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JP4026139B2 - 読み出し装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

読み出し装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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JP4026139B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は読み出し装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、非破壊編集されたコンテンツを読み出す読み出し装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声データAおよび画像データVは、図1に示されるように、音声データA(図中、陰が付されて表されているデータ)および画像データV(図中、白抜きで表されているデータ)が、例えば、光ディスクなどの記録媒体上に形成される物理的記録再生単位としての1つのセクタ内に混在して記録される。なお図1中、太い線の仕切りBは、セクタの境界を表している。また、音声データAは、A1-1,A2-1の順に再生され、画像データVは、V1-1,V1-2,V2-1,V2-2の順に再生されるものである。
【0003】
しかしながら、この従来の記録方法では、このように小さな音声データAおよび画像データVが、セクタ内の空いた領域に離散的に配置されるので、例えば、図1の音声データA1-1,A2-1の全部または一部を、他の音声データAと置き換える編集を行う場合(例えば、音声データA1-1,A2-1に他の音声データAを上書きする場合)、データの読み出しは、記録媒体の内周側から外周側に向けてセクタ単位で行われることから、音声データA1-1,A2-1の他、この編集では必要とされないが音声データA1-1,A2-1と同じセクタ内に配置されている画像データV1-1,V1-2,V2-1,V2-2が読み出される。すなわち音声信号に比べてデータ量が大きい無駄な画像信号が読み出される分、編集処理を迅速に行うことが困難である。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1では、光ディスクの記録領域を同心円状に分割して得られる各領域に、ビデオデータとオーディオデータを記録することにより、ビデオデータとオーディオデータそれぞれを、ある程度連続して記録することが記載されている。
【0005】
また、光ディスクやHD(Hard Disk)などのランダムアクセス可能なディスク状の記録媒体の大容量化や低価格化に伴い、高ビットレートのビデオデータやオーディオデータについて、光ディスク等を用いた非破壊編集が行われるようになってきている。
【0006】
非破壊編集とは、例えば、光ディスク等に記録された素材データとしてのビデオデータやオーディオデータに対して、いわゆる編集点(IN点、OUT点)を設定するだけで、素材データそのものを編集しない(破壊しない)編集方法である。非破壊編集においては、例えば、編集リストなどと呼ばれる、編集時に設定された編集点のリストが作成される。そして、その編集結果の再生は、編集リストにしたがって行われる。即ち、編集結果の再生は、編集リストに記述されている編集点にしたがって、光ディスクに記録された素材データを再生することにより行われる。このような非破壊編集によれば、素材データが、例えば、MPEGエンコードなどの非可逆変換されている場合に、素材データをデコードしてから、そのデコード結果をつなぎ合わせ、再度、そのつなぎ合わせられた素材データをMPEGエンコードする必要がなく、従って、デコードとエンコードが繰り返されることによる画質等の劣化を防止することができる。
【0007】
非破壊編集において、編集結果の再生は、素材データの再生により行われるので、素材データを編集結果として複製する必要がない。非破壊編集は、可逆変換されている素材データの編集においても有効である。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−98447号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音声および画像を含む映像コンテンツについて、音声および画像のそれぞれに編集点を設定する、いわゆるスプリット編集においては、編集結果を再生する場合に、音声または画像の読み出しの処理に必要な時間が長くなってしまうという問題点があった。その結果、音声または画像が途切れてしまうことがあった。
【0010】
また、スプリット編集された編集結果を再生する場合に、読み出しの処理に必要とされる時間の予測が困難であり、再生がとぎれてしまう恐れがあった。
【0011】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、スプリット編集された編集結果を再生する場合に、読み出しの処理をより迅速にできるようにすると共に、読み出しの処理に必要とされる時間をより精度良く予測できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の読み出し装置は、個々のチャンネルの音声に設定されている編集点を基に、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する判定手段と、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定された場合、単位に含まれる、全てのチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
制御手段は、画像に設定されている編集点に基づいて、記録媒体からの画像データの読み出しをさらに制御するようにすることができる。
【0014】
判定手段は、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、記録媒体に隣接して記録されている2つのチャンネルの音声データが不要であるか否かをさらに判定し、制御手段は、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定され、かつ、記録媒体に隣接して記録されている2つのチャンネルの音声データが不要であると判定された場合、単位に含まれる、不要であると判定された音声データの読み出しをスキップし、他のチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御するようにすることができる。
【0015】
本発明の読み出し方法は、個々のチャンネルの音声に設定されている編集点を基に、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する判定ステップと、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定された場合、単位に含まれる、全てのチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のプログラムは、コンピュータに、個々のチャンネルの音声に設定されている編集点を基に、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する判定ステップと、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定された場合、単位に含まれる、全てのチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御する制御ステップとを実行させることを特徴とする。
【0017】
読み出し装置は、独立した装置であっても良いし、再生装置の読み出し処理を行うブロックであっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0019】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0020】
請求項1に記載の読み出し装置は、個々のチャンネルの音声に設定されている編集点を基に、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する判定手段(例えば、図21のステップS41の処理を実行する図2の制御部20)と、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定された場合、単位に含まれる、全てのチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御する制御手段(例えば、図21のステップS42の処理を実行する図2の制御部20)とを含むことを特徴とする。
【0021】
図2は、本発明を適用した、ディスク記録再生装置(ディスク装置)10の一実施の形態の構成例を示している。
【0022】
スピンドルモータ12は、サーボ制御部15からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク11をCLV(Constant Linear Velocity)またはCAV(Constant Angular Velocity)等で回転駆動する。
【0023】
ピックアップ部13は、信号処理部16から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク11に記録信号を記録する。ピックアップ部13はまた、光ディスク11にレーザ光を集光して照射するとともに、光ディスク11からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RF(Radio Frequency)アンプ14に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部15からピックアップ部13に供給されるサーボ信号により所定の位置に制御される。
【0024】
RFアンプ14は、ピックアップ部13からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部15に供給し、再生信号を信号処理部16に供給する。
【0025】
サーボ制御部15は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作の制御を行う。具体的には、サーボ制御部15は、RFアンプ14からのフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、ピックアップ部13のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部15は、スピンドルモータ12を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク11を所定の回転速度で回転させるスピンドルサーボ動作の制御を行う。
【0026】
さらにサーボ制御部15は、ピックアップ部13を光ディスク11の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク11の信号読み出し位置の設定は、制御部20によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部13の位置が制御される。
【0027】
信号処理部16は、メモリコントローラ17から入力される記録データを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部13に供給する。信号処理部16はまた、RFアンプ14からの再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0028】
メモリコントローラ17は、データ変換部19からの記録データを、後述するように、適宜、メモリ18に記憶するとともに、それを読み出し、信号処理部16に供給する。メモリコントローラ17はまた、信号処理部16からの再生データを、適宜、メモリ18に記憶するとともに、それを読み出し、データ変換部19に供給する。
【0029】
