JP4135654B2 - トナー製造方法 - Google Patents
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Description
(b)外層用樹脂粒子の添加は複数回行われるものであること、
(c)外層用樹脂粒子のガラス転移温度がトナー粒子内層のガラス転移温度よりも高く、その温度差を2〜45℃とすることにより、本発明に至ったものである。
樹脂粒子を凝集させてトナー粒子内層を形成し、
該トナー粒子内層に外層用樹脂粒子を添加してトナー粒子を製造するトナー製造方法であって、以下の(a)〜(c)の条件を満足するものであることを特徴とするトナー製造方法。
(a)外層用樹脂粒子の添加が、トナー粒子内層の円形度の平均値が0.900以上で行われること、
(b)外層用樹脂粒子の添加は複数回行われるものであること、
(c)外層用樹脂粒子のガラス転移温度がトナー粒子内層のガラス転移温度よりも高く、その温度差を2〜45℃とすること。
前記温度差を4〜15℃とすることを特徴とする請求項1に記載のトナー製造方法。
前記トナー粒子内層の形成で行われる凝集とトナー粒子の球形化とを並行して進める工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載のトナー製造方法。
トナー粒子内層mは、着色剤を少なくとも含有する体積平均粒径で2.5μm〜9.0μmの樹脂粒子で、必要に応じて離型剤や荷電制御剤を含有することが出来る。
本発明に係るトナー粒子内層mは、樹脂粒子と着色剤を含有する樹脂粒子m′を凝集させて得られることが好ましい。本発明では、トナー粒子内層mが所定の円形度0.900以上の円形度になった時に外層用樹脂粒子分散液(S)を添加してトナー粒子内層mの表面に外層用樹脂粒子sを固着させてトナー粒子を形成する。また、前記トナー粒子内層を形成する際にで行われる凝集とトナー粒子の球形化とを並行して進める工程を有することが好ましい。
トナー粒子内層mの大きさは、本発明では、体積平均粒径で2.5μm〜9.0μmの範囲のものが用いられるが、好ましくは、3.5μm〜7.0μmである。
また、前記トナー粒子内層mの体積基準の粒径分布における変動係数は、14〜20の範囲になるように調整することが好ましい。ここで、体積基準の粒径分布における変動係数も上記の粒径分布測定装置を用いて求めることが出来る。
トナー粒子内層mの分子量としては、後述するトナーの分子量測定と同様に測定(具体的には、GPCが用いられる)出来るが、重量平均分子量Mwが7000〜185,000の範囲が好ましく、更に好ましくは14,000〜55,000の範囲であり、特に好ましくは、18,000〜36,000である。
本発明に係るトナー粒子内層分散液(M)の調製方法は、トナー粒子内層mが前述した条件を満足するものであれば、特に、限定されないが、トナー粒子内層mの表面に外層用樹脂粒子sを固着させる観点から乳化会合法で製造することが好ましい。
トナー粒子内層分散液(M)のζ電位は、トナー粒子内層mの表面上に外層用樹脂粒子sを固着させる時のζ電位(ζポテンシャルともいう)が−20mV〜−30mVに達した時に外層用樹脂粒子分散液(S)を添加することが好ましく、更に好ましくは、−15mV〜−30mVの範囲に調製されていることが好ましい。
トナー粒子内層mのトナー粒子内層分散液(M)中の固形分濃度は、4質量%〜35質量%の範囲が好ましく、更に好ましくは、7質量%〜20質量%の範囲である。
本発明に記載の効果を得るためには、外層用樹脂粒子分散液(S)のpHは7〜12の範囲に調整されることが必要であるが、好ましくは、pH8〜9の範囲である。ここで、pH測定は、25℃における外層用樹脂粒子分散液(S)のpHを測定するもので、pH測定装置としては、例えば、水素電極型pH測定装置(東亜電波社製)が挙げられる。
本発明のトナーの製造方法では、外層用樹脂粒子sをトナー粒子内層mに対して強固に固着させるために、特定の大きさ、すなわち、体積基準の体積平均粒径が51nm〜240nmの範囲にあるものが好ましい。
外層用樹脂粒子分散液(S)における、外層用樹脂粒子sの体積平均粒径、粒径分布については、レーザドップラー方式の測定装置(例えば、UPA150(マイクロトラック社製))で測定された数値から求められるものである。
本発明では、以下の方法で外層用樹脂粒子sの粒径分布を制御可能である。1つは、乳化重合法で外層用樹脂粒子sを製造する際に、界面活性剤の種類や添加量をコントロールして大きさの異なるミセル粒子を2種類〜3種類作製しておき、これらを混合して粒径分布を制御する。例えば、界面活性剤の添加量が少ないと粒径を大きくすることが可能である。
また、トナー粒子内層分散液(M)のζ電位が上記の範囲に設定した時に、トナー粒子内層分散液(M)に添加する外層用樹脂粒子分散液(S)のζ(ゼータ)電位は、−30mV〜−100mVの範囲に調整されることが好ましく、更に好ましくは、−45mV〜−70mVの範囲に調整することである。また、外層用樹脂粒子分散液(S)のζ電位を前記の範囲に調整することにより、外層用樹脂粒子sがトナー粒子内層mの表面に向かって移動し、固着する傾向があることを別途確認した。
