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JP4102970B2 - 動画像符号列変換方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像符号列を使用用途に応じて再符号化する動画像符号列変換方法に関し、特に再符号化時おける処理量を低減するための動きベクトル予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高品位に符号化された動画像符号列をより劣悪な伝送環境で利用するような場合、輻輳などを避けるべく符号列をより低品位なものへと変換することが行われている。具体的には、輻輳への対応として、ビットレートを低減することの他に、空間及び/又は時間解像度を下げることや、符号化方法自体を変更するなどの処理が行われている。
【0003】
この符号列の変換方法には、大別して、符号語レベルで変換を行ってしまう手法と、一旦復号して得られた画像を再符号化する手法とがある。このうち、前者の手法は、変換前の符号列と変換後の符号列における参照フレームが異なるような場合には適切に符号列を変換できないなどの制限があることから、汎用性の高いのは後者の手法である。以下、この後者の手法、即ち、一旦復号して得られた画像を再符号化する符号列変換方法について、図面を参照して簡単に説明する。
【0004】
図22を参照すると、入力される動画像符号列(以下、元動画像符号列という)に対応する原動画像と、元動画像符号列を復号して得られる復号動画像とが示されている。図22において、復号動画像を再符号化するにあたっても、原動画像を符号化した際と同様に、動き補償予測が行われ情報量の削減が図られる。この動き補償予測を行うにあたり、復号動画像内の画像フレームのみを利用して一から動きベクトル探索を行うのではなく、原動画像の圧縮符号化に際して既に算出されている動きベクトルを利用して、再符号化時における演算処理量を低減するのがここで取り扱う符号列変換方法の特徴である。
【0005】
ここで、従来の符号列変換方法について説明するにあたり、内容を明瞭なものとするため、その説明において用いられる用語について簡単に触れておく。なお、これらの用語は、図22にも記載されている。
【0006】
まず、復号動画像における現画像フレームを新対象画像フレームFO1とし、その新対象画像フレームFO1内において符号化対象となっているブロックを新符号化対象ブロックBC1とする。また、原動画像において、復号動画像内の新対象画像フレームFO1及び新対象画像フレームFO1内の新符号化対象ブロックBC1に対応する画像フレーム及びブロックを、夫々、元対象画像フレームFO2及び元符号化対象ブロックBC2とする。更に、復号動画像内において新符号化対象ブロックBC1の再符号化に際して参照される画像フレームを第1画像フレームFR1とする一方、原動画像内において元符号化対象ブロックBC2の符号化に際して参照された画像フレームを第2画像フレームFR2とする。また、新対象画像フレームFO1と第1画像フレームFR1とのフレーム関距離を第1のフレーム関距離FD1とし、元対象画像フレームFO2と第2画像フレームFR2とのフレーム関距離を第2のフレーム関距離FD2とする。加えて、原動画像を動き補償予測符号化して得られる元動画像符号列には、元符号化対象ブロックBC2に関する情報として、第2画像フレームFR2上のブロックである参照ブロックBRについての情報、元符号化対象ブロックBC2の参照ブロックBRに対する変位(動きベクトル)である第2の動きベクトルMV2、元符号化対象ブロックBC2と参照ブロックBRとの差分情報などが含まれている。
【0007】
従来の動画像符号列変換方法においては、新符号化対象ブロックBC1の再符号化に必要となる第1の動きベクトルMV1を算出するために、元動画像符号列に含まれている第2の動きベクトルMV2のみを利用していた。具体的には、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2との比(FD1/FD2)に応じて第2の動きベクトルMV2をスケーリングして、第1の動きベクトルMV1を算出していた。すなわち、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2とが等しい場合には、第1の動きベクトルMV1は第2の動きベクトルMV2に等しく、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2よりも大きい場合には、第1の動きベクトルMV1は第2の動きベクトルMV2よりも長いベクトルになり、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2よりも小さい場合には、第1の動きベクトルMV1は第2の動きベクトルMV2よりも短いベクトルになっていた。
【0008】
この図22に示される手順は、空間及び/又は時間解像度変換を含む符号列変換処理においても基本的に同じである。但し、例えば、垂直方向及び水平方向の夫々において1/2とするような空間解像度変換を行う場合にあっては、新符号化対象ブロックBC1に対応するブロックは、元対象画像フレームF02内に4つ(BC2,BC2,BC2,BC2)あることになり、また、各ブロックBC2,BC2,BC2,BC2について動きベクトルが存在することから、図22における第2の動きベクトルMV2に対応する動きベクトルも4本あることになる。そこで、空間解像度変換を含むような場合にあっては、その4本の動きベクトルを統合して1本の動きベクトルを生成する処理が必要となる。以下においては、この処理を統合処理と呼び、その結果生成される動きベクトルを統合ベクトルという。
【0009】
ここで統合処理とは、図23に示される例で言うと、例えば、4つのブロックBC2,BC2,BC2,BC2からなるブロック群を一つのブロックと捉えた場合の当該ブロックの動きベクトルを求める処理と考えても良いし、それら4つのブロックBC2,BC2,BC2,BC2の中から適切な一つを選択し、その選択されたブロックに関する動きベクトルを求める処理と考えても良い。即ち、簡単な例を挙げると、例えば、4本の動きベクトル(MV2,MV2,MV2,MV2)の平均をとるような処理が統合処理の一例である。
【0010】
また、統合処理によって得られる統合ベクトルは、原動画像内での空間解像度に従っているものなので、空間解像度変換後の新対象画像フレームFO1内の動きベクトルとするためには、空間解像度変換率に従って統合ベクトルのスケーリングを行う必要がある。例えば、垂直方向及び水平方向の夫々において1/2とするような空間解像度変換を行う場合には、垂直方向において1/2にスケーリングすると共に水平方向において1/2にスケーリングする、即ち、全体としてみれば、統合ベクトルを1/4にスケーリング処理が必要となる。
【0011】
このような統合処理及び解像度変換率に従ったスケーリングを伴うような動画像符号列変換方法においても、従来、複数の第2の動きベクトルのみに基づいた統合ベクトルを第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2の比に従ってスケーリングするという手法が採用されていた。ここで、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2の比に従ったスケーリングは、統合ベクトル算出の前に行っても良いし、統合ベクトル算出の後に行っても良い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の動画像符号列変換方法によっては、符号化効率が大きく低下する場合があった。
【0013】
上述した従来の動画像符号列変換方法は、新符号化対象ブロックBC1の参照ブロックが第1画像フレームFR1内に点線で示されるブロックBA1であるとの前提に立って行われるものである。即ち、元符号化対象ブロックBC2の参照ブロックBRに対する動きの延長線上に、新符号化対象ブロックBC1の参照ブロックに対する動きが重なるとの前提に立つものである。
【0014】
一方、一般的には、動画像において画像内領域の動きはフレーム毎に異なるものであるので、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が異なる場合、新符号化対象ブロックBC1の参照ブロックは、図24に示されるように、ブロックBA1ではなくブロックBA2である場合もある。このような場合には、本来、動きベクトルMV1’を予測動きベクトルとして算出しなければならないのであるが、前述した従来の動画像符号列変換方法においては、対応することができず、従って、符号化効率が大きく低下することとなっていた。
【0015】
また、このような第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が異なる場合における符号化効率低下の問題は、前述した空間解像度変換を伴う場合においても同様に生じる虞がある。
【0016】
かかる問題点に着目し、本発明においては、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が異なる場合であっても、符号化効率の低下を抑えることのできる動画像符号列変換方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前述したように、一般的には、フレームが異なればそのフレーム間における動きも異なる場合があることから、動き補償において参照フレームが変化した場合には参照領域を追従する形で前後フレームの動き情報を考慮する必要がある。
【0018】
これに対して、従来の動画像符号列変換方法においては、第1の動きベクトルMV1の算出のために第2の動きベクトルMV2のみを用いることとし、その一方で、元動画像符号列に含まれる動きベクトル(総称して「元動きベクトル」という。)のうちの第2の動きベクトルMV2以外の元動きベクトルであって、一旦、動きベクトル予測を行ってしまったものは、破棄されていた。
【0019】
本発明の発明者は、ここに着目し、従来は破棄されていた元動き情報(元動きベクトルを含む)を保持しておき、第1及び第2のフレーム間距離が異なる場合には、第2の動き情報(第2の動きベクトルMV2を含む)のみならず、他の元動き情報をも利用して、第1の動き情報(第1の動きベクトルを含む)を算出することとした。
【0020】
具体的には、本発明によれば、以下に掲げるような動画像符号列変換方法が得られる。
【0021】
即ち、本発明によれば、第1の動画像符号列変換方法として、原動画像をブロック単位で動き補償予測符号化してなる元動画像符号列を一旦復号して復号動画像を生成すると共に、前記元動画像符号列に含まれる複数の元動き情報から再符号化時における複数の動き情報を複数の予測動き情報として予測し、該複数の予測動き情報を利用して前記復号動画像をブロック単位で再符号化し新動画像符号列を生成することにより、前記元動画像符号列を前記新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法において、
一のブロックに関する予測動き情報を予測するにあたり、参照先となる画像フレームが前記原動画像と前記復号動画像とで異なる場合には、当該一のブロックに直接関係する元動き情報に加え、該直接関係する元動き情報以外の前記元動き情報をも利用して、前記一のブロックに関する前記予測動き情報を予測する、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0022】
また、本発明によれば、第2の動画像符号列変換方法として、複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像の再符号化を行うことにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記第2ブロックに関する情報と前記元符号化対象ブロックの前記第2ブロックに対する動き情報である第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
