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JP4051389B2 - アウトセット式扉用錠前装置の錠前受け - Google Patents

アウトセット式扉用錠前装置の錠前受け Download PDF

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JP4051389B2 JP2005377095A JP2005377095A JP4051389B2 JP 4051389 B2 JP4051389 B2 JP 4051389B2 JP 2005377095 A JP2005377095 A JP 2005377095A JP 2005377095 A JP2005377095 A JP 2005377095A JP 4051389 B2 JP4051389 B2 JP 4051389B2
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Description

本発明は、扉枠の外側で開口部に重ねて壁体に外付けする引戸や折戸や回動式開き戸等のアウトセット式の扉に適用し、扉に、突出口から出没自在に立設したラッチやデッドボルトのようなロック棒を、扉の全閉時に係合させて扉の戻りをロック(施錠)する一方、開くときは引っ込めてロック解除(解錠)するアウトセット式扉用錠前装置の錠前受けに関する。
最近、建物内を介護に適した構造にリフォームする場合には、たとえば既設の回動式の開き戸は取り外し、要介護者に優しいスライド開閉式の引戸に付け替える改造を行うことが多い。従来、そのように開き戸を引戸に付け替える場合は、既設の扉枠から開き戸を取り外してから、たとえば図14に示すように、引戸1を、アウトセット方式により、同じ扉枠2の外側(図中手前側)に重ねて、開口部3と壁体4の戸袋壁4aに沿って左右に往復移動可能に外付けしている。一方で、引戸1を外付けする場合には、全開時に開口部3での有効開口幅が確保されるように、開口部3の横に前記戸袋壁4a等の戸袋スペースがあることが必要である。従って、建物の構造上、開口部3の横に戸袋スペースがない場合には、同様に要介護者に優しい折戸を選んで外付けしている。
そこで、この種のアウトセット式扉では、例えばラッチング式の錠前装置を付設し、扉を閉めるときにラッチを壁体側のラッチ受けに係合して扉の戻りをロックし、開くときはラッチを引っ込めてロック解除することにより施解錠している。そのため、従来のラッチング式錠前装置は、たとえば引戸1の上端面1aに、上向きの突出方向へばね付勢して突出口から、頭部にテーパ面5aを有したラッチ5を出没自在に立設する一方、壁体4の開口部上方の上壁4bに、ラッチ5を係合させるアングル状のラッチ受け6を外側の扉に向けて突設すると共に、ラッチ5との間を、取手7の近くの高さ位置に設ける施解錠操作手段(図示省略)のワイヤー部材でもって連係させて、図15(A)に示すように、ラッチ5をラッチ受け6のロッド係合穴6aに対して係脱させる構造になっている。一方、折戸の場合、ラッチング式錠前装置は、図15(B)に示すように、折戸1´の上端面1´aに、ラッチ8を、前記引戸1のラッチ5〔同図(A)参照〕とは開閉動作の態様の違いに合わせて、テーパ面8aの向きを90度違えて立設している。
ところで、従来、ラッチング式錠前装置は、引戸1や折戸1´等のアウトセット式扉を壁体4に外付けする際に、扉を全閉状態とし、扉側のラッチ5・8の位置にロッド係合穴6aを合わせて、上壁4bにラッチ受け6を固着している。
ところが、従来のラッチング式錠前装置は、アウトセット式扉が全閉状態にあるときに、ラッチ5・8がラッチ受け6のロッド係合穴6aに対し、間にどうしても遊びの発生した遊嵌状態で係合しているため、扉が風や衝撃などを受けて揺れると、そのたびにカタカタと金属音が騒音となって発生するという課題があった。
