JP4029586B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射弁に係わり、燃料を微粒化し、その噴射方向を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の燃費向上や排気ガス浄化に対応するためには、燃料噴射弁から噴射される燃料の微粒化促進と噴射方向の的確な制御が重要な課題とされている。
特開昭61−234266号公報には、エンジンの1つの燃焼室に対して開口され、第1吸気弁により開閉される第1主吸気通路及び第2吸気弁により開閉される第2主吸気通路と、主吸気通路内に配設され、低負荷時には閉とされると共に高負荷時には開とされる開閉弁と、この開閉弁よりも上流の主吸気通路より分岐されてその出口端が第1吸気弁近傍において第1主吸気通路に開口され、通路面積が主吸気通路の面積よりも小さくされた補助吸気通路と、開閉弁よりも下流において主吸気通路に配設され、第1、第2の噴孔を有して、第1の噴孔の噴射路が第1吸気弁に、また第2噴孔の噴射路が第2吸気弁に向かうように指向された燃料噴射弁とが記載されている。
さらにこの公報には、第1噴孔における噴射路の拡散角度に対して第2噴孔における噴射路の拡散角度を小さく設定し、第1噴孔からの燃料噴射量が第2噴孔からの燃料噴射量よりも大きくすることが記載されている。またこの燃料噴射弁では、両噴孔からの燃料噴射量を異ならせるために、両噴孔の開口面積を異ならせている。
特開平8−218986号公報には、内燃機関の吸気弁の上流側の吸気管に設けられて燃料噴霧を吸気管内に噴射する燃料噴射弁を備えた燃料噴射装置において、燃料噴射弁の噴射部が湾曲した略半円弧状の噴孔を少なくとも1個有する構成、さらに噴霧の最外周部が吸気ポートの壁面と噴射部とを結ぶ接線の範囲内で、かつ吸気弁背面内に衝突するように燃料噴射弁を配置する構成が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、1つの燃焼室に設けられた2つの吸気ポートのそれぞれに1つの噴霧が噴射されるように、1つの燃料噴射弁から2つの噴霧が2方向に噴射されているが、このとき噴霧を形成する燃料の微粒化については十分な配慮がなされていない。
【0004】
本発明の目的は、2方向に噴射される燃料の微粒化を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
2方向に噴射される燃料の微粒化を向上するために、以下の構成を有する燃料噴射弁とする。
弁座と、前記弁座と接離可能に設けられた弁体と、前記弁座の下流側に設けられた2つの燃料噴射孔と、前記燃料噴射孔の上流側で前記弁座の下流側に各燃料噴射孔に対応してそれぞれ設けられ、燃料に旋回力を付与する旋回力付与手段とを備え、
前記2つの燃料噴射孔を、第1の板状部材に、上流側端面から下流側端面まで相互に異なる方向を指向するように貫通し、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つの貫通孔によって構成し、
前記旋回力付与手段を、第2の板状部材に、上流側端面から下流側端面まで貫通する貫通孔からなり、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つのスワール室と、前記スワール室の中心に対してオフセットした方向を指向して前記スワール室に連通する燃料通路であり、前記2つのスワール室のそれぞれに対して一対ずつ設けられたオフセット通路とによって構成し、
第3の板状部材に、2つのDカット面によって、上流側端面から下流側端面まで連通した2つの軸方向燃料通路を形成し、
前記弁座の下流側に、下流側から、前記第1の板状部材、前記第2の板状部材、前記第3の板状部材の順で、前記軸方向燃料通路が前記オフセット通路の前記スワール室に接続される側とは反対側の端部に連通し、前記2つのスワール室のそれぞれが前記2つの燃料噴射孔のそれぞれに連通するように積層する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る燃料噴射弁及びその燃料噴射方法について詳細に説明する。
【0007】
図1は、本発明に係る実施形態例である電磁式燃料噴射弁を多気筒内燃機関の吸気管へ装着した状態を示す図であって、図(a)はその部分断面図である。また、図(b)はS方向より視た図で吸気弁と電磁式燃料噴射弁1の位置関係を示す図である。
