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JP4040210B2 - 露光方法、レチクル及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光方法、レチクル及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置や液晶表示板等の表示素子の製造方法の露光工程に係り、特に、配列誤差を低減する露光方法とレチクルと半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置や液晶表示板等の表示素子デバイス等を製造する際の露光工程に於いては、マスク(レチクル)上に形成されたパターンを露光装置にてウェーハ上に縮小投影し、逐次繰り返し(ステップアンドリピート)で転写いる。ウェーハ全面から最大数のチップが採れるようにウェーハ上の配置(チップレイアウト)が決められており、これに基づいて、露光装置での1回の露光単位(レチクル内のショットエリア)の配置(ショットレイアウト)が決定されている。ショットエリア内には複数個のチップを配置して同時に露光する事で生産性を上げている。
【0003】
ショットエリアに入り得るチップ数は、そのチップと最大画角の大きさに依存する。大きなショットエリアを有する露光装置であれば1回の露光でより多くのチップを露光することができ、ひいてはより多くのデバイスを製造することが可能である。
【0004】
従来の露光でのショットレイアウトは、デバイスの最初のレイヤから最後のレイヤまで同一の配置のものを使用していた。しかし、近年、装置価格や装置導入条件等により、ショットエリアの大きさの異なる露光装置を混用する場合があり、同一の半導体装置を製造する前後の露光工程に於いても、ショットエリアの大きさの異なる露光装置を混用して使用したいという要請がある。従来、この対応にはショットエリアが同一になるようにレチクル上の使用範囲を同一にして使用する方法がとられている。この方法は、ショットエリアの大きい露光装置の高い処理能力をショットエリアの小さい露光装置の処理能力に合わせているので、ショットエリア大きい露光装置はその性能を発揮できず、ショットエリアが小さい分ショット数が多くなりスループットが低下してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ショットエリアの異なる2台の露光装置を異なったまま使用して半導体装置を製造することを考える。
【0006】
図13は、2台の露光装置のショットエリアと半導体装置のデバイスパターンの大きさの関係を示す図である。図13(a)は露光装置1のショットエリアを示す。露光装置1のショットエリア11の大きさは25mm×33mmで、22mm×11mmの大きさのデバイスパターン6を3つ配列する事ができる。露光装置2のショットエリア12の大きさは22mm×22mmで、同じ大きさのデバイスパターン8を2つ配列する事ができる。半導体装置を製造では、1回目の露光工程で露光装置1によりデバイスパターン6を露光し、2回目の露光工程で露光装置2によりデバイスパターン8を露光する。
【0007】
図14は、ショットエリアの異なる2台の露光装置を異なったまま使用して露光したデバイスパターンのウェーハ上の位置関係を示す図である。1回目の露光工程により3つのデバイスパターン6からなるパターン群13と14がパターニングされる。パターン群13の底辺とパターン群14の上辺は一致せず、この不一致がいわゆるパターン群の配列誤差である。
【0008】
2回目の露光工程では、デバイスパターン6にデバイスパターン8が重ね合わさるように露光する。パターン群13の上2つのデバイスパターン6に重ね合わさるようにパターン群15の2つのデバイスパターン8を露光する。重ね合わせは、1回目の露光工程で位置合わせ用のパターン(アライメントマーク)を露光しておき、2回目の露光工程でこの1回目の露光工程のアライメントマークを計測し2回目の露光工程のアライメントマークに合わせることで行う。さらに重ね合わせの精度を上げるためには、1回目の露光工程のアライメントマークの位置を読んで配列誤差を算出し、その配列誤差に基づいて2回目の露光を修正するエンハンストグローバルアライメント(EGA)を利用する。同様に、パターン群13の下のデバイスパターン6とパターン群14の上のデバイスパターン6に重ね合わさるようにパターン群16の2つのデバイスパターン8を露光する。パターン群14の下2つのデバイスパターン6に重ね合わさるようにパターン群17の2つのデバイスパターン8を露光する。この時、パターン群16では、上のデバイスパターン8を重ね合わせようとすると下のバイスパターン8が重ね合わせられない。この重ね合わさられないズレがいわゆる重ね合わせ誤差である。即ち1回目の露光工程に於いてウェーハ上のデバイスパターン6の配列に配列誤差があると、2回目の露光工程に於いて重ね合わせ誤差を生じてしまう。例えばポリイミド膜の開口の工程のように重ね合わせ誤差の許容範囲の大きい工程に於いては、ショットエリアの異なる2台の露光装置を異なったまま使用することは可能であるとしても、許容範囲の小さい露光工程においては不可能であると考えられる。
【0009】
なお、従来の露光工程では、1回目の露光と2回目の露光の重ね合わせ誤差を小さくするのに、このパターン群の配列誤差を小さくする必要がなく、配列誤差があってもこれを小さくする試みは今日までされていない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な露光方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な露光方法に使用するレチクルを提供することにある。