外層用樹脂粒子の分子量としては、後述するトナーの分子量測定と同様に測定(具体的には、GPCが用いられる)出来るが、重量平均分子量Mwが20,000〜480,000の範囲が好ましく、更に好ましくは25,000〜55,000の範囲であり、特に好ましくは、30,000〜50,000である。
本発明に係る外層用樹脂粒子分散液のpHは、外層用樹脂粒子分散液の調製直後は、酸性〜アルカリ性までの範囲をとりうるが、上記のトナー粒子内層m上に外層用樹脂粒子sを固着させる工程においては、pHが5〜9の範囲に調整されることが好ましい。
本発明では、トナー粒子内層mを含むトナー粒子内層分散液(M)に、外層用樹脂粒子sを含む外層用樹脂粒子分散液(S)を加えて、円形度の平均値が0.900以上のトナー粒子内層mの表面に体積平均粒径が51nm〜240nmの範囲にある外層用樹脂粒子sを固着させる工程を経てトナー粒子を製造する。
外層用樹脂粒子sの外層用樹脂粒子分散液(S)中の固形分濃度は、5質量%〜50質量%の範囲が好ましく、更に好ましくは、20質量%〜40質量%の範囲である。
本発明のトナーの製造法では、外層用樹脂粒子s層の強度が充分確保されるため、離型剤を含ませたほうが、離型性が高く画像形成システムの信頼性が増す為、トナー粒子内層mと外層用樹脂粒子sが各々後述する離型剤を含有することが好ましい。
本発明に係るトナー粒子は、トナー粒子内層mの表面に外層用樹脂粒子sが固着する工程を経て、製造されるが、当該工程において、外層用樹脂粒子sのガラス転移温度がトナー粒子内層mのガラス転移温度よりも高く、その温度差を2〜45℃とすることにより、トナー粒子の低温定着性を高めながら、且つ、保存性を同時に向上させることが可能であることが判った。
ここで、ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計DSC−7(パーキンエルマー社製)を用いて測定した。測定時、ガラス転移領域におけるDSCサーモグラムのガラス転移温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立上がり部分からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度と定めたときの値をいう。
本発明に係るトナーの製造工程について説明する。
ここでは、前述したトナー粒子内層mの製造方法について具体的に説明する。
内層を構成する樹脂粒子と、着色剤粒子とを凝集、融着させる(塩析と融着とを同時に起こさせる)ことによって得られたものである。
本発明に係るトナーに用いられる離型剤について説明する。
R1−(OCO−R2)n
式中、nは1〜4の整数を表し、好ましくは2〜4、更に好ましくは3〜4であり、特に好ましくは4である。
R2:炭素数=1〜40、好ましくは16〜30、更に好ましくは18〜26
以下に、上記一般式で表されるエステル化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
この濾過・洗浄工程では、上記の工程で得られたトナー粒子の分散系からトナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や凝集剤などの付着物を除去する洗浄処理とが施される。
この工程は、洗浄処理されたトナー粒子を乾燥処理する工程である。
単量体成分を構成する疎水性単量体としては、特に限定されるものではなく従来公知の単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
トナー粒子内層m及び外層用樹脂粒子sの特性を改良するために架橋性単量体を添加しても良い。架橋性単量体としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
酸性極性基を有する単量体としては、(a)カルボキシル基(−COOH)を有するα,β−エチレン性不飽和化合物及び(b)スルホン基(−SO3H)を有するα,β−エチレン性不飽和化合物を挙げることができる。
本発明に係る着色剤について説明する。
本発明に係るトナーを構成するトナー粒子は、荷電制御剤を含有していてもよい。
本発明に係るトナーの粒径について説明する。
本発明のトナーの形状は、粒径1μm以上のトナー粒子2000個以上を測定したとき、下記式で示される円形度(形状係数)の平均値が、0.94〜0.99、より好ましくは0.963〜0.981である。
=2π×(粒子の投影面積/π)1/2/(トナー粒子投影像の周囲長)
ここで、相当円とは、トナー粒子投影像と同じ面積を有する円のことであり、円相当径とは、該相当円の直径のことである。
(トナーの体積変動係数)
本発明に係るトナーの体積粒度分布および体積変動係数はコールターカウンターTA−IIあるいはコールターマルチサイザ(コールターベックマン社製)で測定される。
式中、S2は体積粒度分布における標準偏差、Dnは体積平均粒径(μm)を示す。
本発明に係る静電荷像現像用トナーに用いられる外添剤について説明する。
本発明に用いられる現像剤について説明する。
本発明に係るトナーを用いる画像形成方法について説明する。
トナー粒子内層分散液(M1)と外層用樹脂粒子分散液(S1)を各々調製した後、前記トナー粒子内層分散液(M1)と前記外層用樹脂粒子分散液(S1)とを混合し、トナー粒子内層の表面に外層用樹脂粒子を固着させて、トナー1を作製した。
