JP4149716B2 - 光ファイバコードの製造方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバコードの製造方法及びその装置、並びに光ファイバコードに関し、特に光ファイバコードのシースの成形歪みを低減して品質向上を図る光ファイバコードの製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバコードは、光ファイバ心線と、この光ファイバ心線にほぼ平行に配置された抗張力繊維とが、押出機で熱可塑性樹脂などのシース樹脂で一括シース被覆される。
【0003】
また、従来の光ファイバコードの製造方法は、前記光ファイバ心線に抗張力繊維を縦添えして、押出成形機にてシース樹脂で一括シースされて押出成形された後に、冷却槽にて冷却して前記シース樹脂が固化され、このコードは巻き取り装置にて巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光ファイバコードの製造方法及び製造装置においては、光ファイバコードには押出成形による成形歪みが残留することになる。特に、光ファイバ心線にシース樹脂をルース状に被覆する光ファイバコードにおいては、長期間の放置やコード化後の熱履歴などのために徐々にシース樹脂が収縮してしまうという問題があった。
【0005】
ちなみに、光ファイバ心線が0.9mmφのSMのナイロン心線で、抗張力繊維が4本のケブラ(1420デニール)からなり、シース樹脂が比較的収縮の大きな難燃ポリオレフィン樹脂で、外径が2.8mmφである光ファイバコードは、初期光損失特性は0.20dB/kmと良好であったが、例えば60°Cの高温を経た後の低温(−10℃)において、0.5dB/kmほどの損失増が見られた。
【0006】
光ファイバコードは、通常短尺(数m)に切って、その先端にコネクタなどを接続することが多い。しかし、コードに収縮が発生すると、コネクタの取り付け作業に支障が生じるばかりでなく、コネクタの取り付け部の光ファイバが曲がって損失特性に支障をきたす可能性がある。
【0007】
また、コードの損失特性においては、コードを製造した後にシース樹脂が収縮するときに光ファイバ心線も一緒に蛇行してしまうために、損失特性が劣化する懸念があるという問題点があった。
【0008】
前者のコネクタの問題については、例えば、所定の長さにコードを切り取った後にオーブンなどに入れて収縮させた後にコネクタを取り付けることにより解決できるが、処理の手間(工数)がかかるという問題があった。しかし、後者のコードの損失特性については、後で熱処理しようとしても、収縮が端末部でしか発生しないので、その解決には困難である。
【0009】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、押出成形後の成形歪み、特にシース樹脂の収縮を減少せしめる光ファイバコードの製造方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバコードの製造方法は、各ボビンから光ファイバ心線と抗張力繊維とを張力制御ダンサで張力が調整されて押出機のダイスへ送り出し、加熱溶融された熱可塑性樹脂を前記ダイス内に注入することによって、前記光ファイバ心線と前記抗張力繊維とを前記熱可塑性樹脂のシース樹脂で一括シースして光ファイバコードを製造する光ファイバコードの製造方法において、
(A)、上記シース樹脂を押出機で被覆した後、冷却装置で冷却し、シース樹脂を固化する固化工程、
(B)、この固化工程で固化したコードの前記シース樹脂のみが固化され、内部の光ファイバ心線はルーズ状態を保つべく、中間引き取り装置により引き取る中間引き取り工程、
(C)、この中間引き取り工程で中間引き取りされたコードを加熱処理装置により加熱処理して前記シース樹脂のアニールを行う加熱処理工程、
(D)、この加熱処理工程で加熱されたコードを前記中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で引き取り駆動制御するとき、前記シース樹脂の張力が50g以下に保たれるように制御する工程、
(E)、この最終引き取り工程で引き取りされたコードを巻取り装置により巻取る巻取り工程、
以上の5工程を全てインラインで行うことを特徴とするものである。
【0011】
したがって、光ファイバコードの製造方法は、押出成形後の固化工程と最終引き取り工程との間で中間引き取り工程と加熱処理工程が行われることにより、インラインでコードのシース樹脂の成形歪みがアニールされるので、押出成形後に生じるシース樹脂の収縮が低減され、光ファイバ心線の蛇行が防止される。結果として、光ファイバコードにコネクタを取り付ける加工が容易となり、コネクタ及び光ファイバコードの損失特性が安定する。そして、中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で50g以下の張力とすることでシース樹脂のみを自由収縮させることができる。
