JP4039050B2 - 部品案内移送構造およびこれを備える部品供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、チップ部品をはじめとする各種の電子部品などの小型の部品を自重により滑落移動させて連続供給する部品供給装置などに利用することのできる部品案内移送構造およびこれを備える部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
部品を所定姿勢で案内移送する場合、適宜の繰出し手段によって所定姿勢で送出されてきた部品を、全周を壁面で囲まれた連続孔状の部品移送通路に沿って一列に整列して案内移動させる構造が採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように部品移送通路を全周が壁面で囲まれた連続孔状に構成すると、移送中の部品が通路から脱落することなく所望の姿勢で安定よく案内移送することができる。しかしながら、このような部品移送通路では、部品の移送姿勢を安定させるために、通路の断面形状は部品の外形より僅かしか大きくしていないので、通路に侵入した異物が通路壁面と部品との間に挟まって詰まりが発生したり、外形の一部が変形した異形の部品が混入していてこれが部品移送通路で詰まってしまうようなことがある。
【0004】
このような場合、従来では人手によって部品移送通路を分解開放して詰まりの除去作業を行っていた。そのため、その間部品供給を中断休止することになって、稼動効率の低下を招くとともに、詰まり除去作業のための労力が必要となってコストアップに反映するものとなっていた。
【0005】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、部品の詰まり除去を簡単迅速に行うことができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、全周を壁面で囲まれた連続孔状の部品移送通路に沿って、所定姿勢の部品を一列に整列して案内移動させる部品案内移送構造であって、前記部品移送通路を、固定部材と可動部材とによって分割し、可動部材を後退移動させることで部品移送通路を開放するとともに、開放された部品移送通路に連通する部品吸引排出路を備え、前記可動部材に補助連通溝を形成し、可動部材が後退移動した状態において、前記部品移送通路が前記部品吸引排出路と前記補助連通溝とにのみ連通するように構成してあることを特徴とする。
【0008】
この構成によると、通常、可動部材は所定の位置まで進出移動しており、これによって固定部材と可動部材との間に所定断面形状の部品移送通路が形成され、この場合、部品移送通路と部品吸引排出路とは隔絶されている。そして、詰まりが発生すると、可動部材を後退移動させることで部品移送通路が開放され、詰まっていた部品や詰まり原因の異物などが自由に移動可能になるとともに、直ちに部品吸引排出路に吸引移動して排出される。また、可動部材の後退移動によって開放された部品移送通路は、外界には連通せず、部品吸引通路と補助連通溝とに連通することになり、部品吸引排出路の吸引作用によって外界の塵埃などが開放されている部品移送通路に引き込まれることはない。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記部品移送通路を、断面形状が部品の外形に対応した四角形の連続孔によって構成するとともに、開閉される部品移送通路における隣接する2つの壁面を前記可動部材によって構成してあることを特徴とする。
【0010】
この構成によると、四角断面形状の部品移送通路の四周壁のうち、隣接する2つの壁面は固定部材に属し、他の隣接する2つの壁面は可動部材に属すことになり、可動部材を後退移動させて部品移送通路を開放すれば、部品を挟み持つことのできる対向壁面がなくなり、部品などは完全に自由状態となって、部品吸引排出路に吸引移動される。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の発明において、前記可動部材が後退移動することによって前記部品移送通路の一つの壁面が開放されて前記部品吸引排出路に連通するとともに、可動部材が後退移動することに連動して前記固定部材の壁面構成部位が弾性変形されて開放された前記壁面に隣接する壁面が開放変形されるように構成してあることを特徴とする。