そこで、上記した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、扉枠Fの外側で開口部Sに重ねて壁体Wに外付けするアウトセット式の引戸Dや折戸D´等の扉にあって、該扉の上端部22に上向きの突出方向へ突出口から出没自在に立設したラッチ25やデッドボルト60等のロック棒を、前記扉の全閉時に係合させてロックするアウトセット式扉用錠前装置R・R´の錠前受けR3であって、前記壁体Wにおける前記開口部上方の上壁10に固着し、その上壁10に固着したときに前記扉に向け前方へ板状に突出する前記ロック棒の掛止め板部32bを有し、該掛止め板部32bにロッド挿通穴35を設けたアングル状の受け本体30と、該受け本体30の掛止め板部32bに、その突出方向前後にスライド移動自在に重ねて装着する位置決めロック部材40と、該位置決めロック部材40を前記掛止め板部32bに対して移動調整可能に固定する固定手段50と、を備え、前記位置決めロック部材40は、前記掛止め板部32bのロッド挿通穴35の位置に重ねてロッド係合穴45を設け、該ロッド係合穴45には、前記掛止め板部32bの突出方向左右両側の穴縁に、前記開口部Sの幅方向に向けて階段状に複数の段差x1〜x5,y1〜y5を形成した前記ロック棒の第1の突当てガイド部45Aおよび第2の突当てガイド部45Bを設けると共に、前記掛止め板部32bの突出方向前方の穴縁に、前記ロック棒の第3の突当てガイド部45Cを設けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、錠前受けの位置決めロック部材を受け本体の掛止め板部に対して突出方向前後に移動調整し、扉側のロック棒を、それとロッド係合穴間の遊びの大きさと向きに応じて、ロッド係合穴の第1突当てガイド部又は第2突当てガイド部に有する段差のいずれかに当接させ、或いは第3の突当てガイド部に当接させて、扉を全閉位置に施錠している間、ロッド棒をガタなくロッド係合穴にロック状態で係合させる構成であるため、たとえ扉が風や衝撃などを受けて揺れることがあっても、それによって従来の如くカタカタと騒音が発生することを確実に防止することができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、錠前受けの位置決めロック部材を受け本体の掛止め板部に対して移動調整するとき、ロッド棒とロッド係合穴間に遊びが発生する向きに応じて、ロッド係合穴に有する第1および第2突当てガイド部、又は第3突当てガイド部のいずれか一方を選択してロッド棒を当接させ、ガタなくロッド係合穴にロック状態で係合させる構成であるため、扉がロッド棒とロッド係合穴間に遊びを生ずる向きが90度異なる、引戸系か又は折戸や回動式開き戸系かの違いに関係なく、共通の錠前装置で兼用してロッド棒をガタなくロッド係合穴にロック状態で係合するように調整することができる。また、扉が引戸の場合、それが開方向の異なる左勝手と右勝手の吊り込み仕様の違いに応じて、ロッド係合穴に有する第1の突当てガイド部又は第2の突当てガイド部の一側を選択し、その一側のいずれかの段差にロッド棒を当接させて、ガタなくロッド係合穴にロック状態で係合させる構成であるため、引戸の勝手の違いにも関係なく、共通の錠前装置で兼用してロッド棒をガタなくロッド係合穴にロック状態で係合するように調整することもできる。
更に、請求項1に記載の発明によれば、錠前受けは、その受け本体を開口部上方の上壁に外側の扉に向けて突設するが、その受け本体の掛止め板部にあけたロッド係合穴とロッド棒間に遊びがあるときは、錠前受けの位置決めロック部材を掛止め板部に対して突出方向前後にスライドさせて移動調整する構成とするため、そのときは、扉を開けて錠前受けの下方を開放すれば、その錠前受けの下方から、固定手段を介して簡単に移動調整の作業を行うことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3は、本発明による錠前受けを備えたアウトセット式扉用錠前装置を示し、図4および図5に、その錠前装置を組み付けて適用した引戸構造体を、それぞれ全閉状態と全開状態において示す斜視図である。引戸構造体は、図4および図5に示すように、いずれも既設の壁体Wおよび扉枠Fと、引戸Dとを備える。
引戸構造体において、壁体Wは、少なくとも開口部Sの真上に上壁10を備える一方、戸尻側の真横に戸袋壁に相当する壁部分を備えた構造になっている。扉枠Fは、例えば開き戸(図示省略)の既設の戸枠体で、天井側横枠材11と一対の縦枠材12・13とで矩形に開口部Sを枠付けしている。引戸Dは木製で、矩形枠体内に空洞を有し、大小開口面積の異なる一般の開口部に対し使用できるように、例えば高さ2100mmの比較的大きく縦長なパネルからなっている。そして、扉枠Fの外側に重ねて、所定の開閉ストロークの長さだけ壁体Wに沿って図中左右にスライド自在に外付けするアウトセット式の構造になっている。
