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JP4141244B2 - 用紙搬送機構 - Google Patents

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JP4141244B2
JP4141244B2 JP2002366816A JP2002366816A JP4141244B2 JP 4141244 B2 JP4141244 B2 JP 4141244B2 JP 2002366816 A JP2002366816 A JP 2002366816A JP 2002366816 A JP2002366816 A JP 2002366816A JP 4141244 B2 JP4141244 B2 JP 4141244B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式又はインクジェット式の画像形成装置等に用いられる安定した用紙の搬送を行うための用紙の搬送制御を行う用紙搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式等の画像形成装置等では、装置本体内に設けられた用紙搬送路に載置トレイ等に載置されている用紙を搬送しつつ、画像形成を行って装置本体外部に排出する。用紙搬送路上には、用紙を搬送するための駆動ローラ対、用紙を正しい搬送方向に規制するガイド等が配置されている。
【0003】
図10は、従来の画像形成装置に備えられた用紙搬送路の一部の構成を示す図である。図10に示すように、分円弧状の用紙搬送路S上には、2つのガイド110a、110bが設けられ、用紙の搬送方向である図10に示す矢印の方向に対して上流側に搬送ローラ対A、下流側に搬送ローラ対Bが配置されている。ガイド110a、110bは、用紙搬送路Sに沿って分円弧状に構成され、搬送ローラ対Aから用紙が搬送ローラ対Bに搬送されるように規制する。2つの搬送ローラ対A、Bは、回転駆動されることで用紙を挟持・搬送する。
【0004】
しかしながら、上記のような分円弧状の用紙搬送路Sの構成では、搬送方向の用紙の先端が搬送ローラ対Aを通過して搬送ローラ対Bに搬送・挟持されるまでの搬送状態のばらつきや、各搬送ローラ対A、Bの搬送速度(以下、周速と言う。)の誤差のため用紙に撓みが生じ、用紙がガイド110a又は110bに接触することがあった。これにより、異音の発生、トナーやインク等のガイド110a、110bへの付着及び上記付着に伴う用紙に形成された画像の乱れが生じた。また、ガイド110a、110bに付着した汚れが、搬送される用紙に汚れとして付着したり、さらに用紙とガイド110a、110bとの接触によって、用紙に振動が生じ、トナーやインクが飛散して用紙搬送路S周辺を汚損していた。
【0005】
そこで、上記の問題を解決するため、図11に示すようにガイド110bにコロ111を設け、用紙がガイド110a、110bに直接接触するのを防止するものがあった。
【0006】
また、搬送される連続した印字用紙に対して、用紙搬送ブレーキ装置からブレーキ力を可変に付与することで用紙の搬送速度を抑え、搬送状態を安定させて画像形成の際に用紙の位置ずれなく印字するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−68548公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の図11に示すようガイド110bにコロ111を設けた構成では、コロ111の外周部が磨耗したり、その軸受け部が磨耗するため、長期にわたって使用する場合には、交換が必要になるのでユーザに作業面及びコスト面で負担がかかる。また、コロ111は、用紙との接触によって外周部が汚損し、その汚損が再び搬送される用紙に転写されてしまう。
【0008】
また、上記特許文献1の構成では、ブレーキ力を印字用紙に付与する構成であって、印字用紙の搬送速度が変更自在な構成ではなく、また連続した印字用紙にのみ有効であるため、不連続の用紙に対しては搬送状態が的確に安定しない可能性がある。
【0009】
この発明の目的は、用紙搬送路上に設けられた2つのローラ対の周速比を変更することによって、2つのローラ対の間を搬送される用紙の撓み量を適量に維持し、用紙の搬送状態を安定させることができる用紙搬送機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0011】
