JP4089185B2 - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化珪素半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SiCを用いた縦型のJFETとして特開平11−195655号公報に開示された構造がある。
【0003】
この構造は、プレーナ方向にチャネルを形成し、このチャネル長をセルフアライン工程を用いて一定に制御することによりチャネル抵抗を低減し、オン抵抗を低下させようとするものである。
【0004】
しかしながら、この公報では単一のセルについての記述しかないため実際にセルを集積化した素子を作製する場合にどのように配線を組合せるか不明であり、集積素子としてオン抵抗を低減したものを作製することができなかった。
【0005】
セルサイズを縮小してセルの集積度を増してオン抵抗を低減することに関しては、Si技術により知られているように、先の公報に記載されたプレーナ型構造よりトレンチ型構造の方が有利である。しかしトレンチ型については記述がなく、どのように構成したらいいかも考える必要があった。また、このトレンチ型についてはトレンチ形成後にセル部の加工のためのホトリソをする必要があるため平坦化する必要がある。そのため溝部の埋め込みや除去処理をどのようにするのかという課題もあった。
【0006】
また、ソース電極とゲート電極の2つの電極が素子表面部に形成されており、それぞれ電極を電気的に分離するためにはソース電極を分離して形成する必要があるため隣り合うセル間のソース配線抵抗が大きくなるという問題やセルそのものが大きくなるという問題があった。
【0007】
さらに、ゲート電圧を印加した場合に、空乏層の幅を変化させることにより電流流路を制御し電流制御させるために用いるゲート電極と接続されたpゲート層を、表面部のみに形成した場合についてのみ(上部のp層をゲート電極として用いたトップゲート型のソース、ゲート、ドレイン3端子トランジスタ)について記述されている。
【0008】
チャネルの厚さを厚くし、チャネル抵抗をさらに低減するためには、図48に示すように、ゲート電極と接続されたpゲート層をもうひとつ素子内部に用意し(図中の第1と第2のゲート層を設け)、前記のpゲート層からの空乏層の伸び縮みと合わせてチャネルを開閉する構造が有効である。しかし、そのような構成について記述されておらず、この場合にはどのような構成により集積素子を形成するか知見がないという問題があった。
【0009】
この構造についてはさらに、図48(b)のように上部のゲート電極と下部のゲート電極を短絡して動作させる(上部のp層と内部のp層を短絡してゲート電極として用いたトップゲート・バリッド(埋め込み)ゲート型のソース、ゲート、ドレイン3端子トランジスタ)とする場合と、図48(a)のように別々に動作させる(トップゲート・バリッド(埋め込み)ゲート型のソース、ゲート電極1、ゲート電極2、ドレイン4端子トランジスタ)とする場合があるが、それぞれについてレイアウト構造を考える必要があった。
【0010】
また、先の公報での作製方法についてはイオン注入した膜の中に上記上部のp層を形成しているため残留欠陥によるゲート電極からのpn接合リークが問題となり、そのためのバイアス電圧を十分に印加することができず、制御ゲート電圧の範囲が狭められることにより電流流路をゲート電圧を印加しても開くことができず、オン抵抗が増大するという問題がある構造であることも我々の研究からわかった。
【0011】
また、pn接合リークの増大は、注入欠陥だけでなく、ゲートとして用いるp層の接合面積にも関係することがわかった。そのためp層の接合面積を小さく抑える必要があることがわかったが、このことについては先の公報には記載されていなかった。
【0012】
このように集積した場合にも、オン抵抗を低減できるデバイス構造とセルの組み合わせ方法及び製造方法が切望されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような背景の下になされたものであり、新規な構成にて実用性の高い炭化珪素半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、チャネル開閉動作させる部分(セル部)以外の第1のゲート層となるエピタキシャル層をソース電極に接続させているので、第1のゲート層とドリフト層との間のpn接合面積を小さくすることができ、pn接合部での電流リークを抑制することができる。換言すると、ゲートリーク電流を一定値にする場合には、ゲート電極に、より高い電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。また、第1のゲート層とドリフト層との間のpn接合面積が小さくなるため、スイッチング動作させた時にゲート電極からソース電極やドレイン電極への少数キャリアの注入量を低下させることができ、スイッチング時間を短くすることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、ソース層を除去しているため第2のゲート層を形成すると同時に第1のゲート層とを電気的に接続することができ、工程の簡略化を図ることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、さらにゲート層の配線抵抗を低減することができる。また、ゲートリークを抑制することができるとともに、ゲート信号の遅延を抑制することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、イオン注入で形成した高濃度ソース層と第1のゲート層は、低濃度なエピタキシャル層を介して接続されているため、イオン注入欠陥に起因する電流リークを抑制することができる。そのため、ゲート電極に十分なバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、第1のゲート層とドリフト層との間のpn接合面積を小さくすることができ、pn接合リーク電流を小さくできる。そのため、ゲート電極に所定の電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。また、pn接合面積を小さくすることができ、スイッチング動作させた時にゲート電極からソース電極やドレイン電極への少数キャリアの注入量を少なくすることができ、それ故、スイッチング時間を短くすることができる。さらに、ゲート配線とソース配線を同時に行うことができ、工程の簡略化に伴ない工程コストの低減を図ることができる。
【0029】
請求項6に記載の発明によれば、ポリシリコン膜の研磨により表面が平坦化されているため、所定の形状の追加工を容易にできる。また、ポリシリコン膜をフッ硝酸により除去する時に、SiCはほとんどエッチングされないため、選択的にトレンチを埋めていたポリシリコン膜のみを除去することができる。従って、平坦化と追加工、穴埋め材の除去を容易に他の箇所についても同様に行うことができ(繰り返すことができ)、トレンチを形成した後のプロセスを容易にすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、この発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
