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JP4047046B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP4047046B2
JP4047046B2 JP2002096876A JP2002096876A JP4047046B2 JP 4047046 B2 JP4047046 B2 JP 4047046B2 JP 2002096876 A JP2002096876 A JP 2002096876A JP 2002096876 A JP2002096876 A JP 2002096876A JP 4047046 B2 JP4047046 B2 JP 4047046B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に電子写真方式の複写機、プリンタに関し、特に、複数の像担持体としての感光体と中間転写体とを備え、小型、低価格、高速ファーストプリント、高速連続プリントを実現する画像形成装置に関する物である。
【0002】
【従来の技術】
従来像担持体である複数の感光体を用いた画像形成装置には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色毎に感光体及び現像手段である現像器を含めた画像形成部を有し、各画像形成部で形成された現像剤像(トナー像)を重ね合わせてフルカラー画像を生成するタンデム型のカラー画像形成装置が主流となっている。
【0003】
こうしたタンデム方式の画像形成装置は、単位時間当たりのプリント枚数を多く出来る一方で、画像形成部を複数持たなければならないことから、構成が複雑で、小型化、低価格化が困難であるといった問題を有している。
【0004】
そこで、上述の問題を解決する構成として、基本的に2個の像担持体である感光体と4個の現像手段である現像器と中間転写体を有する以下の(1)〜(4)に記載する構成の画像形成装置が考案され、実用化されている。
【0005】
(1)特開平4−204871号公報に開示されたように、2つの感光体と1つの中間転写体を備え、2つの感光体で第一色、第二色に対応した現像剤像(トナー像)を形成し、中間転写体に各トナー像を重ねて転写した後に、更に、それぞれの感光体で第三色、第四色のトナー像を形成して、前述の中間転写体上のトナー像に更に重ねて転写し、以上のようにして得られたトナー像を転写材に転写、定着することで、フルカラー画像を得る提案もなされている。
【0006】
図7は上述の従来例の構成を示しており、2個の感光体1a、1b、感光体1a周囲に備えられた2個の現像器2a、2b、感光体1b周囲に備えられた2個の現像器2c、2d、を有している。先ず、感光体1aに第一色であるイエロー色の現像剤(トナー)を収容した現像器2a、感光体1bに第2色であるマゼンタトナーを収容した現像器2cより、それぞれの感光体上の静電潜像が現像され、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)3にこの2つの色のトナー像を重ねて転写した後、中間転写ベルト3を一周させて、感光体1a上にイエロートナー像及びマゼンタトナー像と同様に、現像器2bにより形成されたシアントナー像、現像器2dより形成されたブラックトナー像がそれぞれ先のイエロートナー像とマゼンタトナー像の複合トナー像に重ねられる。中間転写ベルト3上に形成された4色の複合トナー像は、二次転写手段14により転写材カセット5、6から搬送された転写材に二次転写され、定着器4によって、転写されたトナー像が転写材に固着される。
【0007】
この方式の画像形成装置は、前述したタンデム型に比して比較的簡単な構成で、且つ、比較的低価格を実現できる構成でありながら、単位時間あたりのプリント枚数もタンデム方式のものに対して1/2まで向上できるといった特徴を有している。
【0008】
(2)その他の構成として、更に、特開平8−123123号公報に開示されたような構成のドラム状の中間転写体(中間転写ドラム)を用いる画像形成装置がある。こうした構成について図8を用いて説明すると、2つの感光体1a、1bに1つの中間転写ドラム7を設けて、それぞれの感光体1a、1bに複数色の重ねあわせによるトナー像を形成し、それぞれの感光体1a、1bに形成されたトナー像を中間転写ドラム7上に重ねて転写することで、先に説明した、図7にて説明した2個の感光体と4個の現像器と中間転写ベルトを設けた画像形成装置と同様の効果を高画質、長寿命で享受する方法が提案されている。
【0009】
(3)又、特開2000−352854号公報に開示された構成の画像形成装置について、図9を用いて説明すると、2つの感光体1a、1bと1つの中間転写体3、更に、4つの現像器Y、M、C、Bkを備えた現像切り替え手段である1つの回転現像装置8を備え、現像器を2つずつ、感光体1a、1bのそれぞれに対向させてトナー像を形成するように構成し、装置の小型化を図る提案もなされている。
【0010】
(4)又、特開2000−338739号公報に開示された構成の画像形成装置について図10を用いて説明すると、1つの中間転写体3を挟むように2つの感光体1a、1bを配置し、それぞれの感光体1a、1bに現像する二つの黒色現像器2d、2d’を備える事で、白黒画像のプリント生産性を向上する提案もなされている。又、数を増やす現像器はブラックと限定されず、現像器2a〜2dのいずれかと同色のトナーを収容する現像器を増やして、画像形成を行なうものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した(1)〜(4)のような構成の従来の電子写真装置においては、以下のような問題を有していた。