(1)定着装置を通過したトナー画像が定着された用紙を搬送する用紙搬送経路上に配置された湾曲搬送路の上流側と下流側とに、用紙を搬送する2つのローラ対及び2つのローラ対の間で用紙の搬送を規制するガイドを配置した用紙搬送経路機構において、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の撓み量を、適正値を挟んだ所定の範囲で検知する検知手段を備え、前記検知手段は、用紙搬送路上において、用紙の搬送方向に対して上流側に位置するローラ対の下流側近傍と、下流側に位置するローラ対の下流側近傍と、に搬送される用紙の通過を検知する2つのセンサを具備し、予め定められた各ローラ対の周速に対する各センサ間の用紙の通過時間差と予め定められた適正値との比較により前記用紙の撓み量を検知し、前記検知手段によって検知された用紙の撓み量と予め定められた適正値とを比較し、該撓み量が適正値より大きい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラ対に対して遅くし、該撓み量が適正値と等しい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラに対して等しくし、該撓み量が適正値より小さい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラ対に対して速くすることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、2つのローラ対及びガイドが用紙搬送路上に配置された用紙搬送機構において、用紙搬送路上を搬送される用紙の通過を検知する2つのセンサが、用紙の搬送方向に対して上流側に位置するローラ対の下流側近傍と下流側に位置するローラ対の下流側近傍と、に配置され、各センサ間の用紙の通過時間差と予め定められた適正値との比較によって検知された用紙の撓み量に基づいて、2つのローラ対の周速比が変更されることで用紙の撓み量を適量に安定させる搬送制御が行われる。この際、前記用紙の撓み量が予め定められた適正値に対して大きいか小さいかで2つのローラ対の周速比が変更される。したがって、搬送される用紙の撓み量に応じて用紙の搬送制御が行われるので、用紙が撓み過ぎず、用紙とガイドとの接触による異音の発生及び2つのローラ対の間の用紙搬送路の汚損が防止される。また、搬送される用紙の撓み量に応じて用紙の搬送制御が行われるので、用紙が撓み過ぎず、用紙とガイドとの接触による異音の発生及び2つのローラ対の間の用紙搬送路の汚損が防止される。
さらに、上記センサは、用紙が通過したか否かを検知できればよいので、簡易な構成のものが用いられ、コストアップが抑制される。
【0013】
(2)前記ガイドは、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の各面に対向するように配置されていることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、前記ガイドが、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の各面に対向するように配置されているので、上記の搬送される用紙が2つのローラ対のうちのどちらか一方にしか挟持されていない場合に、挟持されていない側の一端が用紙の各面側から規制される。
【0028】
(3)前記検知手段は、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙の有無の判定を行うことを特徴とする。
【0029】
この構成においては、前記検知手段によって2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙の有無が判定されるので、新たに用紙の有無の判定を行う手段が必要とならず、コストアップが抑制される。
【0030】
(4)前記2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙がないと前記検知手段によって判定された場合、2つのローラ対の周速比を変更せず、用紙の搬送制御を行わないことを特徴とする。
【0031】
この構成においては、前記検知手段によって2つのローラ対の間の用紙搬送路上に搬送されている用紙がないと判定された場合、2つのローラ対の周速比の変更による用紙の搬送制御が行われないので、無駄な用紙の搬送制御が行われることが防止される。
【0032】
(5)前記2つのローラ対のうち少なくとも一方が、周速が変更自在であることを特徴とする。
【0033】
この構成においては、2つのローラ対のうち少なくとも一方のローラ対の周速が前記用紙の撓み量に基づいて変更される。したがって、2つのローラ対のうち一方の周速が変更自在でない場合であっても、前記用紙の撓み量に基づく他方のローラ対の周速の変更によって、2つのローラ対の周速比が変更されて用紙の搬送制御が行われるので、用紙が撓み過ぎず、用紙とガイドとの接触による異音の発生及び2つのローラ対の間の用紙搬送路の汚損が防止される。
【0034】
(6)前記周速の変更自在な一方のローラ対は、他方のローラ対以外に隣接する駆動ローラ対に比べて用紙の搬送力が強いことを特徴とする。
【0035】
この構成においては、前記周速の変更自在な一方のローラ対の用紙の搬送力が他方のローラ対以外に隣接する駆動される駆動ローラ対に比べて強いので、隣接する駆動ローラ対に影響されずに用紙の搬送制御が行われる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構を適用した画像形成装置の構成を示す図である。この発明の本体装置である画像形成装置100は、用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとしてコピアモード、プリンタモード、FAXモードを有し、各モードはユーザによって選択される。