データ変換部19は、信号入出力装置31から供給される、ビデオカメラ(図示せず)で撮影された撮影画像と音声の信号や、記録媒体(図示せず)から再生された信号を、必要に応じて、例えば、MPEG (Moving Picture Experts Group)、JPEG (Joint Photographic Experts Group)等の方式に基づいて圧縮して記録データを生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0030】
データ変換部19はまた、メモリコントローラ17から供給される再生データを、必要に応じて伸張し、所定のフォーマットの出力信号に変換して、信号入出装置31に供給する。
【0031】
制御部20は、操作部21からの操作信号などに基づき、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0032】
操作部21は、例えば、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、制御部20に供給する。
【0033】
以上のように構成されるディスク記録再生装置10では、ユーザが操作部21を操作することにより、データの記録を指令すると、信号入出力装置31から供給されるデータが、データ変換部19、メモリコントローラ17、信号処理部16、およびピックアップ部13を介して、光ディスク11に供給されて記録される。
【0034】
また、ユーザが操作部21を操作することにより、データの再生を指令すると、光ディスク11から、ピックアップ部13、RFアンプ14、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を介して、データが読み出されて再生され、信号入出力装置31に供給される。
【0035】
次に、図3は、図2のデータ変換部19の構成例を示している。
【0036】
光ディスク11へのデータの記録時には、信号入出力装置31から記録すべき信号が、デマルチプレクサ41に供給される。デマルチプレクサ41は、信号入出力装置31から供給される信号から、関連する複数のデータ系列、即ち、例えば、動画の(例えばベースバンドの)画像信号と、その画像信号に付随する(例えばベースバンドの)音声信号とを分離し、データ量検出部42に供給する。
【0037】
データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号と音声信号を、そのまま、画像信号変換部43と音声信号変換部44にそれぞれ供給するとともに、その画像信号と音声信号のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。即ち、データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号と音声信号それぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。
【0038】
画像信号変換部43は、データ量検出部42から供給される画像信号を、例えば、すべてのフレームをI(Intra)ピクチャとしてMPEGエンコードし、その結果得られる画像データのデータ系列を、メモリコントローラ17に供給する。また、音声信号変換部43は、データ量検出部42から供給される音声信号を、例えばMPEGエンコードし、その結果得られる音声データのデータ系列を、メモリコントローラ17に供給する。
【0039】
そして、メモリコントローラ17に供給された画像データと音声データは、上述したようにして、光ディスク11に供給されて記録される。
【0040】
一方、光ディスク11からのデータの再生時においては、上述したようにして、光ディスク11から画像データまたは音声データが読み出され、画像データは、メモリコントローラ17から画像データ変換部45に、音声データは、メモリコントローラ17から音声データ変換部46に供給される。
【0041】
画像データ変換部45は、メモリコントローラ17から供給される画像データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる画像信号を、マルチプレクサ47に供給する。また、音声データ変換部46は、メモリコントローラ17から供給される音声データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる音声信号を、マルチプレクサ47に供給する。
【0042】
マルチプレクサ47は、画像データ変換部45から供給される画像信号と、音声データ変換部46から供給される音声信号を、信号入出力装置31に供給する。なお、マルチプレクサ47は、光ディスク11から、画像データまたは音声データだけが読み出され、これにより、画像データ変換部45または音声データ変換部46から画像信号または音声信号だけが供給される場合には、その画像信号または音声信号だけを、信号入出力装置31に供給する。また、マルチプレクサ47は、光ディスク11から、画像データと音声データの両方が読み出され、これにより、画像データ変換部45と音声データ変換部46から、それぞれ、画像信号と音声信号が供給される場合には、その画像信号と音声信号を、例えば多重化して、信号入出力装置31に供給する。但し、マルチプレクサ47では、画像信号と音声信号を、独立に、並列して出力することも可能である。
【0043】
次に、音声データAおよび画像データVを光ディスク11に記録する場合の図1の制御部20の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
操作部21が操作されることによって、記録処理開始を指令する旨の操作信号が、操作部21から制御部20に供給されると、制御部20は、記録処理を開始する。
【0045】
即ち、制御部20は、まず最初に、ステップS1において、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとを設定する。
【0046】
ここで、音声年輪サイズTsaは、光ディスク11にひとまとめで配置して記録する音声データAのデータ量を決定する変数で、例えば、音声信号の再生時間によって表される。画像年輪サイズTsvも、同様に、光ディスク11にひとまとめで配置して記録する画像データVのデータ量を決定する変数で、例えば、画像信号の再生時間によって表される。
【0047】
なお、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、次のような理由による。
【0048】
即ち、図4の記録処理によれば、後述するように、光ディスク11には、音声データAの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとの音声データのまとまりである音声年輪データと、画像データVの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとの画像データのまとまりである画像年輪データとが周期的に配置されて記録される。
【0049】
このように、光ディスク11に、音声年輪データと画像年輪データとが周期的に配置されて記録される場合、画像と音声の再生を考えると、その再生は、画像信号とその画像信号に付随する音声信号とが揃わないと行うことができない。かかる再生の観点からは、ある再生時間帯の音声年輪データと、その再生時間帯の画像年輪データとは、光ディスク11上の近い位置、即ち、例えば、隣接する位置に記録すべきである。
【0050】
しかしながら、同一の再生時間分の音声データAと画像データVのデータ量を比較した場合、それらのデータ量は、一般に大きく異なる。即ち、ある再生時間分の音声データAのデータ量は、その再生時間分の画像データVのデータ量に比較してかなり少ない。さらに、音声データAや画像データVのデータレートが、固定ではなく、可変となっているケースもある。
【0051】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、データ量で表し、そのデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、音声データAと画像データVの系列それぞれから順次抽出すると、各再生時間帯の画像年輪データに対して、再生時刻が徐々に進んだ(先の)再生時間帯の音声年輪データが得られるようになり、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべき音声データと画像データとを、光ディスク11上の近い位置に配置することが困難となる。
【0052】
一方、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、再生時間で表し、その再生時間分のデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、音声データAと画像データVの系列それぞれから順次抽出した場合には、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとをセットで得ることができ、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべき音声データと画像データとを、近い位置に配置することができる。
【0053】
ここで、音声年輪サイズTsaは、それが表す再生時間分のデータ量の音声年輪データを、光ディスク11から読み出すよりは、シークして読み飛ばした方が早くなるような値とするのが望ましい。画像年輪サイズTsvも、同様であり、そのような画像年輪サイズTsvは、本件発明者の経験上、例えば、1.5秒から2秒程度である。
【0054】
また、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとを構成する場合には、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、同一の値とすればよく、この場合、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、上述の再生の観点から、光ディスク11上に、交互に配置するのが望ましい。
【0055】
さらに、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、異なる値とすることが可能であり、音声データのデータレートが画像データのデータレートよりもかなり低いことが一般的であることを考えると、音声年輪サイズTsaは、画像年輪サイズTsvの、例えば2倍などにすることが可能である。この場合、ある1つの音声年輪データに対して、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データは2つとなるが、この1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、上述の再生の観点からは、やはり、光ディスク11上の近い位置に配置するのが望ましい。具体的には、1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、例えば、音声年輪データ、対応する2つの画像年輪データのうちの一方、その他方という順番や、2つの画像年輪データのうちの一方、音声年輪データ、2つの画像年輪データのうちの他方という順番で、周期的に配置するのが望ましい。
【0056】
なお、ステップS1で設定する音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部21を操作することによって入力するようにすることができる。
【0057】
ステップS1の処理後は、ステップS2に進み、制御部20は、データ変換部19を制御して、信号入出力装置31からディスク記録再生装置10に供給される音声信号と画像信号を圧縮符号化して、音声データAの系列と画像データVの系列とする音声信号変換処理と画像信号変換処理をそれぞれ開始させるとともに、メモリコントローラ17を制御して、データ変換部19で得られた音声データAと画像データVをメモリ18に供給して記憶させる音声データ記憶処理と画像データ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0058】
そして、ステップS3に進み、制御部20は、音声データAを光ディスク11に記録させる制御タスクである音声データ記録タスクを開始し、ステップS4に進む。ステップS4では、制御部20は、画像データVを光ディスク11に記録させる制御タスクである画像データ記録タスクを開始し、ステップS5に進む。なお、音声データ記録タスクと画像データ記録タスクの詳細については、後述する。
