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JP4041467B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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JP4041467B2
JP4041467B2 JP2004040488A JP2004040488A JP4041467B2 JP 4041467 B2 JP4041467 B2 JP 4041467B2 JP 2004040488 A JP2004040488 A JP 2004040488A JP 2004040488 A JP2004040488 A JP 2004040488A JP 4041467 B2 JP4041467 B2 JP 4041467B2
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、エンジンを用いて発電機を駆動し、発電機の発電電力によりモータを駆動して車輪を駆動するハイブリッド車両に関する。
従来、自走式車両は、オートバイ、自動車等に見られるように、エンジンで車輪を駆動するものが一般的である。近年、環境問題が重視されてきており、エンジン駆動式の車両から排出される環境汚染物質をできるだけ少なくすることが望まれている。このため、エンジンとともに、車輪を駆動する駆動モータを搭載して、駆動モータにより駆動輪の駆動を行う車両、所謂、ハイブリッド車両が実用化されている。
ハイブリッド車両としては、例えば、車両に搭載されたエンジン及びモータの両方で場合に応じて、駆動輪を駆動するパラレルハイブリッド式の車両がある。また、パラレルハイブリッド式とは別に、車両に搭載されたエンジンで発電機を駆動し、この発電機により発電される電力のみを用いて駆動輪を駆動する駆動モータを駆動させるシリーズハイブリッド式の車両がある。
シリーズハイブリッド式の車両として、例えば、特許文献1に示す車両がある。
この特許文献1に示す車両は、駆動輪を駆動する駆動モータと、駆動モータに給電するバッテリと、このバッテリを走行中に充電するエンジン駆動式の発電機とを有し、エンジンに、駆動輪を駆動させる駆動モータの補助的な役割をさせている(特許文献1の図12参照)。
この車両では、シートピラーと後輪のフェンダとの間に、エンジンと発電機とが、それぞれの回転軸を車幅方向に、且つ互いに平行にして上下に並べて配置されている。さらに、一方の側面部分に設けられた伝動機構がエンジンの回転駆動力を発電機に伝達する構成となっている。
しかし、この特許文献1に開示のハイブリッド車両である電動二輪車では、重量が嵩むエンジン及び発電機を段積みするため、重心が高くなり、操作性の低下は否めない。よって、自転車よりも速いスピードで走行可能な車両に適用する場合、更に、重心を低くする構造が望まれている。
例えば、走行中に運転者が足載せ可能なフットボードを有するスクータなどの小型車両に適用する場合、例えば、特許文献2のように、後輪の前方で且つ、シート下部にエンジンなどの各動力構成部材を配置して、特許文献1の構成よりも重心を低くして操作性の向上が図られた構成が考えられる。
特開2001−106159号公報 特開2000−313389号公報
しかしながら、特許文献2に特許文献1のハイブリッド構造を適用し、エンジンなどの動力構成部材の配置位置を低くして車両全体の重心を低くする場合、次のような問題がある。すなわち、特許文献2のようなフットボードを有するスクータなど小型車両では、シート下部分の後方には後輪が配置されるため、シート下部分に動力構成部材を配置する場合、車両後方での配置領域が限定される。
また、一般的に小型車両では、シート下部分の車幅方向の長さは、シートに着座した際の運転者の路面への足着き性を考慮するため、極力短くすることが望まれる。よって、フットボードを有する小型車両のシート下部分に、さらに発電機を配置する場合は、シート下部分において車両前方に突出するように配置することが考えられる。
このように、シート下部分において車両前方に突出するように動力構成部材を配置した場合、フットボードの後端部側の領域が狭くなる。よって、シートに着座した運転者がフットボードに足を載せる場合、シート下部分において前方に突出する部分を避けて載せなければならなくなり、フットボードへの足着き性が確保しにくい。
また、ハイブリッド式の車両では、電動のみ、つまり駆動モータで走行するときと、エンジンを駆動しながら駆動するときとでは、騒音レベルの差が大きくなる。このため、ハイブリッド車両では、エンジン駆動による騒音をより小さくすることが望ましい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、フットボードを有するハイブリッド車両において、エンジン駆動による騒音の低減化を図ることができ、さらに、重心を低く、操作性に優れ、且つ、路面への足着き性とともにフットボードへの足着き性を容易に確保することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、フットボードの前方に配置されたエンジンと、前記エンジン側に冷却風を送風する冷却ファンと、前記エンジンから排出される排気ガスをマフラの膨張室に案内する排気管と、前記エンジン、前記冷却ファン及び前記排気管を覆い、前記冷却ファンにより前記エンジン側に送られる前記冷却風を前記排気管側に案内するカバー部材とを有する構成を採る。
この構成によれば、フッドボードの前方に配置されたエンジンと、冷却ファンと、排気管とが冷却ファンによりエンジン側に送られた冷却風を排気管側に案内するカバー部材により覆われるため、エンジン、冷却ファン、排気管の騒音、特にエンジンの騒音の低減化を図ることができる。よって、ハイブリッド車両において、モータのみにより走行するときと、エンジンを起動した状態で走行するときとの騒音の差を小さくすることができ、運転者は快活な運転を行うことができる。