【0040】
また、画像形成装置100は、原稿読取部10、給紙部20、画像形成部30、排紙部40及び図示しない操作パネル部等から構成される。原稿読取部10は、装置本体の上部に配置され、プラテンガラス11、原稿載置トレイ12及びスキャナ光学系13等から構成される。スキャナ光学系13は、光源14、複数の反射ミラー15a〜15c、光学レンズ16及びCCD(Charge Coupled Device)17を有する。光源14は、プラテンガラス11に載置された原稿又は原稿載置トレイ12から原稿搬送路R上を搬送される原稿に光を照射する。複数の反射ミラー15a〜15cは、原稿からの反射光を反射させて光学レンズ16に導く。光学レンズ16は、反射ミラー15a〜15cによって導かれた反射光を集光してCCD17に導く。CCD17は、集光された反射光を光電変換する。
【0041】
給紙部20は、装置本体の下部に配置され、給紙トレイ21、手差トレイ22及び給紙ローラ23等から構成される。給紙トレイ21及び手差トレイ22は、画像形成時に用紙搬送路Sに給紙される用紙を載置する。給紙ローラ23は、回転して各トレイ21、22に載置された用紙を用紙搬送路Sに給紙する。画像形成部30は、原稿読取部10の下方の手差トレイ22側に配置され、図示しないレーザスキャニングユニット(以下、LSUと言う。)、感光体ドラム31及び定着装置36を有し、感光体ドラム31の周囲に、帯電器32、現像装置33、転写装置34及び除電器35が感光体ドラム31の回転方向である図1に示す矢印の方向に沿ってこの順に配置されている。
【0042】
排紙部40は、給紙トレイ21の上方に配置され、排紙ローラ41及び排紙トレイ42等から構成される。排紙ローラ41は、画像形成の終了した用紙搬送路S上の用紙を排紙トレイ42に排出する。排紙トレイ42は、排紙ローラ41から排出される用紙を載置する。操作パネル部は、印字枚数や印字倍率等の各種設定の入力を受け付ける図示しない複数の入力キーを備えている。
【0043】
コピアモードにおいて原稿の画像を用紙にコピーする際、原稿読取部10のプラテンガラス11又は原稿載置トレイ12にコピーしたい原稿を載置した後、操作パネル部に設けられた各入力キーを押下して印字枚数、印字倍率等の設定入力を行い、図示しないスタートキーを押下してコピー動作を開始する。
【0044】
スタートキーが押されると、画像形成装置100は、給紙ローラ23が回転して用紙搬送路Sに用紙が給紙される。給紙された用紙は、用紙搬送路S上に設けられたレジストローラ51に搬送される。
【0045】
レジストローラ51に搬送された用紙の搬送方向の先端部は、用紙に転写されるべき感光体ドラム31上に形成されるトナー画像との位置合わせを行うため、用紙の副走査方向とレジストローラ51の軸方向とが平行になるようにレジストローラ51に挟持される。
【0046】
原稿読取部10によって読み取られた画像データは、入力キー等を用いて入力された条件で画像処理が施された後、LSUにプリントデータとして送信される。LSUは、帯電器32によって所定の電位に帯電された感光体ドラム31表面に、図示しないポリゴンミラー及び各種レンズを介して上記画像データに基づいたレーザ光を照射して静電潜像を形成する。その後、現像装置33の図示しない現像槽中に設けられた一部が感光体ドラム31に対向するMGローラ33a表面に付着しているトナーが、感光体ドラム31表面上の電位ギャップに応じて感光体ドラム31表面に引き寄せられて付着し、静電潜像が顕像化される。感光体ドラム31上に残留したトナーは、図示しないドラムユニットのクリーニングブレードによって掻き取られ、図示しないクリーナユニットによって回収される。
【0047】
その後、レジストローラ51によって、レジストローラ51に挟持されている用紙と、感光体ドラム31表面に形成されたトナー画像との位置が合わせられ、用紙を感光体ドラム31と転写装置34との間に搬送する。次に、転写装置34に設けられた転写ローラ34aを用いて感光体ドラム31表面のトナー画像を上記用紙に転写する。トナー画像の転写が終了した用紙は、定着装置36の上ヒートローラ36aと下ヒートローラ36bとの間を通過することで熱と圧力が加えられるとともにトナー画像が溶融・固着され、用紙搬送路S上の搬送ローラ対A、Bに搬送されて排紙ローラ41によって排紙トレイ42に排出される。
【0048】
図2は、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構の第1の構成を示す図である。図2に示すように、この発明の用紙搬送機構60は、ガイド61a、61b、接触部材62及び制御部63,ドライバ64a、64b及びモータ65a、65b等から構成される。また、接触部材62及び制御部63が、この発明の検知手段である。