【0059】
ステップS5では、制御部20は、操作部21から、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたかどうかを判定する。ステップS5において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されていないと判定された場合、ステップS6に進み、制御部20は、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS6において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS5に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0060】
また、ステップS6において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、およびステップS4で開始された画像データ記録タスクの両方が終了している場合、記録処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS5において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、例えば、ユーザが、データの記録を終了するように、操作部21を操作した場合、ステップS7に進み、制御部20は、ステップS2で開始させた音声信号変換処理および画像信号変換処理、並びに音声データ記憶処理および画像データ記憶処理を終了させ、ステップS8に進む。
【0062】
ステップS8では、ステップS6における場合と同様に、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS8において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS8に戻り、すべての記録タスクが終了するまで待ち時間がおかれる。
【0063】
そして、ステップS8において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、およびステップS4で開始された画像データ記録タスクが終了した場合、記録処理を終了する。
【0064】
次に、図5のフローチャートを参照して、図4のステップS3で開始される音声データ記録タスクについて説明する。
【0065】
音声データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS11において、制御部20は、後述するステップS17の処理で、1ずつインクリメントされる変数Naを、例えば1に初期化し、ステップS12に進む。
【0066】
ステップS12では、制御部20は、Tsa×Naが、Tsv×Nv以下であるかどうかを判定する。
【0067】
ここで、Tsaは、音声年輪サイズであり、音声信号の、ある再生時間を表す。また、変数Naは、後述するように、音声年輪サイズTsaに基づくデータ量の音声データ(音声年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。同様に、Tsvは、画像年輪サイズであり、変数Nvは、後述するように、画像データ記録タスクにおいて、画像年輪サイズTsvに基づくデータ量の画像データ(画像年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。従って、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0068】
一方、いま、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク11上の近い位置に記録されるように、周期的に配置するものとする。さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、例えば、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。
【0069】
この場合、これから記録しようとする音声年輪データを、注目音声年輪データというものとすると、注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の(再生時刻Tsa×Naに最も近い)再生時間帯の音声年輪データとなるが、この注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録される直前、つまり、再生時刻Tsa×Na以前の2番目に新しい再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録する必要がある。
【0070】
ところで、これから記録される画像年輪データは、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データである。従って、注目音声年輪データの記録は、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0071】
そこで、ステップS12では、上述したように、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0072】
ステップS12において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下(以前)でないと判定された場合、即ち、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが、まだ記録されておらず、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS12に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0073】
また、ステップS12において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS13に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、音声データAが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS14に進む。
【0074】
ステップS14では、制御部20は、メモリ18に、通算して、音声年輪サイズTsa×Na分の再生に必要な音声信号の音声データAが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の音声データAがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS14において、再生時間Tsa×Naに対応する分の音声データAがメモリ18に記憶されたと判定された場合、処理はステップS15に進む。
【0075】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声データAをメモリ18に記憶させたか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。すなわち制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS14における判定を行う。なお、本実施の形態では、音声信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ18に記憶されることとしているが、音声信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、音声データとして、メモリ18に記憶させることも可能である。
【0076】
ここで、図6は、メモリ18に記憶される音声データAの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図6中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、セクタのデータ量Suを表している。また、図6における点線Lvは、後述する図9において実線で示してある、メモリ18に記憶される画像データVの通算のデータ量(通算データ量)Lvを示している。さらに、図6では、音声データAの通算データ量Laが直線となっており、従って、音声データAのデータレートが、固定であるものとしてある。但し、音声データAは、可変のデータレートのものとすることが可能である。
【0077】
図6において、例えば、Na=1のときの時間Tsa×Na(=1)分の再生に必要な音声データAのデータ量は、AN1'である。従って、Na=1のときのステップS14では、通算データ量がAN1'の音声データAが、メモリ18に記憶されたとき、再生時間Tsa×Naに対応する分の音声データAがメモリ18に記憶されたと判定され、ステップS15に進む。
【0078】
ステップS15では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されている音声データAから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データAを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS16に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データAとして、メモリ18から読み出される音声年輪データが、上述した、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データである。
【0079】
ここで、上述の図6において時刻が1×Tsaのとき、メモリ18には、少なくともデータ量AN1'の音声データAが記憶されている。データ量AN1'は、1つのセクタのデータ量より大であるが、2つのセクタのデータ量より小であるため、ステップS15では、1つのセクタのデータ量SuであるAN1分の音声データAが、メモリ18から、注目音声年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0080】
なお、ステップS15において読み出されなかった音声データ、即ち、図6の時刻が1×Tsaのときにおいては、1つのセクタのデータ量Suに満たないデータ量Aα1の音声データAは、そのままメモリ18に残される。
【0081】
図5に戻り、ステップS16では、制御部20が、ステップS15で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0082】
ここで、図6の時刻が1×Tsaのときには、1つのセクタのデータ量Suの音声データAが、注目音声年輪データとして、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この1つのセクタのデータ量Suの注目音声年輪データは、ピックアップ部13に供給され、図7に示すように、光ディスク11の1つのセクタであるセクタ#1に、音声年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#1の境界とが一致するように記録される。
【0083】
なお、ここでは、説明を簡単にするために、光ディスク11には、物理的に連続した、十分大きな空き領域が存在するものとする。また、光ディスク11に対するデータの読み書きが、例えば、その内周から外周方向に行われるものとすると、データの記録は、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとする。
【0084】
ステップS16において、上述のように、注目音声年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS17に進み、制御部20は、変数Naを1だけインクリメントし、ステップS12に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0085】
