JP4112288B2 - 両面画像読取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の原稿を分離搬送しつつ、2つの読取り手段が表裏それぞれの面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スキャナ機能を備えた画像読取装置を用いて原稿の画像情報を読取って印刷を行う複写機などの画像形成装置において、シート状の原稿を順次搬送しながら画像情報を読取って印刷を行わせるためのADF(Auto Document Feeder、自動原稿送り装置)を備えた画像読取装置が用いられている。
【0003】
従来の画像読取装置の一例として、日本国の公開特許公報「特開平2−97934号公報(公開日:1990年4月10日)」に記載された原稿読取装置がある。
【0004】
原稿読取装置34は、図8に示すように、上原稿台35、下原稿台36、給紙ローラ37、排紙ローラ38、CSローラ39、読取りカバー40、バネ41、密着型読取りセンサ42およびバックアップコロ43・44を備えている。
【0005】
CSローラ39は、自重および読取りカバー40とCSローラの軸との間に取り付けられているバネ41によって、密着型読取センサ42に押圧されている。CSローラ39の軸は、原稿読取装置34の図示しない側板のU溝に固定されている。また、CSローラ39は、原稿Pの紙厚に応じて、U溝に沿って上下するようになっている。
【0006】
上記構成において、原稿Pを読取る際には、給紙ローラ37によって搬送される原稿PをCSローラ39が密着型読取センサ42に押圧するとともに、密着型読取センサ42が原稿Pの読取りを行う。その後に排紙ローラ38によって原稿Pを排出する。
【0007】
また、CSローラ39は、図示しないバネによって、密着型読取センサ42と離間する方向にも力を受けている。読取りカバー40を開いて、上原稿台35と下原稿台36との間から原稿Pを引き抜く際には、CSローラ39は原稿Pから離間するようになっている。
【0008】
一方、従来の画像読取装置として、上記構成の画像読取装置とは異なって2つの読取手段を備えており、搬送されている原稿の表面、裏面の読取を2つの読取手段がそれぞれ行うようにした画像読取装置もある。
【0009】
このような画像読取装置の一例として、日本国の公開特許公報「特開平9−46472号公報(公開日:1997年2月14日)」に記載された原稿読取用の原稿自動送り装置がある。
【0010】
原稿自動送り装置45は、図9に示すように、載置トレイ46、給紙ローラ47、反転搬送経路48、第1読取ユニット51、第2読取ユニット49、透明板50、排出トレイ52、透明原稿台53およびスライド軸54を備えている。
【0011】
原稿自動送り装置45は、原稿載置トレイ46に載置された原稿Pを、給紙ローラ47によって1枚ずつ湾曲搬送経路48へと供給する。湾曲搬送経路48においては、供給された原稿Pを経路に沿って搬送して、途中に設けられた第2読取ユニット49によって原稿Pの一方の面を読取る。
【0012】
湾曲搬送経路48から供給された原稿Pを、透明板50の位置において、第1読取ユニット51によって、上述とは異なる他方の面を読取る。そして、読取った原稿Pを排出トレイ52に排出する。
【0013】
また、上記構成において、透明原稿台53上に載置された原稿Pを、スライド軸54を介して第1読取ユニット51を移動させることによって読取ることができる。
【0014】
上記構成においては、湾曲搬送経路48の途中の第2読取ユニット49で読取りを行い、その後第1読取ユニット51によって第2読取ユニット49とは異なる面を読取るようになっているので、1度の搬送で1枚の原稿の両面を読取ることができる。
【0015】
また、上記とは異なる画像読取装置の他の一例として、日本国の公開特許公報「特開平11−27444号公報(公開日:1999年1月29日)」に記載された原稿読取り装置がある。
【0016】
複写装置55の原稿読取り装置56は、図10に示すように、原稿載置台57、分離部58、ブックスキャナ部61、CIS(Contact Image Sensor:密着型イメージセンサ)62および排紙トレイ63を備えている。また、複写装置55は、原稿読取り装置56によって読取った情報を印刷するための記録部64をも備えている。
【0017】
分離パッド59および分離ローラ60からなる分離部58によって、原稿載置トレイ57の原稿Pを1枚ずつ取り出して搬送する。搬送する原稿Pに対して、ブックスキャナ部61が原稿Pの一面を、CIS62が原稿Pの他の面を読取る。そして、読取った原稿Pを排出トレイ63に排出する。
【0018】
これにより、複数の原稿Pを停止させることなく搬送させながら、ブックスキャナ部61とCIS62とを用いて1枚の原稿の両面を読取ることができた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の各構成によれば、大量の原稿を扱うことができず、また厚紙の原稿を適切に読取ることができないという問題を生ずる虞れがある。
【0020】
すなわち、近年、上述した各画像読取装置を備えたプリンタなどは、従来と比較して種々の用途に用いられるようになっている。例えば従来は扱われなかった厚みの原稿を扱う必要も生じている。また、従来と比較してより大量の情報を扱う必要があるので、より大量の原稿を高速に読取る必要も生じている。