【0014】
この構成によると、四角断面形状の部品移送通路の四周壁のうち、コの字状をなす3つの壁面は固定部材に属し、残る1つの壁面のみが可動部材に属すことになり、可動部材を後退移動させて部品移送通路を開放すれば、部品移送通路はコの字状に開放される。この場合、コの字状に開放された部品移送通路の対向する壁面の間に部品が挟まっていれば、この開放では除去できないことになるが、この発明の構成では、可動部材の後退移動に伴って固定側の対向する壁面の一方が弾性的に開放変形されるので、対向する壁面の間隔が少し拡大されることになり、詰まっていた部品や詰まり原因となる異物が自由になり吸引排出される。
【0015】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の部品案内移送構造であって、前記部品移送案内移送通路の終端近くに部品の通過を検知する手段を備え、部品の通過設定時間以上の部品不通過が検知されることに基づいて前記可動部材を通路開放位置に後退移動させる駆動手段を備えてあることを特徴とする。
【0016】
この構成によると、部品の詰まり検知に基づいて自動的に除去作動が行われることになる。
【0017】
請求項5に係る発明は、部品を収納する収納室と部品を該収納室から取り出す取出経路部とを有する部品収納手段と、前記部品が前記取出経路部から前記収納室の外部へ取り出されるように前記部品収容手段を駆動する駆動手段と、前記部品収容室から取り出される部品を取出し方向に沿って整列する整列手段と、前記部品整列手段によって整列された部品を装置外へ排出する排出口とを有するとともに、前記部品整列手段と前記排出口との間に、請求項1〜4のいずれかに記載の部品案内移送構造を備えていることを特徴とする部品供給装置である。
【0018】
この構成によると、例えばパーツフィーダのように振動を与えながら部品を整列して部品供給する装置の部品整列手段と排出口との間の部品案内移送構造において、詰まりが生じた場合に、その詰まり解消が簡易迅速に行えることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、参考例の部品案内移送構造を備えた部品供給装置の実施の態様と、本発明の実施の態様とを図面に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図4に、参考例の部品案内移送構造を備えた部品供給装置が示されている。この部品供給装置は、例えば図16に示されるような、両端に電極を備えた(イ)角柱状、(ロ)円柱状、(ハ)横向き平板状、あるいは、(ニ)縦向き平板状の各種チップ型電子部品などの部品を整列供給するものであって、この例では、図16(イ)に示す角柱状のチップ部品を供給対象部品Pとして説明する。
【0021】
部品供給装置は、起立した厚板状のケース1と、このケース1の正面に形成した円形凹部2に嵌入されて一定方向に駆動回転される回転ドラム3とから構成されており、ケース1自体は、立設固定されたケース本体4と、このケース本体4前面の一部に重複して配置された板状の可動ケース5とから構成されている。
【0022】
回転ドラム3は、ケース本体4の中心に挿通された回転軸6に脱着自在に連結されるものであり、回転軸6はケース本体4の背部から電動モータ7によって一定の方向Fに低速で回転駆動される。回転ドラム3の内面にはリング状の円周壁8が同心に固着されてケース本体4の円形凹部2内が仕切られ、円周壁8の内部に形成された円形空間が部品収容室aに、また、円周壁8の外側に形成された環状空間が部品整列室bとなっている。
【0023】
円周壁8の内周面は、外すぼまりのV形溝状に形成されるとともに、その溝底から円周壁8の外周面に亘る複数の連通路9が貫通形成されて、部位部品収容室aと部品整列室bとが連通されている。ここで、前記連通路9は、部品Pが長手方向に通過できる断面形状に形成されるとともに、回転ドラム3の回転方向Fに対して後退角を持つように、部位部品収容室aに対して接線方向に形成されており、回転ドラム3と一体に円周壁8が一定の方向Fに回転することで、部品収容室aに収容された部品Pのうち、所定の姿勢になって連通路9に入ったものだけが自重で滑落移動して部品整列室bに流入するようになっている。