【0012】
請求項2によるこの発明の光ファイバコードの製造方法は、請求項1記載の光ファイバコードの製造方法において、前記加熱処理工程の直後に、前工程のコードを冷却装置により再冷却する再冷却工程を行うことを特徴とするものである。
【0013】
したがって、加熱処理工程後に再冷却処理工程が行われるので、シース樹脂の成形歪みがより一層効果的にアニールされる。
【0014】
請求項3によるこの発明の光ファイバコードの製造方法は、請求項1又は2記載の光ファイバコードの製造方法において、前記加熱処理工程の加熱処理装置でコードを温水又はスチームにて加熱することを特徴とするものである。
【0015】
したがって、加熱処理工程の加熱処理装置ではコードを温水又はスチームにて加熱するので、アニールに必要な温度が100°C以下のシース樹脂に対してアニール処理が比較的簡単な方法で行われる。
【0016】
請求項4によるこの発明の光ファイバコードの製造方法は、請求項1又は2記載の光ファイバコードの製造方法において、前記加熱処理工程の加熱処理装置でコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱することを特徴とするものである。
【0017】
したがって、加熱処理工程の加熱処理装置ではコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱するので、アニールに必要な温度が150°C以上という比較的高融点であるシース樹脂が好適に使用できる。
【0018】
請求項5によるこの発明の光ファイバコードの製造装置は、各ボビンから光ファイバ心線と抗張力繊維とを張力制御ダンサで張力が調整されて押出機のダイスへ送り出し、加熱溶融された熱可塑性樹脂を前記ダイス内に注入することによって、前記光ファイバ心線と前記抗張力繊維を前記熱可塑性樹脂のシース樹脂で一括シースして光ファイバコードを製造する光ファイバコードの製造装置において、少なくとも、前記光ファイバ心線と抗張繊維とを熱可塑性のシース樹脂で一括シースする押出成形手段と、この押出成形されたコードを冷却して前記シース樹脂を固化する固化手段と、この固化したコードの前記シース樹脂のみが固化され、内部の光ファイバ心線はルーズ状態を保つべく、中間引き取りする中間引き取り手段と、この中間引き取りされたコードを加熱処理してシース樹脂のアニールを行う加熱処理手段と、このアニールされたコードを前記中間引き取り手段と最終引き取り工程との間で引取駆動制御するとき、前記シース樹脂の張力が50g以下に保たれるように制御する手段と、この最終引き取り後に巻き取りを行う巻き取り手段と、から構成され、前記各手段をインラインで行うべく順に配置されていることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、請求項1記載の作用と同様であり、光ファイバコードの製造装置は、押出成形後の固化手段と最終引き取り手段との間で中間引き取り手段と加熱処理手段が行われることにより、インラインでコードのシース樹脂の成形歪みがアニールされるので、押出成形後に生じるシース樹脂の収縮が低減され、光ファイバ心線の蛇行が防止される。結果として、光ファイバコードにコネクタを取り付ける加工が容易となり、コネクタ及び光ファイバコードの損失特性が安定する。そして、中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で50g以下の張力とすることでシース樹脂のみを自由収縮させることができる。
【0020】
請求項6によるこの発明の光ファイバコードの製造装置は、請求項5記載の光ファイバコードの製造装置において、前記加熱処理手段の直後に、前工程のコードを再冷却する再冷却手段を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
したがって、請求項2記載の作用と同様であり、加熱処理手段での加熱処理後に再冷却処理手段で再冷却処理が行われるので、シース樹脂の成形歪みがより一層効果的にアニールされる。
【0022】
請求項7によるこの発明の光ファイバコードの製造装置は、請求項5又は6記載の光ファイバコードの製造装置において、前記加熱処理手段がコードを温水又はスチームにて加熱する構成であることを特徴とするものである。
【0023】
したがって、請求項3記載の作用と同様であり、加熱処理手段ではコードを温水又はスチームにて加熱するので、アニールに必要な温度が100°C以下のシース樹脂に対してアニール処理が比較的簡単な方法で行われる。
【0024】
