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JP4113417B2 - 基地局装置および送信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下り高速パケット伝送を行う無線通信システムに用いられる基地局装置及び送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信の分野では、高速大容量な下りチャネルを複数の通信端末装置が共有し、基地局装置から通信端末装置にパケットを伝送する下り高速パケット伝送方式が開発されている。下り高速パケット伝送方式では、伝送効率を高めるために、スケジューリング技術及び適応変調技術が用いられている。
【0003】
スケジューリング技術とは、基地局装置がタイムスロット毎に下り高速パケットの送信先となる通信端末装置(以下、「送信先装置」という)を設定し、送信先装置に送信するパケットを割り当てる技術である。また、適応変調技術とは、パケット送信する通信端末装置の伝搬路の状態に応じて適応的にMCS(Modulation and Coding Scheme)選択すなわち変調方式、符号化率及びコード多重数の決定を行う技術である。
【0004】
また、高速パケット伝送を行う無線通信システムでは、データの受信性能の向上を図るためにARQ(Automatic Repeat Request)、特に、H−ARQ(Hybrid-Automatic Repeat Request)が用いられている。ARQとは、受信側装置で誤りが検出されたデータ単位(フレーム)を送信側装置が再送信する処理を自動的に行う技術であり、H−ARQは、送信側装置が再送時に特定のビットのみを選択して受信側装置に送信し、受信側装置において再送信号と既受信信号とを合成する技術である。
【0005】
以下、高速パケット伝送を行う無線通信システムの基地局装置及び通信端末装置の動作について概説する。
【0006】
基地局装置は、各通信端末装置から送信された下り回線の受信品質の報告値に基づいて、最も回線品質が良い通信端末装置を送信先装置として、各タイムスロットにその送信先装置へのパケットを割り当てる。そして、基地局装置は、スケジューリング結果を示す情報、スケジューリングおよびMCS選択により定めた方式で誤り訂正符号化及び変調されたパケットを送信先装置に送信する。なお、送信先端末の選択方法として、当該端末装置に対する送信データ量、平均スループットなどを考慮する方法もある。
【0007】
各通信端末装置は、受信したスケジューリング結果を示す情報に基づいて、自局宛のパケットが割り当てられたタイムスロットにおいて復調を行い、CRC検出等を行って、パケットデータを正しく復調できた場合にはこれを示すACK信号を、パケットデータを正しく復調できなかった場合にはこれを示すNACK信号を基地局装置に送信する。
【0008】
基地局装置は、ACK信号を受信すると新規データを送信し、NACK信号を受信するとHARQ手順に従いデータを再送信する。
【0009】
このように、下り高速パケット伝送方式は、セクタ内に存在する全ての通信端末装置で1つのチャネルを共有して効率的にパケットを伝送するので、コードリソースおよびパワリソースを有効活用することができる。
【0010】
従来の下り高速パケット伝送を行う無線通信システムでは、通信端末装置が、共通制御チャネル等のCIR(Carrier to Interference Ratio)や受信電力に基づき、下り高速パケット伝送を行うチャネルについて所要品質(例えば、ブロックエラーレートが10-1以下)を達成可能な変調方式等を選択し、選択結果を示す報告値を基地局装置に送信している。
【0011】
【非特許文献1】
"3GPP TS 25.214 V5.1.0(2002−06)"
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CIRは、必ずしも変調方式の復調特性を反映せず、特に、16QAM等の符号間距離が小さい多値変調方式の場合、復調特性が遅延プロファイルの特性によっても大きく影響され、CIRが等しい場合であっても遅延プロファイルに現れるパス数が多いほど、遅延広がり(delay spread)が大きいほど一般的に復調特性が劣化し、スループットが低下してしまう。また、伝搬遅延が大きくなるほどパス数が多くなり、遅延広がりが大きくなる傾向にあり、同様にスループットが低下してしまう。また、フェージング変動速度が速いほど同様に復調特性が劣化しスループットが低下してしまう。
【0013】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、下り高速パケット伝送を行う無線通信システムにおいて、復調特性を考慮したMCS選択を行い、スループットを改善することができる基地局装置及び送信方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の基地局装置は、通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する受信手段と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する送信先決定手段と、前記報告値および遅延プロファイルの特性を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定するMCS選択手段と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する送信手段と、を具備し、前記MCS選択手段は、パス数、遅延広がり若しくは伝搬遅延の各要素の少なくとも1つが閾値以上である場合、あるいは、前記各要素の組み合わせから得られる判定値が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定する構成を採る。