前記元動画像符号列から前記第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係に応じて、前記第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものである
ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0023】
更に、本発明によれば、第3の動画像符号列変換方法として、前記第2の動画像符号列変換方法において、前記動きベクトル予測処理は、前記新対象画像フレーム内のブロックの夫々についてイントラブロックであるか否かを判断し、イントラブロックであった場合には、当該イントラブロックに関しては当該イントラブロックを前記新符号化対象ブロックとした前記動き情報算出処理を行わない、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0024】
また、本発明によれば、第4の動画像符号列変換方法として、前記第2の動画像符号列変換方法において、前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記第2の動き情報をそのまま前記第1の動き情報とし、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って前記第1の動き情報を算出するものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0025】
また、本発明によれば、第5の動画像符号列変換方法として、前記第4の動画像符号列変換方法であって、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するブロックを第3ブロックとし、前記元符号化対象ブロックの前記第3ブロックに対する動き情報であって前記第1の動き情報と等価な動き情報を第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第4画像フレーム及び第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第5画像フレーム及び第5ブロックとした場合において、
前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記第3ブロックの前記第4ブロックに対する動き情報である第4の動き情報と、前記第2ブロックの前記第5ブロックに対する動き情報である第5の動き情報とが含まれており、
前記動きベクトル演算処理は、
前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第1のステップと、
該第1のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第2のステップと、
該第2のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記第4ブロックを特定すると共に前記第4の動き情報を取得する第3のステップと、
前記第2の動き情報から前記第4の動き情報を減算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第4のステップと、
前記第1のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第5のステップと、
前記第5のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記第5ブロックを特定すると共に前記第5の動き情報を取得する第6のステップと、
前記第2の動き情報に対して前記第5の動き情報を加算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第7のステップと
を備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0026】
また、本発明によれば、第6の動画像符号列変換方法として、前記第5の動画像符号列変換方法において、
前記第1のステップの実行前に前記第4画像フレームと前記元対象画像フレームとが一致するか否かを判断する第8のステップと、
該第8のステップにおいて一致すると判断した場合、前記第4の動き情報を取得し、該第4の動き情報の正負を反転したものを前記第3の動き情報とすることにより等価的に前記第1の動き情報を得る第9のステップと
を更に有し、前記第8のステップにおいて一致しないと判断した場合には前記第1のステップを行うことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0027】
また、本発明によれば、第7の動画像符号列変換方法として、前記第5の動画像符号列変換方法において、前記第2のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するように、前記第2の動き情報及び/又は前記第4の動き情報をスケーリングし、その後、前記第4のステップと同様にして減算を行って前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得るステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0028】
また、本発明によれば、第8の動画像符号列変換方法として、前記第5の動画像符号列変換方法において、前記第2のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との比に従って前記第2の動き情報をスケーリングして前記第1の動き情報を算出するステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0029】
また、本発明によれば、第9の動画像符号列変換方法として、前記第5の動画像符号列変換方法において、前記第5のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するように、前記第2の動き情報及び/又は前記第5の動き情報をスケーリングし、その後、前記第6のステップと同様にして加算を行って前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得るステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0030】
更に、本発明によれば、第10の動画像符号列変換方法として、前記第5の動画像符号列変換方法において、前記第5のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との比に従って前記第2の動き情報をスケーリングして前記第1の動き情報を算出するステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0031】
また、本発明によれば、第11の動画像符号列変換方法として、複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像を所定の解像度変換率に従って変換して得られた変換後復号動画像を再符号化することにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する複数の元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記複数の元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された複数の第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記複数の第2ブロックに関する情報と前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第2ブロックに対する複数の動き情報である複数の第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
前記元動画像符号列から前記複数の第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
前記復号動画像を前記所定の解像度変換率に従って解像度変換して前記変換後復号動画像を生成する解像度変換処理と、
前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記変換後復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係に応じて、前記複数の第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものである
ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0032】
また、本発明によれば、第12の動画像符号列変換方法として、前記第11の動画像符号列変換方法において、前記動きベクトル予測処理は、前記新対象画像フレーム内のブロックの夫々についてイントラブロックであるか否かを判断し、イントラブロックであった場合には、当該イントラブロックに関しては当該イントラブロックを前記新符号化対象ブロックとした前記動き情報算出処理を行わない、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0033】
更に、本発明によれば、第13動画像符号列変換方法として、前記第11の動画像符号列変換方法において、前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って一時的動き情報を生成する一方、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って一時的動き情報を生成し、前記一時的動き情報を前記所定の解像度変換率に従ってスケーリングして前記第1の動き情報を算出するものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0034】
また、本発明によれば、第14の動画像符号列変換方法として、前記第13の動画像符号列変換方法であって、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するものと仮定される複数のブロックを複数の第3ブロックとし、前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第3ブロックに対する複数の動き情報を複数の第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの前記複数の第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第4画像フレーム及び複数の第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの前記複数の第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第5画像フレーム及び複数の第5ブロックとした場合において、
前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記複数の第3ブロックの前記複数の第4ブロックに対する複数の動き情報である複数の第4の動き情報と、前記複数の第2ブロックの前記複数の第5ブロックに対する複数の動き情報である複数の第5の動き情報とが含まれており、
前記動きベクトル演算処理は、
前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って第1統合情報を生成する第1のステップと、