【0012】
(1)図7に示した画像形成装置では、中間転写ベルト3を2つのローラ31、32で巻架することによって形成される水平なベルト面tに感光体1a、1bを有する2つの画像形成部Pa、Pbを並べて配置しており、この2つの画像形成部Pa、Pbが、感光体1a、1b以外に帯電手段10a、10b、現像手段2a〜2d等を含んでいることから前記中間転写ベルト3の水平面tには長さが必要であり、且つ、この水平面tが転写材の搬送方向に対して平行に配されている為、転写材の搬送経路が長くなる傾向がある。その結果、1枚目のプリント出力時間(FCOT)がかかるといった問題がある。
【0013】
図7に示す画像形成装置では、同上にして中間転写ベルト3全体の長さも長くなる為、中間転写ベルト3の一回転に要する時間も長くなり、単位時間あたりのプリント枚数が少なく制限される(連続プリント速度が低下する)といった問題がある。
【0014】
(2)図8に示した画像形成装置では、中間転写ドラム7が形成するトナー像の最大サイズを確保する必要のある一方で、ドラム形状を構成している為、中間転写体7が装置内で占める体積が大きくなり、小型化の障害となる。
【0015】
(3)図9に示した画像形成装置では、一つの回転現像装置8を用いて、2つの感光体1a、1bにトナー像形成を行う構成となっているため、一方の感光体1a(又は1b)でのトナー像の形成が終了しても、他方の感光体1b(又は1a)でのトナー像の形成が終わるまで感光体1aにおいて現像器を交換することはできず、これによって更に単位時間あたりのプリント枚数を低下させるといった問題がある。
【0016】
更に、図9に示した画像形成装置では、2つの感光体1a、1bと回転現像装置8、及び、中間転写体3とによって囲まれた狭いスペースに、トナー像を形成する為の潜像形成手段(不図示)を配置する必要があり、感光体1a、1bへの光の照射がLED等の小型な手段に限定される為、レーザーとポリゴンミラーを用いる高速な照射手段を利用することが不可能であり、単位時間あたりのプリント枚数を多く出来ないといった問題がある。
【0017】
又、更に、同上にして、感光体1a、1bへの光の照射手段を配置する為に、2つの感光体1a、1b間距離を広くとろうとすると、中間転写ベルト3が大型化し、中間転写ベルト3が1回転に要する時間が長くなり、ここでも、単位時間あたりのプリント枚数を低下させるといった問題がある。
【0018】
(4)図10に示した画像形成装置では、直線状に張られた無端状の中間転写ベルト3を挟むように2つの感光体1a、1bが配置されている為、2つの感光体を結ぶ中間転写ベルト3の長さが長くなり、その結果4色のトナー像を重ねあわせるのに時間がかかり、これによっても、FCOTが長くなるといった問題がある。
【0019】
(5)従来例(1)〜(4)に記載したこれら従来例の画像形成装置においては、各感光体での画像形成は中間転写体上での画像位置が合うように各画像形成部の制御が行なわれる為、画像形成に用いられる高圧電源の制御もそれぞれのタイミングで行われ、これにより、画像形成に関わるソフト開発の負担が増大するばかりでなく、感光体の数に合わせて、必要になる高圧電源の数も増大し、小型化、低価格化の妨げになるといった問題がある。
【0020】
更に、同上にして、画像形成のタイミングが異なることにより、前述の高圧電源を含む画像形成に絡む駆動系のタイミングも異なる為、それぞれの駆動に伴なう電源電圧の変動や、機械的振動により、形成中の画像に帯び状の斑が出来るなど画像品質の低下を招く危険がある。又、前述の画像品質の低下を防ぐ為に装置の開発負担が増大するといった問題がある。
【0021】
従って、本発明の目的は、複数の像担持体と中間転写体とを備えた画像形成装置において、装置本体を大型化させることなく、低コストで、しかも1枚目プリント出力時間(FCOT)が長くなることや単位当たりのプリント枚数が低下することもなく、良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、表面に現像剤像が形成される第一の像担持体及び第二の像担持体と、前記第一と第二の像担持体で形成された現像剤像が一次転写される中間転写体と、第一の一次転写位置において前記第一の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を一次転写させる第一の一次転写手段と、第二の一次転写位置において前記第二の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を転写させる第二の一次転写手段と、前記第一及び第二の一次転写手段へ電圧を与える電源と、前記中間転写体に一次転写された現像剤像を転写材上に二次転写する二次転写手段と、を有し、前記中間転写体上の現像剤像に重なる様に、前記第一及び第二の一次転写位置で一次転写が繰り返される画像形成装置において、
前記中間転写体が2つの現像剤像を保持することが可能であって、
前記中間転写体が2つの現像剤像を保持する場合には、前記第一の一次転写位置で前記中間転写体に一次転写された1つ目の現像剤像に重なる様に第二の一次転写位置で一次転写が開始されると同時に、第一の一次転写位置で2つ目の現像剤像の一次転写が開始され、
前記中間転写体の移動方向における前記第一の一次転写位置から前記第二の一次転写位置までの部分の長さが、それ以外の部分の長さと略等しい長さであって、