【0012】
本発明の目的は、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の第1の特徴は、レチクルの長方形又は正方形のショットエリアに、ショットエリアの内部に位置し、ショットエリアの一辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、第1の重ね合わせ点を有し、一辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、第1の重ね合わせ点と結んだ直線が一辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が平行移動距離の整数倍であり、一辺に対向するショットエリアの他辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置され、第1のマークに対して識別可能な第2のマークとを形成する工程と、レチクルを用いてウェーハ上に複数のデバイスパターン、第1のマーク及び第2のマークの露光と現像を行う工程と、第1及び第2のマークのウェーハ上での配列誤差を計測する工程と、配列誤差から、ウェーハ表面内の直交する方向のそれぞれにおける倍率誤差成分、ショットエリアの中心を回転中心とする回転誤差成分、及びレチクル上の直角がウェーハ上に直角に転写されない直交度誤差成分の4つの誤差成分を算出する工程と、誤差成分を用いて露光を行う装置を補正する工程とを含む露光方法であることである。このことにより、配列誤差が低減できる。
【0014】
また、本発明の第1の特徴は、マークが、ショットエリアの4辺それぞれに少なくとも一つ以上形成されることにより効果的である。このことにより、各辺毎に隣接するショットエリアとの配列誤差が測定できるので精度が向上でき、2次元的に広がるウェーハ全面に敷き詰めたような場合の評価が可能になる。
【0015】
さらに、本発明の第1の特徴は、マークが、ボックスインボックス又はバーズインバーズを構成するアウターマークとインナーマークであることにより効果的である。ここで、「ボックスインボックス」とは、位置合わせ用のマークのことで、四角形(ボックス)の中に小さい四角形が入り、その位置関係で位置合わせを行う。「バーズインバーズ」では、上記四角形の代わりに複数の線(バーズ)を用いる。「アウターマーク」とは、ボックスインボックスを例に取れば大きい四角形のことであり、「インナーマーク」とは、小さい四角形のことである。このことにより、位置ずれの測定が可能になり、配列誤差が測定できる。
【0016】
本発明の第2の特徴は、長方形又は正方形のショットエリアと、ショットエリアの内部に位置し、ショットエリアの一辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、第1の重ね合わせ点を有し、一辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、第1の重ね合わせ点結んだ直線が一辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が平行移動距離の整数倍であり、一辺に対向するショットエリアの他辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置され、第1のマークに対して識別可能な第2のマークとを有するレチクルであることである。ここで、「重ね合わせ点」とは、ボックスインボックスを例に取れば大小の四角形の中心点のことで、配列誤差がゼロの時に一致する点のことである。このことにより、配列誤差の低減が可能な露光方法に使用するレチクルを提供できる。
【0017】
また、本発明の第2の特徴は、マークが、ショットエリアの4辺それぞれに少なくとも一つ以上形成されることにより効果的である。このことにより、各辺毎に隣接するショットエリアとの配列誤差が測定できるので精度が向上でき、2次元的に広がるウェーハ全面に敷き詰めたような場合の評価が可能になる。
【0018】
さらに、本発明の第2の特徴は、マークが、ボックスインボックス又はバーズインバーズを構成するアウターマークとインナーマークであることにより効果的である。このことにより、位置ずれの測定が可能になり、配列誤差が測定できる。
【0019】
そして、本発明の第の特徴は、長方形又は正方形のショットエリアと、ショットエリアの内部に位置し、ショットエリアの第1の辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、第1の重ね合わせ点を有し、第1の辺及び第1の辺に接する第2の辺がなす角においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、第1の重ね合わせ点と結んだ直線が第1の辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が平行移動距離の整数倍であり、第1の辺に対向するショットエリアの第3の辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置され、第1のマークに対して識別可能な第2のマークと、第1の重ね合わせ点と結んだ直線が第1の辺に平行な第3の重ね合わせ点を有し、第2の辺に対向するショットエリアの第4の辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置され、第1及び第2のマークに対して識別可能な第3のマークと、第2の重ね合わせ点と結んだ直線が第1の辺に平行な第4の重ね合わせ点を有し、第4の辺側においてショットエリアの内部で複数のデバイスパターンの外部に配置され、第1〜第3のマークに対して識別可能な第4のマークとを有することによっても同様な効果が得られる。ここで、「識別可能」とは、マーク同士が重なっても位置関係がわかることで、例えば形状や大きさを異なったものにすることである。このことにより、より精度の高い配列誤差の測定が可能になる。
