹脂組成物3を調製した。
<微細な凹凸の原版、スタンパ版(ホログラム樹脂版)、凹凸形成層及び賦型フィルムの作成>
公知のレーザー干渉法によりレリーフホログラムのガラス原版を作成した。該ガラス原版から公知の2P法でホログラム樹脂版を作成した。該ホログラム樹脂版のホログラム(微細な凹凸)面に、上記光硬化性組成物3の液を滴下し、該液面に、基材フィルムとして厚さが0.2mmのポリカーボネートを重ね合わせた後、高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外線を510mJ/cm2照射して硬化させて、賦型フィルムを得た。該賦型フィルムの製造方法は、当業者がポッティング2P法と呼ぶもので、凹凸形成層の層形成と微細な凹凸の形成とが同時に行われる。詳しくは、本出願人が特開平02−203444号公報で開示している。また、この操作を間歇的に行うことで、長尺フィルムにもできる。
<射出成形>
射出成形は、上記のポリカーボネート基材フィルム/凹凸形成層からなる賦型フィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、3次元形状の成形品を得、アクリル樹脂表面に賦型フィルムの微細な凹凸の鏡像関係にある形状が賦型されていた。
<反射層加工>
上記の凹凸面にスパッタ法によりアルミ反射層を形成したところ、得られた射出成形品には、その3次曲面にそってホログラムが形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0042】
(実施例6、別組成物−ポッティング−高輝度インキ)
光硬化性樹脂組成物として下記の光硬化性樹脂組成物4を用い、反射層として下記の高輝度インキをシルク印刷する以外は、実施例5と同様にした。
光硬化性樹脂組成物4としては、紫光UV−7500B(日本合成化学社製、ウレタンアクリレート商品名)35重量部、1,6ヘキサンジオールジアクリレート30重量部、ジペンタエリスリトールトリアクリレート15重量部、ビニルピロリドン15重量部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2重量部、重合開始剤(ベンゾフェノン)2重量部、TSF4440(GE東芝シリコーン社製、離型剤商品名)1重量部を配合混合した。
反射層としては、ファインラップスーパーメタリックシルバーインキ(大日本インキ化学工業社製、高輝度インキ商品名)100質量部に対して、CVLハードナー(大日本インキ化学工業社製、硬化剤商品名)5質量部、及び透明黄色染料を0.5質量部を添加した高輝度インキを用いて、公知のシルク印刷法で、乾燥後の厚さが2μmになるように印刷し乾燥して、所望の絵柄を有する着色高輝度インキ反射層を形成した。
このようにして得られたホログラムは、射出成形品の立体面に形成されており、シワや欠けもなく、高輝度インキの印刷部分は略金色の明るいホログラムが得られた。ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0043】
(実施例7、透明ホロ)
反射層として硫化亜鉛を用いる以外は、実施例5と同様にしたところ、得られた射出成形品には、その3次曲面にそって透明ホログラムが形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0044】
(実施例8、反射性樹脂を射出)
射出樹脂としてニッケルメッキ雲母5質量%を含有させたアクリル樹脂を用い、反射層を設けない以外は、実施例5と同様にしたところ、得られた射出成形品には、その3次曲面にそってホログラムが形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0045】
【発明の効果】
射出成形は、通常の射出条件で射出することで、射出成形と同時に微細な凹凸が賦型できるので、工程が増加せず安価に、短時間で成形品を作成できる。
また、微細な凹凸形状は賦型フィルムを差し替えることでよく、金型を専用とすることがない。高価な金型本体は共通で使用することができる。
Niスタンパ版が不要で、その煩雑な製造工程、及びメッキの排水処理が要らない。三次元の立体部分へ、容易に賦型することができるので、立体面の意匠性をより高められる。また、光学機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の賦型フィルムの断面図である。
【図2】 本発明の賦型方法の1実施例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 賦型フィルム
11 基材
13 プライマ層
15 凹凸形成層
17 微細な凹凸

Claims (11)

  1. 射出成形品の表面の、少なくとも1部に微細な凹凸を賦型する賦型方法において、(a)微細な凹凸を有する原版を用意する工程と、(b)該原版から、微細な凹凸形成用のスタンパ版を作成する工程と、(c)該スタンパ版を用いて、表面の微細な凹凸が複製された樹脂製の賦型フィルムを作成する工程と、(d)該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程と、(e)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形し密着させることで、該樹脂の表面へ賦型フィルムの微細な凹凸を賦型する工程と、(f)冷却後、金型を解放し、賦型フィルムを剥離して成形品を取り出す工程と、からなる射出成形品の立体面へ微細な凹凸を賦型する賦型方法であって、
    前記賦型フィルムが基材と凹凸形成層とからなり、該凹凸形成層はウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴とする賦型方法。
  2. 前記アクリレートオリゴマーが、分子内に反応性官能基を2つ以上有するウレタンアクリレートであることを特徴とする、請求項1に記載の賦型方法。
  3. 前記アクリレートオリゴマーが、イソホロンジイソシアネートの3量体と、(メタ)アクリル化合物との反応性生物として得られるウレタンアクリレートであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の賦型方法。
  4. 賦型フィルムを作成する工程では、微細な凹凸を連続的又は間歇的に設けて長尺の賦型フィルムとし、該賦型フィルムを射出成形用金型内へ挿入する工程では、前記賦型フィルムを成形サイクル毎に間歇的に挿入することで、射出成形を連続的に行うことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の賦型方法。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の賦型方法で用いる立体面へ微細な凹凸を賦型する賦型フィルムにおいて、該賦型フィルムが少なくとも基材と凹凸形成層とからなり、該凹凸形成層は、表面に微細な凹凸を有し、かつ、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物であることを特徴とする賦型フィルム。
  6. 上記凹凸形成層が、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートから選択されるアクリレートオリゴマーと、アクリル樹脂と、離型剤とを必須成分として含有する光硬化性樹脂組成物の硬化物であることを特徴とする請求項に記載の賦型フィルム。
  7. 上記アクリル樹脂が、下記一般式(1)で表される構造式のウレタン変性アクリル樹脂であることを特徴とする請求項に記載の賦型フィルム。
    Figure 0004156415
    (式中、Zは嵩高い環状構造の基を表わし、6個のRは夫々互いに独立して水素原子又はメチル基を表わし、RはC〜C16の炭化水素基を表わし、X及びYは直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を表わす。l(エル)とmとnとo(オー)とpの合計を100とした場合に、lは0〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。)
  8. 前記アクリレートオリゴマーが、分子内に反応性官能基を2つ以上有するウレタンアクリレートであることを特徴とする、請求項5から請求項7までのいずれかの請求項に記載の賦型フィルム。
  9. 前記アクリレートオリゴマーが、イソホロンジイソシアネートの3量体と、(メタ)アクリル化合物との反応性生物として得られるウレタンアクリレートであることを特徴とする、請求項5から請求項8までのいずれかの請求項に記載の賦型フィルム。
  10. 請求項5〜9のいずれかに記載の賦型フィルムを用いて、請求項1〜4のいずれかに記載の賦型方法で、射出成形と同時に、立体面へ微細な凹凸を賦型することを特徴とする射出成形品の製造方法
  11. 上記微細な凹凸が、ホログラム、回折格子、モスアイ構造の凹凸であることを特徴とする請求項10に記載の射出成形品の製造方法
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