前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第2のステップと、
該第2のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第4ブロックを特定して前記複数の第4の動き情報を取得し、該複数の第4の動き情報に対して前記統合処理を行って第2統合情報を生成する第3のステップと、
前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第4のステップと、
該第4のステップにおいて一致すると判断した場合、前記第1統合情報から前記第2統合情報を減算することにより、前記第3の動き情報を前記統合処理した場合に得られる統合情報と実質的に等価な第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第5のステップと、
前記第2のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第5ブロックを特定して前記複数の第5の動き情報を取得し、該複数の第5の動き情報に対して前記統合処理を行って第4統合情報を生成する第6のステップと、
前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第7のステップと、
前記第7のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第1統合情報に対して前記第4統合情報を加算して前記第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第8のステップと
を備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0035】
また、本発明によれば、第15の動画像符号列変換方法として、前記第14の動画像符号列変換方法において、
前記第2のステップの実行前に前記第4画像フレームと前記元対象画像フレームとが一致するか否かを判断する第9のステップと、
該第9のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記複数の第4の動き情報に対して前記統合処理を行って前記第2統合情報を生成し、該第2統合情報の正負を反転することにより前記第3統合情報を求めて、該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第10のステップと
を更に有し、前記第9のステップにおいて一致しないと判断した場合には前記第2のステップを行うことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0036】
また、本発明によれば、第16の動画像符号列変換方法として、前記第14の動画像符号列変換方法において、前記第4のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するように、前記第1統合情報及び/又は前記第2統合情報をスケーリングし、その後、前記第5のステップと同様にして減算を行って前記第3統合情報を求めて、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0037】
また、本発明によれば、第17の動画像符号列変換方法として、前記第14の動画像符号列変換方法において、前記第4のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との比に従って前記第1統合情報をスケーリングして前記第3統合情報を算出し、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0038】
また、本発明によれば、第18の動画像符号列変換方法として、前記第14の動画像符号列変換方法において、前記第7のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するように、前記第1統合情報及び/又は前記複数の第4統合情報をスケーリングし、その後、前記第8のステップと同様にして加算を行って前記第3統合情報を求めて、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0039】
更に、本発明によれば、第19の動画像符号列変換方法として、前記第14の動画像符号列変換方法において、前記第7のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との比に従って前記第1統合情報をスケーリングして前記第3統合情報を算出し、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0040】
また、本発明によれば、第20の動画像符号列変換方法として、前記第13又は第14の動画像符号列変換方法において、前記統合処理は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックと当該ブロックの参照先となるブロックとのブロック対から合致度が高いブロック対を選択し、当該選択されたブロック対に対応する動き情報を統合情報とするものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0041】
また、本発明によれば、第21の動画像符号列変換方法として、前記第13又は第14の動画像符号列変換方法において、前記統合処理は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックから画素値複雑度が大きなブロックを選択し、当該選択されたブロックに対応した動き情報を統合情報とするものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0042】
また、本発明によれば、第22の動画像符号列変換方法として、前記第13又は第14の動画像符号列変換方法において、前記統合処理は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックの画素値複雑度に従って、該複数の動き情報に対して重み付け平均した結果を統合情報とするものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0043】
更に、本発明によれば、第23の動画像符号列変換方法として、前記第21又は第22の動画像符号列変換方法において、前記画素値複雑度は各ブロックの符号量である、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0044】
また、本発明によれば、第24の動画像符号列変換方法として、前記第13又は第14の動画像符号列変換方法において、前記統合処理は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報を平均した結果を統合情報とするものである、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0045】
更に、本発明によれば、第25の動画像符号列変換方法として、前記第20乃至24のいずれかに記載の動画像符号列変換方法において、前記統合処理は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の平均値との誤差が所定の閾値を超えるような動き情報を処理対象から除いた後に行われる、ことを特徴とする動画像符号列変換方法が得られる。
【0046】
なお、これらの動画像符号列変換方法は、例えば、プロセッサと記憶手段とを備えたコンピュータシステム上においてプロセッサにより実行されることによりコンピュータシステムを動画像符号列変換装置として動作させるようなコンピュータプログラムの形式にて実現することができ、また、当該コンピュータプログラムを予め記憶手段に格納したようなコンピュータシステムからなる動画像符号列変換装置としても実現することができる。更には、動画像符号列変換方法における各ステップを実行する回路ブロック(手段)からなる動画像符号列変換装置としても実現することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による動画像符号列変換方法及びそれを実現した動画像符号列変換装置について図面を用いて詳細に説明する。
【0048】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態による動画像符号列変換装置は、図1に示されるように、プロセッサ、記憶部、I/Oインタフェースを備えており、それらはバスを介して互いに接続されている。ここで、記憶部は、プロセッサが実行すべき動画像変換プログラムを格納していると共に、プロセッサが動画像変換プログラムを実行中の一時記憶としての役割も果たす。なお、この「記憶部」という語は、本明細書において、RAMなどの主記憶の他、現在販売されているCPU(MPU)に含まれるキャッシュメモリやプロセッサに含まれるレジスタ、更には、ハードディスク装置など、あらゆる記憶装置を示すものとして用いられる。また、本実施の形態において、I/Oインタフェースは、プロセッサの制御に応じて元動画像符号列を入力したり新動画像符号列を出力したりするための媒介手段である。但し、このI/Oインタフェースの存在は、他のプログラムにより求められた元動画像符号列を一旦記憶部に格納し、それを記憶部から読み出すことで、本実施の形態による動画像符号列変換方法を実行することを妨げるものではない。
【0049】
以下、本実施の形態による動画像符号列変換方法、即ち動画像符号列変換装置の動作について説明する。なお、本実施の形態による動画像符号列変換装置の動作は、プロセッサが記憶部に格納された動画像変換プログラムを実行することにより、実現されるものであるので、以下においては、説明を明瞭なものとするため、動作主体については逐一言及することなく、その動作のみに着目して説明することとする。
【0050】
図2を参照すると、本実施の形態による動画像符号列変換方法は、動画像復号処理(ステップS100)、動きベクトル予測処理(ステップS200)、動画像符号化処理(ステップS300)からなる。すなわち、まず、原動画像をブロック単位で動き補償予測符号化してなる元動画像符号列を入力されると、動画像復号処理において、その元動画像符号列を一旦復号して復号動画像を生成すると共に、元動画像符号列に含まれる複数の元動きベクトルを抽出する(ステップS100)。動画像復号処理において複数の元動きベクトルが抽出されると、動きベクトル予測処理において、複数の元動き情報から再符号化時における複数の動き情報(以下「予測動きベクトル」という)を予測推定する(ステップS200)。その後、動画像符号化処理において、複数の予測動きベクトルを利用して復号動画像をブロック単位で再符号化し新動画像符号列を生成する(ステップS300)。これにより、元動画像符号列を新動画像符号列に変換する。
【0051】
より詳細には、動画像復号処理は、図3に示されるように、符号化の単位となるブロック毎に、動き補償予測の種別を示す符号化モード、元動きベクトル、係数符号情報を含む符号列が解釈された後(ステップS101)、元動きベクトルと符号化モードは動きベクトル予測処理において参照されるため記憶部に格納される(ステップS102)。一方、係数符号情報は、逆量子化の後(ステップS103)、逆変換符号化処理を受ける(ステップS104)。また、符号化モードと元動きベクトルより動き補償予測(ステップS105)を行って、1フレーム分のデータの処理を終えることにより(ステップS106)予測画像が得られ、逆変換符号化後の係数情報と加算されて復号画像が得られる。
【0052】
