JP4118661B2 - ケーブル又は電線の保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の壁体内に配置された断熱材に沿ってケーブルや電線を配線する際に使用されるケーブル又は電線の保持具(以下、単に「保持具」と略す場合がある)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物等の内部の躯体においては、その外壁等の壁体の内部に各種の断熱材が配置されていることがあって、該断熱材の表面側には、通常は所定の間隔をおいて壁板が配置されており、該壁板の更に表面側に居住者等の居室空間が形成されている。そして、各居室毎に居住者が利用する各種電気系統等を配電する電線やケーブルは、この壁体と断熱材との間の空間に収容されていて、断熱材の表面側の壁面に沿ってガムテープ等で貼り付けて配線される。このように前記ケーブル又は電線が、断熱材の表面に当接した状態で配線される場合には、電力の供給に伴うケーブル又は電線の発熱を放熱する条件が悪化し、その導線中の電圧降下を増大させ、総電力供給量を減少させる恐れがある。
【0003】
また、ここで通常用途のケーブルや電線の被覆材料としては、一般にポリ塩化ビニルで成形されているものが多く使用されており、配線の作業性を良くする等の必要性によって軟質に成形するために、可塑剤を比較的多く含んでいるものが使用されている。そして、この可塑剤の一部分は、条件によってポリ塩化ビニルの成形品、即ちケーブル又は電線の被覆層の表面にしみ出す恐れを有しており、例えば発泡体のポリスチレンで板状に成形された断熱材に対しては、前記可塑剤が両者の当接する部分から断熱材中に「移行」する現象が発生する例が報告されている。そして、前記ケーブル又は電線の被覆層を形成するポリ塩化ビニル中の可塑材が、断熱材のポリスチレン中に移行してその中に溶解し、その可塑性を増加させるので、前記ケーブル又は電線の発熱による温度上昇も相俟って、前記断熱材は一層変形し易い状態となる。しかも、断熱材は空気層を多く含む多孔質の成形品なので、断熱材が軟化することによってこの空気層が潰され、ケーブル又は電線との当接部分が凹むような形状に変形するという問題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ケーブル又は電線の配線状態において、該ケーブル又は電線と断熱材との間に離間空間を形成することによって、ケーブル又は電線の被覆層中に含まれる可塑剤の移行に起因する前記断熱材の変形を防止し得る保持具を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1の発明は、断熱材に沿って配線されるケーブル又は電線を保持するための保持具であって、断熱材に差し込むことで固定可能とする固定部と、ケーブル又は電線を保持する保持部と、前記保持具から引き出されたケーブル又は電線と断熱材との間に離間空間を形成する離間空間形成部とを備え、前記離間空間形成部は、筒状の保持部内に立設状態で形成された平板状の複数の弾性片で構成されて、各弾性片は、その先端の自由端部が前記保持部の中心から断熱材と反対側に偏って形成されていることを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明によれば、保持具を構成する離間空間形成部が、筒状の保持部内に立設状態で形成された平板状の複数の弾性片で構成されているため、各弾性片の変形により、大きさ、或いは本数の異なるケーブル又は電線の保持が可能となるのに加えて、各弾性片は、その先端の自由端部が前記保持部の中心から断熱材と反対側に偏って形成されていて、各弾性片の先端部が保持部の中心から断熱材と反対側に偏っている分だけ、保持部に保持されるケーブル又は電線が断熱材から離間されることになるため、ケーブルや電線を断熱材から大きく離間させて配線できて、断熱材との接触がなくなって、ケーブルや電線の変形が防止される。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記保持部は、ヒンジ部を介して連結された半割筒状をした一対の保持部単体で構成されて、前記固定部は、前記保持部単体の開口の側から保持部単体の閉塞部と反対の側に突設されていることを特徴としている。
【0018】
