JP4055755B2 - パイプクランプ - Google Patents

Description

本発明は、２つのパイプ、特に自動車の排気ガスのパイプラインのパイプを接続するためのパイプクランプに関する。パイプは、部分的に互いに挿入可能で、挿入端部及び受け入れ端部を有する。挿入端部は２つの球面領域に分割されており、そのうちの挿入端部の自由端に近接する第１の球面領域は、受け入れ端部の内径と同じ外径を有する。受け入れ端部もまた球面領域として成形されており、挿入端部は受け入れ端部に挿入可能である。挿入端部の第２の球面領域は、受け入れ端部の外径と同じ外径を有する。パイプクランプは、パイプが互いに挿入されているときに、受け入れ端部と第２の球面領域の周辺に配置できる締め付けストラップを備える。締め付けストラップは、横軸に対して湾曲し、該横軸は、パイプが互いに同軸上で挿入され、締め付けストラップがパイプの端部の近くで締め付けられていない状態で位置しているとき、パイプの同軸中央軸に垂直な、締め付けストラップの中央面に位置する。締め付けストラップは、外側に突起した締め付け顎部を備える。締め付けねじは、締め付け顎部の中の穴に挿入される。締め付けねじは、第１の締め付け顎部の、第２の締め付け顎部とは反対側の側部にねじヘッドで支持され、且つ、締め付けねじによってかみ合うねじ山付き穴を備える中間部によって、第２の締め付け顎部の、第１の締め付け顎部とは反対側の側部に他方の端で支持されている。

前述の、自動車の排気ガスのパイプラインの接続に用いられる公知のパイプクランプにおいて、挿入端部の第１の球面領域は、受け入れ端部の球面領域とかみ合う。パイプクランプのシール強度は、かみ合う球面領域の互いの接触表面の正確な嵌め合いのみに基づいている。従って、パイプに高い流体圧力がかかると、シール強度は不十分である。締め付け顎部は、独国公開公報３４０４７３９Ｃ１に記載のクランプの締め付け顎部と同様の方法で成形され、スポット溶接によって締め付けストラップに接続される。始めから、締め付けねじは、接続されるパイプの外周にほぼ従って湾曲している。湾曲がない場合、クランプの円周方向でクランプギャップから離れて位置する締め付け顎部の支持エッジの結果、締め付けねじの外側のパイプ表面への接触が起こり、これは、締め付けねじのねじ山の損傷へとつながる。極端な状況では、クランプを締め付けたとき、締め付けねじが曲がってしまい、締め付けがより困難になる。締め付け顎部を溶接することは、複雑であるばかりでなく、腐食からの保護として締め付けストラップに任意に提供される保護層に損傷を与える。加えて、溶接は力制御をしなければならない。

本発明の目的は、高い内部圧力に対してパイプ接続のシール強度が改善されるような、前述の種類のパイプクランプを提供することにある。さらに、前述の種類のパイプクランプの製造は単純化されるべきであり、その動作安全性は高められるべきである。

本発明によると、締め付けられていない状態での締め付けストラップは、横軸に対して湾曲し、該横軸は、球面領域の中心からの間隔を有する。また、横軸に対して締め付けられていない締め付けストラップの湾曲の内径は、球面領域の外径と比較して小さく、前述の間隔とこの湾曲の内径との合計が、球面領域の外径よりも大きくなるようになっている。

本解決法によると、パイプクランプは、最終的に締め付けられる前に、受け入れ端部の球面領域及び挿入端部の第２の球面領域に、内周エッジのみでもたれる。パイプクランプは、締め付けると、球面領域が湾曲した外側表面である結果、締め付け力の軸対称の成分をパイプに及ぼし、最小限の曲げで、締め付けストラップが広い接触表面で球面領域にもたれるようにする。従ってパイプは、軸方向に圧力がかけられ、互いに挿入された球面領域は、互いにもたれ合い、シール手段なしに強くシールされる。

好ましくは、締め付けストラップの少なくとも内周エッジは湾曲している。従ってエッジは、球面領域の外側表面を貫通せずに締め付けると、外側表面を容易に滑る。この方法で、パイプクランプを締め付ける該パイプクランプの締め付け力を増加させる必要なしに、球面領域へのパイプクランプの圧力を増加させる。さらに、パイプの任意の保護層への損傷のリスクが減る。

