JP4143710B2 - 転動式コインセレクタ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、投入されたコインを転がしながら真正コインと不正コインとに区分けする転動式コインセレクタに関する。
特に本発明は、「パチンコ型スロットマシン」、いわゆる「パチスロ」などのゲーム機に使用されている転動式コインセレクタに関する。
なお、本明細書で使用する「コイン」は、通貨であるコインの他、ゲーム機独自のメダルやトークンの総称である。
【0002】
【従来の技術】
この種転動式コインセレクタは、例えば実開平6−25963号(対応米国特許第5293981号)に開示されている。
これを図15と図16を用いて説明する。
図15はコインセレクタの斜視図である。
図16は図15におけるX−X線での断面図である。
【0003】
84は軸線方向に長い平板状のフレームであり、両端部の取り付け片99・98によりゲーム機内に軸線方向、かつ、図16から明らかなように軸線回りに傾斜して固定されている。
コインの入口81に続いてフレーム84の下縁部をL字状に屈曲してガイドレール86を形成してある。
このガイドレール86は、後述の選別窓89を通過した近傍まで形成してある。
ガイドレール86の上面がコインのガイド面87になっている。
フレーム84の中間には矩形の選別窓89を穿孔してある。
【0004】
この選別窓89の上縁側には選別板101が位置調整可能にビス止めしてある。
91はフレーム84の上縁部の枢軸88に回動可能に軸支され、かつ、図15でフレーム84の裏側に配置され、かつ、その下縁を前記選別窓89に対応して配置したキャンセル板である。
85はこのキャンセル板91と一体動可能に枢軸88に軸支され、かつ、フレーム84の表側に配置したドア板である。
フレーム84の上端部とドア板85の上端部とにより、フレーム84の上端部にはパチスロ機のコイン投入口に投入されたコインを受け入れる漏斗状の入口81を形成している。
【0005】
95はフレーム84の突起94に上端部を枢動可能に支持したL字状のキャンセル板である。
96はフレーム84に固定したソレノイドであり、外部信号により選択的に励磁及び消磁される。
キャンセル板95の先端部はこのソレノイド95に吸着されたとき、前記レール86の延長上に位置して出口82までガイド面87を延長する。
ソレノイド96が消磁されたときはスプリング(図示せず)によりキャンセル板95が回動されてレール86の延長上から先端部が外れて落下孔92を形成するようになっている。
【0006】
選別板101の下縁90とレール86のガイド面87とにより、真正コインの直径よりも僅かに広い間隔83を規制している。
すなわち、入口81からのコインAがガイド面87を転がって選別板101の部位に来ると、真正なコインであれば下縁90すれすれを転がる。
このとき、コインAの上縁部が下縁90にガイドされて倒れが阻止されるから、選別窓89部を通過できる。
しかし、不正小径コインであれば下縁90によりガイドされないから、自重で倒れて選別窓89中に倒れ込んでガイド面87から落下してしまう。
もちろん、大径の不正コインは、ガイド面87と下縁90との間隔83よりも径が大きいので入り込むことが出来ず、レール86とドア板85との間から落下する。
【0007】
また、ソレノイド96が励磁されているとキャンセル板95は吸着されて先端部がレール86の延長上に位置しているので、選別窓89部を通過したコインはキャンセル板95の上面を転がって出口82に到達できる。
ところが、ソレノイド96が消磁されるとキャンセル板95は図示しないスプリングで回動されてレール86の延長上から外れて落下孔92を形成する。
これにより、コインAはこの落下孔92に落下して出口82まで到達できない。
このキャンセル機能は、ゲーム機側が故障のときや準備状態のときにコインが投入されてもゲーム者に返却するためのものである。
【0008】
近年、ゲームのスピーディさが望まれるようになってきた。
前記従来装置は、フレーム84が水平面から約20度レール84側を支点として仰角を保ち、かつ、入口81側から出口82側へ約20度の角度を有しているので、コインは通路を構成する部材との接触面積が多いため滑り抵抗が大きく、コインの転動速度を上げるには限界がある。
そこで、コインの転がり速度を高めるためフレーム84の軸線回りの傾斜を無くすと共に、レール86の傾きを大きくし、コインがほぼ垂立状態で転がるようにすることが考えられた。
コインがほぼ垂立状態であれば、コインガイド部材との摩擦接触面積が少なくなると共に、重力を活用して加速できるのでコイン速度は大幅にアップする。