一方、ステップS13において、音声データAがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17への音声データAの供給が停止した場合、ステップS18に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っている音声データAのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、音声データAに、パディング用のパディング(PADDING)データを付加する。これにより、メモリ18から読み出された音声データAは、セクタの整数倍のデータ量の音声年輪データとされる。さらに、制御部20は、その音声年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0086】
その後、ステップS19に進み、制御部20は、変数Naに、無限大に相当する値(非常に大きな値)をセットして、音声データ記録タスクを終了する。
【0087】
なお、上述の場合には、光ディスク11の物理的単位領域を、セクタとしたが、光ディスク11の物理的単位領域としては、その他、例えば、ECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)処理が施される単位のデータが記録されるECCブロックとすることが可能である。また、光ディスク11の物理的単位領域は、その他、例えば、複数の固定数のセクタや、複数の固定数のECCブロックとすることが可能である。
【0088】
ここで、ECC処理は、例えば、信号処理部16で、ECCブロック単位で施される。また、セクタは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。あるいは、ECCブロックは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。
【0089】
以下では、1つのセクタを、光ディスク11の物理的単位領域として説明を行う。なお、1つのECCブロックが1つのセクタから構成されるものとすれば、物理的単位領域を、セクタとしても、また、ECCブロックとしても、光ディスク11へのデータの記録結果は同一になる。
【0090】
次に、図8のフローチャートを参照して、図4のステップS4で開始される画像データ記録タスクについて説明する。
【0091】
画像データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS21において、制御部20は、後述するステップS27の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nvを、例えば1に初期化し、ステップS22に進む。
【0092】
ステップS22では、制御部20は、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であるかどうかを判定する。
【0093】
ここで、音声データ記録タスクで説明したように、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0094】
いま、上述したように、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク11上の近い位置に記録されるように、周期的に配置し、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。そして、これから記録しようとする画像年輪データを、注目画像年輪データというものとすると、注目画像年輪データは、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データとなるが、この注目画像年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録する必要がある。従って、注目画像年輪データの記録は、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満となっているタイミングで行う必要がある。
【0095】
そこで、ステップS22では、上述したように、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0096】
ステップS22において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS22に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0097】
また、ステップS22において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS23に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、画像データVが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS24に進む。
【0098】
ステップS24では、制御部20は、メモリ18に、通算して、画像年輪サイズTsv×Nv分の再生に必要な画像信号の画像データVが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の画像データVがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS22に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS24において、再生時間Tsv×Nvに対応する分の画像データVがメモリ18に記憶されたと判定された場合、処理はステップS25に進む。
【0099】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像データVをメモリ18に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。すなわち制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS24における判定を行う。なお、本実施の形態では、画像信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ18に記憶されることとしているが、画像信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、画像データとして、メモリ18に記憶させることも可能である。
【0100】
ここで、図9は、メモリ18に記憶される画像データVの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図9中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、図6における場合と同様に、セクタのデータ量Suを表している。また、図9における点線Laは、上述の図6において実線で示した、メモリ18に記憶される音声データAの通算データ量Laである。
【0101】
図9において、例えば、Nv=1のときの時間Tsv×Nv(=1)分の再生に必要な画像データVのデータ量は、VN1'である。従って、Nv=1のときのステップS24では、通算データ量がVN1'の画像データVが、メモリ18に記憶されたとき、再生時間Tsv×Nvに対応する分の画像データVがメモリ18に記憶されたと判定され、ステップS25に進む。
【0102】
ステップS25では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されている画像データVから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の画像データVを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS26に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の画像データVとして、メモリ18から読み出される画像年輪データが、上述した、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである。
【0103】
ここで、上述の図9において時刻が1×Tsvのとき、メモリ18には、少なくともデータ量VN1'の画像データVが記憶されている。データ量VN1'は、4つのセクタのデータ量より大であるが、5つのセクタのデータ量より小であるため、ステップS25では、4つのセクタのデータ量SuであるVN1分の画像データVが、メモリ18から、注目画像年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0104】
なお、ステップS25において読み出されなかった画像データ、即ち、図9の時刻が1×Tsvのときにおいては、1つのセクタのデータ量Suに満たないデータ量Vα1の画像データVは、そのままメモリ18に残される。
【0105】
図8に戻り、ステップS26では、制御部20が、ステップS25で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0106】
ここで、図9の時刻が1×Tsvのときには、4つのセクタのデータ量Suの画像データVが、注目画像年輪データとして、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この4つのセクタのデータ量Suの注目画像年輪データは、ピックアップ部13に供給され、上述した図7に示すように、光ディスク11の4つのセクタであるセクタ#2,#3,#4,#5に、画像年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#2乃至#5の領域の境界(セクタ#2の先頭側の境界およびセクタ#5の終わり側の境界)とが一致するように記録される。
【0107】
即ち、いま、説明を簡単にするため、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとが等しいものとすると、図5の音声データ記録タスクと、図8の画像データ記録タスクの開始後、Na=Na=1のときに、図7に示したように、セクタ#1に、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データが記録される。セクタ#1に音声年輪データが記録されることにより、図5の音声データ記録タスクのステップS17では、変数Naが1だけインクリメントされ、Na=2とされる。このとき、変数Nvは、まだ1のままであり、従って、再生時刻Tsa×Naは、再生時刻Tsa×Na未満となる。その結果、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS26において、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データが、セクタ#2乃至#5に記録される。
【0108】
即ち、ここでは、上述したように、光ディスク11において、データの記録が、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとしているため、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである4セクタ分の画像年輪データは、直前に、音声年輪データが記録されたセクタ#1の直後のセクタ#2から開始され、これにより、図7に示したように、セクタ#2乃至#5に記録される。
【0109】
以上から、Na=Na=1の場合に得られる音声年輪データと画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データと、その再生時刻Tsa×Naに等しい再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データ、つまりは、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、光ディスク11の隣接する位置に配置されて記録される。
【0110】
ステップS26において、上述のように、注目画像年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS27に進み、制御部20は、変数Nvを1だけインクリメントし、ステップS22に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0111】