さらに、好ましくは、締め付け顎部は、締め付けストラップの一体部分である。従って、締め付け顎部の締め付けストラップへの溶接は必要ではない。同様に、締め付け顎部の支持表面は、従来技術によるクランプと同様に、同じクランプ開口幅に対し、より接近した位置に位置することができ、よって、締め付けねじが外側パイプ表面に接触してそのねじに損傷を与える可能性が減る。

また、締め付け顎部の軸方向に位置するエッジ領域は、互いに離れる方向に曲げられてもよく、互いに離れる方向に曲げられた、軸方向外側に位置する円形断面形状の壁部を形成してもよい。締め付け顎部の、締め付けねじヘッドに対面する側部の該壁部の間で、及び、締め付け顎部と締め付けねじヘッドとの間で、ヒンジ部は、回転できるように配置される。該ヒンジ部は、締め付け顎部に対面する少なくとも１つの側部で円筒形状である。ヒンジ部は、締め付けねじシャフトが通るようガイドする通し穴を有する。中間部は、少なくとも側部は他方の締め付け顎部にもたれており、同様に円筒形状で、締め付け顎部にもたれるヒンジ部として回転できるよう配列される。ヒンジ部は、ヒンジボルトクランプと同様に、パイプクランプの締め付け時に、締め付けねじが曲がらないように該締め付けねじに曲げモーメントをほとんど及ぼさないことを保証する。従来のような締め付けねじの曲げはもはや必要ではない。

パイプ接続が耐えられるパイプの内部圧力のレベルに従って、ヒンジ部は、堅いヒンジボルト又はヒンジスリーブとして実施されてもよい。

好ましくは、締め付けねじヘッドにもたれている、互いに対向するヒンジ部の側部のうちの少なくとも１つの側部は、平面又はフラットである。この方法で、高締め付け力であっても、締め付けねじヘッドとそれに接するヒンジ部との間の最小限の表面圧力が提供される。

締め付け顎部は、隆起部を有するダブルピッチルーフ形状の突起部を備えてもよい。該隆起部は、パイプクランプの軸方向に伸びており、対向する締め付け顎部に対面するように位置された隆起部の側部は、互いに対して傾斜しており、締め付けねじの横平面に対して鋭角を定義する。パイプクランプを締め付けるとき、隆起部を備えた締め付け顎部は、締め付けストラップが大きい接触表面領域で球面領域にもたれる直前に、互いに接する。更にパイプクランプを締め付けることによって、締め付け顎部が大きな接触表面領域で互いに接触することなく、締め付けストラップは、球面領域に大きな接触表面でもたれる。従って、パイプクランプの締め付け状態で、締め付けねじは、締め付け顎部の最小限の弾性が原因で締め付け顎部により及ぼされる、プリテンション動作に影響を受ける。従って、例えば排気ガスのパイプラインがパイプクランプを備える自動車を運転するときに、振動により締め付けねじが緩んでしまうというリスクは、最小化される。

突起部の隆起部が締め付け顎部幅よりも軸方向に短いとき、締め付け顎部型は、数個の曲げエッジの結果、それ自体が堅く、従って永続的な変形なしにさらに高い締め付け力に耐えられる。

好ましくは、締め付け顎部の中の穴は、締め付けストラップから外側に伸びたスロット付き穴である。従ってパイプクランプを締め付けるとき、締め付けねじは、該締め付け時にスロット付き穴のエッジによって締め付けねじに及ぼされる曲げモーメントによって曲げられることがない。

パイプクランプはタブを有してもよく、該タブによって、パイプクランプは、少なくとも最後の取り付けが完了するか、又はパイプクランプが特に自動車のシャーシ上に静止して固定されるまで、パイプのうちの１つに予め取り付けられてもよい。この方法で、一方で、パイプクランプはより容易に取り付けられ、他方で、例えば締め付けねじの締め付けが不十分だったことにより該締め付けねじが緩くなったときにも、パイプクランプはなくなることがない。

タブは、締め付けストラップに溶接されるか又はその一体部分として形成されてもよい。締め付けストラップとタブとの間のこのタイプの接続は、ねじによる取り外し可能な接続と比較して、より安全に、且つより容易に製造できるという利点をもつ。

