JP4144759B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
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Description
車体速度センサは、車体の走行速度を検出する。横加速度センサは、車両重心点の車両横方向における加速度を検出する。ヨーレートセンサは、車体のヨーレートを検出する。限界判定手段は、横加速度を走行速度で割った値からヨーレートを差し引いた値である車両重心点の横滑り角変化速度が基準速度以上である場合に、車両が旋回限界に達したと判定している(例えば、特許文献1参照)。
横滑り角測定器は、実横滑り角を検出する。規範アライメントトルク演算器は、規範アライメントトルク(ヨーレート路面反力トルク)を演算する。アライメントトルク測定器は、走行中の車両が路面から受ける実アライメントトルク(路面反力トルク)を検出する。アライメントトルク偏差演算器は、実アライメントトルクと規範アライメントトルクとの偏差の絶対値をアライメントトルク偏差として演算する。車両挙動安定性判定器は、アライメントトルク偏差を所定偏差量と比較し、アライメントトルク偏差が所定偏差量以上を示す場合に車両の挙動が不安定であると判定している(例えば、特許文献2参照)。
操舵力指標検出手段は、車両のステアリングホイールからサスペンションに至る操舵系に加わる操舵トルクおよび操舵力を含む操舵力指標のうちの少なくとも一つの操舵力指標を検出する。セルフアライニングトルク推定手段は、操舵力指標検出手段の検出信号に基づき、車両前方の車輪に生ずるセルフアライニングトルク(路面反力トルク)を推定する。車両状態量検出手段は、車両の状態量を検出する。前輪指標推定手段は、車両状態量検出手段の検出信号に基づき、車両前方の車輪に対するサイドフォースおよび前輪スリップ角を含む前輪指標のうちの少なくとも一つの前輪指標を推定する。グリップ度推定手段は、前輪指標推定手段が推定した前輪指標に対する、セルフアライニングトルク推定手段が推定したセルフアライニングトルクの変化に基づき、少なくとも車両前方の車輪に対するグリップ度を推定している(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、車両の横滑り角が大きい状態では、車両はすでに不安定状態となっているので、限界判定のタイミングが遅いという問題点があった。
そのため、規範アライメントトルクと実アライメントトルクとの偏差から推定される単純な不安定状態を判定することは可能であるが、その不安定状態がオーバーステア状態であるか、あるいはアンダーステアであるかといった詳細な判定をすることができないという問題点もあった。
そのため、タイヤのグリップ度を推定することは可能であるが、車両の挙動状態を推定することができないという問題点もあった。
なお、以下の実施の形態では、この車両用操舵制御装置が自動車に搭載されている場合について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置のステアリング機構1を示す構成図である。
図1において、ステアリング機構1は、ステアリングホイール2と、ステアリング軸3と、ステアリングギアボックス4と、トルクセンサ5と、アシストモータ6と、ラックアンドピニオン機構7と、タイヤ8と、ヨーレートセンサ9と、制御部10とを備えている。
また、ステアリング軸3には、操舵トルクThdlを補助するアシストトルクTastを発生する電動のアシストモータ6が、減速ギア(図示せず)を介して取り付けられている。
また、ステアリングギアボックス4には、ラックアンドピニオン機構7を介して、タイヤ8が取り付けられている。
また、制御部10には、操舵トルクThdl、アシストモータ6のモータ検出電流Imtr、およびアシストモータ6のモータ検出電圧Vmtrが入力される。
また、制御部10は、上記の入力に基づいてアシストモータ6を駆動させるための目標電流値を演算し、モータ駆動電流Id出力する。
そのため、ステアリング軸反力トルクTtrnは、アシストモータ6の慣性トルクをJ・dω/dtとすると、次式(2)で表される。
アシストモータ6は、式(3)に示すように、モータ検出電流Imtrにトルク定数Ktと減速ギアのギア比Ggearとを乗じたアシストトルクTastを発生し、運転者が操舵するときの操舵トルクThdlを補助する。
図2は、図1に示した制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11を示すブロック図である。
図2において、車両挙動状態推定部11は、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、挙動状態推定手段14とを有している。
まず、路面反力トルクTalnは、式(1)を変換して、次式(4)で表すことができる。
そのため、路面反力トルク検出手段12は、操舵トルクThdlおよびモータ検出電流Imtrからステアリング軸反力トルクTtrnを演算し、ステアリング軸反力トルクTtrnをローパスフィルタに通して推定路面反力トルクTestを演算する。この演算方法は、例えば特開2003−312521号公報に開示されている。
挙動状態推定手段14は、入力された値の時間変化率を演算する微分手段(図示せず)と、とを有している。
また、挙動状態推定手段14は、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestと、ヨーレート検出手段13から出力された実ヨーレートγrealとを用いて、テーブル(後述する)に基づいて車両の挙動状態を推定する。
続いて、挙動状態推定手段14は、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号によって車両の挙動状態を推定し、不安定な挙動状態であるオーバーステア状態を検出する。
