JP4055900B2 - 排水ヘッダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室、洗面台、台所等のからの各排水を合流させて屋外に排水する排水ヘッダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、床下に排水ヘッダーを設置し、この排水ヘッダーに浴室、洗面台、台所等からの排水枝管を接続して各排水を合流させ、家屋の基礎コンクリートに埋設された基礎貫通部材に排水ヘッダーからの排水主管を接続して屋外に排水するようにした排水システムが提案されている。このような排水システムを採用すると、屋外に設置する排水桝の個数を従来の半数以下に削減して大幅なコストダウンと屋外の美観の向上を図ることができるため、今後、急激に普及するものと思われる。
【0003】
上記の排水システムに使用される排水ヘッダーとしては、例えば図9に示すような構造のものが知られている。この排水ヘッダーは、両端にフランジ101を有し且つ側面に排水枝管の接続口102を有する複数のヘッダー用継手103を一列に並べ、互いに隣接するヘッダー用継手103のフランジ101同士をボルト・ナット104で結合して接続すると共に、排水主管105a,105bの接続口106a,106bを有する端部閉塞材107a,107bのそれぞれのフランジ101を上記と同様にボルト・ナット104で結合して、ヘッダー両端に端部閉塞材107a,107bを取付けたものである。
【0004】
しかしながら、この排水ヘッダーは、ボルト・ナット104でフランジ101同士を結合してヘッダー用継手103を接続する作業や、端部閉塞材107a,107bを接続する作業が面倒で手間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明者らは、両端に挿口と受口を有し、かつ、側面に排水枝管の接続口を有する複数のヘッダー用継手を一列に並べて、それぞれのヘッダー用継手の挿口を隣りのヘッダー用継手の受口に挿入、接着することにより、ヘッダー用継手を互いに接続すると共に、両端に位置するヘッダー用継手に端部閉塞材を接続した排水ヘッダーを開発した。この排水ヘッダーは、挿口を受口に挿入、接着することによって、ヘッダー用継手を簡単且つ水密的に接続できるという利点を有するが、その反面、以下のような解決すべき課題が残されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本発明者らの開発した排水ヘッダーでは、ヘッダー用継手の挿口を隣りのヘッダー用継手の受口に挿入しやすくするために、図10に示すように、ヘッダー用継手1の受口1aの内周面に先広がりのテーパー(受口1aの先端に近づくほど受口1aの内径が大きくなるテーパー)を付ける必要があり、また、接続したときの水密性を確保するために、挿口1bの先端の外径を、受口1aの奥端の内径より大きく且つ受口1aの先端の内径より小さく設定する必要がある。このような受口1aの内周面と挿口1bの外周面に溶剤型の接着剤を塗布して挿口1bを受口1aに挿入すると、挿口1bが図10(a)に示すように外周面にテーパーを付けていない外径の一様な挿口である場合には、図10(b)に示すように、溶剤型の接着剤により溶融した受口1aの内周面と挿口1bの外周面が互いに擦れ、主として受口1aの奥端寄りの内周面が削ぎ取られながら、挿口1bが受口1aの奥端まで挿入されて水密的に接続されることになる。
【0007】
けれども、上記のように接続すると、図10(b)に示すごとく、受口1aの内周面と挿口1bの外周面が互いに密着する部分は、通常、受口1aの奥端から1/3程度、挿口1bの先端から1/3程度であり、残りの2/3程度は隙間Gが開いた状態となる。従って、最近増加しつつある透明なエルボその他の透明な配管接続部品と同様に、このヘッダー用継手1を透明な合成樹脂で成形した場合は、受口1aと挿口1bとの間の隙間が外部から良く目立ち、実際には水密的に接続されているにも拘らず、素人には接続不良による漏水の不安を与えるという問題がある。
【0008】
