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JP4128279B2 - ホスファイト調製の改良法 - Google Patents

ホスファイト調製の改良法 Download PDF

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JP4128279B2
JP4128279B2 JP23517998A JP23517998A JP4128279B2 JP 4128279 B2 JP4128279 B2 JP 4128279B2 JP 23517998 A JP23517998 A JP 23517998A JP 23517998 A JP23517998 A JP 23517998A JP 4128279 B2 JP4128279 B2 JP 4128279B2
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Description

【0001】
発明の分野
本発明は有機ホスファイト(有機亜燐酸エステル)、特に立体障害型のホスファイトの調製方法に係わる。特に好ましい実施の態様においては、本発明は(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)(2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール)ホスファイトの調製方法に係わる。
【0002】
発明の背景
有機ホスファイトは広い各種のポリマー系の安定化に使用されている。多くの種々のホスファイトがそのまま単独でまたは他の安定剤と組み合わせて使用することが提案されている。このようなホスファイトおよびその使用が米国特許4,371,647;4,656,302;4,705,879;5,126,475;5,141,975;5,438,086に記載されている。安定剤としての有機ホスファイトの重要性は安定有効性の向上された各種の特殊な有機ホスファイトの開発をもたらした。
【0003】
立体障害型の有機ホスファイト、特にt−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれる置換基を有する2,4,6−置換フェニル基を含有するホスファイトは、加水分解安定性が向上されており、取り扱いが容易でありそして広い各種のポリマー系と混和性であるために、特に望ましい化合物である。アリール基の少なくとも1つが前述した立体障害されたフェニルの一つであるアルキルアリール混成ホスファイトもまた、他のアルキル置換ホスファイトより加水分解安定性が改善されており並びにまたある種のポリマー樹脂特にポリオレフィン類との相容性が向上されているために、特に好ましいとされる。
【0004】
有機ホスファイトは一般にはヒドロキシル−置換アルキル化合物およびヒドロキシル−置換アリール化合物と三ハロゲン化燐例えば三塩化燐との間の反応を伴う方法を使用して調製される。このような方法は米国特許4,237,075;4,440,696;4,492,661;5,235,086 に記載されている。各ハロゲンの置換につれて三ハロゲン化燐上のハロゲンの置換の容易性が減少する。例えば、ネオアルキルアリールホスファイトの調製では、ネオアルキルジオールは三ハロゲン化燐と本質的に定量的な転換率で容易に反応してジ−置換ネオアルキルハロホスファイト(即ち、中間体であるジ−置換ホスホロハライダイト(phosphorohalidite) )を生成する。第三のハロ基の置換は定量的に至らずそして速度はかなり遅くなる。更に、立体障害型のフェノール化合物によるこの第三のハロ基の置換はより一層難しくそして高温および/または触媒の使用を必要とする。
【0005】
第三のハロゲンの立体障害型分子部分による置換に対する反応速度および完結度を増大するため、この反応機構からハロゲン化水素副生物を除去するための種々の技術が使用されている。これらの技術には例えばアミン類のようなハロゲン化水素受容体の使用や真空によるハロゲン化水素の除去が含まれる。このような技術は米国特許3,281,506;4,237,075;4,312,818;4,440,696;4,894,481 に記載されてる。
【0006】
一般に従来技術の手順によれば生成物の転換率は約94%未満になっている。ハロ−ホスファイトを含有するこうして得られたホスファイト混合物は精製が極めて難しく、この残留したハロ−ホスファイトが酸不純物となる可能性があり、所望の有機ホスファイトの長期安定性が影響を受ける。それ故に、有機ホスファイト、特に立体障害型の有機ホスファイトを調製するための上述した困難を克服した改善された方法に対する必要性が引き続き存在していることは明らかである。
【0007】
発明の要約
本発明は重合体状アミン(本発明における「重合体状アミン」とは、「ポリアミン」のことである。)の存在下で、ジ−置換ホスファイトとヒドロキシル−含有化合物、好ましくは立体障害されたフェノール化合物とから有機ホスファイトを製造する新規な方法に関する。
本発明の第一の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0008】
【化17】
Figure 0004128279
【0009】
