JP4047949B2 - ベンゾチアゾール誘導体の製法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理活性物質の合成中間体として有用である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の新規で簡便な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の製造法としては、例えば2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステルを水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元する方法が、Tetrahedron 44巻 2021〜2031頁(1988年)に記載されている。しかし、原料である2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステル類は、ベンゼン環上の置換基によっては製造が困難な場合がある。すなわち、従来法(▲1▼Journal of American Chemical society71巻 2328〜2331頁(1949年)、▲2▼Tetrahedron Letters 645〜648頁(1973年)、▲3▼Journal of Organic Chemistry23巻1344〜1346頁(1958年))によって原料である2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステル類を得ようとしても、従来法▲1▼はベンゼン環上にリチオ化によって反応・分解する置換基がある場合には適用できず、従来法▲2▼はラジカル反応であるためラジカルに弱い置換基を有する場合には適用できず、従来法▲3▼は酸化されてジスルフィドになり易いアミノチオフェノールの場合には適用しにくいというように、それぞれの方法に制限がある。従って、Tetrahedron 44巻 2021〜2031頁(1988年)に記載の方法に供する原料が、そもそも得にくいという問題がある。さらに、反応工程が長くなるという問題もある。
【0003】
また、より直接的な方法として、2−アミノチオフェノール類と2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)から2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体(I)を製造する方法が、Journal of Medicinal and Pharmaceutical Chemistry 1巻 577〜599頁(1959)に記載されている。しかし、原料の2−アミノチオフェノール類は、そのベンゼン環上の置換基によっては(例えば弗素原子)、空気中又は反応系中で容易に酸化されてジスルフィド(2,2’−ジチオジアニリン誘導体)になるため反応が進行せず、目的物である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体(I)の収率が著しく低下するか、又は全く得られないという欠点がある。また、2,2’−ジチオジアニリン誘導体を還元して2−アミノチオフェノール類を得ようとしても、精製の過程で2,2’−ジチオジアニリン誘導体に再酸化され2−アミノチオフェノール類を望ましい収率で得ることができないことがある。
【0004】
また、2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体のα位に置換基(例えば、アルキル基、フェニル基)を有する化合物の製造法としては、ベンゾチアゾールの2位をリチオ化し、種々のアルデヒドと反応させる方法が、Bulletin of the Chemical Society of Japan 61巻3637〜3648(1988)に記載されている。しかし、この方法では、リチオ化の際に反応又は分解してしまう置換基(例えば臭素原子)が、ベンゾチアゾールのベンゼン環部分に存在する場合には適用できず、また、反応工程が長くなるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、生理活性物質の合成中間体としての2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の重要性に鑑み、その簡便な合成法を鋭意検討した。
【0006】
その結果、本発明者等は2−アミノチオフェノール類を原料として用いず、より安定で入手容易な2,2’−ジチオジアニリン誘導体(II)と、2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)とを還元剤存在下に反応させることにより、簡便に化合物(I)が製造されることを見出した。加えて、2−アミノチオフェノール類と2,2’−ジチオジアニリン誘導体(II)の二者の混合物と2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)とを還元剤存在下に反応させることによっても、同様に化合物(I)が製造されることを見出した。本方法が、ベンゼン環部分に様々な置換基を有し、またα位に置換基を有する2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の簡便な合成に広く適応できることを明らかにし、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式(II)
【0008】
【化7】
【0009】
[式中、Xは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C3アルキル基又はC1〜C3アルコキシ基を示す]で表わされる2,2’−ジチオジアニリン誘導体を、還元剤存在下、下記一般式(III)
【0010】
【化8】
【0011】
[式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C3アルキル基又はフェニル基を示す]で表わされるカルボン酸と反応させることを特徴とする、下記式(I)
【0012】
【化9】
【0013】
[式中、X、R1 及びR2 は前記と同意義を示す]で表わされる2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の製造法である。
【0014】
前記したXにおけるハロゲン原子とは、弗素原子、塩素原子、臭素原子、又は沃素原子であり、好適には弗素原子又は塩素原子であり、更に好適には弗素原子である。
【0015】
前記したXにおけるC1〜C3アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であり、好適にはメチル基である。
【0016】
前記したXにおけるC1〜C3アルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基であり、好適にはメトキシ基である。
【0017】
前記したR1 及びR2 におけるC1〜C3アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であり、好適にはメチル基である。
【0018】