【0017】
この構成により、下り回線の受信品質を示す報告値及びこの報告値に反映されない回線状態、特に遅延プロファイルの特性を考慮して変調方式、符号化率あるいはコード多重数を選択することができるので、復調特性が劣化することを防止し、スループットを向上することができる。
【0019】
本発明の基地局装置における前記受信手段は、上り回線のパス数若しくは遅延広がりあるいは伝搬遅延の少なくとも1つを測定し、前記MCS選択手段は、前記上り回線のパス数若しくは遅延広がりあるいは伝搬遅延を用いて変調方式、符号化率あるいはコード多重数を決定する構成を採る。
【0020】
この構成により、通信端末装置における下り回線の受信品質の測定および報告以外に遅延プロファイルの特性の測定が必要ないことから、通信端末装置における処理負荷を軽減することができる。さらに、基地局装置のみにおいて通常受信に必要な処理を用いて遅延プロファイルの特性を考慮した変調方式、符号化率あるいはコード多重数の選択が可能となり、復調特性が劣化することを防止しスループットを向上することができる。
【0022】
本発明の基地局装置は、通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する受信手段と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する送信先決定手段と、前記報告値およびフェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定するMCS選択手段と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する送信手段と、を具備し、前記MCS選択手段は、フェージング変動の速度が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定する構成を採る。
【0023】
これらの構成により、フェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率あるいはコード多重数を選択することができるので、復調特性が劣化することを防止し、スループットを維持することができる。
【0024】
本発明の送信方法は、通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する工程と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する工程と、前記報告値および遅延プロファイルの特性を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する工程とを具備し、前記変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程は、パス数、遅延広がり若しくは伝搬遅延の各要素の少なくとも1つが閾値以上である場合、あるいは、前記各要素の組み合わせから得られる判定値が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定する方法を採る。
【0025】
この方法により、遅延プロファイルの特性であるパス数あるいは遅延広がりを考慮して変調方式、符号化率あるいはコード多重数を選択することができるので、復調特性が劣化することを防止し、スループットを維持することができる。
【0026】
本発明の送信方法は、通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する工程と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する工程と、前記報告値およびフェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する工程を具備し、前記変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程は、フェージング変動の速度が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定する方法を採る。
【0027】
この方法により、フェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率あるいはコード多重数を選択することができるので、復調特性が劣化することを防止し、スループットを維持することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、MCS選択の際、下り回線状態を示す報告値に加えて、遅延プロファイルの特性等の報告値に反映されない回線状態をも考慮し、パス数が多い、あるいは、遅延広がりが大きいときには多値数が低い変調方式を選択する、低い符号化率を選択する、あるいは、コード多重数を少なくすることである。
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、下り高速パケット伝送方式の例として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)を用いることとする。HSDPAでは、HS−PDSCH(High Speed - Physical Downlink Shared Channel)、HS−SCCH(Shared Control Channel of HS-PDSCH)、A−DPCH(Associated Dedicated Physical Channel for HS-PDSCH)等の複数のチャネルが用いられる。
【0030】
HS−PDSCHは、パケットの伝送に使用される下り方向の共有チャネルでる。HS−SCCHは、下り方向の共有チャネルであり、リソース割り当てに関する情報(TFRI:Transport-format and Resource related Information)、H−ARQ制御に関する情報等が伝送される。
