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JP4083535B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置 Download PDF

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JP4083535B2
JP4083535B2 JP2002310006A JP2002310006A JP4083535B2 JP 4083535 B2 JP4083535 B2 JP 4083535B2 JP 2002310006 A JP2002310006 A JP 2002310006A JP 2002310006 A JP2002310006 A JP 2002310006A JP 4083535 B2 JP4083535 B2 JP 4083535B2
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恵 山下
米田  卓
泰志 前田
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車に装着される荷受台昇降装置は、油圧等の動力を付与されるアームにより昇降可能な荷受台によって、荷箱の荷物の積み降ろしを行うものである。かかる荷受台昇降装置は、使用時以外は車体の下部に格納されており、使用時には展開される。
本出願人は、前記アームの長さを確保しつつコンパクトに格納するためのアーム構造として、車体に設けられた支点を中心として回動可能な一対の基部アームを含む基部リンク機構と、基部アームの回動端側にそれぞれ軸着された一対の先端部アームを含み、基部リンク機構に対して折り畳み可能であり、先端部側で荷受台を支持する先端部リンク機構を備えたものを提案している(特許文献1参照)。
このアーム構造によれば、基部アーム及び先端部アームにより、展開状態では全体として所定のアームの長さが確保され、また、格納時には、先端部リンク機構が基部リンク機構に対して折り畳まれることにより、装置全体がコンパクトになる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−274246号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、本出願人は、特願2001−310445号において、展開状態の先端部アームを折り畳み方向へ起立させる際の操作負担を軽減するために先端部アームを起立方向に付勢するべく設けた付勢手段(トーションスプリング)を開示している。
この付勢手段の付勢力は、荷受台に作用する重力が先端部アームを展開方向に回動させようとする力より小さく設定されており、これにより、付勢力にかかわらず先端部アームが展開位置で保持されるようになっている。
【0005】
しかし、付勢力が荷受台等の自重による力を上回った場合には、先端部アームが基部アームに対して勝手に起立してしまう。
特に、荷物を載せていない状態で荷受台を昇降させると、上昇途中において付勢力が荷受台の自重に打ち勝って、先端部アームが基部アームに対して起立する場合が生じる。
一方、付勢力が荷受台の自重に打ち勝つことがないように、付勢力を非常に小さく設定すると、先端部アームを折り畳み時の操作負担の軽減度合いが小さくなって付勢手段を設ける意義が減少する。
【0006】
そこで、本発明は、先端部アームを折り畳み方向へ回動させる付勢手段を設けても、先端部アーム展開状態を確実に保持できる荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体側に設けられたアームを介して荷受台が昇降する荷受台昇降装置であって、前記アームは、支点を中心として前記車体に対して回動可能な基部アームと、前記基部アームの回動端側に回動可能に設けられて展開状態と折り畳み状態との間で回動可能であって先端部側で荷受台を支持する先端部アームと、を備え、さらに、前記アームは、前記先端部アームが展開状態から折り畳み状態へ向けて回動するように付勢する付勢部と、展開状態の前記先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動するのを規制可能な回動規制部と、を備え、展開状態の前記先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動するのを規制した状態で前記荷受台が昇降することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、先端部アームを折り畳み状態へ向けて付勢する付勢部が備わっているため、付勢部の付勢力が先端部アームを折り畳む際のアシスト力となり折り畳みが楽になる。
