JP4151196B2 - 回転磁気ヘッド装置および回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法 - Google Patents
回転磁気ヘッド装置および回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ状の情報記録媒体の情報を再生する回転磁気ヘッド装置および回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気テープに対して情報を記録したり磁気テープの情報を再生するような装置としては、ビデオテープレコーダやテープストリーマ等がある。このような種類の情報記録装置は、磁気テープに対して信号を記録したり、磁気テープの信号を再生するために回転磁気ドラム装置を備えている。
回転磁気ドラム装置は、回転磁気ヘッド装置などともいい、回転ドラムと固定ドラムを有し、たとえば回転ドラムは記録ヘッドと再生ヘッドを有している。記録ヘッドは磁気テープに対して信号を記録するヘッドで、再生ヘッドは磁気テープに記録されている信号を再生するのに用いられる。
【0003】
回転ドラムはこれらの記録ヘッド及び再生ヘッドを保持し、固定ドラムに対してモータの作動により回転することで、記録ヘッドあるいは再生ヘッドを磁気テープに対して、例えばヘリカルスキャン方式で走査して、磁気テープに対して情報を記録したり磁気テープの情報を再生することができる。このようなヘリカルスキャン方式を採用することにより、磁気テープに対して信号の高密度記録が可能である。
【0004】
この種の回転磁気ドラム装置の再生ヘッドとしては、磁気抵抗素子ヘッド(MRヘッド)が採用されている。
再生用の磁気抵抗素子ヘッドは、再生信号を得る場合には常時バイアス電流を必要とし、磁気抵抗素子ヘッドは、磁界が変化すると抵抗の変化を起こすヘッドであり、信号磁界(入力信号)の変化を抵抗変化に変換して再生出力信号の変化として取り出すことができる。磁気抵抗素子ヘッドは、磁気テープの速度に依存せずに高い安定した再生出力信号を得ることから再生ヘッドとしては有効である。
【0005】
磁気抵抗素子ヘッドは、上述したようにテープ状の情報記録媒体(メディア)に記録された磁気信号の磁気変化量を抵抗変化量として検出する。磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値は、磁気抵抗素子ヘッドの膜厚(MR膜厚ともいう)と密接に関係し、抵抗値と膜厚は反比例の関係にある。
磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を最適にするためには、製造段階での磁気抵抗素子ヘッドの表面研摩量を厳密に管理する必要がある。
図11は、従来行われている磁気抵抗素子ヘッドの研摩工程を示している。図11(a)に示す磁気抵抗素子ヘッド1000は、磁気抵抗素子ヘッドの製造プロセスで作られたものである。このように製造プロセスで作られた磁気抵抗素子ヘッド1000は、図11(b)に示すようにMR膜1001が研摩材1002によりある程度研摩される。
【0006】
磁気抵抗素子ヘッド1000のMR膜厚とDC抵抗値(直流抵抗値)の関係は、図12に示すような反比例の関係がある。このことから、MR膜1001の研摩量の目安として、磁気抵抗素子ヘッドの電極端子のDC抵抗値を測りながらMR膜1001の研摩を行う。MR膜1001は、図12の領域Aで示すように、ある程度の膜厚のある時にはあまりDC抵抗値が変化しない。しかしある膜厚の値Eよりも小さくなると、DC抵抗値は急激に大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、図12の領域Aでは、抵抗値の変化を検出することが難しく、正確な膜厚の管理をすることが困難である。そのために、膜厚を測定して管理できるようにするために、膜厚が図12に示すある膜厚の値Eになるまでは、図11(b)で示すように研摩材1002を用いてMR膜1001を研摩する。膜厚が図12のある膜厚の値Eよりも小さくなったところで、図11(c)に示すように、回転ドラム1010に対して磁気抵抗素子ヘッド1000を取り付けた後に、回転ドラム1010を実際のたとえばビデオテープレコーダに搭載する。そして、カセット1030の研摩用テープ1020をF方向に走行させながら、回転ドラム1010を連続回転させることにより、磁気抵抗素子ヘッド1000の表面を研摩する。実際のビデオテープレコーダにおける磁気抵抗素子ヘッドのいわゆるあたりのばらつきを吸収する。このような研摩用テープ1020による研摩により、MR膜厚がさらに薄くなり、図12の領域Bのいずれかの膜厚になる。
【0008】
しかしこのような従来の研摩方法では、次のような問題がある。回転ドラム1010とともに磁気抵抗素子ヘッド1000を実際の機械であるビデオテープレコーダに搭載してしまうと、作業者は磁気抵抗素子ヘッド1000の実際のDC抵抗値(MR抵抗値とも呼ぶ)を直接測定することができないために、研摩用テープ1020で研摩した磁気抵抗素子ヘッド1000のDC抵抗値が不明であり、最適な抵抗値に設定することは全くできない。