【0049】
ガイド61a、61b、は、用紙搬送路S上に設けられたこの発明のローラ対である用紙を搬送するための搬送ローラ対A、Bの間の分円弧状の用紙搬送路Sに沿って配置され、一部に接触部材62を貫通させる孔を有し、搬送ローラ対Aから搬送ローラ対Bに用紙が搬送されるように規制する。
【0050】
接触部材62は、搬送方向に回動自在に一端が支持され、ガイド61a、61bに設けられた孔を貫通するように配置されている。また、接触部材62は、ガイド61a、61b間を搬送される用紙の搬送方向の先端及び裏面に当接することで回動する。その際、用紙に当接する接触部材62の他端の位置の変位量を制御部63に出力する。
【0051】
なお、接触部材62は、当接している用紙が搬送され通過した後、備えられた図示しないばねの弾性力により用紙に当接する前の基準の位置に戻る。また、接触部材62は、用紙の裏面に当接するため、当接による用紙及び接触部材62自信の汚損を防止することができる。
【0052】
制御部63は、接触部材62から出力された上記変位量から2つの搬送ローラ対A、Bの間を搬送されている用紙の撓み量を検知する。つまり、実際に検知した変位量と、予め定められた適正値である撓み量が適量な状態で用紙が搬送される場合の変位量との比較によって検知する。また、制御部63は、図3(a)に示すような予め定められた用紙の撓み量に対応するローラ対の周速のデータから、検知した用紙の撓み量に対する適切な搬送ローラ対A、Bの周速を算出するとともにドライバ64a、64bを介してモータ65a、65bを駆動して搬送ローラ対A、Bの周速を変更し、用紙の撓み量を適量にする用紙の搬送制御を行う。
【0053】
例えば、搬送ローラ対A、Bに用紙が搬送される際、最初に2つの搬送ローラ対A、Bの周速は、VA 、VB =V0 で回転している。その時、搬送ローラ対Aから搬送ローラ対Bに搬送されている用紙の撓み量Mが制御部63によって検知された場合、図3(a)に示すように、制御部63は、検知した用紙の撓み量に対応する搬送ローラ対A、Bの周速VA =Va 、VB =Vb (Va <Vb )を算出するとともに搬送ローラ対A、B周速を算出した周速に変更する。その後、検知した用紙の撓み量から用紙の撓み量が適量であると制御部63が判断すれば、搬送ローラ対A、Bの周速をVA 、VB =V0 に戻す。
【0054】
一方、用紙の撓み量が適量な値よりも小さい場合、つまり用紙の撓み量がほとんどない状態や撓みがなく搬送ローラ対A、Bによって引っ張られているような状態においては、用紙が破られてしまう虞があるので、上述の場合とは逆に搬送ローラ対Aの周速を上げて、搬送ローラ対Bの周速を下げるように制御して用紙の撓み量を増加させる。
【0055】
また、制御部63は、接触部材62から出力された上記変位量から用紙が搬送されてないと判定した場合は、搬送ローラ対A、Bの周速(周速比)変更せず、用紙の搬送制御を行わない。ここで、用紙の搬送の有無は、用紙に接触部材62が当接していない場合には接触部材62が変位しないことから、上記変位量の有無によって判定する。これによって、無駄な用紙の搬送制御を行うことを防止でき、用紙の搬送制御の実行に伴う処理負荷を低減できる。さらに、接触部材62の上記変位量から判断した用紙の搬送の有無の情報をJAM検知等の用紙の搬送の有無の情報が必要な制御に用いることができ、用紙の有無の判断を行う手段を新たに設ける必要がないので、コストアップを抑制できる。
【0056】
なお、各搬送ローラ対A、Bの周速の変更は、図3(b)に示すように徐々に変化するように行う。これにより、各搬送ローラ対A、Bの急激な変化で用紙に衝撃を与えることを防止できる。さらに、2つの搬送ローラ対A、Bは、隣接する駆動ローラ対の搬送力よりも強い構成にする。例えば、図1に示す搬送ローラ対Bに隣接する搬送ローラ対Cは、搬送ローラ対Bよりも搬送力を小さくする。但し、駆動される搬送ローラ対A、Bの搬送力は、同レベルに構成する。これにより、隣接する駆動ローラ対の搬送力が用紙の搬送制御に与える影響を低減でき、より適切な用紙の搬送制御を行うことができる。
【0057】
以上のようにして、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構60の第1の構成では、接触部材62を用いて2つの搬送ローラ対A、Bの間の用紙搬送路S上を搬送される用紙の撓み量に基づいて、搬送ローラ対A、Bの周速の変更を行うことで2つの搬送ローラ対A、Bの周速比を変更して用紙の搬送制御を行う。これによって、用紙の撓み量を適量に維持できるので、用紙の搬送状態を安定させることができ、用紙と搬送ローラ対A、Bの間のガイドとの接触を防止でき、異音の発生及び用紙搬送路や用紙の汚損を防止できる。
【0058】
さらに、ガイド61a、61bは、2つの搬送ローラ対A、Bの間の用紙搬送路S上を搬送される用紙の各面に対向するように配置されているので、搬送される用紙が2つの搬送ローラ対A、Bのうちのどちらか一方にしか挟持されていない場合に、挟持されていない側の一端を用紙の各面側から適切な搬送方向に規制できる。さらに、搬送方向における搬送されている用紙の先端が、搬送ローラ対A、Bの間のガイド61a、61b上に位置している場合、ガイド61a、61bの搬送方向の規制によって、搬送ローラ対Bに搬送・挟持されるタイミングが遅れて用紙の余分な撓みが発生することを防止できる。