1.外層用樹脂粒子(s1)の製造
トナー粒子内層に固着させる外層用樹脂粒子s1を含む外層用樹脂粒子分散液(S1)を調製した。
下記組成を重合性単量体溶液1−1−1とする。
n−ブチルアクリレート 8.1g
メタクリル酸 4.4g
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた2000mlのセパラブルフラスコに、アニオン系界面活性剤(102:C12H25OSO3Na)2.3gをイオン交換水1200gに溶解させ、窒素気流下、攪拌しながら、内温を80℃に昇温させて、界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)3.7gをイオン交換水80gに溶解させた開始剤溶液を添加し、温度を75℃とした後、前記重合性単量体溶液1−1−1を1時間かけて滴下し、滴下終了後、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、攪拌することにより重合(第一段重合)を行い、樹脂粒子を調製した。これを「外層用樹脂粒子(1−1−1)」とする。この外層用樹脂粒子(1−1−1)を構成する樹脂粒子は、35,000にピーク分子量を有するものであった。
攪拌装置を取り付けたフラスコ内において、以下の重合性単量体の混合液に離型剤(例示化合物(19))を38.4g添加し、80℃に加温し溶解した。これを、重合性単量体溶液1−1−2とする。
n−ブチルアクリレート 20.2g
メタクリル酸 6.6g
撹拌装置、温度センサー、冷却管を取り付けた2000mlのセパラブルフラスコに、アニオン性界面活性剤(101:C12H25(OCH2CH2)2OSO3Na)2.3gをイオン交換水540gに溶解させた界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液を80℃に加熱した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック(株)製)により、重合性単量体溶液1−1−2を2時間混合分散させ、平均分散粒子径646nmを有する乳化粒子(油滴)を含む分散液(乳化液)を調製した。次いで、前記分散液(乳化液)に、イオン交換水600mlと重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)2.6gをイオン交換水100mlに溶解させた重合開始剤溶液と、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル0.3g及び外層用樹脂粒子(1−1−1)を添加し、この系を80℃にて3時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第2段重合)を行い、外層用樹脂粒子(1−1−1)を原料とした樹脂粒子を得た。これを「外層用樹脂粒子(1−1−2)」とする。
スチレン 128.3g
n−ブチルアクリレート 47.0g
メタクリル酸 14.4g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.9g
滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却し、外層用樹脂粒子(1−1−2)を原料とした外層用樹脂粒子s1の分散液を得た。この樹脂粒子分散液を外層用樹脂粒子分散液(S1)と呼ぶ。
2−1)トナー粒子内層(m1)の原料となるトナー粒子内層用樹脂粒子の製造
(重合性単量体溶液2−1−1)
攪拌装置を取り付けたフラスコ内において、以下の重合性単量体の混合液に離型剤(例示化合物(19))を96.0g添加し、80℃に加温し、溶解した。これを、重合性単量体溶液2−1−1とする。
n−ブチルアクリレート 55g
メタクリル酸 23g
一方、撹拌装置、温度センサー、冷却管を取り付けた5000mlのセパラブルフラスコに、アニオン性界面活性剤(101:C12H25(OCH2CH2)2OSO3Na)2.5gをイオン交換水1340gに溶解させ界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液を80℃に加熱した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック(株)製)により、重合性単量体溶液2−1−1を2時間混合分散させ、平均分散粒子径482nmを有する乳化粒子(油滴)を含む乳化液(分散液)を調製した。
スチレン 291.2g
n−ブチルアクリレート 132.2g
メタクリル酸 42.9g
n−オクタンチオール 7.51g
滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第二段重合)を行った後、28℃まで冷却し、トナー粒子内層用樹脂粒子(2−1−1)を原料としたトナー粒子内層用樹脂粒子(2−1−2)の分散液を得た。
以下に示す着色剤分散液と上記のトナー粒子内層用樹脂粒子(2−1−2)の分散液を用いて、着色剤粒子とトナー粒子内層用樹脂粒子(2−1−2)との凝集を行った。