【0009】
また磁気抵抗素子ヘッド1000のMR膜1001の研摩量は、研摩用テープ1020の走行時間等からの推測でしか管理できないために、いわゆるあたりやMR膜厚に依存する耐久時間のばらつきが、搭載した実機毎に異なってしまうので、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値の管理、すなわち磁気抵抗素子ヘッドのMR膜厚の管理ができない。そこで本発明は上記課題を解消し、磁気抵抗素子ヘッドの膜厚の管理を簡単にかつ確実に行うことができる回転磁気ヘッド装置および回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転磁気ヘッド装置は、テープ状の情報記録媒体の情報を再生する回転磁気ヘッド装置であって、固定体と、この固定体に対して回転してこの情報を再生するための磁気抵抗素子ヘッドを有する回転体と、を備え、この回転体は、この磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を測定する抵抗値測定部と、この抵抗値測定部で得られたこの磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値をデータとしてこの回転体の外部に伝送するための変換部と、を有し、この磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、磁気抵抗素子ヘッドの製造段階で、この回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、この磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送するものである。
本発明では、磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、磁気抵抗素子ヘッドの製造段階において、回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態でかつ磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送する。これにより回転磁気ヘッド装置を実際の電子機器に搭載した状態で、リアルタイムで磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値、すなわち磁気抵抗素子ヘッドの膜厚の値を研摩しながら正確に知ることができる。
【0019】
本発明の回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法は、回転体が固定体に対して回転することで、この回転体の磁気抵抗素子ヘッドがテープ状の情報記録媒体の情報を再生するようになっている回転磁気ヘッド装置における、この磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を測定する測定方法であり、この回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、この回転体のこの磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を抵抗値測定部により測定する測定ステップと、この抵抗値測定部で得られたこの磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値をデータとしてこの回転体の外部に伝送するデータ伝送ステップと、を有し、この磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、磁気抵抗素子ヘッドの製造段階で、この回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、この磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送するものである。
本発明では、磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、磁気抵抗素子ヘッドの製造段階において、回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態でかつ磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送する。これにより回転磁気ヘッド装置を実際の電子機器に搭載した状態で、リアルタイムで磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値、すなわち磁気抵抗素子ヘッドの膜厚の値を研摩しながら正確に知ることができる。
