JP4081858B2 - コンピュータシステム、コンピュータ端末装置、及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくともサーバシステムとコンピュータ端末装置によるコンピュータシステム、さらにはそれに対応するリムーバブルな記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータを単体で、もしくはパーソナルコンピュータをネットワーク化して使用することが通常行われているが、これらの場合パーソナルコンピュータは個人又は会社等の組織が所有する形態とされており、使用できる人間は或る程度限定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って各種の情報処理、情報収集などを行うには、個人又は会社等でパーソナルコンピュータを購入/レンタルしたり、ネットワーク接続したりしてシステムを整える必要があり、特に家庭などで個人使用する目的の場合は手軽に導入できるものではなく、このためコンピュータの使用による利益は、大多数の人に享受されているとは言い難い。
また通信ネットワークの発達により、不特定多数の人に対しての電子的な情報提供なども現在及び将来にわたって普及すると考えられるが、これもできるだけ多数の人がそのサービス等を利用できるようにすることが望まれている。
【0004】
このような事情に鑑みて本出願人は先に、特願平9−289555号として、不特定多数のユーザーが任意に使用できるコンピュータ端末を有するコンピュータシステムを提案した。
この先行出願は、例えば公衆電話のようにコンピュータ端末装置を駅や店頭に配置し、多数のユーザーが情報の編集(エディット)、ダウンロード、アップロードなどを実行できるようにしたものである。
【0005】
ところでコンピュータ端末装置を公衆電話のように配置して公衆の利用に供する場合には、その実用上の課題として、端末装置が入力を受け付けなくなるようなハングアップ(フリーズ)などの際に対応可能としなければならない。
例えばコンピュータ端末装置を使用して或るユーザーがファイル作成や更新の作業を行っているときにハングアップが発生してしまった場合に、その作業中のファイルデータが消失されてしまうことは非常に好ましくない。特に有料で利用させる場合には、作業中のデータ消失はユーザーに対して多大な迷惑や損失を与えることになってしまう。
従って、例えばハングアップが発生して端末装置を再起動(リセット)させなければならないようになった場合でも、作業中のデータが消失されないようにデータバックアップがなされることが要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みて、例えば不特定多数の人が任意に使用してコンピュータを用いた情報処理が可能になるようなコンピュータシステムにおいて、使用中のコンピュータ端末装置がハングアップしたような場合でもデータ消失を最小限とすることのできるバックアップ動作、さらには例えばコンピュータ端末装置内のバックアップデータ格納手段(例えばハードディスクドライブ)ががクラッシュした場合でもデータを維持できるようにする高度なバックアップ動作が可能となるようにすることを目的とする。
【0007】
このため、サーバシステムと、コンピュータ端末装置とが通信可能に接続されたコンピュータシステムにおいて、コンピュータ端末装置は、データファイルの作成もしくは更新を行うことのできるデータ処理手段と、端末装置内に配される端末側データ格納手段と、データ処理手段で処理されるデータに関して端末側データ格納手段にバックアップ記憶させることのとできる内部バックアップ手段と、同じくデータ処理手段で処理されるデータをサーバシステムに送信し、サーバシステムにバックアップ記憶させることのできる外部バックアップ手段と、バックアップ動作方式を設定し、その設定に基づいて内部バックアップ手段及び/又は外部バックアップ手段によるバックアップ動作の制御を行うバックアップ制御手段とを備えるようにする。
バックアップ動作方式とは、例えばバックアップ動作の実行の有無、バックアップ動作としての実行タイミング、バックアップする対象、バックアップ先などの別による動作方式である。
サーバシステムは、コンピュータ端末装置の外部バックアップ手段によって送信されてきたデータを格納するサーバ側データ格納手段を備えるようにする。
即ち、コンピュータ端末装置が利用される際には、所定のバックアップ動作方式で、情報処理作業中もしくは作業前後のデータが、端末側データ格納手段、サーバ側データ格納手段の一方又は両方にバックアップされるようにする。
少なくとも一方の格納手段にバックアップされていれば、コンピュータ端末装置がハングアップした場合もデータ消失を防止できる。さらにサーバ側データ格納手段にバックアップした場合は、コンピュータ端末装置の故障、端末側データ格納手段のクラッシュなどが生じた場合でもデータ消失を防止できる。
さらに、前記バックアップ制御手段は、前記コンピュータ端末装置の使用が終了された際に、前記内部バックアップ手段によって前記端末側データ格納手段にバックアップ記憶されたデータを削除させるようにする。
【0008】
また、バックアップ動作方式は、リムーバブル記録媒体に記録されたバックアップ動作に関する識別情報に基づいて設定したり、入力手段によるユーザーの入力に応じて設定することで、作業に応じた適切なバックアップ動作や、ユーザーの希望に応じたバックアップ動作が実現できる。
さらに実行すべく設定されたバックアップ動作方式に応じて異なる金額をユーザーに課金することでバックアップ能力に応じた料金設定が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としてのコンピュータシステム、コンピュータ端末装置、及び記録媒体について、次の順序で説明する。なお、実施の形態におけるコンピュータ端末装置を説明上「公衆端末」と呼ぶこととする。またその公衆端末で使用されるリムーバブルな記録媒体の例としてディスクメディアをあげる。
1.システム形態
2.ディスク
3.公衆端末の構成
4.バックアップ動作方式の種別
5.使用手順
6.公衆端末の処理
7.変形例
【0010】
1.システム形態
図1で実施の形態のシステム形態の例を説明する。
図1はシステムの構成要素、及び有料システムとしての料金徴収方式例を示している。
【0011】
図1に示すように本例のシステムは、公衆端末1、公衆端末管理会社2、クレジットカード会社3、コンテンツ会社4、アプリケーション会社5、公衆電話管理会社6、ネットワーク7、電話線8、衛星通信部10などから構成される。
即ちコンピュータ端末及び電話端末として機能する複数の公衆端末1が、複数のサーバシステム(公衆端末管理会社2内の課金サーバ2a、コンテンツ会社4内のコンテンツサーバ4a、アプリケーション会社5内のアプリケーションサーバ5aなど)とネットワーク7で接続される。
またさらに公衆端末1は電話線8により公衆電話管理会社6や各サーバシステムに接続される。また、衛星通信部10による無線通信によりネットワーク接続される公衆端末1もある。
【0012】
またサーバシステムとして機能する公衆端末管理会社2にはバックアップ部2として、大容量の記録媒体及びその記録媒体に対するバックアップデータの書込/読出機能を備えた部位が用意される。このバックアップ部2bでは、公衆端末1から送信されてきたファイルデータ等を所定期間バックアップデータとして保管する動作を行う。
【0013】
公衆端末1が接続されるネットワーク7とは例えばLAN(Local Area Network)として、当該システムのために構築された通信網をいう。ネットワーク7は例えば公衆端末管理会社2が管理する。
また電話線8とは、例えば公衆電話管理会社6が管理する一般公衆電話回線網である。
【0014】
公衆端末1は、店頭、駅、学校、会社等、或る程度の不特定多数の人の使用が可能となるような場所に配置される。
そして後述するように、各ユーザーはその公衆端末をいわゆる公衆電話として使用したり、また例えば自分の所有するディスクを公衆端末1に装填することで、その公衆端末1を有料又は無料でコンピュータ装置として使用できるものである。例えば自分の所有するディスクに記録しておいたデータファイルの編集や、ディスクと公衆端末1の間での各種データのダウンロード、アップロードなどが可能となる。またディスクを装填しなくとも、例えば情報検索やデータファイルの作成及びアップロードを行う端末として使用できる。
【0015】
公衆端末管理会社2は、各所に設置された公衆端末1の管理や、ユーザーの登録、登録されたユーザーの使用に際しての不正使用を防止するための照合処理、登録されたユーザーの使用に対する料金徴収管理などを行う。課金サーバ2aはこれらの処理を行う部位となる。
また必要に応じて公衆端末1との間での、各種データ、アプリケーション、コンテンツ(1つの情報単位としてのファイル等)などのアップロード、ダウンロードを行うことができる。
【0016】
さらに例えばユーザーが公衆端末1を使用してダウンロードする情報について更新が必要なものについては、公衆端末装置管理会社2は、ネットワーク7や衛星通信部10を介して定期的に、もしくは不定期に、更新データを供給し、公衆端末1側での更新を実行させる。
例えば日刊の電子新聞等を考え、ユーザーが毎日(もしくは所望のときに)、自分のディスクに電子新聞としての情報をダウンロードできるようにする場合、例えばその電子新聞が発行される毎に、新しい内容の電子新聞データを各公衆端末1に送信して更新させる。ネットワーク7や衛星通信部10を介してこのような更新を実行させることで、多数の公衆端末1に対して即時的に、かつ各公衆端末1について人手を介することなく、最新のデータをダウンロード用途に提供できる。
【0017】
なお、このようなネットワーク7や衛星通信部10を介しての更新のみでなく、例えばディスク等により更新データを配布し、各公衆端末1が設置されている場所での係員(その店の店員等)がその配布されたディスクを公衆端末1に装填することで、ダウンロードデータの内容が更新されるようにしてもよい。
【0018】
クレジットカード会社は、一般に使用されているクレジットカードを管理する会社であり、上記公衆端末管理会社での登録ユーザーがクレジットカードを用いて料金支払いを行う場合に、公衆端末管理会社2からの請求に基づいて、ユーザーの銀行預金からの料金引き落としや、その料金を受け取るべき組織(公衆端末管理会社2、コンテンツ会社4、アプリケーション会社5など)に対する対価支払いサービスを行う。
【0019】
コンテンツ会社4は、不特定多数に提供する電子情報、例えば電子新聞、電子雑誌、電子書籍、音楽情報(曲など)、映像情報(テレビ番組、映画、ビデオクリップ等)などを、1つのコンテンツとしてネットワーク7から各公衆端末1に提供できる組織である。各種情報はそれぞれ1つのコンテンツとしてコンテンツサーバ4aに格納され、公衆端末1側の要求に基づいてその公衆端末1に送信したり、定期的に各公衆端末1に送信して公衆端末1内で情報更新を実行させる。もちろんコンテンツ会社が衛星通信部10を備えて、衛星通信によりコンテンツを各公衆端末1に提供できるようにしてもよい。
【0020】
アプリケーション会社5は、いわゆるソフトウエアとてのアプリケーションを当該コンピュータシステムに提供できる組織である。即ち公衆端末1で使用できるアプリケーションをアプリケーションサーバ5からネットワーク7を介して各公衆端末1に提供する。もしくは或る公衆端末1からの要求に応じて必要とされているアプリケーションを提供する。
またアプリケーション会社が衛星通信部10を備えて、衛星通信によりアプリケーションを各公衆端末1に提供できるようにしてもよい。
【0021】
公衆電話管理会社6は、公衆電話回線を管理する組織である。公衆端末1は公衆電話としての利用できるものであるが、公衆電話としての使用に関しては公衆電話管理会社6が管理することになる。
【0022】
このようなシステムにおいて、公衆端末1を用いて実現可能な機能は次のようになる。
公衆端末1の機能としては大まかにみて、電話端末としての機能とコンピュータ端末(情報処理端末)としての機能となる。
【0023】
コンピュータ端末として使用される場合には、例えばユーザーの所有するディスク内のデータファイルなどの編集(エディット)、公衆端末1との間でのデータのアップロード/ダウンロード、ネットワークの間でのデータのアップロード/ダウンロード、ネットワーク(もしくは公衆端末内のハードディスク等に構築されているデータベースなど)からの各種の情報検索などが可能となる。
【0024】
まず本例でいうデータファイルの編集とは、ユーザーが予め自分のディスクに記録しておいたデータファイルを公衆端末1により呼び出して編集を行い、ディスク上のファイル内容を更新する処理や、公衆端末1によりデータファイルを新規作成して、そのデータファイルをディスクに記録する処理などをいう。もちろん公衆端末1上で編集したデータを必ずディスクに書き込まなければならないものでもない。
【0025】
公衆端末1との間でのデータのアップロード/ダウンロードとは、公衆端末1内の記録媒体(例えばハードディスク)に対して、ユーザーが何らかのデータファイルをアップロードしたり、ハードディスク等に記録されているデータファイル、アプリケーション、コンテンツ等をユーザーが自分のディスクにダウンロードさせたりする機能である。
【0026】
ネットワーク7との間でのデータのアップロード/ダウンロードとは、ユーザーが何らかのデータを、ネットワーク接続された部位(もしくは衛星通信部10により無線通信可能とされた部位)、例えば他の公衆端末1、公衆端末管理会社2、コンテンツ会社4、アプリケーション会社5などとの間でアップロード/ダウンロードを行う処理をいう。
例えばアップロードとしては、ユーザーが電子メールや自分が作成したコンテンツ等のデータファイルをネットワーク上に提供する動作となる。
またダウンロードとしては、ネットワーク接続された部位から提供される情報として、データファイル、アプリケーション、コンテンツ(電子出版物、音楽ソフト、映像ソフト、ゲームソフト等)をユーザーが自分のディスクにダウンロードさせる動作となる。
【0027】
次に料金支払形態を考える。まず公衆端末1の使用を一般公衆(もしくは或る組織内の人のみに限って)に無料提供することは可能である。無料提供としては例えば学校内に数カ所公衆端末1を配置し、その学校の生徒や職員が自由に公衆端末1を使用して上記各機能に基づく処理が実行できるようにする場合などの例が考えられる。
【0028】
