JP4051171B2 - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホワイトバランス調整装置、より詳細には、デジタルビデオカメラ,デジタルスチルカメラ等に使用される撮像装置のホワイトバランス調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラ等において、撮影した白い被写体の出力信号を人間の見た目に合わせるためには、R(赤),G(緑),B(青)の比が1:1:1になるように自動的に調整するホワイトバランス調整装置が不可欠である。CCD出力信号による色補正として、RとBのアンプゲインを、色差信号(R−Y),(B−Y)と輝度信号Yを用いた(R−Y)/Y,(B−Y)/Yの演算結果が0になるように補正することにより、ホワイトバランス制御を行う方式が知られており、このようなホワイトバランス補正演算に用いられる色差(無彩色(白)抽出)信号には、光源の色温度による黒体輻射近傍の領域が無彩色領域としての確率が高いため、黒体輻射近傍領域の画像信号がホワイトバランス演算データとして抽出されている。
【0003】
図5は、従来技術における白抽出領域を示した図で、(R−Y),(B−Y)座標上における白領域のホワイトバランス調整値抽出範囲を示した図である。白抽出領域21は、(R−Y),(B−Y)軸の黒体輻射カーブ24に沿った枠20内の斜線部であり、制御装置には、(R−Y),(B−Y)信号として、白抽出領域(斜線部)21内の(R−Y),(B−Y)信号のみが抽出入力され、R信号とB信号を調整するRゲインとBゲインが算出される。
【0004】
自然光における色温度は、黒体輻射に沿った変化になるため、白抽出領域(無彩色抽出領域)を黒体輻射近傍に設定することにより、色温度に対応したホワイトバランス調整用色データが抽出される。しかし、蛍光灯等の人造光の場合は、黒体輻射から外れた色温度の照明光があるため、白抽出領域を黒体輻射近傍に設定した場合は、ホワイトバランス調整用色データが抽出されず、外光色温度から外れたホワイトバランス調整になる場合がある。したがって、白抽出領域を広くして黒体輻射から外れた色温度の照明光も、ホワイトバランス調整用色データが抽出されるように設定されている。
【0005】
また、無彩領域に評価用色データが存在しない場合の対応として、例えば、特開平6−319150号公報に開示された「ホワイトバランス制御装置」がある。この公報のものは、撮像素子からのカラー画像信号のホワイトバランス制御を行い、撮像素子の撮像画像中に無彩色領域が存在しない場合には、撮像素子の撮像画像中の有彩色領域の色情報を利用してホワイトバランス制御を行うようにしたもので、有彩色の色データによりホワイトバランス制御を行うというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−319150号公報に開示されたものでは、例えば、タングステンランプ等の色温度が極めて低いランプや、市販されている蛍光灯の色温度すべてに対応するように無彩色(白)抽出領域(白抽出領域)を設定すると、白抽出領域の設定は極めて広い領域になり、被写体によっては有彩色の画像も抽出され、外光色温度から外れた色補正になるという問題があった。
【0007】
また、白抽出領域の設定を広くすると、黒体輻射近傍から外れた赤っぽい外光における色温度の記憶色に対し、撮像全体が白っぽく補正されるため、記憶色と撮像にずれが生じて色温度による撮影時の雰囲気が撮像に反映されないという不具合があった。
【0008】
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたもので、
(1)黒体輻射近傍から外れた色温度における撮影においても、黒体輻射近傍に沿って設定された複数の白抽出領域によって補正量を調整することができるようにし、抽出されたホワイトバランス制御用色データが黒体輻射近傍から外れた時は、ホワイトバランス調整量を制御することによって撮影時の環境色温度に合った補正を行い、また、色温度から離れたホワイトバランス制御用色データが入力された時は、利得制御量が黒体輻射近傍の白抽出領域から遠くなるに従って補正量を少なく設定することによって、補正量がセーブされて記憶色に合ったホワイトバランス調整を行うことが可能なホワイトバランス調整装置を提供すること、
【0009】
(2)また、ホワイトバランス制御用色データが白抽出領域の広い範囲で抽出されるため色温度が特定できない時は、黒体輻射近傍の白抽出領域から遠くなるにしたがってホワイトバランス制御用色データに重みを付けて調整することにより、違和感のない撮像色に補正するホワイトバランス調整装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0010】
