JP4126181B2 - 電気錠の切換えレバーと支持枠との構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気錠の切換えレバーと支持枠との構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、内外の操作部材態様(例えばレバーハンドルの回動操作を自由にするか、それとも不自由にすること)を切換えることができる切換えレバーを備えた電気錠、又は/及び作動モード(非通電時施錠型か、それとも通電時施錠型かに切換えること)を切換えることができる作動モード切換えレバーを備えた電気錠を開発するに伴い、切換えレバーを所定の位置に係止するために出現したものである。
【0003】
従来、電気錠は建物の扉に取り付けられているが、住居用、商業用、福祉施設用など建物の用途如何によって、非通電時施錠型か、それとも通電時施錠型か、何れかの錠前を選択して取り付けている。また電気錠は、非通電時施錠型であれ或いは通電時施錠型であれ、例えばホテルの各部屋の扉に取り付ける場合には、アンチパニック機能(サムターンを操作しなくても内側操作部材の操作のみで扉を開けることができること。)を有することが望ましいので、室内からサムターンを操作しなくても、レバーハンドルの回動操作のみで扉を開くことができる電気錠を取り付けることが多い。一方、養老ホーム、公共的施設などの建物の扉に取り付ける場合には、防災時を考慮し、部屋の外からシリンダーのキー操作をしなくても外側操作部材の操作のみで扉を開けることができることが望ましい。そこで、そのようなタイプの電気錠が取り付けられている。このように電気錠は、現在、様々な型式のものが存在し、建物の用途別に選択されている。
【0004】
ところで、ある建物の扉に非通電時施錠型を装着した場合に於いて、当該電気錠を通電時施錠型に作動モードを換えたい時がある。また、建物の用途変更に対応して当該電気錠の内外操作部材の態様も変えたいという場合もある。このような場合、従来の電気錠では、扉に一旦取り付けた電気錠を所望する型式の電気錠と交換せざるを得ないという問題点があった。そこで、一つの電気錠で作動モードと内外の操作部材の態様を自由に切換えることが可能な電気錠の切換え装置が要望されている。出願人は、一つの電気錠で作動モードと内外の操作部材の態様を自由に切換えることが可能な電気錠の切換え装置を開発した。この開発の流れの中で、所望する操作部材態様又は/及び所望する作動モードの態様に切換える手段(ここでは「切換えレバー」という。)を合理的にロックする或いは係止することができる電気錠の切換えレバーと支持枠との構造の出現が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような技術的背景に鑑み、錠箱からフロント板を取り外し、支持枠と切換えレバーとの係合を解消させるだけで、切換えレバーを自由に切換えることができ、しかも、切換えレバーを自由に切換えも、どの切換え位置でも切換えレバーの先端部をロック状態に係止することができる電気錠の切換えレバーと支持枠との構造を提供することを目的とする。これにより、消極的な要素(不注意、振動など)により、一度設定した切換えレバーが動かない。次に、切換えレバーYが複数個ある場合に於いて、一つの枢軸に各切換えレバーを併設状態で枢支し、錠箱内の限られたスペースを有効的に活用することを目的とする。さらに、切換えレバーに合理的な機能を付与し、かつ、切換えた時に十分な「クリック感」を得ることができることを目的とする。加えて、支持枠を開いた時或いは外した時は、換えレバーYを容易に切換えることができると共に、再度の係止を容易に行うことができること目的とする。
上記課題を解説するための手段として、本発明の電気錠の切換えレバーと支持枠との構造は、フロンド板4にカバーされ、かつ、開口11aを有する錠箱3の裏板11と、前記開口11aに先端部が臨むように枢軸18に軸支された切換えレバーYと、この切換えレバーYを任意に切換えた時に前記先端部が選択的に係合する上方係合部78と下方係合部79とを有し、かつ、前記開口11aに嵌合する切換えレバー用支持枠71とから成り、前記切換えレバーYは、内側の操作部材のロック態様切換え用の内側切換えレバー51と、外側の操作部材のロック態様切換え用外側切換えレバー52と、電気錠の作動モードを非通電時施錠型か、それとも通電時施錠型かに切換えるための作動モード切換えレバー65のいずれか一つ以上であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図11に基づいて一実施例を説明する。図1は、切換えレバーと支持枠を備えた電気錠1の外観を示す。図2は扉2の自由側端部に形成された錠箱用空洞に電気錠1を収納した場合に於いて、フロント板の一部を切欠、かつフロント板側から見た概略説明図である。また図3は、図2に於いて、支持枠を取り外した時の概略説明図である。
