JP4042469B2 - 捕虫殺虫装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、農業、工業、商業の各分野において、昆虫を含む虫を捕獲・捕殺する捕虫殺虫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、捕虫用蛍光ランプ近傍に高圧電流が流れる金属枠を設け、金属枠に触れた虫を感電させ捕殺する電撃殺虫器や、捕虫用光源近傍に粘着性のシートを設け、シートに触れた虫を粘着剤でからめとり捕獲する粘着式捕虫器があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電撃殺虫器では、感電した虫の死骸は飛散する。このため死骸が作物や製品の中に混入する恐れがある上、捕殺した虫の種類や数の同定が困難である。また感電の際に大きな炸裂音が生じるが、店舗などではこの炸裂音が不快な場合がある。
【0004】
一方の粘着式捕虫器は死骸の飛散や炸裂音はないものの、虫を捕獲するにつれて粘着可能な面積が狭くなっていく。またほこりなどで粘着力も落ちていく。このため頻繁に粘着シートを交換する必要がある。
【0005】
したがって、この発明の目的は、炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる捕虫殺虫装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の捕虫殺虫装置は、虫を誘引する刺激を発する虫誘引部と、誘引した前記虫を加熱する虫加熱装置とを備え、
前記虫誘引部は虫が着地可能な着地面を有し、表面上の虫の死骸が落下する姿勢をした部材を具備し、
前記虫加熱装置は前記部材に設けられて前記着地面を加熱する熱源部を有する。
【0009】
請求項1記載の捕虫殺虫装置によれば、虫が着地可能な着地面を熱源部で加熱して、捕虫または捕殺するので、従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。また装置を小型化しやすい。
【0010】
請求項2記載の捕虫殺虫装置は、虫を侵入させる開口部を有し前記開口部を開閉自在に遮蔽した遮蔽部材を有するケースと、このケース内に配置されて虫の着地面を有する虫誘引部と、前記ケース内に配置されてマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置と、前記マイクロ波発生装置を作動するとき前記遮蔽部材が前記開口部を閉じ、前記マイクロ波発生装置を停止したとき前記遮蔽部材が前記開口部を開く制御手段と、前記虫誘引部の虫収集部とを備え、前記着地面は前記着地面上の虫の死骸が前記虫収集部に落下する形をしているものである。
【0011】
請求項2記載の捕虫殺虫装置によれば、虫加熱装置が、虫誘引部近傍に対してマイクロ波を照射することで、虫を内部から加熱し,捕虫もしくは殺虫するので、短時間で大量のエネルギーを虫に照射することができ、捕虫殺虫効率が向上する。また従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。
【0018】
請求項3記載の捕虫殺虫装置は、虫を誘引する視覚的刺激を有する虫誘引部と、前記虫誘引部の近傍に対して赤外線を放射することにより誘引した前記虫を加熱する虫加熱装置とを備え、前記虫誘引部が光を透過する仕切りにより外部と区切られ、前記仕切りが開放される時間と閉鎖される時間をもつものである。
【0019】
請求項3記載の捕虫殺虫装置によれば、仕切りを設けることで仕切りの内側を高熱に保ちやすく、捕虫殺虫効果が高くなる。また外部に対する放熱量が減り、周囲の気温の上昇が抑えられる。このように仕切りを設けると、その内側は高熱に保ちやすいが虫の侵入が妨げられる。一方、開放式の場合は、虫は侵入しやすいが加熱効率は密閉式に劣る。仕切りを開閉できるようにすることで、両者の長所を場合によって使い分けることができる。また従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。また光を透過する仕切りは、視角的刺激による誘引効果を妨げない。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1および図2により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は害虫防除装置であり、虫誘引部3と虫加熱装置4を有する。虫誘引部3は樋状反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の背面に配置し、ランプ光は昆虫誘引部3を透過している。虫加熱装置4として昆虫誘引部3の表面近傍にレーザ光を照射するように赤外線レーザ発振器を複数個配置している。赤外線レーザ発振器が虫加熱装置4の熱源部と熱源部からの熱を虫に加える虫加熱部を兼用している。誘虫ランプ2は、虫を誘引する視覚的な刺激を発するものとして、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、板状であって、石英ガラス板にサンドブラスト処理を行ったもの使用し、捕殺した昆虫が滑落し易いように、表面が水平面に対して45°の傾斜になるように配置した。
【0025】
赤外線レーザ発振器4は、CO2 レーザ、He−Neレーザ、半導体レーザ等の赤外線を発振するレーザを用いる。この装置では、半導体レーザを用い、図2に示すように昆虫誘引部3の一側部にその側縁に沿って複数個並べレーザ光9の照射方向を他側部に向け、レーザ光9を昆虫誘引部3の表面に沿って照射する。昆虫誘引部3の他側には例えば板状の赤外レーザ光吸収部材5を設けている。そして、全体をケース6に収納している。ケース6は一側部に開口部7を設け、ケース6の底部を行動不能となった虫を受ける昆虫収集部8としている。
【0026】
昆虫は誘虫ランプ2の光に刺激されてケース6の開口部7よりケース6内に侵入し、虫誘引部3の表面に近づき、そこでレーザ光の照射を受けて加熱され、虫誘引部3の表面に落ち、虫誘引部3の傾斜に沿って滑落し、ケース6の虫収集部8に落下収集される。
【0027】