【0031】
図1には、本実施の形態における炭化珪素半導体装置(縦型JFET)の平面図を示す。また、図1のA−A線で切ったときの斜視図を図2に示す。さらに、図1のB−B線での縦断面を図3に示す。さらには、図1のC−C線での縦断面を図4に示す。
【0032】
本実施の形態の基本構造は、図48(a)に示すように、ゲートとして第1ゲートG1と第2ゲートG2を有し、G1,G2に対し別々に電圧を印加するタイプである。また、本例ではトレンチゲート構造を有している。
【0033】
図2において、n+型(第1導電型)のSiC基板1の上に、エピタキシャル層よりなるn-型(低濃度な第1導電型)のドリフト層2と、エピタキシャル層よりなるp+型(第2導電型)の第1のゲート層3と、エピタキシャル層よりなるn-型(第1導電型)のソース層4およびn+型(第1導電型)のソース層5が順に積層されている。
【0034】
また、ソース層4,5と第1のゲート層3とを貫通してドリフト層2に達するトレンチ6が形成され、トレンチ6にてソース層4,5が分離されるとともに第1のゲート層3が分離されている。さらに、このトレンチ6の内壁にエピタキシャル層よりなるn-型(第1導電型)のチャネル層7が形成されている。その内方にはエピタキシャル層よりなるp+型(第2導電型)の第2のゲート層8が形成されている。これにより、第1のゲート層3に対しチャネル層7を挟んで第2のゲート層8が配置されていることになる。第2のゲート層8の内方には不純物ドープトポリシリコン層9が形成されている。第1のゲート層3は埋め込まれているのでバリッドゲート層とも言い、第2のゲート層8は上部に配置されているのでトップゲート層とも言う。
【0035】
チャネル層7と第2のゲート層8とポリシリコン層9の上を含めた基板の上にはLTO膜10が形成されている。このLTO膜10のうち、n+ソース層5の上においては除去され、n+ソース層5が露出している。セル領域での基板上面にはソース電極11が全面にわたり形成され、このソース電極11はLTO膜10の開口部を通してn+ソース層5と接している。さらに、SiC基板1の下面(裏面)にはドレイン電極12が全面に形成されている。
【0036】
結線方法としては、ソース端子はグランドに、ドレイン端子は負荷を介して電源に接続する。トランジスタ動作に関しては、本装置はノーマリオフ型であり、ゲート端子G1,G2(図48(a)参照)への電圧によって両ゲート層3,8に挟まれたチャネル層7において空乏層の幅を調整することによりチャネル幅を変えてドレイン電流を調整する。
【0037】
図1において基板の上面には、第1のゲート(バリッドゲート)用パッド19と、第2のゲート(トップゲート)用パッド15と、ソース用パッド22が配置されている。また、図1に一点鎖線で示した部分がトランジスタセル(ユニットセル)であり、このセルはストライプ状セルであり、かつ、各セルが並設されている。
【0038】
図2に示すように、第2のゲート層(トップゲートp+層)8とポリシリコン膜9が電気的に接続され、図1のトランジスタセルの一方の終端部において、図3に示すように配線材としてのポリシリコン膜9が絶縁膜10に形成したコンタクトホール13を通してアルミ配線(トップゲート電極配線)14と接続され、この配線14は図1の第2のゲート(トップゲート)用パッド15と電気的に接続されている。一方、図1でのトランジスタセルの他方の終端部において図4のようにn+層5とn-層4がエッチングされることにより凹部16が形成され、第1のゲート層(バリッドゲートp+層)3が露出している。そして、第1のゲート層(バリッドゲートp+層)3は図4で示すコンタクトホール17を通してSiCとのオーミック電極材29を介してアルミ配線(バリッドゲート配線)18に接続され、この配線18は図1の第1のゲート(バリッドゲート)用パッド19と電気的に接続されている。
【0039】
このようにして、図2のごとく、第2のゲート層(トップゲート層)8と接続されたポリシリコン膜9は、トレンチ6の延設方向に延びており、この配線は、電流制御をするユニットセル領域から外部へ取り出され、その部分で電極パッド15から引き延ばされた配線14と接続されている。一方、第1のゲート層(バリッドゲート層)3は、トレンチ6の延設方向でのポリシリコン膜9の延設方向とは反対の方向に延びており、この配線は、電流制御をするユニットセル領域から外部に取り出され、その部分で電極パッド19から引き延ばされた配線18と接続されている。
【0040】
図2のp+エピ層3のレイアウトについて言及する。図5はp+エピ層3のレイアウトを示す平面図である。図5に示すように、n-エピ層2の上にp+エピ層が形成されるが、溝23によりp+層3,20に分離され、p+層3が第1のゲート層(バリッドゲート層)を構成し、また、p+層20がコンタクトホール21を通して図1のソース用パッド22と電気的に接続されている。このp+層20は、電極配線下部や電極パッド下部の電界集中を防ぐために形成されるものである。
【0041】
次に、製造方法について説明する。
図6に示すように、n+SiC基板1の上にn-層2とp+層3およびn-層4を順にエピタキシャル成長する。p+層3は第1のゲート層(バリッドゲート層)となる。
【0042】
さらに、図7に示すように、ウエハ全面にn型ドーパントとしてのリンまたは窒素を注入する。その後、活性化アニールにより図8のn+層5を形成する。この時、p+層3までドーパントが到達しないようにイオン注入を行うものとし、具体的には加速電圧を調整したり図6のn-エピ層4の膜厚を調整する。つまり、図8において符号tで示す間隔をおいて第1のゲート層3とn+層5を離間させる。
【0043】
引き続き、図9に示すように、LTO(図示略)を成膜するとともにホトリソ工程に経てLTO膜をエッチングし、これをマスクとしてSiCのエッチングを行ってトレンチ6を形成する。トレンチ6は、所定の幅で直線的に延び、かつ、n+層5とn-層4とp+層3を貫通してn-ドリフト層2に達している。このとき、図10の状態から図11に示すような溝23を同時に形成する。つまり、溝23によりp+エピ層をp+層3と20に分離する。図10では、p+エピ層の上のn-エピ層4とn+層5は省略されている。
【0044】
そして、図12に示すように、エピタキシャル成長によりチャネルn-層7を形成する。このとき、ノーマリオフ型とするためには、不純物濃度は1×1016cm-3以下、膜厚は約0.5μm以下が望ましい。
【0045】
引き続き、図13に示すように、第2のゲート層(トップゲート層)をなすp+エピタキシャル層8を形成する。さらに、トレンチ6内に電極材(図示略)をデポするとともにエッチングによりトレンチ6の内部に金属を残す。その上に、図14に示すように、不純物ドープトポリシリコン膜9をデポして、トレンチ6内を埋める。不純物ドープトポリシリコン膜9は低抵抗配線材となる。トレンチ6内の金属によって、後の電極アニール工程により第2のゲート層(トップゲートp+層)8とポリシリコン膜9がオーミック電極化される。