(上記式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は各々個々にC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてxは0乃至約100の整数である)のアミンである。
本発明の第二の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0010】
【化18】
Figure 0004128279
【0011】
(上記式中、R1 、R2 、R4 、R6 およびR7 は各々個々にC1-4 アルキル分子部分であり、R3 およびR5 は各々個々にC1-8 アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約5の整数である)のアミンである。
本発明の第三の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0012】
【化19】
Figure 0004128279
【0013】
(上記式中、R1 、R2 、R4 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 およびR5 は各々個々にC2-6 アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約2の整数である)のアミンである。
本発明の第四の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0014】
【化20】
Figure 0004128279
【0015】
(上記式中、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 はC2-6 アルキル分子部分であり、そしてxは0である)のアミンである。
本発明の第五の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0016】
【化21】
Figure 0004128279
【0017】
(上記式中、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 はC2-4 アルキル分子部分であり、そしてxは0である)のアミンである。
本発明の第六の実施の態様においては、ジ−置換ホスファイトは一般式
【0018】
【化22】
Figure 0004128279
【0019】
(上記式中、R8 およびR9 は各々個々にC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンまたは他の良好な脱離基である)のジ−置換ホスホロハライダイトである。また、R8 およびR9 が互いに結合されて(即ち、ジオールの残基であり)、その結果得られるジ−置換ホスファイトが一般式
【0020】
【化23】
Figure 0004128279
【0021】
(上記式中、R10はC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンまたは他の良好な脱離基である)の環式ホスファイトを含有することもできる。
本発明の第七の実施の態様においては、ヒドロキシル−含有化合物は一般式
【0022】
【化24】
Figure 0004128279
【0023】
(上記式中、R11、R12およびR13は各々個々に水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれる)のフェノール化合物である。
本発明の第八の実施の態様においては、ヒドロキシル−含有化合物は一般式
【0024】
【化25】
Figure 0004128279
【0025】
(上記式中、R11、R12およびR13は各々個々に水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれるが、但しR11およびR12の少なくとも1つはt−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルまたはt−オクチルである)のフェノール化合物である。
【0026】
本発明の第九の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0027】
【化26】
Figure 0004128279
【0028】
(上記式中、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 はC3 アルキル分子部分であり、そしてxは0である)のアミンであり、ジ−置換ホスファイトは一般式
【0029】
【化27】
Figure 0004128279
【0030】
(上記式中、R10はC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンまたは他の良好な脱離基である)の環式ホスファイトであり、そしてヒドロキシル−含有化合物は一般式
【0031】
【化28】
Figure 0004128279
【0032】
(上記式中、R11、R12およびR13は各々個々に水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれるが、但しR11およびR12の少なくとも1つはt−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルまたはt−オクチルである)のフェノール化合物である。