昆虫をはじめとする虫は体が小さいため、熱容量が小さい。たとえばミカンキイロアザミウマは、40℃の気温では4時間で大部分の雌が、45℃の気温の中では2時間で全ての雌が死滅する。またマメハモグリバエの蛹を湯に浸漬した場合、その死亡率は表1のとおりである。いずれの場合も温度が高いほど死滅に要する時間は短かくなる。
【0028】
【表1】
【0029】
そこで光刺激やフェロモンなどの匂い刺激、音刺激などの虫を誘引する刺激を発する虫誘引部と、虫加熱装置を組み合わせ、虫誘引部の刺激で誘引された虫に加熱することで、容易に捕虫もしくは殺虫が可能である。
【0030】
また虫加熱装置から赤外線を放射し、虫誘引部に誘引された虫に熱を加えて捕虫もしくは殺虫するので、この装置は電撃殺虫器と比較すると、虫の死骸が飛散することはない。また捕虫時の炸裂音がなく静かである。また粘着式捕虫器と比較すると、いくら虫を捕殺しても捕殺能力が落ちないため、メンテナンスの頻度が大幅に減少する。さらに赤外線源は安全性に優れ、制御しやすい。
【0031】
この発明の第2の実施の形態を図3により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、樋状反射板1を配した誘虫ランプ2と、パラボラ反射鏡10を配したハロゲンランプ11からなる複数の虫加熱装置4を、昆虫誘引部3の上方に配置し、虫誘引部3を樋状反射板1および誘虫ランプ2に対向して開口部7を間にして下方に配置し、ランプ光を開口部7の外部に反射している。パラボラ反射鏡10は開口を虫誘引部3の表面に向け、ハロゲンランプ11の光を虫誘引部3の表面に照射している。ハロゲンランプ11のパラボラ反射鏡10はアルミニウム基材で形成し、反射面はアルマイト処理をした。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、水平面に対して30°の傾斜になるように配置した。
【0032】
本実施の形態は赤外線レーザ発振器に代えてハロゲンランプを使用するものであり、その他は第1の実施の形態と同様である。
【0033】
この発明の第3の実施の形態を図4により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、樋状反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の背面に配置し、樋状反射板13を配した赤外線ランプ14を、昆虫誘引部3の上方に配置している。赤外線ランプ反射板13は集光光学系すなわち断面が楕円の樋状の反射板で、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はコルツヒータを用いたカーボンランプである。赤外線ランプ14は反射板13の第1の焦点に配置し、第2の焦点を昆虫誘引部3の表面の近傍にすると、反射板13を反射した光は第2の焦点を通過するので第2の焦点の位置に近づく虫が最も加熱される。誘虫ランプは、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、石英ガラスにサンドブラスト処理を行ったもの使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、水平面に対して45°の傾斜になるように配置している。
【0034】
本実施の形態は赤外線レーザ発振器に代えて赤外線ランプを使用するものであり、その他は第1の実施の形態と同様である。
【0035】
この発明の第4の実施の形態を図5により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、第3の実施の形態において、反射板1を配した誘虫ランプ2と、反射板13を配した赤外線ランプ14を、昆虫誘引部3の上方に配置している。赤外線ランプ反射板13は断面が楕円の樋状の反射板で、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用している。また赤外線ランプ14はコルツヒータを用いている。赤外線ランプ14は、タイマで9分消灯、1分点灯するように設定した。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように水平面に対して45°の傾斜になるように配置している。
【0036】
その他は第3の実施の形態と同様である。
【0037】
この発明の第5の実施の形態を図6から図8により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を、昆虫誘引部3の上方に配置する。虫加熱装置4として、昆虫誘引部3の表面近傍に沿ってレーザ光を照射するように赤外線レーザ発振器16の少なくとも1個を昆虫誘引部3の一側部の一端に配置するとともに、レーザ光を反射するミラー17、18を両側に相対向させて2枚配置し、図7に示すようにレーザ光20をミラー17、18間で往復反射させる。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように水平面に対して45°の傾斜になるように配置した。赤外線レーザは半導体レーザを使用して設計した。またレーザ発振器16はレーザ光が、0 <tan θ≦Ii/2Lになるように配置される。ここで、L は対向する2つのミラー17、18の距離、Iiは昆虫の大きさ、θはミラー17、18の垂線に対するレーザ光のなす入射および反射の角度である。ミラー17、18の材質は、赤外線を反射するものであり、クロムメッキ板、光学多層膜によるホットミラー等がある。この装置では、クロムメッキ板を用いた。これにより、ミラー17、18の間にある昆虫は必ずレーザ光を照射され加熱される。その他第1の実施の形態と共通する。
【0038】
この発明の第6の実施の形態を図9により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の上方に配置し、虫加熱装置4として例えばマグネトロン21を用いたマイクロ波発生装置を使用するものである。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用した。装置の外殻を構成するケース6は、マイクロ波が漏えいしないように鋼板で形成し開口部7以外の全体を覆う。また、開口部7をパンチングメタル22等の遮蔽部材で開閉自在に被覆し、モータ23により開閉する構成とする。これによりマグネトロン21が作動する時には、マイクロ波が漏えいしないパンチングメタル22で開口部7が遮蔽される。マグネトロン21は装置の内部の昆虫誘引部3の上方に配置する。マグネトロン21のON/ OFF はタイマで制御する。