【0008】
101は多気筒内燃機関の気筒の1つを示しており、102は燃焼室、103は吸気ポート104を開閉する吸気弁、105は吸気ポート104を分離する中央隔壁105aを有し上流側において連通する吸気通路、106は吸気管、107は吸気流制御装置、108は吸気の流れ、109は電磁式燃料噴射弁1側の内壁面に対向する吸気通路105の内壁面、100aは電磁式燃料噴射弁1から噴射される噴霧の模式図である。
【0009】
吸気流制御装置107は回転軸110aを回転中心として回転駆動される開閉弁110を持つ。吸気ポート104は1つの燃焼室102に対して2つ並設され、2つの噴霧(2方向噴霧)がそれぞれ各吸気ポート104の中心に向かって噴射される。本実施形態では、燃料噴射方式として、電磁式燃料噴射弁1が1つの燃焼室102に対して吸気弁103の上流側に1つずつ配設されるマルチポイントインジェクション(MPI)システムを採用している。
【0010】
開閉弁110は、回転軸110aの軸方向が電磁式燃料噴射弁1から噴射される2つの噴霧の噴射方向に仮想される2つの中心軸線を含む平面と略平行で、かつ電磁式燃料噴射弁1の弁体の駆動方向に一致する弁軸(または弁軸心或いは中心軸線)方向と略垂直となるように構成されている。
【0011】
尚、本実施形態では、吸気ポート104が2つの場合について説明しているが、吸気ポート104を3つ以上もつ構成も可能である。
【0012】
気筒内の混合気の質や形成状態の向上を図るために、噴霧100aは微粒化度が高められるが、さらに、吸気管106や吸気通路105の内壁面への燃料付着を低減するために、噴霧の方向性や形状や、さらには噴射時期の最適化が図られている。なお、吸気流制御装置107は図示しているように、その閉止時に吸気管106の通路面積を狭くして吸気流れの速度を高めてタンブル流を生成するというものである。
【0013】
電磁式燃料噴射弁1から噴射される個々の燃料噴霧は、吸気管106及び吸気通路105の通路壁、さらに中央隔壁105aへの付着を避けるような狭い噴射角度で、吸気弁103の皿部103a、103bを指向するように生成される。すなわち、噴霧100aは中心部が薄くその外方部が濃い中空円錐状(ホローコーン状)になっており、吸気弁103の皿部103aの表面上に均質に分散される。いわゆるホローコーン状の微粒化の良い2方向噴霧が生成され壁面付着を抑制している。
【0014】
内燃機関の燃焼試験を実施したところ、排ガス性能の向上や燃費の向上が図られており、係る電磁式燃料噴射弁1によって、吸気管内壁面への燃料付着が抑制されて混合気の質や形成状態の向上が図られることが確認された。
【0015】
図2は、本実施形態の電磁式燃料噴射弁を異なる形態の多気筒内燃機関の吸気管へ装着した状態を示す図である。
【0016】
同様に、120は多気筒内燃機関の気筒の1つを示しており、121は燃焼室、122は吸気ポート123を開閉する吸気弁、124はシリンダ、125はピストン、126は点火プラグである。また、127は吸気通路、128は吸気管、129は吸気流制御装置、130は吸気の流れ、吸気流制御装置129は開閉弁131を持つ。吸気ポート123は2つ並設され、この実施例の場合、この吸気ポート123方向に向かって噴霧は噴射される。本実施形態においても、マルチポイントインジェクション(MPI)システムを構成している。
【0017】
この多気筒内燃機関の特徴は、吸気流制御装置129の下流の噴霧が流れる範囲に吸気通路127を仕切る板132が設けてあることで、この仕切り板132によって吸気流速の高い流れが生成される。目的は微粒化された噴霧と混合を促進させながら輸送遅れを解消するというものであり、噴射時期の最適化を行うことによって、気筒内の混合気の質や形成状態の向上が図られている。
【0018】
電磁式燃料噴射弁1から噴射される燃料噴霧は、図1の実施形態と同様に、吸気管128の内壁面への付着を避け、吸気弁122の皿部122aに指向するように生成される。すなわち、また、噴霧は中心部が薄くその外方部が濃いホローコーン状になっており、吸気弁122の皿部122aの表面上に均質に分散される。
【0019】
この実施形態の内燃機関においても燃焼試験を実施したところ、点火性が良好で燃焼の安定範囲が拡大し、排ガス性能の向上や燃費の向上が図られることが確認された。
