JP4096843B2 - モータ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、ステータコアまたはロータコアの形状に関しては、低騒音化を目的として、永久磁石モータの永久磁石にスキュー着磁を施すもの、ロータに対向配置するステータの巻線を斜めに巻回させるもの(例えば、特許文献2参照)、さらに、積層する電磁鋼板の1枚1枚を別形状にし、ティース先端部にのみスキューをかけた構成(例えば、特許文献3参照)などがあった。
また、従来の他のモータでは、積層されたコアを用いないものとして、軟質磁性粉末からなるロータコア及びステータコアもあり、それらの製造方法としては、高圧力で圧縮成形してなるもの、金属粉末射出成形焼結合金法(MIM)により成形するものなどがある(例えば、特許文献4参照)。
また、従来の他のモータのステータコアにおいて、巻線の巻回部コーナー部に丸みをつける形状、及びロータの永久磁石との対向部分の軸方向を巻回部よりも軸方向に伸長させるものもある(例えば、特許文献5参照)。
また、従来のモータのロータの製造方法において、軟質磁性粉末材料と樹脂との混練物を成形型に射出注入して固化することによりロータコアを射出成形し、このロータコア成形体を成形型に残した状態で、この成形型にフェライトまたは希土類系の硬質磁性粉末材料と樹脂との混練物を射出注入して固化することにより、ロータのマグネット部とコア部を一体に射出成形するものがある。また、先にマグネット部を成形型内で射出成形し、マグネット部を成形型に残した状態で軟質磁性粉末材料と樹脂との混練物によるコア部を射出成形するものもある(例えば、特許文献6参照)。
また、従来のモータのロータの製造方法において、成形型の外側に電磁石による磁極を配置し、その成形型内に磁性粉と樹脂を混在させたものを射出注入し、樹脂の溶融中に外部にある磁極による磁力で成形型内の磁性粉を磁力線にそって偏析させるものもある(例えば、特許文献7参照)。
また、さらに解決しようとする問題点は、ステータコアの巻線が密着する部分のコアに絶縁部材を別途装着する必要があり、製造工程が複雑化及び製造コストが高くなっていた。
また、従来、渦電流損を低減させるため、コアを形成する電磁鋼板は極力薄肉化(200〜300μm)されてきたが、軸方向に流れる渦電流は低減できても、鋼板各層全体に渦電流は流れてしまう。また、薄肉化により、コアの製造工程における打ち抜き及び積層にかかる手間・コスト等が大きくなっていた。
また、軟質磁性粉末からなるコアにおいては、特に金属射出成形法による成形体は、金属と樹脂の混合材料を射出成形後、脱脂・焼結処理を行う必要があり、製造工程が煩雑、かつ成形品の寸法精度が低くなっていた。
また、ロータの製造方法としては、マグネット部とコア部を金型内で射出成形により一体成形させる方法があるが、この場合コア部は軟質磁性粉末材料と樹脂が自由な位置で配置されており、場合によっては、一部に樹脂、一部に磁性粉末が偏り、ロータコアをマグネット部のバックヨークとして用いる場合には、樹脂が磁路を妨げてしまう可能性があった。
また、ロータコアなどのヨークの製造方法として、成形型の外側に巻線による磁極を形成し、電磁石の磁力により磁性粉末を磁路に沿って偏析させる例があるが、磁路に沿って偏析させるには強力な磁力を必要とし、電磁石に多数巻線を施すか、大電流を流さなければならず、多極となった場合に磁極の形成が困難となる。また、成形後に、永久磁石及び軸を取り付ける構成となっており、製造工程が複雑となっている。
図1は本発明の実施の形態1に係るモータのステータコア1を示す斜視図、図2はステータコア1の一部分を示す縦断面図で、図1のI−I線断面図、図3は本実施の形態に係るステータを製造する工程図である。モータは図1に示すステータコア1とこの中央に配置するロータコア(図示せず)とロータを支持し回転軸になるシャフト(図示せず)で構成される。ティース部1bに巻回された巻線に電流を流すことで、ティース先端部1c、ティース部1b、コアバック部1a、ロータコアを通って磁路ができ、ロータの回転力を得る。この実施の形態ではモータのステ−タについて述べるが、ロータの構成は永久磁石を有するものや、かご形導体を有するもの、また複数のスリットを有し突極性を持たせたものなど、どのようなものであってもよい。