また、カバー部材内で、冷却ファンから送られる冷却風は、エンジンを通過して冷却し、次いで、排気管に案内されて、排気管を冷却する。よって、エンジン及び排気管を温度の低い順に効果的に冷却することができる。
さらに、エンジンがフッドボードの前方に配置されるとともに、このエンジン、冷却ファン及び排気管がカバー部材により覆われているため、従来と異なり、重心を低くすることができ、操作性の向上を図ることができる。また、フットボードの後方のシート下部分にエンジン等の動力構成部材を配置する必要がないため、シート下部分が車幅方向に膨らむことがなく、路面への足着き性を確保することができるととともに、フットボードの運転者の足下部分を広くすることができ、フットボードへの足着き性の向上を図ることができる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記冷却ファンは、前記エンジンのクランク軸の回転により駆動される構成を採る。
この構成によれば、冷却ファンは、エンジンのクランク軸の回転により駆動されるため、冷却ファンを駆動させるための駆動源を別途用意する必要がなく、効率の良いファンによりエンジン側に冷却風を送ることができる。また、電動ファンを用いる場合と比べて、電力消費がなく、燃費悪化を防ぐことができる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記フットボード内には、前記エンジンにより駆動されて、駆動輪を駆動するための電力を発電する発電機と、制御回路と、バッテリとが配置され、前記発電機、前記制御回路及び前記バッテリは、前記冷却ファンの吸気側に配置され、前記冷却ファンの回転により冷却される構成を採る。
この構成によれば、フットボード内において、発電機、制御回路、バッテリが冷却ファンの吸気側に配置されるため、エンジン駆動により冷却ファンが回転し、この冷却ファンが吸い込む空気(外気)により、制御回路、発電機、バッテリを冷却することができる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記冷却ファンは、前記エンジンと前記発電機との間に配設され、かつ、前記発電機のロータ軸は、前記エンジンのクランク軸と一体的に形成されてなる構成を採る。
この構成によれば、冷却ファンがエンジンのクランク軸の回転によって駆動されるため、冷却ファン駆動のための駆動源を新規に用意する必要がなく、コンパクトに構成できる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記クランク軸および前記ロータ軸は、車両の前後方向に配置されている構成を採る。
この構成によれば、クランク軸およびロータ軸が車両の前後方向に配置されるため、車幅方向にクランク軸及びロータ軸が突出することがなく、車幅を狭くすることができる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記冷却ファンは、前記エンジンより車両後方側に配置され、前記カバー部材内で車両進行方向後方から前方に送風する構成を採る。
この構成によれば、カバー部材内で、冷却ファンは車両進行方向後方からエンジンに冷却風を送風するため、車両の走行状態にかかわらず確実にエンジンを冷却することができる。
本発明のハイブリッド車両は、上記構成において、前記カバー部材、前記エンジン、前記発電機及び前記冷却ファンを一体的に形成してなるハイブリッドユニットを備え、前記ハイブリッドユニットは、前記フットボードの前方に、車両前後方向に揺動自在に取り付けられる構成を採る。
この構成によれば、ハイブリッドユニットがフットボードの前方に、車両前後方向に揺動自在に取り付けられているため、クランク軸の回転、ピストンの上下動などのエンジン駆動により生じるエンジンの振動(ローリングやピッチング)が車体に直接伝達されることを防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、エンジン駆動の際も騒音の低減化を図ることができ、さらには、重心を低く、操作性に優れ、且つ、路面及びフットボードへの足着き性を容易に確保することができる。
本発明の骨子は、フットボードを有するとともに、エンジンにより発電機を駆動し、発電機の発電力を用いて駆動輪を駆動する駆動モータを駆動させるハイブリッド車両において、エンジン駆動時の騒音の低下を図ることができるとともに、操作性や、路面およびフットボードへの足着き性の向上を図ることである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の構成を示す側面図である。なお、以下で述べる右側及び左側とは、車両の走行方向を前として、車両の右側及び左側をいう。また、後ろとは、車両において走行方向逆側をいう。さらに、図1において黒矢印で示す方向は冷却風となるエアの流れを示す。
図1に示すハイブリッド車両100は、駆動輪(後輪105)を駆動する駆動モータ190への電力を発電する発電機120と、この発電機120を駆動するエンジン130とを有するハイブリッドユニット(以下、「エンジン発電ユニット」という)140を有する。
また、ハイブリッド車両100は、アンダーボーン型で、且つフットボード111を備える自走式の電動二輪車である。なお、ここでいう、ハイブリッド車両100は、駆動輪に伝達される動力の少なくとも一部が電気モータによって発生される車両を意味する。よって、三輪車であってもよい。そして、このハイブリッド車両100では、フットボード111の前方にエンジン発電ユニット140が配置されていいる。
ハイブリッド車両100は、上部にハンドル101が設けられ、下部に前輪102が軸支されたフロントフォーク103を有する。
このフロントフォーク103は、その中央部でメインボディ110の前端部に回動自在に支持されている。