好ましくは、締め付けストラップは強化溝を備える。強化溝は、曲げ抵抗を増加させるだけでなく、パイプクランプが締め付けられたあと再び緩めるときの締め付けストラップの初期状態への戻り能力も増加させる。さらに、締め付け状態での締め付けねじのプリテンション動作を改善させ、従って締め付けねじの取り外しに関する安全性を高める。

また、中間部が支持されている締め付け顎部は、突起部を有し、該突起部は、中間部を過ぎて伸び、ねじシャフトの自由端部の上方に、突起部と締め付けねじシャフトとの間の固定部を締め付けるための曲げ部分を有してもよい。この方法で、パイプクランプは、単純な方法でパイプをつり下げるための静止した固定部に締め付けられることができる。

本発明による接続配置によると、挿入端部の自由端に近接する第１の球面領域は、接続のシール強度をさらに上げるために、受け入れ部の内側にもたれて配列されるシールリングを備えた、外周上に伸びる少なくとも１つの環状溝を有する。

図１から図７によるパイプクランプは、自動車の排気ガスのパイプラインの２つのパイプ１と２とを接続するために用いられる。パイプ１及び２は、互いに部分的に挿入可能な端部、すなわち挿入端部３及び受け入れ端部４を有する。挿入端部は、異なる外径Ｒ_１及びＲ_２を持つ２つの球面領域５及び６によって形成される。受け入れ端部４は、１つの球面領域のみからなり、該１つの球面領域は、球面領域６の外径Ｒ_１と同じ外径Ｒ_３をもち、且つ球面領域５の外径Ｒ_２と同じ内径Ｒ_４をもつ。球面領域は、パイプクランプの締め付けの前に、パイプ１及び２を互いに相対的にわずかに角度をもった位置に位置決めする目的を有する。

図１から図７によるパイプクランプは、締め付けストラップ７を有し、該締め付けストラップ７は、軸断面において、外側に湾曲した筒型で、その端部は締め付け顎部８及び９に形成されている。従って、締め付け顎部８及び９は、締め付けストラップ７の一体部分として形成される。さらに、パイプクランプは、ヘッド１１及びねじ山を備えたシャフト１２を有する締め付けねじ１０と２つの堅いヒンジ部１３及び１４とを備える。

締め付け顎部８及び９の軸方向に離れたエッジ領域１５及び１６は、円形断面形状に互いに離れる方向に曲げられ、円形断面形状で、互いに離れる方向に曲げられた軸方向の外側壁部１７及び１８を形成する。壁部１７の間で、ヒンジ部１３は、締め付け顎部８の、締め付けねじヘッド１１に対面する側部にもたれており、壁部１８の間で、ヒンジ部１４は、締め付け顎部９の、前記ねじヘッド１１とは反対側の側部にもたれている。ヘッド１１を支持するヒンジ部１３の側部はフラットで、その他の点では、ヒンジ部１３は、部分的に円筒形状の堅いボルトとして形成され、締め付けねじのシャフト１２がガイドされる、半径方向に貫通するねじ山付き穴を有する。他方、ヒンジ部１４は、完全な円形円筒形状ボルトとして形成される。代替案として、ヒンジ部１４の、締め付け顎部９とは反対側の側部もまた、フラットであってもよい。またヒンジ部１４は、通し穴を有し、該通し穴は、締め付けねじ１０が締め付けられ通る又は貫通するねじ山を備える。堅いボルトで実施される代わりに、ヒンジ部１３、１４は、ボルトと同様の断面の外形をもつスリーブとして形成されてもよく、スリーブとして形成されたヒンジ部１４は、スリーブ壁部の中に形成された２つの正反対に位置する穴を有し、その中の少なくとも１つの穴は、締め付けねじシャフト１２を受けるねじ山を有する。少なくとも部分的に円形円筒形状である結果、ヒンジ部１３及び１４はそれぞれ、壁部１７及び１８の中の締め付け顎部の側部で回転可能である。従って、締め付けねじ１０は、パイプクランプが締め付けられるとき、曲げ力によってほとんど負荷をかけられない。

締め付け顎部８及び９は突起部１９及び２０を備え、該突起部は、パイプクランプの軸方向に伸びており、締め付け顎部８、９の軸の幅よりも軸方向に短い隆起部２１及び２２を有するダブルピッチルーフ１９のような形をしている。これは、締め付け顎部８、９の、内側に非常に剛性のある形を提供する。また、締め付け顎部８、９は、締め付けストラップ７から離れて伸びるスロット付き穴２５（図５）を備える。それらの長さは、パイプクランプの締め付け状態で半径方向外側の端が締め付けねじシャフト１２にもたれないように選択される。従って、パイプクランプを締め付けるとき、締め付けねじシャフト１２は、スロット付き穴２５により、曲げ力によって負荷をかけられない。