【0021】
ところが、上述した各構成については、以下のような問題点を生じる虞れがある。
【0022】
すなわち、上記特開平2−97934号公報に記載の構成は、給紙ローラ37から搬送されてくる原稿Pを、CSローラ39が密着型読取センサ42に押圧する構成である。
【0023】
ここで、上述のように、種々の厚みの原稿を、大量印刷のために高速で、CSローラ39と密着型読取センサ42との間に突入させる場合には、CSローラ39と密着型読取センサ42との間の圧力を微妙に調整する必要があり、この調整が安定しないと原稿Pの腰折れが生じる虞れがある。
【0024】
また、上記特開平9−46472号公報記載の原稿自動送り装置45は、図9に示すように、湾曲搬送経路48の途中に第2読取ユニット49が設けられ、湾曲搬送経路48の後に第1読取ユニット51によって読取を行う構成である。ここで、第1読取ユニット51への搬送においては、ほぼ垂直方向に伸びる湾曲搬送経路48から透明板50に向けて、搬送経路がほぼ直角に曲がっている。
【0025】
このため、原稿Pの搬送において、読取タイミングのずれが生じる虞れがないとはいえない。また、原稿Pの搬送において、斜めに搬送してしまう可能性もある。特に、紙厚の厚い原稿において搬送に無理が生じる可能性がないとはいえない。
【0026】
また、上記特開平11−27444号公報記載の原稿読取り装置56は、図10に示すように、原稿載置トレイ57上の原稿Pを、分離ローラ60を用いてブックスキャナ部61およびCIS62による読取位置に搬送する構成である。
【0027】
このため、原稿Pの取り出しおよび搬送を行う分離ローラ60によって原稿Pを読取位置へ送りだすので、複数の原稿Pを連続して扱う場合に、送り出しのタイミングを調節することが困難である。したがって、種々の厚みの原稿を、大量印刷のために高速で読取る場合には、原稿Pの読取タイミングのずれが生じる虞れがある。
【0028】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大量の原稿を分離搬送でき、厚紙の原稿であっても効率よく原稿上の画像を読取ることのできる両面画像読取り装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る両面画像読取り装置は、上記課題を解決するために、搬送される原稿の一面を読取る第1の読取り手段と、上記原稿の他の面を読取る第2の読取り手段とを備えた両面画像読取り装置において、上記第1の読取り手段と上記第2の読取り手段との間に配置されるとともに、搬送される上記原稿を案内するガイド部材と、上記ガイド部材の位置を、少なくとも一方の上記第1の読取り手段または上記第2の読取り手段に対して調整する調整手段とを備えていることを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、第1の読取り手段と第2の読取り手段との間のガイド部材は、調整手段によって、例えば第1の読取り手段に対して調整された位置に配置される。
【0031】
ここで、ガイド部材の読取り手段に対する位置の調整とは、例えば読取り手段に向かってガイド部材を当接させることによって、読取り手段とガイド部材との距離を所定の値に設定することに相当する。この位置の調整は、ガイド部材を読取り手段に当接させる構成に限るものではなく、その他の構成であってもよい。
【0032】
したがって、少なくとも一方の読取り手段に対して、調整手段によって調整した位置でガイド部材が原稿をガイドして読取りを行わせるので、その読取り手段による読取りにおいて、原稿の画質を劣化させることなく読取ることができる。
【0033】
また、上記構成において、調整手段が、少なくとも一方の第1の読取り手段または第2の読取り手段に対して、ガイド部材の位置を適切に調整すれば、例えば厚紙の原稿を読取る場合であっても、読取り手段とガイド部材との間に原稿がつかえることがなく、スムースに搬送することができる。このため、例えば大量の原稿を扱うために高速で原稿を搬送する場合であっても、原稿の搬送を安定して確実に行うことができる。
【0034】
なお、上記構成における第1の読取り手段または第2の読取り手段は、画像読取りに用いることのできる読取り手段であればどのようなものであってもよい。
【0035】
また、ガイド部材の読取り手段に対する位置の調整は、読取り手段とガイド部材との距離を所定の値に設定する構成に限るものではなく、例えば、読取り手段とガイド部材との距離が所定の範囲内となるよう設定する構成であってもよいし、また例えば、ガイド部材を案内される原稿と読取り手段との距離を所定の値に設定し、若しくは所定の範囲内に設定する構成であってもよい。
【0036】
したがって、大量の原稿を分離搬送でき、厚紙の原稿であっても効率よく原稿上の画像を読取ることのできる両面画像読取り装置を提供することができる。
【0037】
本発明に係る両面画像読取り装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1の読取り手段は、移動することによって上記ガイド部材と離間配置または対向配置される移動筐体部に備えられ、上記調整手段は、上記移動筐体部が上記ガイド部材と対向配置されるときに、上記ガイド部材の位置を上記第1の読取り手段に対して調整することを特徴としている。
【0038】