【0033】
本発明の第十の実施の態様においては、重合体状アミンは一般式
【0034】
【化29】
Figure 0004128279
【0035】
(上記式中、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々メチルであり、R3 はC4 アルキル分子部分であり、そしてxは0である)のアミンであり、ジ−置換ホスファイトは一般式
【0036】
【化30】
Figure 0004128279
【0037】
(上記式中、R10はC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンまたは他の良好な脱離基である)の環式ホスファイトであり、そしてヒドロキシル−含有化合物は一般式
【0038】
【化31】
Figure 0004128279
【0039】
(上記式中、R11、R12およびR13は各々t−ブチルである)のフェノール化合物である。
本発明の第十一の実施の態様においては、重合体状アミンは式
【0040】
【化32】
Figure 0004128279
【0041】
(上記式中、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々メチルであり、R3 はC3 アルキル分子部分であり、そしてxは0である)のアミンであり、ジ−置換ホスファイトは式
【0042】
【化33】
Figure 0004128279
【0043】
の環式ホスファイトであり、そしてヒドロキシル−含有化合物は式
【0044】
【化34】
Figure 0004128279
【0045】
(上記式中、R11、R12およびR13は各々t−ブチルである)のフェノール化合物である。
本発明の第十二の実施の態様においては、有機ホスファイトへの変換率が少なくとも約97%である。
本発明のこれらおよびその他の実施の態様は本発明のこの開示により当業者に明らかとなろう。
【0046】
発明の詳細な記述
本発明は一般式(RO)3 P(式中、R基は個々にC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分である)の有機ホスファイトを製造する方法に係わる。有機ホスファイトは代表的には三ハロゲン化燐例えば三塩化燐をヒドロキシル−含有化合物と反応させて、三ハロゲン化燐上のハロゲンをヒドロキシル−含有化合物で置換させて製造される。ヒドロキシル−含有化合物によるこの置換の容易性は少なくとも一部はヒドロキシル−含有化合物の立体的な嵩に依存する。ヒドロキシル−含有化合物の立体的な要求が小さい(即ち、ヒドロキシル−含有化合物が立体障害を受けたフェノール化合物でない)ときは、ハロゲンの置換は幾分統計的である。しかし、ヒドロキシル−含有化合物の立体的な要求が増すと、より置換されてないハロホスファイトを得るように選択性が増大する可能性がある。三ハロゲン化燐上の最初の2つのハロゲンの置換においては、ヒドロキシル−含有化合物の立体的な制限に拘わらず、反応は一般に容易に進んで触媒の必要なしに完了まで進行する。
【0047】
しかし、ジ−置換された燐ハロゲン化物から三番目のハロゲン分子部分を置換するときには、トリ−置換されたホスファイトへの変換率はジ−置換された燐ハロゲン化物およびヒドロキシル−含有化合物の両者の立体的な考慮によって悪影響を受ける。トリ−置換されたホスファイトへの変換度を増加するために当業界ではしばしば触媒が使用される。ここに、ジ−置換された燐ハロゲン化物から三番目のハロゲン分子部分を置換するプロセスに重合体状アミンを使用するとトリ−置換されたホスファイトへの変換率が極めて高くなることを発見したことは極めて驚くべきことである。
【0048】
前述したとおり、本発明の方法は一般式(RO)3 P(式中、R基は個々にC1-20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分である)の有機ホスファイトを製造するのに有用である。このR基の立体障害が増すにつれて、ジ−置換ホスホロハライダイトからトリ−置換ホスファイトへの変換は難しくなっていきそして変換率が減少する。有機ホスファイトの一般的な製造方法は当業界に知られており米国特許3,415,906;3,488,407;3,467,733;4,276,233;4,318,845;5,424,348に例示されている。
【0049】
ヒドロキシル−含有化合物と三ハロゲン化燐との間で反応して中間体としてのジ−置換ホスホロハライダイトを形成する反応は溶剤を使用しまたは使用せずに行うことができる。典型的にはPCl3 が使用されるが他の燐ハロゲン化物またはその誘導体を使用することもできる。一般には、PCl3 がヒドロキシル−含有化合物に加えられるが、別の方法としてはヒドロキシル−含有化合物をPCl3 に加えることもできる。好ましくはヒドロキシル−含有化合物をPCl3 に加え、この反応混合物を約5−50℃の温度に維持する。この反応は溶剤の不在の下では極めて発熱性であるが、激しいHClの発生による冷却効果により温度の緩和効果がもたらされる。従って、ヒドロキシル−含有化合物の添加を効果的に制御することによって、反応は約5−15℃の温度範囲内に自己制御させることができる。添加を緩やかにするほどより低い温度に好都合となり、この添加の間は反応混合物を冷却することが好ましい。化学量論量より若干過剰な量のPCl3 が通常使用される。