アニオン系界面活性剤(101)59.0gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解し、この溶液を攪拌しながら、C.I.Pigment Blue15:1 280.0gを徐々に添加し、次いで「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液を調製した。この着色剤分散液の粒子径は93nmであった。
トナー粒子内層用樹脂粒子(2−1−2)259.3g(固形分換算)と、イオン交換水1120gと、上記の着色剤分散液の237gとを、温度センサー、冷却管、窒素導入装置、攪拌装置を取り付けた四つ口フラスコに入れ攪拌した。容器内の温度を30℃に調製した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10に調整した。
3−1)外層用樹脂粒子分散液の添加タイミング
外層用樹脂粒子分散液(S1)を5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH8に調製した。外層用樹脂粒子分散液(S1)のゼータ電位は−49.4mVであった。
4−1)固液分離、乾燥工程
トナー粒子1の分散液を遠心脱水機にかけ、40℃のイオン交換水をふりかけながら洗浄し、その後、40℃の温風で乾燥することによりトナー粒子1を得た。
上記のトナー粒子1に、外添剤として疎水性シリカ0.8質量部、疎水性酸化チタン1.0質量部を添加し、ヘンシェルミキサーの回転翼の周速を30m/秒に設定し25分間混合した。これによって、トナー粒子1よりなるトナー1を作製した。
トナー1の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S2)を用い、添加時の分割回数を4回のところを2回にして、円形度が0.936となったところで、外層用樹脂粒子分散液(S2)の添加を開始した以外はトナー1と同様にしてトナー2を作製した。
n−ブチルアクリレート 43.0g
メタクリル酸 14.2g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.8g
〔トナー3の作製〕
トナー1の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S3)を用い、添加時の分割回数を4回のところを5回にして、円形度が0.923となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー1と同様にしてトナー3を作製した。
n−ブチルアクリレート 36.9g
メタクリル酸 14.4g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.9g
〔トナー4の作製〕
トナー3の作製において、トナー粒子内層(m1)の作製の重合性単量体溶液2−1−2の代わりに下記組成の重合性単量体溶液を用い、トナー粒子内層(m2)を作製し、外層用樹脂粒子分散液の添加時の分割回数を7回にして、円形度が0.918となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外は、トナー3と同様にしてトナー4を作製した。
n−ブチルアクリレート 160.2g
メタクリル酸 42.9g
n−オクタンチオール 7.51g
〔トナー5の作製〕
トナー4の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S5)を用い、添加時の分割回数を4回にして、円形度が0.900となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー4と同様にしてトナー5を作製した。
n−ブチルアクリレート 24.8g
メタクリル酸 15.2g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.8g
〔トナー6の作製〕
トナー1の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S6)を用い、円形度が0.936となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー1と同様にしてトナー6を作製した。
n−ブチルアクリレート 48.5g
メタクリル酸 14.3g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.9g
〔トナー7の作製〕
トナー1の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S7)を用い、円形度が0.903となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー1と同様にしてトナー7を作製した。
n−ブチルアクリレート 53.9g
メタクリル酸 14.2g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.8g
〔トナー8の作製〕
トナー4の作製において、外層用樹脂粒子分散液(S1)の代わりに、外層用樹脂粒子分散液(S8)を用い、添加時の分割回数を7回のところを4回にして、円形度が0.936となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー4と同様にしてトナー8を作製した。