メインボディ110は、ダウンフレーム部112、フットボード111、シートピラー部113、リアアーム部114を有する。なお、ここでは、ダウンフレーム部112、フットボード111、シートピラー部113、リアアーム部114のそれぞれは、中空部を有する構成となっている。
ダウンフレーム部112は、上端部で、フロントフォーク103を回動自在に支持し、フロントフォーク103から後方に下り、且つ、前輪操舵軸であるフロントフォーク103に沿うものである。なお、このダウンフレーム部112の上端部は、フロントフォーク103を支持するメインボディ110の前端部を構成している。
また、ダウンフレーム部112の上端部前面には、ダウンフレーム部112の内側と外側とを連通する冷却風吸込口112aが形成されている。
このダウンフレーム部112の下端部には、水平に配置されたフットボード111の前端部が一体的に接続されている。一体になったダウンフレーム部112と、フットボード111とは、側面から見ると略L字状をなしており、前輪102と後輪105との間に配置されている。
フットボード111の後端部111xには、上方に延びるシートピラー部113の下端部が接合され、このシートピラー部113の上端部には、シート115が設けられている。
フットボード111は、シート115に着座する運転者の足載せスペースであり、平板状をなす。
図2は図1のII-II線矢視断面図である。なお、図2では、フットボード111部分及び後輪105のみを破断した図であり、その他の構成は便宜上、破断していない。また、この図2において黒矢印で示す方向は冷却風となるエアの流れを示す。
図1及び図2に示すように、フットボード111の後端部111x及びシートピラー部113(図2では想像線で示す)の下端部には、後方に延びる左右一対のリアアーム部114が接合され、このリアアーム部114には後輪105が回動自在に軸支されている。なお、一対のリアアーム部114の外側面間の距離は、フットボード111の幅より短くなっている。
このように構成されたメインボディ110の内部には、図1及び図2に示すように、燃料タンク160、エンジン130、冷却ファン150、発電機120、バッテリ170、制御装置180、駆動モータ190が配置されている。
図3は、図1のIII-III線矢視断面図である。図3は、ダウンフレーム部112の前面側部分のみを除いた状態を示す。また、図3において黒矢印で示す方向は冷却風となるエアの流れを示す。
燃料タンク160は、エンジン発電ユニット140のエンジン130の燃料を貯留するものである。図1及び図3に示すように、この燃料タンク160は、ダウンフレーム部112内に、エンジン130上方で、且つ、フロントフォーク103に沿って設けられている。この燃料タンク160は、ダウンフレーム部112内で、冷却風吸込口112aと、ダウンフレーム部112の下端部との連通路を形成する位置に配置されている。
また、この燃料タンク160は、ダウンフレーム部112内において、冷却風吸込口112aと下端部との連通部分を除く部位に縦長に配置されている。この構成により、燃料タンク160は、ダウンフレーム部112内を有効に利用することができ、ダウンフレーム部112の中空部の大きさと略同一の容量の燃料を貯留できる。そして、この燃料タンク160の下方には、エンジン発電ユニット140が配置されている。
エンジン発電ユニット140は、メインボディ110の下部側前方部に配置されている。詳細には、エンジン発電ユニット140は、ダウンフレーム部112とフットボード111との接合部分の内部に配置され、メインボディ110の前方側からエンジン130、、冷却ファン150、発電機120が順に配置されている。
図4は、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の有するエンジン発電ユニットの左側面図であり、図5は、カバー部材を除いた状態の本発明の一実施の形態におけるエンジン発電ユニットの平面図である。また、図6は、カバー部材の前面部分を除いた状態の本発明の一実施の形態におけるエンジン発電ユニットの正面図である。なお、図4では、ダウンフレーム部112、フットボード111、冷却用カバー部材155を適宜破断すると共に、エンジン発電ユニット140の要部構成については実線で示している。ダウンフレーム部112及びフットボード111部分の破断位置としては、エンジン130の軸線を通る略垂直な平面で破断している。また、図4における黒矢印で示す方向は冷却風となるエアの流れを示す。図6では、要部構成については実線で示している。
図4から図6に示すように、エンジン発電ユニット140は、発電機120と、エンジン130と、冷却ファン150と、エンジン130および冷却ファン150を覆う冷却用カバー部材155とを有する。
エンジン130は、空冷式の4サイクルエンジンであり、クランク軸131を有するクランクケース132上に、シリンダ133が、その軸を上下方向に配置して設けられている。このエンジン130の上方に燃料タンク160が配置されている。
また、エンジン130の左右両側には、図4から図6に示すように、吸気系及び排気系がそれぞれ配置されている。
エンジン130の右側(車両前方から見て左側)に配置された吸気系(主に図5及び図6参照)は、吸気管134a、キャブレタ134b、エアクリーナ134cを有する。吸気管134aは、シリンダ133の右側に接続されて、後方に延びている。
この吸気管134aの途中には、キャブレタ134bが介設され、その後方にはエアクリーナ134cが接続されている。キャブレタ134bは、図6に示すように、燃料供給管161を介して、エンジン130の上方に配置された燃料タンク160に接続されている。