【0020】
図3は、本実施形態の別なる噴霧形態を有する電磁式燃料噴射弁を図1と同種の多気筒内燃機関の吸気管へ装着した状態を機関の上方より眺めた状態を示す模式図である。
【0021】
同様に、140は多気筒内燃機関の気筒の1つを示しており、141は燃焼室、142は吸気弁、143は中央隔壁、144は点火プラグ、145は排気弁である。一方、146は吸気通路で、147はこの吸気通路146内に配置される吸気流制御装置である。148,149は吸気の流れを示しており、吸気流制御装置147がどちらかに傾いた場合に、一方の気流の速度が高められるように配置されている。
【0022】
吸気流制御装置147は、その開閉弁147aの回転軸147bの軸方向が、吸気通路146を形成する壁の電磁式燃料噴射弁1の取り付け側を向くように構成されている。或いは、電磁式燃料噴射弁1の弁体の駆動方向に一致する弁軸(または弁軸心或いは中心軸線)と回転軸147bが同一平面内にあるように構成されている。或いは、回転軸147bの軸方向が、電磁式燃料噴射弁1から噴射される2つの噴霧の噴射方向に仮想される2つの中心軸線を含む平面と略垂直となるように構成されている。そして電磁式燃料噴射弁1は、回転軸147bと電磁式燃料噴射弁1の弁軸とを含む面を境にして一方の側に2つの燃料噴霧のうち一方の燃料噴霧を指向させ、前記面を境にして他方の側に2つの燃料噴霧のうち他方の燃料噴霧を指向させて燃料を噴射するようにする。さらに吸気流制御装置147は、電磁式燃料噴射弁1から2方向に噴射される2つの燃料噴霧150、151のそれぞれに供給する空気流量を変えることができるように配置されている。
【0023】
図3では吸気の流れ148が流速の高い流れになっており、逆に149が流速の低い流れになっている。吸気弁142は2つ並設され、この実施例の場合でも、この吸気ポート142方向に向かって噴霧は噴射される。本実施形態においても、電磁式燃料噴射弁1は吸気弁142の上流側に1つずつ配設されており、マルチポイントインジェクション(MPI)システムを構成している。
【0024】
本実施形態の特徴は、電磁式燃料噴射弁1からの燃料噴霧の形状にある。噴霧生成に関する具体的な手法は後述するが、吸気通路146内に生成される、流速の高い吸気流れ148側には微粒化した貫通力の弱い中空状の噴霧を、流速の低い吸気流れ149側には貫通力の強い中空状の噴霧をそれぞれ生成する。このように、気流の流れと噴霧の形態を最適化することによって、燃料噴霧の輸送遅れが解消されるとともに、燃焼室142内に生成される混合気の質(混合気の成層化)が改善されて燃焼が安定化する。
【0025】
この実施形態の内燃機関においても燃焼試験を実施したところ、点火性が良好で燃焼の安定範囲が希薄燃焼側に拡大し、排ガス性能の向上や燃費の向上が図られることが確認された。
【0026】
次に、このような噴霧を生成可能な燃料噴射弁1の構造及びその動作について、図4乃至図8を用いて説明する。
【0027】
図4は、本発明に係る電磁式燃料噴射弁1の縦断面図である。以下、構造及び動作について説明する。
【0028】
電磁式燃料噴射弁1は、コントロ−ルユニットにより演算されたデュ−ティのON−OFF信号により、弁座部の開閉を行うことにより燃料を噴射する。
【0029】
磁気回路は、一方の開口端2aに燃料導入部を有し、他方の開口端2bを有するコアとして働くほぼ筒状の管2と、この筒状管2の開口端2b付近の外周部にその一端を挿入固定される薄厚状の円筒部材7に、その一部を固定され、強磁性材よりなり、少なくとも部分的に電磁コイル5を取り囲むように構成されるヨ−クとしての機能を有する管状片3と、この管状片3の一方端を閉じる栓体部4と、コアとして働く筒状管2の開口端2bの端面に空隙を隔てて対面する筒状のアンカー6とから構成される。
【0030】
弁体10は、このアンカ6の内周面に、部分的に開口部8aを有する板状部材を丸めて成形されるとロッド8と、このロッド8の他方の開口端部に溶接止めされてなるボ−ル9とよりなる。この弁体10は、アンカ6及びボール9の外周部分によってガイドされている。ボール9には、燃料を通過させるための複数個のカット面9aが設けてある。ボール9は弁座部材11に形成された弁座面12に当接している。尚、弁座部材11の内径部には、ボール9をガイドするガイド面が形成されている。