対向する前記第一又は第二の像担持体上に現像剤像を形成する複数の現像手段を保持し、保持した該複数の現像手段のうちいずれかひとつを前記第一又は第二の像担持体に選択的に対向させる現像切り替え手段が、前記第一及び第二の像担持体の周囲に設けられ、前記第一の像担持体周囲の前記現像切り替え手段と、前記第二の像担持体周囲の前記現像切換手段と、が共通の駆動手段からの動力切換により動作することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0023】
本発明の一実施態様によると、更に、前記第一と第二の像担持体のそれぞれの周囲に、像担持体を帯電する帯電手段を備え、前記帯電手段、前記現像手段のうち少なくとも一種類の手段が、前記第一と第二の像担持体とにおいて同じタイミングで動作する。
【0024】
本発明の他の実施態様によると、前記同じタイミングで動作する手段に対して、前記第一と第二の像担持体とで共通の電源出力が供給される。
【0026】
本発明の他の実施態様によると、前記中間転写体に転写された現像剤像を転写材に転写する二次転写手段を有し、又、前記中間転写体に当接する位置が、該中間転写体移動方向で上流側から下流側に向かって、前記第一の一次転写手段、前記第二の一次転写手段、前記二次転写手段の順に配置され、前記中間転写体の前記第二の一次転写手段と前記二次転写手段との間の長さが、前記第一の一次転写手段と前記二次転写手段との間の長さよりも短い。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0028】
実施例1
本発明を実施する、本実施例における画像形成装置の構成図を図1に示す。
【0029】
本実施例における画像形成装置は、図1に示すように、(A)それぞれ光に反応してその表面の導電状態を変化する、第一の像担持体である感光体1a、第二の像担持体である感光体1b、(B)感光体1a、1b表面に形成される静電潜像を、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤(トナー)により可視化する第一の現像手段であり感光体1a周囲に設けられた現像器2a、第二の現像手段であり感光体1b周囲に設けられた現像器2b、第三の現像手段であり感光体1a周囲に設けられた現像器2c、第四の現像手段であり感光体1b周囲に設けられた現像器2d、(C)感光体1a、1b上に形成された現像剤像(トナー像)が転写されるベルト状に構成された中間転写体3、(D)感光体1aに形成されたトナー像を中間転写体3に転写させる為の第一の転写手段である一次転写ローラ13a、及び感光体1bに形成されたトナー像を前記中間転写体3に転写させる為の第二の転写手段である一次転写ローラ13bである一次転写手段、を備える。
【0030】
そして、更に、上記(A)感光体1a、1b(B)現像器2a〜2d(C)中間転写体3、(D)一次転写ローラ13a、13bに加え、(E)転写材に転写されたトナー像を転写材に熱と圧力とによって定着する定着器4、(F)トナー像が転写される前の転写材が格納される転写材カセット5、6、(G)感光体1a、1bの表面を一様に帯電する為の帯電手段である一次帯電ローラ10a、10b、(H)形成すべき画像情報に応じた光の照射を行なう為にレーザー光Lの反射によって二方向のレーザー走査を行なうポリゴンミラー11、及び該ポリゴンミラー11からのレーザー走査光Lを反射して感光体1a,1bに導くミラー12a、12b、12c、12d等を含む感光体1a、1b上に静電潜像を形成する潜像形成手段、(I)中間転写体3上に転写されたトナー像を転写材カセット5或いは6から取り出される転写材上に転写する二次転写手段である二次転写ローラ14、(J)二次転写ローラ14の位置から定着器4に転写材を搬送する転写材搬送ベルト15、及び(K)各感光体1a、1b周囲に配置されたそれぞれ感光体1a、1b上に残ったトナーを回収するクリーナー16a、16b、以上(E)〜(K)の装置にて構成されている。
【0031】
尚、(C)にて前述の中間転写体3は、本実施例においては、想定される転写材の最大サイズの現像剤像(トナー像)を1面分、保持できる大きさで、特に、無端状に構成された中間転写体3の一周分の長さが、この最大サイズの長手方向となるように構成されている。
【0032】
以上の構成において、次に動作説明を行うが、説明にあたって、本実施例においては、まず、転写材の想定最大サイズがA3サイズの場合について説明することとする。このA3のサイズの画像形成は後に説明する図2のタイミングチャートに従って行われる。
【0033】
プリントの開始が指示されると、各感光体1a、1b、各一次帯電ローラ10a、10b、中間転写体3、各現像器2a〜2d内の現像スリーブが所定の回転・移動動作を始める。続いて、一次帯電ローラ10a、10bに所定の高圧電力が供給され、これによって、各感光体1a、1bの表面が一様に帯電される。
【0034】
帯電された各感光体1a、1bには、ポリゴンミラー11からのレーザー走査光Lが各ミラー12a〜12dの働きにより照射され、この照射に基づいて、各感光体1a、1b表面の帯電状態が変わることによって静電潜像が形成される。
【0035】
ここで、プリントが指示されて、最初の静電潜像の形成が始まるときは、感光体1aのみが潜像形成動作を始め、感光体1bには静電潜像形成が始まらない構成となっており、又、この一回目の静電潜像の形成は、イエロー画像に対応した情報に基づいて行われる。続いて、感光体1aに形成された静電潜像は、第一の現像手段である現像器2aの働きによりイエローのトナーで現像され、感光体1aの表面上にはイエローのトナー像が形成される。