そして、キャブレタ134bは、キャブレタ134bの備える電磁弁134eで調整しながらシリンダ133への燃料供給を行う。このキャブレタ134bに対向するフットボード111の右側側面部分には、冷却風吸込口111aが側方(ここでは車両右側方)に開口して形成されている(図3参照)。また、キャブレタ134bの下面と対向するフットボード111の下面部分には、冷却風吸込口111cが下方に開口して形成されている。
また、エアクリーナ134cには、後下方に延びる吸気取り入れ管134dが接続されている。この吸気取り入れ管134dはフットボード111内部に滞留または、フットボード内部に取り込まれた外気を取り入れる。
エンジン130の左側(車両前方から見て右側)に配置された排気系は、排気管135a、第1マフラ135b、ベント接続管135c、第2マフラ135dを有する。
排気管135aは、シリンダ133の左側に接続され、この排気管135aには、シリンダ133の左側に配置された台形状の第1マフラ135bが接続されている。第1マフラ135bの下面には、ベント接続管135cの一端部が接続されている。ベント接続管135cは第1マフラ135bの下面から下方に延びた後、後方に折曲されてなる。
そして、ベント接続管135cの後方の他端部には、第2マフラ135dが接続されている(図4参照)。
第2マフラ135dは、円筒状をなし、その後端部には、下方に折曲された排気ガス放出管135eが接続されている(特に図4参照)。なお、第1及び第2マフラ135b、135dはマフラの膨張室を示している。
第2マフラ135d及び排気ガス放出管135eは、フットボード111下面に形成された断面山型の中空の排気カバー111g内に挿入されている。排気ガス放出管135eの後端部である開口部135fは、排気カバー111g内において、排気カバー111gの後方側下面に形成された冷却風排出口111bに対向している。
図7は、フットボード内部の要部構成を説明するための分解斜視図である。なお、図7の黒矢印で示す方向は、冷却風となるエアの流れを示している。
図7に示すように、冷却風排出口111bは、形成されたフットボード111の下面に、下方に開口して形成され、フットボード111内部の排気カバー111g内とフットボード111下面とを連通させている。
冷却風排出口111bは、冷却風吸込口112a、111c等からフットボード111内部に取り込まれた空気、及び、後述する冷却風取込口112b、スリット111dから取り込まれた冷却風としての空気を排出する。この冷却風排出口111bを介して、開口部135fからの排気は、路面に向かって放出される。
このように、エンジン130では、車幅方向の一方側(ここでは、車両の右側)に吸気系を配置し、他方側(ここでは、車両の左側)に排気系を配置して下方に排気ガスが放出可能であるため、シンプルな構造で排気ガスによる車両への熱の影響が防止されている。
また、エンジン130は、排気系として、第1マフラ135b及び第2マフラ135dを有するため、排気音の低減化が図られている。
また、エンジン130のクランク軸131は、車両前後方向に配置され、フットボード111の前端部から後方に延びている。このクランク軸131の先端部は、カップリング141を介して、エンジン130の後方に配置された発電機120のロータ軸121に一体的に形成されている。
詳細には、カップリング141は、クランク軸131とロータ軸121のそれぞれの軸端を同一軸心で対向させて連結している。よって、エンジン130の駆動、つまり、クランク軸131が回転すると、ロータ軸121は回転し、発電機120が駆動して発電する。
この発電機120の発電した電力は、バッテリ170に供給され、バッテリ170に充電される。なお、発電機120によって発生した電力は、バッテリ170に充電されるとともに直接駆動モータ190に供給され得る。
これらエンジン130と発電機120との間に冷却ファン150が配置されている。この冷却ファン150は、クランク軸131の一部であるファン駆動軸150aと、ファン駆動軸150aに設けられたフィン150bとを有する。
ファン駆動軸150aは、クランク軸131の回転駆動に伴い回転し、このファン駆動軸150aのフィン150bにより発電機120側からエンジン130側に空気(冷却風)を送る。ここでは、車両後方から車両前方のエンジン130に向かって冷却風を送る。
この冷却ファン150は、メインボディ110の下部側前方部内部、言い換えれば、ダウンフレーム部112とフットボード111との接合部分の内部に配置された冷却用カバー部材155により覆われている。
冷却用カバー部材155は、下方に開口する箱状をなしており、冷却ファン150とともに、エンジン130及び、エンジン130の排気系を上方から覆うように形成されている。
詳細には、冷却用カバー部材155は、エンジン130の右側方を覆う右側面部155a、エンジン130の上面及び冷却ファン150の上面を覆う上面部155b、排気系の左側方を覆う左側面部155c、エンジン130及び排気系を前方から覆う前面部155d、内面に冷却ファン150の後端面が固定された後面部155eを有する。
右側面部155aの下端部は、クランクケース132の右外側面に固定されている。一方、その上方の内面部分は、シリンダ133の熱を避けるため、シリンダ133の右外側面との間に所定のギャップが設けられている。
上面部155bは、車両の左右側の両端部で、右側面部155aの上端部及び左側面部155cの上端部と湾曲した状態で連続している。つまり、右側面部155a内側の冷却風が、内面を伝って、左側面部155c側に案内されるように構成されている。なお、この上面部155bには点火プラグ156のためのキャップ156aが取り付けられる。
左側面部155cの内方には、排気系を構成する排気管135a、第1マフラ135b、ベント接続管135cが配置されている。また、左側面部155cの下端部は自由端となっており、ベント接続管135cの屈曲部分の側方に配置されている。
また、前面部155dの下方は前面側に開口しており、この開口に対向するダウンフレーム部112の下方下端部の前面部分には、冷却風取込口112bが形成されている。