有料とする場合は、ユーザーが公衆端末管理会社2に対して支払い登録を行うことによるクレジットカード(銀行口座など)からの引き落としによる支払いや、通貨やプリペイドカードによる支払い、クレジットカード装填による支払いなどが考えられる。
【0029】
支払い登録によるクレジットカード支払いについては、例えば公衆端末管理会社2が管理を行う。
ユーザーはディスクを購入した際に、そのディスクを使用して公衆端末1の利用を行い、かつその支払いをクレジットカードで行う旨の登録手続を行う。
公衆端末管理会社2がその登録手続を受け付けると、以降ユーザーは通貨やプリペイドカードを持たなくてもそのディスクを用いて公衆端末1を利用できる。
この場合、公衆端末1の使用に際しては、装填されたディスクと、そのユーザーについて、公衆端末1及び課金サーバ2aの双方で厳重なチェックが行われる。そしてそのチェックがOKであれば使用可能となる。
このチェックに関しては、ディスクシリアルナンバ、ユーザーID、パスワード等が用いられる。
使用が終了された際には、例えば図1に示すように使用料金の情報FDtがその使用された公衆端末1から課金サーバ2aに送られる。
【0030】
公衆端末管理会社2は課金サーバ2aでの管理に基づいてクレジットカード会社3にそのユーザーの使用料(公衆端末使用料、コンテンツ使用/購入料、アプリケーション使用/購入料など)を提示するとともに公衆端末使用料Fpcを請求する。クレジットカード会社3は公衆端末管理会社2からの使用料提示に基づいてそのユーザーの銀行口座から使用料引き落としを行うとともに、公衆端末管理会社に公衆端末使用料金Fpcを支払う。
またその公衆端末使用の際に、コンテンツ会社4が提供したコンテンツが利用または購入されていた場合は、クレジットカード会社3はそのコンテンツ使用/購入料Fctをコンテンツ会社4に支払う。
さらにその公衆端末使用の際に、アプリケーション会社5が提供したアプリケーションが利用または購入されていた場合は、クレジットカード会社3はそのアプリケーション使用/購入料Fapをアプリケーション会社5に支払う。
【0031】
なお使用料金として、公衆端末使用料Fpcは、例えば公衆端末1の使用時間などに応じてユーザーが支払うべき料金である。
またコンテンツ使用/購入料Fctとは、ユーザーが自分のディスクにコンテンツをダウンロードした場合(購入)、もしくは公衆端末1上でコンテンツを使用(例えば電子新聞を読むなど)した場合に、それぞれ支払われるべき料金である。
またアプリケーション使用/購入料Fapとは、ユーザーが自分のディスクにアプリケーションをダウンロードした場合(購入)、もしくは公衆端末1上での処理にアプリケーションを使用した場合に、それぞれ支払われるべき料金である。
さらに本例の場合は後述するように、ユーザーが公衆端末1を用いてデータファイルの編集や作成をする際に、その作成中又は作成前後のデータをバックアップのために公衆端末1の内部のハードディスクや公衆端末管理会社2のバックアップ部に格納することがある。そしてそのバックアップ動作方式としては後述するようにバックアップ能力のレベルで分けられた複数の動作方式があり、その1つが選択的に実行される。このとき、実行されるバックアップ動作方式に応じて料金が設定されるような場合は、その料金も公衆端末使用料Fpcに含まれることになる。
【0032】
次に通貨(コイン又は紙幣)やプリペイドカードによる支払いも考えられる。
この場合、公衆端末1はコイン又はプリペイドカードを用いられて、コンピュータとして使用された際に、その使用料金の情報FDcoを例えば電話線8で公衆電話管理会社6に送信する。
【0033】
公衆電話管理会社6は、送信されてきたユーザーの使用料(公衆端末使用料、コンテンツ使用/購入料、アプリケーション使用/購入料など)に基づいて、公衆端末管理会社に公衆端末使用料金Fpcを支払う。
またその公衆端末使用の際に、コンテンツ会社4が提供したコンテンツが利用または購入されていた場合は、公衆電話管理会社6はそのコンテンツ使用/購入料Fctをコンテンツ会社4に支払う。さらにその公衆端末使用の際に、アプリケーション会社5が提供したアプリケーションが利用または購入されていた場合は、公衆電話管理会社6はそのアプリケーション使用/購入料Fapをアプリケーション会社5に支払う。
【0034】
また料金支払形態として、近年設置されている公衆電話の例にみられるものと同様に、クレジットカードを直接公衆端末1に装填して使用するような方式も考えられる。この場合、公衆端末1にクレジットカード対応処理機能が搭載されていなければならない。
このような支払い方式で公衆端末1が使用される場合、公衆端末1はその使用料金の情報FDccを例えば電話線8でクレジットカード会社3に送信する。
【0035】
クレジットカード会社3は、送信されてきたユーザーの使用料(公衆端末使用料、コンテンツ使用/購入料、アプリケーション使用/購入料など)に基づいて、ユーザーの銀行口座からの料金引き落とし、及び公衆端末管理会社2に対する公衆端末使用料金Fpcの支払い、コンテンツ会社4に対するコンテンツ使用/購入料Fctの支払い、アプリケーション会社5に対するアプリケーション使用/購入料Fapの支払い等を行う。
【0036】
ところで、以上のように図1でコンピュータシステムとしての構成要素や料金支払い形態、公衆端末1の機能について説明したが、これらはあくまで、これから説明する具体的な構成や動作機能に対応したシステムとしての一例にすぎない。特にコンピュータシステムを構成する組織の形態(サーバシステムとしての数や種類)などは非常に多様に考えられ、それに応じてネットワーク接続形態や、料金徴収方式などは各種多様に形成されることになる。
【0037】
2.ディスク
次に、本例のシステムでユーザーの所有する記録媒体として用いられるディスク90について説明する。
ユーザーは公衆端末1に対応したディスクを所有し、使用することで、公衆端末1を用いた多様なコンピュータ利用が可能となる。
なお本例では、これから説明するディスク90を所有していなくても、公衆端末1を電話及びコンピュータ端末として使用することはできるものとするが、ディスク90を用いずにコンピュータ端末として使用する際には当然ながらディスクへのダウンロード等はできないことになる。
また、ここで説明するディスクには不正使用を防止するためのユーサーの照合などのための情報も記録されるものとするが、これは例えば支払いをクレジットカード登録によって行う場合に重要になり、従ってディスクを用いないで公衆端末1を使用する場合は、クレジットカード登録支払いによる料金支払いはできない(コイン又はプリぺイドカードなどによる使用のみ可とする)とする方式も考えられる。
【0038】
本例のシステムで用いられるディスク90としては、データ書込可能なディスクであり、かつデータ書換不能な領域を有することが好ましい。このために、図2(a)に示すRAMディスクか、もしくは図2(b)(c)に示すパーシャルROMディスクが用いられる。
【0039】
図2(a)のRAMディスクは主データ領域全体が例えば光磁気領域や相変化領域などによる記録/再生可能なリライタブル領域ARWとされている。このRAMディスクの場合は、物理的には主データ領域のすべては書換可能領域となるため、一部書換不能なデータを記録する領域を設定する必要があり、ディスク管理情報により、ある領域をライトプロテクトする。
【0040】
パーシャルROMディスクとは例えば図2(b)または(c)のような構造を持つディスクである。即ち1枚のディスクの主データ領域においてROM領域AEとリライタブル領域ARWが設けられているものである。
ROM領域AEはいわゆるエンボスピットなどによりデータが記録されるエリアであり、つまり物理的にみてもデータ書換が不能な領域である。このようなパーシャルROMディスクは、本例のコンピュータシステムの記録媒体として求められる、データ書込可能で、かつデータ書換不能な領域を有するという条件に最も適する。
【0041】
図3は、本例の記録媒体となる図2(a)〜(c)の各ディスクに共通する、外周側から内周側までのエリア構成の例を示したものである。
例えばディスク最外周側にはGCP(Gray Code Part)ゾーンが設けられ、内周側に向かってバッファゾーン、アウターコントロールSFPゾーン、バッファゾーン、テストゾーンが設けられる。
そしてテストゾーンに続いて、ユーザーが所望のデータの記録を行なうことができるリライタブル領域ARW又は再生専用のROM領域AEから成る主データ領域としてのユーザーエリアが形成される。ユーザーエリアはバンド0〜バンド15の16バンドに分割されている。
【0042】
図2(b)のRAMディスクではユーザーエリアが全てリイライタブル領域ARWとなる。そして1又は複数の特定のバンドが、再生専用領域として書換不能に管理される。
図2(b)(c)のようなパーシャルROMディスクでは、バンド0〜バンド15の一部がエンボスピットによるROM領域AE、一部が光磁気領域などとしてのリライタブル領域ARWとなる。
16バンドのうち幾つをリライタブル領域ARWとし、幾つをROM領域AEとするかは製造者側で任意に設定できる。
また図2(b)(c)ではユーザーエリアの内周側と外周側にリライタブル領域ARWとROM領域AEを分けた例を示しているが、隣接しないバンドにわたってリライタブル領域ARWやROM領域AEを形成してもよい。
【0043】
ユーザーエリアよりさらに内周側にはテストゾーン、バッファゾーン、インナーコントロールSFPゾーン、バッファゾーン、GCPゾーンが設けられる。
ユーザーエリアの外周及び内周に形成される、GCPゾーン、アウターコントロールSFPゾーン、インナーコントロールSFPゾーンは、それぞれ所定のコントロール情報が記録される管理エリアとされている。
【0044】
このようなパーシャルROMディスクもしくはRAMディスクとしてのディスク90には、公衆端末1の使用に際して、図4〜図6の例のような情報が記録される。
図4は、上部側にパーシャルROMディスクとしてのユーザーエリアのROM領域AE(又はRAMディスクでのライトプロテクテッド領域)を示し、下部側にユーザーエリアのリライタブル領域ARWを示して、それぞれに記録されるべき情報をあげている。
なお、この例ではユーザーエリアとしているが、上記コントロールゾーンなどの管理領域において図示する各情報を記録するようにフォーマットを設定することも考えられる。また上記図3のようなフォーマットも一例であり、ディスク90が必ずしも図3のようなフォーマットに設定される必要はない。
【0045】
まず図4の場合、ディスク90のROM領域AE(又はライトプロテクテッド領域)、つまりユーザーが書き換え不可能とされるに領域には、公衆端末1に対応するメディアであることを示す識別コードが記録される。パーシャルROMディスクの場合は、この識別コードをエンボスピットとして記録した状態でディスク90が製造される。
このように公衆端末対応の識別コードが記録された本例のディスク90は、公衆端末1に装填することで、そのディスク90に記録されたファイルデータの編集、ディスクに記録されたデータのアップロード、ディスクへのコンテンツ等のダウンロードなどが可能とされる。
【0046】
また、本例では公衆端末1に対応するディスク90としては、後述するバックアップ動作方式を指定するための識別情報となるバックアップIDが記録されるものもある。
即ちそのディスク90を用いて公衆端末1で情報処理(ファイル編集や作成等)を行う際に、データのバックアップ動作を実行するか否か、実行するのであればどのようなバックアップ動作を行うか、などを識別する情報である。
このようなバックアップIDは、例えばそのディスク90に収録するアプリケーションの種類などに応じてディスク製造者側が書き込んでおけばよい。
【0047】
ディスク90のリライタブル領域ARWに記録される情報としては、まずメディアIDが記録される。
このメディアIDとは、いわゆるディスクのシリアルナンバに相当するコードであり、つまりディスク90が出荷される直前において、1つ1つのディスク毎にとおし番号として割り振られる、各ディスクに固有のナンバとなるコードである。
このメディアIDは、このようにディスク90内に書き込まれるだけでなく、例えばディスク90のパッケージ等にもメディアIDとしてのコードが貼付され、購入したユーザーがメディアIDとしてのコードナンバを知ることができるようにされている。
【0048】
またリライタブル領域ARWには、ユーザーIDが記録される領域が用意され、ユーザーIDとしては、ディスク90を購入したユーザーが任意の数値又は文字列を設定して記録させるものである。このユーザーIDは、そのユーザーがそのディスク90を用いて公衆端末1を利用する際の暗証番号としての意味を持ち、つまりそのユーザーIDとしての暗証番号を知っている本人のみがそのディスク90を使用できるようにするものである。
ディスク90へのユーザーIDの記録は、ユーザーが公衆端末1や自分で所有するパーソナルコンピュータなどから実行できるようにすればよい。
【0049】
またリライタブル領域ARWには、支払い登録情報が記録される領域が用意され、ここには、ユーザーが登録支払いを行うためのクレジットカード支払い登録を公衆端末管理会社2に対して行うことで、登録支払いが可能とされているディスクである旨が記録される。この支払い登録情報は、例えば公衆端末1もしくはユーザーが所有するコンピュータなどから記録させることができる。
例えばユーザーは公衆端末1の使用に先立ってクレジットカードの登録を行うと、公衆端末管理会社2から、登録ナンバがユーザーに対して送られてくるようにする。公衆端末1で使用される際には、ユーザーがディスク90を装填した上で、登録ナンバを入力すると、公衆端末1と公衆端末管理会社の間で照合処理が行われて、照合OKであれば登録支払いが可能とされているディスクである旨が記録されるようにすることが考えられる。
【0050】
さらにリライタブル領域ARWには、使用履歴情報や、料金履歴情報が記録される。
使用履歴情報は、そのディスク90を用いて公衆端末1が使用される毎の、その使用内容等の情報であり、公衆端末1の使用終了のたびにその公衆端末1によって内容が更新(使用履歴の追加)されていく。
例えば公衆端末1の使用日時、編集したファイル名、ダウンロードしたコンテンツやアプリケーション等の名称、アップロードファイル名、ダウンロード元の組織名、アップロード先の名称などが記録される。
【0051】
例えばこのように、ユーザーが公衆端末1を使用して実行した内容が、それぞれ使用履歴情報内に記録される。もちろん例示した内容に限らず、他の処理内容が可能とされればそれらの内容も記録される。例えばコンテンツとして提供されているデータを、ディスク90にダウンロードするのではなく、公衆端末1の表示部11のみでみるような場合、それはコンテンツの使用とされ、使用コンテンツ名、使用開始時刻、使用終了時刻などが記録されるようにする。
