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JP2002152460A - 画像読み取り装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

画像読み取り装置とこの装置を備えた画像形成装置

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Publication number
JP2002152460A
JP2002152460A JP2000344248A JP2000344248A JP2002152460A JP 2002152460 A JP2002152460 A JP 2002152460A JP 2000344248 A JP2000344248 A JP 2000344248A JP 2000344248 A JP2000344248 A JP 2000344248A JP 2002152460 A JP2002152460 A JP 2002152460A
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JP2000344248A
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Tomohito Nakagawa
智仁 仲川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JP2002152460A publication Critical patent/JP2002152460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート供給部の幅を広げることなく、シート
の画像を確実に読み取るようにする。 【解決手段】 画像読み取り装置は、画像が形成された
シートが表面を通過するシート受け部材にシートを供給
するシート供給回転体対と、シート受け部材を通過する
シートを排出するシート排出回転体対と、シート供給回
転体対とシート排出回転体対との間でシートをシート受
け部材に案内するシート案内手段24と、シート案内手
段をシート受け部材側に付勢する付勢手段27と、シー
ト案内手段をシート受け部材に対して接近離間可能に支
持して、付勢手段によって付勢されたシート案内手段と
シート受け部材との間にシートの通過を許容する隙間を
確保する隙間確保手段25と、を有するシート供給部
と、シート受け部材と、シート受け部材の表面を通過す
るシートの画像を読み取る画像読み取り手段と、を有す
る画像読み取り部と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに形成され
た画像を読み取る画像読み取り装置と、この装置を装置
本体に備えて画像読み取り装置によって読み取られた画
像情報に基づいてシートに画像を形成する複写機、プリ
ンタ、ファクシミリ、およびこれらの複合機器等の画像
形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読み取り装置は、例えば、画
像形成装置の装置本体の上部に設けられている。画像読
み取り装置は、画像が形成されたシート(以下、「原
稿」という)を供給する自動原稿供給装置(シート供給
部)と、この自動原稿供給装置を上部に備えたリーダ部
(画像読み取り部)とを備えている。
【0003】自動原稿供給装置は、原稿トレイに積載さ
れた複数枚の原稿を原稿分離部で1枚ごとに分離して、
リーダ部の画像読み取り位置に供給し、リーダ部によっ
て原稿の画像が読み終わると、その原稿を画像読み取り
位置から排出するようになっている。
【0004】図17は、従来の画像読み取り装置301
の主要部分を示した図である。自動原稿供給装置302
は、原稿をリードローラ対303によってリーダ部30
4のプラテンガラス305に向けて供給し、その後、そ
の原稿をU字状に形成されたパス306の案内とリード
排出ローラ対307とによって図の左から右に排出する
ようになっている。
【0005】この場合、プラテンガラス305への進入
角度θは大きくとり、画像読み取り装置301の左側幅
方向の小型化を図っている。また、画像読み取り装置3
01は、プラテンガラス305の対向側に表面が白色の
白色ガイド板308を配置し、画像読み取りの際に、原
稿の厚みが薄くても画像読み取りの光が原稿を通過しな
いようにして、原稿を確実に読み取れるようにしてい
る。さらに、白色ガイド板308には、弾性特性を備え
たフィルム309を吹き流し状に配置してある。フィル
ム309は、搬送中の原稿がプラテンガラス305に密
着するように原稿を押さえ付けている。
【0006】仮に、このフィルム309が無いと、原稿
の進入角度θを大きくしてあるため、原稿の搬送位置
や、原稿の紙質により原稿の画像面の屈曲状態が種々変
化して、画像に歪を生じさせることがある。したがっ
て、フィルム309は、リーダ部304に原稿の先端か
ら後端まで画像が歪まないようにして、リーダ部304
の原稿読み取り位置310と原稿面との距離を一定に
し、リーダ部304に画像を安定して読み込ませる効果
がある。
【0007】また、原稿の後端がリードローラ303か
ら抜け出たときなどの原稿送り中のショックを原稿に伝
達しにくくする効果も備えている。このようにして、フ
ィルム309は、原稿読み取り部304が原稿を確実に
読み取ることができるようにするために設けられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルム30
9は、供給中の原稿を常時押圧しているため、原稿に対
して摺動することになり、原稿の表面に付着したトナ
ー、インク等が剥がれることがある。また摺動によっ
て、原稿のシート粉なども削り取られてプラテン161
上に溜まることがある。溜まったこれらの塵埃が原稿読
み取り位置310の真上に存在していると、原稿読み取
り部304は、塵埃を画像としてとらえて、結果的にス
ジ画像として誤認識し、読み取ることがあった。
【0009】そこで、図18に示すように、フィルム3
09を省略して、進入角θを約30度以下にして、原稿
Pが無理なく、リーダ部304に進入できるようにする
ことが考えられる。しかし、このようにすると、パス3
