JP4045412B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばインク色素が沈降しやすいインクを使用する場合に適したインクジェット式記録装置およびインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばシリアルプリンティング方式のインクジェット式記録装置は、キャリッジに搭載されて記録用紙の幅方向に移動しノズル開口部を有する記録ヘッドと、ノズル開口部からインクを吐出させる吐出駆動手段(例えば、圧電振動子や発熱素子)と、記録データに応じて吐出駆動手段を制御する吐出制御手段と、記録用紙をヘッドの移動方向に対して直行する方向に相対的に移動させる紙送り手段が備えられ、記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより記録用紙に対して記録が行われる。
【0003】
そして、主に家庭用として用いられるこの種の記録装置においては、装置の小型化および構成の簡素化を図るために、記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジが、キャリッジに形成されたカートリッジホルダに対して着脱可能に装着される構成が採用されている。一方、例えばオフィス向けもしくは業務用に提供されるこの種の記録装置においては、大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジを配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジは、装置本体側に配置されたカートリッジホルダに装着する構成が採用されている。そして、本体側のカートリッジホルダからインク供給チューブを介してキャリッジに搭載された記録ヘッドに向けてインクが供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今においては印刷の多様化に伴い、顔料分散系のインク(以下、顔料インクという)が用いられる趨勢にある。この顔料インクは、色素として顔料が用いられ、この顔料をインク溶媒中に分散させたものである。この顔料インクは、これを用いた印字物が優れた耐光性、耐水性を有するものの、顔料自体が粒子状態でインク溶媒中に分散しているため、これを放置した場合には顔料が溶媒中で沈降するという問題が発生する。
【0005】
このために、記録装置の休止期間が比較的長期にわたった場合には、顔料の沈降に伴ってインクカートリッジ内のインクは、カートリッジ上部側で顔料濃度が薄く、カートリッジの下部側で顔料濃度が濃くなるという濃度むらが発生する。このために、濃度むらを生じたカートリッジにて印刷を行うと、インクの消費に伴い顔料濃度の異なるインクが供給されることになり、記録用紙上の記録濃度が変化してしまうという問題が生じる。
【0006】
特にインクカートリッジを記録装置の本体側に着脱可能に装着されるオフキャリッジタイプのインクカートリッジを用いる記録装置においては、一旦装着されたインクカートリッジは装置本体の移動が無い限り動くことはなく、カートリッジ内部のインクが攪拌され、濃度むらが解消される効果を期待することはできない。また、キャリッジに着脱可能に装着されるオンキャリッジタイプのインクカートリッジを用いる記録装置においては、コストの低減および記録用紙の幅方向に広い印字領域を確保するために印字ヘッドおよびキャリッジの小型化が図られ、オンキャリッジタイプのカートリッジも必然的にキャリッジの走査方向のサイズについて、小型化が図られている。これによって走査運動によるカートリッジ内部のインクの攪拌効果は薄れてしまい、濃度むらの影響を回避することは逃れられない。
【0007】
また、この濃度むらの発生が顕著な場合には顔料濃度が大きく異なるインクが次々と印字ヘッドに供給され、供給されるインクの粘度の変化をももたらし、規定のヘッド駆動条件では安定に吐出できなくなるという問題も生じる。
【0008】
本発明は、前記した問題点に着目してなされたものであり、例えば顔料インクが用いられ、長期の休止期間経過後においてインクカートリッジ内において発生する顔料の沈降作用に基づく前記したような障害の発生を防止し得るインクジェット式記録装置およびインクカートリッジを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために成された本発明にかかるインクジェット式記録装置は、ヘッド駆動部が駆動されることにより記録装置に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対して駆動信号を送る吐出駆動制御部と、前記記録ヘッドに対してインクを供給するインクを有するインクカートリッジが装着されるカートリッジホルダを備えた構成からなるインクジェット式記録装置であって、記録装置が休止期間になったときにその休止期間を計測する休止期間計測部を備え、前記記録ヘッドからインクを吐出して記録用紙に記録を実行した場合にその記録結果は記録動作進行に伴うインク消費進行に対して同じ濃度であるべきところを、前記インクカートリッジ内のインクの種類と前記休止期間計測部にて計測された記録装置の休止期間を含む変動要因に基づいて記録濃度が変化する場合に、前記変動要因についての情報を用いて決定される制御パターンに基づいて、前記吐出駆動制御部は、前記記録ヘッドから吐出されるインクの吐出量を、前記記録濃度の変化を低減する方向に増減制御するように構成されたものである。
【0010】
この場合、一つの好ましい実施の形態としては、前記休止期間計測部において計測された記録装置の休止期間が、設定期間A未満のときは当該制御の前提となる休止は無かったと判定し、休止期間が設定期間A以上のときに当該制御の前提となる休止があったと判定して、前記制御パターンの決定に用いられるよう設定されている。
【0011】
この場合、更に好ましくは、設定期間A以上の休止期間が2回以上あるときに先の休止期間終了後から次の休止期間開始までの間の記録実行に伴うインク消費量をも加味して前記制御パターンが決定されるように設定されている。
【0012】
さらに、他の好ましい実施の形態においては、前記記録ヘッドと、前記吐出駆動制御部と、前記インクカートリッジホルダと、を備えたインクジェット式記録装置であって、前記休止期間計測部と、計測された記録装置の休止期間が設定期間Aより長いか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部で前記休止期間が設定期間Aより長いと判定された場合に、今回の休止以前に期間A以上の休止履歴があるか否かを判定する第2判定部と、前記第2判定部で期間A以上の休止履歴がないと判定された場合に、今回の休止期間が設定期間B(ただしA<Bである)より長いか否かを判定する第3判定部と、前記第2判定部で期間A以上の休止履歴があると判定された場合に、前回の休止期間終了後から今回の休止期間開始までの間の記録実行に伴うインク消費量がX以上であるか否かを判定する第4判定部とを備え、前記吐出駆動制御部は、前記記録ヘッドから吐出するインク吐出量を、前記第3判定部で今回の休止期間が設定期間Bより長いと判定された場合に制御パターン1、設定期間Bより短いと判定された場合に制御パターン2、前記第4判定部で前回の休止期間終了後のインク消費量がX以上であると判定された場合に制御パターン3、インク消費量がX未満であると判定された場合に制御パターン4に基づいて制御するように構成されたものであると共に、前記制御パターン1乃至4は、記録ヘッドからインクを吐出して記録用紙に記録を実行した場合に記録動作進行に伴うインク消費進行に対して同じ濃度であるべき記録結果に対して、前記休止期間と前記インクの種類と前記インク消費量を含む変動要因に基づいて発生する記録濃度の変化を低減する方向に、前記変動要因についての情報を用いてそれぞれ決定されるものである。
【0013】
前記したいずれの形態においても、前記制御パターンは、記録用紙の種類についての情報も加味して決定されるように設定されていることが望ましい。
【0014】
また、前記ヘッド駆動部は圧電振動子で構成され、前記制御パターンは前記圧電振動子に印加する駆動電圧を制御するようになっていることが望ましい。
【0015】
さらにまた、前記吐出駆動制御部は、前記制御パターンによる、前記圧電振動子に印加する駆動電圧を切り替えるタイミングを、前記インクカートリッジ内のインク残量から決定可能になっている構成が望ましい。
【0016】
前記したいずれの形態においても、前記インクカートリッジは、インクジェット式記録装置に装着され、記録ヘッドに対してインクを供給するインクカートリッジであって、前記インクカートリッジ内部のインクの種類、及び、記録装置の休止期間、又は、インク消費量から決定される記録濃度の変化情報を記憶する情報記憶部を備えている構成が望ましい。
【0017】
本発明によれば、前記した構成のインクジェット式記録装置によると、吐出駆動制御部は、休止期間計測部が計測した記録装置の休止期間と前記インクカートリッジ内のインクの種類を含む変動要因に基づいて記録濃度が変化する場合に、記録ヘッドから吐出されるインクの吐出量を適切な制御パターンに基づいて増減制御し、記録濃度の変化を効果的に低減させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明によるインクジェット式記録装置の第1の実施形態の概略斜視図である。図1および図2に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録装置は筐体3と、黒インクカートリッジ1およびカラーインクカートリッジ2が載置されるキャリッジ11とを備えている。