【0039】
したがって、マグネトロン21がオフの間開口部7が開き、誘虫ランプ2のランプ光により虫を開口部7よりケース6内に誘引し、タイマによりマグネトロン21をオンにするときモータ23を作動してパンチングメタル22で開口部7を閉じ、ケース6内でマイクロ波により虫を加熱し、虫誘引部3上に落下させ、滑落して虫収集部8に集める。
【0040】
その他第1の実施の形態と共通する。
【0041】
この発明の第7の実施の形態を図10により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、昆虫誘引部3の表面上に虫を誘引する光を発する微小な点光源として紫外線発光ダイオード(LED )25を配置し、反射板13を配した赤外線ランプ14を、昆虫誘引部3の上方に配置している。紫外線発光ダイオード25の点灯により虫を刺激してケース6内に虫を誘引し、赤外線ランプ14により加熱する。
【0042】
赤外線ランプ反射板13は断面が楕円の樋状の反射板で、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、水平面に対して45°の傾斜になるように配置した。その他、第1の実施の形態と共通する。
【0043】
この発明の第8の実施の形態を図11および図12により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を、昆虫誘引部3の上方に配置する。昆虫誘引部3はアルミナセラミックス板を用い、その表面に図のように溝を形成し、その溝に沿ってヒータ線例えばニクロム線27を配置し、ニクロム線27は図12に示すようにタイマ28によりタイマ制御で通電する。また、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、昆虫誘引部3を水平面に対して45°の傾斜になるように配置した。
【0044】
誘虫ランプ2に誘引された虫は昆虫誘引部3に着地するときニクロム線27により加熱される。すなわち虫誘引部3の近傍の着地面が虫加熱部となっている。加熱された虫は虫誘引部3を滑落し、虫収集部8に落下する。その他第1の実施の形態と共通する。
【0045】
この発明の第9の実施の形態を図13および図15により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を、昆虫誘引部3の上方に配置する。昆虫誘引部3はシートヒータを用い、虫の着地面となる表面に顔料として硫酸バリウムを添加した白色のシリコン系塗料30を塗布し、着地面を熱源部および加熱部とした。シートヒータには図14に示すように電源Eが接続される。また、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、水平面に対して60°の傾斜になるように配置した。その他第8の実施の形態と共通する。
【0046】
この発明の第10の実施の形態を図16および図17により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の上方に配置する。昆虫誘引部3は白色のホウロウ板を使用し、背面に熱源部として電磁加熱装置を配置して、着地面を加熱部とする虫加熱装置4を兼用した構造である。また昆虫誘引部3は捕殺した昆虫が滑落し易いように、水平面に対して60°の傾斜になるように配置した。電磁加熱装置は、図17(a)に示すように騒音が小さく、効率の良い高周波方式を選定した。交流電源Eに整流回路32を接続し交流を整流し、整流回路32の出力端にインバータ33を接続して22〜23kHz前後の高周波に変換して高周波磁界発生コイル34に供給する。電磁加熱装置のON/OFF は、タイマで制御した。その他第9の実施の形態と共通する。
【0047】
この発明の第11の実施の形態を図18および図19により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の上方に配置し、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の背面に配置している。赤外線ランプ14および反射板13からの赤外線が昆虫誘引部3を透過して赤外線により昆虫誘引部3に接近する虫を加熱する。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は図19に示すように石英ガラス板36を用い、捕殺した昆虫が滑落し易いように、水平面に対して60°の傾斜になるように配置した。石英ガラス板36の表面には、365nm を中心に300nm 〜500nm の領域の光を反射する光学多層膜37を形成している。誘虫ランプ2からの光が光学多層膜37により反射し、その反射光がケース6の開口部7を通して効率よく放射し、誘虫効果を発揮する。また昆虫誘引部3の傾斜を急勾配とすることにより行動不能になった虫が自重で滑落しやすくなる。その他は第3の実施の形態と共通する。
【0048】
この発明の第12の実施の形態を図20により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置している。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が滑落し易いように、水平面に対して60°の傾斜になるように配置した。その他第4の実施の形態と同様である。
【0049】
この発明の第13の実施の形態を図21により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の背面に配置し、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置している。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。昆虫誘引部3はサンドブラスト処理した石英ガラス板を用い、捕殺した昆虫が滑落し易いように、水平面に対して略90°の傾斜になるように配置した。その他第11の実施の形態と共通する。
【0050】
