JP4064868B2 - 油圧ブレーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧ブレーカの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで世界中の各社でいろいろなタイプのブレーカが開発されている。このうち、油圧を動力源とする油圧ブレーカは、エネルギー効率が高いこと、低騒音であること、建設機械の油圧動力を利用できること、作業中埃を巻き上げないこと、寒冷時にも凍結の恐れがないことなどの特長を持つことから、普及が進んでいる。
【0003】
しかし、これまでの油圧ブレーカは、特許第3378029号などで理解されるように、内部構造及び作動油が流れる回路が複雑であるため圧力損失が大きく、このため、空圧ブレーカに比べて打撃力(破砕力)の点で劣り、今一段の普及を妨げる要因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、シンプルな構造と回路を備えてしかも同等の質量の空圧ブレーカを上回る破砕力を発揮することができ、小型の油圧源で駆動できる油圧ブレーカを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、工具と、該工具を打撃するハンマーピストンと、ハンマーピストンに対する作動油の流れを切り換えるコントロールバルブを有する油圧ブレーカにおいて、コントロールバルブをブレーカ本体中心域でかつハンマーピストンの上部直近に配置するとともに、ハンマーピストンの打撃行程において、作動油を前記コントロールバルブの上下を貫通する中空部を通してハンマーピストンに作用させる手段を設けてなり、前記手段がハンマーピストンの上部受圧面が位置する上部ピストン室とコントロールバルブとの間にヘッド部を位置させた区画部材からなり、前記ヘッド部が、コントロールバルブ弁体の筒部が嵌まる開口を天部に有する内室と、弁体の筒部下端を受支可能な盤部を有し、前記盤部に上部ピストン室に通じる複数の通路が設けられていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明するが、本発明はこの態様に限定されるものではない。
図1ないし図4は本発明による油圧ブレーカの一実施例を示しており、図5ないし図8は動作を示している。
図1において、1は本体であり、アキュムレータ1aと、バルブボデイ1bと、シリンダ1cおよびフロントエンド1dとを備え、それらは上部から下方に配させ、図示しないボルト類で結合されている。そして、バルブボデイ1bにはハンドル9が取付けられている。
【0008】
フロントエンド1dは筒状をなし、中央穴にチゼルなどの工具6が摺動自在に内挿されている。シリンダ1cは先端の段付き部をもってフロントエンド1dの上端部に嵌合されており、中心部には軸線方向に貫通穴100が設けられている。
【0009】
この貫通穴100にはハンマーピストン4が摺動自在にはめられている。ハンマーピストン4は、貫通穴100を貫いてフロントエンド1d内にまで伸びるロッド部4aと、このロッド部より径の大きなピストン部4bとを有し、ロッド部4aとピストン部4bとの境にはリング状の下部受圧面40が形成されている。
ピストン部4bは上端から所要深さの袋穴41が形成されており、したがって、ピストン部4bは頂面にリング状の上部受圧面42が形成されている。上部受圧面42よりも下方の外周には幅の広いリング溝43が設けられている。
【0010】
前記貫通穴100の上端部には拡径段部が設けられており、この段部に本発明で特徴とする区画部材2の拡大したヘッド部2aが下部部分をもって嵌めこまれている。
前記ヘッド部2aの残部は、バルブボデイ1bの下端中央部からうがたれた拡大穴101に嵌められている。
【0011】
区画部材2は、ヘッド部2aの下端中心にガイド用の軸部2bを有し、この軸部2bに、前記ピストン部4bの袋穴41が相対摺動可能にはめられている。これによって、前記上部受圧面42と区画部材2のヘッド部2aとの間には、リング状をなしハンマーピストン4が摺動することによって容積が変化する上部ピストン室16が形成されている。