【0020】
図1に示すように、筐体3の上面には、操作パネル4が設けられている。この場合、操作パネル4には、電源スイッチ5、インクカートリッジ交換指令スイッチ6、黒インククリーニング指令スイッチ7、カラーインククリーニング指令スイッチ8、黒インクインクエンド表示器9およびカラーインクインクエンド表示器10が設けられている。
【0021】
図2に示すように、キャリッジ11は、タイミングベルト12を介してキャリッジ駆動モータ13に接続されると共に、ガイド部材14に摺動可能に支持されている。ガイド部材14は、プラテン15と平行に配置されている。これにより、キャリッジ11はプラテン15に平行に往復移動可能となっている。この移動方向は主走査方向と呼ばれる。
【0022】
キャリッジ11の下方面には、黒インクを吐出するための複数のノズル開口が配列された黒インク用記録ヘッド17と、イエロー、マゼンタおよびシアンの3色のカラーインクをそれぞれ吐出するための複数のノズル開口が配列されたカラーインク用記録ヘッド18とが設けられている。
【0023】
黒インク用記録ヘッド17およびカラーインク用記録ヘッド18が対向する面には、記録紙などの記録媒体16が、主走査方向と直行する方向に移動可能に支持されている。この方向は副走査方向と呼ばれる。
【0024】
記録ヘッド17および18の非印刷領域の一部(図2の右側領域)には、キャッピングユニット19が配置されている。キャッピングユニット19は、黒インク用記録ヘッド17のノズル開口を封止するキャップ20aと、カラーインク用記録ヘッド18のノズル開口を各色毎に封止するキャップ20b〜20dとを有している。
【0025】
この場合、これらのキャップ20a〜20dは、同一のスライダ21に搭載されており、モータ等によって駆動される4連構成のポンプユニット23a〜23dにチューブ(図示せず)を介してそれぞれ接続されている。これにより、各キャップ20a〜20dは独立に負圧の供給を受けて、対応する記録ヘッド17および18の各色毎のノズル開口からインクを吸引する、すなわちクリーニング処理を行うようになっている。
【0026】
図3は、黒インクカートリッジ1の斜視図である。図3に示すように、黒インクカートリッジ1は、黒インクを収容するインク室1aを有しており、インク室1aと黒インク用記録ヘッド17のインク連通路17aとを接続可能なインク供給口26が底面25に設けられている。また当該底面25には、電気的に書き換え可能なメモリ装置である情報記憶部27(半導体記憶手段)が設けられている。また、情報記憶部27へのアクセスのための電気接点33も、底面25に設けられている。インク室1aには、フォーム材に浸透していない態様で黒色の顔料インクが収納されている。
【0027】
この場合、情報記憶部27は、当該インク室1a中に収容されている黒インクに関して、例えば図5乃至図8に示すような、カートリッジ内部のインクに関する休止期間に対するインク消費進行に伴う記録濃度変化の情報を記憶している。
【0028】
図5は、インクカートリッジ内のインク消費が比較的少ない状態において、記録装置が休止状態に陥った場合、休止終了後の印字におけるインク消費進行に伴う記録濃度変化を示したものである。休止終了後の印字において、インク消費初期は沈降を生じて色材の濃度が規定より高いインクが供給され、記録濃度は規定よりも高くなる。インク消費進行に伴い、休止期間後のインク消費初期よりも薄いインクが供給され始め、最終的には規定の色材濃度よりも低いインクが供給され、必然的に記録濃度は規定よりも低くなる。また、休止期間が長いと、記録濃度の変化率が大きくなり、記録濃度変化幅が拡大する。
【0029】
図6は、インク消費がある程度進んだ状態において、記録装置が休止状態に陥った場合におけるインク消費進行に伴う記録濃度変化を示したものである。休止終了後の印字において、インク消費初期は図5と同様に沈降を生じて色材の濃度が規定より高いインクが供給され、記録濃度は規定よりも高くなる。インク消費進行に伴い、休止期間後のインク消費初期よりも薄いインクが供給され始め、最終的には図5と同様に記録濃度は規定よりも低くなる。
【0030】