ここで、上記構成において、移動筐体部がガイド部材と対向配置されるときには、移動筐体部の第1の読取り手段もガイド部材と対向配置される。
【0039】
上記構成によれば、ガイド部材と対向配置されうる移動筐体部に第1の読取り手段が備えられている構成において、上述の両面画像読取り装置を実現できる。
【0040】
また、例えば、移動筐体部の移動に伴って第1の読取り手段の位置が微妙にずれたとしても、ガイド部材の位置を第1の読取り手段に対して調整して、第1の読取り手段における読取りを確実にできる。
【0041】
上記構成において、第2の読取り手段は、搬送される上記原稿の上記他の面を読取るだけでなく、さらに、原稿固定載置台上に載置された原稿を読取る構成であってもよい。
【0042】
この構成によれば、原稿を搬送しながら表裏それぞれの面の画像を読取るだけでなく、原稿固定載置台上に載置された原稿をも読取ることのできる両面画像読取り装置を提供することができる。
【0043】
本発明に係る両面画像読取り装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1の読取り手段における焦点深度は、上記第2の読取り手段における焦点深度よりも浅いことを特徴としている。
【0044】
ここで、焦点深度とは、読取り手段による原稿の読取りにおける焦点面の前後で、鮮明な像ができる光軸方向の範囲を意味する。
【0045】
上記構成によれば、焦点深度の浅い第1の読取り手段に対して、調整手段がガイド部材の位置を調整する。したがって、第1の読取り手段における読取りをより確実に行うことができる。よって、原稿の両面を読取る際に、それぞれの面の画質を劣化させることなく読取ることができる。
【0046】
本発明に係る両面画像読取り装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記調整手段は、上記第2の読取り手段における焦点深度の範囲内で上記ガイド部材の位置を調整することを特徴としている。
【0047】
上記構成によれば、調整手段は、第1の読取り手段に対するガイド部材の位置を、第2の読取り手段における焦点深度の範囲内で調整する。
【0048】
したがって、上述のように第1の読取り手段における読取りを確実にできるとともに、第2の読取り手段における読取りも確実にできる。
【0049】
また、例えば、本発明に係る両面画像読取り装置は、上記構成において、上記調整手段は、上記原稿を案内するときに上記原稿と接触する上記ガイド部材の接触面と、少なくとも一方の上記第1の読取り手段または上記第2の読取り手段とを、所定量離間させるように上記ガイド部材の位置を調整する構成であってもよい。
【0050】
上記構成において、ガイド部材の接触面と読取り手段とを、適切な所定量離間させれば、大量の原稿を分離搬送でき、厚紙の原稿であっても効率よく原稿上の画像を読取ることのできる両面画像読取り装置を提供できる。
【0051】
すなわち、例えば、原稿の紙厚よりも大きく、ガイド部材の接触面と読取り手段とを離間させれば、厚紙の原稿であっても原稿がつっかかることなくスムースに搬送できる。また、大量の原稿を印刷するため、原稿を高速に搬送して読取る場合であっても、原稿のつっかかりを防止して、確実に安定した読取りを行うことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
【0053】
本実施形態の両面原稿読取り装置(両面画像読取り装置)1は、図2に示すように、光学系2と、その上方に配置されるADF(移動筐体部)3とを備えている。この両面原稿読取り装置1は、例えば複写機やファクシミリ装置のスキャナ装置として用いることができる。
【0054】
この光学系2は、第2の読取り手段としてのCCD(Charge Coupled Device)読取りユニット11、光源ユニット13およびミラーユニット14によって、原稿ガラス12上に載置された図示しない原稿の画像を読取ることができるとともに、搬送されている図示しない原稿の一面の画像を原稿ガラス16の位置において読取ることができる。
【0055】
一方、ADF3は、搬送されている原稿の他の面の画像を、原稿ガラス16と対向配置された第1の読取り手段としてのCIS(Contact Image Sensor:密着型イメージセンサ)21にて読取るようになっている。
【0056】
これによって、両面原稿読取り装置1は、原稿を分離搬送しつつ、2つの読取り手段によって表裏それぞれの面の画像を読取るようになっている。
【0057】
以下において、両面原稿読取り装置1の構成についてより詳細に説明する。
【0058】
光学系2のCCD読取りユニット11は、原稿ガラス12上に載置され、平面支持された原稿の画像を読取るためのものである。CCD読取りユニット11は、結像レンズ11aおよびCCDイメージセンサ11bなどを備えている。読取りの際には、光源ユニット13およびミラーユニット14によって、原稿画像をCCD読取りユニット11に結像させて、読取りを行うようになっている。
【0059】
光源ユニット13は、光源13a、ミラー13b、スリット13cおよびミラー13dを備えている。原稿の読取りの際には、光源13aからの照射光をミラー13bが原稿ガラス12上の所定の読取り位置に集光する。そして、スリット13cは、入射する光のうち原稿からの反射光のみを通過させてミラー13dへと導く。ミラー13dはスリット13cから入射された光を反射してミラーユニット14へと導く。
