JP4123056B2 - 手動式ミラー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドア等に取り付けられるミラー装置に関し、特に手操作によって使用位置及び格納位置の間を回動することが可能な手動式ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、公知の手動式ミラー装置を示す。この手動式ミラー装置は、車体に固定される樹脂からなるミラーベース100と、ミラーベース100に複数のねじ110によって固定される金属からなるシャフト120と、シャフト120が貫通することによりシャフト120周りで回転可能なハウジング130とを備えている。
【0003】
ハウジング130は樹脂からなり、その内部にはミラーを有するミラーユニット(図示省略)が配置される。このハウジング130とシャフト120のベース部121との間には、複数のボール140が配置されている。ボール140はハウジング130を手操作で回転させる際に転動し、これにより、ハウジング130の回転を円滑に行うことが可能となっている。
【0004】
また、シャフト120の軸部122には、圧縮コイルばね150及びプッシュナット160が取り付けられている。圧縮コイルばね150はハウジング130とプッシュナット160との間に配置されており、プッシュナット160をシャフト120の軸部122に嵌め込むことにより圧縮されている。この結果、圧縮コイルばねの弾性復帰力によってハウジング130がシャフト120に回転可能に取り付けられる。
【0005】
しかしながら、図9に示す手動式ミラー装置では、シャフト120をミラーベース100に複数のねじ110によって固定する構造のため、使用するねじ110の個数が多くなっていると共に、ねじ110をねじ込む作業が必要であり、組み立てが面倒となっている。
【0006】
これに対し、図10〜図12は、ねじによる固定を排除した従来の手動式ミラー装置を示している(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
図10及び11に示すように、樹脂からなるミラーベース1は固定部1aと、ベース部1bとを有した側面L字形に形成されており、固定部1aが自動車のドア等の車体に固定される。一方、ベース部1bには、アルミニウム合金等からなるシャフト2が取り付けられると共に、シャフト2を介してハウジング3が回転可能に取り付けられる。
【0008】
ハウジング3には、前面にミラー4aを有したミラーユニット4が角度調整可能に取り付けられる。ミラーユニット4の角度調整は、ピボット機構(図示省略)を介したマニュアルコントロールにより、またはワイヤーやコントローラノブ(図示省略)等を介したリモートマニュアルコントロールにより、あるいはパワーユニット機構(図示省略)を介したリモートコントロールにより行われるものである。
【0009】
図12に示すように、シャフト2は、鍔部2aから軸部2bが起立した形状となっている。そして、鍔部2aがミラーベース1のベース部1bの下面に取り付けられることにより、軸部2bがベース部1b及びハウジング3を貫通する。これにより、ハウジング3はシャフト2の軸部2b周りに回転可能に支持されている。シャフト2の鍔部2aには、円周上の複数箇所(3箇所)に凸部2cが形成されており、この凸部2cがベース1のベース部1bの対応部位に形成された孔部1c内に嵌合することにより、シャフト2がミラーベース1に回転拘束された状態で取り付けられる。
【0010】
シャフト2の凸部2cは、上面が窪んでおり、この窪み部に鋼球からなるボール6が配置されている。ボール6はハウジング3を回転操作することにより、窪み部分内で転動する。これにより、ハウジング3の回転を円滑に行うことができる。かかるボール6の回転を受けるため、ハウジング3下面における対応部分には、硬質樹脂あるいは金属からなるワッシャ7が嵌め込みにより取り付けられている。このワッシャ7におけるボール6との対応部分には、ボール6が入り込むための窪み部が形成されるものである。
【0011】
以上に加えて、シャフト2の軸部2bには圧縮コイルばね8及びプッシュナット9が軸方向に沿って配置されている。圧縮コイルばね8はシャフト2の軸部2bが貫通した状態で、ハウジング3の上面に固定された金属製ワッシャからなる受け座10に一端が当接している。プッシュナット9はシャフト2の軸部2bに形成された環状の係合溝2dに嵌め込まれることにより、圧縮コイルばね8の他端に当接して同ばね8を圧縮する。このような構造では、圧縮コイルばね8の弾性復元力によりシャフト2がミラーベース1に固定されると共に、シャフト2にハウジング3が回転可能に組み付けられる。これにより、シャフト2をねじによって固定する必要がなくなる。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−99780号公報(3−4頁、図1−図4)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10〜図12に示す手動式ミラー装置では、ハウジング3の回転のために鋼球からなるボール6を設けていることから、ボール6との摩擦によってハウジング3が摩耗する虞がある。このため、ハウジング3にワッシャ7を嵌め込んでボール6の転動を受けることによりハウジング3の摩耗を防止する構造となっている。