即ち、引戸構造体では、既設の開き戸を扉枠Fから取り外してから、壁体Wに第1ガイドレール14を扉枠Fの天井側横枠材11に沿わせて上壁10に取り付ける。次いで、同じ上壁10には、第1ガイドレール14の戸尻側の上側に第1戸車15を縦向けに取り付ける。一方、引戸Dには、片側板面16の上端縁に幅方向に沿って第2ガイドレール17を横向けに取り付け、第2ガイドレール17の戸先側の下側に、第2戸車18を縦向けに取り付ける。それから、引戸Dを持ち上げて、扉枠Fの外側(図中手前側)に重ねて壁体Wに懸架する。そのとき、引戸Dは、第2戸車18を、壁体W側の第1ガイドレール14に係合する一方、第2ガイドレール17に第1戸車15を係合すると共に、下端縁に組み入れた第3戸車19・20を床面B上に取り付けた第3ガイドレール21に係合させて、全閉位置(図4参照)と全開位置(図5参照)との間を開口部Sに沿って左右の開閉方向にスライド往復動可能に吊り込む。図示例では、引戸Dを開方向が図中左向きの所謂左勝手の仕様で吊り込んでいる。しかる後、いったん引戸Dを閉めて全閉状態とし、後述するラッチング式錠前装置Rにおいて、錠前受けR3を、引戸D側に備えたラッチ(ロック棒)25に合わせて上壁10の所定施解錠位置に取り付ける。
ラッチング式錠前装置Rは、図1に示すように、一方の引戸D側において、上端部22に組み込むロック手段R1と、略中段位置の取手位置に組み込む施解錠操作手段R2と、他方の上壁10に取り付ける錠前受けR3を備えてなる。
ロック手段R1は、頭部にテーパ面25aを有した断面多角形をなすロック棒たるラッチ25を、引戸Dの上端面22aの戸先寄りに埋設した樹脂製固定筒26内に、上向きの突出方向へばね付勢して固定筒26のラッチ突出口から出没自在に保持した構造になっている。ラッチ25は、固定筒26内に、テーパ面25aを引戸用に戸先側へ向けて立設する。施解錠操作手段R2は、ラッチ25との間をワイヤー部材27で連結した回動操作レバー28を備え、回動操作レバー28の回動操作方向に応じて、ラッチ25をラッチ突出口から出没させる構造になっている。回動操作レバー28は、引戸Dを間に挟んで反対側の、引戸Dの開閉状態(施解錠状態)を表示するオープナー29と連動するように連結している。
さて、ラッチング式錠前装置Rにおいて、特に錠前受けR3は、受け本体30と、位置決めロック部材40と、位置決めロック部材40を受け本体30に固定する固定手段50とを備えてなる。
受け本体30は、図2および図3でも示すように、金属製で、細長い平板のベースプレート31と、L型のアングル板32とからなる。ベースプレート31は、アングル板32の取付高さ位置調整用に、複数の長穴33を長さ方向に直列に設けてなる。アングル板32は、一片側の取付板部32aにねじ挿通穴34を設け、他片側の掛止め板部32bに矩形なロッド挿通穴35を設けると共に、ロッド挿通穴35の先端寄り角縁に、一対のねじ挿通穴36を設けてなる。そして、ベースプレート31に、アングル板32を取り付ける高さ位置に応じて、取付板部32aの長穴33に止めねじ37を通してアングル板32をねじ止めし、受け本体30をアングル状に組み立てる構造になっている。
位置決めロック部材40は、樹脂製で、アングル板32の掛止め板部32bの板形状に合わせて、一端に差込口44をあけた薄型なキャップ状に成形している。位置決めロック部材40には、縦長いロッド係合穴45を設けると共に、ロッド係合穴45の両側に、それぞれロッド係合穴45と平行な向きに細長い一対の逃げ穴46を設けている。ロッド係合穴45は、掛止め板部32bの突出方向左右両側の穴縁に、穴幅方向に向けて階段状に複数の段差x1〜x5,y1〜y5を形成した第1の突当てガイド部45Aおよび第2の突当てガイド部45Bを設けてなる。図示例では、両側の段差x1〜x5,y1〜y5は、それぞれ1mm単位ずつ順次に高低差の付いた段部で形成されている。また、位置決めロック部材40は、ロッド係合穴45において、掛止め板部32bの差込口44側があいた突出方向後方の穴縁と対向する前方の穴縁に、ロック棒の第3の突当てガイド部45Cを形成してなる。
