JP4090337B2 - 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法に関し、特に、素子分離領域を挟むように第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部が形成された半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD(コンパクトディスク)とDVD(デジタル多用途ディスク)をともに再生することが可能な光ディスクシステムが知られている。このような光ディスクシステムでは、光源として、CD用の赤外光(波長〜790nm)とDVD用の赤色光(波長〜660nm)とを同一素子で出射することが可能な多波長半導体レーザが用いられる。このような多波長半導体レーザとしては、同一素子内に2種類の半導体レーザチップをハイブリッドに集積した素子と、1チップ内に複数の半導体レーザをモノリシックに集積した集積型半導体レーザとが知られている。しかし、2種類の半導体レーザチップを同一素子内にハイブリッドに集積した素子では、ビーム間隔のばらつきなどの問題があるため、従来では、1チップ内に複数の半導体レーザをモノリシックに集積した集積型半導体レーザ(たとえば、特許文献1および特許文献2)を用いることが主流になっている。
【0003】
上記特許文献1には、基板の一部に達する素子分離溝を隔てて複数の半導体レーザ素子部がモノリシックに集積された集積型半導体レーザ素子が開示されている。
【0004】
図21は、従来の基板の一部に達する素子分離溝を隔てて複数の半導体レーザ素子部がモノリシックに集積された集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。まず、図21を参照して、従来の集積型半導体レーザ素子では、基板101上に、基板101の一部に達する素子分離溝150を挟むように、第1半導体レーザ層102および第2半導体レーザ層103が形成されている。第1半導体レーザ層102は、赤外光を発振するためのものであり、第2半導体レーザ層103は、赤色光を発振するためのものである。第1半導体レーザ層102のリッジ部102aおよび第2半導体レーザ層103のリッジ部103aの側面を覆うように、電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層104が形成されている。半導体埋め込み層104上には、リッジ部102aの上面上およびリッジ部103aの上面上にそれぞれ接触するように、2つのコンタクト層105が形成されている。2つのコンタクト層105上には、それぞれ、表面電極106が形成されている。また、基板101の裏面上には、裏面電極107が形成されている。
【0005】
図22〜図31は、図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図21〜図31を参照して、従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスについて説明する。
【0006】
まず、図22に示すように、基板101上の全面に第1半導体レーザ層102を形成した後、第1半導体レーザ層102上の所定領域にレジスト108を形成する。レジスト108をマスクとして第1半導体レーザ層102をエッチングすることによって、第1半導体レーザ層102の不要部分を除去する。これにより、図23に示されるような形状が得られる。この後、レジスト108を除去する。
【0007】
次に、図24に示すように、基板101および第1半導体レーザ層102を覆うように、第2半導体レーザ層103を形成する。そして、第2半導体レーザ層103上の所定領域に、レジスト109を形成する。レジスト109をマスクとして、第2半導体レーザ層103をエッチングすることによって、第2半導体レーザ層103の不要部分を除去する。これにより、図25に示されるような、第1半導体レーザ層102と第2半導体レーザ層103とが所定の間隔を隔てて形成された形状が得られる。この後、レジスト109を除去する。
【0008】
次に、図26に示すように、第1半導体レーザ層102上および第2半導体レーザ層103上のリッジ部が形成される領域に、絶縁膜110を形成する。絶縁膜110をマスクとして、第1半導体レーザ層102および第2半導体レーザ層103をエッチングすることによって、図27に示されるような、リッジ部102aおよび103aをそれぞれ形成する。
【0009】
この後、図28に示すように、絶縁膜110をマスクとして、電流ブロック層となる半導体埋め込み層104を成長させる。この後、半導体埋め込み層104上の所定領域にレジスト111を形成する。そして、レジスト111をマスクとして、絶縁膜110をエッチングすることによって、絶縁膜110を除去する。これにより、図29に示されるような形状が得られる。この後、レジスト111を除去する。
【0010】
次に、図30に示すように、全面にコンタクト層105を形成した後、コンタクト層105上の所定領域にレジスト112を形成する。そして、レジスト112をマスクとして、素子分離のためのエッチングを行うことによって、図31に示されるような、基板101の一部にまで達する素子分離溝150を形成する。この素子分離溝150の形成によって、半導体埋め込み層104およびコンタクト層105は左右に分離される。これにより、第1半導体レーザ層102上および第2半導体レーザ層上に、それぞれ、半導体埋め込み層104およびコンタクト層105が形成された構造が形成される。この後、レジスト112を除去する。
【0011】
最後に、図21に示したように、2つのコンタクト層105上に、それぞれ、表面電極106を形成する。また、基板101の裏面上に、裏面電極107を形成する。このようにして、従来の集積型半導体レーザ素子が製造される。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−124734号公報
【特許文献2】
特開2001−244573号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子では、基板101の一部にまで達する素子分離溝150を形成しているために、チップ化する際のへき開工程で分離溝に沿って割れてしまうという不都合がある。また、素子分離溝150の表面が絶縁されていないため、素子分離領域において、短絡不良やリーク電流が発生するという不都合もある。
【0013】
そこで、素子分離領域における短絡不良やリーク電流の発生を抑制するために、素子分離溝150の表面に沿って絶縁膜を形成することも考えられる。しかし、絶縁膜を形成する工程を新たに追加する必要があるので、製造プロセスが複雑化するという問題点がある。