【0031】
この弁座部材11は、非磁性材あるいは弱磁性材よりなる薄厚状円筒部材7の一方端の内周面7aに圧入されており、さらに下流には、微粒化の役割をなす燃料旋回機構付きプレートと噴射方向及び噴霧パターンを制御する所望の形状(大きさを含む)の穴(貫通孔)を有するプレートとが圧入固定されている。燃料旋回機構付きプレートはフューエルインプレート13およびスワールプレート14とで構成されており、噴射方向及び噴霧パターンを制御する穴を有するプレートはインジェクションプレート15で構成されている。本実施の形態では、フューエルインプレート13、スワールプレート14及びインジェクションプレート15が弁座部材11の下流側に、上流側からこの順番で、薄厚状円筒部材7に圧入固定されている。
【0032】
上記各プレートは厚さ方向寸法(電磁式燃料噴射弁1に組み込まれた状態における弁軸方向の寸法)が厚さ方向と直交する方向の寸法(径方向寸法)に対して非常に小さい値を有する板状部材である。
【0033】
16は、レーザ等の溶接部位であり、この場合、インジェクションプレート15の外周部に相当するが、燃料の外部へのリークを防止している。
【0034】
弁体10は、この弁座部材11、フューエルインプレート13、スワールプレート14及びインジェクションプレート16を圧入固定する際に、弁体10のアンカ6端面とコアとして働く筒状管2の開口端2b端面との隙間を調整される。すなわち、この隙間は、弁体10の軸方向の移動量として形成される。また、弁体10は、リターンスプリング17によって、弁座部材11の弁座面12に押圧されてなり、その押圧力は板材をロール状に成形した巻きブッシュ18の軸方向位置によって調整される。
【0035】
また、本実施形態では、コアとして働く筒状管2の下端面が開弁動作時にアンカ6を受け止めるストッパとしての役割をなしている。このため、筒状管2の下端面やアンカ6の上端面には、クロムメッキ等が電解メッキ法等で処理されていることが好ましい。
【0036】
磁気回路を励磁するコイル5はボビン19に巻かれている。コイル5の端子21は、図示しないコントロ−ルユニットの端子と結合される。
【0037】
コアとして働く筒状管2及びヨ−クとしての機能を有する管状片3の外周部は、射出成形されたプラスチック成形体20によって取り囲まれている。この場合、コイル端子21も一緒に一体成形される。また、プラスチック成形体20の一端面20a側と、円筒部材7の端部7aに挿入固定されるブッシュ22との間には、気体シール用のOリング23が設けられている。さらに、他方端20b側には燃料シール用のOリング24が設けられている。なお、25はフィルターであり、燃料中のゴミや異物がボール9と弁座面12との間の、いわゆるバルブ弁座面側への侵入を防ぐために設けられている。
【0038】
以上のように構成された、電磁式燃料噴射弁1の動作を説明する。
電磁コイル5に与えられる電気的なON−OFF信号により、弁体10を軸方向に上下動させてボール9と弁座面12の隙間の開閉を行い、それによって燃料の噴射制御を行う。電気信号がコイル5に与えられると、コアとして働く筒状管2、ヨ−クとしての機能を有する管状片3、アンカ6で磁気回路が形成され、アンカ6が筒状管2側に吸引される。アンカ6が移動すると、これと一体になっているボ−ル9も移動して弁座部材11の弁座面12から離れ、フューエルインプレート13の上流側で燃料通路が開放される。
【0039】
燃料は、フィルタ25から電磁式燃料噴射弁1の内部に流入し、筒状管2の内部通路、アンカ6の内部及びアンカ6に結合されるロッド8の開口部を経て下流に至り、弁座部材11の弁座面12からフューエルインプレート13の外周部分を経て、さらに下流のスワールプレート14で旋回力を付与され、インジェクションプレート15から噴射される。
【0040】
ここに、フューエルインプレート13、スワールプレート14、インジェクションプレート15の構成について、図6乃至図8を用いて説明する。
【0041】