このように、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体でステータコアを構成すれば、打ち抜いた薄肉の電磁鋼板を積層して構成するよりも、はるかに生産性の向上を図ることができる。なお、混合する樹脂は金型内で容易に射出成形するために、熱可塑性樹脂が望ましい。
また、Aが長いのでティース先端部1aのロータに対向する面積を大きくでき、ロータからの磁束漏れを減らすことができる。さらに、磁束を効果的にステータに通すことによって高トルク化が可能となる。また、このティース先端部1aのロータに対向する面積を大きくできることで、ティース先端部1aの径方向の厚みを薄くすることも可能となり、モータの径方向の小型化を図ることができる。
また、ティース先端部1aの長さA及びコアバック部1cの長さCを、ティース部1bに巻線を巻回した状態でティース部1bと巻線部分を合わせた長さよりも大きくなるようにすると、軸方向で巻線をステータ内に収めることができ、巻線が周囲に接触して損傷したりくずれることも防止でき、信頼性を向上できる。
一方、樹脂の軟質磁性粉末材料に対する混合比率を50体積%よりも多くすると、樹脂の含有量が多くなり過ぎ、コアの磁気特性の低下を招く可能性がある。このことから生産性の向上及びモータ特性の向上を考慮して、樹脂の軟質磁性粉末材料に対する混合比率は20体積%〜50体積%であることが好ましい。
また、積層鉄心を用いた場合と同様のトルクを確保するため、成形体の透磁率はできる限り高いことが望ましく、比透磁率で100以上であるとさらに好ましい。軟質磁性粉末材料の粉末の粒子形状や大きさは、どのようなものであってもよいが、例えば色々な大きさの粒子が混合されているものを用いると、磁束が通りやすくなり、透磁率がよくなる傾向にある。ここで、成形体全体が高透磁率である必要はなく、磁路を構成する部分のみ高透磁率の構成としてもよい。
図7は、この分割コアで構成したステータコア1の全体を示す斜視図である。複数のティース間の隙間が交互に異なる方向に傾斜するように配置してステータコアを構成している。このようにスキューの角度が交互に逆方向に傾くようなステータコアの構造は、モータにかかる回転軸方向の力をキャンセルすることができ、結果として振動を抑え、騒音を抑制することができる。
もちろん、図7に示すステータコア1の製造において、1つのティースに分割した分割コアで構成しなくても、金型に射出成形して全体を一体に形成してもよい。
ここで、図9(a)における辺イはロータに対向するティース先端部1aの回転軸に沿った辺を示しており、この部分も磁束を通すためある程度の長さを有する方が好ましい。
また、図5〜図9においても、図2に示したようにティース先端部1a、ティース部1b、コアバック部1cの回転軸方向の高さをA≧C>Bとすると、巻線の巻崩れを防ぎ、ロータ磁石から磁束漏れを減らすことができ、高トルク化を図ることができる。
この状態で軟質磁性粉末材料と熱可塑性樹脂との混合材料を、樹脂を溶融した状態で金型に射出注入する(ST1)。そして、配向磁場をかけた状態で樹脂を固化する(ST6)。これは熱可塑性樹脂を用いた場合には温度を下げることで固化する。
なお、配向磁場を設ける方法に関しては、上記に限るものではない。
さらに、混合材料が成形体内に一様に分布する場合よりも、部分的な軟質磁性粉末材料の充填率は高くなり、結果としてその部分が高い透磁率をもつことができる。磁束が通る磁路を高透磁率にすることにより、従来の絶縁皮膜を有した鉄粉からなる圧粉鉄心と比較しても、高トルクを得ることが可能になる。
また、不均一に充填すれば軟質磁性粉末材料の量を最小限に抑えることができ、各材料の有効利用できる。また、軟質磁性粉末材料を用いているので、リサイクル時の破砕処理も容易で、軟質磁性粉末体として再び使用することもできる。
この発明の実施の形態2では、ロータの構成について説明する。ロータは図1に示すようなステータコア1に所定の間隙を設けて配置されるものであり、ロータとステータにおける電流と磁界によってロータの回転力が形成される。本実施の形態では、ロータについて説明するが、モータを構成するときのステータの構成については、薄肉の電磁鋼板を積層したもの、軟質磁性粉末材料を焼結して成形したもの、実施の形態1に記載した軟質磁性粉末材料と樹脂の混合材料を金型に射出注入して成形したもの、またそれらを組合わせて形成したものなど、どのようなものでもよい。
ここで混合材料については実施の形態1と同様であり、軟質磁性粉末材料は例えば鉄系のものを用い、樹脂は例えばポリアミド系やポリエステル系の熱可塑性樹脂を用いる。
