JP4085645B2 - 車両用表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者に対して撮像手段で撮像された映像を表示手段により表示する機能を備える車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両にカメラを設置し、運転者の視界外の映像や視認しにくい部分の映像を表示する車両用表示装置が知られている。
【0003】
特開2000−19259号公報に開示されている技術はこうした技術の一例であって、車両前方に設置された赤外線カメラで撮像した前方映像を、ヘッドアップディスプレイ(HUD)により運転者の眼前のフロントウィンドウ上に表示することで、夜間や悪天候時に歩行者や車を認識しやすくなると記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、撮像手段である赤外線カメラや表示手段であるHUDは、起動直後は出力映像が安定しておらず、安定するまでにある程度の時間を必要とし、しかも安定までの時間はそれぞれ異なっている場合が多い。映像が安定しないうちに運転者に対して映像を表示させた場合には、運転者が不安定な映像に注意をとられる可能性があり、違和感を感ずるほか、そうした映像を注視すると、疲れ目の原因ともなる。
【0005】
そこで、本発明は、起動時に違和感のない映像表示を行うことが可能な車両用表示装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る車両用表示装置は、撮像手段によって撮像した映像を表示手段により運転者に対して表示する車両用表示装置において、起動後に撮像手段の映像出力および表示手段の表示システムが安定した時点以降に実質的な映像表示が開始されるように両手段の起動タイミングをそれぞれの立ち上がりに要する時間に応じて制御する制御装置を備え、表示手段はバックライトを備えており、実質的な表示開始のタイミングで所定の輝度に達するよう徐々に輝度を上げる制御を行うことを特徴とする。
【0007】
撮像手段と表示手段の立ち上がりに要する時間が異なっていても、それぞれの立ち上がりに要する時間に応じて起動タイミングを制御することで、両者の立ち上がりが完了する時点が略一致し、その時点で実質的な表示を開始することができるので、表示開始時に安定した出力映像が得られ、運転者が違和感を感ずることがなくなる。また、少なくとも映像が安定するまではバックライトの輝度が抑制されているので、不安定な映像を運転者に提示することがなく、また、徐々に映像の輝度を上げることで急に映像が表示される場合に比べて運転者が違和感を感ずることがない。
【0008】
実質的な映像表示開始のタイミングを、撮像手段の映像出力が安定するタイミングに合わせて制御するか、表示手段の表示システムが安定するタイミングに合わせて制御することが好ましい。
【0009】
立ち上がりに最も時間を要する構成要素の起動に合わせて他の手段の起動を制御することで各構成要素が安定するタイミングを略一致させることが容易になる。
【0012】
上記課題を解決するため本発明に係る車両用表示装置は、撮像手段によって撮像した映像を表示手段により運転者に対して表示する車両用表示装置において、起動後に撮像手段の映像出力および表示手段の表示システムが安定した時点以降に実質的な映像表示が開始されるように両手段の起動タイミングをそれぞれの立ち上がりに要する時間に応じて制御する制御装置を備え、表示手段はカバーを備えており、起動前はカバーは全閉に維持され、カバーを開くタイミング、速度を制御することで実質的な表示開始のタイミングでカバーが全開となるよう制御することを特徴とする。
【0013】
カバーが全開したタイミングでは、安定した映像が表示でき、また表示開始のタイミングを運転者が認識しやすいので、運転者が違和感を感ずることのない表示が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
【0015】
図1は、本発明に係る車両用表示装置の全体構成を概略的に示す図であり、図2はその車両への搭載状況を説明する図である。この車両用表示装置は、車両前方の赤外映像をカメラASSY300で取得し、その映像をHUD400によりウインドシールド(フロントガラス)30上に表示して夜間や悪天候時の視認を補助するものであり、さらに装置の各種制御を行う中央制御装置100、被写領域に近赤外光を照射する赤外線投射ランプ(以下、「IRランプ」と記す)200などによって構成されている。
【0016】