以下の表1に、本発明の方法により製造される化合物を例示するが、本発明の方法はこれら化合物の製造方法に限定されない。表中、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「iPr」はイソプロピル基を、「Ph」はフェニル基を、それぞれ示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【化10】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の方法に添加する還元剤としては、ジスルフィドをチオールに還元できるものであれば特に限定はないが、例えば、亜鉛末、鉄粉、塩化スズ、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム等を挙げることができる。これらの還元剤は、式(II)と式(III)の混合物、又はそれらが溶解している溶液に添加される。
【0023】
本発明の方法は、必要に応じて溶媒を使用して行われる。使用される溶媒としては、反応に影響がない限り限定はないが、例えば、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド類、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2−メチルプロパノールのようなアルコール類、及びジメチルスルホキシド並びにこれらの混合溶媒が挙げられる。
【0024】
また本発明の方法は、必要に応じて脱水剤を使用して行われる。使用される脱水剤としては、反応に影響がない限り限定はないが、例えば、モレキュラーシーブス(3Å)、モレキュラーシーブス(4Å)、パラトルエンスルホン酸等を挙げることができる。これらの脱水剤は式(II)と式(III)の混合物、又はそれらが溶解している溶液に添加される。
【0025】
本製造法の原料となる式(II)と式(III)の化合物の使用割合は、特に限定が無く広い範囲から適宜選択できるが、通常(III)は(II)に対して2倍当量乃至大過剰使用される。
【0026】
反応温度は、通常室温乃至170℃、好適には90℃乃至150℃の範囲で行われる。
【0027】
反応時間は、一般には30分乃至24時間、好適には1時間乃至4時間である。
【0028】
反応終了後、所望の式(I)の化合物は常法にしたがって反応混合物より採取できる。例えば、反応混合物を水にあけ、水不混和性溶媒で抽出をおこなう。抽出液を乾燥後、溶媒を留去することにより式(I)の化合物が得られる。式(I)の化合物は、必要ならば再結晶、蒸留又はカラムクロマトグラフィー等の常法によって精製することができる。
【0029】
本発明の方法の原料である化合物(II)は、市販されているものを用いるか、又はJournal of Heterocyclic Chemistry 17巻 1325〜1327頁(1980年)に記載されている方法に準じて得られるアミノチオフェノール類を、空気酸化又は過酸化水素水による酸化等の一般的にアミノチオフェノール類を化合物(II)に酸化する常法に従って酸化することにより製造することができる(参考例1及び2参照)。また、Journal of Medicinal Chemistry14巻 248〜251頁(1971年)、Journal of American Chemical Society49巻 1315〜1323頁(1927年)、Journal of Medicinal Chemistry37巻1427〜1438頁(1994年)等に記載されている方法に準じても製造できる。
【0030】
本発明の方法の原料である化合物(III)は、市販されているものを用いるか、又はSynthesis 12巻 1177〜1179頁(1991年)、Journal of American Chemical Society93巻 4242〜4246頁(1971年)、Journal of American Chemical Society106巻 2943〜2948頁(1984年)、Journal of Organic Chemistry36巻 1149〜1151頁(1971年)等に記載されている方法に準じて製造することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明の方法を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
【実施例1】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン502.1mg(2.02mmol)をグリコール酸1.01g(13.3mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、グリコール酸0.51g(6.7mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。さらに、グリコール酸0.48g(6.3mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え130℃で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを6ml加え、水素化ホウ素ナトリウム600mg(15.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、343.2mg(51.5%)の標記化合物を得た。
【0033】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 8.00(2H, dd, J=1.4,7.6Hz), 7.54-7.36(2H ,m), 5.09(2H, s)
【0034】
【実施例2】
2−ヒドロキシメチル−6−フルオロベンゾチアゾール(化合物番号11)
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド550.6mg(1.94mmol)をグリコール酸2.06g(27.1mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。さらにグリコール酸0.51g(6.7mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを13ml加え、水素化ホウ素ナトリウム400mg(10.6mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、326.2mg(46.0%)の標記化合物を得た。
【0035】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.92(1H, dd, J=4.8,9.0Hz), 7.57(1H, dd, J=2.6,8.2Hz), 7.27-7.16(1H, m), 5.06(2H, s), 3.30-3.00(1H, brs)
【0036】
【実施例3】
2−ヒドロキシメチル−6−メトキシベンゾチアゾール(化合物番号18)
ジ(2−アミノ−5−メトキシフェニル) ジスルフィド572.8mg(1.86mmol)をグリコール酸2.10g(27.6mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム300mg(7.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて30分還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、391.6mg(53.9%)の標記化合物を得た。