【0059】
なお、この発明の実施形態では、図3に示すような連続する撓み量のデータを用いて用紙の搬送制御を行うが、特にこれに限定されるものではなく、予め定められた複数の範囲の中から該当する用紙の撓み量を検知し、それらの範囲に対応する予め定められたローラ対の周速のデータを用いて周速比を変更する用紙の搬送制御を行ってもよい。例えば、図4に示すように撓み量を3つの範囲A、B、Cに設定し、それぞれの撓み量を大、中、小とする。次に、撓み量の大、中、小に対応する搬送ローラ対A、Bの周速をそれぞれVA =Va2・VB =Vb2と、VA 、VB =V0 と、VA =Va1・VB =Vb1と設定し、範囲Bにおける中の撓み量を適正範囲とする。制御部63は、接触部材62から出力された上記変位量から撓み量がどの範囲A、B、Cに該当するか選択する。次に、選択した撓み量に対応する搬送ローラ対A、Bの周速VA 、VB を算出するとともに搬送ローラ対A、Bの周速を変更する。また、上述の構成のように各搬送ローラ対A、Bの周速の変更は、図3(b)に示すように徐々に周速が変化するように行う。
【0060】
上記の例は、用紙の撓み量に基づいて行われる周速の算出等の処理を上記複数の範囲の撓み量にそれぞれ対応するように予め定めることができるので、処理を簡素化できる。
【0061】
図5は、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構の第2の構成を示す図である。図5に示すように、この発明の用紙搬送機構60は、ガイド66、発光部67、受光部68及び制御部63、ドライバ64a、64b及びモータ65a、65b等から構成される。また、発光部67、受光部68及び制御部63が、この発明の検知手段である。
【0062】
ガイド66は、用紙搬送路S上に設けられた用紙を搬送するための搬送ローラ対A、Bの間の用紙搬送路Sに沿って用紙の画像面側に配置され、一部に発光部67からの光を通過させる孔を有し、搬送ローラ対Aから搬送ローラ対Bに用紙が搬送されるように規制する。ここで、搬送ローラ対A、Bの間は分円弧状の用紙搬送路Sであるため、用紙が搬送される際に用紙は分円弧状の用紙搬送路Sの外周側の方向に進もうとすることから、用紙が接触することが多い分円弧状の用紙搬送路の外周側に相当する用紙の画像面側にのみ対向するようにガイド66が配置されている。
【0063】
発光部67は、搬送される用紙の画像形成されていない裏面に光を照射し、受光部68は、用紙に照射された光の反射光を受光面68aで受光する。また、受光部68は、反射光を受光する際に反射光の受光面68aでの受光位置の情報を制御部63に出力する。また、受光部68が反射光を受光しなかった場合、つまり用紙が搬送されていない場合においても、受光部68から受光位置の情報が制御部63に常に出力される。
【0064】
なお、この発明の実施形態では、ガイド66に発光部67からの光を通過させるために孔を設けたが、特にこれに限定されることはなく、光を反射させない構成であればよい。例えば、図6に示すように、孔の代わりに光が当たる部分のガイド66表面を光を吸収する特性を有する黒色に塗装する。
【0065】
制御部63は、上記反射光の受光位置の情報から用紙の撓み量を検知する。つまり、実際に検知した受光位置と、予め定められた適正値である撓み量が適量な状態で用紙が搬送される場合の受光位置との比較によって撓み量を検知する。また、制御部63は、用紙搬送機構60の第1の構成と同様に、図3(a)に示すような予め定められた用紙の撓み量に対する搬送ローラ対の周速のデータから、検知した用紙の撓み量に対する適切な搬送ローラ対A、Bの周速を算出するとともにドライバ64a、64bを介してモータ65a、65bを駆動して搬送ローラ対A、Bの周速を変更し、用紙の撓み量を適量にする用紙の搬送制御を行う。
【0066】
さらに、制御部63は、用紙搬送機構60の第1の構成と同様に、上記反射光の受光位置の情報から用紙が搬送されていないと判定した場合は、用紙の搬送制御を行わない。用紙の有無の判定は予め定められた用紙の反射光を受光しない時の受光位置の情報との比較によって判定する。これにより、用紙搬送機構60の第1の構成と同様の効果を得ることができる。
【0067】
なお、用紙搬送機構60の第1の構成と同様に、用紙に衝撃を与えることを防止するため、各搬送ローラ対A、Bの周速の変更は、図3(b)に示すように徐々に周速が変化するように行う。また、搬送ローラ対A、Bの搬送力(駆動力)についても、隣接する駆動ローラ対の搬送力が用紙の搬送制御に与える影響を低減し、適切な用紙の搬送制御を行うため、搬送ローラ対A、Bに隣接する駆動ローラ対の搬送力よりも強い構成にする。
【0068】