06が左側に出っ張り、自動原稿供給装置302の幅が
リーダ部304よりも、距離Zだけ長くなるという別の
問題が生じる。
【0010】本発明は、シート供給部の幅を広げること
なく、シートの画像を確実に読み取ることのできる画像
読み取り装置と、この画像読み取り装置を装置本体に備
えて、画像の形成されていないシートに読み取った画像
を確実に形成する画像形成装置とを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像読み取り装置は、画像が形成されたシ
ートが表面を通過するシート受け部材に前記シートを供
給するシート供給回転体対と、前記シート受け部材を通
過する前記シートを排出するシート排出回転体対と、前
記シート供給回転体対と前記シート排出回転体対との間
で前記シートを前記シート受け部材に案内するシート案
内手段と、前記シート案内手段を前記シート受け部材側
に付勢する付勢手段と、前記シート案内手段を前記シー
ト受け部材に対して接近離間可能に支持して、前記付勢
手段によって付勢された前記シート案内手段と前記シー
ト受け部材との間に前記シートの通過を許容する隙間を
確保する隙間確保手段と、を有するシート供給部と、前
記シート受け部材と、前記シート受け部材の表面を通過
する前記シートの画像を読み取る画像読み取り手段と、
を有する画像読み取り部と、を備えている。
【0012】本発明の画像読み取り装置の前記シート案
内手段はローラであり、前記隙間確保手段は前記ローラ
の回転軸を回転可能に支持して前記シート受け部材に接
離可能な接触部材を有している。
【0013】本発明の画像読み取り装置の前記シート供
給部は前記画像読み取り部に開閉可能に設けられて、前
記付勢手段の付勢力は前記シート供給部の自重よりも小
さく設定されている。
【0014】本発明の画像読み取り装置の前記シート供
給部は前記画像読み取り部に開閉可能に設けられ、前記
シート供給部と前記画像読み取り部との間に設けられて
前記シート供給部の自重を相殺する方向に前記シート供
給部を付勢する自重相殺手段を備え、前記付勢手段の付
勢力と前記自重相殺手段の弾力との和が、前記シート供
給部の自重よりも小さく設定されている。
【0015】本発明の画像読み取り装置の前記付勢手段
の付勢力は、前記自重相殺手段の付勢力よりも小さく設
定されている。
【0016】本発明の画像読み取り装置の前記シート供
給回転体対が前記シート受け部材に前記シートを供給す
る角度は、前記シート受け部材の表面に対して約30度
を超え、かつ約45度以下に設定されている。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか1つの画像読み取り装置と、前
記画像読み取り装置によって読み取られたシートの画像
情報をシートに形成する画像形成手段と、を備えてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の画像読み取り
装置と、この画像読み取り装置を装置本体に備えた画像
形成装置である複写機とを図に基づいて説明する。
【0019】(画像読み取り装置15の説明)図1にお
いて、画像読み取り装置15は、自動原稿供給装置(シ
ート供給部)2と、画像読み取り部150(以下、「リ
ーダ部」という)とを備えている。
【0020】自動原稿供給装置2は、上下方向に原稿ト
レイ4と、排出原稿積載トレイ10とを有している。原
稿トレイ4上の原稿Pは、最上位の原稿から順次1枚ず
つに分離されて、画像読み取り部150の読み取り位置
でもあり複写機本体1の読み取り位置でもある流し読み
用のプラテンガラス161に搬送されて、リーダ部15
0によって画像を読み取られる。画像を読み取られた原
稿は、排出原稿積載トレイ10に排出される。
【0021】複写機20の本体1は、リーダ部150
と、画像出力部300(以下、「プリンタ部」という)
とを備えている。
【0022】リーダ部150は、原稿Pに記録された画
像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データと
して入力するようになっている。また、リーダ部150
は、流し読み用プラテンガラス(シート受け部材)16
1、固定読み用ブックプラテン3、スキャナーユニット
154、ミラー155、156、レンズ157、イメー
ジセンサ158等を有している。スキャナーユニット1
54は、ランプ152、ミラー153を有している。
【0023】自動原稿供給装置2によって原稿を供給さ
れたとき、リーダ部150は、スキャナーユニット15
4を読み取り位置160に移動させて停止させ、プラテ
ンガラス161上を通過する原稿の画像をスキャナーユ
ニット154によって読み込みむようになっている。ま
た、自動原稿供給装置2を使用しないで固定読み用のブ
ックプラテン3に原稿がユーザーによって載置されたと
き、リーダ部150は、スキャナーユニット154をブ
ックプラテン3の下に移動させて、スキャナーユニット
154によって原稿の画像を読み込むようになってい
る。
【0024】自動原稿供給装置2は、後述するヒンジ機
構(自重相殺手段)70,70(図2、図12ないし図
14参照)により、ブックプラテン3に対して開閉自在
にリーダ部150、すなわち複写機20の本体1に開閉
自在に設けられている。
【0025】(プリンタ部300の説明)図2におい
て、画像出力部であるプリンタ部300は周知の静電潜
像画像形成方式によってシートに画像を形成するように
なっている。
【0026】プリンタ部300において、上段カセット
100内のシートPは、不図示の分離爪と給送ローラ1
01によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ対
106に導かれるようになっている。下段カセット10
2内のシートPも、不図示の分離爪と給送ローラ103
によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ対10
6に導かれるようになっている。手差しガイド104か
らも、1枚ずつシートPがローラ105を介してレジス
トローラ対106に導かれるようになっている。デッキ
タイプのシート積載装置108は、モータ等により昇降
する中板108aを備えている。中板上のシートは、給