請求項8によるこの発明の光ファイバコードの製造装置は、請求項5又は6記載の光ファイバコードの製造装置において、前記加熱処理手段がコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱する構成であることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、請求項4記載の作用と同様であり、加熱処理手段ではコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱するので、アニールに必要な温度が150°C以上という比較的高融点であるシース樹脂が好適に使用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1を参照するに、第1の実施の形態に係わる光ファイバコード1の製造装置3は、光ファイバ心線5(以下、光ファイバ単心線、テープ心線などを総称して「光ファイバ心線」という)と抗張力繊維7がそれぞれ、送り出し機9にて図示せざるモータにより駆動される各送り出しボビン11に巻かれている。光ファイバ心線5と抗張力繊維7は、個々のモータの駆動により各送り出しボビン11が回転されて、張力制御ダンサ13でもって張力が調整されて互いにほぼ平行に配置された状態で押出成形手段としての例えば押出機15のダイス17へ送り出される。一方、加熱溶融された熱可塑性樹脂が前記ダイス17内に注入されることにより、上記の光ファイバ心線5と抗張力繊維7がダイス17内で熱可塑性樹脂のシース樹脂19で一括シースされる。
【0030】
なお、上記のシース樹脂19は、PVC、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に使用される。
【0031】
図2(A),(B)を参照するに、上記の押出機15のダイス17にて成形された光ファイバの単心コード,テープ心線コード1は、この第1の実施の形態では例えば4本の抗張力繊維7が直径0.9mmφの光ファイバ心線5の周囲に光ファイバ心線5の長尺方向にほぼ平行に配置されており、光ファイバ心線5と4本の抗張力繊維7を熱可塑性樹脂からなるシース樹脂19により外径2.8mmφに一括シースされている。
【0032】
なお、この第1の実施の形態の光ファイバコード1の種類は、光ファイバ心線5として外径0.5〜0.9mmの心線を用いて、外径2〜3mm程度とした単心コード1か、あるいは2心〜12心程度のテープ心線を用いて、外径2mm程度×(2〜5)mm程度の外径とした光ファイバテープコード1などが好適に使用される。
【0033】
再び図1を参照するに、上記の押出成形された光ファイバコード1は、固化工程での固化手段としての例えば水槽などの冷却槽21により冷却されて前記シース樹脂19が固化される。なお、上記の冷却槽21の温度は、次工程の中間引き取りに入る時点でシース樹脂19が硬化していることが望ましいので、60℃以下で、冷却時間が0.5秒以上であることが好ましい。特に、望ましくは30℃以下で、冷却時間が1秒以上であることが望ましい。
【0034】
次に、上記の冷却槽21により固化されたコード1は中間引き取り工程での中間引き取り手段としての例えば中間引き装置23により引き取られる。なお、この中間引き取りはシース樹脂19のみが固化され、内部の光ファイバ心線5はルーズ状態を保っていることが望ましい。
【0035】
上記の中間引き取りされたコード1は加熱処理工程での加熱処理手段としての加熱処理装置である例えば温水またはスチームの加熱槽25に入れられて加熱されることにより、コード1のシース樹脂19に対してアニールが行われる。この時の加熱温度は、コード1の仕様環境を考えると60°C以上で、1秒以上加熱することが好ましく、特に、80°C以上が望ましい。
【0036】
次に、上記のように加熱槽25にてアニールされたコード1は、再冷却手段としての例えば水槽などの再冷却槽27により再冷却される。この時、コード1が常温付近まで冷却されるのが望ましいので、再冷却槽27の冷却温度は30℃以下で、冷却時間は1秒以上であることが望ましい。
【0037】
さらに、上記の再冷却されたコード1は、最終引き取り工程を行う最終引き取り手段としての例えば最終引き取り機29にて引き取りが行われることにより、この最終引き取り工程と前記中間引き取り工程との間でコード1の張力が制御される。この最終引き取り工程の引き取りではコード1の全ての構成、つまり光ファイバ心線5、抗張力繊維7、シース樹脂19が完全に引き取られることが望ましい。
【0038】
より詳しくは、前記中間引き取り工程と最終引き取り工程との間ではコード1のシース樹脂19のみが自由にインライン収縮できるようにするために、この間のシース樹脂19の張力は極力小さく、望ましくは50g以下に保たれるよう中間引き取り工程と最終引き取り工程の各引き取り駆動を制御することが望ましい。一方、この間の光ファイバ心線5の張力は、シース樹脂19のみが自由に収縮しても光ファイバ心線5が一緒に収縮しないように比較的高張カであることが望ましい。
【0039】
上記のように最終引き取りされたコード1は、張力制御ダンサ31でもって張力が調整されてから巻き取り工程での巻き取り手段としての例えば巻き取り機33にて図示せざるモータに駆動される巻き取りボビン35により巻き取られる。
【0040】