【0037】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.84(1H, d, J=9.0Hz), 7.31(1H, d, J=2.4Hz), 7.06(1H, dd, J=2.4,8.8Hz), 5.02(2H, s), 3.87(3H, s), 3.70-3.55(1H, brs)
【0038】
【実施例4】
2−ヒドロキシメチル−6−メチルベンゾチアゾール(化合物番号15)
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィド555.2mg(2.01mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.09g(27.5mmol)に加え、120℃で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、462.8mg(64.2%)の標記化合物を得た。
【0039】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.87(1H, d, J=8.2Hz), 7.68(1H, s), 7.32-7.26(1H, m), 5.06(2H, s), 3.10-2.90(1H, brs), 2.49(3H, s)
【0040】
【実施例5】
2−(1−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール(化合物番号2)
2,2’−ジチオジアニリン496.2mg(2.00mmol)をL−乳酸2.11g(23.4mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え130℃で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを13ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、490.0mg(68.3%)の標記化合物を得た。
【0041】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.98(1H, d, J=8.6Hz), 7.89(1H, d, J=7.6Hz), 7.52-7.34(2H, m), 5.28-5.23(1H, m), 3.50-3.30(1H, brs)
【0042】
【実施例6】
2−(α−ヒドロキシベンジル)ベンゾチアゾール(化合物番号5)
2,2’−ジチオジアニリン506.2mg(2.04mmol)をL−マンデル酸3.11g(20.4mmol)に加え150℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを20ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、457.2mg(46.3%)の標記化合物を得た。
【0043】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.98(1H, d, J=8.0Hz), 7.84(1H, dd, J=0.8,6.8 Hz), 7.56-7.31(7H, m), 6.14(1H, s), 4.17(1H, brs)
【0044】
【実施例7】
2−ヒドロキシメチル−6−メチルベンゾチアゾール(化合物番号15)
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィドと4−メチル−2−アミノチオフェノールの混合物555.2mg(モル比6:4)をグリコール酸2.07g(27.2mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、さらにグリコール酸1.10g(14.5mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、342.5mg(47.5%)の標記化合物を得た。
【0045】
【実施例8】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン1.01g(4.07mmol)と塩化スズ1.83g (9.65mmol)そして少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.14g(28.1mmol)の1−プロパノール溶液(6ml)に加え110℃で30分加熱した。その後p−トルエンスルフォン酸一水和物を少量加え、12時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、0.30g(22.4%)の標記化合物を得た。
【0046】
【実施例9】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン1.01g(4.07mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.11g(27.6mmol)に加え120℃で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを20ml加え、水素化ホウ素リチウム1.0g(45.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、660.7mg(49.1%)の標記化合物を得た。
【0047】
【実施例10】
2−ヒドロキシメチル−6−フルオロベンゾチアゾール(化合物番号11)
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド102.7mg(0.36mmol)をグリコール酸628.6mg(8.27mmol)に加え、100℃で20分加熱した。その後亜鉛粉末を65.8mg(1.01mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)を加え同温度で4時間加熱した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、64.8mg (49.0%)の標記化合物を得た。
【0048】
【実施例11】
2−ヒドロキシメチル−6−クロロベンゾチアゾール(化合物番号13)
ジ(2−アミノ−5−クロロフェニル) ジスルフィド2.22g(7.00mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸5.23g(68.8mmol)に加え、120℃で1時間加熱した。さらにグリコール酸3.00g(39.4mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)を加え、2時間加熱した。室温にまで冷却後、2−プロパノール30mlを加え、800mg(21.1mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと還流する程度に少しずつ加えた後、2時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(無水Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトフラフィーで精製して、780.7mg(55.9%)の標記化合物を得た。