送ローラ109と不図示の分離爪の作用により1枚ずつ
分離給送されて搬送ローラ110に導かれるようになっ
ている。
【0027】上記いずれかのカセット132,102、
手差しガイド104から感光ドラム112に供給された
シートには、感光ドラム112上のトナー像が転写帯電
器115によって転写される。トナー像は、感光ドラム
112上に現像器114によってあらかじめ形成されて
いる。そしてシートは、分離帯電器116によって、感
光ドラム112から分離される。
【0028】感光ドラム112、現像器114、転写帯
電器115、分離帯電器116は、画像形成部(画像形
成手段)130を構成している。
【0029】トナー像が転写されたシートは、搬送ベル
ト117によって定着装置118に搬送される。定着装
置118は、シートを加熱加圧してトナー像をシートに
定着する。その後、シートは、搬送ローラ119によっ
て、ダイバータ120に送り込まれて、排出ローラ12
1に導かれ、最後に、ソータ122内に搬送される。
【0030】ソータ122は、ノンソートトレイ122
a、ソートビントレイ122b、ノンソートトレイ排出
ローラ122c、ソートビントレイ排出ローラ122d
を有し、ノンソートトレイ122aとソートビントレイ
122bが昇降してシートを1段ずつ区分けする。な
お、ソータの代わりに、排出トレイを装着してもよい。
【0031】シートの両面に画像を複写したり、あるい
は、多重複写したりする場合、定着後のシートは、ダイ
バータ120によって分岐されて、搬送ローラ201に
より搬送される。両面複写の場合、シートは、ベルト2
02,204、パス206、排出ローラ205をへて、
中間トレイ200に裏返しにされて排出される。多重複
写の場合、シートは、ダイバータ203により矢印10
7に沿って案内され、中間トレイ200に排出される。
シートは、中間トレイ200に排出された後、半月ロー
ラ209、210によって分離ローラ対211に搬送さ
れ、さらに、搬送ローラ213、214、215によっ
て、レジストローラ対106へ搬送される。そして、シ
ートは、再度、感光ドラム112によって画像が形成さ
れて、ソータ122に排出される。
【0032】(原稿トレイ4の説明)図1において、原
稿トレイ4は、シート状の原稿を積載するようになって
いる。原稿トレイ4には、一対の幅方向規制板29が原
稿の幅方向にスライド自在に設けられている。幅方向規
制板29は、原稿トレイ4に積載される原稿の幅方向を
規制して、原稿の給送時に安定して原稿を給送できるよ
うにしている。
【0033】原稿トレイ4の下流端部には揺動するスト
ッパ21が配設されている。原稿トレイ4上にセットさ
れた原稿Pは、突出したストッパ21に受け止められて
下流に進出できないようになっている。
【0034】(原稿分離部30の説明)原稿分離部30
は、原稿を1枚ずつ分離して供給する部分である。原稿
トレイ4の上方には、分離搬送ローラ8の軸8aにアー
ム19が揺動可能に設けられている。アーム19の先端
には原稿供給ローラ5が設けられている。原稿供給ロー
ラ5は、分離搬送ローラ8に連動して回転し、原稿を自
動原稿供給装置2のケーシング52内に引き込む。
【0035】原稿供給ローラ5は、通常、ホームポジシ
ョンである上方(図中実線位置)に待避して、ユーザー
による原稿セットの邪魔にならないようにしている。ア
ーム19は原稿の供給動作が開始されるとストッパ21
とともに図中点線の位置に揺動するようになっている。
分離パッド6は、分離搬送ローラ8の対向側に配置され
て、分離搬送ローラ8に圧接させられている。分離パッ
ド6は、分離搬送ローラ8より摩擦係数が若干小さいゴ
ムなどで形成されて、原稿供給ローラ5によって供給さ
れる原稿を分離搬送ローラ8とで1枚毎にさばいて、レ
ジストローラ対9に送る。
【0036】なお、以上の自動原稿供給装置2は、原稿
が原稿供給ローラ5によってケーシング52内に自動的
に引き込まれて、リーダ部150に原稿を供給するよう
になっているが、原稿は、手差しによって1枚ずつ自動
原稿供給装置2に挿入してもよい。
【0037】(搬送部31の説明)搬送部31は、原稿
分離部30から1枚ずつ送られてきた原稿Pをプラテン
ガラス161に供給した後、その原稿Pを排出原稿積載
トレイ10に排出するようになっている。
【0038】レジストローラ対9は、原稿分離部30か
ら供給された原稿の先端を受け止めて原稿の斜行を矯正
するようになっている。すなわち、レジストローラ対9
は、回転を停止した状態で、回転を継続している分離搬
送ローラ8によって送られ続けている原稿の先端をニッ
プ部で受け止めて、原稿を湾曲(ループ)させ、原稿の
先端が原稿の搬送方向に対して直角になると回転を開始
して第2レジストローラ対11,12に原稿を送る。
【0039】第2レジストローラ対11,12は、原稿
をレジストローラ対9からリードローラ対(シート供給
回転体対)22,14に搬送する。リードローラ対2
2,14は、原稿をプラテンガラス161に向けて搬送
する。そして、リードローラ対22,14とリード排出
ローラ対(シート排出回転体対)23,16は、原稿を
プラテンガラス161の上を通過させて、リーダ部15
0が読み取り位置160において原稿を読み込めるよう
にする。
【0040】リードローラ22の周速V1は、リード排
出ローラの周速V2以下(V1≦V2)に設定されてい
る。この周速設定によって、原稿の後端がリードローラ
対22,14から抜けた後、リード排出ローラ対22,
16だけで原稿を搬送するとき、読み取り位置161の
上方の原稿パス32内に原稿の弛みがないようにしてい
る。原稿に弛みが残留していると、読み取り位置160
上の原稿は移動しないため、画像の部分伸びとして、読
み取り部150によって、読み取られることになる。
【0041】リードローラ22とリード排出ローラ23
は、同一の駆動とギア比によって回転し、ローラの外周
に若干の差があることによって周速差が生じるようにな
っている。例えば、公差も見込んで、最大約0.8%ま
での範囲でリード排出ローラ23の外径を、リードロー
ラ22の外径よりも大きくしてある。また、画像読み取
り装置15を幅方向に小型にするため、U字状の原稿パ
ス31は、幅狭のU字状に形成されている。すなわち、
プラテンガラス161への原稿の進入角度θ(図3参
照)は、後述する大きな進入角度に設定してある。