図3はIRランプ200の概略構成図である。このIRランプ200は、波長域800nm〜1000nm程度の肉眼では見えない近赤外光を投射する車両用表示装置専用の投射ランプであり、光源としてハロゲンランプ210を使用し、可視光をカットする可視光カットフィルタ220を備えている。そして、図6に示されるようにバンパー部のフォグランプ付近に、左右1つずつ計2つ搭載されており、その照射範囲は、ヘッドライトのハイ(Hi)ビーム相当とされている。
【0017】
カメラASSY300は、図2、図4(a)に示されるように、車室内におけるオーバーヘッドコンソール10の下方であって、インナーミラー20の背面側に搭載されており、固定ボックス310内に収容された状態で、フロントガラス30の内側に貼着により固定されている。その構成は、図4(b)に概略的に示されるように、本体302の前面部にレンズ304が配置され、本体302内のレンズ304の光軸上に赤外線カメラ306(図1)が搭載されている。
【0018】
表示装置400は、図1に概略的に示すように、赤外線カメラ306の撮像映像を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)410を備えており、その背面側には投射光源となる調光可能なバックライト412を配設することで、LCD410に表示された映像をフロントガラス30に反射させて、運転者に映像(虚像)を提示する装置である。
【0019】
表示装置400の取り付け位置は、図5に示されるように、スピードメータ等が配置されたコンビネーションメータの背面側であって、運転席前方のインストロメントパネル40上に配設されている。前述したように映像をフロントガラス30に反射させて運転者に表示するという、一回の反射によって虚像を表示させるシステムであるため、LCD410は上を向くような状態で固定されている。なお、図示は省略したが、映像を反射させるフロントガラス30の反射領域には、室内側の表面に半透明の反射薄膜が形成されている。
【0020】
表示装置400のLCD410は、このように上を向くような状態となっているために直射日光の影響を受けて高温になりやすい。そこで、このような直射日光の影響を避けるために、表示装置400の非作動時にLCD410上を覆うようなシャッター420を設けている。
【0021】
この構造を図6(a)、図6(b)に示す。表示装置本体の開口部402の下方にLCD410が配設されており、開口部402とLCD410との隙間に位置するように、板状のシャッター420が配設されている。シャッター420は、その両サイドに配設されたガイドレール430によって往復動自在に支持されており、シャッター420の裏面側には、両ガイドレール430の内側に沿うように、それぞれラックレール440が設けられている。このラックレール440は、噛面を下にしてシャッター420側に固定されており、このラックレール440の噛面に対してそれぞれギヤ450が噛み合っている。そして、両ギヤ450はその中心部を貫通する駆動軸460にそれぞれ固定されており、駆動軸460は駆動モータ470によって回転駆動される機構となっている。従って、モータ470を駆動することで、ギヤ450と噛合したラックレール440とシャッター420が一体的に送り出されて、シャッター420はLCD410上を覆うように移動する。また、駆動モータ470を反転駆動することで、同様な作用により、もとの位置に復帰するようにシャッター420が移動して、再びLCD410を表出させる機構となっている。
【0022】
前述したように、IRランプ200の点灯制御、カメラASSY300及び表示装置400の動作制御などを含め、本装置の各種制御は、すべて中央制御装置100によって行われる。
【0023】
中央制御装置100は、カメラASSY300に対する電源の供給制御を行う電源コントロール回路110を備えており、カメラASSY300で取得した映像データは、中央制御装置100内で処理され、表示用の映像データに変換されて表示装置400へと出力される。
【0024】
また中央制御装置100には、表示装置400に対する制御系として、表示装置400における表示制御を行う表示ドライバ回路120や、前述したシャッター420の開閉制御を行うべく駆動モータ470の動作制御を行うモータ制御回路130を備えている。また、調光操作部480の操作状態をもとに、表示装置400におけるバックライト412の明るさを制御しており、運転者の好みに応じて表示装置400によって表示される赤外線映像の明るさを、独立して調節することができる。
【0025】