固定手段50は、それぞれ一対の止めねじ51とナット52を備え、それらと位置決めロック部材40に設けた前記逃げ穴46とで構成してなる。
そこで、錠前受けR3は、アングル板32の掛止め板部32bを差込口44から位置決めロック部材40に差し込み、位置決めロック部材40を掛止め板部32bに、その突出方向前後にスライド移動自在に重ねて装着する。そして、止めねじ51を、アングル板32の取付板部32a側から、逃げ穴46とねじ挿通穴36に通して、ねじ先端をナット52にねじ込むことにより、アングル板32の掛止め板部32bに位置決めロック部材40を締結する。これにより、位置決めロック部材40は、固定手段50で掛止め板部32bに対し締結する位置を移動調整可能にアングル板32に組み付けられる。図示例では、錠前受けR3は、位置決めロック部材40を、掛止め板部32bに対して、図6(A)に示す長さだけ突出方向前方へ突出させた基準位置で、予め締結してアングル板32に組み付けておく。
さて、上述した部品構成のラッチング式錠前装置Rでは、引戸Dを上壁10に吊り込む場合、図1に示すように、引戸Dはいったん全閉させて、該引戸D側のラッチ25位置に合わせて、その真横の所定施解錠位置で上壁10に、錠前受けR3を取り付ける。この場合、上壁10の施解錠位置には、まずベースプレート31を縦向けにねじ止めしてから、ベースプレート31に対し、ラッチ25の頭部高さに位置決めロック部材40を合わせて、アングル板32をねじ止めする。次いで、改めて引戸Dを全閉し、いま基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45に、引戸側のラッチ25を係合させて、ラッチ25とロッド係合穴45とが、間に遊びのある遊嵌状態で係合しているか否かを確認する。このとき、図6(A)に示すように、ラッチ25とロッド係合穴45とが、間に遊びなく係合しているときは、ロッド係合穴45に有する第1の突当てガイド部45Aの段差x1に、ラッチ25の頭部が当接し、ラッチ25をロック状態に拘束して保持する。一方、本発明では、錠前受けR3において、基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45とラッチ25とが、間に開口部Sの幅方向に遊びのある遊嵌状態で係合しているときは、以下のように位置決めロック部材40をスライド移動させてロッド係合穴45にラッチ25が遊びなくロック状態で係合するように調整する。
即ち、その場合は、施解錠操作手段R2の回動操作レバー28を解錠位置に回動してラッチ25と繋いだ前記ワイヤー部材27を引き下げることによって、いったんラッチ25を付勢ばねに抗して引っ込めてから、引戸Dを押し開いて錠前受けR3の下方を開放する。それから、錠前受けR3の下方から、例えばドライバを用いて、固定手段50の止めねじ51をナット52に対してねじ回し、位置決めロック部材40の掛止め板部32bに対する締め付けをいったん緩めて後、ラッチ25とロッド係合穴45間の遊びの大きさに応じて、位置決めロック部材40を、図6(A)に示す基準位置から、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向前後にスライドさせて移動調節する。つまり、ラッチ25とロッド係合穴45間の遊びの大きさだけ、位置決めロック部材40を、アングル板32の掛止め板部32bに対してずらし、ロッド係合穴45に有する第1突当てガイド部45Aの段差x2〜x5のいずれかに、ラッチ25の頭部を当接させる。すると、ラッチ25とロッド係合穴45間で、開口部Sの幅方向一側に1mm単位で遊びがなくなり、ラッチ25がロッド係合穴45内でガタなくロック状態に拘束される。しかる後、止めねじ51を締めて、位置決めロック部材40を受け本体30に固定してラッチ25をロック状態でロッド係合穴45に係合させて保持する。
