JP4003125B2 - 記録制御装置および記録制御方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録制御装置および記録制御方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、例えば、記録媒体の利便性を向上させること等ができるようにする記録制御装置および記録制御方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声データAおよび画像データVは、図1に示されるように、音声データA(図中、陰が付されて表されているデータ)および画像データV(図中、白抜きで表されているデータ)が、例えば、光ディスクなどの記録媒体上に形成される物理的記録再生単位としての1つのセクタ内に混在して記録される。なお図1中、太い線の仕切りBは、セクタの境界を表している。また、音声データAは、A1-1,A2-1の順に再生され、画像データVは、V1-1,V1-2,V2-1,V2-2の順に再生されるものである。
【0003】
しかしながら、この従来の記録方法では、このように小さな音声データAおよび画像データVが、セクタ内の空いた領域に離散的に配置されるので、例えば、図1の音声データA1-1,A2-1の全部または一部を、他の音声データAと置き換える編集を行う場合(例えば、音声データA1-1,A2-1に他の音声データAを上書きする場合)、データの読み出しは、記録媒体の内周側から外周側に向けてセクタ単位で行われることから、音声データA1-1,A2-1の他、この編集では必要とされないが音声データA1-1,A2-1と同じセクタ内に配置されている画像データV1-1,V1-2,V2-1,V2-2が読み出される。すなわち音声信号に比べてデータ量が大きい無駄な画像信号が読み出される分、編集処理を迅速に行うことが困難である。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1においては、光ディスクの記録領域を同心円状に分割して得られる各領域に、ビデオデータとオーディオデータを記録することにより、ビデオデータとオーディオデータそれぞれを、ある程度連続して記録することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−98447号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ディスクなどへのデータの記録パターンは、その光ディスクの用途や使用目的などにあわせたものとするのが望ましい。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、編集処理を迅速に行うことができるようにする等の、記録媒体の利便性を向上させることができるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録制御装置は、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列を生成する生成手段と、第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出手段と、第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出手段と、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出手段と、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の記録制御方法は、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列を生成する生成ステップと、第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出ステップと、第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出ステップと、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出ステップと、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明のプログラムは、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列を生成する生成ステップと、第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出ステップと、第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出ステップと、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出ステップと、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の記録媒体は、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から抽出された、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量ごとのデータと、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列から抽出された、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量ごとのデータと、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から抽出された、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータとが記録されるとともに、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように記録されることを特徴とする。
【0012】
本発明の記録制御装置および記録制御方法、並びにプログラムにおいては、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列が生成される。そして、第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータが抽出されるとともに、第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータが抽出される。また、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータが抽出される。そして、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、記録媒体にデータが記録される。
【0013】
本発明の記録媒体においては、画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である第1のデータ系列から抽出された、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量ごとのデータと、画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である第2のデータ系列から抽出された、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量ごとのデータと、画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である第3のデータ系列から抽出された、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータとが記録されるとともに、第1のデータ系列についての第1のデータ量ごとのデータを第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、第2のデータ系列についての第2のデータ量ごとのデータと、第3のデータ系列についての第3のデータ量ごとのデータとが、記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように記録されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明を適用した、ディスク記録再生装置(ディスク装置)10の一実施の形態の構成例を示している。
【0015】
スピンドルモータ12は、サーボ制御部15からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク11をCLV(Constant Linear Velocity)またはCAV(Constant Angular Velocity)で回転駆動する。
【0016】
ピックアップ部13は、信号処理部16から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク11に記録信号を記録する。ピックアップ部13はまた、光ディスク11にレーザ光を集光して照射するとともに、光ディスク11からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RF(Radio Frequency)アンプ14に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部15からピックアップ部13に供給されるサーボ信号により所定の位置に制御される。
【0017】
RFアンプ14は、ピックアップ部13からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部15に供給し、再生信号を信号処理部16に供給する。
【0018】
サーボ制御部15は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作の制御を行う。具体的には、サーボ制御部15は、RFアンプ14からのフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、ピックアップ部13のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部15は、スピンドルモータ12を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク11を所定の回転速度で回転させるスピンドルサーボ動作の制御を行う。
【0019】
さらにサーボ制御部15は、ピックアップ部13を光ディスク11の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク11の信号読み出し位置の設定は、制御部20によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部13の位置が制御される。
【0020】
信号処理部16は、メモリコントローラ17から入力される記録データを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部13に供給する。信号処理部16はまた、RFアンプ14からの再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0021】
メモリコントローラ17は、データ変換部19からの記録データを、後述するように、適宜、メモリ18に記憶するとともに、それを読み出し、信号処理部16に供給する。メモリコントローラ17はまた、信号処理部16からの再生データを、適宜、メモリ18に記憶するとともに、それを読み出し、データ変換部19に供給する。
【0022】
データ変換部19は、信号入出力装置31から供給される、ビデオカメラ(図示せず)で撮影された撮影画像と音声の信号や、記録媒体(図示せず)から再生された信号を、必要に応じて、例えば、MPEG (Moving Picture Experts Group)、JPEG (Joint Photographic Experts Group)等の方式に基づいて圧縮して記録データを生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0023】
データ変換部19はまた、メモリコントローラ17から供給される再生データを、必要に応じて伸張し、所定のフォーマットの出力信号に変換して、信号入出装置31に供給する。
【0024】
制御部20は、操作部21からの操作信号などに基づき、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0025】
操作部21は、例えば、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、制御部20に供給する。
【0026】
以上のように構成されるディスク記録再生装置10では、ユーザが操作部21を操作することにより、データの記録を指令すると、信号入出力装置31から供給されるデータが、データ変換部19、メモリコントローラ17、信号処理部16、およびピックアップ部13を介して、光ディスク11に供給されて記録される。
【0027】
また、ユーザが操作部21を操作することにより、データの再生を指令すると、光ディスク11から、ピックアップ部13、RFアンプ14、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を介して、データが読み出されて再生され、信号入出力装置31に供給される。
【0028】
次に、図3は、図2のデータ変換部19の構成例を示している。
【0029】
光ディスク11へのデータの記録時には、信号入出力装置31から記録すべき信号が、デマルチプレクサ41に供給される。デマルチプレクサ41は、信号入出力装置31から供給される信号から、関連する複数のデータ系列、即ち、例えば、動画の(例えばベースバンドの)画像信号と、その画像信号に付随する(例えばベースバンドの)音声信号とを分離し、データ量検出部42に供給する。
【0030】
データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号と音声信号を、そのまま、画像信号変換部43と音声信号変換部44にそれぞれ供給するとともに、その画像信号と音声信号のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。即ち、データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号と音声信号それぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。
【0031】
画像信号変換部43は、データ量検出部42から供給される画像信号を、例えば、すべてのフレームをI(Intra)ピクチャとしてMPEGエンコードし、その結果得られる画像データのデータ系列を、メモリコントローラ17に供給する。また、音声信号変換部43は、データ量検出部42から供給される音声信号を、例えばMPEGエンコードし、その結果得られる音声データのデータ系列を、メモリコントローラ17に供給する。
【0032】
そして、メモリコントローラ17に供給された画像データと音声データは、上述したようにして、光ディスク11に供給されて記録される。
【0033】
一方、光ディスク11からのデータの再生時においては、上述したようにして、光ディスク11から画像データまたは音声データが読み出され、画像データは、メモリコントローラ17から画像データ変換部45に、音声データは、メモリコントローラ17から音声データ変換部46に供給される。
【0034】
画像データ変換部45は、メモリコントローラ17から供給される画像データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる画像信号を、マルチプレクサ47に供給する。また、音声データ変換部46は、メモリコントローラ17から供給される音声データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる音声信号を、マルチプレクサ47に供給する。
【0035】
マルチプレクサ47は、画像データ変換部45から供給される画像信号と、音声データ変換部46から供給される音声信号を、信号入出力装置31に供給する。なお、マルチプレクサ47は、光ディスク11から、画像データまたは音声データだけが読み出され、これにより、画像データ変換部45または音声データ変換部46から画像信号または音声信号だけが供給される場合には、その画像信号または音声信号だけを、信号入出力装置31に供給する。また、マルチプレクサ47は、光ディスク11から、画像データと音声データの両方が読み出され、これにより、画像データ変換部45と音声データ変換部46から、それぞれ、画像信号と音声信号が供給される場合には、その画像信号と音声信号を、例えば多重化して、信号入出力装置31に供給する。但し、マルチプレクサ47では、画像信号と音声信号を、独立に、並列して出力することも可能である。
【0036】
次に、音声データAおよび画像データVを光ディスク11に記録する場合の図1の制御部20の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
操作部21が操作されることによって、記録処理開始を指令する旨の操作信号が、操作部21から制御部20に供給されると、制御部20は、記録処理を開始する。
【0038】
即ち、制御部20は、まず最初に、ステップS1において、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとを設定する。
【0039】
ここで、音声年輪サイズTsaは、光ディスク11にひとまとめで配置して記録する音声データAのデータ量を決定する変数で、例えば、音声信号の再生時間によって表される。画像年輪サイズTsvも、同様に、光ディスク11にひとまとめで配置して記録する画像データVのデータ量を決定する変数で、例えば、画像信号の再生時間によって表される。
【0040】
なお、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、次のような理由による。
【0041】
即ち、図4の記録処理によれば、後述するように、光ディスク11には、音声データAの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとの音声データのまとまりである音声年輪データと、画像データVの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとの画像データのまとまりである画像年輪データとが周期的に配置されて記録される。