このように構成された冷却用カバー部材155の内側には、図6に示すように、エンジン130と排気系とを仕切る仕切壁部158が設けられている。仕切壁部158は、エンジン130下面から立ち上がるとともに、その後端部で、冷却ファン150を右側から覆うように形成されてなる。
なお、フットボード111は、図6及び図7に示すように、上下に分割可能に形成され、上面部分を形成する上部筐体1111と、下部筐体1112とからなる。
この仕切壁部158により仕切られるエンジン130側の空間と、排気系側の空間とは、連通部159を介して連通している。
このように構成された冷却用カバー部材155は、冷却ファン150からの送風、つまり冷却風を、エンジン130を通過して排気管側に案内する。詳細には、冷却風カバー部材155内では、冷却ファン150からの冷却風は、エンジン側に送られ、クランクケース132を冷却する。
このクランクケース132を通過した冷却風は、右側面部155a及び仕切壁部158とで上方に案内され、シリンダ133を冷却する。さらに、エンジン130の上方の、且つ、上面部155bの内面の冷却風は、上面部155b及び連通部159を介して排気系側に案内される。排気系に案内された冷却風は、排気管135a、第1マフラ135b、ベント接続管135c、第2マフラ135d及び排ガス放出管135eを通過して、これらを冷却し、冷却風排出口111bを介して外部に排出される。
なお、発電機120は、前側の左右両端部にそれぞれ側方に突出するフランジ部123を有する。このフランジ部123にはボルト孔が形成され、このボルト孔に取付ボルト124を挿通することで、冷却用カバー部材155の後面部155eに締め付け固定されている。
また、発電機120の上部には、吊り下げ部125が設けられ、この吊り下げ部125を介して、エンジン発電ユニット140は、フットボード111に吊り下げられている。
詳細には、発電機120の上面に上方に突出して設けられた吊り下げ部125には、車幅方向に開口する筒部125aが設けられている。この筒部125aの内周には、筒状のゴムブッシュ(緩衝部)125bが内嵌されている。
一方、吊り下げ部125に対向するフットボード111の上部筐体1111の裏面部分に、下方に突出する支持リブ116が設けられている。この支持リブは、車幅方向に突出する支持軸117を有する。
この吊り下げ部125の筒部125aに支持軸117を挿通することにより、エンジン発電ユニット140は、フットボード111に揺動自在に取り付けられている。ここでは、ゴムブッシュ125bの内径が支持軸117の外周部117aの外径と略同一の寸法となるように形成されている。
また、この支持軸117によるエンジン発電ユニット140の吊り下げ位置は、図4に示すように、重心位置Oの近傍に位置させている。ここでは、重心位置Oより後方で支持軸117により支持している。
さらに、発電機120の上面には、上部筐体1111の裏面から下方に突出して設けられたストッパー部118に当接する受け部126が設けられている。
エンジン発電ユニット140は、重心位置Oの後方で支持軸117を介して上部筐体1111に揺動自在に支持されているため、エンジン発電ユニット140自体は、支持軸117より前部分が下に傾き、後部分が上方に上がる。
このエンジン発電ユニット140において上方に傾く部分(支持軸117の支持箇所より後方部分)でストッパー部118に当接することにより、前側に傾斜するのを防止し、略水平となるように配置されている。
このように、エンジン130と発電機120との間に冷却ファン150が配置されているため、小型で且つ簡単な構造でエンジン130を冷却することができ、さらに、発電機120を冷却することができる。
すなわち、吸気側に配置される発電機120は、冷却ファン150の回転により冷却され、この発電機120を冷却した冷却風は、続いて発電機120より温度が高くなるエンジン130の冷却に用いられる。
つまり、エンジン130側に送風された冷却風は、エンジン130のクランクケース132の後方からクランクケース132を冷却して、右側面部155a及び仕切壁部158により上方に案内される。
次いで、クランクケース132上部のシリンダ133を冷却し、連通部159を通り排気管135a、第1マフラ135b、ベント接続管135cの順に通過することにより冷却し、冷却風排出口111bからフットボード111下面から外部に排出される。よって、冷却ファン150がエンジン130側に送る冷気を効率よく使用することができる。
また、エンジン130を冷却した冷却風が、排気管135a、第1マフラ135bを冷却するとともに、これら各部材と車体との隙間を通ることで、この隙間に空気断熱層が形成される。この空気断熱層により、車体自体へ熱が伝わりにくくなる。
さらに、エンジン発電ユニット140のエンジン130が、メインボディ110の前方下端部、つまり、フットボード111の前端部に配置されているため、エンジン駆動による振動が運転者に伝わりにくい構成となっている。
発電機120の後方位置には、駆動モータ190に電力を供給するバッテリ170が配置されている。
バッテリ170は、図示しない複数のバッテリセルと、バッテリ残量計、バッテリ温度計を有する。バッテリセルは、例えば、ニッケル水素単電池、やニッケルカドミウム単電池などからなり、それぞれを直列に接続している。バッテリ残量計は、バッテリ残量情報をハイブリッド制御部181に送る。バッテリ温度計は、バッテリ温度情報をハイブリッド制御部181に送る。
図1、図2及び図7に示すように、制御装置180は、ハイブリッド制御部181と、駆動モータ190の駆動を制御するモータ制御部182とを有し、フットボード111内において、バッテリの後方に左右に並んで配置されている。
ハイブリッド制御部181は、バッテリ170の充放電と、エンジン130の回転数を制御する。また、ハイブリッド制御部181は、バッテリ170の残存容量を設定するとともに、エンジンを制御する。例えば、バッテリ残量計からの情報に基づくバッテリ残量情報に基づいて、残存容量が、予め設置された下限値を下回ったときに、エンジン130を始動し、発電機120による発電・充電を開始させる。