また同一内容の情報が複数記録される場合もある。例えば複数のアプリケーションがディスク90にダウンロードされたような場合は、各アプリケーション名がそれぞれ記録されることになる。
【0052】
次に料金履歴情報としては、そのディスク90を用いて公衆端末1が使用される毎の、支払われるべき料金についての情報であり、公衆端末1の使用終了のたびにその公衆端末1によって内容が更新(料金履歴の追加)されていく。
具体的な料金履歴情報例としては、例えば使用した公衆端末1を識別するために各公衆端末1に設定されている公衆端末ナンバや、その公衆端末1の使用に対して払われる料金として公衆端末使用料金が記録される。公衆端末1が使用時間に応じて課金する方式であるとすると、使用料金とともに使用時間が記録される。また、その使用に際してユーザーが選択した支払方法も記録される。即ちクレジットカード登録による支払いか、コインやプリペイドカードの投入による支払いかの別が記録される。
【0053】
さらに実際の公衆端末の使用に応じた課金内容として、その使用内容に応じて記録される。
例えばユーザーが、公衆端末1を使用してファイル編集等を行う場合に、自分のディスク90に保持させておいたアプリケーションを起動させる場合は、そのアプリケーションはユーザーの所有するものであるため当然無料である。
ところが、公衆端末1内のハードディスクドライブ又はネットワーク7から得られるアプリケーションを立ち上げた場合は、ユーザーに対してアプリケーション使用料金が要求される(もちろん無料提供されるアプリケーションもあり得る)。このような場合には、アプリケーション使用料金が記録される。アプリケーション使用料金がその使用時間に応じて課金する方式であるとすると、使用料金とともに使用時間が記録される。
また例示していないが、データやコンテンツについても、使用について有料とされているものが使用された場合は、コンテンツ使用料金、データ使用料金が記録される。
【0054】
また、ユーザーがアプリケーション、データ、コンテンツ等を自分の所有するディスク90にダウンロードするのは、いわゆるソフトウエアの購入としての意味を持つ。
従って、ユーザーがアプリケーション、データ、コンテンツ等をダウンロードし、しかもそれが有料提供されるものであった場合は、そのダウンロード料金(購入料金)が記録される。
なお、アプリケーション、データ、コンテンツ等の使用料金やダウンロード料金とともに、そのアプリケーション、データ、コンテンツ等の提供元を記録してもよい。
【0055】
例えばこのように、ユーザーが公衆端末1を使用して実行した際の課金内容が、それぞれ料金履歴情報内に記録される。もちろん同一内容の情報が複数記録される場合もある。例えば複数のアプリケーションがディスク90にダウンロードされたような場合は、各アプリケーションについてのダウンロード料金がそれぞれ記録されることになる。
【0056】
図4に示すリライタブル領域ARWには、例えば以上のようにメディアID、ユーザーID、支払い登録情報、使用履歴情報、料金履歴情報が記録できるようにされている。
なお、これらの情報はリライタブル領域ARWに記録されるが、これらのうち支払い登録情報以外は、ユーザーが勝手に書き換えることができないようにする必要がある。
まずメディアIDは一切書換不能な状態にライトプロテクトの手段を講じておく。またユーザーIDは、一旦書き込まれた後は、一切書換不能とするとよい。また使用履歴情報と料金履歴情報は、公衆端末1のみが更新可能とする。なお、支払い登録情報についても、一旦書き込まれた後は一切書換不能とすることが好適な場合も考えられる。
これらの書換管理は、例えば、ディスク1の管理ファイルの形態や、公衆端末1側のディスク対応プログラムにより、メディアID、ユーザーID、支払い登録情報、使用履歴情報、料金履歴情報の全部又は一部をアクセスできないファイル(ユーザーからは見えない隠しファイル)として管理することで実現することが考えられる。
また、ディスク90自体でセキュリティを向上させるため、つまりディスク90の不正使用を不能とするため、メディアID、ユーザーID、支払い登録情報、使用履歴情報、料金履歴情報の全部又は一部を暗号化して記録することも考えられる。
【0057】
以上のようにディスク90のROM領域AE(又はライトプロテクテッド領域)及びにリライタブル領域ARWに記録される情報が設定されるが、リライタブル領域ARWにおいて残りの領域は、公衆端末1の使用エリアとされる。
つまり公衆端末1で編集したデータファイルの記録や、ダウンロードされたデータ、アプリケーション等の保存領域として使用される。
【0058】
一方、ROM領域AEとしては、識別コードの領域部分以外には設けないようにしてもよいが、図4のように識別コード(及びバックアップID)の領域部分以外にもROM領域AEを設定し、このROM領域AEにアプリケーションやセットアップシステムを記録しておく例も考えられる。
【0059】
例えばパーシャルROMディスクやRAMディスクの使用に際しては、ディフェクトエリアの管理や、ファイル管理情報を形成するためなどのフォーマット処理がユーザーサイドで実行する必要がある場合もあるが、そのフォーマットを実行するためのフォーマットプログラム(セットアップシステム)を記録しておくことで、公衆端末1やユーザーが所有するパーソナルコンピュータにおいてフォーマットプログラムを保持していなくとも、そのディスク90のフォーマットが可能となる。
【0060】
また上記のようにユーザーIDはユーザーサイドで入力する必要があるが、このユーザーIDの書込のためのプログラムを記録しておけば、例えば公衆端末1だけでなくユーザーが所有するパーソナルコンピュータでユーザーIDを書き込むことも可能となる。
さらにディスク90の購入者に対するサービスなどとして、いわゆるバンドルソフトとしてのアプリケーションを記録しておき、公衆端末1の使用の便宜をはかるようなことも考えられる。
【0061】
次に図5の例は、基本的には図4と同様であるが、バックアップレベルIDがリライタブル領域ARWに記録される例としている。
上記図4の場合のように、ROM領域AEにバックアップレベルIDが記憶される場合は、通常はそれはディスク製造者側が書き込むことになる。従って、場合によってはディスクを購入したユーザーが望まないバックアップ動作がそのバックアップレベルIDによって指定される場合もありうる。
そこで、バックアップレベルIDをリライタブル領域ARWに記録するようにして、ユーザーがバックアップレベルID自体を書換可能とする例である。
【0062】
さらに図6の例は、複数のバックアップレベルIDが記録された例である。
例えばディスク製造者側がROM領域に複数のアプリケーションプリグラムAP1、AP2・・・を記録しておいてユーザーに提供する場合に、各アプリケーションAP1、AP2・・・を用いた情報処理の際に適切となるバックアップレベルを考慮して、各アプリケーションAP1、AP2のそれぞれに対応したバックアップレベルIDを記録しているものである。
従って、例えばユーザーがそのディスク90を公衆端末1に装填して、アプリケーションAP1を用いて情報処理を行う場合には、その公衆端末1で、アプリケーションAP1用のバックアップレベルIDに応じたバックアップ動作が行われるようにすることができる。
【0063】
また、図示していないが例えばリライタブル領域ARWにダウンロード等の処理で記録させたアプリケーションやデータファイルに対して個別に、ユーザーがバックアップレベルIDを設定し、記録させることもできる。
なお、バックアップレベルIDと、データファイル/アプリケーション等が必ずしも1:1で対応されなければならないものではなく、ディスク製造者やユーザーサイドでの事情に応じて多様なバックアップレベルIDの記録形態が考えられる。
【0064】
また、各例ではバックアップレベルIDが記録されているディスクとしたが、バックアップレベルIDが記録されていなくても、公衆端末1に対応するメディアであることを示す識別コードが記録されているものであれば、公衆端末1において使用可能なディスクであるとされる。
バックアップレベルIDが記録されているディスクと記録されていないディスクのそれぞれに対応する公衆端末1の処理例は後述する。
【0065】
ところで、本例では記録媒体の例としてディスクメディアをあげているが、例えばディスクに代えてICカードやメモリカセットなどの他の種のデータ書込可能な記録媒体を用いることも可能である。
【0066】
3.公衆端末の構成
図7に公衆端末1の外観例を示す。
この公衆端末1は公衆の使用を前提として店頭などに設置されるもので、例えば通常の公衆電話と類似した外観を備える例としている。
図7に示すように、公衆端末1には前面上部に液晶パネルもしくは陰極線管(CRT)などを利用した表示部11が形成され、公衆端末1の使用の際の各種の画像表示が行われる。
【0067】
なお、ユーザーが公衆端末1をコンピュータ端末として使用する場合には、例えばキーボードのような入力手段が必要となり、また電話器として使用する場合にはプッシュダイヤルキーなどが必要になるが、この構成例では、キーボードやプッシュダイヤルキー等の機械的な入力キーは形成されない。
詳しくは後述するが、本例では表示部11の画面上においてユーザーが指などで触れた位置を検出するタッチセンサ機構(図8のタッチセンサ33)が設けられているとともに、表示部11には、キーボードの表示やプッシュダイヤルキーの表示、さらに必要な各種操作ボタン等の表示が行われる。即ち、ユーザーは表示部11に表示されたキーボード等の画像における各キーを押す動作を行うことで各種操作入力を行うことができるようにされている。
但し、もちろんキーボード等の機械的な入力キー部やマウスなどの入力機構が用意されてもかまわない。さらに音声認識機構を設けて音声入力が可能とするようなことも考えられる。
【0068】
公衆端末1の使用時には、ユーザーが所持するディスク90を装填する場合があるが、このディスク90を装填する部位としてディスクトレイ14が設けられている。
ディスクトレイ14はユーザーがイジェクトキー13を押すことによって装置内部から引き出される。この状態で、ユーザーはディスク90をディスクトレイ14に載せ、再度イジェクトキー90を操作すると、ディスクトレイ14が収納された状態となる。この状態でディスク90は内部のディスクドライブ(図8のディスクドライブ24)に装填された状態となり、公衆端末1はディスク90に対する記録再生動作が可能となる。
【0069】
この公衆端末1は、ユーザーの料金支払形態として、上述したようにクレジットカード登録による支払いと、通貨、プリペイドカード、クレジットカードの投入による支払いをユーザーは選択できるようにされている。
そして投入支払いへの対応のために、図示するようにコイン挿入部15、プリペイドカード挿入部16、クレジットカード挿入部17が設けられている。
なお、コイン投入で使用される場合の釣り銭の返却のためにコイン返却口19が用意されている。
【0070】
またこの公衆端末1は図1のネットワーク7と電話線8の両方に接続されており、電話線8に接続されることと公衆電話としての機能を備えることで公衆電話としても兼用できるようにされるが、ユーザーが通話に用いるハンドセットとして図示するように送受話器18が設けられている。
送受話器18は例えばフックにかけられた状態で保持され、ユーザーは電話として通話を行う場合は、フックから送受話器18を持ち上げて使用する。
【0071】
図8は公衆端末1の内部構成を示している。
コンピュータ/ネットワークコンピュータ20(以下コンピュータ20という)は、公衆端末1がいわゆるコンピュータとしての各種処理を行うための装置部であり、演算/制御処理を行うCPU、主記憶領域としてのRAM部、OS(Operating System)その他のプログラムを保持するROM部、公衆端末1内の各部に対するインターフェース機能、ネットワーク7や電話線8に対するインターフェース機能等を備える。
また内部記憶媒体としてハードディスクドライブ21を有している。
【0072】
上述したディスクトレイ14から装填されるディスク90は、ディスクドライブ24内において記録/再生ドライブされる。
コンピュータ20はイジェクトキー13が押されることに応じてトレイ駆動部22にディスクトレイ14の排出もしくは収納の指示を出し、これに応じてトレイ駆動部22は図示しないトレイ移動モータ及びトレイ移動ギア系を駆動させて、ディスクトレイ14の排出又は収納を実行させる。また、公衆端末1の使用終了時などは、イジェクトキー13の操作がなくても、コンピュータ20はトレイ駆動部22に対してディスクトレイ14の排出、収納の指示を行うことになる。
【0073】
ディスクドライブ24内に装填されたディスク90に対しては、ディスクドライブ24は、コンピュータ20からのリード/ライト要求に従って記録/再生動作を行なう。
即ち、コンピュータ20がリードコマンド、読出位置アドレス、データ長等をディスクドライブ24に送信することで、ディスクドライブ24はその指示に応じた読出動作を行い、読出データをコンピュータ20に送る。またコンピュータ20がライトコマンド、書込位置アドレス、データ長、及び書き込むべきファイルデータ等をディスクドライブ24に送信することで、ディスクドライブ24はその指示に応じた書込動作を行い、送信されてきたデータファイルをディスク90に記録する。
【0074】
表示部11においてはいわゆるコンピュータ処理/操作のモニタ画面として、GUI画像や編集などの処理中の文章、画像等の表示が行われる。コンピュータ20は表示ドライバ25に対して表示すべき情報を与え、表示ドライバ25が表示部11に対する表示を実行する。
このコンピュータ20に対する機械的な操作キーとして筐体上に配されるのは上記したイジェクトキー13のみであり、その他の入力操作キーは、表示部11における表示により表現され、タッチセンサ33による画面に対する押圧位置が検出されることに応じて操作入力内容が検出される。
【0075】
即ちコンピュータ20は表示部11にキーボード表示やメニューアイコン表示、ファンクションキー表示などを実行させる一方、タッチセンサ33による画面に対するユーザーの押圧位置を監視している。
タッチセンサ33は画面上の平面方向の位置を例えばx、y座標で検出し、ユーザーが画面上の或る位置に触れた場合は、その座標データをコンピュータ20に供給する。