【0024】
部品整列室bの外周内面も外すぼまりのV形溝状に構成され、部品整列室b内の下部に溜まった部品Pは、回転ドラム3の回転に伴って部品長手方向が周方向に向かう姿勢でV形溝の溝底に整列されてゆく。また、回転ドラム3外周近くには、部品整列室bのV形溝底に臨んで搬送突起10が周方向等ピッチで設けられており、V形溝底に整列された部品Pが搬送突起10に係止されて掻き上げられてゆくようになっている。
【0025】
ケース1の円形凹部2の内周には、搬送突起10に係止されて掻き上げられた部品Pをそのままの姿勢で受入れる整列溝11が、部品整列室bの部品持上げ位相に相当する範囲に臨んで形成されるとともに、この整列溝11の下端部からトンネル状の部品移送通路12が連通延出され、整列溝11に整列導入された一定姿勢の部品Pが部品移送通路12に沿って自重滑落して、通路下端の部品送出口13からケース外に送出されるようになっている。また、部品移送通路12の出口近くには透過型あるいは反射型の光センサ14が配置されており、部品Pの通過が検出されるようになっている。
【0026】
前記ケース本体4の前面には、ケース前面における円形凹部2の左端部に臨む凹入段差4dが形成され、可動ケース5はこの凹入段差4dを埋める形状に形成され、エアーシリンダなどのアクチュエータ15によって左右にスライド進退可能に支持されている。
【0027】
そして、前記部品移送通路12は、部品Pの外形より若干大きい四角断面形状に形成されており、ケース本体(固定部材)4と可動ケース(可動部材)5との接合箇所に沿って形成され、部品移送通路12を形成する四周壁のうち隣接する2つの壁面がケース本体4の凹入段差4dによって形成されるとともに、他の隣接する2つの壁面が可動部材5の角部に設けた切欠き溝5aによって形成されており、可動ケース5が左方に後退移動されると、部品移送通路12が開放されるようになっている。
【0028】
また、ケース本体4に形成された凹入段差4dには、部品Pの外形より十分大きい吸引溝16が、部品移送通路12の下側に近接して、かつ、平行に形成されている。この吸引溝16の底面の適所には部品Pが通過可能な大きさの排出口17が形成され、各排出口17がケース背部の図示しない真空吸引装置に連通接続されている。そして、可動ケース5が進出移動して部品移送通路12が形成されている時には吸引溝16は可動ケース5によって閉塞され、可動ケース5が後退移動して部品移送通路12が開放されると、可動ケース5の前端と凹入段差4dの壁面との間に形成された空隙cを介して吸引溝16と部品移送通路12とが連通されるようになっている。
【0029】
この部品供給装置は以上のように構成されており、通常は、回転ドラム3が一定の方向Fに回転されることで、部品収容室aの部品Pが少しづつ部品整列室bに送り出されるとともに、部品整列室bの底部で整列されて掻き揚げられた部品Pが整列溝11を経て部品移送通路12に導入され、所定の姿勢に案内維持されながら滑落移動して部品送出口13からケース外に所定姿勢で送出され、次の処理を受けることになる。
【0030】
この間、部品送出口13の近傍では部品Pの通過が光センサ14によって監視され、部品移送通路12を通過するのに要する標準的な時間を基にして予め設定された時間以上に同じ検知状態が続くと、部品移送通路12で部品Pの詰まりが発生したものと判断され、次いでアクチュエータ15が作動して可動ケース5が自動的に後退移動される。
【0031】
可動ケース5が後退移動されると、図8(b)に示すように、部品移送通路12が開放されるとともに、吸引溝16と部品移送通路12とが空隙を介して連通される。ここで、部品移送通路12は、四周壁面のうち、隣接する2つの壁面が可動部材によって開放されるので、部品Pを壁面間に挟む条件が解除されて部品Pは完全に自由となり、吸引溝16側に落下移動する。
【0032】
この際、詰まり検知と同調して真空吸引装置を軌道させて吸引溝16に吸引力を印加することで、吸引溝16側に落下してきた部品Pや詰まりの原因となった異物は、吸引溝16および排出口17によって形成された部品吸引排出通路dに吸引されてケース外に排出される。
【0033】
そして、設定時間の経過後、アクチュエータが自動的に作動して可動ケース5が元の位置まで進出移動され、再び部品移送通路12が形成されて、部品送出が可能な状態に復元する。なお、このように部品移送通路12が開放されて詰まり除去処理がなされている間は、回転ドラム3は停止され、後続の部品送出しは休止している。
