JP4032855B2 - 硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として断熱材等として使用される難燃性に優れた硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームに関するものであり、発泡剤としてオゾン層を破壊しないハイドロフルオロカーボン(HFC)と水とを併用した場合に得られるフォームが難燃性と自己接着性の改善を両立し得る硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームであり、しかも、その発泡原液がポリエステルポリオールを多く配合しても加水分解による経時劣化を引き起こしにくく、保存安定性に優れた硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、断熱特性の優れた硬質ポリウレタンフォームを製造する方法として、発泡剤としてトリクロロフルオロメタン(CFC−11)や1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)を用いる方法が公知である。しかし、近年の環境保護の観点からオゾン層破壊物質であるCFC−11の使用が禁止され、HCFC−141bについても微弱ではあるがオゾン層を破壊するため、2003年末で使用禁止が予定されている。そのため、HCFC−141bの次なる発泡剤として、オゾン層を全く破壊しないハイドロフルオロカーボン(HFC)、例えばHFC−245fa、HFC−365mfc、HFC−134aなどを使用する技術が近年提案されている(特許第2901682号)。
一方、ウレタン樹脂材料の面については、難燃性に優れた硬質ポリウレタンフォームについて、原料のポリオールとしてフタル酸系ポリエステルポリオールを用いてウレタンフォームを製造する方法(特開平9−316158、特開平9−316159、特開2001−247645)やフタル酸ポリエステルポリオールとビスフェノールAのアルキレンオキサイドを併用してウレタンフォームを製造する方法(特開平9−328530)が提案されている。
しかしながら、HFCを発泡剤として用い、高難燃性ポリウレタンフォームを得ようと、上記の様にポリオール成分として従来から使用されてきたフタル酸系ポリエステルポリオールを配合すると、HFCがポリオールやイソシアネートに対する溶解性が低い為、HFC処方により形成されるフォームは可塑性が低く、脆性の増大による自己接着性が低下する問題が発生する。
この問題に対し、我々は、ポリオール成分に脂肪族多塩基酸、特にアジピン酸を含むポリエステルポリオールを用いことによりフォームの脆性を改良し、自己接着性低下の問題がないフォームを提供する方法(特願2002−5966)を提案している。しかし、HFCは従来のHCFC−141bよりもコストが高い理由により、それを減量して水を増量することが要望され、そのためポリエステルポリオールと水とアミン等の塩基性物質とが混在する発泡原液における保存安定性の問題が生じ、使用するポリエステルポリオールの耐加水分解性向上が必須条件となる。上記のような脂肪族多塩基酸、特にアジピン酸を含む多塩基酸と多価アルコールとからなるポリエステルポリオールを用いた場合、かかるポリエステルポリオールのエステル結合が芳香族多塩基酸を用いて得られるポリエステルポリオールのエステル結合に比べ著しく加水分解が進行しやすいため、フォームの難燃性且つ自己接着性を克服できても、原液保存安定性に課題を残している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、発泡剤としてHFCと水とを併用する硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームであって、高難燃性で且つ脆性の増大による自己接着性低下の問題のない硬質ポリウレタンフォームが得られ、且つ発泡原液中にポリエステルポリオールを多く配合しても加水分解による経時劣化を引き起こしにくく、発泡原液の保存安定性に優れた硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく、ポリエステルポリオールの組成に着目して鋭意研究した結果、発泡剤としてHFCと水とを併用した場合、特定のポリエステルポリオールを用いることによって高難燃性で且つ脆性の増大による自己接着性低下の問題がない硬質ポリウレタンフォームを形成し、且つ発泡原液中にポリエステルポリオールを多く配合しても発泡原液の加水分解による経時劣化を起こしにくく、優れた保存安定性を示す硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(a)有機ポリイソシアネート、(b)ポリオール、(c)ハイドロフルオロカーボン(HFC)と水を含む発泡剤を含有してなる硬質ポリウレタンフォーム用組成物において、ポリオール(b)が、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と、脂肪族多価カルボン酸(b−2)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−1)と、多価アルコール(b−3)と芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−2)、またはポリエステルポリオール(イ−1)と、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と、脂肪族多価カルボン酸(b−2)及び芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−3)からなるポリエステルポリオール(イ)と、ポリエーテルポリオール(ロ)を混合してなるポリオールである硬質ポリウレタンフォーム用組成物であり、ポリエステルポリオール(イ):ポリエーテルポリオール(ロ)の混合比率が、20〜90重量%:10〜