この発明の第14の実施の形態を図22により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の内部上方に配置する。昆虫誘引部3は、石英ガラスで断面がVの字になるようにし、内部に白色反射板40を配置する。石英ガラスの外表面は、昆虫が滑落し易いように、平滑のまま使用する。赤外線ランプ14は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配して、昆虫誘引部3の下方に昆虫誘引部3に向けて配置する。また、昆虫誘引部3から滑落した昆虫が溜まらないように赤外線ランプ14の前面に逆Vの字のカバーガラス41を配置する。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。またケース6は昆虫誘引部3の両側面にそれぞれ開口部7を形成し、底部を虫収集部8としている。
【0051】
反射板1の一方の焦点に位置する誘虫ランプ2の光は反射板1を反射して他方の焦点上にある白色反射板40に入射し、白色反射板40の反射光は昆虫誘引部3を透過して開口部7より外部に放射する。この光に刺激されて昆虫が開口部7より虫誘引部3に近づく。一方、赤外線ランプ14の赤外線は直接または反射板13を反射しカバーガラス41を透過して昆虫誘引部3の表面に入射し、昆虫を加熱する。加熱により行動不能になった昆虫は自重により落下しカバーガラス41の表面を滑落し昆虫収集部8に落下する。その他第13の実施の形態と共通する。
【0052】
この発明の第15の実施の形態を図23により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を昆虫誘引部3の上方に配置する。昆虫誘引部3は、石英ガラス43で断面が逆Vの字になるようにし、図23(b)に示すように表面に、硫酸バリウムを白色顔料として配合した白色の耐熱塗膜44を形成する。赤外線ランプ14は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配して、昆虫誘引部3の下方内部に配置する。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。ケース6は昆虫誘引部3の両側面に対向する開口部7を形成し、底部に昆虫収集部8を形成している。
【0053】
誘虫ランプ2からの光は昆虫誘引部3の表面を反射して開口部7より外部に放射し誘虫する。昆虫は昆虫誘引部3の表面に集まってくる。一方赤外線ランプ14からの赤外線が昆虫誘引部3の石英ガラス板43を透過し耐熱塗膜44を加熱し、表面に着地した昆虫を加熱し、行動不能になった虫は昆虫誘引部3を滑落し、昆虫収集部8に落下する。その他は第14の実施の形態と同様である。
【0054】
この発明の第16の実施の形態を図24により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の下方に配置する。両方のランプ2、14の反射板1、13には、捕殺した昆虫が反射板1、13の内部に入らないようにかつ滑落するように透光部材である例えば石英ガラスを用いた前面ガラス46を傾斜姿勢に装着する。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、ランプ2、14に対向して配置する。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はカーボンランプを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。
【0055】
一方ケース6は開口部7を側面部と上面部にまたがるように形成し、昆虫誘引部3を開口部7の奥上側に開口部7に向けて下向き傾斜の姿勢で位置し、前面ガラス46は開口部7の近傍の下側に昆虫誘引部3に略対向するように位置し、その背面側にランプ2、14を配置している。昆虫収集部8は前面ガラス46よりも奥側で前面ガラス46の傾斜の下端側に隣接している。
【0056】
したがって、誘虫ランプ2の光が前面ガラス46を透過し昆虫誘引部3を反射して開口部7より外部に出光し誘虫する。虫は昆虫誘引部3に向けて開口部7より侵入し、昆虫誘引部3に接近または着地すると赤外線ランプ14の赤外線を受けて加熱され、行動不能になって落下し昆虫収集部8に直接または前面ガラス46より滑落して収集される。
【0057】
この発明の第17の実施の形態を図25により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方のケース6の上端部に下向きに配置する。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、開口部7の奥側に傾斜姿勢で位置し上端49をケース6の背面部に例えばヒンジなどにより回動自在に取付けられ、ケース6に支持されたばね48で昆虫誘引部3を押し上げて、その下端部をケース6の前面部の開口部7の下側に当接し、ケース6の下端部に形成した昆虫収集部8を密閉する。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。この光が昆虫誘引部3を反射して開口部7の外部に出光し誘虫する。赤外線ランプ反射板13は、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。赤外線ランプ14はコルツヒータを用いた。赤外線ランプ14は、タイマで9分消灯、1分点灯するように設定し、昆虫誘引部3の表面に集まった昆虫を加熱する。タイマの制御により赤外線ランプ14が点灯した後の消灯直後に、ケース6に設けた電磁開閉装置50が作動して昆虫誘引部3の下部が開くように昆虫誘引部3をばね48に抗して引き寄せ、これにより捕殺した昆虫が昆虫誘引部3を昆虫収集部8に滑落する。その後電磁開閉装置50を停止し、ばね48により昆虫誘引部3を閉じる。
【0058】