【0042】
このように、光ディスク11に、音声年輪データと画像年輪データとが周期的に配置されて記録される場合、画像と音声の再生を考えると、その再生は、画像信号とその画像信号に付随する音声信号とが揃わないと行うことができない。かかる再生の観点からは、ある再生時間帯の音声年輪データと、その再生時間帯の画像年輪データとは、光ディスク11上の近い位置、即ち、例えば、隣接する位置に記録すべきである。
【0043】
しかしながら、同一の再生時間分の音声データAと画像データVのデータ量を比較した場合、それらのデータ量は、一般に大きく異なる。即ち、ある再生時間分の音声データAのデータ量は、その再生時間分の画像データVのデータ量に比較してかなり少ない。さらに、音声データAや画像データVのデータレートが、固定ではなく、可変となっているケースもある。
【0044】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、データ量で表し、そのデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、音声データAと画像データVの系列それぞれから順次抽出すると、各再生時間帯の画像年輪データに対して、再生時刻が徐々に進んだ(先の)再生時間帯の音声年輪データが得られるようになり、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべき音声データと画像データとを、光ディスク11上の近い位置に配置することが困難となる。
【0045】
一方、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、再生時間で表し、その再生時間分のデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、音声データAと画像データVの系列それぞれから順次抽出した場合には、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとをセットで得ることができ、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべき音声データと画像データとを、近い位置に配置することができる。
【0046】
ここで、音声年輪サイズTsaは、それが表す再生時間分のデータ量の音声年輪データを、光ディスク11から読み出すよりは、シークして読み飛ばした方が早くなるような値とするのが望ましい。画像年輪サイズTsvも、同様であり、そのような画像年輪サイズTsvは、本件発明者の経験上、例えば、1.5秒から2秒程度である。
【0047】
また、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとを構成する場合には、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、同一の値とすればよく、この場合、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、上述の再生の観点から、光ディスク11上に、交互に配置するのが望ましい。
【0048】
さらに、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、異なる値とすることが可能であり、音声データのデータレートが画像データのデータレートよりもかなり低いことが一般的であることを考えると、音声年輪サイズTsaは、画像年輪サイズTsvの、例えば2倍などにすることが可能である。この場合、ある1つの音声年輪データに対して、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データは2つとなるが、この1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、上述の再生の観点からは、やはり、光ディスク11上の近い位置に配置するのが望ましい。具体的には、1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、例えば、音声年輪データ、対応する2つの画像年輪データのうちの一方、その他方という順番や、2つの画像年輪データのうちの一方、音声年輪データ、2つの画像年輪データのうちの他方という順番で、周期的に配置するのが望ましい。
【0049】
なお、ステップS1で設定する音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部21を操作することによって入力するようにすることができる。
【0050】
ステップS1の処理後は、ステップS2に進み、制御部20は、データ変換部19を制御して、信号入出力装置31からディスク記録再生装置10に供給される音声信号と画像信号を圧縮符号化して、音声データAの系列と画像データVの系列とする音声信号変換処理と画像信号変換処理をそれぞれ開始させるとともに、メモリコントローラ17を制御して、データ変換部19で得られた音声データAと画像データVをメモリ18に供給して記憶させる音声データ記憶処理と画像データ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0051】
そして、ステップS3に進み、制御部20は、音声データAを光ディスク11に記録させる制御タスクである音声データ記録タスクを開始し、ステップS4に進む。ステップS4では、制御部20は、画像データVを光ディスク11に記録させる制御タスクである画像データ記録タスクを開始し、ステップS5に進む。なお、音声データ記録タスクと画像データ記録タスクの詳細については、後述する。
【0052】
ステップS5では、制御部20は、操作部21から、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたかどうかを判定する。ステップS5において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されていないと判定された場合、ステップS6に進み、制御部20は、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS6において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS5に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0053】
また、ステップS6において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、およびステップS4で開始された画像データ記録タスクの両方が終了している場合、記録処理を終了する。
【0054】
一方、ステップS5において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、例えば、ユーザが、データの記録を終了するように、操作部21を操作した場合、ステップS7に進み、制御部20は、ステップS2で開始させた音声信号変換処理および画像信号変換処理、並びに音声データ記憶処理および画像データ記憶処理を終了させ、ステップS8に進む。
【0055】
ステップS8では、ステップS6における場合と同様に、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS8において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS8に戻り、すべての記録タスクが終了するまで待ち時間がおかれる。
【0056】
そして、ステップS8において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、およびステップS4で開始された画像データ記録タスクが終了した場合、記録処理を終了する。
【0057】
次に、図5のフローチャートを参照して、図4のステップS3で開始される音声データ記録タスクについて説明する。
【0058】
音声データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS11において、制御部20は、後述するステップS17の処理で、1ずつインクリメントされる変数Naを、例えば1に初期化し、ステップS12に進む。
【0059】
ステップS12では、制御部20は、Tsa×Naが、Tsv×Nv以下であるかどうかを判定する。
【0060】
ここで、Tsaは、音声年輪サイズであり、音声信号の、ある再生時間を表す。また、変数Naは、後述するように、音声年輪サイズTsaに基づくデータ量の音声データ(音声年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。同様に、Tsvは、画像年輪サイズであり、変数Nvは、後述するように、画像データ記録タスクにおいて、画像年輪サイズTsvに基づくデータ量の画像データ(画像年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。従って、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0061】
一方、いま、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク11上の近い位置に記録されるように、周期的に配置するものとする。さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、例えば、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。
【0062】
この場合、これから記録しようとする音声年輪データを、注目音声年輪データというものとすると、注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の(再生時刻Tsa×Naに最も近い)再生時間帯の音声年輪データとなるが、この注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録される直前、つまり、再生時刻Tsa×Na以前の2番目に新しい再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録する必要がある。
【0063】
ところで、これから記録される画像年輪データは、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データである。従って、注目音声年輪データの記録は、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0064】
そこで、ステップS12では、上述したように、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0065】
ステップS12において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下(以前)でないと判定された場合、即ち、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが、まだ記録されておらず、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS12に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0066】
また、ステップS12において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS13に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、音声データAが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS14に進む。
【0067】
ステップS14では、制御部20は、メモリ18に、通算して、音声年輪サイズTsa×Na分の再生に必要な音声信号の音声データAが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の音声データAがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS14において、再生時間Tsa×Naに対応する分の音声データAがメモリ18に記憶されたと判定された場合、処理はステップS15に進む。
【0068】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声データAをメモリ18に記憶させたか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。すなわち制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS14における判定を行う。なお、本実施の形態では、音声信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ18に記憶されることとしているが、音声信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、音声データとして、メモリ18に記憶させることも可能である。
【0069】
ここで、図6は、メモリ18に記憶される音声データAの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図6中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、セクタのデータ量Suを表している。また、図6における点線Lvは、後述する図9において実線で示してある、メモリ18に記憶される画像データVの通算のデータ量(通算データ量)Lvを示している。さらに、図6では、音声データAの通算データ量Laが直線となっており、従って、音声データAのデータレートが、固定であるものとしてある。但し、音声データAは、可変のデータレートのものとすることが可能である。
【0070】
図6において、例えば、Na=1のときの時間Tsa×Na(=1)分の再生に必要な音声データAのデータ量は、AN1’である。従って、Na=1のときのステップS14では、通算データ量がAN1’の音声データAが、メモリ18に記憶されたとき、再生時間Tsa×Naに対応する分の音声データAがメモリ18に記憶されたと判定され、ステップS15に進む。
【0071】
ステップS15では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されている音声データAから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データAを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS16に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データAとして、メモリ18から読み出される音声年輪データが、上述した、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データである。
【0072】
ここで、上述の図6において時刻が1×Tsaのとき、メモリ18には、少なくともデータ量AN1’の音声データAが記憶されている。データ量AN1’は、1つのセクタのデータ量より大であるが、2つのセクタのデータ量より小であるため、ステップS15では、1つのセクタのデータ量SuであるAN1分の音声データAが、メモリ18から、注目音声年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0073】
なお、ステップS15において読み出されなかった音声データ、即ち、図6の時刻が1×Tsaのときにおいては、1つのセクタのデータ量Suに満たないデータ量Aα1の音声データAは、そのままメモリ18に残される。
【0074】
図5に戻り、ステップS16では、制御部20が、ステップS15で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0075】
ここで、図6の時刻が1×Tsaのときには、1つのセクタのデータ量Suの音声データAが、注目音声年輪データとして、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この1つのセクタのデータ量Suの注目音声年輪データは、ピックアップ部13に供給され、図7に示すように、光ディスク11の1つのセクタであるセクタ#1に、音声年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#1の境界とが一致するように記録される。
【0076】
なお、ここでは、説明を簡単にするために、光ディスク11には、物理的に連続した、十分大きな空き領域が存在するものとする。また、光ディスク11に対するデータの読み書きが、例えば、その内周から外周方向に行われるものとすると、データの記録は、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとする。
【0077】
ステップS16において、上述のように、注目音声年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS17に進み、制御部20は、変数Naを1だけインクリメントし、ステップS12に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0078】
一方、ステップS13において、音声データAがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17への音声データAの供給が停止した場合、ステップS18に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っている音声データAのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、音声データAに、パディング用のパディング(PADDING)データを付加する。これにより、メモリ18から読み出された音声データAは、セクタの整数倍のデータ量の音声年輪データとされる。さらに、制御部20は、その音声年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0079】