【0014】
また、上記特許文献2には、素子分離部が基板の一部にまでは達しないとともに、リッジ部の埋め込み部と素子分離部とに絶縁膜が形成された構造が開示されている。この特許文献2に開示された構造では、素子分離部が基板の一部にまで達しないので、チップ化する際のへき開工程で分離溝に沿って割れてしまうという不都合を抑制することが可能である。また、リッジ部の埋め込み部と素子分離部とを共通の絶縁膜により形成しているため、素子分離部に絶縁膜を形成する工程を新たに追加する必要がない。そして、この素子分離部の絶縁膜により素子分離領域におけるリーク電流や短絡不良が抑制される。
【0015】
しかしながら、上記特許文献2の構造のように、リッジ部の埋め込み部を絶縁膜により形成した場合、絶縁膜は光閉じ込め特性が不十分であるので、レーザ発振の横モードの安定性が十分でなくなるという不都合がある。このため、電流−光出力特性にキンクが発生しやすいという問題点がある。また、上記特許文献2の構造では、素子分離領域に形成された絶縁膜が剥離する場合があるという問題点もある。すなわち、上記特許文献2の構造では、絶縁膜の埋め込み部上にp電極が形成されているものの、p電極と絶縁膜との密着性が十分ではない場合がある。この場合には、素子分離領域に形成された絶縁膜が剥離するという問題点が発生する。
【0016】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、絶縁膜形成工程を新たに追加することなく、素子分離領域における短絡不良やリーク電流の発生を抑制し、かつ、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることが可能な半導体レーザ素子を容易に製造し得る半導体レーザ素子の製造方法を提供することである。
【0017】
この発明のもう1つの目的は、素子分離領域における短絡不良やリーク電流の発生を抑制するとともに、絶縁膜の剥離を抑制し、かつ、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることが可能な半導体レーザ素子を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による半導体レーザ素子の製造方法は、基板上に、素子分離領域を挟むように、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部を形成する工程と、第1半導体レーザ素子部の第1リッジ部が形成される領域上、第2半導体レーザ素子部の第2リッジ部が形成される領域上、および、素子分離領域をそれぞれ覆うように、絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜をマスクとして、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部をエッチングすることによって、それぞれ、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程と、その後、絶縁膜をマスクとして、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の所定領域に、半導体埋め込み層を成長させる工程とを備えている。
【0019】
この第1の局面による半導体レーザ素子の製造方法では、上記のように、第1半導体レーザ素子部の第1リッジ部が形成される領域上、第2半導体レーザ素子部の第2リッジ部が形成される領域上、および、素子分離領域をそれぞれ覆うように、絶縁膜を同時に形成した後、その絶縁膜をマスクとして、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部をエッチングすることにより、それぞれ、第1リッジ部および第2リッジ部を形成することによって、素子分離領域を覆う絶縁膜が、リッジ部を形成する際のエッチングマスクとなる絶縁膜と同時に形成されるので、新たな工程を追加することなく、素子分離領域に絶縁膜を形成することができる。これにより、新たな工程を追加することなく、素子分離領域を覆う絶縁膜により、素子分離領域における短絡不良を防止することができるとともに、素子分離領域におけるリーク電流を低減することができる。また、絶縁膜をマスクとして、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の所定領域に、半導体埋め込み層を成長させることによって、絶縁膜からなる埋め込み層を形成する場合に比べて、光閉じ込め特性を向上させることができる。これにより、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることができるので、電流−光出力特性にキンクが発生するのを抑制することができる。したがって、この第1の局面では、絶縁膜形成工程を新たに追加することなく、素子分離領域における短絡不良やリーク電流の発生を抑制し、かつ、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることが可能な半導体レーザ素子を容易に製造することができる。
【0020】
上記第1の局面による半導体レーザ素子の製造方法において、好ましくは、半導体埋め込み層を成長させる工程は、絶縁膜の端部の下面および上面を覆うように、半導体埋め込み層を成長させる工程を含む。このように構成すれば、半導体埋め込み層の形成時に、半導体埋め込み層により絶縁膜の端部が取り囲まれた構造が形成されるので、絶縁膜の上面の一部上のみに電極が形成される従来の構造と異なり、絶縁膜が剥離するのを有効に抑制することができる。
【0021】
上記第1の局面による半導体レーザ素子の製造方法において、好ましくは、
半導体埋め込み層を成長させる工程の後、絶縁膜のうち、第1リッジ部および第2リッジ部の上面上に位置する絶縁膜を除去する工程と、その後、素子分離領域に位置する絶縁膜をマスクとして、第1リッジ部の上面および第2リッジ部の上面にそれぞれ接触する第1半導体コンタクト層および第2半導体コンタクト層を成長させる工程とをさらに備える。このように構成すれば、容易に、第1半導体コンタクト層および第2半導体コンタクト層を形成することができる。
【0022】
上記第1の局面による半導体レーザ素子の製造方法において、好ましくは、 半導体埋め込み層を成長させる工程の後、絶縁膜のうち、第1リッジ部の上面上および第2リッジ部の上面上に位置する絶縁膜を除去する工程と、その後、第1リッジ部の上面および第2リッジ部の上面にそれぞれ接触するように、金属層からなる第1電極層および第2電極層を形成する工程とをさらに備える。このように構成すれば、発熱発生部である第1リッジ部および第2リッジ部にそれぞれ直接接触するように、半導体層よりも放熱特性の良好な金属層からなる第1電極層および第2電極層を形成することができるので、第1リッジ部および第2リッジ部上に半導体コンタクト層を介して第1電極層および第2電極層を形成する場合に比べて、放熱特性をより向上させることができる。