【0020】
本発明の第の特徴は、本発明の第1の特徴に記載の露光方法による露光の工程と、この露光の工程の後に、この露光の工程でウェーハ上に形成したパターンに重ね合わさるようにパターンを露光する工程とを含む半導体装置の製造方法であることである。このことにより、配列誤差の低減が可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
【0021】
また、本発明の第の特徴は、パターンを露光する工程におけるショットエリアの大きさが露光の工程におけるショットエリアの大きさと異なることにより効果的である。このことにより、ショットエリアの異なる2台の露光装置を異なったまま使用して半導体装置を製造することができるようになる。
【0022】
さらに、本発明の第の特徴は、露光の工程が、ウェーハ上への最初の露光の工程であることにより効果的である。このことにより、すべての露光工程で、配列誤差に起因する重ね合わせ誤差を低減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態として配列誤差を低減する露光方法を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る配列誤差を低減する露光方法のフロチャート図である。
【0025】
(イ)まず、ステップS1においてレチクルのショットエリアに隣接パターンに対する配列誤差の測定用のマークを形成する。レチクル内の、スクライブライン上の1辺に自己重ね用のマーク(インタロックマーク)を少なくとも一組以上入れておく。このマークは所定の繰り返し露光によりウェーハ上にショット配列が形成されたときに、それぞれ隣接する辺同士で合わせズレ検出用のマーク(ボックスインボックス(Box in Box)又はバーズインバーズ(Bars in Bars))を形成する。
【0026】
(ロ)ステップS2においてウェーハにレジストを塗布し、マークを形成したレチクルを用いて露光と現像を行う。
【0027】
(ハ)ステップS3においてウェーハ上に現像されたマークの配列誤差を計測する。このマークの合わせズレが零になるとき、この第1層目の配列は正確な正方格子状に形成されている。すなわち、このマークの合わせズレを計測することで第1層目の配列の誤差(正方格子からのズレ)を算出することができる。
【0028】
(ニ)ステップS4において計測した配列誤差から4つの誤差成分である倍率誤差x成分(Mx)、倍率誤差y成分(My)、回転誤差成分(Θ)、直交度誤差成分(Θ)を算出する。
【0029】
(ホ)ステップS5において算出したすべての誤差成分が許容値以下か判定する。
【0030】
(へ)すべての誤差成分が許容値以下であれば、ステップS8に進み配列誤差を低減する露光方法を終了する。
【0031】
(ト)一方、ひとつでも誤差成分が許容値を超えるものがあれば、ステップS6に進みウェーハからレジストを剥離する。
【0032】
(チ)ステップS7において算出した4つの誤差成分を用いてステップS2で使用した露光装置のパラメータを補正する。そして、ステップS2に戻る。ここで形成されるループはステップS5において算出したすべての誤差成分が許容値以下になるまで繰り返される。
【0033】
図2は本発明の第1の実施の形態に係るレチクルのショットエリア内の平面図である。このレチクルは図1のステップS1において配列誤差の測定用のマークを形成したレチクルである。この本発明の第1の実施の形態に係るレチクルは、長方形あるいは正方形のショットエリア5と、ショットエリア5の内部に位置するデバイスパターン6と、ショットエリア5の内部でデバイスパターン6の外部に位置する対となるアウターマーク(第1のマーク)とインナーマーク(第2のマーク)の2組(アウターマーク1とインナーマーク3、アウターマーク2とインナーマーク4)を有している。
【0034】
そして、アウターマーク1の中心点P1(第1の重ね合わせ点)とインナーマーク3の中心点P3(第2の重ね合わせ点)とを結ぶ直線がショットエリア5の辺と平行になる。同様にアウターマーク2の中心点P2(第1の重ね合わせ点)とインナーマーク4の中心点P4(第2の重ね合わせ点)とを結ぶ直線がショットエリア5の辺と平行になる。
【0035】
対となるアウターマークとインナーマークの方向に、デバイスパターン6が複数行あるいは複数列形成されている場合は、デバイスパターン6の間の距離はどれも等しく、この距離とアウターマークの中心点からデバイスパターン6までの距離とインナーマークの中心点からデバイスパターン6までの距離の和は等しい。すなわち、デバイスパターン6は、3行1列に配置されている図2の場合、対となるアウターマーク1とインナーマーク3の間に、デバイスパターン6が3行形成されているので、デバイスパターン6の間の距離は距離d5で統一され、かつ、距離d5と、アウターマーク1の中心点P1からデバイスパターン6までの距離d1とインナーマーク3の中心点P3からデバイスパターン6までの距離d3の和が等しくなるように設定されている。このように設定する事で、デバイスパターン6の転写された際の間隔を距離d5に統一することができる。
【0036】