しかし、コインをほぼ垂立状態に保ったままコイン外径をチェックして不正コインを選別する装置は未だ提案されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、コインをほぼ垂立状態に保ったままコイン外径をチェックして不正コインを選別できるようにすることである。
本発明の第2の目的は、使用するコインの径が変更されてもその外径のチェックの適応が容易にできるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明にかかるコインセレクタは、上方のコイン投入口から投入されたコインが、コイン通路における前記コイン投入口と連絡するほぼ垂直な下降部、該下降部に続く約1/4の円弧部および該円孤部に続く直線的な斜面部から形成されたガイドレールを転動し、この転動経路の途中でコイン通路の片側の通路側壁に形成された真正コインの径より小さい高さの開口により、真正コインより径少のコインは前記開口を傾倒して落とされ、真正コインはコイン通路のコイン出口へと案内される転動式コインセレクタにおいて、前記コイン通路の前記円弧部と対応して所定の間隔でその上方位置に配置され、転動するコインの上部周面を受け入れてガイドする誘導凹部が外周部に形成してある回転自在なガイドローラと、前記ガイドローラの誘導凹部に上部周面が嵌まりながら前記ガイドレール上を転動するコインを側面から押して前記開口側に移動するように付勢する付勢手段と、前記付勢手段により横に付勢されたコインの前記開口側の上部周縁が受けられてガイド可能とされる前記ガイドローラにおける誘導凹部の側方にある前記ガイドレールに向かって所定量突出している側方ガイドと、前記付勢手段により横に付勢されつつ転動するコインの前記側方ガイド側と同じ側の下部周縁を受けてガイドするように前記ガイドレールに隣接した本体側に設けられた垂立壁とより構成したものである。
また、前記コイン通路の内底面には、金属製のガイドレールが敷設されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、コイン通路はほぼ垂直な下降部と、下降部に続く弧状部と、弧状部に続く斜面部とよりなるものである
さらに、側方ガイドのガイドレールは、弧状凸部からコインの許容直径誤差分突出しているものである。
さらにまた、側方ガイドレール側にコインを付勢する付勢手段を有するものである。
さらに、弧状凸部は、ローラ周面の一部であるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
【実施例】
図1は実施例の斜視図
図2は実施例の正面図
図3は図2のA−A線断面図
図4は実施例の背面図
図5は図4のB−B線断面図
図6は実施例のカバーを外した状態の斜視図
図7は実施例のカバーを外した状態の正面図
図8は図7のC−C線断面図
図9は実施例のカバーを外した状態の運転状態の正面図
図10は図9のD−D線断面図
図11は第1ゲート手段がキャンセル位置にある状態でのD−D線断面図
図12は第1と第2ゲート手段がキャンセル位置にある状態でのD−D断面図
図13は図4からブラケット類を削除した背面図
図14はガイドレールと弧状凸部を拡大した説明図
図15従来例の斜視図
図16は図15のX−X線の断面図
【0013】
1は本体であって、樹脂等により成形されている。
2は樹脂等により成形したカバーであり、本体1に突設した軸受3に軸4により回動自在に枢着されている。
また、カバー2は軸4に巻き付けたコイルバネ7により本体1側に付勢されている。
5はコインの投入孔、6はコイン出口である。
【0014】
次に本体1の構造を、主に図6及び7を参照して説明する。
本体1には幅がコインとほぼ同一のレール8が側方に突出形成してある。
レール8は、ほぼ垂直の下降部8A、それに続いてほぼ4分の1の円弧部8B、円弧部8Bに続く直線的な斜面部8Cよりなっている。
レール8表面には、ステンレス板9が摩耗防止のため貼付してある。
したがって、ステンレス板9の表面がコインのガイドレールGである。
このガイドレールGに隣接した本体1側に垂立壁8Dを設けてある。
ガイドレールGに沿ってガイドレールを含む平面がコイン通路10を形成する。
【0015】
11はガイドローラであって、本体1に突設した軸12に前記円弧面8Bと同心に回転自在に支持してある。
ガイドローラ11は図3、図8、図14から明らかなように、コインの周面と一方の側面をガイドする断面鈎状の誘導凹部11Aを有している。