【0050】
溶剤を使用するときには、溶剤が反応成分および副生物に中性であることが重要である。代表的な溶剤には例えばトルエン、ヘプタン、キシレン、メチレンクロライド、クロロホルムおよびベンゼンが含まれる。好ましい溶剤はメチレンクロライド、ヘプタンまたはキシレンである。
反応が完結に至ったら、生成物の温度を室温乃至約50℃に穏やかに上昇させて例えばHClのようなハロゲン化物副生物の大部分を随意に除去することができる。使用されたいかなる溶剤も一般に代表的には真空を加えることにより少なくとも部分的に除去してハロゲン化水素副生物の完全な除去を確実にして中間体としてのジ−置換ホスホロハライダイト生成物を生成する。
【0051】
この中間体であるジ−置換ホスホロハライダイト生成物を次いでヒドロキシ−置換化合物と反応させて所望のトリ−置換された有機ホスファイトを生成する。単にヒドロキシ−置換化合物次いで重合体状アミンを反応器に導入することにより、中間体のジ−置換ホスホロハライダイトを生成するのに使用されたのと同じ反応容器内にて中間体のジ−置換ホスホロハライダイト生成物とヒドロキシ−置換化合物との間の反応を行うことができる。別の方法では、ヒドロキシ−置換化合物と重合体状アミンを、随意には加熱して溶解を助けながら、予め混合し、次いでこの混合物に中間体のジ−置換ホスホロハライダイトを加えることができる。中間体のジ−置換ホスホロハライダイト生成物の添加に先立ってヒドロキシ−置換化合物と重合体状アミンを予め混合すると、最終のホスファイト生成物に形成される色が少ないことが分かったのは予想外であった。更に、中間体のジ−置換ホスホロハライダイト生成物の添加の添加速度によって最終のホスファイト生成物の色が制御され、添加速度を遅くするほど最終ホスファイト生成物中の色が少なくなることが発見されたのは予想外であった。この適当な添加速度は最終生成物の色を測定することによって容易に決定することができ、また使用される正確な反応条件、成分比および装置などのような要因にもよる。添加の順序に拘わらず、反応は一般に約20乃至約175℃、好ましくは約120乃至約155℃の適当な温度において行われる。反応系の圧力は約50ミリメートル水銀絶対圧乃至大気圧に維持される。実質的な完結までの典型的な反応時間は1乃至約24時間である。好ましくは、約1乃至約6時間内に最大量の生成物を与えるように温度および圧力条件を選択する。
【0052】
本発明に使用される重合体状アミンは既知の化合物であり、一般式
【0053】
【化35】
Figure 0004128279
【0054】
(上記式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は各々個々にC1-20アルキル、C6-20アリールまたはC7-20アルカリール分子部分であり、そしてxは0乃至約100の整数である)のアミン類を含む。好ましい実施の態様においては、R1 、R2 、R4 、R6 およびR7 は各々個々にC1-4 アルキル分子部分であり、R3 およびR5 は各々個々にC1-8 アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約5の整数である。
【0055】
本発明におけるアミンの役割は一部はヒドロキシル−含有化合物の構造によって二重となると考えられる。ヒドロキシル−含有化合物がフェノール化合物であると、重合体状アミンはフェノール化合物からプロトンを脱離させてフェノキシドを形成すると考えられる。そしてこのフェノキシドが燐ハロゲン化物からハロゲンを置換すると思われる。更に、重合体状アミンは燐ハロゲン化物の置換反応から生じたハロゲン化水素副生物とアミン塩を形成するものと考えられる。そして更に、このアミン塩が反応媒体中で低い溶解度を有すると、置換反応が完結方向に駆動されて所望のトリ−置換された有機ホスファイトへの極めて高い変換率が達成されるものと思われる。
【0056】
本発明では比較的に短い鎖長を有する重合体状アミンが特に好ましい。鎖長が約10炭素原子より長くなると所望のトリ−置換有機ホスファイトへの変換率は減少する。更に、重合体状アミンに芳香族置換基があると、所望のホスファイトへの変換率は全く受け入れることができるが、トリ−置換有機ホスファイトにおける色が増大する可能性がある。従って、特に好ましい実施の態様においては、重合体状アミンは式
【0057】
【化36】
Figure 0004128279
【0058】
(式中、R1 、R2 、R4 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 およびR5 は各々個々にC2-6 アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約2の整数である)からなる。最も好ましい重合体状アミンにおいては、R1 、R2 、R6 およびR7 は各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、R3 はC2-4 アルキル分子部分であり、そしてxは0である。本発明において繰り返し単位の比較的長い(即ち、xが2より大きい)重合体状アミンを使用すると、変換率は非常に高くなるが、一般に水に可溶性過ぎて重合体状アミンの容易なリサイクルを提供できない不利がある。
【0059】