【0060】
ミラーユニット14は、光源ユニット13から入射される光をCCD読取りユニット11に導く一対のミラー14a・14bを備えている。
【0061】
原稿ガラス12に載置された原稿の読取りの際には、例えば光源ユニット13が所定の速度Vで移動するとともに、ミラーユニット14がV/2の速度で矢印15方向(副走査方向)に移動して、符号13e・13f・14cなどで示すように原稿ガラス12にわたって移動して、載置された原稿の画像を読取るようになっている。
【0062】
また、この光学系2には、原稿ガラス12から副走査方向に離間した位置に、もう1枚の原稿ガラス(ガイド部材)16が設けられている。
【0063】
この原稿ガラス16は、第2の読取り手段としてのCCD読取りユニット11、光源ユニット13およびミラーユニット14と、第1の読取り手段としてのCIS21との間に配置されている。
【0064】
そして、原稿ガラス16は、図1に示すように、光学系2の図示しない固定位置に固定されたバネ(調整手段)30a・30bなどによって、CIS21に近づく向きに力を受けている。
【0065】
また、原稿ガラス16は、図1および図3に示すように、原稿ガラス16の周辺に設けられた規制部材(調整手段)31aによって、CIS21とは所定の距離よりも近接しないように規制されている。なお、この規制部材31は、図3に示すようにCIS21の一部に当接する構成であってもよいし、またはその他図示しないADF3の筐体に対して当接する構成であってもよい。
【0066】
したがって、これら調整手段としてのバネ30a〜30cおよび規制部材31a・31bによって、原稿ガラス16はCIS21に対する位置を調整されるようになっている。
【0067】
なお、例えば図1および図3のような断面図においては、部材のうち、断面が手前側にあるもののみを示して参照番号を付して説明しており、奥側にある部材については特に示してはいない。
【0068】
上記構成の原稿ガラス16において、原稿ガラス16上を搬送される原稿Pの一方の面(以下、表面とする。)を、光源ユニット13が原稿ガラス16の下方に静止した状態で光を照射し、画像を光源ユニット13、ミラーユニット14において反射させて、CCD読取りユニット11にて読取るようになっている。読取りが行われた原稿Pは、図2に示す排紙トレイ17に排出される。
【0069】
一方、ADF3は、光学系2に対して蓋となるような形状である。すなわち、ADF3は光学系2に対して移動可能であり、移動としての蓋の開閉に応じて、原稿ガラス16とCIS21とが離間配置され、または対向配置されるようになっている。
【0070】
ADF3は、搬送されている原稿の上述とは異なる面(以下、裏面とする。)を読取るためのCIS21を備えている。また、ADF3は、原稿載置トレイ22、各種のローラR1〜R10、センサS1〜S6、湾曲搬送路23およびレジスト・斜行補正領域24を備えている。
【0071】
原稿載置トレイ22は、搬送しながら両面を読取るための原稿を載置するためのトレイである。本実施形態の原稿載置トレイ22は、センサを備えた電動のトレイである。
【0072】
図4に示すように、原稿載置トレイ22に原稿が載置されていない場合には、原稿載置トレイ22の位置は低い位置に配置される。
【0073】
一方、アクチュエータS1aおよびセンサ本体S1bからなる原稿載置センサS1が、原稿載置トレイ22に原稿がセットされたことを検知すると、図5に示すように、原稿載置トレイ22は所定のタイミングで上昇を開始する。
【0074】
そして、積載された原稿束の最上面原稿が、アーム25によって昇降変位自在に支持されているピックアップローラR1を押し上げ、センサS2がその押し上げを検知すると、原稿載置トレイ22の上昇は一旦停止して、待機状態となる。
【0075】
なお、原稿載置トレイ22に原稿がセットされ、上述のように原稿載置トレイ22が上昇して待機状態となった後に、所定時間放置された場合は、原稿載置トレイ22は所定のレベルまで降下して待機する。
【0076】
上述の待機状態において、例えば図示しない操作部の読取り開始ボタンの入力によって原稿の給紙開始信号が入力されると、図2に示すように、給紙ローラR1が回転駆動して、上記の原稿束の最上面から原稿を順次取込む。
【0077】
ここで、原稿載置トレイ22は、原稿が順次給紙されて原稿束の高さが下がり、給紙ローラR1の位置が降下すると、これをセンサS2によって検出し、それに応じた分だけ上昇する。これによって、常に原稿束の最上面と給紙ローラR1とが所定の位置関係、接触状態を保つようになっている。
【0078】
また、原稿載置トレイ22は、原稿の搬送をする湾曲搬送路23のために必要となる、湾曲搬送路23の入口側と出口側との高さの範囲内において、上下移動可能となっている。このように上下方向に変位するとともに原稿との接触状態を一定に保つので、大量の原稿の載置が可能になるとともに、大量の原稿を搬送する場合であっても安定して原稿の搬送を行うことができる。
【0079】