すなわち、ローラ11の小径部11Bの周面である弧状凸部11Cと、その側方にある大径部11Eの側壁であって前記凸部11Cと同一方向に突出する側方ガイド11Dとで形成してある。
【0016】
この誘導凹部11Aは、前記ガイドレールGと同一平面内、すなわち、コイン通路10にある。
ガイドローラ11の凸部11CとガイドレールGとの距離は真正なコインの直径よりも僅かに大きく設定してある。
側方ガイド11Dの突出量、すなわち、凸部11Cから大径部11E周面までの高さHは、真正コインの直径誤差及びガイドレールGとガイドローラ11の製造並びに組み付け誤差を考慮してもガイドレールGに密着して転がる真正コインの端部が側方ガイド11Dに案内されるように設定してある。
すなわち、コインの直径が真正コインよりも小さければ側方ガイド11Dによって案内されない。
【0017】
13は直状の規制面13Aを有すると共にコインよりも厚みが僅かに厚い規制板であり、ビス14で本体1に固定されている。
ガイドレールGと規制面13Aは真正コインの径よりも僅かに大きい間隔を有しており、真正コインの径の判別とガイド機能を有している。
ガイドレールGの斜面部8Cには、凹字状の非接触型センサ15A、15B、15Cを配置してある。
これらセンサ15A、15B、15Cはコインを検出すると信号を出力する。
ガイドレールGは、センサ15Bの凹部に位置している。
センサ15Aと15Cは、それらの凹部にコイン通路10が内在するように配置してある。
センサ15Aは、本体1に固定したブラケット16Aに固定されている。
センサ15B、15Cも同様にブラケット16B、16Cに固定されている。
【0018】
17はコイン通路10を挟んで本体1内の反対側に配置した転向防止板である。
転向防止板17は、ブラケット16Aに固定され、センサ15Aと15Cの間からセンサ15Aの間を塞いでいる。
21は第1ゲート手段であり、樹脂により成形されている。
第1ゲート手段21は、本体1の背面に突設した軸受22に支持された軸23に回動自在に支持されている。
第1ゲート手段21の先端部は、図11において明らかなように、コイン通路10、すなわち、便宜的にはガイドレールGの上方を直角に横断するようにした棒状の突部21A、その突部に続いてコイン通路10の上流側に面して凸になる弧状面21Bを形成してある。
突部21Aおよび弧状面21Bのコイン通路10への突出位置は、円弧部8Bの直下流、かつセンサ15A、15Bの上流である。
【0019】
24は、本体1に形成した第1ゲート手段21突出用の孔である。
25は第2ゲート手段であり、樹脂により成形されている。
図13から明らかなように、第2ゲート手段25は本体1の背面に突出している軸受27に固定された軸28に一端部が回動自在に枢軸されている。
【0020】
第2ゲート手段25は、付勢手段、例えば軸28回りに装着したスプリング35により常時コイン通路10側に、付勢されている。
そして、通常はこの付勢力により図12のようにカム面25Aがコイン通路10に位置した状態で図示しないストッパに係止されて静止している。
第2ゲート手段25は、円弧部8Bに配置してある。
すなわち、突部21Aあるいは弧状面21Bに係止されたコインに、次のコインが衝突するのを回避するために第1ゲート手段21とコインの直径よりも僅かに離して配置してある。
第2ゲート手段25は、正面から見て円弧状部8Bに沿って弧状になっていると共に、コイン通路10の上流側から下流側向かって暫時コイン通路10に突出(図10参照)するようにカム面25Aが形成してある。
第2ゲート手段25は、本体1の開口26に配置してある。
【0021】
57は本体1の背面に固定したソレノイドである。
図12から明らかなように、ソレノイド57のアーマチャ58の先端にはリンク29の一端がアーマチャ58を貫通するピン31により枢着してある。
このリンク29の他端は、第1ゲート手段21の中間部にピン32により枢着してある。
ピン31とソレノイド57との間にはコイルスプリング33が介装してあり、常時アーマチャ58が突出する方向に付勢している。
これにより、ソレノイド57がOFFのとき、コイルスプリング33の弾発力によりアーマチャ58は突出され、第1ゲート手段21を図12で最も反時計回り方向に回動させて弧状面21Bがコイン通路10に突出した状態、すなわちキャンセル位置で図示しないストッパに当接して静止している。
【0022】
ゲーム機が作動状態のときは、ソレノイド57が励磁されてアーマチャ58が吸引されるので、ピン31、リンク29、ピン32を介して第1ゲート手段21が図10のように右方に引かれる。
これにより、第1ゲート手段21は軸23を中心として時計回り方向に回動される。