【0049】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.91(1H, d, J=8.7Hz), 7.90(1H, d, J=2.1Hz), 7.45(1H, dd, J=8.7,2.1Hz), 5.08(2H, s), 2.65(1H, brs)
【0050】
【発明の効果】
本発明の方法によれば生理活性物質の合成中間体である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体を、より容易に合成することができる。
【0051】
以下に参考例及び試験例として、本発明の方法によって製造される化合物(I)を用いた生理活性物質の製造方法、その製剤例及びその生理活性を示す。
【0052】
【参考例】
【0053】
【参考例1】
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィド
2−アミノ−6−メチルベンゾチアゾール5.01g(30.5mmol)を10%水酸化ナトリウム水溶液60mlに加え、2時間加熱還流した。更に水酸化カリウムを5.0g加え、12時間加熱還流した。反応溶液を水にあけ、酢酸にて中和し、濾取した。得られた固体(2.62g)のうち1.01gをテトラヒドロフラン10mlに溶かし30%過酸化水素水1.5mlを加え、1時間室温にて攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水で洗い、乾燥(無水Na2 SO4 )した後、濃縮した。得られた残渣を再結晶(塩化メチレン・n−ヘキサン)にて精製し、0.82g(50.0%、2工程)の標記化合物を得た。
【0054】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.01-6.96(4H, m), 6.64(2H, d, J=8.4Hz), 4.18(4H, brs), 2.14(6H, s)
【0055】
【参考例2】
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド
2−アミノ−6−フルオロベンゾチアゾール506.2mg(3.01mmol)を20%水酸化ナトリウム水溶液5mlに加え、12時間還流した。反応溶液を濾過した後、濾液を酢酸にて中和し、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を、乾燥(無水Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、330.6mg(76.7%)の標記化合物を得た。
【0056】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 6.96-6.87(4H, m), 6.88-6.63(2H, m), 4.18(4H, brs)
【0057】
【参考例3】
6−フルオロ−2−メタンスルホニルメチルベンゾチアゾール
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール2.24gをテトラヒドロフラン70mlに溶かしトリエチルアミン4mlとメタンスルホニルクロリド1.1mlを加え、室温にて1時間撹袢した。反応終了後、反応溶液を水にあけ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を乾燥後(Na2 SO4 )濃縮し、再結晶(塩化メチレン、ヘキサン)にて精製し、2.00gの標記化合物を得た(収率62.7%)。
【0058】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 8.01(1H, dd, J=4.8,9.0Hz), 7.61(1H, dd, J=2.6,8.0Hz), 7.27(1H, td, J=2.6,9.0Hz), 5.58(2H, s), 3.15(3H, s)
【0059】
【参考例4】
N−{4−(6−フルオロベンゾチアゾール−2−イルメチル)−2−メチルフェニル}アセトアミド
上記参考例3の方法により製造された6−フルオロ−2−メタンスルホニルメチルベンゾチアゾール108mgと4−アセトアミド−3−メチルフェノール183.2mgのジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、水素化ナトリウム31.2mgを加え、室温で5時間撹袢した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後(Na2 SO4 )、濃縮し、再結晶(塩化メチレン、ヘキサン)にて精製し、130.8mgの標記化合物を得た(収率60.5%)。
【0060】
1H-NMR(200MHz,DMSO) δ(ppm): 9.22(1H, s), 8.09-8.02(2H, m), 7.42(1H, td, J=2.8,9.2Hz), 7.25(1H, d, J=8.6Hz), 6.99-6.86(2H, m), 5.56(2H, s), 2.17(3H, s), 2.02(3H, s)
参考例4において合成された化合物は、殺草作用を有しており、除草剤として使用することができる。例えば、水田において、雑草の発芽前又は発芽後に湛水土壌処理することにより、水田の強雑草であるタイヌビエ、ヒメタイヌビエ、ケイヌビエ等のイネ科雑草を強力に防除することができる。
【0061】
一方、水稲に対しては、選択性が大きく、移植水稲は薬害を受けることがないため、処理適用幅が大きいという利点がある。
【0062】
【参考例5】
(水和剤)
参考例4によって得た化合物25%、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩2.5%、リグニンスルホン酸カルシウム塩2.5%及び珪藻土70%をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0063】
【試験例】
次に、生物試験例を挙げて、具体的にその効果を示す。
【0064】
【試験例1】
水田雑草発芽前処理
100cm2 ポットに水田土壌を充填し、休眠覚醒したタイヌビエの種子を表層1cmに混和した。また、2葉期の水稲の苗を移植して湛水状態とし、温室で生育させた。3日後に、参考例5に準じて調製した水和剤を用いて所定の薬量を湛水土壌処理し、21日後に、次に示す判定基準に従って調査を行なった。
【0065】
(判定基準)
0: 生育抑制率 0〜 10%
1: 生育抑制率 11〜 30%
2: 生育抑制率 31〜 50%
3: 生育抑制率 51〜 70%
4: 生育抑制率 71〜 90%
5: 生育抑制率 91〜100%
その結果、参考例4において合成された化合物は、20g/aの薬量で、タイヌビエに対して5の活性を示し、一方、水稲には0の活性(薬害なし)を示した。
【0066】
【試験例2】
タイヌビエ2.5葉期処理
試験例1と同じ方法で、タイヌビエの2.5葉期に、参考例5に準じて調製した水和剤を用いて所定の薬量を湛水土壌処理し、21日後に、試験例1に示した判定基準に従って調査を行なった。その結果、参考例4において合成された化合物は、10g/aと5g/aの薬量で、タイヌビエに対してそれぞれ5の活性を示し、一方、水稲にはそれぞれ0の活性(薬害なし)を示した。