また、動画像符号化処理においては、図4に示されるように、まず、動画像復号処理によって得られた復号画像において、ブロック単位に動きベクトル予測処理によって得られた予測動きベクトルの近傍で再探索を行う(ステップS301)。なお、このステップS301は省略されることもある。得られた動きベクトルを用いて動き補償予測を行い(ステップS302)、復号画像と得られた予測画像との差分信号について変換符号化の後(ステップS303)、量子化を行う(ステップS304)。動きベクトルおよび量子化後係数情報は可変長符号化され、符号化モード等の情報とあわせて符号列として出力される(ステップS305)。また、量子化後係数情報はあらためて逆量子化の後逆変換符号化処理を受け(ステップS306)、予測画像と加算することで再構成された復号画像がフレームメモリに関する情報が格納される(ステップS307)。この処理を1フレーム分のデータの全てについて行うと(ステップS308)、次のフレームの処理を行い、それを繰り返すことにより、復号動画像を新動画像符号列へと変換していく。
【0053】
本実施の形態による動きベクトル予測処理は、図5に示されるように、ブロック単位に行われる。詳しくは、まず、新対象画像フレーム内の総ブロック数をnとする一方、動きベクトル予測処理の直接的な対象となる新符号化対象ブロックを示すiの初期値を1に設定する(ステップS201)。次いで、全てのブロックについて動きベクトル予測処理を終えたか否かについて判定する(ステップS202)。処理の初めのころは当然ながら、このステップS202においてNo判定だけがなされるので、次いで、ステップS203において、記憶部に格納された符号化モードを参照し、処理対象となっているブロックがイントラブロックであるか否かについて判断する。ステップS203において、対象となっているブロックがイントラブロックであった場合には、動きベクトルの算出を要しないので、次のブロックを処理すべく、未処理のブロックを新しい処理対象ブロックとする(ステップS204)一方、ステップS203において、対象となっているブロックがイントラブロックでなかった場合には、ステップS205に進み、動き情報の算出を行ってから、未処理のブロックを新しい処理対象ブロックとする(ステップS204)。これらの処理は、全てのブロックについて処理されるまで繰り返される(ステップS202)。
【0054】
以下、上記した動き情報算出処理(ステップS204)について詳細に説明するが、その前に、動き情報算出の動作説明を明瞭なものとするため、図6乃至図10を用いて、当該処理において現われる画像フレームなどについて言及する。
【0055】
復号動画像には、新対象画像フレームFO1及び第1画像フレームFR1が含まれている(図6)。新対象画像フレームFO1は、新符号化対象ブロックBC1を含んでおり、第1画像フレームFR1は、新符号化対象ブロックBR1の再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックBR1を含んでいる(図7)。新対象画像フレームFO1と第1画像フレームFR1との間のフレーム間距離は第1のフレーム間距離と呼ぶこととする(図6)。ここで、新符号化対象ブロックBC1の第1ブロックBR1に対する動き情報が第1の動きベクトルMV1であり(図7)、この第1の動きベクトルMV1が、動き情報算出処理における算出対象である。
【0056】
一方、原動画像には、元対象画像フレームFO2、第2乃至第5画像フレームFR2〜FR5が含まれている(図6)。元対象画像フレームFO2は、新対象画像フレームFO1に対応するものであり、新符号化対象ブロックBC1に対応する元符号化対象ブロックBC2を含んでいる(図6、図8)。第2画像フレームFR2は、元符号化対象ブロックBC2の符号化に際して参照された第2ブロックBR2を含んでいる(図6、図8)。なお、元対象画像フレームFO2と第2画像フレームFR2との間のフレーム間距離は第2のフレーム間距離FD2として参照することとする(図6)。また、第3画像フレームFR3は、復号動画像における第1画像フレームFR1に対応する画像フレームであり、第1画像フレームFR1における第1ブロックBR1に対応するブロックとして、第3ブロックBR3を含んでいる(図6、図9)。第4画像フレームFR4は、第3画像フレームFR3を符号化する際に参照された画像フレームであり、第3ブロックBR3と合致度の高いブロックとして第4ブロックBR4を含んでいる(図6、図9)。第5画像フレームFR5は、第2画像フレームFR2を符号化する際に参照した画像フレームであり、第2ブロックBR2と合致度の高いブロックとして第5ブロックBR5を含んでいる(図6、図10)。更に、元符号化対象ブロックBC2の第2ブロックBR2に対する動きベクトルを第2の動きベクトルMV2とし(図8)、第3ブロックBR3の第4ブロックBR4に対する動きベクトルを第4の動きベクトルMV4とし(図9)、第2ブロックBR2の第5ブロックBR5に対する動きベクトルを第5の動きベクトルMV5とすると(図10)、それらは、原動画像の符号化時において元符号化対象ブロックBC2、第3ブロックBR3及び第2ブロックBR2の動き予測を行った際に算出されているものであるので(図6)、元動画像符号列に含まれている。同様に、元動画像符号列には、第2ブロックBR2、第4ブロックBR4及び第5ブロックBR5に関する情報も含まれている。
【0057】
ここで、元符号化対象ブロックBC2の第3ブロックBR3に対する動きベクトルである第3の動きベクトルMV3(図9)は、元対象画像フレームFO2が第3画像フレームFR3を参照していない限り、直接的には、元動画像符号列には含まれていない。この第3の動きベクトルMV3は、図6、7及び図9を参照すれば明らかなように、第1の動きベクトルMV1と等価な動きベクトルである。従って、第3の動きベクトルMV3を求めることは、等価的に第1の動きベクトルMV1を求めることとなる。本実施の形態においては、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2とが異なる場合には、第1の動きベクトルMV1を直接求めるのではなく、元動画像符号列に含まれる元動きベクトルを用いてベクトル演算を行い第3の動きベクトルMV3を算出して、等価的に、第1の動きベクトルMV1を算出する。
【0058】
これらの諸関係を踏まえた上で、図11乃至図15を用いて、動き情報算出処理(S205)について詳細に説明する。
【0059】
図11を参照すると、動き情報算出処理(S205)においては、まず、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しいか否かについて判定を行い(ステップS210)、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しい場合には、第2の動きベクトルMV2をそのまま第1の動きベクトルMV1とする一方(ステップS211)、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しくない場合には、第2の動きベクトルMV2だけでなく、第2の動きベクトルMV2以外の元動きベクトル(例えば、第4の動きベクトルMV4や第5の動きベクトルMV5)をも利用して動きベクトル演算処理(ステップS220)を行って第1の動きベクトルMV1を算出する。
【0060】
図12は、図11におけるステップS220の内容を示すフローチャートである。
【0061】
図12を参照すると、まず、ステップS230において、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致するか否かを判断する。これは換言すれば、第3画像フレームFR3の参照先となる画像フレームが元対象画像フレームFO2であるか否かを判断するものである。特に、本実施の形態においては、第3画像フレームFR3がBピクチャであるか否かを判断すると共にBピクチャであった場合には、その参照先の一つに元対象画像フレームFO2が含まれているか否かを判断する。その結果、Bピクチャである第3画像フレームFR3の参照先の一つが元対象画像フレームFO2であった場合(すなわち、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致する場合)には、第4の動きベクトルMV4を記憶部から取得する(ステップS231)。図13に示されるように、このような場合における第4の動きベクトルMV4は、第3の動きベクトルMV3(即ち、第1の動きベクトルMV1)の逆方向ベクトルである。従って、第4の動きベクトルMV4の正負を反転させることで、第3の動きベクトルMV3(即ち、第1の動きベクトルMV1)を得ることができる(ステップS232)。
【0062】
一方、ステップS230において、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致しないと判断した場合には、次に、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さい否かを判定する(ステップS233)。その結果、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さいと判断した場合には、続いて、第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致するか否かを判断する(ステップS234)。
【0063】
ステップS234において第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致すると判断した場合には、図14に示されるような状態にあることを意味する。図14を参照すれば明らかなように、このような場合、第3の動きベクトルMV3は、第2の動きベクトルMV2から第4の動きベクトルMV4を減算すれば得られる。
【0064】
この減算処理を行うために、ステップS234において第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致すると判断した場合、まず第4画像フレームFR4内に含まれるブロックから第4ブロックBR4を特定し、特定された第4ブロックBR4に関する第4の動きベクトルMV4を記憶部から取得する(ステップS235)。その後、上述したように、第2の動きベクトルMV2から第4の動きベクトルMV4を減算して第3の動きベクトルMV3を求め、それによって、等価的に第1の動きベクトルMV1を得る(ステップS236)。
【0065】
ステップS234において第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致しないと判断した場合は、ステップS237において第1例外処理を行う。
【0066】
この第1例外処理は、例えば、実際には一致していなかった第2画像フレームFR2及び第4画像フレームFR4を仮想的に一致させ、図14に示される状態となるように、第2の動きベクトルMV2及び/又は第4の動きベクトルMV4をスケーリングする手順を有するものである。スケーリングした結果、図14に示される状態と同じ状態であると考えられる場合には、ステップS236と同様にして減算処理を行えば、第3の動きベクトルMV3を算出することができ、それにより等価的に第1の動きベクトルMV1を得ることができる。
【0067】
この第1例外処理は、上記したものの他に、例えば、従来の動画像符号列変換方法において採用されていた手法を利用するものであっても良い。即ち、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2との比に従って第2の動きベクトルMV2をスケーリングして第1の動きベクトルMV1を算出するものとしても良い。
【0068】