【0034】
部品案内移送構造を備えた部品供給装置としては、上記形態以外の形態で実施することもでき、その例のいくつかを以下に示す。なお、第1例、第4例、第5例、第6例は参考例であり、第2例、第3例は本発明に係るものです。
【0035】
〔第1例〕
図9に、他の実施形態の第1例が示されている。この例は基本構成は上記実施形態と同様であるが、固定部材としてのケース本体4が、第1部材4aと第2部材4bとを重合連結して構成されるとともに、可動部材としての可動ケース5が、部品移送通路12の奥行き寸法に相当する厚さの第1部材5aと、外側に位置する第2部材5bとを重合連結して構成されている。
【0036】
この構成によると、ケース本体4に凹入段差4dを形成するのに、厚い素材を大きく削り込む必要がなく、歩留まりの良い材料取りができて材料コストおよび加工コストの節減に有効となる。また、可動ケース5の前端角部に沿って部品移送通路12の隣接する2つの壁面を凹入形成するのに、端面加工を施した2枚の板材を重合連結するだけで、削り込み加工が不要となり、加工コストの節減に有効となる。またこの構成の場合、第2部材5bに透視可能な硬質の樹脂材やガラス材を利用することで、部品移送通路12を外部から監視することができ、稼動管理を行う上で有効となる。
【0037】
〔第2例〕
図10および図11に、他の実施形態の第2例が示されている。この例では、ケース本体4の前面に設ける凹入段差4dが2段階に形成されるとともに、これを埋めるように、可動ケース5の前端部にも延長部5cが連設される。そして、この延長部5cの内面に、部品移送通路12を近接してこれに沿う補助連通溝18が形成されている。
【0038】
この構成によると、図11(a)に示すように、可動ケース5が進出して部品移送通路12を形成している状態では、補助連通溝18は部品移送通路12と隔絶されているが、図11(b)に示すように、詰まり除去のために可動ケース5が後退移動されると、補助連通溝18は部品移送通路12に重複して部品移送通路12の隣接する2つの壁面が開放されるとともに、開放された部品移送通路12が吸引溝16にも連通して部品吸引排出通路dが現出される。
【0039】
そして、この構成によると、開放された部品移送通路12は、先例のように直接ケース外部に連通することはなく、上部の整列溝11に連通しているだけであり、外部の浮塵などが吸引されて部品移送通路12に持ち込まれることがなく、以降の詰まり発生の要因になる異物が部品移送通路12に付着するようなおそれがなくなる。また、部品移送通路12を開閉するための可動ケース5の移動距離も短くできる。
【0040】
〔第3例〕
図12に、他の実施形態の第3例が示されている。この例は、上記第2例の構造において、ケース本体4が第1部材4aと第2部材4bとを重合連結して構成されるとともに、可動ケース5が部品移送通路12の奥行き寸法に相当する厚さの第1部材5aと外側に位置する第2部材5bとを重合連結して構成されたものであり、上記第2例で説明したのと同様な機能および効果を発揮させることができる。
【0041】
〔第4例〕
図13および図14に、他の実施形態の第4例が示されている。図14(a)に示すように、この例の可動部材5は、部品移送通路12の4周壁面のうちの一つの面のみを開放するよう、部品移送通路12の奥行き寸法に相当する厚さの板材で構成され、ケース本体4に形成されたスリット状の深溝sに挿入支持されている。また、この可動部材5の前面には突起19が設けられるとともに、深溝sの外側に被さるカバー部分4cの内面には、前記突起19が係入される台形断面形状の凹部20が形成されている。
【0042】
この構成では、図14(b)に示すように、詰まり除去のために可動部材5が後退移動されると、部品移送通路12の一つの壁面が開放される。この開放動作に伴って、突起19が凹部20から出る際に凹部20の斜面を押圧してカバー部分4cが前方外方に弾性変形される。これによってカバー部分4cの基部内面によって形成されていた部品移送通路12の前壁面が少し前方外方に押し広げられ、部品移送通路12は実質的にその隣接する2つの壁面が開放されることとなって詰まっていた部品Pは自由となり、部品吸引排出通路dから吸い出されてゆくことになる。