その後、ステップS19に進み、制御部20は、変数Naに、無限大に相当する値(非常に大きな値)をセットして、音声データ記録タスクを終了する。
【0080】
なお、上述の場合には、光ディスク11の物理的単位領域を、セクタとしたが、光ディスク11の物理的単位領域としては、その他、例えば、ECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)処理が施される単位のデータが記録されるECCブロックとすることが可能である。また、光ディスク11の物理的単位領域は、その他、例えば、複数の固定数のセクタや、複数の固定数のECCブロックとすることが可能である。
【0081】
ここで、ECC処理は、例えば、信号処理部16で、ECCブロック単位で施される。また、セクタは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。あるいは、ECCブロックは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。
【0082】
以下では、1つのセクタを、光ディスク11の物理的単位領域として説明を行う。なお、1つのECCブロックが1つのセクタから構成されるものとすれば、物理的単位領域を、セクタとしても、また、ECCブロックとしても、光ディスク11へのデータの記録結果は同一になる。
【0083】
次に、図8のフローチャートを参照して、図4のステップS4で開始される画像データ記録タスクについて説明する。
【0084】
画像データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS21において、制御部20は、後述するステップS27の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nvを、例えば1に初期化し、ステップS22に進む。
【0085】
ステップS22では、制御部20は、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であるかどうかを判定する。
【0086】
ここで、音声データ記録タスクで説明したように、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0087】
いま、上述したように、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク11上の近い位置に記録されるように、周期的に配置し、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。そして、これから記録しようとする画像年輪データを、注目画像年輪データというものとすると、注目画像年輪データは、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データとなるが、この注目画像年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録する必要がある。従って、注目画像年輪データの記録は、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満となっているタイミングで行う必要がある。
【0088】
そこで、ステップS22では、上述したように、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0089】
ステップS22において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS22に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0090】
また、ステップS22において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS23に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、画像データVが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS24に進む。
【0091】
ステップS24では、制御部20は、メモリ18に、通算して、画像年輪サイズTsv×Nv分の再生に必要な画像信号の画像データVが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の画像データVがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS22に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS24において、再生時間Tsv×Nvに対応する分の画像データVがメモリ18に記憶されたと判定された場合、処理はステップS25に進む。
【0092】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像データVをメモリ18に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。すなわち制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS24における判定を行う。なお、本実施の形態では、画像信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ18に記憶されることとしているが、画像信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、画像データとして、メモリ18に記憶させることも可能である。
【0093】
ここで、図9は、メモリ18に記憶される画像データVの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図9中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、図6における場合と同様に、セクタのデータ量Suを表している。また、図9における点線Laは、上述の図6において実線で示した、メモリ18に記憶される音声データAの通算データ量Laである。
【0094】
図9において、例えば、Nv=1のときの時間Tsv×Nv(=1)分の再生に必要な画像データVのデータ量は、VN1’である。従って、Nv=1のときのステップS24では、通算データ量がVN1’の画像データVが、メモリ18に記憶されたとき、再生時間Tsv×Nvに対応する分の画像データVがメモリ18に記憶されたと判定され、ステップS25に進む。
【0095】
ステップS25では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されている画像データVから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の画像データVを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS26に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の画像データVとして、メモリ18から読み出される画像年輪データが、上述した、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである。
【0096】
ここで、上述の図9において時刻が1×Tsvのとき、メモリ18には、少なくともデータ量VN1’の画像データVが記憶されている。データ量VN1’は、4つのセクタのデータ量より大であるが、5つのセクタのデータ量より小であるため、ステップS25では、4つのセクタのデータ量SuであるVN1分の画像データVが、メモリ18から、注目画像年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0097】
なお、ステップS25において読み出されなかった画像データ、即ち、図9の時刻が1×Tsvのときにおいては、1つのセクタのデータ量Suに満たないデータ量Vα1の画像データVは、そのままメモリ18に残される。
【0098】
図8に戻り、ステップS26では、制御部20が、ステップS25で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0099】
ここで、図9の時刻が1×Tsvのときには、4つのセクタのデータ量Suの画像データVが、注目画像年輪データとして、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この4つのセクタのデータ量Suの注目画像年輪データは、ピックアップ部13に供給され、上述した図7に示すように、光ディスク11の4つのセクタであるセクタ#2,#3,#4,#5に、画像年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#2乃至#5の領域の境界(セクタ#2の先頭側の境界およびセクタ#5の終わり側の境界)とが一致するように記録される。
【0100】
即ち、いま、説明を簡単にするため、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとが等しいものとすると、図5の音声データ記録タスクと、図8の画像データ記録タスクの開始後、Na=Na=1のときに、図7に示したように、セクタ#1に、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データが記録される。セクタ#1に音声年輪データが記録されることにより、図5の音声データ記録タスクのステップS17では、変数Naが1だけインクリメントされ、Na=2とされる。このとき、変数Nvは、まだ1のままであり、従って、再生時刻Tsa×Naは、再生時刻Tsa×Na未満となる。その結果、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS26において、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データが、セクタ#2乃至#5に記録される。
【0101】
即ち、ここでは、上述したように、光ディスク11において、データの記録が、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとしているため、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである4セクタ分の画像年輪データは、直前に、音声年輪データが記録されたセクタ#1の直後のセクタ#2から開始され、これにより、図7に示したように、セクタ#2乃至#5に記録される。
【0102】
以上から、Na=Na=1の場合に得られる音声年輪データと画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データと、その再生時刻Tsa×Naに等しい再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データ、つまりは、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、光ディスク11の隣接する位置に配置されて記録される。
【0103】
ステップS26において、上述のように、注目画像年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS27に進み、制御部20は、変数Nvを1だけインクリメントし、ステップS22に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0104】
一方、ステップS23において、画像データVがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17への画像データVの供給が停止した場合、ステップS28に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っている画像データVのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、画像データVに、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ18から読み出した画像データVが、セクタの整数倍のデータ量の画像年輪データとされる。さらに、制御部20は、その画像年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0105】
その後、ステップS29に進み、制御部20は、変数Nvに、無限大に相当する値をセットして、画像データ記録タスクを終了する。
【0106】
次に、図5の音声データ記録タスクと図8の画像データ記録タスクの処理を、Na=Nv=2のときを例として再度説明する。なお、ここでも、説明を簡単にするため、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、同一の時間であるものとする。
【0107】
いまの場合、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvが等しいので、Na=Nv=2のときは、図5のステップS12において、再生時刻Tsa×Naが、再生時刻Tsv×Nv以下であると判定され、ステップS13に進む。ここで、Na=Nv=2のときは、再生時刻Tsa×NaとTsv×Nvとが等しいので、再生時刻Tsa×Naは、再生時刻Tsv×Nv以下ではあるが、再生時刻Tsv×Nvは、再生時刻Tsa×Na未満ではない。従って、Na=Nv=2のときは、図8のステップS22において、再生時刻Tsv×Nvは、再生時刻Tsa×Na未満ではないと判定され、ステップS22に戻ることが繰り返される。
【0108】
図5のステップS12において、再生時刻Tsa×Naが、再生時刻Tsv×Nv以下であると判定され、ステップS13に進んだ場合、メモリ18への音声データAの供給が継続して行われていれば、ステップS13から、ステップS14に進み、メモリ18に、通算して、時間Tsa×Na(=2)分の再生に必要な音声データAが記憶されたか否かが判定され、記憶されたと判定された場合、処理は、ステップS15に進む。
【0109】
ここで、図6に示した場合では、時間Tsa×2だけの再生に必要な音声データAのデータ量はAN2’であり、従って、通算して、データ量AN2’分の音声データAがメモリ18に記憶された場合に、処理は、ステップS14からS15に進む。
【0110】
ステップS15では、いまメモリ18には、少なくとも、Na=1のときのステップS15で読み出されなかった音声データA(図6の例では、データ量Aα1分の音声データA)と、Na=1のときのステップS15の後からいままでに、メモリ18に供給されて記憶された音声データAとが記憶されているので、その音声データAのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量の音声データAが、注目音声年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0111】
即ち、例えば、図6に示した場合では、時刻Tsa×2において、2つのセクタのデータ量以上であるが、3つのセクタのデータ量未満のデータ量の音声データAが、メモリ18に記憶されている。このため、ステップS15では、メモリ18に記憶された音声データAのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量である、2つのセクタのデータ量AN2(=2×Su)の音声データAが、注目音声年輪データとして抽出される。なお、図6では、時刻が2×Tsaにおいて、メモリ18に記憶された音声データAのデータ量が、2つのセクタのデータ量AN2に等しくなっており、従って、2つのセクタのデータ量AN2が抽出されることによりメモリ18に残る音声データAは、ない状態になっている。
【0112】
この2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、ステップS16において、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、ピックアップ部13に供給され、直前にデータが記録されたセクタの直後のセクタから記録される。
【0113】
即ち、いまの場合、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データの直前には、図7で説明したように、セクタ#2乃至#5に、画像年輪データが記録されたから、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、セクタ#5の直後のセクタ#6から記録される。具体的には、図7に示すように、2つのセクタのデータ量AN2の注目音声年輪データは、2つのセクタ#6と#7に、音声年輪データの境界と、光ディスク11のセクタ#6および#7の領域の境界とが一致するように記録される。
【0114】
注目音声年輪データの記録が行われると、図5の音声データ記録タスクでは、ステップS17において、変数Naが1だけインクリメントされ、これにより、2であった変数Naは3となる。
【0115】
従って、Na=3,Nv=2となるが、この場合、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満となるので、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS22において、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満であると判定され、ステップS23に進む。
【0116】
図8のステップS22において、再生時刻Tsv×Nvが、再生時刻Tsa×Na未満であると判定され、ステップS23に進んだ場合、メモリ18への画像データVの供給が継続して行われていれば、ステップS23から、ステップS24に進み、メモリ18に、通算して、時間Tsv×Nv(=2)分の再生に必要な画像データVが記憶されたか否かが判定され、記憶されたと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
【0117】
ここで、図9に示した場合では、時間Tsv×2だけの再生に必要な画像データVのデータ量はVN2’であり、従って、通算して、データ量VN2’分の画像データVがメモリ18に記憶された場合に、処理は、ステップS24からS25に進む。