【0007】
まず図1乃至図3を参照に本発明の主な環境部材を説明する。電気錠1の錠箱3は、普通一般に一側開口のケース身3aとケース蓋3bとから成り、ケース身3aには後述する各部材が組み込まれる。4はフロント板、5はデッドボルト、6は外側の操作部材(ノブ,レバーハンドル)、7は内側の操作部材(ノブ,レバーハンドル)、8はキー操作によって施・解錠するシリンダー、9はサムターンである。
【0008】
次に図4を参照に電気錠の一例について説明する。まず、本発明の切換えレバーと支持枠との構造は、電気錠1に取り付けられることを前提としている。普通一般に「電気錠」とは、電気的に施錠片を施・解錠操作する錠前のことをいう。したがって、本発明の電気錠1も、特に図示しないが、離れた場所から制御回路により電気的に錠箱3に内装された駆動源(例えばマイクロモータ)を起動し、該駆動源の駆動力によって錠箱3内の各部材(歯車、ロック片など)を作動させて施錠片5用のロック部材10のロック状態を解消させることができる。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明は切換えレバーとその支持枠との構造に特徴があるので、本発明の特定事項に直接関係のない事項については簡単に説明する。
【0009】
まず、図4に於いて、11はフロント板4の裏面に固定的に接合する裏板で、この裏板11の下部には開口11aが形成されている。また12は開口11aの上方に位置するようにフロント板4並びに裏板11に形成された案内窓である。デッドボルト5(通称、「デッド」)は、案内窓12と、この案内窓12に臨むように錠箱3に固定された案内部材(クリック感用突起13dを有する固定部材の一例)を介してフロント板4或いは裏板11を基準に出没自在に進退動する。デッドボルト5は図示しない戸枠側のストライクと係脱する。
【0010】
固定部材の一例としての案内部材は、本実施例では、第1案内板13と、これに一体的に結合する第2案内板14とから成る。15はケース身3aの中央部に固定されたアングル状の第3案内板、16はデッドバネである。デッドボルト5はデッドバネのバネ力に抗して後退する。
【0011】
ここで、固定部材が本発明の切換えレバーに多少関係があるので、図8乃至図11を参照にして固定部材(案内部材)を構成する第1案内板13と第2案内板14の構成を説明する。
【0012】
図8は第1案内板13である。第1案内板13は、ケース蓋3b、デッドボルト5、取付け筒17、枢軸18など他の組み合わせ部材を取り外した時に全体的な形状が見える。図8に於いて、13aはケース身3aの内壁面に固定されるベース板本体で、特に要部の形状のみ図示している。このベース板本体13aは、ケース身3aに固定されると垂直状態になる。
【0013】
13bはベース板本体3aの中央部に交差状態に連設するデッド下面案内壁で、このデッド下面案内壁13bの一端部(右端部)には、ケース蓋3b方向に所要量延伸するオス嵌合突起13cが設けられている。
【0014】
13dはオス嵌合突起13cに連設して設けられた端面V時型のクリック感用突起である。このクリック感用突起13dもデッド下面案内壁13bの一端部から突出しているが、前記オス嵌合突起13cよりもケース蓋方向への突出量は少ない。しかし、クリック感用突起13dは、後述する内外の切換手段51,52との係合関係を得るために、デッド下面案内壁13bの下面より逆山形状に所要量突出している。
【0015】
13eはデッド上面案内壁で、このデッド上面案内壁13eはベース板本体13aの適当な端部にデッド下面案内壁13bに対して所定間隔離間して設けられている。なお、13fはメネジを有する取付け筒17用貫通孔、13gは枢軸18用の軸孔である。
【0016】
一方、図9は第2案内板14である。この第2案内板14は、本実施例では第1案内板13とは別部材である。しかし、図10及び図11で示すように両部材13,14は互いに対向的に接合して一部角筒状となり、デッドボルト5を案内する機能、デッドボルト5を所定位置で止めるストッパー機能などを果す。
【0017】