【0014】
このような構造では、ボール6及びワッシャ7の数だけ部品点数が多くなり、軽量化が難しいばかりでなく、組み立てが面倒となる問題を有している。また、ボール6の転動を受けるために、シャフト2の凸部2c及びワッシャ7に窪み部を形成する必要があり、構造が複雑となるばかりでなく、面倒な加工が必要となる問題も有している。
【0015】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、部品点数を少なくすることができ、これにより、軽量化及び簡単に組み立てが可能であり、さらには、加工も容易な手動式ミラー装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の手動式ミラー装置は、車体に固定されるミラーベースを回転可能に貫通したシャフトと、ミラーを有したミラーユニットが取り付けられると共に前記シャフトが貫通しており、ミラーユニットを使用位置及び格納位置の間で回転させるためシャフトと一体となって回転するハウジングと、シャフト及びハウジングをミラーベースに回転可能に組み付けるための弾性力を付与する弾性部材と、シャフトの上面に形成され、ミラーベースの下面と係合する第1係合手段と、ミラーベースの下面に形成され、シャフトの上面と係合する第2係合手段とを備え、第1係合手段と第2係合手段は、シャフトの軸方向に沿った凹凸状となって相互に係合自在に噛み合うことによりシャフトの回転を使用位置及び格納位置で停止させることを特徴とする。
【0017】
請求項1の発明では、弾性部材の弾性力によってハウジング及びシャフトがミラーベースに回転可能に組み立てられる。この組み立て状態でハウジングを手操作で回転させると、シャフト及びミラーベースの間に形成された第1係合手段と第2係合手段が噛み合いから外れるため、シャフト及びハウジングが一体となって回転する。そして、所定角度回転すると、第1係合手段と第2係合手段が相互に噛み合うため、シャフトの回転が停止する。この作動により、ミラーユニットを使用位置及び格納位置の間で回転させることができる。
【0018】
このような発明では、凹凸状の第1係合手段と第2係合手段をシャフトとミラーベースに形成するだけで、ハウジングを回転及び停止させる構造となっているため、回転のためにボールやワッシャ等の付加部品が不要となる。従って、部品点数が少ない簡単な構造となり、軽量化ができると共に組み立てが容易となる。
【0019】
請求項2の発明は、請求項1記載の手動式ミラー装置であって、前記係合手段は、凸部及び凹部とこれらを連設する斜面部とがシャフトの回転方向に沿って繰り返された形状となっていることを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明では、シャフト側の凸部とミラーベース側の凹部とが噛み合うことにより、シャフトの回転が停止する。また、シャフトに回転力を作用させると、シャフトまたはミラーベースの斜面部を相手側が摺動するため、シャフトの回転が可能となる。この発明では、これらの凸部、凹部及び斜面部がシャフトの回転方向に沿って繰り返されているため、シャフトの回転及びその停止を円滑に行うことができる。
【0021】
請求項3の発明は、請求項1または2記載の手動式ミラー装置であって、前記ミラーベース及びシャフトが耐摩耗性樹脂によって形成されていることを特徴とする。
【0022】
このようにミラーベース及びシャフトが耐摩耗性樹脂によって形成されることにより、シャフトの回転の際におけるこれらの摩耗を抑制することができるため、耐久性のあるものとすることができる。
【0023】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の手動式ミラー装置であって、前記シャフトのハウジング貫通部位の外面が非円形に形成されると共に、シャフトの外面と相応した非円形の貫通孔がハウジングに形成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項4の発明では、シャフトのハウジング貫通部位及びハウジングの貫通孔が非円形に形成されることにより、シャフト及びハウジングが回転方向で結合するため、これらの部材の一体的な回転を確保することができる。このような構造では、シャフト及びハウジングを結合するために付加する部品が不要となるため、簡単な構造となると共に組み立ても容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態における断面図、図2及び図3は上方からの分解斜視図及び下方からの分解斜視図、図4は組み立て状態の底面図である。また、図5はシャフトを、図6はハウジングを、図7及び図8はミラーベースをそれぞれ示す。なお、この実施形態においては、図10〜図12に示す部材と同一の部材には、同一の符号を付して説明する。