このほかにも、中央制御装置100には、車速センサ160で検出される車速情報、本装置の起動を許可する許可状態と起動を禁止する禁止状態とに切り換え可能なメインスイッチ170の操作状態、及び、複数の車外照明系のスイッチ類を一体化したコンビネーションスイッチ180の操作状態を示す各信号が与えられる。
【0026】
コンビネーションスイッチ180は、全ライトを消灯させるOFF位置、テールランプ及びスモールランプ(車幅灯)を点灯させるTAIL位置、テールランプ、スモールランプ及びヘッドライトを点灯させるHEAD位置の3つの位置に切り換え可能なヘッドライトスイッチ182、後述するライトコントロールシステム500の作動/停止を切り換えるライトコントロールスイッチ184、ヘッドライトのハイビーム状態とロービーム状態とに切り換えるディマースイッチ186等を備えている。
【0027】
一方、この車両には、周囲の明るさを感知して、ヘッドライト等を自動的に点灯、消灯させるライトコントロールシステム(コンライト)500が搭載されており、例えば薄暮時にはテールランプとスモールランプ(車幅灯)などを自動的に点灯させ、また、夜間やトンネル内ではヘッドライトを自動的に点灯させ、明るくなった時点で自動的に消灯させるシステムとなっている。
【0028】
ライトコントロールシステム500では、このような周囲の明るさを検出するための照度センサ(フォトセンサ)510を、インストロメントパネル40上に備えている。この照度センサ510からは、検出された照度に応じた照度信号が出力されるが、中央制御装置100にもこの照度信号が与えられており、中央制御装置100側でも車両周辺の照度がどの程度の明るさ(暗さ)であるかを把握するシステムとなっている。従って、1つの照度センサ510を、ライトコントロールシステム500と本装置とで共用している状態となっている。
【0029】
中央制御装置100には、このような照度センサ510、車速センサ160、メインスイッチ170、コンビネーションスイッチ180、イグニションスイッチ190などの検出信号や操作信号が与えられており、中央制御装置100の点灯制御回路140では、これらの信号を総合的に判断して、リレースイッチ230のオン・オフ制御を実施してIRランプ200の点灯制御を行っており、また、中央制御装置100の起動制御回路150では、本装置を自動的に起動させる起動制御を実施している。
【0030】
またこの車両には、メインスイッチ170のオン状態/オフ状態を運転者に表示するメインスイッチインジケータ602、赤外線投射ランプ200が投射状態であるか否かを運転者に表示する投射インジケータ604、及び本装置が作動中であることを示す作動状態インジケータ606を備えている。これは、起動制御回路150によって所定の条件が成立した場合に本装置を自動的に起動させるシステムを採用しているためであり、メインスイッチ170がオン操作されている場合であっても、例えば昼間などのように、後述する自動起動システム側の起動条件が満足しない状況では本装置が作動しない場合も生じる。そこで、このような状況でもシステムがREADY状態にあること、すなわちメインスイッチ170のオン操作が受け付けられて、本装置が待機中であることを運転者に知らしめるため、メインスイッチインジケータ602及び作動状態インジケータ606を設けている。また、この本装置で用いる近赤外光は、その投光状態が肉眼では確認できないため、投射インジケータ604を点灯させることで、運転者に投光状態であることをしらせるものである。なお、このようなインジケータ602,604、606の発光制御は、中央制御装置100のインジケータ制御回路600によって実施される。
【0031】
なお、メインスイッチインジケータ602及び作動状態インジケータ606は、1つの表示灯によって構成することもできる。例えば、メインスイッチ170がオフ状態では、この表示灯を消灯状態とし、オン操作された場合に点灯させるが、この際、表示灯の発光色を本装置の作動状態に応じて変化させる。一例としては、起動条件が満たされずに本装置が待機中の場合には、この表示灯を黄色に点灯させ、実際に本装置が作動した状態では、この表示灯を青色に点灯させる。
【0032】
ここでメインスイッチ170の機能について説明しておく。メインスイッチ170は、イグニションスイッチ190をオフ操作すると、常にオフ状態にリセットされるシステムを採用しているため、イグニションスイッチ190をオン操作した時点では、メインスイッチ170は常にオフ状態、(メインスイッチ170の初期状態がオフ状態)となる。従って、メインスイッチ170をオン操作することによって、視認補助用の赤外線映像の提供を受けたいとする、運転者の意志表示があったと見なすことができるため、メインスイッチ170がオン操作された状況下において、本装置を自動的に起動させる起動制御を実施することとしている。