【0042】読み取り位置160の対向側にはプラテン
ローラ(シート案内手段)24を配置してある。プラテ
ンローラ24はリードローラ22と同じ周速で回転し
て、リードローラ対22,14とリード排出ローラ対2
3,16とともに、原稿をプラテンガラス161の上を
通過させるようになっている。
【0043】プラテンローラ24は表面が白色のゴムロ
ーラである。プラテンローラ24を白色にしたのは、リ
ーダ部150が原稿を読み取るとき、原稿の厚みが薄く
ても画像読み取り用の光が原稿を通過しないようにし
て、原稿を確実に読み取れるようするためである。ま
た、プラテンローラ24は、ゴム、例えば、EPDM
(エチレンプロピレンゴム)系、シリコン系などのゴム
で形成されている。また、ゴムに限定されることなく、
樹脂ロール、金属ロールなどの表面にコーティング等の
処理をして、白色にしてもよい。
【0044】図4はプラテンローラ24の右側面を示し
た図である。図5は図4のプラテンローラ24を左側か
ら見た図、すなわち、画像読み取り装置15の正面から
見た図である。プラテンローラ24の軸33の両端は、
ケーシング52に固定された支持軸34,34(片方の
支持軸は図示省略)に揺動自在に設けられた1対の揺動
リンク(接触部材)25,25の揺動端25a,25a
に回転自在に支持されている。揺動リンク25,25と
ケーシング52との間には、揺動リンク25,25をプ
ラテンガラス161側に付勢するコイル状の圧縮ばね
(付勢手段)27,27が設けられている。なお、揺動
リンク25の揺動端25aは、下流側を向いているが、
上流側に向けて設けてもよい。
【0045】揺動リンク25は、圧縮ばね27によって
プラテンガラス161側に常時付勢されているため、ケ
ーシング52をリーダ部150から開くと、ケーシング
52から突出するおそれがある。このため、揺動リンク
25の揺動を規制するケーシング52に固定された規制
ピン35で揺動リンク25を受け止めて、揺動リンク2
5がケーシング52から突出しないようにしている。
【0046】自動原稿供給装置2がリーダ部150を閉
じたとき、揺動リンク25の揺動端25aは、圧縮ばね
27によってプラテンガラス161に圧接されるように
なっている。このとき、揺動リンク25の揺動端25a
は、プラテンローラ24の外径よりも大きく形成されて
いるため、プラテンローラ24とプラテンガラス161
との間には、ギャップSが生じるようになっている。
【0047】ギャップSは、原稿を読み取りやすい状態
で原稿の通過を許容できる隙間である。すなわち、ギャ
ップSは、原稿の厚み(厚手の原稿で厚み約0.1mm
程度)にプラスαの隙間である。例えば、約0.3mm
に設定している。
【0048】なお、圧縮ばね27の代わりに、図6に示
すように、支持軸34に巻かれて一端がケーシング52
の固定ピン36に係合し、他端が揺動リンク25に係合
して、その一端と他端とが広がる方向に弾力が発生する
U字状のトーションばね(付勢手段)37であってもよ
い。あるいは、規制ピン35と揺動リンク25との間に
設けられた不図示の引っ張りばね(付勢手段)であって
もよい。なお、揺動リンク25と支持軸34等は、隙間
確保手段を構成している。
【0049】さらに、プラテンローラ24の軸33を支
持する機構は、図7、図8に示すような機構であっても
よい。軸33を支持する機構は、左右同じであるため、
図7には、プラテンローラ24の一方の片側のみ示し
て、他方の片側の図示は省略してある。
【0050】軸33の両端に、プラテンガラス161に
接触し、プラテンローラ24とプラテンガラス161と
の間にギャップSを形成する回転体(接触部材)41を
遊嵌させてある。回転体41の直径は、プラテンローラ
24の直径にギャップSの2倍の寸法を加えた大きさに
設定されている。
【0051】また、軸33の両端は、ハウジング52に
設けられた軸支持板42の上下方向に長い支持孔43に
挿入されている。支持孔43には、軸33を上方から接
触するこま46が上下動自在に設けてある。さらに、支
持孔43内のこま46とハウジング52との間には圧縮
ばね(付勢手段)45が設けられている。
【0052】このような構成において、自動原稿供給装
置2がリーダ部150を開いているとき、圧縮ばね45
は、こま46を介して、軸33を支持孔43の下端に押
し付けている。軸33が支持孔43の下端に押し付けら
れ、支持孔43に受け止められることによって、回転体
41、プラテンローラ24がケーシング52から外方に
突出しないように規制されている。
【0053】自動原稿供給装置2をリーダ部150に対
して閉じると、圧縮ばね45の弾力に抗して、回転体4
1がプラテンガラス161に圧接されて、プラテンロー
ラ24とプラテンガラス161との間にギャップSが生
じる。回転体41のプラテンガラス161への接触は、
圧縮ばね45の弾力によって保持される。回転体41が
プラテンガラス161に接触した状態において、支持孔
43の下端と軸33との間には、ギャップSより広い隙
間S2が生じる。この機構において、回転体41、軸支
持板42等は、隙間確保手段を構成している。
【0054】原稿の画像の読み取りは、プラテンローラ
24の直下近傍で行い、ギャップSが極力小さいので原
稿自身がプラテンガラス161を摺擦して、トナー粉、
紙粉、インクなどのゴミをクリーニングしている。その
ため、ゴミが読み取り位置160の直上に留まったり、
貼り付いたりする事が無いので、画像スジが発生するこ
とがない。また、プラテンローラ24は回転しているの
で、ギャップSが狭くても、スムーズに原稿を搬送する
ことができる。
【0055】また、ギャップが狭いので原稿の先端から
後端まで原稿の画像を読み取られる面とプラテンガラス
161との距離が一定に保たれて、画像に歪が生じるよ
うなことがない。このため、安定して画像を読みことが
できる。さらに、プラテンローラ24に原稿が接触して
いるので、リードローラ22から原稿後端が抜けたとき
の衝撃や、リード排出ローラ23に原稿の先端が進入す
るときの衝撃が、原稿の画像を読み取られる面に伝わる
ことがなく、画像ブレを押さえることができる。
【0056】図3は画像読み込み中の原稿がプラテンガ
ラス161に進入し、先端がジャンプ台162に到達し
ている様子を示した図である。ジャンプ台162は流し