【0020】
請求項3の発明は、請求項2に記載の回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法において、前記磁気抵抗素子ヘッドを研摩するのは、前記電子機器において走行される研摩用のテープ体である。請求項3では、電子機器において走行される研摩用のテープ体により磁気抵抗素子ヘッドを研摩する。
【0021】
請求項4の発明は、請求項3に記載の回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法において、前記磁気抵抗素子ヘッドの前記抵抗値が目標設定値に近づくにつれて前記回転体の回転数を下げる。請求項4では、磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値が目標設定値に近づくにつれて回転体の回転数を下げていく。これにより、磁気抵抗素子ヘッドの研摩量を徐々に減らしていくことができるので、抵抗値は目標設定値に容易に設定することができる。
【0022】
請求項5の発明は、請求項3に記載の回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法において、前記磁気抵抗素子ヘッドの前記抵抗値が目標設定値に近づくにつれて前記研摩用のテープ体のテープテンションを下げる。請求項5では、抵抗値が目標設定値に近づくにつれて研摩用のテープ体のテープテンションを下げていく。これにより、磁気抵抗素子ヘッドの研摩量を徐々に減らしていくことができるので、抵抗値は目標設定値に容易に設定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0024】
図1は、本発明の回転磁気ヘッド装置(以下では、回転磁気ドラム装置と称する)の好ましい実施の形態を示している。図2は、図1の回転磁気ドラム装置10の断面構造例を示している。図1と図2の回転磁気ドラム装置10は、回転磁気ヘッド装置や回転磁気再生装置あるいは回転磁気記録再生装置等ともいい、たとえばビデオテープレコーダ、データストリーマ、デジタルオーディオシステム等に適用されて、テープ状の情報記録媒体である磁気テープTPに対して信号を記録したり、磁気テープTPに記録されている信号を再生するのに用いられる。回転磁気ドラム装置10は、この磁気テープTPに記録されている信号を再生するために、磁気抵抗素子ヘッド(MRヘッド)20を有している。この磁気抵抗素子ヘッド20の他に、磁気テープTPに対して信号を記録する記録ヘッド等も有しているが、図示を省略している。
【0025】
回転磁気ドラム装置10は、固定ドラム1、回転ドラム2、ロータリトランス3、およびモータMを有している。
磁気抵抗素子ヘッド20および図示しない記録ヘッドは、回転ドラム2に搭載されている。
固定ドラム1は固定体であり、回転ドラム2は回転体である。回転ドラム2は上ドラムともいい、固定ドラム1は下ドラムともいう。ロータリトランス3は、たとえばパワーロータリトランスであり、いわゆる非接触型の伝送装置である。図1に示すように、磁気テープTPは、テープ走行方向IN(入口側)から入り、固定ドラム1のリードガイド部3に沿って案内された後に、テープ走行方向OUTに沿って出ていくようになっている。
【0026】
まず固定ドラム1について説明する。図2に示す固定ドラム1は、本体1Aとステータコア3Aおよび円筒部30を有している。円筒部30の中には2組の軸受32,34が設けられている。軸受32,34の間にはスプリング36が配置されている。軸受32,34のボール32A,34Aは、軸38を回転可能に支持している。このスプリング36が軸受32,34の間に設けられているのは、ボール32A,34Aを、軸38の溝38A,38Bに押し付けることにより、軸38を安定して回転させるためである。固定ドラム1の内底面には、ロータリトランス3のステータコア3Aが固定されている。
【0027】
次に、回転ドラム2について説明する。
図2に示す回転ドラム2は、本体2A、回路基板40、ヘッド20等を有している。
回転ドラム2の本体2Aは、固定ドラム1の本体1Aと同様に、たとえばアルミニウム等の材質で作られている。
ヘッド20は、再生ヘッドであり、回転ドラム2に対して所定角度をおいて、1つまたは複数個配置されている。
ヘッド20は、磁気抵抗素子型の再生ヘッド(MRヘッド)を採用することができる。
【0028】
この再生用の磁気抵抗素子ヘッドは、再生信号を得る場合には常時バイアス電流を必要とし、磁気抵抗素子ヘッドは、磁界が変化すると抵抗の変化を起こすヘッドであり、信号磁界(入力信号)の変化を抵抗変化に変換して再生出力信号の変化として取り出すことができる。磁気抵抗素子ヘッドは、磁気テープの速度に依存せずに高い安定した再生出力信号を得ることから再生ヘッドとしては有効である。
【0029】
回転ドラム2の本体2Aの上部には、回路基板40が固定されている。本体2Aの下部には、ロータリトランス3のロータコア3Bが固定されている。ロータコア3Bは、ステータコア3Aに対して所定の隙間をおいて対向して配置されている。