その旋回途上において、弧状部21Bがコイン通路10から退避したところで第1ゲート手段21の突起21Dが第2ゲート手段25の突起25Dに係合し、第2ゲート手段25を友連れで回動させて突起21Aおよび第2ゲート手段25をコイン通路10から撤退させて、それぞれ退避位置に保持する。
この突起21Aが突起25Dに当接して友連れを開始するのは、アーマチャ58がソレノイド57にほぼ引き込まれた位置である。
したがってソレノイド57の吸引力が大きい状態なので、第2ゲート手段25のスプリング35の付勢力が加わってもそれに抗して吸引することができる。
【0023】
37は軸12の本体1の背面側の突出端に枢着した手動キャンセル受けレバーである。
図4から明らかなように、38は手動キャンセルレバーであり、前記開口26に位置しており、第2ゲート手段25から第1ゲート手段21に跨って相対するよう円弧の1/4程度の大きさになっている。
この手動キャンセルレバー38は腕39に固定されており、背面にカムを突設してある。
キャンセル受けレバー37の反対側に突出する腕37Aには前記カムに相対してカムが形成してある。
【0024】
キャンセル受けレバー37はゲーム機のキャンセル釦により押し下げられると、軸12の回りを図4で反時計回り方向に回動する。
この回動により、前記2つのカムにより手動キャンセルレバー38は図4で紙面に対し鉛直方向に押し下げられ、その先端部がコイン通路10に進入することによりコイン通路10に位置しているコインを強制的にガイドレールG上から押し出して落下させる。
キャンセル受けレバー37は、ゲーム機のキャンセル釦の押し下げが解除されるとスプリング部40の弾性により復帰する。
この復帰に伴って手動キャンセルレバー38は腕39の弾発力により、コイン通路10から外れた退避位置に復帰する。
【0025】
カバー2は、入口5に相対する部位が上端側から下降するにつれて通路の厚みが薄くなるよう傾斜したガイド部2Aになっている。
そのガイド部2Aに続いて厚みがコインよりも僅かに広いコイン通路10を画定する部位2B、及びキャンセルしたコイン、すなわち、ガイドレールGから外れて落下するコインのガイド部2Cが形成してある。
図1および図2から明らかなように、カバー2に突出した軸受45A、45Bには、軸46が支持されている。
【0026】
この軸46には、ガイド片47の上端部が回動自在に枢着され、下端部は垂下されている。
ガイド片47は、コイン通路10に沿うように下端部が湾曲している。
また、ナット48でカバー2にロックされたビス49とガイド片47との間には弾発力が弱いスプリング(図示せず)を介装し、ガイド片47がコイン通路10に突出するよう付勢している。
この突出量は、僅かにコインに接触する程度の量になるよう図示しないストッパで規制している。
【0027】
また、軸46には補助ストッパ51が回動自在に垂下されている。
補助ストッパ51の下端部は第1ゲート手段21の突部21A側にL字状に屈曲している。
その屈曲端51Aは、第1ゲート手段21の突部21Aがコイン通路10を横切った後にその先端に当接する。
【0028】
真正コインは、入口5に投入されると本体およびカバー2のガイド部2Aおよび規制面13A、凸部11Cおよび下降部8AのガイドレールGで案内されて垂直に落下する。
その後、下降部8AのガイドレールGおよび垂立壁8D、ならびに、ガイドローラ11の側方ガイド11Dおよび凸部11C、ならびに、ガイド片47とで斜面部8Cへ案内する。
【0029】
このとき、カバー2側はガイド面がないため、コインの振れを抑止することが出来ない。
そこで、ガイド片47をあてがってコイン自身の振動による無用な落下を防止する。
斜面部8Cに入ると、コインはセンサ15A、15B、15Cを順次通過する。
センサ部を通過したコインは、ガイドレールGと本体1とに案内されて出口6からゲーム機のコイン集積部に集められる。
【0030】
次に本実施例の作用を説明する。
ゲーム機が不使用状態のときは、ソレノイド57が消磁されている。
このため、アーマチャ58はスプリング33のスプリング力により突出されている。
これにより、ピン31、リンク29、ピン32を介して第1ゲート手段21は図12のように最も反時計回り方向に回動されたキャンセル位置になり、図示しないストッパに当接して静止している。
【0031】
この状態において第1ゲート手段21の突部21Aはコイン通路10を通過して外れた位置にあり、弧状部21Bがコイン通路10に位置している。
第2ゲート手段25はスプリング35のスプリング力によりコイン通路10側に突出するよう付勢され、カム面25Aがコイン通路10に位置しているキャンセル位置にある。