【0023】
この発明の第2の局面による半導体レーザ素子は、基板上に、素子分離領域を挟むように形成された第1リッジ部を含む第1半導体レーザ素子部および第2リッジ部を含む第2半導体レーザ素子部と、素子分離領域に形成された絶縁膜と、第1リッジ部および第2リッジ部の側面を覆うとともに、素子分離領域に形成された絶縁膜の端部の上面および下面を覆うように形成された半導体埋め込み層とを備えている。
【0024】
この第2の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、素子分離領域に絶縁膜を設けることによって、素子分離領域における短絡不良を防止することができるとともに、素子分離領域におけるリーク電流を低減することができる。また、第1リッジ部および第2リッジ部の側面を覆う半導体埋め込み層を形成することによって、絶縁膜からなる埋め込み層を形成する場合に比べて、光閉じ込め特性を向上させることができる。これにより、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることができるので、電流−光出力特性にキンクが発生するのを抑制することができる。また、絶縁膜の端部の上面および下面を覆うように半導体埋め込み層を形成することによって、半導体埋め込み層により絶縁膜の端部が取り囲まれた構造になるので、絶縁膜の上面の一部上のみに電極が形成される従来の構造と異なり、絶縁膜が剥離するのを有効に抑制することができる。したがって、この第2の局面では、素子分離領域における短絡不良やリーク電流の発生を抑制するとともに、絶縁膜の剥離を抑制し、かつ、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることが可能な半導体レーザ素子を得ることができる。
【0025】
上記第2の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、第1リッジ部および第2リッジ部の上面に接触するようにそれぞれ形成された金属層からなる第1電極層および第2電極層をさらに備える。このように構成すれば、発熱発生部である第1リッジ部および第2リッジ部にそれぞれ直接接触するように、半導体層よりも放熱特性の良好な金属層からなる第1電極層および第2電極層を形成することができるので、第1リッジ部および第2リッジ部上に半導体コンタクト層を介して第1電極層および第2電極層を形成する場合に比べて、放熱特性をより向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。まず、図1を参照して、この第1実施形態による集積型半導体レーザ素子では、790nm帯(赤外光)半導体レーザと、660nm帯(赤色光)半導体レーザとがモノリシックに集積されている。具体的には、n型GaAs基板1上に、発振波長790nm(赤外光)に対応するダブルへテロ構造を有するとともに、凸型突起部(リッジ部2a)を有する第1半導体レーザ層2が形成されている。また、第1半導体レーザ層2と、素子分離領域50を挟むように所定の間隔を隔てて、発振波長660nm(赤色光)に対応するダブルへテロ構造を有するとともに、凸型突起部(リッジ部3a)を有する第2半導体レーザ層3が形成されている。第1半導体レーザ層2は、赤外光を発振するためのものであり、第2半導体レーザ層3は、赤色光を発振するためのものである。
【0028】
なお、n型GaAs基板1は、本発明の「基板」の一例である。また、第1半導体レーザ層2は、本発明の「第1半導体レーザ素子部」の一例であり、第2半導体レーザ層3は、本発明の「第2半導体レーザ素子部」の一例である。また、リッジ部2aは、本発明の「第1リッジ部」の一例であり、リッジ部3aは、本発明の「第2リッジ部」の一例である。
【0029】
図2は、図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の第1半導体レーザ層の詳細構造を示した断面図であり、図3は、図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の第2半導体レーザ層の詳細を示した断面図である。まず、第1半導体レーザ層2は、図2に示すように、約1.5μmの厚みを有するn型Al0.45Ga0.55Asからなるn型クラッド層21と、MQW発光層22と、約0.2μmの厚みを有するp型Al0.45Ga0.55Asからなるp型第1クラッド層23と、約20nmの厚みを有するAl0.7Ga0.3Asからなるエッチングストップ層24と、約1μmの厚みを有するp型Al0.45Ga0.55Asからなるp型第2クラッド層25と、約0.5μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型キャップ層26とを含んでいる。
【0030】
また、MWQ発光層22は、約50nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなるn側光ガイド層22aと、約7nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなる4つの障壁層22bおよび約7nmの厚みを有するAl0.1Ga0.9Asからなる5つの井戸層22cが交互に積層されたMQW活性層と、約50nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなるp側光ガイド層22dとから構成される。
【0031】
また、第2半導体レーザ層3は、図3に示すように、約1.5μmの厚みを有するn型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるn型クラッド層31と、MQW発光層32と、約0.2μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるp型第1クラッド層33と、約50nmの厚みを有するIn0.5Ga0.5Pからなるエッチングストップ層34と、約1μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるp型第2クラッド層35と、約0.1μmの厚みを有するp型In0.5Ga0.5Pからなるキャップ層36とを含んでいる。
【0032】