【0046】
さらに、図15に示すように、ポリシリコン膜9に対しCMPで研磨する。この研磨の際に、Siの一般的な化学研磨液を使用する。このとき、SiCがエッチングストッパとして機能するためSiC(8)が表面に露出した時点でエッチングがストップする。引き続き、CMPによりn-エピ層7、p+エピ層8、ポリシリコン膜9を同時に研磨する。この研磨は、図16に示すように、表面にn-層7が無くなるまで行う。研磨剤として酸化クロムを使用する。
【0047】
さらに、図17に示すように、層間膜としてLTO膜10を形成し、ホトリソとエッチングによりn+層5の部分を露出させる。
そして、図18に示すように、ウエハ全面にソース電極11を形成する。このようにすると、ソース電極11がウエハ表面を覆っているため、配線抵抗を小さくできる。また、図2に示す裏面電極(ドレイン電極)12を形成する。
【0048】
以上説明してきたように本実施形態は下記の特徴を有する。
(イ)構造として、図5の第1のゲート層3をエピタキシャル層にて形成し、この第1のゲート層となるエピタキシャル層3,20のうちのトランジスタセル以外の領域におけるエピタキシャル層20をセル部での第1のゲート層3と分離し、このセル以外の領域でのエピタキシャル層20をソース電極(ソース用パッド)22と電気的に接続した。よって、チャネル開閉動作させる部分(セル部)以外の第1のゲート層となるエピタキシャル層20を全てソース電極22に接続させているので、第1のゲート層3とドリフト層2との間のpn接合面積を小さくすることができ、pn接合部での電流リークを抑制することができる。換言すると、ゲートリーク電流を一定値にする場合には、ゲート電極に、より高い電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。また、第1のゲート層3とドリフト層2との間のpn接合面積が小さくなるため、スイッチング動作させた時にゲート電極からソース電極やドレイン電極への少数キャリアの注入量を低下させることができ、スイッチング時間を短くすることができる。
(ロ)製造方法として、図8のごとくドレイン層となるSiC基板1の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層となるエピタキシャル層2と第1のゲート層となるエピタキシャル層3とソース層となるエピタキシャル層4,5を積層する工程と、ソース層となるエピタキシャル層4,5と第1のゲート層となるエピタキシャル層3を貫通してドリフト層2に達する溝23(図11参照)をセル内とセル外を分離するようにして延設し、セル内での第1のゲート層となるエピタキシャル層3を配線材とするとともにセル外でのソース電位となる第1のゲート層の形成の際にできたエピタキシャル層20を配線材とする工程と、図12,13のごとくトレンチ6の内壁部にチャネル層7と第2のゲート層8を形成する工程と、を含む。
【0049】
よって、電流駆動に寄与しないp+層20(図5参照)がソース電極(ソース用パッド)22と接続されているため、ゲート電極に電圧を印加した場合でも、このp+層20には電圧が印加されないため、ゲート電極と接続された場合に比べ、ゲートリーク電流が抑制されるため、よりバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。つまり、第1のゲート層3とドリフト層2との間のpn接合面積を小さくすることができ、pn接合リーク電流を小さくできる。そのため、ゲート電極に所定の電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。また、pn接合面積を小さくすることができ、スイッチング動作させた時にゲート電極からソース電極やドレイン電極への少数キャリアの注入量を少なくすることができ、それ故、スイッチング時間を短くすることができる。即ち、ゲート電極と接続された場合に生じるこの部分からの少数キャリアの注入が抑制され、スイッチング速度も高めることができる。
【0050】
さらに、ゲート配線とソース配線を同時に行うことができ、工程の簡略化に伴ない工程コストの低減を図ることができる。詳しくは、ユニットセルのトレンチエッチングの時に、このp+層20は素子分離され、このp+層20は、第1のゲート層(バリッドp+層)3へコンタクトをとる工程により、ソース電極と接続されるため、工程の増加がなくソース電位とすることができる。
(ハ)構造として、図1のごとく複数の第2のゲート層8(セル)を並設するとともに、第1のゲート層3の電極コンタクト部16,17(図4参照)と第2のゲート層8の電極コンタクト部13を、トランジスタセル内ではなくセル外部に形成した。このようにセルの外部にゲートコンタクト領域を設けることによりセルのサイズを縮小化することができる。つまり、図2に示すように第2のゲート層(トップゲート層)8と第1のゲート層(バリッドゲート層)3はトレンチ延設方向において、互いに反対の方向に引き延ばしてセルの外周部において電極配線とコンタクトしており、セル内にコンタクト領域を設ける必要がなくセルサイズを小さくすることができる。
(ニ)構造として、図2のごとくチャネル層7および第2のゲート層8の上面を絶縁膜(LTO膜)10で覆い、その上に、ソース領域4,5と電気的に接続されたソース電極11を全面に形成した。よって、ソース電極11を全面に覆うことにより配線抵抗を小さくできる。特に、第2のゲート層8の配線材料として不純物ドープトポリシリコン9を用いたので、第2のゲート層8の配線を低抵抗材料とすることにより、スイッチング遅れを小さくする(抑える)ことができる。(ホ)製造方法として、図6のごとくドレイン層となるSiC基板1の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層となるエピタキシャル層2と第1のゲート層となるエピタキシャル層3とソース層とするためのn-型(低濃度な第1導電型)のエピタキシャル層4を積層する工程と、図7のごとくn-エピタキシャル層4の表層部にイオン注入により図8の第1のゲート層3に達しない深さのn+型(高濃度な第1導電型)のソース層5を形成する工程と、図12,13でのチャネル層7と第2のゲート層8を形成する工程と、を含むものとした。このようにすると、イオン注入で形成した高濃度ソース層5と第1のゲート層3は、低濃度なエピタキシャル層4を介して接続されているため、イオン注入欠陥に起因する電流リークを抑制することができる。そのため、ゲート電極に十分なバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。つまり、イオン注入で形成したn+層5と、第1のゲート層(バリッドゲート層)3、第2のゲート層(トップゲートp+層)8は、n-エピタキシャル層4を介して接続されているため、イオン注入欠陥に起因するリーク電流が問題とならずにゲート電極に十分なバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。