回転ドラム2は、軸32の上部にたとえば圧入により固定されている。
【0030】
次に、モータMについて説明する。モータMは、ロータ70とステータ80を有している。ロータ70のハウジング71は、取付部72により保持されている。ハウジング71はリング状もしくは円盤状であり、ハウジング71の内側には、リング状のマグネット73が固定されている。このマグネット73は、S極とN極が交互に多極着磁されたものである。取付部72は、軸38の下部に圧入により固定されている。
【0031】
ステータ80は、ステータ基板82とコイル84および鉄芯86を有している。
ステータ基板82を通じて、コイル84に所定のパターンで通電することにより、ロータ70の駆動用のマグネット73と、コイル84との磁気的作用により、ロータ70はステータ80に対して連続回転する。ロータ70が連続回転することにより、軸38を介して、回転ドラム2が、固定ドラム1に対して軸38を中心として連続回転するようになっている。
回転ドラム2が連続回転すると、記録用のヘッドは、図1に示すように斜めに送られている磁気テープTPに対してヘリカルスキャン方式で磁気テープTPに対して情報を記録する。磁気素子ヘッドであれば、ヘッド20は磁気テープTPに記録されている情報を再生することができる。
【0032】
次に、図2のロータリトランス3について説明する。
ロータリトランス3は、非接触型の伝送装置である。
ロータリトランス3のステータコア3Aは、上述したように固定ドラム1側に固定されており、ロータコア3Bは、回転ドラム2側に固定されている。図2の実施の形態では、ステータコア3Aとロータコア3Bは、リング状でかつ円盤状のコアであり、たとえばフェライトのような透磁性の材料により作られている。ステータコア3Aとロータコア3Bは、信号を非接触で磁気的な誘導により伝送する非接触型のトランスである。
【0033】
磁気抵抗素子ヘッド20は、磁気テープTPに記録された情報である磁気信号の磁界変化量を抵抗変化量に検出するものである。磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値(直流抵抗値)は、磁気抵抗素子ヘッドのMR膜厚(磁気抵抗膜厚)と密接な関係、すなわち反比例の関係にある。この磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値と、MR膜厚の関係は、図8に示している。図8において、MR膜厚が、たとえば4〜8μmよりも大きいと、領域Aで示すようにたとえば磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値(オーム)は、たとえば40オームよりも小さく、ほぼ一定値である。
これに対してMR膜厚が4〜8μmよりも小さい領域Bでは、MR膜厚が小さくなっていくと、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値は急激に大きくなっていくという特徴がある。
【0034】
このようなことから磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を最適な抵抗値にするには、ヘッド表面研摩量を厳密に管理する必要がある。
磁気抵抗素子ヘッド(MRヘッド)20は、異方性磁気抵抗(AMR:Anisotropic Magnetoresistive)効果を利用した再生専用ヘッドである。磁気抵抗素子ヘッドは、テープ状の情報記録媒体である磁気テープTPからの磁界により抵抗が変化する。磁気抵抗素子ヘッドに対してセンス電流(バイアス電流とも呼ぶ)を流すことにより、再生電圧を取り出す構造である。これにより磁気抵抗素子ヘッド20は、磁気テープTPの速度に依存せずに高い安定した再生出力信号を得ることができる。
【0035】
図3は、回転ドラム2に搭載されている回路例と、固定ドラム1に搭載されている回路例を示している。
回転ドラム2は、磁気抵抗素子ヘッド20にバイアス電流を与えるバイアス電流回路100と、周波数変換部150等を搭載している。固定ドラム1はアンプ160を搭載している。
磁気抵抗素子ヘッド20のバイアス電流回路100は、磁気抵抗素子ヘッド20のDC抵抗値の検出回路を兼ねている。DC抵抗値の抵抗値測定部に相当する。
【0036】
磁気抵抗素子ヘッド20のバイアス電流回路100と周波数変換部150は、たとえば図2に示す回路基板40に搭載されている。バイアス電流回路100は、バイアス電流源170と、磁気抵抗素子ヘッド20の等価回路である可変抵抗器175を有している。可変抵抗器175はバイアス電流源170からバイアス電流が供給される。可変抵抗器175の一端部は端子171に接続されている。可変抵抗器175の他端部はコンデンサ178を介してヘッドアンプ180に接続されている。もう1つの端子172はコンデンサ176を介してヘッドアンプ180に接続されている。さらに別の端子173と、上述した端子171,172は、切換スイッチSW1を構成している。