【0036】
該イエローのトナー像は、第一の転写位置である、感光体1aに対向した第一の一次転写ローラ13a部において、該ローラ13aに供給される高圧電力の作用によって中間転写体3に転写され、中間転写体3の回転移動によって、第二の転写位置である、感光体1bに対向した第二の一次転写ローラ13b部まで搬送される。
【0037】
一方、感光体1aでのイエローのトナー像の形成がおよそ半分ほど終了すると、感光体1bでは、第二の現像手段である現像器2bによってマゼンタのトナー像の形成が開始される。
【0038】
マゼンタのトナー像は、中間転写体3によって搬送されるイエローのトナー像と位置合わせされて、第二の一次転写ローラ13bに供給される高圧電力の作用により、中間転写体3上のイエローのトナー像に重ねられて転写される。
【0039】
続いて、イエローのトナー像の形成が終了し、マゼンタのトナー像の形成がおよそ半分ほど終了すると、感光体1aでは第三の現像手段である現像器2cによって、シアンのトナー像の形成が開始される。
【0040】
シアンのトナー像は、中間転写体3によって搬送されるイエローとマゼンタとが重なり合った前述のトナー像と位置合わせされて、第一の一次転写ローラ13aに供給される高圧電力の作用により、中間転写体3上のトナー像に重ねられて転写される。
【0041】
更に、マゼンタのトナー像の形成が終了し、シアンのトナー像の形成がおよそ半分ほど終了すると、感光体1bでは第四の現像手段である現像器2dによるブラックのトナー像の形成が開始される。
【0042】
ブラックのトナー像は、中間転写体3によって搬送されるイエローとマゼンタとシアンとが重なり合った前述のトナー像と位置合わせされて、第二の一次転写ローラ13bに供給される高圧電力の作用により、中間転写体3上のトナー像に重ねられて転写される。
【0043】
以上の工程を経て、中間転写体3上には4色のトナーが重ねられたフルカラーのトナー像が形成され、転写材カセット5又は6から給紙、搬送されるA3サイズの転写材に、二次転写ローラ14部で、該ローラに供給される高圧電力の作用によって転写される。尚、フルカラーのトナー像が転写された転写材は、搬送ベルト15により定着器4に搬送され、前記トナー像は、該定着器4からの熱と圧力により前記転写材に定着される。
【0044】
以上の動作におけるトナー像の形成過程をタイミングチャートで図2に示す。ここで、イエロー転写及びシアン転写のタイミングが、第一の転写位置における、感光体1aから中間転写体3へのトナー像の転写タイミング(a)であり、マゼンタ転写とブラック転写のタイミングが、第二の転写位置における、感光体1bから中間転写体3へのトナー像の転写タイミング(b)であり、二次転写のタイミングが、中間転写体3から転写材へのトナー像の転写タイミング(c)であることを示している。
【0045】
図2に示すように、イエローのトナー像の転写が半分程度終了したところで、イエローのトナー像の先端からマゼンタのトナー像の転写が開始され、イエローのトナー像の転写が終了してまもなくしてマゼンタのトナー像の転写が半分程度終了したところで、中間転写体3上に形成されているトナー像の先端に合わせて、シアンのトナー像が転写され、更に同様にして、ブラックのトナー像の転写が開始される。ブラックの転写が開始されると、そのトナー像が二次転写手段である二次転写ローラにさしかかったところで、転写材への二次転写が開始される動作となっている。
【0046】
本実施例の説明においては転写材の想定最大サイズをA3としているので、中間転写体3の大きさはA3のトナー画像が保持できるように、A3サイズよりやや大きい程度に形成されている。この為、転写材のサイズがA3のときは、中間転写体3上のおよそ半面にトナー画像を転写したところで、次の色のトナー画像の転写位置に到達するため、図2のタイミングチャートに示したようなタイミングで画像形成を行うが、転写材のサイズがその半分のA4以下のときは、中間転写体3上に2面目分(或いは、それ以上)のトナー画像を転写させて、A4サイズでの画像形成におけるタイミングチャートである図3を用いて以下に説明するような画像形成を行うことで、各装置の動作を共通化できるように構成している。
【0047】
ここでは、A4サイズの画像プリントを連続で2枚行う場合について説明する。この場合、中間転写体3にはその一周の中に2面分のA4サイズのトナー像が保持されるよう制御される。このA4サイズの画像形成は、後に説明する図3のタイミングチャートに従って行われる。
【0048】
まず、プリントの開始が指示されると、各感光体1a、1b、各帯電ローラ10a、10b、中間転写体3、各現像器2a〜2b内の現像スリーブ所定の回転・移動動作を始める。続いて、各帯電ローラ10a、10bに所定の高圧電力が供給され、これによって、各感光体1a、1bの表面が一様に帯電される。帯電された各感光体1a、1bには、ポリゴンミラー11からのレーザー走査が各ミラー12a〜12dの働きにより照射され、この照射に基づいて、各感光体1a、1b表面の帯電状態が変わることによって、静電潜像が形成される。
【0049】
ここで、プリントが指示されてから一回目のA4サイズの静電潜像の形成は感光体1aでのみで始められ、このタイミングでは、感光体1bにおいては静電潜像の形成を始めない構成となっており、又、この静電潜像の形成は、イエロー画像の1枚目に対応した情報に基づいて行われる。
【0050】