なお、ホワイトバランス制御用色データにおける色温度がばらつき、黒体輻射近傍の白抽出領域におけるホワイトバランス制御用色データ量が多い場合は、黒体輻射近傍の白抽出領域のみにおける色温度評価値にて利得制御量を設定することにより、白抽出領域を広げたことによる誤抽出を防止してもよい。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入力されるカラー画像データに応じた色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいてホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置であって、前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための無彩色抽出領域を設定する無彩色抽出領域設定手段と、前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を制御する利得制御手段と、前記無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データに基づいて前記利得の制御量を算出するホワイトバランス制御手段とを備えたホワイトバランス調整装置において、前記無彩色抽出領域設定手段は、複数の無彩色抽出領域を設定し、該複数の無彩色抽出領域は、黒体輻射を包囲する第1の無彩色抽出領域を第2の無彩色抽出領域が包囲し該第2の無彩色抽出領域をさらに第3の無彩色抽出領域が包囲するように各無彩色抽出領域が前記黒体輻射を中心に層状に配設され、前記利得の制御量は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データの数が第1所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データによって算出され、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データの数が第1所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データと、前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに第1の重みを付加したデータと、によって算出され、前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域と前記第3の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第3所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データと、前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに前記第1の重みを付加したデータと、前記第3の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに前記第1の重みより小さい第2の重みを付加したデータと、によって算出される、ことを特徴としたものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域と前記第3の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第3所定数以上の場合は、下記関係式にて前記利得の制御量が算出されることを特徴としたものである。
Rg=R1×N1+K2× ( R2−R1 ) ×N2+K3× ( R3−R1 ) ×N3
Bg=B1×N1+K2× ( B2−B1 ) ×N2+K3× ( B3−B1 ) ×N3
(ここで、R,G,B信号からなる前記カラー画像データのうちR信号及びB信号の画像データの利得を制御するものとし、R信号の利得の制御量(Rゲイン)をRg、B信号の利得の制御量(Bゲイン)をBg、前記第1の無彩色抽出領域におけるRゲインをR1、前記第1の無彩色抽出領域におけるBゲインをB1、前記第2の無彩色抽出領域におけるRゲインをR2、前記第2の無彩色抽出領域におけるBゲインをB2、前記第3の無彩色抽出領域におけるRゲインをR3、前記第3の無彩色抽出領域におけるBゲインをB3、前記第1の重みの係数をK2、前記第2の重みの係数をK3、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データ数の比率をN1、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データ数の比率をN2、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第3の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データ数の比率をN3とする。)
【0013】
なお、本発明において、前記利得の制御量は、前記各無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データに基づく各利得の制御量が調整されて加算され、該各ホワイトバランス制御用画像色データの調整加算率は、前記各無彩色抽出領域によって変えてあることとしてもよい。抽出された白抽出領域にて利得調整量を変化させることにより、外光色温度に対応した補正をすることができる。例えば、黒体輻射から外れた高色温度側の補正は、画像が青っぽくなると違和感があるため調整を控えめにし、黒体輻射から外れた低色温度側は、画像が赤っぽくなった方が見た目に違和感がないため、調整を大きめに補正する。また、前記各ホワイトバランス制御用画像色データの調整加算率は、該各ホワイトバランス制御用画像色データが抽出された無彩色抽出領域が前記黒体輻射から遠くなるに従って少なくなることとしてもよい。利得制御量を黒体輻射近傍の白抽出領域から遠くなるに従って少なく設定することにより、外光の雰囲気が補正量として設定されるため、見た目に合った撮像色に補正することができる。