(ヘ)図9でのトレンチ形成後に図12,13でのn-エピ層7、p+エピ層8を形成し、図14でポリシリコン膜9をデポした後に、図15,16のごとくポリシリコン膜9のCMP及びp+ゲートエピ層8とチャネルエピ層7のCMPにより、これら3つの層7,8,9をトレンチ6内に埋め込んでいる。これにより、トレンチ6の外部への配線のはみ出しがないため、セルサイズを縮小できる。つまり、複数のトレンチ6を並設するとともに、トレンチ6の両側面よりも内方のみにチャネル層7と第2のゲート層8を配置したので、トレンチ6の外部へのチャネル層7と第2のゲート層8のはみ出しがないためソース領域5のコンタクト部を確保することができ、セルサイズを縮小化することができる。特に、トレンチ6内での第2のゲート層8の内方に低抵抗ポリシリコン配線材9を配置したので、第2のゲート層8の配線抵抗を小さくすることができ、そのため、ゲート信号の遅延遅れを小さくでき、スイッチング速度を速くできる。
【0051】
詳しい製造方法としては、図8のようにドレイン層となるSiC基板1の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層2と第1のゲート層3とソース層4(5)を積層する工程と、図9のようにトレンチ6を形成する工程と、図12,13のようにトレンチ6の内壁部にチャネル層となる膜7と第2のゲート層となる膜8を成膜する工程と、図14のようにトレンチ6内を含む基板上にポリシリコン膜9を成膜する工程と、図15,16のようにポリシリコン膜9と、第2のゲート層となる膜8と、チャネル層となる膜7の積層体に対しソース層5が露出するまで研磨する工程と、を含むようにした。よって、セルサイズの縮小化とともにマスク枚数の低減を図ることができる。詳しくは、トレンチ6内にポリシリコン膜9を埋め込んだため、トレンチ内面とドリフト層2、ゲート間の位置合わせズレが無くなり、セルを小型化できる。また、チャネル層7と第2のゲート層8のパターニングのためのマスクを使用する必要がなくなり、低コスト化も図られる。つまり、ホト工程を使用せずに3つの層7,8,9の端部を規定したため工程を簡略化することができ、プロセスコストを低減できる。
(ト)構造として、図2のごとくドリフト層2と第1のゲート層3とソース層4とチャネル層7と第2のゲート層8をエピタキシャル層で形成するとともに、ソース層とするためのn-型(低濃度な第1導電型)のエピタキシャル層4の表層部にイオン注入によるn+ソース層(高濃度な第1導電型のソース層)5を形成した。よって、第1のゲート層3とソース層4の界面の部分がイオン注入によらずエピタキシャル層で形成されているので、第1のゲート層3とソース層4との間におけるpn接合部分での電流リークを抑制することができる。また、チャネル層7と第2のゲート層8とがイオン注入によらずエピタキシャル層で形成されているので、チャネル層7と第2のゲート層8との間におけるpn接合部分での電流リークを抑制することができる。さらに、イオン注入によりpn接合部が形成されていないため、ゲート電圧にビルトイン電圧(pn接合の障壁高さ)近くまで印加することができ、そのため、チャネル抵抗を低くでき、その結果、オン抵抗を低くできる。また、ソース層の一部をイオン注入により形成しているため、所定の部分にのみ高濃度領域5を形成できる。それ故、ゲート・ソース間がp+/n-接合となるため、p+/n+接合の場合より耐圧を高くできる。よって、例えば、図49に示したバリガペア(SiCJFET+SiMOSFET)などの使用において有利である。
【0052】
なお、以上の製造工程では、図19(a)に示すようにn+基板1上にn-エピ層2、p+エピ層3、n-エピ層4を積層し、図19(b)に示すようにイオン注入にてn+ソース層5を形成し、さらに、トレンチ6内にn-エピ層7を形成した。これに代わる手法として、図20(a)に示すように、n+基板1上にn-エピ層2、p+エピ層3を積層し、図20(b)に示すように、トレンチ6を形成した後にn-エピ層7を形成し、さらに、n-エピ層7の所定領域にイオン注入を行ってエピ層7の表層部にn+ソース層5を形成してもよい。つまり、図20(a)のごとくドレイン層となるSiC基板1の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層となるエピタキシャル層2と第1のゲート層となるエピタキシャル層3を積層し、図20(b)のごとく第1のゲート層3を貫通してドリフト層2に達するトレンチ6を形成し、さらにトレンチ6内を含めた第1のゲート層となるエピタキシャル層3上にチャネル層となるn-型(低濃度な第1導電型)のエピタキシャル層7を形成し、n-エピタキシャル層7の表層部にイオン注入により第1のゲート層3に達しない深さのn+ソース層(高濃度な第1導電型のソース層)5を形成し、以後、トレンチ6内でのチャネル層7の内方に第2のゲート層8を形成する。このようにすると、イオン注入で形成した高濃度ソース層5と第1のゲート層3は、低濃度なエピタキシャル層7を介して接続されているため、イオン注入欠陥に起因する電流リークを抑制することができる。そのため、ゲート電極に十分なバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0053】
本実施の形態は、第1の実施の形態に対し、製造工程での図9から図15までの工程が異なっている。
図8の状態から、図21に示すように、トレンチを形成するためのカーボンレジスト30をパターニングする。
【0054】
そして、図22に示すように、カーボンレジスト30をマスクにしてドライエッチングによりn+層5、n-層4及びp+層3を貫通してドリフト層2に達するトレンチ6を形成する。
【0055】
さらに、図23に示すように、チャネル層となるn-エピタキシャル層7とp+エピタキシャル層8を形成する。このとき、カーボンレジスト30により表面が保護されているため、側面のみにエピ膜7,8が形成される。その後、レジスト30を除去する。この時、図示していないカーボンレジスト30上に形成された多結晶のSiCは除去される。
【0056】
さらには、図24に示すように、ポリシリコン膜9をデポした後に、CMPによりポリシリコン膜9を研磨し、その後、p+層8を研磨する。なお、p+層8は研磨しなくて残してもよいが、図24では研磨した例を示す。
【0057】
以上のように、図21のごとくドレイン層となるSiC基板1の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層2と第1のゲート層3とソース層4,5を積層する工程と、パターニングしたカーボンレジスト30をマスクとして、図22のごとくソース層4,5と第1のゲート層3を貫通してドリフト層2に達するトレンチ6を形成する工程と、図23のごとくカーボンレジスト30を残したままエピタキシャル成長させて、トレンチ6の内壁にチャネル層7と第2のゲート層8を形成する工程と、を含むようにした。よって、トレンチ6内にチャネル層7と第2のゲート層8を埋め込んだため、トレンチ6に対するチャネル層7と第2のゲート層8の合わせズレが生じにくくなる。また、チャネル層7と第2のゲート層8のパターニングのための専用のマスクを不要にでき、低コスト化も図られる。さらに、トレンチ6に対しチャネル層7と第2のゲート層8が自己整合的に形成されるため、セルサイズを小さくでき、セルの集積度を上げることができる。(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0058】