一方、ステップS23において、画像データVがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17への画像データVの供給が停止した場合、ステップS28に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っている画像データVのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、画像データVに、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ18から読み出した画像データVが、セクタの整数倍のデータ量の画像年輪データとされる。さらに、制御部20は、その画像年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0112】
その後、ステップS29に進み、制御部20は、変数Nvに、無限大に相当する値をセットして、画像データ記録タスクを終了する。
【0113】
次に、図5の音声データ記録タスクと図8の画像データ記録タスクの処理を、Na=Nv=2のときを例として再度説明する。なお、ここでも、説明を簡単にするため、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、同一の時間であるものとする。
【0114】
いまの場合、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvが等しいので、Na=Nv=2のときは、図5のステップS12において、再生時刻Tsa×Naが、再生時刻Tsv×Nv以下であると判定され、ステップS13に進む。ここで、Na=Nv=2のときは、再生時刻Tsa×NaとTsv×Nvとが等しいので、再生時刻Tsa×Naは、再生時刻Tsv×Nv以下ではあるが、再生時刻Tsv×Nvは、再生時刻Tsa×Na未満ではない。従って、Na=Nv=2のときは、図8のステップS22において、再生時刻Tsv×Nvは、再生時刻Tsa×Na未満ではないと判定され、ステップS22に戻ることが繰り返される。
【0115】
図5のステップS12において、再生時刻Tsa×Naが、再生時刻Tsv×Nv以下であると判定され、ステップS13に進んだ場合、メモリ18への音声データAの供給が継続して行われていれば、ステップS13から、ステップS14に進み、メモリ18に、通算して、時間Tsa×Na(=2)分の再生に必要な音声データAが記憶されたか否かが判定され、記憶されたと判定された場合、処理は、ステップS15に進む。
【0116】
ここで、図6に示した場合では、時間Tsa×2だけの再生に必要な音声データAのデータ量はAN2'であり、従って、通算して、データ量AN2'分の音声データAがメモリ18に記憶された場合に、処理は、ステップS14からS15に進む。
【0117】
ステップS15では、いまメモリ18には、少なくとも、Na=1のときのステップS15で読み出されなかった音声データA(図6の例では、データ量Aα1分の音声データA)と、Na=1のときのステップS15の後からいままでに、メモリ18に供給されて記憶された音声データAとが記憶されているので、その音声データAのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量の音声データAが、注目音声年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0118】
即ち、例えば、図6に示した場合では、時刻Tsa×2において、2つのセクタのデータ量以上であるが、3つのセクタのデータ量未満のデータ量の音声データAが、メモリ18に記憶されている。このため、ステップS15では、メモリ18に記憶された音声データAのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量である、2つのセクタのデータ量AN2(=2×Su)の音声データAが、注目音声年輪データとして抽出される。なお、図6では、時刻が2×Tsaにおいて、メモリ18に記憶された音声データAのデータ量が、2つのセクタのデータ量AN2に等しくなっており、従って、2つのセクタのデータ量AN2が抽出されることによりメモリ18に残る音声データAは、ない状態になっている。
【0119】
この2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、ステップS16において、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、ピックアップ部13に供給され、直前にデータが記録されたセクタの直後のセクタから記録される。
【0120】
即ち、いまの場合、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データの直前には、図7で説明したように、セクタ#2乃至#5に、画像年輪データが記録されたから、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、セクタ#5の直後のセクタ#6から記録される。具体的には、図7に示すように、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、2つのセクタ#6と#7に、音声年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#6および#7の領域の境界とが一致するように記録される。
【0121】
注目音声年輪データの記録が行われると、図5の音声データ記録タスクでは、ステップS17において、変数Naが1だけインクリメントされ、これにより、2であった変数Naは3となる。
【0122】
従って、Na=3,Nv=2となるが、この場合、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満となるので、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS22において、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満であると判定され、ステップS23に進む。
【0123】
図8のステップS22において、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満であると判定され、ステップS23に進んだ場合、メモリ18への画像データVの供給が継続して行われていれば、ステップS23から、ステップS24に進み、メモリ18に、通算して、時間Tsv×Nv(=2)分の再生に必要な画像データVが記憶されたか否かが判定され、記憶されたと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
【0124】
ここで、図9に示した場合では、時間Tsv×2だけの再生に必要な画像データVのデータ量はVN2'であり、従って、通算して、データ量VN2'分の画像データVがメモリ18に記憶された場合に、処理は、ステップS24からS25に進む。
【0125】
ステップS25では、いまメモリ18には、少なくとも、Nv=1のときのステップS25で読み出されなかった画像データV(図9の例では、データ量Vα1分の画像データV)と、Nv=1のときのステップS25の後からいままでに、メモリ18に供給されて記憶された画像データVとが記憶されているので、その画像データVのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量の画像データVが、注目画像年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0126】
即ち、例えば、図9に示した場合では、時刻Tsv×2において、2つのセクタのデータ量以上であるが、3つのセクタのデータ量未満のデータ量の画像データVが、メモリ18に記憶されている。このため、ステップS25では、メモリ18に記憶された画像データVのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量である、2つのセクタのデータ量VN2(=2×Su)の画像データVが、注目画像年輪データとして抽出される。なお、図9では、時刻が2×Tsvにおいて、メモリ18に記憶された画像データVのデータ量が、2つのセクタのデータ量VN2より大となっており、このため、2つのセクタのデータ量VN2が抽出されることにより、データ量Vα2の画像データVが、メモリ18に残っている。
【0127】
この2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、ステップS26において、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、ピックアップ部13に供給され、直前にデータが記録されたセクタの直後のセクタから記録される。
【0128】
即ち、いまの場合、2つのセクタのデータ量AN2の注目画像年輪データの直前には、図7で説明したように、セクタ#6および#7に、音声年輪データが記録されたから、2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、セクタ#7の直後のセクタから記録される。
【0129】
注目画像年輪データの記録が行われると、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS27において、変数Nvが1だけインクリメントされ、これにより、2であった変数Nvは、変数Naと同一の3となる。
【0130】
以下同様にして、音声データ記録タスクと画像データ記録タスクの処理が行われ、音声データAと画像データVが、光ディスク11に記録される。これにより、例えば、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvが同一の時間である場合には、同じような再生時間帯の音声データAのまとまりである音声年輪データと、画像データVのまとりまりである画像年輪データとが、図10に示すように、光ディスク11の隣接した位置に配置されるように、順次記録される。即ち、この場合、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとが、光ディスク11に、交互に記録される。
【0131】
ここで、図10は、上述したようにして、音声データと画像データが記録された光ディスク11のトラックを模式的に示している。なお、図10では(後述する図11または図13においても同様)、音声データの記録部分を、影を付して示してあり、画像データの記録部分を、特に模様を付さずに示してある。
【0132】
図10から、光ディスク11には、木の年輪を形成するかのように、画像データと音声データが記録される。このことから、光ディスク11に記録される音声データや画像データのひとまとまりを、音声「年輪」データや画像「年輪」データと呼んでいる。後述するローレゾ年輪データやメタ年輪データについても、同様である。なお、以下、適宜、木の年輪を形成するかのように、光ディスク11に記録される、あるデータ系列の中のデータのまとまりを、年輪データという。
【0133】
ここで、光ディスク11に形成される年輪の幅(ある1つの音声年輪データや画像年輪データが、幾つのトラックに亘って記録されるか)は、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvによって決定される。なお、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvは、音声年輪データや画像年輪データを記録する光ディスク11の半径位置に応じて変化させることができる。そして、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvによっては、1つの音声年輪データや画像年輪データが記録されるトラックが、1周分に満たないケースが生じる。
【0134】
以上のように、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データが、光ディスク11上の近い位置に記録されるので、光ディスク11から、同一の再生時刻の音声データと画像データを、迅速に読み出して再生することが可能となる。
【0135】