なお、光ファイバコード1の製造方法は、上記のように送り出しボビン11から巻き取りボビン35までの間の全工程がインライン上で行われる。
【0041】
次に、この第1の実施の形態の光ファイバコード1と従来の光ファイバコードとの損失特性とを比較する。この第1の実施の形態の光ファイバコード1は上記の製造方法により製造されたものである。従来の光ファイバコードは、従来の一般的な方法として前述した第1の実施の形態における中間引き装置23による中間引き取り工程、加熱槽25による加熱処理工程、再冷却槽27による再冷却工程が行われない製造法にて製造されたものである。
【0042】
なお、試作したこの第1の実施の形態の光ファイバコード1及び従来の光ファイバコードの緒元としては、光ファイバ心線5が0.9mmφのSMのナイロン心線で、抗張力繊維7が4本のケブラ(1420デニール)からなり、シース樹脂19が比較的収縮の大きな難燃ポリオレフィン樹脂である。なお、光ファイバコード1の外径は2.8mmφである。
【0043】
結果として、損失過度特性(+20℃→+60℃→−10℃→+20℃のサイクルを3サイクル)を評価したところ、図4に示されているように、この第1の実施の形態の光ファイバコード1及び従来の光ファイバコードの初期光損失特性はいずれも0.20dB/kmと良好であったが、60°Cの高温を経た後の低温時で、従来の光ファイバコードのみが0.5dB/km以上ほどの損失増が見られた。一方、第1の実施の形態の光ファイバコード1は低温時での損失増が0.2dB/km以下であった。
【0044】
以上説明したように、この第1の実施の形態の製造方法は、冷水槽21と最終引き取り機29との間に、中間引き装置23と、インラインアニール用の温水又はスチームによる加熱槽25と、再冷却槽27とを有し、インラインでシース樹脂19の成形歪みがアニールされるのでヒートサイクル試験での、光損失増が0.20dB/km以下となり、光ファイバコード1が製造された後に生じるシース樹脂19の収縮を低減し、光ファイバ心線5の蛇行を防ぐことができる。その結果、この発明の光ファイバコード1にコネクタを取り付ける加工が容易となり、コネクタ及び光ファイバコード1の損失特性が安定することとなる。
【0045】
次に、この発明の第2の実施の形態の光ファイバコード37の製造装置39について説明する。なお、前述した第1の実施の形態とほぼ同様であるので、同じ部分については同符号にて表示して異なる部分のみを説明する。
【0046】
図3を参照するに、前述した第1の実施の形態の加熱処理手段が、この第2の実施の形態ではコード37を赤外線により照射、加熱する赤外線照射装置41に変更されたものである。それ以外は図1と同じであるので、重複する説明は省略する。
【0047】
つまり、中間引き取り工程後の加熱処理工程では、赤外線照射装置41により150℃以上、250℃以下でのアニール温度でコード37へ赤外線照射が行われる。コード37のシース樹脂19は赤外線域の光を吸収して、その分子運動が活性化されることにより、押出時の成形歪みが緩和される。なお、照射される赤外線の波長は、3〜15μm程度である。
【0048】
第1の実施の形態の加熱処理工程としては光ファイバコード1の押出時のインラインアニールが温水(湯)またはスチームの加熱槽25により行われているが、例えば温水(湯)では常圧で沸点がl00°Cであり、l00°C以上のスチームにおいては湯より熱効率が著しく落ちるので、150°C以上のアニール温度を必要とする熱可塑性樹脂に対してはインラインでの成形歪みを除去する効果が得られにくいものである。しかし、この第2の実施の形態の加熱処理装置としては赤外線照射装置41により150°C以上、250°C以下でのアニール温度が与えられるので、上記の熱可塑性樹脂のインラインでの成形歪みに対する必要な緩和効果が得られることになる。
【0049】
なお、シース樹脂19はアニールに必要な温度が150°C以上という比較的高融点である樹脂、例えばナイロン樹脂、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデンなどが好適に使用される。また、アニール温度が150°C以下であるようなPVC,ポリオレフィン系樹脂なども、問題なく使用できる。
【0050】
また、この第2の実施の形態では、加熱処理工程後に第1の実施の形態で行われた再冷却処理工程を行わず、常温で冷却しているが、この再冷却処理工程を第1の実施の形態と同様に行うようにしても構わない。
【0051】
次に、この第2の実施の形態の光ファイバコード37と従来の光ファイバコードとの損失特性とを測定波長1.55μmにて比較する。この第2の実施の形態の光ファイバコード37は上記の製造方法により製造されたものである。従来の光ファイバコードは、従来の一般的な方法として上記の第2の実施の形態における中間引き取り工程、加熱処理工程が行われない製造法にて製造されたものである。
【0052】