一対の保持部単体が開いた状態で、一方の保持部単体にケーブル又は電線を仮保持した後に、一対の保持部単体を閉じて筒状にし、その後に、一対の保持部単体を筒状に閉じることにより形成された閉塞線の部分に設けられた固定部を断熱材に差し込んで、ケーブル又は電線を断熱材に対して離間状態で保持する。このため、請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、保持部における断熱材と対向する側と反対側は閉塞されていて、開口不能であるので、配線後において、ケーブル又は電線に断熱材から離れる方向の外力が作用しても、ケーブル又は電線が外れない。また、断熱材に対して保持具を直接に固定できる。
【0019】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、前記離間空間成形部は、一対の保持部単体の長手方向の両端部に設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、一対の保持部単体の両端部のみに離間空間形成部が設けられているために、保持部に対するケーブル又は電線の保持作業が容易となる。
【0021】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記固定部は、複数枚の鋸刃状の平板材を交差させて形成されていることを特徴としている。
【0022】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の作用効果効果に加えて、断熱材に対して固定部を単に差し込むのみで保持具を固定できるので、その固定作業が容易となる。
【0023】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記固定部は、ねじ状であることを特徴としている。
【0024】
請求項5の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の効果に加えて、断熱材に対する保持具の固定力が大きくなるため、確実に固定できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、複数の実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の保持具S1 の開口状態(使用前状態)の斜視図であり、図2は、同じく使用状態の斜視図であり、図3は、同じく正面図であり、図4は、図3のX−X線断面図である。最初に、保持具S1 の構成について説明し、その後に、この保持具S1 を使用してケーブルCを断熱材Dと離間して配線する方法について説明する。
【0026】
保持具S1 は、ポリエチレン等の合成樹脂で一体成形されていて、略楕円筒状をした保持具本体である保持部10と、該保持部10に一体に設けられて、断熱材Dに差し込んで前記保持部10を断熱材Dに固定するための固定部20と、前記保持部10の内部に一体に形成されて、該保持部10内においてケーブルCを断熱材Dから離間して保持するための離間空間形成部30とを有している。保持部10は、略半割楕円筒状をした一対の保持部単体11,12がその開口13に臨む部分において長手方向に沿ってヒンジ部14を介して連結された構成である。一方の保持部単体11における前記ヒンジ部14と対向する外周面の長手方向の中央部であって、しかもその開口13に臨む部分には、板状をした固定部単体21が、前記開口13とほぼ平行となり、しかも前記一対の保持部単体11,12を閉じた状態で前記ヒンジ部14と反対の方向に突出した状態で一体に設けられている。また、他方の保持部単体12における前記固定部単体21が設けられた位置と対応する位置には、同じく厚板状をした別の固定部単体22が、前記固定部単体21と直交して一体に設けられている。なお、前記ヒンジ部14は、保持部10の長手方向の両端部が部分的に欠落されている。
【0027】
また、保持具S1 を断熱材Dに固定するための固定部20は、上記した一対の固定部単体21,22が一体に結合することにより構成される。即ち、厚板状をした一方の固定部単体21は、その内端面21aが前記保持部単体11の開口端面11aと同一平面となっていて、先端部は先鋭状の差込み部21bとなっていると共に、その両側面は鋸刃状となって、それぞれ複数の抜止突起部21cが設けられている。また、固定部単体21の中央部には、その突出方向に向けて係止孔23が形成されている。また、厚板状をした他方の固定部単体22は、その内端面22aが保持部単体12の開口端面12aと同一平面となっていて、前記内端面22aに前記係止孔23に挿入される挿入板部24が突出して設けられ、該挿入板部24の先端部両面に係止爪25がそれぞれ設けられている。また、固定部単体22の先端部は、先鋭な差込み部22bとなっていて、前記内端面22aと反対の外端面は、鋸刃状に形成されて、複数の抜止突起部22cが設けられている。
【0028】