更に、この静電潜像の形成が終了するとまもなく、感光体1aでは続いて、2枚目の静電潜像の形成が開始される。
【0051】
この時、感光体1bでは1枚目のA4画像に相当するマゼンタのトナー像に対応する静電潜像の形成が同時に開始され、これらの動作により形成された静電潜像は、それぞれイエローとマゼンタのトナーで現像されたのち、それぞれ第一の転写位置である第一の一次転写ローラ13a部と、第二の転写位置である第二の一次転写ローラ13b部とで、それぞれに供給される高圧電力の作用により中間転写体3に転写される。
【0052】
ところで、マゼンタトナーの中間転写体3への転写は、前述の1枚目のイエロートナー像と位置合わせされるよう静電潜像の形成タイミングが調整されており、これによって、転写動作によりイエローとマゼンタのトナー像が重ね合わされる。
【0053】
更に、感光体1bでは、前述のマゼンタの1枚目の静電潜像の形成が終了すると間もなく、マゼンタの2枚目の静電潜像の書き込み照射が、感光体1aでは、シアントナーに対応した1枚目の静電潜像の書き込み照射が開始され、以下、上述のように現像と転写、再び、静電潜像の形成・・・というように、感光体1b上での2枚目のブラックトナー像の形成が終了するまで同じ動作が繰り返される。
【0054】
更に、以上のようにして中間転写体3上に形成されたフルカラーのトナー像はブラックのトナー像が重ねて転写されるとまもなく、二次転写ローラ14部で、該ローラ14に供給される高圧電力の作用により、搬送・給紙された転写材に転写され、前述のA3画像のプリントと同様に定着後、排紙される。
【0055】
図3に上記動作におけるトナー像の形成過程をタイミングチャートに示す。
【0056】
ここで、イエロー転写及びシアン転写のタイミングが、第一の転写位置における、感光体1aから中間転写体3へのトナー像の転写タイミング(a)であり、マゼンタ転写とブラック転写のタイミングが、第二の転写位置における、感光体1bから中間転写体3へのトナー像の転写タイミング(b)であり、二次転写のタイミングが、中間転写体3から転写材へのトナー像の転写タイミング(c)であることを示している。
【0057】
図3に示すように、感光体1aにおいて、1枚目のイエローのトナー像の転写(イエロー転写(1))が終了したところで、感光体1bにおいて、イエロー転写(1)によって形成されたトナー像の先端から1枚目のマゼンタのトナー像の転写(マゼンタ転写(1))が開始され、同時に感光体1aでは、2枚目のイエローのトナー像の転写(イエロー転写(2))が開始される。該イエロー転写(2)の終了と同時に、感光体1bにて行われていた1枚目のマゼンタのトナー像の転写(マゼンタ転写(1))が終了し、まもなくして、中間転写体3上に形成されているイエロー転写(1)とマゼンタ転写(1)によるトナー像の先端に合わせて、感光体aにおける1枚目のシアンのトナー像の転写(シアン転写(1))が開始され、同時に、感光体1bにおいて、中間転写体3上に形成されているイエロー(2)のトナー像の先端に合わせて、2枚目のマゼンタのトナー像の転写(マゼンタ転写(2))が開始される。更に、同様にして、感光体1aにおける2枚目のシアンのトナー像の転写(シアン転写(2))、感光体1bにおける1枚目のブラックのトナー像の転写(ブラック転写(1))、そして、感光体1bにおける2枚目のブラックのトナー像の転写(ブラック転写(2))が、各々に対応した中間転写3上のトナー像に転写されて、フルカラーのトナー像が形成される。
【0058】
尚、ブラック転写(1)が開始されると、形成されたフルカラー画像が直下の二次転写ローラ14にさしかかったところで、転写材カセット5、6から搬送・給紙された1枚目のA4転写材に転写され(二次転写(1))、定着器4で定着されて1枚目のプリント出力として排紙される。又、続いて、2枚目のトナー像も同様にして、ブラック転写(2)が開始されると、同様に形成されるフルカラー画像が、その直下の二次転写ローラ14にさしかかったところで、転写材カセット5、6から搬送・給紙された2枚目のA4転写材に転写され、定着器4で定着されて、2枚目のプリント出力として排紙される。
【0059】
このとき、(シアン転写(2))が終わったタイミングで、感光体1aにおいて、3枚目のイエローのトナー像の転写を始めることで、3枚目以上の連続プリントを同様に続けることが可能である。
【0060】
尚、A4サイズの出力を1枚出力する場合は、図3のタイミングチャートにおいて、2枚目のトナー像の形成をブランクとした動作となる。又、A4より面積の小さいA5、A6・・・といったサイズに関しては、中間転写体3に重ねて形成されるトナー像の数を3、4・・・と増やしていく動作も可能である。ただし、このようなタイミングで画像形成を行うときは、中間転写体は、これらのトナー像を形成する数の2倍の数だけ搭載できる面積が必要である。
【0061】
更に、面積がA4より大きく、A3より小さいサイズの転写材に関しては、上述のA3サイズのプリント動作と同様にして、中間転写体3上に1枚分のトナー像を形成するように動作させることで実現可能である。
【0062】
以上、図3にて説明したように、本実施例においては、転写材のサイズがA4のときには、感光体1a、1b双方でのトナー像の形成及び中間転写体3への転写が全て同じタイミングで動作するように構成されている。このようなタイミングで動作を行うことによる効果は、本実施例の画像形成装置においては、転写材を中間転写体3に複数乗せて画像形成を行う、A4のサイズにおいてであるので、ここでは、4の用紙にて図3のタイミングによる動作を実行した。
【0063】