以上のようにして、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構60の第2の構成では、発光部67及び受光部68を用いて2つの搬送ローラ対A、Bとの間の用紙搬送路S上を搬送される用紙の撓み量に基づいて、搬送ローラ対A、Bの周速の変更を行うことで2つの搬送ローラ対A、Bの周速比を変更して用紙の搬送制御を行う。これによって、用紙搬送機構60の第1の構成と同様の効果を得ることができる。さらに、ガイド66を用紙の画像面側にのみ配置することによって、部品点数を削減でき、コストアップを抑制することができる。また、発光部67、受光部68によって、用紙と非接触で用紙の撓み量を検知することによって、用紙の撓み量の検知によって用紙が汚損することを防止できる。
【0069】
図7は、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構の第3の構成を示す図である。図7に示すように、用紙搬送機構60は、ガイド75a、75b、センサ76a、76b、制御部63、ドライバ64a、64b及びモータ64b、65b等から構成される。また、センサ76a、76b及び制御部63が、この発明の検知手段である。
【0070】
ガイド75a、75bは、2つの搬送ローラ対A、Bの間の分円弧状の用紙搬送路Sに沿って配置され、搬送ローラ対Aから搬送ローラ対Bに用紙が搬送されるように規制する。センサ76a、76bは、各搬送ローラ対A、Bの搬送方向の下流側に配置され、発光部77a、77b、受光部78a、78bを有する。発光部77a、77bは、搬送される用紙に光を照射し、受光部78a、78bは、光が照射された用紙からの反射光を受光する。また、センサ76a、76bは、反射光を受光した際に制御部63へ信号を出力する。
【0071】
制御部63は、各センサ76a、76bから用紙の通過時に出力された信号に基づいて、各センサ付近の用紙の通過時間を算出し、センサ76aからセンサ76bへ用紙の搬送方向の先端が通過するまでの通過時間差を算出する。また、制御部63は、算出した通過時間差に基づいて用紙の撓み量を検知する。つまり、実際に検知した通過時間差と、予め定められた基準の通過時間差である撓み量が適量な状態で用紙が搬送される場合の通過時間差との比較によって用紙の撓み量を検知する。
【0072】
例えば、基準の通過時間差よりも実際の通過時間差が大きい場合は、用紙が撓んだ状態で搬送されていることが推定できる。また、基準の通過時間差よりも実際の通過時間差が小さい場合は、用紙の撓みがほとんどない又は引っ張られた状態で搬送されていることが推定できる。
【0073】
また、制御部63は、用紙搬送機構60の第1、第2の構成と同様に、図3(a)に示すような予め定められた用紙の撓み量に対するローラ対の周速のデータから、検知した用紙の撓み量に対する適切な搬送ローラ対A、Bの周速を算出するとともにドライバ64a、64bを介してモータ65a、65bを駆動して搬送ローラ対A、Bの周速を変更し、用紙の撓み量を適量にする用紙の搬送制御を行う。
【0074】
さらに、制御部63は、用紙搬送機構60の第1、第2の構成と同様に、センサ76a、76bのどちらからも出力される信号がない場合は、用紙が搬送されていないと判定し、用紙の搬送制御を行わない。これにより、用紙搬送機構60の第1、第2の構成と同様の効果を得ることができる。
【0075】
なお、用紙搬送機構60の第1、第2の構成と同様に、用紙に衝撃を与えることを防止するため、各搬送ローラ対A、Bの周速の変更は、図3(b)に示すように徐々に周速が変化するように行う。また、搬送ローラ対A、Bの搬送力(駆動力)についても、隣接する駆動ローラ対の搬送力が用紙の搬送制御に与える影響を低減し、適切な用紙の搬送制御を行うため、搬送ローラ対A、Bに隣接する駆動ローラ対の搬送力よりも強い構成にする。
【0076】
この発明の実施形態では、2つのセンサ76a、76bを図7に示すような各搬送ローラ対A、Bの搬送方向における下流側に配置したが、特にこれに限定されるものではなく、用紙搬送路S上において、複数のセンサを用紙の搬送方向に対して上流側に位置するローラ対の上流側から、下流側に位置するローラ対の下流側までの間に、互いに異なる位置に配置すればよい。例えば、センサを搬送方向における搬送ローラ対Aの上流側と、搬送ローラ対Bの下流側と、2つの搬送ローラ対A、Bの中間の用紙搬送路S上とに配置し、各センサ間の通過時間差から用紙の撓み量を検知しても上記と同様の効果を得ることができる。
【0077】
以上のようにして、この発明の実施形態に係る用紙搬送機構60の第3の構成では、2つのセンサ76a、76bを用いて2つの搬送ローラ対A、Bとの間の用紙搬送路S上を搬送される用紙の検知された撓み量に基づいて、搬送ローラ対A、Bの周速の変更を行うことで2つの搬送ローラ対A、Bの周速比を変更して用紙の搬送制御を行う。これによって、上記の用紙搬送機構の第1の構成と同様の効果を得ることができる。
【0078】
さらに、上記センサ76a、76bは、用紙が通過したか否かを検知できればよいので、簡易な構成のものを用いることができ、コストアップを抑制できる。