図25〜図37には本実施の形態における製造工程を示す。図37に示すように、本装置はSiCよりなるn+型(第1導電型)のドレイン層(SiC基板)41の上に、SiCよりなるn-型(低濃度な第1導電型)のドリフト層42と、分離されたSiCよりなるp+型(第2導電型)の第1のゲート層43と、分離されたSiCよりなるn+型(第1導電型)のソース層44とが順に形成されるとともに、第1のゲート層43に対しSiCよりなるn-型(第1導電型)のチャネル層46を挟んでSiCよりなるp+型(第2導電型)の第2のゲート層49を配し、さらに、第1のゲート層43と第2のゲート層49を短絡させている。詳しくは、ソース層44と第1のゲート層43を貫通してドリフト層42に達するトレンチ45が形成され、このトレンチ45の内壁部に、チャネル層46を介して第2のゲート層49を配している。
【0059】
本装置の基本構造は、図48(b)に示すように、第1ゲートと第2ゲートを短絡して、ソースSとゲートGとドレインDの3端子としている。つまり、第1ゲートと第2ゲートは共通化されており、図1に示したバリッドゲート用パッド19は無い。
【0060】
次に、製造方法を説明する。
まず、図25に示すように、n+SiC基板41上に、n-層42とp+層43及びn+層44を順にエピタキシャル成長する。p+層43は第1のゲート層(バリッドゲート層)となる。
【0061】
そして、n+層44の上にLTO膜(図示略)を成膜し、LTO膜に対しホトリソ工程およびエッチングを行ってLTO膜をパターニングする。さらに、LTO膜をマスクとして、図26に示すように、所定の幅で直線的に延びるトレンチ45を形成する。このトレンチ45は、n+層44とp+層43を貫通し、n-ドリフト層42に達している。
【0062】
引き続き、図27に示すように、エピタキシャル成長法によりチャネルn-層46を形成する。このとき、ノーマリオフ型とするためには不純物濃度は1×1016cm-3以下、膜厚は約0.5μm以下が望ましい。
【0063】
そして、図28に示すように、トレンチ45を埋めるように不純物ドープトポリシリコン膜47をデポする。
さらに、図29に示すように、ポリシリコン膜47に対しCMPにて研磨を行う(化学研磨剤を用いて研磨する)。この時、SiC(46)は研磨されないため研磨ストッパとして機能する。
【0064】
さらには、図30の溝48を形成すべくLTO膜(図示略)をデポし、LTO膜に対しホトリソ工程およびエッチングによりパターニングする。これにより、前述したトレンチ45の延設方向と直交するようにLTO膜の開口部が形成される。このとき、前述のポリシリコン膜47の研磨により表面が平坦化されているため、所定の形状を容易に得ることができる。引き続き、LTO膜をマスクとして図30の溝48を形成する。この溝48は、n-層46とn+層44を貫通してp+層43に達している。その後、LTO膜を除去する。
【0065】
そして、ポリシリコン膜46をフッ硝酸により除去すると、図31に示すようになる。この時、SiCはほとんどエッチングされないため、選択的にトレンチ45を埋めていたポリシリコン膜47のみが除去される。
【0066】
さらに、図32に示すように、第2のゲート層(トップゲート層)をなすp+エピ層49を形成する。この時、同時にp+エピ層50が溝48内に形成され、このp+エピ層50により第1のゲート層(バリッドp+層)43と第2のゲート層(トップゲートp+層)49が電気的に接続される。
【0067】
さらに、トレンチ45内に電極材(図示略)をデポし、エッチングによりトレンチ45の内部に金属を残す。電極材には例えばニッケルを用いる。その上に、図33に示すように、不純物ドープトポリシリコン膜51をデポし、トレンチ45を埋める。トレンチ45内に配した前述の金属により、後の電極アニール工程において第2のゲート層(トップゲートp+層)49とポリシリコン膜51がオーミック電極化される。不純物ドープトポリシリコン膜51はオーミック材であり、かつ低抵抗材料である。
【0068】
そして、図34に示すように、CMPにてポリシリコン膜51を研磨する。この際、Siの一般的な化学研磨液を使用する。また、SiCがエッチングストッパとして機能するため、SiC(49)が表面に露出した時点でエッチングがストップする。
【0069】
さらに、図35に示すように、CMPにてn-エピ層46、p+エピ層(49,50)、ポリシリコン膜51を同時に研磨する。研磨は表面にn-層46がなくなるまで行う。研磨剤として酸化クロムを使用する。
【0070】
引き続き、図36に示すように、層間膜としてLTO膜52を形成し、ホトリソとエッチングによりn+層44の部分を露出させる。
さらに、図37に示すように、ウエハ全面にソース電極53を形成する。
【0071】
以上説明してきたように本実施形態は下記の特徴を有する。
(イ)構造として、図37のようにドリフト層42と第1のゲート層43とソース層44と第2のゲート層49をエピタキシャル層で形成するとともに、第2のゲート層となるエピタキシャル層49,50を第2のゲート層の形成領域の外部に延設して第1のゲート層43と電気的に接続した(エピ層50を用いて第2のゲート層49と第1のゲート層43を接続した)。よって、第1のゲート層43とソース層44とがイオン注入によらずエピタキシャル層で形成されているので、第1のゲート層43とソース層44との間におけるpn接合部分での電流リークを抑制することができる。また、第1のゲート層43と第2のゲート層49を短絡する場合に、第2のゲート層となるエピタキシャル層(49,50)を第2のゲート層49の形成領域の外部に延設することは工程の増加を招くものではない。
(ロ)同様に、図37に示すように、ドリフト層42と第1のゲート層43とソース層44とチャネル層46と第2のゲート層49をエピタキシャル層で形成するとともに、第2のゲート層となるエピタキシャル層49,50を第2のゲート層の形成領域の外部に延設して第1のゲート層43と電気的に接続した。よって、第1のゲート層43とソース層44とがイオン注入によらずエピタキシャル層で形成されているので、第1のゲート層43とソース層44との間におけるpn接合部分での電流リークを抑制することができる。また、チャネル層46と第2のゲート層49とがイオン注入によらずエピタキシャル層で形成されているので、チャネル層46と第2のゲート層49との間におけるpn接合部分での電流リークを抑制することができる。さらに、イオン注入によりpn接合部が形成されていないため、ゲート電圧にビルトイン電圧(pn接合の障壁高さ)近くまで印加することができ、そのため、チャネル抵抗(オン抵抗)を低くできる。さらには、第1のゲート層43と第2のゲート層49を短絡する場合に、第2のゲート層となるエピタキシャル層を第2のゲート層49の形成領域の外部に延設することは工程の増加を招くものではない。