そして、図1に示される状態において、一対の保持部単体11,12をヒンジ部14の部分で互いに近接する方向に回動させて、その各開口端面11a,12aを密着させると、一方の固定部単体22の挿入板部24が、他方の固定部単体21の係止孔23に挿入されて、前記挿入板部24の両端面に設けられた各係止爪25が前記係止孔23に係止する。これにより、一対の保持部単体11,12の各開口13が閉じられて、略楕円筒状となって状態が維持されて保持部10となると共に、図2に示されるように、厚板状をした一対の固定部単体21,22が直交状態で交差して、固定部20となる。このように、固定部20を構成する一対の固定部単体21,22はいずれも板状であるが、この一対の固定部単体21,22が直交して立体的に組み付けられて一体化されて固定部20となっいるので、固定部20を断熱材Dに差し込む際の差込み強度は大きくなる。
【0029】
また、保持部10を構成する各保持部単体11,12の内周面であって、その長手方向の両端部には、前記保持部10内においてケーブルCを断熱材Dから離間して保持するための離間空間形成部30がそれぞれ一体に設けられている。第1実施形態における離間空間形成部30は、平板状の複数の弾性片30aで構成されており、各弾性片30aは、保持部単体11,12の周方向に沿ってヒンジ部14に近い部分を除く他の部分に立設状態で形成されていて、基端部から先端部に向けてその幅が急激に狭くなった略三角形状をなしていて、相隣接する弾性片30aの間には、スリット状の隙間31が形成されていて、この隙間31は、各弾性片30aの変形量を大きくし、しかもその変形を容易にするために、保持部10の内周面からその中心Kに向けて、その幅が広くなっている。また、弾性片30aの基端部は薄肉に形成されて、その弾性変形を容易にしてある。これにより、図8に示されるように、保持部10内に保持されるケーブルCは、該保持部10の中心Kから断熱材Dと反対側に偏って配置される結果、保持部10に保持されたケーブルCは、断熱材Dからの離間量を大きく確保できる。このように、第1実施形態の離間空間形成部30は、平板状の複数の弾性片30aで構成されていて、各弾性片30aは、保持するケーブルCの大きさ又は本数に対応して自在に変形するため、同一の保持具S1 によって、大きさ又は本数の異なるケーブルCの保持が可能となる。
【0030】
そして、上記した保持具S1 を使用して、建物の壁体Wの内部に配置される断熱材Dに沿ってケーブルCを配線するには、以下のようにして行う。図5は、壁体Wの内部の断熱材Dに沿ってケーブルCを配線する状態を示す斜視図であり、図6は、同じく配線後の縦断面図であり、図7は、図6の保持具S1 の部分の拡大図であり、図8は、図7のY−Y線断面図である。まず、断熱材Dに沿って配線するケーブルCの配線前において、このケーブルCに対して所定間隔をおいて必要個数の保持具S1 を予め取付けておく。即ち、図1及び図5に示されるように、保持具S1 を構成する一対の保持部単体11,12が開口した状態で、一方の保持部単体11でケーブルCを支持した状態で、他方の保持部単体12を回動させて、一対の固定部単体21,22を互いに係止させることにより、ケーブルCに複数の保持具S1 を取付けておく。
【0031】
上記の状態で、図5に示されるように、断熱材Dの表面におけるケーブル配線位置にケーブルCを配置した状態で、各保持具S1 の固定部20を断熱材Dに対して強く差し込む。これにより、図7及び図8に示されるように、保持具S1 は、一対の保持部単体11,12の外周面における各固定部単体21,22が突設された側の開口13に臨む当接部11b,12bが断熱材Dに当接するまで、差し込まれる。保持具S1 は、その差込み後においては、抜止突起部21c,22cによって抜け出ない。また、固定部20は、板状をした一対の固定部単体21,22が立体的に直交して組み付けられているため、その固定強度を確保できることは、上述の通りである。
【0032】
そして、図7及び図8に示されるように、一対の保持部単体11,12の内周面の長手方向の両端部に立設された各弾性片30aの自由端部は、保持部10の中心Kに対して固定部20と反対側に偏って配置されていて、ケーブルCは、保持具S1 の保持部10の内部において、複数の弾性片30aの先端の自由端部で支持された形態で保持される。よって、ケーブルCは、複数の保持具S1 によって、断熱材Dに対してその表面Daから長さ(L1)〔図7及び図8参照〕だけ離間して、両者の間に離間空間1が形成された状態で配線される。このため、長期間の使用中においても、ケーブルCが断熱材Dに直接に接触しなくなって、ケーブルCの接触によって断熱材Dが溶けるのを確実に防止できる。また、保持具S1 の保持部10における固定部20と反対側は閉塞されていて開口不能であって、各保持部単体11,12の開口端面11a,12aが当接した結果形成される閉塞線17(図2参照)の部分に突設された固定部20の側は、断熱材Dに埋設しているので、配線されたケーブルCに断熱材Dから離れる方向の力が作用しても、ケーブルCが保持具S1 から抜け出ない。