給紙ローラR1に対して原稿の搬送方向の下流側には、原稿捌きローラR2および原稿捌き板26が配置されている。原稿捌き板26は、バネ27によって原稿捌きローラR2側に付勢されている。これによって、例えば給紙ローラR1によって複数枚の原稿が同時に取込まれたとしても、原稿捌きローラR2に密着している最上面原稿のみが取込まれて湾曲搬送路23へと搬送されるようになっている。また、原稿が原稿捌きローラR2によって分離供給されたか否かは、アクチュエータS3aおよびセンサ本体S3bから成るセンサS3によって検知される。そして、原稿は、所定のタイミングで、下流側の湾曲搬送路23へと導かれる。
【0080】
湾曲搬送路23において、原稿は搬送ローラR3〜R7によって搬送される。アクチュエータS4aおよびセンサ本体S4bからなるセンサS4が、湾曲搬送路23からの原稿の排出を検知し、原稿が無理なく導かれてきているか否かを判別する。
【0081】
この湾曲搬送路23は、読取り可能な原稿のうち、最も厚い、すなわち最も腰のある原稿を安定して円滑に搬送できる曲率となっている。このため、例えばメーカーは、あらゆる種類の原稿の安定供給を保証することもできる。
【0082】
湾曲搬送路23から排出された原稿は、レジスト・斜行補正領域24に搬送される。原稿の先端がレジスト・斜行補正領域24の出口付近にあるレジストローラR8・R9の手前に配置されたセンサS5によって検知されると、レジストローラR8・R9を停止させた状態で、上流側の搬送ローラR6・R7によって原稿がレジストローラR8・R9に所定時間押し付けられる。これによって、レジストおよび斜行の補正を行うことができる。
【0083】
なお、センサS5は、アクチュエータS5aおよびセンサ本体S5bからなる。また、レジストローラR8・R9によって所定の時間原稿を止めた後で、原稿を原稿ガラス16へと送りだして読取りをする構成なので、原稿の読取りタイミングなどがずれることを防止できる。
【0084】
また、湾曲搬送路23の最終の搬送ローラR6・R7の対からレジストローラR8・R9の対までの区間に相当するレジスト・斜行補正領域24は、上述のようなレジストおよび斜行の補正に適した配置となっている。すなわち、例えば、これらのローラR6・R7とR8・R9との間で、原稿の状態がほぼ直線となり、搬送経路のガイド面から極力フリーとなるように設計されている。
【0085】
この構成によれば、例えば紙厚の厚い原稿のような、腰のある原稿を搬送処理する場合であっても、原稿を湾曲させずに、搬送をガイドする部材に原稿の面を余分に接触させることなくレジストおよび斜行を補正できる。したがって、効果的にレジストおよび斜行の補正を行うことができる。
【0086】
また、上述のように、レジスト・斜行補正領域24は、湾曲搬送路23の最終の搬送ローラR6・R7の対から、レジストローラR8・R9の対までの区間に相当する。確実に原稿送りをするために、ローラR6・R7とR8・R9との間の距離は、原稿送り装置として処理することが可能な原稿の中で、最も小さな原稿の搬送方向の長さ以下であることが好ましい。一方、ローラR6・R7からローラR8・R9に向けて原稿を送り出す際には、原稿の部分のうち、レジスト・斜行補正領域24に送り出されている部分が多い方がレジスト・斜行の補正を効率的に行うことができる。このため、上述のローラR6・R7とR8・R9との間の距離は、できるだけ長い方が好ましい。
【0087】
上述のように、レジスト・斜行補正領域24にて補正された原稿は、所定のタイミングで原稿ガラス16へと送りだされて、原稿画像の読取りが行われる。
【0088】
本実施形態においては、図1に示すように、原稿ガラス16上を搬送される原稿Pの表面が光源ユニット13によって照射され、反射光が光源ユニット13、ミラーユニット14を介してCCD読取りユニット11へと導かれて読取りが行われる。
【0089】
そして、原稿ガラス16上を搬送される原稿Pは、次に裏面をCIS21にて読取られる。
【0090】
この原稿ガラス16は、ADF3が原稿ガラス16と対向配置されたときに、原稿ガラス16の位置をCIS21に対して調整するようになっている。これにより、原稿ガラス16上を搬送される原稿を、常に所定の状態で読取ることができる。
【0091】
なお、光源ユニット13による照射位置(読取り位置)とCIS21による読取り位置とは、原稿の搬送方向に相互に離間している。また、このCIS21は、限られた搬送路長の範囲で、終端付近に配置されるのが好ましい。そうすれば、CIS21による読取り位置において、原稿の紙厚に応じた原稿の浮きが発生した場合であっても、この浮きによる変化を少なくして、より確実にCIS21による読取りを行うことができる。
【0092】
また、本実施形態においては、CIS21は、図1には図示しないADF3に備えられている。ADF3が原稿ガラス16と対向配置されるときには、CIS21による原稿Pの読取り位置は、原稿の搬送方向においては一定の位置となる。
【0093】
また、図1に示すように、ADF3が原稿ガラス16と対向配置されるときには、原稿ガラス16とCIS21との距離が調整される。CIS21と原稿ガラス16とは、規制部材31によって所定量離間するように配置される。このため、CIS21による原稿Pの読取り位置は、CIS21の光軸方向においては、原稿Pごとに異なることになる。
【0094】
また、CIS21と原稿ガラス16とは、規制部材31によって所定量離間しているので、この所定量よりも厚さの薄い原稿については、問題を生じることなく容易に搬送することができる。
【0095】
このようにして、原稿Pの種類(透過性や腰)に応じて、CIS21と原稿ガラス16との距離を可能な範囲内で変化させることで、原稿Pの種類によらず、原稿Pの表裏両面の読取りを適切に行うことができる。