図7は、記録装置の休止状態が複数回に渡って行われた場合におけるインク消費進行に伴う記録濃度変化を示したものである。1回目の休止期間が長かった場合、休止終了後の印字において、インク消費初期は沈降を生じて色材の濃度が規定よりも高いインクが供給され、記録濃度は規定よりも高くなる。ここで、ある程度のインク消費があった場合には、インク消費進行に伴い図5および図6と同様に記録濃度が規定の記録濃度よりも低くなり、そこで記録装置が2回目の短い休止状態に陥った状態では、2回目の休止終了後の印字において、休止直前よりは高い記録濃度を示すが、規定記録濃度を上回る印字とはならない。この挙動は、インクカートリッジ内部の色材濃度は1回目の休止後の印字時に規定の色材濃度よりも高いインクが供給されたため、インクカートリッジ内部にある色材の総量は、既に、規定の記録濃度でインク消費が進行した場合よりも下回っているためである。しかし、記録装置の1回目の休止から2回目の休止までの消費インク量が少ない場合には、図8に示すように、2回目の休止後の印字開始時には、一旦記録濃度は1回目の休止直前よりも高くなるが、インク消費進行に伴い記録濃度は低下し、記録濃度の底部は、図7の場合と比べて更に低くなる。
【0031】
一方、図4は、カラーインクカートリッジ2の斜視図である。図4に示すように、カラーインクカートリッジ2は、カラーインクとしてのイエロー、マゼンタ、シアンの各インクを個別に収容するインク室2a、2b、2cを有しており、各インク室2a、2b、2cとカラーインク用記録ヘッド18のインク連絡通路18aとを接続可能なインク供給口29〜31が、底面28に設けられている。また、当該底面28には、電気的に書き換え可能なメモリ装置である情報記憶部32(半導体記憶手段)が設けられている。また、情報記憶部32へのアクセスのための電気接点34も、底面28に設けられている。インク室2a〜2cには、フォーム材に浸透されていない態様で各色のインクが収容されている。
【0032】
この場合、情報記憶部32は、当該インク室2a〜2cに収容されているそれぞれのカラーインクに関して、記録濃度記憶情報、例えば図5乃至図8に示すような、カートリッジ内部のインクに関する休止期間に対するインク消費進行に伴う記録濃度変化の情報を、ブラックインクと同様に記憶している。
【0033】
この記録濃度情報は、インクカートリッジ内のインクの種類、あるいは粒径等の物性により、記録濃度の変化幅および変化様態が異なるため、各色それぞれについて、情報を持つことが好ましい。
【0034】
図9は、図3および図4に示す各カートリッジ1および2が装着されるヘッドホルダ35を示す斜視図である。図9に示すように、ヘッドホルダ35には、各カートリッジ1および2の電気接点33および34と電気的に接触可能な電気接点36および37が設けられている。これらの電気接点36および37は、情報記憶部27および32に記憶された情報を読取る情報取得部38および39にそれぞれ接続されている。情報取得部38および39は、フレキシブルケーブル40によって、記憶装置本体の制御装置41(図2参照)に接続されている。
【0035】
情報記憶部27および32は、書き込みできない読取り専用の記憶手段であってもよい。あるいは、これらが書き込み可能な手段である場合、情報読取部38および39は、情報記憶部27および32に対する書き込み機能を有していてもよい。
【0036】
図10は、制御装置41の概略ブロック図である。図10に示すように、キャリッジ11の各インクカートリッジ1、2が対向する位置に押圧スイッチ43、44がそれぞれ設けられている。各押圧スイッチ43、44は、インクカートリッジ設置判定部42に接続され、各インクカートリッジ1、2が設置(交換)されたか否かが判定されるようになっている。
【0037】
キャリッジモータ制御部45は、主制御部46からの制御を受けて、キャリッジ11をプラテン15と平行に移動させるようになっている。
【0038】
吸引制御部47は、主制御部46による制御を受けて、キャリッジモータ制御部45を介して記録ヘッド17および18のノズル開口をキャッピングユニット19によって封止させると共に、ポンプ駆動部48を介して各吸引ポンプ23a〜23dの吸引力や吸引時間を制御するようになっている。
【0039】
吐出駆動制御部(印字・フラッシング制御部)49は、ホスト(図示せず)からの記録データに基づいてヘッド駆動部50を駆動させ、記録ヘッド17および18のノズル開口からインク滴を適宜に吐出させて印字を実行するようになっている。さらに、インクの増粘の程度等に応じてヘッド駆動部50を駆動させ、記録ヘッド17および18のノズル開口部分のインクを微振動させてフラッシング処理を実行するようになっている。
【0040】
主制御部46は、ホスト(図示せず)からの記録データ等に基づいて、キャリッジモータ制御部45、吐出駆動制御部(印字・フラッシング制御部)49および吸引制御部47を制御するようになっている。また、主制御部46は、現在時点を認識する時計機能部46aに接続されている。時計機能部46aは、独自に時計機能を有していても良いが、通常はホストから時計情報を得るようになっている。