図15に示すように金型の外部に磁極19を多数設けて、金型の周囲から配向磁場をかける(ST11)。次に、溶融した樹脂と軟質磁性粉末材料との混合材料を金型に射出注入し(ST12)。さらに配向磁場をかけた状態で樹脂を固化する(ST13)。射出成形する際に配向磁場をかけることにより、図12に示すような磁力線7に沿って軟質磁性粉末材料が外周側3a、樹脂が内周側3bに集まる。この後、ロータコア5に例えば接着剤にて永久磁石4を貼り付ければ(ST14)、ロータが形成される(ST15)。
このとき、磁極19で配向磁場をかける際、どのような磁石を用いてもよいが、永久磁石を用いれば電磁石で配向をかける場合に比べ、金型の外側に大きな場所を必要とせずに多数の磁極を配置できる。さらに、小さい径のロータコア5を成形することができる。
次に、成形したボンド磁石をロータ形成用の金型内に残したまま、軟質磁性粉末材料と溶融した樹脂との混合材料を金型内に射出注入する(ST12)。その際もST17〜ST19で着磁されたボンド磁石による配向磁場を利用して、樹脂を固化する(ST13)ことで、ロータコア5の外周側に軟質磁性粉末材料が多く充填され、内側に樹脂が多く充填されたロータが完成する(ST15)。
また、図17において、永久磁石粉末材料が例えば希土類粉末などを用いた場合、ロータのマグネットとしての着磁が不充分である時には、ST15のロータの完成後、再度着磁すればよい。
かご形導体を有するモータは、回転磁界及び導体をながれる渦電流の相互作用により回転力を発生させるものであるが、従来のロータの構成は磁束を十分に通すために、図18のように、磁性体である積層鉄心9に複数のスロットを設け、そのスロットに導体を鋳込んでかご形導体10を有するロータを形成していた。図中、11は導体の一部となるエンドリングである。しかし、従来の方法では、積層鉄心9が導電性を持つため、導体10との接触部分を通じて、図19に示すように渦電流13が、積層鉄心9に漏れ渦電流14として流れてしまっていた。
製造方法としては、まずロータ形成用の金型内にアルミニウムなどで成形したかご形導体10を配置し、その金型内に軟質磁性粉末材料と溶融した樹脂との混合材料を射出し、樹脂を固化すれば、かご形導体10と磁性体15とが一体に成形されたロータが完成する。
また、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を射出成形する際、磁場配向をかけるなどしてかご形導体10と磁性体15とが接触する部分に樹脂を多く充填させれば、導体10との絶縁性をさらに高めることができる。
また、このような工程で製造すれば、導体10を成形した後、磁性体15を成形する前に、導体10の周りを絶縁材料でコーティングしたりして絶縁をさらに強化することもできる。
図21はリラクタンストルクを利用して回転するモータのロータコアを示す上面図であり、ロータコア5の内部に複数の円弧状のスリット16を設けており、スリット16によって磁束の通りやすい方向(d軸)と磁束の通りにくい方向(q軸)が形成され、リラクタンストルクを利用して回転する。ここでは、ロータコア5を上記と同様、軟質磁性粉末材料と樹脂の混合材料を金型内に射出することで成形する。これにより、生産性を向上できる。
その際、用いる軟質磁性粉末材料の粉末の形状は棒状や扁平状や粒径など、どのようなのものであってもよいが、粒径の大きな粉末材料を用いれば配列する際に粉末間の隙間が少なく、磁路が形成されやすくなる。また、粒径の大きな粉末材料に粒径の小さな材料が混在する粉末材料を用いれば、さらに粉末間の隙間を少なくでき、磁路が形成されやすくなり、好ましい。
高出力及び高トルクのモータにおいては、コア部分の磁気特性が重要になる。特に、磁路を形成する主要部となるステータコアにおいては、比透磁率ができる限り高いことが望ましい。そこで、本実施の形態では、従来の積層鋼板によるステータコアに、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を部分的に、または補助的に使うことによって、全体の比透磁率を高める。
このようにステータコアを成形すれば、ステータコアの中央部の透磁率を高め、中央部を通る磁束をより多くすることで、高出力及び高トルクのモータを得ることができる。これと同時に混合材料による射出成形により、ティース部1bの形状を回転軸方向に伸びた楕円形状とすることで、巻線2を密着して巻回できる。このため、巻線2の周長が短くなり、銅損を低減して効率を向上できる。