読み用のプラテンガラス161から原稿をすくい上げる
ために設けられている。
【0057】矢印Fは、プラテンローラ24がプラテン
ガラス161側に加圧される力のベクトルを示してい
る。プラテンローラ加圧力Fは、プラテンローラ24の
自重と、プラテンローラ24の両端に配設されたばね2
7の弾力とを加算した力である。
【0058】矢印Tは、原稿から与えられるプラテンロ
ーラ24を上に持ち上げる力のベクトルを示している。
本実施形態の自動原稿供給装置2では、小型化のため、
原稿パス32の原稿の進入角度θを大きくしてある。通
常、原稿パス32の屈曲角度は約30度以下に設定され
ているが、本実施形態の進入角度θは、後述する実験結
果に基づいて約40度に設定されているが、約30度を
超え、かつ約45度以下であってもよい。
【0059】原稿がリードローラ22とリード排出ロー
ラ23との周速差から生じる原稿のテンションによる持
ち上げ力Tは、進入角度θの量に応じて大きくなる。特
に、シートの腰が強い厚みの厚いシートになるほど大き
くなる。また、送り方向にサイズの長い原稿では、徐々
にテンションが増して、持ち上げ力Tが大きくなる。し
かし、進入角度θが約30度以下では、原稿の腰でプラ
テンローラ24を持ち上げ力Tはほとんど発生しない。
【0060】さらにジャンプ台162に原稿の先端が到
達したときに、持ち上げ力Tが最大となり、プラテンロ
ーラ加圧力Fが十分大きくないと図9に示すように、プ
ラテンローラ24は、原稿のAポイントから力を受けて
破線で示すように上方向に持ち上げられてしまう。特
に、リーダ部150が画像を読み取っている最中である
と、原稿の画像の向きが正常な状態でなくなるととも
に、画像がぶれて、リーダ部150は、正常な状態の画
像を読み取ることができなくなる。
【0061】一方、図3で示す、符号Gは、自動原稿供
給装置2の自重と、後述するヒンジ機構70のばね86
の弾力とを考慮した重心を示している。すなわち、自動
原稿供給装置2は、ヒンジ機構70により、リーダ部1
50のブックプラテン3に対して開閉自在になってい
る。画像読み取り装置15は、自動原稿供給装置2を使
用しないとき、自動原稿供給装置2を開いてブックプラ
テン3に原稿を載置して、画像の読み取りを行えるよう
になっている。ヒンジ機構70は、ばね86などを内蔵
して、自動原稿供給装置2を持ち上げる方向に付勢して
いるが、そのばね86の弾力は、自動原稿供給装置2の
自重以下に設定されている。
【0062】ばね86の弾力と自動原稿供給装置2の自
重とのバランスは、自動原稿供給装置2が静かに閉ま
り、閉めた状態で安定し、そして、自動原稿供給装置2
を開けるときには持ち上げる補助力となるようにしてあ
る。
【0063】重心Gには、上記閉めた状態で安定する閉
力Wと、プラテンローラ加圧力Fによる反力Hが作用す
る。反力Hは、自動原稿供給装置2を持ち上げる力とな
り、大き過ぎると、自動原稿供給装置2が持ち上がるの
で、閉力Wより小さい力に設定してある。
【0064】図10では、プラテンローラ加圧力Fと画
像ブレとの関係を示した実験結果の表である。プラテン
ローラ加圧力Fが5.9N以下では、原稿のテンション
による持ち上げ力Tに耐えられず、プラテンローラ24
が持ち上げられ、振動して画像ブレが発生する。例え
ば、持ち上げ力Tは6Nなので、プラテンローラ加圧力
Fが6.9Nで、画像ブレの発生防止の効果を生じ始
め、プラテンローラ加圧力Fが7.8N以上では確実に
画像ブレの発生防止の効果が生じて、リーダ部150は
正常な状態で画像を読み取れる。進入角度θは40度で
あるが、進入角度θは45度になっても、原稿によって
プラテンローラ24は、引き上げられないようになって
いる。進入角度θが45度を超えると、原稿がプラテン
ローラ24とプラテンガラス161との間に円滑に進入
していかなくなるので、進入角度θは45度までが限度
である。なお、実験に使用した原稿は、坪量が128g
/m2の、比較的厚みの厚いシートであるので、ほとん
どの原稿のテンションによってプラテンローラ24が浮
き上がるようなことがない。よって、本実施形態のプラ
テンローラ加圧力Fは6.9Nに設定してある。持ち上
げ力T以上、W以下であれば可能である。
【0065】以上の力関係を要約する。プラテンローラ
24には、原稿が通過しているとき、原稿のテンション
が加わっており、プラテンガラス161に揺動リンク2
5を押し付けるばね27(37)、あるいは回転体41
を押し付ける圧縮ばね45の弾力は、そのテンションよ
り大きくしなければならない。もし、小さければ、ギャ
ップSを確保することができない。
【0066】また、自動原稿供給装置2を閉じたとき、
揺動リンク25はばね27(または37)によって、回
転体41は圧縮ばね45によってプラテンガラス161
に押し付けられるが、その反力が自動原稿供給装置2に
作用して自動原稿供給装置2をリーダ部150から浮き
上がらせようとする。また、自動原稿供給装置2は、ヒ
ンジ機構70のばね86による、自動原稿供給装置2の
自重を相殺する方向の力も受けている。
【0067】したがって、自動原稿供給装置2を閉じた
とき、リーダ部150から自動原稿供給装置2が浮き上
がらないようにするには、ばね27(または37または
45)とヒンジ機構のばね86と弾力の合計が、自動原
稿供給装置2の自重よりも小さく設定されていなければ
ならない。なお、ばね27(または37または45)の
弾力は、ヒンジ機構のばね86の弾力よりも小さい方
が、自動原稿供給装置2の開閉を円滑に行うことができ
る。また、ヒンジ機構70を設けない場合、自動原稿供
給装置2を確実に閉じるため、ばね27(または37ま
たは45)の弾力が、自動原稿供給装置2の自重よりも
小さく設定されていなければならない。
【0068】原稿は、画像読み取りが終了すると、原稿
排出ローラ対18により排出原稿積載トレイ10に排出
される。
【0069】(ヒンジ機構70の説明)図11ないし図
14において、原稿自動給送装置2は、プラテンガラス
161、ブックプラテン3に対して開閉可能にするた
め、リーダ部150にヒンジ機構70によって設けられ
ている。
【0070】ヒンジ機構70は、ヒンジ軸71を中心に
して、原稿自動給送装置2をリーダ部150に対して開
閉自在に支持している。ヒンジ機構70は、リフトアー
