JP4108020B2 - 車両のフード構造 - Google Patents
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Description
次に走行中の車両が障害物に衝突した場合、持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられようとすると、連結部材(特許文献1の図2中の50)が破損されたり外れたりして、第1及び第2リンク部材が上方に揺動して、フードの後部が強制的に持ち上げられる(特許文献1の図7及び図8参照)。
本発明は車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、簡素に構成することを目的としている。
本発明の第1特徴は、車両のフード構造において次のように構成することにある。
車体の前部に備えられたフード及びフェンダーにおいて、フェンダーの第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、リンク部材の端部をフードの後部の裏面の第2横軸芯周りに揺動自在に接続する。リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部と、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部とを、フード又はリンク部材に備えて、第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定する。
車両の障害物への衝突に伴ってフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備える。
持ち上げ手段の作動しない状態において、第1及び第2阻止部によりリンク部材がフードに固定された状態で、リンク部材が第1横軸芯周りに揺動することにより、フードを開閉自在に構成する。
持ち上げ手段の作動により、第2阻止部が破損され、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動し、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動して、フードの後部が強制的に持ち上げられるように構成する。
[I]
本発明の第1特徴によると、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部、及びリンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部が、フード又はリンク部材に備えられており、第1及び第2阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている。
これにより、停止中において(持ち上げ手段の作動しない状態において)、第1横軸芯周りにリンク部材を上下に揺動させて(第1及び第2阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている点による)、フードを開閉することができる。
以上のように、本発明の第1特徴によると、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるのであり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がない。
車両においては例えば図4に示すように、フード1を開き操作した場合、リンク部材4が止められて、フード1の開き操作が止められるように構成することが多い。この図4に示す状態において、誤ってフード1をさらに開き操作(フード1を後方に押し操作)しようとすることがある。
前述のような状態になると、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部5bに、大きな負荷が掛かる状態となり、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部6には、あまり負荷が掛からない状態になる。
前項[II]に記載のような2種類の状態を考慮に入れることにより、本発明の第1特徴は第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定している(第1阻止部の強度を第2阻止部の強度よりも高いものに設定している)。
これにより、本発明の第1特徴によると、例えば図4に示すように、フード1の開き操作が止められてから、誤ってフード1をさらに開き操作(フード1を後方に押し操作)しようとした状態に対して、第1阻止部5bの強度を充分なものに設定しながら、例えば図3に示すように、持ち上げ手段7によりフード1の後部が強制的に持ち上げられようとした状態に対して、第2阻止部6の強度を比較的低い適切なものに設定して、支障なく第2阻止部6が破損してフード1の後部が強制的に持ち上げられるようにすることができる(これについて言い換えると、持ち上げ手段7の持ち上げ力を不必要に大きなものに設定しなくても、支障なく第2阻止部6が破損してフード1の後部が強制的に持ち上げられるようにすることができる)。
本発明の第1特徴によると、車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるようになり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がなくなって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴において次のように構成することにある。
フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備える。
持ち上げ手段の作動により、第2阻止部が破損され、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動し、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動して、フードの後部が強制的に持ち上げられることに伴って、フードの後方への移動を許容するように、ロック機構を構成する。
この場合、接続部材6の強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度よりも低いものに設定されている(ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度が、接続部材6の強度よりも高いものに設定されている)。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図5及び図6に示す構造に代えて、図7(イ)に示すように構成してもよい。
図7(イ)に示すように、リンク部材4の下縁部分に折り曲げ部4a(第1阻止部)が横向きに一体的に形成されている。断面J字状で合成樹脂製の接続部材6(第2阻止部)が備えられて、接続部材6がリンク部材4の取付孔4bに取り付けられており、リンク部材4及びヒンジ部材5のアーム部5aの両方の上縁部分を接続部材6が上側から抱え込むような状態となっている。
この場合、接続部材6の強度が、リンク部材4の折り曲げ部4aの強度よりも低いものに設定されている(リンク部材4の折り曲げ部4aの強度が、接続部材6の強度よりも高いものに設定されている)。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図5及び図6に示す構造及び[発明の実施の第1別形態]の図7(イ)に示す構造に代えて、図7(ロ)に示すように構成してもよい。
図7(ロ)に示すように、ヒンジ部材5のアーム部5aの上縁部分に折り曲げ部5b(第1阻止部)が横向きに一体的に形成され、ヒンジ部材5のアーム部5aの下縁部分に折り曲げ部5e(第2阻止部)が横向きに一体的に形成されて、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eに切欠き部5dが形成されている。これにより、リンク部材4の上及び下縁部分をヒンジ部材5の折り曲げ部5b,5eが上及び下側から抱え込むような状態となっており、図6及び図7(イ)に示すような接続部材6は使用しない
この場合、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eに切欠き部5dが形成されていることによって、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eの強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度よりも低いものに設定されている(ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eの強度よりも高いものに設定されている)。
本発明は、2ボックスタイプの5ドア型式の乗用車のフード1ばかりではなく、3ボックスタイプの2ドア又は4ドア型式の乗用車のフード1、商用車やトラック等のフード1にも適用できる。
2 フェンダー
4 リンク部材
4a,5b 第1阻止部
6,5e 第2阻止部
7 持ち上げ手段
8 ロック機構
P1 第1横軸芯
P2 第2横軸芯
Claims (2)
- 車体の前部に備えられたフード及びフェンダーにおいて、前記フェンダーの第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、前記リンク部材の端部をフードの後部の裏面の第2横軸芯周りに揺動自在に接続すると共に、
前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部と、前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部とを、前記フード又はリンク部材に備えて、前記第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定し、
車両の障害物への衝突に伴って前記フードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備えて、
前記持ち上げ手段の作動しない状態において、前記第1及び第2阻止部によりリンク部材がフードに固定された状態で、前記リンク部材が第1横軸芯周りに揺動することにより、前記フードを開閉自在に構成し、
前記持ち上げ手段の作動により、前記第2阻止部が破損され、前記リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動し、前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動して、前記フードの後部が強制的に持ち上げられるように構成してある車両のフード構造。 - 前記フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備え、
前記持ち上げ手段の作動により、前記第2阻止部が破損され、前記リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動し、前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動して、前記フードの後部が強制的に持ち上げられることに伴って、前記フードの後方への移動を許容するように、前記ロック機構を構成してある請求項1に記載の車両のフード構造。
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