【0041】
ここで、本実施の形態の主制御部46は、インクカートリッジ設置判定部42が黒インクカートリッジ1が設置されたことを判定した場合、新しい黒インクカートリッジ1の情報記憶部27に記憶された情報、すなわち、当該インクカートリッジ1の記録濃度情報を、情報読取部38を介して取得して、記憶部46cに記憶するようになっている。
【0042】
そして、主制御部46は、時計機能部46aを利用して、前回の黒インク吐出時に関する情報を取得し、記憶部46cに記憶するようになっている。そして、主制御部46に設けられた演算部46bが、取得された前回のインク吐出時点からの経過時間(記録装置の休止期間)を演算するようになっている。
【0043】
そして、主制御部46は、演算部46bによって演算された経過時間に応じて、制御判定部46dによって判定された最適な制御パターンに基づき、ヘッド駆動部50に対し、吐出駆動制御部49を介して、ヘッド吐出駆動電圧の補正を行う。
【0044】
図11は、ヘッド吐出駆動電圧の補正制御パターンの一例を示したフローチャートである。印字指令が主制御部46に与えられた場合(ステップ60)、主制御部46は、制御判定部46d中に設けられた第1判定部において、演算部46bが演算した前回の印字動作からの経過時間、つまり記録装置の休止期間が設定期間A以上であるか否かを判定する(ステップ61)。
【0045】
ここで、休止期間が短い場合(No)は、主制御部46は、電圧の補正を行わず、印字動作へ移行するように判定を行う(ステップ69)。設定期間Aの具体的な値としては、1ヶ月を好適に用いることが出来る。
【0046】
記録装置の休止期間が設定期間A以上である場合(Yes)、主制御部46は、制御判定部46d中に設けられた第2判定部において、今回の休止状態以前に設定期間A以上の休止履歴があるか否かを判定する(ステップ62)。
【0047】
ここで、今回の休止状態以前に設定期間A以上の休止期間が無かった場合(No)は、主制御部46は、制御判定部46d中に設けられた第3判定部において、現在の休止期間が設定期間Bより長いか否かを判定する(ステップ63)。この場合の設定期間Bは設定期間Aよりも大きな値であり、現在の休止期間が比較的短いものなのか、長期に渡っているものなのかを判定する。
【0048】
第3判定部において、主制御部46は、設定期間B以上である場合(Yes)は、図12における制御パターン1に示すような駆動電圧の補正を行う(ステップ64)。設定期間B未満である場合、つまり設定期間A以上の休止期間ではあるが、設定期間Bまでには達していない場合(No)は、主制御部46は、図12における制御パターン2に示すような駆動電圧の補正を行う(ステップ65)。設定期間Bの具体的な値としては、3ヶ月を好適に用いることができる。
【0049】
また、第2判定部において、今回の休止状態以前に設定期間A以上の休止履歴がある場合(ステップ62にてYes)は、主制御部46は、制御判定部46d中に設けられた第4判定部において、前回の休止期間終了後から今回の休止期間開始までの間の記録実行に伴うインク消費量がX以上であるか否かを判定する(ステップ66)。
【0050】
ここで、主制御部46は、インクの消費量がX以上である場合(Yes)は、図12における駆動電圧の制御パターン3に示すような制御電圧の変更を行う(ステップ67)。逆に、インク消費量がX未満である場合(No)には、主制御部46は、図12における制御パターン4に示すような駆動電圧の補正を行う(ステップ68)。Xの具体的な値としては、インクカートリッジ内のインク総量の1/2が好適に用いられる。
【0051】
ここまでに記したように、記録装置の現在の休止期間が設定期間A以上の場合は、主制御部46により、インクカートリッジ内部のインクに関する休止期間に対するインク消費進行に伴うそれぞれの記録濃度変化に応じた駆動電圧の補正が行われ、それが終了次第、印字動作に移行する(ステップ69)。
【0052】
また、インクカートリッジ内部のインクに関する休止期間に対するインク消費進行に伴う記録濃度変化は、記録に用いられる記録用紙の種類によってその変化幅及び変化様態が異なるため、主制御部46は、それぞれの記録用紙に適した制御パターンにて制御を行うことが望ましい。
【0053】
図12は、駆動電圧の補正形態の一例を示したものである。これは図5乃至図8に示した、情報記憶部32(半導体記憶手段)から得られる記録濃度情報において、記録濃度の高いインク消費区間では駆動電圧を下げるような補正を行い、逆に記録濃度の低いインク消費区間では駆動電圧が上がるような補正を行うことが可能である。
【0054】