80重量%である硬質ポリウレタンフォーム用組成物に関するものであり、また、本発明は、前記硬質ポリウレタンフォーム用組成物を発泡して得られる硬質ポリウレタンフォームに関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で使用し得る有機ポリイソシアネート(a)としては、特に限定されるものではなく、2,4−トリレンジイソシアネートもしくは、2,6−トリレンジイソシアネート又はこれらの混合物、m−もしくはp−フェニレンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’ジメチル−ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’ジクロル−4,4’ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネートまたは1,5ナフタレンジイソシアネート、粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMDI)及びジフェニルメタンジイソシアネートの各種誘導体を用いることができ、有機ジイソシアネートが好ましい。このうち、安全性、コスト、取り扱い性(液状でハンドリングに優れる)から粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMDI)が好適に用いられる。
【0006】
本発明で使用するポリオール(b)は、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と、脂肪族多価カルボン酸(b−2)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−1)と、多価アルコール(b−3)と芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−2)、またはポリエステルポリオール(イ−1)と、上記水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と、脂肪族多価カルボン酸(b−2)及び芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−3)からなるポリエステルポリオール(イ)と、ポリエーテルポリオール(ロ)を混合してなるポリオールである。
【0007】
水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b-1)としては、例えば、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2−ジメチル1,4−ブタンジオール、2,3−ジメチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,6−ヘキサンジオール、2,3,4−トリメチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチル−1,6−ヘキサンジオール、3,3−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジエチル−1,6−ヘキサンジオール等が挙げられ、1種もしくは2種以上を併用しても良い。このうち、HFCとの相溶性が良好で且つ高難燃性フォームを得るためには、炭素数4から8の多価アルコールを使用することが好ましい。更に、より優れた難燃性をもたらすことができることから2−メチル−1,3−プロパンジオールが好ましい。また、HFCとの相溶性の観点から、より優れたHFC相溶性をもたらすことができることからネオペンチルグリコールが好ましい。
【0008】
多価アルコール(b-3)としては、上記の水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b-1)の他に、基本的に水酸基として第一級水酸基のみを含有し、側鎖にアルキル基を有していない多価アルコールであって、例えば、脂肪族多価アルコールのエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール等の2官能性アルコールやトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能性アルコール、また、芳香族多価アルコールのフェノールやビスフェノールA、ビスフェノールS等のベンゼン環含有ヒドロキシ化合物、又はそれら誘導体化合物等が挙げられ、これらを1種または2種以上併用して用いることができる。このうち、ポリエステルポリオールの耐加水分解性を向上させる観点から、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b-1)を使用することが好ましい。また、ポリエステルポリオールの粘度を低くする観点から、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールを使用することが好ましい。ただし、硬質ポリウレタンフォームの硬化性を損なわない範囲で1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の第一級水酸基以外の水酸基を含むグリコールを併用することも可能である。
【0009】
脂肪族多価カルボン酸(b-2)としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マレイン酸等の脂肪族ジカルボン酸、及びその誘導体が挙げられ、これらのうち1種または2種以上の併用も可能である。
芳香族多価カルボン酸(b-4)としては、オルトフタル酸及びその無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、及びジメチルフタレート等の誘導体の芳香族ジカルボン酸、トリメリット酸等3官能多価カルボン酸が挙げられ、これらのうち1種または2種以上の併用も可能である。