有用な重合体状アミンには、例えば、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N′−トリメチル−N′−タロー−1,2−プロパンジアミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチル−1,4−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチル−1,2−エタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,2−エタンジアミン、並びに上記のアミンのより高級な鎖長の同族体および重合体が含まれる。
【0060】
本発明の実施においては、好ましい重合体状アミンは少なくとも97%、より好ましくは少なくとも98%の変換度に至らしめる。更に、重合体状アミンは取り扱い上の観点から燃焼性と考えられる少なくとも100°Fの引火点を有することが好ましい。100°F未満の引火点を有する重合体状アミンは可燃性であると考えられるので商業的な環境で安全に取り扱えるように爆発耐性の装置を必要とする。
【0061】
好ましい重合体状アミンはまたその蒸発を最小にするため比較的に低い蒸気圧を有する。この比較的低い蒸気圧は25℃で測定して約10mmより低い、好ましくは約3mmより低い、そして最も好ましくは約1mmより低い蒸気圧を意味する。
本発明においては重合体状アミンは好ましくは、その窒素含有量に基づいて、ジ−置換ホスホロハライダイト上に存在するハロゲンのモル量と少なくとも約等モル量で使用される。即ち、重合体状アミン中の窒素のジ−置換ホスホロハライダイトに対するモル比は少なくとも1:1、好ましくは少なくとも1.1:1である。本発明においてモノアミンに代えて重合体状アミンを使用することにより得られる予想外の利点は重合体状アミンによる反応容器の利用効率の増大である。例えば、重合体状アミンがジアミンのときには、単一モルのジアミンにより2当量のアミン窒素が与えられる。しかし、モノアミンが使用されると、モノアミン1モルあたり単に単一当量のアミン窒素しか得られない。同様にして、重合体状アミンがトリアミンであると、単一モルのトリアミンにより3当量のアミン窒素が与えられる。従って、所定のアミン容量においてはモノアミンの場合よりも重合体状アミンにより多くの活性部位が存在し、これにより反応容器のより大きな活用が達成しうる。
【0062】
重合体状アミンと塩化水素副生物(PCl3 が最も頻繁に使用される出発のハロホスファイトであるのでここでは塩化物を記載する)との間に対応するアンモニウム塩化水素塩が形成されるのはジ−置換ホスホロハライダイトとヒドロキシ−置換化合物との間の反応の間である。重合体状アミンを使用するもう一つの予想外の利点は反応混合物中にできる塩が少ないことであり、これもまたプロセスの観点から見て利点である。既述したように、好ましい重合体状アミンを使用すると形成される塩は反応媒体中において減少された溶解性を有し、この減少された溶解性は反応を非常に高い変換率に駆動するものと考えられる。それ故に、本発明においては、そのハロゲン化水素塩が対応するモノアミン塩よりもホスファイト反応混合物においてより低い溶解度を有するような重合体状アミンを包含することが明らかな筈である。
【0063】
反応物質の最終的な割合は少なくともほぼ化学量論的である。しかし、反応をできるだけ完結にむけて駆動するのを助けるために反応物質の一つを少なくとも若干化学量論的に過剰にして行うのがしばしば望ましい。
反応の完結後、反応混合物中に存在する重合体状アミン塩は濾過によって除去することができ、塩は追加の重合体状アミンまたは塩を溶解しない溶媒によって洗浄しうる。この目的に適当な代表的な溶剤には例えば立体障害型アルコールが含まれ、特にイソプロピルアルコールが好ましい。
【0064】
反応生成物は不活性な有機溶剤に溶解しそして濾過して如何なる固体の物質をも除去することができる。この溶剤はフラッシュ蒸留または他の溶剤除去技術によって除去することができ、別の方法としてはホスファイト生成物は不活性な有機溶剤から晶出または析出させることによって単離することができる。この代表的な不活性有機溶剤にはヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、イソプロピルアルコール等が含まれる。ホスファイト生成物はまた溶融晶出技術あるいは溶融晶出技術と溶剤晶出および/または析出との組合せを使用しても精製できる。
【0065】
上述した従来の有機溶剤の代わりに高沸点炭化水素溶剤を使用すると多くの利点を提供することが予期せずに発見された。ここに高沸点溶剤とは約175℃またはそれより高い温度で沸騰し始める溶剤を意味する。沸点の有用な上限はホスファイトと共に残留している痕跡量の溶剤残渣を除去するのに使用されるプロセスエンジニアリング装置によって少なくとも部分的には決定される。この有用な上限は溶剤を除去する処理後に残留する溶剤の量がデイミナミース(de minimis)レベルであるように十分低くなければならない。高沸点溶剤を使用する利点には、より高温能力による粗製ホスファイトの濃度の増加、可燃性の低下、気化による溶剤損失の減少、および低い蒸気圧による臭いの低下が含まれる。特に有用な高沸点炭化水素溶剤にはExxon Corporation からNORPARの商品名で市販されているものが含まれる。特に好ましい溶剤はNORPAR13である。