なお、試作した第2の実施の形態の光ファイバコード37及び従来の光ファイバコードの緒元としては、光ファイバ心線5が0.9mmφのSMのナイロン心線で、抗張力繊維7が4本のケブラ(1420デニール)からなり、シース樹脂19はアニールに必要な温度が比較的高融点であるナイロン樹脂である。なお、光ファイバコード37の外径は2.8mmφである。
【0053】
結果として、損失過度特性(+20℃→+60℃→−10℃→+20℃のサイクルを3サイクル)を評価したところ、図4に示されているように、この第2の実施の形態の光ファイバコード37及び従来の光ファイバコードの初期光損失特性はいずれも0.20dB/kmと良好であったが、60°Cの高温を経た後の低温時で、従来の光ファイバコードのみが0.5dB/km以上ほどの損失増が見られた。一方、第2の実施の形態の光ファイバコード37は低温時での損失増が0.2dB/km以下であった。
【0054】
以上説明したように、この第2の実施の形態の製造方法は、冷水槽21と最終引き取り機29との間に、中間引き装置23と、赤外線照射装置41とを有し、インラインでシース樹脂19の成形歪みがアニールされるので、ヒートサイクル試験での光損失増が0.20dB/km以下となり、光ファイバコード37が製造された後に生じるシース樹脂19の収縮を低減し、光ファイバ心線5の蛇行を防ぐことができる。その結果、この発明の光ファイバコード37にコネクタを取り付ける加工が容易となり、コネクタ及び光ファイバコード37の損失特性が安定することとなる。
【0055】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0056】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、光ファイバコードの製造方法により、押出成形後の固化工程と最終引き取り工程との間で中間引き取り工程と加熱処理工程を行ない、インラインでコードのシース樹脂の成形歪みをアニールするので、押出成形後に生じるシース樹脂の収縮を低減でき、光ファイバ心線の蛇行を防止できる。その結果、光ファイバコードにコネクタを容易に取り付けることができ、コネクタ及び光ファイバコードの損失特性を安定できる。そして、中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で50g以下の張力とすることでシース樹脂のみを自由収縮させることができる。
【0057】
請求項2の発明によれば、加熱処理工程後に再冷却処理工程を行うことにより、より一層効果的にシース樹脂の成形歪みをアニールできる。
【0058】
請求項3の発明によれば、加熱処理工程の加熱処理装置においてコードを温水又はスチームにて加熱するので、アニールに必要な温度が100°C以下のシース樹脂に対してアニール処理を比較的簡単な方法で行うことができる。
【0059】
請求項4の発明によれば、加熱処理工程の加熱処理装置においてコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱するので、アニールに必要な温度が150°C以上という比較的高融点であるシース樹脂を好適に使用できる。
【0060】
請求項5の発明によれば、請求項1記載の効果と同様であり、光ファイバコードの製造装置により、押出成形後の固化手段と最終引き取り手段との間で中間引き取り手段と加熱処理手段を行ない、インラインでコードのシース樹脂の成形歪みをアニールするので、押出成形後に生じるシース樹脂の収縮を低減でき、光ファイバ心線の蛇行を防止できる。その結果、光ファイバコードにコネクタを容易に取り付けることができ、コネクタ及び光ファイバコードの損失特性を安定できる。そして、中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で50g以下の張力とすることでシース樹脂のみを自由収縮させることができる。
【0061】
請求項6の発明によれば、請求項2記載の効果と同様であり、加熱手段での加熱処理後に再冷却処理手段で再冷却処理を行うことにより、より一層効果的にシース樹脂の成形歪みをアニールできる。
【0062】
請求項7の発明によれば、請求項3記載の効果と同様であり、加熱処理手段においてコードを温水又はスチームにて加熱するので、アニールに必要な温度が100°C以下のシース樹脂に対してアニール処理を比較的簡単な方法で行うことができる。
【0063】
請求項8の発明によれば、請求項4記載の効果と同様であり、加熱処理手段においてコードを赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱するので、アニールに必要な温度が150°C以上という比較的高融点であるシース樹脂を好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における光ファイバコードの製造装置の概略説明図である。
【図2】(A),(B)はこの発明の実施の形態の光ファイバの単心コード、テープ心線コードの断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態における光ファイバコードの製造装置の概略説明図である。