この場合、基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45とラッチ25間の遊びが、例えば小さいときは、その遊びに応じて、図6(B)・(C)に示すように、位置決めロック部材40を基準位置から、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向前方へ段階的に引き出して移動調節し、ロッド係合穴45の第1突当てガイド部45Aの段差x2又はx3にラッチ25の頭部を当接させて、開口部Sの幅方向一側に1mmずつ遊びをなくしてラッチ25をロック状態で保持する。反対に、ラッチ25とロッド係合穴45間の遊びが大きいときは、その遊びに応じて、図6(D)・(E)に示すように、位置決めロック部材40を基準位置から、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向後方へ段階的に押し込んで移動調節し、ロッド係合穴45の第1突当てガイド部45Aの段差x4又はx5にラッチ25の頭部を当接させて、開口部Sの幅方向一側に1mmずつ遊びをなくしてラッチ25をロック状態で保持する。
そこで、ラッチング式錠前装置Rでは、上述のようにラッチ25をロック調整して左勝手の仕様で吊り込んだ引戸Dを、閉方向へスライドさせて閉止するとき、図4に示すように、全閉位置において、ラッチ25のテーパ面25aが錠前受けR3の位置決めロック部材40に当接すると、テーパ面25に沿ってラッチ25が付勢ばねに抗して引っ込んでから、再びばね力で突出してロッド係合穴45に係合し、引戸Dの戻りを規制して自動的に施錠する。従って、本発明の錠前受けR3では、このように引戸Dを全閉位置に施錠している間は、位置決めロック部材40でラッチ25がロッド係合穴45にガタなくロック状態で係合しているため、たとえ引戸Dが風や衝撃等を受けて揺れることがあっても、それによって従来の如くカタカタと騒音を発生させることを防止することができる。反対に、全閉位置で施錠状態の引戸Dを開くときは、回動操作レバー28を解錠位置へ回動し、前記ワイヤー部材27を付勢ばねに抗して引き下げて、ラッチ25をいったん固定筒26内へ引っ込めて引戸Dの戻り規制を解除してから、開方向へ押し引いてスライドさせるようにする。
なお、以上には、本発明を左勝手仕様で吊り込む引戸Dに適用した例を示したが、本発明は、開方向が反対の右向きの所謂右勝手仕様で引戸Dを吊り込む場合にも適用することができる。従って、右勝手仕様で引戸Dを吊り込む場合でも、錠前受けR3は、同様に、位置決めロック部材40を、掛止め板部32bに対し、図7(A)に示す長さだけ突出方向前方へ突出した基準位置で、予め締結してアングル板32に組み付けておく。そして、ラッチ25とロッド係合穴45とが、間に遊びなく係合しているときは、今度、ロッド係合穴45の第2突当てガイド部45Bの段差y1に、ラッチ25の頭部が当接し、ラッチ25をロック状態に拘束して保持する。そこで、錠前受けR3では、基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45とラッチ25とが、間に開口部Sの幅方向に遊びのある遊嵌状態で係合しているときは、以下のように位置決めロック部材40をスライド移動させてロッド係合穴45にラッチ25がガタなくロック状態で係合するように調整する。
即ち、その場合は、位置決めロック部材40を、基準位置から、ラッチ25とロッド係合穴45間の遊びの大きさに応じて、図7(B)〜(E)に順次に示すように、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向前後に段階的にスライドさせて移動調節し、今度は、ロッド係合穴45の第2突当てガイド部45Bの段差y2〜y5のいずれかにラッチ25の頭部を当接させる。すると、ラッチ25とロッド係合穴45間で、開口部Sの幅方向他側に1mm単位で遊びがなくなり、ラッチ25は、ロッド係合穴45内でガタなくロック状態に拘束され保持される。
ところで、上記図示例では、本発明の錠前受けR3を備えたラッチング式錠前装置Rを引戸Dに適用した例を示したが、本発明は、以下に示すように折戸にも適用することができる。図8および図9に、上記ラッチング式錠前装置Rを組み付けた折戸構造体を示す。折戸構造体は、既設の壁体Wおよび扉枠Fと、折戸D´とを備える。折戸D´は、比較的縦長な一対の折戸パネル54・55を、ギヤヒンジ56のギヤの噛み合いを介して折り畳み自在に連結してなる。そして、折戸D´を扉枠Fの外側に重ねて、所定の開閉ストロークの長さだけ壁体Wに沿って図中左右にスライド自在に外付けするアウトセット式の構造になっている。