このような方法によれば、形状の自由度を高めることができ、低騒音化や高効率化を図ることのできる希望の形状の成形体が得られると共に、電磁鋼板による積層コアを主に使っているので磁束が通りやすく、磁気特性の向上が望める。
なお、図24のST9、ST10では電磁鋼板を積層した後、金型内に配置したが、金型内で積層するようにしても同様の効果を奏する。
ここで、コアバック部1cとティース部1bとの接続部分を強固にするため、接続部が互いに嵌合するように凹凸を形成してもよい。
また、回転軸方向の形状が同一である部分のうちの少なくとも一部を構成するように電磁鋼板で構成し、他の部分を軟質磁性粉末材料と樹脂の混合材料で射出成形によって構成してもよい。
特に、巻線を巻回するティース部1bは略楕円形状のように丸みを帯びた形状にするのが特性上好ましく、少なくともこの部分では混合材料を射出成形するのが望ましい。
例えばステータコアの主に磁束が集中する部分及び回転軸方向の形状が同一である部分のうちの少なくとも一部として、環状のコアバック部1c構成するように電磁鋼板を打ち抜き、複数枚積層する。他方、ステータコアの電磁鋼板で構成される部分以外の部分を形成する金型内に溶融した樹脂と軟質磁性粉末材料との混合材料を射出注入し、樹脂を固化する。ここでは例えばステータコアの1つのティースを構成するティース部1b及びティース先端部1aを軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料で射出成形により形成する。次にティース部1bに巻線を巻回する。この後、それぞれの構成部材、即ちコアバック部1cと複数のティースを金型内に配置し、全体を例えば樹脂で結合することで、積層した電磁鋼板と混合材料による複数の成形体を結合し、各部分を密着固定すると共に、複数のティースを密着固定してステ−タコアを形成する。
このように構成することで、ステータ内の一部が高比透磁率となり、ステータ全体を通る磁束量も増加することができる。また、各ティース部は分割して成形されるので、巻線作業も容易にできる。ここで、ティース部またはティース先端部分の形状は図25に限るものではなく、図23のようにティース部1bの中央部を積層鋼板で形成してあってもよいし、実施の形態1で述べたいずれの形状にしてもよい。
この方法ではさらにステータ内を通過する磁束量の増加ができると共に、コアバック部1cを混合材料で形成するため、電磁鋼板を使う量を少なくでき、材料の有効利用を図ることができる。また、分割コアとして個々のティースを形成した後に、複数のティースを密着固定するので、巻線作業が容易にできる。
また、実施の形態1〜実施の形態3では、ステータの内側にロータを有するインナーロータ型モータについて記載したが、ステータの外側にロータを有するアウターロータ型のモータに適用しても、同様の効果を奏する。
1a ティース先端部
1b ティース部
1c コアバック部
2 巻線
3a 軟質磁性粉末材料充填部
3b 樹脂充填部
4 永久磁石
5 ロータコア
6 シャフト
7 磁力線
8 軟質磁性粉末材料と樹脂の充填部
10 かご形導体
15 軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料によるコア
16 スリット
17 リラクタンスモータのd軸
18 軟質磁性粉末材料充填部
Claims (10)
- ロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ステータのコアを、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記金型に配向磁場をかけた状態で前記樹脂を固化することで、前記ステータのコアの中央部に前記軟質磁性粉末材料が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータ。
- ロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ステータのコアを、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記金型に配向磁場をかけた状態で前記樹脂を固化することで、前記ステータのコアの巻線に接触する部分に前記樹脂が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータ。