しかも、回動規制部によって、展開状態の先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動するのを規制することで、付勢部を設けても荷受台昇降中に先端部アームが不必要に回動することが防止される。
【0009】
また、前記回動規制部は、係合部材と、展開状態から折り畳み状態へ向かう前記先端部アームの回動を阻止するように前記係合部材が係合可能な被係合部材とを有し、前記被係合部材は、前記係合部材と係合する係合位置と、前記係合部材との係合を生じることなく前記先端部アームの回動を許容する非係合位置と、の間を変位可能とされているのが好ましい。
この場合、被係合部材を係合位置とすることで先端部アームの回動規制が行われ、被係合部材を非係合位置とすることで規制解除が行える。
【0010】
さらに、前記被係合部材は、前記係合位置と前記非係合位置との中間をデッドポイントとして、各位置が保持されるように付勢されているのが好ましい。この場合、係合位置と非係合位置とをそれぞれの位置で確実に保持可能である。
【0011】
また、前記被係合部材を非係合位置にした状態で、先端部アームを折り畳み状態へ向けて回動させたときに、当該回動力によって前記被係合部材が前記デッドポイントを超えて前記係合位置へ復帰するのが好ましい。この場合、先端部アームを折り畳むことで、被係合部材が自動的に係合位置へ復帰して規制が行われ、別途規制操作を行う必要がない。
【0012】
そして、前記回動規制部は、車体に左右一対設けられたアームにそれぞれ対応して設けられ、両回動規制部の各被係合部材の位置変位操作を共通して行える連動操作部を備えているのが好ましい。この場合、左右の回動規制部の操作を連動操作部によって共通して行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置について図面を参照して説明する。図1及び図2はそれぞれ、貨物自動車の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付けた荷受台昇降装置1を示す背面図及び側面図である。図2において、後輪103より後方の、シャーシ104の両側面の各々には、ブラケット2Aが取り付けられ、これに支持部材2Bが取り付けられている。荷受台昇降装置1は、この支持部材2Bを介して車体101に取り付けられている。図2に示す荷受台昇降装置1は、車体101の下部に格納された走行時の状態である。そして、使用時には、図2の状態から、図3、図4、図5、図6の順に示すように車体101の後方に引き出されて展開される。
【0014】
次に、上記荷受台昇降装置1のアームの構造について、展開状態にある図6のアームを抜き出した拡大図である図7、及びアーム平面図である図8を参照して説明する。なお、図7及び図8は左舷側(車体後方から見た左側)のみ図示しているが、右舷側も左右対称な構成であるアームを備えている。
【0015】
荷受台昇降装置1は、基本的に、基部アーム(基部下アーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下アーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段構造のアームを有している。
基部下アーム4は、2枚の長尺板材4a,4bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されており、回動基端部である左端部に設けられたピン5を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能であり、このピン5は、支持部材2Bに設けられたピン支持部材2Cを介して支持されている。ピン支持部材2Cは支持部材2Bを介して車体101と一体的であり、基部下アーム4はピン5を支点として車体101に対して回動することになる。また、基部下アーム4の回動端部である右端部は、作用点としてのピン6を介して基部連結部材7と接続されている。
【0016】
基部上アーム8は、2枚の長尺板材8a,8bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されており、回動基端部である左端部に設けられたピン9を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能であり、このピン9は、支持部材2Bに支持されている。支持部材2Bは車体101と一体的であり、基部上アーム8も、車体101に対して回動することになる。また、基部上アーム8の回動端部である右端部は、作用点としてのピン10を介して基部連結部材7と接続されている。ここで、上記ピン9及び5を上下一対の支点A及びBとし、ピン10及び6を支点A及びBにそれぞれ対応する作用点C及びDとすると、上記基部下アーム4、基部連結部材7、及び基部上アーム8からなる基部アームは、A,B,C及びDを4頂点とする基部リンク機構を構成している。
【0017】