また、MQW発光層32は、約50nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなるn側光ガイド層32aと、約6nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなる2つの障壁層32bおよび約6nmの厚みを有するIn0.5Ga0.5Pからなる3つの井戸層32cが交互に積層されたMQW活性層と、約50nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなるp側光ガイド層32dとから構成されている。
【0033】
ここで、第1実施形態では、素子分離領域50における第1半導体レーザ層2の側面と第2半導体レーザ層3の側面とn型GaAs基板1の上面とを覆うように、約0.2μmの厚みを有するSiO2膜からなる絶縁膜8が形成されている。また、第1半導体レーザ層2のリッジ部2aの側面および第2半導体レーザ層3のリッジ部3aの側面を覆うように、約1μmの厚みを有するn型GaAsからなる電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層4が形成されている。また、第1実施形態では、半導体埋め込み層4が、素子分離領域50の絶縁膜8の両方の端部の上面および下面を覆うように形成されている。
【0034】
また、半導体埋め込み層4上には、リッジ部2aおよび3aにそれぞれ接触するように、約1.5μmの厚みを有するp型GaAsからなる2つのp型コンタクト層5が形成されている。なお、この2つのp型コンタクト層5は、それぞれ、本発明の「第1半導体コンタクト層」および「第2半導体コンタクト層」の一例である。2つのp型コンタクト層5上には、それぞれ、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極6が形成されている。この2つのp型コンタクト層5上に形成された2つのp側電極6は、それぞれ、本発明の「第1電極層」および「第2電極層」の一例である。また、n型GaAs基板1の裏面上には、n型GaAs基板1の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極7が形成されている。
【0035】
第1実施形態による集積型半導体レーザ素子では、上記のように、素子分離領域50に絶縁膜8を設けることによって、素子分離領域50における短絡不良を防止することができるとともに、素子分離領域50におけるリーク電流を低減することができる。また、リッジ部2aおよび3aの側面を覆うn型GaAsからなる半導体埋め込み層4を形成することによって、絶縁膜からなる埋め込み層を形成する場合に比べて、光閉じ込め特性を向上させることができる。これにより、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることができるので、電流−光出力特性にキンクが発生するのを抑制することができる。また、素子分離領域50に形成された絶縁膜8の両方の端部の上面および下面を覆うように半導体埋め込み層4を形成することによって、半導体埋め込み層4により絶縁膜8の端部が取り囲まれた構造になるので、絶縁膜の上面の一部上のみに電極が形成される従来の構造と異なり、絶縁膜8が剥離するのを有効に抑制することができる。
【0036】
図4〜図12は、図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。以下、図1〜図12を参照して、第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスについて説明する。
【0037】
まず、図4に示すように、n型GaAs基板1上の全面に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長)法を用いて、AlGaAs系半導体で構成される発振波長790nm(赤外)に対応するダブルへテロ構造を有する第1半導体レーザ層2を形成する。具体的には、MOCVD法を用いて、n型GaAs基板1上の全面に、図2に示すように、約1.5μmの厚みを有するn型Al0.45Ga0.55Asからなるn型クラッド層21と、MQW発光層22と、約0.2μmの厚みを有するp型Al0.45Ga0.55Asからなるp型第1クラッド層23と、約20nmの厚みを有するAl0.7Ga0.3Asからなるエッチングストップ層24と、約1μmの厚みを有するp型Al0.45Ga0.55Asからなるp型第2クラッド層25と、約0.5μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型キャップ層26とを順次成長させる。
【0038】
なお、MQW発光層22を形成する際には、MOCVD法を用いて、図2に示すように、n型クラッド層21上に、約50nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなるn側光ガイド層22aと、約7nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなる4つの障壁層22bおよび約7nmの厚みを有するAl0.1Ga0.9Asからなる5つの井戸層22cが交互に積層されたMQW活性層と、約50nmの厚みを有するAl0.35Ga0.65Asからなるp側光ガイド層22dとを順次成長させる。
【0039】
この後、図4に示すように、第1半導体レーザ層2上の所定領域にレジスト9を形成する。そして、レジスト9をマスクとして、第1半導体レーザ層2を、リン酸と過酸化水素水との混合液を用いてウェットエッチングすることによって、図5に示されるような形状が得られる。この後、レジスト9を除去する。
【0040】
次に、図6に示すように、MOCVD法を用いて、n型GaAs基板1上および第1半導体レーザ層2上に、AlGaInP系半導体で構成される発振波長660nm(赤色)に対応するダブルへテロ構造を有する第2半導体レーザ層3を形成する。具体的には、MOCVD法を用いて、n型GaAs基板1上および第1半導体レーザ層2上に、図3に示したように、約1.5μmの厚みを有するn型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるn型クラッド層31と、MQW発光層32と、約0.2μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるp型第1クラッド層33と、約50nmの厚みを有するIn0.5Ga0.5Pからなるエッチングストップ層34と、約1μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるp型第2クラッド層35と、約0.1μmの厚みを有するp型In0.5Ga0.5Pからなるキャップ層36とを順次成長させる。