そして、本発明の特徴部分である、こうした画像形成装置を実現するための構成として、2つの一次転写ローラ13aと13bとが、中間転写体3において均等に配置されていることが挙げられる。つまり、図4を用いて説明すると、中間転写体3の回転方向に沿った一次転写ローラ13aから13bまでの中間転写体3の長さLdは、同方向に沿った一次転写ローラ13bから13aまでの長さLd’に等しい。言い換えると、中間転写体3に沿った一方向、ここでは中間転写体3の移動方向における第一及び第二の転写ローラ13a、13bの配置において、中間転写体3の第一の転写ローラ13aの位置から第二の転写ローラ13bの位置までの部分の長さLdが、それ以外の部分の長さLd’と略等しい長さである。
【0064】
この構成によって、中間転写体に搬送されるトナー像の移動が一次転写ローラ13aから13bに移動する距離と、一次転写ローラ13bから13aへと移動する距離と、が等しくなり、両一次転写ローラ13aと13bの中間転写体3への転写が同タイミングで行われるようになる。
【0065】
そして、これに応じて、感光体1aと1bとの位置も一次転写ローラ13a、13bに対向して設けられるので、それぞれの感光体1a及び1bにおける一次帯電、静電潜像形成、現像においても、一次転写のタイミングを合わせて、この構成を実現するために、本実施例においては、中間転写体3の長さ、各一次転写ローラ13aと13b間の距離、各感光体1a、1bと一次帯電器10a、10b、現像器2a〜2d、二次転写ローラ14の位置関係が略決定付けられている。
【0066】
即ち、各感光体1a、1bは同じ径(ra=rb)で形成され、周囲に配置される一次帯電ローラ10a、10bから各感光体1a、1b回転方向上流側の現像器2a、2cまでの感光体1a、1bの周長La、La’、現像器2a、2bから下流側の現像器2b、2dまでの感光体1a、1bの周長Lb、Lb’、更には、現像器2b、2dから各一次転写ローラ13a、13bまでの感光体1a、1bの周長Lc、Lc’がそれぞれ、La=La’、Lb=Lb’、Lc=Lc’で構成されている。
【0067】
又、特に、1枚目のプリントに掛かる時間(FCOT)を極力短縮する為に、本実施例では以下の構成も付加している。即ち、中間転写体移動方向上流から下流に向かって、第一の一次転写ローラ13a、第2の一次転写ローラ13b、二次転写ローラの順に配置されており、二次転写ローラ14から第一の一次転写ローラ13aまでの中間転写体3の周長Le、第二の一次転写ローラ13bまでの周長Le’、をLe>Le’となるように構成している。
【0068】
これによって、フルカラーのトナー像が形成された直後に転写材へのトナー像の転写が可能になり、FCOTを極力短くすることが可能になっている。
【0069】
又、前述した通り、各感光体1a、1bに対する一次帯電ローラ10a、10b、現像器2a〜2d、一次転写ローラ13a、13bに供給される高圧電力は、それぞれ同じタイミングで制御されるため、それぞれ感光体1aと1bで共通の電源から供給する構成にすることができる。
【0070】
ここで、現像器2a〜2dへの高圧電力の供給を共通化する場合は、現像器と感光体1a又は1bとの対向をタイミング制御により着脱することが多い。即ち、現像を行う現像器は感光体と対向させると共に高圧電力の供給を行い、現像させない現像器は感光体との対向は解除した上で、高圧電力の供給を受ける動作とする。
【0071】
又、他の手法として、現像器への電力供給を切替える手段を用意し、高圧電力の出力は単一の電源により統一したタイミングで動作させ、どこの現像器の組合せに供給するかを切替えるように動作させても構成することができる。
【0072】
図5に、本実施例における画像形成に用いられる高圧電源装置の概略構成図を示す。図5に示すように、一次帯電用高圧電源部17、現像用高圧電源部18、一次転写用高圧電源部19、二次転写用高圧電源部20は、それぞれ、2つ(ここでは、現像用高圧電源部は4つ)の出力を装備しており、それらは、各感光体1a、1bの負荷に接続されるように構成されている。
【0073】
このように、二つの感光体で形成されたトナー像を中間転写体上で重ね合わせてフルカラー画像を得る画像形成装置においては、それぞれの感光体に中間転写体を挟んで対向して設けられている、2つの一次転写手段が中間転写体の周長において均等に配置されていることにより、各感光体でのトナー像の形成を同じタイミングで行える構成とし、更に、それに対応して、画像形成工程で制御される各感光体、現像器内のスリーブ、中間転写体、各一次帯電ローラや二次帯電ローラ等の配置を調整することにより、これらの駆動をも全く同じタイミングで制御させることができ、更に、各高圧電源からの電力供給のタイミングも共通にできるので、駆動や出力のON・OFFに伴う機械的な振動や電気的な振動の発生を画像形成に関わらない同じタイミングに集約することができ、画像品質の低下を回避できるという効果を発揮しながら、中間転写体の周長は想定される転写材サイズを確保できる程度の必要最低限の大きさに制限できるので、単位時間辺りのプリント出力の低下を回避できる。
【0074】
又、画像品質の低下が回避される為、画像品質確保の為の装置の開発負荷を軽減することができる。又、制御シーケンスが簡素化されることにより、装置の制御ソフトの開発負荷を大幅に軽減でき、低コスト化が実現できる。更に、高圧電源やモータなどの共通化が可能にでき、低価格化や小型化を実現できる。
【0075】
又、フルカラーのトナー像形成後の転写材へのトナー像の転写を極力早期の内に実行できる構成としたので、1枚目のプリント時間(FCOT)を短縮できる効果がある。