また、音声データと画像データは、複数のセクタのデータ量分の年輪データととされ、その複数のセクタに、年輪データの境界とセクタの境界とが一致するように記録されるので、光ディスク11から、音声データまたは画像データだけを読み出すことが可能となり、その結果、音声データまたは画像データだけの編集処理を迅速に行うことが可能となる。
【0136】
さらに、上述の場合には、光ディスク11には、セクタのデータ量以上の画像データVと画像データVが、交互に、1個以上のセクタにまとめて、連続して記録されるので、図11の点線の矢印で示されるようなシークの回数を、従来のような小さな画像データVと画像データVが1つのセクタに混在して配置されている場合に比べて減らすことができる。シークの回数が減るということは、その分、光ディスク11からのデータの実質的な読み出しレートを向上させることができ、その結果、再生時には、メモリ18に、光ディスク11から読み出されたデータを十分に蓄えておくことができる。これにより、シークが生じることにより、メモリ18がアンダフローして、再生が途切れることを防止することができる。さらに、光ディスク11からのデータの読み出しに失敗した場合に、メモリ18に、十分なデータが蓄えられている結果、読み出しに失敗したデータの読み出しのリトライを行っても、再生が途切れることを防止することができる。また、シーク回数が減少した分だけ消費電力を節約することができる。
【0137】
なお、以上においては、メモリ18に圧縮符号化された音声データVまたは画像データVを記憶する場合を例として説明したが、圧縮符号化せずにメモリ18に記憶するようにすることもできる。
【0138】
また、以上においては、画像データVおよび画像データVを、螺旋状のトラックに配置する場合を例として説明したが、図12に示されるように、同心円状のトラックに交互に配置することもできる。この場合、各トラックは、内周側のトラックから隣接する外周側のトラックに連続することになる。
【0139】
ところで、信号入出力装置31に画像の信号または音声の信号を供給するビデオカメラ(図示せず)は、ある場面について1または2回以上の撮像を行い、次いで、異なる場面についてさらに1回または2回以上の撮像を行う。なお、この撮像は、クリップとも称し、ビデオカメラによる1回の記録開始から終了に至るまでの連続した撮影処理をいう。
【0140】
ディスク記録再生装置10は、画像データまたは音声データからなる映像コンテンツデータを光ディスク11にクリップごとに記録する。即ち、ビデオカメラが、例えば、クリップを2回実行すれば、光ディスク11に、2つの映像コンテンツデータが記録される。映像コンテンツデータは、ビデオカメラによって撮像された画像または取得された音声を表す画像データまたは音声データからなる。映像コンテンツデータは、画像データおよび音声データの少なくとも一方を含む。
【0141】
このように、「クリップ」とは、撮像装置による1回の記録開始から記録終了に至るまでの連続した撮影処理をいうが、その撮像処理の結果得られた映像コンテンツを指して言う場合もある。この場合のクリップは、撮影段階における映像コンテンツの最小単位である。なお、映像作品の制作分野では、このクリップは、「テイク」、「ショット」または「カット」等と呼ばれる場合もある。
【0142】
なお、クリップを非破壊編集することにより、映像コンテンツの編集が行われる。
【0143】
ビデオカメラが撮像し、信号入出力装置31から供給される音声の信号は、複数のチャンネルの信号からなる場合がある。例えば、音声信号が複数のチャンネルである場合、ディスク記録再生装置10は、チャンネル毎の音声データを、音声年輪データとして光ディスク11に記録することができる。この場合、図5の音声データ記録タスクは、チャンネル毎に実行される。
【0144】
図13は、音声信号が4チャンネルである場合、ディスク記録再生装置10によって光ディスク11に記録されている、音声年輪データおよび画像年輪データの例を示す図である。図13で示されるように、同じような再生時間帯の各チャンネルの音声データAのまとまりである音声年輪データと、画像データVのまとりまりである画像年輪データとが、光ディスク11の隣接した位置に配置されるように、順次記録される。この場合、同じような再生時間帯の、1チャンネルから4チャンネルまでの音声年輪データのまとまりと画像年輪データとが、光ディスク11に、交互に記録される。
【0145】
すなわち、例えば、音声チャンネル1(ch1)年輪データ#1、音声チャンネル2(ch2)年輪データ#1、音声チャンネル3(ch3)年輪データ#1、音声チャンネル4(ch4)年輪データ#1がまとめて光ディスク11に記録され、音声チャンネル1(ch1)年輪データ#1乃至音声チャンネル4(ch4)年輪データ#1に続いて、画像年輪データ#1が光ディスク11に記録され、画像年輪データ#1に続いて、音声チャンネル1(ch1)年輪データ#2、音声チャンネル2(ch2)年輪データ#2、音声チャンネル3(ch3)年輪データ#2、音声チャンネル4(ch4)年輪データ#2がまとめて光ディスク11に記録される。
【0146】
このように、1チャンネルから4チャンネルまでの音声年輪データのまとまりと画像年輪データとが、光ディスク11に、交互に配置される。
【0147】
なお、音声のチャンネルは、4つに限定されるものではなく、例えば、2チャンネル乃至8チャンネルとすることができる。
【0148】
次に、図14は、ディスク記録再生装置10によって、光ディスク11に対するデータの読み書きが行われる様子を示している。なお、図14では、光ディスク11に対して、音声チャンネル1(ch1)データ、音声チャンネル2(ch2)データ、音声チャンネル3(ch3)データ、音声チャンネル4(ch4)データ、および画像データの5つのデータ系列の読み書きが行われるものとしてある。
【0149】
光ディスク11にデータが書き込まれる場合には、光ディスク11に十分な大きさの連続した空き領域が存在し、その空き領域に、欠陥(ディフェクト)がないとすれば、音声チャンネル1データ、音声チャンネル2データ、音声チャンネル3データ、音声チャンネル4データ、画像データのデータ系列それぞれから抽出された音声チャンネル1年輪データ、音声チャンネル2年輪データ、音声チャンネル3年輪データ、音声チャンネル4年輪データ、画像年輪データは、図14に示すように、光ディスク11上の空き領域に、いわば一筆書きをするように書き込まれる。
【0150】
ここで、映像コンテンツの非破壊編集について説明する。映像コンテンツの非破壊編集は、より具体的には、例えば、映像コンテンツであるクリップに対応した編集開始位置(In点)または編集終了位置(Out点)を例えばタイムコード等によって設定して、クリップの中から必要部分を抽出し、抽出された必要部分をつなぎ合わせることにより行われる。
【0151】
図15は、画像データを非破壊編集した結果である非破壊編集結果と、光ディスク11に記録されている画像データとの関係を示している。
【0152】
図15においては、光ディスク11に、画像データ1、画像データ2、および画像データ3が記録されており、タイムコードB1からE1までの画像データ1、タイムコードB2からE2までの画像データ2、タイムコードB3からE3までの画像データ3を、その順番でつなぎ合わせた画像データのシーケンスが、非破壊編集結果とされている。
【0153】
映像コンテンツデータとしてのクリップが画像データと複数チャンネルの音声データからなるとき、画像に編集点を設定し、各チャンネルの音声に編集点を設定することができる。この場合、1つの編集点は、他の編集点に拘束されず、任意に位置に設定することができる。画像および個々のチャンネルの音声のそれぞれに編集点を設定する編集方法は、一般に、スプリット編集と称される。
【0154】
例えば、映像コンテンツの音声が4チャンネルである場合、図16で示されるように、タイムコードB11からE11までの映像コンテンツ1のチャンネル1の音声、タイムコードB21からE21までの映像コンテンツ2のチャンネル1の音声、タイムコードB31からE31までの映像コンテンツ3のチャンネル1の音声を、その順番でつなぎ合わせた音声データのシーケンスが、チャンネル1の音声の非破壊編集結果とされ、タイムコードB12からE12までの映像コンテンツ1のチャンネル2の音声、タイムコードB22からE22までの映像コンテンツ2のチャンネル2の音声、タイムコードB32からE32までの映像コンテンツ3のチャンネル2の音声を、その順番でつなぎ合わせた音声データのシーケンスが、チャンネル2の音声の非破壊編集結果とされる。
【0155】
同様に、タイムコードB13からE13までの映像コンテンツ1のチャンネル3の音声、タイムコードB23からE23までの映像コンテンツ2のチャンネル3の音声、タイムコードB33からE33までの映像コンテンツ3のチャンネル3の音声を、その順番でつなぎ合わせた音声データのシーケンスが、チャンネル3の音声の非破壊編集結果とされ、タイムコードB14からE14までの映像コンテンツ1のチャンネル4の音声、タイムコードB24からE24までの映像コンテンツ2のチャンネル4の音声、タイムコードB34からE34までの映像コンテンツ3のチャンネル4の音声を、その順番でつなぎ合わせた音声データのシーケンスが、チャンネル4の音声の非破壊編集結果とされる。
【0156】
そして、タイムコードB15からE15までの映像コンテンツ1の画像、タイムコードB25からE25までの映像コンテンツ2の画像、タイムコードB35からE35までの映像コンテンツ3の画像を、その順番でつなぎ合わせた画像データのシーケンスが、画像の非破壊編集結果とされる。
【0157】
スプリット編集の編集結果を再生する場合、ディスク記録再生装置10は、光ディスク11にまとめて記録されている音声年輪データの中の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが編集結果の再生に必要であるとき、まとめて記録されている音声年輪データの全てのチャンネルの音声データを読み出す。
【0158】
図17乃至図20は、スプリット編集の編集結果を再生する場合の、ディスク記録再生装置10による、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを模式的に説明する図である。図17乃至図20において、点線の間の距離は、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvである年輪サイズを示す。なお、図17乃至図20は、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとが等しい場合の例を示す。図17乃至図20において、横方向は、再生時間に対する年輪の並びを示す。
【0159】
図17乃至図20において、縦方向は、データ量を示す。縦方向の長さは、音声年輪データおよび画像年輪データを含む1つの年輪のデータ量を示す。
【0160】
音声または画像を再生するとき、図14で説明したように、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データは、音声チャンネル1(ch1)データ、音声チャンネル2(ch2)データ、音声チャンネル3(ch3)データ、音声チャンネル4(ch4)データ、および画像データの順に読み出される。
【0161】
図17乃至図20における1点鎖線は、光ディスク11からの音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを示す。図17乃至図20において、1点鎖線が示されているデータは、ディスク記録再生装置10によって読み出されることを示し、1点鎖線が示されていないデータは、ディスク記録再生装置10によって読み出されないことを示す。
【0162】
図17は、スプリット編集の対象である、1つ目の映像コンテンツデータの読み出しを説明する図である。図17において、左下がりの斜線が付されている部分のデータが、1つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に必要とされるデータである。図17において濃度が付されている部分のデータが、1つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に不要とされるデータである。
【0163】