この発明の第18の実施の形態を図26により説明する。これは第17の実施の形態に光電センサ52を付加したものである。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置する。赤外線ランプ反射板13は、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、上端を可動にし、ばね48で昆虫誘引部3を押し上げて、昆虫収集部8を密閉する。開口部7の外側の縁部に光電センサ52を配置して、誘虫された昆虫を検知する。赤外線ランプ14はコルツヒータを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。通常は、誘虫ランプのみ点灯しているが、開口部7から昆虫が侵入すると、光電センサ52が検知して、赤外線ランプ14を点灯し、タイマ制御により所定時間後に電磁開閉装置50が働き、昆虫誘引部3が一定時間開いて、捕殺した昆虫は、昆虫収集部8へ滑落する。その後、電磁開閉装置50により昆虫誘引部3が閉じ、赤外線ランプ14は消灯する。
【0059】
この発明の第19の実施の形態を図27により説明する。第17の実施の形態の電磁開閉装置およびばねに代えてバイメタルを使用したものである。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が放物線の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が放物線の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置する。反射板1、13は放物線のため焦点位置にランプ2、14が位置することにより光軸に平行な反射光となる。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、上端をケース6の背面部にバイメタル支持体55を介してバイメタル54で、赤外線ランプ14側を固定する。バイメタル54は、赤外線照射により加熱されてその温度が上昇すると、赤外線ランプ14側が、その反対側よりも伸びるように、すなわち昆虫誘引部3が開くように配置する。
【0060】
赤外線ランプ14は、タイマで所定の時間間隔で一定時間点灯するように設定する。したがって、消灯中に虫が誘虫ランプ2により開口部7を通して昆虫誘引部3に集まり、赤外線ランプ14が点灯すると昆虫誘引部3の昆虫が加熱され行動不能となるとともに、バイメタル54が加熱され次第に変形して、昆虫誘引部3が想像線のように開き、昆虫が昆虫誘引部3を滑落して昆虫収集部8に落下する。タイマ制御で赤外線ランプ14が消灯するとバイメタル54が自然冷却されもとの形状にもどると同時に昆虫誘引部3が昆虫収集部8を閉じる。赤外線ランプ14はカーボンヒータを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。
【0061】
この発明の第20の実施の形態を図28により説明する。第17の実施の形態の誘虫ランプ2に代えて匂い刺激剤であるフェロモン剤を設けている。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が放物線の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方のケース6の上端部に下向きに配置する。ランプ反射板13は、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。昆虫誘引部3は、赤外吸収部を兼ね、鋼板に黒色の赤外線吸収塗料を塗布したものを使用し、開口部7の奥側で赤外線ランプ14に向けて傾斜姿勢でケース6に固定し、下端部とケース6の前面部との間に虫収集部8に虫を落下させるための隙間58を形成した。昆虫誘引部3の上端に誘引部材としてフェロモン剤57を配置した。赤外線ランプ14は、タイマで所定の時間間隔で一定時間点灯するように設定する。赤外線ランプ14の熱は、誘引した昆虫の捕殺とフェロモン剤57の蒸散に利用される。赤外線ランプ14はカーボンヒータを用いた。この実施の形態では誘虫ランプ3がない分小型化可能である。
【0062】
この発明の第21の実施の形態を図29により説明する。第20の実施の形態のフェロモン剤に代えて昆虫誘引部3の表面に視覚的刺激として昆虫を誘引する模様を施したものである。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が放物線の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置する。ランプ反射板13は、表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。昆虫誘引部3は、鋼板に白色塗装し、その上に、花柄の模様60を形成した。赤外線ランプ14はカーボンヒータを用い、タイマで所定の時間間隔で一定時間点灯するように設定した。
【0063】
昆虫は昆虫誘引部3の模様60に誘引されて昆虫誘引部3に近づき、赤外線により加熱される。
【0064】
この発明の第22の実施の形態を図30から図32により説明する。第5の実施の形態において、昆虫誘引部3に接近または着地した昆虫を検知する光電センサ62、63からなる光電スイッチを設けたものである。
【0065】
すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2を、昆虫誘引部3の上方に配置する。昆虫誘引部3の表面近傍にレーザ光を照射するように赤外線レーザ発振器16を少なくとも1個を配置するとともに、レーザ光を反射するミラー17、18を対向させて2枚配置する。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、捕殺した昆虫が、滑落し易いように、水平面に対して45°の傾斜になるように配置した。赤外線レーザは半導体レーザを使用して設計した。図32に示すように、レーザ光が、0 <t a n θ≦Ii/2Lになるようにレーザ発振器16を配置する。ここで、Lは対向する2 つのミラー17、18間の距離、liは昆虫の大きさ、θはミラー17、18の垂線に対するレーザ光のなす角度である。ミラー17、18の材質は、赤外線を反射するものであり、クロムメッキ板、光学多層膜によるホットミラー等がある。この装置では、クロムメッキ板を用いた。また、光電スイッチとしてレーザ発振器16に並列に光電スイッチの発光部62を配置し、ミラー17、18の反射光の終端側に光電スイッチの受光部63を配置している。この場合、光電スイッチの発光部62から出射する検知光がレーザ光と平行になるように、光電スイッチの発光部62を配置する。これにより、昆虫誘引部3の昆虫を検知して、昆虫誘引部3に昆虫がいる時だけ、レーザ光を発振するようにすることができる。