【0012】
前記区画部材2のヘッド部2aは、図3のように、天部の中央部分に後述するコントロールバルブの弁体筒部を摺動ガイドする開口20を有し、開口20よりも内部には拡大した内室21を有している。この内室21の下側には後述するコントロールバルブの筒部の下端面を受支する盤部22が形成されており、この盤部22に上部ピストン室16と内室21とをつなぐ複数の貫通孔からなる通路23が縦設されている。
前記ヘッド部2aの内室21を囲む壁と盤部22および軸部2bは、この例では一部品として一体に形成されているが、これに限定されず、2部品以上を組み付けて作られていてもよい。
【0013】
前記貫通穴100には、下降状態でのハンマーピストン4の下部受圧面40に油圧を作用させるために、リング溝状をなした下部ピストン室15が設けられており、さらに、貫通穴100には、この下部ピストン室15よりも上位レベルに、リング溝からなる中間ピストン室17が形成されている。この中間ピストン室17は、ハンマーピストン4の下降ストロークの末期に前記リング溝43と連通する位置にある。さらに、前記中間ピストン室17よりも適度に上位の貫通穴100にはリング溝からなる低圧室18が形成されている。低圧室18は、ハンマーピストン4の下降状態時においてハンマーピストン4のリング溝43を介して中間ピストン室17と連通しあう関係となっている。
【0014】
バルブボデイ1bは、上端に上部室12が設けられるとともに、一側部には作動油の入口10と出口11が設けられている。
上部室12はアキュムレータ1aに通じており、入口10は先端が導入通路101によって上部室12に通じ、後端は図示しないホースを介して油圧建設機械などの油圧発生装置の吐出部に接続される。
前記上部室12には、導入通路101の接続部と異なる部位に、第1通路14の上端部が接続されている。この第1通路14はバルブボデイ1bを貫いてシリンダ1cに延出し、下端部が前記下部ピストン室15に連通している。
【0015】
出口11は先端が導出通路111によって後述するコントロールバルブの第1バルブ室に連通とともに、出口11から分岐状をなした通路112によって、前記低圧室18に通じている。出口11の後端は、図示しないホースを介して油圧建設機械などの油圧発生装置のオイルタンクに連絡される。
【0016】
前記入口10と出口11の領域には、一端がバルブボデイ1bの外面に枢支されたコントロールレバー7で操作されるオペレートバルブ8が設けられている。
該オペレートバルブ8は、入口10と出口11に交差するように設けた弁室8aとこれに摺動可能に配された弁体8bとを有しており、弁室8aは、入口10と交差し下端が相対的に径小な戻し通路81によって出口11に通じた筒孔を有している。
弁体8bは筒孔に摺動自在に嵌まり、中間外周に環状溝80を有している。そして上部には弁室8aを貫いて延びるロッド82を有し、該ロッド82がコントロールレバー7で押圧されることにより、弁体全体が筒孔を移動し、下部が入口10と出口11の境界壁に進入するようになっている。
【0017】
アキュムレータ1aは、シェルとチャンバ100hにより形成された空所にダイヤフラム100iを張設しており、このダイヤフラム100iによってガス室100jと蓄圧室100kが区画されている。そして蓄圧室100kと上部室12とは通路100mによって連通している。
【0018】
バルブボデイ1bは、前記区画部材2と同軸上に、ハンマーピストン4に対する圧油の流れを切り替えるとともにアキュムレータ1aで蓄圧された圧油を区画部材2と協働して直接ハンマーピストン4の上部受圧面42に作用させるためのコントロールバルブ5を内蔵している。
【0019】
前記コントロールバルブ5は、区画部材2のヘッド部2aから上部のバルブ穴5aと、区画部材2の前記盤部22への当接を下降限としてバルブ穴5aに摺動自在にはめられた弁体5bからなっている。
前記弁体5bは、図2に示すように、上端から下端まで貫通した中央室53を有して全体が筒状をなし、外周には、上方から下方に向かって、第1筒部50と、ランド部51と、第2筒部52を有している。