【0031】
A−DPCHは、上り方向及び下り方向の個別付随チャネルであり、そのチャネル構成やハンドオーバ制御等はDPCHと変わらない。A−DPCHでは、パイロット信号、TPCコマンド等が伝送される。上り方向では、ACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)信号を伝送するためのHS−DPCCHがA−DPCHに多重される。
【0032】
なお、CQI信号は、CIRに基づいて推定した下り回線状態において所要品質を達成可能なMCSの組み合わせを通信端末装置から基地局装置に報告する信号であり、通信端末装置と基地局装置は、図1に示すような、CQI信号(CQI value)と、トランスポートブロックサイズ(TB size)、パケットデータのマルチコード数(Number of HS-PDSCH)及び変調方式(Modulation)、送信電力のオフセット等の組み合わせとを対応づけたCQIテーブルを共有している。通信端末装置は、所要品質を達成可能なMCSをCQIテーブルから選択し報告する。基地局装置は、CQI信号に基づいてMCS選択を行う。この場合、符号化率の変更は、誤り訂正符号化後の冗長ビットのパンクチャ率を変更することによって実行される。
【0033】
(実施の形態)
図2は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。以下、図2の基地局装置100の各構成部分の作用について説明する。
【0034】
共用器102は、アンテナ101に受信された信号を受信RF部103に出力する。また、共用器102は、送信RF部166から出力された信号をアンテナ101から無線送信する。
【0035】
受信RF部103は、共用器102から出力された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、復調部104に出力する。
【0036】
復調部104は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、受信ベースバンド信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、分離部105に出力する。また、復調部104は、逆拡散の際に作成する遅延プロファイルに現れ、RAKE合成に用いるために選択されたパスの数を計数し、パス数を示す信号(以下、「パス数情報信号」という)をスケジューラ151に出力する。なお、パスの選択方法として以下のものが一般に知られている。(1)遅延プロファイルにおいて最大レベルのものから順にレベルが所定の窓幅内に入るタイミングをパスとして選択する。(2)遅延プロファイルにおいて最大レベルのタイミングの前後の所定の窓幅内に入り、かつ所定のレベル以上のタイミングをパスとして選択する。(3)遅延プロファイルにおいて所定のレベル以上のものを除いた平均値を雑音レベルとし、雑音レベルと所定の値との加算値より大きいレベルのタイミングをパスとして選択する。
【0037】
分離部105は、復調部104の出力信号をデータと制御信号とに分離する。分離部105にて分離された制御信号には、DL(Down Link)用TPCコマンド、CQI信号、ACK/NACK信号等が含まれる。CQI信号及びACK/NACK信号はスケジューラ151に出力され、DL用TPCコマンドは送信電力制御部158に出力される。
【0038】
SIR測定部106は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、復調の過程で測定される希望波レベル及び干渉波レベルによって上り回線の受信SIRを測定し、SIRを示す信号をTPCコマンド生成部107に出力する。
【0039】
TPCコマンド生成部107は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、上り回線の受信SIRと目標SIRとの大小関係により、上り回線の送信電力の増減を指示するUL(Up Link)用TPCコマンドを生成する。
【0040】
スケジューラ151は、送信先決定手段として、パケット伝送用制御信号、各通信端末装置からのCQI信号、ACK/NACK信号に基づいてパケットを送信する通信端末装置(以下、「送信先装置」という)を決定し、送信先装置及び送信するパケットデータを示す情報をバッファ(Queue)152に出力する。また、スケジューラ151は、MCS選択手段として、送信先装置のCQI信号及びパス数情報信号に基づいてMCS選択(変調方式及び符号化率の決定)を行い、変調方式及び符号化率を変調部153に指示する。また、スケジューラ151は、パケットデータの送信電力を決定する際に参照となる信号を送信電力制御部154に出力する。なお、本発明においてはパケットデータの送信電力制御方法に制限はなく、パケットデータの送信電力制御を行わなくとも良い。また、スケジューラ151は、HS−SCCHによって送信先装置に送信する信号(以下、「HS-SCCH用信号」という)を増幅部161に出力する。HS-SCCH用信号には、パケットデータを送信するタイミング、パケットデータの符号化率及び変調方式等を示す情報(TFRI)が含まれる。なお、スケジューラ151のMCS選択の詳細については後述する。
【0041】
バッファ152は、スケジューラ151に指示された送信先装置に対するパケットデータを変調部153に出力する。
【0042】
変調部153は、スケジューラ151の指示に従ってパケットデータに対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って増幅部155に出力する。
【0043】