ヘッドアンプ180の出力側はロータリトランス3のロータコア3Bの巻線3Mに接続されている。
【0037】
切換スイッチSW1の端子173とヘッドアンプ180の出力側の間には周波数変換部(変換部に相当)150が設けられている。端子173はアンプ182を介してV/F変換器184に接続されている。V/F変換器184は、アンプ182から出力される出力電圧Vの大きさを周波数に変換するものである。
V/F変換器184の出力側は、ヘッドアンプ180の出力側にそれぞれ接続されている。
固定ドラム1のステータコア3Aの巻線3Nは、アンプ160の入力側に接続されている。アンプ160の出力側は固定ドラム1の外部に設けられたモニター装置190に接続されている。このモニター装置190により作業者がDC抵抗値をモニターするための装置である。
【0038】
磁気抵抗素子ヘッドのバイアス電流回路100のバイアス電流源170からバイアス電流が可変抵抗器175に送られると、可変抵抗器175すなわち磁気抵抗素子ヘッド20は、再生出力信号をヘッドアンプ180を介してロータリトランス3のロータコア3Bの巻線3Mに出力する。これによりステータコア3Aの巻線3Nには再生出力信号が非接触で伝達されることから、アンプ160はこの再生出力信号をモニター装置190に送ることができる。この場合には、切換スイッチSW1の端子171と端子172が電気的に接続されており、端子173は開放状態である。
【0039】
一方、DC抵抗値をモニター装置190でモニターするためにバイアス電流回路100がDC抵抗値の検出回路として機能する場合には、切換スイッチSW1の端子171と端子173が電気的に接続され、端子172は開放された状態である。この状態では、可変抵抗器175、すなわち磁気抵抗素子ヘッド20の出力電圧は、アンプ182により増幅されて出力電圧Vとなる。この出力電圧Vは、V/F変換器184により電圧/周波数変換される。
変換で得られる出力周波数Fは、ロータコア3Bの巻線3Mに供給される。出力周波数Fは、ロータリトランス3のロータコア3Bの巻線3Mとステータコア3Aの巻線3Nの間で非接触で伝送されてアンプ160に送られる。アンプ160は送られてきた出力周波数Fを増幅して、この出力周波数Fはモニター用のモニター装置190に送られるようになっている。
【0040】
次に、回転磁気ドラム装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法について説明する。
図6の測定ステップのステップST1において、図5(B)に示すように、回転磁気ドラム装置10は、測定の最初から実機であるたとえばビデオテープレコーダに組み込んで搭載される。回転磁気ドラム装置10の回転ドラム2には磁気抵抗素子ヘッド20が搭載されている。研摩用のテープ体である研摩用のテープTは、研摩用のテープのカセットCから繰り出されており、研摩用のテープTは2本のテンションガイド200により案内されることで、研摩用のテープTは回転ドラム2の周囲面に接している。この研摩用のテープTは、回転ドラム2の磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜を研摩するためのテープであり、たとえば酸化クロム系(Cr2 O3 )、酸化鉄系(Fe2 O3 )あるいはダイヤモンド砥粒を含んだテープ等を採用することができる。
【0041】
次に、図6の測定ステップのステップST2において、図3の周波数変換部150の切換スイッチSW1の端子171が端子173と電気的に接続される。これにより、磁気抵抗素子ヘッド20に相当する可変抵抗器175の出力電圧がアンプ182により増幅されて出力電圧Vとなる。この出力電圧Vの大きさはV/F変換器184により出力周波数Fに変換される。出力周波数Fは、ロータリトランス3のロータコア3Bの巻線3Mに供給される。
【0042】
図4は、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値Rと、図3の出力電圧Vおよび出力周波数F(モニター用の出力周波数F)の関係例を示している。
図4(A)で示す磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値Rと、出力電圧Vは、研摩時間が経過するとほぼ同じように増大していく関係を有している。図4(B)の出力電圧Vに対応して、図4(C)に示すように出力周波数F(モニター用の出力周波数F)の周波数が変化する。すなわち出力電圧Vの値が小さいと、出力周波数Fの周波数は低いが、出力電圧Vが大きくなっていくと、出力周波数Fの周波数はそれに対応して高くなっていく。出力電圧Vは研摩時間が経過すると増大し、出力周波数Fも高くなってゆく。
【0043】
図5(A)は、モニター用の出力周波数Fの周波数の変化の関係を示している。