【0020】
いま、図4のように、第1筒部50の外径をD1、ランド部51の外径をD2、第2筒部52の外径をD3とし、第1筒部50の断面積をA2、第2筒部52の断面積をA1、ランド部51の上面の面積をA4、ランド部51の下面の面積をA3とした場合、それらは、次の条件を満たす関係となっている。
D2>D1>D3
A1+A3=A2+A4
A3−A4=A2−A1
【0021】
前記弁体5bは、上昇して第1筒部50の端面がバルブ穴5aの天面54に当接した状態で、第2筒部52の下端が、区画部材2のヘッド部2aに設けられている開口20から脱出しない長さ(高さ)を有している。
バルブ穴5aには、図2のように、上部室12に通じる孔より下にそれぞれリング溝からなる第1バルブ室(上部バルブ室)55、第2バルブ室(中間バルブ室)56、および第3バルブ室(下部バルブ室)57が順次間隔をおいて形成されている。
【0022】
第1バルブ室55は、弁体5bの第1筒部50に対応する領域にある。第1バルブ室55は、弁体5bがいずれの位置にあるときにも、上部室12との連通が遮断される。そして、第1バルブ室55には前記導出通路111の端部が接続されている。
第2バルブ室56は、弁体5bが下限位置にあるときに第1筒部50が位置し、弁体5bが上限位置に達したときにランド部51で第1バルブ室55との連通が遮断される領域に設けられており、第2バルブ室56は連絡通路19によって前記上部ピストン室16に接続されている。
【0023】
第3バルブ室57は、区画部材2のヘッド部2aの直上位置に設けられており、この第3バルブ室57は、弁体5bがいずれの位置にあっても、ランド部51によって第2バルブ室56とは遮断されている。そして、第3バルブ室57は通路13によって前記中間ピストン室17に接続されている。
【0024】
【実施例の作用】
本発明による油圧ブレーカを使用するに当っては、入口10を任意の外部油圧源たとえばパワショベルなどの油圧ユニットの吐出部とホースで接続し、出口11をホースによって油圧ユニットのタンクに導いておく。
図1はこの状態であり、オペレートバルブ8が開いているため、入口10から流入した作動油は、戻し通路81から出口11へと流出し、したがって油圧回路の圧力は上がらず、油圧ブレー力は作動を開始しない。
この時には、コントロールバルブ5の弁体5bは下限位置にあり、第2筒部52は区画部材2の開口20から内室21に進入し、下端面が盤部22に当接している。また、ハンマーピストン4も下降しており、先端が工具6と当接している。
【0025】
コントロールレバー7を握って操作すると、図5のように、コントロールレバー7によってオペレートバルブ8の弁体8bが押し込まれ、大径部よって戻し通路111が閉じられる。作動油は入口10からオペレートバルブ8の弁体8bの環状溝80を流れ、導入通路101を通って上部室12に流入し、これに通じている通路14を通って下部ピストン室15へ流入する。
【0026】
下部ピストン室15にはハンマーピストン4の下部受圧面40が臨んでいるので、ここに下部ピストン室15の圧力が作用し、ハンマーピストン4はこの圧カによる力によって押し上げられる。この時、ハンマーピストン4の上部受圧面442が位置している上部ピストン室16内の作動油はハンマーピストン4によって押し出され、上部ピストン室16に通じている通路19から第2バルブ室56、第1バルブ室55を経て導出通路111に流れ、出口11から流出する。
【0027】
こうしてハンマーピストン4が上昇する間、図6のように、入口10から導入通路101を経て上部室12に流入した作動油の一部は、通路100mを通って蓄圧室100kに流人し、その圧力でダイアフラム100iを押し上げガス室100j内のガスを圧縮するため、蓄圧室100kには、作動油が高圧に蓄えられる。
【0028】