(ハ)構造として、図34に示すように、複数の第2のゲート層49を並設するとともに、第2のゲート層49の延設方向に直交する方向においてトランジスタセル形成領域での第2のゲート層49から配線材としてのエピ層50を延設して第1のゲート層43と電気的に接続した。よって、第2のゲート層49の延設方向に対し直交する方向に配線材50を延ばすことにより並設したセルのサイズ(トレンチのピッチ)を縮小化することができる。特に、第1のゲート層43と第2のゲート層49をエピタキシャル層で形成した。さらに、第2のゲート層となるエピタキシャル層49,50をトランジスタセル形成領域の外部に延設して第1のゲート層43と電気的に接続した。つまり、図30に示すように、トレンチ45の延設方向に直交する方向に溝48を形成し、第2のゲート層49と第1のゲート層43を短絡しているため、セルサイズを小さくできる。
(ニ)製造方法として、図25のごとくドレイン層となるSiC基板41の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層42と第1のゲート層43とソース層44を積層する工程と、図26のごとくソース層44と第1のゲート層43を貫通してドリフト層42に達するトレンチ45を形成する工程と、図27のごとくトレンチ45の内壁部にチャネル層46を形成する工程と、図30のごとくソース層44を貫通して第1のゲート層43に達し、かつ、トレンチ45の延設方向に対し直交する方向に延びる溝48を形成する工程と、図32のごとくトレンチ45内では第2のゲート層となるとともに溝48内では第1のゲート層と第2のゲート層を短絡するための配線材となる膜(p+エピ層49,50)を形成する工程と、を含むようにした。よって、ソース層44を除去しているため第2のゲート層を形成すると同時に第1のゲート層43とを電気的に接続することができ、工程の簡略化を図ることができる。また、p+エピ層49,50を形成した後、図33のごとく、p+エピ層49,50の上に配線材としての不純物ドープトポリシリコン層51を形成するようにした。よって、さらにゲート層の配線抵抗を低減することができるるとともに、ゲートリークを抑制することができ、さらに、ゲート信号の遅延を抑制することができる。
【0072】
また、図29ではポリシリコン膜47を埋め込みに用いるため容易に平坦化でき、図30ではポリシリコン膜47の研磨により表面が平坦化されているため所定の形状を容易に得ることができ、さらに、図31では、ポリシリコン膜47をフッ硝酸により除去するが、この時、SiCはほとんどエッチングされないため選択的にトレンチ45を埋めていたポリシリコン膜47のみを除去することができる。このように図25のように、ドレイン層となるSiC基板41の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層42と第1のゲート層43とソース層44を積層する工程と、図26のようにトレンチ45を形成する工程と、図27のようにトレンチ45の内壁部にチャネル層46を形成する工程と、図28のようにトレンチ45内を含む基板上にポリシリコン膜47を成膜する工程と、図29のようにポリシリコン膜47を研磨してトレンチ45の外のポリシリコン膜47を除去する工程と、図30のように基板表面を加工する工程(トレンチ45の延設方向に対し直交する方向に延び、かつ、ソース層44を貫通して第1のゲート層43に達する溝48を形成する工程)と、図31のようにフッ硝酸をエッチング液としてトレンチ45内のポリシリコン膜47を除去する工程と、図32のようにトレンチ45内に第2のゲート層49を形成する工程と、を含むようにした。よって、図29においてポリシリコン膜47の研磨により表面が平坦化されているため、所定の形状の追加工を容易にできる。また、ポリシリコン膜47をフッ硝酸により除去する時に、SiCはほとんどエッチングされないため、選択的にトレンチを埋めていたポリシリコン膜47のみを除去することができる。従って、平坦化と追加工、穴埋め材の除去を容易に他の箇所についても同様に行うことができ(繰り返すことができ)、トレンチ45を形成した後のプロセスを容易にすることができる。
【0073】
また、図26でトレンチ45の形成後、図27と図32でn-エピ層46とp+エピ層49を形成し、図33でポリシリコン膜51をデポした後に図34のごとくポリシリコン膜51のCMP及びp+ゲートエピ膜49のCMPにより、これら3つの層46,49,51をトレンチ45内に埋め込んでいる。これにより、トレンチ45の外部への配線のはみ出しがないため、セルサイズを縮小できる。また、さらにホト工程を使用せずに3つの層46,49,51の端部を規定したため、工程を簡略化することができ、プロセスコストを低減できる。
【0074】
また、図37において、ソース電極53がウエハ表面を覆っているため配線抵抗を小さくできる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態を、第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0075】
図38〜図47には製造工程を示す。本例ではプレーナ構造を有する。
図47に示すように本装置はSiCよりなるn+型(第1導電型)のドレイン層(SiC基板)61の上に、SiCよりなるn-型(低濃度な第1導電型)のドリフト層62と、分離されたSiCよりなるp+型(第2導電型)の第1のゲート層64と、分離されたSiCよりなるn+型(第1導電型)のソース層66とが順に形成されるとともに、第1のゲート層64に対しSiCよりなるn-型(第1導電型)のチャネル層65を挟んでSiCよりなるp+型(第2導電型)の第2のゲート層68を配し、さらに、第1のゲート層64と第2のゲート層68を短絡させている。
【0076】
次に、製造工程について説明する。
図38に示すように、n+SiC基板61上にn-層62をエピタキシャル成長する。
【0077】
そして、図39に示すように、LTO膜63をデポした後に、LTO膜63をパターニングして帯状に残す。
さらに、LTO膜63をマスクにしてp型ドーパントをイオン注入して、図40に示すように、n-層62の表層部にp型領域64を形成する。p型ドーパントには、アルミ(Al)かボロン(B)を用いる。その後、LTO膜63を除去する。
【0078】
さらには、図41に示すように、チャネル部を形成するためのn-層エピ層65を形成する。このとき、ノーマリオフとして動作させるためには、不純物濃度は1×1016cm-3以下、膜厚は約0.5μm以下が望ましい。
【0079】
そして、LTO膜(図示略)を成膜するとともにLTO膜をパターニングし、図42に示すように、n-層65の表層部に対しn型のドーパントであるリンまたは窒素をイオン注入してn+層66を形成する。このとき、ドーパントがn-層65を貫通しないように、図41のエピ膜65の厚さや注入深さを調整する。そして、LTO膜を除去した後に、活性化熱処理を行う。