【0033】
以下、本装置の起動時の制御について具体的に説明する。この装置は、イグニションスイッチ190、メインスイッチ170がともにオン状態で、ヘッドライトスイッチ182がヘッドライトを点灯させるHEAD位置に設定されているか、ライトコントロールシステム500によってヘッドライトが自動的に点灯されている場合で、かつ、照度センサ510が所定よりも暗い状態と判定している場合に起動条件を満たすよう設定されている。このような場合に、運転者が周囲を視認しづらく、赤外線映像による補助が必要とされると判断されるからである。
【0034】
以下、LCD410に電源を投入してから安定した映像を表示するまでに必要な時間(立ち上がり時間)をtLCD、バックライト412を最小輝度から最大輝度に上げるまでに必要な時間をtbl、カメラASSY300に電源を投入してから安定した映像信号を出力するまでに必要な時間(立ち上がり時間)をtC、シャッター420を全閉状態から全開状態にするまでに要する時間をtCRで表す。
【0035】
極寒冷時といった特殊な条件下を除き、tC>tLCD,tbl,tCRという関係がある。そして、これらの時間は、一定の環境条件下では、少なくともそれぞれの最長時間は既知である。以下、tC>tCR>tLCD>tblの場合を例に説明する。
【0036】
図7は、起動時の第1の制御例を示すタイミングチャートである。ここでは、カメラASSY300の立ち上がりに合わせて撮像、表示のための各要素の起動タイミングを制御する。起動条件が満たされた時点でまず、起動制御回路150による指示の下、電源コントロール回路110によって赤外線カメラ306に対する電源供給がオン状態に制御される(時刻0)。赤外線カメラ306の出力映像が安定するためには、時間tCを要する。そこで、時刻(tC−tCR)でモータ制御回路130が全閉状態のシャッター420を開き始める。これにより、シャッター420も時刻tCで全開状態とされる。さらに、時刻(tC−tLCD)で表示ドライバ回路120によってLCD410による表示をスタートさせる。LCD410の表示が安定するまでには、tLCD時間を要するので、LCD410の表示が安定するのも時刻tCである。
【0037】
時刻tcになったら、表示ドライバ回路120は、バックライト412の輝度を上げることで、運転者に対して映像を表示する。この結果、不安定な状態の赤外映像が表示されることがなく、運転者が違和感を感ずることがない。
【0038】
なお、起動と同時にインジケータ制御回路600によって、メインスイッチインジケータ602、投射インジケータ604、作動状態インジケータ606を点灯状態に制御することで、システムが作動中であることを運転者に表示する。さらに、ディマースイッチ186の出力を参照して、ロービーム状態の場合には、点灯制御回路140によってリレースイッチ230をオン状態に制御してIRランプ200を点灯させる。なお、ハイビーム状態の場合には、IRランプ200の配光相当の近赤外光が、ヘッドライトのハイビームランプによって十分に照射されていると考えられるので、IRランプ200を消灯させたままでもよい。IRランプ200の立ち上がりに要する時間は極めて短いので、その点灯は、起動時から時刻tCまでのいずれで行ってもよい。
【0039】
次に、第2の制御例について図8を参照して説明する。ここでは、バックライト412の点灯から最大輝度に達するまでの時間をtbl’で表す。
【0040】
起動条件が満たされた時点でまず、起動制御回路150による指示の下、電源コントロール回路110によって赤外線カメラ306に対する電源供給がオン状態に制御される(時刻0)。同時に、表示ドライバ回路120によってLCD410による表示をスタートさせる。赤外線カメラ306の出力映像が安定するためには、時間tCを要する。一方、LCD410の表示が安定するまでには、tLCD時間を要するので、赤外線カメラ306の出力映像が安定する前に、LCD410の立ち上げは終了することになる。
【0041】
次に、時刻{tC−(tCR+tbl’)}でモータ制御回路130が全閉状態のシャッター420を開き始める。これにより、シャッター420は時刻(tC−tbl’)で全開状態とされる。
【0042】
時刻(tC−tbl’)になったら、表示ドライバ回路120は、バックライト412を点灯させ、徐々に輝度を上げることで、運転者に対して映像を表示する。この結果、時刻tcに、安定した状態の赤外映像を運転者に対して表示することができる。この場合には、起動中の時刻(tC−tbl’)からtCにかけて、赤外映像が徐々に明るくなっていくので運転者が違和感を感ずることがなく、また起動中であることを認識しやすい。