この図12の状態でコインが入口5から投入された場合、下降部8Aのコイン通路10を降下するコインは、第2ゲート手段25のカム面25Aに衝突し、そのカム面25Aに沿って反本体1側へ横方向にスライドされるのでガイドレールGから外れ、本体1とガイド部2C間の通路を落下して図示しないゲーム機の返却口に戻される。
【0032】
次にゲーム機が使用状態のときは、ソレノイド57が励磁される。
このため、アーマチャ58はスプリング31のスプリング力に抗してソレノイド57内に引き込まれる。
これにより、ピン31、リンク29、ピン32を介して第1ゲート手段21は図12の状態から時計回り方向に回動されて弧状部21Bがコイン通路10を外れたところで突起21Dが突起25Dに当接する。
これ以降第1ゲート手段21は突起21Dで突起25Dを押動して第2ゲート手段25を友連れし、第1ゲート手段21の突起21Aと第2ゲート手段25のカム面25Aがコイン通路10から外れたところで図示しないストッパに当接して図10の退避位置で静止する。
【0033】
この状態においてコインCがゲーム機の入口に投入されると、コインCは入口5を通過してガイドレールG及び凸部11Cにより周面を案内され、かつ、ガイド片47を弱いスプリング力によりコインCの一側面に押しつけて垂立壁8D及び側方ガイド面11Dに押しつけることにより、両側面をそれらにガイドされつつ転がる。
コインCは、下降部8Aにおいて重力により加速されて後、円弧部8Bにてそのスピードを損なわないよう滑らかに方向転換されて後、斜面部8Cを転がって出口6に到達する。
【0034】
このように、ほぼ垂直落下する下降部8Aを設けることにより、短距離でコインCの転がりスピードを上げられるという効果がある。
また、下降部8Aおよび円弧部8Bではガイド片47によっても側方から極めて弱いスプリング力で押してコインCの振れで真正コインまでガイドレール8から外れないように案内している。
【0035】
前記円弧部8BではコインCに遠心力が働くため、コインCはガイドレールGに圧接、すなわち、密着しつつ転がり、ガイドローラ11の周りをほぼ1/4周する。
円弧部8BではコインCがガイドレールGに密着しているため、真正コインは一部がガイドローラ11の誘導凹部11Aにおいて側方ガイド11Dにガイドされつつ進行する。
コインCがガイドレールGでジャンプした場合は、凸部11Cにガイドされつつ進行する。
斜面部8Cを転がるコインCは、センサ15A、15B、15Cの順に通過する。
図示しない制御部では、これらセンサからの信号により真正コインと判別すれば何も作動させない。
【0036】
しかし、不正コインと判別すれば、ソレノイド57を消磁して第1ゲート手段21及び第2ゲート手段25をコイン通路10に突出させ、以降投入されるコインCをガイドレールGから外すことによりキャンセルする。
キャンセルされたコインCは、ガイド部2Cを通って落下する。
【0037】
不正コインを使用した場合、例えばコインCの直径が小さい場合は、そのコインCのガイドローラ11の側方ガイド11Dに達しないので、ガイド片47の押圧力によって開口26側へ倒れてガイドレールGから外れ、本体1とカバー2のガイド部2C間に落下する。
【0038】
コインCの幅が広い場合は、入口5で支えてしまう。
コインCの直径が大きい場合は、ガイドレールGと凸部11Cの間に支えてしまう。
この時は、手動解除レバー38でカバー2側へ押し込んでガイドレールGから外すことにより本体1とカバー2のガイド部2C間に落下させる。
【0039】
転向防止板17は、コインCにワイヤを固着してセンサ15A、15B、15C部を通過させて後、ワイヤを用いてコインCを横向きに転向させてセンサ15A及び15Cと15Bとの間の隙間を引き戻して使うなどの不正使用防止のためのものである。
この転向防止板17があれば、コインCを転向して引き戻そうとしてもコインCが転向防止板17に引っかかって引き戻すことが出来ない。
本発明は図示の実施例に限らず、コイン通路に垂直な下降部を設けず全て斜面にて構成してもよい。
側方ガイド11Dは実施例のように面状でなく、大径部11Eの周面部に位置するリング状であってもよい。
コインCを側方ガイド11D側に付勢する手段は、スプリングで付勢されたガイド片47の他、図6において本体1を時計回り方向に僅かに傾けてコインCの自重によって側方ガイド11Dと垂立壁8Dに密着するようにしても良い。
また、ガイド片47を設けなくてとも、コイン自身の振れにより小径のコインはガイドレールGから外れて落下する。