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理活性物質の合成中間体として有用である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の新規で簡便な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の製造法としては、例えば2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステルを水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元する方法が、Tetrahedron 44巻 2021〜2031頁(1988年)に記載されている。しかし、原料である2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステル類は、ベンゼン環上の置換基によっては製造が困難な場合がある。すなわち、従来法(▲1▼Journal of American Chemical society71巻 2328〜2331頁(1949年)、▲2▼Tetrahedron Letters 645〜648頁(1973年)、▲3▼Journal of Organic Chemistry23巻1344〜1346頁(1958年))によって原料である2−ベンゾチアゾリルカルボン酸エチルエステル類を得ようとしても、従来法▲1▼はベンゼン環上にリチオ化によって反応・分解する置換基がある場合には適用できず、従来法▲2▼はラジカル反応であるためラジカルに弱い置換基を有する場合には適用できず、従来法▲3▼は酸化されてジスルフィドになり易いアミノチオフェノールの場合には適用しにくいというように、それぞれの方法に制限がある。従って、Tetrahedron 44巻 2021〜2031頁(1988年)に記載の方法に供する原料が、そもそも得にくいという問題がある。さらに、反応工程が長くなるという問題もある。
【0003】
また、より直接的な方法として、2−アミノチオフェノール類と2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)から2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体(I)を製造する方法が、Journal of Medicinal and Pharmaceutical Chemistry 1巻 577〜599頁(1959)に記載されている。しかし、原料の2−アミノチオフェノール類は、そのベンゼン環上の置換基によっては(例えば弗素原子)、空気中又は反応系中で容易に酸化されてジスルフィド(2,2’−ジチオジアニリン誘導体)になるため反応が進行せず、目的物である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体(I)の収率が著しく低下するか、又は全く得られないという欠点がある。また、2,2’−ジチオジアニリン誘導体を還元して2−アミノチオフェノール類を得ようとしても、精製の過程で2,2’−ジチオジアニリン誘導体に再酸化され2−アミノチオフェノール類を望ましい収率で得ることができないことがある。
【0004】
また、2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体のα位に置換基(例えば、アルキル基、フェニル基)を有する化合物の製造法としては、ベンゾチアゾールの2位をリチオ化し、種々のアルデヒドと反応させる方法が、Bulletin of the Chemical Society of Japan 61巻3637〜3648(1988)に記載されている。しかし、この方法では、リチオ化の際に反応又は分解してしまう置換基(例えば臭素原子)が、ベンゾチアゾールのベンゼン環部分に存在する場合には適用できず、また、反応工程が長くなるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、生理活性物質の合成中間体としての2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の重要性に鑑み、その簡便な合成法を鋭意検討した。
【0006】
その結果、本発明者等は2−アミノチオフェノール類を原料として用いず、より安定で入手容易な2,2’−ジチオジアニリン誘導体(II)と、2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)とを還元剤存在下に反応させることにより、簡便に化合物(I)が製造されることを見出した。加えて、2−アミノチオフェノール類と2,2’−ジチオジアニリン誘導体(II)の二者の混合物と2−ヒドロキシ酢酸誘導体(III)とを還元剤存在下に反応させることによっても、同様に化合物(I)が製造されることを見出した。本方法が、ベンゼン環部分に様々な置換基を有し、またα位に置換基を有する2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の簡便な合成に広く適応できることを明らかにし、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式(II)
【0008】
【化7】
【0009】
[式中、Xは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C3アルキル基又はC1〜C3アルコキシ基を示す]で表わされる2,2’−ジチオジアニリン誘導体を、還元剤存在下、下記一般式(III)
【0010】
【化8】
【0011】
[式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C3アルキル基又はフェニル基を示す]で表わされるカルボン酸と反応させることを特徴とする、下記式(I)
【0012】
【化9】
【0013】
[式中、X、R1 及びR2 は前記と同意義を示す]で表わされる2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体の製造法である。
【0014】
前記したXにおけるハロゲン原子とは、弗素原子、塩素原子、臭素原子、又は沃素原子であり、好適には弗素原子又は塩素原子であり、更に好適には弗素原子である。
【0015】
前記したXにおけるC1〜C3アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であり、好適にはメチル基である。
【0016】
前記したXにおけるC1〜C3アルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基であり、好適にはメトキシ基である。
【0017】
前記したR1 及びR2 におけるC1〜C3アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であり、好適にはメチル基である。
【0018】