ム74、リフト軸75、下部ばね軸76、ヒンジアーム
77、高さ調整ねじ78、支点軸71、ヒンジベース8
4、下部ばねホルダ85、圧縮ばね86、上部ばねホル
ダ87、上部ばね軸88等で構成されている。
【0071】ヒンジ軸71はヒンジベース84に支えら
れている。ヒンジベース84は、複写機20の本体1に
固定されている。また、ヒンジ軸71には、ヒンジベー
ス84に対して形動可能にヒンジアーム77が回動自在
に設けられている。
【0072】さらに、ヒンジアーム77は、リフト軸7
5を介してリフトアーム74を支えている。このため、
リフトアーム74はヒンジアーム77に対して回動自在
になっている。高さ調整ねじ78はリフトアーム74に
ねじ込まれている。高さ調整ねじ78の先端は、ヒンジ
アーム77の一部に当接して、プラテン3に対する原稿
自動給送装置2の高さを調整できるようになっている。
【0073】リフトアーム74はケーシング52に固定
され、上部ばね軸88を支えている。上部ばね軸88に
は上部ばねホルダ上87に設けられている。上部ばねホ
ルダ87は圧縮ばね86の一端を保持している。下部ば
ねホルダ85は下部ばね軸76に設けられて、圧縮ばね
86の他端を保持している。
【0074】下部ばね軸76は、ヒンジベース85に固
定されているので、原稿自動給送装置2の開閉動作にと
もなって、上部ばね軸88と下部ばね軸76の間隔が変
化し、圧縮ばね16が伸び縮みするようになっている。
【0075】ヒンジ機構保護カバー89は、上端の一部
がケーシング52に固定されている。ヒンジ機構保護カ
バー89には、EPDM(エチレンピロピレンゴム)系
のゴムシートが使用されて、容易に成形可能であり、弾
性的で、かつ自由に曲がり、また、自重によって元の形
状に戻るようになっている。
【0076】ガードプレート90,91,92は、AB
S(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重
合体)樹脂で成型されて、ヒンジ機構保護カバー89に
固定されている。このため、ヒンジ機構保護カバー89
は変形しても、容易に変形したり、外れたりすることは
ない。
【0077】ヒンジ機構70が内蔵されたケーシング5
2の両サイドの部分は、原稿自動給送装置2が完全に開
いたときの逃げとして、破線で示すようにケーシング5
2が切り欠かれて形成された開口部93がある。その開
口部93の外側はヒンジ機構保護カバー89で覆われて
いる(図11において、左側の開口部についてのみ説明
しているが、右側の開口部の構成も同様である)。
【0078】ヒンジ機構保護カバー89はヒンジ内部に
異物等が侵入しないようにカバーしている。また、ガー
ドプレート90,91,92により、運搬の際に壁や突
出物等に接触して外部からの力が作用した場合でもヒン
ジ機構70が損傷しないようにガードしている。
【0079】図12は高さhの厚手の原稿、例えば、辞
書のようなものをブックプラテン3に置いたとき、リフ
トアーム74がヒンジアーム7に対して、回動して白色
圧板、および原稿自動給送装置2がブックプラテン3に
平行にイコライズしている状態を示している。このと
き、圧縮ばね86は、圧縮されており、原稿自動供給装
置2の開動作を助けるようになっている。図13は原稿
自動給送装置2を半分ほど開いた状態を示している。こ
のとき、原稿自動給送装置2は複写機本体1に対して矢
印B方向に開閉することができる。図14は原稿自動給
送装置2が完全に開いた状態を示している。このとき、
圧縮ばね86は伸びている。このため、原稿自動供給装
置2を閉じるとき、小さな力で閉じることができる。こ
のように、ヒンジ機構70は、原稿自動供給装置2の開
閉動作にともなって、圧縮ばね86が伸縮して、原稿自
動供給装置2の開閉動作を助けるようになっている。
【0080】(駆動系の説明)図15は各ローラなどを
駆動するためのモータおよびソレノイド類を示す駆動系
を示した図である。分離ソレノイド50は、アーム19
の揺動およびストッパ21の揺動を行うようになってい
る。分離ソレノイド50は、アーム19およびストッパ
21をホーム位置である上方(図中実線位置)に持ち上
げて保持し、原稿セット時に邪魔にならない位置に保持
するキープソレノイドである。原稿供給動作時には分離
ソレノイド50のキープ力をオフにし、引っ張りばね6
0により原稿供給ローラ5を点線の位置まで揺動させて
原稿トレイ4上の最上位の原稿に圧接させるようになっ
ている。また、分離ソレノイド50は、連動するストッ
パ21を下げて原稿供給口を開けるようになっている。
【0081】分離モータ51は正逆可能なステッピング
モータである。分離モータ51は正転時に分離ローラ8
と原稿供給ローラ5を搬送方向に回転駆動し、逆転時に
レジストローラ対9を搬送方向に回転駆動させるように
なっている。分離モータ51の正転時にレジストローラ
対9が回転しないように、レジストローラ対9はワンウ
ェイギヤを介して分離モータ51に駆動連結している。
また、分離搬送ローラ8もワンウェイギヤを介して分離
モータ51駆動連結することで、分離モータ51の逆転
時に回転しないようにしている。
【0082】リードモータ53は、第2レジローラ1
2、リードローラ22、リード排出ローラ23、および
原稿排出ローラ対18を駆動するステッピングモータで
ある。リードモータ53は、搬送される原稿の画像を読
み取る速度で各ローラを駆動し、原稿の読み取り終了
後、原稿を原稿排出ローラ対18で排出原稿積載トレイ
10に排出するようになっている。
【0083】(センサの説明)ストッパ21の上流部近
傍には原稿の束Pがセットされたことを検出する透過型
の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられ
ている。また、幅方向規制板29(図1参照)の位置を
検知して原稿トレイ4上にセットされた原稿束Pの幅方
向の長さを検知する原稿幅検知センサ44が原稿トレイ
4の下部に設けられている。
【0084】原稿分離部30とレジストローラ対9との
間には原稿を検知する透過型の光センサである分離セン
サ7が設けられている。分離センサ7は、分離供給され
た原稿の先端を検知して、レジストローラ対9への突き
当て量を制御するタイミングなどを検知するようになっ
ている。リードローラ22の上流側の直前には原稿を検