また、図10(b)に示すように、受口1aの削ぎ取られた内周面の樹脂や余分の接着剤が受口1aの奥端と挿口1bの先端との当接箇所の内周にはみ出して環状の隆起部Bを形成するため、透明な合成樹脂でヘッダー用継手1を形成した場合は、この隆起部Bが外部から見えて体裁が悪くなり、しかも、この隆起部Bによって排水の流れが阻害されため、ヘッダー内部に排水や固形物が滞溜しやすいという問題もある。
【0009】
一方、図11(a)に示すように、挿口1bの外周面に受口1aの内周面のテーパー角θと同じ角度θの先細りのテーパーをつけると、上記の問題をある程度解決することはできるが、その場合は、図11(b)に示すように、挿口1bを受口1aに挿入する途中で挿口1bの外周面が受口1aの内周面に面接触して、挿口1bを受口1aの奥端まで挿入することができなくなり、挿口1bの先端と受口1aの奥端との間に環状の凹部Cが形成されることになるため、該凹部に排水中の固形物等が溜まって排水の流れを阻害し、この固形物等が外部から見えて不潔感を与えるという問題がある。
【0010】
本発明は、これらの問題を解決できるように改良した排水ヘッダーを提供することを目的としている。
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明の排水ヘッダーは、両端に挿口と受口を有し、かつ、側面の排水枝管の接続口を有する複数のヘッダー用継手を一列に並べて、それぞれのヘッダー用継手の挿口を隣りのヘッダー用継手の受口に挿入、接着することにより、ヘッダー用継手を互いに接続すると共に、上流側端部に位置するヘッダー用継手に、排水主管の接続口を有するか又は有しない上流側端部閉塞材を接続し、下流側端部に位置するヘッダー用継手に、排水主管の接続口を有する下流側端部閉塞材を接続して成る排水ヘッダーであって、上記挿口の外周面に先細りのテーパーを付けると共に、上記受口の内周面に先広がりのテーパーを付け、挿口外周面のテーパー角を受口内周面のテーパー角の1/3〜2/3としたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明のように排水ヘッダー用継手の挿口外周面のテーパー角を受口内周面のテーパー角の1/3〜2/3とした排水ヘッダーは、挿口外周面と受口内周面に溶剤型の接着剤を塗布して挿口を受口に挿入すると、挿入の途中で挿口外周面と受口内周面が面接触することなく、挿口の先端で受口内周面を削ぎ落としながら、挿口を受口の奥端まで挿入して水密的に接続することができる。このように接続した状態では、受口の先端寄りの内周面と挿口の基端寄りの外周面との間に隙間が若干生じるけれども、この隙間が生じる範囲は狭い上に、隙間それ自体がテーパー角の差によって生じる極く小さな隙間であるため、排水ヘッダー用継手を透明な合成樹脂で形成した場合でも、上記の隙間を外部から殆ど視認することができず、実質的に隙間がないように見える。従って、体裁の良い排水ヘッダーを組立施工することが可能となり、素人に接続不良の印象や漏水の不安を与える心配もなくなる。
【0013】
挿口外周面のテーパー角が受口内周面のテーパー角の2/3よりも大きくなると、挿口を受口に挿入する途中で挿口外周面が受口内周面に面接触に近い状態で接触するため、挿口を受口の奥端まで挿入することが困難となり、逆に、挿口外周面のテーパー角が受口内周面のテーパー角の1/3よりも小さくなると、両者のテーパー角の差によって生じる隙間の大きさや範囲が増大し、隙間が良く目立つようになるので、いずれの場合も本発明の目的を達成し難くなる。挿口外周面の更に好ましいテーパー角は、受口内周面のテーパー角の略1/2である。
【0014】
また、本発明の排水ヘッダーにおいては、挿口の先端外周縁に環状の凹欠部を形成することが望ましく、かかる凹欠部を形成すると、挿口を受口に挿入するときに削ぎ取られる受口内周面の溶融樹脂や余分の接着剤を上記の凹欠部に逃がして溜めることができるため、これらの溶融樹脂や余分の接着剤が受口の奥端と挿口の先端との当接箇所の内周にはみ出して環状の隆起部を形成することがなくなる。従って、この隆起部によって排水の流れが阻害されたり、ヘッダー内部に排水や固形物が滞溜する欠点を解消することができる。