【0033】
ここで、一対の保持部単体11,12の内周面の長手方向の両端部に立設された各弾性片30aの自由端部は、保持部10の中心Kに対して固定部20と反対側に偏って配置されているが、この偏り量、換言すれば、保持具S1 の近傍のケーブルCの断熱材Dの表面Daからの長さL1 は、ケーブルCが各保持具S1 で保持された状態において、相隣接する各保持具S1 の間に空中配置されたケーブルCが断熱材Dの表面Daに接触しないことが必要となる。
【0034】
断熱材DにケーブルCを配線した後には、このケーブルCの先端側の所定長の部分を前記断熱材Dに固定されたボックスBに挿入した後に、断熱材Dの前面に壁板4を立設させると、ケーブルCの配線作業を含めて、壁体Wの施工が終了する。なお、ボックスBは、硬質の塩化ビニール樹脂で成形されていて、可塑剤を含んでいないので、断熱材Dに直接に当接させても、可塑剤がしみ出て断熱材を凹状に変形させる不具合は発生しない。また、断熱材Dの表面Daに沿ってケーブルCを配線した後に、壁体Wの外部において、前記壁板4におけるボックスBの前面に孔を開けて、コンセント類の接続作業を行うのであるが、この際において、保持具S1 内においてケーブルCは、複数の弾性片30aの先端の自由端部で支持されているのみであるので、自由に引っ張ることができる。よって、コンセント類の接続作業を支障なく行える。
【0035】
次に、第2実施形態の保持具S2 について説明する。なお、以下に説明する第1実施形態の他の実施形態の各部分においては、既述の部分と同一の部分には、同一符号を付し、第1実施形態のそれらと異なっている点を中心に説明及び図示する。図9は、本発明の第2実施形態の保持具S2 の斜視図であり、図10は、前記断熱材Dに沿ってケーブルCを配線した状態における保持具S2 の部分の拡大図である。第2実施形態の保持具S2 は、特に、保持具に差込規制部40が形成されたことにおいて、第1実施形態と異なっている。即ち、保持具S2 は、筒状の保持部10と、その外周面の長手方向の中央部から直交する方向に突出する固定部20とを、前記保持具S1 と同様に備えており、該固定部20の基端側には、その断熱材Dへの差し込みを規制する円板形状の差込規制部40が形成されていて、差込規制部40と保持部10との間に離間空間形成部30が形成されている。
【0036】
前記保持部10は、両端及び中央の3体の各円筒保持体15a,15b,15cが、長手方向に沿って順に一体化された構成であって、両端に配置する円筒保持体15a,15bの開口部が、ケーブルCの挿通孔となるべき前記両開口部13bを形成している。また、該両端の円筒保持体15a,15bは、前記両開口部13bを形成するその端部が、断熱材Dへの取付け状態において、中央の円筒保持体15cを基準にして、該断熱材Dから離れる方向に配置するように、円筒保持体15cの両端から傾斜して連結されている。そして、保持部10の前記円筒保持体15cの外周面であって、その長手方向の中央部には、ほぼ前記固定部単体21の基端側が延設された形状に相当する板体が、その幅方向を前記長手方向と直交させて突設一体化されており、その板体の突出方向は、前記円筒保持体15cの長手方向と直交している。そして、この板体の中央より保持部10の側であって、前記固定部20の基端部に相当する部分には、前記中央の円筒保持体15cの長手方向(軸心方向)に平行な方向に沿って、差込規制円板40aが一体的に形成されている。よって、この差込規制円板40aよりも裏面側には、固定部20として機能するべく、前記保持具S1 の固定部単体21とほぼ同形状の固定片26が形成されており、そして、差込規制円板40aと中央の円筒保持体15cとの間には、離間空間形成部30として機能するべく、前記固定片26の延設部に位置した状態で離間板30bが形成されている。
【0037】
そして、上記した保持具S2 を使用して、建物の壁体Wの内部に配置される断熱材Dに沿ってケーブルCを配線する方法は、第1実施形態の保持具S1 の場合とほぼ同様であって、まず、断熱材Dに沿って配線するケーブルCの配線前において、このケーブルCに対して必要個数の保持具S2 を予め仮取付けしておく。即ち、保持部10の片端の円筒保持体15aの前記開口部13bから、他端の円筒保持体15bの開口部13bに向けてケーブルCの端部を挿通することによって、ケーブルCに複数の保持具S2 が仮取付けされる。