図5の研摩用のテープTがJ方向に走行することにより、所定のテープテンションで研摩用のテープTが磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜を研摩していく。図8に示すように、磁気抵抗素子ヘッドのMR膜厚がたとえば4〜8μmよりも小さくなると急激にMR抵抗値が増加する。図3のアンプ182から得られる出力電圧Vは、磁気抵抗素子ヘッド20のヘッド表面のMR膜の研摩が進むにつれて、その電圧が高くなる。
【0044】
磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜の研摩があまりされていない段階すなわち研摩時間がさほど経過していない段階では、図4(B)および(C)に示すように、出力電圧Vが低く出力周波数Fまたはモニター用の出力周波数Fの周波数は低い。
しかし磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜が研摩されて薄くなっていくに従い、図4(B)と(C)に示すように出力電圧Vは高くなり出力周波数Fは高くなる。
【0045】
次に図6のデータ伝送ステップST3に移り、このような図4(C)の出力周波数Fの変化は、図3のロータリトランス3を介して非接触で回転ドラム2から固定ドラム1側に伝送する。これにより作業者はモニター用の出力周波数Fをモニター装置190により観測することができる。
【0046】
図3と図4(C)のモニター用の出力周波数Fと図5(A)のモニター用の出力周波数Fが、所定の目標設定値に達すると、図5に示す研摩用のテープTを用いた磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜の研摩を終了する。
その後図3の切換スイッチSW1の端子171は端子172側に電気的に接続され、端子173は開放状態になる。この状態にしてから、回転磁気ドラム装置10を備える電子機器であるたとえばビデオテープレコーダを出荷することになる。
【0047】
このように、本発明の実施の形態では、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値を測定して、DC抵抗値Rは非接触の伝送回路であるロータリトランスを通じて回転ドラム側から固定ドラム側に伝送することにより、回転ドラム2を回転させながら研摩用のテープTにより磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜を研摩する作業中に、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値を管理しながら磁気抵抗素子ヘッドのMR膜厚の管理を容易かつ確実に行うことができる。
【0048】
図7は、本発明の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法の別の実施の形態を示している。
図7の実施の形態は、上述した図1〜図5の実施の形態とほぼ同様であるが、次の点で異なる。図3のモニター装置190がモニター用の出力周波数Fをモニターしている状態で、図5の回転ドラム2の回転速度SPの値と、2本のテンションガイド210によるテープテンションTTの値を変化させる。このように回転ドラム2の回転速度SPとテープテンションTTを変化させることにより、磁気抵抗素子ヘッドのMR膜の厚みの研摩精度を上げることが可能である。
【0049】
磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜の研摩量と研摩時間は、研摩用のテープTが同じものであるとすると、回転ドラム2の回転速度SPとテープテンションTTに大きく依存する。テープテンションTTは、磁気抵抗素子ヘッド20に対して研摩用のテープTが押し付けられる強さである。
図7では、縦軸に周波数をとり、横軸に研摩時間(研摩量)をとっており、図7ではモニター用の出力周波数Fと、テープテンションTTおよび回転ドラム2の回転速度SPの関係例を示している。
【0050】
モニター用の出力周波数Fが、ある周波数Fa(Hz)に研摩時間Aにおいて達すると、回転ドラム2の回転速度SPを遅くして、時間当たりの研摩量を少なくすることにより、磁気抵抗素子ヘッドのMR膜の研摩量の正確なコントロールを行う。
さらに図7においてモニター用の出力周波数Fが、研摩時間Bにおいてある周波数Fb(Hz)に達して目標のMR膜の厚みに近づくと、図5においてテープテンションガイド210を弱める方向X1方向に移動することによりテープテンションTTを下げる。これにより磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜の時間当たりの研摩量の正確なコントロールを行うことができる。
そして研摩時間Cに達すると、研摩用のテープTの排出を行い回転ドラム2の回転を停止して、磁気抵抗素子ヘッド20のMR膜の研摩を終了する。