図9に於いて、14aは板状の蓋部、14bは蓋部の他端部(左端部)に突出された差込端部で、この差込端部14bは前述した裏板11の案内窓11aに入り込み、デッドボルト5の側面と摺接して該デッドボルトの横揺れを防止する。14cは蓋部の一端部(右端部)側に形成されたメス嵌合孔で、このメス嵌合孔14cには前述したオス嵌合突起13cが嵌合する。14fはメネジを有する取付け筒17用貫通孔、14gは枢軸18用軸孔である。
【0018】
次に電気錠に組み込まれた作動切換え装置Xを構成する主な部材について説明する。なお、この電気錠1に於いて、錠箱3内に対称的に内外の部材が配設されているので、説明の便宜上、主として一方の部材のみ説明し、機能上同一の他方の部材については説明を割愛する(機能上同一の部分には、同一の符号を付す)。
【0019】
図4に於いて、20は内側の操作部材7の回転操作により回る内側駆動カム、21は外側の操作部材6の操作により回る外側駆動カム、22は長板形状の連動部材(リトラクター)である。
【0020】
外側駆動カム21は、図4を基準にすると、内側駆動カム21の背面側に係合切欠を「10時の方向」に向けた状態で、かつ、操作軸23と同軸上に配設されている。そして、内側操作部材7を回すと手前側の内側駆動カム20が独立に回転し、一方、外側操作部材6を回すと奥側の外側駆動カム21が独立に回転するように軸に支承されている。
【0021】
前記連動部材22は、内外の駆動カム20,21と係合するように錠箱3に横軸24を介して軸支されて、かつ、駆動カムに押されて戸枠側のストライクに係合している施錠片5を引き戻す。
【0022】
また25,26は、内外の駆動カム20,21とそれぞれ係脱するように錠箱3に摺動自在に設けられた内外操作部材(直接的には駆動カム)用のロック手段である。ロック手段25,26は上下に対称的に配設され、かつ、錠箱3に斜め方向に形成された上下一対の案内部(開口、溝、切欠など)27,27にそれぞれスライド自在に嵌め込まれている。
【0023】
また28,29は、内外のロック手段25,26のロック状態をそれぞれロック解除の状態に切換えることができるように中央軸30を介して軸支された内外の係合アームである。錠箱3に対称的に軸支された内外の係合アーム28,29は、本発明の複数個の切換えレバーをそれぞれ切換えると、各切換えレバーに対応する内外の作動レバーを介してそれぞれ反対方向へと回転する。
【0024】
図4では内側の係合アーム28の全体が見えるが、内外の係合アーム28,29は、挟み状に突出する第1係合部と、腕状の第2係合部とを有し、前記第1係合部は対応するロック手段25(外側はロック手段26)に係合する。一方、前記腕状の第2係合部は、後述する駆動源(ソレノイド)31の駆動片32と係合する。
【0025】
なお、前記中央軸30にはバネ部材が巻装され、このバネ部材の一端部は、内外の係合アーム28,29に適宜に圧接し(他端部は、他の部材に受止めされている。)、かつ、内外の係合アームを一方向に付勢している。本実施例では、内側の係合アーム28はバネ部材のバネ力により常時反時計方向に、一方、外側の係合アーム29はバネ部材のバネ力により常時時計方向に付勢されている。
【0026】
次に、錠箱3の裏板11との関係付けて本発明は切換えレバーYとその支持枠71との構造について説明する。例えば図6で示すように裏板11には開口11aが形成されているが、この開口11aは、矩形状の大きい嵌合窓40と、この大嵌合窓40の下辺の中央部に連通する段差状の小さな嵌合窓41から成る。そして、小嵌合窓41の下方の外壁面には、小さなドライバーの先端部が入り込むことができる小凹所42が形成されている。
【0027】
図4で示すように、切換えレバーYは、デッドボルト5と駆動源31との間に位置する枢軸18に軸支され、かつ、その先端部が前記開口11aに臨んでいる。本実施例の切換えレバーYは、内側係合アーム28用の内側切換えレバー51と、外側係合アーム29用の外側切換えレバー52と、電気錠の作動モード切換え用の作動モード切換えレバー65の「3種類」で構成されている。内側切換えレバー51と、モード切換えレバー65と、外側切換えレバー52は一つの枢軸18に併設されている。図4では手前に内側切換えレバー51が見え、次いでモード切換えレバー65が見え、奥に外側切換えレバー52が位置している。
【0028】
図7は切換えレバーYを示す。図7で示すように、内側切換えレバー51と、外側切換えレバー52とは同一形状である。ここでは説明の便宜上、内側切換えレバー51(一方)のみを説明する(外側切換えレバー52の各部位には同一の符号を付す)。
【0029】