ここで、挙動状態推定手段14は、トルク時間変化率の符号が負であり、ヨーレート時間変化率の符号が正である場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
まず、車両走行中に運転者の操舵によって生じる操舵トルクThdlは、トルクセンサ5で検出されて制御部10に入力される。
また、モータ検出電流Imtr、モータ検出電圧Vmtr、およびヨーレートγは、アシストモータ6およびヨーレートセンサ9から制御部10に入力される。
また、ヨーレートγは、ヨーレート検出手段13に入力され、実ヨーレートγrealとして出力される。
ここで、推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealは、図3のように出力されたとする。
図3において、時刻t1からt2までの区間は、推定路面反力トルクTestの増加とともに実ヨーレートγrealが増加しており、車両は安定して走行している。
これに対して、時刻t2からt3までの区間は、推定路面反力トルクTestが減少しているにもかかわらず、実ヨーレートγrealが増加しており、車両の挙動状態がオーバーステア状態になっている。
推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealは、挙動状態推定手段14の微分手段で微分され、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率が演算される。
続いて、車両の挙動状態は、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号に基づいて、挙動状態推定手段14で推定される。
図4は、図2の挙動状態推定手段14が、車両の挙動状態を推定するために用いるテーブル(後述する)を示す説明図である。なお、図4の時刻t1〜t3は、図3の時刻t1〜t3とそれぞれ対応している。
まず、時刻t1において、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号がともに正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
次に、時刻t2において、トルク時間変化率が0であり、ヨーレート時間変化率の符号が正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
続いて、時刻t3において、トルク時間変化率の符号が負であり、ヨーレート時間変化率の符号が正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
そのため、車両の種類による固有のパラメータを必要とすることなく、早期に車両の挙動状態がオーバーステア状態であることを推定することができる。
δ=Grp・θ・・・(7)
図5において、実ヨーレートγrealは、推定路面反力トルクTestに対して、パラメータ(τS+1)に基づいて決定される時間遅れt4を含んでいる。
この場合も、より正確に車両の挙動状態を推定することができる。
図6は、この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Aを示すブロック図である。
図6において、車両挙動状態推定部11Aは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、規範ヨーレート演算手段15(トルク変換手段)と、挙動状態推定手段14Aとを有している。
ここで、規範ヨーレート演算手段15は、上記式(9)の関係を用いた次式(10)を用いて推定路面反力トルクTestから規範ヨーレートγrefを演算する。
挙動状態推定手段14Aは、実ヨーレートγrealの絶対値から規範ヨーレートγrefの絶対値を減算して求めたヨーレート偏差γdevが、ヨーレート偏差閾値γcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestは、規範ヨーレート演算手段15に入力され、規範ヨーレートγrefとして出力される。
ここで、規範ヨーレートγrefおよび実ヨーレートγrealは、図7のように出力されたとする。
図7において、時刻t5以前の区間は、規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealとのヨーレート偏差γdevがほぼ「0」であるので、車両は安定して走行している。
これに対して、時刻t5以降の区間は、規範ヨーレートγrefが減少しているにもかかわらず、実ヨーレートγrealが増加してヨーレート偏差γdevが増加し、車両の挙動状態がオーバーステア状態になっている。
続いて、車両の挙動状態は、規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealとのヨーレート偏差γdevに基づいて、挙動状態推定手段14Aで推定される。
まず、時刻t5以前において、ヨーレート偏差γdevはほぼ「0」であるので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
次に、時刻t5〜時刻t6において、ヨーレート偏差γdevは増加しているが、ヨーレート閾値γcheckを超えていないので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
続いて、時刻t6において、ヨーレート偏差γdevとヨーレート閾値γcheckとが等しくなり、時刻t6以降では、ヨーレート偏差γdevがヨーレート閾値γcheckよりも大きくなるので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
そのため、車両の特性を考慮して、車両の挙動状態がオーバーステア状態であることを高い精度で検出することができる。
車両挙動状態推定部11Bは、実ヨーレートγrealの単位を路面反力トルクの単位と同じものに変換して車両の挙動状態を推定してもよい。