【0096】
また、上記構成において、CIS21における焦点深度は、CCD読取りユニット11における焦点深度よりも浅くなっている。
【0097】
ここで、焦点深度とは、読取り手段による原稿の読取りにおける焦点面の前後で、鮮明な像ができる光軸方向の範囲を意味する。
【0098】
本実施形態においては、例えば、CIS21における焦点深度は1mm程度であり、CCD読取りユニット11における焦点深度は4mm程度である。
【0099】
したがって、レジストローラR8・R9に対してより近い位置であって、原稿ガラス16に対する原稿の浮きが発生する虞れのある位置に、焦点深度が深いCCD読取りユニット11による読取り位置を配置し、レジストローラR8・R9から遠い位置であって、原稿ガラス16に対する原稿の浮きが発生する虞れの少ない位置に、焦点深度が浅いCIS21の読取り位置を配置して、読取りを確実に行えるようにしている。
【0100】
また、焦点深度が浅いCIS21に対して、原稿ガラス16の位置を調整するようになっているので、読取りをさらに確実に行える。
【0101】
また、上記構成において、原稿ガラス16は、CCD読取りユニット11による焦点深度の範囲内で、CIS21に対して移動されるようになっている。
【0102】
このため、上述のようにCIS21による読取りを確実にするとともに、CCD読取りユニット11による読取り位置においても確実に読取りを行うようになっている。
【0103】
そして、原稿の表裏両面の画像を読取られた原稿は、排出ローラR10・R11によって、光学系2とADF3との間の原稿排出点から排紙トレイ17へと排出される。この排紙トレイ17は、原稿排出点よりも低い位置に設けられている。また、この原稿の排出動作は、アクチュエータS6aおよびセンサ本体S6bからなるセンサS6によって検知され、確認される。
【0104】
以上の動作が、図6に示すように、原稿載置トレイ22上の原稿に対して順次行われる。そして、原稿載置トレイ22上にセットされた原稿がなくなるまで繰り返される。読取りを行った原稿は、すべて排紙トレイ17上に順次排出される。また、排紙トレイ17は、両面原稿読取り装置1本体から側方に突出するように形成されているので、排出された原稿を簡単に確認することができるとともに、排出された原稿の取り出しを容易に行うことができる。
【0105】
以上のように、本実施形態に係る両面原稿読取り装置1は、第1の読取り手段としてのCIS21と、第2の読取り手段としてのCCD読取りユニット11とを備えるとともに、CCD読取りユニット11とCIS21との間に配置されて原稿を案内する原稿ガラス16と、原稿ガラス16の位置をCIS21に対して調整するバネ30a〜30cおよび規制部材31a・31bとを備えている構成である。
【0106】
したがって、上述のように、原稿Pを搬送する際には、バネ30a〜30cと規制部材31a・31bとが、原稿ガラス16の位置をCIS21に対して適切に調整して、原稿Pがスムースに搬送されるようにしているので、厚紙の原稿Pであっても安定して高速に搬送できる。
【0107】
なお、上述の実施の形態においては、原稿ガラス16の位置をCIS21に対して調整する構成について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばさらに原稿ガラス16の位置をCCD読取りユニット11へと光を導く光源ユニット13に対しても調整する構成であってもよい。また例えば、原稿ガラス16の位置を光源ユニット13のみに対して調整する構成であってもよい。
【0108】
また、上述の実施の形態においては、原稿ガラス16の位置の調整として、原稿ガラス16とCIS21との距離を所定の値に設定する構成について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、適当な調整手段によって、原稿ガラス16とCIS21との距離を所定の範囲内に設定する構成であってもよい。また例えば、原稿ガラス16上を案内される原稿とCIS21との距離を所定の値に設定するか、または所定の範囲内に設定するような構成であってもよい。
【0109】
例えば、上記構成において、調整手段としてのバネ30a〜30cおよび規制部材31a・31bが、ガイド部材としての原稿ガラス16と第1の読取り手段としてのCIS21との距離を少なくとも所定量以上離間させるように、原稿ガラス16の位置を調整する構成であってもよい。
【0110】
この構成によれば、原稿ガラス16とCIS21との距離が少なくとも所定量以上となるので、この所定量を適切に設定して、厚紙の原稿であっても確実に安定して搬送できる。
【0111】
また、ガイド部材としての原稿ガラス16の位置を調整する調整手段を実現する構成としては、一例として示したバネ30a〜30cおよび規制部材31a・31bに限るものではなく、その他に任意の構成を用いることができる。
【0112】
なお、従来の構成の一例としてあげた、特開平2−97934号公報の原稿読取り装置は、図8に示すように、給紙ローラ37から搬送されてくる原稿Pを、CSローラ39が密着型読取センサ42に押圧する構成である。種々の厚みの原稿を、大量印刷のために高速で、CSローラ39と密着型読取センサ42との間に突入させる場合には、原稿Pの腰折れが生じる虞れがある。
【0113】