コンピュータ20は座標データが供給されたら、そのとき表示部11に表示させている内容において、その座標データの位置に対応する操作子(キーなどの画像)を判別する。そしてその判別された操作子による操作内容が入力されたと判断する。
従ってコンピュータ20が、例えばキーボードを模した画像を表示部11に表示させた場合は、ユーザーはその画面上のキーボードの各キーに触れていくことで各種の入力を行うことができる。
電話使用の場合も同様で、コンピュータ20が表示部11にプッシュダイヤルキーを模した画像を表示させることで、ユーザーは画面上のプッシュダイヤルを押圧していくことで通話したい電話番号を入力することができる。
【0076】
この例の公衆端末1は、LANインターフェース27を備え、ネットワーク7と接続される。これによりコンピュータ20は図1に示したようにネットワーク7に接続されている各部とデータ通信を行うことができる。
【0077】
また、コンピュータ20はモデム29を介して電話線8と接続されることで、電話線8を介したデータ通信も可能とされている。さらに、電話回路28と送受話器18を備えることで公衆電話としての使用も可能とされる。
例えばコンピュータ20は送受話器18がオフフックされた(ユーザーによって持ち上げられた)ことを電話回路28を介して検出したら、公衆電話としての制御モードに入り、表示部11にプッシュダイヤルの表示を実行させ、その表示されているプッシュダイヤルに対する操作に応じて電話回路28に発呼を実行させる。
そして回線がつながった後は、電話回路28に通常の通話動作を実行させ、公衆電話として機能させる。
【0078】
またこの公衆端末1は上述のようにコイン投入支払いに対応するために、コイン処理部30が設けられ、コイン挿入部15から投入されたコインによる料金徴収処理や釣り銭の返却処理を行う。
プリペイドカード処理部31はプリペイドカード挿入部16から挿入されたプリペイドカードによる料金徴収処理を行う。例えば徴収する料金に応じたプリペイドカードの磁気データの更新やパンチング等の処理を行う。
公衆端末1がコンピュータ端末として使用された際に、コインやプリペイドカードによる支払いが行われた場合は、コンピュータ20はその支払いの情報を電話線8を介して公衆電話管理会社6に送信する。
【0079】
クレジットカード処理部32は、クレジットカード挿入部17から挿入されたクレジットカードの情報を読みとり、コンピュータ20に供給する。この場合コンピュータ20は、電話線8を介してクレジットカード情報(カードナンバ)や使用料金の情報をクレジットカード会社3に送信する。
【0080】
なお、ユーザーがクレジットカード登録による支払いを行う場合、つまりクレジットカード等を公衆端末1に投入しない場合は、コイン処理部30、プリペイドカード処理部31、クレジットカード処理部32の処理は行われない。
その場合はディスク90に記録されたメディアID、ユーザーIDと、ユーザーが入力するユーザーIDや暗証番号などを用い、例えば公衆端末管理会社2との通信を介した高度な認証処理が行われ、その認証結果がOKであれば、そのユーザーは公衆端末1を使用できるとともに、公衆端末管理会社2とクレジットカード会社3などとの事務処理としてユーザーに対する使用料等の課金が行われることになる。
【0081】
公衆端末1は例えば以上のように構成されるが、このすべての構成要素は必ずしも必要ではなく、また例示していない構成要素を設けてもよい。例えばクレジットカードの投入支払いの対応を行わない機種としてはクレジットカード挿入部17やクレジットカード処理部32は必要ない。
【0082】
他の構成要素を付加する例としては、プリンタ部を配置し、公衆端末1使用時に印刷出力を可能とすることが考えられる。もちろん公衆端末1とは別体でプリンタ装置が接続配置されるようにしてもよい。
またCD−ROMドライブを設ける例も考えられる。
また、パワーアンプやスピーカ装置を備え、コンテンツとしての音楽などを、ユーザーがその場で聞けるようにしても良い。
【0083】
さらに公衆端末1の使用を無料とする場合は、コイン挿入部15、コイン処理部30、プリペイドカード挿入部16、プリペイドカード処理部31、クレジットカード挿入部17、クレジットカード処理部32は、当然ながら不要となる。
【0084】
4.バックアップ動作方式の種別
次に本例において実行されるバックアップ動作の種別となるバックアップ動作方式について説明する。
本例では、図9に示すようにバックアップレベルLV1〜LV5という5つのバックアップ動作方式を選択的に実行させることができるものとする。
各バックアップ動作方式の動作内容やバックアップ能力は次のようになる。
【0085】
バックアップレベルLV1は、バックアップ動作を行わないものとしている。当然ながらこのバックアップレベルLV1が選択されている場合は、公衆端末1のハングアップが生じた場合などは、その作業中のデータが消失される可能性が高い。
【0086】
バックアップレベルLV2は、ユーザーが公衆端末1で編集/作成を行っている時点で、その作業中のデータを定期的に(一定時間毎に)バックアップデータを自動保存する動作となる。この場合の保存先はその公衆端末1内のHDD21とする。
このバックアップレベルLV2が選択されている場合は、定期的に作業中のデータが保存されているため、公衆端末1のハングアップが生じた場合などに例えばシステムのリセットを行ってもデータ消失は最小限とすることができる。
【0087】
バックアップレベルLV3は、上記バックアップレベルLV2と同様にユーザーが公衆端末1で編集/作成を行っている時点で、その作業中のデータを定期的に(一定時間毎に)バックアップデータを自動保存する動作を行うとともに、更新前(作業前)のデータファイルも自動保存しておくものである。例えばディスク90から或るデータファイルを呼び出して、そのファイル内容を編集していく作業を行う場合、その呼び出した時点のデータファイルもバックアップ保存しておく。この場合の保存先は公衆端末1内のHDD21とする。
このバックアップレベルLV3が選択されている場合は、バックアップレベルLV2の場合と同様に定期的に作業中のデータが保存されているため、公衆端末1のハングアップが生じた場合などでも、データ消失は最小限とすることができる。さらに、ユーザーが編集したファイルの保存の際に新たなファイル名称の設定を忘れたような場合にも対応できる。
例えばユーザーがディスク90から或るファイルを呼び出し、そのファイルを編集して新たなファイルを作成したいとしていた場合に、その編集したファイルを、誤って呼び出したファイルのファイル名称のままディスク90に記録してしまったとする。この場合、もとのファイルは上書き消去された状態となる。しかしながらバックアップレベルLV3の動作により、その元のファイルのデータが保存されているため、ユーザーはそのバックアップされたファイルを呼び出してディスク90に記録させることができる。このようにユーザーの保存操作ミスがあっても、消失されたファイルを復活させることができる。
【0088】
バックアップレベルLV4は、ユーザーが公衆端末1で編集/作成を行っている時点で、その作業中のキー入力の全てをバックアップデータとして自動保存する動作を行う。保存先は公衆端末1内のHDD21に加えて、公衆端末管理会社2のバックアップ部2bとする。つまり、キー入力の全てを随時HDD21に記録していくとともに、公衆端末管理会社2に送信し、バックアップ部2bに記憶させる。
このバックアップレベルLV4が選択されている場合は、全キー入力の情報がバックアップされるため、公衆端末1のハングアップが生じてリセットが行われた場合などでも、その直前までのファイル状態を全て再現できる。つまりデータ消失は全くない。さらに、ユーザーが編集操作等の過程で自分の作業の間違いに気づいた場合などでも、所要の段階までファイル内容をさかのぼることも可能となる。
そしてさらに、ハングアップだけでなく、HDD21がクラッシュしたような場合や、公衆端末1自体が故障又は機能完全停止のような状態となったとしても、バックアップ部2b側に保存されているデータから、編集等の作業前、作業中のファイルを再現させることができる。
もちろん、上述のようなユーザーのディスク90への保存操作ミスがあっても、消失されたファイルを復活させることもできる。
【0089】
バックアップレベルLV5は、バックアップレベルLV5の動作に加えて、作業後の最終ファイルを公衆端末管理会社2に送信し、所定期間バックアップ部2bに記憶させるものである。
このバックアップレベルLV5が選択されている場合は、上記バックアップレベルLV4の場合と同様に高度なバックアップ能力を備えるとともに、最終ファイル(編集作業等でユーザーが作成したファイル)を公衆端末管理会社2側に格納しておけるため、後の時点で任意の場所でその最終ファイルを呼び出すことが可能となる。
例えば或る公衆端末を使用して作成したファイルを、後の時点で他の公衆端末で呼び出して確認したりディスク90に保存することができ、また例えば外国などで公衆端末1が存在しない場所であっても、そこにあるパーソナルコンピュータを用いて公衆端末管理会社2にアクセスして、保存しておいたファイルを呼び出すようなことも可能となる。
【0090】
なお、バックアップレベルLV5として最終ファイルを公衆端末管理会社2側にバックアップ保存する場合は、その保存期間も設定されるものとする。例えばユーザーがバックアップレベルLV5を選択するときに、保存期間も選択できるようにし、公衆端末管理会社2のバックアップ部2bでは、その期間だけ最終ファイルを保存するようにする。
また、バックアップレベルLV4、LV5において入力キーのデータについても、ユーザーがバックアップ部2bにおける保存期間を設定できるようにしてもよいが、これは例えば一定期間と決められているものとする。
【0091】
また本例では、上述のようにディスク90に記録されるバックアップレベルIDとは、このバックアップレベルLV1〜LV5のうちのいずれかを示す識別情報であるとする。また識別情報には、バックアップレベルLV5における最終ファイルの保存期間の情報が含まれていてもよい。
【0092】
ところで、このような各バックアップ方式のバックアップ能力に応じて公衆端末使用料が加算されるようにしてもよい。
【0093】
5.使用手順
本例の公衆端末1に対するユーザーの使用手順について説明する。まず図10は、公衆端末1を公衆電話として使用する場合の手順を示している。
電話として使用する場合は(S1)、ユーザーは、まず送受話器18を持ち上げることになる(S2)。公衆端末1のコンピュータ20の処理については詳しくは後述するが、送受話器18が持ち上げられた場合は、コンピュータ20は、そのユーザーが電話使用を目的としていると判別し、それに応じた処理に移ることになる。例えば表示部11にプッシュダイヤルを表示させる。
【0094】
ユーザーの手順としては、続いて料金投入を行う(S3)。即ちコイン、プリペイドカード、又はクレジットカードを投入する。
そして表示部11に表示されたプッシュダイヤルに対してダイヤル操作を行い、回線がつながったら通話を行う(S4)。
通話が終了したら、送受話器18をフックにかけるが(S5)、コンピュータ20はそれによって通話終了を検知し、課金処理を行ってプリペードカードや釣り銭の返却を行う。ユーザーはそのカード又は釣り銭を受け取って(S6)、使用を終える。
【0095】
次に図11に、ユーザーが公衆端末1をコンピュータ端末として使用する場合の手順を示す。
コンピュータ端末として使用する場合(S10)は、ユーザーは自分の所有するディスク90としてのバックアップレベルIDの記録されたディスクを用いる使用形態と、自分の所有するディスク90としてのバックアップレベルIDの記録されていないディスクを用いる使用形態と、さらにディスク90を用いない使用形態とを選択できる。
【0096】
まずディスク90を使用しない場合の手順は次のようになる。
ユーザーはまず公衆端末1の表示部11に表示されている初期画面から、コンピュータ端末としての使用を選択する(S11)。
すると公衆端末1(コンピュータ20)は、コンピュータ使用としての処理モードに入る。
次に、ユーザーは表示画面に応じてバックアップレベルを選択する操作を行う(S12)。即ち上記図9で説明したバックアップレベルLV1〜LV5が選択可能な画面が表示されることに応じて、そのうちで所望のバックアップレベルを選択する。
【0097】
ユーザーは続いて料金投入処理として、コインやプリペイドカード、もしくはクレジットカードの投入を行う。またクレジットカードの登録による支払いを選択する場合は、認証処理のためのユーザーID等の入力を行う(S13)。なお、ディスク90を使用しない場合はクレジットカード登録払いによる使用を不可とする場合は、その認証処理のためのユーザーID等の入力手順は不要となる。
続いてユーザーは表示部11の表示に従って機能を選択する(S14)。本例では、ディスク90を使用しない場合は、公衆端末1を用いた情報検索とデータのアップロードを行うことができるものとしている。もちろんこれ以外の機能を実行可能としてもよい。
情報検索を行う場合は、機能選択手順で情報検索を選択し、実際の情報検索操作を行うことになる(S24)。例えばネットワーク7からの検索や、内部のHDD21内にデータベースが構築されている場合はそのデータベースからの情報検索を行うことができ、ユーザーは表示部11で検索結果を確認できる。
【0098】
アップロードを行う場合は、機能選択手順でアップロードを選択し、実際のアップロードのための操作を行うことになる(S21)。例えば公衆端末1において文書等を作成し、その文書を例えば電子メールとして公衆端末1もしくはネットワーク7を介したシステムにアップロードできる。(本例でいうアップロード処理には、アップロードするファイルや電子メール等の作成/編集も含まれるものとしている)
なおアップロードのためのファイル作成の際には、上記手順S13で選択されたバックアップ動作が行われることになる。
【0099】
これらの必要な処理を終えたら、終了操作を行い、料金として投入したプリペイドカードの受け取り(コインの場合は釣り銭の受け取り)を行って(S25)使用を終了する。
【0100】
バックアップレベルID付のディスクを使用する場合は、ユーザーはそのディスク90をディスクトレイ14から公衆端末1に装填する(S15)。するとコンピュータ20はユーザーがコンピュータ端末の使用を目的としていると判別し、コンピュータ使用としての処理モードに入る。なお、ユーザーは表示部11に表示されている初期画面から、コンピュータ端末としての使用を選択する操作を行って、その後にディスク90を装填するようにしてもよい。
【0101】
