JP4114043B2 - キャビネットの間口調整構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネットの側面板と、壁面との間に隙間を無くすことのできる間口調整構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便器本体の後部上面に載置される洗浄タンクのカバーと、壁面との間に収納空間を設け、該収納空間にキャビネットを配置する技術として、図5に示すものがある。この従来技術は、便器本体1の後部上面に載置される洗浄タンク2を覆うキャビネット3を箱状に形成し、便器本体1と洗浄タンク2を組み付けた後、洗浄タンク2の上方からこれに被せて施工している。そして、該キャビネット3とトイレ室壁面4との間には収納用のキャビネット5を配設するようにしている。これにより、洗浄タンク2を隠蔽することが可能であり、外観上の見栄えが良くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トイレ室の横幅寸法は、建物の間取りや現場において異なる。そのため、キャビネット3の両側面板3Aとの間に収納キャビネット等を配設する場合には、予め現場の寸法に合わせた収納キャビネット5の大きさに製造するか、若しくは寸法の異なる収納キャビネットを複数種類準備しておき、選択して現場寸法に合わせるようにしなければならない。ところが、この場合であっても、収納キャビネットと壁面との間に隙間が形成されることは避けられず、埃やゴミなどが堆積し、清掃もしづらいという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、キャビネットと壁面との隙間を無くすべく寸法調整のできる技術を提供せんとするものである。
【0005】
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、側面板に縦溝を形成したキャビネットと、裏面側に多数の縦方向の凹凸条が形成された間口調整部材とから成り、当該間口調整部材は、キャビネットの側面板と壁面との間の寸法に応じて前記いずれかの凹条の位置で切断され、切断後の該凹条の底部に相当する部分が前記キャビネット側面板の縦溝へ嵌合装着されるものであり、且つ、左右を反転して使用できるものであって、左右いずれか一方の端部の凸条の幅寸法及び凹条の幅寸法が、他の凸条の幅寸法より大きく形成されていることを特徴とするキャビネットの間口調整構造である。
この発明によれば、室内に配設したキャビネットの側面板と壁面との間に、隙間が形成される場合に、間口調整部材の凹凸条を利用してこれを切断し、側面板と壁面との間の寸法に合わせることができる。従って、隙間なくキャビネットを配設することができ、見栄えが良好である。また埃やゴミ等が堆積する等のこともない。
【0006】
また、左右を反転して使用できるものであって、左右いずれか一方の端部の凸条の幅寸法及び凹条の幅寸法が、他の凸条の幅寸法より大きく形成されているので、間口調整部材を、凹条の部分で切断したときに、キャビネットの側面板から壁面までの寸法が、間口調整部材の一方側の端面からだと凸条の部分に該当し、切断が困難である場合に、左右反転させて反対側の端面からの寸法にすれば切断位置が凹条の部分に該当するようになり、切断が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図1はトイレ室内へ組み込んだ状態を示すキャビネット6の正面図、図2の図(A)はキャビネット6の天板を取り除いた状態の平面図、図(B)は背板と左右の側面板との関係を示す背面側から見た斜視図、図(C)は扉の部分拡大横断面図である。同図に示す如く、この実施の形態のキャビネット6は、背板7と、左右の側面板8A,8Bと、前面板9と、天板10とからなる。
【0008】
背板7は、図2の図(A)及び図(B)に示すように、トイレ室の背面側の壁面11Aの間柱12若しくは横桟等があればこれらの建物躯体の骨組みに固定される。そして、この背板7に対して左右の側面板8A,8Bがビス等により固定される。固定の順序としては、背板7に左右の側面板8A,8Bを取り付けた後、背板7を建物躯体側へビス13等により固定するようにすればよい。左右の側面板8A,8Bの下端側は、L型金具等を用いて床に固定すればよい。なお、左右の側面板8A,8Bの背面壁11A側の下部には、配管スペース又は幅木用の逃がし8Cが切欠き形成されている。更に、左右の側面板8A,8Bの上部壁面よりには、壁面11Aへ既に設置してある横桟若しくは補強材などの逃がし8Dが形成されている。
【0009】
前面板9は、上下に分割され、更に下部側が左右に分割されており、上部分割片9Aと、下部左側分割片9Bと、下部右側分割片9Cとから成る。上下に分割する位置は、便器本体15のリム通水路16の下方側にしている。これは、上下の分割ラインHが便器本体15の上面よりも低い位置に形成され、安定した印象を与えるからである。また前面板9の上下の分割片9A〜9Cを、便器本体15の形状に沿わせるように製作することが容易となるからである。
【0010】
上部分割片9Aの場合は、便器本体15の後部上面に上方から跨がることのできるようにコ字状の突出部17A,17Bを形成し、矩形状の切欠き18を設ければよい。また下部側の左右の分割片9B及び9Cについては、内側端面をそれぞれ便器本体15の左右側面形状に倣った形状にすればよく、リム通水路16の下方側の凹部に対応する位置には、該凹部に向かって突出する凸部19A,19Bが形成されている。これにより、便器本体15の左右側面のそれぞれについて独立して製作できるので、その作業が極めて容易である。これらの各分割片9A〜9Cは、左右の側面板8A,8Bの木口にダボ嵌合方式又はビスなどにより固定されている。