上記基部下アーム4には、駆動装置としての油圧シリンダ(図示省略)が設けられている。この油圧シリンダは、支持部材2Bと基部下アーム4との間に接続され、伸縮によって、支点Bを中心として、基部下アーム4を支持部材2Bに対して上下方向に回動駆動する。油圧の供給により基部下アーム4が回動すると、基部上アーム8もこれに従って回動する。なお、油圧シリンダは基部上アーム8側に設けてもよい。
【0018】
図7において先端部下アーム13は基部アーム4,8に対して最も展開された状態(図6の状態)にあり、ピン6によって基部下アーム4に軸着され、図7の位置から反時計回り方向に所定範囲で回動可能に取り付けられている。この先端部下アーム13は、2枚の長尺板材13a,13bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されている。先端部下アーム13の先端部である右端部は、作用点としてのピン14を介して先端部連結部材15と接続されている。また、先端部上アーム16は、ピン10によって基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反時計回り方向に回動可能である。先端部上アーム16の先端部である右端部は、作用点としてのピン17を介して先端部連結部材15と接続されている。ここで、ピン17及び14をそれぞれ作用点E及びFとすると、上記先端部下アーム13、先端部連結部材15、及び先端部上アーム16からなる先端部アームは、C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形からなる先端部リンク機構を構成している。
【0019】
上記基部リンク機構(ABCD)、先端部リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によって支持される荷受台18は、図6における実線の位置が昇降最下端であり、二点鎖線で示す荷受台18のうち上側の位置が昇降最上端である。なお、2点鎖線で示す荷受台18のうち下側の位置が昇降中途位置である。
また、先端部リンク機構(CDEF)は、基部リンク機構(ABCD)に対して反時計回り方向に回動することにより、図6の展開状態から、図5、図4、図3の順で示されるように、折り畳み可能である。そして、図3の状態から基部アーム4,8が上昇駆動されることで荷受台昇降装置1が図2の格納状態となる。
【0020】
なお、荷受台18も折り畳み可能な構造であり、メインプレート19と、サブプレート20とによって構成されている。サブプレート20は、メインプレート19に対して図6の位置から反時計回り方向に回動して折り畳み状態となることができる(図5参照)。メインプレート19は、ピン17を支持点として図示の位置から反時計回り方向に回動可能に取り付けられている。また、メインプレート19に取り付けられたストッパ21は、先端部連結部材15の右端面に当接している。メインプレート19の左端に一体形成されたガイド板22は、荷物を積み降ろしする際に荷箱102の床面と荷受台18との隙間を埋める役目をする。
【0021】
荷受台18の昇降メカニズムについて簡単に説明する。油圧シリンダの作動によって、基部下アーム4及び基部上アーム8が図6に示す範囲で回動すると、その回動端側に接続され、かつ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止めを施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、これに追随して先端部下アーム13も回動する。そして、荷受台18は、ストッパ21によって時計回り方向の回り止めが施されているため、先端部上アーム16の回動に伴って、その水平姿勢をほぼ保ったまま昇降する。
【0022】
図8に戻り、上述の説明においては省略した先端部アーム13,16の付勢部44と、当該付勢部による先端部アーム13,16の回動を規制するための回動規制部50とを説明する。
図8において、先端部下アーム13の内側面には、付勢部としてスプリング44が配置されている。スプリング44は、先端部下アーム13の基部側近傍から内側に向かって突出する第1スプリング支持ピン45と、先端部連結部材15に支持されて先端部下アーム13の内側に配置された第2スプリング支持ピン46とによって支持されており、両ピン間を連結するようにスプリング44が設けられている。
【0023】
スプリング44のばね力は、先端部下アーム13と先端部連結部材15との間に付与され、図6又は図7の状態から角度DFEを広げる方向に付与されており、スプリング44は、先端部下アーム13が展開された状態で蓄勢状態となっている。なお、この先端部下アーム13の展開状態におけるスプリング44の付勢力は、荷受台18に作用する重力が先端部アームを展開方向に回動させようとする力より小さく設定されている。