ユーザーは続いて料金投入処理として、コインやプリペイドカード、もしくはクレジットカードの投入を行う。またクレジットカードの登録による支払いを行う場合は、認証処理のためのユーザーID等の入力を行う(S16)。
続いてユーザーは表示部11の表示に従って機能を選択する(S17)。本例では、ディスクを使用する場合は、公衆端末1を用いたエディット、情報検索、アップロード、ダウンロードを行うことができるものとしている。
【0102】
エディットを行う場合は機能選択手順でエディットを選択し、実際のエディット操作を行うことになる(S22)。
エディットとしては、ユーザーがディスク90に記録しておいたデータ、例えば文書ファイル等を呼び出して編集を行ない、ディスク90に格納する処理や、文書ファイル等を新規作成してディスク90に格納する処理などが実行できる。
また、このようなエディット処理においてファイル作成/編集が実行されている間は、ディスク90に記録されているバックアップレベルIDで示されたバックアップレベルでのバックアップ動作が行われる。
【0103】
情報検索を行う場合は、機能選択手順で情報検索を選択し、実際の情報検索操作を行う(S24)。この場合は、上記したディスク90を使用しない場合と同様に、例えばネットワーク7からの検索や、内部のHDD21内に構築されているデータベースからの情報検索を行うことができ、ユーザーは表示部11で検索結果を確認できる。
【0104】
アップロードを行う場合は、機能選択手順でアップロードを選択し、実際のアップロードのための操作を行うことになる(S21)。
この場合は、アップロード対象としては、ディスク90に予め保存しておいたデータファイル(文書、音楽コンテンツ、映像コンテンツなど各種ファイル)や、上記エディット機能で編集したり新規作成したデータファイルとなる。そしてこれらのアップロードができることとなる。
そして例えば文書ファイルを電子メールとして公衆端末1もしくはネットワーク7を介したシステムにアップロードしたり、音楽コンテンツなどとして自分が作成した楽曲等をネットワーク7に提供できる。
また、このアップロード処理においてファイル作成/編集が実行されている間は、ディスク90に記録されているバックアップレベルIDで示されたバックアップレベルでのバックアップ動作が行われる。
【0105】
ダウンロードを行う場合は、機能選択手順でダウンロードを選択し、実際のダウンロードのための操作を行うことになる(S23)。
この場合、ダウンロード対象としては、公衆端末1内やネットワーク7から必要な情報(ファイル、コンテンツ、アプリケーション等)を選択でき、ユーザーはダウンロード対象を指定することで任意の情報を自分のディスク90にダウンロードさせることができる。
【0106】
これらの必要な処理を終えたら、終了操作を行い、必要に応じて料金として投入したプリペイドカード等の受け取り(コインの場合は釣り銭の受け取り)を行って(S25)使用を終了する。クレジットカード登録による支払いの場合は、例えば課金された料金を示すレシートを受け取るようにしてもよい。
【0107】
ユーザーが公衆端末1の使用に際してバックアップレベルIDの記録されていないディスクを用いる場合は、ユーザーはまずそのディスク90をディスクトレイ14から公衆端末1に装填する(S18)。するとコンピュータ20はユーザーがコンピュータ端末としての使用を目的としていると判別し、コンピュータ使用としての処理モードに入る。
【0108】
次に、ユーザーは表示画面に応じてバックアップレベルを選択する操作を行う(S19)。即ち上記図9で説明したバックアップレベルLV1〜LV5が選択可能な画面が表示されることに応じて、そのうちで所望のバックアップレベルを選択する。
【0109】
ユーザーは続いて料金投入処理として、コインやプリペイドカード、もしくはクレジットカードの投入を行う。またクレジットカードの登録による支払いを行う場合は、認証処理のためのユーザーID等の入力を行う(S20)。
【0110】
続いてユーザーは表示部11の表示に従って機能を選択する(S17)。以下は、バックアップレベルID付のディスクが装填された場合と同様となる。
但し、エディット(S22)もしくはアップロード(S21)の処理においてファイル作成/編集などをユーザーが行う場合は、手順S19で選択されたバックアップレベルに応じたバックアップ動作が行われることになる。
【0111】
ユーザーは例えば以上の図10、図11のような手順で、公衆端末1を電話やコンピュータ端末として使用することができる。
【0112】
6.公衆端末の処理
上記の手順での使用を実現するとともに、ユーザーの要求に応じた各種処理を所要のバックアップ動作を含めて実行するための、公衆端末1のコンピュータ20の処理について図12から図17のフローチャートで説明していく。また、各処理の際の表示部11での表示画面例も図18〜図22で合わせて説明していく。
【0113】
公衆端末1は、設置場所においてステップF101として表示部11に初期画面を表示した態で待機している。
初期画面の例を図18(a)(b)に示す。図18(a)は、公衆電話として使用できることをユーザーに認識させるために、プッシュダイヤル表示11aを行うとともに、コンピュータ端末としての使用が可能であることをユーザーに認識させるために、コンピュータ使用選択表示11bを行っている例である。
また図18(b)は、同じくこれらの使用形態を選択できることをユーザーに認識させるために電話使用とコンピュータ使用の選択を促す使用選択表示11cを行っている例である。もちろん初期画面の例はこれ以外にも各種考えられる。
【0114】
コンピュータ20は、ステップF101でこれらのような初期画面を表示させた状態で、ステップF102,F103,F104の監視処理を行う。
そしてユーザーが電話使用を目的とすると判別した場合は、ステップF102からF105に進む。ユーザーが電話使用を目的とするということは、送受話器18が持ち上げられたことの検出、もしくは図18(b)のような初期画面に対してユーザーが電話を選択する操作を検出によりすることにより判別する。
【0115】
電話使用と判別した場合は、まずステップF105において表示部11に電話用画像を表示させる。例えば図19の例のように、プッシュダイヤルの表示を実行させる。なお、初期画面を図18(a)のような画像としている場合は、そのままでもよい。
【0116】
続いてコンピュータ20はステップF106の料金投入処理として、コイン処理部30又はプリペイドカード処理部31又はクレジットカード処理部32の料金投入対応処理を監視し、ユーザーが上記図10の手順S3としての料金投入を行うことを確認する。
料金投入を確認したらステップF107として実際の通話処理に移る。
つまり、表示されているプッシュダイヤルに対してのユーザーのダイヤル操作に応じて電話回路28からのダイヤル発呼を行い、回線が接続されたら電話回路28の動作としての通話を実行させる。
【0117】
ユーザーが通話を終了する際には送受話器18をフックにかけることになるが、そのように送受話器18が置かれたことを検出したら、ステップF108からF109に進み、通話料金に応じた処理を行う。つまりコイン処理部30又はプリペイドカード処理部31又はクレジットカード処理部32による課金処理を実行させるとともに、必要に応じてカードや釣り銭の返却処理を実行させる。
以上で電話装置としての動作を終え、ステップF101に戻る。
【0118】
公衆端末1をコンピュータ端末として使用する場合は、上記したようにユーザーの使用手順としてはディスク90を装填する場合としない場合がある。
ディスク90を使用しない場合は、ユーザーは、例えば図18(a)又は(b)のような初期画面からコンピュータ使用を選択することになる。
このような選択操作が検出された場合は、コンピュータ20の処理は図12のステップF103から図中▲2▼として示すように図13のステップF117に進むことになる。
【0119】
まずステップF117では、コンピュータ20は表示部11にバックアップレベル選択のための表示を実行させる。
この場合のバックアップレベル選択画面の例を図21(c)に示す。
即ち画面上に上記図9のバックアップレベルLV1〜LV5のバックアップ動作内容を表示し、ユーザーがタッチ操作で選択できるようにする。
ただし、この場合のようにディスク90を使用しないときは、バックアップレベルLV3は選択不可とする。つまりバックアップレベルLV3は、バックアップレベルLV2の動作に加えて、更新前のファイルデータ、即ちディスク90から読み出したファイルデータをバックアップする動作であるため、ディスク90が用いられない場合は適用されない。従って、図21(c)のようにバックアップレベルLV3については、非アクティブの状態で表示される(もちろん表示されなくてもよい)。
【0120】
ユーザーはこのような表示に対して、バックアップレベルLV1、LV2、LV4、LV5のいづれかの表示部分に触れて選択を行うことになり、コンピュータ20はステップF118の処理として選択されたバックアップレベルを実行するバックアップ動作として設定する。
なお、バックアップレベルLV5が選択された場合は、上記したように最終ファイルの公衆端末管理会社2での保存期間を設定するものとしている。図13のフローチャートでは明示していないが、ステップF118内の処理として、この保存期間の設定のために、バックアップレベルLV5が選択された場合には例えば図21(b)のような保存期間設定のための画面表示を行う。
即ちテンキー、カーソル移動キー、確定キー、取消キーなど、操作に必要なキー表示を行って、サーバ(公衆端末管理会社2)での保存期間(期日)をユーザーに入力させる。そして、入力に応じてコンピュータ20は保存期間情報を設定する。
なお、保存期間の選択として、例えば1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月、1年など、特定の期間を用意してユーザーにその中から選択させるような入力及び設定方式としてもよい(後述するステップF115の場合でも同様)。
【0121】
バックアップレベルが設定されたら、コンピュータ20の処理はステップF119に進み、表示部11にコンピュータ用画面を表示させる。
コンピュータ用画面の例を図20に示す。例えばこの例のように、表示部11の表示領域を上下に分割して、上方をいわゆるモニタ表示11d、下方をキーボード表示11eとする。
モニタ表示11dとしては、コンピュータ端末としてのモニタ画像の表示に用いられ、例えばメニュー画像、処理されるファイル自体のテキストや画像、各種アイコン等を、処理の進行に応じて表示させるものとする。
一方キーボード画像11eは、通常のコンピュータ装置でのキーボードを模した画像とし、この画像をユーザーのキーボード操作に供するものとする。即ちユーザーは、このキーボード表示11eとしての各キーに触れていくことで、通常のキーボードと同様に文字やコマンドの入力を行うことができる。
【0122】
続いてコンピュータ20はステップF120として、料金投入に関する処理、例えばコイン、プリペイドカード、クレジットカード等の投入の確認や対応処理を行う。またクレジットカードの登録による支払いが可能とされ、かつユーザーがそれを選択した場合は、必要なユーザー認証処理として、例えばユーザーIDや暗証番号の入力要求、入力処理、照合処理等を行う。
【0123】
料金投入に関する処理を終えたらステップF121として機能選択処理を行う。例えば表示部11におけるモニタ表示11dとして機能メニューを表示させ、ユーザーに選択を促す。
この場合は、ディスク90が装填されていない場合のコンピュータ端末としての使用であるため、機能の選択肢としては、例えば情報検索、アップロード、使用終了の3つを用意する。
そしてステップF122,F123,F124でユーザーの選択を待機する。
【0124】
ユーザーが情報検索を選択した場合は、処理をステップF123からF125にすすめ、実際の情報検索処理に移る。即ちコンピュータ20は、表示部11におけるキーボード表示11eやモニタ表示11dでのアイコン表示、メニュー表示などに対するユーザーのタッチ操作に応じて所要の処理をすすめ、ユーザーの求める情報の検索処理を行う。必要に応じて検索のためのネットワーク7を介した通信処理も行うことになる。そして検索結果としての情報や、実際の検索された情報などを、モニタ表示11dにおいて表示させることになる。
検索処理が終了されたらステップF126からF121に戻る。
【0125】
ユーザーがアップロードを選択した場合は、処理をステップF124からF127にすすめ、アップロード処理に移る。即ちコンピュータ20は、表示部11におけるキーボード表示11eやモニタ表示11dでのアイコン表示、メニュー表示などに対するユーザーのタッチ操作に応じて、ユーザーによる文書作成のための処理や、作成した文書等のアップロードを実行する。アップロード先はHDD21もしくはネットワーク7を介した所定のシステムや端末となる。
【0126】
このアップロード処理においては、ユーザーはアップロードすべきデータファイルを公衆端末1上で作成することになるが、この際に、上記ステップF118で設定されたバックアップ動作が行われることになる。
このためのステップF127内での処理を図14のステップF201〜212として詳しく示す。
【0127】
まずアップロード処理の開始に際してステップF201で、設定されている(つまり上記ステップF118で選択操作に応じて設定された)バックアップレベルに応じて処理を分岐する。
バックアップレベルLV1であればバックアップ動作は行わないためそのままステップF204に進む。
バックアップレベルLV2であれば、ステップF202で、定期的なバックアップ動作を実行するためのバックアップタイマを起動してステップF204に進む。
バックアップレベルLV4又はLV5であれば、ステップF203で、キー入力を全てサーバ(公衆端末管理会社2)に転送するとともにHDD21に記憶させるための動作設定を行う。そしてステップF204に進む。
なお、上述したようにこの場合はバックアップレベルLV3が設定されることはない。
【0128】
ステップF204では、実際のファイル作成処理を行う。即ちユーザーの入力に応じて文書等のファイルデータを作成していく。
さらにステップF203でバックアップレベルLV4又はLV5のバックアップ動作設定がされた場合は、このステップF204でのファイル作成処理中に、キー入力データの全てが、随時HDD21に記憶され、さらにネットワーク7を介して公衆端末管理会社2のバックアップ部2bに転送されていく。バックアップ部2bはその転送に対応して転送されてきたデータをバックアップ格納していく。
【0129】