そこで、ラッチング式錠前装置Rを折戸D´に適用する場合、ロック手段R1は、引戸用とは開閉動作の態様の違いに合わせ、テーパ面25aの向きを90度違えて、即ち折戸用にギヤヒンジ56側に向けて、ラッチ25を固定筒26内に立設し、戸先側折戸パネル54の上端面54aに組み付ける。折戸D´を上壁10に吊り込む場合には、前記した引戸Dの場合と同様、折戸D´はいったん全閉させて、折戸D´側のラッチ25位置に合わせて、その真横の所定施解錠位置で上壁10に、本発明の錠前受けR3を取り付ける。そして、図10(A)に示すように、いま基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45に、折戸パネル54側のラッチ25を係合させて、ラッチ25とロッド係合穴45とが、間に開口部Sの奥行方向に遊びのある遊嵌状態で係合しているか否かを確認する。このとき、本発明では、基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45とラッチ25とが、間に図示のような遊びdのある遊嵌状態で係合しているときは、以下のように位置決めロック部材40をスライド移動させて、ロッド係合穴45にラッチ25がガタなくロック状態で係合するように調整する。
その場合は、折戸Dを押し開いて錠前受けR3の下方を開放してから、錠前受けR3の下方から、位置決めロック部材40を、基準位置から、ラッチ25とロッド係合穴45間の遊びdの大きさだけ、図10(B)に示すように、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向後方へスライドさせ、ロッド係合穴45の第3突当てガイド部45Cにラッチ25の頭部を当接させて、開口部Sの奥行方向に遊びdをなくしてラッチ25をロック状態で保持させるようにする。従って、本発明の錠前受けR3は、このように折戸D´を全閉位置に施錠している間は、位置決めロック部材40でラッチ25がロッド係合穴45にガタなくロック状態で係合しているため、折戸´の場合も、風や衝撃等を受けて揺れることがあっても、それによって従来の如くカタカタと騒音を発生させることを防止することができる。
さて、以上の図示例では、本発明の錠前受けR3を備えた錠前装置が、ロック棒として頭部にテーパ面25aのあるラッチ25を用いるラッチング式錠前装置Rであった。しかし、本発明は、以下の図11〜図13に示すように、ロック棒として角棒状のデッドボルト60を用い、該デッドボルトを係脱させて扉を施解錠するデッドボルト式錠前装置R´にも、そのまま適用することができる。図11および図12に、本発明の錠前受けR3を備えたデッドボルト式錠前装置R´を示す。図示他例では、デッドボルト式錠前装置R´のロック手段R1´および施解錠手段R2´を、上記折戸Dの戸先側折戸パネル54に組み込み、折戸D´側のデッドボルト位置に合わせて、その真横の所定施解錠位置で上壁10に、前記図8に示したと同様、錠前受けR3を取り付ける。
デッドボルト式錠前装置R´において、ロック手段R1´は、図11および図12に示すように、ロック棒のデッドボルト60を、戸先側折戸パネル54の上端面54aに埋設した矩形箱状の固定筒61内に、そのボルト突出口から出没自在に保持した構造になっている。施解錠操作手段R2´は、デッドボルト60との間をリンク62で連結した偏心円板からなるカム63を備え、該カム63を、回動操作レバー64とオープナー29間でそれらと同軸に一体回動可能に連結し、回動操作レバー64の回動操作に応じてカム63が回転すると、そのカム63の回転によってリンク62を往復移動してデッドボルト60をボルト突出口から出没させる構造になっている。そして、デッドボルト式錠前装置R´では、折戸D´の開閉時、その都度、回動操作レバー64を回動操作し、その回動方向に応じてデッドボルト60をボルト突出口から出没させて、錠前受けR3のロッド係合穴45に係脱させて折戸D´を施解錠するようになっている。