知する原稿反射型光センサであるリードセンサ13が設
けられている。リードセンサ13は、読み取り位置16
0に原稿が進入する画像読み取りタイミングを検知する
ようになっている。原稿排出ローラ対18の上流側の直
前には原稿を検知する透過型光センサである原稿排出検
知センサ17が設けられている。原稿排出検知センサ1
7は、原稿の排出のタイミングを検知するようになって
いる。
【0085】(原稿の給送動作説明)原稿セットセンサ
40によって原稿トレイ4上にある原稿束が原稿セット
検知センサ40によって検知されると、原稿の分離動作
が開始されて、原稿供給ローラ5が降下し原稿束上に接
触する。
【0086】複写機20の操作部で複写条件が入力され
てスタートキーが押されると、原稿トレイ4上の原稿幅
検知センサ44によって原稿の幅サイズの検出が行われ
る。さらに、分離ソレノイド50の保持が解除されてス
トッパ21が実線の位置から破線の位置に傾動し、原稿
束の進路が開放される。原稿束は原稿供給ローラ5によ
って最上位の原稿Pから原稿分離部30に供給される。
【0087】ストッパ21の下流には原稿分離部30を
構成する分離搬送ローラ8と分離パッド6が配設されて
いる。分離搬送ローラ8と分離パッド6は、原稿トレイ
4から進入してきた原稿Pを1枚毎に分離して原稿を搬
送部31に搬送する。
【0088】原稿分離部30を通過した原稿Pは、レジ
ストローラ対9に突き当てられて斜行取りが行われた
後、第2レジローラ対11,12側に搬送される。第2
レジローラ対11,12とレジストローラ対9は原稿を
搬送する速度が一致するように同期速度制御される。原
稿Pの先端がリードセンサ13を通過し、そのタイミン
グに基づいて原稿Pの先端が読み取り位置160に到達
する時間を見計らってリーダ部150は原稿の画像を読
み始める。画像読み取りが終了した原稿Pは、原稿排出
ローラ対18によって排出原稿積載トレイ10に排出さ
れて積載される。原稿P2は、原稿Pの後端が分離セン
サ7を通過する信号に基づいて供給され始める。
【0089】(制御回路のブロック説明)図16は、自
動原稿供給装置2の制御装置56の回路構成を示すブロ
ック図である。制御装置56はマイクロプロセッサ(C
PU)54を中心に構成されており、CPU54の入出
力ポートには、各種負荷のドライブ回路およびセンサ信
号が接続されている。
【0090】また、制御装置56は不図示の電池により
バックアップされるRAMと、制御シーケンスソフトの
格納されたROMを備えている。また、制御装置56は
複写機本体1とのデータ通信を制御する通信用IC55
も備えている。分離モータ51とリードモータ53(ス
テッピングモータ)は各ステッピングモータドライバに
よって駆動されるようになっている。各ドライバには、
CPU254から相励磁信号と、モータ電流制御信号と
が入力されるようになっている。
【0091】分離ソレノイド50はドライバによって駆
動され、CPU54の入出力ポートに接続された信号に
よって、その動作を制御されるようになっている。分離
センサ7、原稿セット検知センサ40、リードセンサ1
3、原稿排出検知センサ17、原稿幅検知センサ44等
の各種センサは、CPU54の入力ポートに接続され
て、自動原稿供給装置2内における、原稿の挙動、およ
び可動負荷の挙動をモニターするために設けられてい
る。
【0092】本実施形態の画像読み取り装置15は、複
写機に装備したことを例にして説明したが、例えば、レ
ーザービームプリンタ、ファクシミリ、および、これら
の複合機器などに装備してもよい。
【0093】(利点)以上説明したように、本実施形態
の画像読み取り装置15は、次ぎの利点を有している。
【0094】プラテンローラ24をプラテン161に押
圧するプラテン加圧力Fを、リードローラ22とリード
排出ローラ23との間の原稿のテンションによるプラテ
ンローラ24を持ち上げる力より大きく、かつ、自動原
稿供給装置2が閉まった状態を保持する力Wより小さく
したことで、自動原稿供給装置2やプラテンローラ24
が浮くことなくなる。また、自動原稿供給装置2やプラ
テンローラ24の浮き上がりがなくなることによって、
画像ブレがなく安定した画像読み込みを行うことができ
る。
【0095】原稿がプラテンガラス161に進入し、原
稿によりプラテンローラ24を持ち上げる力Tより大き
いプラテン加圧力Fでプラテンローラ24を押圧するこ
とで、進入角度θを大きくしてシート供給部2を小型に
することができる。
【0096】プラテンガラス161に対してプラテンロ
ーラ24のギャップSを狭くし、かつ、原稿がプラテン
ガラス161に進入するときでもギャップSを保つこと
ができるので、画像ブレがなく安定した画像読み込みを
行うことができる。
【0097】ギャップSを保つことができることによっ
て、プラテンガラス側に押さえ付ける従来必要とされて
いたフィルム部材を配置する必要がなくなり、画像スジ
の発生を無くすことができる。
【0098】
【発明の効果】本発明は、画像ブレがなく安定した画像
読み込みを行うことができるとともに、原稿の進入角度
を大きくして小型にした画像読み取り装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像読み取り装置の概略正
面断面図である。
【図2】本発明の実施形態の画像読み取り装置を装置本
体に備えた画像形成装置である複写機の概略正面断面図
である。
【図3】画像読み込み中の原稿がプラテンガラスに進入
し、先端がジャンプ台に到達したときの各部の力関係を
示す図である。
【図4】プラテンローラの右側面を示した図である。
【図5】図4を左側から見た図である。
【図6】プラテンローラを支持する構成の他の実施形態
を示す図であり、図5に相当する図である。
【図7】プラテンローラを支持する構成のさらに他の実
施形態の図であり、図4に相当する図である。
【図8】図7を左側から見た図である。
【図9】プラテンローラが原稿によって持ち上げられる
状態を示す図である。
【図10】プラテンローラ加圧力と画像ブレとの関係を
示した実験結果の表図である。
【図11】本実施形態の画像読み取り装置を背面から見
た図であり、ヒンジ機構を示した図である。
【図12】高さhの厚手の原稿、辞書のようなものをブ
ックプラテンに置いたとき原稿自動給送装置がブックプ