ファイル作成処理中には、ステップF202でバックアップタイマが起動された場合に限り(即ちバックアップレベルLV2が設定されている場合のみ)、そのバックアップタイマに基づいて所定時間間隔毎に割込処理が発生する。
その場合はステップF206からF207に進み、コンピュータ20はその時点での作成途中のファイルデータをHDD21に保存する処理を行う。そしてステップF208からF204に戻り、ファイル作成処理を続行する。
【0130】
なお、場合によっては何らかの事情でHDD21へのデータ書込エラーが発生する場合もある。そのような場合はステップF208からF209に進んで、その保存すべきファイルデータを公衆端末管理会社2に転送し、バックアップ部2bに格納してもらうようにしている。即ちHDD21に何らかの不都合が生じた場合でも、少なくともそのバックアップデータがバックアップ部2bに保存されるようにすることで、バックアップ動作の確実性、信頼性を確保するようにしている。
【0131】
ファイル作成処理が終了したら、ユーザーはそのファイルデータをアップロードさせる操作を行うことになるが、その場合のコンピュータ20の処理はステップF205からF210に進み、ユーザーの指示に応じたアップロード動作制御を行う。
【0132】
また、バックアップレベルLV5が設定されていた場合は、ステップF211からF212に進み、最終ファイル、即ちアップロードを行ったファイルデータを、公衆端末管理会社2に送信してバックアップ部2bに格納してもらうようにする。このとき同時に、ユーザーによる例えば上記図21(b)のような表示に対する入力によって設定された保存期間情報も送信し、バックアップ部2bでの保存期間を指示する。バックアップ部2bでは、保存期間情報で指定された期間のみ、その最終ファイルを保存することになる。なお、バックアップレベルLV4、LV5の場合のキー入力情報については、バックアップ部2bでは例えば一定期間のみ保存しておく。
【0133】
以上の処理を終えたら図13のステップF128に進む。
そしてアップロード処理が終了と判断されたらステップF121に戻る。
【0134】
コンピュータ端末としての使用を終了する場合は、ユーザーはステップF121での機能選択メニュー画面から使用終了を選択することになる。その操作が検出された場合は、コンピュータ20の処理はステップF122からF129に進み、まず、その時点で今回の使用に際してHDD21に格納されたバックアップデータを削除する処理を行う。バックアップレベルLV1以外の場合であって、かつ実際のバックアップ動作が行われた場合は、使用を終了する時点でHDD21には何らかのバックアップデータが保存されている。公衆端末1は誰もが使用できることから、公衆端末1内のHDD21についてはセキュリティが高いとはいえない。このため、HDD21内にユーザーの作成した(作成途中の)データを残しておくことは例えば個人的な情報の漏洩もあり得ることから好ましくない。そこで、使用終了に際しては、HDD21にバックアップしておいたデータを削除するようにしている。
【0135】
続いてコンピュータ20はステップF130で課金処理を行う。つまりコイン処理部30又はプリペイドカード処理部31又はクレジットカード処理部32による課金処理を実行させる。もしくはクレジットカード登録による支払いの場合は、課金情報を公衆端末管理会社2に送信することになる。
ユーザーに対して課金する金額は、公衆端末1の使用時間や処理内容に応じて設定する。さらに実行されたバックアップ動作のバックアップレベルに応じて、料金が加算されるようにしてもよい。例えばバックアップレベルLV1なら0円、LV2なら300円・・・・・LV5なら1000円というようにバックアップサービス料として加算する。但し、バックアップサービスを無料とすることも考えられる。
そして課金処理を終えたらステップF131として必要に応じてカードや釣り銭の返却処理を実行させる。
以上でディスク90を用いない場合でのコンピュータ端末としての動作を終え、図12のステップF101に戻る。
【0136】
ユーザーがディスク90を用いて、公衆端末1をコンピュータ端末として使用する場合は、上記したようにユーザーの使用手順としてはまずディスク90を装填することになる。即ちディスク90の装填のために、ユーザーがイジェクトキー13を操作することでコンピュータ20はディスクトレイ14を排出させる。ユーザーがこのディスクトレイ14にディスク90を載せて再びイジェクトキー13を押すと(又はディスクトレイ14を押すと)、コンピュータ20はディスクトレイ14を収納させ、これによりディスク90がディスクドライブ24によって記録再生可能となる。
【0137】
このようなディスク90の挿入動作が検出された場合は、コンピュータ20の処理は図12のステップF104からF110に進む。
そしてステップF110ではコンピュータ20はディスクドライブ24にディスク90における公衆端末用の識別コードの読取を指示し、識別コードを確認する。即ち、挿入されたディスクがこの公衆端末1の使用に適したディスクであるか否かを確認する。
もし識別コードが適正に読み取れず、公衆端末1に対応しないディスクであると判断されたら、ステップF111からF112に進み、トレイ駆動部22に対してディスクトレイ22の排出を指示し、ディスクを排出して処理を終える。つまりステップF101に戻る。
【0138】
識別コードが適正に確認された場合は、ステップF111からF113に進み、ディスク90にバックアップレベルIDが記録されているか否かを判別する。なお、ディスク90からのバックアップレベルIDの読取に関してはステップF110での読出動作で同時に行えばよい。
ステップF113ではバックアップレベルIDの有無により処理を分岐する。
【0139】
バックアップレベルIDが記録されているディスクであった場合は、ステップF116において、そのバックアップレベルIDで示されるバックアップレベルを設定する(LV1〜LV5のうちの1つ)。また、バックアップレベルIDとしてバックアップレベルLV5が示されている場合は、同時に保存期間情報も記録されるものとしており、コンピュータ20はその保存期間情報を読み込む。
【0140】
一方バックアップレベルIDが記録されていないディスクであった場合は、ステップF114でコンピュータ20は、表示部11にバックアップレベル選択のための表示を実行させる。この場合のバックアップレベル選択画面の例を図21(a)に示す。
即ち画面上にバックアップレベルLV1〜LV5のバックアップ動作内容を表示し、ユーザーがタッチ操作で選択できるようにする。
【0141】
ユーザーはこのような表示に対して、バックアップレベルLV1、LV2、LV4、LV5のいづれかの表示部分に触れて選択を行うことになり、コンピュータ20はステップF115の処理として選択されたバックアップレベルを実行するバックアップ動作として設定する。
【0142】
なお、バックアップレベルLV5が選択された場合は、最終ファイルの公衆端末管理会社2での保存期間を選択させるために、ステップF115内の処理として、図21(b)のような保存期間設定のための画面表示を行う。
即ちテンキー、カーソル移動キー、確定キー、取消キーなど、操作に必要なキー表示を行って、サーバ(公衆端末管理会社2)での保存期間(期日)をユーザーに入力させる。そして、入力に応じてコンピュータ20は保存期間情報を設定する。
【0143】
ステップF116もしくはF115の処理を終えたら、図中▲3▼として示すように図15のステップF132に進むことになる。
ステップF132では表示部11にコンピュータ用画面を表示させる。即ち上記ステップF119の場合と同様に、図20のような表示を行うことで、ユーザーが情報処理のための各種操作及び処理画面の確認ができる状態とする。
続いてステップF133として、料金投入に関する処理、例えばコイン、プリペイドカード、クレジットカード等の投入の確認や対応処理を行う。またクレジットカードの登録による支払いが行われる場合は、必要なユーザー認証処理として、例えばユーザーIDや暗証番号の入力要求、入力処理、照合処理等を行う。クレジットカード登録払いが行われるということは、コンピュータ20は例えばディスク90の支払登録情報(図4参照)の内容を確認することで判断できる。
【0144】
料金投入に関する処理を終えたらステップF134として機能選択処理を行う。例えば表示部11におけるモニタ表示11dとして機能メニューを表示させ、ユーザーに選択を促す。
この場合は、ディスクが装填されている場合のコンピュータ端末としての使用であるため、機能の選択肢としては、例えばエディット、情報検索、アップロード、ダウンロード、使用終了の5つを用意する。
そしてステップF135,F136,F137,F138,F139でユーザーの選択を待機する。
【0145】
ユーザーが情報検索を選択した場合は、処理をステップF139からF140に進め、実際の情報検索処理に移る。即ちコンピュータ20は、表示部11におけるキーボード表示11eやモニタ表示11dでのアイコン表示、メニュー表示などに対するユーザーのタッチ操作に応じて所要の処理をすすめ、ユーザーの求める情報の検索処理を行う。必要に応じて検索のためのネットワーク7を介した通信処理も行うことになる。そして検索結果としての情報や、実際の検索された情報などを、モニタ表示11dにおいて表示させることになる。
検索処理が終了されたらステップF141からF134に戻る。
【0146】
ユーザーがダウンロードを選択した場合は、処理をステップF136からF146にすすめ、まずダウンロード対象選択画面を表示してユーザーの選択を求める。
図22にダウンロード対象選択画面の例を示す。
例えば図22(a)は、ダウンロードしたい情報のジャンルを選択させる画面であり、ジャンルの選択肢を用意する。ここでユーザーが「1:新聞」を選択するタッチ操作を行ったとすると、図22(b)のように具体的な新聞名を表示して選択を求める。これに対して例えばユーザーが東南新聞社の発行する電子新聞のダウンロードを求める場合は、「3:東南新聞」を選択する。
【0147】
例えばこのような選択が完了されたら、処理はステップF147からF148に進み、選択されたコンテンツなどのダウンロードを実行する。即ちHDD21から、もしくはネットワーク7を介してコンテンツサーバ4a等から、選択されたコンテンツをロードし、ディスク90に書き込む。
このように実行されるダウンロード処理により、ユーザーはディスク90を用いて任意に選択した情報を公衆端末1から入手できる。
ダウンロード処理が終了されたらステップF149からF134に戻る。
【0148】
ユーザーがエディットを選択した場合は、処理をステップF138からF142にすすめ、エディット処理に移る。即ちコンピュータ20は、表示部11におけるキーボード表示11eやモニタ表示11dでのアイコン表示、メニュー表示などに対するユーザーのタッチ操作に応じて、ユーザーの編集処理を進めていく。例えば文書等のファイルの新規作成や、ディスク90から読み出したデータファイルの更新などを、操作に応じて実行する。
編集されたファイルは、ユーザーの指示に応じてディスク90に記録する。
【0149】
このエディット処理においては、ユーザーは例えばディスク90に保存しておいたデータファイルに基づいて編集を行ったり、データファイルを新規作成するなどの作業を行うことになるが、この際に、上記ステップF116もしくはF115で設定されたバックアップ動作が行われることになる。
このためのステップF142内での処理を図16のステップF301〜F313として詳しく示す。
【0150】
まずエディット処理の開始に際してステップF301で、設定されているバックアップレベルに応じて処理を分岐する。
バックアップレベルLV1であればバックアップ動作は行わないためそのままステップF204に進む。
バックアップレベルLV2であれば、ステップF302で定期的なバックアップ動作を実行するためのバックアップタイマを起動してステップF305に進む。
バックアップレベルLV3であれば、ステップF303で、まずディスク90から呼び出したデータファイルをHDD21に保存してからステップF302に進み、定期的なバックアップ動作を実行するためのバックアップタイマを起動してステップF305に進む。なお、この時点でデータファイルが読み出されていない場合(例えばユーザーが新規作成を行う場合など)は、ステップF303では保存対象がないため、そのままステップF302に進む。
【0151】
バックアップレベルLV4又はLV5であれば、ステップF304で、キー入力を全てサーバ(公衆端末管理会社2)に転送するとともにHDD21に記憶させるための動作設定を行う。そしてステップF305に進む。
【0152】
ステップF305では、実際のファイル編集/作成処理を行う。即ちユーザーの入力に応じて文書等のファイルデータの編集/作成を進めていく。
さらにステップF304でバックアップレベルLV4又はLV5のバックアップ動作設定がされた場合は、このステップF305でのファイル編集処理中に、キー入力データの全てが、随時HDD21に記憶され、さらにネットワーク7を介して公衆端末管理会社2のバックアップ部2bに転送されていく。バックアップ部2bはその転送に対応して転送されてきたデータをバックアップ格納していく。
またバックアップレベルLV3とされている場合においては、ファイル編集処理中に新たなファイルデータがディスク90から読み込まれた場合などは、その時点でその読み出されたファイルデータの内容がHDD21にバックアップ格納されることになる。
【0153】
ファイル作成処理中には、ステップF302でバックアップタイマが起動された場合に限り(即ちバックアップレベルLV2又はLV3が設定されている場合のみ)、そのバックアップタイマに基づいて所定時間間隔毎に割込処理が発生する。
その場合はステップF307からF308に進み、コンピュータ20はその時点での編集途中のファイルデータをHDD21に保存する処理を行う。そしてステップF309からF305に戻り、ファイル編集処理を続行する。
なお、上記図14で説明した場合と同様に、何らかの事情でHDD21へのデータ書込エラーが発生した場合は、ステップF309からF310に進んで、その保存すべきファイルデータを公衆端末管理会社2に転送し、バックアップ部2bに格納してもらうようにする。
【0154】
ファイル編集処理が終了したら、ユーザーはそのファイルデータをディスク90に格納する操作を行うことになるが、その場合のコンピュータ20の処理はステップF306からF311に進み、編集完了したファイルをユーザーの指定するファイル名でディスク90に記録する。