ステップS233において、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さくないと判断した場合、即ち第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より大きい場合には、続いて、第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致するか否かを判断する(ステップS238)。その結果、第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致すると判断した場合には、図15に示されるような状態にあることを意味する。図15を参照すれば明らかなように、このような場合、第3の動きベクトルMV3は、第2の動きベクトルMV2と第5の動きベクトルMV5とを加算すれば得られる。
【0069】
この加算処理を行うために、ステップS238において第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致すると判断した場合、まず第5画像フレームFR5内に含まれるブロックから第5ブロックBR5を特定し、特定された第5ブロックBR5に関する第5の動きベクトルMV5を記憶部から取得する(ステップS239)。その後、上述したように、第2の動きベクトルMV2と第5の動きベクトルMV5を加算して第3の動きベクトルMV3を求め、それによって、等価的に第1の動きベクトルMV1を得る(ステップS240)。
【0070】
ステップS238において第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致しないと判断した場合は、ステップS241において第2例外処理を行う。
【0071】
この第2例外処理は、例えば、実際には一致していなかった第3画像フレームFR3及び第5画像フレームFR5を仮想的に一致させ、図15に示される状態となるように、第2の動きベクトルMV2及び/又は第5の動きベクトルMV5をスケーリングする手順を有するものである。スケーリングした結果、図15に示される状態と同じ状態であると考えられる場合には、ステップS240と同様にして減算処理を行えば、第3の動きベクトルMV3を算出することができ、それにより等価的に第1の動きベクトルMV1を得ることができる。
【0072】
この第2例外処理は、上記したものの他に、例えば、従来の動画像符号列変換方法において採用されていた手法を利用するものであっても良い。即ち、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2との比に従って第2の動きベクトルMV2をスケーリングして第1の動きベクトルMV1を算出するものとしても良い。
【0073】
なお、上述した動画像符号列変換方法において、第1参照フレームFR1内の第1ブロックBR1が既知ではないことから、第3画像フレームFR3内の第3ブロックBR3も既知ではなく、従って、第3画像フレームFR3内のブロックから特定する必要がある。これに伴い、第4画像フレームFR4内の第4ブロックBR4も必要に応じて特定する必要がある。これらのブロックの特定を行うにあたっては、夫々のフレーム内から一のブロックを選択するわけであるが、その選択範囲は、符号化時に許容されるベクトル最大長によって決まる。また、選択手法は、通常の動きベクトル探索の手法を利用することができる。すなわち、選択範囲に含まれるブロックのうち、実際に動き補償予測を行い誤差信号パワーの最も小さいもの、もしくは、動き補償によって射影した領域が符号化対象ブロックと最も大きな共通部分を持つものを、特定したブロックとすることができる。
【0074】
以上説明した動画像符号列変換装置は、例えば、図16に示されるような構成を備えていても良い。従来構成の動画像符号列変換装置と異なるところは、動画像復号化手段から動きベクトル予測部への入力に符号化モードが含まれていることと、動きベクトル予測部内には記憶手段が設けられており、動画像復号化手段から入力された元動きベクトルを一度動きベクトル予測に用いた後も保持しておき他の動きベクトル予測を行う際に参照することができることである。なお、動きベクトル予測部の動作は、上述したものと同じである。
【0075】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態による動画像符号列変換装置は、第1の実施の形態による動画像符号列変換装置を空間・時間解像度変換にも対応できるように変形したものである。本実施の形態において、ハードウェア構成は図1に示される第1の実施の形態と同じであり、記憶部に格納される動画像変換プログラムのみに変更が加えられている。
【0076】
ここで、原動画像に含まれる画像フレームと復号動画像を空間解像度縮小変換して得られる変換後復号動画像に含まれる画像フレームとでは解像度が異なるのであるから、変換後復号動画像の画像フレームに含まれるブロックに対応するブロックは、原動画像の画像フレーム内において複数存在することになる。そこで、従来の技術に関連して説明したように、統合処理を行う必要がある。
【0077】
この統合処理の例としては、概略、次の4つを挙げられる。
【0078】
第1の統合処理方法は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックと当該ブロックの参照先となるブロックとのブロック対から合致度が最も高いブロック対を選択し、当該選択されたブロック対に対応する動き情報を統合情報とするものである。例えば、ブロック対の合致度の計算には差分絶対値和を用いる手順や差分二乗和を用いる手順を採用することができる。
【0079】
第2の統合処理方法は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックから画素値複雑度が最も大きなブロックを選択し、当該選択されたブロックに対応した動き情報を統合情報とするものである。第3の統合処理方法は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の夫々に対応するブロックの画素値複雑度に従って、該複数の動き情報に対して重み付け平均した結果を統合情報とするものである。これら第2又は第3の統合処理方法においては、各ブロックの符号量を画素値複雑度としても良いし、各ブロックに関する変換符号化係数のうちの非ゼロ係数の数を画素値複雑度としても良いし、各ブロックに関する画素値の分散を画素値複雑度としても良い。
【0080】
第4の統合処理方法は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報を平均した結果を統合情報とするものである。
【0081】
これら第1乃至第4の統合処理方法は、当該統合処理の対象となっている複数の動き情報の平均値との誤差が所定の閾値を超えるような動き情報を処理対象から除いた後に行われることとしても良い。
【0082】
以下、本実施の形態による動画像符号列変換方法、即ち動画像符号列変換装置の動作について説明する。なお、以下においても、第1の実施の形態の場合と同様に、動作主体については省略し、動作のみに着目して説明することとする。また、本実施の形態において、説明に現われる画像フレーム等は第1の実施の形態と同様の関係を持っていることから、以下の説明においては、第1の実施の形態の説明において定義した用語を用いることとする。但し、本実施の形態において、第1の実施の形態における復号動画像に対応するものは変換後復号動画像であり、従って、新対象画像フレームFO1及び第1画像フレームFR1と、元対象画像フレームFO2並びに第2乃至第5画像フレームFR2〜FR5とは解像度が異なるものであり、元符号化対象ブロックBC2並びに第2乃至第5ブロックBR2〜BR5は空間解像度率に応じて夫々複数個ある。また、それに応じて、第2乃至第5の動きベクトルMV2〜MV5も複数本ある。
【0083】
図17を参照すると、本実施の形態による動画像符号列変換方法は、動画像復号処理(ステップS100)、空間・時間解像度変換処理(ステップS400)、動きベクトル予測処理(ステップS500)、動画像符号化処理(ステップS300)からなる。すなわち、まず、原動画像をブロック単位で動き補償予測符号化してなる元動画像符号列を入力されると、動画像復号処理において、その元動画像符号列を一旦復号して復号動画像を生成すると共に、元動画像符号列に含まれる複数の元動きベクトルを抽出する(ステップS100)。ステップS100において復号された復号動画像は、所定の空間解像度変換率および時間解像度変化率に従って空間・時間解像度変換され、変換後復号動画像として出力される(ステップS400)。ここで、時間解像度の変化とは、フレームスキップによる参照フレームの変化を意味するものであり、上述した第1の実施の形態の概念を適用できるものである。それに対し、空間解像度の変化とは、特に本実施の形態においては、個々のフレームを縮小することを意味し、動きベクトル予測においても上述したように統合処理を行ったり空間解像度変換率に応じてベクトルを縮小する等の処理を新たに必要とするものである。
【0084】
一方、動きベクトル予測処理においては、動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報から再符号化時における複数の予測動きベクトルを予測する(ステップS500)。その後、複数の予測動きベクトルを利用して変換後復号動画像をブロック単位で再符号化し新動画像符号列を生成する(ステップS300)。これにより、元動画像符号列を新動画像符号列に変換する。
【0085】
本実施の形態による動きベクトル予測処理は、図18に示されるように、ブロック単位に行われる。詳しくは、まず、新対象画像フレーム内の総ブロック数をnとする一方、動きベクトル予測処理の直接的な対象となる新符号化対象ブロックを示すiの初期値を1に設定する(ステップS501)。次いで、全てのブロックについて動きベクトル予測処理を終えたか否かについて判定する(ステップS502)。処理の初めのころは当然ながら、このステップS502においてNo判定だけがなされるので、次いで、ステップS503において、記憶部に格納された符号化モードを参照し、処理対象となっているブロックがイントラブロックであるか否かについて判断する。ステップS503において、対象となっているブロックがイントラブロックであった場合には、動きベクトルの算出を要しないので、次のブロックの処理を行うべく、未処理のブロックを新しい処理対象ブロックとする(ステップS504)一方、ステップS503において、対象となっているブロックがイントラブロックでなかった場合には、ステップS505に進み、動き情報の算出を行ってから、未処理のブロックを新しい処理対象ブロックとする(ステップS504)。これらの処理は、全てのブロックについて処理されるまで繰り返される(ステップS502)。
【0086】
以下、上記した動き情報算出処理(ステップS505)について詳細に説明する。
【0087】
図19を参照すると、動き情報算出処理(S505)においては、まず、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しいか否かについて判定を行い(ステップS510)、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しい場合には、複数の第2の動きベクトルMV2に対して統合処理を行って一時的動きベクトルを生成する一方(ステップS511)、第1及び第2のフレーム間距離FD1及びFD2が等しくない場合には、複数の第2の動きベクトルMV2だけでなく、複数の第2の動きベクトルMV2以外の元動きベクトル(例えば、複数の第4の動きベクトルMV4や複数の第5の動きベクトルMV5)をも利用して動きベクトル演算処理を行って一時的動きベクトルを生成し(ステップS512)、その後、一時的動き情報を所定の解像度変換率に従ってスケーリングして第1の動きベクトルMV1を算出する(ステップS513)。
【0088】
図20は、図19におけるステップS512の内容を示すフローチャートである。
【0089】