下部ピストン室15への作動油の供給で上昇するハンマーピストン4の下部受圧面40が中間室17に臨む位置に達すると、下部ピストン室15内の高圧の作動油は中間室17に入り、ここに接続している通路13を経てコントロールバルブ5の第3バルブ室57に流入する。この位置には下限位置にある弁体5bのランド51の下端部と第2筒部52の境界部分(段部)が位置しているので、段部に加わる第3バルブ室57の圧力によって弁体5bは上昇し始める。
【0029】
詳述すると、図4において、弁体5bの下端面の面積A1と上端面の面積A2には常に高圧Phが作用している。またランド部51の上面の面積A4には常に低圧Plが作用している。いま、第3バルブ室57に高圧Phが作用すると、コントロールバルブの弁体5bには上昇力Fuが作用する。この上昇力Fuは次式で表される。
【0030】
Fu=Ph×A1+Ph×A3−Ph×A2−Pl×A4
=Ph(A1−A2+A3)−Pl×A4
ここで、A1−A2+A3=A4であるから、
Fu=A4(Ph−Pl)>0
したがって、圧力差による力Fuによりコントロールバルブの弁体5bは上昇するのである。
【0031】
コントロールバルブ5の弁体5bが上昇すると、図7のように、弁体5bの第2筒部52の下端と区画部材2の盤部22の接触によって弁体5bの中央室53およびその上流の上部室12と遮断されていた内室21が、弁体5bの上昇に伴って中央室53と連通し、同時に第1バルブ室55と第2バルブ室56との間の接続が弁体5bのランド部51によって閉じられる。
【0032】
これにより、上部室12の高圧の作動油は、弁体5bの中央室53から内室21および盤部22の縦の通路23を経て、直接、上部ピストン室16に流入する。上部ピストン室16の面積は下部ピストン室15の面積に比べはるかに大きくなっているため、ハンマーピストン4は上部ピストン室16の面積に作用する高圧による力で急激に下方に加速される。下部ピストン室15内の作動油は押し出され、通路14を経て上部室12に逆流する。
ハンマーピストン4の下降中には、蓄圧室100k内に蓄えられた作動油が通路100mを通って放出され、コントロールバルブ5の弁体5bの中央室53から通路23を経て上部ピストン室16に供給され、高圧回路の圧力を補償する。
【0033】
区画部材2は、コントロールバルブ5およびハンマーピストン4のガイド機能、コントロールバルブ5の下限位置決め機能のほか、コントロールバルブ5の弁体5bと協働して1種の切換弁として機能し、コントロールバルブ5の弁体5bの内部を流れる高圧の作動油を上部ピストン室16に臨むハンマーピストン4の受圧面に直接導くのである。
以上のことから、上部室12から上部ピストン室16に至る経路はコントロールバルブ5の弁体5bの中空部を通ることで最短経路となる。また、通路の形状が単純であるため、作動油の流れがスムーズとなり、圧力損失が少ない。このように短時問に大量の作動油を流せるようにすることでハンマーピストン4のスピードを上げることができ、結果として大きな打撃力を発生させることができる。
【0034】
こうしてハンマーピストン4が下降して先端が工具6の頭部を打撃すると、工具6はこの打撃エネルギーを伝達し先端部でコンクリート等を破砕する。この状態が図8であり、ハンマーピストン4の先端が工具6を打撃すると、ハンマーピストン4のリング溝43が中間室17に達し、中間室17と低圧室18との間が開かれる。
中間室17は通路13が接続されており、低圧室18には通路112が接続されているので、第2バルブ室57内の作動油は、通路13、中間室17、リング溝43、低圧室18および通路112を経て出口111から流出する。このためコントロールバルブ4の第2バルブ室56は低圧となり、コントロールバルブ5の弁体5bは中央室53内の圧力により下降しはじめる。
【0035】
詳述すると、第3バルブ室57に低圧Plが作用すると、コントロールバルブの弁体5bには下降力Fdが作用する。下降力Fdは次式で表される。
Fd=Ph×A2−Pl×A3−Ph×A1+Pl×A4
=Ph(A2−A1)−Pl×(A3−A4)
ここで、A3−A4=A2−A1であるから、
Fd=(Ph−Pl)×(A2−A1)>0
【0036】