そこで、かかるデッドボルト式錠前装置R´において、折戸D´を吊り込んだ場合に、図13(A)に示すように、いま基準位置にある位置決めロック部材40のロッド係合穴45に、折戸パネル54側のデッドボルト60を係合させて、デッドボルト60とロッド係合穴45とが、間に遊びdのある遊嵌状態で係合しているときは、前述したと同様、位置決めロック部材40をスライド移動させて、ロッド係合穴45にデッドボルト60がガタなくロック状態で係合するように調整する。即ち、位置決めロック部材40を、基準位置から、デッドボルト60とロッド係合穴45間の遊びdの大きさだけ、図13(B)に示すように、アングル板32の掛止め板部32bに対し突出方向後方へスライドさせ、ロッド係合穴45の第3突当てガイド部45Cにデッドボルト60を当接させて、開口部Sの奥行方向に遊びdをなくしてデッドボルト60をロック状態で保持する。従って、本発明では、ロック棒がデッドボルト60の場合であっても同様に、折戸D´を全閉位置に施錠している間、位置決めロック部材40でデッドボルト60をロッド係合穴45にガタなくロック状態で係合し、風や衝撃等を受けて揺れることがあっても、それによってカタカタと騒音を発生させることがないようにする。
なお、本発明の錠前受けは、扉が回動式の開き戸であっても、上記引戸Dや折戸D´の場合と同様に、図示して説明しないが、位置決めロック部材をスライドさせて、ラッチ25やデッドボルト60のようなロック棒とロッド係合穴とがガタなく係合するように調整する構成とすることもできる。
本発明の錠前受けを備えたアウトセット式扉用錠前装置の斜視図である。 その錠前受けの分解斜視図である。 錠前受けを、アングル板に位置決めロック部材を装着した状態で裏側から見て示す底面図である。 ラッチング式錠前装置を組み付け引戸構造体を引戸全閉状態で示す斜視図である。 ラッチング式錠前装置を組み付け引戸構造体を引戸全開状態で示す斜視図である。 引戸が左勝手仕様の場合のラッチのロック調整段階を示すラッチング式錠前装置の平面図である。 引戸が右勝手仕様の場合のラッチのロック調整段階を示すラッチング式錠前装置の平面図である。 ラッチング式錠前装置を組み付け折戸構造体を折戸全閉状態で示す斜視図である。 (A)は折戸が全閉状態の折戸構造体を示し、(B)は折戸が全開状態の折戸構造体を示す平面図である。 扉が折戸の場合のラッチのロック調整段階を示す平面図である。 本発明の錠前受けを備えたデッドボルト式錠前装置を示す斜視図である。 そのデッドボルト式錠前装置の概略正面図である。 デッドボルトのロック調整段階を示す平面図である。 従来のラッチング式錠前装置を組み付けたアウトセット式引戸の構造体を引戸全閉状態において示す正面図である。 (A)は従来のラッチング式の錠前装置を組み付けたアウトセット式引戸を示し、(B)は同じく折戸を示す斜視図である。
符号の説明
D 引戸(扉)
D´ 折戸(扉)
F 扉枠
R ラッチング式錠前装置
R´ デッドボルト式錠前装置
R1・R1´ ロック手段
R2・R2´ 施解錠操作手段
R3 錠前受け
S 開口部
W 壁体
10 上壁
25 ラッチ(ロッド棒)
30 受け本体
32b 掛止め板部
40 位置決めロック部材
45 ロッド係合穴
45A 第1突当てガイド部
45B 第2突当てガイド部
45C 第3突当てガイド部
50 固定手段
60 デッドボルト(ロック棒)

Claims (1)

  1. 扉枠の外側で開口部に重ねて壁体に外付けするアウトセット式の扉にあって、該扉の上端部に上向きの突出方向へ突出口から出没自在に立設したロック棒を、前記扉の全閉時に係合させてロックするアウトセット式扉用錠前装置の錠前受けであって、
    前記壁体における前記開口部上方の上壁に固着し、その上壁に固着したときに前記扉に向け前方へ板状に突出する前記ロック棒の掛止め板部を有し、該掛止め板部にロッド挿通穴を設けてなるアングル状の受け本体と、
    該受け本体の掛止め板部に、その突出方向前後にスライド移動自在に重ねて装着する位置決めロック部材と、
    該位置決めロック部材を前記掛止め板部に対して移動調整可能に固定する固定手段と、を備え、
    前記位置決めロック部材は、前記掛止め板部のロッド挿通穴の位置に重ねてロッド係合穴を設け、該ロッド係合穴には、前記掛止め板部の突出方向左右両側の穴縁に、前記開口部の幅方向に向けて階段状に複数の段差を形成した前記ロック棒の第1の突当てガイド部および第2の突当てガイド部を設けると共に、前記掛止め板部の突出方向前方の穴縁に、前記ロック棒の第3の突当てガイド部を設けてなることを特徴とする、アウトセット式扉用錠前装置の錠前受け。
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