また、残存容量が予め設定された上限値に達したときに、エンジン130を停止して発電機120による発電・充電を中止する。すなわち、ハイブリッド制御部181は、バッテリ170の残存容量が下限値を下回った際には、上限値に達するまでエンジン130により発電機120を駆動し、発電機120が発電する電力でバッテリ170に充電する。
また、このハイブリッド制御部181には、車速を計測する車速センサ(図示省略)が接続されている。ハイブリッド制御部181は、車速が予め設定された値を上回っている高速時には、エンジン130を停止する。さらに、ハイブリッド制御部181は、車速センサの検出に基づいて、ハイブリッド車両100が走行せずに停止している際には、エンジン130を停止する。
モータ制御部182には、運転者のアクセル操作により出力されるアクセル信号が入力され、モータ制御部182は、入力されるアクセル信号の大きさに略比例するように駆動モータ190の動力を制御する。なお、図7に示すように、フットボード111内部では、制御装置180とバッテリ170との間に、連通口が形成された仕切部111fが形成され、この仕切部111fにより制御装置180より前方の領域と後方の領域に仕切られている。なお、この仕切部111fは無くてもよい。フットボード111内の仕切部111fは、冷却ファン150が配置される側の領域の冷却効果を強めるためや、中空のフットボード111の補強材として設けられる。
図1、図2及び図7に示すように、これらハイブリッド制御部181及びモータ制御部182が収容されたフットボード111の下面には、下面内外を連通する複数の通気用のスリット111dが形成されている。このスリット111dからのエアは、冷却ファン150の回転により、フットボード111の外部から内部に流入し、車両後方から前方のエンジン130側に送られる。
また、ハイブリッド制御部181及びモータ制御部182の後方位置には、駆動モータ190が、回転軸を車幅方向に配置して、設けられている。
駆動モータ190は、モータ本体191と、モータ本体191の回転を変速して駆動輪である後輪105を駆動する変速機192とを有する。
この駆動モータ190は、メインボディ110内において最も後輪側に配置されており、ここでは、フットボード111の後端部111xで、且つ、シートピラー部113の下端部内に配置されている。
これにより、メインボディ110側に駆動モータ190が配置された構成において、駆動モータ190と、後輪105の車軸106との距離が最も短くなるようにしている。
また、駆動モータ190は、フットボード111において、後輪105に最も近い位置に配置されるため、後輪105への動力伝達機構、ここでは、チェーン194等の車両前後方向の長さを小さくし、コンパクト化を図ることができる。
駆動モータ190は、チェーン194を介して後輪105に駆動力が伝達される。すなわち、駆動モータ190の回転軸に設けられたスプロケット193は、チェーン194を介して、後輪105の車軸106に設けられたスプロケット107に連結されている。
チェーン194としては、自転車に用いられる金属製のチェーンや、ゴムベルトを炭素繊維で強化したチェーンを用いることが望ましい。なお、このチェーン194に変えて、ドライブシャフトを用いて、駆動モータ190の駆動力を後輪105に伝達するように構成してもよい。
車軸106は、後輪105のホイール108を挿通した状態で固定され、ホイール108内には、変速機109が配置されている。
このようにハイブリッド車両100では、変速機192が駆動モータ190側に配置され、変速機109が後輪105側に配置されているため、変速機192、109の組み合わせが可能となり速度レンジを広くすることができる。
つまり、変速機192、109を備えることにより、モータ最大出力またはモータ定格出力が小さいモータを駆動モータとして利用しても十分な速度での走行性能を維持することができる。これにより、小型の駆動モータ190を用いた場合でも、十分な発進性能を確保しながら、最高速度を効率よく出せる。
さらに、変速機192、変速機109がそれぞれ駆動モータ190側と、後輪105側との両方に設けられていることにより、その構造を小型で簡単にすることができる。
ハイブリッド車両100では、他の構成要素に比べて、重量が嵩むエンジン130及び発電機120とを有するエンジン発電ユニット140がメインボディ110の前側下部に配置されている。つまり、エンジン発電ユニット140がフットボード111内部において、前端部に配置されている。
特に、エンジン発電ユニット140が、前輪102と後輪105との間に配置されるフットボード111の前端部に配置されているため、一般的に運転者が着座するシート115が後輪105側に配置される点を鑑みても、車両全体の重量バランスを取りやすい。
すなわち、前後輪102、105の荷重分担が行いやすい。これにより、ハイブリッド車両100は、運転者の操作性の向上を実現することができる。
また、エンジン130、発電機120、バッテリ170、制御装置180、駆動モータ190が、前輪102と後輪105との間で、前輪102と後輪105の回転軸心を結ぶ略水平線上に位置するように配置されている。このため、全体的にバランス良く重心が低い構成となっている。よって、ハイブリッド車両100全体の重心を低くすることができるとともに、ハイブリッド車両100全体をスリムにして、車体の空気抵抗を大幅に低減することができる。
さらに、エンジン130のクランク軸131及びロータ軸121が車両前後方向に配置されているため、クランク軸131やロータ軸121の長さ分、車幅方向に突出することがない。よって、ハイブリッド車両100は、エンジン130や発電機120を搭載しても車幅が狭くなっている。よって、運転者の路面への足着き性の向上を図ることができる。