【0066】
この発明の第23の実施の形態を図33により説明する。第17の実施の形態の電磁開閉装置に代えて排気ファンを設けている。すなわち、この捕虫殺虫装置は、断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板1を配した誘虫ランプ2と断面が楕円の一部分の形状をした樋状の反射板13を配した赤外線ランプ14を昆虫誘引部3の上方に配置する。赤外線ランプ反射板13は表面にクロムメッキ処理を施した物を使用した。昆虫誘引部3は、鋼板に耐熱白色塗装(シリコン樹脂系)したものを使用し、上端を可動にし、ばね48で昆虫誘引部3を押し上げて、昆虫収集部8を密閉する。昆虫誘引部3の裏側の昆虫収集部8の上方に排気ファン65を設置し、排気ファン65と昆虫収集部8との間に虫が通らない大きさの孔のある多孔板例えばメッシュ66を配置し、かつ、排気ファン65の排気側に対向してケース6の背面部に排気口67を形成している。排気ファン65はタイマを使用して所定時間間隔で、電磁開閉装置と同様なタイミングにより、一定時間作動させる。排気ファン65が作動すると昆虫収集部8の内部が負圧となり、昆虫誘引部3が想像線のように開き、捕殺した昆虫が昆虫収集部8に吸引される。その時、昆虫誘引部3の下端部はメッシュ66の端部に当たって、吸引される空気はメッシュ66を通過するようになり、収集した昆虫は、排気ファン65には吸引されない。赤外線ランプ14はカーボンヒータを用いた。誘虫ランプ2は、発光ピーク波長が365nm 近傍にある誘虫蛍光灯を用いた。その他は第17の実施の形態と同様である。
【0067】
この発明の第24の実施の形態を図34により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫誘引部3と、熱源部70および熱源部70の熱で虫を加熱する反射板で構成した虫加熱部71を有する虫加熱装置72とで構成している。虫誘引部3で虫73を誘引し、虫加熱部71で加熱し行動不能にする。
【0068】
この発明の第25の実施の形態を図35により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫加熱装置72の熱源部70である赤外線源から赤外線を放射し、虫誘引部3に誘引された虫に虫加熱部71により熱を加えて捕虫または殺虫する。赤外線源は安全性に優れ制御しやすい。
【0069】
またケース6により虫誘引部3と虫加熱装置72が一体になっていることにより、装置全体を小型化しやすく設置が容易になる。
【0070】
さらにケース6の底部に、捕獲もしくは捕殺した虫を集める虫収集部8を備えることにより、行動不能もしくは熱死ぬした虫が入るようにすることで、周辺に虫の死骸などを放置することなく外観に優れる。
【0071】
この発明の第26の実施の形態を図36により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、熱源部(赤外線源)70が放つ赤外線を、熱源部70とレンズや反射板などの集光光学系71とで構成した加熱装置により虫が誘引される場所に集める。これにより、より小さな出力の赤外線源でも高い捕虫・殺虫能力が得られる。
【0072】
この発明の第27の実施の形態を図37により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、赤外線源を備えた熱源部70と集光光学系71を備えた虫加熱装置を有し、虫誘引部3は微小な点光源を備え、集光光学系71はこの点光源に赤外線を集光するように設置される。点光源が発する光刺激に誘引され点光源にとりついた虫は、集光光学系71で集められた赤外線の照射を受けて行動不能に陥るか熱死する。点光源にすることで、虫が誘引される位置を狭い範囲に限定することができ、赤外線を集光する場所を特定できる。
【0073】
この発明の第28の実施の形態を図38により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫加熱装置72から放射された赤外線は虫を加熱するとともに、虫誘引部3の近傍の着地面80も加熱する。この着地面80に赤外線吸収材5が設置されていると、虫誘引部3の近傍は効率的に熱せられ、高温を保つことになる。このため誘引された虫は赤外線の直射によって加熱されるとともに、着地面80からも熱を伝えられ、虫に与える熱量が増加する。よってより短時間で行動不能もしくは熱死させることができる。
【0074】
この発明の第29の実施の形態を図39により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫誘引部3を設けた部材81に熱源部70を埋設して虫誘引部3の周辺の着地面80を熱源部70より伝熱して加熱する虫加熱部74としている。これにより虫誘引部3にひかれて着地した虫に対して虫加熱部74により加熱し、捕虫もしくは殺虫することができる。この実施の形態によれば、虫誘引部3と虫加熱部74を一体化するため、装置を小型化しやすい。
【0075】
この発明の第30の実施の形態を図40により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫加熱装置72が虫誘引部3の近傍に対してマイクロ波を照射するマイクロ波源を有するものとし、虫をマイクロ波により内部から加熱し捕虫もしくは殺虫する。マイクロ波を発生するときケース6の開口部7はマイクロ波を遮蔽する遮蔽部材83で閉じられるように遮蔽部材83を開閉自在に設けている。この実施の形態によれば、短時間で大量のエネルギーを虫に照射することができ、捕虫殺虫効率が向上する。
【0076】
この発明の第31の実施の形態を図41により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、火炎放射装置が虫加熱装置72として設置され、虫誘引部3の近傍に向けて火炎85を放ち、引き寄せられた虫を焼き払う。この実施の形態によれば、確実に虫に対して加熱し、殺虫することができる。また死骸がほとんど残らないためメンテナンス回数を激減できる。
【0077】