しかして、51aは軸孔を有する中心部、51bは中心部から裏板11の開口11aに向かって延伸する先端部、51cは中心部からケース身の後壁側に向かって延伸する後端部である。本実施例では、前記先端部51bには「クチバシ状」の小さな水平溝53が形成され、該水平溝53には図示しない小さなドライバー(工具)の先端部が係合可能である。また前記後端部51cには、上方に多少の間隙54を有して中心部51bへと延びる細幅の変位部51dが連設している。そして、変位部51dの先端部には、第1案内板13のクリック感用突起13dと摺接係合する山形状の係合爪55が形成されている。
【0030】
ところで、図5には内側切換えレバー51の後端部51cに係合する内側の係合作動レバー56が示されている。内側切換えレバー51の後端部51cは、各部材の配設如何によっては、直接内側係合アーム28に係合させても良い。本実施例の電気錠1では、内側切換えレバー51の後端部51cは内側の係合作動レバー56を介して内側係合アーム28に係合している。したがって、特に図示しないが、外側切換えレバー52も、外側の係合作動レバーを介して外側の係合アーム29に間接的に係合している。
【0031】
ここで、図5を参照にして内側の係合作動レバー56の構成について説明する。係合作動レバー56は、例えば左手の親指と人差し指を広げた場合のように、全体として「C字型形状」をしている。56aは下端部、56bは上端部、56cは上端部と下端部に連設する板状連設部である。
【0032】
しかして、前記下端部56aには、内側の係合アーム28の挟み状第1係合部に係合する突起57が設けられ、一方、板状連設部56cの上部の一部には内側切換えレバー51の後端部51cに係合可能な係合突片58が設けられている。したがって、内側切換えレバー51を切換えた結果、その後端部51cが上方方向へと移動すると、内側の係合作動レバー56は、固定軸59を介して時計方向へと回転する。それ故に、内側の係合アーム28も中央軸30を中心に同方向へ回転する。このように内側切換えレバー51を切換えると、幾つかの内側部材が連動する。なお、外側切換えレバー52を切換えた場合には、幾つかの外側部材が連動する。
【0033】
次に電気錠1の作動モード切換えレバー65について説明する。その前に図4を参照にしてモード切換えレバー65に関係する部材について説明する。31は錠箱3内に移動可能に設けられた駆動源である。本実施例ではソレノイドが用いられている。駆動源31は錠箱3の隅部に水平移動可能に配設され、作動杆33の突出部には棒状の駆動片32が連結されている。駆動片32の上端部は、内外係合アーム28,29の対向的な第2係合部内にそれぞれ係合可能に位置している。また駆動源31の上壁にはオス係合部としての突起片34が設けられている。
【0034】
さて、作動モード切換えレバー65は、内外の切換えレバーと一緒に併設状態に一つの枢軸18に設けられているが、該切換えレバー65は駆動源31の位置を水平移動させるために設けたものであるから、形状的には内外の切換えレバー51,52のそれとは多少異なる。しかし、機能的には同様の部分が幾つかある。
【0035】
しかして、65aは軸孔を有する胴体部、65bは胴体部から裏板11の開口11aに向かって延伸する頭部、65cは尾部である。本実施例では、前記頭部65bには、内外の切換えレバー51,52と同様に「クチバシ状」の小さな水平溝66が形成され、該水平溝66には、同じく小さなドライバー(工具)の先端部が係合可能である。また前記尾部部65cには、上方に多少の間隙67を有して延びる細幅の変位部65dが連設している。そして、該変位部65dの先端部には、同じく第1案内板13のクリック感用突起13dと摺接状態に係合する山形状の係合爪68が形成されている。
【0036】
また胴体部65aの下方には二脚状のメス係合突起69が設けられ、該メス係合突起69には前述したソレノドの突起片34が係合する。この作動モード切換えレバー65を切換えると、ソレノイド60の配設位置が水平移動し、これにより電気錠の作動モードを非通電時施錠か、それとも通電時施錠かに切り換る。
【0037】
最後に切換えレバー用支持枠71について説明する。合成樹脂製の支持枠71は裏板11の開口11aに取り外し自在に嵌合する。図6で示すように支持枠71は、柵状或いは格子状の係止部72を有する。係止部72は、障子枠のように、下杆部73と、上杆部74と、中杆部75と、左右の杆部76,77とから成り、棒状の上杆部74の左右端部は裏板11の内壁面に当接係合できるように左右の杆部76,77から突出している。すなわち、支持枠71の上端部には軸機能を発揮する突起74a,74aが設けられている。これにより支持枠71は、左右の突起74a,74aを支点に下方から回転する(開らく)。