【0118】
ステップS25では、いまメモリ18には、少なくとも、Nv=1のときのステップS25で読み出されなかった画像データV(図9の例では、データ量Vα1分の画像データV)と、Nv=1のときのステップS25の後からいままでに、メモリ18に供給されて記憶された画像データVとが記憶されているので、その画像データVのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量の画像データVが、注目画像年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0119】
即ち、例えば、図9に示した場合では、時刻Tsv×2において、2つのセクタのデータ量以上であるが、3つのセクタのデータ量未満のデータ量の画像データVが、メモリ18に記憶されている。このため、ステップS25では、メモリ18に記憶された画像データVのうちの、セクタの整数倍の最大のデータ量である、2つのセクタのデータ量VN2(=2×Su)の画像データVが、注目画像年輪データとして抽出される。なお、図9では、時刻が2×Tsvにおいて、メモリ18に記憶された画像データVのデータ量が、2つのセクタのデータ量VN2より大となっており、このため、2つのセクタのデータ量VN2が抽出されることにより、データ量Vα2の画像データVが、メモリ18に残っている。
【0120】
この2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、ステップS26において、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給される。そして、この2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、ピックアップ部13に供給され、直前にデータが記録されたセクタの直後のセクタから記録される。
【0121】
即ち、いまの場合、2つのセクタのデータ量AN2の注目画像年輪データの直前には、図7で説明したように、セクタ#6および#7に、音声年輪データが記録されたから、2つのセクタのデータ量VN2の注目画像年輪データは、セクタ#7の直後のセクタから記録される。
【0122】
注目画像年輪データの記録が行われると、図8の画像データ記録タスクでは、ステップS27において、変数Nvが1だけインクリメントされ、これにより、2であった変数Nvは、変数Naと同一の3となる。
【0123】
以下同様にして、音声データ記録タスクと画像データ記録タスクの処理が行われ、音声データAと画像データVが、光ディスク11に記録される。これにより、例えば、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvが同一の時間である場合には、同じような再生時間帯の音声データAのまとまりである音声年輪データと、画像データVのまとりまりである画像年輪データとが、図10に示すように、光ディスク11の隣接した位置に配置されるように、順次記録される。即ち、この場合、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとが、光ディスク11に、交互に記録される。
【0124】
ここで、図10は、上述したようにして、音声データと画像データが記録された光ディスク11のトラックを模式的に示している。なお、図10では(後述する図11においても同様)、音声データの記録部分を、影を付して示してあり、画像データの記録部分を、特に模様を付さずに示してある。
【0125】
図10から、光ディスク11には、木の年輪を形成するかのように、画像データと音声データが記録される。このことから、光ディスク11に記録される音声データや画像データのひとまとまりを、音声「年輪」データや画像「年輪」データと呼んでいる。後述するローレゾ年輪データやメタ年輪データについても、同様である。なお、以下、適宜、木の年輪を形成するかのように、光ディスク11に記録される、あるデータ系列の中のデータのまとまりを、年輪データという。
【0126】
ここで、光ディスク11に形成される年輪の幅(ある1つの音声年輪データや画像年輪データが、幾つのトラックに亘って記録されるか)は、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvによって決定される。なお、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvは、音声年輪データや画像年輪データを記録する光ディスク11の半径位置に応じて変化させることができる。そして、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvによっては、1つの音声年輪データや画像年輪データが記録されるトラックが、1周分に満たないケースが生じる。
【0127】
以上のように、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データが、光ディスク11上の近い位置に記録されるので、光ディスク11から、同一の再生時刻の音声データと画像データを、迅速に読み出して再生することが可能となる。
【0128】
また、音声データと画像データは、複数のセクタのデータ量分の年輪データととされ、その複数のセクタに、年輪データの境界とセクタの境界とが一致するように記録されるので、光ディスク11から、音声データまたは画像データだけを読み出すことが可能となり、その結果、音声データまたは画像データだけの編集処理を迅速に行うことが可能となる。
【0129】
さらに、上述の場合には、光ディスク11には、セクタのデータ量以上の画像データVと画像データVが、交互に、1個以上のセクタにまとめて、連続して記録されるので、図11の点線の矢印で示されるようなシークの回数を、従来のような小さな画像データVと画像データVが1つのセクタに混在して配置されている場合に比べて減らすことができる。シークの回数が減るということは、その分、光ディスク11からのデータの実質的な読み出しレートを向上させることができ、その結果、再生時には、メモリ18に、光ディスク11から読み出されたデータを十分に蓄えておくことができる。これにより、シークが生じることにより、メモリ18がアンダフローして、再生が途切れることを防止することができる。さらに、光ディスク11からのデータの読み出しに失敗した場合に、メモリ18に、十分なデータが蓄えられている結果、読み出しに失敗したデータの読み出しのリトライを行っても、再生が途切れることを防止することができる。また、シーク回数が減少した分だけ消費電力を節約することができる。
【0130】
なお、以上においては、メモリ18に圧縮符号化された音声データVまたは画像データVを記憶する場合を例として説明したが、圧縮符号化せずにメモリ18に記憶するようにすることもできる。
【0131】
また、以上においては、画像データVおよび画像データVを、螺旋状のトラックに配置する場合を例として説明したが、図12に示されるように、同心円状のトラックに交互に配置することもできる。この場合、各トラックは、内周側のトラックから隣接する外周側のトラックに連続することになる。
【0132】
ところで、例えば、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとが、同一の再生時間であるとすると、図8のフローチャートに示した画像データ記録タスクによれば、例えば、Nv=1のときにステップS26で行われる画像年輪データの信号処理部16への転送は、図5のフローチャートに示した音声データの記録タスクのステップS16において、Na=1のときに、音声年輪データの信号処理部16への転送が行われた後、ステップS17において、変数Naが1から2にインクリメントされてから行われる。
【0133】
即ち、図13は、光ディスク11へのデータの記録時に、メモリ18に記憶される音声データAの通算データ量Laおよび画像データVの通算データ量Lv、並びにメモリ18から読み出される音声データAの通算データ量La’および画像データVの通算データ量Lv’を示している。
【0134】
上述したように、Nv=1のときにステップS26で行われる画像年輪データの信号処理部16への転送は、Na=1のときにステップS16で行われる音声年輪データの信号処理部16への転送の後に行われる。即ち、例えば、画像データVと、その画像データVに付随する音声データAとは、データ変換部19からメモリコントローラ17に同時に出力されるものとする。また、同一の時間である音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvを、tnと表すと、Na=Nv=1のときの再生時刻tn1は、1×tnと表すことができる。この場合、再生時刻tn1となると、音声年輪データの信号処理部16への転送が行われ、その転送の終了後、画像年輪データの信号処理部16への転送が開始される。再生時刻tn1の経過後も、メモリ18では、データ変換部19からメモリコントローラ17に供給される音声データAおよび画像データVの記憶が続行されているから、音声年輪データの信号処理部16への転送の終了後に行われる画像年輪データの信号処理部16への転送の開始時には、メモリ18に、再生時刻tn1のときよりも多くのデータ量M1の画像データVが記憶される。
【0135】
Na=Nv=2である場合の再生時刻tn2(=2×tn)となったときに、音声年輪データの信号処理部16への転送の後に行われる画像年輪データの信号処理部16への転送の開始時においても、同様に、メモリ18には、再生時刻tn2のときよりも多くのデータ量M2の画像データVが記憶される。
【0136】
従って、ある再生時刻において、信号処理部16に転送することができるだけの画像データVがメモリ18に記憶されているのにもかかわらず、その再生時刻において転送されない画像データVをメモリ18に記憶してから、画像データVの転送が行われる。このことは、メモリ18に、いわば余計な画像データVを記憶しているということができ、メモリ18の記憶容量を圧迫することになる。
【0137】
そこで、例えば、音声データAのデータレート(図13におけるLaとLa’の傾き)が固定である場合には、メモリ18に対する、あるデータ量の音声データAの読み書きに要する時間を求めることができるから、その時間を考慮して、図14に示すように、例えば、再生時間tn(=Tsa)分の音声データAが実際にメモリ18に記憶される時刻tn1に、その音声データAの信号処理部16への転送が完了するように、時間Trだけ早く音声データAの転送を開始することができる。この場合、メモリ18は、データ量M1より少ないデータ量M11の画像データVを記憶するだけで済むようになる。
【0138】
なお、図14は、図13の場合よりも、時間Trだけ早く音声データAの転送を開始するようにしたときの、メモリ18に記憶される音声データAの通算データ量Laおよび画像データVの通算データ量Lv、並びにメモリ18から読み出される音声データAの通算データ量La’および画像データVの通算データ量Lv’を示している。
【0139】
Na=Nv=2の場合も同様に、データ量M2より少ないデータ量M12の画像データVを、メモリ18に記憶するだけで済むようにすることができ、さらに、NaおよびNvが2よりも大きい整数値の場合も同様に、メモリ18には、少ないデータ量の画像データを記憶させるだけで済むようにすることができる。
【0140】
以上のように、音声データAの信号処理部16への転送開始を早めることで、メモリ18に、より多くの空き領域を確保することができ、この場合、記録時のエラーリカバリ能力を高めることができる。
【0141】
即ち、例えば、メモリ18から信号処理部16に転送された音声データや画像データの光ディスク11への記録に失敗した場合、再度、その記録を行うことが必要となるが、その再度の記録が行われている間も、音声データと画像データは、メモリ18に供給されて記憶される。従って、メモリ18に、より多くの空き領域を確保することができることによって、再度の記録が行われている間にメモリ18に供給される音声データと画像データによって、メモリ18がオーバフローすることを防止することができる。
【0142】
なお、画像データVが可変レートである場合には、画像データVのデータ量は、例えばフレームごとに異なる。また、メモリコントローラ17を介しての、データ変換部19からメモリ18への転送レートが一定であるとすると、メモリ18に記憶される画像データVの通算データ量Lvは、例えば、図15に示すように、階段状に変化する。ここで、図15において、通算データ量Lvを表す実線の右上がりの直線部分の傾きは、データ変換部19からメモリ18への転送レートに対応する。そして、この右上がりの直線部分が続く長さ(時間)は、各フレームの画像データVのデータ量による。即ち、データ量の多いフレームについては、右上がりの直線部分が続く長さが長くなり、逆に、データ量の少ないフレームについては、右上がりの直線部分が続く長さが短くなる。その結果、画像データの通算データ量Lvは、いわばマクロ的に見れば、曲線によって表現される。
【0143】
また、以上においては、音声データAが記録された後、画像データVが記録される場合を例として説明したが、画像データVを記録した後、音声データAを記録するようにすることもできる。
【0144】
次に、図16は、図2のデータ変換部19の他の構成例を示している。なお、図中、図3における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図16のデータ変換部19は、メタデータ処理部51、ローレゾデータ生成部52、メタデータ処理部53、およびローレゾデータ処理部54が新たに設けられている他は、基本的に、図3における場合と同様に構成されている。
【0145】
図3の実施の形態においては、デマルチプレクサ41が、信号入出力装置31から供給される信号から、関連する複数のデータ系列として、例えば、動画の画像信号と、その画像信号に付随する音声信号とを分離するようになっていたが、図16の実施の形態では、デマルチプレクサ41は、信号入出力装置31から供給される信号から、関連する複数のデータ系列として、例えば、動画の画像信号およびその画像信号に付随する音声信号の他、その画像信号についてのメタデータも、さらに分離する。
【0146】
即ち、光ディスク11へのデータの記録時においては、信号入出力装置31は、上述したように、例えば、図示せぬビデオカメラで得られた信号を出力するが、このビデオカメラで得られる信号には、被写体の撮像を行うことにより得られる画像信号とその画像信号に付随する音声信号の他、その画像信号についてのメタデータも含まれており、図16の実施の形態では、デマルチプレクサ41は、そのような信号から、画像信号および音声信号の他、メタデータも分離する。
【0147】
ここで、メタデータとしては、画像信号に対して、フレームごと等に付されるタイムコードや、UMID(Unique Material Identifier)、ビデオカメラによる撮像が行われた位置を表すGPS(Global Positioning System)の情報、その撮像が行われた日時(年、月、日、時、分、秒)、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)メタデータ、撮像が行われたビデオカメラの設定/制御情報などがある。なお、ARIBメタデータとは、ARIBで標準化され、SDI(Serial Digital Interface)等の標準の通信インタフェースに重畳されるメタデータである。また、ビデオカメラの設定/制御情報とは、例えば、IRIS(アイリス)制御値や、ホワイトバランス/ブラックバランスのモード、レンズのズームやフォーカスなどに関するレンズ情報などである。
【0148】
デマルチプレクサ41で得られる画像信号、音声信号、およびメタデータは、データ量検出部42に供給される。データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号、音声信号、メタデータを、そのまま、画像信号変換部43、音声信号変換部44、メタデータ処理部51にそれぞれ供給するとともに、その画像信号、音声信号、メタデータそれぞれのデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。即ち、データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号、音声信号、メタデータそれぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。
【0149】
また、データ量検出部42は、デマルチプレクサ41から供給される画像信号、さらには、必要に応じて音声信号を、ローレゾデータ生成部52に供給する。
【0150】
メタデータ処理部51は、データ量検出部42を介して供給されるメタデータの各構成要素(タイムコードや撮像が行われた日時など)を、必要に応じて配置し直し、その結果得られるメタデータのデータ系列を、メモリコントローラ17に供給する。
【0151】
ローレゾデータ生成部52は、そこに供給されるデータのデータ量を少なくしたデータであるローレゾデータのデータ系列を生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0152】
即ち、ローレゾデータ生成部52は、データ量検出部42を介して供給される画像信号の各フレームの画素数を間引く等することによって、画素数の少ないフレームの画像信号である少画像信号を生成する。さらに、ローレゾデータ生成部52は、その少画像信号を、例えば、MPEG4方式でエンコードし、そのエンコード結果を、ローレゾデータとして出力する。
【0153】
なお、ローレゾデータ生成部52では、データ量検出部42を介して供給される音声信号、あるいは、その音声信号のサンプルを間引く等することによってデータ量を少なくした音声信号を、ローレゾデータに含めて(例えば、フレーム単位等で、少画像信号に多重化した形で)出力するようにすることが可能である。以下では、ローレゾデータには、音声信号が含まれるものとする。
【0154】
ここで、画像信号変換部43が出力する画像データのデータ系列および音声信号変換部44が出力する音声データと、ローレゾデータ生成部52が出力するローレゾデータのデータ系列とは、同一内容の画像および音声のデータ系列であるが、画像信号変換部43が出力する画像データおよび音声信号変換部44が出力する音声データは、いわば本来的に、ユーザに提供されるべきものであり、このことから、画像信号変換部43が出力する画像データおよび音声信号変換部44が出力する音声データを、以下、適宜、本線データという。