【0041】
なお、MQW発光層32を形成する際には、約50nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなるn側光ガイド層32aと、約6nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなる2つの障壁層32bおよび約6nmの厚みを有するIn0.5Ga0.5Pからなる3つの井戸層32cが交互に積層されたMQW活性層と、約50nmの厚みを有する(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pからなるp側光ガイド層32dとを順次成長させる。
【0042】
この後、図6に示したように、第2半導体レーザ層3上の所定領域にレジスト10を形成する。その後、レジスト10をマスクとして、第2半導体レーザ層3を、臭化水素酸と塩酸と水との混合液によりウェットエッチングすることによって、図7に示されるような、素子分離領域50を隔てて第1半導体レーザ層2と第2半導体レーザ層3とが形成された構造が得られる。この後、レジスト10を除去する。
【0043】
次に、図8に示すように、リッジ部形成領域および素子分離領域50に、プラズマCVD法を用いて、SiO2膜からなる絶縁膜8を約0.2μmの厚みで形成する。
【0044】
次に、図9に示すように、この絶縁膜8をマスクとして、まず、AlGaInP系半導体をエッチングしないエッチャント(リン酸と過酸化水素水との混合液)を用いて、AlGaAs系半導体からなる第1半導体レーザ層2を、Al0.7Ga0.3Asからなるエッチングストップ層24(図2参照)をエッチングストッパとしてウェットエッチングする。これにより、第1半導体レーザ層2にリッジ部2aを形成する。続いて、絶縁膜8をマスクとして、AlGaAs系半導体をエッチングしないエッチャント(臭化水素酸と水との混合液)を用いて、AlGaInP系半導体からなる第2半導体レーザ層3を、In0.5Ga0.5Pからなるエッチングストップ層34をエッチングストッパとしてウェットエッチングする。これにより、第2半導体レーザ層3にリッジ部3aを形成する。
【0045】
次に、図10に示すように、MOCVD法を用いて、絶縁膜8をマスクとして、素子分離領域50とリッジ部2a、3aの上面とを除く領域に、n型GaAsからなる電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層4を約1μmの厚みで選択的に形成する。この際、絶縁膜8の上部両端部近傍では、絶縁膜8の下面のみならず上面にも半導体埋め込み層4が横方向成長により形成される。この後、リッジ部2aおよび3aに位置する絶縁膜8以外の領域上に、レジスト11を形成する。レジスト11をマスクとして、リッジ部2aおよび3aに位置する絶縁膜8をフッ酸によりウェットエッチングすることにより除去する。これにより、図11に示されるような形状が得られる。この後、レジスト11を除去する。
【0046】
次に、図12に示すように、MOCVD法を用いて、第1半導体レーザ層2のリッジ部2aと、第2半導体レーザ層3のリッジ部3aとに、それぞれ接触するp型GaAsからなるp型コンタクト層5を約1.5μmの厚みで成長させる。
【0047】
最後に、図1に示したように、蒸着法を用いて、第1半導体レーザ層2の上方に位置するp型コンタクト層5上および第2半導体レーザ層3の上方に位置するp型コンタクト層5上に、それぞれ、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極6を形成する。そして、n型GaAs基板1の裏面上に、蒸着法を用いて、n型GaAs基板1の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極7を形成する。このようにして、第1実施形態による集積型半導体レーザ素子が製造される。
【0048】
第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスでは、上記のように、素子分離領域50を覆う絶縁膜8を、リッジ部2aおよび3aを形成する際のエッチングマスクとなる絶縁膜8と同時に形成することによって、新たな工程を追加することなく、素子分離領域50に絶縁膜8を形成することができる。これにより、新たな工程を追加することなく、素子分離領域50を覆う絶縁膜8により、素子分離領域50における短絡不良を防止することができるとともに、素子分離領域50におけるリーク電流を低減することができる。
【0049】
また、絶縁膜8をマスクとして半導体埋め込み層4を横方向に選択成長させることによって、半導体埋め込み層4の形成時に、容易に、素子分離領域50に位置する絶縁膜8の両方の端部の上面および下面を覆う半導体埋め込み層4を形成することができる。これにより、製造プロセスを複雑化させることなく、素子分離領域50に位置する絶縁膜8の剥離を有効に抑制することができる。
【0050】
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。図13を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、リッジ部2aおよび3aの上面に直接接触するようにp側電極16を形成する場合について説明する。なお、第2実施形態のp側電極16以外の各層の組成および膜厚ならびに構造は、第1実施形態と同様である。
【0051】
この第2実施形態では、半導体埋め込み層4上に、発振波長790nm(赤外)に対応するダブルへテロ構造を有する第1半導体レーザ層2のリッジ部2aと、発振波長660nm(赤色)に対応するダブルへテロ構造を有する第2半導体レーザ層3のリッジ部3aとに、直接接触するように、それぞれ、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極16が形成されている。この2つのp側電極16は、それぞれ、本発明の「第1電極層」および「第2電極層」の一例である。また、p側電極16とリッジ部2aおよび3aとの接触部の両側部には、空洞部17が形成されている。
【0052】
第2実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスとしては、まず、図4〜図11に示した第1実施形態と同様のプロセスを用いて、図11に示した構造を形成する。この後、レジスト11を除去する。そして、図13に示すように、蒸着法を用いて、半導体埋め込み層4上の所定領域に、リッジ部2aおよび3aの上面に直接接触するように、CrAu層とAu層とからなるp側電極16を形成する。このとき、蒸着法は、方向性があるため、p側電極16とリッジ部2aおよび3aとの接触部の両側部には、p側電極16は形成されずに空洞部17が形成される。この後、n型GaAs基板1の裏面上に、蒸着法を用いて、n型GaAs基板1の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極7を形成する。これにより、第2実施形態による集積型半導体レーザ素子が製造される。