対となるアウターマーク2とインナーマーク4の間に、デバイスパターン6が1列形成されているので、アウターマーク2の中心点P2からデバイスパターン6までの距離d2とインナーマーク4の中心点P4からデバイスパターン6までの距離d4の和がデバイスパターン6が転写された際のデバイスパターン間の間隔になる。
【0037】
なお、図2中のようにx−y座標を設定する。ゼロ点はショットエリア5の中心とし、x軸とy軸はショットエリア5の辺と平行にする。アウターマーク1の中心点P1の座標を(X1、Y1)とし、アウターマーク2の中心点P2の座標を(X2、Y2)とする。これらの座標は図1のステップS4における誤差成分の算出に使用する。
【0038】
図3は、ショットエリアが露光時にステッピングするウェーハ上の位置を示す図である。この露光は図1のステップS2における露光に対応するものである。4つのショットエリアA、B、C、Dは、図2のショットエリア5と同一である。まず、レジストが塗布されたウェーハを図2のショットエリア5を有するレチクルを用いて1回の露光を行う。この時のウェーハ上のショットエリア5の位置をショットエリアAとする。次に、レチクルのショットエリア5をウェーハ上のショットエリアBの位置までレチクルを移動して露光する。そして、同様にショットエリアCの位置と、ショットエリアDの位置にレチクルを移動して露光する。さらにこれらのことを繰り返す事によりウェーハ全面にショットエリア5を敷き詰める事ができる。
【0039】
これらのレチクルの移動の制御は露光装置で行われ、制御量である左隣のショットエリアまでの移動距離に基づいて、ショットエリアAに対するショットエリアBの位置を決定したり、ショットエリアCに対するショットエリアDの位置を決定する。また、下段のショットエリアから上段のショットエリアまでの移動距離を制御量として、ショットエリアAに対するショットエリアCの位置と、ショットエリアBに対するショットエリアDの位置とを決定する。
【0040】
これらの制御量は原理的にはレチクル上にデバイスパターン6を配置する際に、ウェーハ上のデバイスパターン6の配置(いわゆるチップレイアウト)も考慮して決定される絶対値である。しかし、露光装置の経時変化やレチクルとウェーハの反り等により、ウェーハ上に現像されるショットエリアひいてはデバイスパターンの配置は、原理的に予想される位置からずれてしまう。このずれがいわゆる設計に対する配列誤差であり、配列誤差を減少させるために制御量を補正する必要がある。配列誤差の測定には、図2のアウターマーク1、2とインナーマーク3、4を使用する。すなわち、図3においてショットエリアAのインナーマーク4の中心点PA4と、ショットエリアBのアウターマーク2の中心点PB2は一致するように設計されており、中心点PA4とPB2の距離がショットエリアAに対するショットエリアBの配列誤差になる。ショットエリアAのインナーマーク3の中心点PA3と、ショットエリアCのアウターマーク1の中心点PC1は一致するように設計されており、中心点PA3とPC1の距離がショットエリアAに対するショットエリアCの配列誤差になる。ショットエリアBのインナーマーク3の中心点PB3と、ショットエリアDのアウターマーク1の中心点PD1は一致するように設計されており、中心点PB3とPD1の距離がショットエリアBに対するショットエリアDの配列誤差になる。ショットエリアCのインナーマーク4の中心点PC4と、ショットエリアDのアウターマーク2の中心点PD2は一致するように設計されており、中心点PC4とPD2の距離がショットエリアCに対するショットエリアDの配列誤差になる。これらの距離を測定して配列誤差を求める。
【0041】
特に、ショットエリアDは、ショットエリアBに対する配列誤差と、ショットエリアCに対する配列誤差の2つの配列誤差を有する。このことにより、ショットエリアDは、平行移動の距離だけでなく、回転、倍率と非直交による配列誤差が評価可能である。以下では、ショットエリアDについて、ショットエリアBに対する配列誤差と、ショットエリアCに対する配列誤差の計測方法と、これら2つの配列誤差から、回転、倍率と非直交のそれぞれの配列誤差成分の算出方法を説明する。
【0042】
図4はウェーハ上に現像されたアウターマークとインナーマークから配列誤差を計測する方法を説明するための図である。この図は図1のステップS2における現像とステップS3における配列誤差の計測に対応するものである。図3の露光後に現像を行う事により、ウェーハ上にレジストによる図4のようなデバイスパターン6とアウターマーク1、2とインナーマーク3、4が形成される。
【0043】
中心点PD1と中心点PB3は一致しておらず配列誤差を有する。まず、図2と同じ方向にx座標の方向とy座標の方向を定める。中心点PB3に対する中心点PD1のx座標の差分Ex1(いわゆる中心点PD1での配列誤差のx成分)と、y座標の差分Ey1(いわゆる中心点PD1での配列誤差のy成分)を測定する。同様に、中心点PC4に対する中心点PD2のx座標の差分Ex2(いわゆる中心点PD2での配列誤差のx成分)と、y座標の差分Ey2(いわゆる中心点PD2での配列誤差のy成分)を測定する。なお、実際には合わせずれを計測できる装置(たとえば光学式合わせずれ検査装置等)でEx1、Ey1は計測可能である。
【0044】