【0043】
〔第5例〕
図15に、他の実施形態の第5例が示されている。この例は上記第4例を変形したものであり、この場合、突起19によって押し広げられるカバー部分4cがケース本体4の前面に重合連結された別部材で構成されている。この構成によると、基本的には、第4例と同様に機能するのであるが、別部材であるカバー部分4cの弾性変形基端を部品移送通路12から離れた位置に設定することができ、これによって部品移送通路12を一層大きくかつ容易に押し広げることが可能となる。また、別部材のカバー部分4cを透視可能な部材で構成することで、部品移送通路12を外部から監視することも可能となる。
【0044】
〔第6例〕
上記各実施形態の例では、回転ドラムで構成される部品供給装置に備えられた部品移送通路での詰まり解除に適用しているが、任意のパーツフィーダから順送りされてきた部品Pを整列移送する部品移送通路に本発明を適用することもできる。具体的には、図17に示すように、例えば各種チップ部品などの部品Pを振動を与えながら一定姿勢となる状態で整列させ、その整列させた部品Pを供給対象へ移送供給するよう排出するパーツフィーダPFなどにも適用できる。
【0045】
このパーツフィーダPFは、部品を収容する収容室としてのボール21と、このボール21の底部から内周壁面に沿って螺旋状の緩傾斜の登攀経路となるレール22と、このボール21全体に微振動を与えるための振動付与手段23とを設けている。
【0046】
レール22は、前記微振動により部品Pがその経路上に乗るとともに、そこで各部品Pを一定姿勢にして整列させる整列手段となっている。また、レール22は、ボール21から部品Pを外部へ取り出すための取出経路部ともなっている。ボール21におけるレール22端部には、前記微振動によりレール22上を移送されてきた部品Pを斜め下方の所定排出位置へ自重での滑落により送出する部品移送通路12を備えるブロック体24を設けている。この移送通路12の下端が部品を排出する排出口Hとなっている。そして、ブロック体24は、パーツフィーダPFと一体に固定されている固定部25と水平方向にスライド自在に構成されている可動部26とで構成されている。この可動部26はエアシリンダでなるアクチュエータ15により移動操作されるようにしている。
【0047】
図18(a),(b)に示すように、部品移送経路12は、部品Pの外形より若干大きい四角断面形状に形成されており、固定部25と可動部26との接合箇所に沿って形成され、部品移送通路12を形成する四周壁のうち隣接する2つの壁面が固定部25の凹入段差25aによって形成されるとともに、他の隣接する2つの壁面が可動部26の角部に設けた切欠き溝26aによって形成されており、可動部26が図17において右方に後退移動、すなわちパーツフィーダPFから離れる側に移動されると、部品移送通路12が開放されるようになっている。
【0048】
また、可動部26に形成された凹入段差26dには、部品Pの外形より十分大きい吸引溝27が、部品移送通路12の下側に近接して、かつ、平行に形成されている。この吸引溝27の底面の適所には部品Pが通過可能な大きさの詰まり部品排出口28が形成され、各詰まり部品排出口28が図示しない真空吸引装置に連通接続されている。そして、可動部26がパーツフィーダPF寄りに進出移動して部品移送通路12が形成されている時には吸引溝27は固定部25によって閉塞され、可動部26が後退移動して部品移送通路12が開放されると、固定部25の前端と凹入段差26dの壁面26aとの間に形成された空隙cを介して吸引溝27と部品移送通路12とが連通されるようになっている。なお、部品移送通路12の排出口H近くには部品詰まりを検出するための光センサ29を設けている。
【0049】
この部品供給装置は以上のように構成されており、通常は、レール22で整列された部品Pが部品移送通路12に導入され、所定の姿勢に案内維持されながら滑落移動して排出口Hからケース外に所定姿勢で送出され、次の処理を受けることになる。
【0050】
この間、排出口Hの近傍では部品Pの通過が光センサ29によって監視され、部品移送通路12を通過するのに要する標準的な時間を基にして予め設定された時間以上に同じ検知状態が続くと、部品移送通路12で部品Pの詰まりが発生したものと判断され、次いでアクチュエータ15が作動して可動部26が自動的に後退移動される。