角度DFEを拡げる方向に力が付与されると、図6又は図7の先端部上アーム16及び先端部下アーム13を反時計回り方向に回動させようとする力が先端部リンク機構に付与される。すなわち、平行四辺形CDEFに対して、E及びFを起立方向へ押し上げようとする変形付勢が行われる。このとき、蓄勢されたスプリング44の付勢力は、基部アーム4,8に対して先端部アーム13,16を折り畳み方向に回動させようとする力として作用する。また、先端部下アーム13が折り畳み方向に回動すると、それに伴ってスプリング44が放勢され、回動途中(図4の位置)で自由な状態となる。
【0024】
図6に示すように、荷受台18の昇降は、先端部アーム13,16が展開された状態で行われる。この昇降の際に、付勢部であるスプリング44の付勢力によって先端部アーム13,16が折り畳み状態へ向けて不必要に回動して起立しないように、先端部アーム13,16の回動規制を行う回動規制部50が設けられている(図8参照)。
回動規制部50は、先端部下アーム13の基部側に設けられた係合部材51と、基部下アーム4の先端側に設けられた被係合部材52との組み合わせによって構成されており、両部材51,52が係合することにより回動規制が行われる。
【0025】
係合部材51は、先端部下アーム13を構成する板材13a,13bの間においてピン6まわりに先端部下アーム13と一体回動するように設けられている。
被係合部材52は、基部下アーム4,4を構成する板材4a,4bの間に配置されている。図9に示すように、左右の基部下アーム4,4は、下アーム連結材54によって左右一体的に連結されており、被係合部材52は、この下アーム連結材54に設けられたブラケット55に対してピン56によって回動自在に設けられている。
【0026】
左右の被係合部材52は、操作杆57によって連結されており、この操作杆57の長手方向中途部には、操作杆57を回動操作するための連動操作部としてレバー部58が設けられている。操作杆57とピン56とは、同軸状に配置されており、レバー部58を手動操作して操作杆57を回動させることにより、被係合部材52はピン56を中心として回動する。
また、被係合部材52は、係合部材51と当接して係合するための係合当接部52aと、係合部材51と当接して当該被係合部材52を回動させる回動用当接部52bとを備えている。
【0027】
被係合部材52とブラケット55との間には、被係合部材52の回動を付勢するスプリング59が設けられている。このスプリング59は、係合当接部52aの位置とブラケット55との間に配設されている。
スプリング(被係合部材付勢部)59は、被係合部材52が図10(a)の向き(張出位置;係合位置)と、図11(a)の向き(退避位置;非係合位置)のいずれかの位置をとるように付勢されている。被係合部材52は、図示しないストッパによって回動範囲が張出位置と退避位置との間に規制されている。スプリング59は、張出位置と退避位置との中間位置で最大伸長状態となって最も蓄勢されたデッドポイント(図10(c)の2点鎖線で示す被係合部材52の位置)Dをとり、被係合部材52が当該デッドポイントDよりも張出位置側へわずかでも回動するとばね力によって張出位置まで強制回動され、逆に被係合部材52がデッドポイントDよりも退避位置側へわずかでも回動するとばね力によって退避位置まで強制回動される。
【0028】
図10(a)は、基部下アーム4に対して折り畳み状態にある先端部下アーム13を示している。この状態において係合部材51は、被係合部材52の下方にある。係合部材51は、係合当接面51aと逃がし当接面51bとを有するように形成されている。係合当接面51aは、先端部下アーム13が折り畳み方向に回動されたときに、被係合部材52と係合可能に形成されたものであり、逃がし当接面51bは、先端部下アーム13が展開方向に回動されたときに回動規制しないように被係合部材52を逃がしながら回動を許容するようなだらかに形成されたものである。
【0029】
荷受台18を使用するために、図10(b)のように先端部下アーム13を展開状態へ向けて時計回りに回動すると、それに連れて係合部材51も時計回りに回動し、逃がし当接面51bが被係合部材52の係合当接部52aに当接する。逃がし当接面51bは、スプリング59の付勢力に反して被係合部材52を押し上げて反時計回りに回動させるため、係合部材51は張出位置(係合位置)にある被係合部材52を超えて回動することができる(図10(c)参照)。
【0030】
図10(c)に示すように、被係合部材52は、逃がし当接面51bによって最も逃がされた位置が、デッドポイントDよりも張出位置側になるように設定されている。したがって、図10(d)のように、係合部材51の回動が被係合部材52を超えると、退避位置側に押し返されていた被係合部材52はスプリング59の付勢力によって自然に張出位置に復帰する。
図10(d)の状態において、前記スプリング44は、先端部下アーム13を折り畳み方向(反時計回り)に回動させるように付勢されているが、当該回動は、係合部材51の係合当接面51aが張出位置にある被係合部材52の係合当接部52aに当接して係合していることにより規制されている。このように、張出位置にある被係合部材52は、先端部アームの展開方向回動を許容するが折り畳み方向回動を許容しない一方向ロック装置として構成されている。