締め付けねじヘッド１１は、所望するように形成される、すなわち、図のようにトルク型である外側多角形ドライブ又は多角形ソケット、及び／又は締め付けねじスロットを備えてもよい。

図６によると、パイプクランプの重要な特徴は、横軸２６に対する締め付けストラップ７の内径Ｒ_５は、球面領域４、６の外径Ｒ_１又はＲ_３よりも小さく、間隔ΔＲと内径Ｒ_５との合計が、球面領域４、６の外径Ｒ_１又はＲ_３よりも大きくなるようになっていることである（ここで前記軸２６は、パイプ１、２が同軸上で互いに挿入され、締め付けストラップ７がパイプ１、２の端部３、４に対して締め付けられていない状態でもたれているとき、パイプ１、２の同軸中央軸２７、２８に垂直に伸びる締め付けストラップ７の中央面２９に、球面領域４−６の中心Ｍからの間隔ΔＲを有して位置する）。

そのような構成では、図６によると、パイプクランプは、最終的に締め付ける前に、球面領域４及び６に内周エッジ３０及び３１のみでもたれる。従って締め付けのとき、パイプクランプは、球面領域４及び６が湾曲した外側表面である結果、締め付け力の軸対称の成分をパイプ１、２に及ぼし、締め付けストラップ７が、図７で示されている最終的な位置における球面領域４及び６に、最小限の曲げで、広い接触表面領域で、且つ強固にシールされる方法で、もたれるようにする。この方法で、締め付けストラップはまた、湾曲の中心が中心Ｍと重なり、内径Ｒ´_５が球面領域３及び４の外径Ｒ_１及びＲ_３と同じである球面領域を形成する。従ってパイプ１、２は、固く、強固にシールされてかみ合わされる。この接続において、球面領域４及び６の外側公称直径又は半径Ｒ_１及びＲ_３に関連した締め付けストラップ７の寸法は、締め付け顎部８、９の斜面２３及び２４が依然として互いにもたれ合わず、且つ、該締め付け顎部８及び９が、たとえ最小であってもそれらの弾性の結果、締め付けねじ１０にプリテンションをかけるように、選択される。これは、締め付けねじ１０の位置固定動作及び留め構成の一助となる。また、締め付けストラップ７の内周エッジ３０及び３１は湾曲している。従って、エッジはパイプ材料を貫通しない。従って締め付けストラップ７は、図７に示すように、湾曲していないエッジと比べて少ない締め付け力で球面領域４及び６に適合できる。

図３及び４によると、締め付け顎部８、９の壁部１７及び１８は、小さい角度βだけ外側に向けられている。これにより、壁部１７及び１８の間へのヒンジ部１３及び１４の挿入が容易になる。加えて、壁部１７及び１８のエッジもまた、締め付けストラップ７のエッジ３０及び３１のように、内側及び外側に湾曲してもよく、壁部１７と１８の間のヒンジ部１３と１４の挿入を容易にするために、ヒンジ部１３及び１４の端のエッジは面取りを備えてもよい。

図８によるパイプクランプの実施例によると、タブ３２が、スポット溶接３３によって締め付けストラップ７に接続されている。このタブ３２は、例えば同じようにパイプ上に該タブ３２をスポット溶接することによって、パイプ１、２のうちの１つにパイプクランプをあらかじめ取り付けることを可能にする。これによりパイプクランプの最終的な取り付けが容易になる。

図９によると、締め付けストラップ７は、円周方向にＶ型溝３４を備えてもよく、該溝の脚部は横軸面に対して鋭角γで位置する。溝の横断面は図１０で示されている。これらの溝３４は、パイプクランプが開いているとき、締め付けの前に有していた元の形により安全に戻るように、締め付けストラップ７を補強する。従ってパイプクランプは、永続的な変形を受けることなしに繰り返し使用することができる。締め付け顎部の堅い形も、この効果の一助となっている。