以下の表1に、本発明の方法により製造される化合物を例示するが、本発明の方法はこれら化合物の製造方法に限定されない。表中、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「iPr」はイソプロピル基を、「Ph」はフェニル基を、それぞれ示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【化10】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の方法に添加する還元剤としては、ジスルフィドをチオールに還元できるものであれば特に限定はないが、例えば、亜鉛末、鉄粉、塩化スズ、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム等を挙げることができる。これらの還元剤は、式(II)と式(III)の混合物、又はそれらが溶解している溶液に添加される。
【0023】
本発明の方法は、必要に応じて溶媒を使用して行われる。使用される溶媒としては、反応に影響がない限り限定はないが、例えば、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド類、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2−メチルプロパノールのようなアルコール類、及びジメチルスルホキシド並びにこれらの混合溶媒が挙げられる。
【0024】
また本発明の方法は、必要に応じて脱水剤を使用して行われる。使用される脱水剤としては、反応に影響がない限り限定はないが、例えば、モレキュラーシーブス(3Å)、モレキュラーシーブス(4Å)、パラトルエンスルホン酸等を挙げることができる。これらの脱水剤は式(II)と式(III)の混合物、又はそれらが溶解している溶液に添加される。
【0025】
本製造法の原料となる式(II)と式(III)の化合物の使用割合は、特に限定が無く広い範囲から適宜選択できるが、通常(III)は(II)に対して2倍当量乃至大過剰使用される。
【0026】
反応温度は、通常室温乃至170℃、好適には90℃乃至150℃の範囲で行われる。
【0027】
反応時間は、一般には30分乃至24時間、好適には1時間乃至4時間である。
【0028】
反応終了後、所望の式(I)の化合物は常法にしたがって反応混合物より採取できる。例えば、反応混合物を水にあけ、水不混和性溶媒で抽出をおこなう。抽出液を乾燥後、溶媒を留去することにより式(I)の化合物が得られる。式(I)の化合物は、必要ならば再結晶、蒸留又はカラムクロマトグラフィー等の常法によって精製することができる。
【0029】
本発明の方法の原料である化合物(II)は、市販されているものを用いるか、又はJournal of Heterocyclic Chemistry 17巻 1325〜1327頁(1980年)に記載されている方法に準じて得られるアミノチオフェノール類を、空気酸化又は過酸化水素水による酸化等の一般的にアミノチオフェノール類を化合物(II)に酸化する常法に従って酸化することにより製造することができる(参考例1及び2参照)。また、Journal of Medicinal Chemistry14巻 248〜251頁(1971年)、Journal of American Chemical Society49巻 1315〜1323頁(1927年)、Journal of Medicinal Chemistry37巻1427〜1438頁(1994年)等に記載されている方法に準じても製造できる。
【0030】
本発明の方法の原料である化合物(III)は、市販されているものを用いるか、又はSynthesis 12巻 1177〜1179頁(1991年)、Journal of American Chemical Society93巻 4242〜4246頁(1971年)、Journal of American Chemical Society106巻 2943〜2948頁(1984年)、Journal of Organic Chemistry36巻 1149〜1151頁(1971年)等に記載されている方法に準じて製造することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明の方法を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
【実施例1】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン502.1mg(2.02mmol)をグリコール酸1.01g(13.3mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、グリコール酸0.51g(6.7mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。さらに、グリコール酸0.48g(6.3mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え130℃で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを6ml加え、水素化ホウ素ナトリウム600mg(15.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、343.2mg(51.5%)の標記化合物を得た。
【0033】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 8.00(2H, dd, J=1.4,7.6Hz), 7.54-7.36(2H ,m), 5.09(2H, s)
【0034】
【実施例2】
2−ヒドロキシメチル−6−フルオロベンゾチアゾール(化合物番号11)
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド550.6mg(1.94mmol)をグリコール酸2.06g(27.1mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。さらにグリコール酸0.51g(6.7mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを13ml加え、水素化ホウ素ナトリウム400mg(10.6mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、326.2mg(46.0%)の標記化合物を得た。
【0035】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.92(1H, dd, J=4.8,9.0Hz), 7.57(1H, dd, J=2.6,8.2Hz), 7.27-7.16(1H, m), 5.06(2H, s), 3.30-3.00(1H, brs)
【0036】
【実施例3】
2−ヒドロキシメチル−6−メトキシベンゾチアゾール(化合物番号18)
ジ(2−アミノ−5−メトキシフェニル) ジスルフィド572.8mg(1.86mmol)をグリコール酸2.10g(27.6mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム300mg(7.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて30分還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、391.6mg(53.9%)の標記化合物を得た。