【0053】
第2実施形態では、上記のように、リッジ部2aおよび3aの上面にそれぞれ直接接触するように、半導体層よりも放熱特性の格段に優れた金属層からなるp側電極16を形成することによって、発熱発生部であるリッジ部2aおよび3a上に半導体からなるp型コンタクト層を介してp側電極を形成する第1実施形態に比べて、放熱特性をより向上させることができる。
【0054】
なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0055】
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。図14を参照して、この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と異なり、同じ種類の半導体レーザをモノリシックに複数個集積した集積型半導体レーザ素子について説明する。
【0056】
具体的には、この第3実施形態による集積型半導体レーザ素子では、図14に示すように、n型GaAs基板41上に、発振波長790nm(赤外)に対応するダブルへテロ構造を有するとともに、所定の間隔を隔ててリッジ部42aおよび42bを有する2つの半導体レーザ素子部を含む半導体レーザ層42が形成されている。この半導体レーザ層42は、図2に示した第1実施形態による第1半導体レーザ層2と同様の組成および膜厚を有する各層からなる。また、隣接するリッジ部42aと42bとの間に位置する素子分離領域60には、凸部42cが形成されている。なお、n型GaAs基板41は、本発明の「基板」の一例である。また、半導体レーザ層42の2つの半導体レーザ素子部は、それぞれ、本発明の「第1半導体レーザ素子部」および「第2半導体レーザ素子部」の一例である。また、リッジ部42aは、本発明の「第1リッジ部」の一例であり、リッジ部42bは、本発明の「第2リッジ部」の一例である。
【0057】
ここで、第3実施形態では、素子分離領域60に位置する凸部42cの上面上には、約0.2μmの厚みを有するSiO2膜からなる絶縁膜48が形成されている。また、リッジ部42a、42bおよび凸部42cの側面を覆うように、約1μmの厚みを有するn型GaAsからなる電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層44が形成されている。この半導体埋め込み層44は、絶縁膜48の両端部の上面および下面を覆うように形成されている。
【0058】
また、半導体埋め込み層44上には、リッジ部42aおよび42bの上面にそれぞれ接触するように、約1.5μmの厚みを有するp型GaAsからなる2つのp型コンタクト層45が形成されている。なお、この2つのp型コンタクト層45は、それぞれ、本発明の「第1半導体コンタクト層」および「第2半導体コンタクト層」の一例である。この2つのp型コンタクト層45は、素子分離領域60で分離されている。また、リッジ部42aの上方に位置するp型コンタクト層45上と、リッジ部42bの上方に位置するp型コンタクト層45上とには、それぞれ、下層から上層に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極46が形成されている。この2つのp型コンタクト層45上に形成される2つのp側電極46は、それぞれ、本発明の「第1電極層」および「第2電極層」の一例である。そして、n型GaAs基板41の裏面上には、n型GaAs基板41の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極47が形成されている。
【0059】
第3実施形態では、上記のように、複数の同じ赤外半導体レーザ素子部が素子分離領域60を隔てて隣接して形成される場合に、素子分離領域60に絶縁膜48を形成することによって、p型コンタクト層45と半導体レーザ層42の凸部42cとが接触するのを防止することができるので、リーク電流を低減することができる。また、リッジ部42aおよび42bの側面を覆う半導体埋め込み層44を形成することによって、絶縁膜からなる埋め込み層を形成する場合に比べて、光閉じ込め特性を向上させることができる。これにより、レーザ発振の横モードの安定性を向上させることができるとともに、電流−光出力特性にキンクが発生するのを抑制することができる。また、絶縁膜48の両端部の上面および下面を覆うように半導体埋め込み層44を形成することによって、半導体埋め込み層44により絶縁膜48の端部が取り囲まれた構造になるので、絶縁膜の上面上の一部のみに電極が形成される従来の構造と異なり、絶縁膜48が剥離するのを抑制することができる。
【0060】
図15〜図19は、図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。以下、図14〜図19を参照して、第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスについて説明する。
【0061】
まず、図15に示すように、n型GaAs基板41上に、MOCVD法を用いて、図2に示した構造を有するAlGaAs系半導体で構成される半導体レーザ層42を形成する。その後、プラズマCVD法を用いて、半導体レーザ層42上のリッジ形成領域および素子分離領域に、SiO2膜からなる絶縁膜48を約0.2μmの厚みで形成する。この絶縁膜48をマスクとして、リン酸と過酸化水素水との混合液を用いて、AlGaAs系半導体からなる半導体レーザ層42を、Al0.7Ga0.3Asからなるエッチングストップ層24(図2参照)をエッチングストッパとしてウェットエッチングする。これにより、図16に示されるような、リッジ部42aおよび42bと、凸部42cとを形成する。
【0062】
次に、図17に示すように、絶縁膜48をマスクとして、素子分離領域60とリッジ部42a、43aの上面とを除く領域に、MOCVD法を用いて、n型GaAsからなる電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層44を約1μmの厚みで成長させる。この時、半導体埋め込み層44の横方向成長によって、素子分離領域60に位置する絶縁膜48の両端部の上面および下面が半導体埋め込み層44によって囲まれた形状が形成される。この後、リッジ部42aおよび42b上に位置する絶縁膜48が形成される領域以外の領域を覆うように、レジスト49を形成する。