図17に示される例において、音声チャンネル2および音声チャンネル3のデータ上の編集終了位置は、音声チャンネル1および音声チャンネル4のデータ上の編集終了位置に比較して、2つの音声年輪データの分だけ後である。すなわち、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、2つの音声年輪データにおいて、音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データが不要となっても、音声チャンネル2データおよび音声チャンネル3データは、必要とされる。
【0164】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル2データまたは音声チャンネル3データが必要とされる年輪に記録されている、本来不要な、音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データを音声チャンネル2データまたは音声チャンネル3データと共に光ディスク11から読み出す。
【0165】
すなわち、本来不要な音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データは、スキップされず、読み出される。読み出された、本来不要な音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データは、編集結果の再生には使用されない。
【0166】
このようにすることで、比較的データ量の小さい音声データを読み出すときに、読み出しとスキップとが短時間に交互に実行されることがなくなり、連続して読み出しの処理が実行されることになるので、読み出しの処理をより迅速に出来るようになり、読み出しに要する時間の見積もりが楽になり、読み出しの処理に必要とされる時間をより精度良く予測できるようになる。
【0167】
また、ディスク記録再生装置10への機械的な負荷が少なくなり、負荷の大きい読み出しの処理の実行による、ディスク記録再生装置10の性能の低下が無くなるか、または性能の低下が少なくなる。すなわち、ディスク記録再生装置10のピックアップ部13またはスピンドルモータ12などの耐久性が向上することになる。
【0168】
さらに、制御部20による、サーボ制御部15の制御が簡単になり、ディスク記録再生装置10は、安定して動作できるようになる。
【0169】
一方、ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合、再生に必要とされる画像データのみを読み出す。
【0170】
図18は、スプリット編集の対象である、2つ目の映像コンテンツデータの読み出しを説明する図である。図18において、白抜きの部分のデータが、2つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に必要とされるデータである。図18において濃度が付されている部分のデータが、2つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に不要とされるデータである。
【0171】
音声チャンネル1および音声チャンネル4のデータ上の編集開始位置は、音声チャンネル2および音声チャンネル3のデータ上の編集開始位置に比較して、2つの音声年輪データの分だけ前である。すなわち、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データは、音声チャンネル2データおよび音声チャンネル3データに比較して、2つの音声年輪データの分だけより多く(早く)必要とされる。
【0172】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル1データまたは音声チャンネル4データが必要とされる年輪に記録されている、本来不要な、音声チャンネル2データおよび音声チャンネル3データを音声チャンネル1データまたは音声チャンネル4データと共に光ディスク11から読み出す。
【0173】
音声チャンネル2および音声チャンネル3のデータ上の編集終了位置は、音声チャンネル1および音声チャンネル4のデータ上の編集終了位置に比較して、2つの音声年輪データの分だけ後である。
【0174】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル2データまたは音声チャンネル3データが必要とされる年輪に記録されている、本来不要な、音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データを音声チャンネル2データまたは音声チャンネル3データと共に光ディスク11から読み出す。
【0175】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合、再生に必要とされる画像データのみを読み出す。すなわち、図18で示されるように、ディスク記録再生装置10は、画像年輪データのうち、白抜きで表されている、スプリット編集の編集結果の再生に必要な部分だけを光ディスク11から読み出す。画像年輪データの読み始めの位置と、読み終わりの位置は、画像年輪データの最初または最後に一致するとは限らない。
【0176】
図19は、スプリット編集の対象である、3つ目の映像コンテンツデータの読み出しを説明する図である。図19において、右下がりの斜線が付されている部分のデータが、3つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に必要とされるデータである。図19において濃度が付されている部分のデータが、3つ目の映像コンテンツデータの内の、スプリット編集の編集結果の再生に不要とされるデータである。
【0177】
音声チャンネル1および音声チャンネル4のデータ上の編集開始位置は、音声チャンネル2および音声チャンネル3のデータ上の編集開始位置に比較して、2つの音声年輪データの分だけ前である。すなわち、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル1データおよび音声チャンネル4データは、音声チャンネル2データおよび音声チャンネル3データに比較して、2つの音声年輪データの分だけより多く(早く)必要とされる。
【0178】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合に、音声チャンネル1データまたは音声チャンネル4データが必要とされる年輪に記録されている、本来不要な、音声チャンネル2データおよび音声チャンネル3データを音声チャンネル1データまたは音声チャンネル4データと共に光ディスク11から読み出す。
【0179】
ディスク記録再生装置10は、スプリット編集の編集結果を再生する場合、再生に必要とされる画像データのみを読み出す。
【0180】
なお、図20で示されるように、ディスク記録再生装置10は、光ディスク11に、まとめて記録されている音声年輪データの中に、少なくとも1つのチャンネルの音声データが編集結果の再生に必要である場合、光ディスク11に隣接して記録されている2つのチャンネルの音声データが不要であるとき、不要なチャンネルの音声データの読み出しをスキップし、他のチャンネルの音声データを読み出すようにしてもよい。
【0181】
図21は、スプリット編集の編集結果を再生する場合の、制御プログラムを実行する制御部20による、画像データおよび音声データの読み出しの処理を説明するフローチャートである。ステップS41において、制御プログラムは、映像コンテンツデータに対する編集開始位置および編集終了位置などの編集点が記述されているリスト、およびタイムコードに基づいて、年輪の少なくとも1チャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する。ステップS41において、年輪の少なくとも1チャンネルの音声データが必要であると判定された場合、ステップS42に進み、制御プログラムは、サーボ制御部15および信号処理部16を制御して、年輪の全てのチャンネルの音声データを読み出させ、ステップS43に進む。
【0182】
一方、ステップS41において、年輪の全てのチャンネルの音声データが不要であると判定された場合、ステップS42の処理はスキップされて、年輪の音声データを読み出すことなく、手続きは、ステップS43に進む。
【0183】
ステップS43において、制御プログラムは、映像コンテンツデータに対する編集開始位置および編集終了位置などの編集点が記述されているリスト、およびタイムコードに基づいて、年輪の画像データが必要であるか否かを判定し、年輪の画像データが必要であると判定された場合、ステップS44に進み、サーボ制御部15および信号処理部16を制御して、年輪の画像データを読み出して、ステップS41に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0184】
ステップS43において、年輪の画像データが不要であると判定された場合、ステップS44の処理はスキップされて、年輪の画像データを読み出すことなく、手続きは、ステップS41に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0185】
スプリット編集の編集結果の再生が終了した場合、画像データおよび音声データの読み出しの処理は、終了する。
【0186】
図22は、スプリット編集の編集結果を再生する場合の、制御プログラムを実行する制御部20による、画像データおよび音声データの読み出しの他の処理を説明するフローチャートである。ステップS61において、制御プログラムは、映像コンテンツデータに対する編集開始位置および編集終了位置などの編集点が記述されているリスト、およびタイムコードに基づいて、年輪の少なくとも1チャンネルの音声データが必要であるか否かを判定する。ステップS61において、年輪の少なくとも1チャンネルの音声データが必要であると判定された場合、ステップS62に進み、制御プログラムは、映像コンテンツデータに対する編集開始位置および編集終了位置などの編集点が記述されているリスト、およびタイムコードに基づいて、年輪の隣接する2つ以上のチャンネルの音声データが不要であるか否かを判定する。
【0187】
ステップS62において、年輪の隣接する2つ以上のチャンネルの音声データが不要でない、すなわち、不要とされるチャンネルの音声データが、光ディスク11の年輪において隣接していないと判定された場合、ステップS63に進み、制御プログラムは、サーボ制御部15および信号処理部16を制御して、年輪の全てのチャンネルの音声データを読み出させ、ステップS65に進む。
【0188】
ステップS62において、年輪の隣接する2つ以上のチャンネルの音声データが不要であると判定された場合、ステップS64に進み、制御プログラムは、サーボ制御部15および信号処理部16を制御して、年輪の隣接する2つ以上のチャンネルの音声データの読み出しをスキップして、他のチャンネルの音声データを読み出させて、ステップS65に進む。
【0189】
一方、ステップS61において、年輪の全てのチャンネルの音声データが不要であると判定された場合、ステップS62乃至ステップS64の処理はスキップされて、年輪の音声データを読み出すことなく、手続きは、ステップS65に進む。
【0190】
ステップS65およびステップS66の処理のそれぞれは、図21のステップS43およびステップS44の処理のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
【0191】
このように、比較的データ量の小さい音声データを読み出すときに、読み出しとスキップとが短時間に交互に実行されることがなくなり、連続して読み出しの処理が実行されることになるので、読み出しの処理をより迅速に出来るようになる。また、読み出しとスキップとが短時間に交互に実行されることがなくなるので、読み出しに要する時間の見積もりが楽になり、読み出しの処理に必要とされる時間をより精度良く予測できるようになる。
【0192】
以上のように、映像コンテンツを構成する画像データと複数のチャンネルの音声データとが、所定のデータ量を単位として交互に配置されるように記録されている記録媒体から、編集点に基づいて、画像データおよび音声データを読み出すようにした場合には、より迅速にデータを読み出すことができる。また、編集点を基に、単位に含まれる、複数のチャンネルの音声データの内の、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であるか否かを判定し、少なくとも1つのチャンネルの音声データが必要であると判定された場合、単位に含まれる、全てのチャンネルの音声データを読み出すように、記録媒体からの音声データの読み出しを制御するようにした場合には、読み出しの処理をより迅速にできるようになると共に、読み出しの処理に必要とされる時間をより精度良く予測できるようになる。