【0080】
さらに、LTO膜(図示略)を成膜するとともにLTO膜をパターニングし、これをマスクにして図43に示すように、n-エピ層65をエッチングして溝67を形成する。この溝67はp型層64の延設方向に対し直交する方向に延び、かつ、n-エピ層65を貫通してp型領域64に達している。
【0081】
その後、図44の第2のゲート層68となるp+層をエピタキシャル成長する。そして、その上にLTO膜(図示略)を成膜するとともに、n+層66の上を含む領域上のLTO膜をエッチングして開口させる。このLTO膜をマスクにして、第2のゲート層68となるp+エピ層をエッチングする。この図44に示すエピ成長およびパターニング工程において第2のゲート層68の形成・配置と同時に、第1のゲート層64と接続するためのp+層69が形成・配置される。また、図41の状態では、p+層68,69とn+層66は離間している。その後、LTO膜をウェットエッチングにより除去する。
【0082】
次に、図43で形成した溝67の内部に電極材(図示略)を形成するとともに図45に示すように、不純物ドープトポリシリコン膜70を全面にデポし、エッチングにより溝67の部分にポリシリコン膜70を残す。さらに、電極アニール工程によりp+層68,69とポリシリコン膜70をオーミック接触にする。
【0083】
そして、図46に示すように、層間絶縁膜(LTO)71を形成するとともにエッチングすることにより、p+層68,69とポリシリコン膜70上の絶縁膜71を残し、n+層66の上の絶縁膜71を除去する。
【0084】
さらに、図47に示すように、層間絶縁膜(LTO)71の上の全面にソース電極材72を形成し、電極アニールによりソースn+層66と電極72をオーミック接続する。
【0085】
このようにイオン注入で形成したn+層66と第1のゲート層(バリッドゲートp+層)64と第2のゲート層(トップゲートp+層)68は、n-エピ層65を介して接続されているため、イオン注入欠陥に起因するリーク電流が問題とならないため、ゲート電極に十分なバイアス電圧を印加することができ、オン抵抗を低減できる。
【0086】
また、図47において、ソース電極72がウエハ表面を覆っているため配線抵抗を小さくできる。
さらに、図45に示すように、複数の第2のゲート層68を並設するとともに、第2のゲート層68の延設方向に直交する方向においてトランジスタセル形成領域での第2のゲート層68から配線材としてのエピ層69および不純物ドープトポリシリコン膜70を延設して第1のゲート層64と電気的に接続した。特に、低抵抗ポリシリコン層70を用いてゲート層64,68を電気的に接続しているため(短絡して配線しているため)、ゲート信号の遅延時間を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における炭化珪素半導体装置の平面図。
【図2】図1のA−A線で切ったときの斜視図。
【図3】図1のB−B線での縦断面図。
【図4】図1のC−C線での縦断面図。
【図5】p+層のレイアウトを説明するための図。
【図6】製造工程を説明するための斜視図。
【図7】製造工程を説明するための斜視図。
【図8】製造工程を説明するための斜視図。
【図9】製造工程を説明するための斜視図。
【図10】製造工程を説明するための図。
【図11】製造工程を説明するための図。
【図12】製造工程を説明するための斜視図。
【図13】製造工程を説明するための斜視図。
【図14】製造工程を説明するための斜視図。
【図15】製造工程を説明するための斜視図。
【図16】製造工程を説明するための斜視図。
【図17】製造工程を説明するための斜視図。
【図18】製造工程を説明するための斜視図。
【図19】製造工程を説明するための断面図。
【図20】別例を説明するための断面図。
【図21】第2の実施の形態における製造工程を説明するための斜視図。
【図22】製造工程を説明するための斜視図。
【図23】製造工程を説明するための斜視図。
【図24】製造工程を説明するための斜視図。
【図25】第3の実施の形態における製造工程を説明するための斜視図。
【図26】製造工程を説明するための斜視図。
【図27】製造工程を説明するための斜視図。
【図28】製造工程を説明するための斜視図。
【図29】製造工程を説明するための斜視図。
【図30】製造工程を説明するための斜視図。
【図31】製造工程を説明するための斜視図。
【図32】製造工程を説明するための斜視図。
【図33】製造工程を説明するための斜視図。
【図34】製造工程を説明するための斜視図。
【図35】製造工程を説明するための斜視図。
【図36】製造工程を説明するための斜視図。
【図37】製造工程を説明するための斜視図。
【図38】第4の実施の形態における製造工程を説明するための斜視図。
【図39】製造工程を説明するための斜視図。
【図40】製造工程を説明するための斜視図。
【図41】製造工程を説明するための斜視図。
【図42】製造工程を説明するための斜視図。
【図43】製造工程を説明するための斜視図。
【図44】製造工程を説明するための斜視図。
【図45】製造工程を説明するための斜視図。
【図46】製造工程を説明するための斜視図。
【図47】製造工程を説明するための斜視図。
【図48】基本構造を説明するための断面図。
【図49】バリガペアを示す回路図。
【符号の説明】
1…SiC基板、2…ドリフト層、3…第1のゲート層、4,5…ソース層、6…トレンチ、7…チャネル層、8…第2のゲート層、9…ポリシリコン層、10…絶縁膜、11…ソース電極、15…トップゲート用パッド、19…パリッドゲート用パッド、22…ソース用パッド、30…カーボンレジスト、41…SiC基板、42…ドリフト層、43…第1のゲート層、44…ソース層、45…トレンチ、46…チャネル層、47…ポリシリコン膜、48…溝、49…第2のゲート層、51…ポリシリコン層、52…絶縁膜、53…ソース電極、61…SiC基板、62…ドリフト層、64…第1のゲート層、65…チャネル層、66…ソース層、67…溝、68…第2のゲート層、71…絶縁膜、72…ソース電極。
Claims (7)
- SiCよりなる第1導電型のドレイン層(1)の上に、SiCよりなる低濃度な第1導電型のドリフト層(2)と、SiCよりなる第2導電型の第1のゲート層(3)と、SiCよりなる第1導電型のソース層(4,5)とが順に形成されるとともに、前記ソース層(4,5)と第1のゲート層(3)を貫通して前記ドリフト層(2)に達するトレンチ(6)が形成され、さらに、このトレンチ(6)の内壁部に、SiCよりなる第1導電型のチャネル層(7)を挟んでSiCよりなる第2導電型の第2のゲート層(8)を配した炭化珪素半導体装置において、