【0063】
次に、レジスト49をマスクとして、リッジ部42aおよび42b上に位置する絶縁膜48を、フッ酸によるウェットエッチングにより除去することにより、図18に示されるような形状が得られる。この後、レジスト49を除去する。
【0064】
次に、図19に示すように、MOCVD法を用いて、半導体埋め込み層44上に、リッジ部42aおよび42bにそれぞれ接触するように、p型GaAs層からなるp型コンタクト層45を約1.5μmの厚みで成長させる。
【0065】
最後に、図14に示したように、リッジ部42a上に位置するp型コンタクト層45上と、リッジ部42b上に位置するp型コンタクト層45上とに、それぞれ、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極46を形成する。そして、n型GaAs基板41の裏面上に、n型GaAs基板41の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極47を形成する。
【0066】
第3実施形態による製造プロセスでは、上記のように、素子分離領域60を覆う絶縁膜48を、リッジ部42aおよび42bを形成する際のエッチングマスクとなる絶縁膜48と同時に形成することによって、新たな工程を追加することなく、素子分離領域60に絶縁膜48を形成することができる。これにより、新たな工程を追加することなく、素子分離領域60に形成される絶縁膜48によって、p型コンタクト層45と半導体レーザ層42の凸部42cとが接触するのが防止されるので、リーク電流が発生するのを抑制することができる。また、絶縁膜48をマスクとして、半導体埋め込み層44を横方向成長させることによって、素子分離領域60に位置する絶縁膜48の両端部の上面および下面が半導体埋め込み層44によって埋め込まれた構造になるので、製造プロセスを複雑化させることなく、素子分離領域60の絶縁膜48が剥離するのを有効に抑制することができる。
【0067】
(第4実施形態)
図20は、本発明の第4実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。図20を参照して、この第4実施形態では、上記第3実施形態において、リッジ部42aおよび42bの上面に直接接触するように、p側電極56を形成した場合の例について説明する。第4実施形態のp側電極56以外の各層の組成および膜厚ならびに構造は、第3実施形態と同様である。
【0068】
この第4実施形態による集積型半導体レーザ素子では、発光波長790nm(赤外)に対応するダブルへテロ構造を有する半導体レーザ層42のリッジ部42aおよび42bの上面に直接接触するとともに、半導体埋め込み層44上に延びるように、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極56が形成されている。この2つのp側電極56は、それぞれ、本発明の「第1電極層」および「第2電極層」の一例である。また、p側電極56とリッジ部42aおよび42bとの接触部の両側部には、空洞部57が形成されている。
【0069】
この第4実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスとしては、まず、図15〜図18に示した第3実施形態の製造プロセスと同様のプロセスを用いて、図18に示した構造を形成する。その後、レジスト49を除去する。そして、図20に示すように、蒸着法を用いて、半導体埋め込み層44上に、リッジ部42aおよび42bの上面にそれぞれ接触するように、下から上に向かって、約0.15μmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極56を形成する。このとき、蒸着法は、方向性があるため、p側電極56とリッジ部42aおよび42bとの接触部の両側部には、p側電極56は形成されずに空洞部57が形成される。この後、n型GaAs基板41の裏面上に、蒸着法を用いて、n型GaAs基板41の裏面側から、約0.1μmの厚みを有するAuGe層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約0.5μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極47を形成する。これにより、第4実施形態による集積型半導体レーザ素子が製造される。
【0070】
この第4実施形態では、上記のように、リッジ部42aおよび42bの上面にそれぞれ直接接触するように、半導体層よりも放熱特性の格段に優れた金属層からなるp側電極56を形成することによって、発熱発生部であるリッジ部42aおよび42b上に半導体からなるp型コンタクト層を介してp側電極を形成する第3実施形態に比べて、放熱特性をより向上させることができる。
【0071】
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第3実施形態と同様である。
【0072】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0073】
たとえば、上記実施形態では、電流ブロック層として機能する半導体埋め込み層の材料として、レーザ発振波長に対して光吸収層としても機能するGaAsを用いたが、本発明はこれに限らず、光吸収層として機能しないInAlPやAl組成の高いAlGaAs(たとえば、Al組成80%以上)、または、これらを含む積層材料により半導体埋め込み層を形成するようにしてもよい。これにより、光損失の少ない高効率な集積型半導体レーザ素子を得ることができる。
【0074】
また、上記第3実施形態および第4実施形態では、790nm帯の発振波長(赤外)を有する複数の半導体レーザ素子部をモノリシックに集積した例について説明したが、本発明はこれに限らず、660nm帯の発振波長(赤色)を有する複数の半導体レーザ素子部をモノリシックに集積する場合にも適用可能である。
【0075】
また、上記実施形態では、素子分離領域に形成する絶縁膜として、SiO2膜を用いたが、本発明はこれに限らず、SiNやTiO2などの他の絶縁膜を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の第1半導体レーザ層の詳細構造を示した断面図である。
【図3】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の第2半導体レーザ層の詳細構造を示した断面図である。