しかし、ガイド片47で横方向に付勢することにより更に確実に選別できる。径の異なるコインを用いる場合は、小径部11Bがコインの径に適応するガイドローラ11に交換するだけでよい。
【0040】
本発明は、弧状凸部と、その弧状凸部の少なくとも一方の側方にあって前記弧状凸部側からその突出方向に向かって所定量突出する側方ガイドと、前記弧状凸部と所定の間隔で配置されたコイン転動ガイドレールとによりコイン通路を構成したので、径の不正なコインを迅速かつ正確に選別することができる。
【0041】
コイン通路はほぼ垂直な下降部と、下降部に続く弧状部と、弧状部に続く斜面部とより構成したので、まず下降部で重力を利用して加速し、その速度を損なわないよう弧状部で滑らかに方向転換して後斜面で更に転がすようにしたので、コインの加速に重力を最大限に活用できるから、下降部を短距離にでき、装置をコンパクトに構成できる。
また、弧状部においてコインには遠心力が加わるから、ガイドレールにコインが自ら密着するので跳ね上がりを抑制でき、ガイドローラとの共同でコイン径を正確にチェックできる。
【0042】
側方ガイドは、弧状凸部からコインの許容直径誤差分突出しているので、小径の不正コインを正確に選別できる。
【0043】
側方ガイド側にコインを付勢する付勢手段を用いると、不正なサイズの場合積極的にコインをガイドレールから外すので、迅速に不正コインを排除することができる。
【0044】
弧状凸部は、ローラ周面の一部であるので小径部と大径部との異なるガイドローラに交換するだけでよいという利点がある。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例の斜視図
【図2】図2は実施例の正面図
【図3】図3は図2のA−A線断面図
【図4】図4は実施例の背面図
【図5】図5は図4のB−B線断面図
【図6】図6は実施例のカバーを外した状態の斜視図
【図7】図7は実施例のカバーを外した状態の正面図
【図8】図8は図7のC−C線断面図
【図9】図9は実施例のカバーを外した状態の運転状態の正面図
【図10】図10は図9のD−D線断面図
【図11】図11は第1ゲート手段が退避した状態でのD−D線断面図
【図12】図12は第1と第2ゲート手段がキャンセル位置にある状態でのD−D断面図
【図13】図13は実施例の手動キャンセルレバと腕とを外した状態の背面図
【図14】図14はガイドレールと弧状凸部を拡大した説明図
【図15】図15は従来例の斜視図
【図16】図16は図15のX−X線の断面図
【符号の説明】
5 入口
6 出口
8A 下降部
8B 弧状部
8C 斜面部
9 コイン転動ガイドレール
10 コイン通路
11 ガイドローラ
11C 弧状凸部
11D 側方ガイド
Claims (2)
- 上方のコイン投入口( 5 )から投入されたコインが、コイン通路( 10 )における前記コイン投入口と連絡するほぼ垂直な下降部( 8 A)、該下降部に続く約1/4の円弧部( 8 B)および該円孤部に続く直線的な斜面部( 8 C)から形成されたガイドレール( 8 )を転動し、この転動経路の途中でコイン通路の片側の通路側壁に形成された真正コインの径より小さい高さの開口( 26 )により、真正コインより径少のコインは前記開口を傾倒して落とされ、真正コインはコイン通路のコイン出口( 6 )へと案内される転動式コインセレクタにおいて、
前記コイン通路の前記円弧部と対応して所定の間隔でその上方位置に配置され、転動するコインの上部周面を受け入れてガイドする誘導凹部( 11 A)が外周部に形成してある回転自在なガイドローラ( 11 )と、
前記ガイドローラの誘導凹部に上部周面が嵌まりながら前記ガイドレール上を転動するコインを側面から押して前記開口側に移動するように付勢する付勢手段( 47 )と、
前記付勢手段により横に付勢されたコインの前記開口側の上部周縁が受けられてガイド可能とされる前記ガイドローラにおける誘導凹部の側方にある前記ガイドレールに向かって所定量突出している側方ガイド( 11 D)と、
前記付勢手段により横に付勢されつつ転動するコインの前記側方ガイド側と同じ側の下部周縁を受けてガイドするように前記ガイドレールGに隣接した本体( 1 )側に設けられた垂立壁( 8 D)と、より構成された転動式コインセレクタ。 - 前記コイン通路の内底面には、金属製のガイドレールが敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の転動式コインセレクタ。
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