【0155】
ローレゾデータは、上述したように、本線データと同一内容の画像および音声のデータではあるが、そのデータ量が少ない。従って、ある再生時間の再生を行うとした場合、ローレゾデータは、本線データに比較して、光ディスク11から短時間で読み出すことができる。
【0156】
なお、本線データのデータレートとしては、例えば、25Mbps(Mega bit per second)程度を採用することができる。この場合、ローレゾデータのデータレートとしては、例えば、3Mbps程度を採用することができる。さらに、この場合、メタデータのデータレートとして、例えば、2Mbps程度を採用することとすると、光ディスク11に記録するデータ全体のデータレートは、30(=25+3+2)Mbps程度となる。従って、光ディスク11(をドライブするディスク記録再生装置10)としては、例えば、35Mbpsなどの記録レートを有する、十分実用範囲内のものを採用することが可能である。
【0157】
以上のように、図16のデータ変換部19では、本線データ(画像データおよび音声データ)のデータ系列の他、メタデータとローレゾデータのデータ系列も、メモリコントローラ17に供給される。そして、メモリコントローラ17に供給された本線データ、メタデータ、およびローレゾデータは、光ディスク11に供給されて記録される。
【0158】
一方、光ディスク11からのデータの再生時においては、光ディスク11から、必要に応じて、本線データ、メタデータ、またはローレゾデータが読み出される。そして、本線データを構成する画像データと音声データは、画像データ変換部45と音声データ変換部46にそれぞれ供給され、図3における場合と同様に、画像信号と音声信号にデコードされて、マルチプレクサ47に供給される。
【0159】
また、メタデータとローレゾデータは、メタデータ処理部53とローレゾデータ処理部54に供給される。メタデータ処理部53は、そこに供給されるメタデータの各構成要素の配置位置を必要に応じて変更し、マルチプレクサ47に供給する。ローレゾデータ処理部54は、そこに供給されるローレゾデータをデータ量の少ない画像信号と音声信号にデコードし、デマルチプレクサ47に供給する。
【0160】
マルチプレクサ47は、画像データ変換部45から供給される画像信号、音声データ変換部46から供給される音声信号、メタデータ処理部53から供給されるメタデータ、ローレゾデータ処理部54から供給されるデータ量の少ない画像信号および音声信号を、信号入出力装置31に供給する。なお、マルチプレクサ47では、画像データ変換部45から供給される画像信号、音声データ変換部46から供給される音声信号、メタデータ処理部53から供給されるメタデータ、ローレゾデータ処理部54から供給されるデータ量の少ない画像信号および音声信号を多重化して出力するようにすることも、それぞれの信号(データ)を、独立に、並列して出力するようにすることも可能である。
【0161】
次に、図17のフローチャートを参照して、データ変換部19が図16に示したように構成される場合の、制御部20が行う記録処理について説明する。
【0162】
操作部21が操作されることによって、記録処理開始を指令する旨の操作信号が、操作部21から制御部20に供給されると、制御部20は、記録処理を開始する。
【0163】
即ち、制御部20は、まず最初に、ステップS31において、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsv、さらには、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを設定する。
【0164】
ここで、ローレゾ年輪サイズTslは、光ディスク11にひとまとめで配置して記録するローレゾデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのローレゾデータの元となった画像信号(または音声信号)の再生時間によって表される。メタ年輪サイズTsも、同様に、光ディスク11にひとまとめで配置して記録するメタデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのメタデータによって各種の情報(例えば、画像の撮像が行われた日時など)が説明される画像信号(または音声信号)の再生時間によって表される。
【0165】
なお、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、上述した音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvにおける場合と同様の理由による。
【0166】
即ち、図17の記録処理によれば、後述するように、音声データAの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとの音声データのまとまりである音声年輪データと、画像データVの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとの画像データのまとまりである画像年輪データの他、ローレゾデータのデータ系列から抽出されたローレゾ年輪サイズTslに基づくデータ量ごとのローレゾデータのまとまりであるローレゾ年輪データと、メタデータのデータ系列から抽出されたメタ年輪サイズTsmに基づくデータ量ごとのメタデータのまとまりであるメタ年輪データも、光ディスク11に周期的に配置されて記録される。
【0167】
このように、光ディスク11に、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データが周期的に配置されて記録される場合、ローレゾ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたものであるから、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたローレゾ年輪データとは、光ディスク11上の近い位置に記録すべきである。さらに、メタ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すものであるから、やはり、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すメタ年輪データとは、光ディスク11上の近い位置に記録すべきである。
【0168】
しかしながら、同一の再生時間分の音声データAや画像データVのデータレートと、ローレゾデータやメタデータのデータレートとを比較した場合、音声データAや画像データVのデータレートに比較して、ローレゾデータやメタデータのデータレートは小である。
【0169】
従って、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを、データ量で表すと、上述した音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvをデータ量で表した場合と同様に、同じような再生時間帯に再生されるべき音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびメタデータを、光ディスク11上の近い位置に配置することが困難となる不都合が生じる。
【0170】
そこで、図17の実施の形態では、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmも、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、再生時間で表し、これにより、同じような再生時間帯に再生されるべき音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびメタデータを、光ディスク11上の近い位置に配置することができるようにしている。
【0171】
なお、ステップS31で設定する音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびメタ年輪サイズTsmの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部21を操作することによって入力するようにすることができる。
【0172】
ステップS31の処理後は、ステップS32に進み、制御部20は、図4のステップS2における場合と同様に、データ変換部19を制御して、信号入出力装置31からディスク記録再生装置10に供給される音声信号と画像信号を圧縮符号化して、音声データAの系列と画像データVの系列とする音声信号変換処理と画像信号変換処理をそれぞれ開始させるとともに、メモリコントローラ17を制御して、データ変換部19で得られた音声データAと画像データVをメモリ18に供給して記憶させる音声データ記憶処理と画像データ記憶処理をそれぞれ開始させる。さらに、ステップS32では、制御部20は、データ変換部19を制御して、信号入出力装置31からディスク記録再生装置10に供給されるメタデータの系列を処理するメタデータ処理と、信号入出力装置31からディスク記録再生装置10に供給される音声信号と画像信号からローレゾデータの系列を生成するローレゾデータ生成処理とを開始させるとともに、メモリコントローラ17を制御して、データ変換部19で得られたメタデータとローレゾデータをメモリ18に供給して記憶させるメタデータ記憶処理とローレゾデータ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0173】
そして、ステップS33,S34に順次進み、制御部20は、ステップS33において、音声データAを光ディスク11に記録させる制御タスクである音声データ記録タスクを開始するとともに、ステップS34において、画像データVを光ディスク11に記録させる制御タスクである画像データ記録タスクを開始し、ステップS35に進む。ステップS35では、制御部20は、ローレゾデータを光ディスク11に記録させる制御タスクであるローレゾデータ記録タスクを開始し、ステップS36に進む。ステップS36では、制御部20は、メタデータを光ディスク11に記録させる制御タスクであるメタデータ記録タスクを開始し、ステップS37に進む。なお、ステップS33における音声データ記録タスク、ステップS34における画像データ記録タスク、ステップS35におけるローレゾデータ記録タスク、およびステップS36におけるメタデータ記録タスクの詳細については、後述する。
【0174】
ステップS37では、制御部20は、操作部21から、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたかどうかを判定し、供給されていないと判定した場合、ステップS38に進み、制御部20は、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS38おいて、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS37に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0175】
また、ステップS38において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS33で開始された音声データ記録タスク、ステップS34で開始された画像データ記録タスク、ステップS35で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS36で開始されたメタデータ記録タスクのすべてが終了している場合、記録処理を終了する。
【0176】
一方、ステップS37において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、例えば、ユーザが、データの記録を終了するように、操作部21を操作した場合、ステップS39に進み、制御部20は、ステップS32で開始させた音声信号変換処理、画像信号変換処理、メタデータ処理、およびローレゾデータ生成処理、並びに音声データ記憶処理、画像データ記憶処理、メタデータ記憶処理、およびローレゾデータ記憶処理を終了させ、ステップS40に進む。
【0177】
ステップS40では、ステップS38における場合と同様に、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS40において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS40に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0178】
また、ステップS40において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS33で開始された音声データ記録タスク、ステップS34で開始された画像データ記録タスク、ステップS35で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS36で開始されたメタデータ記録タスクのすべてが終了した場合、記録処理を終了する。
【0179】
次に、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS33で開始される音声データ記録タスクについて説明する。
【0180】
音声データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS51において、制御部20は、後で行われるステップS57の処理で、1ずつインクリメントされる変数Naを、例えば1に初期化し、ステップS52に進む。
【0181】
ステップS52では、制御部20は、図5のステップS12における場合と同様に、Tsa×Naが、Tsv×Nv以下であるかどうかを判定し、さらに、Tsa×Naが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0182】
ここで、Tslは、ローレゾ年輪サイズであり、変数Nlは、後述するように、ローレゾデータ記録タスクにおいて、ローレゾ年輪サイズTseに基づくデータ量のローレゾデータ(ローレゾ年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。さらに、Tsmは、メタ年輪サイズであり、変数Nmは、後述するように、メタデータ記録タスクにおいて、メタ年輪サイズTsmに基づくデータ量のメタデータ(メタ年輪データ)が光ディスク11に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。従って、Tsl×Nlは、ローレゾデータを、ローレゾ年輪サイズTse単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしているローレゾ年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsm×Nmは、メタデータを、メタ年輪サイズTsm単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしているメタ年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0183】
一方、いま、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク11上の近い位置に記録されるように、周期的に配置するものとする。さらに、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、その再生時刻が早いものほど、光ディスク11の前の位置(光ディスク11に対するデータの読み書き順で、先の位置)に配置され、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、例えば、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順番で、光ディスク11のより前の位置に配置されるものとする。
【0184】
この場合、これから記録しようとする音声年輪データである注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の(再生時刻Tsa×Naに最も近い)再生時間帯の音声年輪データとなるが、この注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データが記録される直前、つまり、再生時刻Tsa×Na以前の2番目に新しい再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データが記録された直後に記録する必要がある。
【0185】
ところで、これから記録される画像年輪データは、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データである。また、これから記録されるローレゾ年輪データは、Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データであり、これから記録されるメタ年輪データは、Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データである。同じような再生時間帯の年輪データについては、上述したように、音声年輪データが、光ディスク11のより前の位置に配置されるから、注目音声年輪データの記録は、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下となっており、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0186】
そこで、ステップS52では、上述したように、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0187】
ステップS52において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのうちのいずれか以下(以前)でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS52に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0188】