【0051】
可動部26が後退移動されると、図18(b)に示すように、部品移送通路12が開放されるとともに、吸引溝27と部品移送通路12とが空隙cを介して連通される。ここで、部品移送通路12は、四周壁面のうち、隣接する2つの壁面が可動部材によって開放されるので、部品Pを壁面間に挟む条件が解除されて部品Pは完全に自由となり、吸引溝27側に落下移動する。
【0052】
この際、詰まり検知と同調して真空吸引装置を軌道させて吸引溝27に吸引力を印加することで、吸引溝27側に落下してきた部品Pや詰まりの原因となった異物は、吸引溝27および詰まり部品排出口28によって形成された部品吸引排出通路dに吸引されてケース外に排出される。
【0053】
そして、設定時間の経過後、アクチュエータ15が自動的に作動して可動部26が元の位置まで進出移動され、再び部品移送通路12が形成されて、部品送出が可能な状態に復元する。なお、このように部品移送通路12が開放されて詰まり除去処理がなされている間は、振動付与手段23を停止し、後続の部品送出しは休止している。なお、その振動付与手段23停止時でもレール22終端から部品Pがこぼれ出ていかないようそのレール22終端にレール22上の部品Pの移動を規制する規制手段を設けてもよい。この場合、通常時には規制手段の作動が解除される。
【0054】
また、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものでなく、変形例として例えば、以下のような形態で実施することもできる。
【0055】
(1)簡易には、詰まり検知に基づいて警報を発するようにし、この警報に気づいた作業者が手動操作で可動部材5を後退移動させたり、前記アクチュエータ15を人手で起動操作して、可動部材5を後退移動させるようにして実施することもできる。
【0056】
(2)可動部材5を後退移動させるアクチュエータ15としては、エアーシリンダの他に、電動シリンダ、電磁ソレノイド、リニアモータ、等を、可動部材5の大きさや重量等に応じて適宜選択すればよい。
【0057】
(3)部品詰まりを検知する手段としては、上記のように光センサを利用する他に、接触式センサ、あるいは、静電容量型の非接触センサ、などを部品Pに応じて適宜選択すればよい。また、場合によっては、これらセンサを排出口17の外部に近接して配置してもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下に示すような効果が期待できる。
【0059】
請求項1に係る発明によれば、可動部材を後退移動させるだけの簡単な作動で部品移送通路に詰まっている部品を直ちに吸引除去することができるので、詰まり除去処理のために長く部品移送を休止しておく必要がなく、可動効率の低下を招くこと少なく、かつ、詰まり除去作業のために多くの労力を要することもなく、部品詰まりを簡単かつ速やかに解消することができるようになった。また、可動部材の後退移動によって開放された部品移送通路が大きく外界に連通されることがなくなり、詰まり除去のための吸引によって外部の浮塵などの異物を部品移送路に吸い込んで付着させてしまう可能性が低くなり、以降の部品移送を円滑に行わせる上で有効となる。
【0060】
特に、請求項2に係る発明によれば、四角断面形状の部品移送通路の場合、可動部材の後退移動によって隣接する2つの壁面を開放することで、部品を確実に開放して自由にすることができ、吸引排出を的確に行うことができる。
【0062】
請求項3に係る発明によれば、可動部材の後退移動によって部品移送通路の隣接する2つの壁面を開放するものでありながら、開放空間を極力小さくすることができ、異物の吸引の可能性を更に少なくすることができる。
【0063】
請求項4に係る発明によれば、詰まり発生に基づいて自動的に詰まり解除処理が実行されるので、詰まり発生に気づかずに長く部品移送が途絶えるようなことがなくなり、効率よく部品移送を行うことができる。
【0064】
請求項5に係る発明によれば、例えばパーツフィーダのように振動を与えながら部品を整列して部品供給する装置の部品整列手段と排出口との間の部品案内移送構造において、詰まりが生じた場合に、その詰まり解消が簡易迅速に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係る部品供給装置の外観斜視図