【0193】
また、本発明は、光ディスク以外のディスク状記録媒体に適用することができる。
【0194】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述したディスク記録再生装置10が機能的に実現される。
【0195】
図23は、上述のようなディスク記録再生装置10として機能するコンピュータ101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)111にはバス115を介して入出力インタフェース116が接続されており、CPU111は、入出力インタフェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部118から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)112、ハードディスク114、またはドライブ120に装着される磁気ディスク131、光ディスク132(光磁気ディスクを含む)、若しくは半導体メモリ133などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)113にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理が行われる。さらに、CPU111は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース116を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる出力部117に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク114やROM112に予め記憶しておき、コンピュータ101と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク131、光ディスク132、半導体メモリ133等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部119を介してハードディスク114に提供することができる。
【0196】
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、上述したフローチャートに記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0197】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、より迅速にデータを読み出すことができる。
【0198】
また、本発明によれば、読み出しの処理をより迅速にできるようになると共に、読み出しの処理に必要とされる時間をより精度良く予測できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録方法を説明する図である。
【図2】本発明を適用したディスク記録再生装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】データ変換部19の構成例を示すブロック図である。
【図4】制御部20による記録処理を説明するフローチャートである。
【図5】音声データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図6】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図7】光ディスク11における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図8】画像データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図9】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図10】光ディスク11における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図11】シーク動作を示す図である。
【図12】光ディスク11における音声データおよび画像データの他の記録状態を表す図である。
【図13】光ディスク11における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図14】光ディスク11に対するデータの読み書きが行われる様子を示す図である。
【図15】非破壊編集結果と、光ディスク11に記録されている画像データとの関係を示す図である。
【図16】スプリット編集の非破壊編集結果を示す図である。
【図17】スプリット編集の編集結果を再生する場合の、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを説明する図である。
【図18】スプリット編集の編集結果を再生する場合の、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを説明する図である。
【図19】スプリット編集の編集結果を再生する場合の、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを説明する図である。
【図20】スプリット編集の編集結果を再生する場合の、光ディスク11に記録されている音声年輪データおよび画像年輪データの読み出しを説明する図である。
【図21】画像データおよび音声データの読み出しの処理を説明するフローチャートである。
【図22】画像データおよび音声データの読み出しの他の処理を説明するフローチャートである。
【図23】パーソナルコンピュータ101の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 光ディスク, 12 スピンドルモータ, 13 ピックアップ部, 14 RFアンプ, 15 サーボ制御部, 16 信号処理部, 17 メモリコントローラ, 18 メモリ, 19 データ変換部, 20 制御部, 21 操作部, 31 信号入出力装置, 41 デマルチプレクサ, 42 データ量検出部, 43 画像信号変換部, 44 音声信号変換部, 45 画像データ変換部, 46 音声データ変換部, 111 CPU, 112 ROM,114 ハードディスク, 131 磁気ディスク, 132 光ディスク,133 半導体メモリ

Claims (5)

  1. 画像および複数のチャンネルの音声を含む映像コンテンツの画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに編集点が設定されている場合、前記映像コンテンツを構成する画像データと複数の前記チャンネルの音声データとが、前記画像データと複数の前記チャンネルの音声データに対応した所定のデータ量を単位として交互に配置されるように記録されている記録媒体から、前記画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに設定されている前記編集点に基づいて、前記画像データおよび前記音声データを読み出す読み出し装置において、
    個々の前記チャンネルの音声に設定されている前記編集点を基に、前記単位に含まれる、複数の前記チャンネルの前記音声データの内の、少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であるか否かを判定する判定手段と、
    少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であると判定された場合、前記単位に含まれる、全ての前記チャンネルの前記音声データを読み出すように、前記記録媒体からの前記音声データの読み出しを制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする読み出し装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像に設定されている前記編集点に基づいて、前記記録媒体からの前記画像データの読み出しをさらに制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の読み出し装置。
  3. 前記判定手段は、前記単位に含まれる、複数の前記チャンネルの前記音声データの内の、前記記録媒体に隣接して記録されている2つの前記チャンネルの前記音声データが不要であるか否かをさらに判定し、
    前記制御手段は、少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であると判定され、かつ、前記記録媒体に隣接して記録されている2つの前記チャンネルの前記音声データが不要であると判定された場合、前記単位に含まれる、不要であると判定された前記音声データの読み出しをスキップし、他の前記チャンネルの前記音声データを読み出すように、前記記録媒体からの前記音声データの読み出しを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の読み出し装置。
  4. 画像および複数のチャンネルの音声を含む映像コンテンツの画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに編集点が設定されている場合、前記映像コンテンツを構成する画像データと複数の前記チャンネルの音声データとが、前記画像データと複数の前記チャンネルの音声データに対応した所定のデータ量を単位として交互に配置されるように記録されている記録媒体から、前記画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに設定されている前記編集点に基づいて、前記画像データおよび前記音声データを読み出す読み出し方法において、
    個々の前記チャンネルの音声に設定されている前記編集点を基に、前記単位に含まれる、複数の前記チャンネルの前記音声データの内の、少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であるか否かを判定する判定ステップと、
    少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であると判定された場合、前記単位に含まれる、全ての前記チャンネルの前記音声データを読み出すように、前記記録媒体からの前記音声データの読み出しを制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする読み出し方法。
  5. 画像および複数のチャンネルの音声を含む映像コンテンツの画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに編集点が設定されている場合、前記映像コンテンツを構成する画像データと複数の前記チャンネルの音声データとが、前記画像データと複数の前記チャンネルの音声データに対応した所定のデータ量を単位として交互に配置されるように記録されている記録媒体からの、前記画像および個々の前記チャンネルの音声のそれぞれに設定されている前記編集点に基づいた、前記画像データおよび前記音声データの読み出しを制御する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    個々の前記チャンネルの音声に設定されている前記編集点を基に、前記単位に含まれる、複数の前記チャンネルの前記音声データの内の、少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であるか否かを判定する判定ステップと、
    少なくとも1つの前記チャンネルの前記音声データが必要であると判定された場合、前記単位に含まれる、全ての前記チャンネルの前記音声データを読み出すように、前記記録媒体からの前記音声データの読み出しを制御する制御ステップと
    を含む処理を、コンピュータに行わせることを特徴とするプログラム。
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