【0014】
また、前記各ホワイトバランス制御用画像色データの調整加算率は、該各ホワイトバランス制御用画像色データが抽出された無彩色抽出領域の前記黒体輻射からの距離によって重み付けが変えてあることとしてもよい。黒体輻射近傍の白抽出領域から遠くなるに従って重み付けを変化させて積分することにより、ホワイトバランス制御用色データの色温度評価結果にばらつきがある時においても、黒体輻射近傍の白抽出領域を重視した補正量が算出されるため、違和感のない利得制御量を設定することができる。
【0015】
また、前記黒体輻射から所定距離以上離れた無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データが所定量以上の場合は、前記利得の制御量は、前記所定距離以上離れた無彩色抽出領域よりも前記黒体輻射に近い無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データによって算出されることとしてもよい。白抽出領域を広く設定すると誤差が大きくなるため、黒体輻射に近い白抽出領域のホワイトバランス制御用色データ量が多い時は、黒体輻射から遠い白抽出領域のホワイトバランス制御用色データを評価せず、黒体輻射近傍の白抽出領域のみのワイトバランス制御用色データにて調整値を評価することにより、精度の高い利得制御量を設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるホワイトバランス調整装置の一例を説明するためのブロック図で、図中、1は撮影レンズ、2は絞り、3はCCD、4はCDS(相関2重サンプリング素子)、5は色分離回路、6は利得制御装置、7はマトリクス回路、8はA/Dコンバータ、9は制御装置、10はエンコーダ部で、撮影レンズ1と絞り2を通過した被写体像は、結像された光量を電気信号に変換するCCD(電荷結合素子)3によって画像データとして出力される。出力された画像データは、CDS(相関2重サンプリング素子)4によってノイズ等が除去され、色分離回路5にて被写体像を表すR(赤),G(緑),B(青)信号に分離される。
【0017】
R信号とB信号は、利得制御装置6にて、制御装置9からの指令によって色調整(r、b)が行われ、マトリクス回路7にて、R,G,B信号は、Y(輝度信号)とR−Y,B−Yの色差信号に変換され、A/Dコンバータ8でデジタル信号に変換される。制御装置9では、ホワイトバランス評価を行う画像データ値からR−Y,B−YによるRG(Rゲインコントロール),BG(Bゲインコントロ−ル)が算出され、これにより、白抽出領域におけるR信号とG信号とB信号が同じ値になるように、利得制御装置6においてR信号とB信号が調整される。一方、制御装置9にてR信号とB信号が補正されたRGB信号は、エンコーダ部10にて映像信号として出力される。
【0018】
図2は、本発明によるホワイトバランス調整装置の白抽出領域の一実施例を説明するための図で、図中、11は白抽出第1領域、12は白抽出第2領域、13は白抽出第3領域、14は黒体輻射カーブで、図5に示した例における(R−Y),(B−Y)座標上の白色領域21(斜線部)を白抽出第1領域11として表示しており、白抽出第1領域11を除いた白抽出第1領域11より広い白抽出領域が白抽出第2領域12で、白抽出第1領域11と白抽出第2領域12を除いた白抽出第2領域12より広い白抽出領域が白抽出第3領域13である。
【0019】
図3は、図2に示した実施例における各白抽出領域の重み付けの一例を示した図で、白抽出第1領域11におけるホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインは補正しないで利得制御量として設定し、白抽出第2領域12におけるホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインはそれぞれ50%に補正して利得制御量として設定し、白抽出第3領域13におけるホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインはそれぞれ25%に補正して利得制御量として設定する。
【0020】
したがって、図2に示した実施例において、ホワイトバランス制御用色データが白抽出第1領域11内に集中した時は、ホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインがそのまま利得制御量として設定され、ホワイトバランス制御用色データが白抽出第2領域12内に集中した時は、ホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインの利得制御量は50%に調整されて設定される。また、ホワイトバランス制御用色データが白抽出第3領域13内に集中した時は、ホワイトバランス制御用色データから算出したRゲイン,Bゲインの利得制御量は25%に調整されて設定される。