また、駆動電圧の切り替えるタイミングとなるI1〜I4は、図5乃至図8に示した場合のように、休止期間が生じた後インクカートリッジ内のインクを全て使い切った場合には記録濃度変化が消費したインク量の半分を中心にほぼ点対称となるため、カートリッジ内のインク残量から計算して等間隔にI1〜I4の値を設定することが望ましい。
【0055】
設定電圧V1および設定電圧V2は、記録濃度情報から得られた記録濃度変化幅から、変化幅の大きいインクの場合は沈降を生じやすいインクと判断して設定電圧V2になるよう大きな電圧補正を掛け、変化幅の小さいインクの場合は沈降を生じにくいインクと判断して設定電圧V1になるように小さな電圧補正を掛けることによって、種類の異なる複数のインクに対して記録濃度変化を極力抑えることができる。
【0056】
これにより、記録濃度の高い部分では圧電振動子の駆動電圧を下げることによりインクの吐出量が減少し、それに伴い記録濃度も低下し、適正な記録濃度に補正される。逆に、記録濃度の低い部分では、圧電振動子の駆動電圧を上げることによりインクの吐出量が増加し、それに伴い記録濃度も上昇し、適正な記録濃度に補正される。よって、いずれの場合においても、記録濃度の変化を極力抑えることが可能になる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明にかかるインクジェット式記録装置およびインクカートリッジによると、印字ヘッドの駆動条件を変化させることによって記録用紙上の記録濃度の変化を極力おさえることが可能となり、インク色素が沈降を生じやすいインクを使用する場合に発生する問題を効果的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット式記録装置の実施の形態を示す概略見取り図である。
【図2】図1の装置内部の印字機構を示す概略構成図。
【図3】黒インクカートリッジの一例を示す概略斜視図。
【図4】3色カラーインクカートリッジの一例を示す概略斜視図。
【図5】記録濃度情報記憶部に与える消費インク量と記録濃度の関係の一例を示したグラフ。
【図6】記録濃度情報記憶部に与える消費インク量と記録濃度の関係の一例を示したグラフ。
【図7】記録濃度情報記憶部に与える消費インク量と記録濃度の関係の一例を示したグラフ。
【図8】記録濃度情報記憶部に与える消費インク量と記録濃度の関係の一例を示したグラフ。
【図9】インクカートリッジが装着されるホルダの一例を示す概略斜視図。
【図10】図1の装置の制御系を示す概略ブロック図。
【図11】記録ヘッドに対する駆動電圧の制御判定の一例を示したフローチャート。
【図12】記録ヘッドの駆動電圧の補正形態の一例を示したグラフ。
【符号の説明】
1 黒インクカートリッジ
2 カラーインクカートリッジ
3 筐体
4 操作パネル
5 電源スイッチ
11 キャリッジ
12 タイミングベルト
13 キャリッジ駆動モータ
14 ガイド部材
15 プラテン
16 記録媒体
17 黒インク用記録ヘッド
17a インク連通路
18 カラーインク用記録ヘッド
18a インク連通路
19 キャッピングユニット
20a〜20d、20e、20g キャップ
21 スライダ
23a〜23d、23e、23g 吸引ポンプ
27、32 情報記憶部
33、34 電気接点
35 ヘッドホルダ
38、39 情報読取部
40 フレキシブルケーブル
41 制御装置
42 インクカートリッジ設置判定部
43、44 押圧スイッチ
45 キャリッジモータ制御部
46 主制御部
46a 時計機能部
46b 演算部
46c 記憶部
46d 制御判定部(第1乃至第4判定部)
47 吸引制御部
48 ポンプ駆動部
49 吐出駆動制御部
50 ヘッド駆動部
60〜69 制御ステップ
Claims (5)
- ヘッド駆動部が駆動されることにより記録用紙に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記ヘッド駆動部にインク吐出のための駆動信号を送る吐出駆動制御部と、
前記記録ヘッドに供給するインクを有するインクカートリッジが装着されるカートリッジホルダと、を備えたインクジェット式記録装置であって、
記録装置が休止状態になったときにその休止期間を計測する休止期間計測部を備え、
前記吐出駆動制御部は、記録ヘッドからインクを吐出して記録用紙に記録を実行した場合にその記録結果は記録動作進行に伴うインク消費進行に対して同じ濃度であるべきところを、前記インクの種類と前記休止期間を含む変動要因に基づいて記録濃度が変化する場合に、前記変動要因についての情報を用いて決定される制御パターンに基づいて、前記記録ヘッドから吐出されるインクの吐出量を、前記記録濃度の変化を低減する方向に増減制御するように構成され、