【0038】
また、上杆部74と中杆部75との間に形成された計3個の上方係合部(貫通)78及び中杆部75と下杆部73との間に形成された計3個の下方係合部(貫通)79には、切換え如何によって、内側切換えレバー51、外側切換えレバー52、作動モード切換えレバー65の各先端部がそれぞれ選択的に係合する。
【0039】
80は材質自体の弾性力により内側に変位可能な操作片部で、この操作片部80は下杆部73の後壁から横向きU字型状に連設している。そして、自由端部80aは小嵌合窓41の縁部に多少当接する。この時、自由端部80aの下には小凹所42の間隙が残されている。
【0040】
図5は内側切換えレバー51が上方係合部78に係止状態に係合し、一方、作動モード切換えレバー65が下方係合部79に係止状態に係合している状態を示している。このように、本実施例では、切換えレバーYを任意に切換えた後に、支持枠71の上方係合部78か、又は下方係合部79のいずれかに動かないように係止させることができる。
【0041】
【実施例】
内外のレバー状切換えレバー51,52は作用や機能が同じであれば、その形状は異なるものであっても良い。要は切換えレバーYを切換えた以降は、自由に回転できないような形態であれば良い。また切換えレバー用支持枠71は、下方から開らくことができるように上端部に左右突起74a,74aが形成されているが、支持枠71を上方から開く場合もあるから、このような場合には、支持枠71の下端部に左右突起74a,74aが形成される。なお、本発明の各部材に於いて、オス(凸)係合部とメス(凹)係合部の係合関係は、任意に設計変更可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)錠箱からフロント板を取り外し、支持枠と切換えレバーYとの係合を解消させるだけで、切換えレバーYを自由に切換えることができる。しかも、切換えレバーYを切換えた後には、どの位置でも切換えレバーYの先端部が支持枠に係止されるので、消極的な要素(不注意、振動など)により切換えレバーYが動くことがない。
(2)切換えレバーYが複数個の場合に於いて、一つの枢軸に各切換えレバーを併設状態で枢支するので、錠箱内の限られたスペースを有効的に活用することができる。また、対応する内外の部材との関係で、切換えを適格になすことができる。特に、本実施例の電気錠では、切換えレバーYが内側切換えレバー51と、外側切換えレバー52と、作動モード切換えレバー65の「3つ」の切換えレバーからなるので、電気錠の作動モード及び/又は内外の操作部材の態様を簡単に切換えることができる。
(3)固定部材のクリック感用突起と摺接する係合爪を有する実施例の場合には、切換えレバーを切換えた時に「クリック感」を得ることができる。
(4)切換えレバーYの先端部にドライバーの先端部が係合する溝が設けられている実施例の場合には、切換えレバーYを容易に切換えることができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図11は本発明の一実施例を示す各説明図。
【図1】電気錠1の外観を示す斜視図。
【図2】フロント板の一部を切欠し、かつ、フロント板側から見た概略説明図。
【図3】フロント板の一部を切欠し、かつ、支持枠を外した場合のフロント板側から見た概略説明図。
【図4】電気錠の内部構造の一例を示す説明図(これを便宜上、正面とする。支持枠は取り外して示す。)。
【図5】本発明の主要部材を関連部材と共に示す概略説明図。
【図6】本発明の主要部材の斜視図。
【図7】本発明の要部(切換えレバー)の正面視からの説明図。
【図8】要部(第1案内板など)の説明図。
【図9】要部(第2案内板)の説明図。
【図10】要部(案内板を組み合わせた状態)の説明図。
【図11】要部(案内板を組み合わせた状態)の斜視図。
【符号の説明】