【0021】
また、ホワイトバランス制御用色データが、白抽出第1領域11と白抽出第2領域12と白抽出第3領域13にそれぞれ分散して抽出された時は、
Rg=R1×N1+K2×(R2−R1)×N2
+K3×(R3−R1)×N3
Bg=B1×N1+K2×(B2−B1)×N2
+K3×(B3−B1)×N3
にて利得制御量が算出される。
【0022】
ここで、RgはRゲイン、BgはBゲイン、R1は白抽出第1領域11におけるRゲイン、B1は白抽出第1領域11におけるBゲイン、R2は白抽出第2領域12におけるRゲイン、B2は白抽出第2領域12におけるBゲイン、R3は白抽出第3領域13におけるRゲイン、B3は白抽出第3領域13におけるBゲイン、K2は白抽出第2領域12における重み係数、K3は白抽出第3領域13における重み係数、N1は全データ数に対する白抽出第1領域11におけるデータ数の比率、N2は全データ数に対する白抽出第2領域12におけるデータ数の比率、N3は全データ数に対する白抽出第3領域13におけるデータ数の比率である。
【0023】
図4は、本発明によるホワイトバランス調整装置における利得制御を説明するためのフローチャートであり、白抽出領域より抽出されたホワイトバランス制御用色データを補正してRゲイン,Bゲインを算出する一例である。
白抽出領域内のホワイトバランス制御用色データが抽出されると(S1)、抽出されたデータ数が所定以上あるかを調べる(S2)。所定数以下の時は(S2のNO)データの精度が保証できないため、所定数以上のデータが入力されるまで抽出を繰り返す。抽出されたデータ数が所定以上の時は(S2のYES)、白抽出第1領域11におけるデータ数を調べる(S3)。白抽出第1領域11のデータ数が所定以上(例えば、全データ数の1/2以上)の時は(S3のYES)、白抽出第1領域11におけるホワイトバランス制御用色データにてRゲイン,Bゲインを算出する(S4)。
【0024】
白抽出第1領域11のデータ数が所定以下の時は(S3のNO)、白抽出第1領域11と白抽出第2領域12における合計のデータ数を調べる(S5)。白抽出第1領域11と白抽出第2領域12の合計データ数が所定以上(例えば、全データ数の2/3以上)の時は(S5のYES)、白抽出第1領域11におけるホワイトバランス制御用色データと、白抽出第2領域12におけるホワイトバランス制御用色データに重みを付加したデータとによってRゲイン,Bゲインを算出する(S6)。白抽出第1領域11と白抽出第2領域12の合計データ数が所定以下の時は(S5のNO)、白抽出第1領域11におけるホワイトバランス制御用色データと、白抽出第2領域12と白抽出第3領域13におけるホワイトバランス制御用色データにそれぞれ異なる重みを付加したデータとによってRゲイン,Bゲインを算出する(S7)。以上により、利得調整量を設定する(S8)。
【0025】
ちなみに、ホワイトバランス制御用色データに重みを付加した時のRデータ(R’)とBデータ(B’)は、
R’=R−K×(R−G)
B’=B−K×(B−G)
に変換され、Rゲイン,Bゲインが算出される。
ここで、Rは抽出されたRデータ、Gは抽出されたGデータ、Bは抽出されたBデータ、Kは重み係数(例:白抽出第2領域12=0.5、白抽出第3領域13=0.75)である。
尚、前述の例では、白抽出領域におけるゲイン値を、図3に示した例における重み付けにて補正する例を説明したが、上記計算式では、白抽出第1領域以外の入力画像データR,G,BのRとBのそれぞれに、図3に示した例とは異なる重み付け(例:白抽出第2領域=0.5、白抽出第3領域=0.75)にて補正する例を記述している。但し、Gは基準(Gとの差により補正する)のため補正しない。
【0026】
【発明の効果】
(1)請求項1,2の発明に対する効果
ホワイトバランス制御用色データの白抽出領域を、黒体輻射を包囲するように配設された白抽出領域を他の白抽出領域が包囲し、さらに他の白抽出領域が包囲するように、各白抽出領域が層状に配設された複数の白抽出領域を設定することにより、抽出された撮像における色温度の領域(黒体輻射からのずれ量)を判定することができ、黒体輻射近傍の白抽出領域から遠くなるに従って重み付けを変化させて積分することにより、ホワイトバランス制御用色データの色温度評価結果にばらつきがある時においても、黒体輻射近傍の白抽出領域を重視した補正量が算出されるため、違和感のない利得制御量を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるホワイトバランス調整装置の一例を説明するためのブロック図である。
【図2】 本発明によるホワイトバランス調整装置の白抽出領域の一実施例を説明するための図である。
【図3】 図2に示した実施例における各白抽出領域の重み付けの一例を示した図である。
【図4】 本発明によるホワイトバランス調整装置における利得制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】 従来技術における白抽出領域を示した図である。
【符号の説明】