図20を参照すると、まず、ステップS520において、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致するか否かを判断する。これは換言すれば、第3画像フレームFR3の参照先となる画像フレームが元対象画像フレームFO2であるか否かを判断するものである。特に、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、第3画像フレームFR3がBピクチャであるか否かを判断すると共にBピクチャであった場合には、その参照先の一つに元対象画像フレームFO2が含まれているか否かを判断する。その結果、Bピクチャである第3画像フレームFR3の参照先の一つが元対象画像フレームFO2であった場合(すなわち、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致する場合)には、第4画像フレームFR4に含まれるブロックから複数の第4ブロックBR4を特定して、その複数の第4ブロックBR4に基づいて複数の第4の動きベクトルMV4を記憶部から読み出し、それら複数の第4の動きベクトルMV4に対して統合処理を行うことで、第2統合ベクトルを生成する(ステップS521)。
【0090】
このような条件を満たす第2統合ベクトルは、複数の第3の動きベクトルMV3に統合処理を行った場合に得られる統合ベクトルと実質的に等価な第3統合ベクトルの逆方向ベクトルである。従って、第2統合ベクトルの正負を反転させることで、第3統合ベクトルを得ることができる(ステップS232)。この第3統合ベクトルは、ステップS513に対して、前述した一時的統合ベクトルとして渡され、解像度変換率に従ったスケーリングを受けて、第1の動きベクトルMV1となる。
【0091】
一方、ステップS520において、第4画像フレームFR4と元対象画像フレームFO2とが一致しないと判断した場合には、複数の第2の動きベクトルMV2に対して統合処理を行って第1統合ベクトルを生成する(ステップS523)。
【0092】
次に、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さい否かを判定する(ステップS524)。その結果、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さいと判断した場合には、第4画像フレームFR4に含まれるブロックから複数の第4ブロックBR4を特定して、その複数の第4ブロックBR4に基づいて複数の第4の動きベクトルMV4を記憶部から読み出し、それら複数の第4の動きベクトルMV4に対して統合処理を行うことで、第2統合ベクトルを生成する(ステップS525)。
【0093】
続いて、第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致するか否かを判断する(ステップS526)。
【0094】
ステップS526において第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致すると判断した場合には、図14に示されるような状態にあることを意味する。図14を参照すれば明らかなように、このような場合、第3統合ベクトルは、第1統合ベクトルから第2統合ベクトルを減算すれば得られる(ステップS527)。この第3統合ベクトルは、一時的動きベクトルとして、ステップS513に渡される。
【0095】
ステップS526において第2画像フレームFR2と第4画像フレームFR4とが一致しないと判断した場合は、ステップS528において第1例外処理を行う。
【0096】
この第1例外処理は、例えば、実際には一致していなかった第2画像フレームFR2及び第4画像フレームFR4を仮想的に一致させ、図14に示される状態となるように、第1統合ベクトル及び又は第2統合ベクトルをスケーリングするか、複数の第2の動きベクトルMV2及び/又は複数の第4の動きベクトルMV4をスケーリングする手順を有するものである。スケーリングした結果、図14に示される状態と同じ状態であると考えられる場合には、ステップS527と同様にして減算処理を行えば、第3統合ベクトルを算出することができる。この第3統合ベクトルは、ステップS522の場合と同様に、一時的動きベクトルとして、ステップS513に渡される。
【0097】
なお、第1例外処理(ステップS528)は、上記したものの他に、例えば、従来の動画像符号列変換方法において採用されていた手法を利用するものであっても良い。即ち、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2との比に従って第1統合ベクトルをスケーリングして一時的動きベクトル(第3統合ベクトル)を算出するものとしても良い。
【0098】
ステップS524において、第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より小さくないと判断した場合、即ち第1のフレーム間距離FD1が第2のフレーム間距離FD2より大きい場合には、第5画像フレームFR5内に含まれるブロックから複数の第5ブロックBR5を特定すると共にその複数の第5ブロックBR5に基づいて複数の第5の動きベクトルMV5を記憶部から取得し、その後、取得した複数の第5の動きベクトルMV5に対して統合処理を行って、第4統合情報を算出する(ステップS529)。
【0099】
続いて、第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致するか否かを判断する(ステップS530)。その結果、第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致すると判断した場合には、図15に示されるような状態にあることを意味する。図15を参照すれば明らかなように、このような場合、第3統合ベクトルは、第1統合ベクトルと第4統合ベクトルとを加算すれば得られる(ステップS531)。この第3統合ベクトルは、一時的動きベクトルとして、ステップS513に渡される。
【0100】
ステップS530において第3画像フレームFR3と第5画像フレームFR5とが一致しないと判断した場合は、ステップS532において第2例外処理を行う。
【0101】
この第2例外処理は、例えば、実際には一致していなかった第3画像フレームFR3及び第5画像フレームFR5を仮想的に一致させ、図15に示される状態となるように、第1統合ベクトル及び又は第4統合ベクトルをスケーリングするか、複数の第2の動きベクトルMV2及び/又は複数の第5の動きベクトルMV5をスケーリングする手順を有するものである。スケーリングした結果、図15に示される状態と同じ状態であると考えられる場合には、ステップS531と同様にして減算処理を行えば、第3統合ベクトルを算出することができる。この第3統合ベクトルは、ステップS522、S528の場合と同様に、一時的動きベクトルとして、ステップS513に渡される。
【0102】
なお、第2例外処理(ステップS532)は、上記したものの他に、例えば、従来の動画像符号列変換方法において採用されていた手法を利用するものであっても良い。即ち、第1のフレーム間距離FD1と第2のフレーム間距離FD2との比に従って第1統合ベクトルをスケーリングして一時的動きベクトル(第3統合ベクトル)を算出するものとしても良い。
【0103】
なお、上述した動画像符号列変換方法においても、第1参照フレームFR1内の第1ブロックBR1が既知ではないことに起因して、複数の第3ブロックBR3や複数の第4ブロックBR4を必要に応じて特定する必要がある。これらのブロックの特定を行うにあたっては、夫々のフレーム内から一のブロックを選択するわけであるが、その選択範囲は、符号化時に許容されるベクトル最大長によって決まる。また、選択手法は、通常の動きベクトル探索の手法を利用することができる。すなわち、選択範囲に含まれるブロックのうち、実際に動き補償予測を行い誤差信号パワーの最も小さいもの、もしくは、動き補償によって射影した領域が符号化対象ブロックと最も大きな共通部分を持つものを、特定したブロックとすることができる。
【0104】
以上説明した動画像符号列変換装置は、例えば、図21に示されるような構成を備えていても良い。従来構成の動画像符号列変換装置と異なるところは、動画像復号化手段から動きベクトル予測部への入力に符号化モードが含まれていることと、動きベクトル予測部内には記憶手段が設けられており、動画像復号化手段から入力された元動きベクトルを一度動きベクトル予測に用いた後も保持しておき他の動きベクトル予測を行う際に参照することができることである。なお、動きベクトル予測部の動作は、上述したものと同じである。
【0105】
上述した第1及び第2の実施の形態においては、元動画像符号列(原動画像)にBピクチャが含まれている場合を考慮した処理が含まれていたが(図12におけるステップS230〜S232、図20におけるステップS520〜522)、本発明はBピクチャを含まないような場合、すなわち、フレーム内符号化および前方向へのフレーム間予測のいずれか一方のみが用いられているような動画像符号列にも適用可能である。その場合には、上記した図12におけるステップS230〜S232及び図20におけるステップS520〜522を取り除いた手順に従って動きベクトル予測処理が行われる。
【0106】
【発明の効果】
本発明によれば、従来破棄されていた元動きベクトルを記憶部に格納して随時参照できることとし、第1及び第2フレーム間距離が異なる場合には、符号化対象ブロックに直接関係する元動きベクトル(MV2)以外の元動きベクトル(MV4,MV5)を用いて再符号化時に用いる動きベクトルを推定し動画像を再符号化することとしたことから、動画像復号装置と動画像符号化装置を単純に直列に接続した場合に比べて符号化効率を損なうことなく処理に要する演算量を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による動画像符号列変換装置の講制を示す概略図である。
【図2】図1に示される記憶部に格納された本発明の第1の実施の形態による動画像符号列変換プログラムの処理を示すフローチャートである。
【図3】図2における動画像復号処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】図2における動画像符号化処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図2における動きベクトル予測処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】画像フレームの関係を説明するための図である。
【図7】新対象画像フレームと第1画像フレームとの関係を説明するための図である。
【図8】元対象画像フレームと第2画像フレームとの関係を説明するための図である。
【図9】第3画像フレームと第4画像フレームとの関係を説明するための図である。
【図10】第2画像フレームと第5画像フレームとの関係を説明するための図である。
【図11】図5における動き情報算出処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】図11における動きベクトル演算処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図12のステップS230においてYesであった場合の状態を示す図である。
【図14】図12のステップS234においてYesであった場合の状態を示す図である。
【図15】図12のステップS238においてYesであった場合の状態を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態による動画像符号列変換装置の他の構成を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態による動画像符号列変換プログラムの処理を示すフローチャートである。
【図18】図17における動きベクトル予測処理の詳細を示すフローチャートである。