【0015】
更に、本発明の排水ヘッダーは、上流側端部に位置するヘッダー用継手に接続される上流側端部閉塞材の挿口がヘッダー用継手の挿口と同一であって、ヘッダー用継手の挿口外周面のテーパー角と同じテーパー角の外周面を有し、この上流側端部閉塞材の挿口が上流側端部に位置するヘッダー用継手の受口に挿入、接着されていることが望ましい。このような排水ヘッダーは、上流側端部閉塞材の挿口外周面とヘッダー用継手の受口内周面との間に実質的に隙間がない状態で、上流側端部閉塞材の挿口をヘッダー用継手の受口の奥端まで挿入して水密的に接続できる。
【0016】
また、本発明の排水ヘッダーは、下流側端部に位置するヘッダー用継手に接続される下流側端部閉塞材の受口がヘッダー用継手の受口と同一であって、ヘッダー用継手の受口内周面のテーパー角と同じテーパー角の内周面を有し、この下流側端部閉塞材の受口に下流側端部に位置するヘッダー用継手の挿口が挿入、接着されていることが望ましい。このような排水ヘッダーは、ヘッダー用継手の挿口外周面と下流側端部閉塞材の受口内周面との間に実質的に隙間がない状態で、ヘッダー用継手の挿口を下流側端部閉塞材の受口の奥端まで挿入して水密的に接続できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る排水ヘッダーの斜視図、図2はキャップを分離して示す同排水ヘッダーのヘッダー用継手の正面図、図3はキャップを分離して示す同ヘッダー用継手の平面図、図4はキャップを分離して示す同ヘッダー用継手の左側面図、図5はキャップを省略した同ヘッダー用継手の拡大断面図、渦6は同ヘッダー用継手の接続状態を示す部分断面図、図7は同排水ヘッダーの上流側端部のヘッダー用継手に接続された上流側端部閉塞材の断面図、図8は同排水ヘッダーの下流側端部のヘッダー用継手に接続された下流側端部閉塞材の断面図である。
【0019】
この排水ヘッダーは、図1に示すように、複数(図例では四つ)のヘッダー用継手1を一列に並べて接続すると共に、上流側端部および下流側端部に位置するヘッダー用継手1,1に上流側端部閉塞材2及び下流側端部閉塞材3をそれぞれ接続したものである。
【0020】
ヘッダー用継手1は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を射出成形したものであって、図4に示すような略卵形管状に成形されているため、排水の流れが良好である。材料の合成樹脂は、不透明な配合のものを使用してもよいが、顔料を含まない無色透明のものや有色透明の配合のものを使用して、ヘッダー用継手1の内部を透視できるようにすることが、点検作業やメンテナンスの観点から望ましい。
【0021】
図2〜図5に示すように、このヘッダー用継手1の一端(上流側端)には受口1aが形成されており、他端(下流側端)には、該受口1aに挿入される挿口1bが形成されている。そして、このヘッダー用継手1の側面の上部には、排水枝管の接続口1cが水平もしくは排水枝管の流れ勾配に等しい角度(1〜2°)で突設されている。また、このヘッダー用継手1の上面中央部には点検口1dが形成されており、この点検口1dにはキャップ1eが螺合されて開閉自在に取付けられている。従って、このキャップ1eを外せば、ヘッダー用継手1の内部清掃を簡単に行うことができるようになっている。
【0022】
図5に示すように、受口1aの内周面には先広がりのテーパー(受口1aの先端に近づくほど受口1aの内径が大きくなるテーパー)が形成されており、また挿口1bの外周面には先細りのテーパー(挿口1bの先端に近づくほど挿口1bの外径が小さくなるテーパー)が形成されている。そして、この挿口1bの先端の外径は、受口1aの奥端の内径よりも大きく、受口1aの先端の内径よりも小さい寸法とされており、好ましくは、受口1aの奥端の内径と先端の内径とを平均した寸法に設定されている。
【0023】