【0026】
この実施形態の手動式ミラー装置は、図1に示すように、ミラーベース1、シャフト2、ハウジング3、弾性部材としての圧縮コイルばね8と、プッシュナット9とを備えている。
【0027】
ミラーベース1は、自動車のドア等の車体に固定されるものであり、図11と同様に、車体への固定部1aを有している。この実施形態において、ベース1におけるシャフト2との対応部分には、シャフト2を取り付けるための開口部1dが形成されている。この開口部1dは、通常状態においては、蓋体21によって閉鎖されている。
【0028】
ハウジング3は、図10に示すと同様に、ミラー4aを有したミラーユニット4が前面側に取り付けられている。ミラーユニット4は、ハウジング3に対して角度調整可能となっており、この角度調整は、ピボット機構(図示省略)を介したマニュアルコントロールにより、またはワイヤーやコントローラノブ(図示省略)等を介したリモートマニュアルコントロールにより、あるいはパワーユニット機構(図示省略)を介したリモートコントロールにより行われる。
【0029】
シャフト2は、中空状となっており、図1〜図3に示すように、ミラーベース1の底面から挿入されることにより、ミラーベース1及びハウジング3を貫通する。このシャフト2は、取付部22、回転部23、結合部24及び軸部25が軸方向に順に形成されており、軸部25がミラーベース1及びハウジング3を貫通するようになっている。かかる軸部25の上部には、プッシュナット9が嵌め込まれるリング状の係合溝2dが形成されている。
【0030】
シャフト2の取付部22は、ミラーベース1にシャフト2を取り付けたときにミラーベース1の下面に臨むものである。この取付部22は、シャフト2の他の部分よりも大径のリング状となって形成されており、その上面には、シャフト側の係合手段30を構成する凸部31、凹部32及び斜面部33が形成されている。凸部31及び凹部32は斜面部33を挟むように形成されるものであり、シャフトの回転方向に沿って凸部31→斜面部33→凹部32→凸部31→斜面部33→凹部32のように、凸部31、凹部32及び斜面部33が繰り返されるようになっている(図5参照)。この場合、一の凸部31には、扇状となって径方向に延びたストッパ部35が連設されている。ストッパ部35はシャフト2の回転を強制的に停止させるものである。
【0031】
このようなシャフト22の取付部22が臨むミラーベース1には、図7及び図8に示すように、ミラーベース1側の係合手段40がリング状となって形成されている。リング状の係合手段40は、シャフト2側のリング状の係合手段と対応するものであり、このため、その径はシャフト2側の係合手段の径と同等となるように設定されている。
【0032】
ミラーベース1側の係合手段40においても、シャフト2側の係合手段と同様に、凸部41、凹部42及び斜面部43が形成されている。凸部41及び凹部42は斜面部43を挟むように形成されるものであり、シャフト2側の係合手段30と同様に、シャフトの回転方向に沿って凸部41→斜面部43→凹部42→凸部41→斜面部43→凹部42のように、凸部41、凹部42及び斜面部43が繰り返されている。
【0033】
また、ミラーベース1におけるリング状の係合手段40の外側には、ストッパ受部45が形成されている。ストッパ受部45は、リング状の係合手段40と同心円状となって係合手段40の外側に形成されており、係合手段40よりも下側に幾分長くなっている。また、ストッパ受部45は、係合手段40を構成する一の凹部42とその両側の凸部41、41の一部分を含む円弧部分に対応する円弧部分を切り欠いた略半円の円弧となるように形成されており、その両端部にシャフト2側のストッパ部35が当接する。この当接により、シャフト2の回転が強制的に停止する。この場合、一の凸部31が一の凹部42に噛み合うようにして各凸部31を各凹部42に噛み合せて圧縮コイルばね8のばね荷重で保持している状態がミラーユニット4の使用位置である。この使用位置において、ドアミラーに衝撃が加わると、衝撃方向にシャフト2が回転することによって凸部31が凹部42から離脱して前記した噛み合い状態が解除され、一の凸部31に延設されたストッパ部35がストッパ受部45における一方の端部45aに当接したときに、ミラーユニット4が前方可倒(格納)位置となり、他方の端部45bに当接したときに、ミラーユニット4が後方可倒(格納)位置となるようにストッパ部35及びストッパ受部45の円周方向の寸法及び形成位置が設定されるものである。
【0034】