【図19】図18における動き情報算出処理の詳細を示すフローチャートである。
【図20】図19における動きベクトル演算処理の詳細を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施の形態による動画像符号列変換装置の他の構成を示す図である。
【図22】従来の動画像符号列変換方法の説明に用いられる画像フレーム関係図である。
【図23】空間及び/又は時間解像度変換を含む場合におけるベクトルの統合処理を説明するための図である。
【図24】従来の動画像符号列変換方法における問題点の説明に用いられる画像フレーム関係図である。

Claims (4)

  1. 複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像の再符号化を行うことにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
    前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記第2ブロックに関する情報と前記元符号化対象ブロックの前記第2ブロックに対する動き情報である第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
    前記元動画像符号列から前記第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
    前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
    前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
    前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係に応じて、前記第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものであり、
    前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記第2の動き情報をそのまま前記第1の動き情報とし、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って前記第1の動き情報を算出するものであり、
    前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するブロックを第3ブロックとし、前記元符号化対象ブロックの前記第3ブロックに対する動き情報であって前記第1の動き情報と等価な動き情報を第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第4画像フレーム及び第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第5画像フレーム及び第5ブロックとした場合において、
    前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記第3ブロックの前記第4ブロックに対する動き情報である第4の動き情報と、前記第2ブロックの前記第5ブロックに対する動き情報である第5の動き情報とが含まれており、
    前記動きベクトル演算処理は、
    前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第1のステップと、
    該第1のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第2のステップと、
    該第2のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記第4ブロックを特定すると共に前記第4の動き情報を取得する第3のステップと、
    前記第2の動き情報から前記第4の動き情報を減算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第4のステップと、
    前記第1のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第5のステップと、
    前記第5のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記第5ブロックを特定すると共に前記第5の動き情報を取得する第6のステップと、
    前記第2の動き情報に対して前記第5の動き情報を加算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第7のステップとを備え、
    前記第2のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するように、前記第2の動き情報及び/又は前記第4の動き情報をスケーリングし、その後、前記第4のステップと同様にして減算を行って前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得るステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法。
  2. 複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像の再符号化を行うことにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
    前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記第2ブロックに関する情報と前記元符号化対象ブロックの前記第2ブロックに対する動き情報である第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
    前記元動画像符号列から前記第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
    前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
    前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
    前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係 に応じて、前記第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものであり、
    前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記第2の動き情報をそのまま前記第1の動き情報とし、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って前記第1の動き情報を算出するものであり、
    前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するブロックを第3ブロックとし、前記元符号化対象ブロックの前記第3ブロックに対する動き情報であって前記第1の動き情報と等価な動き情報を第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第4画像フレーム及び第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内のブロックを夫々第5画像フレーム及び第5ブロックとした場合において、
    前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記第3ブロックの前記第4ブロックに対する動き情報である第4の動き情報と、前記第2ブロックの前記第5ブロックに対する動き情報である第5の動き情報とが含まれており、
    前記動きベクトル演算処理は、
    前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第1のステップと、
    該第1のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第2のステップと、
    該第2のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記第4ブロックを特定すると共に前記第4の動き情報を取得する第3のステップと、
    前記第2の動き情報から前記第4の動き情報を減算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第4のステップと、
    前記第1のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第5のステップと、
    前記第5のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記第5ブロックを特定すると共に前記第5の動き情報を取得する第6のステップと、
    前記第2の動き情報に対して前記第5の動き情報を加算して前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得る第7のステップとを備え、
    前記第5のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するように、前記第2の動き情報及び/又は前記第5の動き情報をスケーリングし、その後、前記第6のステップと同様にして加算を行って前記第3の動き情報を求め、それにより等価的に前記第1の動き情報を得るステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法。
  3. 複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像を所定の解像度変換率に従って変換して得られた変換後復号動画像を再符号化することにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
    前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり 、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する複数の元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記複数の元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された複数の第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記複数の第2ブロックに関する情報と前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第2ブロックに対する複数の動き情報である複数の第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
    前記元動画像符号列から前記複数の第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
    前記復号動画像を前記所定の解像度変換率に従って解像度変換して前記変換後復号動画像を生成する解像度変換処理と、
    前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
    前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記変換後復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