また、ステップS52において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、およびメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのすべての時刻以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS53に進み、以下、ステップS53乃至S59において、図5のステップS13乃至19における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、音声データ記録タスクを終了する。
【0189】
これにより、図18の音声データ記録タスクでも、図5の音声データ記録タスクにおける場合と同様に、光ディスク11の物理的単位領域としての、例えば、セクタの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに、音声年輪データの境界と、光ディスク11のセクタの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0190】
次に、図19のフローチャートを参照して、図17のステップS34で開始される画像データ記録タスクについて説明する。
【0191】
画像データ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS61において、制御部20は、後で行われるステップS67の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nvを、例えば1に初期化し、ステップS62に進む。
【0192】
ステップS62では、制御部20は、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsv×Nvが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0193】
ここで、上述したように、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク11に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。そして、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であるというのは、図8のステップS22で説明したように、これから記録しようとする画像年輪データである注目画像年輪データを、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0194】
さらに、Tsv×Nvが、Tsl×Nl以下であるというのは、図18のステップS52における場合と同様に、これから記録しようとする画像年輪データである注目画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データを、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsv×Nv以前の2番目に新しい再生時間帯のローレゾ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0195】
また、Tsv×Nvが、Tsm×Nm以下であるというのは、図18のステップS52における場合と同様に、これから記録しようとする画像年輪データである注目画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データを、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsv×Nv以前の2番目に新しい再生時間帯のメタ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0196】
ステップS62において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS62に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0197】
また、ステップS62において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS63に進み、以下、ステップS63乃至S69において、図8のステップS23乃至29における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、音声データ記録タスクを終了する。
【0198】
これにより、図19の画像データ記録タスクでも、図8の画像データ記録タスクにおける場合と同様に、光ディスク11の物理的単位領域としての、例えば、セクタの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに、画像年輪データの境界と、光ディスク11のセクタの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0199】
次に、図20のフローチャートを参照して、図17のステップS35で開始されるローレゾデータ記録タスクについて説明する。
【0200】
ローレゾデータ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS71において、制御部20は、後述するステップS77の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS72に進む。
【0201】
ステップS72では、制御部20は、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0202】
ここで、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であるというのは、図8のステップS22で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図8のステップS22で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0203】
さらに、Tsl×Nlが、Tsm×Nm以下であるというのは、図18のステップS52における場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データ、即ち、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の(再生時刻Tsl×Nlに最も近い)再生時間帯のローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsl×Nl以前の2番目に新しい再生時間帯のメタ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0204】
ステップS72において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS72に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0205】
また、ステップS72において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満であり、かつメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS73に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、ローレゾデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS74に進む。
【0206】
ステップS74では、制御部20は、メモリ18に、通算して、ローレゾ年輪サイズTsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のローレゾデータがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS72に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS74において、再生時間Tsl×Nlに対応する分のローレゾデータがメモリ18に記憶されたと判定された場合、ステップS75に進む。
【0207】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要な画像信号および音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータをメモリ18に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。そして、制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS74における判定処理を行う。なお、本実施の形態では、画像信号等のデータ量を少なくした画像信号等を圧縮符号したものを、ローレゾデータとするようにしたが、その他、画像信号等のデータ量を少なくした画像信号等を、そのまま、ローレゾデータとするようにすることも可能である。
【0208】
ステップS75では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されているローレゾデータから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS76に進む。
【0209】
なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータとして、メモリ18から読み出されるローレゾ年輪データが、上述した、再生時刻Tsl×Nl以前の最近のローレゾ年輪データである。
【0210】
また、ステップS75において読み出されなかったローレゾデータは、そのままメモリ18に残される。
【0211】
ステップS76では、制御部20が、ステップS75で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。これにより、セクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに、ローレゾ年輪データの境界と、光ディスク11のセクタの境界とが一致するように記録される。
【0212】
その後、ステップS77に進み、制御部20は、変数Nlを1だけインクリメントし、ステップS72に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0213】
一方、ステップS73において、ローレゾデータがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17へのローレゾデータの供給が停止した場合、ステップS78に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っているローレゾデータのすべてを読み出し、セクタの整数倍の最小のデータ量となるように、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ18から読み出したローレゾデータが、セクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データとされる。さらに、制御部20は、そのローレゾ年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0214】
その後、ステップS79に進み、制御部20は、変数Nlに、無限大に相当する値をセットして、ローレゾデータ記録タスクを終了する。
【0215】
次に、図21のフローチャートを参照して、図17のステップS36で開始されるメタデータ記録タスクについて説明する。
【0216】
メタデータ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS81において、制御部20は、後述するステップS87の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS82に進む。
【0217】
ステップS82では、制御部20は、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満で、かつTsl×Nl未満であるかどうかを判定する。
【0218】
ここで、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であるというのは、図8のステップS22で説明した場合と同様に、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図8のステップS22で説明した場合と同様に、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。同様に、Tsm×Nmが、Tsl×Nl未満であるというのは、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0219】
ステップS82において、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはメタ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目メタ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS82に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0220】
また、ステップS82において、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満でもあり、かつローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目メタ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS83に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、メタデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS84に進む。
【0221】
ステップS84では、制御部20は、メモリ18に、通算して、メタ年輪サイズTsm×Nm分の再生に必要なメタデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のメタデータがメモリ18に記憶されていないと判定された場合、ステップS82に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS84において、再生時間Tsm×Nmに対応する分のメタデータがメモリ18に記憶されたと判定された場合、ステップS85に進む。
【0222】
なお、データ変換部19のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要な画像信号および音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要なメタデータをメモリ18に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部20に通知する。そして、制御部20は、メモリコントローラ17からのその判定結果に基づいて、ステップS84における判定処理を行う。
【0223】
ステップS85では、制御部20は、メモリコントローラ17を制御して、メモリ18に記憶されているメタデータから、光ディスク11上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量のメタデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS86に進む。
【0224】
なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量のメタデータとして、メモリ18から読み出されるメタ年輪データが、上述した、再生時刻Tsm×Nm以前の最近のメタ年輪データである。
【0225】
また、ステップS85において読み出されなかったメタデータは、そのままメモリ18に残される。
【0226】
ステップS86では、制御部20が、ステップS85で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目メタ年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目メタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。これにより、セクタの整数倍のデータ量のメタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに、メタ年輪データの境界と、光ディスク11のセクタの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0227】
その後、ステップS87に進み、制御部20は、変数Nmを1だけインクリメントし、ステップS82に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0228】
一方、ステップS83において、メタデータがメモリ18に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部19からメモリコントローラ17へのメタデータの供給が停止した場合、ステップS88に進み、制御部20は、メモリコントローラ17を制御することにより、メモリ18にいま残っているメタデータのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、メタデータに、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ18から読み出したメタデータが、セクタの整数倍のデータ量のメタ年輪データとされる。さらに、制御部20は、そのメタ年輪データを、メモリコントローラ17から信号処理部16に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量のメタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0229】
その後、ステップS89に進み、制御部20は、変数Nmに、無限大に相当する値をセットして、メタデータ記録タスクを終了する。