そしてステップF312に進み、バックアップレベルLV5が設定されていた場合は、さらにステップF313に進んで、最終ファイル、即ちディスク90に記録を行ったファイルデータを、公衆端末管理会社2に送信してバックアップ部2bに格納してもらうようにする。このとき同時に、上記ステップF116又は115で取り込んでおいた保存期間情報も送信し、バックアップ部2bでの保存期間を指示する。
バックアップ部2bでは、保存期間情報で指定された期間のみ、その最終ファイルを保存する。またこの場合も、バックアップレベルLV4、LV5の場合のキー入力情報については、バックアップ部2bでは例えば一定期間のみ保存しておく。
【0155】
以上の処理を終えたら図15のステップF143に進む。
そしてエディット処理が終了と判断されたらステップF134に戻る。
【0156】
ステップF134の機能選択処理でユーザーがアップロードを選択した場合は、処理をステップF137からF144に進め、アップロード処理に移る。即ちコンピュータ20は、表示部11に対するユーザーのタッチ操作に応じて、ユーザーが指定するデータファイル(ディスク90に記録されていたデータファイル)や、新規作成もしくは編集した文書等のファイルのアップロードを実行する。アップロード先はHDD21もしくはネットワーク7を介した所定のシステムや端末となる。
この処理によりユーザーは、過去に公衆端末1又は自分のパーソナルコンピュータを利用して自分のディスク90に書き込んでおいたデータや、その場で作成したデータをアップロードし、特定の他人や不特定多数の他人に提供することなどが可能となる。例えば電子メールの送信や、自分の作成した音楽、映像、文書等を提供することができる。
【0157】
このアップロード処理においても、必要がある場合、即ちユーザーがデータファイルの作成や編集を行う場合には、上記ステップF116もしくはF115で設定されたバックアップ動作が行われることになる。
なお、単にディスク90に予め記録しておいたコンテンツをそのままアップロードするような場合は、特にバックアップ動作が行われる必要はない。
バックアップ動作が行われる場合を含むステップF144内での処理を図17のステップF401〜F415として詳しく示す。
【0158】
まずアップロード処理の開始に際してステップF401で、設定されているバックアップレベルに応じて処理を分岐し、設定に応じてステップF402,F403,F404のうちで必要な処理が行われ、ステップF405に進む。これは上記図16のステップF301〜F304と同様となる。
【0159】
ステップF405では、実際のファイル編集/作成処理を行う。即ちユーザーの入力に応じて文書等のファイルデータの編集/作成を進めていく。
但し、ユーザーがディスク90から読み出したデータファイルをそのままアップロードさせる場合は、実際のファイル編集・作成の作業は行われず、ユーザーは読み出したデータファイルのアップロード指示を行うことになる。その場合は、特にステップF405としては実質的な編集/作成処理は行われずにステップF406からF411に進むことになる。つまりそのような場合は編集/作成過程でのバックアップ動作は行われない。
【0160】
ステップF405で実際に何らかのファイル編集/作成が行われる場合において、ステップF404でバックアップレベルLV4又はLV5のバックアップ動作設定がされた場合については、ファイル編集処理中に、キー入力データの全てが、随時HDD21に記憶され、さらにネットワーク7を介して公衆端末管理会社2のバックアップ部2bに転送されていく。バックアップ部2bはその転送に対応して転送されてきたデータをバックアップ格納していく。
またバックアップレベルLV3とされている場合には、ステップF403での保存に加えて、ファイル編集処理中に新たなファイルデータがディスク90から読み込まれた場合などは、その時点でその読み出されたファイルデータの内容がHDD21にバックアップ格納されることになる。
【0161】
またファイル作成処理中には、ステップF402でバックアップタイマが起動された場合に限り(即ちバックアップレベルLV2又はLV3が設定されている場合のみ)、そのバックアップタイマに基づいて所定時間間隔毎に割込処理が発生する。
その場合は上記図16のステップF307〜F310の場合と同様に、ステップF407〜F410の処理で、一定期間毎のバックアップ動作が行われる。
【0162】
ファイル作成/編集処理が終了したら、ユーザーはそのファイルデータをアップロードする操作を行うことになるが、その場合のコンピュータ20の処理はステップF406からF411に進み、作成/編集完了したファイルをユーザーの指定するアドレスへのアップロード処理を行う。
そしてステップF412に進み、バックアップレベルLV5が設定されていた場合は、さらにステップF413に進んで、最終ファイル、即ちアップロードを行ったファイルデータを、公衆端末管理会社2に送信してバックアップ部2bに格納してもらうようにする。このとき同時に、上記ステップF116又は115で取り込んでおいた保存期間情報も送信し、バックアップ部2bでの保存期間を指示する。
バックアップ部2bでは、保存期間情報で指定された期間のみ、その最終ファイルを保存する。またこの場合も、バックアップレベルLV4、LV5の場合のキー入力情報については、バックアップ部2bでは例えば一定期間のみ保存しておく。
【0163】
続いてステップF414ではアップロードしたデータファイルをディスク90に書き込むか否かの判断を行う。
ディスク90から読み出されたデータファイルが何の編集もされずにアップロードされたのであれば、書込は必要ないと判断する。
一方、何らかの編集が行われた場合や新規作成された場合は、ユーザーにディスク90への保存するか否かを尋ね、ユーザーが保存実行を指示した場合にはステップF415に進んで、アップロードデータをディスク90に記録する。
【0164】
以上の処理を終えたら図15のステップF145に進む。
そしてアップロード処理が終了されたと判断されたらステップF145からF134に戻る。
【0165】
コンピュータ端末としての使用を終了する場合は、ユーザーはステップF134の機能選択メニュー画面から使用終了を選択することになる。その操作が検出された場合は、コンピュータ20の処理はステップF135からF150に進み、上記図13のステップF129の場合と同様の目的で、使用中にバックアップ動作が行われた場合には、HDD21内のバックアップデータの削除を行う。
【0166】
続いてステップF151で課金処理やディスク90への使用履歴の書込処理を行う。
課金処理としては、コイン処理部30又はプリペイドカード処理部31又はクレジットカード処理部32による課金処理を実行させる。もしくはクレジットカード登録による支払いの場合は、課金情報を公衆端末管理会社2に送信する。さらにディスク90に料金履歴情報(図4参照)を書き込むことになる。
この場合も、ユーザーに課金される料金は、公衆端末1の使用時間や処理内容に応じて決められる。またダウンロードを行った場合は、コンテンツ等の購入料金が加算される。
さらに実行されたバックアップ動作のバックアップレベルに応じて、所定の金額がバックアップサービス料として加算されるようにしてもよい。
また使用履歴の書込処理としては、ディスク90に使用履歴情報として、使用時間、使用したファイル、アプリケーション、コンテンツ等の情報、購入したアプリケーション、コンテンツ等の情報を書き込む。
【0167】
そしてステップF152では、ディスク90の返却処理、つまりディスクトレイ14を駆動させてディスク90を排出するとともに、必要に応じてカードや釣り銭の返却処理を実行させる。
以上でディスク90を用いた場合のコンピュータ端末としての動作を終え、図12のステップF101に戻る。
【0168】
以上のように公衆端末1の処理が行われるが、この処理例は一例である。
また公衆端末1が無料使用できるシステムの場合は、料金投入処理及び課金処理などは処理は実行されないことはいうまでもない。
そして、以上の処理例からわかるように、使用の際してバックアップが必要とされる場合、つまりユーザーが公衆端末1上でデータファイルの作成や編集を行う場合は、設定されたバックアップレベルに応じてバックアップ動作が行われるため、使用に際してのデータの安全性が確保される。
【0169】
また公衆端末1はユーザーの使用目的、即ち電話としての使用かコンピュータ装置としての使用かに応じて、電話操作用の画像もしくは情報処理操作用の画像が表示されるため、ユーザーはその表示画像に応じて操作を行えばよく、各機能の動作のための操作を容易に行うことができる。
【0170】
また、表示画面上でのタッチパネル操作方式とすることで、公衆端末1に多数の操作キー等を配置する必要はなく、端末装置の構成の簡略化が実現できるとともに、ユーザーに対する操作の簡易性のアピールなどにも好適である。
特にタッチパネル操作のためにプッシュダイヤル画像やキーボード画像を表示することは、ユーザーにとって操作をわかりやすいものとできる。
また、ユーザーが送受話器18を持ち上げたら電話使用、ディスク90を装填したらコンピュータ端末としての使用と判断することで、ユーザーが使用目的の選択操作をする必要もなくなり、より簡易性が増す。
【0171】
ところで処理例としては、さらに多様な例が考えられる。
例えば使用されていない際には初期画面を表示しておくとしたが、使用されていない際に初期画面ではない多様な表示を行うことが考えられる。もしくは初期画面としての選択のためのアイコン等とともに多様な画像表示を行うことが考えられる。
例えばスクリーンセーバとして機能するような画像や、各種広告のための画像、設置場所に応じたイメージ画像、デモンストレーション画像などの表示を行うと、より面白味があり、また付加価値の高いシステムとすることができる。場合によっては、広告画像を流すことで、ユーザーによる使用料金の無料化などもはかることができる。
【0172】
またコンピュータ用画面としては、基本的には図20のようにキーボード表示11eを継続的に行うものでもよいが、キーボードによる入力が不要となったタイミングではキーボード表示11eを消して、表示部11の全面をモニタ表示11dとして使用することも考えられる。
またキーボード表示11eは、ユーザーが自分の使いやすいサイズに拡大、縮小できるようにしてもよい。
さらに表示されるキーボード画像として、ユーザーが各種のキーボード規格(JIS、新JIS等)を選択できるようにし、自分に使いやすいキーボードの表示を実行させるようにしてもよい。
【0173】
また、本例ではディスク90を用いなくても公衆端末1の使用ができるようにしたが、公衆端末1に対応するディスク90を装填しなければ使用不能とするようにしてもよい。
【0174】
7.変形例
ところで本発明の要点となるバックアップ動作に関しては、上記例以外に多様な変形例が考えられる。これらを以下、説明していく。
【0175】
まず、ディスク90にはバックアップレベルIDが記録されるものがあるとしたが、このバックアップレベルIDは図5に示したようにリライタブル領域ARWに記録するようにすることで、ユーザーが書換、新規設定、追加などを可能とすることができる。即ちユーザーが望んだバックアップレベルをバックアップレベルIDとして記録しておくことができるようになり、公衆端末1の使用時にバックアップレベル選択操作を行わなくてもユーザーの望むバックアップ動作が行われるようにできる。
【0176】
また上記図6のように例えばアプリケーション毎に対応してバックアップレベルIDが記録される場合は、上記例の公衆端末1の処理としては説明しなかったが、或るアプリケーションがディスク90から起動された際には、コンピュータ20はそのアプリケーションに対応するバックアップレベルIDに基づいてバックアップレベルを自動設定するようにすればよい。
もちろん、アプリケーションやデータファイル毎などで複数のバックアップレベルIDが記録される場合として、そのバックアップレベルIDをユーザーが書換、新規設定、追加できるようにすることも考えられる。
【0177】
また上記例ではディスク90にバックアップレベルIDが記録されている場合は、そのバックアップレベルIDに基づいてバックアップレベルが自動設定されるものとしたが、その場合もユーザーがバックアップレベルを選択できるようにしてもよい。
例えば図12のステップF116の段階でバックアップレベルIDに応じたバックアップレベルを設定する旨を表示し、ユーザーが承認する操作を行えばそのまま自動設定するが、ユーザーが変更を求める場合はステップF114の処理に移行してバックアップレベル選択画面を表示するような方式である。
【0178】
バックアップレベルLV5の場合の保存期間情報についても同様で、保存期間情報がディスク90に記録されていたとしても、ユーザーが使用に際して保存期間を変更できるような処理を行ってもよい。
【0179】
もちろんディスク90において、バックアップレベルLV5を示すバックアップレベルIDが記録されているか、保存期間情報が記録されていないような場合も考えられ、その場合は図21(b)のような表示を行ってユーザーに保存期間の設定を求めればよい。
さらに、バックアップレベルLV4、LV5において実行されるキー入力データの保存期間をユーザーが指定できるようにしてもよいし、逆にバックアップレベルLV5での最終ファイルの保存期間を固定期間としてユーザーが指定できないようにすることも考えられる。
【0180】
また、本例の公衆端末1は、図1で説明したとおり公衆端末管理会社2とネットワーク通信可能なものとしているが、ネットワーク接続されない公衆端末1も考えられる。その場合のバックアップ動作は、例えば内部のHDD21のみをバックアップ先とすればよい。例えばバックアップレベルLV1〜LV3のうちの1つが選択可能とすればよい。
【0181】
また上記例ではHDD21内のバックアップデータは公衆端末1の使用終了に際して削除するようにしたが、削除をしない処理例や、さらには削除するか否かをユーザーに尋ねて、削除の指示があれば削除を実行するような処理例も考えられる。
【0182】
また上記例ではバックアップ動作方式としてバックアップレベルLV1〜LV5を例にあげたが、もちろん選択できるバックアップ動作方式の数、各バックアップ動作方式の動作内容などは多様に考えられる。
さらには、実行されるバックアップ動作方式は1種類として、ユーザーはバックアップを実行するか否かを選択するのみとしたり、もしくはユーザーの意志に関わらず必ずそのバックアップ動作が実行されるような処理例も考えられる。
【0183】
以上、本発明としての変形例を述べたが、処理や構成上の変形例はさらに多様に考えられる。