この実施形態において、シャフト2側の係合手段30とミラーベース1側の係合手段40とは、係合自在に噛み合うものであり、このため、シャフト2側の凸部31とミラーベース1側の凹部42とが同じ長さとなり、シャフト2側の凹部32と、ミラーベース1側の凸部41とが同じ長さとなり、さらに、シャフト2側の斜面部33及びミラーベース1側の斜面部43が同じ角度及び同じ長さとなるように設定されるものである。従って、シャフト2側の一の凸部31がミラーベース1側の一の凹部42に噛み合うと、シャフト2側及びミラーベース1側における他の凸部31、41及び凹部32、42が同様に噛み合った状態となる。このとき、斜面部33、43は相互に衝合した状態となる。
【0035】
このような噛み合い状態では、シャフト2がミラーベース1に回転拘束された状態となる。一方、後述するように、手操作によってハウジング3に回転力が作用すると、シャフト2側の係合手段30とミラーベース1側の係合手段40とが噛み合い状態から離脱する。これにより、シャフト2側の凸部31はミラーベース1側の斜面部43を摺動した後、斜面部43に続く凸部41を摺動する。このとき、シャフト2はミラーベース1及びハウジング3から離れる軸方向(図1において下方向)に移動しながら回転する。
【0036】
シャフト2の回転部23は、外面が円周面となっておりミラーベース1に形成されている挿通孔51内に挿入される。これにより、シャフト2がミラーベース1に回転可能な状態で取り付けられる。
【0037】
シャフト2の結合部24は、平面から見て正方形状の枡形に形成されている。すなわち、結合部24の外面は、非円形に形成されるものである。この結合部24は、ハウジング3を貫通するハウジング貫通部位となるものである。これに対し、ハウジング3には、結合部24が挿入されて嵌合する貫通孔52が形成されている(図2及び図6参照)。貫通孔52は、結合部24に相応した非円形の形状に形成されるものであり、このため、実施形態では、正方形の角孔となっている。
【0038】
このように、シャフト2の結合部24を正方形に形成すると共に、ハウジング3の貫通孔52を同様な正方形に形成することにより、シャフト2をハウジング3に挿入すると、結合部24及び貫通孔52が相互に嵌合するため、ハウジング3とシャフト2とが結合状態となる。これにより、ハウジング3及びシャフト2が一体的に回転することができる。
【0039】
圧縮コイルばね8及びプッシュナット9はシャフト2の軸部25の軸方向に沿って配置される。圧縮コイルばね8はシャフト2の軸部25が貫通した状態で、ハウジング3における貫通孔52の周囲に形成した厚肉状の支承部54に一端が当接している。プッシュナット9はシャフト2の軸部25に形成された係合溝2dに嵌め込まれる。この嵌め込みより、プッシュナット9は圧縮コイルばね8の他端に当接して同ばね8を圧縮する。このような構造では、圧縮コイルばね8の弾性復元力によりシャフト2がミラーベース1に固定されると共に、シャフト2にハウジング3が回転可能に組み付けられる。
【0040】
以上の実施の形態では、ハウジング3に対して手操作により回転力を付与すると、シャフト2に回転力が伝達される。これにより、シャフト2側の係合手段30とミラーベース1側の係合手段40とが噛み合い状態から離脱し、シャフト2側の凸部31はミラーベース1側の斜面部43を摺動した後、斜面部43に続く凸部41を摺動する。従って、シャフト2はミラーベース1及びハウジング3から離れる軸方向に移動しながら回転するが、圧縮コイルばね8の弾性復元力により、シャフト2がミラーベース1及びハウジング3から離脱することがなく、組み立て状態を維持することができる。
【0041】
また、この実施の形態の組み付けは、シャフト2に圧縮コイルばね8を外挿した状態で、シャフト2をミラーベース1の挿通孔51に下側から挿入し、その結合部24をハウジング3の貫通孔52に嵌合させると共に、回転部23をミラーベース1の挿通孔51に挿入する。その後、圧縮コイルばね8を圧縮させながらプッシュナット9をシャフト2の係合溝2dに嵌め込む。これにより、圧縮コイルばね8に弾性復元力が蓄えられるため、シャフト2及びハウジング3をミラーベース1に組み付けた状態とすることができる。
【0042】
このような実施の形態では、係合手段30,40をシャフト2及びミラーベース1に形成するだけで、ハウジング3を回転及び停止させる構造とすることができる。このため、ハウジング3の回転のために付加する付加部品が不要となり、部品点数が少ない簡単な構造となり、軽量化ができ、さらには組み立てが容易となる。
【0043】
また、シャフト2の回転においては、凸部31,41、凹32,42及び斜面部33,43がシャフト2の回転方向に沿って繰り返されるように形成されているため、シャフトの回転及びその停止を円滑に行うことができる。
【0044】
以上の実施形態において、シャフト2、ミラーベース1、ハウジング3を樹脂により成形することにより軽量化を行うことができる。この場合、シャフト2及びハウジング3を耐摩耗性樹脂によって成形することにより、回転の際の摺動による摩耗を少なくすることができ、耐久性が向上する。この耐摩耗性樹脂としては、ガラスビーズあるいはガラス繊維を混入した樹脂を用いることができる。