ラテンに平行にイコライズしている状態のヒンジ機構を
図2の右側から見た図である。
【図13】原稿自動給送装置を半分ほど開いたときのヒ
ンジ機構を図2に右側から見た図である。
【図14】原稿自動給送装置を完全に開いたときのヒン
ジ機構を図2に右側から見た図である。
【図15】原稿自動供給装置の駆動系を示す図である。
【図16】原稿自動供給装置の制御ブロック図である。
【図17】従来の画像読み取り装置の主要部分の概略正
面図である。
【図18】図17の画像読み取り装置において、問題点
を説明するための図である。
【符号の説明】
P 原稿 θ プラテンガラスへの原稿の進入角度 S プラテンローラとプラテンガラスとのギャップ F プラテンローラ圧 T 原稿がプラテンローラを持ち上げる力 G 原稿処理装置 W 閉力 H プラテンローラ圧Fの反力 V1 リードローラの周速度 V2 リード排出ローラの周速度 1 複写機本体 2 自動原稿供給装置(シート供給部) 3 固定読み用のブックプラテン 4 原稿トレイ 14 リードローラ対(シート供給回転体) 15 画像読み取り装置 16 リード排出ローラ対(シート排出回転体対) 20 複写機(画像形成装置) 22 リードローラ対(シート供給回転体対) 23 リード排出ローラ対(シート排出回転体対) 24 プラテンローラ(シート案内手段) 25 揺動リンク(隙間確保手段、接触部材) 25a 揺動端 27 圧縮ばね(付勢手段) 34 支持軸(隙間確保手段) 37 トーションばね(付勢手段) 41 回転体(隙間確保手段、接触部材) 42 軸支持板(隙間確保手段) 45 圧縮ばね(付勢手段) 52 ケーシング 56 制御装置 70 ヒンジ機構(自重相殺手段) 86 圧縮ばね 130 画像形成部(画像形成手段) 150 リーダ部(画像読み取り部) 160 読み取り位置 161 流し読み用のプラテンガラス(シート受け
部材)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA04 AA07 BA17 BA24 BA33 BA35 BA36 BA41 BA46 BA48 BA49 BA62 BB02 BB04 BB05 3F049 AA10 CA33 DB02 DB04 LA01 LB02 3F101 FB17 FC11 FC12 FE02 FE06 FE17 LA01 LB02 5C062 AA02 AA05 AB03 AB32 AD06 5C072 AA01 BA13 NA01 VA03 XA01 XA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が形成されたシートを供給するシー
    ト供給部と、 前記シート供給部によって供給された前記シートの画像
    を読み取る画像読み取り装置と、を備え、 前記シート供給部は、 画像が形成されたシートが表面を通過するシート受け部
    材に前記シートを供給するシート供給回転体対と、 前記シート受け部材を通過する前記シートを排出するシ
    ート排出回転体対と、前記シート供給回転体対と前記シ
    ート排出回転体対との間で前記シートを前記シート受け
    部材に案内するシート案内手段と、 前記シート案内手段を前記シート受け部材側に付勢する
    付勢手段と、 前記シート案内手段を前記シート受け部材に対して接近
    離間可能に支持して、前記付勢手段によって付勢された
    前記シート案内手段と前記シート受け部材との間に前記
    シートの通過を許容する隙間を確保する隙間確保手段
    と、を有し、 前記画像読み取り部は、 前記シート受け部材と、 前記シート受け部材の表面を通過する前記シートの画像
    を読み取る画像読み取り手段と、を有していることを特
    徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記シート案内手段はローラであり、前
    記隙間確保手段は前記ローラを回転可能に有して前記シ
    ート受け部材に接離可能な接触部材を有し、前記接触部
    材は前記隙間を確保することを特徴とする請求項1に記
    載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記シート供給部は前記画像読み取り部
    に開閉可能に設けられて、前記付勢手段の付勢力は前記
    シート供給部の自重よりも小さく設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記シート供給部は、前記シート供給部
    の自重を相殺する方向に前記シート供給部を付勢する自
    重相殺手段によって前記画像読み取り部に開閉可能に設
    けられ、前記付勢手段の付勢力と前記自重相殺手段の弾
    力との和が、前記シート供給部の自重よりも小さく設定
    されていることを特徴とする請求項1または3に記載の
    画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段の付勢力は、前記自重相殺
    手段の付勢力よりも小さく設定されていることを特徴と
    する請求項4に記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記シート供給回転体対が前記シート受
    け部材に前記シートを供給する角度は、前記シート受け
    部材の表面に対して約30度を超え、かつ約45度以下
    に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画
    像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の内、いずれか1項に
    記載の画像読み取り装置と、 前記画像読み取り装置によって読み取られたシートの画
    像情報をシートに形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2000344248A 2000-11-10 2000-11-10 画像読み取り装置とこの装置を備えた画像形成装置 Pending JP2002152460A (ja)

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