【0043】
以上の説明では、カメラの映像出力が安定する時点に合わせて他の構成要素を制御する例を説明したが、寒冷時などはLCDの表示安定に時間を要することから、この場合には、LCDの表示が安定する時点に合わせて制御を行うことが好ましい。
【0044】
ここでは、HUDにより赤外線映像を表示する視認補助装置を例に説明してきたが、後方や側方などの運転者の死角となる部分の映像を表示するような商事装置においても本発明は適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、システムを構成する表示手段、撮像手段の立ち上がりに要する時間に応じてそれぞれを起動させるタイミングを制御するので、構成要素の一部が起動中である場合に不安定な映像が表示されることがなく、運転者が表示に違和感を感ずることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用表示装置の全体的な構成概略的に示すブロック図である。
【図2】赤外線投射ランプ、撮像カメラASSY及び表示装置における、車両に対する配設位置を示す説明図である。
【図3】赤外線投射ランプの構成を概略的に示す説明図である。
【図4】(a)は車内における撮像カメラASSYの取り付け位置を概略的に示す説明図、(b)は撮像カメラASSYの外観を概略的に示す斜視図である。
【図5】表示装置の取り付け位置と、運転者が視覚する赤外線反射映像の表示位置とを示す説明図である。
【図6】(a)は表示装置の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面のうち、シャッター及びその駆動機構を主に示す概略断面図である。
【図7】本発明に係る車両用表示装置の起動時の第1の制御例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明に係る車両用表示装置の起動時の第2の制御例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
30…フロントガラス、100…中央制御装置、110…電源コントロール回路、120…表示ドライバ回路、130…モータ制御回路、140…点灯制御回路、150…起動制御回路、170…メインスイッチ、180…コンビネーションスイッチ、190…イグニションスイッチ、200…赤外線投射ランプ、230…リレースイッチ、300…撮像カメラASSY、400…表示装置、410…液晶ディスプレイ、420…シャッター、470…駆動モータ、500…ライトコントロールシステム、510…照度センサ、600…インジケータ制御回路、602…メインスイッチインジケータ、604…投射インジケータ、606…作動状態インジケータ。
Claims (4)
- 撮像手段によって撮像した映像を表示手段により運転者に対して表示する車両用表示装置において、
起動後に撮像手段の映像出力および表示手段の表示システムが安定した時点以降に実質的な映像表示が開始されるように両手段の起動タイミングをそれぞれの立ち上がりに要する時間に応じて制御する制御装置を備え、
前記表示手段はバックライトを備えており、実質的な表示開始のタイミングで所定の輝度に達するよう徐々に輝度を上げる制御を行うことを特徴とする車両用表示装置。 - 撮像手段によって撮像した映像を表示手段により運転者に対して表示する車両用表示装置において、
起動後に撮像手段の映像出力および表示手段の表示システムが安定した時点以降に実質的な映像表示が開始されるように両手段の起動タイミングをそれぞれの立ち上がりに要する時間に応じて制御する制御装置を備え、
前記表示手段はカバーを備えており、起動前はカバーは全閉に維持され、カバーを開くタイミング、速度を制御することで実質的な表示開始のタイミングでカバーが全開となるよう制御することを特徴とする車両用表示装置。 - 実質的な映像表示開始のタイミングを前記撮像手段の映像出力が安定するタイミングに合わせて制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
- 実質的な映像表示開始のタイミングを前記表示手段の表示システムが安定するタイミングに合わせて制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
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