また、これら各構成要素140、120、170、180、190を直線的に配置しているため、配管、配線を最短距離をとるようにレイアウトできる。また、配線を短くすることにより電気抵抗を小さくすることができるため、使用する電気の効率を向上させることができ、省エネやコストダウンの削減を図ることができる。
さらに、フットボード111の内部に、エンジン130の一部(クランクケース132)、発電機120、バッテリ170、左右に並べた制御部181、182からなる制御装置180、駆動モータ190が、並べて配置されている。このため、フットボード111の上面面積を大きくすることができ、これにより運転者は、フットボード111に足を載せやすくなる。
本実施の形態によれば、エンジン130が、メインボディ110の下部側前方部に配置されるとともに、燃料タンク160がエンジン130上方にフロントフォーク103に沿って配置されている。このため、エンジン130及び発電機120を後輪105近傍に上下に並んで設置する必要が無い。よって、車両全体の重心を低くできる。
また、フットボード111の後方のシート115下部分にエンジン130等の動力構成部材を配置する必要がないため、シート115の真下までフットボード111を形成して、フットボード111における運転者の足下部分を広くすることができる。よって、運転者のフットボード111への足着き性の向上を図ることができる。
また、エンジン130及び発電機120が前輪102と、後輪105との間に位置するフットボード111の前端部に配置され、且つ、バッテリ170及び制御装置180が、フットボード111の下部側に配置されている。
このため、前後輪102、105の間に、エンジン130、発電機120、バッテリ170,制御装置180、駆動モータ190が並んで配置されているので、車両全体の荷重分担を容易に行うことができる。つまり、前輪102、と後輪105への荷重分担を容易に行うことができる。よって、車両全体のバランスを容易に取ることができ、操作性が向上された車両を実現できる。
さらに、フットボード111の下部側前方部から順に、エンジン130と、発電機120と、バッテリ170と、制御装置180とが、これらの重心部分を車両本体の車軸上に略位置するように並べて配置されている。これにより、ハイブリッド車両100自体の左右のバランスを容易に採ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、エンジン130及び発電機120が一体的に形成された構成となるため、コンパクト化され、エンジン130及び発電機120をメインボディ110の下部側前方部に容易に配置することができる。
さらに、エンジン130、冷却ファン150及び排気管135aが冷却用カバー部材155により覆われているため、これら各部材の騒音、特にエンジン130の騒音の低減化を図ることができる。よって、ハイブリッド車両100において、モータのみにより走行するときと、エンジン130を起動した状態で、走行するときとの騒音の差を小さくして、運転者に快適な運転をさせることができる。
このように、メインボディ110において、ダウンフレーム部112とで側面視略L字状をなすフットボード111内には、前方側から順に、エンジン130、冷却ファン150、発電機120、バッテリ170、制御装置180、駆動モータ190が直列に配置されている。
そして、エンジン130の駆動により冷却ファン150が回転して、フットボード111内部が負圧となり、冷却風吸込口112a、112b、111a、111c及びスリット111dから冷却風としての外気が吸い込まれる。
これら冷却風吸込口112a、112b、111a、111cから吸い込まれた冷却風は、吸気系側方、エンジン130右側方、エンジン130後方、エンジン130前方冷却する。特に、スリット111dから取り込まれた外気は、ハイブリッド制御部181、モータ制御部182、バッテリ170、発電機120の順に通過して、これらを冷却する。
そして、冷却ファン150に至った冷却風は、冷却ファン150の回転により、さらに冷却ファン150自体を通過して、エンジン130及び排気系を通過して冷却風排出口111bから排出される。
詳細には、冷却ファン150からの冷却風は、クランクケース132、シリンダ133、排気管135a、第1マフラ135b、ベント接続管135c、第2マフラ135d及び排気ガス放出管135eを通過して、これらを温度の低い方から順に却する。
したがって、ハイブリッド車両100は、エンジン130を駆動させつつ、内部機器、エンジン130及び排気系の冷却効率の向上を図ることができ、これらの高温化を効率良く防ぐことができる。
特に、冷却ファン150は、スリット111dからの冷却風により、ハイブリッド制御部181、モータ制御部182、バッテリ170、発電機120、エンジン130、排気系の順に温度の低い方から効率よく冷却することができる。
さらにまた、冷却ファン150は、エンジン130のクランク軸131の回転によって駆動されるため、冷却ファン150を駆動させるための駆動源を別途用意する必要がなく、コンパクトに構成することができる。
また、冷却用カバー部材155内で、冷却ファン150は車両進行方向後方からエンジン130に冷却風を送風するため、車両の走行状態にかかわらず強制的にエンジン130を確実に冷却することができる。
また、冷却ファン150は、エンジン130のクランク軸131の回転により駆動するため、冷却ファン150を駆動させるための駆動源を別途用意する必要がなく、効率の良いファンによりエンジン130側に冷却風を送ることができる。また、電動ファンを用いる場合と比べて、電力消費がなく、燃費悪化を防ぐことができる。
なお、フットボード111の下面に形成されたスリット111dは、制御装置180の下方に位置しているが、これに限らず、駆動モータ190の下方に位置するように形成してもよい。