【0066】
ホスファイト安定剤が結晶性の形態で単離されるとき、本発明ではこのホスファイト安定剤が固体の非晶質の形態で利用できることも考慮されている。この非晶質のホスファイト組成物はホスファイトの融解物を急速に冷却することにより形成される。このような融解物はホスファイトと重合体状アミンとの混合物であることができ、急速に冷却されて固体非晶質のホスファイト組成物を形成する。組成物のこの非晶質の性質は同じ成分を含有する結晶性の組成物と比べて固体組成物の加水分解安定性を高める。
【0067】
本発明の方法によって製造されるホスファイトはあらゆる有機ホスファイトを含む。しかし、特に好ましいホスファイトは、有機置換基の少なくとも1つが一般式
【0068】
【化37】
Figure 0004128279
【0069】
(上記式中、R14はt−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれ、R15は水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれ、そしてR16は水素、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれる)である立体障害型のホスファイトである。
【0070】
ホスファイト上の残りの2つの置換基(即ち、ジ−置換ホスホロハライダイト上に存在する置換基)は広く各種のC1-20ヒドロキシ−アルキル、C6-20ヒドロキシ−アリールまたはC7-20ヒドロキシ−アルカリールの残基であることができる。好適な実施の態様においては、残りの2つの置換基は得られる有機ホスファイトが環式ホスファイトとなるようにジオールから誘導される。このジオールはヒドロキシル分子部分を2つより多く含んでいてもよい。有用なジオールには以下の化合物が含まれる。
【0071】
【化38】
Figure 0004128279
【0072】
好適な実施の態様においては、一般式
【0073】
【化39】
Figure 0004128279
【0074】
(式中、R17は各々個々に水素またはC1-10アルキル基である)のジオールが特に好ましい。殊に好ましいジオールは
【0075】
【化40】
Figure 0004128279
【0076】
である。このジオールからの対応するジ−置換ホスホロハライダイトは5−ブチル−5−エチル−2−クロロ−1,3,2−ジオキサホスホリナンであることは明らかである。
当業者が本発明をより良く実施できるように、以下に限定としてではなく例示として実施例を掲げる。
【0077】
実施例
一般的手順
反応容器に2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール(1.05モル)およびアミン(1.05モル)を装入して不活性雰囲気の下に約100℃に暖めた。式
【0078】
【化41】
Figure 0004128279
【0079】
を有する5−ブチル−5−エチル−2−クロロ−1,3,2−ジオキサホスホリナン(1.0モル)を加えてこの反応混合物を約120−150℃に約4時間維持した。トリ−置換ホスファイトへの生成物変換率をガスクロマトグラフで測定した。反応時間の終了時点で、暖かい反応混合物を濾過してアミン塩を除去し、この塩を過剰なアミンで洗浄した。反応濾液をアミン洗浄液と一緒にし、アミンと過剰の2,4,6−トリ−t−ブチルフェノールを真空下で溶液からストリッピング除去した。最終のホスファイトはアセトニトリルまたはイソプロピルアルコールから晶出させた。得られたホスファイトは式
【0080】
【化42】
Figure 0004128279
【0081】
を有していた。
回収されたアミン塩を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄して遊離の重合体状アミンを解離させた。重合体状アミンの厳密な構造次第では、重合体状アミンを水性層から分離するのに熱が必要とされることがある。
以下の表に上記プロセスにおける多くのアミン間における比較を掲げる。アミンは以下のように略される。
【0082】
Figure 0004128279
Figure 0004128279
上記データに例示されているように、モノアミン類(例えばTBA、ピリジン、TPA、DMOA、DMDDA)は場合によっては約96%までの変換率を達成することがある。対照的に、或る重合体状アミンの使用では99.4%もの高い変換率が達成されている。既述したように、好ましい重合体状アミンはまた、モノアミンより高い変換率を達成することに加えて、100°Fを超える引火点を有しそして容易にリサイクルできるような水への限定された溶解度を有している。特に好ましい重合体状アミンは高い変換率、100°Fを超える引火点、水への限定された溶解度、並びに作業者が曝されるのを最小にする低い蒸気圧を有しているN,N,N′,N′−テトラエチル−1,3−プロパンジアミンである。

Claims (17)

  1. フェノール化合物およびポリアミンを加熱し、次いで、ジ−置換ホスホロハライダイトを添加することを含む有機ホスファイトの製造方法。