【0010】
上記ポリエステルポリオール(イ-1)は、実質的に第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b-1)及び脂肪族多価カルボン酸(b-2)のみから得られるものであり、水酸基価が好ましくは150〜450mgKOH/g、より好ましくは200〜350mgKOH/gである。
また、ポリエステルポリオール(イ-2)は、実質的に多価アルコール(b-3)及び芳香族多価カルボン酸(b-4)のみから得られるものであり、水酸基価が好ましくは150〜450mgKOH/g、より好ましくは200〜350mgKOH/gである。
更に、ポリエステルポリオール(イ-3)は、実質的に第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b-1)と脂肪族多価カルボン酸(b-2)及び芳香族多価カルボン酸(b-4)のみから得られるものであり、水酸基価が好ましくは150〜450mgKOH/g、より好ましくは200〜350mgKOH/gである。
【0011】
上記ポリエステルポリオール(イ−1)の含有量は、フォームの脆性を改善し、自己接着性を向上させる観点より、全ポリエステルポリオール(イ)成分中好ましくは20重量%以上、より好ましくは20〜70重量%である。また、ポリエステルポリオール(イ−1)及び(イ−3)の含有量は、全ポリエステルポリオール(イ)成分中好ましくは30〜80重量%である。
【0012】
ポリオール(b)は、上記ポリエステルポリオール以外にも通常のポリオールを併用することが可能で、かかるポリオールとしては各種公知の硬質ウレタン用ポリオールが使用できる。代表的なものであるポリエーテルポリオール(ロ)があるが、例えば、ポリエーテルポリオールとして、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,3,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークロス、ビスフェノールA、ノボラック等の多価アルコール類、フェノール類とアルデヒド類を反応させたベンジリックエーテル誘導体化合物、フェノール類及びアルデヒド類及びアミン類を反応させたマンニッヒ化合物及び/又はこれらのポリヒドロキシ化合物にアルキレンオキサイドを付加重合させた水酸基価100〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオールが挙げられる。
【0013】
また、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トルエンジアミン等活性水素を2個以上含有する化合物および/又はこれらのアミン類に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加重合させた水酸基価100〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオールおよびポリテトラメチレングリコールもポリエーテルポリオール(ロ)として使用できる。
【0014】
上述したポリエステルポリオール(イ)とポリエーテルポリオール(ロ)とは、フォームの難燃性の観点より、(イ):(ロ)の比率が20〜90重量%:10〜80重量%の混合比率であり、50〜90重量%:10〜50重量%の混合比率であることが好ましい。
【0015】
本発明で使用するポリオール(b)は、上述したポリエステルポリオール(イ)以外のポリエステルポリオールも本発明の効果を損なわない範囲でブレンド可能であり、その平均水酸基価が好ましくは150〜450mgKOH/g、より好ましくは200〜350mgKOH/gである。
なお、本発明のポリオール(b)のポリエステルポリオールの合成は通常の公知の方法に従って行うことができる。
【0016】
本発明での有機ポリイソシアネートとポリオール(b)の量的な比率、即ちNCO/OH比(モル比)は、特に限定するものではなく、0.8〜4.0まで自由に選定でき、三量化触媒によるイソシアヌレート化も行える。その比は、好ましくは、1.3〜3.0が良い。とりわけ、良好な難燃性が得られる観点から三量化触媒の存在下、イソシアヌレートで変性された硬質ポリウレタンフォームを得ることが好ましい。
【0017】
本発明での発泡剤は、HFCと水とを含むものであり、発泡剤中、HFCを好ましくは10重量%以上、より好ましくは50〜97重量%含有するものである。かかるHFCとしては、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン等が挙げられる。このうち1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)が好適に用いられる。また、本発明では、その効果を損なわない範囲で他の発泡剤を併用することができる。他の発泡剤としては、HCFC−141b等のハイドロクロロフルオロカーボンや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素やペンタン等の低沸点炭化水素が挙げられる。又、これらは単独又は2種以上混合して用いても良い。なお、本発明の硬質ポリウレタンフォームを得るために使用される発泡剤の量は、ポリオール(b)に対して、好ましくは10〜100重量%、より好ましくは20〜80重量%である。
【0018】
本発明では、有機ポリイソシアネートとポリオールに触媒を添加するのが望ましい。かかる触媒としては、通常ポリウレタンフォームの製造に使用される全ての触媒が使用できる。例えば、3級アミン類のテトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチレンジアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン等が挙げられる。又、4級アンモニユウム塩や、アルカリ金属塩類のオクチル酸カリウム、酢酸カリウムや、金属化合物のオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート等が使用できる。これらは単独又は2種以上混合して用いても良い。又、その量(併用の場合は合計量)は、ポリオールに対して、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0019】
