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JP4029528B2 - アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途 - Google Patents

アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶化合物に重合性官能基を付与した重合性液晶モノマは、モノマとしての性質と液晶としての性質を併有する。したがって、重合性液晶モノマを配向させた状態で重合すると、配向を保ったまま重合し、配向が固定化された重合体が得られる。こうして得られる高分子液晶は、液晶性骨格の屈折率異方性に基づく光学異方性を有し、液晶配向状態の制御により特殊な特性も付与できるため、位相差フィルムや光ヘッド装置に用いられる光ヘッド等への応用が期待されている。
【0003】
このような重合性液晶モノマのなかでも、特に光重合性官能基を有する光重合性液晶モノマは、光の照射により簡単に配向が固定化できる優れた材料である。光重合性液晶モノマとしては、例えば、下記式2で表される化合物(特開平10−195138)が知られている(ただし、本明細書において、Phは非置換の1,4−フェニレン基を表す。また、R2はアルキル基を表す。)。
しかし、式2で表される化合物(以下、化合物2ともいい、他の場合も同様である。)は、ネマチック−等方性相転移温度が低く、やや使用しにくいなどの問題があった。
【0004】
【化2】
Figure 0004029528
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、第1に、耐久性に優れ、かつネマチック−等方性相転移温度が高く、さらに主にエナンショトロピック性を示す液晶である光重合性液晶モノマの提供にあり、第2に、これを重合して得られる高分子液晶およびその用途の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記式で表されるアクリル酸誘導体化合物(以下、化合物ともいう)を提供する。
【0007】
化3
Figure 0004029528
【0008】
式中の記号は以下の意味を示す。
2炭素数1〜8の直鎖状アルキル基。
Ph:1,4−フェニレン基。
q:1または2。
【0009】
また、本発明は、アクリル酸誘導体化合物を含む組成物を重合させてなる高分子液晶、その高分子液晶を用いてなる光学素子、および光学素子の製造方法、ならびに該光学素子を用いてなる光ヘッドを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明におけるアクリル酸誘導体化合物とは、下記式3で表されるアクリル酸誘導体化合物である
【0011】
【0012】
【化4】
Figure 0004029528
【0013】
化合物3において、R2の炭素数が多すぎると融点Tmが高くなるので、R2は炭素数1〜8のアルキル基とされる。この場合R2は直鎖状アルキル基であることが、液晶性を示す温度範囲が広いので好ましい。
【0014】
化合物3においてqが1である化合物、すなわち下記化合物4は例えば次に示す方法によって合成できる。すなわち4−アルキルカルボニルオキシ安息香酸と溶媒と塩化チオニルとの混合物を加熱還流後、過剰の塩化チオニルと溶媒を減圧留去して、塩化4−アルキルカルボニルオキシベンゾイル(下記化合物5)を得る。次いで、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、アクリル酸4−ヒドロキシフェニル(下記化合物6)と化合物5を反応させて化合物4を得る。
【0015】
【化5】
Figure 0004029528
【0016】
2の炭素数の異なる各種の化合物2および化合物4の物性を表1に示す。ここで、Tmは融点(単位:℃)、TCはネマチック−等方性相転移温度(単位:℃)を表す。
【0017】
【表1】
Figure 0004029528
【0018】
化合物4が化合物2と異なる点は、末端のアルキル基と1,4−フェニレン基の間に−OCO−基が挿入されていることである。一般にTCはアルキル基の炭素数の偶奇性により上下する(炭素数が偶数の場合と奇数の場合とで、TCの値に高い場合と低い場合の傾向がある。)が、これを考慮しても化合物4AのTCは化合物2A〜2Dよりも高く、−OCO−基の挿入によりTCが高くなっている。
【0019】
た、化合物3または化合物4には分子中にスチルベン(−Ph−CH=CH−Ph−)構造がないためシス、トランスの異性化がなく耐久性に優れている。
【0020】
で表されるアクリル酸誘導体化合物としては、下記の化合物が挙げられる。R2は直鎖状アルキル基が好ましい。
【0021】
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-CH3
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C2H5
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C3H7
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C4H9・・・化合物4A、
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C5H11
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C6H13