受口1aの内周面のテーパーは、挿口1bの先端を容易に挿入できるようにするために形成されたもので、そのテーパー角θ2 は、具体的には略2°に設定されている。一方、挿口1bの外周面のテーパー角θ1 は、受口内周面のテーパー角θ2 の1/3〜2/3に設定することが必要である。このようにテーパー角θ1 をテーパー角θ2 の1/3〜2/3に設定すると、図6に示すように、挿口1bの外周面と受口1aの内周面との間に実質的に隙間がない状態で、挿口1bを受口1aの奥端まで挿入、接着して水密的に接続することができる。
【0024】
即ち、挿口1bの外周面と受口1aの内周面に溶剤型の接着剤を塗布して挿口1bを受口1aに挿入すると、挿入の途中で挿口1bの外周面と受口1aの内周面が面接触することなく、挿口1bの先端で受口1aの溶融した内周面を削ぎ落としながら、挿口1bを受口1aの奥端まで挿入することができ、このように奥端まで挿入した状態では、受口1aの先端寄りの内周面と挿口1bの基端寄りの外周面との間に隙間が若干生じるけれども、この隙間が生じる範囲は狭い上に、隙間それ自体がテーパー角θ1 ,θ2 の差によって生じる極く小さな隙間であるため、このヘッダー用継手1を無色透明又は有色透明の合成樹脂で形成した場合でも、上記の極く小さな隙間を外部から視認し難くなって、実質的に隙間がないように見える。従って、体裁の良い排水ヘッダーを組立施工することができ、素人に接続不良の印象や漏水の不安を与える心配が解消される。
【0025】
テーパー角θ1 がテーパー角θ2 の2/3よりも大きくなると、既述したように、挿口1bを受口1aに挿入する途中で挿口1bの外周面が受口1aの内周面に面接触に近い状態で接触するため、挿口1bを受口1aの奥端まで挿入することが困難となり、逆に、テーパー角θ1 がテーパー角θ2 の1/3よりも小さくなると、テーパー角θ1 ,θ2 の差によって生じる隙間の大きさや範囲が増大し、隙間が目立つようになるので好ましくない。挿口1b外周面の更に好ましいテーパー角θ1 は、受口1a内周面のテーパー角θ2 の略1/2である。
【0026】
また、図5に一部拡大して示すように、この挿口1bの先端外周縁には環状の凹欠部1iが形成されている。かかる凹欠部1iが形成されていると、図6に一部拡大して示すように、挿口1bを受口1aに挿入したときに削ぎ取られる受口1a内周面の溶融樹脂や余分の接着剤5を該凹欠部1bに逃がして溜めることができるため、これらの溶融樹脂や余分の接着剤5が受口1aの奥端と挿口1bの先端との当接箇所の内周にはみ出して、前述の環状の隆起部Bを形成することがなくなり、該隆起部Bによって排水の流れが阻害されたり、ヘッダー内部に排水や固形物が滞溜するのを防止することができる。
【0027】
なお、図1〜図6において、1f,1gは、接続された双方のヘッダー用継手1,1の相対的な回動を阻止する凸部と突片であって、凸部1fは挿口1bの基端部の両側外面に周方向上下に小間隔をあけて一対ずつ形成されており、突片1gは受口1aの先端の両側から突設されている。このような凸部1fと突片1gが形成されていると、挿口1bを受口1aに挿入したとき、図1,図6に示すように突片1gが上下の凸部1f,1fの間に嵌まり込んで、挿口1bと受口1aとの相対的な回動が阻止されるため、双方のヘッダー用継手1,1を捻じれないように直立姿勢を保って接続することができる。また、図1〜図6において、1hは排水ヘッダーの固定具の支持ベルトを嵌込む浅い凹溝である。
【0028】
この排水ヘッダーの上流側端部のヘッダー用継手1に接続される合成樹脂製の上流側端部閉塞材2は、図7に示すように、その一端(上流側端)に上流側の排水主管4aを接続する接続口2aが上方へ偏位して形成されており、他端(下流側端)には挿口2bが形成されている。この挿口2bは前述したヘッダー用継手1の挿口1bと同一のものであって、該挿口1bの外周面のテーパー角θ1と同じテーパー角の外周面を有している。従って、この上流側端部閉塞材2は、挿口2bの外周面とヘッダー用継手1の受口1aの内周面との間に実質的に隙間がない状態で、その挿口2bをヘッダー用継手1の受口1aの奥端まで挿入して水密的に接続することができるため、接続部分の体裁が良好であり、接続不良の印象や漏水の不安を与えることはない。
【0029】