【図4】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図5】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図6】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図7】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図8】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図9】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図10】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図11】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図12】図1に示した第1実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。
【図15】図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図16】図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図17】図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図18】図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図19】図14に示した第3実施形態による集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図20】本発明の第4実施形態による集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。
【図21】従来の集積型半導体レーザ素子を示した断面図である。
【図22】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図23】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図24】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図25】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図26】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図27】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図28】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図29】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図30】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図31】図21に示した従来の集積型半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【符号の説明】
1、41 n型GaAs基板(基板)
2 第1半導体レーザ層(第1半導体レーザ素子部)
3 第2半導体レーザ層(第2半導体レーザ素子部)
2a、42a リッジ部(第1リッジ部)
3a、42b リッジ部(第2リッジ部)
5、45 p型コンタクト層(第1半導体コンタクト層、第2半導体コンタクト層)
6、16、46、56 p側電極(第1電極層、第2電極層)
8、48 絶縁膜
42 半導体レーザ層
47 n側電極
Claims (6)
- 基板上に、素子分離領域を挟むように、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部を形成する工程と、
前記第1半導体レーザ素子部の第1リッジ部が形成される領域上、前記第2半導体レーザ素子部の第2リッジ部が形成される領域上、および、前記素子分離領域をそれぞれ覆うように、絶縁膜を同時に形成する工程と、
前記絶縁膜をマスクとして、前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部をエッチングすることによって、それぞれ、前記第1リッジ部および前記第2リッジ部を形成する工程と、
その後、前記絶縁膜をマスクとして、前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部の所定領域に、半導体埋め込み層を成長させる工程とを備えた、半導体レーザ素子の製造方法。 - 前記半導体埋め込み層を成長させる工程は、
前記絶縁膜の端部の下面および上面を覆うように、前記半導体埋め込み層を成長させる工程を含む、請求項1に記載の半導体レーザ素子の製造方法。 - 前記半導体埋め込み層を成長させる工程の後、前記絶縁膜のうち、前記第1リッジ部および前記第2リッジ部の上面上に位置する絶縁膜を除去する工程と、
その後、前記素子分離領域に位置する前記絶縁膜をマスクとして、前記第1リッジ部の上面および前記第2リッジ部の上面にそれぞれ接触する第1半導体コンタクト層および第2半導体コンタクト層を成長させる工程とをさらに備える、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子の製造方法。 - 前記半導体埋め込み層を成長させる工程の後、前記絶縁膜のうち、前記第1リッジ部の上面上および前記第2リッジ部の上面上に位置する絶縁膜を除去する工程と、
その後、前記第1リッジ部の上面および前記第2リッジ部の上面にそれぞれ接触するように、金属層からなる第1電極層および第2電極層を形成する工程とをさらに備える、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子の製造方法。 - 基板上に、素子分離領域を挟むように形成された第1リッジ部を含む第1半導体レーザ素子部および第2リッジ部を含む第2半導体レーザ素子部と、
前記素子分離領域に形成された絶縁膜と、
前記第1リッジ部および前記第2リッジ部の側面を覆うとともに、前記素子分離領域に形成された絶縁膜の端部の上面および下面を覆うように形成された半導体埋め込み層とを備えた、半導体レーザ素子。 - 前記第1リッジ部および前記第2リッジ部の上面に接触するようにそれぞれ形成された金属層からなる第1電極層および第2電極層をさらに備える、請求項5に記載の半導体レーザ素子。
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