【0038】
そして、ケーブルCを挿通した状態の各保持具S2 の前記固定片26を、断熱材Dに対して強く差し込むと、図10に示されるように、保持具S2 は、前記差込規制部40である差込規制円板40aの裏側の円板面が、断熱材Dの表面Daに当接するまで差し込まれる。この結果、中央の円筒保持体15cの外周面とこれに対峙する前記断熱材Dの表面Daとは、ほぼ前記離間板30bの突出長と差込規制円板40aの板厚との和に相当する長さ(La1)だけ、離間した状態で取り付けられる。そして、ケーブルCは、保持具S2 の保持部10の内部において、前記両端の円筒保持体15a,15bの端部で支持された形態で保持される。よって、ケーブルCは、複数の保持具S2 によって、断熱材Dに対してその表面Daから、前記離間板30b等の長さ(La1)よりも大きな長さ(L2)だけ離間して、両者の間に離間空間2が形成された状態で配線される。なお、保持具S2 は、その差込み後においては、板状の固定片26の両端面に突設された各抜止突起部26cが断熱材Dに係止することによって抜け出ない。
【0039】
次に、第3実施形態の保持具S3 について説明する。図11は、本発明の第3実施形態の保持具S3 の斜視図であり、図12は、前記断熱材Dに沿ってケーブルCを配線した状態における保持具S3 の部分の拡大図である。第3実施形態の保持具S3 は、ケーブルCの配線状態において、保持部10に保持されたケーブルCが配線作業者の側に露出して配線され、また、固定部20として、固定ねじ27が形成されていることにおいて、第1及び第2の各実施形態と異なっており、しかも後述するようにその配線方法が異なっている。保持具S3 は、断熱材Dに取付けた状態で、この断熱材Dと対向する側と反対側が開口した開口保持体16で構成される。よって、開口保持体16は、長手方向に沿った両端部の両端開口部13c1 と、開口保持体16の底部16aと反対側に向けて開口するケーブル挿入開口部13c2 とを有している。前記両端開口部13c1 は、ケーブルCの配線状態において、その配線方向を定める開口部であって、他方のケーブル挿入開口部13c2 は、保持具S3 の保持部10に対して、ケーブルCの挿入を可能とする開口部である。そして、前記開口保持体16の長手方向の両端部の内周面であって、しかも前記開口部13c2 に臨む部分には、方形薄肉状の一対の弾性片16bが対向して形成されている。このため、保持具S3 の保持部10の長手方向の両端部は、一対の弾性片16bで閉塞された形態となっている。
【0040】
また、保持具S3 の固定部20は、円筒形のねじ軸部27aの外周部に、その先端の差し込み部27bから自身の基端部に向かって、抜止ねじ山部27cが形成された固定ねじ27で形成されている。該ねじ軸部27aの基端の側には、第2実施形態と同様の差込規制部40である差込規制円板40aが形成されており、差込規制円板40aの表面側には、前記ねじ軸部27aの基端部が延設されて形成された離間筒30cが形成されている。該離間筒30cは、前記底部16aの外周面の長手方向に沿った中央部において、前記開口保持体16と直交する方向に一体化されていて、離間空間形成部30を形成している。
【0041】
そして、上記した保持具S3 を使用して、ケーブルCを配線するには、まず、このケーブルCの配線経路に対して必要な個数の保持具S3 を、予め断熱材Dに取付けておく。即ち、保持具S3 の全体を回転させて、各保持具S3 の固定部20である固定ねじ27を、断熱材Dに対して螺入する。これにより、保持具S3 は、差込規制円板40aの裏面が、断熱材Dの表面Daに当接するまで螺入される。この螺入時において、円筒形のねじ軸部27aにより分離された断熱材D’は、円筒形のねじ軸部27aの内部に入り込んで収容されるために、螺入抵抗が小さくなって、螺入作業が容易となる。保持具Ss は、その螺入後においては、抜止ねじ山部27cが断熱材Dに螺合することによって抜け出ず、所定の固定強度が確保される。また、この時、ケーブルCの配線予定方向と、開口保持体16の長手方向が一致するように螺入して取付ける。なお、ねじ軸部27aが適切な肉厚を有する筒形状に形成されていることにより、また、その先端の差込み部27bが先鋭に形成されていることにより、固定部20の螺入は容易に行える。
【0042】