【0079】
なお、この発明の実施形態では、2つの搬送ローラ対A、Bの周速を変更することで周速比を変更分円弧状の用紙搬送路S上を搬送される用紙の搬送制御を行う構成であるが、特にこれに限定されるものではなく、2つのローラ対のうちどちらか一方の周速を変更して2つのローラ対の周速比を変更してもよく、また直線形状の用紙搬送路でも、上記と同様の効果を得ることができる。
【0080】
例えば、図8に示すように、用紙の搬送制御に用いる2つのローラ対を、感光体ドラム31、転写装置34に設けられた転写ローラ34aと、上ヒートローラ36a、下ヒートローラ36bとする。用紙搬送機構60は、上記ローラ対の間の用紙搬送路S上に配置されたガイド80a、80b、発光部67及び受光部68、制御部63、ドライバ64b及びモータ65b等から構成される。ガイド80a、80bには、搬送される用紙の各面側に対向するように配置され、発光部67から照射される光を通過させる孔が設けられている。発光部67及び受光部68は、上述の第2の構成と同様に制御部63が接続され、搬送される用紙に光を照射するとともにその反射光を受光面68aで受光する。
制御部63は、受光部68から出力される用紙の反射光の受光位置の情報から用紙の撓み量を検知し、図9に示すような予め定められた用紙の撓み量に対するローラ対の周速のデータから、検知した用紙の撓み量に対する適切なヒートローラ36a、36bの周速を算出するとともに駆動側の上ヒートローラ36aの周速を変更して用紙の搬送制御を行う。また、制御部63は、上述の第2の構成と同様に上記反射光の受光位置の情報から用紙が搬送されていないと判定した場合は、用紙の搬送制御を行わない。
【0081】
なお、上述の第1、第2の構成と同様に、ヒートローラ36a、36bの周速の変更は、図3(b)に示すように徐々に周速が変化するように行う。また、感光体ドラム31、転写ローラ34a及びヒートローラ36a、36bの搬送力(駆動力)についても、隣接する駆動ローラ対の搬送力に用紙の搬送制御に与える影響を低減し、適切な用紙の搬送制御を行うため、隣接する駆動ローラ対の搬送力よりも強い構成にする。
【0082】
上記の例では、用紙に未定着トナーが付着しているため、用紙の他の部分への少しの接触でもトナー画像が乱れ且つ接触部分が汚損する。そのため、用紙の搬送制御を行って用紙の撓み量を適量に維持することによって、上記接触を有効に防止することができる。
【0083】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0084】
(1)2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の撓み量に基づく2つのローラ対における周速比を変更して用紙の搬送制御を行うことによって、用紙の撓み量を適量に維持できるので、用紙の搬送状態を安定させ、用紙とガイドとの接触を防止でき、異音の発生及び用紙搬送路や用紙の汚損を防止できる。
【0085】
(2)前記ガイドを2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されう用紙の各面に対向するように配置することによって、上記の搬送される用紙が2つのローラ対のうちどちらか一方にしか挟持されていない場合に、挟持されていない側の一端を用紙の各面側から適切に規制できるので、用紙を適切な搬送方向に搬送でき、用紙の余分な撓みの発生を防止できる。
【0086】
(4)複数のセンサは、用紙が通過したか否かを検知できればよいので、簡易な構成のものを用いることができ、コストアップを抑制できる。
【0087】
(5)発光部及び受光部によって検知された用紙の撓み量に基づいて上記の搬送される用紙の搬送制御を行うことによって、用紙と非接触で用紙の撓み量を検知することができるので、用紙の撓み量の検知によって用紙が汚損することを防止できる。
【0088】
(6)2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の撓み量の検知を上記の搬送される用紙の裏面を用いて行うことによって、用紙に接触して撓み量の検知を行う場合であっても搬送される用紙の汚損を防止できる。
【0089】
(7)2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の撓み量を予め定められた複数の範囲の中から検知することによって、検知した用紙の撓み量に基づいて行われる処理を上記複数の範囲の撓み量にそれぞれ対応して予め定めることができるので、処理を簡素化できる。
【0090】
(9)前記検知手段を用いて2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙の有無の判定を行うことによって、用紙の有無の判定情報を必要な制御に用いることができ、用紙の有無の判定を行う手段を新たに設ける必要がなく、コストアップを抑制できる。
【0091】
(10)前記検知手段を用いて用紙が搬送されてないと判定された場合、用紙の搬送制御を行わないことによって、無駄な用紙の搬送制御を行うことを防止でき、用紙の搬送制御の実行に伴う処理負荷を低減できる。