このようにすることで、作業者はモニター用の出力周波数Fを図3のモニター装置190で観測しながら、回転ドラムの回転速度SPとテープテンションTTを別々に下げていくことで、回転磁気ドラム装置10を実際の機械であるビデオテープレコーダに搭載しているにもかかわらず、従来とは異なり目標のMR膜をリアルタイムで確実かつ容易に得ることができる。
【0051】
次に、図9と図10を参照して、本発明の別の実施の形態について説明する。図9の実施の形態では、回転ドラム2側には変換部350が設けられている。この変換部350は、発光部340とアンプ382を有している。アンプ382からの出力電圧330は発光部340に供給される。この発光部340は、出力電圧330の大きさに応じた光強度を発生するたとえばLED(発光ダイオード)あるいはLD(レーザダイオード)等である。
【0052】
一方、固定ドラム1には、受光部360とI/V変換器370およびアンプ380を有している。受光部360は、たとえばフォトダイオードを用いることができる。
発光部340と受光部360は、図3の実施の形態におけるロータリトランスによる非接触伝送に代えて使用される光空間伝送装置400を構成している。発光部340が発生する光Lは、受光部360で受光すると受光部360は出力電流I1を生じる。その出力電流はI/V変換器370により電流/電圧変換が行われ、I/V変換器370から出力される出力電圧V2は、アンプ380により増幅されて、MR抵抗値に対応したモニター用の出力電圧V3になり、このモニター用の出力電圧V3はモニター装置190によりモニターすることができる。
【0053】
図9の実施の形態では、磁気抵抗素子ヘッド20に相当する可変抵抗器175の再生出力信号は、ヘッドアンプ180によりロータリトランス3のロータコア3Bの巻線3Mに供給できる。この場合には切換スイッチSW1の端子171と端子172が電気的に接続され、端子173は開放されている。
ロータコア3Bの巻線3Mに供給された可変抵抗器175の出力電圧は、ステータコア3Aの巻線3Nに電磁的誘導により非接触で送られて、アンプ460により増幅されることにより、磁気抵抗素子ヘッドの再生信号を得ることができる。
可変抵抗器175のDC抵抗値を測定する場合には、切換スイッチSW1の端子171が端子173に接続されて端子172は開放された状態になる。これにより可変抵抗器175から出力される電圧はアンプ382により増幅されて出力電圧330となり、この出力電圧330は発光部340に送られる。
【0054】
図10は、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値Rと、出力電圧330、発光部340の光強度450およびモニター用の出力電圧V3の関係例を示している。
これらのDC抵抗値R、出力電圧330、光強度450およびモニター用の出力電圧V3の関係は、研摩時間が経過するのに従って増大する関係にある。
このことから、モニター装置190はモニター用の出力電圧V3をモニターすることにより、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値R、すなわち磁気抵抗素子ヘッドのMR膜の厚みのチェックを簡単かつ確実に行うことができる。
【0055】
図3においては、磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値を周波数に変換して電磁的な誘導により非接触型で伝送している。しかし図9の実施の形態では磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値は周波数ではなく光空間伝送装置400により光により伝送している。
その他に光空間伝送装置に代えて、他の形式の非接触の伝送形式を採用することも勿論可能である。
【0056】
本発明では、回転磁気ドラム装置の磁気抵抗素子ヘッドの膜厚が、実機搭載後のMR抵抗値の正確な測定により検出可能となり、膜厚測定において信頼性が向上する。
MR膜厚の必要最小限の研摩が可能となることで、ヘッド摩耗による耐久時間の向上が図れる。
製品出荷後ユーザによる抵抗値の測定が行えるので、ユーザによるメンテナンスタイミングの推測が可能となる。
【0057】
実際の電子機器に回転磁気ドラム装置を実装した後にヘッド表面の研摩を行う際に、ヘッドの抵抗値がリアルタイムで計測できることにより、ヘッドの磁気テープに対するあたりの確保が図れ、最適なMR膜厚の管理が行える。製品出荷前検査等で、MR抵抗値を測定することで、MRヘッドのバイアス電流を自動調整することもできる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁気抵抗素子ヘッドの膜厚の管理を簡単にかつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転磁気ドラム装置の好ましい実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1の回転磁気ドラム装置の断面構造例を示す図。