    前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係に応じて、前記複数の第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものであり、
    前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って一時的動き情報を生成する一方、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って一時的動き情報を生成し、前記一時的動き情報を前記所定の解像度変換率に従ってスケーリングして前記第1の動き情報を算出するものであり、
    前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するものと仮定される複数のブロックを複数の第3ブロックとし、前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第3ブロックに対する複数の動き情報を複数の第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの前記複数の第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第4画像フレーム及び複数の第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの前記複数の第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第5画像フレーム及び複数の第5ブロックとした場合において、
    前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記複数の第3ブロックの前記複数の第4ブロックに対する複数の動き情報である複数の第4の動き情報と、前記複数の第2ブロックの前記複数の第5ブロックに対する複数の動き情報である複数の第5の動き情報とが含まれており、
    前記動きベクトル演算処理は、
    前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って第1統合情報を生成する第1のステップと、
    前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第2のステップと、
    該第2のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第4ブロックを特定して前記複数の第4の動き情報を取得し、該複数の第4の動き情報に対して前記統合処理を行って第2統合情報を生成する第3のステップと、
    前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第4のステップと、
    該第4のステップにおいて一致すると判断した場合、前記第1統合情報から前記第2統合情報を減算することにより、前記第3の動き情報を前記統合処理した場合に得られる統合情報と実質的に等価な第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第5のステップと、
    前記第2のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第5ブロックを特定して前記複数の第5の動き情報を取得し、該複数の第5の動き情報に対して前記統合処理を行って第4統合情報を生成する第6のステップと、
    前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第7のステップと、
    前記第7のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第1統合情報に対して前記第4統合情報を加算して前記第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第8のステップとを備え、
    前記第4のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するように、前記第1統合情報及び/又は前記第2統合情報をスケーリングし、その後、前記第5のステップと同様にして減算を行って前記第3統合情報を求めて、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法。
  4. 複数の画像フレームからなる原動画像に対して動き補償予測符号化を行って得られる元動画像符号列を受けて、該元動画像符号列を復号して復号動画像を生成した後、当該復号動画像を所定の解像度変換率に従って変換して得られた変換後復号動画像を再符号化することにより、前記元動画像符号列を新動画像符号列に変換する動画像符号列変換方法であって、
    前記復号動画像は新対象画像フレーム及び第1画像フレームを含む複数の画像フレームからなるものであり、前記新対象画像フレームは新符号化対象ブロックを含むものであり、前記第1画像フレームは前記新符号化対象ブロックの再符号化に際して参照されることとなる第1ブロックを含むものであり、前記新符号化対象ブロックの再符号化時に用いられる動き情報は該新符号化対象ブロックの前記第1ブロックに対する動き情報である第1の動き情報であり、前記原動画像を構成する複数の画像フレームは元対象画像フレーム及び第2画像フレームを含むものであり、前記元対象画像フレームは前記新対象画像フレームに対応するものであると共に前記新符号化対象ブロックに対応する複数の元符号化対象ブロックを含むものであり、前記第2画像フレームは前記複数の元符号化対象ブロックの符号化に際して参照された複数の第2ブロックを含むものであり、前記元動画像符号列は前記複数の第2ブロックに関する情報と前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第2ブロックに対する複数の動き情報である複数の第2の動き情報とを含むものである、動画像符号列変換方法において、
    前記元動画像符号列から前記複数の第2の動き情報を含む複数の元動き情報を抽出すると共に、前記元動画像符号列を復号して前記復号動画像を生成する動画像復号処理と、
    前記復号動画像を前記所定の解像度変換率に従って解像度変換して前記変換後復号動画 像を生成する解像度変換処理と、
    前記動画像復号処理において抽出された複数の元動き情報を用いて、前記第1の動き情報を含む複数の予測動き情報を算出する動き情報算出処理を含む動きベクトル予測処理と、
    前記新符号化対象ブロックを前記第1ブロックと前記第1の動き情報とに基づいて再符号化する手順を含み、前記変換後復号動画像から前記新動画像符号列を生成する動画像再符号化処理とを備えており、
    前記動きベクトル予測処理における動き情報算出処理は、前記新対象画像フレームと前記第1画像フレームとの間のフレーム間距離を第1のフレーム間距離とし且つ前記元対象画像フレームと前記第2画像フレームとの間のフレーム間距離を第2のフレーム間距離とした場合において、前記第1のフレーム間距離と前記第2のフレーム間距離との大小関係に応じて、前記複数の第2の動き情報のみを利用して前記第1の動き情報を算出するか、前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報とを利用して前記第1の動き情報を算出するかを切り替えるものであり、
    前記動き情報算出処理は、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しい場合には、前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って一時的動き情報を生成する一方、前記第1及び第2のフレーム間距離が等しくない場合には前記複数の第2の動き情報以外の前記元動き情報と前記複数の第2の動き情報との動きベクトル演算処理を行って一時的動き情報を生成し、前記一時的動き情報を前記所定の解像度変換率に従ってスケーリングして前記第1の動き情報を算出するものであり、
    前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記復号動画像における前記第1画像フレームに対応する画像フレームを第3画像フレームとし、該第3画像フレーム内のブロックであって前記第1フレーム内の第1ブロックに対応するものと仮定される複数のブロックを複数の第3ブロックとし、前記複数の元符号化対象ブロックの前記複数の第3ブロックに対する複数の動き情報を複数の第3の動き情報とし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第3画像フレームの前記複数の第3ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第4画像フレーム及び複数の第4ブロックとし、前記原動画像を構成する複数の画像フレームに含まれた画像フレームであって前記第2画像フレームの前記複数の第2ブロックを符号化する際に参照した画像フレーム及び該画像フレーム内の複数のブロックを夫々第5画像フレーム及び複数の第5ブロックとした場合において、
    前記動画像復号処理において抽出された前記複数の元動き情報には、前記複数の第3ブロックの前記複数の第4ブロックに対する複数の動き情報である複数の第4の動き情報と、前記複数の第2ブロックの前記複数の第5ブロックに対する複数の動き情報である複数の第5の動き情報とが含まれており、
    前記動きベクトル演算処理は、
    前記複数の第2の動き情報に対して統合処理を行って第1統合情報を生成する第1のステップと、
    前記第1のフレーム間距離が前記第2のフレーム間距離より大きいか小さいかを判定する第2のステップと、
    該第2のステップにおいて小さいと判定した場合に、前記第4画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第4ブロックを特定して前記複数の第4の動き情報を取得し、該複数の第4の動き情報に対して前記統合処理を行って第2統合情報を生成する第3のステップと、
    前記第2画像フレームと前記第4画像フレームとが一致するか否かを判断する第4のステップと、
    該第4のステップにおいて一致すると判断した場合、前記第1統合情報から前記第2統合情報を減算することにより、前記第3の動き情報を前記統合処理した場合に得られる統合情報と実質的に等価な第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とす る第5のステップと、
    前記第2のステップにおいて大きいと判定した場合に、前記第5画像フレーム内に含まれるブロックから前記複数の第5ブロックを特定して前記複数の第5の動き情報を取得し、該複数の第5の動き情報に対して前記統合処理を行って第4統合情報を生成する第6のステップと、
    前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するか否かを判断する第7のステップと、
    前記第7のステップにおいて一致すると判断した場合に、前記第1統合情報に対して前記第4統合情報を加算して前記第3統合情報を求めて該第3統合情報を前記一時的動き情報とする第8のステップとを備え、
    前記第7のステップにおいて一致しないと判断した場合に、前記第3画像フレームと前記第5画像フレームとが一致するように、前記第1統合情報及び/又は前記複数の第4統合情報をスケーリングし、その後、前記第8のステップと同様にして加算を行って前記第3統合情報を求めて、該第3統合情報を前記一時的動き情報とするステップを更に備える、ことを特徴とする動画像符号列変換方法。
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