【0092】
(11)2つのローラ対のうち少なくとも一方のローラ対の周速を前記用紙の撓み量に基づいて変更して2つのローラ対の周速比を変更することによって、2つのローラ対のうち一つのローラ対の周速を変更できない構成であっても、用紙の搬送制御を行うことができる。
【0093】
(12)前記周速の変更自在な一方のローラ対の用紙の搬送力が他方のローラ対以外に隣接する駆動ローラに比べて強いので、隣接する駆動ローラ対の搬送力が用紙の搬送制御に与える影響を低減でき、より適切な用紙の搬送制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る用紙搬送機構を適用した画像形成装置の構成を示す断面図である。
【図2】同用紙搬送機構の第1の構成を示す断面図である。
【図3】用紙の撓み量とローラ対の周速の関係を示す図である。
【図4】用紙の撓み量とローラ対の周速の関係を示す図である。
【図5】この発明の実施形態に係る用紙搬送機構の第2の構成を示す断面図である。
【図6】同用紙搬送機構の第2の構成を示す断面図である。
【図7】同用紙搬送機構の第3の構成を示す断面図である。
【図8】同用紙搬送機構の第4の構成を示す断面図である。
【図9】用紙の撓み量とローラ対の周速の関係を示す図である。
【図10】従来の画像形成装置に設けられた用紙搬送路の一部の構成を示す断面図である。
【図11】従来の画像形成装置に設けられた用紙搬送路の一部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
31−感光体ドラム
34−転写装置
34a−転写ローラ
36−定着装置
36a−上ヒートローラ
36b−下ヒートローラ
60−用紙搬送機構
61−ガイド
62−接触部材
63−制御部
64−ドライバ
65−モータ
66−ガイド
67−発光部
68−受光部
75−ガイド
76−センサ
77−発光部
78−受光部
80−ガイド
A−搬送ローラ対
B−搬送ローラ対
S−用紙搬送路
100画像形成装置

Claims (6)

  1. 定着装置を通過したトナー画像が定着された用紙を搬送する用紙搬送経路上に配置された湾曲搬送路の上流側と下流側とに、用紙を搬送する2つのローラ対及び2つのローラ対の間で用紙の搬送を規制するガイドを配置した用紙搬送経路機構において、
    2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の撓み量を、適正値を挟んだ所定の範囲で検知する検知手段を備え、
    前記検知手段は、用紙搬送路上において、用紙の搬送方向に対して上流側に位置するローラ対の下流側近傍と、下流側に位置するローラ対の下流側近傍と、に搬送される用紙の通過を検知する2つのセンサを具備し、予め定められた各ローラ対の周速に対する各センサ間の用紙の通過時間差と予め定められた適正値との比較により前記用紙の撓み量を検知し、
    前記検知手段によって検知された用紙の撓み量と予め定められた適正値とを比較し、該撓み量が適正値より大きい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラ対に対して遅くし、該撓み量が適正値と等しい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラに対して等しくし、該撓み量が適正値より小さい場合は用紙の搬送方向の上流側に位置する前記ローラ対の周速を下流側に位置する前記ローラ対に対して速くすることを特徴とする用紙搬送機構。
  2. 前記ガイドは、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送される用紙の各面に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送機構。
  3. 前記検知手段は、2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙の有無の判定を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙搬送機構。
  4. 前記2つのローラ対の間の用紙搬送路上を搬送されている用紙がないと前記検知手段によって判定された場合、2つのローラ対の周速比を変更せず、用紙の搬送制御を行わないことを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送機構。
  5. 前記2つのローラ対のうち少なくとも一方が、周速が変更自在であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の用紙搬送機構。
  6. 前記周速の変更自在な一方のローラ対は、他方のローラ対以外に隣接する駆動ローラ対に比べて用紙の搬送力が強いことを特徴とする請求項5に記載の用紙搬送機構。
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