送信電力制御部154は、増幅部155の増幅量を制御することにより、変調部153の出力信号の送信電力をスケジューラ151で決定された値となるように制御する。増幅部155の出力信号は、HS−PDSCHで送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0044】
多重部156は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、各通信端末装置に送信する個別データ(制御信号も含む)にパイロット信号及びUL用TPCコマンドを多重して変調部157に出力する。
【0045】
変調部157は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、多重部156の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って増幅部159に出力する。
【0046】
送信電力制御部158は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、DL用TPCコマンドに従って増幅部159の増幅量を制御することにより、変調部157の出力信号の送信電力を制御する。また、送信電力制御部158は、送信電力値を示す信号を送信電力制御部160に出力する。増幅部159にて増幅された信号は、DPCH(A−DPCHを含む)で送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0047】
送信電力制御部160は、送信電力制御部158の送信電力値にオフセットをつけた値で増幅部161の増幅量を制御することにより、スケジューラ151から出力されたHS-SCCH用信号の送信電力を制御する。増幅部161にて増幅された信号は、HS−SCCHで送信される信号であって、多重部165に出力される。なお、送信電力制御部160は、再送状態やA−DPCHのハンドオーバ接続数等によりオフセット値を補正してもよい。
【0048】
変調部162は、共通制御データに対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って増幅部164に出力する。送信電力制御部163は、増幅部164の増幅量を制御することにより、変調部162の出力信号の送信電力を制御する。増幅部164の出力信号は、CPICH等で送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0049】
多重部165は、増幅部155、増幅部159、増幅部161及び増幅部164の各出力信号を多重し、送信RF部166に出力する。
【0050】
送信RF部166は、変調部159から出力されたベースバンドのディジタル信号を無線周波数の信号に変換して共用器102に出力する。
【0051】
図3は、本実施の形態に係る基地局装置と無線通信を行う通信端末装置の構成を示すブロック図である。図3の通信端末装置200は、基地局装置100から個別データ、共通制御データ、パケットデータ、HS−SCCH用信号を受信する。以下、図3の通信端末装置200の各構成部分の作用について説明する。
【0052】
共用器202は、アンテナ201に受信された信号を受信RF部203に出力する。また、共用器202は、送信RF部258から出力された信号をアンテナ201から無線送信する。
【0053】
受信RF部203は、共用器202から出力された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、HS−PDSCHの信号をバッファ204に出力し、HS−SCCH用信号を復調部205に出力し、DPCHの信号を復調部208に出力し、共通制御チャネルの信号をCIR測定部212にする。
【0054】
バッファ204は、HS−PDSCHの信号を一時的に保存して復調部206に出力する。
【0055】
復調部205は、HS−SCCH用信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、自局宛パケットデータの到来タイミング、当該パケットデータの符号化率及び変調方式等、パケットデータの復調に必要な情報を取得して復調部206に出力する。
【0056】
復調部206は、復調部205にて取得された情報に基づいてバッファに保存されているHS−PDSCHの信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、復調処理によって得られたパケットデータを誤り検出部207に出力する。
【0057】
誤り検出部207は、復調部206から出力されたパケットデータに対して誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合にはACK信号を、誤りが検出された場合にはNACK信号を多重部251に出力する。
【0058】
復調部208は、DPCHの信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、分離部209に出力する。分離部209は、復調部208の出力信号をデータと制御信号とに分離する。分離部209にて分離された制御信号には、UL用TPCコマンド等が含まれる。UL用TPCコマンドは送信電力制御部257に出力される。
【0059】
SIR測定部210は、復調の過程で測定される希望波レベル及び干渉波レベルによって下り回線の受信SIRを測定し、測定した全ての受信SIRをTPCコマンド生成部211に出力する。TPCコマンド生成部211は、SIR測定部210から出力された受信SIRと目標SIRとの大小関係によりDL用TPCコマンドを生成し、多重部254に出力する。
【0060】
CIR測定部212は、基地局装置からの共通制御チャネルの信号を用いてCIRを測定し、測定結果をCQI生成部213に出力する。CQI生成部213は、基地局装置から送信された信号のCIRに基づくCQI信号を生成して多重部251に出力する。