特にバックアップ動作タイミング、バックアップ対象となるデータ、バックアップ先としての記憶媒体などは、実際のシステム仕様や設定、運用方式などに応じて適切に設定されればよい。
【0184】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明は次のような各効果を有する。
請求項1又は請求項10の発明によれば、コンピュータ端末装置が利用される際には、所定のバックアップ動作方式で、情報処理作業中もしくは作業前後のデータが、端末側データ格納手段、サーバ側データ格納手段の一方又は両方にバックアップされるようになる。従って、コンピュータ端末装置がハングアップした場合も編集等の作業中もしくは作業前後のデータ消失を防止できるという効果がある。
またサーバ側データ格納手段にバックアップした場合は、コンピュータ端末装置の故障、端末側データ格納手段のクラッシュなどが生じた場合でもデータ消失を防止できる。
さらに、作業前のデータがバックアップ格納してあれば、例えばユーザーの保存操作ミスがあっても、必要なファイルを復活させることができる。例えば或るファイルデータを読み出して編集し、新たなファイルとして記録媒体に保存しようとしていたときに、同じファイル名で保存してしまって元のファイルデータが上書きにより消去された状態となっても、その元の(作業前の)ファイルデータがバックアップされていることで、復活させることができる。
また、作業後のデータをサーバシステムにおいてバックアップしておけば、その作業後のファイル(つまり編集や新規作成により作成した新たなファイル)を、任意の時に、任意の場所(任意のコンピュータ端末などサーバシステムと通信可能なあらゆる端末装置)で呼び出すことができ、利便性が著しく向上される。
【0185】
請求項2、請求項11、又は請求項18の発明によれば、バックアップ動作方式、即ちバックアップ動作のタイミングやバックアップ対象、バックアップ先などは、リムーバブル記録媒体に記録された識別情報に基づいて設定されるため、ユーザーが使用時にわざわざバックアップ動作方式を選択する必要はなく、またそれによって選択ミスもない。従って、その記録媒体に記録されているファイルやアプリケーションを用いた情報処理に関して、常に最適なバックアップ動作方式でのバックアップが実行されることになる。
【0186】
請求項3、請求項12、又は請求項19の発明によれば、記録媒体に記録された識別情報は複数のバックアップ動作方式(例えばコンピュータ端末装置が実行可能な複数のバックアップ方式)のうちから特定のバックアップ動作方式を選択するための情報とすることで、識別情報としてのコード体系等の簡易化や、バックアップ制御手段の設定処理の簡易化などが実現できる。
【0187】
請求項4又は請求項20の発明によれば、記録媒体に複数の識別情報が記録されているため、例えば各識別情報を記録媒体に記録された各アプリケーションやデータファイルに個別に対応する識別情報とすることもでき、従って各アプリケーションやデータファイルに応じて最適なバックアップ動作方式を設定することもできる。
【0188】
請求項5又は請求項13の発明によれば、入力手段によるユーザーの指示に応じてバックアップ動作方式が設定されるため、ユーザーが実行しようとする作業やファイル内容の重要性などに応じてユーザー自身が希望するバックアップ動作が実現できる。
また、入力手段による入力に基づくバックアップ動作方式の選択が可能であることは、例えば上記のように記録媒体にバックアップ方式を指定する識別情報が記録されていても、ユーザーの希望に応じて異なるバックアップ動作方式を指定できることも意味する。
【0189】
請求項6又は請求項14の発明によれば、ユーザーは入力手段から、複数のバックアップ動作方式のうちから特定のバックアップ動作方式を選択する入力を行えばよく、バックアップ動作方式の指定操作を簡易なものとすることができる。
【0190】
請求項7又は請求項15の発明によれば、サーバ側データ格納手段にバックアップデータを格納する際に、保存期間を指定できるため、例えば記録媒体に記録された識別情報やユーザーの入力に応じて設定される期間において、ファイル等をバックアップしておくことができる。例えば、ファイル内容やユーザーの都合に応じて保存期間を設定できる。
【0191】
請求項8又は請求項16の発明によれば、コンピュータ端末装置の使用が終了された際には、内部バックアップ手段によって端末側データ格納手段にバックアップ記憶されたデータが削除される。従ってユーザーが編集/作成したデータファイル等については、コンピュータ端末装置の使用後にはそのコンピュータ端末装置内には残らないことになり、これは、ユーザーの個人的なファイル等をいわゆる公衆装置内に残しておくことの危険性(つまり個人的な情報の漏洩)を回避できるものになる。従って、システム利用のうえでのユーザー情報のセキュリティを向上させることができる。
【0192】
請求項9又は請求項17の発明によれば、バックアップ動作方式に応じた金額がユーザーに対して課金されるようにすることができる。すなわち実行するバックアップ動作の能力に応じた(つまりサービスレベルに応じた)料金徴収が可能となる。ユーザーにとってはバックアップサービス内容と料金を考慮して、所望のバックアップ動作を選択するような使用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステムネットワーク構成の説明図である。
【図2】実施の形態のディスクの説明図である。
【図3】実施の形態のディスクのエリア構造の説明図である。
【図4】実施の形態のディスクに記録される情報の説明図である。
【図5】実施の形態のディスクに記録される情報の説明図である。
【図6】実施の形態のディスクに記録される情報の説明図である。
【図7】実施の形態の公衆端末の外観例の説明図である。
【図8】実施の形態の公衆端末のブロック図である。
【図9】実施の形態の各種バックアップ方式の説明図である。
【図10】実施の形態の公衆端末に対するユーザーの使用手順の説明図である。
【図11】実施の形態の公衆端末に対するユーザーの使用手順の説明図である。
【図12】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図13】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図14】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図15】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図16】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図17】実施の形態の公衆端末の処理のフローチャートである。
【図18】実施の形態の公衆端末の初期画面例の説明図である。
【図19】実施の形態の公衆端末の電話用画面例の説明図である。
【図20】実施の形態の公衆端末のコンピュータ用画面例の説明図である。
【図21】実施の形態の公衆端末のバックアップレベル選択画面例の説明図である。
【図22】実施の形態の公衆端末のダウンロード対象選択画面例の説明図である。
【符号の説明】
1 公衆端末、2 公衆端末管理会社、2a 課金サーバ、2b バックアップ部、3 クレジットカード会社、4 コンテンツ会社、4a コンテンツサーバ、5 アプリケーション会社、5a アプリケーションサーバ、6 公衆電話管理会社、7 ネットワーク、8 電話線、10 衛星通信部、11 表示部、11a プッシュダイヤル表示、11b コンピュータ使用選択表示、11c 使用選択表示、11d モニタ表示、11e キーボード表示、13 イジェクトキー、14 ディスクトレイ、15 コイン挿入部、16 プリペイドカード挿入部、17 クレジットカード挿入部、18 送受話器、19 コイン返却口、20 コンピュータ、21 ハードディスクドライブ、22 トレイ駆動部、23 パネル操作部、24 ディスクドライブ、25 表示ドライバ、26 キーボード入出駆動部、27 LANインターフェース、28 電話回路、29 モデム、30 コイン処理部、31 プリペイドカード処理部、32 クレジットカード処理部、33 タッチセンサ、90 ディスク
Claims (15)
- サーバシステムと、コンピュータ端末装置とが通信可能に接続されたコンピュータシステムであって、
前記コンピュータ端末装置は、
データファイルの作成もしくは更新を行うことのできるデータ処理手段と、
当該コンピュータ端末装置内に配される端末側データ格納手段と、
前記データ処理手段で処理されるデータに関して、前記端末側データ格納手段にバックアップ記憶させることのできる内部バックアップ手段と、
前記データ処理手段で処理されるデータに関して、前記サーバシステムに送信し、前記サーバシステムにバックアップ記憶させることのできる外部バックアップ手段と、
バックアップ動作方式を設定し、その設定に基づいて前記内部バックアップ手段及び/又は前記外部バックアップ手段によるバックアップ動作の制御を行うバックアップ制御手段とを備え、
前記サーバシステムは、
前記外部バックアップ手段によって送信されてきたデータを格納するサーバ側データ格納手段を備え、
前記バックアップ制御手段は、前記コンピュータ端末装置の使用が終了された際に、前記内部バックアップ手段によって前記端末側データ格納手段にバックアップ記憶されたデータを削除させること
を特徴とするコンピュータシステム。 - リムーバブル記録媒体が設けられ、また前記コンピュータ端末装置には前記リムーバブル記録媒体に対するドライブ手段が設けられて前記リムーバブル記録媒体に対する記録又は再生が可能とされ、
前記リムーバブル記録媒体にはバックアップ動作に関する識別情報が記録されているとともに、
前記バックアップ制御手段は、前記識別情報に応じてバックアップ動作方式を設定することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 前記識別情報は、複数のバックアップ動作方式のうちから特定のバックアップ動作方式を選択するための情報とされていることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータシステム。
- 前記記録媒体には、前記識別情報として複数の識別情報が記録されていることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータシステム。
- 少なくともバックアップ動作方式を指示することのできる入力手段が設けられ、
前記バックアップ制御手段は、前記入力手段による指示に応じてバックアップ動作方式を設定することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 前記入力手段は、複数のバックアップ動作方式のうちから特定のバックアップ動作方式を選択するための入力が実行できるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータシステム。
- 前記外部バックアップ手段は、バックアップ記憶させるデータを前記サーバシステムに送信する際に、そのデータを前記サーバ側データ格納手段に保存する期間を示す保存期間情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
- 前記コンピュータ端末装置には、課金処理手段が備えられるとともに、前記バックアップ制御手段は、設定したバックアップ動作方式に応じた金額で、前記課金処理手段による課金処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
- データファイルの作成もしくは更新を行うことのできるデータ処理手段と、
当該コンピュータ端末装置内に配される端末側データ格納手段と、
前記データ処理手段で処理されるデータに関して、前記端末側データ格納手段にバックアップ記憶させることのできる内部バックアップ手段と、
前記データ処理手段で処理されるデータに関して、外部のサーバシステムに送信し、そのサーバシステムにバックアップ記憶させることのできる外部バックアップ手段と、
バックアップ動作方式を設定し、その設定に基づいて前記内部バックアップ手段及び/又は前記外部バックアップ手段によるバックアップ動作の制御を行うバックアップ制御手段とを備え、
前記バックアップ制御手段は、当該コンピュータ端末装置の使用が終了された際に、前記内部バックアップ手段によって前記端末側データ格納段にバックアップ記憶されたデータを削除させること
を特徴とするコンピュータ端末装置。 - リムーバブル記録媒体に対するドライブ手段が設けられて前記リムーバブル記録媒体に対する記録又は再生が可能とされるとともに、
前記バックアップ制御手段は、前記リムーバブル記録媒体に記録されたバックアップ動作に関する識別情報に応じてバックアップ動作方式を設定することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ端末装置。 - 前記バックアップ制御手段は、前記識別情報に基づいて、複数のバックアップ動作方式のうちから特定のバックアップ動作方式を選択して設定することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ端末装置。
- 少なくともバックアップ動作方式を指示することのできる入力手段が設けられ、
前記バックアップ制御手段は、前記入力手段による指示に応じてバックアップ動作方式を設定することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ端末装置。 - 前記入力手段は、複数のバックアップ動作方式のうちから特定のバックアップ動作方式を選択するための入力が実行できるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ端末装置。
- 前記外部バックアップ手段は、バックアップ記憶させるデータを前記サーバシステムに送信する際に、前記サーバシステムにおいてバックアップ格納する期間を示す保存期間情報を送信することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ端末装置。
- 課金処理手段が備えられるとともに、前記バックアップ制御手段は、設定したバックアップ動作方式に応じた金額で、前記課金処理手段による課金処理を実行させることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ端末装置。
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