【図4】この発明の光ファイバコードと従来の光ファイバコードによるヒートサイクル時の損失特性を示した図である。
【符号の説明】
1 光ファイバコード(第1の実施の形態の)
3 製造装置(第1の実施の形態の)
5 光ファイバ心線
7 抗張力繊維(抗張力体)
9 送り出し機
15 押出機(押出成形手段)
19 シース樹脂
21 冷却槽(固化手段)
23 中間引き装置(中間引き取り手段)
25 加熱槽(加熱手段)
27 再冷却槽(再冷却手段)
29 最終引き取り機(最終引き取り手段)
33 巻き取り機(巻き取り手段)
37 光ファイバコード(第2の実施の形態の)
39 製造装置(第2の実施の形態の)
41 赤外線照射装置(加熱手段)
Claims (8)
- 各ボビン(11)から光ファイバ心線(5)と抗張力繊維(7)とを張力制御ダンサ(13)で張力が調整されて押出機(15)のダイス(17)へ送り出し、加熱溶融された熱可塑性樹脂を前記ダイス(17)内に注入することによって、前記光ファイバ心線(5)と前記抗張力繊維(7)とを前記熱可塑性樹脂のシース樹脂(19)で一括シースして光ファイバコードを製造する光ファイバコードの製造方法において、
(A)、上記シース樹脂(19)を押出機(15)で被覆した後、冷却装置(21)で冷却し、シース樹脂(19)を固化する固化工程、
(B)、この固化工程で固化したコード(1)の前記シース樹脂(19)のみが固化され、内部の光ファイバ心線(5)はルーズ状態を保つべく、中間引き取り装置(23)により引き取る中間引き取り工程、
(C)、この中間引き取り工程で中間引き取りされたコード(1)を加熱処理装置(25)により加熱処理して前記シース樹脂(19)のアニールを行う加熱処理工程、
(D)、この加熱処理工程で加熱されたコード(1)を前記中間引き取り工程と最終引き取り工程との間で引き取り駆動制御するとき、前記シース樹脂(19)の張力が50g以下に保たれるように制御する工程、
(E)、この最終引き取り工程で引き取りされたコード(1)を巻取り装置(33)により巻取る巻取り工程、
以上の5工程を全てインラインで行うことを特徴とする光ファイバコードの製造方法。 - 前記加熱処理工程の直後に、前工程のコード(1)を再冷却装置(27)により再冷却処理する再冷却処理工程を行うことを特徴とする請求項1記載の光ファイバコードの製造方法。
- 前記加熱処理工程の加熱処理装置(25)でコード(1)を温水又はスチームにて加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバコードの製造方法。
- 前記加熱処理工程の加熱処理装置(25)でコード(1)を赤外線にて150°C以上ないしは250°C以下で加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバコードの製造方法。
- 各ボビン(11)から光ファイバ心線(5)と抗張力繊維(7)とを張力制御ダンサ(13)で張力が調整されて押出機(15)のダイス(17)へ送り出し、加熱溶融された熱可塑性樹脂を前記ダイス(17)内に注入することによって、前記光ファイバ心線(5)と前記抗張力繊維(7)を前記熱可塑性樹脂のシース樹脂(19)で一括シースして光ファイバコードを製造する光ファイバコードの製造装置において、少なくとも、前記光ファイバ心線(5)と抗張繊維(7)とを熱可塑性のシース樹脂(19)で一括シースする押出成形手段(15)と、この押出成形されたコード(1)を冷却して前記シース樹脂(19)を固化する固化手段(21)と、この固化したコード(1)の前記シース樹脂(19)のみが固化され、内部の光ファイバ心線(5)はルーズ状態を保つべく、中間引き取りする中間引き取り手段(23)と、この中間引き取りされたコード(1)を加熱処理してシース樹脂(19)のアニールを行う加熱処理手段(25)と、このアニールされたコード(1)を前記中間引き取り手段(23)と最終引き取り工程との間で引取駆動制御するとき、前記シース樹脂(19)の張力が50g以下に保たれるように制御する手段(29)と、この最終引き取り後に巻き取りを行う巻き取り手段(33)と、から構成され、前記各手段(15、21、23、25、29、33)をインラインで行うべく順に配置されていることを特徴とする光ファイバコードの製造装置。
- 前記加熱処理手段(25)の直後に、前工程のコード(1)を再冷却する再冷却手段(27)を備えたことを特徴とする請求項5記載の光ファイバコードの製造装置。
- 前記加熱処理手段(25)がコードを温水又はスチームにて加熱する構成であることを特徴とする請求項5又は6記載の光ファイバコードの製造装置。
- 前記加熱処理手段(25)がコードを赤外線にて加熱する構成であることを特徴とする請求項5又は6記載の光ファイバコードの製造装置。
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