【0031】
図6に示すような荷受台18の昇降は、当該回動規制が行われた状態で行うことができ、荷受台18の昇降中に先端部下アーム13が折り畳み方向に回動して起立することを確実に防止している。
また本実施形態では、回動規制部50が一方向ロック装置として構成されているため、折り畳み状態の先端部アームを展開状態にするときには、被係合部材52が張出位置(係合位置)にある状態のままで展開操作を行えばよく、回動規制部50に対する操作を行うことなく、展開及び展開状態での回動規制が行える。
一方、回動規制を解除するには、レバー部58を操作して、被係合部材52を図10(e)の2点鎖線で示すように、反時計回りに回動させて被係合部材52を退避位置(非係合位置)に変更保持させる(図11(a)も参照)。被係合部材52が退避位置にあるときには、係合部材51は係合当接部52aに当接することなく、折り畳み方向(反時計回り)に回動することが可能となる。また、レバー部58の操作によって回動する操作杆57は、左右の回動規制部50の被係合部材52を共に回動させるので、単一の操作によって両方の回動規制部50の規制解除が行える。
【0032】
荷受台18を格納するために先端部アーム13,16を折り畳むには、回動規制部50を規制解除状態としておき、先端部アーム13,16を反時計回りに回動させる。このとき、付勢部であるスプリング44の付勢力が先端部アーム13,16を折り畳む際のアシスト力となり折り畳みが楽になる。しかも、本実施形態では、付勢部44の付勢力を先に説明したものより大きくして、先端部アーム13,15の折り畳み操作に対するアシスト力を大きくすることも可能である。すなわち、付勢部44の付勢力を大きくしても、付勢部44によるアシスト力は規制解除時にだけ作用し、回動規制時にはアシスト力があっても先端部アーム13,16は回動しない。よって、付勢力を大きくしてアシスト力を上昇させつつ、先端部アーム13,16の不必要な回動を確実に防止できる。
【0033】
先端部アームを折り畳む際に、先端部下アーム13の回動に伴って係合部材51が図11(b)の位置まで回動すると、係合部材51の当接面51aは、被係合部材52の回動用当接部52bに当接する。この当接によって、係合部材51は、退避位置にある被係合部材52を時計回り(下方)に回動させ、さらにデッドポイントDを超えるまで回動させ(図11(c)参照)、被係合部材52を張出位置に変更させる(図11(d)参照)。また、先端部下アーム13は、さらに回動され、最終的に図11(e)の折り畳み状態となる。
【0034】
このように、先端部アームの折り畳み状態では、被係合部材52は張出位置にあることが保証されており、この状態から、再び先端部アームを展開すれば、展開位置で回動規制を行うことができる。すなわち、本実施形態では、回動規制解除操作が必要なだけであって、先端部アームの回動自体が回動規制操作を兼ねており、別途回動規制操作を行う必要がなく、操作が簡単である。
【0035】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、係合部材51は、先端部下アーム13とは別部材を先端部下アーム13と一体回動するように設けているが、先端部下アーム13の一部分を係合部材51として被係合部材52に係合するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、係合部材51を先端部下アーム13側に配置し、係合位置及び非係合位置に変位可能な被係合部材52を基部下アーム4に配置したが、逆配置であってもよい。また、上記実施形態では、回動規制部50を下アーム4,13に配置したが、上アーム8,16に配置してもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、回動規制部によって、展開状態の先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動するのが規制されているため、先端部アームを折り畳み状態へ向けて付勢する付勢部を設けても荷受台昇降中に先端部アームが不必要に回動することが防止される。
また、前記回動規制部を係合部材と被係合部材とから構成し、被係合部材を係合位置と非係合位置との間で変位可能にした場合には、被係合部材を非係合位置とすることで簡単に規制解除が行える。
【0037】
さらに、前記被係合部材が、前記係合位置と前記非係合位置との中間をデッドポイントとして、各位置が保持されるように付勢されている場合には、係合位置と非係合位置とをそれぞれの位置で確実に保持可能である。