【0076】
更に、中間転写体をベルトで構成できるので、ドラム形状に比べてスペースの効率的な利用が可能であり、装置の小型化が実現できる。
【0077】
実施例2
実施例1においては、各感光体に対して二つの現像器を備える構成を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、それぞれの感光体に対していわゆる現像切り替え手段である回転現像装置を具備して、2つの現像器を切換使用する構成としてもよい。
【0078】
この場合、各感光体に対する現像器の対向位置は、各回転現像装置に対して一箇所ずつで構成され、前記各回転現像装置の駆動動作もそれぞれ同時に行うよう構成される。
【0079】
図6に回転現像装置を用いた本実施例の構成例を示す。本実施例では、感光体1a、1bの周囲にそれぞれ回転現像装置21a、21bを備える構成とする。感光体1a周囲の回転現像装置21aには、現像器2a、2c、感光体1b周囲の回転現像装置21bには、現像器2b、2dを具備している。それぞれ回転現像装置21a、21bは、駆動手段として、それらの駆動動力を発生する動力源22及び駆動源22からの動力の伝達を切替えるクラッチ23に継続されている。
【0080】
図6に示すように、各回転現像装置21a、21bは具備している2つの現像器2aと2cのうちのどちらかひとつ、2bと2dのうちのどちらかひとつを各感光体1a、1bに対して対向させてセットする。セットされた現像器は上述した装置動作に従って、対向している感光体1a、1bに形成されている静電潜像を現像する。
【0081】
各回転現像装置21a、21bは、同様に、実施例1にて上述した装置動作に基づく所定のタイミングで各感光体1a、1bに対向する現像器を切替えるが、本実施例の装置の動作では、各回転現像装置21a、21bの現像器切換は、必ず独立したタイミングで交互に行われる為、クラッチ23を用いることで、単一の駆動手段である動力源22からの駆動動力で動作させることが可能にできる。
【0082】
即ち、各回転現像装置21a、21bは交互に間欠的に動作して各感光体1a、1bに対向する現像器を切替えるが、この切換動作を単一の動力源で実現することができ、回転現像装置21a、21bを用いる場合での、低価格化、小型化を実現することができる。
【0083】
このように回転現像装置を備えた画像形成装置においても、実施例1に記載したものと同様の効果が得られ、それぞれの感光体に中間転写体を挟んで対向して設けられている、2つの一次転写手段が中間転写体の周長において均等に配置されることにより、各感光体でのトナー像の形成を同じタイミングで行える構成とすることで、画像品質の低下を回避できるという効果を発揮しながら、単位時間辺りのプリント出力の低下を回避でき、低価格化や小型化、又、1枚目のプリント時間(FCOT)を短縮できる。
【0084】
更に、回転現像装置21a、21bによって、現像器2a〜2dのうち選択された現像器それぞれを同様の体勢で、感光ドラム1a、1bと対向させるので、常に感光ドラム1a、1b上の潜像位置から対向する現像器までの距離を常に一定の位置に保持できるため、どの現像器においても静電潜像が同じ条件で現像することができ、更に、現像器2a〜2dの断面或いは形状が全て同一で、且つ現像時の感光ドラム1a、1bに対する現像器の位置及び向き等がどの現像器においても同じく、且つ理想的な位置で行えるため、現像剤の循環性などのプロセス条件も同じとなり、その結果全ての現像剤(種類)に対して、常に安定した同一条件のトナー像を提供することが可能となる。
【0085】
ここで、本明細書においては、1個の感光体に対して、2個の現像器を有する画像形成装置において説明したが、現像器の数や色の種類等はこれに限るものではない。
【0086】
又、以上に説明した画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置は、第一及び第二の二つの像担持体で形成された現像剤像を中間転写体上で重ね合わせて画像を得る画像形成装置において、それぞれの像担持体に中間転写体を挟んで対向して設けられている2つの一次転写位置が中間転写体の周長において均等に配置されている。また、中間転写体に2つの現像剤像を形成する場合、第一の一次転写位置で中間転写体上に一次転写された1つ目の現像剤像に重なる様に第二の一次転写位置で一次転写が開始されると同時に、第一の一次転写位置で2つ目の現像剤像の一次転写が開始される。更に、対向する前記第一又は第二の像担持体上に現像剤像を形成する複数の現像手段を保持し、保持した該複数の現像手段のうちいずれかひとつを第一又は第二の像担持体に選択的に対向させる現像切り替え手段が、第一及び第二の像担持体の周囲に設けられ、第一の像担持体周囲の現像切り替え手段と、第二の像担持体周囲の現像切換手段と、が共通の駆動手段からの動力切換により動作する。これらの構成によって、第一の一次転写位置と第二の一次転写位置における転写の開始タイミングを同じにすることが可能になり、一次転写のための電圧印加の制御を簡素化することができる。同時に、低価格化、小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】画像形成装置による最大サイズの転写材1枚印刷の際の各転写動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】本発明に係る画像形成装置による、連続印刷の際の各転写動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係る中間転写体とその周囲の構成の一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る画像形成手段を動作させる電源の一例を示す回路図である。