n−ブチルアクリレート 20.8g
メタクリル酸 14.2g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 3.8g
〔トナー9の作製〕
トナー4の作製において、外層用樹脂粒子分散液の添加時の分割回数を7回のところを分割せずに1回とし、円形度が0.923となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー4と同様にしてトナー9を作製した。
トナー4の作製において、外層用樹脂粒子分散液の添加時の分割回数を7回のところを4回とし、円形度が0.894となったところで、外層用樹脂粒子分散液の添加を開始した以外はトナー4と同様にしてトナー10を作製した。
トナー1の作製と同様にして、各トナーの内層及び外層用樹脂をサンプリングして各樹脂のガラス転移温度を測定した。結果を表1に示す。
上記で得られた各トナーと、下記のキャリアとを混合し、トナー濃度が6質量%となる各現像剤を調製した。
(1)フェライト芯材の製造
MnO2を18mol%、MgOを4mol%、Fe2O3を78mol%を湿式ボールミルで2時間粉砕、混合し乾燥させた後に、900℃で2時間保持することにより仮焼成し、これをボールミルで3時間粉砕しスラリー化した。分散剤およびバインダーを添加し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、その後1200℃で3時間本焼成を行い、抵抗値4.3×108Ω・cmのフェライト芯材粒子を得た。
先ず、界面活性剤として炭素数12のアルキル基を有するベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた水溶液媒体中の濃度を0.3質量%とした乳化重合法により、シクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリレート(共重合比5/5)の共重合体を合成し、体積平均一次粒径0.1μm、重量平均分子量(Mw)200,000、数平均分子量(Mn)91,000、Mw/Mn=2.2、軟化点温度(Tsp)230℃およびガラス転移温度(Tg)110℃の樹脂粒子を得た。なお、前記樹脂粒子は乳化状態において、水と共沸させ、残存モノマー量を510ppm以下とした。
得られた各現像剤の評価機としてコニカ社製デジタル複写機Konica「Sitios8050」(コロナ帯電、レーザ露光、反転現像、静電転写、ブレードクリーニング、採用プロセスを有し、プリント速度50枚/min)を用い、図3に示す定着装置を用いて下記に示す評価項目を各々評価した。
55℃85%RHの環境に24時間放置し、その後28メッシュの篩を通過したトナーの質量比で評価した。
○:メッシュ通過率 85%以上95%未満(保存性良好)
△:メッシュ通過率 60%以上85%未満(保存性良)
×:メッシュ通過率 60%未満(保存性不良)。
画素率12%の文字原稿を紙温70℃〜75℃となるように定着温度(加熱ローラの温度)を設定、両面コピーし、排紙部に500枚スタックして下記のランク評価を行った。
○:かすかに裏表の張り付きがあるように感じられるが実用上問題なし
×:裏表は張り付き、剥がすとぱりぱり音がする
〈定着後Z折部の品質評価〉
画素率12%の文字原稿をA4サイズ50枚プリントした後、自動Z折装置でA3サイズのプリント物を見かけ上A4サイズとなるようZ折した後、綴じ込み、画像品質を評価した。
○:Z折部の貼り付きがなく、折り目部分を擦すると僅かにトナー落ちがあるが、問題ない
×:Z折部は貼り付き、折り目部分のトナーが落ち、転写紙の一部が露出している。
上記のタッキング評価と同様の温度条件下で、100枚ずつ5部排紙し、付属の製本装置で製本した。製本装置で下記のランク評価を行った。
○:全てのページにエッジが0.2〜0.5mmのずれで収まり揃って製本される
×:ページのエッジに0.5mmを超えるずれがあり、製本時に不揃いがあった。
10 加熱ローラ
11 芯金
12 被覆層
13 加熱部材
20 加圧ローラ
21 芯金
22 被覆層
T 記録材上に形成されたトナー像
Claims (3)
- 樹脂粒子を凝集させてトナー粒子内層を形成し、
該トナー粒子内層に外層用樹脂粒子を添加してトナー粒子を製造するトナー製造方法であって、以下の(a)〜(c)の条件を満足するものであることを特徴とするトナー製造方法。
(a)外層用樹脂粒子の添加が、トナー粒子内層の円形度の平均値が0.900以上で行われること、
(b)外層用樹脂粒子の添加は複数回行われるものであること、
(c)外層用樹脂粒子のガラス転移温度がトナー粒子内層のガラス転移温度よりも高く、その温度差を2〜45℃とすること。 - 前記温度差を4〜15℃とすることを特徴とする請求項1に記載のトナー製造方法。
- 前記トナー粒子内層の形成で行われる凝集とトナー粒子の球形化とを並行して進める工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載のトナー製造方法。
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