図１１及び１２による実施例において、締め付けストラップ７の１つの端における締め付け顎部のうちの１つは、外側に突起したタブ３５を備え、該タブは締め付けストラップ７の一体部であり、パイプクランプを自動車のシャーシ上に取り付けるための通し穴３６を有する。従ってパイプクランプは、排気ガスのパイプラインをつり下げるために用いることができる。

図１３及び１４によるパイプクランプの実施例において、締め付け顎部９上のヒンジ部１４は、横軸上に伸びる通し穴内に内ねじ山を備え、壁部１８の間で支持されており、締め付け顎部９は、突起部３７を有する。突起部３７は、ヒンジ部１４を過ぎて伸び、ヒンジ部１４を貫通するねじシャフト１２の自由端部の上方に湾曲部を有する。湾曲部は、固定部３８とかみ合い、図の実施例において、該固定部３８は、湾曲したボルト（ねじか又はそのようなもの）であり、自動車に固定されて、締め付けねじシャフト１２と突起部３７との間にクランプされる。これは、締め付けの前の、締め付けねじ１０に対する留め固定動作という結果になる。同時に、パイプ１、２は、追加の部品をパイプクランプに取り付ける必要なく、パイプクランプによって自動車からつり下げられる。

図１５及び１６による変形例において、締め付け顎部９は、図１１及び１２による実施例と同様、自動車のシャーシ上にパイプクランプを取り付けるためのタブ３９を備える。しかし、このタブ３９は、さらに９０°角度が与えられ、穴４０を貫通するねじを用いて、シャーシの様々な位置にパイプクランプを取り付けることができる。

図１７によると、球面領域５は外周環状溝４１を備え、該溝４１の中に、シールリング４２がＯ型リングの形で配列され、該シールリング４２は、パイプ１、２がパイプクランプによって接続されているとき、受け入れ部４の内側にもたれている。シールリング４２は、該シールリング４２のない構造、及び、例えばディーゼル燃料の煤煙の含まれた排気ガスのように流体がさらなるシール動作を保証しないときと比較して、パイプの中の更に高い流体圧力に関する接続の更なるシール動作を保証する。パイプの直径及び球面領域５、６がより大きいときのパイプ接続において、必要であれば、球面領域５のシールリングに更なる環状溝を提供することも可能である。特に、最適なシールリングの材料は、例えば、ゴム、テフロン（登録商標）、黒鉛、銅又はシーリングコンパウンドである。

本発明の特定の実施例が示され詳述されて、発明的な原理が図解されたが、本発明はそのような原理から離れることなくその他の方法でも実施でき得ることが理解されるであろう。

締め付けられていない状態での、本発明のパイプクランプの側面図である。 図１によるパイプクランプの平面図である。 図１による締め付け顎部の断面III−IIIの平面図である。 図３の細部Ｘの拡大図である。 図１によるパイプクランプの、締め付けねじを挿入された状態の締め付け顎部の図１による断面V−Vを示した図である。 パイプクランプの最後の締め付けの直前の、同軸上で挿入されたパイプの周辺に位置するパイプクランプが取り付けられた状態での図１の断面VI−VIを示した図である。 パイプクランプが締め付けられた状態の、図６と同様の図である。 図１を左側から見た、締め付けストラップに溶接されたタブを備えたパイプクランプの第２の実施例を示した図である。 締め付けストラップの内部に形成された強化溝を備えた、図１のパイプクランプの別の実施例を示した図である。 図９による強化溝の断面X−Xを拡大した図である。 締め付けストラップの締め付け顎部の１つの端に一体部として形成されたタブを備えた、図１によるパイプクランプの別の実施例の詳細図である。 図１１の実施例を左側から見た図である。 締め付けストラップの一体部分として形成された、湾曲したタブを備える、図１によるパイプクランプの変形例の詳細図であり、そのタブは、締め付けられた締め付けねじのシャフトにもたれる固定部とかみ合っている。 図１３による実施例を左側から見た図である。 締め付けストラップの締め付け顎部の端に一体部分として形成されたタブを備える、図１によるパイプクランプの変形例の詳細図である。 図１に関して左側から見た、図１５のパイプクランプを示した図である。 挿入されたパイプの球面領域の間にシールリングをさらに備える、本発明によるパイプクランプの、本発明による接続配列の軸断面の半分を示した図である。