図5は配列誤差を構成する各成分を模式的に示す図である。これより、配列誤差は主に回転誤差成分Θ、倍率誤差x成分Mx、倍率誤差y成分My、直交度誤差成分Θで構成されると考えられる。ここで、平行移動の誤差成分を省略しているのは、露光装置の動作機構に起因し、平行移動の誤差の発生要因となるウェーハのステッピング機構は通常他の誤差成分の発生要因にならないからである。すなわち平行移動の誤差を区別して考える目的で省略した。ここで、回転誤差成分Θは、ショットエリアの中心を回転中心として回転移動した誤差成分のことで、この成分によりレチクルに対して回転した像がウェーハに転写される。したがって、この回転誤差成分Θに対する、露光装置における補正は、例えばショットエリアの配列方向(ウェーハのステッピング方向)とショットエリアの辺とを平行にすることである。倍率誤差x成分Mxによっては、レチクル内の任意の2点間の距離のx成分がウェーハ上で一定倍率に転写される。倍率誤差y成分Myによっては、レチクル内の任意の2点間の距離のy成分がウェーハ上で一定倍率に転写される。直交度誤差成分Θによるとレチクル上の直角がウェーハ上に直角に転写されない。これら倍率誤差x成分Mx、倍率誤差y成分Myと直交度誤差成分Θに対する露光装置における補正は、例えばウェーハ上へショットエリアを結像させる光学的機構の調整による。
【0045】
次に、倍率誤差x成分Mx、倍率誤差y成分My、回転誤差成分Θと直交度誤差成分Θを求める。倍率誤差x成分Mxは式1で表される。倍率誤差y成分Myは式2で表される。回転誤差成分Θは式3で表される。直交度誤差成分Θは式4で表される。
【0046】
【数1】
Mx=(Ex2−Ey2×|Y2/X2|)/2/X2 ・・・・式1
My=(Ey1−Ex1×|X1/Y1|)/2/Y1 ・・・・式2
Θ=Ey2/2/X2 ・・・・式3
Θ=−Ex1/2/Y1−Ey2/2/X2 ・・・・式4
ここで、X1は図2のアウターマーク1の中心点P1のx座標、Y1はP1のy座標、X2はアウターマーク2の中心点P2のx座標、Y2はP2のy座標、Ex1は図4の中心点PD1での配列誤差のx成分、Ey1はPD1での配列誤差のy成分、Ex2は点PD2での配列誤差のx成分、Ey2はPD2での配列誤差のy成分である。
【0047】
次に、図1のステップS5の算出したすべての誤差成分が許容値以下か判定する。許容値は、露光装置の再現性や補正の精度等の性能と、露光装置を利用して製造される半導体製品のスペックに基づき決定する。許容値の大きさによるが、1回目の露光現像ではいずれかの誤差成分が許容値を超えてしまう。そこで、ステップS6でウェーハからレジストを剥離し、ステップS7で算出した4つの誤差成分に基づいて露光装置の補正を行う。そして、ステップS2に戻る。ここで形成されるフローのループはステップS5の算出したすべての誤差成分が許容値以下になるまで繰り返される。
【0048】
図6はすべての誤差成分が許容値以下である場合の、ウェーハ上に現像されたアウターマークとインナーマークの配置図である。この図は図1の終了時に対応するものである。ショットエリアAによるインナーマーク4Aと、ショットエリアBによるアウターマーク2Bは中心が重なるように配置されている。ショットエリアAによるインナーマーク3Aと、ショットエリアCによるアウターマーク1Cは中心が重なるように配置されている。ショットエリアBによるインナーマーク3Bと、ショットエリアDによるアウターマーク1Dは中心が重なるように配置されている。ショットエリアCによるインナーマーク4Cと、ショットエリアDによるアウターマーク2Dは中心が重なるように配置されている。このように、各誤差成分を露光装置の補正値として再度露光を行うことで、マークの合わせズレ誤差が零、即ちウェーハ上にデバイスパターン6を正方格子状に配置することができる。
【0049】
図7は本発明の第1の実施の形態に係る配列誤差を低減する半導体装置の製造方法のフローチャート図である。以下に、チャートに沿って製造方法を説明する。
【0050】
(イ)まず、ステップS11においてウェーハを用意する。
【0051】
(ロ)次に、ステップS12において最初の露光を図1のフローに沿って実行する。露光には露光装置1を使用する。図13(a)に示すように露光装置1の最大のショットエリアは25mm×33mmであるので、デバイスパターンのサイズ(いわゆるチップサイズ)が22mm×11mmのデバイスを3つ配置する図2のようなショットエリアを有するレチクルを作製する。そして、図6のようにウェーハ上に配列誤差を低減したデバイスパターン6を形成する。
【0052】
(ハ)図7のステップS13においてウェーハのエッチングや不純物拡散等の加工を行う。
【0053】
(ニ)ステップS14において1回目の露光現像によるパターンとの重ね合わせ誤差を小さくする補正方法を用いる新たなパターンによる2回目の露光を行う。露光には露光装置2を使用する。図13(b)に示すように露光装置2の最大のショットエリアは22mm×22mmであるので、デバイスパターンのサイズが22mm×11mmのデバイスを2つ配置するショットエリアを有するレチクルを作成する。
【0054】
図8は、露光装置2で2回目の露光を行う際のステップアンドリピートするショットエリアの配置を1回目の露光によるデバイスパターンに対して示す図である。2回目の露光では、1回目の露光現像によるデバイスパターン6に2回目の露光のデバイスパターン8を重ね合わせる。この重ね合わせには、1回目の露光のショットエリアと、2回目の露光のショットエリアに位置合わせ用のパターン(いわゆるアライメントマーク)設けておき、ウェーハ上で互いのアライメントマークが重なるように2回目の露光のショットエリアの位置を動かして露光している。さらに、1回目の露光によるデバイスパターンに対して、精度良く2回目の露光によるデバイスパターンを合わせるため、1回目の露光で形成したアライメントマーク位置を読んでその誤差を2回目の露光の時に補正することができるエンハンストグローバルアライメント(EGA)を用いてもよい。そして、1回目の露光で配列誤差が小さくなるようにデバイスパターン6が配列されているので、2回目の露光ではすべてのショットエリア9で精度の高い重ね合わせができる。