図8において、車両挙動状態推定部11Bは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、ヨーレート路面反力トルク演算手段16(ヨーレート変換手段)と、挙動状態推定手段14Bとを有している。
ここで、ヨーレート路面反力トルク演算手段16は、上記式(9)の関係を用いた次式(11)を用いて実ヨーレートγrealからヨーレート路面反力トルクTγを演算する。
挙動状態推定手段14Bは、推定路面反力トルクTestの絶対値からヨーレート路面反力トルクTγの絶対値を減算して求めた路面反力偏差Tdevが、路面反力偏差閾値Tcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
図9は、この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Cを示すさらに別のブロック図である。
図9において、車両挙動状態推定部11Cは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、ステアリング角演算手段17(トルクおよびヨーレート変換手段)と、挙動状態推定手段14Cとを有している。
挙動状態推定手段14Cは、路面反力ステアリング角θTの絶対値からヨーレートステアリング角θγの絶対値を減算して求めたステアリング偏差θdevが、ステアリング閾値θcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
例えば、挙動状態推定手段14Aは、ヨーレート偏差γdevの時間変化率を演算し、この時間変化率が、あらかじめ車両の特性等を考慮して設定された閾値よりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定してもよい。
ここで、使用されるパラメータは、ヨーレート偏差γdevの時間変化率のみに限られるものではなく、路面反力偏差Tdevの時間変化率およびステアリング偏差θdevの時間変化率に基づいて車両の挙動状態が推定されてもよい。
これらの場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
図10は、この発明の実施の形態3に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Dを示すブロック図である。
図10において、車両挙動状態推定部11Dは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、挙動状態推定手段14Dと、ヨーレート路面反力トルク演算手段16と、ステアリング角検出手段18と、ステアリング路面反力トルク演算手段19(ステアリング角変換手段)とを有している。
ステアリング路面反力トルク演算手段19は、ステアリング角検出手段18から出力されたステアリング角θの単位を路面反力トルクの単位と同じものに変換するために、ステアリング角θからステアリング路面反力トルクTθ(第5の物理量)を演算する。
ここで、ステアリング路面反力トルクTθは、ステアリング角θに比例して増加を続ける値であり、ステアリングゲインをKalnとすると、次式(12)で表すことができる。また、ステアリングゲインKalnは、次式(13)で表すことができる。
Kaln=K2・Grp・・・(13)
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
まず、運転者が操作するステアリングホイール2のステアリング角θは、ステアリング角検出手段18で検出されてステアリング路面反力トルク演算手段19に入力される。
続いて、ステアリング角θは、ステアリング路面反力トルク演算手段19に入力され、ステアリング路面反力トルクTθとして出力される。
ここで、推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγ、およびステアリング路面反力トルクTθは、図11のように出力されたとする。
図11において、時刻t7で推定路面反力トルクTestが飽和し、時刻t7以降は、次第に減少している。
また、時刻t8以降、さらにステアリング角θが増加してステアリング路面反力トルクTθが増加すると、時刻t9でヨーレート路面反力トルクTγが再び増加に転じる。これは、車両がアンダーステアからスピンに推移する状態を示しており、車両の挙動状態が例えばスピン状態等の不安定な状態になっている。
また、ヨーレート路面反力トルクTγと推定路面反力トルクTestとの偏差を第1挙動推定偏差閾値Tun1とする。
また、図11には示されていないが、ヨーレート路面反力トルクTγがステアリング路面反力トルクTθより大きい場合においても、車両の挙動状態が安定状態であるかオーバーステア状態であるかの境界となる時刻に、第2挙動推定偏差閾値Tun2を設定する。
第2挙動推定偏差閾値Tun2は、ヨーレート路面反力トルクTγとステアリング路面反力トルクTθとの偏差である。
続いて、車両の挙動状態は、推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγおよびステアリング路面反力トルクTθに基づいて、挙動状態推定手段14Dで推定される。
まず、ステアリング路面反力トルクTθが、ヨーレート路面反力トルクTγ以上であるか否かが判定される(ステップS21)。
ステップS21において、ステアリング路面反力トルクTθがヨーレート路面反力トルクTγ以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、ステアリング路面反力トルクTθとヨーレート路面反力トルクTγとの第1路面反力トルク偏差Tdev1(=Tθ−Tγ)が演算される(ステップS22)。
ステップS23において、第1路面反力トルク偏差Tdev1が、推定条件偏差閾値Tthより大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両は、安定しているかあるいはアンダーステア状態であるとして、車両の挙動状態の推定は行われずに図11の処理を終了する。