【0230】
なお、図18の音声データ記録タスクにおけるステップS52、図19の画像データ記録タスクにおけるステップS62、図20のローレゾデータ記録タスクにおけるステップS72、図21のメタデータ記録タスクにおけるステップS82それぞれの判定処理によって、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データどうしが、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順の優先順位で、光ディスク11に周期的に記録される。
【0231】
但し、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データを光ディスク11に記録するときの優先順位は、上述した、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順に限定されるものではない。
【0232】
次に、メモリコントローラ17は、上述したように、メモリ18からデータを読み出すことにより、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データを抽出するが、この音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データを構成(抽出)する処理について、図22乃至図26を参照して、さらに説明する。
【0233】
図22は、メモリ18に記憶される音声データの通算のデータ量(通算データ量)La、画像データの通算データ量Lv、ローレゾデータの通算データ量Ll、メタデータの通算データ量Lmそれぞれと、時間(再生時間)tとの関係を示している。なお、図22中(後述する図23乃至図26においても同様)、右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、セクタのデータ量Suを表している。
【0234】
上述したように、メモリコントローラ17は、再生時間Tsa×Naの再生に必要な音声データがメモリ18に記憶されると、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量の音声データを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量の音声データを、音声年輪データとして抽出する。また、メモリコントローラ17は、再生時間Tsv×Nvの再生に必要な画像データがメモリ18に記憶されると、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量の画像データを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量の画像データを、画像年輪データとして抽出する。さらに、メモリコントローラ17は、再生時間Tsl×Nlの再生に必要なローレゾデータがメモリ18に記憶されると、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを、ローレゾ年輪データとして抽出する。また、メモリコントローラ17は、再生時間Tsm×Nmの再生に必要なメタデータがメモリ18に記憶されると、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量のメタデータを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量のメタデータを、メタ年輪データとして抽出する。
【0235】
従って、図22に示したように、メモリ18に記憶される音声データの通算データ量Laが変化する場合には、メモリコントローラ17は、図23に示すように、時刻tが、音声年輪サイズTsaの整数倍であるi×Tsaとなるタイミングで(i=1,2,・・・)、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量の音声データを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量の音声データを、音声年輪データとして抽出する。
【0236】
ここで、図23の実施の形態では、時刻tが、Tsa,2×Tsa,3×Tsa,4×Tsaのタイミングにおいて、それぞれ、1セクタ、2セクタ、1セクタ、2セクタ分の音声データが、音声年輪データ#1,#2,#3,#4として抽出されている。
【0237】
また、図22に示したように、メモリ18に記憶される画像データの通算データ量Lvが変化する場合には、メモリコントローラ17は、図24に示すように、時刻tが、画像年輪サイズTsvの整数倍であるi×Tsvとなるタイミングで、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量の画像データを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量の画像データを、画像年輪データとして抽出する。
【0238】
ここで、図24の実施の形態では、時刻tが、Tsv,2×Tsv,3×Tsv,4×Tsvのタイミングにおいて、それぞれ、4セクタ、2セクタ、5セクタ、2セクタ分の画像データが、画像年輪データ#1,#2,#3,#4として抽出されている。
【0239】
さらに、図22に示したように、メモリ18に記憶されるローレゾデータの通算データ量Llが変化する場合には、メモリコントローラ17は、図25に示すように、時刻tが、ローレゾ年輪サイズTslの整数倍であるi×Tslとなるタイミングで、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを、ローレゾ年輪データとして抽出する。
【0240】
ここで、図25の実施の形態では、時刻tが、Tsl,2×Tslのタイミングにおいて、それぞれ、1セクタ、3セクタ分のローレゾデータが、ローレゾ年輪データ#1,#2として抽出されている。
【0241】
また、図22に示したように、メモリ18に記憶されるメタデータの通算データ量Lmが変化する場合には、メモリコントローラ17は、図26に示すように、時刻tが、メタ年輪サイズTsmの整数倍であるi×Tsmとなるタイミングで、メモリ18から読み出すことのできるセクタの整数倍の最大のデータ量のメタデータを読み出し、そのセクタの整数倍の最大のデータ量のメタデータを、メタ年輪データとして抽出する。
【0242】
ここで、図26の実施の形態では、時刻tが、Tsm,2×Tsmのタイミングにおいて、いずれも、1セクタ分のメタデータが、メタ年輪データ#1,#2としてそれぞれ抽出されている。
【0243】
いま、図23に示した音声年輪サイズTsa、図24に示した画像年輪サイズTsv、図25に示したローレゾ年輪サイズTsl、および図26に示したメタ年輪サイズTsmについて、例えば、画像年輪サイズTsvが、音声年輪サイズTsaと等しく、ローレゾ年輪サイズTslおよびメタ年輪サイズTsmが、音声年輪サイズTsaの2倍に等しいという関係があるとすると(2×Tsa=2×Tsv=Tsl=Tsm)、図18の音声データ記録タスク、図19の画像データ記録タスク、図20のローレゾデータ記録タスク、および図21のメタデータ記録タスクによれば、図23の音声年輪データ#1乃至#4、図24の画像年輪データ#1乃至#4、図25のローレゾ年輪データ#1および#2、図26のメタ年輪データ#1および#2は、図27に示すように、光ディスク11に周期的に記録される。
【0244】
即ち、上述したように、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、上述したように、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順の優先順位で、光ディスク11のより前の位置に記録される。
【0245】
さらに、例えば、最も優先順位が高い音声年輪データを基準に考えると、音声年輪サイズTsaと同一の画像年輪サイズTsvの画像年輪データについては、音声年輪データと同一の周期で光ディスク11に記録される。即ち、ある再生時間帯の音声年輪データが記録されれば、その音声年輪データに続いて、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データが記録される。
【0246】
また、音声年輪サイズTsaの2倍となっているローレゾ年輪サイズTslのローレゾ年輪については、音声年輪データの2倍の周期で光ディスク11に記録される。即ち、ある再生時間帯のローレゾ年輪データについては、その再生時間帯を2分するような2つの再生時間帯の音声年輪データが存在し、その2つの再生時間帯の音声年輪データが記録された後に記録される。
【0247】
さらに、音声年輪サイズTsaの2倍となっているメタ年輪サイズTsmのメタ年輪については、やはり、音声年輪データの2倍の周期で光ディスク11に記録される。即ち、ある再生時間帯のメタ年輪データについては、その再生時間帯を2分するような2つの再生時間帯の音声年輪データが存在し、その2つの再生時間帯の音声年輪データが記録された後に記録される。
【0248】
以上から、図23の音声年輪データ#1乃至#4、図24の画像年輪データ#1乃至#4、図25のローレゾ年輪データ#1および#2、図26のメタ年輪データ#1および#2は、図27に示すように、その光ディスク11の内周側から外周側に向かって、音声年輪データ#1、画像年輪データ#1、音声年輪データ#2、画像年輪データ#2、ローレゾ年輪データ#1、メタ年輪データ#1、音声年輪データ#3、画像年輪データ#3、音声年輪データ#4、画像年輪データ#4、ローレゾ年輪データ#2、メタ年輪データ#2,・・・の順番で記録される。
【0249】
なお、図22乃至図27の実施の形態では、画像年輪サイズTsvと音声年輪サイズTsaと等しくし、ローレゾ年輪サイズTslおよびメタ年輪サイズTsmを、音声年輪サイズTsaの2倍とするようにしたが、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmそれぞれどうしの関係は、これに限定されるものではない。即ち、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmは、例えば、すべて同一の時間とすることもできるし、すべて異なる時間とすることなども可能である。
【0250】
また、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびメタ年輪サイズTsmは、例えば、光ディスク11の用途や使用目的にあわせて設定することが可能である。
【0251】
即ち、ローレゾ年輪サイズTslや、メタ年輪サイズTsmは、例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とすることが可能である。
【0252】
ローレゾ年輪サイズTslを、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とした場合(例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvが2秒であるのに対して、ローレゾ年輪サイズTslを10秒とした場合)には、例えば、ローレゾデータによるシャトル再生速度や、コンピュータなどの外部の装置へのローレゾデータの転送速度を向上させることができる。
【0253】
即ち、ローレゾデータは、本線データよりもデータ量が少ないため、光ディスク11からの読み出しを短時間で行うことができ、さらに、処理負担も少ないので、シャトル再生などの変速再生に利用することができる。そして、ローレゾ年輪サイズTslを大とする場合には、光ディスク11からローレゾデータだけを読み出すときに生じるシークの頻度を少なくすることができるから、光ディスク11からのローレゾデータだけの読み出しを、より短時間で行うことが可能となり、そのローレゾデータを利用したシャトル再生を行うときには、シャトル再生の速度を向上させることができる。さらに、ローレゾデータをコンピュータなどに転送して処理する場合には、その転送速度を向上させる(転送に要する時間を短くする)ことができる。
【0254】
また、メタ年輪サイズTsを、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とした場合(例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvが2秒であるのに対して、メタ年輪サイズTsmを20秒とした場合)には、ローレゾ年輪サイズTslを大とした場合と同様に、光ディスク11からメタデータだけを短時間で読み出すことができる。従って、例えば、そのメタデータに含まれるタイムコードなどを用いて、本線データである画像信号の特定のフレームの検索などを、高速で行うことが可能となる。
【0255】
従って、ローレゾデータのシャトル再生や外部への転送を高速で行うことが要求される場合には、ローレゾ年輪サイズTslを大にすることにより、また、フレームの検索の高速性が要求される場合には、メタ年輪サイズTsを大とすることにより、その要求に応えた利便性の高い光ディスク11を提供することが可能となる。
【0256】
以上のように、ローレゾ年輪サイズTslや、メタ年輪サイズTsmを大とすることにより、ローレゾデータやメタデータだけなどの特定のデータ系列の読み出しに要する時間(さらには、書き込みに要する時間も)を短縮することができる。
【0257】
従って、音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とした場合には、やはり、本線データとしての音声データや画像データだけの読み出し(さらには、書き込み)に要する時間を短縮することができる。その結果、音声データまたは画像データだけを編集する、いわゆるAV(Audio Visual)スプリット編集を行う場合には、その編集処理の高速化を図ることができる。
【0258】
但し、画像と音声の再生を行う場合、その再生を開指するには、各再生時刻の画像データと、その画像データに付随する音声データとが揃うまで待つ必要がある。音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とすると、その大きな音声年輪サイズTsaの音声データまたは画像年輪サイズTsvの画像データのうちの一方を読み出し、さらに、その後に、他方を読み出さなければならず、ある再生時刻の画像データと、その画像データに付随する音声データとが揃うまでの時間が大となって、再生が指令されてから、実際に再生が開始されるまでの遅延時間が大となる。さらに、ある再生時刻の画像データと、その画像データに付随する音声データとを同時に再生するために、大きな音声年輪サイズTsaの音声データまたは画像年輪サイズTsvの画像データのうちの先に読み出される方は、少なくとも、後に読み出される方の読み出しが開始されるまで、メモリ18に記憶しておく必要がある。以上から、音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とすると、再生が開始されるまでの遅延時間が大となる他、メモリ18として、容量の大きなものが必要となる。
【0259】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、再生が開始されるまでの遅延時間や、メモリ18の容量として許容される値を考慮して決めるのが望ましい。
【0260】
なお、ローレゾデータやメタデータは、音声データや画像データに比較してデータ量が十分小さいので、ローレゾ年輪サイズTslやメタ年輪サイズTsmを大としても、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvを大とした場合に比較して、メモリ18に必要とされる容量の増加は、それほど問題とならない。
【0261】
次に、図28は、ディスク記録再生装置10によって、光ディスク11に対するデータの読み書きが行われる様子を示している。なお、図28では、光ディスク11に対して、音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびローレゾデータの4つのデータ系列の読み書きが行われるものとしてある。
【0262】
光ディスク11にデータが書き込まれる場合には、光ディスク11に十分な大きさの連続した空き領域が存在し、その空き領域に、欠陥(ディフェクト)がないとすれば、音声データ、画像データ、ローレゾデータ、メタデータのデータ系列それぞれから抽出された音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データは、図28Aに示すように、光ディスク11上の空き領域に、いわば一筆書きをするように書き込まれる。なお、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データは、いずれも、光ディスク111のセクタの整数倍のデータ量を有し、さらに、そのデータの境界と、セクタの境界とが一致するように記録される。
【0263】
一方、光ディスク11から、ある特定のデータ系列を読み出す場合には、図28Bに示すように、そのデータ系列のデータの記録位置にシークし、そのデータを読み出すことが繰り返される。なお、図28Bでは、ローレゾデータだけの読み出しが行われる様子を示してある。
【0264】
上述したように、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データは、いずれも、光ディスク111のセクタの整数倍のデータ量を有し、さらに、そのデータの境界と、セクタの境界とが一致するように記録されているので、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、またはメタ年輪データのうちのいずれかの特定のデータだけが必要な場合、他のデータの読み出しを行うことなく、その特定のデータだけを読み出すことができる。
【0265】
なお、以上においては、図29Aに示すように、光ディスク11に対して、音声データと画像データの2つのデータ系列を記録する場合と、図29Bに示すように、光ディスク11に対して、音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびメタデータの4つのデータ系列を記録する場合について説明したが、光ディスク11には、その他の数のデータ系列を記録することが可能である。即ち、光ディスク11には、例えば、図29Cに示すように、音声データと画像データとが、例えば1フレーム分ごとに多重化されて1つのデータ系列となっている画像/音声混在データ、ローレゾデータ、およびメタデータの3つのデータ系列を記録するようにすることが可能である。