【0037】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.84(1H, d, J=9.0Hz), 7.31(1H, d, J=2.4Hz), 7.06(1H, dd, J=2.4,8.8Hz), 5.02(2H, s), 3.87(3H, s), 3.70-3.55(1H, brs)
【0038】
【実施例4】
2−ヒドロキシメチル−6−メチルベンゾチアゾール(化合物番号15)
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィド555.2mg(2.01mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.09g(27.5mmol)に加え、120℃で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、462.8mg(64.2%)の標記化合物を得た。
【0039】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.87(1H, d, J=8.2Hz), 7.68(1H, s), 7.32-7.26(1H, m), 5.06(2H, s), 3.10-2.90(1H, brs), 2.49(3H, s)
【0040】
【実施例5】
2−(1−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール(化合物番号2)
2,2’−ジチオジアニリン496.2mg(2.00mmol)をL−乳酸2.11g(23.4mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え130℃で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを13ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、490.0mg(68.3%)の標記化合物を得た。
【0041】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.98(1H, d, J=8.6Hz), 7.89(1H, d, J=7.6Hz), 7.52-7.34(2H, m), 5.28-5.23(1H, m), 3.50-3.30(1H, brs)
【0042】
【実施例6】
2−(α−ヒドロキシベンジル)ベンゾチアゾール(化合物番号5)
2,2’−ジチオジアニリン506.2mg(2.04mmol)をL−マンデル酸3.11g(20.4mmol)に加え150℃で1時間加熱した後、モレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを20ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、457.2mg(46.3%)の標記化合物を得た。
【0043】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.98(1H, d, J=8.0Hz), 7.84(1H, dd, J=0.8,6.8 Hz), 7.56-7.31(7H, m), 6.14(1H, s), 4.17(1H, brs)
【0044】
【実施例7】
2−ヒドロキシメチル−6−メチルベンゾチアゾール(化合物番号15)
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィドと4−メチル−2−アミノチオフェノールの混合物555.2mg(モル比6:4)をグリコール酸2.07g(27.2mmol)に加え120℃で1時間加熱した後、さらにグリコール酸1.10g(14.5mmol)とモレキュラーシーブス(3Å)を少量加え同温度で2時間加熱した。その後、1−プロパノールを15ml加え、水素化ホウ素ナトリウム500mg(13.2mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、342.5mg(47.5%)の標記化合物を得た。
【0045】
【実施例8】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン1.01g(4.07mmol)と塩化スズ1.83g (9.65mmol)そして少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.14g(28.1mmol)の1−プロパノール溶液(6ml)に加え110℃で30分加熱した。その後p−トルエンスルフォン酸一水和物を少量加え、12時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、0.30g(22.4%)の標記化合物を得た。
【0046】
【実施例9】
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール(化合物番号1)
2,2’−ジチオジアニリン1.01g(4.07mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸2.11g(27.6mmol)に加え120℃で1時間加熱した。その後、1−プロパノールを20ml加え、水素化ホウ素リチウム1.0g(45.9mmol)をゆっくりと還流する程度に少しずつ加え、続けて1時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、660.7mg(49.1%)の標記化合物を得た。
【0047】
【実施例10】
2−ヒドロキシメチル−6−フルオロベンゾチアゾール(化合物番号11)
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド102.7mg(0.36mmol)をグリコール酸628.6mg(8.27mmol)に加え、100℃で20分加熱した。その後亜鉛粉末を65.8mg(1.01mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)を加え同温度で4時間加熱した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクラマトグラフィーで精製して、64.8mg (49.0%)の標記化合物を得た。
【0048】
【実施例11】
2−ヒドロキシメチル−6−クロロベンゾチアゾール(化合物番号13)
ジ(2−アミノ−5−クロロフェニル) ジスルフィド2.22g(7.00mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)をグリコール酸5.23g(68.8mmol)に加え、120℃で1時間加熱した。さらにグリコール酸3.00g(39.4mmol)と少量のモレキュラーシーブス(3Å)を加え、2時間加熱した。室温にまで冷却後、2−プロパノール30mlを加え、800mg(21.1mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと還流する程度に少しずつ加えた後、2時間還流した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(無水Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトフラフィーで精製して、780.7mg(55.9%)の標記化合物を得た。