1…撮影レンズ、2…絞り、3…CCD、4…CDS(相関2重サンプリング素子)、5…色分離回路、6…利得制御装置、7…マトリクス回路、8…A/Dコンバータ、9…制御装置、10…エンコーダ部、11…白抽出第1領域、12…白抽出第2領域、13…白抽出第3領域、14,24…黒体輻射カーブ、20…枠、21…白色領域。
Claims (2)
- 入力されるカラー画像データに応じた色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいてホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置であって、
前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための無彩色抽出領域を設定する無彩色抽出領域設定手段と、
前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を制御する利得制御手段と、
前記無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データに基づいて前記利得の制御量を算出するホワイトバランス制御手段と
を備えたホワイトバランス調整装置において、
前記無彩色抽出領域設定手段は、複数の無彩色抽出領域を設定し、該複数の無彩色抽出領域は、黒体輻射を包囲する第1の無彩色抽出領域を第2の無彩色抽出領域が包囲し該第2の無彩色抽出領域をさらに第3の無彩色抽出領域が包囲するように各無彩色抽出領域が前記黒体輻射を中心に層状に配設され、
前記利得の制御量は、
前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データの数が第1所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データによって算出され、
前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用画像色データの数が第1所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データと、前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに第1の重みを付加したデータと、によって算出され、
前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域と前記第3の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第3所定数以上の場合は、前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データと、前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに前記第1の重みを付加したデータと、前記第3の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データに前記第1の重みより小さい第2の重みを付加したデータと、によって算出される、
ことを特徴とするホワイトバランス調整装置。 - 前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第2所定数より少なく、かつ前記第1の無彩色抽出領域と前記第2の無彩色抽出領域と前記第3の無彩色抽出領域から抽出された合計のホワイトバランス制御用画像色データの数が第3所定数以上の場合は、下記関係式にて前記利得の制御量が算出されることを特徴とする請求項1記載のホワイトバランス調整装置。
Rg=R1×N1+K2× ( R2−R1 ) ×N2+K3× ( R3−R1 ) ×N3
Bg=B1×N1+K2× ( B2−B1 ) ×N2+K3× ( B3−B1 ) ×N3
(ここで、R,G,B信号からなる前記カラー画像データのうちR信号及びB信号の画像データの利得を制御するものとし、R信号の利得の制御量(Rゲイン)をRg、B信号の利得の制御量(Bゲイン)をBg、前記第1の無彩色抽出領域におけるRゲインをR1、前記第1の無彩色抽出領域におけるBゲインをB1、前記第2の無彩色抽出領域におけるRゲインをR2、前記第2の無彩色抽出領域におけるBゲインをB2、前記第3の無彩色抽出領域におけるRゲインをR3、前記第3の無彩色抽出領域におけるBゲインをB3、前記第1の重みの係数をK2、前記第2の重みの係数をK3、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第1の無彩色抽出領域から抽出されたホワイト バランス制御用色データ数の比率をN1、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第2の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データ数の比率をN2、抽出された全ホワイトバランス制御用画像色データ数に対する前記第3の無彩色抽出領域から抽出されたホワイトバランス制御用色データ数の比率をN3とする。)
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