また、ウレタン化反応の際に整泡剤も併用することが好ましい。かかる整泡剤としては、硬質ポリウレタンフォームの製造用として効果のあるもの全て使用できる。例えば、シリコン系界面活性剤のジメチルシロキサンとポリエーテルのブロックコポリマーが好ましい。その量はポリオール(b)に対して、好ましくは0.1〜3重量%である。
【0020】
本発明では上記の成分以外に、難燃剤、可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤及び酸化防止剤等のポリウレタンフォームに用いられる物質がいずれも使用可能である。
特に難燃剤としては、含ハロゲンリン酸エステルのトリス(クロロエチル)フォスフェートやトリス(β−クロロプロピル)フォスフェート、アルキルリン酸エステルのトリブチルフォスフェートやトリブトキシエチルフォスフェートやトリエチルフォスフェート、アリールリン酸エステルのクレジルフェニルフォスフェート、ホスホン酸エステルのジエチル−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネート等を挙げることができ、その量はポリオール(b)に対して、好ましくは5〜30重量%である。
【0021】
尚、本発明に於いて使用される上記化合物や添加剤については、すべて2種以上併用することが可能である。
【0022】
本発明の硬質ポリウレタンフォーム用組成物よりフォームを製造するには、上記ポリオール成分とイソシアネート成分、更に必要に応じて任意に添加される成をNCO/OH比(モル比)=0.8〜4.0の範囲で配合し、高速攪拌することによって混合発泡させればよく、混合発泡には通常用いられるサーマルエアーレススプレー発泡機、低圧発泡成形機、高圧発泡成形機等の装置を使用することができる。また、硬質ポリウレタンフォームの製造方法としては、例えばサーマルエアーレススプレー発泡機のガンヘッドより吐出した混合液をマンションの壁材等に直接吹き付け発泡させるスプレーフォーム製造方法や、ダブルコンベア方式ラミネーションボード/パネル連続製造方法、多段プレス/不連続注入発泡製造方法、モールドフォーム製造方法、スラブストックフォーム製造方法等が挙げられる。本発明の硬質ポリウレタンフォーム用組成物はこれら何れの製造方法にも適用可能であり、難燃性を低下させることなく脆性の増大による自己接着性低下の問題のない硬硬質ポリウレタンフォームを得ることができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、これらに限定するものではない。また、文中の「部」、「%」は重量基準であるものとする。尚、下記表中の各配合は部単位である。
以下に実施例において使用した各原料を示す。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
実施例1〜8および比較例1〜4
表1、2に示す配合表に従って、15℃の配合液(A液)とクルードMDI(B液)の2成分を用意した。A液/B液の配合比はNCO/OH=1.7(当量比)となるよう決定した。以下に示す発泡原液(A)保存安定性、フォームの脆性および難燃性の各試験により硬質ポリウレタンフォームを評価した。その結果を表1および2に示す。
(発泡原液(A)保存安定性)
各発泡原液(A液:ポリオール成分)を保存条件50℃×4週間で保存試験を行い、試験前後の酸価の変化追跡より、下記の通り判定した。
◎:酸価の変化:<3mgKOH/g
○:酸価の変化: 3〜5mgKOH/g
×:酸価の変化:>5mgKOH/g
(脆性評価法)
A液を30gカップに計量し、決められた量のB液を投入し3500rpmで3秒間攪拌した。直ちに厚さ10mmのアルミ板上に落としフリー発泡させ硬質ウレタンフォームを得た。6分後、発泡した円形の硬質ポリウレタンフォームの端部を指触により脆性を評価した。尚、アルミ板、室温とも20℃で評価を行った。
○:全く脆性なし
×:脆性あり
(難燃性評価法)
A液を120gカップに計量し、決められた量のB液を投入し3500rpmで3秒間攪拌した。直ちに240×200×100mmの木箱に注ぎフリー発泡させた。1日以上放置後、フォームのコアー部を40×30×50mmの大きさに切りだし、これを試験体とした。燃焼試験は、JIS A 9511の燃焼試験(測定方法B)の装置を用い、金網上に試験体の30×40mm面を下面にして置き1分間燃焼させ、重量保持率を測定した。
【0028】
実施例9〜13および比較例5〜6
表3に示す配合表に従って配合液(A液)とクルードMDI(B液)の2成分を用意した。サーマルエアーレス混合タイプのスプレー発泡機としてガスマーFF1600(ガスマー社製)を用い、A液/B液の配合比をVol比 100/100でメインポンプから圧送し、駆体(ベニヤ板あるいはスレート板)に吹き付けて硬質ウレタンフォームを得た。尚、施工温度は20℃とし、駆体温度も20℃に設定した。発泡機のA,B液の設定温度(ホース)は、38℃、エアーポンプの空気圧は4kg/cm2で、A,Bのライン圧力は50〜70kg/cm2とした。以下に示す発泡原液(A)保存安定性、脆性および難燃性の各試験により硬質ポリウレタンフォームを評価した。その結果を表3に示す。
(発泡原液(A)安定性)
上記判定方法と同様に行った。
(脆性評価法)
スレート板に1層(3〜5mm)硬質ポリウレタンフォームを吹き付け、6分後、指触により脆性を評価した。尚、施工温度は20℃とし、駆体温度も20℃に設定して評価を行った。
(難燃性評価法/A)