【0055】
(ホ)図7のステップS15において半導体装置の製造工程に基づいてウェーハのエッチングや不純物拡散等の加工を行う。
【0056】
(ヘ)そして、半導体装置の製造工程に基づいて適宜ステップS14に戻り3回目の露光に使用するパターンを用いた露光と、ステップS15で3回目の露光に応じたウェーハの加工を行う。以降、同様に半導体装置の製造工程に基づいて露光等を行い、半導体装置を完成させこのフローが終了する。なお、適宜ステップS12に戻ってもよい。
【0057】
このように、1回目の露光のショットエリアが上記の如く正方あるいは長方格子状に配置されていれば、それ以降どの様な配置のショットを合わせても精度良く重ね合わせることが可能になる。
【0058】
露光装置はウェーハ上に逐次ショットエリアを露光処理している。そのため露光装置の処理速度はウェーハ上に形成すべきショットの数に大きく依存する。ウェーハ1枚あたりの処理時間Ttotalは式5で表すことができる。この式5はウェーハ上を行方向に露光を続けていったと仮定している。
【0059】
【数2】
Ttotal=Tload+Txstep×Nshot+Tystep×Nrow ・・・・式5
ここで、Tloadはウェーハを所定の位置まで移動あるいは除去する時間、Txstepは横方向に逐次移動する際の一回の時間(チップサイズにより決まる)、Tshotはウェーハ上に形成すべきショット数、Tystepは縦方向に逐次移動する際の一回の時間(チップサイズにより決まる)、Nrowはウェーハ上に形成すべきショットの行数である。これから明らかなようにウェーハ上に露光装置にて形成するショットの数が減るとウェーハ一枚あたりの処理時間が大幅に短縮することができる。
【0060】
ウェーハ上に形成すべきショットの数(即ちショットマップ)は、通常最大のチップが取れるものが使われる。しかしながらこの配置は露光装置が最大の処理速度を発揮する配置とは同じではない。デバイスのチップサイズが決定すると、ウェーハ上にチップを最大限に取得し得るチップ配置が決まる。この配置が与えられたときにTtotalを最小にし得るNshotとNrowが存在しうる。
【0061】
本発明によると、デバイスの製造の露光工程、特に最初の露光工程に於いてショット配置を正方あるいは長方格子状に形成することで、その露光のパターンに合わせる後の全て露光工程で露光装置の処理速度が最大となるショット配置(すなわちTtotalを最小にし得るNshotとNrowによるショット配置)にてウェーハの処理をすることが可能になる。このことで露光装置の生産性を大幅に向上させることが可能になる。
【0062】
(第2の実施形態)
図9は、1回目の露光と2回目の露光でショットエリア内のデバイスパターンの数が異なる場合の、2回目の露光でのステップアンドリピートするショットエリアの配列の自由度を示す図である。図9(a)のように1回目の露光ではショットエリア6内にデバイスパターンが12こ形成されている。2回目の露光では図9(b)のようにショットエリア8内にデバイスパターンが6こ形成されている。
【0063】
まず、1回目の露光を行うために、図1の配列誤差を低減する露光のフローを実施する。ウェーハ上には図9(c)のようにショットエリア6内のデバイスパターンが正方格子状あるいは長方格子状に形成される。その後、2回目の露光は図9(c)のようにショットエリア8の内のデバイスパターンを、ショットエリア6内のデバイスパターンに重ね合わせる。ショットエリア6内のデバイスパターンが正方格子状あるいは長方格子状に形成されていることにより、ウェーハ上のすべてのデバイスパターンで1回目に対する2回目の露光の高精度な重ね合わせが可能になる。図9(d)では、(c)に比べて2回目の露光のショットエリア8の配置のみを変更している。このようにショットエリア8を配置しても、ウェーハ上のすべてのデバイスパターンで1回目と2回目の露光の高精度な重ね合わせが可能である。このように、2回目の露光のショットエリア8の配置は任意に設定できるのでステップアンドリピートの回数を最も少なくできる配置の選択が可能である。
【0064】
(第3の実施形態)
図10は、円形のウェーハに1回目の露光がされた場合の、2回目の露光でステップアンドリピートするショットエリアの配列の自由度を示す図である。まず、1回目の露光を行うために、図1の配列誤差を低減する露光のフローを実施する。ウェーハ上には図10(a)のようにショットエリア6内のデバイスパターンが正方格子状あるいは長方格子状に形成される。ただし、円形のウェーハ上に四角形のチップを配置していくと、ウェーハ外周部に於いてはショットエリア内の一部のデバイスパターン6のみが有効になる。このときにも、被アライメント層が前記のような自己補正をかけることで正方格子状に配置されていれば、その後の全てのレイヤに於いて、自由なショットレイアウトを選ぶことが可能である。その後、2回目の露光は図10(a)のようにショットエリア8の内のデバイスパターンを、ショットエリア6内のデバイスパターンに重ね合わせる。ショットエリア6内のデバイスパターンが正方格子状あるいは長方格子状に形成されていることにより、ウェーハ上のすべてのデバイスパターンで1回目と2回目の露光の高精度な重ね合わせが可能になる。図10(b)では、(a)に比べて2回目の露光のショットエリア8の配置のみを変更している。このようにショットエリア8を配置しても、ウェーハ上のすべてのデバイスパターンで1回目と2回目の露光の高精度な重ね合わせが可能である。このように、2回目の露光のショットエリア8の配置は任意に設定できるので、ステップアンドリピートの回数を最も少なくできる配置の選択が可能になり、1回目と2回目の露光のショットエリアの大きさの異同にかかわらず、2回目以降の露光でスループットが最高になるような配置(いわゆるショットマップ)を用いることができ、高速な露光処理が可能になる。