符号の説明

１、２ パイプ
３ 挿入端部
４ 受け入れ端部
５、６ 球面領域
７ 締め付けストラップ
８、９ 締め付け顎部
１０ 締め付けねじ
１１ ねじヘッド
１２ ねじ山付きシャフト
１３、１４ ヒンジ部
１５、１６ エッジ領域
１７、１８ 外側壁部
１９、２０ 突起部
２１、２２ 隆起部
２３、２４ 斜面
２５ スロット付き穴
２６ 横軸
２７、２８ 中央軸
２９ 中央面
３０、３１ 内周エッジ
３２、３５、３９ タブ
３４ Ｖ型溝
３６ 通し穴
３７ 突起部
３８ 固定部
４０ 穴
４１ 溝
４２ シールリング

Claims (16)

1. 互いに部分的に挿入可能な第１のパイプ（１）と第２のパイプ（２）とを接続するためのパイプクランプであって、前記第２のパイプ（２）は、挿入端部（３）を有し、前記第１のパイプ（１）は、受け入れ端部（４）を有し、前記挿入端部（３）は、第１の球面領域（５）と第２の球面領域（６）とに分割され、且つ、前記受け入れ端部（４）は、第３の球面領域を形成するように成形され、前記第１の球面領域（５）は、前記挿入端部（３）の自由端と近接し、且つ前記受け入れ端部（４）の第１の内径（Ｒ_４）と一致する第１の外径（Ｒ_２）を有し、前記第１の球面領域（５）は、前記受け入れ端部（４）に挿入されるように適合され、前記第２の球面領域（６）は、前記受け入れ端部（４）の第３の外径（Ｒ_３）と一致する第２の外径（Ｒ_１）を有するパイプクランプにおいて、
   前記パイプ（１、２）が互いに挿入されるとき、前記受け入れ端部（４）及び前記第２の球面領域（６）の円周上に配置されるよう構成された締め付けストラップ（７）であって、外側に突起した第１の締め付け顎部（８）及び外側に突起した第２の締め付け顎部（９）を有し、該第１及び第２の締め付け顎部はそれぞれ、穴（２５）を有する締め付けストラップ（７）と、
   ねじヘッド（１１）とねじ山付きシャフト（１２）とを有する締め付けねじ（１０）とを有し、
   該締め付けねじ（１０）は、前記第１及び第２の締め付け顎部（８、９）の前記穴（２５）を通って伸び、
   前記締め付けねじ（１０）の前記ヘッド（１１）は、前記第２の締め付け顎部（９）とは反対側にある、前記第１の締め付け顎部（８）の第１の側部に支持され、
   前記第２の締め付け顎部（９）の第１の側部に位置する中間部（１４）であって、該第１の側部は前記第１の締め付け顎部（８）の反対側であり、且つねじ山付き穴を有し、前記締め付けねじ（１０）の前記ねじ山付きシャフト（１２）が前記ねじ山付き穴とかみ合う中間部（１４）と
   を有し、
   前記第１及び第２のパイプ（１、２）が互いに同軸で挿入され、前記締め付けストラップ（７）が、前記受け入れ端部（４）及び前記挿入端部（３）を、締め付けていない状態にあるとき、前記締め付けストラップ（７）は、第１及び第２のパイプの円周方向に対して垂直方向に、第２の内径で湾曲し、前記湾曲の中心は、前記第１、第２及び第３の球面領域（４−６）の中心（Ｍ）から、前記第１及び第２のパイプ（１、２）の同じ中央軸（２７、２８）の垂直方向に、ある間隔（ΔＲ）だけ離れた位置に存在し、
   前記締め付けられていない状態において、前記第２の内径（Ｒ_５）は、前記第２の外径又は前記第３の外径（Ｒ_１又はＲ_３）よりも小さく、前記間隔（ΔＲ）と前記第２の内径（Ｒ_５）との合計が、前記第２の外径又は前記第３の外径（Ｒ_１又はＲ_３）よりも大きくなるようになっていることを特徴とするパイプクランプ。
2. 前記締め付けストラップ（７）は、内周及び外周エッジを有し、少なくとも前記内周エッジ（３０、３１）は湾曲していることを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
3. 前記第１及び第２の締め付け顎部（８、９）は、前記締め付けストラップ（７）の一体部分として形成されることを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