【0049】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.91(1H, d, J=8.7Hz), 7.90(1H, d, J=2.1Hz), 7.45(1H, dd, J=8.7,2.1Hz), 5.08(2H, s), 2.65(1H, brs)
【0050】
【発明の効果】
本発明の方法によれば生理活性物質の合成中間体である2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール誘導体を、より容易に合成することができる。
【0051】
以下に参考例及び試験例として、本発明の方法によって製造される化合物(I)を用いた生理活性物質の製造方法、その製剤例及びその生理活性を示す。
【0052】
【参考例】
【0053】
【参考例1】
ジ(2−アミノ−5−メチルフェニル) ジスルフィド
2−アミノ−6−メチルベンゾチアゾール5.01g(30.5mmol)を10%水酸化ナトリウム水溶液60mlに加え、2時間加熱還流した。更に水酸化カリウムを5.0g加え、12時間加熱還流した。反応溶液を水にあけ、酢酸にて中和し、濾取した。得られた固体(2.62g)のうち1.01gをテトラヒドロフラン10mlに溶かし30%過酸化水素水1.5mlを加え、1時間室温にて攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水で洗い、乾燥(無水Na2 SO4 )した後、濃縮した。得られた残渣を再結晶(塩化メチレン・n−ヘキサン)にて精製し、0.82g(50.0%、2工程)の標記化合物を得た。
【0054】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 7.01-6.96(4H, m), 6.64(2H, d, J=8.4Hz), 4.18(4H, brs), 2.14(6H, s)
【0055】
【参考例2】
ジ(2−アミノ−5−フルオロフェニル) ジスルフィド
2−アミノ−6−フルオロベンゾチアゾール506.2mg(3.01mmol)を20%水酸化ナトリウム水溶液5mlに加え、12時間還流した。反応溶液を濾過した後、濾液を酢酸にて中和し、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を、乾燥(無水Na2 SO4 )後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、330.6mg(76.7%)の標記化合物を得た。
【0056】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 6.96-6.87(4H, m), 6.88-6.63(2H, m), 4.18(4H, brs)
【0057】
【参考例3】
6−フルオロ−2−メタンスルホニルメチルベンゾチアゾール
2−ヒドロキシメチルベンゾチアゾール2.24gをテトラヒドロフラン70mlに溶かしトリエチルアミン4mlとメタンスルホニルクロリド1.1mlを加え、室温にて1時間撹袢した。反応終了後、反応溶液を水にあけ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を乾燥後(Na2 SO4 )濃縮し、再結晶(塩化メチレン、ヘキサン)にて精製し、2.00gの標記化合物を得た(収率62.7%)。
【0058】
1H-NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm): 8.01(1H, dd, J=4.8,9.0Hz), 7.61(1H, dd, J=2.6,8.0Hz), 7.27(1H, td, J=2.6,9.0Hz), 5.58(2H, s), 3.15(3H, s)
【0059】
【参考例4】
N−{4−(6−フルオロベンゾチアゾール−2−イルメチル)−2−メチルフェニル}アセトアミド
上記参考例3の方法により製造された6−フルオロ−2−メタンスルホニルメチルベンゾチアゾール108mgと4−アセトアミド−3−メチルフェノール183.2mgのジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、水素化ナトリウム31.2mgを加え、室温で5時間撹袢した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後(Na2 SO4 )、濃縮し、再結晶(塩化メチレン、ヘキサン)にて精製し、130.8mgの標記化合物を得た(収率60.5%)。
【0060】
1H-NMR(200MHz,DMSO) δ(ppm): 9.22(1H, s), 8.09-8.02(2H, m), 7.42(1H, td, J=2.8,9.2Hz), 7.25(1H, d, J=8.6Hz), 6.99-6.86(2H, m), 5.56(2H, s), 2.17(3H, s), 2.02(3H, s)
参考例4において合成された化合物は、殺草作用を有しており、除草剤として使用することができる。例えば、水田において、雑草の発芽前又は発芽後に湛水土壌処理することにより、水田の強雑草であるタイヌビエ、ヒメタイヌビエ、ケイヌビエ等のイネ科雑草を強力に防除することができる。
【0061】
一方、水稲に対しては、選択性が大きく、移植水稲は薬害を受けることがないため、処理適用幅が大きいという利点がある。
【0062】
【参考例5】
(水和剤)
参考例4によって得た化合物25%、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩2.5%、リグニンスルホン酸カルシウム塩2.5%及び珪藻土70%をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0063】
【試験例】
次に、生物試験例を挙げて、具体的にその効果を示す。
【0064】
【試験例1】
水田雑草発芽前処理
100cm2 ポットに水田土壌を充填し、休眠覚醒したタイヌビエの種子を表層1cmに混和した。また、2葉期の水稲の苗を移植して湛水状態とし、温室で生育させた。3日後に、参考例5に準じて調製した水和剤を用いて所定の薬量を湛水土壌処理し、21日後に、次に示す判定基準に従って調査を行なった。
【0065】
(判定基準)
0: 生育抑制率 0〜 10%
1: 生育抑制率 11〜 30%
2: 生育抑制率 31〜 50%
3: 生育抑制率 51〜 70%
4: 生育抑制率 71〜 90%
5: 生育抑制率 91〜100%
その結果、参考例4において合成された化合物は、20g/aの薬量で、タイヌビエに対して5の活性を示し、一方、水稲には0の活性(薬害なし)を示した。
【0066】
【試験例2】
タイヌビエ2.5葉期処理
試験例1と同じ方法で、タイヌビエの2.5葉期に、参考例5に準じて調製した水和剤を用いて所定の薬量を湛水土壌処理し、21日後に、試験例1に示した判定基準に従って調査を行なった。その結果、参考例4において合成された化合物は、10g/aと5g/aの薬量で、タイヌビエに対してそれぞれ5の活性を示し、一方、水稲にはそれぞれ0の活性(薬害なし)を示した。
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