【0065】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は1つの実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0066】
本発明の第1の実施の形態に係るレチクルでは、配列誤差の測定用のマークとしてアウターマークとインナーマークの2組を配置したが、図11のようにショットエリア18の4角に大きさのすべて異なる4つのマーク1、2、3、4を配置してもよい。図12のように、ショットエリアが露光時にステッピングするウェーハ上の位置を示す。4つのショットエリアA、B、C、Dは、図11のショットエリア18と同一のものである。そして、ショットエリアAのマークA1の中心と、ショットエリアBのマークB2の中心は一致するように設計されている。ショットエリアAのマークA3の中心と、ショットエリアCのマークC2の中心は一致するように設計されている。ショットエリアBのマークB4の中心と、ショットエリアDのマークD1の中心は一致するように設計されている。ショットエリアCのマークC4の中心と、ショットエリアDのマークD3の中心は一致するように設計されている。ショットエリアAのマークA4の中心と、ショットエリアBのマークB3と、ショットエリアCのマークC1の中心と、ショットエリアDのマークD2の中心は一致するように設計されている。ショットエリア間の配列誤差は図4と同様に測定できるが、その数は10個に上り4個である第1の実施の形態と比べ2倍以上に増える事から一層の精度の向上が可能である。
【0067】
また、本発明の実施の形態では、ショットエリア内に複数のデバイスパターンが形成される場合を示したが、本発明によれば複数のショットエリアにまたがるような大きな半導体装置の製造も可能である。
【0068】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な露光方法を提供できる。このことにより、露光装置の処理速度を最大にしうるショットレイアウトを選択することが可能になり、露光装置の使用効率そして生産性を向上できる。
【0070】
また、本発明によれば、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な露光方法に使用するレチクルを提供できる。
【0071】
本発明によれば、重ね合わせ誤差の許容範囲の小さい工程に於いても露光装置のショットエリアを有効に使用できるように配列誤差の低減が可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る配列誤差を低減する露光方法のフロチャート図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るレチクルのショットエリア内の平面図である。
【図3】ショットエリアが露光時にステッピングするウェーハ上の位置を示す図である。
【図4】ウェーハ上に現像されたアウターマークとインナーマークから配列誤差を計測する方法を説明するための図である。
【図5】配列誤差を構成する各成分を模式的に示した図である。
【図6】すべての誤差成分が許容値以下である場合の、ウェーハ上に現像されたアウターマークとインナーマークの配置図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る配列誤差を低減する半導体装置の製造方法のフロチャート図である。
【図8】露光装置2で2回目の露光を行う際のステップアンドリピートするショットエリアの配置を1回目の露光によるデバイスパターンに対して示す図である。
【図9】1回目の露光と2回目の露光でショットエリア内のデバイスパターンの数が異なる場合の、2回目の露光でステップアンドリピートするショットエリアの配列の自由度を示す図である。
【図10】円形のウェーハに1回目の露光がされた場合の、2回目の露光でステップアンドリピートするショットエリアの配列の自由度を示す図である。
【図11】本発明のその他の実施の形態に係るレチクルのショットエリア内の平面図である。
【図12】ショットエリアが露光時にステッピングするウェーハ上の位置を示す図である。
【図13】2台の露光装置のショットエリアと半導体装置のデバイスパターンの大きさの関係を示す図である。
【図14】ショットエリアの異なる2台の露光装置を異なったまま使用して露光したデバイスパターンのウェーハ上の位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1、2 アウターマーク
3、4 インナーマーク
5、11、12、18 ショットエリア
6、8 デバイスパターン
7 スクライブライン
8 2回目の露光のデバイスパターン
9 2回目の露光のショットエリア
10 ウェーハエッジ
13、14、15、16、17 パターン群

Claims (10)

  1. レチクルの長方形又は正方形のショットエリアに、前記ショットエリアの内部に位置し、前記ショットエリアの一辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、第1の重ね合わせ点を有し、前記一辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、前記第1の重ね合わせ点と結んだ直線が前記一辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、前記第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が前記平行移動距離の整数倍であり、前記一辺に対向する前記ショットエリアの他辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置され、前記第1のマークに対して識別可能な第2のマークとを形成する工程と、