この発明の第32の実施の形態を図42により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫誘引部3の近傍が行動不能もしくは死んだ虫が自重で滑落しやすい構成とすることで、虫誘引部3に捕虫した虫や死骸などが蓄積せず、誘引効果や加熱力が減退しないようにしたものである。
【0078】
図42(a)は虫誘引部3をケース6の開口部7の奥側に傾斜して設けている。図42(b)は虫誘引部3を垂直面にしている。図42(c)は虫誘引部3を上端部に設け開口部7を間にして虫加熱部71を虫誘引部3に向けて下方に設けている。
【0079】
この発明の第33の実施の形態を図43により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫誘引部3および集光光学系71と熱源部70とを有する虫加熱装置72がともに仕切り87により外部とほぼ区切られているものである。開口部7に仕切り87を設けると、仕切り87を閉じた状態で加熱ができ、仕切り87の内側を高熱に保ちやすく、虫加熱装置72による捕虫・殺虫効果が高くすることができる。また外部に対する放熱量が減り、周囲の気温の上昇を低く抑えることができる。
【0080】
また仕切り87は開口部7を開放する時間と閉鎖する時間をもつものである。仕切り87を設けると、その内側は高熱に保ちやすいが虫の侵入が妨げられる。しかし開口部7の開放式の場合は、虫は侵入しやすいが加熱効率は密閉式に劣る。そこで、仕切り87を公知の手段で開閉できるようにすることで、両者の長所を場合によって使い分けることができる。
【0081】
さらに、一例としてつぎの動作を繰り返す。すなわち、第1に、虫誘引部3が稼働するとともに仕切り87が開放され、虫加熱装置72は稼働を停止する。第2に、十分な数の虫が誘引されたのち、仕切り87が閉じられ、虫加熱装置72は稼働を開始する。第3に、誘引された虫が虫収集部8等に死滅ないし捕獲された後、第1の状態に戻る。このように、仕切り87の開放時は専ら虫の誘引を行い、十分な数の虫が侵入したところでタイマなどにより仕切り87を閉じ、虫加熱装置72は仕切り87の閉じ動作に連動して加熱を開始する。その結果、仕切り87の開閉と虫加熱装置72の稼働を連動させることで高い捕殺効果を保ちつつ、消費電力もしくは燃料などを減らすことができる。
【0082】
なお、熱源部70も仕切り87の内部に入れることで装置を小型化しやすい。
【0083】
この発明の第34の実施の形態を図44により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、第33の実施の形態において、仕切り87に穴90やスリットなど虫の出入り可能な開口を設けたものである。虫はこれらを介して内部に侵入できるので、仕切り87を可動にしなくてもよくなり、低コストで密閉式の利点を得られる。
【0084】
さらに、虫誘引部3が虫を誘引する効果を持つ臭気源や音源を備えるものとすれば、仕切り87によって誘引効果が妨げられにくい。
【0085】
この発明の第35の実施の形態を図45により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、第33の実施の形態において、虫誘引部3が視覚的刺激を備え、仕切り87が光を透過する構成にしている。このようにすると、仕切り87は視覚的刺激による誘引効果を妨げない。
【0086】
この発明の第36の実施の形態を図46により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、室91内に虫誘引部3と虫加熱装置72を分離して設けている。虫誘引部3が小さくなるため、誘引効果が最適になるような位置に虫誘引部3を配置できる。虫加熱装置72についても加熱効果が最も高くなるように配置できる。また虫誘引部3を単純にできるため、外観に優れる。
【0087】
さらに虫加熱装置72が稼働する時間と停止する時間を持つようにし、常に加熱するのではなく、捕殺効果の高い場合にのみ虫加熱装置72が稼働するようにすることで、消費電力もしくは燃料などのランニングコストを減らすことができる。
【0088】
この発明の第37の実施の形態を図47により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、虫収集部8に目の粗さの異なる網95〜97が、虫が取り込まれる方向から目の粗さが順次細かくなるように階層的に設置されている。3は虫誘引部、6はケース、7は開口部、72は加熱装置である。網の目の大きさによって捕虫・殺虫した虫が選別されるため、虫の同定が容易になる。
【0089】
この発明の第38の実施の形態を図48により説明する。すなわち、この捕虫殺虫装置は、ケース6の外側面に虫誘引部3を設け、その周囲に熱源部70を埋設しかつその表面を虫加熱部74とする虫加熱装置72を設け、さらに外側面の下部に虫収集部8を設け、虫収集部8に蓋100を備えている。蓋100は虫が通る隙間を形成するか、定期的に開閉する構成にする。虫収集部8が蓋100を備えることで捕獲した虫が外部に逃げない。また外部から捕獲した虫や死骸などが見えないため外観に優れる。
【0090】
なお上記実施の形態および図面中、同一符号は共通の機能を有する。
【0091】
【発明の効果】
【0092】
請求項1記載の捕虫殺虫装置によれば、虫が着地可能な着地面を熱源部で加熱して、捕虫または捕殺するので、従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。また装置を小型化しやすい。
【0093】
請求項2記載の捕虫殺虫装置によれば、虫加熱装置が、虫誘引部近傍に対してマイクロ波を照射することで、虫を内部から加熱し,捕虫もしくは殺虫するので、短時間で大量のエネルギーを虫に照射することができ、捕虫殺虫効率が向上する。また従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。
【0097】
請求項3記載の捕虫殺虫装置によれば、仕切りを設けることで仕切りの内側を高熱に保ちやすく、捕虫殺虫効果が高くなる。また外部に対する放熱量が減り、周囲の気温の上昇が抑えられる。このように仕切りを設けると、その内側は高熱に保ちやすいが虫の侵入が妨げられる。一方、開放式の場合は、虫は侵入しやすいが加熱効率は密閉式に劣る。仕切りを開閉できるようにすることで、両者の長所を場合によって使い分けることができる。また従来のように炸裂音がなく、死骸の飛散がなく、捕殺した虫の同定が容易であり、また粘着シートの交換といった課題を解消することができる。また光を透過する仕切りは、視角的刺激による誘引効果を妨げない。