【0011】
なお、天板10には、洗浄タンク21の手洗い吐水管22を含めた手洗い鉢部14を配設するための開口23が形成されている。
【0012】
そして、洗浄タンク21のカバーとしてのキャビネット6と、左右の壁面11B,11Cとの間には、収納空間A,Bが形成されており、該収納空間A,Bには、予め小さく設計された収納キャビネット24及び25が配設されている。このキャビネット24及び25は、前面の開閉扉24A,25Aを開閉することで、内部へ物を収納したり、内部から取り出すことが可能である。
【0013】
而して、収納キャビネット24,25の側面板24B,25Bには、その前面側寄りの位置に縦方向の溝26が形成されている。この縦溝26には間口調整部材27を差し込んで装着することが可能である。間口調整部材27は、図4の平面図に示すように、凸条28と凹条29とが交互に形成されており、例えば左端側の凸条28の幅寸法はXに設定されており、それ以外の凸条28の幅寸法はYに設定されている。また凹条29の幅寸法はXに設定されている。そして、この間口調整部材27は、収納キャビネット24,25の側面板24B,25Bから壁面11B,11Cまでの寸法に応じて切断して使用されるものである。
【0014】
今、必要な寸法が、Zであると仮定すると、図4に示す寸法関係においては、間口調整部材27の左端側からだと切断位置が左端側から3番目の凸条28の位置となり、切断作業が困難となる。このような場合は、左右を反転して用いればよい。反転させた場合、前記切断寸法Zの位置は、図4に示す右端側からZの位置となり、凹条29の部分に該当する。従って、切断作業が容易である。
【0015】
このようにして必要な寸法に切断した間口調整部材27は、切断した凹条29の底部に相当する部分29Aが図3に示すように、キャビネット側面板24B,25Bの縦溝26に上方からスライドさせて嵌合装着される。これにより、キャビネット24及び25と壁面11B及び11Cとの間に隙間が形成されることはなくなり、見栄えが極めて良好となる。また間口の調整が極めて容易となり、予め収納キャビネット24及び25を寸法を変えて他種類準備する等の面倒なことは不要であり、製造コストの低減及び運搬・管理の容易化並びに施工作業の容易化等が図れる。
【0016】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、収納キャビネット24,25と間口調節部材27との係合関係は、縦溝6と凹条底部29Aとの嵌合以外に、収納キャビネット24,25側に連続した又は部分的なフックを設け、間口調整部材27側に前記フックに対応してこれに係合するフックを設け、上方側からスライドさせて係合させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、キャビネットの側面板に縦溝を形成し、裏面側に多数の縦方向の凹凸条が形成された間口調整部材を準備し、キャビネットの側面板と壁面との間の寸法に応じて前記いずれかの凹条の位置で切断し、該凹条の底部に相当する部分を前記キャビネット側面板の縦溝へ嵌合装着している。この発明によれば、室内に配設したキャビネットの側面板と壁面との間に、隙間が形成される場合に、間口調整部材の凹凸条を利用してこれを切断し、側面板と壁面との間の寸法に合わせることができる。従って、建物躯体の室内等の間口寸法に合わせて隙間なくキャビネットを配設することができ、見栄えが良好である。また埃やゴミ等が堆積する等のこともない。
【0018】
また本発明の間口調整部材は、左右を反転して使用でき、左右いずれか一方の端部の凸条の幅寸法及び凹条の幅寸法が、他の凸条の幅寸法より大きく形成されているので、キャビネットの側面板から壁面までの寸法が、間口調整部材の一方側の端面からだと凸条の部分に該当し、切断が困難である場合であっても、反対側の端面からだと凹条の部分に該当し、切断が容易となり、施工が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るキャビネットを、トイレ室内へ組み込んだ状態の正面図である。
【図2】本発目の一実施の形態に係るものであり、図(A)はキャビネットの天板を取り除いた状態の平面図、図(B)は背板と左右の側面板との関係を示す背面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るものであり、収納キャビネットと間口調整部材との関係を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るものであり、間口調整部材の平面図である。
【図5】従来技術に係る便器本体へ取り付けたキャビネットの斜視図である。
【符号の説明】
6…キャビネット、7…背板、8A,8B…側面板、11A…トイレ室背面壁面、11B,11C…トイレ室左右の壁面、15…便器本体、21…洗浄タンク、24,25…収納キャビネット、24B,25B…側面板、26…縦溝、27…間口調整部材、28…凸条、29…凹条
Claims (1)
- 側面板に縦溝を形成したキャビネットと、裏面側に多数の縦方向の凹凸条が形成された間口調整部材とから成り、当該間口調整部材は、キャビネットの側面板と壁面との間の寸法に応じて前記いずれかの凹条の位置で切断され、切断後の該凹条の底部に相当する部分が前記キャビネット側面板の縦溝へ嵌合装着されるものであり、且つ、左右を反転して使用できるものであって、左右いずれか一方の端部の凸条の幅寸法及び凹条の幅寸法が、他の凸条の幅寸法より大きく形成されていることを特徴とするキャビネットの間口調整構造。
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