【図2】図1の部品供給装置全体の正面図
【図3】図1の部品供給装置の縦断正面図
【図4】図1の部品供給装置の縦断側面図
【図5】構成部材の一つであるケース本体の斜視図
【図6】構成部材の一つである回転ドラムの一部破断斜視図
【図7】構成部材の一つである可動ケースの斜視図
【図8】(a)図1の参考例に係る部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図9】(a)他の参考例に係る部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図10】本発明に係る実施形態としての第2例を示す部品供給装置全体の正面図
【図11】(a)図10に示す第2例における部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図12】(a)本発明に係る他の実施形態を示す第3例における部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図13】他の参考例の実施形態して第4例を示す部品供給装置全体の正面図
【図14】(a)第4例における部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図15】(a)他の参考例の実施形態としての第5例における部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【図16】各種部品の斜視図
【図17】パーツフィーダに他の参考例に係る部品案内移送構造を設けたものを示す正面図
【図18】(a)図17に示した構造の部品移送通路の横断平面図、(b)その開放された部品移送路の横断平面図
【符号の説明】
4固定部材
5可動部材
12部品移送通路
13部品排出口
18補助連通溝
d部品吸引排出通路
Claims (5)
- 全周を壁面で囲まれた連続孔状の部品移送通路に沿って、所定姿勢の部品を一列に整列して案内移動させる部品案内移送構造であって、
前記部品移送通路を、固定部材と可動部材とによって分割し、可動部材を後退移動させることで部品移送通路を開放するとともに、開放された部品移送通路に連通する部品吸引排出路を備え、前記可動部材に補助連通溝を形成し、可動部材が後退移動した状態において、前記部品移送通路が前記部品吸引排出路と前記補助連通溝とにのみ連通するように構成してあることを特徴とする部品案内移送構造。 - 請求項1記載の部品案内移送構造であって、
前記部品移送通路を、断面形状が部品の外形に対応した四角形の連続孔によって構成するとともに、開閉される部品移送通路における隣接する2つの壁面を前記可動部材によって構成してあることを特徴とする部品案内移送構造。 - 請求項2記載の部品案内移送構造であって、
前記可動部材が後退移動することによって前記部品移送通路の一つの壁面が開放されて前記部品吸引排出路に連通するとともに、可動部材が器体移動することに連動して前記固定部材の壁面構成部位が弾性変形されて開放された前記壁面に隣接する壁面が開放変形されるように構成してあることを特徴とする部品案内移送構造。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の部品案内移送構造であって、
前記部品移送案内移送通路の終端近くに部品の通過を検知する手段を備え、部品の通過設定時間以上の部品不通過が検知されることに基づいて前記可動部材を通路開放位置に後退移動させる駆動手段を備えてあることを特徴とする部品案内移送構造。 - 部品を収納する収納室と部品を該収納室から取り出す取出経路部とを有する部品収納手段と、前記部品が前記取出経路部から前記収納室の外部へ取り出されるように前記部品収容手段を駆動する駆動手段と、前記部品収容室から取り出される部品を取出し方向に沿って整列する整列手段と、前記部品整列手段によって整列された部品を装置外へ排出する排出口とを有するとともに、前記部品整列手段と前記排出口との間に、請求項1〜4のいずれかに記載の部品案内移送構造を備えていることを特徴とする部品供給装置。
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