続いて、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、あらかじめ定められた第1挙動推定偏差閾値Tun1より大きいか否かが判定される(ステップS25)。
一方、ステップS25において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第1挙動推定偏差閾値Tun1より小さい(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態ではないと推定され(ステップS27)、図11の処理を終了する。
ステップS28において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第2挙動推定偏差閾値Tun2より大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態であると推定され(ステップS26)、図11の処理を終了する。
一方、ステップS28において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第2挙動推定偏差閾値Tun2より小さい(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態ではないと推定され(ステップS27)、図11の処理を終了する。
そのため、アンダーステア状態であるのにオーバーステア状態であると誤って推定されることがなくなり、車両挙動状態の推定精度を向上させることができる。
そのため、全てのヨーレート状態に応じた車両の挙動状態を推定することができる。
車両挙動状態推定部11は、ヨーレート、ステアリング角、あるいは別の単位を用いて車両の挙動状態を推定してもよい。
これら場合も、上記実施の形態3と同様の効果を奏することができる。
挙動状態推定手段14は、実ヨーレートγrealが任意に設定される推定開始閾値よりも大きくなった場合にのみ車両の挙動状態を推定してもよい。
この場合、実ヨーレートγrealが小さい場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると誤って推定されることがなくなり、車両挙動状態の推定精度を向上させることができる。
Claims (8)
- 車両のタイヤが路面から受ける路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、
前記車両に発生するヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
前記車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段と
を備え、
前記挙動状態推定手段は、
前記路面反力トルクと前記ヨーレートとを用いて前記車両の挙動状態を推定すること
を特徴とする車両用操舵制御装置。 - 前記挙動状態推定手段は、時間変化率を演算する微分手段を有し、
前記挙動状態推定手段は、
前記微分手段を介した前記路面反力トルクに基づくトルク時間変化率と、前記微分手段を介した前記ヨーレートに基づくヨーレート時間変化率とを用いて前記車両の挙動状態を推定すること
を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記路面反力トルクを前記ヨーレートと同じ単位である第1の物理量に変換するトルク変換手段をさらに備え、
前記挙動状態推定手段は、前記ヨーレートと前記第1の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定すること
を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記ヨーレートを前記路面反力トルクと同じ単位である第2の物理量に変換するヨーレート変換手段をさらに備え、
前記挙動状態推定手段は、前記路面反力トルクと前記第2の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定すること
を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記路面反力トルクおよび前記ヨーレートを互いに同じ単位である第3の物理量および第4の物理量に変換するトルクおよびヨーレート変換手段をさらに備え、
前記挙動状態推定手段は、前記第3物理量と前記第4の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記車両の運転者が操作するステアリングホイールの回転角度であるステアリング角を検出するステアリング角検出手段と、
前記ステアリング角を前記第1の物理量、前記第2の物理量、前記第3の物理量、および前記第4の物理量の何れか一つと同じ単位である第5の物理量に変換するステアリング角変換手段と
をさらに備え、
前記挙動状態推定手段は、前記第5の物理量と前記第1の物理量、前記第2の物理量、前記第3の物理量、および前記第4の物理量の何れか一つとの偏差が、あらかじめ設定された推定条件偏差閾値よりも大きい場合には、前記車両の挙動状態を推定しないことを特徴とする請求項3から請求項5までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記挙動状態推定手段は、前記路面反力トルクと前記ヨーレートとの間の時間遅れを補償することを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
- 前記挙動状態推定手段は、前記ヨーレートがあらかじめ設定された推定開始閾値よりも小さい場合には、前記車両の挙動状態を推定しないことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
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