ベニヤ板に総厚み100〜120mm(5〜6層重ね)吹き付け、硬質ウレタンフォームを得た。1日以上放置後、フォームのコアー部を40×30×50mmの大きさに切りだし、これを試験体とした。燃焼試験は、JIS A 9511の燃焼試験(測定方法B)の装置を用い、金網上に試験体の30×40mm面を下面にして置き1分間燃焼させ、重量保持率を測定した。
(難燃性評価法/B)
スレート板に総厚み20mm(2層重ね)に吹き付け、硬質ポリウレタンフォームを得た。1日以上放置後、99×99mmに切り出し、建築基準法の難燃材料の発熱性試験(コーンカロリー試験)を行い、5分間の総発熱量を求めた。尚、試験方法は、(財)日本建築総合試験所の評価方法に従った。
【0029】
実施例14〜17および比較例7〜8
表4に示す配合表に従って、15℃の配合液(A液)とクルードMDI(B液)の2成分を用意した。A液/B液の配合比はNCO/OH=2.5となるよう決定した。以下に示す発泡原液(A)保存安定性、脆性(接着強度)および難燃性の各試験により硬質ポリウレタンフォームを評価した。その結果を表4に示す。
(発泡原液(A)保存安定性)
上記判定方法と同様に行った。
(接着強度測定法)
380×380×40tmmの型の下面に0.4tmmの鋼板を置き50℃に温調した。
決められた配合比でA液とB液を10秒間攪拌し、成形密度が40kg/m3になるよう調整して型に注入し、15分で脱型した。1日以上放置後JIS A 9526の接着強度測定方法に従い、硬質ポリウレタンフォーム/鋼板の接着強度を測定した。
(難燃性評価法)
上記接着強度測定法で作成した硬質ポリウレタンフォームを1日以上放置後、フォームのコアー部を40×30×50mmの大きさに切りだし、これを試験体とした。燃焼試験は、JIS A 9511の燃焼試験(測定方法B)の装置を用い、金網上に試験体の30×40mm面を下面にして置き1分間燃焼させ、重量保持率を測定した。
【0030】
【表1】
【0031】
上表中の1)及び2)は次の通り。
1)全ポリオール中のポリエステルポリオールの含有量
2)フリー発泡フォームのコア密度(難燃性評価用フォームから測定)
【0032】
【表2】
【0033】
表2中の1)及び2)は表1と同じ。
【0034】
【表3】
【0035】
表3中の1)及び2)は前出のものと同じ。
3)難燃性B(総発熱量MJ/m2)
【0036】
【表4】
【0037】
表3中の1)は前出のものと同じ。
【0038】
【発明の効果】
本発明によると、発泡剤としてオゾン層を破壊しないハイドロフルオロカーボン(HFC)と水とを併用した場合に、難燃性を低下させることなく、脆性の増大による自己接着性低下の問題のない硬質ポリウレタンフォームが得られ、しかもその発泡原液がポリエステルポリオールを多く配合しても加水分解による経時劣化を起こしにくく、保存安定性に優れた硬質ポリウレタンフォーム用組成物及びフォームを提供することができる。
Claims (7)
- (a)有機ポリイソシアネート、(b)ポリオール、(c)ハイドロフルオロカーボンと水を含む発泡剤を含有してなる硬質ポリウレタンフォーム用組成物において、ポリオール(b)が、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と脂肪族多価カルボン酸(b−2)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−1)と、多価アルコール(b−3)と芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−2)、またはポリエステルポリオール(イ−1)と、水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を含有する多価アルコール(b−1)と脂肪族多価カルボン酸(b−2)及び芳香族多価カルボン酸(b−4)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−3)からなるポリエステルポリオール(イ)と、ポリエーテルポリオール(ロ)を混合してなるポリオールである硬質ポリウレタンフォーム用組成物であり、ポリエステルポリオール(イ):ポリエーテルポリオール(ロ)の混合比率が、20〜90重量%:10〜80重量%であることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- 水酸基として第一級水酸基のみを含有し、且つ側鎖にアルキル基を有する多価アルコール(b−1)が、炭素数4〜8からなるものである請求項1記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- 多価アルコール(b−3)が、水酸基として第一級水酸基のみを含有する多価アルコールである請求項1または2記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- 水酸基として第一級水酸基のみを含有し、側鎖にアルキル基を有する多価アルコール(b−1)と、脂肪族多価カルボン酸(b−2)とを反応して得られるポリエステルポリオール(イ−1)が、全ポリエステルポリオール(イ)成分中20重量%以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- ポリエステルポリオール(イ)とポリエーテルポリオール(ロ)との混合比率が、50〜90重量%:10〜50重量%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- ポリオール(b)の水酸基価が、150〜450mgKOH/gである請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬質ポリウレタンフォーム用組成物を発泡して得られることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
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