【0266】
また、本実施の形態では、メモリコントローラ17において、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻ごとに、セクタなどの物理的単位領域の整数倍のデータ量であって、メモリ18から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データを読み出すことによって、音声年輪データを抽出するようにしたが、即ち、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻において、メモリ18に、Nセクタより大であるが、N+1セクタより小のデータ量の音声データが記憶されている場合に、Nセクタのデータ量の音声データを、音声年輪データとして抽出するようにしたが、その他、例えば、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻となった後、N+1セクタ以上のデータ量の音声データがメモリ18に記憶されるのを待って、N+1セクタのデータ量の音声データを読み出すことにより、音声年輪データを抽出するようにすることが可能である。画像年輪データや、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの抽出についても、同様である。即ち、年輪データのデータ量は、物理的単位領域の整数倍のデータ量であって、かつ音声年輪サイズ等として設定された再生時間分の再生に必要なデータ量に近いデータ量であればよい。
【0267】
さらに、メタデータについては、そのすべての構成要素を、メタ年輪データに含める他、その一部の構成要素だけをメタ年輪データに含め、他の構成要素は、メタ年輪データとは別に記録するようにすることが可能である。即ち、メタデータについては、例えば、タイムコードなどの、画像信号のフレームなどの検索に用いることのできる構成要素と、その他の構成要素とに分けて、検索に用いることのできる構成要素は、例えば、光ディスク11の内周側などにまとめて記録し、その他の構成要素は、メタ年輪データに含めて、光ディスク11に周期的に記録することが可能である。この場合、検索に用いることのできる構成要素が、光ディスク11にまとめて記録されるので、検索に要する時間を短縮することができる。
【0268】
なお、メタデータについては、そのすべての構成要素を、光ディスク11の内周側などにまとめて記録しても良い。但し、メタデータのすべての構成要素を、光ディスク11の内周側などにまとめて記録する場合には、その記録が終了するまで、メタデータ以外のデータ系列の記録を待つ必要があるか、あるいは、メタデータ以外のデータ系列の記録が終了するまで、メタデータのすべての構成要素を記憶しておく必要がある。これに対して、メタデータのうちの検索に用いることのできる構成要素だけを、光ディスク11にまとめて記録する場合には、メタデータのすべての構成要素を、光ディスク11にまとめて記録する場合に比較して、メタデータ以外のデータ系列の記録を待つ時間を短くし、あるいは、メタデータ以外のデータ系列の記録が終了するまで記憶しておく必要のあるメタデータのデータ量を低減することができる。
【0269】
また、本実施の形態では、音声年輪データなどの年輪データのデータ量を、セクタなどの物理的単位領域の整数倍の値とし、さらに、年輪データを、その年輪データの境界と、物理的単位領域の境界とが一致するように、光ディスク11に記録するようにしたが、年輪データのデータ量は、物理的単位領域の整数倍の値とは異なる値であっても良く、さらに、年輪データは、その年輪データの境界と、物理的単位領域の境界とを一致させずに、光ディスク11に記録することも可能である。但し、この場合、1つのセクタに、異なるデータ系列のデータが混在することが生じうることになる。
【0270】
または本発明は、光ディスク以外のディスク状記録媒体に適用することができる。
【0271】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述したディスク記録再生装置10が機能的に実現される。
【0272】
図30は、上述のようなディスク記録再生装置10として機能するコンピュータ101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)111にはバス115を介して入出力インタフェース116が接続されており、CPU111は、入出力インタフェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部118から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)112、ハードディスク114、またはドライブ120に装着される磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、若しくは半導体メモリ134などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)113にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理が行われる。さらに、CPU111は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース116を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる出力部117に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク114やROM112に予め記憶しておき、コンピュータ101と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133,半導体メモリ134等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部119を介してハードディスク114に提供することができる。
【0273】
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、上述したフローチャートに記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0274】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、記録媒体の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録方法を説明する図である。
【図2】本発明を適用したディスク記録再生装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】データ変換部19の構成例を示すブロック図である。
【図4】制御部20による記録処理を説明するフローチャートである。
【図5】音声データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図6】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図7】光ディスク11における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図8】画像データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図9】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図10】光ディスク11における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図11】シーク動作を示す図である。
【図12】光ディスク11における音声データおよび画像データの他の記録状態を表す図である。
【図13】メモリ18に対して読み書きされる通算データ量を示す図である。
【図14】メモリ18に対して読み書きされる通算データ量を示す図である。
【図15】メモリ18に書き込まれる画像データの通算データ量の変化の詳細を示す図である。
【図16】データ変換部19の他の構成例を示すブロック図である。
【図17】制御部20による記録処理を説明するフローチャートである。
【図18】音声データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図19】画像データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図20】ローレゾデータ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図21】メタデータ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図22】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図23】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図24】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図25】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図26】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図27】光ディスク11におけるデータの記録状態を示す図である。
【図28】光ディスク11に対してデータが読み書きされる様子を示す図である。
【図29】光ディスク11に記録するデータを説明する図である。
【図30】パーソナルコンピュータ101の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 光ディスク, 12 スピンドルモータ, 13 ピックアップ部, 14 RFアンプ, 15 サーボ制御部, 16 信号処理部, 17 メモリコントローラ, 18 メモリ, 19 データ変換部, 20 制御部, 21 操作部, 31 信号入出力装置, 41 デマルチプレクサ, 42 データ量検出部, 43 画像信号変換部, 44 音声信号変換部, 45 画像データ変換部, 46 音声データ変換部, 51 メタデータ処理部, 52 ローレゾデータ生成部, 53 メタデータ処理部, 54 ローレゾデータ処理部
Claims (8)
- 第1乃至第3のデータ系列を、ディスク形状の記録媒体に記録する制御を行う記録制御装置において、
画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である前記第1のデータ系列から、前記画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である前記第2のデータ系列を生成する生成手段と、
前記第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出手段と、
前記第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出手段と、
前記画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である前記第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出手段と、
前記第1のデータ系列についての前記第1のデータ量ごとのデータを前記第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、前記第2のデータ系列についての前記第2のデータ量ごとのデータと、前記第3のデータ系列についての前記第3のデータ量ごとのデータとが、前記記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、前記記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御手段と
を備えることを特徴とする記録制御装置。 - 前記第1のデータ量は、前記記録媒体の物理的単位領域の整数倍のデータ量であり、かつ前記第1の再生時間分の再生に必要なデータ量以下のデータ量であり、
前記第2のデータ量は、前記記録媒体の物理的単位領域の整数倍のデータ量であり、かつ前記第2の再生時間分の再生に必要なデータ量以下のデータ量である
ことを特徴とする請求項1に記載の記録制御装置。 - 前記物理的単位領域は、前記記録媒体について、データの読み書きを行うことができる最小の領域、またはECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)処理が施されるECCブロックが記録される領域である
ことを特徴とする請求項2に記載の記録制御装置。 - 前記記録制御手段は、前記第1のデータ系列についての前記第1のデータ量ごとのデータと、前記第2のデータ系列についての前記第2のデータ量ごとのデータとを、それぞれのデータの境界と、前記記録媒体の物理的単位領域の境界とが一致するように、前記記録媒体に記録させる
ことを特徴とする請求項1に記載の記録制御装置。 - 前記物理的単位領域は、前記記録媒体について、データの読み書きを行うことができる最小の領域、またはECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)処理が施されるECCブロックが記録される領域である
ことを特徴とする請求項4に記載の記録制御装置。 - 第1乃至第3のデータ系列を、ディスク形状の記録媒体に記録する制御を行う記録制御方法において、
画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である前記第1のデータ系列から、前記画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である前記第2のデータ系列を生成する生成ステップと、
前記第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出ステップと、
前記第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出ステップと、
前記画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である前記第 3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出ステップと、
前記第1のデータ系列についての前記第1のデータ量ごとのデータを前記第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、前記第2のデータ系列についての前記第2のデータ量ごとのデータと、前記第3のデータ系列についての前記第3のデータ量ごとのデータとが、前記記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、前記記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御ステップと
を備えることを特徴とする記録制御方法。 - 第1乃至第3のデータ系列を、ディスク形状の記録媒体に記録する制御を行う記録制御を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である前記第1のデータ系列から、前記画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である前記第2のデータ系列を生成する生成ステップと、
前記第1のデータ系列から、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量のデータを抽出する第1のデータ抽出ステップと、
前記第2のデータ系列から、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量のデータを抽出する第2のデータ抽出ステップと、
前記画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である前記第3のデータ系列から、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータを抽出する第3のデータ抽出ステップと、
前記第1のデータ系列についての前記第1のデータ量ごとのデータを前記第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、前記第2のデータ系列についての前記第2のデータ量ごとのデータと、前記第3のデータ系列についての前記第3のデータ量ごとのデータとが、前記記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように、前記記録媒体にデータを記録する記録制御を行う記録制御ステップと
を備える
ことを特徴とするプログラム。 - 第1乃至第3のデータ系列が記録されているディスク形状の記録媒体において、
画像とその画像に付随する音声とのデータ系列である前記第1のデータ系列から抽出された、第1の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第1のデータ量ごとのデータと、
前記画像とその画像に付随する音声とのデータ量を少なくした画像と音声とのデータ系列である前記第2のデータ系列から抽出された、第1の再生時間より長い第2の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第2のデータ量ごとのデータと、
前記画像とその画像に付随する音声とについてのメタデータのデータ系列である前記第3のデータ系列から抽出された、第3の再生時間分の再生に必要なデータ量に基づくデータ量である第3のデータ量のデータと
が記録されるとともに、
前記第1のデータ系列についての前記第1のデータ量ごとのデータを前記第2の再生時間に対応するようにまとめて一連のデータとし、この一連のデータと、前記第2のデータ系列についての前記第2のデータ量ごとのデータと、前記第3のデータ系列についての前記第3のデータ量ごとのデータとが、前記記録媒体の径方向に、周期的に配置されるように記録される
ことを特徴とする記録媒体。
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