【0061】
多重部251は、CQI信号及びACK/NACK信号を多重して変調部252に出力する。変調部252は、多重部251の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って多重部256に出力する。
【0062】
変調部253は、基地局装置100に送信するデータに対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って多重部256に出力する。
【0063】
多重部254は、DL用TPCコマンド、パイロット信号を多重して変調部255に出力する。変調部255は、多重部254の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調及び拡散を行って多重部256に出力する。
【0064】
多重部256は、変調部252、変調部253及び変調部255の各出力信号を多重し、送信RF部258に出力する。
【0065】
送信電力制御部257は、UL用TPCコマンドに従って送信RF部258の増幅量を制御することにより、多重部256の出力信号の送信電力を制御する。なお、複数の基地局装置と接続している場合、送信電力制御部257は、全てのUL用TPCコマンドが送信電力の上昇を指示する場合のみ送信電力を上昇させる制御を行う。
【0066】
送信RF部258は、多重部256から出力されたベースバンドのディジタル信号を増幅し、無線周波数の信号に変換して共用器102に出力する。
【0067】
次に、基地局装置100のスケジューラ151のMCS選択の詳細について図4のフロー図を用いて説明する。なお、基地局装置に保持されるCQIテーブルは図1に示したものであるとする。
【0068】
まず、ステップ(以下、「ST」と省略する)301で、スケジューラ151は、パケット伝送用制御信号よりパケットを送信する候補となる各通信端末装置を選択し、選択した各通信端末装置からのCQI信号に基づいて送信先装置を決定する。例えば、CQI信号に基づいて受信品質が最も良い通信端末装置を送信先装置として決定する。
【0069】
そして、ST302で、スケジューラ151は、予め設定された閾値とパス数との大小比較(閾値判定)を行い、パス数が閾値未満の場合(ST302:No)、送信先装置のCQI信号に基づいてMCS選択を行う(ST304)。
【0070】
一方、パス数が閾値以上の場合(ST302:Yes)、変調方式として16QAMは選択しない。すなわち、送信先装置のCQI信号に対応する変調方式がQPSKであれば(ST303:No)、送信先装置のCQI信号に基づいてMCS選択を行い(ST304)、送信先装置のCQI信号に対応する変調方式が16QAMであれば(ST303:Yes)、MCSの組み合わせのうち変調方式がQPSKの中で16QAMを用いた場合に最も伝送レートの近いMCSを選択する(ST305)。
【0071】
例えば、基地局装置100に保持されているCQIテーブルが図1であり、送信先装置からのCQI信号が「7」、パス数が閾値以上であった場合、基地局装置は、CQI信号「4」に対応するMCS選択を行う。
【0072】
上記ST305において、送信先装置からのCQI信号よりもコード多重数を低くしてMCS選択を行い、コードあたりの送信電力を増加させても良い。例えば、基地局装置100に保持されているCQIテーブルが図1であり、送信先装置からのCQI信号が「7」、パス数が閾値以上であった場合、基地局装置は、CQI信号「5」に対応するMCS選択を行い、コードあたりの送信電力を増加させる。
【0073】
このように、本実施の形態では、変調方式の復調特性を考慮したMCS選択を行い、パス数が一定数以上多いときには多値数が低い変調方式を選択する、あるいは、コード多重数を少なくすることにより、復調特性が劣化することを防止し、スループットを維持することができる。
【0074】
なお、本実施の形態では、パス数が一定数以上多いときにはマルチパス伝播路環境の影響が大きいと仮定して、送信先装置のCQI信号にオフセットを付け、より低いCQI値としても良い。例えば、送信先装置のCQI信号の示すCQI値が図1の「6」であり、パス数が一定数以上多い場合に、オフセット値「2」を減算してCQI値を「4」とする。
【0075】
また、本実施の形態では、基地局装置がRAKE合成に用いるために選択されたパス数に対して閾値判定を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られず、RAKE合成に用いるために選択されなかったパス数を考慮してもよい。また、パス数の代わりに遅延プロファイルの特性の1つである遅延広がりを用いても良い。遅延広がりについては、"笹岡秀一編著、移動通信(オーム社)”等に詳細に説明されている。
【0076】
また、伝搬遅延時間は、基地局装置における下り送信から上り受信までの遅延時間(round trip time)として遅延プロファイルから測定することができ、この伝搬遅延時間の大小から基地局装置と通信端末装置の距離の目安を得ることができる。そこで、復調部104が伝搬遅延時間を計数し、伝搬遅延時間を表す情報をスケジューラ151に出力し、距離が遠い場合には回線状態が劣悪である場合が多いことから、スケジューラ151は、伝搬遅延時間が閾値以上の場合に16QAM等の多値変調の選択を抑えるようにしてもよい。
【0077】
また、本実施の形態では,HARQプロセスにおける初回送信あるいは再送時の両方に適用することが可能である。
【0078】
また、上記各実施の形態では、予め設定された固定の閾値を用いる場合について説明したが、CIRに応じて閾値を可変としてもよい。また、パス数、遅延広がりあるいは伝搬遅延時間の組み合わせを用いる場合はそれぞれの閾値を独立に制御してもよい。また、パス数、遅延広がりあるいは伝搬遅延時間の各要素の組み合わせから得られる判定値とを比較しても良い。また、上記各実施の形態では、遅延プロファイルの特性に基づいて変調方式等を制御する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、フェージング変動速度等の他の伝搬路状態に基づいて変調方式等を制御することもできる。