図6は各プレートの正面図である。図6(a)は、フューエルインプレート13を示しており、Dカット面13a,13aを有する。このDカット面13a,13aによってフューエルインプレート13の上流側端面から下流側端面まで連通する燃料通路の通路壁面が形成される。図6(b)は、スワールプレート14を示している。このスワールプレート14には、上流側端面から下流側端面まで貫通し、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つの貫通孔(スワール室14a)と、各スワール室14aに設けられ、各スワール室14aの中心に対してオフセットした方向を指向するようにスワール室14aに連通する燃料通路(オフセット通路14b)とが形成されている。スワール室14aは弁軸に垂直な断面が円形に形成されている。本実施形態では、オフセット通路14bは各スワール室14aに対して1対(2本)設けられ、スワール室14aの接線方向に接続されている。オフセット通路14bは通過する燃料に旋回力を付与する旋回力付与手段としての燃料通路を構成している。スワール室14aを旋回力付与手段に含めて考えてもよい。図6(c)は、インジェクションプレート15を示しており、上流側端面から下流側端面まで、相互に異なる方向を指向するように貫通し、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つの貫通孔によって構成される2つの燃料噴射孔15aが形成されている。2つの燃料噴射孔15aのそれぞれは2つのスワール室14aのそれぞれの中心に対応する位置に設けられている。これらのプレート13,14,15は、薄厚板状(厚さで0.08mm〜0.5mm程度)の金属部材より形成されるが、その加工は、プレス成形、エッチング成形等に基づくものであり、大量にバラツキなく生産することができる。
【0042】
なお、フューエルインプレート13に設けた軸方向通路であるDカット面13aは、燃料通路を構成する機能を有するものであって、下流のオフセット通路14bに対応する位置に弁軸方向に貫通する穴(孔)等で形成しても良い。
【0043】
図7は、インジェクションプレート15に形成される燃料噴射孔15aの構造例を示しており、図6(c)のX-X断面である。2つの燃料噴射孔15aの中心線は下流側になるほど相互の間隔が開くように5°〜10°程度傾斜しており、その挟み角度θhは、後に説明する2吸気弁タイプの内燃機関における、各々の吸気弁中心位置に噴霧中心が向かうような角度以内に設定されている。
【0044】
図8は、フューエルインプレート13、スワールプレート14、インジェクションプレート15をアセンブリして噴霧生成手段を構成した状態を示している。図8(a)は弁軸方向上流側から見た正面図であり、図8(b)は図8(a)の矢印b方向から見た側面図である。このアセンブリする手段は、前記したように噴射弁1に組み込む際に行われるが、予め、図に示したように接着接合して形成しても良い。なお、フューエルインプレート13、スワールプレート14については、非金属材料を用いても良くその機能は十分満たされる。
【0045】
以下、燃料通路について説明する。フューエルインプレート13のDカット面13aより露出するオフセット通路14bに向かって上方から燃料が流入し、そしてこの2対のオフセット通路14bに連通するスワール室14a内に流れ込む。この際に、燃料に旋回力が付与される。この旋回燃料は、スワール室14aの中心下方に位置する燃料噴射孔15aに至り燃料噴射弁1外に噴射される。
【0046】
図9に、噴射された噴霧の形態を示している。噴霧は2方向化されている。それぞれの噴霧を生成するための燃料の旋回強さを同一に設計した場合である。噴霧100aは、外方(周辺)部が濃くて中心部が薄くなるホローコーン状の噴霧形態となる。同図(b)に受け止め法によって調べた流量分布を示すが、流量中心Oに対してほぼ対称形に分布している。この流量中心Oと噴射弁1の中心軸との間の距離Mと、電磁式燃料噴射弁1の先端部から2つの吸気ポート104の中心を結ぶ線分Y−Yに下ろした垂線の長さLとから幾何学的に求められる角度θsは、図7のθhに相当する。噴霧100aは、吸気弁103の皿部103a,103bの中心部を避けてその面上に均一に分散している。なお、この噴霧角θsは、10°〜20°に設定される。すなわち、2吸気弁タイプの内燃機関における吸気弁の中心角より、同等かもしくは小さくなる様に設定している。このように設定しているのは、可視化実験によって、噴霧液滴が吸気流によって外側へと誘引され、すなわち、吸気管内壁面109a側に誘引されることが確認されたためである。
【0047】