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C7H15
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-OCO-C8H17
【0022】
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-CH3
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C2H5
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C3H7
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C4H9
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C5H11
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C6H13
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C7H15
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-Ph-OCO-C8H17
【0023
【0024
【0025
【0026
【0027
【0028
【0029
【0030
【0031
【0032
【0033
【0034
【0035
【0036
【0037
【0038
【0039
【0040
【0041
【0042
【0043
【0044
【0045
【0046
【0047
【0048
【0049
【0050
【0051】
化合物の組成物中の割合は10重量%以上が好ましく、特に20〜80重量%が好ましい。組成物として用いる際には、化合物の1種以上を他の重合性化合物などと混合して、所望の特性を有する組成物とすることが好ましい。
【0052】
組成物中には他の液晶性化合物を含んでもよい。他の液晶性化合物としては、用途、要求性能等により異なるが、低温で液晶性を示す成分、低温用の低粘性成分、屈折率異方性を向上させる成分、誘電率異方性を向上させる成分、コレステリック性を付与させる成分、などが挙げられる。
また、組成物中には液晶性を示さない他の化合物を含んでもよく、他の化合物の組成物中の割合は、好ましくは50重量%未満とされる。
【0053】
このようにして調製した組成物を用いて、光重合させ高分子液晶を形成する。
光重合する場合には、光重合開始剤を用いると効率よく重合させうる。光重合開始剤としては特に限定されず、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、ベンジル類、ミヒラーケトン類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルジメチルケタール類、チオキサントン類などが好ましく使用できる。また必要に応じ、2種以上の光重合開始剤を混合使用してもよい。光重合開始剤の使用量は、組成物に対して0.1〜10重量%が好ましく、特に0.3〜2重量%が好ましい。
【0054】
重合に用いる光としては紫外線または可視光線などが挙げられる。この際、支持体としてガラス、プラスチック等を使用する。支持体面には配向処理を施す。配向処理は、支持体面を、綿、羊毛等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維などで直接ラビングしてもよく、ポリイミド、ポリアミド等を塗布しその面を上記繊維等でラビングしてもよい。ガラスビーズなどのスペーサを配置し、複数枚の支持体を所望の間隔に制御して対向させ、支持体間に上記組成物を注入し、充填する。
【0055】
液晶組成物を液晶状態に保つためには雰囲気温度をTm〜Tcの範囲にすればよいが、Tcに近い温度では屈折率異方性がきわめて小さいので、雰囲気温度の上限は(Tc−10)℃以下とするのが好ましい。
本発明の高分子液晶は支持体に挟んだまま用いてもよく、支持体から剥離して用いてもよい。
【0056】
こうして作製された高分子液晶は光学素子に好適であり、光学素子としては位相差フィルムや偏光ホログラム素子などが挙げられる。偏光ホログラム素子の一例である偏光ホログラムビームスプリッタは、等方性格子凹部に高分子液晶を充填したものと1/4波長板と組み合わせたものであり、偏光依存性を利用した高い往復効率を発現する光学素子である。この偏光ホログラムビームスプリッタを光ヘッドとして用いれば、光利用効率の高い光ヘッドを作製できる。
【0057】
【実施例】
[例1:化合物4Aの合成]
4−ヒドロキシ安息香酸5.0g(0.036モル)、10%水酸化ナトリウム水溶液30mLの混合物を氷水で冷却し、激しく撹拌しながら、反応液の温度が5℃を超えないように、塩化n−ペンタノイル4.7g(0.039モル)を添加した。1時間半撹拌した後、10%塩酸水溶液を加え、析出した結晶を水で洗浄した。乾燥後、エタノールで再結晶を行い、4−n−ブチルカルボニルオキシ安息香酸2.3gを得た(収率29%)。
【0058】
この化合物2.3g(0.010モル)に、ベンゼン(溶媒)20mL、塩化チオニル2.5g(0.021モル)とN,N−ジメチルホルムアミド数滴を加えて、加熱還流させた。充分反応させた後、過剰の塩化チオニルとベンゼン(溶媒)を減圧留去して、塩化4−n−ブチルカルボニルオキシベンゾイル(化合物5におけるR2がn−ブチル基である化合物、以下化合物5’と記す。)を得た。