第1のゲート層(3)をエピタキシャル層にて形成し、この第1のゲート層となるエピタキシャル層(3,20)のうちのトランジスタセル以外の領域におけるエピタキシャル層(20)をセル部での第1のゲート層(3)と分離し、このセル以外の領域でのエピタキシャル層(20)をソース電極(22)と電気的に接続したことを特徴とする炭化珪素半導体装置。 - SiCよりなる第1導電型のドレイン層(41)の上に、SiCよりなる低濃度な第1導電型のドリフト層(42)と、SiCよりなる第2導電型の第1のゲート層(43)と、SiCよりなる第1導電型のソース層(44)とが順に形成されるとともに、前記ソース層(44)と第1のゲート層(43)を貫通してドリフト層(42)に達するトレンチ(45)が形成され、さらに、このトレンチ(45)の内壁部に、SiCよりなる第1導電型のチャネル層(46)を介してSiCよりなる第2導電型の第2のゲート層(49)を配し、さらに、第1のゲート層(43)と第2のゲート層(49)を短絡した炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
ドレイン層となるSiC基板(41)の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層(42)と第1のゲート層(43)とソース層(44)を積層する工程と、
ソース層(44)と第1のゲート層(43)を貫通してドリフト層(42)に達するトレンチ(45)を形成する工程と、
トレンチ(45)の内壁部にチャネル層(46)を形成する工程と、
ソース層(44)を貫通して第1のゲート層(43)に達し、かつ、トレンチ(45)の延設方向に対し直交する方向に延びる溝(48)を形成する工程と、
トレンチ(45)内では第2のゲート層となるとともに前記溝(48)内では第1のゲート層と第2のゲート層を短絡するための配線材となる膜(49,50)を形成する工程と、
を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 前記膜(49,50)を形成した後、当該膜(49,50)の上に配線材としての不純物ドープトポリシリコン層(51)を形成するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- SiCよりなる第1導電型のドレイン層(1)の上に、SiCよりなる低濃度な第1導電型のドリフト層(2)と、SiCよりなる第2導電型の第1のゲート層(3)と、SiCよりなる第1導電型のソース層(5)とが順に形成されるとともに、前記ソース層(5)と第1のゲート層(3)を貫通してドリフト層(2)に達するトレンチ(6)が形成され、さらに、このトレンチ(6)の内壁部に、SiCよりなる第1導電型のチャネル層(7)を介してSiCよりなる第2導電型の第2のゲート層(8)を配した炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
ドレイン層となるSiC基板(1)の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層となるエピタキシャル層(2)と第1のゲート層となるエピタキシャル層(3)を積層する工程と、
第1のゲート層(3)を貫通してドリフト層(2)に達するトレンチ(6)を形成する工程と、
トレンチ(6)内を含めた第1のゲート層となるエピタキシャル層(3)上にチャネル層となる低濃度な第1導電型のエピタキシャル層(7)を形成する工程と、
低濃度な第1導電型のエピタキシャル層(7)の表層部にイオン注入により第1のゲー ト層(3)に達しない深さの高濃度な第1導電型のソース層(5)を形成する工程と、
トレンチ(6)内でのチャネル層(7)の内方に第2のゲート層(8)を形成する工程と、
を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - SiCよりなる第1導電型のドレイン層(1)の上に、SiCよりなる低濃度な第1導電型のドリフト層(2)と、SiCよりなる第2導電型の第1のゲート層(3)と、SiCよりなる第1導電型のソース層(4,5)とが順に形成されるとともに、前記ソース層(4,5)と第1のゲート層(3)を貫通してドリフト層(2)に達するトレンチ(6)が形成され、さらに、このトレンチ(6)の内壁部に、SiCよりなる第1導電型のチャネル層(7)を介してSiCよりなる第2導電型の第2のゲート層(8)を配した炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
ドレイン層となるSiC基板(1)の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層となるエピタキシャル層(2)と第1のゲート層となるエピタキシャル層(3)とソース層となるエピタキシャル層(4,5)を積層する工程と、
ソース層となるエピタキシャル層(4,5)と第1のゲート層となるエピタキシャル層(3)を貫通してドリフト層(2)に達する溝(23)をセル内とセル外を分離するようにして延設し、セル内での第1のゲート層となるエピタキシャル層(3)を配線材とするとともにセル外でのソース電位となる第1のゲート層の形成の際にできたエピタキシャル層(20)を配線材とする工程と、
トレンチ(6)の内壁部にチャネル層(7)と第2のゲート層(8)を形成する工程と、
を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - SiCよりなる第1導電型のドレイン層(41)の上に、SiCよりなる低濃度な第1導電型のドリフト層(42)と、SiCよりなる第2導電型の第1のゲート層(43)と、SiCよりなる第1導電型のソース層(44)とが順に形成されるとともに、前記ソース層(44)と第1のゲート層(43)を貫通してドリフト層(42)に達するトレンチ(45)が形成され、さらに、このトレンチ(45)の内壁部に、SiCよりなる第1導電型のチャネル層(46)を介してSiCよりなる第2導電型の第2のゲート層(49)を配した炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
ドレイン層となるSiC基板(41)の上に連続エピタキシャル成長によりドリフト層(42)と第1のゲート層(43)とソース層(44)を積層する工程と、
トレンチ(45)を形成する工程と、
トレンチ(45)の内壁部にチャネル層(46)を形成する工程と、
トレンチ(45)内を含む基板上にポリシリコン膜(47)を成膜する工程と、
ポリシリコン膜(47)を研磨してトレンチ(45)の外のポリシリコン膜(47)を除去する工程と、
基板表面を加工する工程と、
フッ硝酸をエッチング液として前記トレンチ(45)内のポリシリコン膜(47)を除去する工程と、
トレンチ(45)内に第2のゲート層(49)を形成する工程と、
を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 基板表面を加工する工程は、トレンチ(45)の延設方向に対し直交する方向に延び、かつ、ソース層(44)を貫通して第1のゲート層(43)に達する溝(48)を形成するものであることを特徴とする請求項6に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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