図3に示したように2つの噴霧150、151で貫通力(ペネトレーション)を異ならせるためには、スワールプレート14により生成される旋回燃料の強さを異ならせるとよい。具体的には、オフセット通路14bの通路断面積やオフセット量などを調整することで対応可能である。オフセット量を小さくすると貫通力は大きくなり、通路断面積を小さくすると貫通力は小さくなる。
【0048】
図1〜3に示した実施形態の電磁式燃料噴射弁1の構成においては、以下のような配慮が為され、またその特徴を呈している。
【0049】
(1)噴射燃料の微粒化向上については、スワールプレート14により燃料に旋回力を付与することによって実施する。上方(上流側)より導入された燃料は、このスワールプレート14の中心軸に対してオフセットされたオフセット通路14bに至り、このオフセット通路14bによって旋回力を付与されてスワール室14aに至る。上流のフューエルインプレート13に形成された軸方向通路13a部からこのスワール室14aまでは、所望の燃料の通過を許す損失のない流路空間としてなるため、圧力エネルギが効果的に旋回のエネルギに変換されて、下流のインジェクションプレート15に形成される燃料噴射孔15aより噴射する際、微粒化が促進される。
【0050】
(2)噴霧の方向制御については、このインジェクションプレート15が行う。このインジェクションプレート15には、2つの傾斜する燃料噴射孔15a,15aが設けられている。上記各実施形態の場合、噴射方向を2方向に、かつ吸気弁上に向けて噴射制御するというものである。燃料噴射孔15aは、上流のスワールプレート14に形成されるスワール室14aの中心下方(下流側)に位置しており、旋回燃料を効果的に噴射する。燃料噴射孔15aの傾きは、5°〜10°であり2つの噴霧が干渉しない様に形成している。
【0051】
(3)噴射量の調整に際しては、直径に対して厚みが非常に薄く形成された薄厚状(薄板状)のプレート13,14,15によって精度良く製作される。すなわち、フューエルインプレート13に形成されるDカット面13aや、スワールプレート14に形成されるスワール室14aや、インジェクションプレート15に形成される燃料噴射孔15aは、プレス打ち抜き加工やエッチング加工等により、バラツキなく製作されて噴射弁1に組み付けられている。この組み付け時においては、インジェクションプレート15を介して組み付け荷重を受けるために、上流に位置するフューエルインプレート13やスワールプレート14は、大きな偏荷重を受けない。なお、インジェクションプレート15は、その外周部16をレーザ溶接等によって固着されるが、固着位置が燃料噴射孔15aより遠い箇所のために、熱による変形の影響も受け難い構造になっている。
【0052】
(4)加工組み立て上のメリット
フューエルインプレート13及びインジェクションプレート15は、極めて薄い板材を使用している。例えば、0.1mm〜0.3mmであり、その加工性は極めて容易であり、プレス打ち抜きやエッチング加工等の製法によって製作される。このために、大量に製作しても寸法や形状のバラツキを極めて小さくすることができる。また、大量生産が可能となるために安価に製作される。
【0053】
さらに、フューエルインプレート13やスワールプレート14は、加工性の良い異種材料(例えば、非金属材料等)を用いても良く、これによって更に生産性を高めることができる。
【0054】
図8に示すように、接着接合により一体的に形成しておけば、燃料噴射弁本体への組み付けがより容易に行える。これによって、製造ラインにおける部品の取り扱いが容易になることは勿論であるが、加工後の異物の付着防止や寸法管理においても取り扱いが容易になる。特に、部品レベルでのチェックができるので、噴射弁を本体ごと滅却する必要がなくなり、コスト面でのメリットが大きい。
【0055】
次に、電磁式燃料噴射弁に関する他の実施例について、図10及び図11を用いて説明する。
【0056】
図1〜3に示した実施形態に対して、図10に示すように、弁体にニードル弁30を用いてもよい。
【0057】
本実施形態では、燃料は、弁体回りに流入し、アンカ33の縦通路34から弁体ガイド部32に設けた燃料通路部31を経て弁座面12とニードル弁30との当接部に供給される。この構成においても、図1〜3の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0058】