【0059】
次に化合物6(アクリル酸4−ヒドロキシフェニル)2.2g(0.013モル)、乾燥テトラヒドロフラン20mLおよびトリエチルアミン1.3g(0.013モル)を混合したものを氷水で冷却しながら、反応液の温度が5℃を超えないように、乾燥テトラヒドロフラン5mLを加えた上記化合物5’の全量を添加した。充分に撹拌し反応させた後、減圧濾過を行い、濾液を濃縮し、ジクロロメタン(溶媒)を加えた。塩酸および水を加え有機層を抽出し、水洗した。無水硫酸マグネシウムを加え乾燥させた後、ジクロロメタン(溶媒)を留去して得られた粉末結晶に、エタノールを加え再結晶を行った。
【0060】
得られた結晶をジクロロメタンに溶解し、ジクロロメタンを展開液とし、シリカゲルを充填したカラムを用いて、カラムクロマトを行った。抽出液を精製し、さらにエタノールで再結晶を行い、化合物4Aすなわちアクリル酸4−(4−(n−ブチルカルボニルオキシ)ベンゾイルオキシ)フェニル2.7gを得た(収率71%)。
【0061】
化合物4Aを偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に84℃で結晶からネマチック液晶に変化し、113℃で等方性液体に変化した。降温時においても上記温度で相転移が観察されたことから、エナンショトロピック液晶であることを確認した。
【0062】
化合物4Aの赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図1に示す。
また、1H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm):0.99(3H,t),1.47(2H,m),1.77(2H,m),2.61(2H,t),6.03(1H,d),6.33(1H,dd),6.63(1H,d),7.19〜7.25(6H,m),8.23(2H,d)であった。
【0063】
[例2:化合物9の合成]
4−(4’−ヒドロキシビフェニル)カルボン酸10.7g(0.050モル)、乾燥テトラヒドロフラン100mL、トリエチルアミン6.0g(0.059モル)、下記化合物7(無水−酪酸)15.8g(0.100モル)の混合物を室温で一晩撹拌しながら反応させた。反応物を水1000mLに加え、減圧濾過を行い結晶を濾取した。乾燥後、アセトンにて再結晶を行い、4−(4’−n−プロピルカルボニルオキシビフェニル)カルボン酸7.6g(収率53%)を得た。
【0064】
得られた化合物7.6g(0.027モル)に、ベンゼン(溶媒)75mL、塩化チオニル6.4g(0.054モル)とN,N−ジメチルホルムアミド数滴を加えて、加熱還流させた。充分反応させた後、過剰の塩化チオニルとベンゼン(溶媒)を減圧留去して、下記化合物8すなわち塩化4−(4’−n−プロピルカルボニルオキシビフェニル)イルを得た。
【0065】
次にアクリル酸4−ヒドロキシフェニル(化合物6)5.1g(0.031モル)、乾燥テトラヒドロフラン50mLおよびトリエチルアミン3.2g(0.031モル)を混合したものを氷水で冷却しながら、反応液の温度が5℃を超えないように、乾燥テトラヒドロフラン40mLを溶解した上記塩化4−(4’−n−プロピルカルボニルオキシビフェニル)イル(化合物8)を添加した。
【0066】
充分に撹拌し反応させた後、減圧濾過を行い濾液を濃縮し、ジクロロメタン(溶媒)を加えた。塩酸および水を加え有機層を抽出し、水洗した。無水硫酸マグネシウム加え乾燥させた後、ジクロロメタン(溶媒)を留去して得られた粉末結晶に、トルエンを加え再結晶を行い結晶を得た。得られた粉末結晶をジクロロメタンに溶解し、ジクロロメタンを展開液とし、シリカゲルを充填したカラムを用いて、カラムクロマトを行った。抽出液を精製し、さらにエタノールとテトラヒドロフランの混合溶媒で再結晶を行い、下記化合物9すなわちアクリル酸4−(4−(4’−n−プロピルカルボニルオキシ)ビフェニルカルボニルオキシ)フェニル5.8gを得た(収率50%)。
【0067】
【化6】
Figure 0004029528
【0068】
化合物9を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に150℃で結晶からスメクチック相に変化したが、直後に重合反応したため、これ以上の温度での相変化は測定できなかった。
【0069】
化合物9の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図2に示す。
また、1H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm):1.08(3H,t),1.82(2H,m),2.59(2H,t),6.04(1H,d),6.34(1H,dd),6.64(1H,d),7.21〜7.23(6H,m),7.65〜7.72(4H,m),8.26(2H,d)であった。
【0070】
[例3:化合物11の合成]
例2で用いた化合物7(無水−酪酸)の代わりに、無水吉草酸(下記化合物10)を用いた他は例2と同様に行い、化合物11すなわちアクリル酸4−(4−(4’−n−ブチルカルボニルオキシ)ビフェニルカルボニルオキシ)フェニルを得た。
【0071】
【化7】
Figure 0004029528
【0072】
化合物11を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に145℃で結晶からスメクチック相に変化したが、直後に重合反応したため、これ以上の温度での相変化は測定できなかった。