- かご形導体または複数のスリットを有し、外周部に永久磁石を有するロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ロータのかご形導体以外の部分または複数のスリット以外の部分を、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記金型に配向磁場をかけた状態で前記樹脂を固化することで、前記永久磁石の周辺である外周側に前記軟質磁性粉末材料が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータ。
- かご形導体を有するロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ロータのかご形導体以外の部分または複数のスリット以外の部分を、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を前記軟質性粉末材料を樹脂が取り囲むように使用して金型で射出成形した成形体で構成し、前記金型に配向磁場をかけた状態で前記樹脂を固化することで、前記かご形導体と接触する磁性体の部分に前記樹脂が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータ。
- ロータコア内部に円弧状の複数のスリットを有し、リラクタンストルクを利用して回転するロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ロータの少なくとも一部を、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記金型に配向磁場をかけた状態で樹脂を固化することで、磁束の通りやすい方向であるd軸方向に沿って軟質磁性粉末材料が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータ。
- ロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ステータのコアを、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記ロータに対向するティース先端部に、その回転軸方向に伸びる辺が前記回転軸と所定の角度をなすように、スキューをかけることを特徴とするモータ。
- ロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ステータのコアを、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記ティース先端部の回転軸方向に伸びる辺のスキューを互いに異なる方向とし、前記複数のティース間の隙間が交互に異なる方向に傾斜するように配置してステータコアを成すことを特徴とするモータ。
- ロータと、前記ロータを支持するシャフトと、複数のティース部に巻線を巻回してなるステータとを備え、前記ステータのコアを、軟質磁性粉末材料と樹脂との混合材料を金型で射出成形した成形体で構成し、前記ロータに対向する前記ティースの先端部の形状を、前記回転軸方向の上下の辺の少なくとも一方が略正弦波状であるようにしたことを特徴とするモータ。
- 巻線が接触する部分に樹脂が多く充填されるようにステータ形成用金型に配向磁場を設けるステップと、溶融した樹脂と前記軟質磁性粉末の混合材料を前記配向磁場が設けられた前記ステータ形成用金型内に射出注入するステップと、前記配向磁場を設けた状態で前記樹脂を固化するステップと、を備え、ステータのコアの巻線に接触する部分に前記樹脂が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータの製造方法。
- ロータ形成用金型内に着磁された永久磁石を配置するステップと、前記永久磁石配置後に前記ロータ形成用金型内に溶融した樹脂と軟質磁性粉末材料とのロータコア用混合材料を射出注入するステップと、前記ロータコア用混合材料の前記樹脂を固化するステップと、を備え、前記ロータ形成用金型の外部から配向磁場を設けた状態で、前記ロータ形成用金型内に溶融した樹脂と軟質磁性粉末材料とのロータコア用混合材料を射出注入するステップと、前記ロータコア用混合材料の前記樹脂を固化するステップとを施し、前記永久磁石の周辺である外周側に前記軟質磁性粉末材料が多く充填されるように充填率を不均一にしたことを特徴とするモータの製造方法。
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