  2. ポリアミンが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、R、R、R、RおよびRは各々個々にC1−20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてxは0乃至約100の整数である)を有する請求項1記載の方法。
  3. ポリアミンが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、R、RおよびRは各々個々にC1−4アルキル分子部分であり、RおよびRは各々個々にC1−8アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約5の整数である)を有する請求項1記載の方法。
  4. ポリアミンが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、R、RおよびRは各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、RおよびRは各々個々にC2−6アルキル分子部分であり、そしてxは0乃至約2の整数である)を有する請求項1記載の方法。
  5. ポリアミンが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、RおよびRは各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、RはC2−6アルキル分子部分であり、そしてxは0である)を有する請求項1記載の方法。
  6. ポリアミン重合体状アミンが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、RおよびRは各々個々にメチルまたはエチル分子部分であり、RはC2−4アルキル分子部分であり、そしてxは0である)を有する請求項1記載の方法。
  7. フェノール化合物が式
    Figure 0004128279
    (上記式中、Rはt−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれ、Rは水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれ、そしてRは水素、t−ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、シクロヘキシル、クミル、t−ペンチルおよびt−オクチルからなる群から選ばれる)の立体障害型のフェノール化合物である請求項1記載の方法。
  8. 、RおよびRが各々t−ブチルである請求項記載の方法。
  9. ジ−置換ホスホロハライダイトが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、RおよびRは各々個々にC1−20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンである)を有する請求項1記載の方法。
  10. ジ−置換ホスホロハライダイトが一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R10はC1−20アルキル、アリールまたはアルカリール分子部分であり、そしてYはハロゲンである)の環式ホスファイトである請求項1記載の方法。
  11. ジ−置換ホスホロハライダイト上に存在する置換基が一般式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R17は各々個々に水素またはC1−10アルキル基である)のジオールから誘導される請求項1記載の方法。
  12. ジ−置換ホスホロハライダイトが5−ブチル−5−エチル−2−クロロ−1,3,2−ジオキサホスホリナンである請求項1記載の方法。
  13. 有機ホスファイトへの変換率が少なくとも約97%である請求項1記載の方法。
  14. 更に、ジ−置換ホスホロハライダイト、フェノール化合物およびポリアミンを溶剤中で加熱することを含む請求項1記載の方法。
  15. ポリアミンが式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、RおよびRは各々メチルであり、RはCアルキル分子部分であり、そしてxは0である)を有し、ジ−置換ホスホロハライダイトが式
    Figure 0004128279
    の環式ホスファイトであり、そしてフェノール化合物が式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R11、R12およびR13が各々t−ブチルである)のフェノール化合物である請求項1記載の方法。

  16. Figure 0004128279
    (上記式中、R、R、RおよびRは各々メチルであり、RはCアルキル分子部分であり、そしてxは0である)のポリアミンおよび式
    Figure 0004128279
    (上記式中、R11、R12およびR13は各々t−ブチルである)のフェノール化合物を加熱し、次いで、
    Figure 0004128279
    ホスホロハライダイトを添加することを含む、式
    Figure 0004128279
    のホスファイトの製造方法。
  17. ホスファイトへの変換率が少なくとも約97%である請求項16記載の方法。
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