また、被係合部材を非係合位置にした状態で、先端部アームを折り畳み状態へ向けて回動させたときに、当該回動力によって前記被係合部材が前記デッドポイントを超えて前記係合位置へ復帰するよう構成されている場合には、先端部アームを折り畳むことで、被係合部材が自動的に係合位置へ復帰して規制が行われ、別途規制操作を行う必要がない。
【0038】
そして、回動規制部が、車体に左右一対設けられたアームにそれぞれ対応して設けられ、両回動規制部の各被係合部材の位置変位操作を共通して行える連動操作部を備えている場合には、左右の回動規制部の操作を連動操作部によって共通して行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の下方に取り付けられた状態の背面図である。
【図2】上記荷受台昇降装置の側面図であり、車体に格納された状態を示している。
【図3】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アームが基部アームに折り畳まれた状態で基部アームが下降した状態(又は図4の状態から先端部アームがさらに回動した折り畳み状態)を示している。
【図4】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図3の状態から先端部アームが展開状態へ向けて回動し(又は図5の状態から先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動し)、先端部アームが起立した状態を示している。
【図5】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図4の状態からさらに先端部アームが展開状態へ向けて回動した状態(又は図6の状態から荷受台が折り畳まれ、先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動した状態)を示している。
【図6】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アーム及び荷受台が展開され、荷受台の昇降する状態を示している。
【図7】図6に対応するアームの示す側面図である。
【図8】アームの平面図である。
【図9】回動規制部の被係合部材及び操作杆を主に示す装置背面図である。
【図10】アーム展開動作を示す側面図である。
【図11】アーム折り畳み動作を示す側面図である。
【符号の説明】
1 荷受台昇降装置
4 基部下アーム(基部アーム)
5 ピン(支点)
8 基部上アーム(基部アーム)
9 ピン(支点)
13 先端部下アーム(先端部アーム)
16 先端部上アーム(先端部アーム)
18 荷受台
44 スプリング(付勢部)
50 回動規制部
51 係合部材
52 被係合部材
58 レバー部(連動操作部)
101 車体

Claims (5)

  1. 車体側に設けられたアームを介して荷受台が昇降する荷受台昇降装置であって、
    前記アームは、支点を中心として前記車体に対して回動可能な基部アームと、前記基部アームの回動端側に回動可能に設けられて展開状態と折り畳み状態との間で回動可能であって先端部側で荷受台を支持する先端部アームと、を備え、
    さらに、前記アームは、前記先端部アームが展開状態から折り畳み状態へ向けて回動するように付勢する付勢部と、展開状態の前記先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動するのを規制可能な回動規制部と、
    を備えていることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記回動規制部は、係合部材と、展開状態から折り畳み状態へ向かう前記先端部アームの回動を阻止するように前記係合部材が係合可能な被係合部材とを有し、
    前記被係合部材は、前記係合部材と係合する係合位置と、前記係合部材との係合を生じることなく前記先端部アームの回動を許容する非係合位置と、の間を変位可能とされていることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記被係合部材は、前記係合位置と前記非係合位置との中間をデッドポイントとして、各位置が保持されるように付勢されていることを特徴とする請求項2記載の荷受台昇降装置。
  4. 前記被係合部材を非係合位置にした状態で、先端部アームを折り畳み状態へ向けて回動させたときに、当該回動力によって前記被係合部材が前記デッドポイントを超えて前記係合位置へ復帰することを特徴とする請求項3記載の荷受台昇降装置。
  5. 前記回動規制部は、車体に左右一対設けられたアームにそれぞれ対応して設けられ、
    両回動規制部の各被係合部材の位置変位操作を共通して行える連動操作部を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の荷受台昇降装置。
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