【図3】回転ドラムと固定ドラムにおける回路例を示す図。
【図4】磁気抵抗素子ヘッドのDC抵抗値、出力電圧および出力周波数、モニター用の出力周波数の関係例を示す図。
【図5】モニター用の出力周波数と、研摩用のテープにより磁気抵抗素子ヘッドの表面を研摩する様子の例を示す図。
【図6】本発明の回転磁気ドラム装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法の例を示す図。
【図7】モニター用の出力周波数、テープテンション、および回転ドラムの回転速度の関係の例を示す図。
【図8】DC抵抗値とMR膜厚の関係例を示す図。
【図9】本発明の回転磁気ドラム装置の回路例の別の実施の形態を示す図。
【図10】図9の実施の形態におけるMRヘッドのDC抵抗値、出力電圧、発光部の光強度およびモニター用の出力電圧の関係例を示す図。
【図11】従来の磁気抵抗素子ヘッドの研摩工程を示す図。
【図12】DC抵抗値とMR膜厚の関係例を示す図。
【符号の説明】
1・・・固定ドラム(固定体)、2・・・回転ドラム(回転体)、3・・・ロータリトランス(非接触型の伝送装置)、10・・・回転磁気ドラム装置、20・・・磁気抵抗素子ヘッド(MRヘッド)、100・・・磁気抵抗素子ヘッドのバイアス電流回路(DC抵抗値の検出回路を兼ねる抵抗値測定部)、150・・・周波数変換部(変換部)、175・・・可変抵抗器(磁気抵抗素子ヘッド20に相当する等価回路)、210・・・テンションガイド、SP・・・回転ドラムの回転速度、SW1・・・切換スイッチ、T・・・研摩用のテープ、TT・・・テープテンション、TP・・・磁気テープ(テープ状の情報記録媒体)
Claims (5)
- テープ状の情報記録媒体の情報を再生する回転磁気ヘッド装置であって、
固定体と、前記固定体に対して回転して前記情報を再生するための磁気抵抗素子ヘッドを有する回転体と、を備え、
前記回転体は、前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を測定する抵抗値測定部と、前記抵抗値測定部で得られた前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値をデータとして前記回転体の外部に伝送するための変換部と、を有し、
前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、前記磁気抵抗素子ヘッドの製造段階で、前記回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、前記磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送する回転磁気ヘッド装置。 - 回転体が固定体に対して回転することで、前記回転体の磁気抵抗素子ヘッドがテープ状の情報記録媒体の情報を再生するようになっている回転磁気ヘッド装置における、前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を測定する測定方法であり、
前記回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、前記回転体の前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を抵抗値測定部により測定する測定ステップと、前記抵抗値測定部で得られた前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値をデータとして前記回転体の外部に伝送するデータ伝送ステップと、を有し、
前記磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値を、前記磁気抵抗素子ヘッドの製造段階で、前記回転磁気ヘッド装置が電子機器に搭載された状態で、前記磁気抵抗素子ヘッドを研摩してその研摩量を管理する際にデータとして伝送する回転磁気ヘッド装置の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法。 - 前記磁気抵抗素子ヘッドを研摩するのは、前記電子機器において走行される研摩用のテープ体である請求項2に記載の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法。
- 前記磁気抵抗素子ヘッドの前記抵抗値が目標設定値に近づくにつれて前記回転体の回転数を下げる請求項3に記載の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法。
- 前記磁気抵抗素子ヘッドの前記抵抗値が目標設定値に近づくにつれて前記研摩用のテープ体のテープテンションを下げる請求項3に記載の磁気抵抗素子ヘッドの抵抗値測定方法。
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