一方、本発明に係る両面原稿読取り装置1は、図1に示すように、原稿Pを搬送する際に、バネ30a・30bおよび規制部材31aなどが、原稿ガラス16の位置をCIS21に対して適切に調整して、原稿Pがスムースに搬送されるようにしている。このため、厚紙の原稿Pであっても腰折れなどを生じさせず、安定して高速に搬送できる。
【0114】
また、従来の技術として説明した構成においては、2つの読取り手段を備えて原稿の両面を読取る場合に、読取り手段ごとの焦点深度、焦点深度の補償範囲の違いを考慮した構成とはなっていなかった。
【0115】
一方、本発明に係る実施の形態においては、読取り手段としてのCIS21、CCD読取りユニット11などによる読取り位置の配置を、焦点深度の違いを考慮して行っている。また、ガイド部材としての原稿ガラス16の位置を、上述のように、読取り手段の焦点深度を考慮した範囲で移動させるようになっている。このため、焦点深度を考慮しない構成と比較して、より確実に原稿の読取りを行うことができる。
【0116】
また、本発明に係る実施の形態は、読取り手段としてのCIS21が、光学系2の原稿ガラス16に対して、離間または対向するADF3に備えられている構成である。
【0117】
この構成においては、蓋状のADF3の開閉を繰り返すと、原稿ガラス16とADF3に備えられるCIS20との位置関係が微妙にずれてしまう虞れもある。
【0118】
そこで、本発明においては、上述のように、CIS20に対して原稿ガラス16の位置を移動して調整するので、例えばADF3の開閉によってCIS20の位置が微妙にずれた場合であっても、読取り精度を減少させずに、確実に読取ることができる。
【0119】
また、本発明に係る他の実施の形態として、例えばガイド部材としての原稿ガラスを、読取り手段としてのCISに対して、原稿ガラス上の原稿とCISとの距離を所定の値とするように移動させる構成であってもよい。この構成によれば、原稿の厚みにかかわらず、原稿の読取りを確実にできる。
【0120】
このように、本発明に係る実施の形態においては、原稿ガラス16とCIS21の原稿読取り面とは常に所定の状態となるので、安定して確実に読取りを行うことができる。
【0121】
本発明の他の実施の形態について図7に基づいて説明すると以下の通りである。
【0122】
本実施形態の両面原稿読取り装置1aは、上述の両面原稿読取り装置1に備えられた原稿ガラス16、バネ30a〜30cおよび規制部材31a・31bの構成が異なるのみである。以下ではこの異なる点について説明する。また、同じ部材については同じ符号で参照し、説明は省略する。
【0123】
両面原稿読取り装置1aは、図7に示すように、原稿ガラス(ガイド部材)16aと、バネ(調整手段)30dと、規制部材(調整手段)31cとを備えている。
【0124】
原稿ガラス16aは、回動支点16bにおける軸にて図示しない光学系2の筐体に取り付けられている。原稿ガラス16aは、回動支点16bにおいて回転可能となっている。原稿ガラス16aは、バネ30dによって、CIS21に近づく向きに力を受けている。
【0125】
また、原稿ガラス16aは、原稿ガラス16の周辺に設けられた規制部材31cによって、CIS21とは所定の距離よりも近接しないように規制されている。
【0126】
したがって、これら調整手段としてのバネ30dおよび規制部材31cによって、原稿ガラス16aの位置は、CIS21に対して調整されている。
【0127】
この構成において、上述と同様に、原稿Pの読取りを行う場合には、バネ30dと規制部材30cとによって、原稿ガラス16aの位置がCIS21に対して適切な位置に調整されて、CIS21による読取りが行われる。
【0128】
この場合には、原稿ガラス16aは回動支点16bで固定されており、原稿の搬送においても、原稿ガラス16aの回動支点16b側は移動しない。このため、例えばCCD読取りユニットにおける光路長を変化させないので、読取りの精度を低下させない。
【0129】
また、原稿ガラス16aは、原稿Pが送りだされて衝突する回動支点16b側において固定されているので、原稿Pの送りだしによる原稿ガラス16aとの衝突が生じても、原稿ガラス16を振動させたりせずに、安定して原稿の搬送を行うことができる。
【0130】
なお、例えば図7のような断面図においては、部材のうち、断面が手前側にあるもののみを示して参照番号を付して説明しており、奥側にある部材については特に示してはいない。
【0131】
以上のように、本実施形態の両面画像読取り装置1aにおいても、CCD読取りユニット11とCIS21との間に配置されて原稿を案内する原稿ガラス16aと、原稿ガラス16aの位置をCIS21に対して調整するバネ30dと規制部材31cとによって、原稿ガラス16aの位置をCIS21に対して適切な位置に調整して、厚紙の原稿Pであっても安定して高速に搬送できる。
【0132】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0133】
上述の具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0134】
【発明の効果】
本発明に係る両面画像読取り装置は、以上のように、第1の読取り手段と第2の読取り手段との間に配置されるとともに、搬送される原稿を案内するガイド部材と、上記ガイド部材の位置を、少なくとも一方の上記第1の読取り手段または上記第2の読取り手段に対して調整する調整手段とを備えている構成である。