【0073】
化合物11の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図3に示す。
また、1H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm):1.00(3H,t),1.48(2H,m),1.78(2H,m),2.61(2H,d),6.03(1H,d),6.34(1H,dd),6.63(1H,d),7.20〜7.29(6H,m),7.65〜7.72(4H,m),8.26(2H,d)であった。
【0074】
[例4:液晶組成物の調製]
25重量%の化合物4Aと、25重量%の4−アクリロイルオキシ−4’−シアノビフェニル(下記化合物12)と25重量%の4−(3−アクリロイルオキシプロピル)オキシ−4’−シアノビフェニル(下記化合物13)と、25重量%のアクリル酸4−(4−n−ペンチルベンゾイルオキシ)フェニル(化合物2C)とを混合して液晶組成物を得た。
【0075】
この液晶組成物はTcが81℃であり、過冷却の状態では室温においてネマチック液晶であった。屈折率異方性(Δn)は30℃で589nmにおいて0.22であった。化合物12、化合物13の化学式と物性を表2に示す。
【0076】
【表2】
Figure 0004029528
【0077】
[例5:高分子液晶の調製]
配向剤であるポリイミドをスピンコータで塗布し、熱処理した後、ナイロンクロスで一定方向にラビング処理したガラス板を支持体とし、配向処理した面が向かいあうように2枚の支持体を接着剤を用いて貼り合わせてセルAを作製した。その際、一辺にガラスブロックを挿入し、くさび形状となるセルを作製した。
【0078】
例4の液晶組成物に光重合開始剤「イルガキュアー907(チバガイギー社製)」0.5重量%添加したものを、上記のように作製したセルAに85℃で注入した。次に30℃で10mW/cm2の強度の紫外線を300秒照射し、光重合を行った。重合後、フィルム状の重合体が得られた。この重合体は基板のラビング方向に水平配向され、屈折率異方性は589nmにおいて0.11である高分子液晶であった。この高分子液晶は可視域で透明であり、散乱もみられなかった。
【0079】
[例6:光学素子、光ヘッドの作製]
ピッチ10μm、深さ3μmの矩形格子が形成されたガラス基板上に、配向剤であるポリイミドをスピンコータで塗布し、熱処理した後、ナイロンクロスで格子方向に対して平行方向にラビング処理を行ったものと、配向処理を同様に行ったガラス平板基板を、配向処理面が向かいあうように接着剤を用いて貼り合わせて、セルBを作製した。その際、配向方向が平行になるようにした。
【0080】
例4の液晶組成物に光重合開始剤「イルガキュアー907(チバガイギー社製)」0.5重量%添加したものを、上記のように作製したセルBに85℃で注入し、格子状凹部を前記組成物により充填した。次に、30℃で10mW/cm2の強度の紫外線を300秒照射させ、光重合を行った。このセルBの片面に1/4波長板を積層し、偏光ホログラムビームスプリッタ(光学素子)を作製した。この偏光ホログラムビームスプリッタを光ヘッドの部品に用いたところ、該光ヘッドは波長650nmのレーザ光源にて、±1次の回折格子の効率の合計で40%の光利用効率を得た。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、耐久性に優れ、かつネマチック−等方性相転移温度が高く、さらに主にエナンショトロピック性を示す液晶である光重合性液晶モノマを合成できる。これを用いた液晶組成物は、ネマチック−等方性相転移温度が高く、光重合により得られた高分子液晶は散乱がないため、光学素子の材料として好適である。本発明の高分子液晶を材料として作製する光学素子としては、偏光ホログラム素子(例えば偏光ホログラムビームスプリッタ)や位相差フィルムなどが好ましく挙げられ、特に偏光ホログラムビームスプリッタは光ヘッドの部品として好適である。本発明は、本発明の効果を損しない範囲内で、種々応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物4Aの赤外吸収スペクトル図。
【図2】化合物9の赤外吸収スペクトル図。
【図3】化合物11の赤外吸収スペクトル図。

Claims (7)

  1. 下記式3で表されるアクリル酸誘導体化合物。
    Figure 0004029528
    式中の記号は以下の意味を示す。
    2炭素数1〜8の直鎖状アルキル基。
    Ph:1,4−フェニレン基。
    q:1または2。
  2. 請求項1に記載のアクリル酸誘導体化合物の1種以上を組成物中に10重量%以上含む組成物。
  3. 請求項に記載の組成物を重合させてなる高分子液晶。
  4. 請求項に記載の高分子液晶を用いてなる光学素子。
  5. 請求項に記載の光学素子を用いてなる光ヘッド。
  6. 複数枚の配向処理を施した支持体を所望の間隔に制御して対向させ、支持体間に請求項に記載の組成物を注入し、雰囲気温度を融点(Tm)〜ネマチック−等方性相転移温度(Tc)−10℃の範囲において紫外線または可視光線を照射することにより重合させて光学素子を製造する光学素子の製造方法。
  7. 支持体の一方を格子を形成した基板とし、他方を平板の基板として重合させる請求項に記載の回折格子の製造方法。
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