また、この上流側端部閉塞材2の挿口2bの先端外周縁にも、前述した環状の凹欠部1iが形成されているため、挿口2bを挿入するときに削ぎ取られた受口1aの内周面の溶融樹脂や余分の接着剤が該凹欠部1iに溜められ、受口1aの奥端内側にはみ出して隆起部を形成することはない。
【0030】
一方、この排水ヘッダーの下流側端部のヘッダー用継手1に接続される合成樹脂製の下流側端部閉塞材3は、図8に示すように、その一端(上流側端)に受口3aが形成されており、他端(下流側端)に下流側の排水主管4bを接続する接続口3bが下方へ偏位して形成されている。この受口3aは前述したヘッダー用継手1の受口1aと同一のものであって、該受口1aの内周面のテーパー角θ2と同じテーパー角の内周面を有している。従って、この下流側端部閉塞材3も、その受口3aの内周面とヘッダー用継手1の挿口1bの外周面との間に実質的に隙間がない状態で、ヘッダー用継手1の挿口1bを該受口3aの奥端まで挿入して水密的に接続できるため、接続部分の体裁が良好であり、接続不良の印象や漏水の不安を与えることはない。
【0031】
尚、上流側端部閉塞材2の挿口2bの基端部と、下流側端部閉塞材3の受口3aの先端には、前述した回り止め用の凸部1f,1fと突片1gがそれぞれ形成されているため、これらの端部閉塞部材2,3も捻じれを生じることなくヘッダー用継手1に接続することができる。
【0032】
以上のような構成の排水ヘッダーは、その両端部をヘッダー固定具(不図示)で支えることによって家屋の床下に配置される。そして、上流側端部閉塞材2の接続口2aと下流側端部閉塞材3の接続口3aには、上流側と下流側の排水主管4a,4bが接続され、それぞれのヘッダー用継手1の接続口1cには、浴室、洗面台、台所、洗濯器等からの排水枝管(不図示)が接続される。
【0033】
このように床下に設置された排水ヘッダーは、ヘッダー用継手1同士の接続部分や、ヘッダー用継手1と上流側及び下流側端部閉塞材2,3との接続部分が、既述したように実質的に隙間のない状態で挿口1b,2bを受口1a,3aの奥端まで挿入して水密的に接着されているため、ヘッダー用継手1や上流側及び下流側端部閉塞材2,3が無色透明又は有色透明の合成樹脂で成形されている場合でも、これらの接続部分の外観が良好であり、接続不良の印象や漏水の不安を与える心配はない。しかも、挿口1b,2bを挿入する時に削ぎ取られた受口1a,3aの内周面の溶融樹脂や余分な接着剤5は、内側にはみ出して隆起することなく、挿口1b,2bの先端外周縁に形成された凹欠部1iに溜められるので、排水ヘッダー内部で排水の流れが阻害されたり、固形物が滞溜するのを防止することができる。
【0034】
上述した実施形態の排水ヘッダーは、排水管路の途中に設置するものであるため、排水主管4aの接続口2aを有する上流側端部閉塞材2を、排水ヘッダーの上流側端部のヘッダー用継手1に接続しているが、起点用の排水ヘッダーとして床下に設置する場合は、排水主管4aの接続口2aがない上流側端部閉塞材2を上流側端部のヘッダー用継手1に接続すればよい。
【0035】
また、上述した実施形態の排水ヘッダーでは、ヘッダー用継手1を四つ接続しているが、排水枝管の本数に応じてヘッダー用継手1の接続数を増減すればよいことは言うまでもない。更に、上記実施形態の排水ヘッダーでは、ヘッダー用継手1として、排水枝管の接続口1cの大きさが同一で、同じ側に接続口1cを形成したものを接続しているが、ヘッダー用継手1として、接続口1cの大きさが異なるものや、接続口1cを反対側に形成したもの等を種々取り揃えておき、家屋床下の排水枝管の配管状況に応じて、太い排水枝管でも、細い排水枝管でも、片側からでも、反対側からでも、自在に接続できるように、種々のヘッダー用継手を組み合わせて接続することが好ましい。
【0036】