    前記レチクルを用いてウェーハ上に前記複数のデバイスパターン、前記第1のマーク及び前記第2のマークの露光と現像を行う工程と、
    前記第1及び第2のマークの前記ウェーハ上での配列誤差を計測する工程と、
    前記配列誤差から、前記ウェーハ表面内の直交する方向のそれぞれにおける倍率誤差成分、前記ショットエリアの中心を回転中心とする回転誤差成分、及び前記レチクル上の直角が前記ウェーハ上に直角に転写されない直交度誤差成分の4つの誤差成分を算出する工程と、
    前記誤差成分を用いて前記露光を行う装置を補正する工程
    とを含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記第1及び第2のマークが、前記ショットエリアの4辺それぞれに少なくとも一つ以上形成されることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 前記第1及び第2のマークが、ボックスインボックス又はバーズインバーズを構成するアウターマークとインナーマークであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の露光方法。
  4. 長方形又は正方形のショットエリアと、
    前記ショットエリアの内部に位置し、前記ショットエリアの一辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、
    第1の重ね合わせ点を有し、前記一辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、
    前記第1の重ね合わせ点結んだ直線が前記一辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、前記第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が前記平行移動距離の整数倍であり、前記一辺に対向する前記ショットエリアの他辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置され、前記第1のマークに対して識別可能な第2のマーク
    とを有することを特徴とするレチクル。
  5. 前記第1及び第2のマークが、前記ショットエリアの4辺それぞれに少なくとも一つ以上形成されることを特徴とする請求項4記載のレチクル。
  6. 前記第1及び第2のマークが、ボックスインボックス又はバーズインバーズを構成するアウターマークとインナーマークであることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のレチクル。
  7. 長方形又は正方形のショットエリアと、
    前記ショットエリアの内部に位置し、前記ショットエリアの第1の辺に垂直な方向の平行移動により重ね合わせ可能な位置に配置される複数のデバイスパターンと、
    第1の重ね合わせ点を有し、前記第1の辺及び前記第1の辺に接する第2の辺がなす角において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置される第1のマークと、
    前記第1の重ね合わせ点と結んだ直線が前記第1の辺に直交する第2の重ね合わせ点を有し、前記第1及び第2の重ね合わせ点間の距離が前記平行移動距離の整数倍であり、前記第1の辺に対向する前記ショットエリアの第3の辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置され、前記第1のマークに対して識別可能 な第2のマークと、
    前記第1の重ね合わせ点と結んだ直線が前記第1の辺に平行な第3の重ね合わせ点を有し、前記第2の辺に対向する前記ショットエリアの第4の辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置され、前記第1及び第2のマークに対して識別可能な第3のマークと、
    前記第2の重ね合わせ点と結んだ直線が前記第1の辺に平行な第4の重ね合わせ点を有し、前記第4の辺側において前記ショットエリアの内部で前記複数のデバイスパターンの外部に配置され、前記第1〜第3のマークに対して識別可能な第4のマーク
    とを有することを特徴とするレチクル。
  8. 前記請求項1記載の露光方法による露光の工程と、
    前記露光の工程の後に、前記露光の工程でウェーハ上に形成したパターンに重ね合わさるように他のパターンを露光する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記他のパターンを露光する工程におけるショットエリアの大きさが前記露光の工程におけるショットエリアの大きさと異なることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記露光の工程が、前記ウェーハ上への最初の露光の工程であることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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