【図6】本発明に係る中間転写体とその周囲の構成の他の例を示す説明図である。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図8】従来の画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
【図9】従来の画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
【図10】従来の画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a、1b 感光体(第一、第二の像担持体)
2a、2b、2c、2d 現像器(第一〜第四の現像手段)
3 中間転写体
8、21a、21b 回転現像装置(現像切り替え手段)
10a、10b 一次帯電器(帯電手段)
13a、13b 一次転写ローラ(第一、第二の転写手段)
14 二次転写ローラ(二次転写手段)
17、18、19、20 画像形成手段電源
22 駆動源(駆動手段)
23 クラッチ(駆動手段)

Claims (6)

  1. 表面に現像剤像が形成される第一の像担持体及び第二の像担持体と、前記第一と第二の像担持体で形成された現像剤像が一次転写される中間転写体と、第一の一次転写位置において前記第一の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を一次転写させる第一の一次転写手段と、第二の一次転写位置において前記第二の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を転写させる第二の一次転写手段と、前記第一及び第二の一次転写手段へ電圧を与える電源と、前記中間転写体に一次転写された現像剤像を転写材上に二次転写する二次転写手段と、を有し、前記中間転写体上の現像剤像に重なる様に、前記第一及び第二の一次転写位置で一次転写が繰り返される画像形成装置において、
    前記中間転写体が2つの現像剤像を保持することが可能であって、
    前記中間転写体が2つの現像剤像を保持する場合には、前記第一の一次転写位置で前記中間転写体に一次転写された1つ目の現像剤像に重なる様に第二の一次転写位置で一次転写が開始されると同時に、第一の一次転写位置で2つ目の現像剤像の一次転写が開始され、
    前記中間転写体の移動方向における前記第一の一次転写位置から前記第二の一次転写位置までの部分の長さが、それ以外の部分の長さと略等しい長さであって、
    対向する前記第一又は第二の像担持体上に現像剤像を形成する複数の現像手段を保持し、保持した該複数の現像手段のうちいずれかひとつを前記第一又は第二の像担持体に選択的に対向させる現像切り替え手段が、前記第一及び第二の像担持体の周囲に設けられ、前記第一の像担持体周囲の前記現像切り替え手段と、前記第二の像担持体周囲の前記現像切換手段と、が共通の駆動手段からの動力切換により動作することを特徴とする画像形成装置。
  2. 更に、前記第一と第二の像担持体のそれぞれの周囲に、像担持体を帯電する帯電手段を備え、前記帯電手段、前記現像手段のうち少なくとも一種類の手段が、前記第一と第二の像担持体とにおいて同じタイミングで動作することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記同じタイミングで動作する手段に対して、前記第一と第二の像担持体とで共通の電源出力が供給されることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  4. 前記第一と第二の像担持体が同径の円筒形に構成され、且つ、前記第一の像担持体の周囲に設置された、前記帯電手段、前記現像手段、及び前記第一の一次転写手段の前記第一の像担持体に対する相対的な位置関係と、前記第二の像担持体の周囲に設置された、前記帯電手段、前記現像手段、及び前記第二の一次転写手段の前記第二の像担持体に対する相対的な位置関係と、が同じ位置関係に配置されることを特徴とする請求項2又は3の画像形成装置。
  5. 現像手段として、前記第一の像担持体の周囲に、該第一の像担持体上に現像剤像を形成する第一の現像手段及び第三の現像手段を有し、且つ、前記第二の像担持体の周囲に、該第二の像担持体上に現像剤像を形成する第二の現像手段及び第四の現像手段を有し、前記第一の現像手段、前記第二の現像手段、前記第三の現像手段、前記第四の現像手段の順番で、それぞれの現像剤像形成動作を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記中間転写体に転写された現像剤像を転写材に転写する二次転写手段を有し、又、前記中間転写体に当接する位置が、該中間転写体移動方向で上流側から下流側に向かって、前記第一の一次転写手段、前記第二の一次転写手段、前記二次転写手段の順に配置され、前記中間転写体の前記第二の一次転写手段と前記二次転写手段との間の長さが、前記第一の一次転写手段と前記二次転写手段との間の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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