以上の説明から明らかなように、本発明の排水ヘッダーは、ヘッダー用継手の挿口外周面のテーパー角を受口内周面のテーパー角の1/3〜2/3とすることにより、挿口外周面と受口内周面との間に実質的な隙間が生じない状態で挿口を受口の奥端まで挿入、接着して水密的に接合可能としたため、ヘッダー用継手が透明な合成樹脂で形成されている場合でも、接続部分の体裁が良く、接続不良の印象や漏水の不安を与えることがないといった効果を奏する。そして、挿口の先端外周縁に環状の凹欠部を形成したものは、接続時に削ぎ落とされた受口内周面の溶融樹脂や余分の接着剤が該凹欠部に溜まって内側に隆起することがないため、排水ヘッダー内で排水の流れが阻害されたり、固形物が滞溜する心配がなく、また、上流側端部閉塞材にヘッダー用継手の挿口と同一の挿口を形成したものや、下流側端部閉塞材にヘッダー用継手の受口と同一の受口を形成したものは、これら上流側及び下流側端部閉塞材とヘッダー用継手との接続を上記と同様に実質的な隙間がない状態で体裁良く行うことができる、といった効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る排水ヘッダーの斜視図である。
【図2】キャップを分離して示す同排水ヘッダーのヘッダー用継手の正面図である。
【図3】キャップを分離して示す同ヘッダー用継手の平面図である。
【図4】キャップを分離して示す同ヘッダー用継手の左側面図である。
【図5】キャップを省略した同ヘッダー用継手の拡大断面図である。
【図6】同ヘッダー用継手の接続状態を示す部分断面図である。
【図7】 同排水ヘッダーの上流側端部のヘッダー用継手に接続された上流側端部閉塞材の断面図である。
【図8】 同排水ヘッダーの下流側端部のヘッダー用継手に接続された下流側端部閉塞材の断面図である。
【図9】従来公知の排水ヘッダーの説明図である。
【図10】内周面に先広がりのテーパーを付けた受口と、外周面にテーパーを付けてない挿口とを備えたヘッダー用継手を接続して構成される排水ヘッダーの問題点を説明するための部分断面図であって、(a)は接続前の状態を、(b)は接続した状態を示す。
【図11】内周面に先広がりのテーパーを付けた受口と、このテーパーの角度と同じ角度のテーパーを外周面に付けた挿口とを備えたヘッダー用継手を接続して構成される排水ヘッダーの問題点を説明するための部分断面図であって、(a)は接続前の状態を、(b)は接続した状態を示す。
【符号の説明】
1 ヘッダー用継手
1a 受口
1b 挿口
1c 排水枝管の接続口
1i 環状の凹欠部
θ1 挿口の外周面のテーパー角
θ2 受口の内周面のテーパー角
2 上流側端部閉塞材
2a 排水主管の接続口
2b 挿口
3 下流側端部閉塞材
3a 受口
3b 排水主管の接続口
4a,4b 排水主管
5 削ぎ取られた受口内周面の溶融樹脂や余分な接着剤
Claims (5)
- 両端に挿口と受口を有し、かつ、側面の排水枝管の接続口を有する複数のヘッダー用継手を一列に並べて、それぞれのヘッダー用継手の挿口を隣りのヘッダー用継手の受口に挿入、接着することにより、ヘッダー用継手を互いに接続すると共に、上流側端部に位置するヘッダー用継手に、排水主管の接続口を有するか又は有しない上流側端部閉塞材を接続し、下流側端部に位置するヘッダー用継手に、排水主管の接続口を有する下流側端部閉塞材を接続して成る排水ヘッダーであって、
上記挿口の外周面に先細りのテーパーを付けると共に、上記受口の内周面に先広がりのテーパーを付け、挿口外周面のテーパー角を受口内周面のテーパー角の1/3〜2/3としたことを特徴とする排水ヘッダー。 - 挿口外周面のテーパー角を受口内周面のテーパー角の略1/2とした請求項1に記載の排水ヘッダー。
- 挿口の先端外周縁に環状の凹欠部を形成した請求項1又は請求項2に記載の排水ヘッダー。
- 上流側端部に位置するヘッダー用継手に接続される上流側端部閉塞材の挿口がヘッダー用継手の挿口と同一であって、ヘッダー用継手の挿口の外周面のテーパー角と同じテーパー角の外周面を有し、この上流側端部閉塞材の挿口が上流側端部に位置するヘッダー用継手の受口に挿入、接着されている請求項1に記載の排水ヘッダー。
- 下流側端部に位置するヘッダー用継手に接続される下流側端部閉塞材の受口がヘッダー用継手の受口と同一であって、ヘッダー用継手の受口の内周面のテーパー角と同じテーパー角の内周面を有し、この下流側端部閉塞材の受口に下流側端部に位置するヘッダー用継手の挿口が挿入、接着されている請求項1に記載の排水ヘッダー。
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