図11は、噴霧形態の生成法として、微細孔を複数個設けたインジェクションプレート41を有する電磁式燃料噴射弁の弁先端部の縦断面図を示す。図において、(b)図は、図(a)のZ方向視図である。ボ−ル9が駆動されて弁座面12から離れ、フューエルインプレート40の上流側で燃料通路が開放されると、燃料は弁座面12からフューエルインプレート40の縦穴40a、40aを経て、さらに下流のインジェクションプレート41に至る。ここでインジェクションプレート41に設けられた複数個の微細孔42,43から噴射される。この場合、微細孔42と微細孔43は各々孔の個数が異なって形成されており、噴射される噴霧の形態がこれによって異なる。すなわち、微細孔42から噴射される噴霧の貫通力は強く、一方、微細孔43から噴射される噴霧の貫通力は弱く微粒化された噴霧となる。このような噴霧形態は、図3に示した内燃機関に適している。本実施形態においても、図1〜3に示した実施形態と同様の作用効果が得られる。なお、この実施形態の場合、孔径や孔数、孔の角度によって様々な噴霧形態を得ることができるという利点を有している。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、弁座の下流側に設けられた2つの燃料噴射孔の上流側でかつ弁座の下流側に、各燃料噴射孔に対応してそれぞれ、燃料に旋回力を付与する旋回力付与手段を設けたことにより、2方向に噴射される燃料の微粒化を向上することができる。このとき、Dカット面によって形成された軸方向燃料通路からスワール室までは、所望の燃料の通過を許す損失のない流路空間としているため、圧力エネルギが効果的に旋回のエネルギに変換され、2つの燃料噴射孔から燃料が噴射される際に微粒化が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関への適用例を示す図。
【図2】内燃機関への適用例を示す図。
【図3】内燃機関への適用例を示す図。
【図4】燃料噴射弁の縦断面図。
【図5】噴射ノズル部の拡大縦断面図。
【図6】各々のプレートの説明図。
【図7】インジェクションプレートの断面図。
【図8】プレートのアセンブリ図。
【図9】スプレーパターンを示す図。
【図10】ニードル弁を用いたときの噴射ノズル部の縦断面図。
【図11】噴射ノズル部の他の実施形態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…燃料噴射弁、2…コアとして働く筒状管、3…ヨークとして働く管状片6…アンカ、7…円筒部材、8…ロッド、9…ボール弁、12…弁座面、13…フューエルインプレート、14…スワールプレート、15…インジェクションプレート、16…レーザ溶接部位。
Claims (1)
- 弁座と、前記弁座と接離可能に設けられた弁体と、前記弁座の下流側に設けられた2つの燃料噴射孔と、前記燃料噴射孔の上流側で前記弁座の下流側に各燃料噴射孔に対応してそれぞれ設けられ、燃料に旋回力を付与する旋回力付与手段とを備え、
前記2つの燃料噴射孔を、第1の板状部材に、上流側端面から下流側端面まで相互に異なる方向を指向するように貫通し、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つの貫通孔によって構成し、
前記旋回力付与手段を、第2の板状部材に、上流側端面から下流側端面まで貫通する貫通孔からなり、上流側端面及び下流側端面の面方向に独立して並設された2つのスワール室と、前記スワール室の中心に対してオフセットした方向を指向して前記スワール室に連通する燃料通路であり、前記2つのスワール室のそれぞれに対して一対ずつ設けられたオフセット通路とによって構成し、
第3の板状部材に、2つのDカット面によって、上流側端面から下流側端面まで連通した2つの軸方向燃料通路を形成し、
前記弁座の下流側に、下流側から、前記第1の板状部材、前記第2の板状部材、前記第3の板状部材の順で、前記軸方向燃料通路が前記オフセット通路の前記スワール室に接続される側とは反対側の端部に連通し、前記2つのスワール室のそれぞれが前記2つの燃料噴射孔のそれぞれに連通するように積層した燃料噴射弁。
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