【0098】
請求項8記載の捕虫殺虫装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、常に加熱するのではなく、捕殺効果の高い場合にのみ虫加熱装置が稼働するようにすることで、消費電力もしくは燃料などのランニングコストを減らすことができる。
【0099】
請求項9記載の捕虫殺虫装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、行動不能もしくは熱死した虫が入るようにすることで、周辺に虫の死骸などを放置することなく、外観に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の概略斜視図である。
【図2】その昆虫誘引部の平面図である。
【図3】第2の実施の形態の概略斜視図である。
【図4】第3の実施の形態の概略斜視図である。
【図5】第4の実施の形態の概略斜視図である。
【図6】第5の実施の形態の概略斜視図である。
【図7】その昆虫誘引部の平面図である。
【図8】レーザ光の方向を示す説明図である。
【図9】第6の実施の形態の概略斜視図である。
【図10】第7の実施の形態の概略斜視図である。
【図11】第8の実施の形態の概略斜視図である。
【図12】その昆虫誘引部の説明図である。
【図13】第9の実施の形態の概略斜視図である。
【図14】その昆虫誘引部の平面図である。
【図15】その側面図である。
【図16】第10の実施の形態の概略斜視図である。
【図17】(a)は虫加熱装置の構成図、(b)は昆虫誘引部の断面図である。
【図18】第11の実施の形態の概略斜視図である。
【図19】昆虫誘引部3の側面図である。
【図20】第12の実施の形態の概略斜視図である。
【図21】第13の実施の形態の概略斜視図である。
【図22】第14の実施の形態の概略斜視図である。
【図23】(a)は 第15の実施の形態の概略斜視図、(b)は昆虫誘引部の側面図である。
【図24】第16の実施の形態の概略斜視図である。
【図25】第17の実施の形態の概略斜視図である。
【図26】第18の実施の形態の概略断面図である。
【図27】第19の実施の形態の概略断面図である。
【図28】第20の実施の形態の概略断面図である。
【図29】第21の実施の形態の概略斜視図である。
【図30】第22の実施の形態の概略斜視図である。
【図31】その昆虫誘引部の説明図である。
【図32】レーザ光の方向を説明する説明図である。
【図33】第23の実施の形態の概略断面図である。
【図34】第24の実施の形態の説明図である。
【図35】第25の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図36】第26の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図37】第27の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図38】第28の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図39】第29の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図40】第30の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図41】第31の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図42】第32の実施の形態を示す概略断面図である。
【図43】第33の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図44】第34の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図45】第35の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【図46】第36の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図47】第37の実施の形態を示し、(a)は概略断面図、(b)は虫収集部の説明図である。
【図48】第38の実施の形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図である。
【符号の説明】
1 反射板
2 誘虫ランプ
3 虫誘引部
4 虫加熱装置
5 赤外レーザ吸収部材
6 ケース
7 開口部
8 虫収集部
13 赤外線ランプ
14 赤外線ランプ反射板
21 マグネトロン
70 熱源部
71 虫加熱部
72 虫加熱装置
85 火炎
87 仕切り
Claims (3)
- 虫を誘引する刺激を発する虫誘引部と、誘引した前記虫を加熱する虫加熱装置とを備え、
前記虫誘引部は虫が着地可能な着地面を有し、表面上の虫の死骸が落下する姿勢をした部材を具備し、
前記虫加熱装置は前記部材に設けられて前記着地面を加熱する熱源部を有する補虫殺虫装置。 - 虫を侵入させる開口部を有し前記開口部を開閉自在に遮蔽した遮蔽部材を有するケースと、このケース内に配置されて虫の着地面を有する虫誘引部と、前記ケース内に配置されてマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置と、前記マイクロ波発生装置を作動するとき前記遮蔽部材が前記開口部を閉じ、前記マイクロ波発生装置を停止したとき前記遮蔽部材が前記開口部を開く制御手段と、前記虫誘引部の虫収集部とを備え、前記着地面は前記着地面上の虫の死骸が前記虫収集部に落下する形をしている補虫殺虫装置。
- 虫を誘引する視覚的刺激を有する虫誘引部と、前記虫誘引部の近傍に対して赤外線を放射することにより誘引した前記虫を加熱する虫加熱装置とを備え、前記虫誘引部が光を透過する仕切りにより外部と区切られ、前記仕切りが開放される時間と閉鎖される時間をもつ補虫殺虫装置。
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