このように、圧力差と面積差による力Fdにより、コントロールバルブ5の弁体5bは下降する。
弁体5bが下降すると、図5の状態に戻り、ハンマーピストン4は再び上昇しはじめる。以下、同じ作動を繰り返すことで工具6に連続的に打撃を加えることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した本発明の請求項1によるときには、工具6と、該工具を打撃するハンマーピストン4と、ハンマーピストン4に対する作動油の流れを切り換えるコントロールバルブ5を有する油圧ブレーカにおいて、コントロールバルブ5をブレーカ本体中心域でかつハンマーピストン4の上部直近に配置するとともに、ハンマーピストン4の打撃行程において、作動油を前記コントロールバルブ5の上下を貫通する中空部53を通してハンマーピストン4に作用させる手段を設けているので、上部室12から上部ピストン室16に至る経路が最短経路となり、また、通路形状が単純であるため作動油の流れがスムーズで圧力損失が少なく、短時問に大量の作動油を流すことができる。このため、同等の質量の空圧ブレーカを上回る破砕力を持たせることができ、しかもシンプルな構造で回路も簡単で故障が少なく、小型の油圧源で駆動できるなどのすぐれた効果が得られる。
【0038】
しかも、前記ハンマーピストン4の打撃行程において、作動油を前記コントロールバルブ5の上下を貫通する中空部53を通してハンマーピストン4に作用させる手段が、ハンマーピストン4の上部受圧面が位置する上部ピストン室16とコントロールバルブ5との間にヘッド部2aが固定された区画部材2からなり、前記ヘッド部2aが、コントロールバルブ弁体5bの筒部52が挿通する開口20を天部に有する室21と、弁体5bの筒部下端を受支可能な盤部22を有し、前記盤部22に上部ピストン室16に通じる複数の通路23を設けているので、コントロールバルブ5の弁体5bに対するシートの機能と、高圧をコントロールバルブ5の弁体5bからダイレクトに上部ピストン室16に導く通路部材としての機能を発揮でき、したがって、簡単な構造により、ハンマーピストンの打撃行程において、作動油を前記コントロールバルブの中空部を通してハンマーピストンに直接作用させることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧ブレーカの一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】(a)は図2のX−X線に沿う断面図、(b)は区画部材単体の部分切欠側面図である。
【図4】本発明におけるコントロールバルブの径と受圧面積を示めす説明図である。
【図5】上昇ストロークを開始した状態の断面図である。
【図6】上昇ストロークの末期の状態を示す断面図である。
【図7】下降(打撃)ストロークを開始した状態の断面図である。
【図8】打撃時の状態の断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 区画部材
2a ヘッド部
4 ハンマーピストン
5 コントロールバルブ
16 上部ピストン室
20 開口
21 内室
22 盤部
23 通路
Claims (1)
- 工具と、該工具を打撃するハンマーピストンと、ハンマーピストンに対する作動油の流れを切り換えるコントロールバルブを有する油圧ブレーカにおいて、コントロールバルブをブレーカ本体中心域でかつハンマーピストンの上部直近に配置するとともに、ハンマーピストンの打撃行程において、作動油を前記コントロールバルブの上下を貫通する中空部を通してハンマーピストンに作用させる手段を設けてなり、前記手段がハンマーピストンの上部受圧面が位置する上部ピストン室とコントロールバルブとの間にヘッド部を位置させた区画部材からなり、前記ヘッド部が、コントロールバルブ弁体の筒部が嵌まる開口を天部に有する内室と弁体の筒部下端を受支可能な盤部を有し、前記盤部に上部ピストン室に通じる複数の通路が設けられていることを特徴とする油圧ブレーカ。
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