計測された休止期間が設定期間A未満のときは当該制御部の前提となる休止は無かったと判定し、休止期間がA以上のときに当該制御の前提となる休止があったと判定して前記制御パターンの決定に用いられるように設定され、
設定期間A以上の休止期間が2回以上あるときに先の休止期間終了後から次の休止期間開始までの間の記録実行に伴うインク消費量をも加味して前記制御パターンが決定されるように設定されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - ヘッド駆動部が駆動されることにより記録用紙に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記ヘッド駆動部にインク吐出のための駆動信号を送る吐出駆動制御部と、
前記記録ヘッドに供給するインクを有するインクカートリッジが装着されるカートリッジホルダと、を備えたインクジェット式記録装置であって、
記録装置が休止状態になったときにその休止期間を計測する休止期間計測部と、
計測された前記休止期間が設定期間Aより長いか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部で前記休止期間が設定期間Aより長いと判定された場合に、今回の休止以前に期間A以上の休止履歴があるか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部で期間A以上の休止履歴がないと判定された場合に、今回の休止期間が設定期間B(ただしA<Bである)より長いか否かを判定する第3判定部と、
前記第2判定部で期間A以上の休止履歴があると判定された場合に、前回の休止期間終了後から今回の休止期間開始までの間の記録実行に伴うインク消費量がX以上であるか否かを判定する第4判定部とを備え、
前記吐出駆動制御部は、前記記録ヘッドから吐出するインク吐出量を、前記第3判定部で今回の休止期間が設定期間Bより長いと判定された場合に制御パターン1、設定期間Bより短いと判定された場合に制御パターン2、前記第4判定部で前回の休止期間終了後のインク消費量がX以上であると判定された場合に、制御パターン3、インク消費量がX未満であると判定された場合に制御パターン4に基づいて制御するように構成されていると共に、
縦軸を駆動電圧の設定電圧、横軸を休止期間が生じた後にインクカートリッジ内のインク残量から計算して求まる残りの使用期間として、前記設定電圧は、規定駆動電圧、該規定駆動電圧に対して小さな電圧補正を掛けた電圧±V1、該規定駆動電圧に対して大きな電圧補正を掛けた電圧±V2からなる五段階に分けられ、前記駆動電圧を切り替えるタイミングは、前記残りの使用期間を等間隔の五段階に分けられている系において、
前記制御制御パターン1は、−V2、−V1、規定駆動電圧、+V1、+V2と順番に切りかわるパターンであり、
前記制御制御パターン2は、−V1、−V1、規定駆動電圧、+V1、+V1と順番に切りかわるパターンであり、
前記制御制御パターン3は、規定駆動電圧、+V1、+V1、+V1、+V2と順番に切りかわるパターンであり、
前記制御制御パターン4は、−V2、規定駆動電圧、+V1、+V2、+V2と順番に切りかわるパターンであり、
前記吐出駆動制御部は、記録ヘッドからインクを吐出して記録用紙に記録を実行した場合にその記録結果は記録動作進行に伴うインク消費進行に対して同じ濃度であるべきところを、前記インクの種類と前記休止期間を含む変動要因に基づいて記録濃度が変化する場合に、前記変動要因についての情報を用いて決定される前記制御パターン1乃至制御パターン4のいずれか一つの制御パターンに基づいて、前記記録ヘッドから吐出されるインクの吐出量を、前記記録濃度の変化を低減する方向に増減制御するように構成されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 請求項1又は2に記載のインクジェット式記録装置において、前記制御パターンは、記録用紙の種類についての情報も加味して決定されるように設定されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット式記録装置において、前記ヘッド駆動部は圧電振動子で構成され、前記制御パターンは前記圧電振動子に印加する駆動電圧を制御することを特徴とするインクジェット式記録装置。
- 請求項4に記載のインクジェット式記録装置において、前記吐出駆動制御部は、前記制御パターンによる、前記圧電振動子に印加する駆動電圧を切り替えるタイミングを、前記インクカートリッジ内のインク残量から決定可能に構成されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
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