4. 通し穴を有する第１のヒンジ部（１３）を備え、該第１のヒンジ部は、前記ねじヘッド（１１）と前記第１の締め付け顎部（８）との間に位置し、前記ねじシャフト（１２）は、前記通し穴を貫通し、前記第１及び第２の締め付け顎部（８、９）はそれぞれ、円形断面形状に互いに離れる方向に曲げられた軸方向のエッジ領域（１５、１６）を有し、且つ、円形断面形状で、互いに離れる方向に曲げられた軸方向の外側壁部（１７、１８）を形成し、前記第１のヒンジ部（１３）は、前記第１の締め付け顎部（８）の前記外側壁部（１７）の間、及び、前記第１の締め付け顎部（８）の前記第１の側部と前記ねじヘッド（１１）との間に配列され、前記第１のヒンジ部（１３）は、前記第１の締め付け顎部（８）にもたれる円筒形状の側部を有し、且つ前記第１の締め付け顎部（８）に対して回転可能であり、前記中間部（１４）は、第２のヒンジ部を形成し、前記第２の締め付け顎部（９）に対して回転可能なように、該第２の締め付け顎部（９）の前記第１の側部にもたれる円筒形状の側部を有することを特徴とする請求項３に記載のパイプクランプ。
5. 前記第１及び第２のヒンジ部（１３、１４）は、堅いヒンジボルト又はヒンジスリーブであることを特徴とする請求項４に記載のパイプクランプ。
6. 前記ねじヘッド（１１）にもたれる前記第１のヒンジ部（１３）の側部は、平面であることを特徴とする請求項４に記載のパイプクランプ。
7. 前記第２のヒンジ部（１４）の、前記第２の締め付け顎部（９）とは反対側の側部は、平面であることを特徴とする請求項６に記載のパイプクランプ。
8. 前記第１及び第２の締め付け顎部（８、９）はそれぞれ、互いに対向する対向突起部（１９、２０）を形成する第２の側部を有し、該対向突起部はそれぞれ、ダブルピッチルーフ形状で、前記パイプクランプの軸方向に伸びる隆起部（２１、２２）をそれぞれ有し、前記対向突起部（１９、２０）はそれぞれ、対面する側部（２３、２４）を有し、該対面する側部は、前記各対向突起部の前記各対面する側部と向かい合い、前記対面する側部（２３、２４）は、前記締め付けねじ（１０）の横平面に対して鋭角に位置するように、互いに対して傾斜していることを特徴とする請求項４に記載のパイプクランプ。
9. 前記隆起部（２１、２２）は、前記締め付け顎部（８、９）の軸幅よりも短いことを特徴とする請求項７に記載のパイプクランプ。
10. 前記締め付け顎部（８、９）の前記穴は、前記締め付けストラップ（７）から外側に伸びるスロット付き穴（２５）であり、該スロット付き穴（２５）は、前記パイプクランプが締め付けられた状態で、前記スロット付き穴（２５）の外側の端が前記ねじシャフト（１２）と接触しないように選択された長さを有することを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
11. 少なくとも最後の取り付けまでに、前記第１及び第２のパイプ（１、２）のうちの１つに、前記パイプクランプを予め取り付けるため、又は、自動車のシャーシ上に前記パイプクランプを静止して固定するためのタブ（３２、３５、３９）を有する請求項１に記載のパイプクランプ。
12. 前記タブ（３２、３５、３９）は、前記締め付けストラップ（７）に溶接されるか、又は該締め付けストラップ（７）の一体部分であることを特徴とする請求項１１に記載のパイプクランプ。
13. 前記締め付けストラップ（７）は、強化溝（３４）を備えることを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
14. 前記第２の締め付け顎部（９）は、前記中間部（１４）を過ぎて突き出る突起部（３７）を有し、該突起部は、前記中間部（１４）を貫通する前記ねじシャフト（１２）の自由端部にわたって伸びる曲げ部分を有し、該曲げ部分は、前記締め付けねじシャフト（１２）に対して固定部（３８）を締め付けるように構成されることを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
15. 前記第１及び第２のパイプは、自動車の排気ガスのパイプラインの一部であることを特徴とする請求項１に記載のパイプクランプ。
16. ２つのパイプと、請求項１に記載のパイプクランプとからなる接続配置であって、前記第１の球面領域（５）は、外周上に伸びる少なくとも１つの環状溝（４１）及び該環状溝（４１）の中に配置されたシールリング（４２）を有し、該シールリング（４２）は、前記受け入れ端部（４）の内側に置かれることを特徴とする接続配置。

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