【0045】
本発明は以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、シャフト2のストッパ部35及びミラーベース1のストッパ受部45を相互に当接するピン状突起としても良く、ストッパ部35及びストッパ受部45を省いても良い。また、シャフト2の結合部24及びハウジング3の貫通孔52を三角形、楕円形、多角形等の正方形以外の非円形に形成しても良い。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、凹凸状の係合手段をシャフトとミラーベースに形成することによりウジングを回転及び停止させる構造としているため、回転のために付加する部品が不要となる。このため、部品点数が少ない簡単な構造とすることができ、軽量化ができると共に組み立てが容易となる。
【0047】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、係合手段の凸部、凹部及び斜面部がシャフトの回転方向に沿って繰り返されているため、シャフトの回転及びその停止を円滑に行うことができる。
【0048】
請求項3の発明によれば、請求項1及び2の発明の効果に加えて、シャフトの回転の際におけるシャフト及びミラーベースの摩耗を抑制することができるため、耐久性のあるものとすることができる。
【0049】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の発明の効果に加えて、シャフト及びハウジングを結合するための付加部品が不要となるため、さらに簡単な構造となると共に組み立ても容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における断面図である。
【図2】一実施形態の上方からの分解斜視図である。
【図3】一実施形態の下方からの分解斜視図である。
【図4】図1の底面図である。
【図5】(a)、(b)はシャフトの平面図及び底面図である。
【図6】(a)、(b)はハウジングの平面図及び底面図である。
【図7】ミラーベースの下方からの斜視図である。
【図8】(a)、(b)はミラーベースの平面図及び底面図である。
【図9】一般的な手動式ミラー装置の断面図である。
【図10】従来の手動式ミラー装置の斜視図である。
【図11】従来の手動式ミラー装置の分解斜視図である。
【図12】従来の手動式ミラー装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ミラーベース
2 シャフト
3 ハウジング
4 ミラーユニット
8 圧縮コイルばね
9 プッシュナット
22 取付部
23 回転部
24 結合部
25 軸部
30、40 係合手段
31、41 凸部
32、42 凹部
33、34 斜面部
35 ストッパ部
45 ストッパ受部
51 挿通孔
52 貫通孔
Claims (4)
- 車体に固定されるミラーベース(1)を回転可能に貫通したシャフト(2)と、
ミラー(4a)を有したミラーユニット(4)が取り付けられると共に前記シャフト(2)が貫通しており、ミラーユニット(4)を使用位置及び格納位置の間で回転させるためシャフト(2)と一体となって回転するハウジング(3)と、
前記シャフト(2)及び前記ハウジング(3)を前記ミラーベース(1)に回転可能に組み付けるための弾性力を付与する弾性部材(8)と、
前記シャフト(2)の上面に形成され、前記ミラーベース(1)の下面と係合する第1係合手段(30)と、
前記ミラーベース(1)の下面に形成され、前記シャフト(2)の上面と係合する第2係合手段(40)とを備え、
前記第1係合手段(30)と前記第2係合手段(40)は、前記シャフト(2)の軸方向に沿った凹凸状となって相互に係合自在に噛み合うことによりシャフト(2)の回転を使用位置及び格納位置で停止させることを特徴とする手動式ミラー装置。 - 前記第1係合手段(30)と前記第2係合手段(40)は、凸部及び凹部とこれらを連設する斜面部とがシャフト(2)の回転方向に沿って繰り返された形状となっていることを特徴とする請求項1記載の手動式ミラー装置。
- 前記ミラーベース(1)及びシャフト(2)が耐摩耗性樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の手動式ミラー装置。
- 前記シャフト(2)のハウジング貫通部位の外面が非円形に形成されると共に、シャフト(2)の外面と相応した非円形の貫通孔(52)がハウジング(3)に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の手動式ミラー装置。
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