次に、予め断熱材Dに固定された各保持具S3 に対してケーブルCを配線する。ケーブルCは、開口保持体16の開口部13c2 から、一対の弾性片16cを奥側に弾性変形させて押し込んだ後に、前記一対の弾性片16cが原形状に復元して、開口保持体16の長手方向の両端部を閉塞することにより、容易に抜け出すことなく開口保持体16に保持される。このようにして、予め断熱材Dに固定された各保持具S3 にケーブルCが保持され、配線された後には、複数の保持具S3 に亘って、断熱材Dに対してその表面Daから保持部の底部16aの内周面までの長さ(L3)だけ離間して、両者の間に離間空間3が形成された状態で配線される。なお、保持具S3 は、差込規制円板40a及び離間筒30cを備えているので、ケーブルCは、断熱材Dの表面から、離間筒30cの長さと差込規制部40の板厚との和(La2)よりも長い長さL3 だけ離間して保持される。
【0043】
また、上記した第2及び第3の各実施形態の各保持具S2,S3 の離間板30b及び離間筒30cの各長さLa1 ,La2 は、第1実施形態の保持具S1 と全く同様に、相隣接する各保持具S2,S3 の間に空中配置されたケーブルCが断熱材Dの表面Daに接触しない長さであることが必要である。
【0044】
なお、上記実施形態では、ケーブルCを配線する例を示したが、電線を配線する場合も全く同様である。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係るケーブル又は電線の保持具を使用してケーブル又は電線を断熱材に沿って配線すれば、断熱材の表面とケーブル又は電線との間には所定の離間空間が形成されて、ケーブル又は電線が断熱材に直接に接触しなくなる。従って、ケーブル又は電線の被覆層中に含まれる可塑剤の移行に起因する前記断熱材の変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のケーブル又は電線の保持具S1 の開口状態(使用前状態)の斜視図である。
【図2】 同じく、使用状態の斜視図である。
【図3】 同じく、正面図である。
【図4】 図3のX−X線断面図である。
【図5】 壁体Wの内部の断熱材Dに沿ってケーブルCを配線する状態を示す斜視図である。
【図6】 同じく、配線後の縦断面図である。
【図7】 図6のケーブル又は電線の保持具S1 の部分の拡大図である。
【図8】 図7のY−Y線断面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態のケーブル又は電線の保持具S2 の斜視図である。
【図10】 断熱材Dに沿ってケーブルCを配線した状態におけるケーブル又は電線の保持具S2 の部分の拡大図である。
【図11】 本発明の第3実施形態のケーブル又は電線の保持具S3 の斜視図である。
【図12】 前記断熱材Dに沿ってケーブルCを配線した状態におけるケーブル又は電線の保持具S3 の部分の拡大図である。
【符号の説明】
C:ケーブル
D:断熱材
K:(保持部の)中心
S1 〜S3 :ケーブル又は電線の保持具
1,2,3:離間空間
10:保持部
11,12:保持部単体
11a,11b:開口端面
14:ヒンジ部(閉塞部)
20:固定部
21,22:固定部単体(平板材)
26:固定片
27:固定ねじ
30:離間空間形成部
30a:弾性片
40:差込規制部
Claims (5)
- 断熱材に沿って配線されるケーブル又は電線を保持するための保持具であって、
断熱材に差し込むことで固定可能とする固定部と、ケーブル又は電線を保持する保持部と、前記保持具から引き出されたケーブル又は電線と断熱材との間に離間空間を形成する離間空間形成部とを備え、
前記離間空間形成部は、筒状の保持部内に立設状態で形成された平板状の複数の弾性片で構成されて、各弾性片は、その先端の自由端部が前記保持部の中心から断熱材と反対側に偏って形成されていることを特徴とするケーブル又は電線の保持具。 - 前記保持部は、ヒンジ部を介して連結された半割筒状をした一対の保持部単体で構成されて、前記固定部は、前記保持部単体の開口の側から保持部単体の閉塞部と反対の側に突設されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル又は電線の保持具。
- 前記離間空間形成部は、一対の保持部単体の長手方向の両端部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のケーブル又は電線の保持具。
- 前記固定部は、複数枚の鋸刃状の平板材を交差させて形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブル又は電線の保持具。
- 前記固定部は、ねじ状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブル又は電線の保持具。
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