【0135】
それゆえ、調整手段によって調整した位置でガイド部材が原稿をガイドして読取りを行わせるので、その読取り手段による読取りにおいて、原稿の画質を劣化させることなく読取ることができるという効果を奏する。
【0136】
また、調整手段が、読取り手段に対してガイド部材の位置を適切に調整して、読取り手段とガイド部材との間に原稿をつかえさせずにスムースに搬送するので、厚紙の原稿であっても、または大量の原稿を扱うために高速で原稿を搬送する場合であっても、原稿の搬送を安定して確実に行うことができるという効果を奏する。
【0137】
本発明に係る両面画像読取り装置は、以上のように、上記構成において、上記第1の読取り手段は、移動することによって上記ガイド部材と離間配置または対向配置される移動筐体部に備えられ、上記調整手段は、上記移動筐体部が上記ガイド部材と対向配置されるときに、上記ガイド部材の位置を上記第1の読取り手段に対して調整する構成である。
【0138】
それゆえ、ガイド部材と対向配置されうる移動筐体部に第1の読取り手段が備えられている構成において、上述の両面画像読取り装置を実現できるという効果を奏する。
【0139】
本発明に係る両面画像読取り装置は、以上のように、上記構成において、上記第1の読取り手段における焦点深度は、上記第2の読取り手段における焦点深度よりも浅い構成である。
【0140】
それゆえ、焦点深度の浅い第1の読取り手段に対して、調整手段がガイド部材の位置を調整するので、第1の読取り手段における読取りをより確実に行うことができるとともに、原稿の両面を読取る際に、それぞれの面の画質を劣化させることなく読取ることができるという効果を奏する。
【0141】
本発明に係る両面画像読取り装置は、以上のように、上記構成において、上記調整手段は、上記第2の読取り手段における焦点深度の範囲内で上記ガイド部材の位置を調整する構成である。
【0142】
それゆえ、上述のように第1の読取り手段における読取りを確実にできるとともに、第2の読取り手段における読取りも確実にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る両面画像読取り装置の一実施形態の一部を示す断面図である。
【図2】上記両面画像読取り装置の断面図である。
【図3】上記両面画像読取り装置の図1とは異なる向きにおける概略の断面図である。
【図4】上記両面画像読取り装置に原稿を載せる前の状態を示す断面図である。
【図5】上記両面画像読取り装置に原稿を載せる際の状態を示す断面図である。
【図6】上記両面画像読取り装置における原稿搬送の状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る両面画像読取り装置の他の実施形態を示す概略の断面図である。
【図8】従来の画像読取り装置の一例を示す断面図である。
【図9】従来の画像読取り装置の他の一例を示す断面図である。
【図10】従来の画像読取り装置のさらに他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 両面原稿読取り装置(両面画像読取り装置)
3 ADF(移動筐体部)
11 CCD読取りユニット(第2の読取り手段)
13 光源ユニット(第2の読取り手段)
14 ミラーユニット(第2の読取り手段)
16、16a 原稿ガラス(ガイド部材)
21 CIS(第1の読取り手段)
30a、30b、30c、30d バネ(調整手段)
31a、31b、31c 規制部材(調整手段)
P 原稿
Claims (4)
- 搬送される原稿の一面を読取る密着型イメージセンサよりなる第1の読取り手段と、上記原稿の他の面を読取る第2の読取り手段とを備えた両面画像読取り装置において、
上記第1の読取り手段と上記第2の読取り手段との間に配置されると共に第1及び第2の各読取り手段に対して移動可能に設けられた、搬送される上記原稿の下面を案内するガイド部材と、
上記ガイド部材を上記第1の読取り手段の光軸方向に移動させて、上記第1の読取り手段とガイド部材との離間距離が所定の値となるように、上記ガイド部材の位置を上記第1読取り手段に対して調整する調整手段とを備えると共に、
上記第1の読取り手段は、移動することによって上記ガイド部材と離間配置または対向配置される移動筐体部に備えられており、
上記調整手段は、上記移動筐体部が上記ガイド部材と対向配置されるときに、上記ガイド部材の位置を調整することを特徴とする両面画像読取り装置。 - 上記調整手段が、上記ガイド部材を対向配置されている状態の上記移動筐体部に近づける方向に付勢するバネと、
上記ガイド部材に設けられた、当該ガイド部材と第1読取り手段との離間距離を規制する規制部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の両面画像読取り装置。 - 上記第2の読取り手段における焦点深度が上記第1の読取り手段における焦点深度よりも深いことを特徴とする請求項1又は2に記載の両面画像読取り装置。
- 上記調整手段は、上記第2の読取り手段における焦点深度の範囲内で上記ガイド部材の位置を調整することを特徴とする請求項3に記載の両面画像読取り装置。
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