スリット111dを駆動モータ190の下方に形成した構成とすれば、エンジン130の駆動により回転駆動する冷却ファン150により、フットボード111の後方から前方に外気が入流することとなる。したがって、入流する外気により、制御装置180、バッテリ170、発電機120、エンジン130に加えて、駆動モータ190も冷却することができる。
さらに、本実施の形態によれば、冷却用カバー部材155、エンジン130、発電機120及び冷却ファン150を一体的に形成してなるエンジン発電ユニット140がフットボード111の前方に、車両前後方向に揺動自在に取り付けられているため、クランク軸131の回転、ピストンの上下動などのエンジン130駆動により生じるエンジン130の振動(ローリングやピッチング)が車体に直接伝達されることを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、筐体上部1111が、その裏面で、エンジン発電ユニット140を、エンジン発電ユニット140の重心位置Oの近傍、ここでは、重心位置Oからエンジン発電ユニット140の軸方向にずれた位置で支持軸117を介して吊り下げている。
また、ストッパー部118が、支持軸117を中心に、重心位置Oからずれた側の位置に当接することにより、支持軸117を中心に軸方向にずれた側が上方するように傾くエンジン発電ユニット140の傾きを規制して、略水平に配置される。
したがって、エンジン発電ユニット140をフットボード111の下側に容易に搭載することができる。また、エンジン発電ユニット140は、重心位置O、つまり、エンジン130と発電機120の重心位置O近傍で吊り下げられているため、回転慣性マスによる回転振動を重心付近を中心として相互に相殺する。これにより、エンジン130及び発電機120の振動を低減することができる。
また、エンジン130の駆動力を他の構成部材に伝達する機構としてチェーンやシャフトを用いておらず、配線や配管のみであるため、エンジンフローティング懸架が可能となっている。
なお、フットボード111を含むメインボディ110に形成される冷却風取込口は、冷却ファン150の駆動により車両前方側に送風される位置に形成されるものであれば、どの位置に形成されてもよい。
本発明に係るハイブリッド車両は、重心を低く、操作性に優れ、且つ、路面及びフットボードへの足着き性を容易に確保でき、さらには、エンジン駆動の際も騒音の低減化を図る効果を有し、フットボードを有するハイブリッド車両として有用である。
本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の構成を示す側面図 図1のII-II線矢視断面図 図1のIII-III線矢視断面図 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の有するエンジン発電ユニットの左側面図 カバー部材を除いた状態の本発明の一実施の形態におけるエンジン発電ユニットの平面図 カバー部材の前面部分を除いた状態の本発明の一実施の形態におけるエンジン発電ユニットの正面図 フットボード内部の要部構成を説明するための分解斜視図
符号の説明
100 ハイブリッド車両
105 後輪(駆動輪)
110 メインボディ
111 フットボード
112 ダウンフレーム部
120 発電機
121 ロータ軸
130 エンジン
131 クランク軸
140 エンジン発電ユニット
150 冷却ファン
155 冷却用カバー部材
170 バッテリ
180 制御装置
181 ハイブリット制御部
182 モータ制御部
190 駆動モータ

Claims (7)

  1. フットボードの前方に配置されたエンジンと、
    前記エンジン側に冷却風を送風する冷却ファンと、
    前記エンジンから排出される排気ガスをマフラの膨張室に案内する排気管と、
    前記エンジンと、前記冷却ファンと、前記排気管とを覆い、前記冷却ファンにより前記エンジン側に送られる前記冷却風を前記排気管側に案内するカバー部材と、
    を有することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記冷却ファンは、前記エンジンのクランク軸の回転により駆動されることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両。
  3. 前記フットボード内には、前記エンジンにより駆動され、駆動輪を駆動するための電力を発電する発電機と、制御回路と、バッテリとが配置され、
    前記発電機、前記制御回路及び前記バッテリは、前記冷却ファンの吸気側に配置され、前記冷却ファンの回転により冷却されることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両。
  4. 前記冷却ファンは、前記エンジンと前記発電機との間に配設され、かつ、前記発電機のロータ軸は、前記エンジンのクランク軸と一体的に形成されてなることを特徴とする請求項3記載のハイブリッド車両。
  5. 前記クランク軸および前記ロータ軸は、車輌の前後方向に配置されていることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両。
  6. 前記冷却ファンは、前記エンジンより車両後方側に配置され、前記カバー部材内で車両進行方向後方から前方に送風することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両。
  7. 前記カバー部材、前記エンジン、前記発電機及び前記冷却ファンを一体的に形成してなるハイブリッドユニットを備え、
    前記ハイブリッドユニットは、前記フットボードの前方に、車両前後方向に揺動自在に取り付けられることを特徴とする請求項5記載のハイブリッド車両。
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