X…切換え装置、Y…切換えレバー、1…電気錠、2…扉、3…錠箱、3a…ケース身、3b…ケース蓋、4…フロント板、5…施錠片(デッドボルト)、6…外側の操作部材、7…内側の操作部材、8…シリンダー、9…サムターン、10…ロック部材、11…裏板、11a…開口、12…案内窓、13…第1案内板、13a…ベース板本体、13b…デッド下面案内壁、13c…オス嵌合突起、13d…クリック感用突起、13e…デッド上面案内壁で、13f…取付け筒用貫通孔、13g…枢軸用軸孔、14…第2案内板、14a…蓋部、14b…差込端部、14c…メス嵌合孔、14f…取付け筒用貫通孔、14g…枢軸用軸孔、15…第3案内板、16…デッドバネ、17…取付け筒、18…枢軸、20…内側の駆動カム、21…外側の駆動カム、22…連動部材、23…操作軸、24…横軸、25…内側操作部材用のロック手段、26…外側操作部材用のロック手段、27…案内部、28…内側の係合アーム、29…外側の係合アーム、30…中央軸、31…駆動源、32…作動杆、34…突起片、40…大嵌合窓、41…小嵌合窓、42…小凹所、51…内側切換えレバー、51a…中心部、51b…先端部、51c…後端部、51d…変位部、52…外側切換えレバー、53…水平溝、54…間隙、55…係合爪、56…内側係合作動レバー、56a…下端部、56b…上端部、56c…板状連設部、57…突起57、58…係合突片、59…固定軸、63…駆動片、64…突起片、65…作動モード切換えレバー、65a…胴体部、65b…頭部、65c…尾部、65d…変位部、66…水平溝、67…間隙、68…係合爪、69…メス係合突起、71…支持枠、72…係止部、73…下杆部、74…上杆部、75…中杆部、76…左杆部、77…右杆部、78…上方係合部、79…下方係合部、80…操作片部、80a…自由端部。
Claims (8)
- フロンド板4にカバーされ、かつ、開口11aを有する錠箱3の裏板11と、前記開口11aに先端部が臨むように枢軸18に軸支された切換えレバーYと、この切換えレバーYを任意に切換えた時に前記先端部が選択的に係合する上方係合部78と下方係合部79とを有し、かつ、前記開口11aに嵌合する切換えレバー用支持枠71とから成り、前記切換えレバーYは、内側の操作部材のロック態様切換え用の内側切換えレバー51と、外側の操作部材のロック態様切換え用外側切換えレバー52と、電気錠の作動モードを非通電時施錠型か、それとも通電時施錠型かに切換えるための作動モード切換えレバー65のいずれか一つ以上であることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項1に於いて、切換えレバーYを構成する内側切換えレバー51と、外側切換えレバー52及び作動モード切換えレバー65は、一つの枢軸18に併設状態に設けられていることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項1又は請求項2に於いて、支持枠71は、切換えレバーYの先端部と係合する格子状の係止部72を有することを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項3に於いて、支持枠71を開くことができるように該支持枠の一端部には、裏板11の内壁面に当接する突起74a,74aが設けられていることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- フロンド板4にカバーされ、かつ、開口11aを有する錠箱3の裏板11と、前記開口11aに先端部が臨むように一つの枢軸18に軸支された切換えレバーYと、この切換えレバーYを任意に切換えた時に前記先端部が選択的に係合する上方係合部78と下方係合部79とを有し、かつ、前記開口11aに嵌合する切換えレバー用支持枠71とから成り、前記切換えレバーYは、内側の操作部材のロック態様切換え用の内側切換えレバー51と、外側の操作部材のロック態様切換え用外側切換えレバー52と、電気錠の作動モードを非通電時施錠型か、それとも通電時施錠型かに切換えるための作動モード切換えレバー65のいずれか一つ以上であり、また、切換えレバーYの変位部の先端部には、錠箱内に固定された固定部材のクリック感用突起13dと摺接係合する係合爪が形成されていることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項5に於いて、固定部材は、デッドボルト用の案内部材であることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項5に於いて、錠箱3内に、作動モード切換え手段65によって水平方向へと位置が変わる駆動源31が配設されていることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
- 請求項5に於いて、切換えレバーYの先端部には、ドライバーの先端部が係合する溝が形成されていることを特徴とする電気錠の切換えレバーと支持枠との構造。
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