【0079】
また、上記各実施の形態では、パス数等が閾値以上である場合に所定値より低い多値数の変調方式を設定する場合について説明したが、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定してもよい。これにより、16QAM等の符号間距離が小さい多値変調方式を選択しても復調特性は劣化せず、スループットを維持することができる。
【0080】
なお、FDD方式においては上り/下りのリンクのキャリア周波数が異なるため、フェージング変動は独立であるが、平均的な電力遅延プロファイルの相関は高いと予想されるので、FDD方式においても、上り回線のパス数/遅延広がりなどの遅延プロファイルの特性を考慮してMCS選択を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、MCS選択の際、下り回線の受信品質を示す報告値に加えて、遅延プロファイルの特性等の報告値に反映されない回線状態をも考慮し、変調方式、符号化率あるいはコード多重数を選択することにより、復調特性が劣化することを防止し、スループットを維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CQIテーブルの一例を示す図
【図2】本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る基地局装置と無線通信を行う通信端末装置の構成を示すブロック図
【図4】上記実施の形態に係る基地局装置におけるMCS選択のフロー図
【符号の説明】
104 復調部
151 スケジューラ
152 バッファ
153 変調部

Claims (5)

  1. 通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する受信手段と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する送信先決定手段と、前記報告値および遅延プロファイルの特性を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定するMCS選択手段と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する送信手段と、を具備し、
    前記MCS選択手段は、パス数、遅延広がり若しくは伝搬遅延の各要素の少なくとも1つが閾値以上である場合、あるいは、前記各要素の組み合わせから得られる判定値が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定することを特徴とする基地局装置。
  2. 前記受信手段は、上り回線のパス数若しくは遅延広がりあるいは伝搬遅延の少なくとも1つを測定し、前記MCS選択手段は、前記上り回線のパス数若しくは遅延広がりあるいは伝搬遅延を用いて変調方式、符号化率あるいはコード多重数を決定することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する受信手段と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する送信先決定手段と、前記報告値およびフェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定するMCS選択手段と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する送信手段と、を具備し、
    前記MCS選択手段は、フェージング変動の速度が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定することを特徴とする基地局装置。
  4. 通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する工程と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する工程と、前記報告値および遅延プロファイルの特性を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する工程とを具備し、
    前記変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程は、パス数、遅延広がり若しくは伝搬遅延の各要素の少なくとも1つが閾値以上である場合、あるいは、前記各要素の組み合わせから得られる判定値が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定することを特徴とする送信方法。
  5. 通信端末装置から送信された下り回線の受信品質を示す報告値を受信する工程と、前記報告値に基づいてデータ送信先の通信端末装置を決定する工程と、前記報告値およびフェージング変動の速度を考慮して変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程と、設定された変調方式、符号化率及びコード多重数でデータを送信する工程を具備し、
    前記変調方式、符号化率及びコード多重数を設定する工程は、フェージング変動の速度が閾値以上である場合に、所定値より低い多値数の変調方式、所定値よりも低い符号化率、所定値より少ないコード多重数のいずれか若しくは組み合わせを設定することを特徴とする送信方法。
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